1 :
水木しげる:
水木さんの憶えている限り、諸君のご質問にお答えしましょ。
妖怪にあったことがあるんですよね?
3 :
水木しげる:2001/08/11(土) 16:54
>>2 ムホッ、ンフー(鼻息)
水木さんはもちろん妖怪に会ったことがあります。
だがその姿を見たことはない。
すなわちあくまでも「感じ」なんですよ。目に見えないが感じ取れる、
ということ、何かアヤシげなものがいると言うよりないものなのです(ムフー
最近水木さんは全部の記憶がぼやけてきたので、もうすぐこのめで
妖怪を見ることができると信じています。ムホッ。
4 :
以上、自作自演でした。:2001/08/12(日) 09:13
魂ってうまいすか?
5 :
以上、自作自演でした。:2001/08/12(日) 09:15
前スレ堕ちたんですね
6 :
擬人化されたスイカ:2001/08/12(日) 09:59
神様(すなわち手塚治虫)とは仲が悪かったんですよ・ね!(同意の強要)
>>5 ムフー。前スレ?なんの事です!水木さんは非常に怒りましたね。
それは偽物です。惚け始めた老人を真似する人間などキチ○イです。
そんな怪しからん輩はすでに餓死しとるでしょ、ふはっ。
あるいは、もう一つの可能性もあります。すなわち水木さんの寝ている間に
魂が抜けだして勝手にスレ立てしたと。その可能性は低いと思いますが。
ま、騙りは餓死しとるでしょ(繰り返し)。
>>6 うまい!と言いたいところですが、妖怪とはすなわち霊々(かみがみ)のことで、
神様と生まれを同じくしているものなのです。人も神様も妖怪も幽霊もすべて
生まれたところ・帰るところを同じゅうしているのです。
ここが柳田国男と水木さんの違う点です。
妖怪博士を名乗る水木さんは、神サマも妖怪も幽霊も研究対象としています。
ところで氏ねば人は神様になるので、手塚氏に限らず、みな神様です。
別に仲が悪かったわけではありませんが、手塚氏は仕事しすぎだと
思っておりました。
水木さんは若い頃、仕事が多すぎてほとんど寝るヒマもありませんでしたが、
年を取って仕事が減ったので、必然的に暇になりました。
おかげで手塚氏より長生きできたので、愉快(ユクヮイ)ですな、ふはっ、ポークショ。
>>4 水木さんの長年の研究によると、しょっぱいという報告が多いです。
キン○マの味と同じと思えばよろしい。ふはっ、ペー。
9 :
カラス天狗:2001/08/12(日) 17:05
折角なので代理age
ビビビのねずみ男は父母とも妖怪ですか。
猫娘は正体がバレて死んだ娘と別人ですか。
11 :
擬人化されたスイカ:2001/08/13(月) 06:02
最新作はいつですか?
12 :
以上、自作自演でした。:2001/08/13(月) 06:07
まだ現役なんですか?
13 :
以上、自作自演でした。:2001/08/13(月) 12:25
マチコミは怖いですか?
14 :
以上、自作自演でした。:2001/08/13(月) 14:14
しげーさんの好きな食べ物ってなんですか?
>>9 ありがとう。だが別に気にせんでもイイですよ。
早くもスレ立てて後悔しはじめてます。
NHKに出て放送禁止用語連発しとるのが楽ですわ。
最近は、蛭子能収クンが水木さんのキャラとかぶってるのじゃないかと
妄想して監視中です。ふは。ガキョンガキョン。
>>10 水木さんはねずみ男を半妖として表現しました。両親の片方が人間、片方が
ねずみというわけです。世界中に伝承のある異種婚姻がヒントになっております。
ところでご承知の通りねずみ男にはモデルがおります。
かつての水木さんの絵仲間だった男ですが、まさにねずみ男。
やせっぽちで大変汚い格好をしとるんですな。
おそらく餓死しとるでしょうが、水木さんはその男からなんともいえない
諦め、今風に言えばクールなんでしょうかな、そんな空気を感じ取ったわけです。
それが今のねずみ男の原型になっとります。
猫娘はおっしゃる通り別物です。今の鬼太郎の猫娘と、水木さんの短編で登場させた
猫娘とは全く違うものにもなってますな。ムフー。
>>11 ここのところ水木さんも惚けてきたから、昔の仕事の手直しが多いです。
角川の「季刊・怪」に連載しておったのをまとめて本にしました。
出たばかりのもんですと、JTBから「日本妖怪めぐり」という本を出しました。
あとは貸本時代の原稿の手直しですね。
抜けとるのがあったら教えて下さい。水木さん、惚けてきてよく憶えとらんのです(弁明)。
>>12 最近すっかりナニがダメになって、アレも大分ご無沙汰です。ついこの間まで
隆々とおったてとったもんなんですがね。なんぞいい方法はありゃしませんかね?
>>13 そりゃあ怖いです。しかしマスコミにも様々あります。かつて『ガロ』を引き合いに出して、
マチコミについてマンガを描いたことがありますが、ガロは貧乏雑誌だからまさにマチコミ
です、ふはっ。
マンガ家にとってはマンガを発表して稿料をもらえさえすりゃ場所はどこでもイイのですよ。
ところで長井(勝一)さんは人間として怖かったですな。
かつて長井さんに「女にもてたい」とグズグズ言ったら、じゃあぐぅわらん堂(逝きつけの
スナック)へでも逝け、馬鹿モノ!と言って炎のようにメラメラ怒るですよ。
さすがモーゼルの勝っちゃん、満州で馬賊と抗争していただけはあると感心したです。
>>14 好き嫌いはまったくないです。
しかしとりわけ好きなものと言えば、寿司と甘いものです。
マンガを描いてるとどうも腹が減って、欲望のママに喰っておったら
30年くらい前に体重が100キロ近く逝ってしまったですよ、ふはっ。
医者に貴様死ぬぞと言われまして、それから我慢を知ることになったです。
ま、生まれが食い物のない時代、食うとかんと餓死するぞ、というのが
こびりついとるです。
飽食の時代の子供はうらやましいというか、可哀想いうか、
どっちなんでしょかね。
18 :
以上、自作自演でした。:2001/08/14(火) 01:27
コンビニで「ゲゲゲのしげる・妖怪絵巻」(ラムネ付フィギア)
買いました。大かむろでした。
結構きれいなつくりなので集めてしまいそうです。
こういうのはどれくらい先生のとこに還元されとるんでしょうね。
19 :
以上、自作自演でした。:2001/08/14(火) 01:39
ここの水木先生好きです。
20 :
伊佐間屋:2001/08/14(火) 01:46
最近、京極氏とはどうですか?
21 :
以上、自作自演でした。:2001/08/14(火) 01:48
22 :
18:2001/08/14(火) 01:56
21のスレ、普通に見たら駄スレなんやろけど何故か
好きやったんで書き込んでました。
>>18 あれは10種類あるそうだけど、うちとこに「目玉親父が出ない」いうて、
結構問い合わせが来とるそうだよ。カバヤに聞いてもらわんとワカランよ。
グッズのロイヤリティ、割は印税以下ですが
印税よりずーっとうれしい金だちゅうことだけは言っておきましょ。
マンガと違って水木さんはなーんにもする必要ありませんからね。愉快ですな。
>>19 ふはっ。そらありがと。水木さんのやってる妖怪博物館でも見物しに来なさい。
段ボールの看板が目印です。
>>20 あんた京極君好きですか。
京極君やら荒俣やら大泉君やら呉(智英)やらが、水木さんを大妖怪として
研究対象にしてシツコくつきまとっておって、水木さんも残りの人生が
少ない老人なのでそろそろ解放して欲しいと思っとります。
面会時間を週1回にし、人嫌いを進行させておるんです。ふは。
京極君の格好ちゅうのは、今風に言えばコスプレゆうやつですか。
文士のイメージ、怪奇のイメージを彼なりの格好で表現しとるんでしょ。
ただビンボくさいですな。指なしの手袋なんかして。ありゃあ、ク○ヒロイ
あるいはこ○きがつけるモンです。物書きは奇行に走るモンが多いですな。
こう言うと彼の熱烈なる支持者に頃されるかもしれんがね、
京極君の小説の本質はギャグと思うてるです。
だが『どすこい(仮)』は狙いすぎたね。
ま、妖怪のこと、水木さんのことをよく勉強してますよ。
監視されとるような気もしますがね。
>>21 うはっ。この板にも騙りがおったですね!しかも、騙りにしては
水木さんのことを良く知らんモンだったようですな。
最後に自分で騙りだとバラしておる。
こんなコンジョナシはやっぱり餓死しとるでしょ(3回目)。
水木さんには、何聞いても構わんですよ。大体憶えとるんですが、
とはいえ惚け始めとるもんですから、間違ったこと言うかも
しれません。
その時は「違っておるぞ(ビビビビン」とでも指摘して下さい。ホアー。
>>22 細かな知識の羅列ではなくて、水木さんという人間の正体を演じようと
してるのが結果として、新しい水木さんの批評になっとるのかなぁ。
この点、京極君や荒俣とは違うとこかもしれんね。
呉や、大泉君の評論に近いかもしれん。ま、騙りはコンジョナシだがね。ふはっ。
ところであんた、水木さんを演っておった人じゃないだろうね。
だったらとりあえず謝っておきますわ。水木さん、口が悪いんですよ(気弱
26 :
斜めで大竹まことを指差せ!:2001/08/14(火) 15:13
27 :
以上、自作自演でした。:2001/08/14(火) 17:34
井戸仙人がなんか好きです。
28 :
18=22:2001/08/14(火) 23:28
いいえー、もちろん本物の先生の方が好きなただの一ファンですんで。
先生を騙る勇気はないですねえ(気弱
「あの世の事典」が気に入ってるんですが、
先生は死んだらどんな「あの世」に逝ってみたいですか。
29 :
以上、自作自演でした。:2001/08/14(火) 23:30
食べ物が無いことの次に辛いことはなんですか?
