1 :
伏姫麒麟:
MADARA総合スレよ。
MADARAシリーズならどの作品からでも参加してね。
ただし多重人格探偵サイコは別作品なので、
サイコの話題は程々に。
にやにや
にぱー☆
4 :
伏姫麒麟:2008/01/05(土) 09:47:57
>2
新年早々楽しそうね。
よければ何があったのか教えてくれる?
楽しいことはみんなで分け合った方がいいでしょ。
>3
あら、あなたも楽しそう。
やっぱり新年は心が晴れやかになるのね。
何?このスレ?総合スレあるじゃんw
ちゃんと検索してから立てろよw
と、言う事でsage
6 :
伏姫麒麟:2008/01/06(日) 16:09:10
>5
そうなの?
少なくともこの板には無いみたいだけど…
7 :
ノ:2008/01/07(月) 11:57:47
8 :
犬彦:2008/01/12(土) 11:11:32
麒麟どこ行った?
動物園で見た
10 :
犬彦:2008/01/13(日) 09:48:28
動物園かサンキュー!って
動物のキリンじゃねぇーかぁぁっ!!
伏姫麒麟どこ行った!
11 :
伏姫麒麟:2008/01/13(日) 18:04:54
>7
そこは作品について語るスレで、
このスレは私たち転生戦士たちが質問や雑談に答えるスレだから、
趣旨が違う訳だし重複にはならないわ。
大丈夫よ。
>8
ここに居るわよ。
よく来たわね。
>9-10
こらこら。
年明け早々ベタな漫才なんてして。
12 :
犬彦:2008/01/13(日) 18:42:43
お、居たな。
相変わらず気まぐれな性格だが、ようやく見つけたぜ!
さて、他の奴はいないのか・・?
13 :
伏姫麒麟:2008/01/20(日) 07:46:14
>12
どうなのかしらね。
今のところ来たのは私と犬彦と名無しだけみたいだけど。
でもその内誰か来そうな気がするわ。
それまで適当に進めていきましょう。
14 :
犬彦:2008/01/27(日) 11:08:45
俺は今中国にいる・・・
まぁ、仕事でなんだけど。
一昨日の晩から雪が降ってとても冷える。
つーか、雪が降るとタクシーが値上がりするんだが、なぜだ?
15 :
以上、自作自演でした。:2008/02/10(日) 05:08:44
こんなスレあったのか
16 :
以上、自作自演でした。:2008/02/10(日) 09:10:43
MANKO
ロキ「ボクがよわいので ごめいわくをかけます
みなさん がんばってください...」
18 :
ヒミカ:2008/02/11(月) 02:05:54
ヒミカひでぇw
4時44分
まさにカオス
テクニック☆
22 :
マダラ:2008/02/12(火) 15:14:09
あーシャモンのケツん中で小便してえ
あの親父アナルガバガバなんだよな
23 :
犬彦:2008/02/12(火) 17:52:01
>>20 次は秒数も狙ってくれ。
そしたらお前は複雑系!
24 :
マダラ:2008/02/12(火) 18:19:03
なんでユダヤンはキリンと性交してしまうん?
悔しいからヒミカ犯してきた
25 :
以上、自作自演でした。:2008/02/13(水) 00:26:53
セイシンジャを辞めた時からお前は嫌なやつになったよユダヤ
カオス!カオス!カオス!
失敗したからジャミラ犯してきた
28 :
犬彦:2008/02/13(水) 17:42:42
ぶwほしい!あと一秒!
もう一回挑戦!
そんでスレ主の麒麟はいなくなったなぁ〜・・・。
29 :
以上、自作自演でした。:2008/02/13(水) 17:50:38
いぬぴこさんはセイシンジャ?
30 :
以上、自作自演でした。:2008/02/13(水) 20:33:03
ジャミラのまんこ
ゲームの方が好きでした。
33 :
ヒミカ:2008/02/14(木) 00:00:03
お兄ちゃんにチョコレート
はいっ☆
六尺褌カオッスオッス
今日リベンジ成功したら俺が真王
失敗したからファミコン版にしかでてこない女犯してきた
ナユタ
37 :
犬彦:2008/02/14(木) 11:15:00
>>34リベンジ乙!
お前のチャレンジ精神は見習いたい!
>>33ヒミカ 久しぶりだなぁ〜
ロキにはあげないの?
どういうスレ?
39 :
以上、自作自演でした。:2008/02/14(木) 19:19:28
ロキレイプ
40 :
以上、自作自演でした。:2008/02/14(木) 19:56:27
ヒミカ100g100ゼニーじゃないもん!
41 :
ヒミカ:2008/02/14(木) 19:57:40
ヒミカ100g100ゼニーじゃないもん!
名前書き忘れちゃった
108回転生したからリベンジ
今日がダメならカオスが女全員抱えて爆死
やったーーーありがとう犬彦
リベンジ達成だよ
キリンとヒミカとジャミラとナユタとサクヤと久遠とすばると芙蓉とレラとプレシャと他もろもろは俺の愛人
ついでに44を踏ませてくれ
45 :
犬彦:2008/02/15(金) 11:19:03
すっ!すごすぎる!!
よくやった
>>42!!
俺も見届けたかいがあったぜ!
46 :
以上、自作自演でした。:2008/02/15(金) 21:27:27
自演?
47 :
以上、自作自演でした。:2008/02/16(土) 08:00:24
はい
48 :
犬彦:2008/02/17(日) 21:24:55
いいえ
ウェッハハハハハハハ
50 :
犬彦:2008/02/18(月) 10:51:37
51 :
以上、自作自演でした。:2008/02/18(月) 16:31:20
このスレって機能してるの?
52 :
犬彦:2008/02/18(月) 17:59:50
う; 少し脱線してるよな〜
スレ主の伏姫麒麟がいないようだし・・・
53 :
以上、自作自演でした。:2008/02/18(月) 18:06:38
ちゃんとした質問にも答えてやれよw
54 :
ヒミカ:2008/02/18(月) 22:22:22
お兄ちゃんがんばれ〜負けちゃダメよ
55 :
犬彦:2008/02/19(火) 09:38:24
おいwヒミカ、ちょw時間見て!
22:22:22になってるぞw
と、また脱線してしまったが・・・
スレ主の伏姫麒麟が復活するまで
>>53の言うとおりしばらくここは
「スレ主の伏姫麒麟が復活するまで犬彦が何でもお答えしちゃうスレ+雑談」
でw
56 :
以上、自作自演でした。:2008/02/19(火) 21:39:46
ロキみたいな青二才にヒミカちゃん取られてくやしいのうwwwwwくやしいのうwwwwwwww
マダラ実はゲームしかやったことないんだけど犬彦=セイシンジャの生まれ変わりでいいんだよね
犬彦氏はゲームの記憶ある?
ぶっちゃけゲームのマダラやったことある?
あともしゲームの記憶あったら次の女キャラの印象を埋めてみてください
1
キリン:
ジャミラ:
ヒミカ:
ナユタ:
2
すばる:
フヨウ:
2は1のかわいらしい女キャラの絵じゃないけどやられ声とすばるのパンチラでなんとでもなる
59 :
以上、自作自演でした。:2008/02/20(水) 01:19:14
なぜ大塚はあなたとキリンをくっつけたんだか
60 :
犬彦:2008/02/20(水) 09:51:17
>>57 「聖神邪」→「ゲド・ユダヤ」→「犬彦綬陀矢」になる。
その間にも「犬養犬彦」になったりいろいろ変わってる。
ゲームはFCマダラもSFCマダラ2もやった事あるぜ!
当時はFC版のボスの登場シーンがきれいなグラフィクですごかった。
でもセーブデータが飛んで断念した・・・。
なので
>>58の記憶はあまりないけど髪の色が変だったのは覚えてる。
SFC版は最後までやったけどな!戦闘が楽でよかったw
>>59天使篇の話だよな!僕天でもそうか、
ん、何でだろう。マダラ誕生の布石の為か?
以前海賊本Aだかで転生編キャラ(2頭身)の紹介ページあったが
あれに赤ちゃん載ってるんだよね。
裏面には以後登場しないだろうなんて書いてあったけど
実はあれがマダラだったのか?ってふと今書いてて思った。
61 :
以上、自作自演でした。:2008/02/20(水) 10:01:38
ロキの件はスルーか
さびしいのうwwwwwさびしいのうwwwwwww
62 :
犬彦:2008/02/20(水) 10:51:34
おwごめw
>>61 ま、壱では物語上くっついたけど
転生編ではわからんし。
でもロキはサッカー部らしい?のでヒミカはマネージャーか?
僕天では出番ないし、天使篇ではロキは犯罪者扱いw
赤のラストシーンからは想像出来ないほど天使篇ではイカレちゃったから
その辺はイーブンという事でw
もし天使篇の続編が出てもくっつく事はないだろうな。
最初の雑誌連載時「アドベンチャーズ」だっけか?ヒミカはギーと
一緒に登場していて田島の絵もヒミカの顔になってたんだけど
文庫本ではヒミカ→レラに確か名前が差し替えられてたんだよな〜。
転生後はあなた以外男はキチに女はビッチか鬼になってますよね
悲しい
64 :
以上、自作自演でした。:2008/02/21(木) 02:00:20
カオスキモス
65 :
ヒミカ:2008/02/22(金) 02:22:20
お兄ちゃーん!
ハイパーヒミカタイムに突入だよー(´∀`)
66 :
犬彦:2008/02/22(金) 09:06:35
>>63 そうだな・・・。なぜかみんな悲惨な運命をたどるよな。
>>64 カオスも壱はまともで青(ギルガメ)からは悲惨・・・
ファンが少ないのか?
>>65おおwあと2秒かぁ!くぅぅ!ほしい!
67 :
以上、自作自演でした。:2008/02/23(土) 08:00:18
一番悲惨なのはマダラ本人
主役降板の上にラストにあんなキャラになって
68 :
犬彦:2008/02/23(土) 15:22:23
もう壱のマダラには会えないのか・・・。
田島版「転生編」の2話がそのまま続いていたら会えたかもしれないのにな。
去年「天使篇」が再開の噂が流れたまま終わってしまったけど
今年は何か動きがあるか?
69 :
マダラ:2008/02/24(日) 01:11:14
ここにいるぜぇ!
70 :
以上、自作自演でした。:2008/02/24(日) 03:27:10
んなっ!ななな何をするぅーー!?ブンカン!!
71 :
以上、自作自演でした。:2008/02/24(日) 06:00:38
マダラキャラでバトル・ロワイアルやったら誰が優勝?
72 :
犬彦:2008/02/24(日) 09:04:07
>>69その元気のよさは壱のマダラだな!
>>70ブンカンに何された?
>>71やっぱり覚醒してるマダラか?影王+ミロクも倒しちゃってるし。
壱のラストのマダラだな〜。最強はw本家主人公だしw
73 :
以上、自作自演でした。:2008/02/24(日) 18:15:10
MANKO
74 :
ヒミカ:2008/02/25(月) 03:33:37
お兄ちゃんにまゆ毛書いてあげる(´∀`)
はいっ
75 :
犬彦:2008/02/25(月) 09:50:03
どわぁ!眉毛ないのがチャームポイントなんだからw
書かんでいい!wサイコの犬彦みたいになっちゃうぞ!
ハイパーヒミカタイムは不発だったか・・・
てめー人の男とりやがって
このホモめ!
死ろす!
ちなみに死ろすと書いてころすと読む!
補足だ、このっブタ野郎っ!
アーッ
78 :
犬彦:2008/02/26(火) 11:08:04
ジャミラ、あ、あれだあれは同人が悪いんだろ?
「青」の作画の人も同人で書いてるし。
俺も7回殺さなきゃならないし・・・
すべてはカオスの基地外が悪い!
でもジャミラ、天使篇で過去(転生編あたり?)が描かれていた時は
キサラは俺に惚れている感じだったぞ!
79 :
以上、自作自演でした。:2008/02/26(火) 12:00:06
ツンデレジャミラっち
80 :
ヒミカ:2008/02/27(水) 03:33:33
今日もハイパーヒミカタイム目指して遊びにきたよー(´∀`)
お兄ちゃんはロキが義理の弟になったら悲しい?嬉しい?
81 :
ヒミカ:2008/02/27(水) 03:34:54
(゚∀゚)!!
ハイパーヒミカターイム突入ー♪
ハイパーヒミカタイムの効用は…ヒミツ
82 :
犬彦:2008/02/27(水) 11:27:33
ついにきたな!!ヒミカタイム!
ロキが弟か・・・。
実際は複雑な所もあるだろうけど、しかし!
何も言わずヒミカが幸せならそれでいいと思うのが俺!
だが、天使篇のロキだったらお兄ちゃんは絶対ゆるさん!!
83 :
ロキ:2008/02/27(水) 19:58:42
僕ロキですが自分でも某十頭刑事は認めたくないです。
僕は若くて健気な男の子ってのがウリなはずなのにあれじゃあどうしようもない木偶の坊じゃないですか。
お義兄様もそう思いませんか?
84 :
犬彦:2008/02/27(水) 23:28:44
よく来たなロキ!
確かに「天使篇」の十頭はひどいよな。
シャモンも急にあんな基地外になっちまって。
「壱」と「赤」のロキは今で言うと医龍の小池徹平(他の人、イメージちがうかも)
みたいな感じだけど、「天使篇」じゃ黒髪の坊主頭だしなw
もし田島版「転生編」が続いていたら3話はロキかジャミラが登場してたかもな。
あっ、でも2話の最後でカオス出てたから「青のカオス」かも?
てか、お義兄様はまだ早いぞ!
85 :
カオス:2008/02/28(木) 02:37:42
ロキをぶん殴って「餓鬼のくせに結婚だと!?一万年早い」と言ってやるのが兄のつとめだ
86 :
ロキ:2008/02/28(木) 03:33:36
ロキです><
ヒミカちゃんから、ハイパーロキタイムを発動させたらヒミカちゃんと結婚していいときいてやってきました
83のぼくとは違いますけど殴らずにぼくにヒミカちゃんをください><
87 :
ロキ:2008/02/28(木) 03:36:02
#><
頑張ってまた一時間後きます><
88 :
ロキ:2008/02/28(木) 04:44:43
「ロキ起きて起きて(´∀`)」
ヒミカちゃんに起こしてもらったので頑張ります><
いけー!ハイパーロキタイムー><
89 :
ロキ:2008/02/28(木) 04:46:21
「ロキはダメなんだから┐(´∀`)┌」
うわーんヒミカちゃんにふられました#><
慰めてください><
90 :
犬彦:2008/02/28(木) 11:52:18
お!
>>85カオス!以外にも初登場だなw
まぁ「赤」でのラスト二人は幸せそうだし、
不幸でなければ何も言わない、本当に必要な時だけ助ける!
ロキ・・・頑張ったなw
振られたのか?大丈夫!次があるさ!って、キリ番の事ね。
91 :
以上、自作自演でした。:2008/02/28(木) 13:08:56
赤のユダヤんはセクシー
92 :
ヒミカ:2008/02/29(金) 02:29:29
お兄ちゃーん、2月29日の2時29分にレスすると願いが叶うらしいよ(´∀`)
ヒミカが考えたおっまじないー(´∀`)
ちなみにロキは一人で傷心旅行に出かけたのでお休み(´∀`)
実はロキはもう死んでます…哀れ
94 :
以上、自作自演でした。:2008/02/29(金) 12:06:03
ジャミラにレイーポされたのか
95 :
犬彦:2008/02/29(金) 14:14:56
>>91サンキュー!
>>92ヒミカすごいなぁ〜。いや、マジですごい!
何の願いをしたんだ?
>>93いや、まだあいつはどこかで・・・
>>94ジャミラはロキの事タイプじゃないだろw
96 :
以上、自作自演でした。:2008/02/29(金) 16:05:41
ロキなら南の島でモアイと戯れてたよ
セイシンジャさんも一緒にどうです?
97 :
ロキ:2008/03/01(土) 01:11:11
まだ死んでません><
勝手にぼくを殺さないで下さい#><
時速4ロキならぬ時速4キロの旅に出てました
それよりみなさんお土産をどうぞ
そしてハイパーロキタイムです><
「わーん、また失敗だ><」
「何言ってるのロキ成功してるよ(´∀`)
時速4キロの旅したり、ヒミカが願い事した甲斐があったね(´∀`)」
「あ、本当だ嬉しいです><」
「これで結婚できるね(´∀`)」
「うん!というわけでお兄さん、ヒミカちゃんと結婚させてください><」
「えへ(´∀`)」
「大切にします><」
99 :
犬彦:2008/03/01(土) 09:09:11
>>96モアイか?ちょっと興味がw
>>97よくやったな`!いやロキ!
ヒミカのその笑顔をみたらダメなんて言えないだろう・・・
よし、祝福してやるぜ!こっちきなロキ!
少龍をおみまいしてやるぜ!!!
って冗談w
今の時代を幸せに過ごすんだな!
話変わるけど壱のロキって最後はカオスの息子に殺されるんだっけ?
聖神邪は?
101 :
以上、自作自演でした。:2008/03/01(土) 21:32:11
ロキはじじいになってさあ臨終だって時に、カオスの息子がやってきて
「死んだ父が、天国にきたらマダラや俺たちとまたみんなで過ごそうなって言ってた」
ってカオスの遺言をロキに話しただけのはず
で、それを聞いたじじいロキが子どもの頃の魂に戻ってマダラたちと再会してぽっくりんこ
殺してはなかった…はず
102 :
カオス:2008/03/01(土) 22:22:23
ハイパーカオスタイムだ
特に理由はない
103 :
カオス:2008/03/01(土) 22:24:18
…チッ…
まあいい
ハイパーカオスタイムだろうとそうじゃなかろうとジャミラは俺の嫁
そうだ、ハイパーカオスタイムを発動させたら、転生後のガイキチ設定を全部抹消させよう
そうだ、それがいい
104 :
カオス+ナユタ:2008/03/02(日) 02:22:22
カオス「ハイパーカオスタイ…」
ナユタ「ハイパーナユタタイムです(´ー`)」
カオス「な、なんだ貴様は」
ナユタ「私がハイパーナユタタイムを発動させたらファミコン版マダラがリメイクされます(´ー`)」
カオス「ファミコン版は俺の扱いがクソだから勘弁」
105 :
カオス+ナユタ:2008/03/02(日) 02:28:52
ナユタ「やりました!ハイパーナユタタイム発動です(´ー`)」
カオス「…(゚Д゚)」
ナユタ「これでファミコン版リメイクの実現に大きく近づきました(´ー`)」
カオス「……(゚Д゚)」
ナユタ「ちなみに私はゲームにしか出てこないので、みなさん私を知らなかったらごめんなさい(´ー`)」
カオス「あやまれ!おれのハイパーカオスタイムをパクったことにもあやまれ!」
ナユタ「それではまたゲームでお会いしましょう。お休みなさい(´ー`)」
カオス「今の子どもと俺の苦労は一体なんだったんだ…orz」
106 :
カオス:2008/03/02(日) 03:33:34
よし!今度こそハイパーカオスタイムだ
107 :
カオス:2008/03/02(日) 03:35:12
さっきのガキが…さっきのガキが邪魔さえしなければ…orz
「…(´ー`)」
こ、こら貴様笑うな!
幼女に負けるカオス。犬彦はこんなのといとこであり親友でありライバルでありホモだちだったんだ・・・・。
109 :
犬彦:2008/03/02(日) 09:36:26
オィ〜スッ!
今日はみんな出かけてるみたいだなw
スレ主の麒麟は相変わらず行方不明だし・・・
では次の質問!
>>100聖神邪は殺されるのか?って質問な。
今の所発表されてる話じゃ殺される事はないかな?
唯一殺される訳ではないが小説版「死海の〜」では
カオスと共倒れ(心中)するんだよな?確か。
110 :
犬彦:2008/03/02(日) 09:39:48
カオスとナユタ!なかなかいいコンビじゃないかw
ファミコンのリメイク版やりたい!
頑張れナユタ!
111 :
111げったー:2008/03/02(日) 09:41:46
111
112 :
犬彦:2008/03/02(日) 09:52:53
お昼だね
何食べる?
114 :
カオス:2008/03/03(月) 01:11:18
ハイパーカオスタイム突入だ
俺の底力を見るがいい
「(´ー`)」
↑貴様は見るな
115 :
カオス:2008/03/03(月) 01:13:21
「外しすぎですよ(´ー`)」
だああああ帰れ!↑は帰れ!カプセルに戻れ!
なあセイシンジャ兼ユダヤ兼犬彦、女はやはりジャミラみたいな大人の女じゃなきゃダメだよな
116 :
カオス:2008/03/03(月) 02:22:21
ハイパーカオスタイム!
「川´ー`川」
↑
だから帰れ!
「私は姉のクオンです。カオスはいつからそんな子になったの川#´ー`川」
し、しまった…姉さーん!
117 :
カオス:2008/03/03(月) 02:24:44
「外したわねカオス川´ー`川」
orz
118 :
キリン:2008/03/03(月) 03:33:33
私の誕生日だからハイパーキリンタイム☆
119 :
キリン(壱バージョン):2008/03/03(月) 03:35:59
うーん、幸せ…
来世の私たちもこんな風に幸せにしてるのかしら?
あら、あなたもしかしてセイシンジャの生まれ変わり?
未来の私たちも、今の私たちみたいに楽しくやってる?
120 :
犬彦:2008/03/03(月) 15:57:23
カオスまたw外したなぁ〜w
普段はクールだが女がいると駄目なのか?
>>115女は、うん、そうだな。
お互い自由でいても、あまり会わなくても、
心は通じていて理解しあえる人がいいなw
クオン久しぶり〜。おまえとは転生しても会わないよな〜・・・
キリン(壱バージョン)誕生日おめでとう!
3月3日に03:33:33はすごいぜ!!
キリンって3月3日が誕生日なんだw知らなかったwごめw
>>113今日はハンバーガー食ったぜ!
神代ハンってマダラの転生体ときいたけど・・・
122 :
カオス:2008/03/04(火) 02:22:22
誰もいない
ハイパーカオスタイムするなら今のうちか…!?
123 :
カオス:2008/03/04(火) 02:23:50
真王だ!俺は真王になったぞ!
ホモもラリって教祖化も殺人鬼化もみんなみんななかったことになったぞ!
これが俺の実力だ
124 :
犬彦:2008/03/04(火) 09:26:53
>>121 四神編では4つに分かれたマダラの一部と言う設定だったな。
斑やすばるは戦いが終わった後も覚醒して別人格って事はないから
マダラ(壱)の転生ってわけではないよな。
だけど4人の集合体のマダラは(壱)のマダラっぽく描かれているから、
当時の設定ではマダラ(壱)=集合体マダラ でいいんじゃないか?
ま、本編のパラレルワールド的な感じだから。
SFCだと微妙だよな。あれはプレーヤーの解釈によって斑=マダラなのか
斑=マダラの力を継承 なのか?俺はどっちかって言うと後者だと
思うんだが。ま、人それぞれでw
>>122カオスおめwしかしおまえの運命までは変わらんぞ!w
お前の罪は俺でしか浄化できない・・・
確か、あと一回・・・
125 :
以上、自作自演でした。:2008/03/04(火) 10:10:08
スーファミなんて確か影王が同じ時代に二人いるんだよね
シシマルが俺の眉毛少しやるよって言ってたよ。優しいね
127 :
犬彦:2008/03/04(火) 23:21:13
>>125カラとバサラの事か?
まぁバサラも弐の後は時を越えミロクになっちゃうし
そしたら壱は影王二人だしなw
その変は深く考えるとよくわからんが何かしら裏設定でツジツマが
合うようになってるんだよなw
影王の霊性を失った抜け殻バサラにミロクの力が入り込むみたいなw
ごめwあまりよく覚えてないw
>>126そかwあいつの眉毛はすごいからなw
弐ではけっこういい奴だったけど転生編(ラジドラ)じゃ
ちょい悪だったかな?
俺に眉毛か・・・どうなるんだろ?w
128 :
以上、自作自演でした。:2008/03/05(水) 10:00:46
(´・ω・`)←こうなる
129 :
犬彦:2008/03/05(水) 12:30:48
>>128 うおぉっ!wかわいい眉毛だなw
ちょい眉毛ならいいが、獅子丸のは太すぎw
海苔だな、ありゃ(ボソ)
130 :
以上、自作自演でした。:2008/03/05(水) 22:16:30
誰が一番イケメン?
自分って答えは無しでw
バサラとロキが同い年ぐらいなんてありえねー。バサラが老けてるんですか?ロキが童顔なんですか?
132 :
伐叉羅:2008/03/06(木) 09:00:18
犬彦、猫彦やうさぎ彦はいないのか。
がっかりだ…orz
133 :
犬彦:2008/03/06(木) 09:26:50
>>130 イケメンキャラで狙って描かれてるのはカオスだろうなw
もっとも登場時はそんなでもなかったけどな。
>>131あれはロキが童顔なんだろうなwま、バサラも変に大人びた感じだし。
>>132伐叉羅よくきたな!ジャトがうさぎ彦っぽいなw
だけど「影」だとハゲたおっさんでちょっとショックw
134 :
以上、自作自演でした。:2008/03/07(金) 00:12:55
カオスはいい顔っす
135 :
シャモン:2008/03/07(金) 01:11:12
ハイパーシャモンタイムに挑戦だよ
どうだろうね
136 :
シャモン:2008/03/07(金) 01:12:26
やっぱりハイパーシャモンタイムへの道は厳しいな
成功したら俺の地位が向上するかなとも思ったんだけど…
ショタコンからしたら右手にロキ、左手にバサラを抱いてめろめろになりたい(゚∀゚)
138 :
犬彦:2008/03/07(金) 09:15:53
>>136シャモンはいつの時代でもそんな役回りさ・・・
最初はいいお兄さんだったのに・・・
>>137マニアにはたまらないのかもな?俺にはよくわからんぜ!
139 :
以上、自作自演でした。:2008/03/07(金) 13:32:12
ショタコンの気持ちをセイシンジャが理解してたらそれはそれでヤバいw
140 :
以上、自作自演でした。:2008/03/07(金) 14:23:20
しかしシスコン
141 :
以上、自作自演でした。:2008/03/07(金) 21:43:40
生まれ変わってもセイシンジャユダヤ犬彦は168センチなの?
142 :
犬彦:2008/03/07(金) 22:10:33
>>139確かにそうだなw
>>140いや!ちがうぞ!ヒミカがブラコンなんだ!
>>141そうかも・・・ん〜ん、微妙だな168ってw
MADARAの設定集みたいのが昔は(今もだけど)ほしかったけどな。
巻末によく乗っていたやつの総集編みたいな感じのやつが!
以前TRPG本の1巻が出て、確か2巻がキャラ設定とかで
出る予定だったけど結局出なかったままだし・・・。
今、キャラ設定を再度やったら身長2センチぐらい増やしてくれるかな?
目指せ170センチ!w
143 :
ヒミカ:2008/03/07(金) 22:22:20
ヒミカはブラコンじゃないよ(´∀`)
久しぶりのハイパーヒミカタイムに成功したらお兄ちゃんの背を170cmにしてあげる(´∀`)
あとヒミカの胸もFカップにしてもらう(´∀`)
144 :
ヒミカ:2008/03/07(金) 22:23:58
失敗したからお兄ちゃんの背は永遠に168センチ…(´∀`)
ヒミカの胸は永遠に手のひらサイズ…(´∀`)
ぐれちゃうもん(´∀`)
ヒミカがグレたらジャミラとキャラが被るからやめた方がいい
146 :
以上、自作自演でした。:2008/03/08(土) 09:38:36
ファーストキスはいつですか?
なでなで
お昼は小さくて可愛いロキとヒミカとナユタを食べるよ
149 :
犬彦:2008/03/08(土) 17:16:37
>>143>>144残念!俺の身長もお前の・・・
まぁそのままでいいよw
>>145の言うようにグレルのは
やめた方がいいぞw
さて、次の質問!
>>146ファーストキスか、これカオスには
内緒だが・・・意外にもジャミラが始めての相手だった。
お互いファーストキス同士だったみたいだ!
ジャミラは無い事にしたがってたなwあっ、ちなみに3歳の時なw
ちょっとした事故でな、ん、まぁそれは次の機会にw
>>147誰なでてるんだ?バサラか?w
>>148食い合わせ悪そうだから胃薬ここに置いとくぜw
よし!以上だな!さて一眠りするかぁ〜!
うんバサラを撫でてたよ。意外と柔らかかった
夜はゆだやんのくれた胃薬を飲みながらバサラとさっき食べなかったロキを食べるよ
151 :
ヒミカ:2008/03/08(土) 22:22:22
ヒミカとナユタは
>>150さんのお腹の中なの?!
いやー(´∀`)
152 :
ヒミカ:2008/03/08(土) 22:25:56
ハイパーヒミカタイムに成功したからヒミカはお腹から脱出だよ(´∀`)
お兄ちゃん、ヒミカ怖かったよー(´∀`)
ナユタ「私はどうなるんでしょうか(´ー`)」
153 :
以上、自作自演でした。:2008/03/08(土) 23:19:28
食人か
154 :
ナユタ:2008/03/09(日) 01:11:24
狼のお腹の中にいる赤頭巾ちゃんの気分(´ー`)
セイシンジャさんは狼さんですか?男の人はみんな狼さんって本当ですか?
(´ー`)
キリンまだー?
カオスがさっき「ジャミラのファーストキスがあいつだとはどういうことだ?」と血眼でユダヤを探しにいったぞ
アニメでシャモンが泡ふいて死んでるときいて飛んできました
おっさんだせぇwwwwwwwwww
158 :
シャモン:2008/03/09(日) 11:11:12
酷い扱いの上におっさんダサい呼ばわりされる俺って…orz
159 :
シャモン:2008/03/09(日) 11:13:04
思った通りハイパーシャモンタイムは不発だよ…orz
へこむ…な…orz
160 :
犬彦:2008/03/09(日) 12:50:39
ロキとバサラを食べたらいい人になったよ!
やっぱり小さい子は可愛がらなきゃダメだよね!
162 :
以上、自作自演でした。:2008/03/09(日) 18:32:11
犬彦がロキに背を追い越されるのはいつの日ですか?
え?もうロキに追い越された?
それどころかジャミラにも追い越された?
プギャー
163 :
以上、自作自演でした。:2008/03/09(日) 20:20:54
ちゅーもしたことのない人って誰かな
164 :
犬彦:2008/03/09(日) 22:14:05
>>161俺はいつの時代でもガキによくなつかれたが、
食いはしなかったぞ!
>>162プギャーって、おいおい、まだ俺は負けてない!ハズだぜ・・・
>>163シャモン!あいつはいろんな事考えてそうだが?w以外に奥手な
面があるし、偽善者だからな。そういや影王も浮いた話はないな・・・。
そういやマダラが好きで「僕天」読んで「ロリータ℃の素敵な冒険 」を
読んでいない人がいたら、別に薦めはしないが読んで見てもいいかも?
話の内容は「サイコ」なんだが麒麟と犬彦が登場している。
他の大塚作品にも登場はしてるが、この本だと二人は昔に夢見た
前世の恋人(マダラとはでないが)を探していたとかエピソードが
載っているので、「僕天」や「転生編」の後日談的な感じ。
ゆだやん、いや神よ、可愛いショタっ子やロリっ子になつかれる方法を伝授して下さい
あと幼稚園戦記のセイシンジャ可愛すぎ
166 :
以上、自作自演でした。:2008/03/10(月) 00:09:33
シャモソに童貞wって言ったら泣き出しそうな顔でうつむいてたwwwww
その後シャモソが隠れた便所の個室からシャモソの泣き声がしたwwwwwwww
哀れwwwwwwww
167 :
シャモン:2008/03/10(月) 01:11:11
エッチなのといじめはいけないと思うよorz
ハイパーシャモンタイムなら俺が悲惨な目から救われて前向きに生きられる
168 :
シャモン:2008/03/10(月) 01:12:37
やった…これで幸せになれる…(´ー`)
169 :
以上、自作自演でした。:2008/03/10(月) 09:39:01
連続企画・聖神邪ことゲドユダヤこと犬養犬彦こと犬彦綬蛇矢にインタビュー!
自分のこと、どういう人間だと思う?
熱く語ってみて下さい
170 :
以上、自作自演でした。:2008/03/10(月) 09:46:58
ついでにもう一問インタビュー!
カオスについて熱く語ってみて下さい
171 :
犬彦:2008/03/10(月) 11:08:52
>>165そうだなぁ〜、ガキだからと言って見下さずにちゃんと
話をしてやる事かな。ガキはするどいからなw
>>166シャモンいじけたら始末悪そうだが
>>167>>168ほら、前向きだから、
大丈夫!奴はいつだってそれで追いつこうとしてたからな!
>>169おwインタビューか!そうだな、「壱」ではウデがとれたり
散々な役回りだった・・・。「赤」ではシリアスな面もありギャグも
ちょいあり、いい役回りだったな!普段ふざけていても、いざ
やる時はやる!みたいな感じが俺の人気の秘密だなw
だけど、「天使篇」は待ってくれ!シリアスすぎる!クールすぎる!
ギャグがない!あれは「転生編」での戦いが今も悲しみとなって
心の中に残り性格をそうさせてしまったのかもしれない・・・。
>>170カオスは一言で「わがままお坊ちゃん」しかしそんな奴でも
俺にだけは弱い所を見せたり心を開く時がある、一瞬だけな・・・
だから俺も奴を救ってやりたいと思っている。
ホモ疑惑があるみたいだが、あれは噂だからなw!
172 :
以上、自作自演でした。:2008/03/10(月) 14:38:59
カオスがバイセクだというのは噂…メモメモ
昼時インタビュー!
元主人公のマダラと、転生後は実質あなたのパートナーになるキリンについてお願いします
173 :
以上、自作自演でした。:2008/03/10(月) 14:51:09
そしてあなたの初恋の人だったり、カオスを取られたということで怨まれたり、大変なジャミラさんについても語ってみてください
カオッちゃんの体重85キロとジャミラちゃんの体重47キロが納得いかん。
カオッちゃんは明らかに細身なのに。
ジャミラちゃんはキリンちゃんよりも背が高いのにキリンちゃんよりも体重軽いなんて。
どうよ?
かわいい妹がいてうらやましい
たしか幼稚園児編なんてのもあったような。。。
電撃スーファミに連載されていたっけ?
幼稚園戦記はみんな可愛い。でも確かあの子たちは元祖転生戦士の子どもなんだよね?
178 :
犬彦:2008/03/11(火) 00:10:15
>>172マダラか・・・あいつは自分が言えないようなくさい事を
言えちまう、なぜか皆が一緒に居て居心地がいい空気を作っちまう、
そんな奴だな。マダラは最初はギミックで体こそ持っていなかったが
皆が感じる自身のたりない部分をあいつは全部持っていたんだろう・・・
麒麟は強い意志を秘めている。自分の弱みは人に知られたくないタイプ
だなwだから遠まわしに理解してやるのが一番いい。
>>173ジャミラか・・・いい奴だぜ・・うん、
よけいな事言うと刺されるかもしれないからノーコメントでw
>>174バイオギミックが重いんじゃね?
>>175他人から見るとそう思うみたいだけど、実際の兄弟では
そんな風にお互い見ないしなwでも言われるのは悪い気はしないw
>>176>>177「幼稚園戦記」キリンだけ大人で先生w
最後の方はちょっとストーリーがあるけど、あれも「四神編」と
同じでパラレル設定なんだよな。
他にもバサラと芙蓉の話もあり、ゲーム化もされて
なかなか広がったな〜。
個人的には影王のヒョウブと獅子丸が出会うシーン
(ラジドラのおまけ漫画?)が好きだ!
幼稚園戦記もラジオドラマになってたの?
180 :
以上、自作自演でした。:2008/03/11(火) 02:19:37
観察眼の鋭さとみんなへの愛情のある聖神邪こと(略)が好きです
ジャミラに対しては頭があがらないのか…w
まだまだインタビュー!
妹のヒミカちゃんと、妹の彼氏になったロキくんのことも熱く語ってください
181 :
以上、自作自演でした。:2008/03/11(火) 03:29:25
そして寝る前にもう一個インタビュー!
ファミコンでは共に霊術(符)使いだったハクタクとゲームにしかいないナユタについても熱く語れたら何かお願いします
ではお休みなさい
ユダヤは犬彦ってよりも猫とかライオンとか豹っぽいよな。あと何て呼べば良い?
183 :
以上、自作自演でした。:2008/03/11(火) 11:21:28
趣味と特技と偏差値とスリーサイズを教えてください
ハクタク?梟のハクタクことかー
(ネタが聖痕のジョカとは誰も知るまい・・・)
185 :
以上、自作自演でした。:2008/03/11(火) 16:00:11
俳句を作ろう
186 :
犬彦:2008/03/11(火) 19:28:29
>>179すまない、文面が足りなかったな;「転生編」のラジドラに
付いてたおまけ漫画の事だ。でも確か「幼稚園戦記」もなってた
ような気がしたな。
>>180ヒミカはあれでいて結構人に気遣う優しさがある。
不器用な表現だがな。ロキは今時めずらしい純粋な熱血君だなw
その一方で傷付きやすい面もあり少し心配だな・・・
周りを気にしすぎて自分の力を発揮できない事もあるな。
「天使篇」の十頭では苦しみが溜まりすぎて理性がたもてなかったんだろう、
>>181ハクタクは物語のいつも中心に近い人物、ナユタは・・
何歳ぐらいなんだろう?ヒミカよりちょい下か?
>>182海賊漫画で転生したら皆猫だったと言うのがあったのを思い出したw
今のところユダヤか犬彦がしっくりくるな。
>>183え?俺の?あまり学校は行ってねーし今はギターも触れてない、
現在の趣味は街をぶらつく事か、のんびり自分の足でなw
>>184ジョカは、すまん、知らないw
>>185おw急になんだw新展開か?ぜひMADARAの俳句を作ってくれ!
これもひとつのマダラサーガだしなw
187 :
以上、自作自演でした。:2008/03/11(火) 19:36:30
そもそもヒミカちゃんって何歳?
中学生ぐらい?
188 :
以上、自作自演でした。:2008/03/12(水) 12:14:32
その前に犬彦は何歳よ
カオスと一緒に寝たことある?
190 :
以上、自作自演でした。:2008/03/12(水) 15:05:11
犬彦は保健所行き
ジャミラが昨日全裸でさまよってた
ならおいらはバサラとロキを全裸にしてさ迷わせる!
193 :
犬彦:2008/03/12(水) 21:07:50
おぃ〜す!なになに次のお手紙っと・・・ヒミカの年齢、
>>187+
>>188「壱」登場時は少し低めだが小学生高学年ぐらいじゃないか?
あの頃の漫画主人公って年いってそうでいってないからな、
マダラが13〜15ぐらい?キリンが二つ上、さらに
カオスとユダヤが同じ〜二つ上ぐらいか?(すべて想像)
もしかしたら本に載ってるかな?「転生篇」だと
ま、登場してないけどキリン高3、犬彦留年有り高3、だとしたら
ヒミカ、ロキ、高1ぐらいと予想!
