私はラクス・クラインです

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ttp://homepage3.nifty.com/tetudo-zatugyo/sineki/1998syasin.htm
***Dショッカーの支配下にある地球連邦首都・ダカール***
坂田順三郎の乗った地上車の前後は、警護官の地上車2台ずつにはさまれている。
不意に同席の秘書官が声を上げ、窓外に向けた坂田の視線が凍結した。反対方向から
走ってきた数台の地上車が、交通法規を無視して突然Uターンしてきたのだ。
 肉迫してくる1台のルーフウィンドウから、ハンドキャノンを構えた軍人の上半身が見える。
 警護官の乗った地上車が炎の塊となって路上を数回転した。道を塞がれた坂田の車が止まった。

シェーンコップ「現・地球連邦政府大統領 兼 日本国内閣総理大臣、
         そしてEP党の党首でもあられる坂田順三郎閣下ですな?」
坂田順三郎「君は誰だ!?こんなところで何をしている」
シェーンコップ「姓名はワルター・フォン・シェーンコップ。たった今、
         貴方を我々の人質にしたところです」
坂田順三郎「君の勇名は常々耳に親しんでいるよ」
シェーンコップ「それは恐縮の極みですな」
坂田順三郎「なぜこのような暴挙に出たのかね?」
シェーンコップ「お言葉ですが、暴挙とは自己保身のために地球を悪に売り渡し、
         Dショッカーの飼い犬に成り下がった貴方方のなさりようでしょう」
坂田順三郎「国家の存亡とは個人の権利という小さなレベルで語りうるものではない」
シェーンコップ「個人の権利を守るために国家が総力を挙げるのが民主国家という
         ものでしょう。まして、ヒーローたちが地球のために貢献してきた
         過去をご覧なさい!」
坂田順三郎「シェーンコップ中将、君は私をどうするつもりだ?」
シェーンコップ「なに、ごく常識的な事です。観客としてはシナリオの変更を
         要求したいわけですよ。場合によっては力ずくでね」