30 :
三日前のスイカ、MAXに甘い!:2001/08/15(水) 00:52
水木先生は、御盆はやっぱり忙しいのですか。
31 :
以上、自作自演でした。:2001/08/15(水) 02:11
蚊は殺してもいいですか。
32 :
以上、自作自演でした。:2001/08/15(水) 02:13
きゃあ、水木先生超ラブですう。
私も私淑してまーす。ってことは京極さんと兄弟弟子?きゃはっ!
33 :
以上、自作自演でした。:2001/08/15(水) 11:38
レスの一つ一つが丁寧で、人柄がにじみ出ていますね。
34 :
以上、自作自演でした。:2001/08/15(水) 13:31
ひとだまの天ぷらはホント、うまそうだったなー
35 :
不動明:2001/08/15(水) 13:38
「デーモン」と「鬼」は違う種族なのか?
ンフー。
終戦記念日の今日。
>>25の、
>>22に対する答えがよくわからん文章になってしまひましたので訂正するです。
(訂正)細かな知識の羅列ではなくて、水木さんという人間の正体を演じようと
しとる結果として、図らずも水木さんに対する新しい形の批評になっとる
のかなぁ。
と、します。
画面上だけで文章を手直しするいう経験がないもんですから、慣れとらんですよ、ムホッ。
>>26 むほっ、そらまたありがと。こんな惚けかかった水木さんを好きというあんた、
かなり物好きですな。
大竹まことクンは、ここ数年水木さんの注目しとる芸人です。
4、5年前描いたマンガに宇宙人として登場させました(タイトル失念)。
>>27 井戸仙人ですか。あの顔がよかったんかな。
ありゃあ案外人気あってね。実在の報告も続々届いとるよ。
ところでね、顔は似とりゃあせんがね、
さくらももこサンの『コジコジ』に出てくる物知りじいさんが、
井戸仙人にやけに似とると水木さんは気づきました。
パーテーで会う時は、いつもさくらサンを威嚇しとります。
>>28 ふはっ。ここの水木さんはもちろん本物ですよ。いま、2ちゃんにだけ存在する
本物ちうことですがね。すなわちホンモノの水木さん@2ちゃんなのです。
あとの偽者逝ってヨシ!愉快ですな、ムフー(根拠なき強気を示す鼻息
世界の常世観をまとめてみた『あの世の事典』は水木さんもお気に入りです。
あの世ちうのは、たとえばキリスト教の世界観では表向き存在を否定されてるです。
しかしキリスト教にしたって、黄泉の国への渇望ちゅうんは黙示録の千年王国論に
見られるように、抜きがたく有しておったモンなんです。すなわちユートピア、
理想郷への期待がいつも人にはあるですな。
キリスト教以前の世界なんぞ、それこそ多様な常世観があるのは当然です。
もちろんそこには地獄も含むです。ほとんどの人間は地獄へ逝くんですからな、ふはっ。
水木さんの理想は、アジヤ的な、あの世の霊々とこの世の人たちが同居しとる
世界ですな。この本にも書きましたが、中国四川省に鬼郷と呼ばれる村があって、
あの世に逝った人たちと、現世の人たちが雑居してるです。
鼓腹撃壌の逝きついた先とはこーいうモンじゃなかろーか、と思うてるですよ。
ところでこの本は今ちくま文庫に入っておりますがね、松田(哲夫)にダマされて、
筑摩に版権いっぱい取られた結果なんです。復刻には感謝するが、筑摩でなけりゃあ
水木さんの本はもっと売れるはずなんです!『金持ち父さん貧乏父さん』とまでは
逝かないが、もちっと水木さんの本を売ってくれ思うとるですよ。
>>30 いやな、水木さんも忙しいが、あんた方も忙しがって大いに焦らにゃいかんですよ。
お盆ちうのは祖霊がイエ・ムラにお戻りになるときなんだから。
水木さんが『鬼太郎』を描いた目的は、もちろん水木さんがメシを喰い、水木さんの家族に
メシを喰わせるためです。だがあともう一つ目的があったです。すなわち未来を担う子供たちに
「あの世」の感覚を理解してもらう、ということです。
>>6で言うたように、水木さんは
神サンも幽霊も妖怪も区別せず「霊々」(かみがみ)だと考えとって、それがぜぇーんぶ出てくる
『鬼太郎』を描いたです。
もし実家が遠いなら、遙かなるご先祖を思うて、手を合わせとくだけでもええんです。
水木さんに質問した以上、ご先祖さんに参ろうと大努力をせんければならんよ、ふはっ。
>>31 そりゃ頃せばええよ。くわれたらかゆいからな。水木さんが戦争しに逝ったラバウルの
大密林では、蚊がマラリアを媒介するから、見つけ次第バシバシバシーンと頃しとったですよ。
人間が生きるためには、殺生はやむを得ンです。
恨みを遺されんように、よく供養してやることが大事なんですよ。
>>32 私淑なんて難しい言葉知っとるね。あんたも京極君好きですか。
最近人気あるね、京極君は。まあええ男だしね。身なりはビンボくさいけどな。
水木さんは老人になってきて、男ぶりも台無しですが、昔はエライ美男子だったですよ。
なぜか女性にはもてんかったがね、みな水木さんの色男ぶりにエンリョしてしまう
んでしょな、ンフー。
>>33 そりゃまたまたありがと。
今はもう、森繁か水木か言う具合だが、
水木さんはここに来ると、10年くらい若くなる感じだね。
しかしちっと喋りすぎたかな。
荒俣が、水木センセはお喋りだお喋りだ言うですよ。
水木先生から見れば、荒俣の方がずーっとお喋りなんですがね、ふはっ。
>>34 人魂を天ぷらにして喰えるのは位の高い妖怪だけです。
魂に味がついとるのはすでにご説明した通りですが、水木さんも
一回は喰うてみたいとおもっとります。うは。
>>35 もちろん違うモンです。
鬼が悪いいうイメージは、仏教や陰陽道の羅刹、あるいは酒呑童子伝説の影響から
来とるもんで、最初から悪モンと違うです。
語源から言えば、鬼いうのは「魂」のことなんです。
一方、ゾロアスター教を例外とすれば、悪魔いうのはその名の通り、悪さをする神です。
しかしね、「悪」というんも、今でいう悪とは意味が違いますよ。一口に言えば
共同体から離れて自由にやるモンを「悪」言うとったわけです。
話はそれるがね。『悪魔くん』にも描いたが、水木さんは妖怪と人間がともに暮らす
──はやりの言葉で言えば共生──やね、そういうことをイメージしておったですよ。
違う者を大切にし、思いやることの出来ない世界は氏んでます。
今日の水木さんはちょっとお説教くさかったね。終戦の日だからお説教してみたです。
水木さん、戦争を生き延びられてとーても愉快に過ごしてるですが、たまにセンチに
なってみることもあるですよ、わはっ。
41 :
妖怪べとべとさん:2001/08/15(水) 23:09
あ、先生ご無沙汰してます、、、、(テレ
僕、先生に会いたかったの、、、、(テレ
42 :
以上、自作自演でした。:2001/08/15(水) 23:30
酒に酔って鬼太郎に乱暴を働き幽霊電車に乗りたいです。
妖怪たちと野球大会をやって負けそうになっても朝焼け
サスペンデットでなんとか逃げきりたいです。
むかしのアニメの鬼太郎で契約で牛鬼にされてしまう
山田太郎の息子がいましたが、あれは原作にあった話
ですか。
>>29 そりゃあんた、「イチモツが立たなくなったこと」に決まってますがな。ふははっ。
>>41 あんた…どなたさんでしたっけ。
…冗談ですよ、アハハ…(注・ホントに忘れてたのを笑って誤魔化す)。
水木さんのくらいの年寄りの背後にあんたがやって来ても、おそらく
気づかんでしょうな、ふはっ。
>>42 コンビニで「鬼太郎」のアンソロジー買うてくれた?ありがと。
もしや立ち読みですませたんじゃないでしょな。ジー(目を見る
あれは、水木さんの原作にある話です。
いまちくま文庫版の鬼太郎で探しておったんですけど、
6巻に入ってます。アニメ版の方が評判がいいらしいですな。
水木さん、ちょっとおかんむりです、ムー。
44 :
以上、自作自演でした。:2001/08/16(木) 01:48
水木さん、あんたかっこいいよ
45 :
以上、自作自演でした。:2001/08/16(木) 01:49
新・ゲゲゲの鬼太郎での鬼太郎の堕落っぷりが好きでした。
ヒーローも大人になればああなってしまうのですね・・・
少々子供には刺激の強い作品だったのが印象深いです。
46 :
以上、自作自演でした。:2001/08/16(木) 02:03
「劇画ヒトラー」(タイトルこれでよかったっけ?)
は名作ですね。
47 :
以上、自作自演でした。:2001/08/16(木) 05:59
おばけは死なないと言うのは事実ですか?
48 :
以上、自作自演でした。:2001/08/16(木) 17:47
松下メシアが大好きです。
私を使途にしてマンガ描いてください。
49 :
妖怪しろうねり:2001/08/16(木) 18:21
水木先生、俺臭いか?臭いか?
50 :
鳥山 石燕:2001/08/16(木) 18:25
よお、水木クン元気かね?
>>44 おお!あんたもしや妖怪・ホメ殺しですか?