>>189野宿した時にある。あいつはたまにうなされる。
俺は丸まって寝るみたいだなw
>>190なんでだぁぁぁ!!
>>191裸で幽体離脱だなwそりゃ、キリンもあるらしいぞ!(壱参照)
>>192二人とも逮捕するw
逮捕されたバサラとロキがおしおきされる!
195 :
マダラ:2008/03/12(水) 22:00:02
俺は15歳だぜ!
196 :
ヒミカ:2008/03/13(木) 01:11:12
お兄ちゃーん(´∀`)
四月から通う中学の制服着てみたんだけどかわいいー?
197 :
以上、自作自演でした。:2008/03/13(木) 12:09:41
小学校高学年であのオパーイのデカさだったら兄としてはたまりませんよね!?
198 :
犬彦:2008/03/13(木) 12:26:21
おはよ〜wって遅いかw
>>194おしおきされたかどうかわからんが、小説版サイコの
世界観ならありえそうで怖いな!
>>195「壱」では15歳か?
>>196おおwなかなか似合っているな、近頃物騒だからな!
しばらくは俺がバイクで送り向かいしてやるぜ!
>>197兄弟だからあまり意識しないぞwまぁ確かに
この頃急にでかく・・・うほん!!なんてなw
今日も麒麟はきてないか・・・。
199 :
以上、自作自演でした。:2008/03/13(木) 17:26:15
ヒミカさんのブラのカップを知りたいです
ってロキが言ってるよ
200 :
以上、自作自演でした。:2008/03/13(木) 17:31:17
200なら麒麟は俺の嫁
201 :
犬彦:2008/03/13(木) 20:37:47
>>199俺は知らないぞ!ロキだったら知ってるぞ!って
ロキが言ってんのかwヒミカのガードの固さにはまいるなw
>>200そうかwだが麒麟は今行方知らずだからなw
夏目エリスにでもなって忘れてるのか?
さて風呂でも入るか・・・
202 :
以上、自作自演でした。:2008/03/13(木) 23:00:03
ヒミカと混浴風呂か…羨ましい
203 :
ヒミカ&ロキ:2008/03/14(金) 00:00:08
お兄ちゃーん、Fカップなヒミカがやってきたよー(´∀`)
ロキ「ヒミカちゃんは毎日自分はFカップといってますが、それじゃキリンさんより大きくなるので明らかに嘘です><」
ロキうるさいよー(´∀`)
ところでお兄ちゃん、ホワイトデーのお返しちょうだい(´∀`)
204 :
ヒミカ&ロキ:2008/03/14(金) 00:01:22
ハイパーヒミカタイムは逃したけどお返しはいただくよー(´∀`)
ロキ「ちなみに僕もヒミカちゃんにお返しあげました><」
雨が凄いね
雨に濡れたユダヤさんは色っぽいね
206 :
以上、自作自演でした。:2008/03/14(金) 20:37:07
妹が処女じゃないと知ってどう思った?
207 :
犬彦:2008/03/14(金) 22:01:47
>>202混浴だとぉぉ!!俺はいつも一人だぜ!
>>203>>204ヒミカ嘘はいかんなぁ〜、お前はいつでも背伸びするからな!
お返しか、すっかり忘れてたぜw今度カツ丼おごってやるw
>>205サンキュー!なかなか俺も捨てたもんじゃないな!
>>206いや、別に、正直時期がくればありうるからな、
え、動揺してないっスよ〜w
動揺してるとロキにヒミカちゃん寝取られますよ…ああ、ユダヤはキリンさんがいるか…
209 :
ロキ:2008/03/15(土) 01:11:10
僕とヒミカちゃんは清い交際です><
キス泊まりです><
って何を言わせるんですか><
210 :
以上、自作自演でした。:2008/03/15(土) 08:34:33
MANKO
211 :
以上、自作自演でした。:2008/03/15(土) 11:28:57
全員分のインタビューをしたと思ってたらシャモンをすっかり忘れてました…
ということでシャモンについて熱く語ってみてほしいです!
212 :
犬彦:2008/03/15(土) 12:38:37
おい〜っす!
今から喫茶店でも行って軽く昼めし済ませてくるぜ!
>>208そうだなw俺には麒麟がいるし、しかしマダラが現れたら
どうなるんだろw
>>209そうか!一応義弟だから信じてやるよw
>>210えろい
>>211シャモンの事か、んじゃ夜じっくりと語らせてもらうぜ!
そいじゃ出かけてくるわ!
213 :
以上、自作自演でした。:2008/03/15(土) 19:13:54
マダラの登場人物の中で誰が一番DQN?
むしろDQNじゃないキャラを探す方が難しい
犬彦くんは料理うまい?
友達の中では誰が上手い?
216 :
犬彦:2008/03/15(土) 22:58:00
>211シャモンの事だったな。あいつは出会った時から好きになれなかった。
なぜ自分でもそう思うのか不思議だった。
「転生編」で職業が先生で尚更不愉快だった。更に伏姫家の
お抱え家庭教師をしてたのを聞いて気分が悪くなった。
あいつの暗黒面を気づいていたかもしれない。
何度転生しても語り部以上の存在になれなかった事には同情するが、
誰もが望んだ事ではないからな。
とりあえず嫌いだなw
>>213シャモン!見た目はいい人っぽいが裏じゃな・・・
>>214俺は悲しいぜ!だけど一番設定が普通じゃないマダラ「壱ver」が
一番まともかもなw
ちょっと聞きたいが俺の髪型は今まででどれがよかった?
「壱、赤」まぁ基本
「犬養版」少しサラサラになった?w
「犬彦天使篇」短い!個人的にはお気に入り
「カラーズのバンダナしているちょいロン毛版」まぁ若い頃なんで。
これは幼稚園戦記の大人版かな?
217 :
シャモン:2008/03/16(日) 00:00:01
(´・ω・`)ショボーン
(´・ω・`)シャモーン
(´・ω・`)嫌われてても構わないさ
218 :
ナユタ:2008/03/16(日) 02:22:21
セイシンジャさんも牛乳を飲んで、私と一緒に大きくなりましょう(´ー`)
おちびさん同士、辛い世の中だけどがんばりましょう(´ー`)
ハイパーナユタタイムなら私とセイシンジャさんの身長が2メートルまでのびます
219 :
ナユタ:2008/03/16(日) 02:23:06
あうぅ…(´ー`)
坊主以外ならユダヤはかっこいいよ。
某作品での坊主は勘弁だがw
>>218 君は身長よりも胸を(ry
邪兎食っていい?
222 :
以上、自作自演でした。:2008/03/16(日) 19:05:36
マダラがキリソとられてかなしがってる
223 :
以上、自作自演でした。:2008/03/17(月) 01:39:06
犬彦の髪を剃るか
224 :
以上、自作自演でした。:2008/03/17(月) 14:35:35
犬ぴこは今シャモソに闇討ちされてるのか
225 :
犬彦:2008/03/17(月) 19:42:23
>>224ふ〜、人目の付く提示版でよけいな事書くもんじゃないな、
シャモンにストーカーされてたぜwず〜と俺の事見てるんだぜ!
電柱の影から・・
あいつはプレッシャーかけるのうまいからな・・・
>>217「壱」「赤」ではそんな嫌ってはないがな!
>>218>>219ナユタ・・・俺はおチビさんじゃない!標準より
ちょい低いだけだ!
>>220そうだな!坊主と眉毛有りはこれからも勘弁!
「サイコ」でマダラのイメージの犬彦と麒麟が出てたら
大塚&田島は神だったんだが・・・、あれは俺じゃない・・・
>>221いいぞ!腹こわすなよw
>>222逃げる!!
226 :
以上、自作自演でした。:2008/03/18(火) 00:43:28
ストーカー?
シャモンはゲイだな
カオスといいシャモンといいユダヤさんはホモと縁が深いですね
228 :
ヒミカ:2008/03/18(火) 03:33:34
お兄ちゃーん(´∀`)
シャモンさんを逮捕したよー(´∀`)
えらい?
229 :
以上、自作自演でした。:2008/03/18(火) 21:03:55
ほっぺたぺろぺろちゅー
230 :
犬彦:2008/03/18(火) 21:10:03
オイィ〜〜〜すっ!
だいぶ暖かくなってきたな、今日はシャモンの話題ばかりだなw
>>226シャモンはなんでもイケそうだからなw
>>227毎回断っておくが!今回も否定するがぁ!!
俺はホモでもゲイでもない!
>>228お前よく逮捕できたなwでもハイパーヒミカタイム逃してるぞ!
シャモンにも逃げられたんじゃないか?
シャモンは意外に人気あるんじゃ・・・基地外な一面が受けるのか?
まさか主役交代なんて事はないよな・・・
過去「魍魎戦記MADARA」現在「魍魎戦記YUDAYA(JUDE)」
未来「魍魎戦記SYAMON]・・・
・・・
・・・ 。
231 :
以上、自作自演でした。:2008/03/18(火) 21:38:42
否。魍魎戦記JAMIRAという作品としてジャミラ女王さまが愚かな野郎共を制裁する話になります
232 :
ヒミカ:2008/03/18(火) 22:22:21
お兄ちゃーんシャモンさんに逃げられたよー(´∀`)
ついでにロキがシャモンさんに連れ去られたよー(´∀`)
悲しいけど合掌だね(´∀`)
ショタコンがおいらの他にもいたとは…。幼稚園戦記のシャモンなら許す!
234 :
シャモン:2008/03/19(水) 03:33:32
(´Д`)
235 :
以上、自作自演でした。:2008/03/19(水) 19:07:23
ロキの頬をつねってたら千切れた
セイシンジャのせいやねん
236 :
犬彦:2008/03/19(水) 19:46:50
>>231「魍魎戦記JAMIRA」か、あいつの独裁政治が始まりそうだなw
マリーアントワネットだっけか?実はジャミラが転生した姿かもな?
>>232今度はロキがシャモンに!!ヒミカこの頃調子悪そうだな?w
ロキの件はお前にまかせたぜ!
>>233「幼稚園戦記」シャモンは意外にも同じ幼稚園生!
キリンと一緒に面倒見る先生っぽいんだけどな〜
(ジャミラに続きシャモンの独裁政治が始まるw・・・)
>>234おwシャモン発見!って
そのはずしちまった顔はやめてくれ・・・気持ち悪い。
>>235ちょっwちぎれたってwつねりすぎだぜ!
>>235!!
俺のせいにされてもなぁ〜。とりあえず薬でもつけといてくれ!
転生すればなおるだろ?(ちょっとロキには冷たい俺w)
てな感じで!また明日ぁ〜〜
237 :
ジャミラ:2008/03/19(水) 20:00:02
あらユダヤじゃないか…
あんたはカレーがなければう○こを食ってればいいのさ
238 :
ヒミカ:2008/03/19(水) 22:22:22
ヒミカの調子が悪いのはきっと恋をしちゃったせい(´∀`)
恋してない人がウラヤマシイワ(´∀`)
239 :
ヒミカ:2008/03/19(水) 22:23:23
うまくいったー(´∀`)
ユダヤさんの態度が冷たい順に並べてください
マダラ キリン ジャミラ カオス シャモン ヒミカ ロキ ナユタ ハクタク
241 :
ナユタ:2008/03/20(木) 02:22:21
私も早く大人になって恋がしてみたいです(´ー`)
ハイパーナユタタイムならイケメンさん百人と恋が出来ます(´∀`)
242 :
ナユタ:2008/03/20(木) 02:22:54
…えぅぅ(´A`)
243 :
カオス:2008/03/20(木) 03:33:31
ハイパーカオスタイムなら魍魎戦記CHAOSの連載スタート
244 :
カオス:2008/03/20(木) 03:34:20
失敗か
ちょっとお前を殴る
245 :
以上、自作自演でした。:2008/03/20(木) 16:26:28
246 :
以上、自作自演でした。:2008/03/20(木) 19:55:59
犬彦とわたしの10の約束
247 :
犬彦:2008/03/20(木) 20:14:05
オィ〜ッす!今日はちとテンション低いぜ・・・。
ま、いろいろあってな。悩みってのは絶えないもんだなw
しかしこれも生きてる証!俺が存在する証でもある!
それではお手紙コーナーいこうか!
>>237ジャミラ、酷い事を・・・昨日カレー食ったばかりだぞw
>>238>>239やったなハイパーヒミカ復活か!
恋はいつだってしてるぜwおこちゃまには秘密だけどなw
>>240ん?俺が冷たい順でいいんだな?
1位ロキ&シャモン3位マダラ4位ハクタク5位ジャミラ
6位ナユタ7位ヒミカ8位カオス9位キリン ってな感じ。
これは現代の犬彦としての意見。
意外にもマダラは上位だなwナユタはよくわからんので真ん中w
カオスは対の存在として気にかける事が多いからな。これも意外か。
キリンはそれ以上だな。
>>241>>242まだまだおこちゃまだなw
>>243>>244「魍魎戦記CHAOS」ってお前「青」でいいじゃね〜か!
おい、やつあたりはよせ!また狂っちまったかw
>>245すまん、見れなかった。どんなスレだったんだ?
以上、犬彦のお手紙コーナーでした〜。
っ、ラジドラみたいなノリになっちまった。
248 :
ナユタ:2008/03/21(金) 01:11:07
ナユタはおこちゃまじゃないです(´ー`)
ハイパーナユタタイムでナユタは大人のおねえさまですよセイシンジャさん(´ー`)
249 :
ナユタ:2008/03/21(金) 01:12:05
ぁぅぅ…(´ー`)
ヒミカさんにも笑われました…(´ー`)
250 :
ヒミカ:2008/03/21(金) 02:22:21
ナユタと違って大人なヒミカが来たよお兄ちゃん(´∀`)
ヒミカよりもキリンさんやあのカオスさんに優しいお兄ちゃんをお仕置きに来たんだよ(´∀`)
ヒミカがハイパーヒミカタイムを起こしながら怒ると超怖いんだよん(´∀`)
251 :
ヒミカ:2008/03/21(金) 02:23:05
今日は手加減しただけだよー(´∀`)
252 :
マダラ:2008/03/21(金) 03:21:31
3月21の3時21分に来たぜ!
ハイパーマダラタイムならお前から主役を奪い返す
253 :
以上、自作自演でした。:2008/03/21(金) 14:38:18
愛ってなんだろニャ
254 :
以上、自作自演でした。:2008/03/21(金) 22:09:46
大学生戦記はまだ?
255 :
カオス:2008/03/21(金) 22:22:22
ハイパーカオスタイムなら俺は東大合格
256 :
犬彦:2008/03/22(土) 00:47:25
オイッス!今ちょっくら飲みに行って来たぜ!
おw今日はいろんな奴がチャレンジしているみたいだなw
まずナユタ!まだまだ大人への道は険しそうだなw
次にヒミカかw調子のいい時と波があるみたいだな。
お仕置きされなくてよかった、よかったw
そしてマダラか、それは当りなのかはずしたのか?
秒数が微妙なのでまたチャレンジだなw
>>253ん〜。好きと愛してるは違うからな、
難しい〜〜〜。次回じっくり語るかw
>>254大学生戦記かwそういえば4コマで受験のパロディがあったなw
ちなみに俺は大学行ってない。転生した奴で行ったのって
麒麟、大徳寺、十頭、ヒミカ、シャモンぐらいか?「天使篇」で
その辺の過去が描かれてたか不明だが予想だとこんなもんだろ。
>>255よっ、東大合格おめでとう〜〜。
頭のいい奴ほどDQNが多いからなwカオス!
ま、お前の頭なら大丈夫だろ!
よし!シャワーでも浴びて寝るか!!
今日の犬彦タイムはこれで終了〜〜〜〜。
257 :
カオス:2008/03/22(土) 01:11:12
胴上げされてる途中で床に落とされて体が痛い…
ドラマCDに筑波編ってあったような。茨城つくば 一度はお出で。
259 :
ヒミカ:2008/03/22(土) 02:22:24
ハイパーヒミカタイムならヒミカは中学生(´∀`)
260 :
ナユタ:2008/03/22(土) 03:33:32
こんばんは(´ー`)
おこちゃまじゃないのです(´ー`)
ハイパーナユタタイムでわたしはEカップです(´ー`)
261 :
ジャミラ:2008/03/22(土) 04:44:43
ハイパージャミラタイムだったら犬彦の財産とカオスとヒロインの座を横取りだよ!
262 :
以上、自作自演でした。:2008/03/22(土) 19:43:10
ジャトが♀だったら可愛かったのにね。
ぴょんぴょん!
263 :
以上、自作自演でした。:2008/03/22(土) 20:37:28
くぴー
264 :
以上、自作自演でした。:2008/03/22(土) 21:35:19
モーグリのモグだクポ!
265 :
犬彦:2008/03/23(日) 01:27:27
カオス、ミロク校長が落とそうってみんなに相談してたぞ!
>>258茨城はいい所だな!まだガキの頃行った事あるぜ!
まだあの頃のままかなぁ〜。
ヒミカ大丈夫だ、中学まで義務教育だからw
ナユタ、お前は今のままがファンが喜ぶぞw
ジャミラ、俺には財産はないがカオスはやる!
>>262ジャトは男だとオカマだが、女だったら男っぽくなるのか?
見てみたい気もするなw
>>263ん?ムグラか?
>>264なんだモーグリだったのか?つ〜かFFだよなwそれw
ちょい風邪気味なんで寝るわ、
今日も現れなかった麒麟、おやすみ。
1000までこのスレを完走させた時、麒麟ちゃんがあらわれるとかあらわれないとか。
267 :
ヒミカ:2008/03/23(日) 02:22:21
お兄ちゃんがんばれ(´∀`)
ハイパーヒミカタイムならキリンさんが来る…といいね(´∀`)
ヒミカのお子ちゃまコネクションじゃロキやナユタを呼ぶのでいっぱいいっぱいなの(´∀`)
268 :
ナユタ:2008/03/23(日) 03:33:33
ファンの皆様が喜んでくれるならぺたんこでいいです(´ー`)
セイシンジャさんは嬉しいですか?
269 :
ナユタ:2008/03/23(日) 03:34:42
こ、ここでハイパーナユタタイムでもご利益はなさそうです(´ー`)
やっぱりスタイルよくなりたいって願えばよかったかしら(´ー`)
270 :
以上、自作自演でした。:2008/03/23(日) 17:14:26
キリンレモン
キリンレモン
271 :
以上、自作自演でした。:2008/03/23(日) 19:34:24
沙門「はははユダヤはロリコンだなははは」
272 :
犬彦:2008/03/23(日) 20:11:56
うぃ〜スッ!ちょい風邪気味の犬彦登場!
喉がちょっとな、ボイス思い出しちまった・・・
名前、そのまんまなのなw
>>266そうかw麒麟が現れるまで続けてやるぜ!
いつのまにかマダラ探しじゃなくて麒麟探しだなw
>>267うお!く〜〜外したか・・・麒麟よいずこへ・・・
>>268よこしまな気持ちを持ったらハイパーできないんだなw
ナユタは今のままでいいぞ!
>>270しばらく飲んでないな〜
>>271シャモンっ!!お前だって人の事言えないだろw
俺はロリコンじゃない!ただガキにもてるだけだ!
さて風呂はいるか・・・ ・・・ ・・・
お湯が出ない??
273 :
ヒミカ:2008/03/24(月) 02:22:22
お兄ちゃん元気出して!
ヒミカがキリンさんのコスプレしてあげる(´∀`)
274 :
カオス:2008/03/24(月) 03:33:34
ハイパーカオスタイムなら俺もキリンだ
180センチ台・80キロ台のナイスガタイでよければ
275 :
カオス:2008/03/24(月) 03:34:47
…チッ……
276 :
意外なコンビ:2008/03/24(月) 04:44:44
ジャミラ「でかキリンだよ!」
ナユタ「ちびキリンです(´ー`)」
いっそユダヤンもキリンのコスプレで…
278 :
犬彦:2008/03/24(月) 20:24:59
よ〜しっ!みんながやるなら俺もっ!って
何やらす気なんだ!みんな正気に戻れ!!
得にカオス!お前はやらんでいいw気持ち悪い・・・。
まぁヒミカはそこそこ似合うんじゃないの?うんw
ジャミラは・・・、ナユタも・・・、
・・・ 無理はするな、
俺の為を思っての行動だよな。
サンキュー!
でもカオスはやらんでいいw
279 :
麒麟:2008/03/24(月) 21:05:37
「ホームレス中学生」好評発売中!
買ってね!
解散〜
280 :
シャモン:2008/03/25(火) 01:11:12
「彼女レス高校教師」好評発売中
買ってね
はぁ…
緋巫佳と那由多に「バストレス小学生」を執筆するように依頼してください。
282 :
犬彦:2008/03/25(火) 20:03:26
麒麟っ!!ってちがう麒麟か・・・
シャモンも外してるしw
>>281もう意味わからん!!
はぁ・・・。
心ときめく様な話題はないんか?
天使篇再開!とか転生編読みきり連載! とか・・・
噂のあった天使篇再開はなくなったんか・・・
はぁ・・・
283 :
ヒミカ:2008/03/25(火) 22:22:22
ハイパーヒミカタイムなら
>>281をお兄ちゃんが食べてくれる(´∀`)
ヒミカはちゃんと胸あるもん(´∀`)
284 :
ヒミカ:2008/03/25(火) 22:23:33
正義は勝つ(´∀`)
ナユタ「…(´ー`)←微妙に怒っている」
285 :
ロキ:2008/03/26(水) 01:11:11
ハイパーロキタイムなら大塚先生がいろいろな出版社や関係者となかなおり><
摩陀羅は壱までだなぁ
287 :
以上、自作自演でした。:2008/03/26(水) 20:43:36
せいすぃんじゃやカオスやシャモンは一重まぶただったり二重まぶただったり忙しいですが整形ですか?
288 :
犬彦:2008/03/26(水) 22:05:01
ヒミカそんな願いでハイパー出すな!
食べんぞw!
ん、ヒミカは確かにちゃんとあるよな・・・
ナユタはもうちょい牛乳飲んだほうがいいぞw
そいでロキ!よくやった!お前のおかげで今年は
遂にマダラ再開だぁ!!
>>286そか、確かに「壱」以降は話が複雑だし、
その辺が楽しめないと「壱」以外はつらいかもなw
普通のストーリー物感覚で読んでたら話わからんもんな・・・
>>287まぁ、それはあれだ、転生ごとに顔が変わってくるw
え、同じ時代でもあったw?
それはきっと疲れて一重にみえたんだろうw
俺は奥二重なw
289 :
ロキ:2008/03/26(水) 22:22:22
妹さんと幼女さんの胸の大きさを把握しているお兄さんにはがっかりです><
ハイパーロキタイムならこっそり女の子たちのスリーサイズを教えて下さい><
ああーヒミカちゃんとナユタちゃんがこっちをにらんでます><
290 :
麒麟:2008/03/27(木) 19:49:17
私のスリーサイズは85・53・90よ
291 :
以上、自作自演でした。:2008/03/27(木) 20:59:30
ウエストほそっ
292 :
以上、自作自演でした。:2008/03/28(金) 00:46:23
コンゴウモアイをあげます
293 :
ジャミラ:2008/03/28(金) 02:22:21
特にハイパージャミラタイムでも何も起きないけど、とりあえず白のソーマをやるよ
294 :
犬彦:2008/03/28(金) 19:37:56
よう!みんな元気かぁ!
ロキ、スリーサイズ知りたいのか?
知ってどうするんだ?そんなもん。
でも知っててもお前には教えないw
麒麟、確かに
>>291が言うようにウエスト細いな〜
胸はもっとある気が・・・あ、見たわけじゃないからw
>>292いらんw
>>293ジャミラ謙虚になったなwお前の事だから
もっとすごい願いしそうだがw
そういやゲームのアイテム系は漫画じゃほとんど
登場しないな。
マダラ「キリンと続編で「ピー」してるくせに」
296 :
ちび達:2008/03/28(金) 22:22:22
ロキです!そ、そんなスリーサイズ教えてくれないなんて><
ヒミカ「ヒミカは上から95/45/85だよ(´∀`)」
ナユタ「む!それならナユタは上から150/20/80です(´ー`)」
ロキだけどヒミカちゃんとナユタちゃんが人間をやめたみたいです><
バスト150って身長並みかそれ以上じゃん。
298 :
ナユタ:2008/03/29(土) 02:22:23
…夢ぐらい見させて下さい(´ー`)
…
>>297さんのいじわる(´ー`)
まあどんまいですよね(´ー`)
299 :
ジャミラ:2008/03/29(土) 03:33:32
本当はハイパージャミラタイムになったら世界征服したかったんだけどねぇ
そ れ よ り ア タ シ の 好 き な 人 を 取 っ た の は だ れ だ い ?
300 :
ジャミラ:2008/03/29(土) 03:34:01
失敗したからカオスしばいてくる
みそラーメン好き?
302 :
以上、自作自演でした。:2008/03/29(土) 21:42:24
ホモるなら誰とがいい?
303 :
犬彦:2008/03/30(日) 01:50:28
おいおい、今日は荒れてんなw
>>295マダラ、単刀直入な言い方だな・・・
でもそのおかげで新シリーズでもお前が生まれたんだし、
っと事は俺がパパ=ミロク・・・
ま、新設定だとそれはないか;フ〜、危ない危ないw
>>296ちび達、ナユタの天然ボケはかわいいから許すw
ヒミカは理想見すぎwロキはムッツリスケベだったんだなw
>>297まぁ許してやれwそのボケは俺は気に入っているw
>>298ナユタもドンマイ!意外な裏設定が見れた感じで
なかなかいいぞ!w
>>299>>300ジャミラ怖え〜、俺は無罪w
カオスはしばいて良し!7回目はお前にまかせる!
>>301味噌ラーメンってたまに食いたくなるよな!
好きだぜ!そういや一週間前に食ったw
ラーメンは基本的に好きだな、得に冬場はうまい!
>>302そうだな〜・・・って
一応乗ってから言うが俺はノーマル!!
よし!寝るか、
スレ主の麒麟がこれを見る日がくるのか?
マダラ転生編の連載はするのか?
天使篇も少しぐらい原稿ができているのか?
マダラ3のゲームは??その前にリメイクか??
謎が謎を呼ぶマダラシリーズ!
忘れずに待っていれば。。。また会えるはずだぜw
304 :
以上、自作自演でした。:2008/03/30(日) 20:13:39
料理出来る?
305 :
以上、自作自演でした。:2008/03/30(日) 22:00:14
男キャラで背の順で並ぶと二番目の人乙
自分の体のパーツで好きなところは?
307 :
ロキ:2008/03/31(月) 01:11:13
むっつりなのは僕じゃありません><
シャモンさ……ギャー
308 :
以上、自作自演でした。:2008/03/31(月) 04:38:30
マダラと影王ってそっくりな双子らしいけどゲーム版以外はそうでもないですよね?
某エドガーとマッシュぐらい容姿に隔たりがあるのですが
ヒミカちゃん以外に兄弟姉妹にするなら誰がいい?
310 :
以上、自作自演でした。:2008/03/31(月) 21:32:33
マダラリメイクされてももうしょぼんは書いてくれないだろうしなぁ
311 :
ヒミカ:2008/04/01(火) 01:11:13
エイプリルフールだしハイパーヒミカタイムだったらマダラの続編は「魍魎戦記HIMIKA」に決定ね(´∀`)
内容はロキやマダラやカオスさんやシャモンさんや影王がヒミカをとりあうの!きゃー(´∀`)
え?お兄ちゃん?お兄ちゃんは別にいいよ…(´∀`)
312 :
ヒミカ:2008/04/01(火) 01:11:52
失敗だよー(´∀`)=3
313 :
ナユタ:2008/04/01(火) 02:22:25
四月お馬鹿さんの日ですしハイパーナユタタイムだったら続編は「魍魎戦記NAYUTA」として発売なのです(´ー`)
おとなできれいでナイスバディにお姉さまになったナユタが主人公なのです(´ー`)
ストーリーは全く考えつかないですけどとにかくナユタが主人公なのです(´ー`)
うっとりですね(´ー`)
314 :
ナユタ:2008/04/01(火) 02:25:34
ぁぅぅ…とりあえず四月お馬鹿さんの日なので嘘をついてから帰ります(´ー`)
ナユタは悪い魔法で子どもの姿にされちゃいましたが本当はせくしーお姉さまなのです(´ー`)
それではまた(´ー`)
315 :
以上、自作自演でした。:2008/04/01(火) 12:19:47
昨日ヤ○オクで麒麟ちゃんが2548526円で売られてました。入札したら?
ちなみにマダラは645円。
316 :
犬彦:2008/04/01(火) 20:19:59
どわ〜エラー出て書き込めない??
なんだこの厨スレ
318 :
犬彦:2008/04/01(火) 20:26:18
おや?書けたみたいだなw
あ、ごめ、今日は寝るわ。
すまん、また今度な!
319 :
以上、自作自演でした。:2008/04/02(水) 00:48:04
chuスレ…キススレか…
320 :
犬彦:2008/04/02(水) 21:19:37
そか、昨日はエイプリルフールかw
サクっといろいろ答えてくぜ!
料理はできない、食う専門だなw
身長低い二番目は俺か?いや、ちがうよな・・・
自分で好きな所は手首かな?眉毛がない所とは言わんw
ロキとシャモンはあいうちでw
マダラと影王は初期は似てた(つかほぼ一緒)だったけど
マダラ登場してから区別するために変えたんじゃないか?
兄弟か、やっぱヒミカが一番だなwジャミラのネーちゃんも
おもしろいかもw つづく↓
321 :
犬彦:2008/04/02(水) 21:26:44
よっしゃ!つづき
マダラリメイクか・・・最後に書いたマダラは
ミレニアムの表紙か?それともカラーズの観音開きのイラスト?
なんにせよ、また描いてくれるとうれしいけどな!
おwヒミカ、俺をのけものにするから失敗したんだぞw
ナユタも、嘘つくからwでもそれもおもしろい設定かもなw
ヤ○オク?マダラ安いwお買い得だなw
キススレって、お前らそんな事しか頭にないんか?
どうだっていいんだw今の目的はスレ主が現れるまで
続ける事だから!
っと、今日は前後編でwよし、テレビ見るか!
322 :
犬彦:2008/04/03(木) 19:49:15
どわっ!今日は誰も来てないのかw
初だなwんじゃひとり言でもw
「ラジドラ転生編」の最後で確かマダラはこの時空だか時代にはいないって
幻影みたいのが現れて言ってた気がするが、
そうすると「天使篇」とは繋がらなくなるよな?
まだしょぼんがサイコ終了後に書くって話があった時は
1話2話もラジドラもなかった事にして新たに
書くつもりだったんかな?
海賊本に構想も新たに連載!みたいな事が書いてあったような・・・
(その頃はまだラジドラやってないが)
ま、もし、しょぼんがマダラ書く事になっても
昔のマダラとは絵も設定もだいぶ変わるだろうな。
「僕天」でイラストも描いていないし
サイコでも名前一緒キャラは絵が違うし・・・
はぁ〜〜。。。
と、犬彦のひとり言でしたw
323 :
ヒミカ:2008/04/03(木) 22:22:25
ぶっちゃけ途中からマダラシリーズはちょっと行き当たりばったりでもあるよね(´∀`)
でもヒミカも行き当たりばったりなとこあるから気にしなーい(´∀`)
ロキ「気にして下さい><」
324 :
ロキ:2008/04/04(金) 03:33:32
どさくさにまぎれて再開したら僕が主人公だと嬉しいな><
ごめんなさい本音が出ました><
ちん毛まん毛が生えてないキャラいますか
326 :
犬彦:2008/04/04(金) 22:10:29
オスッ!
俺はヒミカのそんな所が兄として微笑ましいぜw
ロキ、それはないから安心して寝てくれ!バキュ−ン!!
>>325おいおいwそれはロキw
フ〜、今日は知り合いの誕生日で飲みすぎたw
おやすみ〜
327 :
犬彦:2008/04/04(金) 22:36:17
オスッ!
俺はヒミカのそんな所が兄として微笑ましいぜw
ロキ、それはないから安心して寝てくれ!バキュ−ン!!
>>325おいおいwそれはロキw
フ〜、今日は知り合いの誕生日で飲みすぎたw
おやすみ〜
なぜ二回いう
329 :
ロキ:2008/04/05(土) 01:11:11
うわあああん><
ヒミカちゃんのお兄さんこと小舅のユダヤさんが僕を撃った上に僕の秘密をさらしてます><
裁判です><
ヒミカ「裁判官他はヒミカだよー(´∀`)」
330 :
以上、自作自演でした。:2008/04/05(土) 17:06:10
ユダヤは小さい子に好かれる率が高いな。
恋愛相手の対象年齢はどれぐらい?
ご飯食べてでかくなりなさい
332 :
犬彦:2008/04/06(日) 00:47:55
夜遅くに登場!!
そそwカゲオウ、なぜか回線の調子わるくてミスったw
ツッコミサンキュー!
>>329その裁判は見ものだなwヒミカが兄弟の俺を取るか
未来の旦那になるロキをとるか・・・俺だよな?
>>330確かにガキにはよく好かれるなw
恋愛相手の年齢か・・・ヒミカより下はないな。
年齢というより精神年齢は高くしっかりしてる方がいいな。
自分がこんな性格だからな。
>>331お〜い3兄弟、331さんが心配してくれてるぞ!
ん?3兄弟か?ヒミカ、ロキ、ナユタに決まってるだろw
俺はこれで十分だ・・・。うん十分;;
333 :
以上、自作自演でした。:2008/04/06(日) 00:57:17
むしろ三びきの子豚ちゃんだろ>妹・義理の弟・ロリ
334 :
だんご三兄妹?:2008/04/06(日) 01:11:13
ヒミカ「ヒミカはこぶたさんじゃないよー裁判だよー(´∀`)」
ロキ「僕はこれから大きくなります><」
ナユタ「…ナユタはちっちゃいけどぶうぶうさんじゃないのです(´ー`)」
ハイパーだんごタイムならヒミカたちは今から八頭身(´∀`)
335 :
だんご三兄妹?:2008/04/06(日) 01:14:14
━(´∀`)(><)(´ー`)━
ヒミカ「ハイパーだんごタイムに失敗したからだんごになってみたよ」
ロキ「串刺しはグロいです><」
ナユタ「食べちゃだめですよ」
336 :
犬彦:2008/04/06(日) 12:03:03
おはよう〜って遅いかw
>>333ナユタのロリに笑ったw
だんご三兄弟かw懐かしいな。
左からヒミカ、ロキ、ナユタかw
それでもロキ、間に入って幸せそうだな!バキューン!!
あ、悪ぃ・・・♪
ロキ隠れヤンキー説が出てますがユダヤさん的にはどう思うよ
338 :
ヒミカ:2008/04/06(日) 22:22:21
ちょいわるカレシも好き(´∀`)
339 :
犬彦:2008/04/06(日) 23:38:16
>>337ロッwロキがwヤンキー!!
そういや、職場でよく十頭に缶コーヒーをパシらせてたが
よくしぶってたなw一度も金払ってないからか?
裏で後輩に同じ事してたのか!あいつは!
俺と奴の仲だから許された行為なのに!!
見つけ次第射殺だなw
>>338ヒミカまた調子悪そうだなw
でもあいつはちょいワルどころか
本当のワルにその内なるからな!
妹を泣かすマネしたら射殺w
340 :
ロキ:2008/04/07(月) 02:22:22
殺すなんて酷いです><
ぐれちゃいます><
ハイパーロキタイムなら義理のお兄さまでも容赦なくピコピコハンマーで叩きます><
341 :
ロキ:2008/04/07(月) 02:23:35
というわけでぶちますね><
えいっ…ぴこっぴこっぴこっぴこっ><
342 :
以上、自作自演でした。:2008/04/07(月) 03:47:59
123
343 :
犬彦:2008/04/07(月) 19:17:54
ぶwロキ!冗談だよww
んじゃ俺は鉛入りのこのハンマーでwグシャッ!!
>>342 456・・・??
ギルガメシュサーガは最初はおもしろかったが
結局同人レベルで終わったな ザインとか意味無いし
345 :
ヒミカ:2008/04/08(火) 01:11:11
お兄ちゃーんロキがつぶれたよー(´∀`)
ハイパーヒミカタイムならロキ復活、それ以外ならヒミカはマダラかナユタと付き合うよ(´∀`)
346 :
ヒミカ:2008/04/08(火) 01:13:36
これが愛の力ってやつだね(´∀`)
ロキ「ヒミカちゃん僕嬉しい><」
ナユタ「…ちっ、なのです(´ー`)」
347 :
以上、自作自演でした。:2008/04/08(火) 17:13:13
どこの宗教に入ってますか?
348 :
犬彦:2008/04/08(火) 19:47:17
>>344そうだな・・・。
でもあれは大塚さんは監修じゃなくて原作だろ?
何かで「壱」でやれなかった事をすべて描きたいような事
言ってたような。
どうせなら「影」もあのまま完結させてほしかった。
要望が多ければ続き描くような事だったが
少なかったのか?
あの人の絵は別に嫌いじゃないんだが・・・。
>>345>>346おおwヒミカw久しぶりのハイパーだなw
失敗すればナユタと付き合うのかw
あいつとは友達で居ろw
>>346ってナユタの「ちっ」ってwどういう関係だ?
ロキはまた浮かれてるなぁ〜〜・・・「ちっ」
>>347残念ながら入ってない。興味がないな。
宗教が悪いとは言わない。別に人それぞれだしな。
俺の信じる物はおのれの信念かな。
何にすがるかは人によって違うからな。
349 :
以上、自作自演でした。:2008/04/09(水) 17:26:29
ま○毛つるつるの人がこのスレにいると聞いてとんで来ました
350 :
犬彦:2008/04/09(水) 20:17:07
>>349ぶw今日は349しか来てないのか?
飛んで来たって誰に聞いたんだ。
まぁ誰が来ても俺は歓迎するぜw
まぁたお湯が出ないよ!なにやってんだ管理人は!!
今日は風が強くて肌寒かったからな。
熱いお湯にでもつかってノンビリしたいぜ・・・。はぁ〜〜
君はヒミカと風呂に入るのだろう
352 :
ナユタ:2008/04/09(水) 22:22:22
おバカップルなロキさんとヒミカさんを見てると、ちっ…って気持ちになっちゃうのです(´ー`)
胸がもやっとして…ナユタは悪い子ですか?(´ー`)
353 :
ヒミカ:2008/04/10(木) 00:00:03
ヒミカはいいこ(´∀`)
354 :
以上、自作自演でした。:2008/04/10(木) 18:07:47
カオスってキスうまい?
355 :
犬彦:2008/04/10(木) 19:50:53
よう!今日は順調にお湯が出てるぜ!!
あ、そんな事ぁどうでもいいかw
>>351そそw今から。ってまたノリ突っ込みじゃねーかw
入った事はない!
>>352ナユタ、お前はいい子だ。確かに兄から見ても
バカップルだからな。しゃーないな、あれだけはw
あとハイパーおめっ!
