私はラクス・クラインです

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838戦国武将になりきって話しをするスレ
ttp://p2.chbox.jp/read.php?url=http://changi.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1244849817/all
 歴代戦隊とギアメガスの戦い、そして世界各地でも
ヒーローたちと破壊五暴星の激戦が今だ続いている頃…

 ブルーコスモス総帥ムルタ・アズラエルは、私邸の一室に坐っていた。
 窓のないその部屋は厚い鉛の壁にかこまれて密閉されており、空間そのものが極性化されている。
「私です。お応えください」
 極秘の定期通信を明確な言語の形で思考する。
「私とはどの私だ?」
 彼方から送られてきた返答は、この上なく尊大だった。
「ブルーコスモスの盟主、ムルタ・アズラエルにございます。
総大主教(グランド・ビショップ)猊下には御機嫌麗しくあられましょうか?」
 アズラエルとは思えないほどの腰の低さである。
「機嫌のよい理由はあるまい……わが地球はいまだ正当な地位を回復してはおらぬ。
地球が全ての人類に崇拝される日まで、わが心は晴れぬ。
地球は長い年月に渡り、異星人どもの侵略を受け、不当に貶められてきた。
だが、屈辱の晴れる日は近い。地球こそが人類のゆりかごであり、
全宇宙を支配する中心なのだ、と、母星を捨て宇宙移民者となった亡恩の徒どもが
思い知る季節が両三年中には来よう」
「そのように早くでございますか?」
「疑うか、ブルーコスモスの盟主よ」