だが水木さん、そーいう勘ぐりする気力もない年頃なんで、本気に受け取っておく
です、ふはっ。
>>45 ンフー。あの頃の水木さんは、好んであーゆう話を描いておったね。
性的なもんいうのんはね、描写のためにはやっぱり必要なんですよ。
それが欠けるんはまずいですな。柳田民俗学への挑戦なんどというて好む人も
おるようだが、その頃の水木さんはアイディアを絞り出すのに必死で、
そういった側面で考えとったことはないね。むしろ『週刊新潮』のエロ記事、
「黒い報告書」などに影響された結果によるものですわ。
>>46 あれは「漫画サンデー」の伝記シリーズでヒットラー描きませんか、言うて
来た話でね。
水木さんの前には藤子不二雄先生──Aさんが『毛沢東』でヒット飛ばした後に
描いたもんなんです。
水木さんに少し詳しい人なら知っとる話でしょうが、水木さんは天才もキチ○イも同じ
種類の奇人だと、常々考えとるです。すなわち民俗学的に言えば普通人から隔絶した
「異形」ですな。
水木さんは天才・○チガイの畸形ぶりに大変興味があってね。そういった視点から
『劇画・ヒットラー』を描きました。呉あたりは妖怪博士の水木さんより、こういった
水木さんのマンガに大いに興味があるようだね。
最近水木さんは、妖怪に残り少ない精力全てを傾けてますがね、ふはっ。
>>47 事実です(きっぱり。ただ、人前に出没しなくなるいうことはあります。
柳田国男の『妖怪談義』によれば、お化けちゅうのんは、ひとっところにヌウと
現れるもんなんですよ。すなわち「場所に憑く」。そして一般の人間との交感を図ろうと
試みる。ちなみにお化けは「モウ」と鳴きます。これは「噛む」から転訛したもんです。
お化けちうのは人に噛みつくモンなんですよ。そうやって人と付き合う。ふはっ。
対して幽霊は、前世恨みを遺した特定の人物にテッテ的に貼り付くもんです。
水木さんは、前にも言ったがそんなに細かい区別をしとらんがね。水木さんで言う
お化けに当たる妖怪族ちうのは氏ぬです。
水木さんは『妖怪大戦争』で妖怪たちを頃しまくっとったよ、派手だからね、ふはっ。
>>48 使徒空いとったかなぁ。東考社貸本版ならなんとかだね。うーん、じゃあ、こんな話は
どうですか。
あんたは松下君に召喚された使徒・妖怪チン○。その陽物が最大の武器。
…ところであんた、女性じゃないだろね。だとしたらホンのちぃっとだけマズイがね。
女性なら妖怪(自主規制。ま、話を進めます。
それでですな。あんたは(中略)何気なくとった盃がドーンと大バクハツ、
海の藻屑と(略)消(りゃく)えたかに(りゃ)見えた。(リャ)目覚めるとそこは絶海の孤島。
そこで驚愕の…(り)ちゅうのんはどうですか。
ナニ?(略)が多すぎてワカラン?水木さんも考えとらんからワカラン。わははっ。
>>49 うわっ。こぼれた牛乳を拭いた雑巾を2週間ほったらかしといたら漂う臭いやね。
…ところであんた廃屋にしか出んはずだが、水木さんの家は廃屋ですくわっ!
>>50 どこぞで……うはっ、セキエン先生失礼致しました!先生の『画図百鬼夜行』
(今は国書刊行会より復刻)いつも参考にさせて頂いております。うははー。
水木さん、先生の妖怪図を拝見して今風に言えばビビビ(やや古)と来たですよ。
絵の描き方も大いに参考にさせてもらいました。
だがけしてパクリではないです。本当です。故・宮田さんも小松さんも水木さんの
絵で民俗を志した言うてます。したがって安心して成仏してください、南無南無。
54 :
妖怪小袖の手:2001/08/17(金) 16:25
水木先生、なんだか嬉しいよ。
55 :
以上、自作自演でした。:2001/08/17(金) 16:35
妖怪はまだ日本にいますか?
56 :
以上、自作自演でした。:2001/08/17(金) 16:38
妖怪ポストは竹やぶや畑など身近なところにあると御本に書かれていたので
小さい頃からあちこちよく探しているつもりなのですが、未だに見つけたことがありません。
どうすれば見つかるでしょうか・・・鬼太郎に手紙を出したいのですが。
57 :
妖怪やかんずる:2001/08/17(金) 17:33
妖怪好き、だからageます。
58 :
以上、自作自演でした。:2001/08/17(金) 17:35
できれば、カボチャか瓢箪の妖怪ポストがいいです
59 :
以上、自作自演でした。:2001/08/17(金) 17:55
こちらの水木先生のファンでーす!
ところで、戦場にいたころ現地の部落によく出かけてたそうですが、
向こうに永住してたらどういう人生を送ったと思います?
60 :
妖怪五体面:2001/08/18(土) 00:15
>>55 ここにおるでよ 水木先生と書いて「ようかい」とよむでよ
>>54 あんた、ナニが嬉しいンかね。
エライべっぴんの娘さんの小袖にでも手を通して、久しぶりにあんたの
イチモツがそそり立ったかね、ゲンキでよろしい!
水木さんはうらやましい、わははっ。
……ところであんた、女妖怪やなかったですか?(勝手にボけて勝手にオトす
>>55 ふはっ、そりゃあんた、今もおるに決まっとるでしょ。
この水木センセが言うんだから間違いないです。
宮崎(駿)さんのアニメ映画「もののけ姫」に、水木さんは大共感した部分と、大反感した
部分があったです。あれはだいたい鎌倉末期から室町にかけての話だと思うんですが、
あの頃に、日本には惣村ちうモンが発生したんですな。ムラの完成、映画で言えば神を頃す
行為ですな、それと同時に、人の手が加えられておらん自然が失われ、人工的な「里山」
ができる。その代償に人間は自然と混じりあい、交歓するんが無理んなる。
たとえばダイダラボッチや精霊の類を人が見ることができんくなる。
それがあの映画の結末。
すなわち「人と自然は共生でけん。人の敵は自然や、自然の敵は人や!
だがな、それが辛くとも人は生きるしかないんぞ」ちう結論だったんです。
しかし、そりゃあきわめてガッチガチのキリスト教的な考えだと水木さんは思うとるです。
実は、多くの妖怪の発生ちうのんは、中世末期のムラの発生と基を一にしとるです。
それを取って「ムラの外にある人と相容れない、コワイコワイ自然」の象徴として、
オドロオドロシー妖怪が「作為」された、と見る向きもあるようだが、水木さんはこの考えに反対
なんです。
「霊々(自然)と人間との魂の交歓」の証拠として妖怪は実在する、と水木さんは考え
とるです。コワイコワイ自然を表すモンじゃーないんですよ。
すなわち人あっての妖怪だし、妖怪あっての人なんです。それが混じりおうてムラは
生き続けた。それは都市化が進んだ今でもそうですし、これからもそうです。
この世に人のおる限り、妖怪は水木さんたち人類すべてと共に存在しつづける、そう考え
とるです。
最後に映画に共感したトコを言っておくです。コダマが一匹だけ生き残っておった、映画のラストです。
おお、宮崎さんも水木さんみたいな考えをワカッとらんわけじゃーないんだな、
と思ったですよ、ふはっ。
>56
あんた、まだ妖怪ポスト見つからん?
秘訣としてはな、「そこにある」と思えばええんです。
そうすりゃー目の前にポストが出てくるです。
でな、言いにくいんだがね、実はまだ水木さんも見たことないですよ、ふはっ。
>>57 自分で自分のこと好きとは、あんたちぃっとナルシスト気味の妖怪やね。
水木さん、あんたに興味を感じたです。
異常天才いうことで『劇画・やかんづる』でも描こうかな。ふは、冗談です。
水木さんはあんたのことを「椀貸し伝説」の系統に属する妖怪やと思うとる。
あんたを借りたモンが、金持ちになったり良いことがあるモンなんじゃなかろうか、とな。
それがあんたなんだが、水木さん、マンガであんたのことを悪モン扱いして、
鬼太郎を食べる役にしてしまったわ。怒らんでな、ふははっ。
ところで水木さんご相談するですが、ここにやって来た妖怪くんたちの解説を付けた方が
いいんかな。長話がただでさえ多いいうのに、またまたやたらと長レスになって読み辛い、
いうことになるし、悩みどころなんだがね。聡明なる諸君のお考えを聞かせてくれんかなぁ。
2chの言い方なら、ご意見きぼ〜ん、ちうやつですか、ふはっ!
>>58 それは水木さんの管轄違うです。鬼太郎に言うて下さい、手紙書いて、
きちんと妖怪ポストに入れるですよ。妖怪ポストがどこにあるかは教えたげません。
水木さんもどこにあるか知らないですよ、ふははっ。
>>59 そりゃありがと、ありがと。意外と水木さんも人気あるですね。驚いたモンだなぁ、ふはぁー。
これだったらちくま文庫から引き上げ絶版にして、講談社から出してもらうか(ムニャムニャ
はっ。水木さん、一瞬頭が金勘定にdでしまったです。
ま、愉快に気楽に過ごせてたと思うですよ。なにせ締め切りも餓死もない世界、憧れは
あったです。だが最近亡くなった親愛なる大酋長、トペトロも、部落に資本主義が入って
金カネカネ言うようになったのは残念だったです。
そういう社会になれば、最早働かなければ待つのは餓死です。
だが、それでものんびりしとったなー、数年前に訪ねたときも愉快やったよ。
水木さん、もう氏ぬのを待つばかりだからあそこに逝くことも、もうないかもしれんがね、ンフー。
(足立倫行・荒俣・大泉・京極より「嘘つけー」の大合唱)
>>60 そう、あんたがおるのが妖怪がおる証拠。だがね、荒俣や京極君あたりが、水木
さんは妖怪や妖怪や言うモンだからすっかりそのイメージが定着してしまった
ですがね、水木さんは大いに怒っとるです。荒俣なんぞの奇人ぶり、はるかに妖怪
にふさわしいですよ。
水木さんのような普通人をさして妖怪とは、
「荒俣(と書いてようかいとルビを振る)猛々しい」言うですよ、ふはっ。
65 :
以上、自作自演でした。:2001/08/18(土) 17:11
>>62 うおお、自分も「もののけ姫」に感じてた違和感がきっちり文章化されたようで
読んでて嬉しかったです。
>「霊々(自然)と人間との魂の交歓」の証拠として妖怪は実在する
てのはこういう季節の夕方に田舎道でも歩いてると、ふっと肌で感じる
感覚でもありますね。
あんまし関係ないかもしれませんが、かわうそやその他の妖物が人に
化けるとき、人語がきちんと喋れなくて「俺や」と言えずに「おねや」
とか言ってしまうというじゃないですか。その話を聞いたときに、
しみじみそういった混交というか、いわば馴れ合いぶりが懐かしいと
思いましたー。
ところで、1ROMとして妖怪の紹介はきぼーん、です。
あまり水木センセの負担にならなけりゃ。
66 :
以上、自作自演でした。:2001/08/18(土) 18:03
猫目くんは親戚ですか。
>>65 ふはっ、そりゃありがと。そろそろ諸君から2ちゃんの洗礼ちゅうやつ
(注・「長レス読みにくいんじゃゴルァ!!」「1の母です」「1の家臣でござる」等を指すらしい)
ですか、そういうんを受けるじゃないか思うてヒヤヒヤしとったですけど、なんとか
生きながらえたようですな。
************** ポークショ **************
あんたええこと言うですね。人に化けたが、尻尾が見えとった、とかな。
こういうんは、自然はコワイんぞ、いう話やなくて、自然との
のんびーりとした付き合いが、笑い話として現れてきたもんや思うですね。
ムラにおける笑い話の問題については、柳田国男の『笑の本願』あたりにゆずります。
>妖怪の紹介
あんた、水木さんにとっちゃあ妖怪の紹介なんぞ、朝飯前ですわ。
別に負担にはなりゃしませんよ。なるべく長レスにならんよう紹介するように
しとくです。あ、ちなみに途中の「ポークショ」は「閑話休題」ちうことです、わははっ。
『ルー=ガルー』(徳間書店)、読んでいただけました?