>>353お前はいい子だ。だがな、ロキと居ると駄目になる。
兄として心配だ・・・。
>>354さぁ・・・ジャミラが知ってるだろ?
俺も上手だぜw
よし!それじゃ風呂一緒に入るぞ〜〜ヒミカ!嘘!
356 :
いい子たち:2008/04/10(木) 22:22:23
ナユタ「いい子って誉めてもらえて嬉しいです(´ー`)」
ヒミカ「でもお兄ちゃん、ロキもいい子だからね(´∀`)」
ナユタ「ロキさんはどうでもいい子…あ、今いけないこといっちゃいましたね(´ー`)」
357 :
以上、自作自演でした。:2008/04/10(木) 22:23:23
ハイパー失敗したからお兄ちゃんとお風呂入って来るね(´∀`)
358 :
ロキ:2008/04/11(金) 01:11:11
僕も転生を繰り返すまではいい子の鏡です…><
冨樫らろき
サッカー部コスのロキに性的嫌がらせをいっぱいしたい。つるつるちんこ触って泣かせたい。
361 :
ロキ:2008/04/11(金) 03:33:33
本当は嫌ですけど坊主の○○警察官になって逮捕しますよ#><
362 :
以上、自作自演でした。:2008/04/11(金) 18:59:56
マダラは失恋すますた
363 :
犬彦:2008/04/11(金) 19:45:57
ういっス!お湯が出ない・・・
>>356ナユタ座布団一枚!
>>357ヒミカか?すまんな、今日はお湯がまだ出ない。
>>358おwハイパーロキだなwそうだな、未来は変わるぜ!
>>359ん?誰だ?
>>360>>361勝手にやってくれ・・・
>>362何!!マダラが失恋!!麒麟か?
それはしゃーない。俺のほうがいい男だからなw
まだお湯が出る気配がないなぁ・・・。
テレビでも見てノンビリ待つか。それじゃ!!
364 :
マダラ:2008/04/11(金) 22:22:21
ハイパーマダラタイムならキリンと主役の座が帰ってくる!
ナユタ「愛をとりもどせ…ですね(´ー`)」
365 :
影王:2008/04/11(金) 22:24:21
m9(^Д^)プギャー
366 :
以上、自作自演でした。:2008/04/12(土) 19:26:48
お湯がでないなら銭湯に行けばいいじゃない。
麒麟や邪魅羅や緋巫佳やナユタのヘアヌードも拝めるかもよ。
367 :
犬彦:2008/04/12(土) 21:56:05
>>364ハイパーマダラかwなんか幼稚園戦記で
にたようなのがあったなw
>>365プギャーって、叫びたくなる気持ちもわかるがw
>>366たまに銭湯行くけどなw
しかし拝めるかもって犯罪だろw
よっしゃー!!飲み行って来るw
368 :
ナユタ:2008/04/12(土) 22:22:21
私も早くお酒を飲める大人になりたいです(´ー`)
ヒミカ「ヒミカもー(´∀`)」
369 :
以上、自作自演でした。:2008/04/13(日) 21:52:18
幼稚園戦記の聖神邪をだっこ
370 :
ちびカオス:2008/04/13(日) 22:22:22
ハイパーカオスタイムなら俺もだっこしてくれ
このうちはマダラの前では、お前等は雑魚同然だ。
372 :
犬彦:2008/04/13(日) 23:30:50
>>368まだ二人に酒の味はわからんぜ・・・
酔ったらナユタは寝るタイプだなw
ヒミカは騒ぎそうw麒麟と同タイプw
>>369だっこかw俺は小さい頃もマユなしだからなw
>>370おお!ハイパーチビカオス!!
369だっこしてやってくれw
>>371突然の登場だなwうちは一族の謎がそろそろ
明かされそうだしな、え?ナルト、読んでるよw
十頭がナルト好きだよ。
そそw十頭が職場に持ってくるんでwたまに俺も読んでるw
さて、麒麟も現れないし、少し昔の話をしよう。
物語の空白部分、転生編1,2話、ラジドラを3話として
そこから天使篇までの話。
人それぞれ解釈があるかもしれないし矛盾している部分もあるが
とりあえず俺、犬彦視点で少しづつ紹介していく。
373 :
犬彦:2008/04/13(日) 23:36:21
転生編C
犬彦は自宅から少し離れた公園についた。ベンチに腰を下ろす。
コンビニで買った袋から缶コーヒーを取り出しタバコに火を付けながら
もう片方の空いた手で器用に缶コーヒーを開けた。
コンビニの袋にはまだ何か入っている。
犬彦は人を待っていた。
犬彦には友人は多くない。
人に好かれないわけではない。好かれたくないのだ。
少し面倒くさがりの性格が人を寄せ付けないようにしている。
そんな犬彦にお構いなしに近寄ってくる人間。伏姫麒麟。
しかし今、犬彦が待っているのは麒麟ではない。
妹、犬彦が待っているのは妹だ。
犬彦の唯一の家族であり、しかし血の繋がりはない。
同じ孤児院で育ち、犬彦を兄としたっているだけの関係。
いや、それだけの関係ではない。
前世でも妹だった。
少し前、犬彦は麒麟と出会い記憶を取り戻した時に
妹 ヒミカの事も思い出していた。
しかし麒麟、ましては沙門に話してはいない。むろんヒミカにもだ。
ヒミカには知らずに過ごしてもらいたい・・犬彦の願いだった。
374 :
犬彦:2008/04/13(日) 23:39:05
ヒミカと会うのは2年ぶりぐらいか。
犬彦は2本目のタバコに火を付けようとした時、近づいて来る人影があった。
麒麟だ。
ヒミカを見ても平静を保つような顔を作っていた犬彦の顔が歪む。
「犬彦 見〜つけたっ」
まだ火を付けてないタバコが犬彦の手からひざに落ちた。
缶コーヒーは落とすと大変な事になるので力強く握った。
一口飲んだ後に麒麟が現れていたら顔に吹きかけたのだが・・・
突然の来訪に固まる。
麒麟は両手を後ろに組んだまま顔を覗き込む。
犬彦の返事を待っている。
「よう・・・」
犬彦のやられたって顔を見ると麒麟は満足だった。
いつも犬彦に振り回される、と思っている。
お互い様なのだ。
「何か用か?」
「今日 日曜日でしょ。犬彦に会いたくて」
・・・嘘だ。
犬彦と麒麟は日本中転校を繰り返し、転生戦士を探している。
次のターゲットが決まり、いてもたってもいられないお嬢様なのだ。
その事をわざわざ伝えに来た。ようするに仕事の話だ。
「よくわかったな、ここが」
「その髪の色は目立つからね」
麒麟は伏姫財閥のお嬢様、財閥の力を使えば友人の位置ぐらい
すぐ把握できる。犬彦は携帯電話を持っていない。
375 :
犬彦:2008/04/13(日) 23:41:43
麒麟は犬彦のぶら下げているコンビニ袋からレモンティーの
ペットボトルをおもむろに取り出しグイッと飲んだ。
早い行動だ。犬彦が一言も発する間もなく一連の動作を終えた。
「ふ〜、走ってきたから喉が渇いていたの」
最後の方はお嬢様口調で話した。
走ってもない、財閥の車が公園の外に止めてある。
犬彦はやれやれと思い次の質問にそなえた。
「犬彦君はレモンティー飲まないよね?」
君付けか。犬彦は麒麟に対して普段はぶっきらぼうな性格だ。
犬彦が飲み物を用意して人を待っている。
それが少し麒麟には気に触るようだ。
「妹を待っている・・・」
犬彦は話した。
「え、妹さん?」
「あぁ」
麒麟はこれでいて頭がいい。
かれこれ犬彦とは2年ぐらいの付き合いだが妹の話は始めて聞いた。
犬彦は一度も妹の話をした事がない。
別にそれは不思議な事でも何でもない。話したくなければ話さないだろう。
しかし以前に犬彦は麒麟に家族は一人もいないと話している。
それが犬彦の失敗だった。麒麟に隠していた証拠になる。
「もしかして、その妹さんは・・」
「そうだ、前世でも一緒だったヒミカだ」
麒麟が驚くと同時に背後から声がした。
「お兄ちゃんゴメン!待った?」ヒミカだ。
犬彦が麒麟に妹と会う事を話したのはすぐこの場から立ち去ってほしかったからだ。
376 :
犬彦:2008/04/13(日) 23:43:28
遅かった。
麒麟は前世の話をヒミカにしてしまうかもしれない。
どうするか、とりあえず妹の手を取りその場を離れようとした、その時、
「キリンさん?ですよね?」
犬彦の動きが止まった。麒麟の表情も驚いている。
犬彦は麒麟の話をヒミカにした事がない。
しかし犬彦には麒麟ではなく前世の名であるキリンと言ったように聞こえた。
答えは一つだった。ヒミカが前世の記憶をすでに持っている。
次のヒミカの言葉で確定だった。
「この時代でも会えてうれしいで・」
「ヒミカちゃん、いつから・・?」
麒麟がヒミカの質問をかき消すように聞いた。
犬彦もよくわからない状況で頭をフル回転させていたが、
結果的に自分の言いたい事を先に麒麟が発していた。
「私は物心ついた時からすでに記憶があったの」
犬彦は驚いた。まだ自分すら記憶を持っていない昔からヒミカが
前世の記憶を持っていた??
「なぜ今まで話さなかっ・・」
犬彦が途中まで言いかけた瞬間、麒麟が犬彦の腕をつかみ言葉を止めた。
麒麟も犬彦もわかっていた。ヒミカが話さなかった理由・・・
ようするに兄想いなのだ。
犬彦と同じ考え。前世の記憶に縛られずに生きてほしいと。
377 :
犬彦:2008/04/13(日) 23:45:13
「やさしいね、ヒミカちゃん。苦しかったでしょ?」
麒麟がヒミカを抱きしめる。同じ境遇の仲間がいる事でヒミカは救われる。
犬彦は麒麟がこの場に居てよかったと思った。
夕方、3人は駅に向かった。その帰りぎわにヒミカが話した。
「私、前世で見た事ある人、知ってるの」
すでにヒミカは転生した仲間を見つけている?
近頃からっきしの伏姫財閥より優秀だ。
「ただ知っているだけで話はした事ないんだけど」
それがいい。犬彦は安堵した。ヒミカに危険な事はさせないつもりだ。
「わかった。そいつの居場所は?」
「今はまだ待ってほしいの、また今度連絡するから」
「?」
犬彦はそれ以上聞かなかった。ヒミカはしっかりしている性格だ、心配ない。
今日はこれ以上いろいろ話しをするのは良くないと判断した。
犬彦はヒミカの今度と言う言葉に従った。
ヒミカを駅まで送り、麒麟と二人になった。
そういや麒麟の用事をまだ聞いていない。
麒麟を見た。笑顔で犬彦を見つめ返す。麒麟は今日満足だった。
このペースで書いてたらクソ長くなるんじゃね?
もっとあらすじ、ダイジェストでいいだろ
379 :
犬彦:2008/04/14(月) 12:34:35
おはようって、また遅かったぜw
今日は非番だしなw
>>378感想ありがとう。そうだな、
ついつい余計な事まで書いてしまうなw
まぁ、ノンビリ行こうぜw
タバコがきれたぜ。買って来るw
ヒミカはルーズソックスと紺のハイソどっちが似合うだろう
兄の意見をききたい
381 :
犬彦:2008/04/15(火) 11:30:08
あ〜腹減った。
>>380う〜ん、どっちも似合うんだろうが
ルーズの方がヒミカは似合いそうだな。
ハイソは麒麟だろうな。
ルーズ→遊んでるっぽい、ハイソ→お嬢様っぽい
まぁどっちでもいいやwあんま興味ねぇしw
それより腹減ったよ。昼メシ何かなぁ〜〜。
犬彦はプーなのか
383 :
以上、自作自演でした。:2008/04/18(金) 14:25:32
犬彦生きてるか?
384 :
ナユタ:2008/04/19(土) 02:22:21
お酒を飲んでみたらずっと寝ちゃいました(´ー`)
タイムカプセルいらずです(´ー`)
わたしの知らないところでセイシンジャさんもキリンさんもヒミカさんも皆さんも重い宿命を背負ってるんですね(´ー`)
癒してあげたいです(´ー`)
385 :
犬彦:2008/04/19(土) 23:41:55
ご無沙汰〜〜w
いやいや、ちょい出張で留守してたぜ!
今帰宅したばっかり!さて質問コーナーだなw
>>382プーっておいおい、今仕事帰りだぜ!
>>383生きてるぜ!でも108回目だからな、
死なないようにしないとw出張中は接待で酒飲まされて
死にそうだったけどなw
>>384ナユタ〜も久しぶり!酒は未成年はダメだぞw
どうみたってお子ちゃまだろ?実は年上ってか?
ん!それもおもしろいかも?
そうそう、感想ありがとな。
そいじゃおやすみ〜〜
386 :
犬彦:2008/04/20(日) 10:46:35
そしておはよう〜w
さて、昔の話でもしようか。
また長くなってしまうかもしれんが、
暇人は付き合ってくれw
転生編D
翌日、犬彦は伏姫家まで出向いていた。
麒麟の相談。昨日麒麟は思いつめたように話した。
「沙門兄さんの事で・・・」
沙門は伏姫家とは縁が深い。麒麟が小さい頃、住み込みの家庭教師をしていたらしい。
また、伏姫家に代々伝わる文献などを解読し助言者とも呼ばれている。
伏姫家の敷地は限りなく広い、その一角を沙門が貸しきり一向に表に顔を出さないようだ。
「ほっとけ」犬彦は言った。
しかし麒麟は心配だった。これでも麒麟は沙門を兄のように慕っている。
それが犬彦にはたまらなく嫌だった。
以前に麒麟が沙門を尋ねたところ、門前払いされたらしい。
結局、犬彦は断りきれず、また、昨日の借りもあった為ここまで来た。
「何日引きこもってんだ?あいつは?」
「もう一ヶ月ぐらい」
「かぁ、ネクラだからな、奴は」
犬彦は笑った。しかし沙門が意味もなく行動しない事はわかっている。
何かをしている・・・それが不安だ。
二人は沙門の居る建物に着いた。
建物は冷たいコンクリートで固められている。窓はない。
「変わった・・・建物だな?」
「沙門兄さんがここに閉じこもる前に古家を改造したの」
すべては沙門の為に作られた城、ますます不気味だ。
387 :
犬彦:2008/04/20(日) 10:49:16
麒麟はドアのインターホンを押した。
扉は頑丈な鉄でできている。唯一お互いを確認できるのぞき窓がついている。
牢屋、そうだった。沙門は自分で作り上げた牢屋の中に居る。
ガチャ
覗き窓が左にずれて沙門が現れた。
「沙門兄さん・・・」
覗き窓からは目しか見えない。犬彦は麒麟の後ろから様子を伺っていた。
沙門の目は狂っているような目はしてない。普段通りの目だった。
「ここにはしばらく来ないでくれ」
沙門が話したと同時に後ろの犬彦に気付いた。
「やぁキミもいたのか?よっぽど麒麟は僕が心配みたいだ」
目しか見えないが沙門のにやけた顔が犬彦には想像できた。
「扉を開けな」単刀直入に犬彦は言う。
「無理だな。」沙門は続けて言う。
「今私がしている事は必要な事なんだ。あと少しで完了する」
何が必要で何が完了するのか?
むろん犬彦と麒麟には理解できない、沙門はわざとそうゆう言い回しをする。
気に入らない、やっぱり奴は!犬彦は背中にあった物を取り出した。
クサナギの剣、同時に掌妙勁を剣に流し込んだ!
霊妙剣。犬彦は構えた。
「犬彦っ!やめて」
慌てる麒麟、沙門はまだ平静を保っている。犬彦はそれが気に入らない。
「扉を開けな」犬彦は叫ぶ。
沙門は目を閉じしばらく考えた後で「しょうがない」と扉を開けた。
「今は仲間同士で争う時じゃないからね」
沙門は俺たちを仲間なんて本当に思っているんだろうか?
そんな事はどうでもいい。結局は犬彦が悪者扱いで締めくくられた。
388 :
犬彦:2008/04/20(日) 10:51:08
建物の中は異様な寒気とわけがわからない機械の配線が廊下の左右に
無造作に置かれている
沙門、麒麟、犬彦の順に中を進む。
沙門がドアの前で立ち止まり片手でノブを握り話した。
「前もって言っとくがこれは俺たち転生戦士に必要な事なんだ。
見た目だけの現実に惑わされないでくれ」
そう言うと沙門はドアを開けた。
廊下の狭さとは想像できない広い部屋にでる。
室内は暗がりだがわけがわからない機械が多数置かれているのは確認できる。
その中央、大きな縦長の水槽のような物が見えた。
この水槽の為に機械が存在しているのはあきらかだった。
機械の配線はこの水槽に集約されている。
沙門はドアの入口で腕を組み寄りかかりながら、物色している二人を見ている。
麒麟と犬彦は部屋の中央にある水槽に近づいた。
「なっ!」
麒麟と犬彦は同時に声を上げ、麒麟は両手で口を押さえた。
大きな水槽の中にある物、それは人の形をしている。
いや、人の形をしている物ではなく人間だった。
16歳か17歳ぐらいの全裸の女性が水槽の中で眠っているように浮いている。
「沙門っ!!」
犬彦は振り向き叫んだ。沙門は両手をズボンのポケットに入れ近づいて来た。
麒麟は水槽の中の女性をずっと見つめていた。
389 :
犬彦:2008/04/20(日) 10:52:43
「この子は・・会った事がある」麒麟が水槽に手を触れてつぶやいた。
「覚えているか麒麟、この子の前世での名は風姫」沙門が麒麟の横に立った。
麒麟はこの子が誰であるか理解した。前世でマダラと旅をしていた時に
結跏珠(聖剣クサナギから光のクサナギへする道具)
をマダラに託してくれた少女だった。
しかし、それがなぜこんな水槽の中にいるのか??
「現世で彼女は結跏珠そのものなんだ。伏姫家の古い文献と
私の研究であきらかになった」
犬彦は意味がわからなかった。今、犬彦の持っているクサナギには
結跏珠がすでに装着されている。
「それはある機関が作り出したコピーだよ、犬彦」
沙門は犬彦をちらっと見て話を続けた。
「しかし風姫が結跏珠そのものだとしても結跏珠にする方法がわからなかった
今まではね。」
「つまりこれは風姫を結跏珠にするに必要な事だって事か?」
「その通り、転生戦士も揃いつつある。そして2本のクサナギ、結跏珠
これの一つでも欠ければ門(ゲート)は開かない」
ゲート・・・犬彦には久しぶりに聞いた語句だった。
時を越える為にいくつもの門をくぐってきた。しかし今回のゲートは違う。
アガルタとの決戦へと導くゲート。
「もう少しで風姫は消滅し結跏珠へと変化する・・・」
「消滅?・・・」麒麟がつぶやいた。
390 :
犬彦:2008/04/20(日) 10:55:06
そうか、犬彦は理解した。沙門の説明ではなく麒麟が犬彦を呼んだ意味を。
わざわざ沙門と犬猿の仲の犬彦を呼んだ理由。
沙門の理屈はいつも正しい、長い付き合いの麒麟はよく知っているはずだ。
今回の件もそうだ。沙門の説明にまちがいはない。
しかし、正しい事だから、古くからの付き合いだから、
伏姫家は・・、麒麟は反論できない。
周りの意思とはお構いなしに沙門は自分の理屈を並べ、従わせる。
犬彦はちがう。自分の判断で、自分の意思で行動できる。
犬彦を呼んだのは麒麟の小さな抵抗だった。
犬彦はクサナギの剣を取り出した。
「よせ、何をするつもりだ」沙門は犬彦の肩をつかんだ。
「気に入らない、やり方がな。だからぶっ壊す」
「私の説明を理解できなかったのか?犬彦っ」
犬彦は今度こそは剣を振り下ろし水槽を破壊した。
中の液体が溢れ出し麒麟が風姫を抱きかかえる。
今回麒麟は犬彦を止めなかった。こういう事か、と沙門は思った。
391 :
犬彦:2008/04/21(月) 19:18:49
ウィッス!!
・・・なんだ誰もいないのかw
じゃテレビでも見るかw
392 :
犬彦:2008/04/23(水) 16:52:46
今日も俺だけか、じゃ勝手に話を進めるぜw
転生編E
一週間が経った。風姫は伏姫家に引き取られ麒麟が面倒みている。
風姫は喋る事も聞く事もできない状態だった。
ただ、たまに麒麟をうつろな目で見上げるらしい。車椅子の生活だった。
伏姫家も麒麟も今回の事は沙門に問わない。今までどおり沙門は
何食わぬ顔で伏姫家を出入りして研究やら調査だかをしているらしい。
犬彦は今、ヒミカと国立競技場でサッカーを見ている。
スポーツ観戦とか犬彦には興味がなかった。
望んだ退屈ではなく与えられた退屈、苦痛だ。
はしゃいでいるのは妹のヒミカだけだ。周りの観客も含めてだが。
犬彦は足を組み、ひざにヒジをついて手の平に顔を乗せた。寝る準備だ。
だが競技場は熱気に溢れ、とても寝られる状態ではなかった。
なぜ犬彦がここに居るのか?むろんヒミカのお願いだった。
高校生同士の試合、出場選手にとっては引退最後の試合、決勝戦だった。
試合が終わる10分前ぐらいだろうか?突然ヒミカが犬彦の耳元で話した。
「あのシマ模様のユニホーム着ている方の10番、仲間だよ」
犬彦はハッと目が覚めた。寝ていた訳ではないが感覚が鋭くなった。
「この間、知ってると言った人、十頭君、今日で大事な試合が終わるから」
犬彦は身を乗り出して10番を探した。それと同時だった。
393 :
以上、自作自演でした。:2008/04/23(水) 16:53:49
大きな光と風が吹き荒れ、でかい爆発音がした。
犬彦と反対側のスタンドが爆発した。
反対スタンドの半分の観客が吹き飛んだ。
平和な時から突然の地獄絵図に変わった。
煙か砂ぼこりかわからない物が立ち上がりさっきまで居た人たちは砕け散った。
「今のは爆弾じゃない、少龍だ・・・」犬彦はヒミカを抱えながら呟いた。
「ヒミカ!お前は周りの人と一緒に非難しろ!」
「お、お兄ちゃん!!」ヒミカの呼び止めにも振り向かず犬彦は
布で包まれた長い筒を持ち反対側のスタンドへ向かった。
今のは少龍、ならば放ったのは前世に関係のある奴だ、
しかしどうも不に落ちない。犬彦は不安を抱え走った。
なぜ?犬彦は不安なのか??
犬彦の目の前で爆発・・・犬彦には何かの合図に見えた。
何の合図か??たぶんそれは犬彦に自分の存在を気付かせる合図。
逃げ惑う人々の中に犬彦を目指して一直線に歩いてくる人影が見える。
足までの長い白色のコート姿で顔はフードに覆われ見えない、だが、
この状況化で平然として歩いてくる、
犬彦はその人影を見て核心した。奴が少龍を放った!
394 :
犬彦:2008/04/23(水) 16:55:05
フードの男と犬彦は選手が出入りする通路で向かいあった。
「何もんだぁ!てめーは!」
フードの男の少しだけ見える口元が笑った。
犬彦は布で包まれた長い筒からクサナギの剣を取り出し構える。
「何もんだってっ、聞いてんだろうがよっ!!」霊妙剣を放った。
飛び出した光の刃はフードの男を捕らえる。
だが・・・フードの男の少龍により霊妙剣はかき消された。
「その状態のクサナギの剣では無理だな」男はなぜか残念そうに話した。
「だったらテメーの心臓に突き刺してやるぜぇ!!」
犬彦はクサナギの剣をフードの男に構え走り出した。
フードの男は両手を手前に出し風の防御壁を作った
「ぬぉっ・・」犬彦の動きが止まる、クサナギの剣先が男の胸の直前まできていた。
「くっ、そうっっ・・」犬彦は力を入れ前へ進もうとするが一向に動かない。
その時、犬彦の背後から声が聞こえた。
「お兄ちゃん!」「聖神邪っ!」
395 :
犬彦:2008/04/23(水) 16:55:43
一人はヒミカだった。
振り向く余裕がない犬彦にはもう一人が誰だかわからなかった。が、
前世の名を呼んでいた。
「バッ、逃げ・・」犬彦はこの状況下でヒミカの安否を気にしていた。
犬彦の背後から謎の声の人物が走って近づき犬彦の持つクサナギの剣に
手を重ね、フードの男の方へと力を入れ加勢した。
「お前っ!」犬彦が加勢している男を見て気付いた。
「久しぶりです。聖神邪」
「ロキ!」犬彦は剣に力を加えつつもロキの方を見てニッと笑った。
「ぬぅおおおぉぉりゃっっ!!」
クサナギの剣が風の防御壁を突き抜けた。
防御壁が維持できなくなり風が狭い通路に吹き荒れた。
そのまま犬彦とロキはクサナギの剣をフードの男に突きつけた!
クサナギの剣がフードの男の胸に突き刺さる!
いや、突き刺さらなかった。果物ナイフを鉄にあてたような感覚。
「なっ!」
二人は力を入れる。しかしクサナギの剣はそれ以上進まない。
「新型のバイオギミックだよ、ユダヤ・・・」
男のフードが吹き荒れる風によって背中へと移動し顔があきらかになった。
「カ、カオス・・」 犬彦はフードの男の名を呼んだ。
何のスレかわからなくなってるな
397 :
カオス:2008/04/24(木) 03:03:22
俺にはわかる
398 :
犬彦:2008/04/24(木) 17:14:25
うぃっス!
今日はまだ仕事は終わってない。
けど仕事中ではないからなw休憩じかんだw
>>396確かにそうだなwすまない!
まぁ、マダラって作品は今までの漫画と違って
同人など公認してたから、こう言う進め方でもいいかなってw
先にも書いたが空白部分は人それぞれの解釈があるので
パラレルワールド的な感じで読んでもらえればなと思う。
>>397ようカオス!久しぶり?だなw
わかってくれるなんてお前らしくなくて不気味だが、
まだ付き合ってもらうぜ!
さて、仕事に戻りますか・・・。
399 :
犬彦:2008/04/25(金) 18:43:53
この頃めっきり遊びに来る人が減ったな・・・
と、言う事で続き↓
転生編F
カオスは人里離れた山奥の建物にいた。
もう一人、建物の中になにやら大型の機械を操作する老人の姿が見える。
「徐福、」
「お帰りなさいませ、カオス様」
この建物の中にある機械類は何故か沙門が風姫に使用していた物と酷似していた。
同じように中央には縦長の水槽がありカオスの半身が浮いている。
「お会いになられたので?赤の戦士に?」
「ああ」
機械だらけの部屋になぜか置いてあるソファーにカオスは腰を降ろし
両手を組んで除福に話した。
「ユダヤはこの時代でも俺を殺さないだろう・・・。俺の顔を見たとき
奴の剣が鈍った・・・」
カオスは対となる存在、愛する者に7回殺さなければ罪を贖えない。
いや、罪と言うよりアガルタにかけられた呪縛。
しかし対となる存在のユダヤはカオスを6回までしか殺してない。
カオスが狂うか、よっぽどの理由がない限りユダヤは手を出さなかった。
これが最後の転生、108回目の最後の時、もしこの時代で殺されなければ・・
未来永劫アガルタの呪縛に縛られたまま生き続けなければならない。
そう、アガルタの奴隷として・・・カオスは焦っていた・・・。
「そうでございますか。ならばあの計画を遂行するおつもりで?」
「ああ、そうだな・・・」カオスはうつむいた。
400 :
犬彦:2008/04/25(金) 18:44:49
場所は変わって都内高級ホテルの一室。車が4、5台は止められる程のスペースがある。
部屋の中は映画で見るセットのような高級なインテリアで飾られていた。
中には沙門と犬彦がいる。沙門は窓際に立ち外を見ていた。
犬彦は組んだ足をテーブルに乗せ座っていた。
「んで、用ってなんだ」
「君に会わせたい人がいてね」沙門は振り向かずそのまま話した。
「もうすぐ来るはずだよ、赤の戦士、青の戦士に縁が深い人物がね・・」
犬彦はその場で立ち上がった。沙門は振り向いた。
「大徳寺貴更、前世での名はジャミラ」
「貴更・・・」
「君はすでに知り合いだったはず」
そう、犬彦はこの時代で貴更とはすでに知り合っていた。
麒麟と会うよりも更に2年ぐらい前、
犬彦はサクリファイスという名のバンドをしていた。
メンバーは4人、活動なんてほとんどしてない。ただ、
4人が自然に集まり飛び入りライブを繰り返しているだけだった。
伝説になっていたサクリファイスの曲。
それに貴更が目を付けた。貴更は一度だけライブを目にした。
どうしてなのか貴更はライブ中ずっと泣いていた。
そしてサクリファイスの音源を残したいと考えるようになった。
貴更は大徳寺グループと呼ばれるいくつもの会社を束ねる代表の一人娘だった。
親からは3つの会社をもらい受け当時経営していた。
その内ひとつ、音楽関係の会社からサクリファイスの音源を発表したかった。
だが、
メンバーの所在はいつも不明だった。
しかし犬彦と貴更は出会った・・・前世の記憶を持たないまま。
401 :
犬彦:2008/04/25(金) 18:45:36
犬彦は貴更の会社から音源を発表する計画にOKを出していた。ただ、次はいつメンバーが
揃うかわからないぜと、いつも茶化して犬彦は言っていた。
いつ揃うかわからないメンバー、
貴更は生活のほとんどを犬彦とともに過ごすようになっていた。
懐かしい兄弟のような恋人同士のような感覚、
そしてサクリファイスの音源は一度だけ収録された。
しかし、貴更の受け持っていた会社はすでに倒産していた。
世間ではやり手の女経営者と貴更は呼ばれていたが、男に夢中になり
会社経営をほったらかしていたと週刊誌に冷たく報道された。
貴更の手元にはサクリファイスの音源がある。
これを使い親の力を借りれば会社を再生できる。
しかし貴更は使わなかった。
収録後に犬彦は言っていた。
「これは誰の物でもない、お前の物だ。だからお前の為の演奏だ」
お世辞でも何でもない、犬彦の本心だった。
貴更はこの音源を自分の物だけにしたかったのだ。
それから二人は会っていない。
目的が達成された事で二人が会う理由が見つからなかったのだ・・・。
402 :
以上、自作自演でした。:2008/04/25(金) 20:23:30
ふみゅん死んだ?
犬彦ヒマやのう…
404 :
犬彦:2008/04/26(土) 12:08:04
オッス!
>>402ふみゅんて誰だ??
>>403言わないでくれw
しばらくは音楽関係の仕事?いや音楽関係の仕事してる奴から
いろいろ頼まれて空いた時間に趣味でやってた時があったが、
今はこれと言って打ち込む物がないからな、
確かに暇かもw
まぁ仕事関係上、あと2,3ヶ月は暇人だなw
さて今日も一日がんばるか!もう午後だけどw
何この日記帳
赤い日記帳@赤組4
407 :
以上、自作自演でした。:2008/04/26(土) 19:50:15
途中からマダラの影が薄くなったのにはワロタ
人気投票で負けたから?
408 :
以上、自作自演でした。:2008/04/26(土) 20:38:15
影王と聖神邪とカオスに人気が別れたからな
なぜこのシリーズは女キャラ人気が皆無なのか
410 :
以上、自作自演でした。:2008/04/26(土) 22:16:03
ヒミカはそれなりに人気あったような
411 :
犬彦:2008/04/27(日) 00:28:52
ただいま〜wおw今日は何人か遊びにきてるなw
>>405>>406日記程度に見てくれ。
だけど俺はスレ主じゃないけどなw
少しだけ代理予定なんだが、一向にスレ主が現れんw
>>407>>408それはどの漫画でも言えることだが
主人公の宿命って奴だな。かわいそうにw
>>409>>410個人的には芙蓉の絵柄が一番好きだったな。
って、やっぱり麒麟が一番さw
412 :
ヒミカ:2008/04/27(日) 01:11:12
やっほーヒミカのお話があったからきたよー(´∀`)
>>411 お兄ちゃん!ヒミカは!ヒミカは一番かわいくないの!?(#´∀`)
ナユタ「ナユタが一番かわいいのです(´ー`)」
うるさいよ三千五百X歳(´∀`)
ナユタ「(#´ー`)ムッ」
413 :
犬彦:2008/04/27(日) 13:37:41
>>412久しぶりだな!ヒミカ!
いや〜やっぱりヒミカが一番だよなw
「風になるまで」のエピソードは好きだぜ!
ナユタは・・・え??・・3千・・・って
本当か?wすごいな、転生いらずだなw
414 :
以上、自作自演でした。:2008/04/27(日) 17:46:28
いぬぴこさん、眉毛と身長どちらがほしいですか?
415 :
以上、自作自演でした。:2008/04/27(日) 19:26:28
もたい「うぼえ!」
416 :
ナユタ:2008/04/27(日) 22:22:23
違うんですセイシンジャさん!
ヒミカちゃんが勝手に私のコールドスリープ中の時間を私の実年齢に加算しただけなんです(´ー`)
だから本当はナユタが一番若いのです(´ー`)
ヒミカ「あはっナユタったらおこちゃまだー(´∀`)」
むっ(#´ー`)
幼稚園戦記ではロキとヒミカの子孫だったな>ナユタ
418 :
犬彦:2008/04/28(月) 12:14:36
おはよ〜!
>>415もたいさん 久しぶり!??え?誰?
新キャラ?
>>416コールドスリープか!なるほど。
若作りしてるわけではないんだなwファンも
納得するだろう。
>>417って事はナユタは、壱の時代までコールドスリープで
その後、子孫として転生したって事だな?
そうすると、ロキ、ヒミカ、ナユタのトリオは
おもしろい関係だなw
419 :
以上、自作自演でした。:2008/04/28(月) 15:23:35
モアイさん
エロパロから流れてきてるなw
イヌ彦?いいえサル彦です。
422 :
犬彦:2008/04/29(火) 13:43:04
オッス!
>>414ごめん、コメント飛ばしてたみたいだwすまない。
身長と眉毛の話しだったな、やっぱり・・・(身長かなw)
>>419>>420おおwそうなのか、何にせよマダラを
まだ覚えてくれてる人が遊びに来るのはうれしいな。
>>421ムキー!!!サルって言うなぁああ!!
でもバナナは好きw
すきな音楽のジャンルは
424 :
犬彦:2008/04/30(水) 13:33:03
ウィッス!
世間はGWだが俺は暇なしの仕事だぜw
>>423好きな音楽のジャンルか。
昔は洋楽をよく聞いていたな、「スキッドロウ」とか、
でも歌詞が英語なんでいまいち感情移入できなくてな、
ノリだけで聞いてたなw
今はごく一般のポップス系が好きかな。
音楽はその時の気分で聴くジャンルが変わるな。
425 :
犬彦:2008/05/02(金) 18:53:45
他の奴らはGW休みか・・・ ・・・
はぁ〜、もうちっと休みがちゃんとほしいなw
さて、赤い日記帳でも紹介するかw
転生編G
「そうか、あいつが来るのか」犬彦はつぶやいた、何の為に?
「彼女、貴更はすでに覚醒している、君に会いたがっていた。
たぶんだが、カオスの事で君に用事だろう・・」
「!カオス・・?」
「会ったのだろう?犬彦、カオスに?」
「ああ、さすが沙門さんだ。お見通しって訳か」
あの日、サッカー場で相手がカオスとわかった時、犬彦は何もせずにそのまま
立ち去るカオスを見ていた。
「貴更もカオスとコンタクトがあったと私に話したよ、
その事でどうしても君に会いたいと連絡してきた。」
しばらくして犬彦と沙門が待つホテルの一室に貴更が現れた。
「犬彦・・・」
あの頃と何も変わってないな、と犬彦は思った。
貴更は犬彦の方へ歩み寄ると突然犬彦の両腕をつかみ泣き叫んだ。
「お願い、カオスを!カオスを止めて!これ以上罪を重ねてほしくない!」
そうだ、さっき沙門は貴更は覚醒していると言っていた。
今の貴更は大徳寺貴更ではなく前世でカオスを愛した邪魅羅、犬彦は理解した。
「詳しく話せ、貴更」しかし犬彦は邪魅羅ではなく貴更と呼んだ。
426 :
犬彦:2008/05/02(金) 18:56:11
カオスの計画、どうして貴更に話したのか?止めてもらいたかった?
いやカオスは犬彦に最後のチャンスをやったのだ。
出来る事なら犬彦、ユダヤの手で終わりたい、それがカオスの望み。
沙門が犬彦と貴更の間に割って入る。「カオスの計画の話をしよう」
「あぁ、頼む」犬彦は聞く準備に入った。
「今のカオスの望みは何だと思う、真王になる事か?アガルタに打ち勝つ事か?
いや違う・・・。今のカオスの望みは赤の戦士に殺される事」
「なっ・・」
「もう理解しているだろう?犬彦、カオスは七度愛する物の手で、赤の戦士に
殺されなければならない、そして今回がカオスにとって最後の7回目」
「あぁ、」犬彦は忌まわしい前世の記憶を思い出していた。
「しかし108度目の転生でカオスは狂う事ができない、そしてサッカー場で
犬彦に会い確かめた。君が殺してくれるかどうかをね・・・」
そうだった、あの時のあいつの目は狂っていない。
「カオスはスペアの存在に気付いている。君を殺し、代わりに覚醒した赤の戦士に
自分を殺させる。赤、青のスペアは今、府中刑務所にいるよ、
名をレオンとグレイシー。前世では蒼炎・颶風」
427 :
犬彦:2008/05/02(金) 18:56:49
「スペアに殺してもらうってか・・・」犬彦は別にそれも構わないと思っていた。
俺はもうカオスを殺せない、犬彦も自分に与えられた使命に疲れていた。
「今晩、カオスは府中刑務所に現れレオンとグレイシーを脱獄させる、
それを止めるのが君の使命だ」
「なるほど、どうやって止める、殺せって言うのか?」
犬彦は今回の件は断るつもりだった。
「転生戦士が一人でも欠けたらゲートは開かないし君は殺せない、
カオスに教えてやるんだ」
「?! 何をだ?」
「アガルタに打ち勝てばカオスの呪縛は消える、とね」
沙門の言う事は確かに理屈はあっている、アガルタの呪いならもとを断てばいい、
だが今のままではゲートすら開かない。
「すでに駒は揃っているんだよ、犬彦」沙門は意味ありげに話を続けた。
「ロキ、ジャミラ、沙門、麒麟、ユダヤ、カオス、ヒミカ、影王・・・
そう影王だった光河光は既にいないが、これで八人、そしてマダラ」
「マダラ??」犬彦は沙門の近くへ歩み寄った。
「そう八人の転生戦士とマダラ。犬彦、取引をしよう」
「取引?」
「君がカオスを止める事が出来たなら教えよう・・・マダラの居場所を」
シャムロックきたか
429 :
犬彦:2008/05/03(土) 14:52:32
暑い・・・今日マジで暑い。
PCも熱いw仕事にならない、我慢大会w
まだ5月だけどクーラーつけてもいいだろ?・・・
>>428レオンとグレイシーが何で日本の刑務所に??
