>>182 涼宮さんの能力は認識ではなく、願望を―意識的なものであれ、無意識的なものであれ―
実現する能力である、と我々『機関』は捉えています。
実際にそのようなことが起こった場合、起こりえるかは別として、
もしそのようなあまりにショッキングな出来事を涼宮さんが認識した場合、
統合思念体の言う膨大な情報フレアが発生、未来人の言う時空震が発生し、
我々の立場からは超巨大規模の閉鎖空間が発生、
場合によっては世界の再構築が行われる可能性もあると思われます。
僕としてはもっとも防ぎたい状況が起こってしまう可能性があるわけです。
所詮仮説の域を出ませんが恐ろしいことです。
あまり物騒なことを考えないほうがいいでしょう。
>>186 なるほど。確かに表面上はそう見えるでしょうね。ごもっともな意見です。
僕も当初は涼宮さんに対して特別な感情を持ってもいませんでしたし、
『機関』の内部では彼女を神などと定義していながら、
実際の彼女に対する扱いは研究対象に対してのようなものでしたから。
おそらく、未来人の一派、情報統合思念体に属する朝比奈みくる、長門有希も
最初はそうだったのでしょう。
ですから、そう見えるのはしょうがありません。
彼女と直接接していない各勢力の上層部は未だその態度を変えてはいないですし、
おそらくこれからもその態度を変えることはないでしょう。
しかしながら、涼宮さんと行動をともにした、
僕も含んだ団員全員に変化が起こっているのは確かです。
少なくとも僕は以前のように涼宮さんをただの観察、監視対象とは思っていませんし、
朝比奈みくる、長門有希もそうでしょう。
僕もこれほど刺激的な体験ができるとは思ってもいませんでしたしね。