こんばんは、「指なし手袋」こと京極夏彦です。
今日は『季刊・怪』の企画打ち合わせで、水木先生のご自宅に伺っています。
先ほど御大は「ンムムー、楳図くんはな、楳図くんはな、フハッ、パー」と口走りながら
応接室を飛び出して逝かれました。
……僕は応接室に、一人ぽつねんと佇んでいます。
暇なので、僕が先生に代わって
>>66さんのご質問にお答えします。
先生の作品と楳図かずお氏の作品は、性格の異なるものです。ゆえに親戚とは言いづらい。
というのは、楳図氏のマンガのキャラクターは、厳密な意味では普遍性を持った「妖怪」
とは言えないからです。
妖怪というのは、それを創作した人が分かってはいけないのです。
楳図氏のマンガに登場するキャラクターは、全て楳図氏の創出されたものです。
「猫目小僧」もそれに当たります。楳図氏のマンガは自身の創作したキャラクター
を動かす「怪奇マンガ」であって、「妖怪マンガ」ではないのです。
『妖怪馬鹿』(新潮Oh文庫)でも喋りましたけど、これに対し水木先生は、何喰わぬ顔で
ご自身の創作した「妖怪」を、昔から存在していた妖怪と混在させマンガに登場させます。
相当妖怪に詳しい読者でない限り、その妖怪は、水木先生が作った「妖怪」だとは気づか
れません。
こうして水木先生は、創作した「妖怪」を普遍的な意味を持った妖怪へと昇華させるのです。
水木先生が影響を受けた鳥山石燕も全く同じ事をしています。石燕作の「妖怪」が本物の
妖怪として多く認知されています。
「詠み人知らず」の精神が、妖怪の伝承者には求められるのです。
もちろん、どちらがイイ!という話ではありませんよ。
むしろ水木先生の「嘘」の方が、タチが悪いかもしれない(笑
さて、そろそろ水木先生はお戻りになるでしょう。
今日は打ち合わせが無理そうなので僕は帰ります。
ふはっ、水木さんが街を徘徊老人しとる間に、京極君が
>>66さんの質問に答えて
くれたようだね。
大筋は京極君の言うとおりだけれども、京極君、あまり変な事を言うじゃありません。
水木さんの描いた妖怪は全て実在するですよ!
*************** プペー ***********************
ところでまたまた諸君にご相談なんだがね。
19日から3日ほど、妖精の調査に逝かなならんです。21日に帰ります。
その間、ご質問にお答えできんです。
水木さん、スレ立てしてかなり後悔してるですんで、このスレがdat落ちしても
構わんです、ムフー。
だがね、もしまだやってくれー、いう有り難いお話があれば、スレのホシュホシュをして
頂きたいんです。妖怪クンたちが、水木さんに代わって質問に答えてくださっても
結構ですし。ま、諸君のお気の赴くままにやってくらさい、お願いするデス。わはっ。
70 :
以上、自作自演でした。:2001/08/19(日) 01:42
先生、帰ってきたら妖精の話きかせて。
71 :
水木しげる:2001/08/19(日) 01:53
>>70 スレ、3日程度だったらレスがなくとも残ると思うんだが、
この板は回転が速いのでどうなるかワカランです。
スレが残っておれば、妖精の土産話が出来ると思うですよ。
信州から北陸を廻ります。そう期待せんで待っとってください、ムホッ。
>>68 ところで京極君、文章ヘタになったね。物書きなのにこの程度で大丈夫
なのか、餓死しないのか、水木さん心配です。
……もしやこの京極君、騙りですかね?ふはっ。
72 :
以上、自作自演でした。:2001/08/20(月) 16:58
奥さんは、割烹着着てる人でしたっけ?
73 :
以上、自作自演でした。:2001/08/21(火) 08:26
先生、トキワ荘の方々はどうですか、好き?嫌い?
74 :
以上、自作自演でした。:2001/08/21(火) 08:44
最新型鬼太郎アニメで
へんなオナリナを杖に変形させ殴りかかったり
いちいち一反もんめにまたがったり
「砂かけ!」(おばばはNG)といちいちリーダー
シップを発揮したりする
こましゃくれた少年(自宅でテレビゲームやってそう)は
指鉄砲やチャンチャンコ、ゲタ、髪の毛針、手リモコン
などは使えないのですか。
75 :
以上、自作自演でした。:2001/08/21(火) 15:33
先生、UFOというものは妖怪と同じようなものなのでしょうか。
ふはっ!
水木さん、戻ってきたですよ。
老人には応える強行軍の調査でした。
水木さん、大木のウロに入ったりして遊んでたです。
調査は大成功でした。その驚愕の内容とは…秘密です、ふはっ。
77 :
以上、自作自演でした。:2001/08/21(火) 23:09
このスレ水木ファンは必読だなぁ、いやマジで。
78 :
オシラサマ:2001/08/21(火) 23:25
もう鬼太郎の指でっぽうは見られませんか?
79 :
以上、自作自演でした。:2001/08/22(水) 04:52
>76
先生、その木のウロに入って遊んだのは、多分二回目だと思います。
覚えていらっしゃいませんか?
80 :
以上、自作自演でした。:2001/08/22(水) 05:40
>>62 先生の意見なの?
それとも、本物の先生が言ってたの?
>>72 そうでしょな。
何年か前に『週刊朝日』だったか、嫁さんと一緒に出たんだがね。
嫁さんは、普段は「はいはい」言っとるけど、水木さんがいなくなると
いろいろ言うようだね、ムムムー(少し不機嫌
ま、似たもの同士いうか、プラモデル作りなんが好きいうのが共通しとったりするね。
甘いもんに眼がないのも似とるし。
水木さんが趣味嗜好を強要したいう面もあるがね、ふはっ。
>>73 ムフー。彼らは手塚氏を神サンと仰ぎ、希望に燃えて上京してきた世代、
餓死せんようにマンガを描いておった水木さんとは動機からして違います。
しかも年齢も、活躍の舞台も違ったです。水木さんが貸本でヒーヒー言っておった
頃、彼らは雑誌誌上で華々しく活躍しとりました。
すでに彼らが大売れっ子になっておるときに、水木さんはようやく餓死の恐怖
から逃れたですからね。好きも嫌いもなかろーもんです。
ただな、手塚氏は水木さんのことを大分意識されとったようです。
宝塚ファミリーランドで毎年夏、水木さんのキャラクターを使った妖怪モンの企画が
あるですが、それがはじまった頃、手塚氏が「オレの故郷を乗っ取る気か!」いうて
怒ったとか怒らんとか。
あの人は売れっ子になったモンには猛烈なライバル心を持っておったですからな。
『ガロ』に対抗して『COM』を出した手塚氏にとっちゃあ『ガロ』と縁の深い
白土三平氏、そして水木さんにはメラメラ燃ゆる対抗心があったんでしょな。
>>74 アニメ版には水木さん全くタッチしとらんので…(娘より「お父さんっ!」の声)
ああ、言うちゃいかんの?