なんて細かい事は気にしないでくれw
とりあえずすべてが結びつくようにはしてあるんだが
全部描くとすごく長くなるので、全部終了した後に
軽く説明も入れようと思ってる。
暑い中、GWなのに仕事してる人!頑張ろう!!w
ほんと暑いよな
431 :
ちび二人:2008/05/03(土) 22:22:21
ヒミカ「アイス食べたい…ディズニーランド行きたい…(´∀`)」
ナユタ「つれていってください(´ー`)」
432 :
犬彦:2008/05/04(日) 13:31:53
今日はそんなに天気が良くないから暑くないなw
>>430暑くても水分取りすぎると腹壊すからな、
気をつけようぜ!特に夏の風邪は辛いからな・・・
>>431おwハイパー不発か・・・
よし!!俺からロキにお願いしてやろう!
あ、お兄ちゃんもディズニーシーなら行きたいw
犬彦いつもありがとう。
犬彦みたいに全レスは出来ないけど、久しぶりに来てみたわ。
434 :
ちびたち:2008/05/05(月) 05:55:53
ヒミカ「あ!キリンさんだ!おかえりなさい(´∀`)
ロキ「ディズニーシー計画の真っ最中に運命の再会ですね><」
ナユタ「5月5日5時55(分にハイパーちびっこタイムをとったら奇跡がまたおきますよ´ー`)」
435 :
以上、自作自演でした。:2008/05/05(月) 05:57:49
ヒミカ「ありゃ。これはロキのせいだね(´∀`)」
ナユタ「ロキさんのせいでマダラの新作ゲーム&真の完結編発刊がなくなりましたね(´ー`)」
ロキ「濡れ衣です><#」
437 :
ちびたち:2008/05/05(月) 11:11:12
ナユタ「(こ、これが子どもの日の奇跡なのです。えへんなのです´ー`)」
ロキ「怖いです><」
ヒミカ「コンゴウモアイもこいのぼりもミロク帝もびっくりだね(´∀`)」
何か放置してたから答えておくわ。
>14
雪が降ると運転が大変になるとか、
車の中に暖房をかけないといけないとか、
幾つか考えられるけど、
実際のところは運転手さんに聞かないと分からないわね。
>32
私はゲームのSFC版MADARA2から入ったわね。
その後天使篇を読んだり、漫画版を読んだりし始めて、
今に至るっていう訳。
だから私もゲームのMADARAは結構好きよ。
一番好きなのは漫画のMADARA赤かな。
>38
MADARAキャラと名無しが適当に雑談する感じじゃないかしら。
私はさんざん放置してたから、何とも言えないけど。
>58
1は難しすぎて序盤で投げちゃったから、
2だけ答えるわ。
すばる:しっかりした気立てのいい女の子だったわね。
斑くんが守ってあげたいって思うのも分かるわ。
フヨウ:何か大胆な子だったわね。そして意外にも料理が上手い。
>59
神様の考えることなんて分からないわよ。
私は犬彦が好き、犬彦も私が好き。
それだけで十分。
>63>67
言わんとしていることも分かるけど、
そんなに悲観することでも無いわよ。
まだ完結してないんだし、これからに期待しましょう。
今日はこれくらいにしておくわ。
みんな連休中だけど、くれぐれも事故とかには気を付けてね
440 :
犬彦:2008/05/05(月) 13:44:46
オッス!今日も仕事で遅番の犬彦登場wって!?!?
麒麟っ!!!!お帰り!久しぶりだなw
頑張って続けてたかいがあったな!
これもチビたちが盛り上げてくれたおかげだw
麒麟、安心してくれ!お前が忙しい時は俺とチビたちで
雑談してるからなw
>>436ナイスツッコミw
>>437ナユタもノリノリでおもしろいぞw
よし!仕事するかぁ〜!
441 :
犬彦:2008/05/06(火) 13:41:08
おはようwまた、遅い挨拶だったなw夜勤だからな。
なんだ、あれから誰も来てないのか?
ま、今日は帰省ラッシュみたいだし
あわてずノンビリ行こうぜ!俺は仕事だけどなw
442 :
ちびたち:2008/05/06(火) 22:22:23
ロキ「お義兄さん!これいつもの感謝の気持ちを込めたお土産です><」
ナユタ「私もおみやげをもってきました(´ー`)」
ヒミカ「ヒミカはお土産の代わりにハイパーヒミカタイムを出すよー(´∀`)」
443 :
犬彦:2008/05/07(水) 13:52:59
オッスゥ!・・・ ・・・
あ!!!チビたち!!俺を置いてきやがったな!!ムキー!!
ま、土産があるから許してやるか、どれどれ・・・
ロキは・・・ん?使用済み入場券・・・
ナユタは?・・・草?ディズニーの草??
ヒミカは、外してるし土産ないし問題外・・・。
お前ら、土産はいいとしてよく遊びに行く金があったな・・・
嫌な予感がしつつ仕事でも始めるか・・・
444 :
以上、自作自演でした。:2008/05/07(水) 15:30:35
444
446 :
犬彦:2008/05/08(木) 13:49:48
よっ!昨日は地震があったみたいだが
他の奴らは大丈夫だったか?
>>444-445まぁまぁ喧嘩せず楽しくやろうぜw
見に来た奴も何でも書き込んでくれるとうれしいけどなw
447 :
以上、自作自演でした。:2008/05/08(木) 19:00:05
マダラの登場人物ってみんな肌綺麗そうだよね
448 :
ちびたち:2008/05/08(木) 22:22:25
ヒミカ「お兄ちゃ〜ん地震怖かったよ〜(´∀`)」
ロキ「これもお義兄さんを置いてディズニーに行った僕たちへの天罰でしょうか><」
ナユタ「まあ入場券買うお金しかなくて帰りの交通費も出せなかったわけですが(´ー`)」
449 :
犬彦:2008/05/08(木) 23:45:51
ふぅ〜、仕事も一段落だぜ!
あと30分ぐらいしたら帰るかw
>>447確かに言われてみればそんな感じはするな。
バサラなんて色白で女性より実は綺麗で
うらやましがられるかもなwあ、これ俺の想像なw
>>448なんだw帰りは歩きだったのか?
そりゃ土産もないわなw
よし!まだ時間あるし
今週の日記でも披露するかw下へ続く↓
450 :
犬彦:2008/05/08(木) 23:50:48
転生編H
その日の夜、犬彦は伏姫財閥の車で府中刑務所に到着した。
運転していたのは執事をしている白沢だ。
今回の件を知っているのは白沢を含めて沙門、犬彦、貴更の四人だけだ。
この場に来たのは運転手の白沢と犬彦だけである。
沙門は高みの見物と言ったところか、あいつは指示だけよこす。
だが沙門は既にマダラの居場所を知っている??
その事について白沢は何も話さなかった。
貴更には付いて来てほしくなかった。話がややこしくなる。
犬彦が車から降り異様な不陰気に気付いた・・・門が開いている?おかしい、
「お気を付けて、犬彦様」白沢はそう話すと少し離れた所へ車を移動させた。
犬彦は門の脇にある光の方へ向かう、守衛室だ。
守衛はうつむいて座っている、「おい?」犬彦が話しかけても返事はない。
犬彦は守衛室の部屋に入った。守衛は全部で三人いた。
しかし誰も反応がない。既に死んでいる。
守衛の額には1cm程の穴が空いて後頭部まで貫通していた。
「バイオギミック・・・カオス、」
犬彦は守衛室をあとにし奥の建物へ向かう。
451 :
犬彦:2008/05/08(木) 23:52:47
建物から三人の人影が出てきた。カオスはすでにレオンとグレイシーを従えていた。
二人の頭部にはなにやら機械の配線で張り巡らされた帽子のような物が装着されていた。
どうやらその機械でレオンとグレイシーを操っているらしい事が犬彦はわかった。
バイオギミック、あの機械、またあの爺いが絡んでんのか?
犬彦は徐福の顔を思い出しながらカオスの方へと歩み寄った。
「遅かったな、ユダヤ」
「カオス、何やってるかわかってんのか?」冷静に犬彦は問う。
「わかっている、この時代で俺は狂っていない」
「そうか、なら俺がまたテメーを止めるしかなさそうだな」犬彦は剣を構える。
カオスはうれしそうにバイオギミックを開放し犬彦へと向けた。
「来いぃぃ!!!!ユダヤァァッ!!!!」
貴更は府中刑務所の近くまで来ていた。
もうあの人に苦しい思いをしてほしくない、貴更は走った。
府中刑務所に着いた時、貴更は伏姫財閥の車から白沢が降りてくるのを見た。
「行ってはなりませぬ!貴更様!!」
貴更は静止を聞かず門の中へ入っていった。
452 :
犬彦:2008/05/08(木) 23:55:04
そこではカオスのバイオギミックの触手が犬彦をがんじがらめに捕らえていた。
カオスのギミックの肩から三つ矛の武器が飛び出る!
「これでサヨナラだ、ユダヤ・・・」カオスは矛を振り上げる!
「やめて!カオス!!」貴更が両手を広げ犬彦の前に飛び出した。
カオスの動きが止まる。
「どけ、ジャミラ、お前なら理解してくれるはずだ」
「わかってる、でもこれ以上罪を重ねてほしくない、お願い、
もう一度だけマダラと一緒に戦って」貴更は泣き叫ぶ。
「マダラか、この時代にも奴はいないだろう・・・」
「!?」貴更は振り向いて犬彦を見た。
犬彦はカオスにマダラの事を話してない??転生した仲間が揃っている事を。
もう一度貴更はカオスを見る。
「マダラはこの時代にいるのよ!沙門が居場所を知っているわ、みんな、もう揃っている!
アガルタに打ち勝てば貴方の呪縛を解く事ができるわ」
カオスは驚いた表情をしていた。マダラがこの時代にいる?
ようやく追いついたのか??カオスのバイオギミックの力が緩む。
貴更は犬彦を見て
「なぜマダラの事を話さないの?説得する為にここに来たんでしょう?」
もちろん怒った口調で怒鳴りつけた。
緩んだバイオギミックの触手を振り払い犬彦はカオスに近づいた。
「貴更、こいつは何言ったって言う事聞かないさ、昔からこいつはっ!」
犬彦がカオスの顔を殴る。吹っ飛ぶカオス。
「ハァハァ、こいつは一発ぶん殴らなきゃ人の話を聞かない」
犬彦は貴更を見てニッと笑った。
453 :
犬彦:2008/05/08(木) 23:57:00
戦いは一時中断した。カオスはまだ何かを考えていた。
貴更は心配そうにカオスを見つめていた。
その時、何かが地中から飛び出してきた。
その姿はいろんな動物の集合体のようで異様な形をしていた。
体調7メートル程で赤い目、4本足なのがわかる。
突然の出来事に動じる事なく3人はジャンプしてその物体から距離をとっていた。
「魍鬼ってか??」犬彦は叫ぶ。
その怪物の左側の目が人の顔に変化した。坊主頭でサングラスをしている。
「あの顔はどっかで・・・」犬彦は考えた。
「お忘れですか?転生戦士のみなさん、邪兎ですよ」
犬彦は思い出した、以前、光河兄弟と接点があった時に何度か見ている。
「まだいたのか?相変わらずしつこいな?」犬彦は言った。
だが姿が変わっている?以前この時代では人間の姿だったが、あれでは怪物そのものだ。
「あなたたち転生戦士のおかげで私はこんな姿にされた」
「?」された?誰に?犬彦は一瞬考えたがすぐ考えるのをやめた。
攻撃が来る。
454 :
犬彦:2008/05/08(木) 23:58:37
邪兎の素早い攻撃を犬彦とカオスはかわして行く。
貴更は攻撃の射程外へ非難していた。
レオンとグレイシーは意思の持たない人形のような状態であった為、
その場で棒立ちだったがカオスがバイオギミックで弾き飛ばした。
カオスと犬彦が背中合わせになる。
「また、お前とこういうのも悪くない」カオスが呟く。
「ケッ、まったくお前は」犬彦が笑う。
夜が明ける。戦いは終わった。
赤、青の戦士の前に邪兎では相手にならなかった。
伏姫財閥の車が2台用意されていた。
白沢が説明する。
「カオス様と貴更様はこちらのお車へ、あとの処理は伏姫財閥が致します」
グレイシーとレオンはこのまま刑務所に置いてくようだ。
白沢が犬彦に近づき耳元でささやいた。
「犬彦様は私の方の車へ、マダラ様の所へ案内するよう沙門様から仰せつかっています」
「マダラ・・・」
犬彦は車に乗り込み深い眠りについた。
夢の中で犬彦は孤児院での暮らしを思い出していた。
犬彦は寝つきが悪かった。そんな時はいつもヒミカが歌を聴かせてくれた。
そんな風景を大人の犬彦が幼い頃の二人を見つめていた。
もう進むしかない・・・のか?・・
犬彦はヒミカの歌声を夢の中で聴いていた。
455 :
以上、自作自演でした。:2008/05/10(土) 19:10:05
バサラさらってきたからここおいとくね
456 :
犬彦:2008/05/10(土) 19:31:39
オッス!
>>455バサラさらわれて来たのか?
外見がさらわれそうなフインキだからなw
もうちょっと喋った方がいいぞ!
まぁ取り合えずここに居てもいいぞw
457 :
ヒミカ:2008/05/11(日) 01:11:14
かっこいい…(´∀`)
ヒミカ「ハイパーヒミカタイムならバサラはヒミカのおむこさんになるの(´∀`)」
バサラ「はいぱぁ…………(´ω`)?」
ロキ「ヒミカちゃああああああああん><」
ナユタ「やれやれなのです(´ー`)」
459 :
ちびたち:2008/05/11(日) 02:27:06
♪〜(´∀`)づ(;´ω`)))))
ヒミカ「やったー!結婚、結婚!」
バサラ「???」
ロキ「うわあああああああああああああああああん><」
ナユタ「どろどろの三角関係ですね(´ー`)」
460 :
犬彦:2008/05/11(日) 12:39:05
ぶwバサラも取り込まれたかw
チビトリオからおとぼけ四天王にパワーアップかw
これからの行く末が気になるな。
ロキは思いつめると何するかわからんからな・・・。
461 :
以上、自作自演でした。:2008/05/11(日) 22:22:27
ロキです><
今やけ食いしながら母の日を祝ってます><
切なくても僕はいいこです><
ナユタ「私のママはもういないので今日なんて関係無いのです…くすん(´ー`)」
462 :
以上、自作自演でした。:2008/05/11(日) 22:23:14
バサラ「…ずれすぎ…(´ω`)」
ロキ「><」
463 :
犬彦:2008/05/12(月) 13:33:49
オッス!今週も頑張ろうぜ!
ロキVSバサラかwまぁ、バサラの方に分がありそうだが、
ナユタは年齢が確か3千・・・だから母はさすがにいないかw
464 :
以上、自作自演でした。:2008/05/12(月) 22:22:23
バサラ「おまえ…ばあさんなのか?(´ω`)」
ナユタ「…食べますよ?(´ー`)」
465 :
以上、自作自演でした。:2008/05/12(月) 22:25:21
バサラ「…ばあさんずれてる(´ω`)」
ナユタ「だから私はコールドスリープでおばあちゃんじゃなくて…若くてハイパー不発して…ぁぅぅ…
混乱してきたからとりあえずバサラさんを食べます(´ー`)」
ロキ「やっちゃってください><」
ヒミカ「だめー!お兄ちゃんも止めてー(´∀`)」
466 :
犬彦:2008/05/12(月) 23:38:58
う〜、ダメだ・・・風邪引いたみたいだ。
取り合えず風邪でうまく少龍がコントロールできないが
ぶつけておくぞw
467 :
以上、自作自演でした。:2008/05/13(火) 02:22:21
ロキ「いたいっ!><」
ヒミカ「とりあえずお兄ちゃんとロキを『ソーマの秘術』で癒しとくよ(´∀`)」
468 :
犬彦:2008/05/13(火) 16:40:10
ぅ・・ゴホゴホ、って文章だけどマジで咳がすごい。
おw取り合えず喧嘩は止まったみたいだな!
あとは体が完治してくれればいいんだが・・・。
!!そうか、この風邪をロキに移せばいいのかw
469 :
犬彦:2008/05/14(水) 11:07:31
ん!少し具合が良くなった気がするw
だが、まだまだ完治はしてないから、次は誰に移すかw
な〜んてなw良い子はちゃんと周りに迷惑かけないように
マスクをしようぜ!ゴホ・・
以上、風邪気味の犬彦でした・・・
犬彦大丈夫?
養生しなさいよね。
私も一応医者だからまた何かあったら病院まで来るといいわ。
471 :
犬彦:2008/05/15(木) 09:07:01
おはよう〜。
麒麟サンキューな!次回また酷くなったら
寄らせてもらうぜ!
まぁ話は変わるが四川で起こった地震は
どうにかもっといい対応できないんか?
実際はテレビの中の出来事ぐらいに
とらえているのが過半数だと思うが、
実際に自身が生き埋め状態なのに、省の上層部の人間が
他からの人材の派遣を断り金だけ寄こせって言ってたら
どうにもやるせないだろうな、死んだ人も生き埋めの人も
それを見守っている人も。
まぁ、日本は大丈夫だと思うが。
472 :
犬彦:2008/05/16(金) 12:12:05
お!おお??誰も来てないのか・・・
ふ〜む、週末は皆忙しいみたいだな、
じゃ、俺の日記の出番だな!
↓↓
473 :
犬彦:2008/05/16(金) 12:15:56
転生編I
伏姫家の庭園、そこに麒麟と風姫はいた。
庭園には二つの木で出来た馬、二つのブランコ、二つの椅子があった。
どれも子供用のサイズで作られている。
年月が経っているせいか少し腐敗している感じがするが
どれも丁寧に手入れされている。
風姫は大分回復していた。自分で歩けるまでになっていたが言葉は発しなかった。
今日の朝、麒麟は風姫をここへ連れて来ていた。お気に入りの場所だった。
風姫は庭園をしばらく眺めてから麒麟を抱きかかえて涙を流した。
なぜ風姫が突然泣いたのか?麒麟にはわからなかった。
なぜか麒麟は風姫に慰められているような気持ちになった。
犬彦が目を覚ましたときは既に昼過ぎだった。
海の香りがする。海沿いの道を車は走っている。
「到着しました。犬彦様。」車が止まる。
海沿いとは反対側には小高い山があり頂上へ続く長い階段が見えた。
「ここからは歩きでございます」白沢は車を降りた。
竜神寺と看板がある。ここの頂上に寺があるのがわかった。
白沢に続き犬彦は階段を登る。
「マダラは寺で住職でもしてるのか?それとも坊主の修行か?」
「・・・」白沢は黙って階段を登り続けた。
「ケッ」犬彦は強がって見せたが白沢の沈黙に不安を感じた。
474 :
犬彦:2008/05/16(金) 12:17:05
頂上に着く。しかし白沢は本堂へ向かわず脇道の方へ進んだ。
黙って犬彦は付いていく、そして白沢の足が止まり目的の方へ手を差し伸べた。
「伏姫龍仁(たつひと)様、摩陀羅様でございます」
犬彦には何の冗談かわからなかった。
白沢が手を差し伸べた先には伏姫龍仁と書かれた墓石がある。
「どういう事だ・・・」犬彦は呆然としながら白沢へ問いかけた。
「龍仁様は5歳の時に亡くなられています。」
「?」摩陀羅は存在していた、俺たちと同じ時代に・・・だが、既に死んでいる??
犬彦が困惑している中、人の気配がした。沙門だ。
「沙門、どういう事だ、マダラがいなければアガルタとの戦いどころか
ゲートすら開かない」犬彦は墓石を見ながら振り向かず話した。
「順を追って説明しよう。伏姫龍仁、ミロク機関、名医タタラの事を。白沢」
「はい、説明致します」白沢の説明が始まる。
「あれは麒麟お嬢様が7歳、龍仁様が5歳の時でございます。
御二人はある港町から伏姫家へ自家用ヘリで向かう途中、雷雲が立ちこめ
ヘリは山中へ墜落してしまいました。アガルタの力でございます。
この時代に転生した龍仁様は完全体摩陀羅でありました。
その為、ミロク機関の結界でも力を抑えきれずに漏れ出してしまった為に、
アガルタに存在を気付かれてしまったのです。
ミロク機関の名医タタラ率いる医療班が到着した時は、パイロットを含め
3人は即死でした・・・」
即死??3人?麒麟は?なら、今の麒麟は何だ?
475 :
犬彦:2008/05/16(金) 12:18:29
犬彦が問い詰めようとした時、
「黙って聞いてるんだ、犬彦」沙門は犬彦の言葉を止めた。
白沢は話を続けた。
「龍仁様をかばう様に麒麟お嬢様は抱きかかえておりました。しかし
ヘリのプロペラの一部がお嬢様の心臓を貫き、更に龍仁様の首を
跳ねておりました。」
「そこでミロク機関が決断をした」沙門が割って話した。
「ミロク機関ってなんだ」
「転生戦士のサポートをする集団といったところか、君も転生の最中
気付いた筈だ、敵はミロクじゃない、アガルタと言う事を」
確かにそうだ、ミロクは摩陀羅を覚醒させる為の手段を取っていたにすぎない。
「話を続けます、摩陀羅の力が失ってしまえばすべてが終わってしまいます。
ゲートを開く事も不可能になってしまいます。そこでミロク機関の
下した判断とは・・・摩陀羅の力(チャクラ)の保管でございます。
名医タタラは龍仁様の心臓を麒麟お嬢様へ移植し再生に成功しました」
「なっ!!」犬彦は驚愕した、麒麟の中の心臓は摩陀羅の心臓だと??
「お嬢様は事故の際にすべての記憶をなくしております。」
麒麟は出会えることのない弟を今まで探していたのか。
俺たちも・・・。この時代で出会えるはずだった奴に結局出会えなかった・・・
「犬彦、麒麟だけじゃない、私の目はマダラの目のチャクラ部分を移植してある」
「!」嫌な予感がした。
476 :
犬彦:2008/05/16(金) 12:21:57
ミロク機関の下した決断、それはかつて前世で魍鬼八大将軍がおこなったように
龍仁の体を各8つのパーツに分け転生戦士にチャクラと共に移植する計画だった。
犬彦に右腕、カオスに左腕、光河光に顔、麒麟に心臓、沙門に目、
貴更に耳、ヒミカに喉、十頭に両足。
すべては名医タタラによる手術。
ミロク機関ではすでに転生戦士の所在はすべて把握されていたらしい。
ただ、摩陀羅が覚醒する儀式として失われたチャクラと仲間を探す事が
必要らしかった。
そしてミロク機関が用意した現代における魍鬼八大将軍も不要となり
犬彦とカオスに始末させた。そう刑務所に現れた邪兎がそれだ。
何かの集合体のような姿、あれは魍鬼八大将軍の集合体だったのだ。
当初、ミロク機関は失われた龍仁の身代わりとして光河飛雄に
摩陀羅の記憶を植え付け覚醒させようとしたが失敗した。
477 :
犬彦:2008/05/16(金) 12:22:28
犬彦が呆然としている中、
「カオス・リヴァイアサンは銃の名手らしいな」沙門が突然話し始めた。
「わかるだろう?犬彦?カオスは左手で銃を撃ち、
キミは右手でギターの弦を弾き演奏した曲は伝説とまで言われ、
その演奏を貴更はその耳で見つけた。
十頭はサッカーで全国大会の決勝まで行き、
私はこの目で歴史を記録する。
そしてヒミカはその声でキミにこもり歌を・・」
「やめろっ!」犬彦が沙門のえり首をつかみ言葉を静止した。
「すべて摩陀羅の力による物とでも言うのか?」沙門を殴り飛ばす。
「犬彦、受け入れなければならない、これが宿命だ」
「クッ・・・」
「一人を除いてこの話は他の皆には通達してある。
全員集まれば摩陀羅のチャクラが集結しゲートが開くとね」
「一人を除いてだと?・・・」
「麒麟には話していない、他の誰が話しても壊れてしまう可能性がある
彼女にはキミから話してもらいたい」
犬彦にとって、麒麟にとって、最後の試練だった。
世界が歪む、終焉が近づく、犬彦はこの場からどこかに逃げ出したかった。
おもしろいのぅ
479 :
犬彦:2008/05/17(土) 09:07:55
うぃっす!
>>478おw読んでくれたのか?サンキュー!
ふ〜、ようやく明日は休みになるな。
また暑くなってきたし、体調崩さないように頑張らないとな!
龍仁てどう読むの?
481 :
以上、自作自演でした。:2008/05/17(土) 21:53:35
誰のおへそが一番かわいい?
犬彦の話は麒麟や沙門の戦闘シーンがあまり無いのが悲しい。
よく見られる同人と同様、本来のメインストーリーがぼやけてしまい
キャラ設定からの妄想の無理やりな辻褄合わせと設定補完に走ってしまってる。
なんて言いつつ完結まで読んでみたい。
484 :
犬彦:2008/05/18(日) 12:20:48
おはよう!昨晩は久しぶりに飲みすぎたぜw
>>480>>482おw質問と答えが既に!サンキュー!
>>481へそ?う〜んあまり意識して見た事ないが
麒麟のが一番かわいいかなw
って、へそのかわいい基準ってなんだ?w
>>483おお!初めてのまともな感想ありがとう!
戦闘シーンは確かに大幅にカットしてあるなw
辻褄合わせって所はかなり鋭い指摘だ!
ぜひ、最後まで読んでくれ!あと2話で終了だ!
485 :
犬彦:2008/05/20(火) 14:11:56
オッス!今週から夜勤だぜ!
そうそう、このレス初めてから摩陀羅の本が読みたくなってきたw
今、手元に一冊もないんだwヒミカにでも借りて読むかw
486 :
ヒミカ:2008/05/21(水) 03:33:32
やっほーお兄ちゃーん風邪が治ったヒミカが漫画全巻貸してあげるよー(´∀`)っ□
ナユタ「私の知らない世界のこと、たくさんお話してほしくてわくわくです(´ー`)」
ロキ「未だに468の風邪ひいてますが何か><」
487 :
犬彦:2008/05/21(水) 13:50:31
おはよう!
ヒミカも風邪引いてたのか?すまなかったな、移しちまったみたいで!
残念ながらナユタは漫画には登場しないんだよなw
幼稚園戦記でなら出ていたっけ?
ロキの喋り方がムカつくのは俺だけか?まぁ養生せいよw
488 :
犬彦:2008/05/23(金) 11:49:10
オッス!
今日はちと摩陀羅とは関係ない話するが、
日本では縁起のいい数字ってだいたい「7」だよな。
中国では「8」なんだ。だからオリンピックも
08年08月08日に開始する。
車のナンバーや電話番号なんか8が付く物が人気がある。
これは中国のネットに乗っているらしんだが↓
1月25日 雪災=天災 「大雪災害=天災」天
3月14日 蔵独=人禍 「チベット独立騒乱=人災」人
5月12日 地震=地災 「四川大地震=地災」地
1+2+5=08
3+1+4=08
5+1+2=08 だそうだ。
何を意味してるかわからんけどなw
ただ偶然にしてもこんな事があるんだなと思った。
489 :
以上、自作自演でした。:2008/05/25(日) 20:13:49
サル彦の背が190になりますように
490 :
犬彦:2008/05/26(月) 16:52:58
ムキ〜!!今日も絶好調だ!
あまりスレがのびなくなったのは少し寂しいが、
ノンビリ進めるか!
身長が伸びるのはいいが、名前まで変わるならこのままでいいやw
491 :
以上、自作自演でした。:2008/05/26(月) 17:56:31
川田亜子ちゃんが…
492 :
以上、自作自演でした。:2008/05/26(月) 19:14:39
もたい「うぼえ!!」
493 :
犬彦:2008/05/26(月) 20:27:58
オッス、今週も夜勤なんでな、今休み時間だw
>>491何の事かわからなかったんでググッたら大変な事になってるな。
実はあまり知らないが、ご冥福をお祈りします。
>>492もたいさん久しぶり〜。ってまた意味不明な事をw
取り合えず今週の日記を紹介しとくぜ!
ちと長いもんでな、以前は読みやすいように改行してたんだが、
今回はあまり改行してないんで、ノンビリと見てくれw
494 :
犬彦:2008/05/26(月) 20:29:20
転生編J
静かな夜だった。伏姫家よりさほど離れていない公園のベンチに犬彦はいた。犬彦は麒麟を呼び出し待っていた。犬彦は出会った頃の麒麟とのやり取りを思い出していた。
麒麟に左手を差しのべた時、麒麟は左手を通り過ぎ右手に掴まった。いつも犬彦と歩くときは右側を歩いた。左側に居ても移動した。犬彦はその時、女ってのは変な癖もってんな、と思っていた。
今なら理解できる、俺の右手は龍仁の、摩陀羅のチャクラが宿った物、あいつは知らずに摩陀羅に、弟に引き寄せられていた・・・
麒麟が来た、久しぶりの再会だった。風姫の一件以来、麒麟はずっと看病をしていた。
「よぅ」いつもと変わらず犬彦が話しかける。
「珍しいね?犬彦が呼び出すなんて」麒麟は笑顔だった。
そのまま続けて麒麟は話を続けた。風姫の事だ。大分回復したとか、風姫との日常の話だった。ただの世間話。
「そか、麒麟はそういう医者みたいな仕事が向いているかもな」
犬彦は嫌な顔をせず麒麟の話を黙って聞いていた。いつもなら聞き流していたのだが、麒麟が戦いから離れた生活を送れている事に安堵した。
495 :
犬彦:2008/05/26(月) 20:31:00
しばらくして麒麟は思い出したように手を合わせて話した。
「そういえば犬彦の用事って何?」
「あぁ、たいした用事じゃない、聞きたい事がある」
「なに?」
「お前はこれから伏姫麒麟として生きるか?
それとも二ソの杜のキリンとしてマダラを探すか?」
「え?」麒麟は困惑した。犬彦がなぜこんな質問を突然するのか?すべてが終わったあとで伏姫麒麟として生きればいい、そう思っていた。
だけど今、何故かこの場で犬彦が返答を待っている。麒麟は犬彦を見つめて考えた。もし犬彦がこの場での答えを必要としているなら、私はこの場でのこの一瞬に感じた気持ちを伝えようと思った。
「今は、今の私は伏姫麒麟として生きていくわ、犬彦」
それは犬彦への愛情だったのか、マダラではなく犬彦を選んだ事なのか?それは発言した麒麟も犬彦も定かではなかった。が、
「そうか」犬彦が立ち上がり麒麟の頭を2回撫でた。子供みたいな行為だが麒麟には心地よかった。
「それだけだ、じゃあな」
「え?待って、犬彦」
「あとはまかせろ」振り向かず犬彦は立ち去った。麒麟はずっと犬彦の後ろ姿を見つめていた。なぜかその場から彼を追う事ができなかった。
496 :
犬彦:2008/05/26(月) 20:31:55
その日の夜、転生戦士は沙門が導いた場所に集結した。そこは崖に隠れたアガルタへのゲートが存在し深い霧に覆われている。
全員がおのれの宿命と向かい合い、戦いを終わらせる為に集結していた。
影王だった光河光はすでに存在してなかったが、機械となっていた光河光の体の一部が移植されている携帯電話を沙門が持っていた。
あと二人、犬彦と麒麟を待つばかりだった。風姫は残念だったがミロク機関の作り出したコピーで沙門は我慢するつもりだった。
沙門はあせっていた。転生戦士が覚醒し始めアガルタに存在を感づかれる事を。
犬彦が現れた。カオスが一歩前へ出て出迎える。
「大丈夫か?ユダヤ」いつもと違う犬彦に気付きカオスが話しかける。
「へっ、余裕」犬彦の言葉に力がなかった。
沙門が犬彦に近づく。「麒麟はどうした?」
「ここには来ない、俺にも無理だ、話したら俺も・・・二人とも壊れてしまう」
沙門の最後の賭けだったが、これで伏姫麒麟、結跏珠の二つを欠いてゲートを開けなければならない。
仕方がない、もう時間がない、そう沙門が思った時人影が見えた。
497 :
犬彦:2008/05/26(月) 20:32:35
「マダラ?・・・」皆が口々につぶやく。
深い霧の中から転生戦士に向かって歩いてくる人影、その姿は探し追い求めていたマダラの姿をしていた・・・。マダラの人影は深い霧を抜け、転生戦士の前に現れた時は麒麟の姿になっていた。
「麒麟・・・なぜ?」犬彦が近づく。
「ごめんね、犬彦、私はまだ伏姫麒麟として生きていけない。これを」
麒麟が差し出した物、結跏珠だった。
「彼女は、風姫はすべて理解していたみたい、そして最後に・・・最初で最後の彼女の言葉、」「ごめんなさい」そう言って風姫は結跏珠へ姿を変えて麒麟の記憶を呼び覚ました。
「私だけ逃げる訳には行かない、風姫は自分の身を結跏珠にする事で教えてくれた」
麒麟の顔は泣きそうな、いや、意思が強い表情をしていた。
犬彦は軽く頷いた。
「沙門兄さん、初めて!」麒麟が叫ぶ。
犬彦は沙門から魔剣クサナギを受け取った。そして麒麟から受け取った結跏珠をコピー品と換えて2本のクサナギを重ねた。真のクサナギに姿が変わる。
「犬彦、キミが一番この剣を使用できる。中心に立ち、皆から送られてくる
掌妙勁を一点にまとめ、ゲートに打ち込むんだ」
「OK〜」皆の力が、想いが、犬彦に流れ込んでくる。
498 :
犬彦:2008/05/26(月) 20:33:10
これが最後だ、行くぜ!「開け!!ゲェッートォ!!」
これまで見た事ないような巨大な霊妙剣が放たれる剣から放たれた巨大な光はその姿を変えていった。
「マダラ?」
そう、今度こそその光はマダラの姿に変化しゲートへぶつかった。
「ありがとう、龍仁・・・」麒麟は呟いた。
゛最後の最後で転生戦士はマダラに出会えたのだ
少しずつゲートが開いていく。マダラの姿をした光が消え完全にゲートは開きアガルタへの道が出来た。
遠くの丘から一部始終を見守る二人がいた。現世における弥勒と開耶だった。
「ついに最後の戦いが始まるのね・・・」開耶は悲しそうに話し、弥勒は肩を抱き寄せた。
転生戦士はゲートへ吸い込まれるように入っていく。犬彦、カオス、麒麟はまだその場にいた。カオスは犬彦を振り返り少し見てからゲートへ入った。犬彦も後ろを振り返り麒麟を見た。
「行こうぜ、麒麟」犬彦は龍仁のチャクラの宿る右手を差し出した。
麒麟は黙って犬彦を通り抜ける。そして犬彦の左手をグイッと掴んだ。
「よし!行くよ!犬彦っ!」麒麟が犬彦の左手を引っ張る。
犬彦と麒麟、初めて二人の距離がマダラなしに重なった瞬間だった。
499 :
以上、自作自演でした。:2008/05/28(水) 22:22:29
ヒミカ「やっほー久しぶり!ナユタがお兄ちゃんの話に興味持ちすぎて大変だよー(´∀`)」
ナユタ「わくわくわくわくわくわくなのです(´ー`)」
ロキ「そういえば幼稚園戦記のナユタさんは原作より大人っぽいような><」
500 :
以上、自作自演でした。:2008/05/28(水) 22:24:07
ロキ「なんという時間のズレ方なんでしょうか><」
ヒミカ「ハイパーヒミカタイムってレベルじゃないね(´∀`)」
ナユタ「しくしくしくしくしくしくなのです(´ー`)」
501 :
犬彦:2008/05/28(水) 23:31:52
フ〜・・ようやくもうすぐ帰れそうだぜ!
お、おチビトリオ!久しぶりだなw
そういやナユタってアガルタの女王かなんかの設定であったよな?
あまり記憶に自信がないが・・・。
そういやバサラを見かけないが、どこ行ったんだ?
まさか本当に食べちまったとか?・・・
502 :
バサラ:2008/05/30(金) 01:11:12
(´ω`)ノシ
503 :
以上、自作自演でした。:2008/05/30(金) 02:22:23
ヒミカ「あれ?おかしいな…確かにバサラの姿を見たような気がしたんだけどお兄ちゃんみなかった?(´∀`)」
ロキ「バサラくんが脱走っていうか失踪してしまったんです!原因はわかりません><」
ナユタ「それはともかく
>>501で私がアガルタの女王様兼お姫様ということを覚えていてくれて嬉しいです(´ー`)」
ヒミカ「実質今はただのちびっ娘だもんね(´∀`)」
ナユタ「そういうこといわないでください(´ー`)」
504 :
犬彦:2008/05/30(金) 13:37:25
オ〜スッ!
一瞬バサラが現れたぞ!かなりの笑顔だったなw
ナユタが将来上位の立場に戻れるように祈ってやるからw
そういや、ヒミカとロキも千年王国の王と王女だよな?
なんにせよ今はちび三兄弟だがw
505 :
犬彦:2008/05/31(土) 17:22:22
今日も夜勤だが、久しぶりに飲みに行きたいんで早くバッくれるゾ!!
はてさて、少し過去の田島版転生編の話をしようw
知っている人もいるかもしれないがな。
コミック版の転生編(全集と完全版)だが、
あれは二話のイラストが一部書き直されている。
なぜ書き直したかは知らないが雑誌連載時とは異なっている。
さらに転生編イラストは他にも描かれていて
ラジドラがやってた頃の電撃にカセットテープ用のイラストが
毎回乗ってたが、ほとんどは依存のイラストの使いまわしだが
2回分だけカラーイラストで転生編キャラの集合がカラーで描かれている。
(昔の記憶だが)確か光河光も描かれていた。
その後、そのイラストは画集にも載る事がなく貴重なイラストになったわけだ。
そして最後にマダラの名刺入れがあってここでも転生キャラが描かれている。
犬彦、麒麟、カオスの3人のイラストだ。
これは海賊本のグッズコーナーに小さく載っているが、
俺はこの頃の田島先生の絵が一番好きだったな。
以上、犬彦の豆知識でしたw
506 :
以上、自作自演でした。:2008/06/03(火) 02:16:31
元気か?
507 :
犬彦:2008/06/03(火) 15:53:16
あ、ちょっと胃が痛いかも・・・。
508 :
犬彦:2008/06/04(水) 19:01:36
オッス、久しぶりだな、誰もいないんで勝手に進めるがw
さて今日は今まで紹介した転生日記の題名を紹介するぞ!
