ttp://members.at.infoseek.co.jp/sispuri_sister/library.sister9.html アンネローゼ「私に護衛をつけると、と、弟は言うのですか?」
ヒルダ「はい。陛下は、大公妃様がテロの対象となることを心配しておいでです。
できれば戻って自分と一緒に暮らしてほしい、とお望みですけど、
おそらくは承知してくださるまい、と。ですから、せめて山荘の周囲に
警備の兵士を配置する事を許してほしい、と、そう申しておられます」
ヒルダは口を閉ざし、アンネローゼの反応を待った。
アンネローゼは静かに沈黙している。即答の無い事は予想していたので、
ヒルダは、返答を促すような愚行を犯さなかった。
やがて返答がもたらされた。
アンネローゼ「フロイライン・マリーンドルフ、貴女のご裁量にお任せします。
この山荘を出るつもりはありませんが、それ以外の事は
どうぞ貴女のよろしいようになさってください」
ヒルダ「感謝します。アンネローゼさま」
こうして銀河帝国では再び落ち着きを取り戻しつつあったが、
一方その頃、邪帝騎士シュベール率いる反世界軍の本隊が、
地球を目指しつつあった!