水木さん、東映の人に「どうとでも好きなようにやって下さい」とお伝えしとります。
時代に応じて変わることも必要だと思いますからな。
ところが彼ら「水木センセの原作の雰囲気を大事にしてヘコヘコ」なんどと言うですよ。
水木さん、今でも世間への妖怪アンテナは張り巡らしとりますよ。
無節操いうくらい、新しいモンはマンガに取り入れてきました。
若いモンがこれじゃあしようがないですな。鬼太郎をむやみにいじらん代わりに
鬼太郎のぶっとんだ部分のアニメ化を躊躇する。
別に良いんですよ。鬼太郎がバズーカかまそうが、イチモツをおったてようがね、
ふははっ。
>>75 ムホッ、同じようで違います、言うところかな。
水木さんは自分のマンガのなかでしばしば宇宙人やら(宇宙人の乗っとる円盤
と言う意味での──以下、この意味でUFOを使います)UFOを登場させました。
不可思議な現象を説明する理屈として用いられる場合、UFOも妖怪も似たものを
含んでおる、と水木さんは考えてます。
だがね、違うところがあります。
前にも言うたが、自然と人間との間の心の交流を映し出す鏡として妖怪は存在
しとるです。
地域、風土、自然を抜きにして妖怪は語れんです。たとえば、先にあげた宮崎さんの
映画では「でえだらぼっち」と言うておったが、「だいだらぼっち」と言う地域もある。
一つ目小僧にしても河童にしても地域により伝承の様々なバリエーションがあります。
柳田の『一つ目小僧その他』や石田英一郎の『河童駒引考』(岩波文庫)の
事例にも詳しく触れられておるがね、同じ妖怪でもムラごとに違った伝説がいっぱい
あるんです。
ところがUFOには地域性もなんもない。
自然と人間の魂の交流が弱まった結果、妖怪ではなくて、代わりにUFOやら
宇宙人やら心霊やらで説明することが多くなったですよ。
起こった現象を地域、風土に思いを致さず説明するのにゃあ、あんた、UFOは
格好の素材ですわ。なんしろ異星人ですからな。ムラと隣あっとる自然のこと
を考える必要はない。
水木さんは、人間が自然に思いをはせつづけた証拠としての妖怪に、たまらない
愛おしさを覚えとるです。自然と人の交流の証である妖怪研究は、十分科学の
名に値する思うとる。
地域の風土と自然を無視することが、妖怪の勢力を衰退させ、UFOの
興隆を招いたとしたら、そして自然を無視してもっともらしい説明を
することが「科学」だと思われるようになったら、水木さん悲しいですな、ムフー。
>>77 そりゃありがと。水木さんも諸君とお話できて楽しいです。
だがね、あまりここの水木さんを信用しちゃいけんです。
>>84に理由を書いておきました。
あくまでもホンモノ水木さん@2ちゃんの喋ったこととして聞いてください、わはっ。
>>78 アニメ版には水木さん全くタッチしとらんので…(娘より「お父さんっ!」の声
PART2)
ああ、言うちゃいかんの?(2回目)
東映でリメイクすることになったら言うときますよ。
ところであんた、遠野をはじめとする東北の旧家におる神様やね。
『遠野物語』にも登場する有名神や。家付きガミが外にでちゃあかんよ。
赤坂憲雄さんあたりは異論もあるようだが、あんたは白を神聖視する
白神信仰から出たもんです。詳しくは宮田登さんの『白のフォークロア』
(平凡社ライブラリー)読んで下さい。
神サンが神サンのことを勉強すると、水木さんの立場がなくなりますがね。ふはっ。
>>79 三回目です(シレッ)。
実は水木さん、覚えとらんフリをしとるです。
みなを驚かせて楽しんどるですよ。
えーと今朝の朝飯はなんだったかな……思いだせん……そもそも水木さん、
朝飯食うたんかな?
なんか腹が減ってきたんでこの辺で。
>>80 水木さん、そんなこと喋りましたっけ?…zzz…(15分レジューム)
(機能再開)ふはっ。あんたまたまた。
>>38で言うたように、ここの水木さんはホンモノの水木さんですよ。
2ちゃんのこのスレにおいてのみ、ホンモノの水木さん(2ちゃん水木さん)
ちうことです。なんやらヤヤコシーが諸君もそのつもりで頼んます。
調布に住んどる水木さん(調布水木さん)がこのスレに降臨しりゃあ、
2ちゃん水木さんと調布水木さんのホンモノ対決になります。
その可能性はゼロに等しい思いますがね、ふはっ。
このスレで喋ったことはすべて、2ちゃんに限定されたホンモノの水木さんの考えたことです。
調布に住んでおる水木さんの意見ではありません。
ちなみに、コピペなんどひとーつも使うておりませんよ。したがって言うておることの
原典を探そうったって無理な話です。だからあんまり本気にせんように、ふははっ。
ただしな、デタラメを言うておるんじゃありません。調布の水木さんの発言や作品を
煎じ詰めりゃあこうなるだろ、ちうことを脳内補完して、2ちゃん水木さんなりに喋っとる
わけです。
またマンガや妖怪の説明、過去の調布水木さんの発言(思想)・行動については、知る限り
正確を期すようにしとります(たとえば、ねずみ男のモデルの話
>>15、南の島の「今」への
感想
>>64)。
そりゃあ史実だからね。
違っておったら教えて下さい。ボケはじめとるんで、昔のこと忘れはじめとるですよ。
2ちゃん水木さんが、調布水木さん的にはどこが正確で、どこがエーカゲンかを見抜く
のは諸君です、ふはっ。
87 :
水木しげる:2001/08/23(木) 01:23
>>62 ところでな、おそらく調布の水木さんなら「『もののけ姫』?どこの妖怪です?」
言うか、「『もののけ姫』……そんなんあったね、アハハ…(←忘れている)」
あるいは覚えとるとしても「『もののけ姫』?ありゃあなかなか面白かったね。
コダマが、水木さんの描いた木霊と違うですな、水木さんに権料払うのがイヤ
だったんかな。ンフー」あたりでケムにまかれるとこでしょな、ペー。
ありゃ、300スレのウチに入っておらんとageで書き込んでも
浮上しないんやね。板に負担かけたかな、こりゃ失礼(軽く反省
89 :
以上、自作自演でした。:2001/08/23(木) 03:29
妖怪あげ
90 :
武良悦子:2001/08/23(木) 11:34
あ、お父さん、またこんな所で遊んで…。
91 :
以上、自作自演でした。:2001/08/23(木) 12:51
冗談抜きで勉強になります。
92 :
以上、自作自演でした。:2001/08/23(木) 13:05
そういえば、妖精の本を書いてらっしゃいましたよね。
描いて、の方が言葉遣いとしては正しいか……
>>89 ふはっ。あんた、妖怪を揚げるですか!あんた、揚げるですか!(繰り返し
水木さんは餅を素揚げしたのが好きでね、ぬりかべなんど揚げるとウマーイかも
しれませんな。
…天プラもいいかな、ジュル。
>>90 ふはっ、インターネット最果ての地にて見事発見されたね。
あんたもこんなトコで何をしとんのかね。独身女性板でも覗きに来たかね?
ところでな、せっかくの機会やから言うておくが、
あんたももう三十路半ば。そろそろいい相手を探さにゃいけんよ。
水木さんも結婚が遅かったからあまり言うつもりはないがね。
ま、したくないならいつまでもしなくてもいいしな(むしろして欲しくない)。
>>91 そうかね、そりゃありがと。水木さんの本を読んで、妖怪学を志すモンが
次々と出てくりゃあいいな、といつも思うとるですよ。
夢枕莫さんやら、京極君やらが妖怪への関心を高めてくれたせいか、卒論
のテーマに妖怪を選ぶ民俗学専攻の学生が増えてきたそうです。
だがね、勉強にならんでもいいからクダラン話もイパーイしたいですよ。
奇人に興味のある水木センセやからね。
諸君も自分の中の奇人ぶりを発揮してクダラン質問をするように、ふははっ。
>>92 妖精は、最近の水木さんの大きな関心となっておるです。
妖精ちうのは主に西欧における超自然的存在のことを指しますが、広義には
日本における精霊をも含めて妖精と呼んでも差し支えないと、最近はそのよう
に考えておるです。
水木さん、人間に対する軽い悪戯、あるいは善行を通して交流を図ろうとする
小さな存在としての妖精を求めて調査に出ては、木のウロに入って日を暮らし
ておったです、ふは。
まだ水木さんは、日本の精霊をさして妖精とする本は出しとりませんが、
インパクのNTT東日本パビリオンでは、水木さんの監修で「妖精妖怪ワイワイランド」
と題して日本の妖怪、精霊の類を紹介しとります。ほとんど今まで出した本の使い回し
ですがね、ふはっ。
ちなみにNTT東日本パビリオンでは、ここの館長であるお嬢さんとの対談を読むことが
出来ます。動画の水木さんも観られるですよ。
ここでは水木さんゲンキがないです。水木さんが軽く惚けはじめてきとることと、
このお嬢さんが水木さんの本をなーんにも読んでないことから来る落胆で、
ゲンキが喪失したですよ、ふはっ。
西欧の妖精の本は、これも絵と解説を使いまわして過去に何冊か出しております。
いちばん最近のものですと岩波新書で出した『カラー版妖精画談』がコンパクトで
評判良かったですね。
妖精はキリスト教が切り落としたキリスト教以前の民俗文化をよーく伝えとる
もんです。なにしろ妖精は堕天使扱いされたこともあったですよ。ここをもう一度
見直さな、あかん思うですね、ンフー。
96 :
以上、自作自演でした。:2001/08/23(木) 21:46
ふぐちりの人?
>>96 ふはっ、あんたまた。何を言うですか!
・・・この水木センセを知らんとは・・・この上ない屈辱ッ!
・・・福本君には、ふぐちりをっ!奢ってもらうっ!・・・
…なんぞ違いましたかねぇ、ふはっ。
98 :
以上、自作自演でした。:2001/08/24(金) 00:18
「ぬりかべ、悪いけど音と戦ってくれないか?」
っていう鬼太郎の発言は本当に悪いと思いませんか?
そのあとぬりかべ瞬殺されてたし。
99 :
以上、自作自演でした。:2001/08/24(金) 00:21
あと「毒の入っていないお菓子」なんて怖すぎて食べられないんですけど
100 :
以上、自作自演でした。:2001/08/24(金) 00:24
水木センセは西洋(基督教とか)の悪魔等にも詳しいんですか?