日記は主軸だけ残してカットしてある部分が多いが、
題名だけは最後の方で紹介しようと思ってた。
【各章の題名と主要人物】
転生編1話〜最終話
@赤い綬陀矢(犬彦綬陀矢)
A風の沙門 (兵頭沙門)
B影シャドウ(光河光)
C妣の少女 (桜咲緋巫佳)
D囚われの姫 (風姫)
E地の守護者 (十頭龍鬼)
F悲劇の女帝 (大徳寺貴更)
G檻の中の獣たち(レオンシャムロック、グレイシートーゴー)
H青の夏凰翔(カオス・リヴァイアサン)
I受け継がれる心 摩陀羅(伏姫龍仁)
Jニソの杜の麒麟 (伏姫麒麟)
K翼のない天使 (最終回)
まぁ突っ込む所が満載だが、こんな感じだw
じゃ、また明日なw
509 :
犬彦:2008/06/05(木) 09:05:16
転生編K 最終回
ゲートが開いて2ヶ月余りが過ぎ去った。
アガルタ軍との激戦の中、転生戦士は一人、また一人傷つき倒れていった。
転生戦士にアガルタでの死の概念はなかった。死が訪れるとその体は光に包まれ、三つに分裂する。
そのうち二つはマダラの霊性の一部と転生戦士の霊性だった。
二つの光はアガルタの王【アル=アジフ】の城へと飛び奪還される。
もう一つの光は抜け殻となった戦士の体が記憶を消されゲートの外へとはじき出された。
残っている戦士は犬彦、麒麟、カオスの3人だけとなった。
そして3人は今、アガルタの中央に位置する巨大な建造物の中、
アガルタの王、アル=アジフと対面していた。
「ようやくラスボス登場かぁ?」犬彦は既に戦闘体勢に入った。
目の前の階段から仮面を付けた男が登場する。
3人はその容姿、みなぎるオーラからアガルタの王アル=アジフという事がわかった。
「ここまで来られたのはキミたち世界が初めてだ」
「世界?だと??」
「アガルタを中心にいくつもの同系列世界が存在する。そしてそのいくつもの世界にはマダラの力が存在し、アガルタに戦いを挑もうとする。すべては弥勒と呼ばれる男の策略だがね」
「今だ輪廻を繰り返す世界、戦う事から開放された世界、進む事を忘れた世界、自身が宿命を乗り越えた世界、どの世界もここまでは来られなかったよ・・・」
510 :
犬彦:2008/06/05(木) 09:05:56
「わけわかんねーんだよ!」犬彦は霊妙剣を放つ、が、
アル=アジフは防御せず霊妙剣が直撃した。しかし無傷だ。
「無駄だよ、既に勝敗は決まっている。私の体に傷をつけるのは完全体のマダラが真のクサナギを使わなければならない。唯一のキミたちの勝算は転生戦士が一人も欠けることなくマダラのチャクラがすべてこの場に揃う事だけだったが、たった3人ではどうにもならんよ」
犬彦、麒麟、カオスは愕然とした。ここまで来て
どうにもならない事を告げられた、すべてが終わりそうな瞬間だった。
「犬彦!カオス!あきらめないで、まだ私たちはやれる!」麒麟は叫んだ
そうだ、犬彦は前を向いた。まだ俺たちは進まなければならない。
アル=アジフは仮面に手を付けて話した。
「そうそう、言うのが遅くなってすまなかったな、
お帰り・・・わが分身、ユダヤ」
アル=アジフは仮面を外した、その顔は犬彦そのものだった。
「な、なぜ俺の顔と奴の顔が??」
弥勒がアガルタからマダラの霊性を持ち出した際にアル=アジフはそれを阻止する力として自分の一部を送り込んだのだ。
ユダヤの真王殺しの宿命、それはアル=アジフが仕組んだ事だった。
511 :
犬彦:2008/06/05(木) 09:06:34
「ちがう、前世での真王殺しはすべて理由がある!俺の意思だ!アガルタの意思じゃない!」犬彦は叫んだ。
「ユダヤ、キミがそう思ってもすべてはアガルタの為、すべてはアガルタの意思なのだよ、
現世でもキミは結跏珠の復活を阻止した、まぁそれも無駄に終わったが」
犬彦の脳裏に風姫の事が浮かんだ、犬彦は床へ崩れ落ちた。
カオスはアル=アジフに攻撃するがすべてかわされてしまう。
「フッ、カオス、キミの7度殺しもすべて仕組まれた事、7度目はない、6回で終わりなのだよ。ユダヤに7度目は殺せない。そういう設定にしてあるからね」
カオスの攻撃も止まった、呆然と立ち尽くす。
「ダメ!!惑わされないで!ここで私たちが折れたらすべてが終わる!
私たちの存在も失った仲間の意味もなくなってしまう!」
512 :
犬彦:2008/06/05(木) 09:07:02
そうだった、犬彦は気付いた。失ってきた物の大きさを。さまざまな時代でいくつもの血と涙が流された。俺たちは背負っている、みんなの気持ちを。
ありがとう麒麟、俺はアガルタには屈しない。
犬彦は立ち上がり剣を構えた。
麒麟も犬彦の持つ手に重ねる。
カオスはだめだった。もうカオスに俺たちの声は届かない。
「行くぞ、麒麟、俺たち二人でやるんだ!」
「二人じゃないわ、ここに龍仁もいる」麒麟は胸を押さえた。
二人の足元から大気が渦を巻き上空へと舞い上がる。
その姿は天へ昇る龍の姿に見えた。
「ほう、それでもまだ歯向かう力が残っているのか」
麒麟と犬彦はアル=アジフへ矛先を向け突進する。
「言ってもわからないようだな、キミ達では私に傷一つ付けられ・・・ぬ!!!!ぅ!!!おっ・・・」
犬彦と麒麟の持つクサナギがアル=アジフの心臓をつらぬく!!
「ぐぅぅうううぅおぉぉ・・なぜだ????!!!」
「俺たち世界には、イタチの最後っ屁って言葉があるんだよ!!」
犬彦と麒麟は剣を上空へと掲げるように上げ、胸から肩までを引き裂いた。
アル=アジフは残った右手で犬彦と麒麟をはじき飛ばした。
513 :
犬彦:2008/06/05(木) 09:07:37
もとの位置まで飛ばされた二人。
「やったぜ、麒麟!!」犬彦は起き上がりながら麒麟をみた。
麒麟の姿は真っ赤に染まっていた・・・
「なっ」慌てて犬彦は麒麟のもとへ行く。
麒麟の心臓には銀色のナイフが突き刺さっていた。
「ごめん、犬彦、しくじっちゃった・・・」
「喋らなくていい、俺がもとの世界へ連れて帰る!!」
「っはっはっ」アル=アジフが立ち上がる。
「なっ、なぜだ??心臓を突き刺した筈だ!?」
「残念だったな、私の体には王の証として心臓が二つある。
ちなみにその短剣は真王殺しの剣の一部だよ」
麒麟の体が光に包まれていく。
「麒麟!行くな!麒麟」
「また、会えるわ・・・犬彦・・・泣かないで・・」
麒麟の前で始めて見せた犬彦の涙だった。
最後の時まで麒麟は犬彦を見つめていた、
犬彦が抱きかかえる中で麒麟は光に包まれ、そして3つの光が飛び腕の中から消えた。
切ねええええええ
515 :
犬彦:2008/06/05(木) 11:54:33
背後からアル=アジフの剣が犬彦を貫く。
「フッ、よくやったよ。君たちは。私も体を再生するのに5年はかかる我がアガルタ軍の侵略は私の体が癒えてからだ」
犬彦も崩れ落ちた。犬彦の体が光り始める。
呆然と立ち尽くしていたカオスだったが、それに気付き犬彦の元へ走る。
「頼む!ユダヤ!俺を、俺を殺してくれ!!」
「すまない、な、カオ・・ス、もう力が入らな・・・」
犬彦の体は3つの光となって消え去った・・・。
「うぉぉっ!!ユダヤァァ!!!」
カオスにアル=アジフが近づく。
「お前の肉体はアガルタの呪縛により滅びる事はない、さぁ、ここから立ち去るがいい」
アル=アジフの少龍でカオスはゲート入口まで吹き飛ばされた。
その際にカオスの体から二つの光、青の戦士とマダラの霊性はアガルタへ吸収された。
しかし、カオスの体は光へ変わらなかった、
記憶を失うことなく、体が朽ち果てる事なく、カオスは生きていかなければならなかった。
カオスが這い出てゲートを出た時、ゲートは鈍い音を立てて閉じていった。
そしてゲートは少しづつ消えていった。
516 :
犬彦:2008/06/05(木) 11:55:11
戦いは終わった、いや・・・
カオスは消え去るゲートを見ながら心に誓った。
もう一度・・・、
5年の間にアガルタに対抗できうる力を持った仲間を集め
もう一度だけ・・・戦いへ赴くと・・・。
半年後・・・
アガルタに関わるすべての人物の記憶、力、事件などはすべて抹消された、
侵略は一時的にくい止める事ができた。が、
どことなく平和ではない、不安を抱えた世界の時間が回っていた。
伏姫家、麒麟は朝いつもと変わらない時間に目が覚めた。
珍しく夢を見た。犬彦と旅をしていた頃の夢。
あの頃は私のわがままで犬彦を連れまわしておとぎ話の少年を探していた。
私が旅をやめた時、犬彦は私の前から消えてしまった。
犬彦と最後に話したのは2ヶ月前、少し遠くへ行くと言ったきりだ。
でも最後に犬彦は話した。「またすぐ会えるさ」と・・・。
麒麟はベランダに出て朝日の光をいっぱいに体に浴びた。
左手を空にかざす。雲がつかめそうだった。今度は両手をかざす。
背伸びもしてみた。麒麟は子供のように軽くジャンプした。
翼があればすぐ飛んで犬彦に会いに行けるのに・・・。
麒麟は世界のどこかで犬彦も同じ雲を見ているような気がした。
To be continued 摩陀羅 天使篇
517 :
犬彦:2008/06/05(木) 12:01:20
>>514すまん、連続投稿でエラーが出て途中だったw
ま、この日記は無理やりつじつま合わせしただけで
アル=アジフの言った言葉の意味
「今だ輪廻を繰り返す世界」とはSFC版MADARA2や四神編の事、
「戦う事から開放された世界」は花津版「青」のラストで
ユダヤと弥勒が話していた時に登場した世界の事、
「進む事を忘れた世界」は大塚&田島版転生編の事、
「自身が宿命を乗り越えた世界」は「僕は天使の羽根を踏まない」の事で、
ま、どれもいろんな意味の転生編があるって事だなw
それでコレをキャラネタ板でやることに何の意味が?
冷てー
520 :
犬彦:2008/06/06(金) 19:43:11
オッス!
確かに
>>518の言うようにこの提示版でやる
意味なんてないな。
>>519も
>>518も
取り合えずカキコしてくれてサンキューな!
摩陀羅を忘れてない奴が何人か懐かしがって
のぞいてくれるだけでいいんだ。
そいじゃ、また今度な!
521 :
以上、自作自演でした。:2008/06/07(土) 02:22:21
(´∀`)っ旦
お兄ちゃんお疲れ様
522 :
以上、自作自演でした。:2008/06/11(水) 01:52:58
ovaみたことある?
523 :
犬彦:2008/06/11(水) 09:16:00
おはよう〜、久しぶりだなw
>>521ヒミカ サンキュー!気が利くなぁ〜。
>>522OVAは見た事あるぞ。影王の白髪が問題になったあれだな。
まぁ、マダラとキリン以外のキャラはちょっと違和感がある。
524 :
以上、自作自演でした。:2008/06/13(金) 23:38:26
あげ
525 :
犬彦:2008/06/15(日) 02:35:48
オッス!
>>524わざわざあげてくれたのか?サンキュー!
まぁあまりお客さんも来なくなったがたまに覗いてくれ!
この頃あまり寝れないんでな・・・軽い不眠症か?
夜は飲み歩いてしまう・・・体に良くないよな・・・
もう遅いんで頑張って寝るわ!
ちょい不在だが麒麟おやすみ〜
526 :
以上、自作自演でした。:2008/06/15(日) 19:51:18
ロキかわいいよロキ
あんな弟ほしいよ
527 :
ヒミカ:2008/06/16(月) 02:22:21
お兄ちゃん、ロキを弟にする気ない?なんでもいうこときくよ(´∀`)
ヒミカ「526さんに便乗してロキをお兄ちゃんにPRしてみたよ(´∀`)」
ナユタ「でもハイパーヒミカさんタイムを逃したのでPR失敗ってところでしょうか(´ー`)」
ロキ「そ、そんなぁ…で、でも、めげないです><」
バサラ「よくわからないけど、がんばれ(´ω`)」
529 :
犬彦:2008/06/16(月) 17:08:38
いあいあ、ネットの調子が良くないな。
>>526お母さんとお父さんにお願いしてみろ?!
>>572ロキは大人気だな?
きっとお前の隠された欲望をみんな知らないんだな。
ロキは純情ぶって実はかなりエロいからなw
530 :
吉田茂:2008/06/18(水) 23:02:11
この際、糞オナニーでもいいので定期的に書き続けたまえ
君の書き込みがキャラネタを救うのだ
ナユタ「
>>529セイシンジャさん、ロキさんってエッチな人なんですか?(´ー`)」
ロキ「違います!言いがかりです><」
バサラ「…ロキの部屋を探してみるか(´ω`)」
ナユタ「こんなネタの日に限ってハイパータイムです(´ー`)」
ヒミカ「いいことあるといいよね(´∀`)」
533 :
犬彦:2008/06/19(木) 09:27:01
オッスゥ!
>>530吉田茂さん?いらっしゃ〜い。
すごい発言だなwそうだな、また何か載せてみるぜ。
>>531>>532ハイパー発動か?
これでロキの部屋から何か発掘されるかな?
バサラ「これ、見つかったからユダヤにやる(´ω`)」
ロキ「うわあああああああああああ><」
ヒミカ「…ロキ、エッチなの持ってたんだね…(怒´∀`)」
ナユタ「この女の人、すごく胸が大きいですね…(怒´ー`)」
535 :
犬彦:2008/06/20(金) 14:39:12
そかwやはりロキは持っていたかw
あいつはヒミカを好きと言いながら
麒麟の胸ばっか見ていたからな!
お〜怖い怖いw
536 :
以上、自作自演でした。:2008/06/22(日) 21:53:05
いやん
537 :
以上、自作自演でした。:2008/06/23(月) 01:37:46
幼稚園か小学生の頃にファミコンかスーファミのやってたけど今じゃすっかり『まだら=うちはマダラ』だな。
538 :
犬彦:2008/06/23(月) 12:50:49
オッスゥ!
>>536いやんってw麒麟なのか?
あいつは恥ずかしがる前にパンチが飛ぶw
>>537確かに「マダラ」という単語で思い浮かぶのは
うちはマダラの方が多いな・・・
539 :
以上、自作自演でした。:2008/06/25(水) 17:03:27
川
540 :
犬彦:2008/06/28(土) 01:21:28
うぃ〜!飲んで帰ってきたぜ〜。
>>539 川って?しばらくスレが続かないと思ったら
また意味不明なw
はてさて、また物語を少しづつ進めようと思う。
上記で長々と紹介した転生編日記では摩陀羅は登場しない。
もし、あの日、
伏姫財閥の自家用ヘリに乗らずにアガルタの攻撃を回避していたなら?
ようは摩陀羅=龍仁が壱のように主人公の転生編もありかなと思っている。
あまり設定にはこだわらず(一部は流用だが)、
そんな転生編も想像してみた。
オリジナルなんでな、突っ込みでもなんでもしてほしいw
541 :
犬彦:2008/06/28(土) 01:25:20
MADARA 転生編 龍仁の章
【序章】
龍仁(たつひと)に両親は居なかった。物心付いたときには海辺の町で老夫婦の養子として引き取られていた。
なぜ自分に両親はなく養子として現在に至るのか?記憶を辿るには幼すぎた為、その内に考える事はあまりしないようにした。
龍仁には2歳離れた姉がいた。名をエリスと言った。
幼い頃、いつも一緒の記憶だけ残っているが、彼女は龍仁が3歳の時に別の家へと養女として行ってしまった。
「必ず向かえに来るからね」
彼女はそう言って龍仁のもとを離れていった。どこへ行ったか場所は聞かされなかった。ただ、龍仁は姉の言葉を信じて出会える事だけ夢を見ていた。
龍仁が5歳の時、姉から手紙が来た。
[一緒に暮らせる様になったよ。○月○日に自家用ヘリで向かえに行くからね]
手紙にはそう書かれていた。5歳ながらにヘリで向かえに来るなんてお金持ちの家に姉は行ったのだと思った。
龍仁は嬉しかった。姉に再び会える事を。だが、一緒に暮らすつもりはなかった。龍仁は現在の世話をしている
老夫婦が気がかりだった。今の生活はとても裕福とはいえないが龍仁は二人の事が大好きだった。本当の親にも思えてきていた。自分は今後もこの人達と暮らして何年後かは自分が世話をしてあげるつもりだった。
だから龍仁は老夫婦にこの事を話し、別の家の養子として移動するのをやめた。老夫婦は泣いて感激し龍仁を抱きしめた。二人も龍仁と離れるのが辛かったのだ。
龍仁は今回の件を断ってよかったと思った。しかし、その為に会えるハズだった姉に会えなくなった。
その後、連絡もこなくなり、龍仁から姉の家の情報は一切隔離された。たった一度の手紙にも送り先などは書かれていなかった。
そして12年の歳月が流れた。 夏目龍仁17歳。
ヒミカ「お兄ちゃんお疲れ様ー!そろそろ夏だしアイスあげる(´∀`)」
ナユタ「冷たくて甘くて美味しいですよ(´ー`)」
ロキ「あ!僕の分までとらないで下さい><」
バサラ「…うまい(´ω`)」
543 :
犬彦:2008/06/29(日) 13:34:54
いあ〜今日は暑いな・・・
日曜日なのに出勤だぜ・・・
おwアイスか!食べすぎに注意しようぜ!
544 :
犬彦:2008/07/01(火) 12:17:54
【第一部 摩陀羅覚醒篇】
[一]
一ヶ月に一回、龍仁は病院に通っている。
病院と言っても小さな診療所だがこの小さな町では評判のよい所だ。
龍仁は幼い時に大怪我をした。いや、したらしい。
龍仁に怪我をした時の記憶はなかった。しかし体には無数の傷跡が残っている。
その事から龍仁は昔に怪我をした事を理解はしていた。
だが傷跡が残っているといっても、ほとんどがもう薄く残っているだけで、
身体に別状影響はない。逆に元気なくらいであった。
診療所ではただいくつかの検査をおこなうだけであった。
ただ老夫婦や町医者が通うようにと言っているので
龍仁は言いつけを守っているだけであった。
「もうすぐ夏休みじゃな。龍仁」
病院の一室で白衣を着た老人が龍仁の目にペンライトを当てながら話しかけた。
「ああ、タタラ先生はどうせ仕事なんだろ?」
「フォッフォッ、わしは年中無休じゃよ」
「そか。たまに遊びにきてやるからよ」
545 :
犬彦:2008/07/01(火) 12:18:44
「夏休みはどうじゃ、またわしの寺で修行でもするか?」
タタラと呼ばれる老人は町医者ではあるが、
同時に小高い丘に位置する竜神寺という寺の住職もしていた。
「いやいや、勘弁してくれよ。」
龍仁は嫌そうな顔をして体を仰け反った。
以前、龍仁は言われるがままに竜神寺に1ヶ月間行った事があった。
まさしく修行のオンパレードで、それ以来龍仁は寺には近づきたくなかった。
「タタラ先生、この頃、夢をよく見るんだ」
「夢?」
「朝、目が覚めると覚えてないんだ。でも・・・。姉さんの夢のような気がする」
「それはどうしてじゃ?」
「幼い頃の懐かしい感じが目が覚めても残っているんだ。だから姉さんの夢だと思う」
さっきまでの会話とは打って変わって真剣な顔で龍仁は話していた。
「だから、今度の夏休みは町を出て姉さんを探しに行こうと思ってる」
タタラの検診していた動きが止まる。
「それはダメじゃ、龍仁」タタラはなだめるような口調で話した。
「え?どうしてだよ」
龍仁は予想外のタタラの言葉に驚いた。
546 :
犬彦:2008/07/01(火) 12:19:27
いつもはいろいろ助言をしてくれたり龍仁の助けとなってくれるよき理解者であったが、龍仁の思っていた言葉とは全然違う返答だった。
「なぁ、タタラ先生?何か知ってるのか?」
龍仁は唐突に話した。姉の事。
姉の所在は不自然なくらいに龍仁へ情報が入らないようにされていた。
ずっと不思議に思っていた。
しかし龍仁は誰にもこの事を話す事なく胸に秘めていた。
だが、今のタタラの否定に龍仁は思い切って聞いてみたのだ。
「龍仁、今日の検診はこれで終わりじゃ。」
そう言ってタタラは背中を向けた。
龍仁はこれ以上聞くのをやめようと思い、黙って診療所をあとにした。
547 :
以上、自作自演でした。:2008/07/02(水) 20:42:28
タタラはマダラに恋をする
548 :
犬彦:2008/07/03(木) 10:51:52
オッス!今日も暑いな。
しかしクーラーばっかりじゃ体に良くないな。
>>547あぶないなwそれ!
だが、壱じゃずっと一緒に旅をしていたし
使命感以外に親の愛情みたいなもんがあるだろうな。
549 :
犬彦:2008/07/03(木) 17:31:47
[二]
龍仁の住む港町では高校は一つしかなく、
隣町からも電車を使い通学している者もいる。
龍仁はその高校の2年生であった。
学校では勉強はさほど出来ないものの、
運動などは大好きで明るい少年と言ったところか。
誰からも好かれ友人も多い事が龍仁の一番の印象であった。
そんな龍仁が夏休みに入る2週間前にある事件に巻き込まれる。
帰宅途中、3人の友人の内ひとりが外道組という俗に言うチンピラの集団5人に
暴行を受けた。周りに人は居なかった。
町外れの古い工場が立ち並ぶ空き地に誘導された。
残りの二人は一人が暴行を受けている最中に逃げ出したが
龍仁は必死に体を張って止めていた。
しかし5対2では一方的にやられるだけだった。
いや、もともと龍仁もその友人も手を上げるつもりはなかった。
ただひたすらこの暴行が終わるのを痛みを我慢してじっと待っていた。
原因はなんだか龍仁にはわからなかった。
ただ外道組が友人を見たとたん始まったのだ。
550 :
犬彦:2008/07/03(木) 17:32:31
「そろそろ仕上げといくか」
外道組の一人がそう言うとナイフを取り出した。
「やめろ!なんでこんな事するんだ」
龍仁は叫んだ。しかし別のチンピラが龍仁の発言に反応し龍仁のあごを蹴り上げた。
「理由はない、命令でな、うちのボスのな」
そう言うと一人の男が友人の写っている写真をチラつかせた。たぶんこの写真に写っている人物を狙うよう命令されたに違いない。
龍仁とその友人は取り押さえられ、一人がナイフ片手に龍仁に近づいた。
「先にこっちのガキから始末するか?」
龍仁の顔にナイフが近づく。反射的に目をつむった、その時友人がやめてくれと言わんばかりに龍仁に覆いかぶさる。
「ジャマなんだよ!テメーは後で殺してやる!」
殺す?ナイフなんて出してどこまで本気かわからないが、こいつらの目は正気じゃない。危険な感じがする。
「逃げるぞ、十頭」龍仁はそっと耳打ちした。
龍仁は思いっきり相手の股間を蹴飛ばした。叫び声をあげ一人の男が崩れ落ちる。残りの4人は突然の出来事に一瞬動きを止めた。
「今だ」
龍仁は十頭の手を握り走り出そうとしたが十頭はグイッと上半身が引っ張られるだけだ。
「おい!なにやってんだ!逃げるぞ!」
「ごめん龍仁さん、先に行ってくれ」
551 :
犬彦:2008/07/03(木) 17:33:16
十頭の右のももにナイフが突きつけられていた。
龍仁が蹴り飛ばした時に相手はナイフをももに突き刺していたのだ。
「ひひひ、逃がすかよ・・・バカァが・・・」
先ほど崩れ落ちた男が立ち上がり不気味な笑みを浮かべた。
残りの4人も囲むように迫ってきた。
もうだめだ、絶望的な状況だった・・・
龍仁と十頭が観念したとき突然バイクの音が聞こえ集団の中に突っ込んできた。
それはちょうど龍仁達とチンピラを区分けするように止まった。
「な〜にやってんだ〜テメーら?」
黒いメットを被った男は5人のチンピラにバイクを降りながら話しかけた。
龍仁は助かったと思った。少なくともこのバイク男は敵ではない。
「いきなり出てきて何様のつもりだ!お前もやられたいのか?!!」
5人の内一人がバイクの男を威嚇した。残りの4人も同じような台詞を繰り返す。
「やれやれ」バイク男はダルそうにメットを脱ぎ捨てた。
「あ・・・赤い髪・・・」「まさか・・」
5人は突然オドオドし始めた。立場が急に逆転したような感じだった。
「外道会は解散した筈だったがな?」
「ユ、ユダヤさん」
552 :
犬彦:2008/07/03(木) 17:33:47
かつて外道組はこのバイクの男、
犬彦綬陀矢(いぬひこゆだや)が組織する組であった。
生まれつきの赤い髪、そして喧嘩では負け知らずであった。
部下たちは彼を「ゲド・ユダヤ」と呼んでいた。
外道(げどう)から来ているのであろう。
だからといって彼も好きで組頭をしているわけではなかった。
彼の祖父、犬養(いぬかい)の代から犬彦の代に至るまで受け継がれてきた物だった。
しかし犬彦は団体行動や縛られるのが嫌な性格な為、
2年ほどしてから組織を解散した。去年の冬の事だ。
それからしばらくはこの町から遠のいていた。
「なんでまだ外道組の名使ってるんだ?おい?」
5人は起立の姿勢で下を向いて黙っていた。
犬彦は「ったく」と言いながら頭をかきながら龍仁達に近づいた。
「お前ら、もう行っていいぞ」
「犬彦って言うのか?こいつ怪我してるんだ、そのバイクでこいつを病院まで運んでくれ」
「ムッ、お前、ずうずうしい奴だな、かついで行けばいいだろう?」
「俺だって怪我してるんだよ!」
犬彦は不思議な感じがしていた。犬彦の容姿からだいたい初対面の相手は怯む。
しかしこいつはそんな感じがなく昔からの友人のように犬彦に話しかけている。
犬彦をジッと見つめる龍仁。
553 :
犬彦:2008/07/03(木) 17:34:39
「チッ、わーったよ」
「ありがとう、3人は乗れないから俺は歩いて行くよ。十頭を病院まで運んだら引き返して俺を拾ってくれ」
「あああぁぁああぁ!!」犬彦はびっくりしていた。
こいつ何なんだ??犬彦だけではない、
チンピラ達もポカーンと口を開けてやり取りを見ている。
「あー、もうどうでもいいや、はいはい、わかりましたよ」
犬彦と龍仁は十頭に手を差し伸べる。その時一人大柄な男が近づいてきた。
「煉冶(れんじ)さん!」
チンピラ達は急に嬉しそうな顔をしはじめた。犬彦が振り返る。
その男はまるでプロレスラーか何かの格闘家のような筋肉質な体付きをしている。
「甲斐煉冶(かいれんじ)、まさかテメーが外道組の頭ってわけねーだろうな?」
「フッ、その通りだよ、もう一度残党を組織し、俺が外道組を復活させた」
「で、このリンチはなんだ?テメーの差し金か?」
「リンチではない、処刑だよ、俺も運がいい、ここでキミ達3人に会えるとはな」
「3人?」
「だが覚醒させてしまうとこちらが圧倒的に不利になる。ここは一旦引かせてもらう」
そう言うと外道組はこの場から立ち去って行った。
犬彦にも、龍仁や十頭もまったく意味がわからなかった。
しかしようやくこの場から回避出来た事で龍仁は安堵した。
取り合えずこの犬彦って男には感謝しなければ。
554 :
犬彦:2008/07/04(金) 11:59:36
[三]
十頭はこの町で一番大きい病院に入院した。
タタラ先生は竜神寺の住職をしている事もあり随時病院にいる事が少ない為、
入院施設がなかった。
十頭は龍仁より学年が一つ下で取り分け仲が良いわけではないが、
家が近い事もあり通学の時は一緒になる事が多かった。
しかしそれは龍仁の見方であり十頭自身は一人っ子という事もあり、
龍仁を兄のように慕っている。
龍仁は十頭の入院している病院まで来ていた。
あの事件から3日が過ぎていた。龍仁もケガをしていたが入院するほどでもなく、
自宅とタタラ先生の所を往復して3日を過ごした。
病室のドアを開ける。
そこにはいくらか全身に包帯をしている十頭ともう一人、
色白で栗色の瞳をした少女が立っていた。
「あ、龍仁さん」
「うわぁ、彼女来てたのか?わりぃ」
龍仁はニヤついた顔で十頭に冗談を飛ばした。
彼女は見た事があった。
十頭の恋人でない事はわかっていた。
555 :
犬彦:2008/07/04(金) 12:00:07
それはよく十頭がその彼女の事を話していたからだ。片想いらしい。
十頭の話ではクラスの委員長だかしているらしいのを聞いた事がある。
クラスの代表で今も何かレポートでも届けに来たのだろう。
龍仁の思惑通り十頭の手に何かの書類が握られている。
「あ、彼女は僕のクラスの委員長で桜咲さんです。」
わかっているけど一応ふんふんと話を聞いて龍仁は挨拶をした。
「で、ケガは?」
龍仁は早くこの場を立ち去ってあげようと用件だけ問いただした。
「もうあと少しで退院できそうです。って龍仁さんは?ケガは?」
十頭は龍仁をびっくりしたかのように龍仁をジロジロ見だした。龍仁にはすでにケガの跡は残ってなかった。顔だって何もなかったかのように傷が見当たらなかった。
「なにジロジロ見てるんだよ、気持ち悪いなぁ、じゃ、また来るからな」
そう言うと軽く手を挙げ足早に龍仁は病室を出た。
十頭の言うように確かに龍仁に三日前の傷は残っていなかった。
556 :
犬彦:2008/07/04(金) 12:00:41
病院を出ると昨日の犬彦という男がバイクにまたがり誰かを待っている様子だった。
「やぁ、犬彦」
「かぁ・・またお前か、なんだ?ダチの見舞いか?」
「ああ、犬彦は何してるんだ?俺を待ってたのか?」
「んなわけねーだろ!妹が用事あるっつーから待ってるだけだ!」
「そか、この間はサンキューな、助かったよ」
龍仁は素直に礼を言った。
犬彦は突然お礼を言われ照れくさそうに横を向いたが
次の龍仁の言葉を聞いて照れくさそうにした自分を恥じた。
「それでお願いがあるんだけど」
こいつ、なんなんだ?俺にお願いだと?
なんで俺がこいつの言う事聞かなければならないのだ。
「お断りしマース!」
557 :
犬彦:2008/07/04(金) 12:01:04
犬彦は茶化した言い方をしてソッポを向いた。
その先に犬彦は反応する。待っていた人物が来たようだ。
「お兄ちゃんお待たせ〜」
先ほど十頭の見舞いに来ていた桜崎だった。龍仁を見て軽く会釈をした。
「犬彦の妹なのか?」
「まぁな、うらやましいのか?」
と、犬彦はニヤニヤして龍仁を見た。犬彦は妹が結構もてる事を知っている。
龍仁のさっきの反応はそれだろうと思った。
しかし龍仁はただ先ほど会ったばかりの人が犬彦の兄弟というだけの軽く驚いた反応だ。犬彦は龍仁がどんな反応するか楽しみにしていた。
しかし以外にも龍仁は落ち着いた表情で「ああ、うらやましいな」と一言だけ言ってその場を去った。犬彦は龍仁の表情に一瞬くもりがあったのを感じた。
558 :
犬彦:2008/07/05(土) 12:30:45
[四]
結局、犬彦は龍仁の願いを聞く事になった。最初は話だけ聞くつもりだったが。
龍仁の願いとは 姉の捜索 であった。
犬彦はもともと組頭であった為、人脈も多い。
捜索をお願いするには持ってこいの人物だと龍仁は思っていた。
犬彦がなぜ願いを聞く事になったか?それは龍仁に共感したからだ。
自分と似た境遇の持ち主。両親の顔も知らずに育った二人のきょうだい。
しかし龍仁は今一人きりだ。素直に協力してやろうと犬彦は思った。
龍仁が犬彦からの連絡を待ちわびて1週間が過ぎた。
まぁそんなすぐには見つかる訳ないと思っていたが、夏休みまでは残り4日となっていた。夏休みまでに姉の所在の手がかりさえあれば会いに行こうと計画していた。
そんな矢先、タタラ先生から呼び出しがあり診療所に赴いていた。
559 :
犬彦:2008/07/05(土) 12:32:02
いつもの診療所、そこには普段と変わらずに座っているタタラ先生と長髪の黒い背広を着た男が立っていた。
「こちらは沙門先生じゃ、先生と言っても医者ではなく家庭教師じゃがな」
「やぁ、よろしく龍仁」
男は手を差し出す。何がよろしくなのか意味がわからなかった。
「今度の夏休みは沙門先生と一緒に過ごしてもらう」
「はぁ?勝手に決めるなよ!タタラ先生」
「龍仁、お前は進学の事も考えなければならないじゃろ?」
「進学なんかするつもりはない、俺は卒業したらこの町の漁師になる」
「何にせよ今のままじゃ勉強は必要じゃ」
「タタラ先生、俺を監視するつもりだな?俺が姉を探しに行かないように」
タタラは一瞬焦った表情をした。沙門は無表情でやり取りを見ていた。見ているというより監視しているような目だった。
龍仁が診療所をあとにし走り去る。そして沙門は腕を組みタタラを見た。
「重症だな、しかしまだ彼をこの町の結界から出すわけにはいかない。姉と会わすのもな」
「わかっておるよ・・・」
タタラは哀れむような目で窓から外を眺め。走り去る龍仁を見つめていた。
560 :
犬彦:2008/07/06(日) 02:01:15
オ〜スッ!
しばらくレスが続かないんでな、連続投稿してみたw
こんな時間に今レスしてるのはもちろん飲み帰りだからだw
そいじゃ寝るわw麒麟とチビ四天王、他 名無しさん おやすみ〜
MIDARAにみえた
562 :
犬彦:2008/07/07(月) 13:36:21
おw
>>561まちがいさん いらっしゃ〜いw
確かに見えなくもないw
ヒミカ「お兄ちゃーん七夕だよー(´∀`)お兄ちゃんは何をお願いした?」
ナユタ「ちなみにナユタは身長とお胸をおっきくしたり、
家族やアガルタのみんなにあったり、かわいいぬいぐるみが欲しいです(´ー`)」
バサラ「そうめん食べたい…(´ω`)」
ロキ「ナユタさんとバサラさんは七夕を勘違いしてるみたいですね><」
ヒミカ「お兄ちゃんのお願い事も聞かせてね!(´∀`)」
ヒミカ「やったー!ハイパー七夕タイム突入でみんなのお願い事が叶うよー(´∀`)」
ナユタ「あ!忘れてました!ゲーム版マダラのリメイクもお願いしないと…(´ー`)」
ロキ「これで僕とヒミカちゃんはいつまでも幸せな恋人同士です><」
バサラ「そうめん、そうめん…(´ω`)」
ヒミカ「ちなみにヒミカのお願い事はみんなハッピーになれますように、だよ(´∀`)」
565 :
犬彦:2008/07/08(火) 09:13:34
オッス!おチビたち元気だったか??
そういや昨日は七夕だったんだな。
マダラのゲームリメイクはいいな〜
ロキの願いはどうでもいいw
そうめんも関係ないしw
ヒミカの願いはいいな!俺もヒミカと同じ願いだ!
取りあえず昨日は会社に買っておいたアイスが食われてなw
アイスごときだが、かなりへこんだよw
566 :
以上、自作自演でした。:2008/07/09(水) 22:46:40
ジャト鍋うめー
567 :
犬彦:2008/07/10(木) 09:16:48
くっ・・食ったのか??
>>566食っちまったのか??
次の日起きたらお前の耳が兎の耳になってるぞw
にしてもこの暑いのに鍋か・・・
568 :
犬彦:2008/07/10(木) 09:20:05
[五]
夏休みまで残り一日、また龍仁は姉の夢を見ていた。
いつもは覚えていない夢の中なのにいつもと違う感じがした。
今までは影のようにしか登場しない人物の顔がはっきり見える。
いや、すべてではなかった。一部の人物の顔だけがはっきり見えていた。
犬彦、その妹、十頭もいた。タタラ先生もあの家庭教師の男も。
うしろ姿の少女が立っている。龍仁は思った。エリス姉さんだ。
少女は振り向きながら龍仁に手を差し伸べる。少女の顔が見えそうになった時、
少女は光に包まれ消えていった。少女は龍仁に向かって叫んでいた。
「・・ダ・・・ラ・」
そして目が覚めたと同時に犬彦から龍仁のもとへ連絡がきた。焦る気持ちを抑え犬彦との待ち合わせの公園に龍仁は走る。
今回の夢はなぜかハッキリ覚えていた。いつもはうろ覚えなのに。姉が助けを求めているような、そんな印象が残っていた。
既に犬彦は公園のベンチに腰を降ろしていた。もう夏だって言うのに今日は心地よい涼しさであった。
569 :
犬彦:2008/07/10(木) 09:21:38
「犬彦、何かわかったのか?」
「ああ、その前に龍仁、フルネームで自分の名前を言ってみろ?」
「ん?夏目龍仁だけど?知らなかったのか?」
「いや、この町に夏目龍仁って人物は存在しない。存在するのは伏姫龍仁って名前、お前の事だ」
「な??」
「お前が5歳の時点で苗字が変更されている。何か心当たりあるだろう?」
「俺が姉のもとへ養子に行く話があった年齢だ」
「そうだ、お前は現在伏姫家の養子という事になっている。つまりお前の姉は伏姫という姓の家にいる。」
「養子の話は断った筈なのに・・・。それで姉はどこに?」
「ちょっと待て、場所まではわかっているがお前の姉がそこにいるかまではわからない」
「どういうことだ?」
「伏姫家ってのは資産一千億の伏姫財閥の事だ。お前も聞いた事ぐらいあるだろう。伏姫財閥の家族構成などはすべて隠されている。理由はわからんが、調べてもガードが固すぎて何も調査できなかった」
「そうか、直接行って確かめるしかない。俺の名前の理由も」
「そうだな、場所は東京の武蔵野にある。俺も一緒に行ってやりたいがこれでも忙しいんでな」
「いや、サンキュー犬彦、感謝する」
立ち去ろうとした龍仁が振り返りもう一度犬彦を思い出したように見た。
「そういや外道組はなんで十頭を狙っていたんだ?」
龍仁の質問に犬彦は一瞬困ったような顔をしたが、ま、いいかみたいな顔をして話し始めた。
「俺や十頭、あと甲斐煉冶ってのは古くからの因縁でな」
「古くからの因縁・・・・」
龍仁はその言葉にいつも見る夢の事が一瞬頭をよぎった。
あの夢は現在の時代ではない事がわかっていた。変わった服装や見慣れない風景。
ならあれは前世なのか?この犬彦も登場していた。
なんて名前だったっけ?・・・
なぜか急に考えを張り巡らさなければいけない衝動にかられた。
犬彦は急に考え込む龍仁を不思議そうな顔をして見ていた。
570 :
犬彦:2008/07/10(木) 09:22:09
「聖・・神邪・」
龍仁は思わず口に出して呟いていた。なぜ口に出してしまったのか、少し驚いた龍仁だが、それよりも犬彦の方が驚いた表情をしていた。
「なぜ俺の名前を?!!!」
犬彦は龍仁の両肩を興奮したように鷲づかみにしていた。
「ちょ、待ってくれ、俺がお前の名前言ったか?」
確かにそうだ。ごまかそうとそう言った龍仁も不思議だった。犬彦=聖神邪の話しは一切していない。龍仁の夢の中の話だ。だが?なぜ??俺の夢の中の犬彦=聖神邪の事を目の前の犬彦は知っている?
