ttp://ss.fan-search.com/ah/539.html ラインハルト「ことわる」
ハインリッヒ「私は見たいのです」
ラインハルト「卿には関係ないものだ」
ハインリッヒ「誰がこの場の支配者であるか、陛下はお忘れのようですね。
いいから渡しなさい! 最後の命令です!」
ラインハルト「いやだ!」
ラインハルトとハインリッヒがもみ合いになった隙に、
キスリングら親衛隊がハインリッヒに踊りかかり、
起爆スイッチを取り上げて彼を取り押さえる事に成功した。
ヒルダ「ハインリッヒ、あなたバカよ……」
ハインリッヒ「僕は何かして死にたかった。どんな悪い事でもバカなことでもいい。
……キュンメル男爵家は、僕の代で終わる。僕の病身からではなく、
僕の愚かさによってだ。僕の病気はすぐに忘れられても、
僕の愚かさは幾人かが記憶してくれていることだろう……」
ハインリッヒ・フォン・キュンメル男爵は、そこまで語り終えて力尽き、
そのまま息を引き取った…。