101 :
以上、自作自演でした。:2001/08/24(金) 08:23
あの、正直な話。一日どのくらいの質問がついて欲しいでしょうか。
もうお歳ですし、内容が内容だけに負担になりそうで
あまり質問するのも悪いのではないかと思ってしまいます。
>>98 ま、ぬりかべに対して鬼太郎はひどいね、わははっ。
だがね、鬼太郎ちうのはもともと正義の味方でも何でもないんですよ。
後半になってから正義のヒーローを気取らせてみたがね。
人間社会の基準から言えば、むしろ悪モンですわ。
人間から見て彼らの悪いとこは、人間に取っては高い価値のあるものを
顧みないちう点です。倫理観がそうだし、その最たるものがカネでしょ。
これに鬼太郎は与しないです。与するのはねずみ男。
水木さん、このスレで少し前に「悪」についてお話しました。
悪ちうもんは、もともと共同体の理屈から外れて自由に行動するモンをさしてたわけ
です。ヨーロッパ中世における悪魔・魔女狩りなんちうのは、キリスト教の教義体系
から外れるモン全てを排除せんとする一大運動だったですよ。西欧における小っさな
神様たちはかたっぱしから悪魔扱いされ、頃されていったんです。
(このへんは人文書院からええ本がいっぱい出てますから、興味のある方は参考にし
て下さい)
西洋ほどではないが、明治以降日本でも国家神道が民間信仰を弾圧するいう歴史が
あって、それにともない妖怪たちも酷い目にあいました。
戦後になり、自由になったかとおもいきや、鬼太郎をはじめとする妖怪族は、人間社会
の理屈によってさらに排除されていく。
妖怪たちは外れモン、すなわちここでいう「悪」やったわけです。
彼らはマイノリティーの神の一種なんですが、人間社会から外れて「悪」とされとる。
水木さんは、こういう小さな神サンたちが人間社会でいかに生き、そして人の理屈に
飲み込まれんで生きていくか、いうことを想像して「鬼太郎」を描いたです。
貸本時代の餓死寸前の水木さんと重ね合わせながらね。
話を戻せば、鬼太郎に人間社会の倫理は、良いことも、悪いことも含めて通用せんの
です、ふはっ。
>>99 うはっ。…調布の水木さんになってもええですかね。
…かつて水木さんが好きだった後楽園のふかしまんじゅうなんど、
今考えれば毒みたいなもんでしたよ。トペトロんとこでご馳走になった
農林一号いうまずい芋も、文明人にはいわば毒だったです。
考えてみるとええ時代になったもんや、アハハ…(誤魔化すように窓の外を眺める)
……手元にある「鬼太郎」(ちくま、角川、扶桑社)を繰ってみたんだが見つからん
です。悪いですが、どのへんのセリフだか教えてもらえんでしょかね。
水木さん、全ての記憶が薄れ始めとってよく覚えておらんのですよ、アハハ…(背中
に嫌な汗)
>>100 もしかしてあんた、
>>35でデーモンについて聞いておった人ですか?
ンフー。おこがましいようだがそりゃあ水木さん、西洋の悪魔についても
詳しいですよ。東京堂からシリーズで世界の妖怪の図鑑を出しとるくらい
ですからな。
とりわけキリスト教の、いうことですよね?
キリスト教の悪魔を一言で言えば、全知全能の神の「敵対者」のことです。
基本的に二元論なんですよ、アニミズムを越えた宗教いうのは。
正がおりゃ反がおる(もっと詳しく知りたければ言うて下さい)。
最近はカソリックをはじめとするキリスト教も軟弱になって、
前の前のレスで喋ったように捉えるじゃなしに、悪魔を人間の内面の悪
(まえのレスで言うた「悪」ではなくて)としとるようだね。ローマ法王
も魔女狩り謝ったしな、ふはは。
水木さん、フィールドワークでずいぶん悪魔の絵を集めて気づいたのは
悪魔の姿のバリエーションが豊富だちうことです。
キリスト教は聖母マリアやキリスト像を用いて事実上偶像崇拝しとるがね、
美術的なことを無視すりゃあ、基本的にそのお姿は同じなんですよ。
ところが、絵に描かれた悪魔ちうのは実にいろんな姿をしとるです。いわゆる
悪魔がシッポのついて槍をもっとるというイメージになったのはだいたい
中世より後なんです。それ以前も、そして以後も、いろんな悪魔の絵が描かれとる。
人間ちうのは、正統よりも、異端にきわめて想像力が働くですね。
これは日本の草子の類でもそうですな、主人公は類型的に描かれ、脇のモンが
想像力豊かに描かれる。鳥山石燕先生妖怪画なんど、まさにそうした例じゃ
ないですか、ンフフー。
>>101 お気遣いありがと。
諸君のご厚情のおかげで、ここまでのんびりとやってこれた事、感謝しとるよ。
だがね、別に気にせんでええですよ。どんな内容でも好きなだけ質問してええ
し、質問なけりゃ無理にするこたあないですし。
水木さんにとっちゃあ、今くらいの一日数個のレスがちょうどいい感じです。
昼間はマンガを描いたり来客の相手をせなならんから、ご返事に割ける時間は
限られとる。その関係上、これ以上質問の数がいくと脊髄レスになって、
お答えを尽くせなくなるんが憾みとなるです。
こーいうスレは、ま、ゆっくりやってエエンじゃないでしょか、ダメかね、ふは。
水木さんのもともとおった板は、始終しんねりむっつり考えこんどる子供たちが
妖怪の一種に乗り込んで、妖怪たちと戦うちうアニメを話題にするとこでね。
水木さん、素性を隠してここと似たようなことをやっておったんだが、まあレスの
つかん事つかん事。必死に長レス返しとったんだが、まったくレスもらえんでね、
「水木さん、もう才能枯渇しとるんかなぁ」思うて鬱になっとったです。
あんときは貸本時代の悪夢が蘇りましたな、ムフー。
結局な、そこでは「はりきり」が祟って自滅したですよ。
しかし、別に質問が来ないからいうて、あせる必要はなーんもなかったです。
それ以来、娘に見つからんよう、ラウンジ・お笑い板なんどで大分脊髄レスの修行も
したですがね、結局安住の地、長レスに戻りました。水木さんの性に合っとるよ。
今では平気で長レス返すようになったし、かつての南の島の如く、マターリのんびりです。
一つ希望を言えばね、この板の北島マヤ君(私は1000の質問を持つ少女)に質問して
もらいたいいうのはありますな。もちろん、梅の木の精、紅天女の役で。
ぜひ水木さんは、レスの最後で「マヤ、おそろしい娘!」と言うてみたい、ふははっ。
106 :
毒の入ってないお菓子:2001/08/24(金) 22:09
なんかドラキュラみたいなやつが子供達に言ってたよ。
「毒のないお菓子をあげるからこっちへおいで」ってさ。
あとリメイク前のテレビでやってた死神はいいキャラでしたよね?
久しくいい相棒に恵まれなかったネズミ男ともなかなか息があっていましたね。
ま、結局はネズミ男に勝てなかったけどね。いろんな意味で
107 :
水木しげる:2001/08/25(土) 12:11
>>106 ふはっ、情報提供感謝するです。やはりドラキュラでしたか、アハハ(冷汗
水木さん10年ほど前からどんどん賢くなってたですが、ここのところ、
再び知能の後退現象を迎えとります。
実写版『アルジャーノンに花束を』ですわ、ふはっ。
それでもチャーリーと違って好きなことをやってきた水木さんは、
幸福です。愉快ですな、わははっ。
>リメイク前のテレビでやってた死神
ああ、死神かね。いっつもねずみ男をそそのかす奴や。
奇人が奇人をだまくらかそうとするおかしさ、かなしさを出そうと
思ったんだが、ねずみ男のキャラクターに喰われてまったね。
ねずみ男ちうのはね、好きなことをやっとるように見えるがそうではないんです。
いつもとんでもないことを考えてもうまくいった試しがない。結局は敗者となる。
人間社会でうまく立ち回ろうとしても、最後には裏切られる男なんです。
ねずみ男、そして死神も、水木さんの奇人好みが大きく反映されとるんです。
裏切られ続けても挫けることなく、再び愚かなことを考え出す、「明るい奇人」を
知ることが水木さんのテーマの一つなんですよ、ふはっ。
水木さんの『昭和史』ではねずみ男に狂言回しをやってもらいました。
このマンガは、奇天烈なやり方を通して、なんとか人間社会との接点を保とうとする
ねずみ男のキャラクターによるところが大きい本です。
鬼太郎が案内役だったら、たんなる傍観者になってまうですよ、ンフー。
108 :
以上、自作自演でした。:2001/08/25(土) 14:30
ああ、私水木先生のもといた板で質問したかも…
そういや私、昔ちっちゃい頃に鬼太郎の生まれるシーンを読んで泣いた覚えがあります。
父親が目玉になっても見守ってやるって、実はすごく悲しい話じゃないですか?
109 :
100です。35ではないです。:2001/08/25(土) 14:44
前の質問で聞き忘れてたんですが
たしか京極作品の中で
魔王(サタン)、悪魔(デビル)、悪鬼(デーモン)、冥王(ルシフェル)は
それぞれ皆違うものだとか書かれていたのですが、本当にそうなんですか?
私の拙い知識では「るしふぇる=さたん」だったような気がするんですが・・・
水木先生教えてください。お願いします。
110 :
以上、自作自演でした。:2001/08/25(土) 15:03
このスレ
面白い、いやさ、オモチロイ。
ふはっ!
水木さんです。
今日は出先でアリャマタコリャマタ(注・荒俣宏)大先生
と対談があったですが、安倍晴明の話が盛り上がって
しまって、少し帰りが遅くなりそうです。
ご返事は明日になるかもしれません。首を長くせんでもええんで、
のんびり待っておって下さい、ふははっ。
名のっとるから、別に断りをいれんでもええんだろが、
↑はもちろん水木さんです、ンフー。
ではのちほど、諸君。
113 :
以上、自作自演でした。:2001/08/26(日) 02:46
水木先生が帰ってきたら、
荒俣先生と盛り上がった安倍晴明の話を聞ききたいですね。
期待あげ
114 :
北島マヤ:2001/08/26(日) 03:55
はじめまして、水木先生。
ある方のご紹介でおじゃましています。
先生のことをすごく尊敬している作家の方の依頼なんですよ。
私からの質問がほしいなんておっしゃっていただけて・・・とてもうれしいわ。
「名無し」の仮面をかぶった私じゃなくて、北島マヤ本人として望まれているんですものね。
けれど・・・今の私はまだ、紅天女にはなりきれないんです。
ましてや、梅の精の気持ちになりきって質問するなんて・・・。
今回は紅天女を演じることはできません。本当に申し訳ありません・・・。
いつか自分が納得できる真の紅天女をつかんだときに、必ず水木先生にご覧に入れるとお約束します。
どうか、それまでお元気でいてくださいね。
のんびりでいいから、これからも素敵なお話を聞かせてほしいな。
長くなってしまいましたが、質問をさせていただけますか?