「龍仁、俺は前世では聖神邪と呼ばれていた。これは同じ前世の記憶を持つ物しかわからない事実、外道組の件も前世での因縁で転生していたものが狙われた。」
「前世での因縁?じゃ十頭が」
龍仁は少しだけ理解してきた。夢の中には十頭もいた。だから狙われた?非現実的な会話だが龍仁は素直に理解していった。
「龍仁、お前は前世でなんて呼ばれていた?お前は誰だ?」
半ば興奮気味の犬彦が龍仁に詰め寄る。
一瞬姉の姿が龍仁の頭をよぎりハッと我に返る。夢から覚めたような気分、寝起きのようだった。
犬彦の両手を振りほどき立ち去ろうとする。振り向き犬彦を見た。
「俺は・・・俺は伏姫龍仁だよ。犬彦」
その二人のやり取りを遠くから携帯電話を耳にあて監視していた人物がいた。兵頭沙門だ。
「摩陀羅は覚醒してしまったようだよ。タタラ・・・。だが、まだ摩陀羅としては生きていかないらしいが・・・さて、ここからが問題だな」
沙門は携帯電話を切り、近くに止めてあった車に乗り込みその場がら消えた。
犬彦は立ち去る龍仁の背中を見て龍仁に聞こえるように呟いた。
「摩陀羅・・・」
その声に反応した龍仁は立ち止まりゆっくり振り向く。
そして ――摩陀羅は歩き始めた――
571 :
マダラ:2008/07/10(木) 12:24:09
でも嘘なんだよ。
572 :
犬彦:2008/07/11(金) 09:12:46
>>571マダラ?意味ありげな発言だなw
さて、取りあえずキリが悪いので続けて話しを載せるぜ!
[六]
今日から夏休みが始まる。龍仁は少し大きめのバッグに必要な物を詰め込んで家を出た。老夫婦には姉探しの事も自分の姓が伏姫なのも話していない。
ただ夏休みの間だけ町を出て行きたいと話しをした。
老夫婦は何も聞かず、一生懸命に龍仁の荷造りを手伝ってくれたりお弁当を作ってくれたりした。
タタラ先生から何か聞いていたかも知れない。でもそんな感じはみせなかった。
最後に龍仁は「いってきます。お父さん、お母さん」と話した。
17年間、龍仁は老夫婦の事をおじさん、おばさんと呼んでいた。龍仁なりに感謝を込め、また自分の気持ちを伝えるべくそう話した。
自分はまた戻ってくる。この今の両親のもとに・・・。
老夫婦にとっては一番うれしく待ち望んだ言葉だった。
573 :
犬彦:2008/07/11(金) 09:14:22
港についた。ここから船で移動して町を出る。
しばらく腰を降ろして少しだけ離れるこの町を愛おしくおもい眺めていた。
その視線の先に見慣れた顔ぶれが龍仁に向かって歩いてくる。外道組の連中だ。
人数が多い。ボスの煉冶を中心にその後を10人ぐらいが押し寄せてくる。
「龍仁、少し付き合ってもらいたいんだが?」
煉冶はニヤリと笑い話しかけてきた。
「頭数揃えないと何もできないのか?漲緋統凱聨(チョウヒトウガイレン)だっけか?」
「ふふふ、やはり覚醒していたかぁぁ!マダラァ!」
そう言い放つと煉冶の左手が膨れ上がり龍仁の首を掴む。
煉冶の左腕だけ怪物の姿へと変化した。爬虫類のような恐竜のような皮膚であった。
「ぐっ、いきなりこれかよ・・・」
龍仁は右手から少龍を足元に解き放つ。
地面が割れ煉冶がバランスを崩した隙に間合いを取る。逃げるつもりはなかった。
これも龍仁の旅の目的、マダラとしての目的でもある。
前世では魍鬼八大将軍からチャクラを取り戻す為に旅をしていた。
現代では?
この時代でも同じ目的であった。龍仁の体には消えない傷が8つある。
傷と言うより痣、もしくは何かの紋章のような跡が残っていた。
暴行を受けた傷はすぐ完治しているのに記憶にないこの傷は今も消えない。
龍仁は確かめたかったのだ。
574 :
犬彦:2008/07/11(金) 09:15:25
この傷はチャクラを抽出した跡だ。俺のちから。
姉を探す旅は本来の俺を取り戻す旅でもある。
覚醒したあとに記憶の断片が合わさり続ける。今まで出会った人物と夢の人物。
自身の宿命、この時代に転生した意味を探す旅。
「ほう、もう少龍まで使えるようになっていたのか、面白い!」
既に煉冶の体はもとの人間の姿を形成していなかった。
体格は3倍ほど膨れ上がり龍仁が前世で見覚えのある姿に変体していた。
周りの手下も次々と怪物の姿になっていく。
周囲の人は現実離れした光景に絶句し、悲鳴をあげるものもいた。
龍仁に戦いの場所は選べなかった。龍仁の周りには異形の怪物が取り囲んでいる。
一体づつ距離を持ち確実に倒すしかない。今の龍仁は生身の肉体。
前世のようにバトルギミックは搭載されていない。今の武器は少龍のみだった。
しかし、今の龍仁が放つ少龍は一日7発が限界だった。あと6発。
龍仁は距離をたもち魍鬼の頭めがけて少龍を確実にぶつけていった。
3体の魍鬼が頭部を破壊され赤緑色のゼラチンのようなものをぶちまけて倒れていく。
龍仁には考えがあった。逃げながら手下を数体倒し隙を見て煉冶にありったけの少龍をぶつけ倒す。そうすれば手下の魍鬼など逃げ出してしまうだろう。
575 :
犬彦:2008/07/11(金) 09:16:06
倒れた手下を蹴飛ばしながら煉冶が迫る!
龍仁は突然立ち止まり野球のピッチャーのように突然に煉冶に振り向く。
「おおぉりゃ!食らいやがれ!」
煉冶の顔面に先ほどよりも大きい少龍がクリーンヒットした。後ずさりする手下達。
龍仁は逃げながら残り3発分の少龍を1発の強力な小龍に練っていたのだ。
「?」しかし煉冶は倒れない!
「忘れたか?マダラ、俺は八大将軍の中でも一番タフなんでな」
「くっ・・そうぉお!!」
龍仁は煉冶のボディに足蹴りする。無意味な事はあとから気付いた。
強靭なボディを持つ煉冶に生身の人間が蹴りを入れても本人が傷つくだけだ。
「ほう、どうやらもう終わりらしいな」
煉冶は余裕の表情で腕を組み龍仁に近づく。
576 :
犬彦:2008/07/11(金) 12:28:14
[7]
展望台の上に一台の車が止めてあった。
乗っているのは沙門とタタラだ。龍仁の戦いを眺めている。
「これも運命だよタタラ。今はまだマダラをこの町の結界から出してはだめだ。
出ようとするなら消えてしまった方がいい。アガルタに力が渡ってしまうならね」
「し、しかし、まだアガルタに力が渡ってしまうとは決まっておらん」
タタラは両手を合わせ祈りながら龍仁を見つめている。
マダラ・・・タタラは龍仁に生きてほしいと強く願っていた。
二人の乗った車に一台のバイクが横付けして止まる。犬彦だ。
「よう、お二人さん。ありゃあんたらの差し金か?」
「私たちではない。弥勒機関(みろくきかん)だ」
「まぁどっちにしたって俺は助けるけどな」
タタラが車から降りる。
「待ってくれ、ユダヤ、これを龍仁に渡してくれ」
「ん?なんだぁ〜? こっ!これは」
タタラは長い布に包まれた物の紐を解いていく。
「そう・・・闇のクサナギじゃ」
沙門も慌てて車から降りる。
「タタラ!勝手なまねを!」
「わしも龍仁を失いたくないのじゃ、かけてみようじゃないか?あの子に」
「よし!じゃこれはちょーだいするぜ!」
犬彦はタタラから剣を取り上げ龍仁のもとに走る。
577 :
犬彦:2008/07/11(金) 12:28:48
煉冶が片腕で龍仁の首を持ち上げる。龍仁は足をバタつかせながらもがくが、
かえってそれが龍仁の首に負担をかける事になる。意識が遠のいていく―――
目の前が闇に飲み込まれようとしたとき、一瞬白い光が見えた。
龍仁は尻餅する状態で地面に叩きつけられる。
先ほどまで強いちからで龍仁の首を掴んでいた煉冶の腕にちからがない。
目を開け腕の先を見ると綺麗に切断されていた。
「うごぉごばぁ!!!」
煉冶が痛みにもがき苦しむ。周囲が緑色の血で染まる。
「霊妙剣だ。覚えてるか、龍仁?」
目の前に犬彦がいた。闇のクサナギを龍仁に放り投げる。
「俺は前世でこいつに腕をやられたからな、これで借りは返した。
あとは龍仁、お前がその剣で決めろ。雑魚は俺にまかせとけ」
「あぁ」ゆっくり立ち上がる龍仁。
「調子にのるんじゃねぇぞ!!!!」
煉冶が怒りに狂いながら突進してくる。
龍仁は冷静に剣を構え残りの掌妙勁を絞り出しで剣に流し込む。
「これが始まりだ!俺の運命!前世での宿命!すべて俺の手で終わらせる!!」
霊妙剣を放つ。煉冶の胸元に吸い込まれるように光の刃は体を通り抜け切断される。
断末魔をあげる事なく煉冶の体は上下に分かれ蒸発していく。
578 :
犬彦:2008/07/11(金) 12:29:19
「こいつら死ぬと蒸発するんか?まぁこんな化け物の死体あったら
日本中が大騒ぎだろうしな、信じる信じないは別として・・だが。」
犬彦はすでに手下を倒し足元にまだ蒸発しきれていない魍鬼の肉片を
足でつつきながら話した。その時、龍仁に変化が起こる。
「ぐっ」
龍仁は胸を押さえ苦しみだす。龍仁の体にチャクラが一つ戻ったのだ。
しばらくしてようやく龍仁は落ち着きを取り戻す。
「ハァハァ、戻ったのか?俺の一部が・・・」
「そうみたいだな、ようやく1つな」
「あと・・・7つか・・」
遠くから二人に駆け寄る人物がいた。十頭と犬彦の妹だ。
「龍仁さん、大丈夫ですか?」 「お兄ちゃん!大丈夫?」
それぞれが二人を心配する。
既に十頭はロキとして犬彦の妹はヒミカとして覚醒していると犬彦は話した。
最初の戦いが終わった。龍仁はこのあと船に乗り込み沈む夕日を眺めていた。
十頭は一緒に行きたいと言ったが断った。
犬彦はもともと付いて行く気はないようだった。
ただ、龍仁の心には力強い物が宿っていた。チャクラを取り戻したから?
いや、この胸の重みは仲間の絆ができた事のあかしのように思えた。
【第一部 摩陀羅覚醒篇 完】
お疲れさん。
そうめんでもおごるよ。
580 :
犬彦:2008/07/12(土) 03:16:14
オッス!またこんな夜中にレスするぜ!
>>579そうめん!やっぱ夏はそうめんだな!
そういやバサラがくいたがっていたっけw
581 :
以上、自作自演でした。:2008/07/12(土) 03:17:14
カンチョー
バサラにはザーメンをごちそうしたい
583 :
以上、自作自演でした。:2008/07/12(土) 10:15:09
MANKO
584 :
犬彦:2008/07/13(日) 01:07:03
585 :
以上、自作自演でした。:2008/07/13(日) 18:57:32
ヒミカと書いてブラコンと読む
586 :
以上、自作自演でした。:2008/07/14(月) 20:13:53
キリンたんのパンティ
587 :
犬彦:2008/07/15(火) 09:30:55
オッスゥゥ!
>>585あいつはそんな感じでもないぞ。どっちかといえば
恋人とかできたらデレデレするタイプ
>>586ふ〜また まちがいさん来たか!w
588 :
以上、自作自演でした。:2008/07/15(火) 19:16:39
ロキを殴っておいたよ
やったねユダちゃん!
589 :
犬彦:2008/07/17(木) 12:20:29
>>588ユダちゃんってw
初めて呼ばれたなwロキの件か・・・
サンキュー!!w
590 :
以上、自作自演でした。:2008/07/19(土) 00:02:26
ロキかわいいのにいじめちゃだめだよ
591 :
犬彦:2008/07/19(土) 01:01:40
オッス!
>>590そうだな、昔はかわいかった・・・
今は・・・まぁ、よしとしようw
ところで田島版転生編でおかしな所に気づいた人はいるか?
少し解説を入れようw
まず第一話で屋上で俺が不良どもに小龍をぶつけるシーン
左手でぶつけようとしてなぜか次のコマでは右手でくらわしているw
あれはフェイントだw 次!
第二話の見開き表紙でなぜかネックレスが描かれていない
>>505でも話したがあれは描き直されたものなので
描くのを忘れたんだなw 次!
同じく第二話の冒頭部分、俺はギターリストなのに
なぜかベースを弾いている。??なぜだ?
これはさすがに作者もまちがえないだろう??
いあいあ、俺は曲を作るときにまずベースで全体の
コード進行を決めるんだ。ギターやボーカルのメロディーは
頭に入っていて、それにベースを乗せ曲全体のバランスを
調整していくのだ!
ギターはしまってありますw
よし寝るぞ!おやすみ〜
592 :
以上、自作自演でした。:2008/07/21(月) 19:45:54
ヒミカたちは夏休み真っ盛りかね?
お兄さんも大変だなぁ。
593 :
犬彦:2008/07/22(火) 10:55:13
おはようっス!
>>592そうか、もう夏休みなんだな!
あいつらは4人でどっかに遊びに行ってるだろうw
使われる身としては夏休みが恋しいぜw
594 :
犬彦:2008/07/22(火) 12:30:10
MADARA 転生編 龍仁の章
【第二部 邂逅篇】
[1]
今まで嗅いだ事のない臭いがした。
異臭と呼ぶにふさわしい臭いだと電車に揺られながら龍仁は思った。
化粧品か何か?それにしても電車に人が多すぎる。息が詰まるおもいで電車を降りた。
東京に着いたのは昨日の夜だった為、ネットカフェで一晩過ごした。
犬彦に聞いた住所を頼りにここからどう行けばいいのかついでに道を調べた。
あと武蔵野にはタタラ先生の兄が住んでいるらしかった。
昨日の騒ぎのあと、タタラと沙門が龍仁の前に現れた。
タタラは兄の居場所を龍仁に教え、そこに泊まる様に話した。
この間まであんなに反対していたタタラだったが。
そして今日、取りあえず伏姫家の周辺に行ってみようと思った。
場所だけ把握しタタラの兄の所へ行くつもりだ。
595 :
犬彦:2008/07/22(火) 18:10:49
[2]
夏休みの早朝だと言うのに学生服を着た人をよく見かける。
部活動以外にもあきらかに勉強しに学校へ行く者もいた。
龍仁の町では夏休みに学校に行く事など1日ぐらいだ。その1日も休む生徒が多い。
犬彦に教えてもらった住所に着く。高い塀がずっと続いている。
龍仁はグルっと周りながら門を探す。
門は数箇所あったがどれも閉ざされていて15分程でようやく使用されている門に辿り着く。なんて広さだと思った。
予想通り門には守衛が一人いた。守衛は龍仁を見るなり
「ど、どうぞ、ミオ様」と言って門を開けた。
龍仁は顔色一つ変えずに伏姫家の敷地に足を踏み入れる。
しかし心の中では[誰かと勘違いしたらしいが、まぁいいか]と思っていた。
敷地内は何か異様な感じがした。龍仁の町とは正反対の感じ。
何かの結界が張られている?しかも邪悪な?
敷地内は限りなく広かった。龍仁は道沿いに一番大きい建物を目標に歩いていった。
黒塗りの高級車と執事らしき人物の後姿が玄関前に止まっているのが見える。
玄関から一人の女性が出てくる。龍仁はその姿を見てドクンと胸が跳ねた。
姉さんだ!幼い頃の記憶しかないが、あれはまぎれもなく姉さんと感じた。
女性と龍仁の目があった。思わず龍仁は声を出しそうになった。
596 :
犬彦:2008/07/22(火) 18:12:27
「エリス姉さ・・・」
しかし龍仁は声を止める。もう一人の女性が玄関から出てきた。
龍仁は目を疑った。もう一人の女性は最初に出てきた女性とうり二つであった。
双子?しかし、外見はそっくりというより、
ほとんど区別が付かないが二人目の女性は何か不快な感じがした。まるで白と黒。
「あれ?由紀姉さん、あの子 ミオにそっくり」
「あらほんと麒麟(きりん)。守衛が間違えて入れてしまったのね」
最初の女性が麒麟?そして次に出てきたのが由紀だって?姉ではない??
執事がゆっくり振り向く。
「お二人は先に車にお乗りください」
執事はニヤリと龍仁を見る。執事の顔が一瞬不気味に見えた。
車が走り去り執事がゆっくり龍仁に近づく。
597 :
犬彦:2008/07/22(火) 18:13:47
「私は伏姫家の執事をしております兎屋と申す者です。
よくここまで入り込んだものだ。普通の人間では入れない筈なのに・・・」
兎屋は不思議そうな顔をして龍仁をしげしげと見ている。こいつ何かやばい感じがする。
「何者です?あなた?」
そう兎屋が話すと同時に龍仁は振り向き走り出した。案の定、兎屋が追いかけてくる。
「逃がしはしないわよ。まぬけめ!そっちは行き止まりよ」
龍仁の前には5メートルぐらいもあるヘイがある。
しかし龍仁は止まらずに突っ込む。
「な、なにを?!」
龍仁は軽々とジャンプしヘイの上に着地した。後を振り向き、
「お前もジャンプして来たらどうだ?兎なんだろ?」
「くぅ〜何者なの?!あんた?!!」
「じゃぁな、ウサギ!」
龍仁は向こう側へ飛び降り伏姫家の敷地内から出た。
そして先ほどの高級車が龍仁の横を通り過ぎる。
車の中の女性と目があった。今のは麒麟って子の方だなと龍仁は思った。
そして取りあえずタタラの兄さんの所へ向かうことにした。
598 :
犬彦:2008/07/24(木) 17:58:51
[3]
タタラの兄、案の定見覚えのある顔が出てきた。
「龍仁か?」
「あぁ、スクネだったよな。この時代でも世話になるぜ」
スクネの家は今風の家ではなく昔ながらの木のにおいのする家だった。
龍仁は大きく息を吸って吐き、ようやく落ち着ける場所に来たと思った。
居間へ案内されお茶と菓子をだしてもらった。
ここはスクネ一人だけが住んでいるらしい。
「龍仁、お前の周りに邪悪な臭いが残っておる。伏姫家に行ったのじゃな?」
「別に隠すつもりはないけど、行ってきたぜ」
「何を見たのじゃ?」
「双子の女性、兎屋と言う執事、そして俺はミオと言う奴に間違えられた」
「そうか、本来タタラは私にお前を説得してほしくて
ここに寄こしたみたいじゃが、遅かったみたいじゃな」
スクネはベランダへ出て座り込んだ。
「我らはいつの時代でも役割を持って転生する。今のわしの役割は伏姫家の監視じゃ」
「何か知ってるのか?」
「ここまで来たら説明せん訳にはいかんじゃろ・・・。心して聞くがいい、摩陀羅よ」
スクネは龍仁と呼ばず摩陀羅と呼んだ。
龍仁はその呼び名に今回の事は前世にも大きく関わっている事だと認識した。
599 :
犬彦:2008/07/24(木) 17:59:23
「伏姫家は既に12年前、アガルタの手に落ちておる」
「な、なに!」
「お前に養子の話がありエリスが伏姫財閥のヘリを使いお前に会いに行ったときじゃ」
「ちょっと待ってくれ、俺は養子の話は断り、姉も会いに来なかった筈だ!」
「いや、会いに行ったのじゃよ、エリスはお前に」
「な、なんだって」
「向かう途中にアガルタの攻撃を受け意識不明の重体となった。
そして目が覚めた時、今までの記憶をなくしみずからを麒麟と名乗った」
「そんな、じゃあ、あの麒麟って女性がやはりエリス姉さん!」
「そうじゃ、そして二ソの杜のキリンでもある。そして伏姫家は
アガルタの手に落ち、麒麟は見た目は通常の生活を送っているが、
すべてはアガルタの監視下による作られた生活」
「早く助け出さないと!なんでこんな重要な事をタタラ先生も言わなかったんだ!」
「時が来るのを待っていたんじゃ、今はまだ事を起こすには早すぎる」
「時ってなんだ!!俺は今すぐにでも姉さんを!」
「落ち着くのじゃ、チャクラを一つしか持たないお主じゃ勝ち目はない。
相手はリリスと影王じゃぞ?」
600 :
犬彦:2008/07/24(木) 18:01:00
「由紀って奴がリリスで俺が間違えられた奴が影王か・・・。影王まで・・・なんで?」
「影王はアガルタの闇王(ミオ)として操られておる。
リリスと兎屋はもともとあちら側じゃ。
そして兎屋の前に執事として使えていた白沢は監禁されておる」
「白沢まで・・・、ちくしょおぉぉ!!」
「落ち着くんじゃ龍仁、更にミオは3つのチャクラを取り込んでおる。
アガルタの狙いはスペアの方の覚醒。由紀をキリンに、
ミオを摩陀羅にする入れ替えじゃよ」
「くっ・・・。姉は・・・姉はなぜ生かされているんだ。
奴らの狙いがスペアの覚醒ならば、今のキリンを生かさない筈」
龍仁は龍仁としてではなく摩陀羅として質問した。
奴らを叩くにはすべてを知る必要がある。
「白沢のおかげじゃ、監禁されながらも強い念でエリスを守っておられる」
しばし沈黙が続いたが龍仁が落ち着いた表情で口を開く。
「サンキュー スクネ。いろいろ話してくれてありがとうな。
だが、ここまで聞いて俺もじっとしてられない!」
601 :
犬彦:2008/07/24(木) 18:02:19
龍仁は闇のクサナギを取り出し表へ向かう。
「待つんじゃ!摩陀羅!」
龍仁が表に出ると一人の男が立っていた。
白い髪?光の当たり方によっては金色に見えなくもない獅子のような髪型
、そして印象的な太い眉。
「おっと待ちな、摩陀羅」
「誰だ?お前?」
「東日流 隼人(つがるはやと)、そこの爺いの言う通り今のままじゃ返り討ちだな」
「お前、見覚えないが、この感じ・・・魍鬼だな?」
「見覚えないって冷たいなぁ〜。まぁ、待て、今の所は敵対するつもりはない。
少し話しを聞いてもらおうか?」
602 :
以上、自作自演でした。:2008/07/27(日) 22:48:57
おもしろす
603 :
犬彦:2008/07/28(月) 09:29:03
オッス!
>>602サンキュー!ぜひ続きも読んでくれ!
ちょい今風邪気味でな。また風邪かよって感じだw
クーラー病だな・・・こりゃ・・・
皆も気を着けようぜ!
604 :
以上、自作自演でした。:2008/07/30(水) 06:40:34
セイシンジャの頭をなでたい
605 :
犬彦:2008/07/30(水) 08:57:48
おはよ〜!
>>604なでてもいいが、かなりのクセッ毛でな、手に刺さるぞw
まぁそれは冗談だが、みんなクセッ毛が多いよなw
特に影王!あいつは何もセットしないと前髪まで逆立つからなw
606 :
犬彦:2008/07/30(水) 10:52:00
[4]
スクネは東日流という男を信用していなかった。
しかし龍仁はこの男に着いて行くとスクネに話した。
スクネも結局渋々着いて行く事になり3人は喫茶店へ入った。
「話しってなんだ?」
「お前って案外せっかちなんだな。取りあえず何か頼めや。」
3人は適当に飲み物を注文して東日流の言葉を待つ。
「俺の前世は蛇括神憑分(ダカツシンヒョウブ)。影王に寄生していた魍鬼だ。
しかしアガルタに取り込まれているわけでもない。どちらかと言えば弥勒機関よりだな」
「弥勒機関?アガルタと弥勒機関ってのはグルじゃないのか?」
「フッ、なんにも知らないんだな?どちらかと言えばお前やスクネ、
お前の港町であった転生した仲間と弥勒機関がペアみたいな物だ。
アガルタは対抗すべき軍団だ」
「じゃぁなぜ力を合わせない?なぜ弥勒機関は港町で俺達を襲ったりしたんだ?」
「宿命だからさ。戦い、最後に残った物がその力でアガルタに攻め勝つ。
そういうシナリオだ。」
うつむき何かを考える龍仁、スクネが始めて話しに割って入る。
「お主の目的はなんじゃ?」
「そうだな、本題に入ろうか。俺の狙いはミオ。龍仁の狙いはキリン。
手を組もうって事だ」
607 :
犬彦:2008/07/30(水) 10:53:40
「手を組むだって?魍鬼のお前と俺が?」
「おいおい、摩陀羅。お前だって似たようなもんじゃないのか?」
「・・・」
「そこでだ。手を組むってもコマが足りない。俺やお前だけじゃさすがに無謀すぎる」
「仲間と力を合わせれば・・・」
「察しがいいじゃないか。しかし転生した仲間はすべて把握できていない」
「そうだ、犬彦なら力になってくれるはずだ」
「残念、そいつぁ今日本にいないぜ。あとそいつの妹は戦闘向きではない。残りは・・」
「十頭と沙門」
「そうだ。奴ら二人を利用する」
「利用じゃない!協力してもらうんだろ?」
「どっちでもいいさ、そいで爺さん?その辺を手配してくれ」
「無理じゃ、こんな無謀な計画に力は貸せん!」
「なら俺は摩陀羅と二人で乗り込むがな」
「くっ、」
龍仁が席を立つ。
「信用していいんだな?東日流・・」
「俺だってこれでも命かけるつもりなんだぜ?」
「わかった。頼むスクネ、協力してくれ」
「仕方がない、タタラと掛け合ってみる事にしよう。
ただしお主たちだけで勝手に事を起こすではないぞ」
お初ですが犬彦さん!すっごく面白いです!
ずっと会いたかったマダラとキリンがいる〜〜〜
続き楽しみにしています(^^)
609 :
犬彦:2008/07/31(木) 09:02:51
オッスゥ!
>>608おおw感想サンキューな!
少なからずマダラを忘れないで読んでくれる人がいるとうれしいぜ!
しかし天気が良くないな、しかも蒸し暑い・・・。
水分の取りすぎにも要注意だな、腹壊すぞ!
610 :
以上、自作自演でした。:2008/08/01(金) 03:33:32
∀`) お兄ちゃん頑張って!
611 :
犬彦:2008/08/01(金) 09:38:18
おはよ〜
>>610おwヒミカか?何か顔半分隠れてるぞ
まさか半分だけ日焼けしたのか?w
612 :
犬彦:2008/08/02(土) 16:45:28
[5]
犬彦は中東に飛んでいた。
自分と対となる戦士がいるとタタラから教えてもらったからだ。
もともと知っていたらしいが今回の龍仁の行動に焦った表情をして犬彦に告げた。
弥勒機関は既に転生戦士の所在の把握ぐらいは出来ていたのだろう。
そこは戦場だった。
人間同士の戦争?まったく馬鹿げていると犬彦は思いながら一つのキャンプ地に入った。そこには指揮官のカオス・リヴァイアサンがいた。
「よう、カオス」
「ユダヤ、早かったな」カオスは待っていたかのように犬彦を迎える。
「って、お前、俺が来る事わかっていたんか?」
犬彦がカオスに付き添っている老人に目をやる。徐福。
「なるほど、タタラとはメル友ってわけか」
もう一人、大徳寺貴更がいた。犬彦も現世では知らない仲ではなかったが、
彼女は何年か前に日本を旅立ちカオスと再会、そして旅を続けていたらしい。
カオスにかけられたアガルタの呪縛を解く方法を求めて。
犬彦は貴更に軽く手を上げ挨拶を交わしカオスの方を見た。
613 :
犬彦:2008/08/02(土) 16:48:41
「カオス、摩陀羅が現れた。」
カオスは冷静に犬彦を見つめこう言った。
「少し待ってくれ。ユダヤ、お前に協力してもらいたい」
「?」
「この先の景色に見覚えないか?ここは遥か昔、炎の回廊と呼ばれていた」
「炎の回廊跡?まぁ言われりゃそういう霊的な感じは受けるがな」
「今、我々が戦っているのは淒斬刃双臀(せいざんばそうび)を指揮官とする軍団だ。
回廊跡を中心に今も戦争が続いている」
「なるほど、で?回廊跡に何があるってんだ?」
「蒼炎(そうえん)・颶風(ぐふう)」
「魔人の争奪戦ってわけか」犬彦は楽しそうな顔をした。
「そうだ、しかし今眠っている魔人は兵器の体だけで核となる脳がない」
「はぁ?そんなもん手に入れてどうする?」
「彼らは人間として転生しているんだ、ユダヤ。
紹介しよう。魔人のパイロット、レオン・シャムロックとグレイシー・トーゴーだ」
部屋の奥から大柄な男が二人犬彦の前に現れた。
彼らが魔人に乗り込み操作するのだそうだ。こうなると戦況は互角のように見えたが、
カオスの軍団は魔人を手に入れる戦い。敵は魔人の破壊が目的になる。
そうなれば結果的にカオスの軍団の方が戦い方が限定され不利になる。
破壊だけの戦いと守りながらの戦い。
しかし犬彦が来た事により戦況が一変する可能性が出てきた。
614 :
犬彦:2008/08/02(土) 16:49:39
徐福が話しに割って入る。
「カオス様、龍仁様の件はどうします?」
犬彦が徐福を見る。犬彦の鋭い視線に気付いた徐福は話しの矛先を犬彦に向ける。
「今、龍仁様はアガルタの魔に取り込まれた影王とリリスに戦いを挑もうとしております」
「はぁ?あいつ何やってんだか」
カオスが全員に視線を送れる位置に移動する。
「龍仁の事もあるが、今ここを離れれば魔人はやつらの手に渡ってしまう。
タタラが犬彦を寄こしたのは魔人を手中に収め早くに日本に向かえということだ。
更に淒斬刃双臀を討伐できれば日本にいる摩陀羅にチャクラが戻るだろう」
犬彦はカオスの言葉にうんざりして背伸びをしたが、
「ま、お前の仕切りっぷりは相変わらず好きになれないが、協力してやるぜ。
龍仁なら大丈夫だ。俺のダチを送り込んであるからな」
「フッ、驚いた。俺以外に友人がいるとはな」カオスが少し笑った表情を見せる。
「バ〜カ、だが、結構頼りになるぜ!あいつは。もと外道組の副頭 東日流 隼人は」
615 :
犬彦:2008/08/05(火) 18:23:14
[6]
スクネの家、龍仁、東日流の2人がいた。
2人はスクネの言いつけどおりタタラから連絡が来るのを待っていた。
「東日流はどこの生まれなんだ?」
「お前の故郷と同じだよ。俺もあの港町出身だ。」
「え?そうなのか?」
「ああ、そして12年前、チャクラを埋め込まれ覚醒した」
「チャクラ・・・」
「まぁ、安心しろ。用が済めばこんな物は要らん。お前に返してやる。
俺は前世の記憶を持っているが東日流隼人としての意識の方が強い。
お前だってそうだろ?龍仁」
「そう・・だな、今も前世のキリンではなく姉としてのエリス姉さんを助けたいと
思う気持ちの方が強い」
「それが普通だ。たまに甲斐煉冶のように前世の記憶に取り込まれてしまう奴もいるがな」
「お前は大丈夫なのか?奴と同じように魍鬼なんだろ?」
東日流はあきれたように立ち上がり両手を広げおどけて見せた。
「言ったろ?俺もお前も似たような物だ。結局は力の入れ物、器にすぎない。
ただそれがお前やミオは俺達より大きく、たくさんの力を入れる事のできる器だって事さ」
616 :
犬彦:2008/08/05(火) 18:27:35
「なんか道具みたいな言い方するな・・・」
「俺達は兵器なんだよ、龍仁・・・。だから俺はこの宿業を断ち切る。東日流隼人して」
「お前の目的って影王だったな?」
「俺自身が解放されるには奴と決着をつけなければならない」
「殺すつもりなのか?影王を!」
東日流はフッと笑う。
「いや、そのつもりは今の所ない。が、今の奴とはダチになれそうにないな」
「意味ありげな言い方だな?」
「遠い昔にな、お前がいなかった時代。耶倭土と呼ばれる地ではダチだった・・・かも」
「かも?っていい加減だな」
そんなやりとりを知ってか知らずかスクネが二人の部屋に入りこう告げる。
「10日後、伏姫家に突入する。メンバーは4人。お主たち二人と沙門、十頭じゃ。
ただし深追いはするでない。あくまでもエリス奪還が優先じゃ」
617 :
以上、自作自演でした。:2008/08/06(水) 21:03:23
マダラたちのアナルから異臭
618 :
犬彦:2008/08/07(木) 09:19:21
オッス!
>>617また変なマチガイさんが・・・w
明日からオリンピックだな!
サッカーは引き分けだったみたいだし。
日本がんばれ!
619 :
犬彦:2008/08/07(木) 11:14:55
[7]
炎の回廊跡に砂嵐が立ち込める。そこは瓦礫と砂だけの光景だった。
砂嵐は消える事なく回廊跡を拠点にするように吹き荒れ、
次第にその大きさを拡大させていった。
カオス軍と双臀(ソウビ)軍の戦いは一時中断していた。
しかしそれも砂嵐が消えてしまえば戦いは再び始まる。
砂嵐を遠目で眺める犬彦とカオスが居た。
「ユダヤ、今度の摩陀羅はどうなんだ?」
「ん?ああ龍仁か、いい奴だぜ。それに俺の名を知っていた。聖神邪の方な」
「あの頃のお前の名か・・・真の名を解放する前の」
「いや、別に真の名ゲド・ユダヤを解放したわけじゃない。
聖神邪って名の方を封印したのさ。あの頃の摩陀羅しか知らない名前を」
「そうか、早く会いたいものだな」
二人が話していると突如砂嵐が弱まってきた。
不自然なぐらいに砂嵐は消えていき、その先に建物が現れた。
地中深く眠っていた炎の回廊が姿を現したのだ。
「な?まだ残ってたのか?」犬彦は驚く。
620 :
犬彦:2008/08/07(木) 11:15:42
カオスは冷静に進軍の指揮を出し戦いの準備をする。犬彦の方をちらりと見た。
「地中深く眠っていたのはわかっていた。魔人もあの中だ。
ただ、回廊跡が姿を現したのは意外だった」
「あんまり意外そうな顔してねーじゃねーか」犬彦はカオスに続き装備を整える。
貴更がカオスに近づく。
「気を付けて、カオス。私はどうすればいい?」
「ジャミラ、合図が来るまでここで待っていろ。」
「カオスの事ならまかしとけって」犬彦が貴更にウインクする。
「あんたが一番危険だよ」貴更は本当なのか冗談なのかわからない顔で答えた。
「よし、皆、行くぞ!」カオスが指揮をとりその後に犬彦、
そして重火器武装した何百の兵士が後に続く。
その中にはレオンとグレイシーの姿もあった。
カオスの前に除福が飛び出してきた。
「カオス様、あれはくれぐれも最終手段としてお使いください」
「わかっている。では行ってくるぞ」
犬彦が遠ざかる除福を確認したあと、カオスに話しかける。
「あれって?あれか?」
「あぁ、バイオギミックだ。新型のな。しかしまだ不具合が多いみたいだが。
今まで使用したのは数分しかない。」
「おいおい、大丈夫かよ。お前の頭の中身も暴走しない事を祈るぜ」
「その為にタタラはお前を寄こしたのだろう?」
「・・・」犬彦は聞こえてか聞こえてないかわからない感じで徒歩を進めた。
その時の犬彦の脳裏には前世で狂ったカオスを止める自分の姿が映し出されていた。
621 :
以上、自作自演でした。:2008/08/11(月) 21:34:44
いぬひこすきだ
622 :
以上、自作自演でした。:2008/08/12(火) 23:56:44
オッスゥ!
>>621おw突然告白されてもな!
まぁいつの時代だって俺はモテモテなわけでw
男だって落ちはよしてくれ;
623 :
犬彦:2008/08/12(火) 23:58:01
すまん、いつもとちがうPCでなw
名前が表示されてなかったよ・・・
624 :
犬彦:2008/08/14(木) 21:27:50
[8]
炎の回路に一瞬砂ぼこりが立ち込める。カオス軍は一瞬停止したが、
カオスはそのまま進むよう指示をだして進軍させた。
砂ぼこりの向こうから双臀軍の影だけが見えてきた。
そしてその影はカオス軍に迫ってくるほど人の形はしておらず、既に魍鬼と変体していた。
「油断するな!既に奴らは魍鬼と化している!いくぞ!」
カオスの号令に伴い数百の兵士が双臀軍に突っ込む。
犬彦も先頭の兵士と共に大群の中に切り込んでいく。
「ユダヤ!雑魚は兵士に任せておけ!レオンとグレイシーを魔人まで誘導するんだ!」
「わーてるって!準備運動だ」
カオス軍の兵士に紛れカオス、犬彦、レオン、グレイシーが回廊内に侵入していく。
他のカオス軍の兵士達は回廊内へ魍鬼の進入を阻む役目となっていた。
炎の回廊内部は長い間地中深く眠っていた感じはなかった。
まるで過去から時を越えて現代に再び現れたかのように形状を残していた。
4人は長い廊下に出る。後ろから敵の軍は追いかけてこない。
うまく回避できたようだ。回廊内部は所々火が灯されており意外に明るかった。
「長い間ずっと火がついていたのか?ったく不思議な所だぜ」
「無駄口叩いてる暇はないぞユダヤ!奴らの中に双臀はまだ姿を現していない!」
「へいへい、んじゃ先を急ぎますか」
長い廊下をひたすら走る。登っているようにも降っている様にも陥る感覚。その先にようやく変化が見えた。人影が見える。
「誰かいる、気を付けろ!」カオスが注意を促す。
「いやあれは子供だよ、カオス」レオンがカオスに目を向け子供に近づく。
子供は浅黒い肌で裸足であり白いシャツを着ていたが既にそれも汚れ、
髪もボサボサである。顔は汚れていて良く見えないが男の子だろう。
625 :
犬彦:2008/08/14(木) 21:29:53
「ヘイ!こんな所でどうした?迷子か?」レオンが話しかけても子供は無表情のままだ。
「どうやら耳が聞こえないらしい?目も見えないか?」
レオンが片膝を地面につき更に少年に近づく。少年は突然目を見開く!
