私はラクス・クラインです

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ハインリッヒ「臣ごときの住居へ玉体を御運び頂き、恐懼の極みでございます」
ヒルダ「無理をしないほうがいいわ、ハインリッヒ」
ラインハルト「フロイライン・マリーンドルフの言う通りだ。無理をする事はない。
        まずは自分の体を大切にするがいい」
ハインリッヒ「勿体無き御言葉、かたじけのうございます。まずは中庭においでください。
        ささやかですが昼食の用意が整えてあります」

 中庭の大理石のテーブルには料理が用意されていた。
召使達が引き下がり、一同が座に着くと、不意に雰囲気が一変した!

ハインリッヒ「いい中庭でしょう、ヒルダ姉さん」
ヒルダ「ええ」
ハインリッヒ「ああ、ヒルダ姉さんは来た事がありますね。でもこの事は知らないでしょう。
        ……このテーブルの真下には爆弾が仕掛けられていて、
        陛下を地の底の世界にお迎えしようとしているんですよ」
キスリング准将「何っ!?」
ヒルダ「何ですって!?」
ハインリッヒ「起爆装置を押されたくなかったら、お静かに」