水木先生は結婚なさるとしたら、どの妖怪が一番お好みかしら。
砂かけさんなんか、とても面倒見が良さそうでお似合いだと思うのだけれど・・・。
あと、作品中で鬼太郎くんが毛針を飛ばしてツルツルになってしまいましたよね。
あれは何日ぐらいで生えそろうのかしら?
寒そうで心配になってしまうんです。
115 :
以上、自作自演でした。:2001/08/26(日) 14:18
先生、ドリルちんちんは妖怪の一種なのでしょうか。
うわはははははっ、昨日は愉快でした。
>>113 先日幽冥界(by平田篤胤)から宮武骸骨大人がお越しになり、『愉怪痛怪(ユクヮイ・
ツウクヮイ)』いう雑誌を創刊する、ついては水木大先生に、誌上で安倍晴明の話を
してほしい、と言われたんです。水木さんはやりましょう!と叫び返して快諾したで
すよ。
そこで昨日、平凡社に巣くう妖怪・アリャマタを誘い出し、巻頭対談を敢行したです。
安倍晴明の話をすると、アリャマタも水木さんも止まらなくなるです。
荒俣は『帝都物語』で晴明を登場させておったが、荒俣の興味とは別に、いわゆる
エンターテイメントおよび啓蒙として物語を成立させようとして、なかなか本音を
書ききれなかったのをいつも悔やんでおって、「夢々」いう小説を書きました。
いっぽう水木さんは、『季刊・怪』(第4号)で陰陽師・安倍晴明についてマンガを
描いたちうこともあって、最近安倍晴明づいとるですよ。
とにかく二人で言いあっとったのは、陰陽師・晴明の誕生についてです。
妖怪を操るいうのはですな、あの頃でも異能者として畏怖、あるいは冷たい視線を
浴びたもんなんですよ。
なにゆえにこんなもんを売りにする必要があったのかいえば、家柄の問題ですな。
奇をてらってでも出世せねばならん。
京の都を護っとるのに社会に奇人と目される状況で、晴明は周りと折り合いを
付けようとどんなにいやーな努力をしとったか。没落と餓死を逃れるために敢えて奇人
の皮をかぶった男、それが晴明なんですな。
水木さん、そーいう人間・晴明にひじょーに興味あるですよ。
ところでな、話が盛り上がりすぎて、かなりの脱線もしたですよ。
水木さんは、ここのところ安倍晴明になっとるいう話をしたです。海外に妖怪調査
に逝くと、水木さんいつも精霊やら妖怪やらの彫り物なんどをたーくさん買うですが、
式神として大泉実成を操り、自由自在に荷物持ちをさせるですよ。
この年になると、なーんにも考えとらんでも陰陽師になれるです、愉快ですな、わははっ。
(大泉より「トホホ…」の声)
>>108 ンフー。そりゃあ奇縁だねぇ。あんた妖怪におびき寄せられたんかも知れません。
水木さんが誰を演っておったか分かっても、言わんようにな。恥ずかしいから。
水木さんにも恥じる心はあるですよ、ふははっ(軽い冷や汗
>父親が目玉になっても見守ってやるって、実はすごく悲しい話じゃないですか?
あんた、なかなか鋭い。
悲しい話です。いわば執念を持った悲しさなんですよ。滅びんとする一つの種族が
なんとか血を遺そうとする執念、まさに妖怪なんです。
そこを悲しいと思うのは、水木さんたち人間の勝手な都合かも知れないんだがね。
執念を以て事に当たる場合、当事者は悲しいと思っておられないんです。
前にも喋ったが、水木さんは鬼太郎の物語を、人間社会に頃されそうになっておる
小さな神々の戦いだと考えて描いておったです。水木さんの当時の生き方と重ねてね。
水木さん、鬼太郎描いておった頃は、必死すぎて泣く暇なんぞありゃしませんでした。
「ねぼけ人生」いう自伝をまとめてみて、ああ、こんなことあったなあ、とあとでカン
ガイに耽るです。これは誰にも言うておらんが水木さん、それなりにセンチに自伝を書いた
つもりなんです。幸福教だのなんだの表では言うておっても、水木さん、案外感傷屋なん
です、ホントは。
ところが読者の反響がだね、「センセの人生ってホントーにねぼけ人生ですね」いう内容ばかりで、
「悲しすぎて泣けました」いうんが全然ないですよ!失礼やと思いませんか?ムー。
>>109 ふはっ。あんた別人かねっ。別人かねっ(繰り返し
あんたのご質問に沿っていえばだね、1.サタンとデビルは似ておる(神の敵=悪魔)。
2.ルシフェル(大天使長)は、のちにサタンと同一視されるようになったが、元々違う
モン。3.デーモン(魂=精霊)は全く違うモンです。通しで喋ったんですがね、読みに
くいかもしらんので、小見出しを付けたです。
1.「デビル」「サタン」について
もともと「デビル」いうのはギリシャ語のディアボロス(非難・中傷者)に由来しとる言葉。
ヘブライ語にその考えが導入され、作られた言葉が「サタン」です。サタンは、「敵対者」
いう意味。特定の者をさす概念ではないし、もとより「悪魔」やら「魔王」やらいう意味や
なかったんです。ところが「サタン」は、神に相対し、人間の生活を阻む存在として解釈されて
いくようになる。このあたり、神は善、それ以外の敵対者はワル、白黒つけようちうイスラム
・キリスト教的な一神教が浸透した結果、生じた考えです。こうしてサタンに悪い意味がついて
ですな、ギリシャ語のディアボロスに悪魔としての意味が逆輸入される。そしてディアボロスを
語源に持つデビルにも悪魔ちう意味が飛び火する、いう事情があるです。
2.「ルシフェル」=「サタン」について
ルシフェル(堕天使をさすときは「ルシファー」)とは聖書に登場する大天使長のことで、
サタンとは別モンです。これとサタンを同一視するのは後世の考えなんです。
大天使長のルシフェルは、神にクーデターを起こして敗北し敵対者としての堕天使となる。
で、こっからは聖書に載ってなくて、後人の解釈になるですが、堕天使ルシファーと、
一神教のなかで魔王と解釈されたサタンを、「イザヤ書」にそんなことも出とるし(実は出て
ない)、大物のワル同士だから同一視しちまおう、いう話になったです。
善=絶対神/悪=悪魔の二項対立をする宗教ちうのは、こういう乱暴なとこがあるですよ。
ダンテの『神曲』やミル『失楽園』いうの、あるでしょ。これはまさにルシファー=サタン観に
基づいて描かれたもんなんですな。このあたりで、二つを同一視することが普通になるです。
3.デーモンについて
「デーモン」いうのは、
>>40で喋った鬼と考えてええです。語源的にはギリシャ語で「魂」。
今は主に悪霊のことを指します。元々は「八百万の神」風のアニミズムにちかい意味なんです
が、これもキリスト教の影響で悪モン扱いされるようになったです。キリスト教によりアニミ
ズム的な考えが排斥されるようになった理由については、
>>102あたりで喋りました。
こんなところでどうですか、35さん(別人と言ったのをもう忘れている
(118続き)
つまりだね、一神教だと1.2.3.はいずれも異物扱いされるから、悪魔として一緒くたに
されるですよ。
水木さんの説明で不足なら、フレッド・ゲティングス(大瀧啓裕訳)『悪魔の辞典』(青土社)
が読みやすくて参考になる思うですよ。
だがね、キリスト教を信じて生きてきたんやない水木さんにとっては、アニミズム的に捉え
れば悪魔は、キリスト教によって切り捨てられた精霊の一種だと考えて差し支えない思う
です。
京極君は神と妖怪もわけるべきだと主張しとる。それは確かに正しい意見で、肯けなくはない
んだが、そこまで区別せんでもええんじゃないか思うですよ、ふはっ。
>>110 ふはっ。そうですか、オモチローイですか。水木大センセは全くいつも通り、50年間同じこと
ばーかり考えてきたです。しかし貸本時代はお前ツマラン言われることばかり。
落ち込んだりもしたけれど、水木さんはゲンキですっ。ふはっ。
ま、ここのところの風いうのが、妖怪に向かって吹いて来たんでしょうなぁ。
ええことです、ムフー。
>>113さんに対するお答えは
>>116参照のこと。
>>114 あんた……どなたさんでしたっけ?
ふははっ、冗談です。早速来てくれたんかい、わざわざありがと。
ところで京極君、なんやらトンでもないことを言うて、あんたをここに呼び出
してくれたようやね。水木さんはまだ冥土へは呼ばれませんよ!
今度京極君に会ったら大追及せなならんね、ンフー。
http://salad.2ch.net/test/read.cgi?bbs=charaneta&key=998400273&st=89&to=89 ……南極君かいな!!(今更
>水木先生は結婚なさるとしたら、どの妖怪が一番お好みかしら。
水木さんは面食いだからねぇ。砂かけオババは勘弁ですな、ふはっ。
妖怪が美しい女性の姿をしとる場合、ほとんどが男性の「精」を抜き取ることを
狙ったもんなんですよ。だから水木さんは、妖怪と結婚するんは難しいかもしれま
せん。水木さん、マリリン・モンローの大ファンだったですが、モンローも男性を
骨抜きにする言う点で妖怪だった思うですね。水木さん、大真剣です。
>あと、作品中で鬼太郎くんが毛針を飛ばしてツルツルになってしまいましたよね。
>あれは何日ぐらいで生えそろうのかしら?