少年の目は両目とも違う色をしていた。右目が赤、左目が青だった。少年が口を開く。
「ようこそ転生戦士たち・・・」
「なに!!」
「気を付けろ!レオン!」グレイシーが叫ぶ。
突然レオンが鮮血に染まる。少年の背中からもう2本の腕が生え、
その先に持った剣でレオンを串刺しにしていた。
「こいつ、この感じは淒斬刃双臀(せいざんばそうび)!!」
3人は各々の武器を構える。レオンは既に虫の息だった。
「まずは一人・・・」
少年は少しづつ魍鬼の姿になっていく。巨大な4本の腕を持つ淒斬刃双臀と変体した。双臀はレオンを串刺しにした剣を引き抜くように壁へ放りなげる。
グレイシーがレオンのもとへ急ぐ
「ケッ、卑怯なマネしやがって」犬彦が怒りをぶつける。
「フフフ、戦場に卑怯なんて言葉はない。生きるか死ぬか、それだけだ」
「そうか、なら生き残るのは俺達だ!行くぜカオス!奴をぶった切ってやるぞ!」
犬彦がカオスの方を見る。
しかしカオスはその場にいなく、レオンをグレイシーと抱えて来た方の入口へ戻っていた。
「おい!なにやってんだぁ?」
「そいつは任せたぞユダヤ、俺はグレイシーを援護して除福の所までレオンを連れて行く」
「はぁ?そりゃないぜカオス・・・」
「今レオンを失うわけにはいかない。安心しろ、すぐ戻ってくる」
626 :
犬彦:2008/08/16(土) 00:53:46
[9]
カオス軍と双臀軍が死闘を繰り広げている同時刻の日本早朝、
伏姫家からさほど離れていない場所に龍仁、東日流そして十頭が合流した。
沙門は来ていなかった。龍仁は「大丈夫、そのうち来るさ」と笑っていた。
東日流が口を開く。
「突入まであと10分程度だ。取りあえず作戦なんて物はないが、
ミオが出てきたら俺が相手をする。リリスの相手はおまえらに任せるぞ」
「なんでお前がリーダー気取りで仕切るんだ!?」十頭がくってかかる。
「まぁいいじゃないか、十頭。誰がリーダーだって」
龍仁は十頭をなだめるように笑いながら話して話題を変えた。
「お前のその上半身に着ている鎧みたいのなんだ?」
十頭の上半身には鎧のような物が装着されていた。
十頭の話しによるとタタラが作ったギミックスーツらしい。
今回の突入を期にタタラが急造した物だ。
その為に全身である筈のスーツが上半身と両手部分しかない。
「まだ未完成らしいですが、これだけでも30個以上のギミックが搭載されています」
「へぇ〜いいな。それ」龍仁は懐かしげな表情でしげしげと見た。
「よし、時間だ。突入前に確認しておく。お前らはキリンをさらう事に成功したら、
とっとと屋敷から逃走するんだ。俺の事はほっといて構わない。
お前らは目的だけ達成させるんだ」
十頭が東日流の言葉にまたムッっとしていたが、龍仁は東日流に聞きなおす。
「ほっとけって?お前はどうすんだ?」
「俺の目的はお前らとは違うからな、援護する気もしてもらうつもりもない」
「そうか、ま、その辺は臨機応変にいこう。ただ、ダチが困ったら助けるけどな」
龍仁は東日流を見て笑った。
東日流は目をキョトンとさせていたが照れくさそうに歩き出した。
十頭は龍仁を不機嫌そうにみていた。龍仁が十頭の背中を叩く。
「よし行こう!姉さんを取り戻しに!頼りにしてるぜ十頭」
627 :
犬彦:2008/08/16(土) 00:54:35
3人はこの間龍仁が飛び越えた付近の塀を越えて伏姫家の敷地内に侵入した。
十頭の顔色が突然変わる。敷地内に貼りめぐされた邪悪な結界を感じ取ったのだろう。
3人はこの間龍仁が姉さんを見かけた大きな建物を目指す。
途中大きな庭園に出る。龍仁が立ち止まる。
「ちょっと待ってくれ、何かおかしい」
「おかしいって?何が?こいつの坊主頭がか?」
東日流は笑いながら十頭の頭を撫でる。
十頭は夏休み前までは少し茶色のかかったサラサラヘアーだったが、
今回の突入を気に頭を坊主にした。
真面目な十頭は本人なりに気合を入れたつもりなのであろう。
その意気込みは龍仁にも伝わったがあまりにもイメージが変わってしまった為、
龍仁もその件には触れないでおいた。
案の定、十頭は不機嫌そうになり東日流に文句を言い放っていた。
東日流がやれやれと言う顔をして言った。
「ようやく肩の力が抜けたみたいだな?」
東日流は意外な所でこういうサポートをする。
今回の件だって東日流が居なければ何も出来ないまま龍仁は帰っていただろう。
龍仁はいつの間にか微笑ましい顔をしていたが、それもすぐにやめた。
「この間来たときにはこんな庭園はなかった」
「ん?お前の見間違いじゃないのか?」
「いや、それにもう建物にも着いていいはずなのに、まだあんな先に建物が見える」
「確かに、近づいたって感じはしないな」
「何かのちからが働いているんでしょうか?」
「ああ、十頭の言うようにここにはやはり何かの結界が張られているな」
3人が喋っていると庭園中央に椅子に座っているような人影が見える。
628 :
犬彦:2008/08/16(土) 00:57:18
もとからそこに居たのかどうかは定かではなかった。
周囲に朝日が立ち込めて薄明るくなってきて人影を確認できた。
人影は座ったまま3人に近づいてくる。椅子に見えたのは車椅子であった。
全身に包帯を巻いた少年が乗っている。包帯からは髪が逆立ち飛び出ていて、
顔の隙間からは片目が覗いていた。その目は鋭い眼光を放っており、
龍仁と同じ目をしていた。
東日流の表情が一変する。
「ミオ・・・」
包帯の少年は龍仁の前に近づいてきた。
「ようやく会えたな、弟よ。現世では血は繋がってないが・・・」
「ミオ・・・なんでアガルタなんかと手を組む?」
「知れたこと、力が必要なんだ。何もかも変える事の出来るちからが」
「ちから?そんな物なくてもみんなで力を合わせれば・・・」
龍仁が一歩踏み出しミオに近づく、しかし東日流の長剣が龍仁の行く手をさえぎる。
「おっと、龍仁、ここは俺に任せてくれる約束だろう?」
「フッ、お前が俺の相手をするのか?憑分(ヒョウブ)?」
「行け!龍仁!お前は姉さんを助け出す為に来たんだろう!」
「クッ、わかった。頼んだぞ東日流!行こう十頭!」
二人はミオを横切り走り抜けていった。東日流がミオの前に立つ。
629 :
犬彦:2008/08/16(土) 00:58:31
「なんだぁ?その全身包帯は?油断させようってか?」
「いや、これは手術のあとだよ。魍鬼八大将軍の内3匹を取り込んだね」
「スクネの話しは本当だったみたいだな、既に3つのチャクラを持っているって話しは」
「本来チャクラを宿している八大将軍が倒れればその力は摩陀羅の所に飛び吸収される。
しかしリリスが倒した禍耳幽羅(カジューラ)、闇界睨魔(オンカイギョーマ)、
貂魎伐跨(チョウリョウバッコ)はアガルタの力によって飛ぶ事を封じられ俺の中に宿している。」
「なるほど、で?お前はアガルタの闇王(ミオ)として生きるのか?」
「それならばお前はどうするんだ?憑分?」
「目覚めさせる・・・お前を伐叉羅(バサラ)として」
剣を構える東日流。ミオは車椅子ごと空中に浮いて戦闘体勢に入る。
武器のような物は持っていない。しかし広げた両手には少龍が準備されている。
「お前から来てくれるとは嬉しいぞぉぉ!憑分!!
八大将軍の頂点にて最強のお前を取り込めば俺はより完全になれる!」
「そんな事させるかよ!馬鹿ヤローがぁ!」
630 :
以上、自作自演でした。:2008/08/17(日) 07:46:31
愛ってなんだろニャ
631 :
犬彦:2008/08/17(日) 12:17:11
オッスゥ〜!
みんな夏休みは満喫しているかな?
>>630難しい質問だな;
好きとか嫌いって感情はわかるが、愛ってのは説明が難しいよな。
言葉にして言うほど重みが意外に伝わらない場合がある。・・と思う。
ようは自分が「愛してる」って感情を「愛」と とらえるより(←これが難しい)
「愛されているんだな〜」と自然に相手から感じとる事のできるものが
「愛」でいいんじゃないか?
あなたの妹さんたちは毎朝ラジオ体操してますか?
あなたもラジオ体操をしてみませんか?
633 :
以上、自作自演でした。:2008/08/19(火) 07:06:39
ロキが坊主なのは頭だけじゃなかった
634 :
犬彦:2008/08/19(火) 14:26:45
オッスゥ!
今のマイブームはプリン!たまに食うとうまいんだw
>>632おチビ四天王はやってるかな?俺はどっちかって言うと
夜型なんでな。早起きは遠慮しておくぜw
>>633ぶw見た事ないがそうなのか?w
あいつならそうかもw
635 :
以上、自作自演でした。:2008/08/20(水) 19:46:50
眉毛あげる
636 :
以上、自作自演でした。:2008/08/22(金) 16:38:08
ファミコン版105円で買ってきた
今日からやる
637 :
以上、自作自演でした。:2008/08/25(月) 19:32:06
セイシンジャ…
639 :
以上、自作自演でした。:2008/08/27(水) 20:37:05
プリンで食中毒かな
640 :
以上、自作自演でした。:2008/08/29(金) 04:52:19
廃墟age
641 :
以上、自作自演でした。:2008/09/01(月) 02:22:21
∀`) お兄ちゃん…
夏休みの宿題が終わらんのかユダヤ
643 :
以上、自作自演でした。:2008/09/03(水) 09:45:00
転生
雨に流されてパソコンともども入院中の犬彦
もうこないのかな
オナニーおぼえたての猿のようなペースと量だったのにな
とうとう賢者タイムがきたか
性信者タイム
終了?
けっこうなペースで入り浸ってたみたいですけどね
どないしたんでしょう
650 :
犬彦:2008/09/11(木) 15:59:28
オ〜ス!久しぶり!中国語だと「好久不見」!
少し旅に出てたぜw留守にして悪かったな!
さぁて!日記をうpするぜ!
651 :
犬彦:2008/09/11(木) 16:05:02
[10−1]
12年前、現代に転生した影王はある病院の一室にいた。
目も見えず耳も聞こえない状態で寝たきりだった。
体は下半身が麻痺状態で歩く事も出来なかった。生まれた時からこの状態である。
いや実際に今生きているのかどうかさえ本人には自覚がなかった。
ただ、夢の中では前世の記憶が映画のように流れ、
自分は影王としてこの時代に転生したと理解はしていた。
ほとんど世界と遮断され続けた影王に一人の女性が面会に来る。
リリス。現世での名は伏姫由紀。彼女は直接影王の頭に呼びかける。
「摩陀羅は完全体として転生しているわ。その為、
あなたは転生したにも関わらずそんな状態で生まれてしまったのね・・・」
同じく影王も頭の中でささやいた。
「この時代に影王としての魂が必要なければそれでいい。俺はこのまま朽ち果てるさ」
「そうかしら?あなたは摩陀羅を憎んでいるはずよ。
現代においてもあなたはすべてを奪われた状態で転生してしまった」
「・・・、いや、摩陀羅に罪はない。憎むべきはお前らアガルタだ」
「フフフ、知ってるかしら?今・・・摩陀羅にチャクラはないわ」
「!?」
652 :
犬彦:2008/09/11(木) 16:06:12
「弥勒機関の名医タタラがアガルタに摩陀羅の存在を気づかれぬように
チャクラを抽出したわ。手に入れるチャンスよ?影王」
「クッ、きさまらの挑発に・・乗・・るか!グッ・・」
突然影王が苦しみだす。
影王の周りには黒い霧のようなものが取り囲み少しづつ影王の中に侵食していく。
「隙を見せたわね影王、心の隙を。あなたはやはりチャクラを欲しているのね。」
そして、病室から一人の少年が突如消息不明となった。
もともと身内もいなかった為、病院側でも厄介払いができたというところか、
それに伴ってあまり病院側でも大騒ぎするわけでもなく、事件にはならずにあった。
東日流隼人の話も少ししよう。東日流は龍仁と同じ港町で生を受けた。
幼い頃にチャクラを埋め込まれ前世の記憶は戻っていた。
しかし憑分としての記憶より獅子丸という名で転生していた時の記憶の方が強かった。
幼い頃から自分の宿業を呪い、自分の中に眠るチャクラを狙って誰かが
自身を殺しに来るのではと不安に怯える毎日を過ごしていた。
人との接触を避けるようになり、高校も中退した。
そんな中、外道組の犬彦と出会う。
653 :
犬彦:2008/09/11(木) 16:08:10
東日流は時がきたのだと思った。犬彦は赤の戦士。
そして自身の前世は魍鬼。ここで奴と戦い朽ち果てる運命だと感じた。
しかしそうはならなかった。
犬彦は東日流を魍鬼と見なかった。同じ宿業を背負ったダチと話した。
東日流は意外だった。犬彦となら自分の運命を変えれるような気がしてきた。
そうして犬彦の言われるままに外道組に入り副頭となった。
そして何年かして犬彦は外道組を抜けると話をし、
頭(かしら)の座を東日流に譲ると言った。しかし東日流は断った。
犬彦のいない外道組に未練はなかった。
東日流にとってたった一人の友人であった犬彦。
そして彼から摩陀羅(龍仁)の手助けを頼まれた。
そして世界から拒絶されたミオ(影王)と
世界を拒絶し続けた東日流(獅子丸)は運命の再開を果たした。
654 :
犬彦:2008/09/11(木) 16:38:17
さて、うpも終わったし質問コーナーだぜw
>>635いらんわぁぁ!!
>>636おwいいね!俺もたまにやるぜ!
>>637ん?なんだい?w
>>638そうだな、終わりそうにならない物語に
自分なりに決着つけたいんでな。
>>639このとおりピンピンだぜwプリンブームは終わり
今はチーズ味のプリングスがブームだぜwあと牛乳なw
>>640ageサンキュー!
>>641ヒミカ心配かけたな!このとおり健在だぜ!
>>642宿題かぁ〜なつかしいなwあいにく社会人なんでな。
>>643そう、転生??
>>644ぶwそれは誤報だぞw
>>645心配かけたな!
>>646またしばらくは以前のペースでうpするぜぇ!!
>>647字違うし、危ないな〜。
>>648いや、始まりさ!なんてなw
>>649これからもちょくちょく来てくれな!
お〜し質問終了!!じゃ!
太彦お帰り
全裸で待ってたよ
656 :
犬彦:2008/09/12(金) 09:22:32
おはよ〜w
>>655ただいま!っておいおい、全裸ってw
ただせさえホモ疑惑があるってーのに!ったくw
[10−2]
中庭に爆発音がこだます。周りの木々は激しく揺れ
中央にある噴水にヒビが入りそこから水鉄砲のように数箇所から水が溢れ出す。
ミオの放った2発の少龍は東日流の両サイドに落ちた。
「ちゃんと狙わなきゃ駄目だぜ〜ミオ!」
東日流はジャンプしてミオに一太刀浴びせようとするが
更にミオは上昇しそれを交わす。
そして空中で身動きできない東日流に追い討ちをかけるかのように少龍を放つ。
東日流はそれを剣で受け止めて地面に着地する。
「てめー!降りてこい!」剣をブンブン振り回して叫ぶ。
ミオはそれに従ったかのように降りてくる。
「同じことだ。いくら貴様が攻撃しようが俺には当たらんぞ?」
「やってみなきゃわかんねーだろうがよっ!」
東日流はミオに何度か攻撃をしかけるが
ミオは常人では考えられないほどのスピードでそれを交わす。
車椅子に乗っているとは思えないスピードであった。
「いいのか憑分?そのままの姿で?」
「あぁ?」
「そのままの姿でいいのかと聞いているんだ。変わればどうだ?醜い魍鬼の姿に」
「だっ、黙れ!!!」
657 :
犬彦:2008/09/12(金) 09:23:24
かすかに笑みを浮かべるミオに東日流は必死で反撃したがどれも空振りに終わる。
しかし突然ミオの動きが止まる。
「ぬっ!憑分貴様?!」
「へっ、なりふりかまってられないんでな」
東日流の足からは一本の触手が伸びて地面へ潜り、
そしてその触手がミオの真下から飛び出しミオを車椅子ごと固定していた。
その触手は少しづつ太くなり東日流の姿もライオンのような魍鬼に変化していく。
東日流の体からは更に数本の触手が伸びてミオを固定していく。
いや、固定して行くだけではなかった。
その触手の先端がミオの体の包帯を突き破り体内へ侵食していく。
しかしミオは冷静だった。その状態を待ってたかのように東日流に話しかける。
「このまま俺の体を乗っ取るつもりか?」
「いや、貴様の体内にある悪しき力だけ取り除く!」
東日流は更にミオの体内へ侵食していく。
冷静なミオだったが突然苦痛の表情をあらわにする。
「無理にチャクラを取り込みすぎたなミオ・・・」
「クッ、逆に俺が取り込んでくれるぞ!憑分!」
東日流にも苦痛の表情が現れ始めた。
お互いがお互いを侵食し始めたのだ。東日流の視界がぼやけ始める。
そしてぼやけた視界の中心に一人の少年の姿がみえたかのようだった。
658 :
犬彦:2008/09/12(金) 09:24:42
東日流はミオの深く眠っている意識に到達したのだと実感した。
真っ暗な闇だけの世界に一点だけ光り輝く少年の姿があった。
少年は両膝を抱えながら胎児のように丸まっていた。
「やっぱりまだ消えないでいたんだな?」東日流はそっと話しかけた。
少年はその声に反応したかのように一瞬まぶたを動かした。
「こんな所まで向かいにきてやったんだ。早く起きろ」
しかし、少年はうつむいたままだった。
更に東日流が一歩近づき少年に触れようとした途端、
東日流の胸のあたりから温かい物が突然流れ出す。
そして少しづつ痛みを覚えていった。
背後からミオが東日流の背中を手とうでつらぬいていた。
「勝手にここまで踏み込むとは行儀が悪いな、憑分?」
ミオは手とうを抜き、溢れ出した東日流の血は少年の白い肌へと飛び散った。
東日流はその場でうずくまる。それでも東日流は力を振り絞り少年に話しかける。
「お・・い、起き・・ろ。このままでいいのか?・・・」
更にミオは追い討ちをかけるように2発目の手とうを同じ傷口に食らわせる。
東日流は覚悟を決めたかのように突き刺さったミオの手と共に
グッと立ち上がり、声を張り上げた。
「いつまでも寝てんじゃねーぞ!バサラァァァァ!!」
659 :
以上、自作自演でした。:2008/09/14(日) 21:55:19
このスレが楽しみなんて誰にも言えない
犬彦は休んでなにしとったん?
661 :
犬彦:2008/09/15(月) 11:02:45
オッスゥ!
>>659ぶwそうか!これからも覗いてみてくれ!
>>660休みはな、2週間ほどか?実際の話は旅行へ行ってたんだw
662 :
犬彦:2008/09/15(月) 11:06:00
[11]
犬彦は淒斬刃双臀の4本の腕から繰り出される攻撃をすべてかわしていた。
しかしかわすのが精一杯であった。反撃する余裕はなかった。
犬彦はただカオス達が戻ってくるのを待っていた。
犬彦の体力も限界に近づいていた。そんな中、犬彦は背後に気配を感じる。
「ようやく来たか?カオス?」
入口の方からカオス、レオン、グレイシーに加えて除副と貴更が現れた。
レオンの傷は除副が直したようだったが、そんな事に気に留めている暇もなかった。
「おせーぞぉ!カオス!」双臀の攻撃を剣で受け止めて叫ぶ。
「またせたな。しばらくそのままで頼む」
5人は犬彦と双臀を通り抜けて回廊奥へと走りだす。
「はぁ、まだ俺が足止めするのかよっ!」
通り抜けるカオス達に気づき双臀は自身の肉体を拿髏(ナロ)と拿穢(ナエ)に分離させる。
犬彦の前にナロが残り、ナエがカオス達を追いかける。
「除副!」
「わかっております。カオス様」
除副が通路にバリヤーに似た結界を張る。
ナエがそれに粘着するように捕まり足止めされる。
カオス達は回廊奥へと歩を進める。しばらくして広い空間に出る。
そこには魔人に似た大きな像が立っている。
「よし、ジャミラ。準備を」
663 :
犬彦:2008/09/15(月) 11:07:39
カオスが叫ぶと貴更はネックレスを取り出した。
そのネックレスこそ伏姫家に伝わる神器の一つ勾玉であった。
なぜ勾玉をカオス達が所持しているかは後に語るが、これこそが魔人復活の鍵であった。妣の力にしか反応しない為これを貴更は所持していた。
貴更は勾玉をかざし除副は呪文を唱え始める。
レオンとグレイシーは個々の像の前に祈りを捧げるように片ひざをつき、
カオスは両手を広げ像に霊力を流し込む。
一方犬彦はナロの相手をしていたが先ほどと変わって相手は半分の力しかない。
犬彦は幾度か攻撃を浴びせたが決定打に欠けていた。
「っくしょ〜。しつけいな!」
少龍を繰り出すも相手はほとんど怯む事なく攻撃を繰り出してくる。
さすがに犬彦の体力も限界にきていた。
「赤の戦士、現世ではここまでのようだな?」
「ハッ、調子に乗るんじゃねーよ。まだこれからだぜ」
強がって見た物の確かに攻略の糸口が見つからないでいた。
それは犬彦の持つ剣に理由がある。
今犬彦の所持している剣は普通の一般兵などが使用する武器と
なんら大差がない剣であった。
攻撃を浴びせるも決定打に欠けていた理由はそれだった。
消える予定がわかってるときは言ってて欲しい
665 :
犬彦:2008/09/16(火) 09:25:32
オッス!今日も蒸し暑いな!
>>664 すまないな。出先でも投稿しようとしたんだが
海外なものでいろいろ規制があってな、投稿できなかったんだよ・・・
[12]
龍仁と十頭は中庭をこえて中心部にある建物を目指す。
先ほどとは変わって距離が縮まっているようだった。
不意に物陰から男が顔を覗かせる。「こいつ!あの時のウサギ!」
男は兎屋であった。しかし顔を覗かせたと同時に倒れこみ蒸発する。
そして蒸発した背後から更に三人の気配がした。
「沙門?」龍仁が近づく。すると沙門に続いてスクネ、白沢が姿を現した。
「白沢!無事だったか?」龍仁はうれしそうに近づく。
沙門は龍仁たちが侵入する同時刻、
別の所から進入し監禁されている白沢を開放していたのだった。
「摩陀羅よ、今この伏姫家は邪悪な結界に満ちておる。
この結界を解くには敷地に張りめぐされた36の結界札を
すべて燃やさなければならん」
「今から私とスクネ、白沢様ですべての札を探し出し結界を解く。
この結界が存在する限り麒麟をこの敷地から出す事は不可能だ。
君たちは麒麟を探し出しいつでも逃げれるようにしておくんだ」
再開を懐かしむ時間もなく、沙門、スクネ、白沢は結界を解きに闇へと消えていった。
666 :
犬彦:2008/09/16(火) 09:26:13
龍仁と十頭は目標の建物を目指す。
ようやく建物との距離が縮まり玄関先まで辿り着いた。
そこには一人の女性が二人を待っていたかのように立っていた。
「あっ、あれは麒麟さん?」
「まて、十頭!あいつはリリスだ」
「いらっしゃい、摩陀羅。瓜二つの筈なのにあなたにだけは見破られてしまうのね」
リリスは舌先をペロリと出しまるで獲物を見つけたかのような視線を送る。
「十頭、ここは俺にまかせろ。お前は姉さんを探し出してくれ」
「え?龍仁さん」
リリスは腕を組んだままで人差し指を立てて建物の2階を指差す。
「探す必要はないわ。あの娘はここにいるんだから・・・」
リリスの示した方角にはエリスが2階のベランダにある白いベンチに横たわっている。
「姉さん!エリス姉さん!!」
しかしエリスは永遠の眠りについたかのように反応がなかった。
「あの娘は起きないわよ。私を殺さない限りわね」
出来ることならリリスとの戦闘は避けたかったのが龍仁の本音だった。
霊性的にも上位に位置するリリス。
かつてフダラクを赤い砂に変えるほどの力を有していた。
なにより姉と同じ姿なのが一番の気がかりだった。が、
それも次の瞬間には消え去る事になる。
「最初から全力で来る事ね。手加減するほどやさしい心は持ち合わせてないから」
リリスの下半身が巨大な魍鬼へと変わっていく。
ちょうど後ろにある建物ぐらいまで膨れ上がり、
巨大な魍鬼の頭部分にリリスの上半身が生えているような姿へと変体した。
667 :
犬彦:2008/09/16(火) 09:27:10
巨大魍鬼の皮膚には無数に魍鬼の顔のようなものが
張り付いているかのように浮き上がっている。
「うわっ。・・わっ、でっ、でかい」十頭は尻餅を付く。
龍仁は十頭の手をとり後ろへと距離を保つ。
「へっ、その化け物みたいな姿の方がお似合いだぜ!リリス!」
体制を整えた二人は戦闘体制に入る。
リリスは下半身の魍鬼の口から大きな光の玉を吐き出す。
それは1mほどある巨大な少龍の塊であった。間一髪交わしていく二人。
しかし立て続けに発射される巨大少龍。地面が何箇所も削り取られる。
龍仁は闇のクサナギを盾にして一つを受け止める。
「うおぉっりゃっ!」
クサナギの剣で押し返すようにそれをリリスへ打ち返す。
しかし巨大魍鬼の左腕がリリスの上半身への直撃を阻止する。
一瞬、巨大少龍の光がはじけて辺りが明るくなる。
「今だ!十頭」
龍仁は霊妙剣を連続して数発放ち十頭はギミックスーツから無数の弾丸を打ち出す。
そのまま巨大魍鬼も左腕でガードするが不意を付かれた反撃に
満足にガードできないでいた。そのせいもあってか巨大魍鬼の左腕が
龍仁たちの攻撃によって粉砕され、地面へと肉片が飛び散った。
668 :
犬彦:2008/09/16(火) 09:29:12
「いけるぜ十頭!少しづつ奴にダメージを与えていくんだ!」
「はい、龍仁さん」
硝煙が晴れてリリスの顔があらわになる。意外にもリリスは冷静でいた。
「一つ教えておいてあげるわ。私のこの下半身の魍鬼は一体ではない。
複数の魍鬼の集合体なの。ほら見てごらん」
地面に飛び散った巨大魍鬼の肉片同士が集合し始め
人型の狼のような魍鬼に変化していく。
そしてそれは全部で5体ほどになり十頭に集中して襲い掛かる。
必死で反撃する十頭。
最初の一体は左腕に仕込んであったナイフで首を跳ねる。
更にもう一体、ギミックスーツの右胸部分から無数の弾丸を発射し
これを撃退するが、残りの3体には取り抑えられる。
龍仁は救出に向かうが巨大魍鬼の右腕が背後から龍仁を捕まえ、
更になくしたはずの左腕も傷口から少しづつ元通りに再生し
両腕で龍仁を捕まえる形となった。
「このまま握りつぶしてあげるわ。摩陀羅」
「くっ・・・姉さん・・」
薄れゆく意識の中でエリスを見上げる。
巨大魍鬼に持ち上げられた状態になり闇のクサナギを地面に落としてしまう。
短時間で圧倒的な力の差を見せ付けられ、
既に龍仁にも十頭にも反撃する気力は残されていなかった。
669 :
犬彦:2008/09/17(水) 10:58:59
[13]
犬彦とナロの戦いを見つめる視線があった。廊下の奥からその人影は近づいてきた。
先にナロが声を発する。「お前はナユタ!」
まだ幼さが残る少女であった。青みどり色の大きな瞳と、髪も瞳と同じ色であった。
犬彦はうんざりした。またこいつもさっきと同じように魍鬼なのかと、
しかしそれは違った。
「手助けはいらん。もうすぐこいつらも終わりだからな」
「ナロ・・・別にあなたの手助けをするわけじゃないわ。その逆・・・」
ナユタと呼ばれた少女は犬彦に剣を投げる。
「!?この剣は!聖剣クサナギ!」犬彦の手にずしりと懐かしい感触が蘇る。
「貸してあげるわ。聖(ゲド)ユダヤ」
ナロがその行為を見て叫ぶ。「裏切るのかぁ!アガルタ!!」
「裏切る訳ではないわ。ただ、あなたの不意打ちするようなやり方はフェアじゃないわ」
少女は冷静に、そして海よりも深く青い瞳で冷たく視線を送った。
クサナギの剣を持つ犬彦の前にナロは敵ではなかった。
振り返ると同時に霊妙剣を放ち一瞬にしてナロは地面へ崩れ落ちた。
犬彦は剣を肩に乗せながら少女の方を振り向く。
「お前、アガルタの者か?」
「あなたの質問に答える義理はないわ。さぁ剣を返して」
少女は手を差し出すが犬彦はニッと笑う。
「やだね。この剣はこのまま俺が使わしてもらうぜ」
「そう、でも次の所有者は決まってるの」
少女の差し出した手の平にクサナギの剣が移動している事に犬彦は遅れて気付いた。
670 :
犬彦:2008/09/17(水) 11:00:04
「あぁ?剣が?消えた」
犬彦はキョロキョロ辺りを見回す。
どうやら剣が少女の手にテレポートしたかのようだった。
手品のような物を見せられあ然としていた犬彦。その時すでに少女の姿は消えていた。
突然、床に倒れていたナロが回廊奥へ走り出す。
犬彦は目を丸くし、まだ生きてやがったのかと言う顔をして後を追う。
「ナエ!!もう一度合体だ!」
除副の結界に捕らわれていたナエにナロがぶつかり元の淒斬刃双臀に戻る。
その反動で結界を破り魔人復活の儀式をおこなっている大広間へ飛び出す。
「やばい!」犬彦が軽く舌打ちをして大広間に飛び入る。
すると淒斬刃双臀が犬彦めがけて飛んでくる。
「どわぁ」犬彦は間一髪これをしゃがんでかわす。
「こらぁ!あぶねーじゃねーかぁ!お?・・・おおお!!!」
犬彦は天井高く見つめ、声を張り上げる。
すでに魔人は復活していた。淒斬刃双臀は蒼炎と颶風の攻撃に吹き飛んでいたのだ。
魔人の頭部の半透明のクリア部分にレオンとグレイシーが魔人と同化しているのが見えた。
「やったなカオス!このまま魔人で倒しちまえ!」
671 :
犬彦:2008/09/17(水) 11:02:26
魔人の攻撃を受け淒斬刃双臀は虫の息であった。
魔人が次の攻撃に移ろうと拳にエネルギーを溜める。
しかしカオスは左手をあげ魔人の動きを静止した。
「何やってんだカオス!トドメを挿しちまえ!」
「いや、こいつのトドメは指揮官であるこの俺が挿す」
カオスは現代の言葉では聞き取れぬような呪文を唱えバイオギミックを開放しだす。
「はぁ?わざわざお前がやる必要ねーだろ?それにギミックを使わなくたって!」
「そうです!おやめください、カオス様!」
除副も心配そうにカオスに近寄るが既にバイオギミックは開放されていた。
犬彦は違和感を感じた。カオスの目は少し正気を失っている?
そしてあのバイオギミック。前世で幾度となく見た物とは少し質が違うように見える。
細い金色の針金のような集合体、そしてカオス自信の銀髪も腰まで伸びている。
まるで犬彦が前世で見たカオスの別名、狂える聖職者ギルガメッシュのようだった。
カオスはバイオギミックから無数の細い針金のような物を発射し
淒斬刃双臀の体を正確に1cm間隔でつらぬき息の根を止めた。
蜂の巣状態になった淒斬刃双臀は「なぜお前がそこにいる?」
と意味不明な言葉を残して絶命した。
淒斬刃双臀の最後の言葉は誰にも聞こえる事なく、そして蒸発した。
今何割くらいだ?
673 :
以上、自作自演でした。:2008/09/18(木) 03:44:21
小さい頃のジャミラは俺の嫁
674 :
犬彦:2008/09/18(木) 09:20:07
オッスゥ!
>>672そうだな、2部はもう残りわずかだな。
休んでた分はテンポよく紹介してくぜ。
>>673ジャミラか。確かにガキの頃はかわいかったぜw
なんせ、一緒にお風呂も・・・なんてなw冗談だぜ!昔の話だしなw
[14]
巨大魍鬼の腕に捕らえられ意識を失いそうになる龍仁。
だが突然敷地内に張り詰めていた空気が軽くなる。
白沢達が伏姫家の結界を破ったのだ。
それによりかろうじて龍仁は意識を失わないでいた。それと同時だった。
龍仁の両腕に突然痛みが生じた。
この痛みはリリスに押さえ付けられている痛みではない。
体の内部から発生するこの感じは以前、煉冶を倒した時に感じた物と同じだった。
龍仁の両腕から光が溢れる。
巨大魍鬼の両手がその光にあたり一瞬にして蒸発した。
「何なの?この変化は!?まさか!」
龍仁は大の字になって空中で静止したまま光り輝く。
その真下にいた人狼魍鬼も光に怯え十頭の拘束を解いて逃げ出した。
運悪く逃げ出した先には結界を解き終わったばかりの
沙門たちと出くわす事になり3匹とも一瞬に首を跳ねられた。
675 :
犬彦:2008/09/18(木) 09:21:03
十頭が咳き込みながら沙門達に近づく。
「ど、どうしちゃったんですか?龍仁さんは?」
白沢が後ろに手を組み十頭の前に立ち、空中で静止している龍仁を眺めて話した。
「どうやら二つのチャクラを同時に取り戻したらしいぞい」
続いてスクネが口を開く。
「間に合ったようです。すべてはタタラ様の賭けでございました」
沙門がなるほどと言った顔で龍仁を見た。
伏姫家進入と同時に中東にいた淒斬刃双臀を討伐できれば
チャクラが2つ龍仁のもとへと吸収される。
進入時には龍仁の宿すチャクラは1つだからこそ、相手の不意を付く事ができる。
「ふっ、チャクラを3つ宿したぐらいで私に勝てると思うの?」
リリスは巨大少龍を空中で静止したままの龍仁に放つ。
少龍が激突する直前、光に吸収されるかのように消滅する。
少しづつ龍仁の意識は回復しリリスを睨み付ける。
龍仁の額には何やら痣のような物が浮かび上がっていた。
「そ、それは龍の紋章?そんな、龍の紋章まで浮かび上がるなんて・・・」
龍仁は地面に落ちた闇のクサナギに手をかざした
。闇のクサナギは主(あるじ)のもとへ戻るかのように浮き上がり
龍仁の手元へと移動した。
676 :
犬彦:2008/09/18(木) 09:22:06
龍仁の体から溢れる光と額の龍の紋章は更に光を増していき、
次第にそれは闇のクサナギへと吸収されていく。
「終わりだ、リリス!」
龍仁は霊妙剣を放った。
リリスと両手を失った巨大魍鬼は成す術もなく左右に体を裂かれ足元から蒸発していく。
「甘く見すぎていたわ、摩陀羅・・・。あなたがここまで力を引き出せるなんて・・・」
リリスは観念したかのように瞳を閉じ、そして完全に消滅した。
龍仁は一瞬意識が途切れ地面へと落下する。それを沙門と十頭が同時に受け止めた。
しかし龍仁は気を失う事なくすぐさま立ち上がる。
「ね・・・姉さんを・・・」
龍仁は2階のベランダに目を向ける。しかしそこには麒麟の姿はなかった。
そして更に上空に目を向けると半透明の球体が浮かんでいた。
その球体の中に麒麟は眠るように居た。
「なぜ・・・あんなところに??」
麒麟の入った球体はふわふわと移動し始め中庭の方へと移動し始めた。
5人は球体を追いかける。球体の向かった先は影王と東日流がいた場所であった。
龍仁は力を使い果たしたせいか、歩くのもままならなかった。
十頭の肩を借りて必死に走る。
ワッフル!ワッフル!
ワッフルあげるから頑張って!
つ#
良いな面白いぜ
ちょっとおとなのオトナユタ
ナユタいてへんよ
681 :
犬彦:2008/09/19(金) 09:21:11
オッスゥ!
>>677ワッフル懐かしいな。しばらく食べてないぜ。
>>678サンキュー!続きも見てくれw
>>679オトナユタ・・オカマダラ・・・バカオス・・この辺にしとくかw
>>680ん?あいつは小さいからよく見失うんだなw
[14−2]
球体が静止する。その真下の異様な光景が龍仁たちの目に飛び込んでくる。
ミオと東日流が同化している?いやミオの方が東日流を取り込んでいるように見える。
東日流の体は魍鬼のそれに近い体に変体していた。
唯一、東日流の人間だった顔が半分ほど残っていた。
ミオが龍仁たちの到着に気付く。
「ほう、リリスを倒したか。摩陀羅よ」
「くっ、何してるんだ!東日流を離せ!ミオ!」龍仁は必死に叫ぶ。
「フッ、この状態を見てわからないのか?既に憑分の7割は俺に吸収されている
。離すもなにも出来るわけないだろう」
「くそっ!!」
龍仁は十頭を振り払い、力を振り絞ってミオへ闇のクサナギを向ける。
682 :
犬彦:2008/09/19(金) 09:22:20
その時、東日流の人間であった時の顔がかすかに龍仁の方を向き口を開いた。
「すまない・・・俺はこいつを救ってやる事ができなかった・・・」
「つっ、東日流!」
「結局最後はこんなになっちまったが、お前や十頭、
そして犬彦と出会えて俺も救われた感じがしたよ・・・」
東日流は最後に「あばよ、俺の大切なダチたち」と
声として出せない言葉で口を動かし、そして瞳を閉じてすべてを吸収された。
閉じた瞳がかすかに光ったように龍仁には見えた。
ミオの体は光を放ち、体を覆っていた包帯が細切れになり飛び散った。
ミオはこれで4つのチャクラを吸収した事になる。
寄生を得意とする憑分を吸収した事により、
今まで不安定だった3つのチャクラが統合され、ミオの体の中で安定した。
そしてそのままの状態で浮き上がり上空の球体へと近づき麒麟を手にする。
「クッ!ミオ!姉さんを返せ!」
そして上空のミオの隣に突然テレポートしてきたかのように一人の少女が現れる。青い髪をした少女ナユタであった。
「あら?リリスはやられちゃったの?まぁいいわ。
私はあなたにこれを渡す為だけに来たのだから」
そう言うとミオにクサナギの剣を渡す。
683 :
犬彦:2008/09/19(金) 09:22:54
白沢はあごのヒゲをなでながら少女を眺めて突然気付いたように話す。
「奴はアガルタの女王?しかし年齢が随分と若返ったようじゃが?」
ナユタは白沢をみてクスッと笑う。もう一人ナユタの姿に驚いている十頭がいた。
「あの人は、確か小学校の頃、桜咲さんと同じクラスだった・・・」
その言葉に龍仁だけが気付き一瞬反応したが、そんな事はどうでもよかった。
すぐさま上空のミオを睨み付ける。
しかし麒麟を担いだミオ、そしてナユタは更に上空へと上昇して行く。
「摩陀羅、お前はまだ強くなるだろう?俺もまだ強くなる!
