私はラクス・クラインです

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アンネローゼ「私に護衛をつけると、と、弟は言うのですか?」
ヒルダ「はい。陛下は、大公妃様がテロの対象となることを心配しておいでです。
    できれば戻って自分と一緒に暮らしてほしい、とお望みですけど、
    おそらくは承知してくださるまい、と。ですから、せめて山荘の周囲に
    警備の兵士を配置する事を許してほしい、と、そう申しておられます」

 ヒルダは口を閉ざし、アンネローゼの反応を待った。
 アンネローゼは静かに沈黙している。即答の無い事は予想していたので、
ヒルダは、返答を促すような愚行を犯さなかった。
 やがて返答がもたらされた。

アンネローゼ「フロイライン・マリーンドルフ、貴女のご裁量にお任せします。
        この山荘を出るつもりはありませんが、それ以外の事は
        どうぞ貴女のよろしいようになさってください」
ヒルダ「感謝します。アンネローゼさま」

 こうして銀河帝国では再び落ち着きを取り戻しつつあったが、
 一方その頃、邪帝騎士シュベール率いる反世界軍の本隊が、
 地球を目指しつつあった!