だいたい1〜2週間です。鬼太郎の髪の毛は妖気を溜めておくタンクみたいなもんなん
ですよ。髪の毛のあるうちは、体内に妖気がみなぎっとるわけです。妖気を使い切れば
髪の毛がなくなるし、それが満ちれば髪の毛が生えてくるんです。
人間の髪の毛と違って、防寒や、脳を護る意味を持ったモンじゃあないんで、髪が無くとも
風邪は引きません。だから安心して下さい。
しかしあんた、真面目いうか、自分に厳しいね。とてもええことです。そうでなければ
本当のプロになることは出来ない思いますね。餓死の恐怖から逃れて大女優になった
暁には、ぜひ紅天女の演技を見せてください。水木さん、それまで惚けきらんように頑張っ
ております、ふは。
122 :
水木しげる:2001/08/26(日) 23:15
>>115 妖怪です。水木さん、妖怪大全の続編には是非入れたいと思っておって
すでに解説文も書き上げとるです。
『続・日本妖怪大全』(仮題)解説予定稿【どりるちんちん】
--------------------------------------------------------------------------------
昔、2ちゃんねるにスレを立てた男がいた。
男は「これは名スレになるぞ、何日で900逝くかなグフフ」と皮算用し、スレ立てが終わると
勢いこんで「かちゅーしゃ」のリロードボタンを連打し始めた。……5分、10分……。
ところが、リロードボタンを連打しながらいくら待ち続けても、レスは帰ってこない。
スレを立ててから15分、男は焦り始める。「もうこうなったらジサクジエーンしかないか…。
あと一回リロードボタンを押して、レスが返っていなかったらそうしよう」。
2番に自作自演で「名スレの予感(ワラ」(男はこれが煽りとは知らなかった!)とでも
書きこもうか…。そんなことを考えながら、男はこれで最後と心に決め、かちゅのリロード
ボタンをクリックした。その刹那。
ようやく、新着レスのついたことを示す青いランプが、かちゅにともったのである。
「やった!やった!レスがついた!これでジサクジエーンしなくてすむぞ!」。男は付いたレスを
読もうと、小躍りしながら画面をスクロールさせた。
しかし、男の期待は無惨にも打ち砕かれる。
浮き足立つ男の目に見えたのは「どりるちんちん」だったのだ。抜け切らぬ衝撃の中、呆然と
PCの電源を切った男はその夜、原因不明の高熱にうなされた。
男は「どりるちんちん」の怨念によって、「鬱駄氏嚢」状態に陥ったのであろう。
2ちゃんねるのスレを覗いていると、レスの2番目でしばしば目撃されるのがどりるちんちん
である。主に駄スレに取り付き、スレを立てた1にダメージを与えることを至上の歓びとする。
しかし駄スレであってもレスの3番目に現れたり、良スレに育つ可能性のあるスレに憑いた場合
に限り、「遅い。氏ね」「このスレの良さがワカランお前に惚れたよ、サイコーだよ」等の祓い
によって、どりるちんちんは退散する、と言われている。
いずれにせよスレを立てた1には有り難くない妖怪である。
幸い僕の立てたスレではまだ、どりるちんちんを目にしたことはない。
--------------------------------------------------------------------------------
……すみません。水木さん、最後の一行嘘つきました、ふはっ。
うーん、荒俣と対談した興奮さめやらぬ状態で喋ったんで、ちょっと
長レスがすぎたです。
読むほうが疲れてしまうね。読んでもらえんかもしれんが。ふはっ。
先生の長レス好きです。
ほんとに読んでてタノチイです。
125 :
以上、自作自演でした。:01/08/28 03:28 ID:XqtXOe5o
>>124 全く同感。
何年か前にテレビ(NHKか?)でやっていた、「のんのんばあとオレ」は面白かっ
たですね。
126 :
以上、自作自演でした。:01/08/28 08:41 ID:KqATK6NM
先生が今プッシュしたい妖怪って誰ですか?
>>124 ふはっ、そうかね。2ちゃんねる全体が大揺れん時に、あんまし長レスはよかあない
な、なんどと思うておるですよ。
だが、どうやら最早長レスがどうのこうのいう問題ではなさそうですな。
2ちゃんねるちうのは商売としては成り立たない、楽しい遊び場です。
商売を目指すつもりでおったら、こんなに人が集まり、様々な交流を図ることは恐ら
くできんかったでしょ。カネを取るとすれば、管理側は2ちゃんの良い意味での混沌
を刈り込まねばならん。これじゃあ人はやって来ません。手弁当の掲示板であればこ
そ、うまい具合に混沌と秩序との調和が取れておったんだと思います。アナーキーな
むき出しの魂だけの交流のはずが、時には感動を呼ぶ団結を見せていたのが、水木さ
んの心に残っております。
ムチャクチャの果てに人間は、ムラのマターリをヒョイと思い出すもんなんですな。
西村ひろゆきサンは、水木さんたちに遊び場を提供してくれておった、いわば奇人な
んです。奇人は往々にして、奇抜なアイディアを以ていかにカネを儲けるか考えるモ
ンですが、彼はそんなことを、この2ちゃんねるに関しては全く考えなかった。きわ
めて珍しい奇人です。すなわち遊ぶこと・遊ばせることだけに青春を費やしたです。
水木さんは、生活のためにマンガを描いてひたすらアクセクしてきた人間です。
だがね、こういう奇人の生き方を、大いに好意的に応援しとるです。奇人は応援せんと
夢枕に出て祟られるかもしれんのです。奇人はね、自由人ですから魂を自在に操れるん
ですよ。一種の妖怪ですわ、ふはっ。
結局2chをどうするのかまったく話が出てこないようですが、実はすでに出ておるんで
す。ぱそこんのもにたあを通してではなく、旅行中の西村サンの魂が水木さんたちに念
を送っておるんです。それを受信せんといかん。その内容はここでは言えませんがね、ふは。
まあね、いざいうときはまた考えることとして、今は気楽に逝くことがええじゃないか
思うですよ。
長レスの話題からえらく話がずれてまったね、これも西村サンの御霊の祟りかねぇ、
ムムムー(まだ氏んでない)。
>>125 あのドラマは、水木さんの原作の雰囲気をようつかんでおったと思うですよ。
妖怪がまだ人の隣にいーっぱいおった時代のお話です。
のんのんばあとは水木さんが子供の頃、近所に住んでおったおばあさんです。
「のんのん」ちうのは神とか仏いう意味ですな。水木さんはのんのんばあの
「ほんそご」だったです。すなわち一番可愛がられておる子いうわけです。
のんのんばあは、いわば巫女的な体質を持っておったおばあさんで、水木さん
が妖怪にこだわって生きる原因をつくったのは、のんのんばあによるところ
が大きいですね。いろんなお化けの話をしてくれもしたし、また夏に、お盆の
送り火を焚くときに、のんのんばあが「来年またござっしゃれや」言うのを聞
いて、目に見えぬ霊々の存在を確信しておったです。
水木さんも少しだけシャーマンの気があるんで、妖怪に今でも拘っておるですよ。
昔話や伝承ちうのは、口でムラごとに伝えられてきたもんなんです。
これらを通して、ムラの中の山、川、海ごとに特色ある風土が理解されていった
ですよ。諸君も昔話を聞いた覚えがあるでしょうが、その思い出は大切にして下
さいよ。
そしてな、面白そうなのは水木さんに教えて下さい。いままでは水木さんがのん
のんぢいやったが、水木さんはもう少ししたら子供に還るんで、今度はあんた達
がのんのんばあになる番や、ふはっ。
129 :
水木しげる:01/08/28 22:21 ID:HEWceQCw
>>126 ムホッ。水木さん、「うわん」が好きいうとるですよ。
「うわん」ちうのはね、古い家に住みついて、人がその家の近くを通りかかると姿を見
せず「うわん」と一声あげておどかすいう妖怪です。
水木さんは従前より「うわんが好きうわんが好き」と、それこそ、うわんゴトのように
言うとるですが、今ひとつ人口に膾炙しないですよ。姿を見せんで音だけだし、地味い
うんがあるようでね。
だがね、水木さんは以前から、「妖怪は音が重要だ」と言い続けておるんです。
というのは、妖怪の多くちうのは、発生した「音」を説明するために生み出されたモン
だからです。妖怪図も、こんな音を出す妖怪やから、こんな姿なんだろと想像して描か
れたんがほとんどです。たとえばぴちゃぴちゃ音がすりゃあ、化け猫が油を舐めとると
か、川で「しょきしょき」と小豆を洗うような音がすれば、小豆洗いがおる、いうよう
なね。人間が「自然」の起こす「音」に対して持っておるイメージが、集約的に表現さ
れているのが妖怪図なんですな。
人間が「音」をわざと作りだし、妖怪(のイメージ)を呼び出すこともあります。
ニューギニアなぞで演奏される精霊を呼び出すときの音楽は、正確に言えば、精霊を呼
び出す音楽と言うより、人が精霊の存在を感知しやすくするための音楽なんです。
これは人為的に、精霊のイメージにあった「音」を作りだし、人間が精霊を見いだす手
助けをするいう目的があるですね。日本の神楽舞などにも同様の事が言えます。
こうやって人間は、「音」を通して霊々の実在を確認してきたんです。
その意味で「うわん」は妖怪の王道を逝っておるはずなんです。そこを理解してもらお
と大奮闘しとるですが、水木さんの努力が足らんのか、なかなか分かってもらえん。残
念ですねぇ。
だからといって「うわーん」と泣くつもりはありませんよ、ふはっ。
130 :
以上、自作自演でした。:01/09/09 06:15
妖怪age
131 :
以上、自作自演でした。:01/09/09 20:41
水木センセイも、そのうち「妖怪」に変化(へんげ)するんでしょうか?
保守保守
ROMでしたが、
ほんとに楽しかったとだけ伝えておきます。
お疲れです。しくしく...
136 :
以上、自作自演でした。:01/09/12 21:10
復活祈願あげ
水木先生がこの談話室をおやめになると聞いて、残念に思っています。
私、ここの落ち着いた雰囲気も、先生のお話も大好きだったの。
それに、まだ先生にお見せする約束の舞台も実現できないままだし・・・。
談話室をおやめになっても、またぜひ遊びにいらしてくださいね。
七年後といわず、またきっとお会いしましょうね。
本当におつかれさまでした。
お疲れ様でした。