私はラクス・クラインです

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888こんな○○はいやだ のガイドライン
ttp://yomi.mobi/read.cgi/ex13/ex13_gline_1085044947/
***地球・日本国内某所***
アジトに使っている一軒の古ぼけた廃ビルに入っていった仲代壬琴は、
ビルの地下室で、死に瀕した動物でも見るように、
ソファーにうずくまった人影を見下ろし、声を投げつけた。

壬琴「どうかな、デグスビイ司教。ご気分の程は?」

返って来たのは、呪詛に満ちた苦しげなあえぎだった。
壬琴は唇の片端だけを吊り上げて冷笑した。
換気の悪い室内に、どす黒い快楽と欲望の煙がたゆたっている。

壬琴「酒、麻薬、そして女。地上の快楽をあんたはほしいままにしたわけだ。
   禁欲を旨とする宗教家であるにも関わらず、だ。
   総大主教猊下があんたのご乱行に対して、寛大でいられるかな?」
デグスビイ「貴様が私に薬を飲ませたのだ! 貴様が卑劣にも私に薬を飲ませて、
       堕落の淵へ突き落としたのではないか! 涜神の徒めが!
       いずれ愚行を思い知る時が来るぞ!」
壬琴「ぜひ思い知らせてもらいたいもんだね。雷でも落ちるのかな。それとも隕石かぁ?」
デグスビイ「正義を恐れないのか、貴様は!?」
壬琴「正義? 何言ってんの」

壬琴はせせら笑った。