その時こそが、この108回目の現世にて最終決戦だ!」
「まっ、待て!ミオ!!姉さん!姉さん!!!」
龍仁は上空に消え去る姿に必死で声を出した。
その声に反応したかのようにエリスは一瞬まばたきしたかのように目を開いた。
「龍・・仁・・・」
記憶を失っているはずのエリスがなぜか口にした弟の名前。
しかしその声は龍仁には届く事はなかった。
そして龍仁もそのまま力尽き気を失ったのであった。
これ先までちゃんと考えてるのか?
その場の思いつき?
685 :
犬彦:2008/09/21(日) 10:41:38
オッス!
>>684一応 おおまかな展開は考えているぜ!
どこまで続けられるかわかんがw
レスありがと
頑張れ
@赤い綬陀矢(犬彦綬陀矢)
A風の沙門 (兵頭沙門)
B影シャドウ(光河光)
C妣の少女 (桜咲緋巫佳)
D囚われの姫 (風姫)
E地の守護者 (十頭龍鬼)
F悲劇の女帝 (大徳寺貴更)
G檻の中の獣たち(レオンシャムロック、グレイシートーゴー)
H青の夏凰翔(カオス・リヴァイアサン)
I受け継がれる心 摩陀羅(伏姫龍仁)
Jニソの杜の麒麟 (伏姫麒麟)
K翼のない天使 (最終回)
今どれ?
687 :
犬彦:2008/09/22(月) 09:30:43
オッスゥ!
>>686はな、田島版@Aラジドラ版Bと小説天使篇の空白部分で
既に終了しているんだ。レスを最初から見てもらえばわかると思うがB〜Kまである。
そして現在進行形なのが上記えおは別の摩陀羅を主人公とした転生編。
>>540〜から見てもらえばわかると思うぜ!
688 :
犬彦:2008/09/22(月) 09:40:13
[15]
炎の回廊、淒斬刃双臀を倒した犬彦たち。
カオスはバイオギミックを発動させたままの姿で放心していた。
貴更がカオスに近づこうとするが犬彦が手を取りそれを静止する。
そして犬彦がカオスに近づく。
「カオス、いつまでその姿でいるんだ?早くその物騒なもんしまえって」
カオスはそのまま犬彦に背を向けている。
「おいっ!聞いてるのかカオス!」
犬彦がカオスの肩に触れようとした瞬間、
カオスのバイオギミックの針金のような触手が犬彦を攻撃する。
すべてをかわせなかった。肩などに数箇所くらったが致命傷にはならなかった。
カオスの行動に一同あ然とする。そしてカオスはまた放心状態に戻る。
「くそっ!なんだってんだ!」
除副が突然震えだした。何か知っているのか?
犬彦は除副の襟首(えりくび)を強引に掴みカオスの変化の答えを聞き出そうとする。
「カオス様のバイオギミックは以前、
前世でお使いになられていた物は腐食が激しくもう使い物になりませんでした・・・」
「で?何なんだ?えっ!」
犬彦は除副の掴んだ襟首にいっそう力を込めて近くにたぐり寄せる。
689 :
犬彦:2008/09/22(月) 09:40:57
除副は観念したかのようにすべてを語りだす。
「今、カオス様が装着しております新型のバイオギミックは、魍鬼八大将軍の一人、
妖焔候戊倭主(ヨウエンコウボイス)を元に改造した物、まさしくその物でございます」
「何!?てめぇ!なんてことしやがんだ!」
犬彦は殴り飛ばす。貴更は無意識に犬彦を止めようとするが、
彼女の顔も犬彦と同様に怒りに満ちた顔をしていた。
「わっ・・・私はいつの時代でもカオス様の望むことを叶えるのが役目でした。
現世でも力を欲したカオス様の為に新型のバイオギミックを用意しました。
ただ、不完全な状態ではある為、使用は控えるようしており調整中ではございました・・・。
まさかこんな事になるなんて・・・」
突然、回廊に大きな揺れを感じる。
魔人が復活した為にその役目を終えて再び炎の回廊が地中へと戻ろうとしていた。
「くっ、やばい!蒼炎、颶風!除副と貴更を頼む!」
魔人は二人をそれぞれの手の中に隠し出口へと向かう。
この時、前世とは違い魔人に個々の意思があるのに安堵した。
690 :
犬彦:2008/09/22(月) 09:41:50
「カオスっ!逃げるぞ!」
犬彦がカオスのもとへ近づこうとしたとたん、
二人を阻むかのように大きな落石が起こった。
「カオスっ!こっちに来い!」
ゆっくりとカオスは振り向く。そして犬彦と目があった。
「最後のチャンスだ・・・俺が神になる最後の世界。ユダヤ、
俺の体内には既にチャクラが宿っている。あと・・・七つだ・・・」
「馬鹿ヤロー!お前は神になんてなれないんだ!まだわかんねーのか!?」
カオスは犬彦とは反対側の更に奥へと歩き出す。
犬彦はカオスの姿が見えなくなるまで名を叫んだ。
外に出た蒼炎、颶風、除副と貴更は地中へと沈む炎の回廊を心配そうに見つめ、
二人の帰還を待つ。出口が地中にすべて埋まった瞬間、砂の中から犬彦が飛び出した。
しかしカオスの姿はなかった。
遥か先に見える地平線には沈む太陽が大きく映し出されている。
そしてそこにひとつの影が見える。カオスであった。
そしてその姿は沈みゆく太陽の方へと歩き出し、
そしてその背中は太陽の光の中へと消えて行った。
カオスさんは名前通りカオスなことになってるのぅ
692 :
以上、自作自演でした。:2008/09/23(火) 19:59:10
カオスは怖い顔っす
ギルガメシュはもっとカオス
694 :
犬彦:2008/09/24(水) 23:22:17
オッスゥ!ちょいまた出張しててなw更新できなかったぜw
>>691あいつは名前からしてそういう運命かもなw
>>692あいつは目つきが良くない!てか男はロキ意外は皆そうかもw
>>693確かにあれはなw行き過ぎた感じがあったなw
しかし「僕天」なんてずっと狂ったままだったから・・・まだマシかもw
よし!じゃ寝るか!
ロキはわりと目がぱっちりしてるよね
ロキのくせに
ファミコンで始めてプレイしたとき
カオスは名前からして悪役だと思ってたので
仲間にするのを断わり続けたらいなくなった
あとでマンガ読んでメインキャラの一人だと知った
ちなみにセイシンジャは聖・信者か清・信者で
シャモン以上に真面目そうな禁欲的なキャラだと思って仲間にしたら
ツンツン頭で目つきもわるくてびっくり
697 :
犬彦:2008/09/25(木) 09:44:14
オッスゥ!
>>695おwナイスなコメ!一番純情っぽいキャラだったのになw
天使篇では・・・
>>696今リメイクされたら文章も漢字でキャラのグラフィックも
大分かわるだろうな〜。俺の髪の色をどうにかしてくれw
698 :
犬彦:2008/09/25(木) 10:11:07
[16]
東京の一角に無人となったマンションがあった。
その最上階の一室にベッドに横たわる龍仁と出張用の医療器具を
スーツケースに入れたタタラが居た。
タタラはまだ龍仁に残っている5つの痣に
手の平ぐらいの大きさの円盤上の石版をあてている。
その石版の中央には見る角度によっては色が変化する不思議な石、
珠心玉(しゅしんぎょく)がはめ込まれていた。
本来、龍仁は完全体の摩陀羅として現世に生を受けた。
現世におけるまでに摩陀羅の力が転生したのは107回。
しかし龍仁にとっての記憶は[始まりの時]から転生は始めてである。
来世へミロクを追いかけた時から初めての転生。
始まりの時の摩陀羅こそが真王となる資格があったのかは定かではないが、
ミロクを追いかけ転生した時の摩陀羅は完全体であった。
その為に現世でも完全体として龍仁は転生したのではないか、
というのが弥勒機関の見解だった。
そして幼い龍仁は力を制御できず力が溢れ出してしまうため、
アガルタに気付かれぬようにチャクラを抽出し、
前世と同じように8人の子供たち(魍鬼八大将軍の転生した姿)に
チャクラを分け与えた。そしてチャクラを失った龍仁はタタラから
知らずの内にそれの代換としてチャクラと代わりになる物を入れられていた。
龍仁が定期的にタタラの診療所へ通っていたのはその為でもあった。
699 :
犬彦:2008/09/25(木) 10:11:54
今もタタラの手にする奇妙な道具から霊力を入れられている最中、龍仁が目を覚ました。
「ウッ、タ・・、タタラじぃ・・・あ、いやタタラ先生・・・」
「フォッフォ、目を覚ましたか龍仁。まったく無茶しおって」
「あともう少しだったのに・・・姉さんを連れ去られた」
「焦らない事が一番の近道じゃよ。今のお主ではミオには勝てん」
龍仁はタタラの言葉に逆らえなかった。
すぐにでも姉さんを救いだした気持ちでいっぱいだった。
しかし今回の自分勝手な行動のせいで東日流を巻き込み、犠牲にしてしまった。
「龍仁よ。一度お主は犬彦と合流するんじゃ。そこに残り一つのチャクラもある」
「残りの八大将軍の一人が?」
タタラは中東であった出来事について説明した。蒼炎、颶風の復活、
そしてカオスの異変について。
「実はの、体の中にある悪しき力を分離できる能力者がおる。
その物を使えばカオスはもちろんミオの中にあるチャクラも殺す事なく
取り除く事ができる。」
「誰なんだ?その能力者って?」
「赤の戦士と青の戦士の二人じゃ。一人では駄目じゃ。二人が揃わなければな」
「じゃ無理じゃないか・・・。カオス本人が対象になってるんじゃ」
「安心せい、その技の正位継承は犬彦とカオスじゃが、
二人とは別にその技を使える物がおる。龍仁、お前はその二人と共に犬彦と合流し、
カオスの暴動を止めるのじゃ。
そして正気となったカオスと犬彦に技を継承してもらい、ミオに戦いを挑むのじゃ」
「その二人って?」
タタラは龍仁の反応に従い扉の方へ歩き出しドアノブを回した。
700 :
犬彦:2008/09/25(木) 10:13:01
二人の少年が部屋に入ってくる。
「ムーとデューじゃ。」
二人の少年は中学生ぐらいに見えた。
ムーと呼ばれた少年はいかにもガキ大将ふうであり大きな瞳をしている。
デューと呼ばれた少年は幼い割には落ち着いており高貴な印象を受ける。
しかし二人の一番の印象はそれではなかった。
龍仁にどことなく似ている感じがするのであった。
「この二人はな、かつて摩陀羅の力が転生を繰り返していた時に、
彼らの前世において真王摩陀羅としての覚醒権を持っていた者達じゃ。」
「摩陀羅としての覚醒権?」
「龍仁よ。もう運命の歯車は動き出しておる!
本当の自分を取り戻し、エリスを救い出すのじゃ!」
「ああ、わかってる・・・さ・・。」
ほんの2週間ほど前までは普通の高校生の筈であった龍仁。
世界がガラリと変化し見る物すべてが以前とは違って見える。
そして自身の宿命に目覚め立ち向かって行かなければならない。
しかし不思議にプレッシャーや重みなどは感じなかった。
今の龍仁にはエリスの存在だけが心を突き動かし、そして龍仁の歩を進めた。
そして龍仁はムーとデューと共に次なる戦いの地、中東へと向かう。
【第二部 邂逅篇 完】
701 :
犬彦:2008/09/26(金) 15:21:18
MADARA「転生編」 【第三部 庇の瞑想編】
[1]
成田空港から15時間あまり、龍仁、デュー、ムーの3人は
エジプトの空港に到着した。龍仁にとっては初めての飛行機であった。
上空から眺める景色は想像していたのと同じだったが、
到着地に近づき飛行機の高度が下がるにつれ日本とは別の景色が見えたときは感動した。
ムーとデューは共通点があるとすれば無口な事だ。必要以上の事は口に出さない。
機内でもほとんど喋らなかった。龍仁が二人に現世での名を聞いたときも、
このままの名で呼んでくれていいぜと話した。
空港には犬彦と貴更が出迎えた。最初にムーが犬彦の赤い髪を発見した。
「お〜い、おっさぁ〜ん」
「お、来たようだな。つーか、おっさんはやめろって」
5人は空港から車で1時間ほどのホテルへ移動し、とりあえずここで休む事になった
その間、龍仁は犬彦の顔がまともに見れなかった。後ろめたさがあった。
東日流隼人を犠牲にしてしまった事。
しかし伝えなければならない。東日流の最後の言葉を・・・。
702 :
犬彦:2008/09/26(金) 15:21:51
個々が部屋に行きしばらくしてから龍仁は犬彦の部屋をノックした。
「なんだ?詳しい説明は明日するから今日はもう休め」
犬彦はドアを開けるなりそう言った。
しかし龍仁は話しておきたいことがあると言い、部屋の中まで入った。
龍仁が口を開くより先に犬彦が喋り始めた。
「話したい事って、東日流の事か?沙門から話は聞いている。
あいつをお前の護衛にやらしたのは俺だ。お前だけの責任じゃない。気にするな」
犬彦はタバコに火を付け窓から外を眺めていた。
龍仁は意を決したかのように口に出す。
「東日流は、最後に犬彦に会えて救われたって・・・大切なダチだって・・・」
「そうか・・・ケッ、あいつらしくもない。」
強がって言った犬彦だったが、かすかに背中が震えているのを龍仁は気付いた。
「明日からはまた戦いが始まっちまう。早く寝ろよ」
龍仁は犬彦の言うとおりに部屋をあとにした。
犬彦は最後まで龍仁に背中を向けていた。
703 :
犬彦:2008/09/26(金) 15:23:20
[2]
翌朝、ホテルのロビーにて除副が皆を待ち構えていた。
全員揃った所でデューがあたりを見回す。
「ユダヤ、魔人のパイロットたちは?」
「お?そういや来てないな」
「レオン殿とグレイシー殿は白沢様に呼ばれ、別行動でございます」
「ああぁ?聞いてねぇーぞ!」
レオンとグレイシーは既にここには居なく白沢に呼ばれた地へと出発したあとだった。
そして一向は除副の運転する車で移動する。
車内では助手席に座っている犬彦が運転している除副に話しかける。
「やつのバイオギミック、弱点とかねーのか?」
「弱点でございますか・・・、制御が難しい事が弱点ではございますが・・・」
「馬鹿ヤロー!そりゃ欠陥だろがぁ」
犬彦はあきれたようにダッシュボードを蹴りタバコに火をつけた。
704 :
犬彦:2008/09/26(金) 15:23:54
「ユダヤ」デューが前座席に手をつけ身を乗り出してくる。
「制御できないって事は今のカオスは、
ようは戊倭主の悪しき力に感応して暴走してしまっているんだろ?」
「ん?だから?」
続いてムーも乗り出してくる。
「おっさん、にぶいな?戊倭主自身の自我を目覚めさせれば
一つの肉体に二人の意識が存在する。
そうなった時に俺とデューの技をぶつければお互いが分離しやすい」
「ふ〜ん、理屈はわかんねーが、で、どうやってカオスの中の戊倭主を目覚めさせる?」
「バイオギミックを思いっきり暴走させるしかないね」
なるほど、ようは戦い抜けばいい。カオスと。そうだ、今までだって戦い抜いたんだ。
―――死なないように、死なせないように―――起こせばいい・・・カオスを。
このスレをかなりの頻度で監視してます[壁]'ω')じーッ
706 :
犬彦:2008/09/28(日) 01:45:56
オッスゥ〜久々に飲み帰りw
そして飲んだ後はラーメン食って帰るのがいいんだw
>>205おw女王来たか!!今も監視されてるのか!
じゃ俺が醤油ラーメン食ったのもわかっているんだなw
そいやチビたちも麒麟もめっきり現れなくなったなw
まぁその内に来るだろう〜じゃ おやすみ〜
708 :
以上、自作自演でした。:2008/09/28(日) 06:34:17
まんこ
こらっ
ああなるほど
道理で
←[壁]゚q。)―
豚は死んだ
白豚はご臨終です
豚肉100g20円
粘着白豚信者によってエロパロ板もここも崩壊
>>715 場所わきまえろ
板違い好きの某氏じゃあるまいし
ろくなことにならんな
ちょっと前まではそんなことなかったのに
本当に白豚信者は癌だよな
中身のないオリキャラ風情が
>>716 単発荒らしのおまえ程度じゃここは崩壊しないだろ
そういえばエロパロ板で白豚の名前出したり
荒れたスレの話したがる人もいたなぁ
困ったものだ
文句は白豚信者と自分語りに言いましょう
化けの皮が剥げる前にやめとけよ
ここのスレに十分迷惑がかかってるぞ
本当にスレのわきまえができないらしい
犬彦よ、変なのが来てすまないね
かわりに謝っておくよ
725 :
以上、自作自演でした。:2008/09/28(日) 07:12:06
変なのにかかわったな…
こういうのはスルーが鉄則だったか
自分が変な認識はないのか
白豚信者や自分語りと戦うのは結構だが見えない敵と戦うのはほどほどにね
729 :
犬彦:2008/09/28(日) 11:57:45
オッス!良く寝たぜ!
しかし首が寝違えて痛いぜ・・・
って!なんだ今日は!?
>>707-728 1時間ぐらいですごい数のレスがついてるじゃないかw
あぁそれにしても首痛い・・・
犬彦更新頑張ったな と思いきや大変なことになってる
続編待ってるぜ
※荒らしよけのおまじない※
やましい部分ほど饒舌
731 :
犬彦:2008/09/29(月) 10:12:18
オッスゥ!
>>730なるべく今の3部まではキリが悪いんでな
頻繁にうpしようと思ってるw
[3]
弥勒機関の衛星写真によりカオスの所在はすぐ把握できた。
炎の回廊跡から東へ数十キロ離れた無人となった町の古城にいるらしい。
そこからカオスは移動をしていない。
「待ってるのさ、奴は。俺たちが迎えに行くのをな。甘ちゃんだな、ったく」
犬彦は衛星写真をひらつかせながら後部座席を見て言った。
その写真を貴更が取り上げ今にも泣きそうな顔でカオスの姿を見つめていた。
隣に座っていた龍仁が話しかける。
「大丈夫、俺たちが何とかする。その為に来たんだからな」
「ありがとう龍仁」そして貴更は思い出したように龍仁にネックレスを渡す。
「ん?これは・・・何か見覚えがるような・・・」
除副が二人のやり取りに気付きルームミラーをちらりと見る。
「その勾玉はエリス様が幼い頃から見に付けていた物です。」
「姉さんが?」
除副以外、他のメンバーは初耳だった。
732 :
犬彦:2008/09/29(月) 10:12:47
それは伏姫家がアガルタの手に落ちる直前に白沢が持ち出しスクネ達に渡した物だった。
勾玉だけではなかった。闇のクサナギもその一つであった。
伏姫家に伝わる三種の神器、[勾玉][聖剣クサナギ][闇のクサナギ]
この内二つだけがアガルタの手に落ちる事なく奪回に成功したのだった。
そして三日後、一行は拠点となる街に着いた。
レンガや石だけで積み上げられた民家ばかりだった。
気温は高いはずなのに、どこか肌寒い感じがする。ここからカオスの潜む古城も見える。
「人の気配がない・・・この街って無人なのか?」
デューがそう言って除副を見たとき、除副の顔は青ざめていた。
「いや、そんな事はないはずですが・・・・」
遠くでムーが窓から民家を覗いてる。そして一瞬今見たものに声を出しそうになった。
ムーが両手をポケットに入れうつむきながら戻ってくる。
733 :
犬彦:2008/09/29(月) 10:13:40
龍仁がムーの異変に気付く。
「どうした?ムー」
「ここの奴ら、全員殺されている・・・」
「な・・・」
犬彦とデューも近くにある民家を覗く。そしてデューは冷静に分析する。
「寝込みを襲われたんだな。死体が全部民家の中にあるのはその為だ。
そしてこの死体の状態からカオスの仕業ではなさそうだが・・・」
傷口はさまざまだった。死因となる傷も統一していなかった。
「除副、貴更もだ!すぐ引き返せ」
犬彦は厳しい顔で二人に怒鳴った。
二人は返す言葉も選べず犬彦の言うとおり引き返した。
「4人・・・」デューが突然、喋りだす。
「この傷口、そしてどんな武器を使用したか推察すれば最低4人はいる・・・」
「4人か・・・、暗殺専門の4人・・・」
犬彦がフッと何かを思い出したように苦い顔をした。
734 :
犬彦:2008/09/30(火) 09:59:36
[4]
4人は取り合えず古城を目指す事にした。
どうせこの犯人は古城に潜んでると言う犬彦の勘だった。
城門も開いておりすんなり進入できた。
古城の中は昼間にも関わらず薄暗かった。そして闇の向こうから声がする。
「きたきた〜獲物がきたぞ〜 ヒッヒッ」「ヒャッヒャ!俺はどいつにしようか」
「ケラケラケラ・・・」「キョキョキョ・・・」
龍仁たちは各々の武器を構える。
犬彦はムーとデューから「ユダヤの剣」を渡されていた。
白沢に渡すように頼まれたのだ。
犬彦がムーとデューの持つ剣に目をやる。
「ん?見たことない剣だな?」
「ああ、これか。[スターピースレフト]。デューのが[スターピースライト]」
「ふ〜ん、まぁいいや。一人一体がノルマだかんな!」
相手は笑い声だけ発して今だ闇の中で姿が見えない。
735 :
犬彦:2008/09/30(火) 10:00:12
犬彦はしびれを切らして叫ぶ。
「早く出てきたらどうだ!須弥陰群(シュミイングン)!」
「キョキョキョ・・・さすがは赤の戦士。我らの正体に気付いていたか」
「いつまでもこそこそしてんじゃねーぞ!」
犬彦は闇に向かって霊妙剣を放つ。
その瞬間!闇に紛れていた黒い影が龍仁たちの上へ一瞬に移動した。
不意を付かれた!いや、こうなる事は4人はあらかじめ予測していた。
4人は同時に天井に向かって霊妙剣を放ち見事命中した。
引き裂かれた肉体と共に須弥陰群は床へ崩れ落ちる。
「チッ、雑魚が。今更お前たちが俺らにかなうわけねーだろ」
既に須弥陰群たちは言葉を発せずに蒸発していた。
「さぁカオスちゃんの所へ急ぎますか」
そして龍仁たちはカオスの待つ玉座の間へ進んだ。
736 :
以上、自作自演でした。:2008/09/30(火) 11:34:04
MANKO
737 :
犬彦:2008/09/30(火) 12:35:05
オッスゥ!
>>736まちがいさん いらっしゃ〜いw
そうそう、今週はしばらく留守にするんでな、
また後で続けてうpしとくぜw
ちょいメシでも食ってくら〜〜〜
738 :
犬彦:2008/09/30(火) 15:11:17
[5]
カオスは荒い息遣いで椅子に座っていた。目を扉の方に向け4人に気付く。
「ユダヤ・・か・・・」
「ウッ、カオス。」
犬彦はカオスの姿に驚いていた。
カオスの半身は倍以上に膨れ上がりおぞましい動きをしている。
「ほう・・・懐かしい顔がいるな?摩陀羅か・・。これで・・ようやくお前を殺せる・・」
「カオス!俺たちはお前を救いに来たんだ!」
「救う??なら・・ば・・・捧げてくれ・・貴様のチャクラをぉぉ!!!」
カオスのバイオギミックが4人めがけて攻撃する。ムーとデューは一歩下がる。
「頼んだぜ。おっさん、龍仁。俺たちは技の準備をする」
龍仁は闇のクサナギでバイオギミックをかわして行く。
犬彦は目をつむり何かを唱えている。
「いっ、犬彦っ!俺ひとりじゃカバーしきれない!」
「慌てんなって!もうすぐ・・・」
突然、犬彦の手から赤い色の掌妙勁が溢れ出す!
「あ・・赤い色??」
「そうさ、俺の髪の色と同じ赤さ。そしてこれは炎の掌妙勁!!」
739 :
犬彦:2008/09/30(火) 15:11:59
犬彦はそれを剣に流し込みヘリのプロペラのように回しながら手前に出す。
そしてその回転部から大きな炎の竜巻が現れカオスのバイオギミックを燃やし尽くす。
「奴のバイオギミックの弱点は炎。一本の鋭い針金に見えるバイオギミック、
あれは妖焔候戊倭主(ヨウエンコウボイス)の髪の毛だ!」
龍仁は驚いた顔で見つめていた。
そして先ほど射出された物はすべて燃えつくされていた。
「さぁ!!どんどん行くぞ!龍仁!」
二人はカオスに迫る!カオスは玉座からゆっくり立ち迎え撃つ。
3人の剣が交差する音だけがこだまする。
カオスは戦闘経験もさることながら、武器の扱いにかけては右に出る者はいなかった。
前世から今の時代に至るまでそうだ。それに付け加えバイオギミックが
臨機応変な攻撃を仕掛けてくる。龍仁と犬彦の攻撃もほとんど受け止められてしまう。
「カオス!!戊倭主なんかに汚染されてんじゃねー!」
「これは俺の意思だ・・・ユダヤ!!!」
740 :
犬彦:2008/09/30(火) 15:12:51
そしてカオスの動きが鈍りつつある。
カオスのバイオギミックがうねうねと波打っている。
犬彦がそれに目をやる。「暴走し始めた!!」
そしてカオスの首の付け根が少しづつ膨らんでくる。異様なまでな大きさとなり、
それは顔となった。それを目前で見たカオスは声にならない悲鳴を上げた。
戊倭主の顔がカオスの顔の横に浮き彫りになっていたのだ。
そして戊倭主はゆっくりと甲高い声で喋りだす。
「そう・・・私とカオスが一心同体になってるのはカオスの意思。
私が愛するカオスの意思なんですよ」
「チッ、てめーは前世でもカオスに執着してたからな!今度は同化したって事か?」
カオスはほとんど喋る事が出来なかった。
体の所有権のほとんどを戊倭主に奪われてしまったかのように口元が痙攣している。
犬彦はここぞとばかりに後ろを振り向き叫ぶ!
「ムー!デュー!頼むぞ!!」
ムーとデューはお互い並行にたち剣を構えていた。
そしてお互いの剣を重ねるように合わせる。
すると剣は一つになり花咲くように刃が数本飛び出す。
「その剣はスターメイカー!!」
犬彦だけが前世で見覚えがあった。
広大な大陸を浄化させ復活させるほどの力がある剣であった。
741 :
犬彦:2008/09/30(火) 15:14:26
二人は既に練り上げていたエネルギーを剣に流し込んであり二人は剣を掲げる。
「いくぞぉ!!」「それっ!」ムーとデューは剣から霊妙剣を飛ばす。
犬彦と龍仁は左右に飛び、発射された霊妙剣は二人をすり抜ける。
戊倭主はバトルギミックで壁を作るが、それも無残に飛び散っていきカオスに直撃する。
「ぐぐぉおおぉぉぉっ!!!!」
戊倭主の悲鳴が玉座の間に響き渡る。頭部から少しづつ二つに裂かれていく。
カオスの半身から戊倭主が侵食していた部分だけが綺麗に取り出されていく。
しかしあと一歩で半身が裂かれようとした寸前、
その裂かれた傷口が元通りになっていく。
「まだぁだぁ・・・まだぁ離れない・・・」
戊倭主は自身の髪の毛を使い、猛スピードで傷口を縫い合わせていく。
「ぐっ、なんつー執念だ。ムー、デュー!もう一度だ!」
犬彦は二人に視線を送る。しかし二人は苦笑いをする。
「ユダヤ、これは生涯一度だけの技なんだ。もう俺たちには使えない」
「なっ?」
ムーとデューの技は本来の継承者ではない為、使用できるのは一度きりだった。
その為、成功率も低くリスクが高い。
この技は弥勒機関が万が一にそなえ二人に継承したものである。
お互いが似た霊性の持ち主だからこそ出来た技であった。
なるべく今の3部まではキリが悪いんでな
頻繁にうpしようと思ってるw
そうそう、今週はしばらく留守にするんでな、
また後で続けてうpしとくぜw
荒らしのせいで執筆意欲がそがれたか犬彦
743 :
犬彦:2008/10/03(金) 23:34:42
オッスゥ〜!
今 帰ってきたぜ!
>>742そんなこたぁないぜw
荒らしってこの間の事か!あんま気にしてねーしw
つーか荒らしだったとかも良くわからなかったしなw
さぁー夜食でも食うぞ!
また明日からうpするからなw
744 :
犬彦:2008/10/03(金) 23:35:12
オッスゥ〜!
今 帰ってきたぜ!
>>742そんなこたぁないぜw
荒らしってこの間の事か!あんま気にしてねーしw
つーか荒らしだったとかも良くわからなかったしなw
さぁー夜食でも食うぞ!
また明日からうpするからなw
745 :
犬彦:2008/10/04(土) 13:59:52
[6]
戊倭主は腰の辺りまで既に縫い合わせていた。焦る犬彦。
しかし意を決したかのように龍仁に話しかける。
「龍仁、クサナギを貸せ」
「え?この剣じゃカオスまで・・・・」
しかし犬彦は剣を取り上げ代わりにユダヤの剣を龍仁に渡す。
「やっぱ、人任せはよくなかったんだ・・・。奴との・・カオスとの決着は俺がつける」
「よせ!犬彦!カオスまで殺すつもりか?」
「龍仁、お前は知らないがな、俺は何度も狂った奴を殺してきた・・・」
龍仁の表情が変わる。犬彦たちは、他の皆も俺のしらない長い旅を続けてきた。
それを思うとすごくもどかしくせつない気持ちになる。
犬彦がカオスに近づく。
「結局こうなっちまった・・・悪りいな。カオス・・・」
「ひぇっ!!くっ、来るな!!」戊倭主は後ずさりして叫ぶ。
「すぐ楽にしてやるぜ!カオスゥゥ!!」
犬彦は闇のクサナギで戊倭主が縫い合わせた部分をまた切断していく。
しかしそれは二人を引き離す先ほどの技とは違い、
肉体を現実的に傷つけて引き裂いているだけの行為であった。
完全に引き裂かれる寸前、
カオスの半身は正気を取り戻したのか犬彦の方をちらりと見て微笑んだ。
そして犬彦は目を瞑り足元まで剣を振り抜いた。
746 :
犬彦:2008/10/04(土) 14:00:23
それと同時だった。
カオスの半身が光輝きもう片方の半身が突然光の中から現れ元通りのカオスに戻っていく。
「ああ?なんなんだ?」犬彦が驚き一歩下がる。
ムーとデューが近づく。
「前にもあったな、こんな事が・・・カオスの半身が近くにあったんじゃないか?」
デューの話に犬彦は「除副が近くまで持ってきてたのか?」と振り返り話した。
しかし戊倭主はまだ力尽きてはいなかった。
突然の出来事に隙だらけになっている犬彦と龍仁めがけて髪の毛の触手を飛ばす。
「このままでは死なんぞぉぉ!!!」
戊倭主の攻撃にとっさに二人は構えるが、
それよりも早く戊倭主の攻撃を受け止める人物がいた。
「カオス!」
「面倒かけたな、ユダヤ、摩陀羅。」荒い息遣い、しかし吹っ切れたような口調で言った。
カオスは三つ矛の武器で戊倭主に斬りつける。戊倭主は更に後ろへと後ずさりをする。
「行け!摩陀羅!こいつのトドメはまかせる」
「ほらよ」犬彦は再び剣を交換する。
「よっし!」龍仁は霊妙剣を放ち戊倭主を一刀両断する。
そして戊倭主はチリ一つ残さず消滅し龍仁に新たなチャクラが宿った。
747 :
犬彦:2008/10/04(土) 14:01:19
「ふ〜」戦いが終り龍仁は座り込んだ。カオスが犬彦に近づく。
「世話になった・・・」
犬彦は頭をかきながら照れくさそうに軽くカオスの肩をポンっと叩いた。
「ようやくこれで揃った。俺とお前と龍仁」
「ああ。」
5人は戦いの余韻に浸るのもほどほどにして玉座の間をあとにし古城を出る。
外へ出ると大きな影が地面に写っていた。
上空から飛行船のような音が聞こえた。5人は空を見上げる。
「なんだあれは??」デューが最初に言葉にだした。
「ありゃ箱舟だ。まだ残ってたんだな・・・」
犬彦はそう言って箱舟が着陸するのを見つめていた。
犬彦には期待してる
ホント
749 :
犬彦:2008/10/05(日) 23:52:52
オッスゥ!
>>748そか!サンキューなwまた続きを覗いて見てくれ!
さて、これはあくまでも俺の想像だが、
マダラカラーズの画集(今手元にないが)
確か幼稚園のスーファミ用に書き下ろしされた田島先生の
マダラ、カオス、セイシンジャ、影王の個々のイラスト(現代転生版?)
が、確か画集では元本がないって書かれていたような記憶がある。
(甲賀三郎も一緒に載っていた)
イラストの中ではけっこう新しい物だったのになぜなかったのか?
ここからが推測だが海外でこのイラストが表紙の「摩陀羅壱」がある。
たぶん関係者が持ち出して海外用の表紙に使用したんではないかと・・・
と、まぁどーでもいい話だがなw
そいじゃ寝るぜw
750 :
犬彦:2008/10/06(月) 09:33:01
[7]
箱舟のハッチが開き十頭とヒミカが飛び出してくる。
「龍仁さん!」「お、十頭!」十頭は以前のギミックスーツとは違い、
全身にそれをまとっていた。
ヒミカは無事な犬彦を見てうれしそうにピョンピョンと跳ねる。
二人の後に続き箱舟の奥から白沢が出てくる。
「取り合えず詳しい話は箱舟の中でする。一刻の猶予もない。急いで乗り込むんじゃ」
ムーとデュー以外は船に乗り込む。犬彦は見送る二人に気付く。
「お前らは乗らないのか?」
「俺たちの役目はこれで終わりだ。おっさん・・・いやユダヤ、これを」
犬彦はスターメイカーを受け取る。龍仁とカオスもそれを残って見ていた。
「頼んだよ。犬彦、そして龍仁、カオス」
「ああ、まかせておけ!」
「ひと段落したら遊びにきてくれ。レラやプレシャも会いたがっている」
続いてデューも話す。「姉も・・・、ピュラもカオスに会いたがっていたよ。」
「おお!あいつらもこの時代に転生してきてるのか!みんなまとめて会いに行くからな!」
そう言って3人は船に乗り込み中東を後にした。
751 :
犬彦:2008/10/06(月) 09:33:38
箱舟の中は前世で見た物とまったくいっしょであった。
「白沢様が魔人を使い、海底深く眠る箱舟を引き上げたのです」
除副は龍仁たちに説明をした。ここには白沢、タタラ、スクネ、除副、
沙門、ヒミカ、十頭、貴更、レオン、グレイシーが揃っていた。
カオスの半身も万が一に備え、除副が持ち出し古城の上空で待機していたと話した。
「そんな事より龍仁さん!今日本は大騒ぎですよ」
「ん?どうかしたのか?」
十頭と龍仁に気付き白沢がスクリーンに日本のニュースを映し出す。
そのニュースには富士山山頂の数キロ上空に浮かぶ奇妙な物体が映し出されている。
それはまるで浮かぶ島のように岩山の塊で中心には城のような建物も確認できた。
「見覚えあるじゃろ?須弥山(しゅみせん)じゃよ」
「な、なんでこんな所に!!」
「恐らくミオもそこにいるじゃろ。須弥山が現れて既に3日経っておる。
そして弥勒機関が調査した結果、
この須弥山からは富士山火口に膨大なエネルギーが流れ込んでおる。」
752 :
犬彦:2008/10/06(月) 09:34:49
「膨大なエネルギー?それでどうなるんだ?」犬彦が質問する。
「あと残り数時間・・・、
3時間ほどで日本全土に地震が同時に発生し富士山などの火山は大噴火じゃ」
龍仁はスクリーンに釘付けになる。
「ミオが居るなら姉さんも須弥山に・・・」
「その通りじゃ。麒麟の気もかすかじゃが感じるぞい」
龍仁が皆の前に立つ。
「頼む!みんな!力を貸してくれ!」
犬彦が龍仁の隣に立ち肩に腕をかける。
「ったりめーな事聞くな!みんなその為にここに集まってんだからな!」
「頑張りましょう!龍仁さん!」皆が龍仁の前に集まる。
「ありがとう、みんな!俺たちの力で今度こそ平和を取り戻すんだ!」
そして箱舟は全速力で日本へ向かう。
―――タイムリミットまで残り3時間―――
753 :
犬彦:2008/10/07(火) 09:31:43
[8]
日本のテレビは須弥山のニュースで持ちきりだった。
今もリアルタイムでその映像が流されている。
いろんなコメンテーターが様々な発言を好き勝手にしているが、
どれも的外れな発言だった。
日本中はこれから起こる危機に関して一部を除いて知る物はいなかった。
一部と言うのは万が一に備え弥勒機関が重要人物だけに通達し海外へ
逃げる計らいをしていた。
ニュースに箱舟の姿が映し出される。
龍仁たちは2時間あまりで中東から移動してきたのだ。
そしてひとつの画面内に須弥山とそれに向かう箱舟が同時に映し出される。
箱舟内、白沢が操縦席をたち皆を集める。
「よいか!箱舟はこのまま須弥山に突っ込む!タイムリミットは残り1時間ぐらいじゃ」
それを聞き皆は戦闘の準備をする。
箱舟は白沢を始めタタラ、スクネ、除副で運転されていた。
その内前方の確認をしていたスクネが須弥山の異変に気付く。
「白沢様!須弥山から無数の飛行型魍鬼が!」
須弥山からは数え切れないほどの魍鬼が箱舟めがけて飛んでくる。
それを見たレオンとグレイシーは魔人に乗り込む。
魔人は箱舟の両サイドから上半身が外に飛び出る形で設置され、
魍鬼の軍団にエネルギー波を放つ。
754 :
犬彦:2008/10/07(火) 09:32:47
箱舟の進入スピードは少しづつ落ちてくる。
魔人の攻撃から逃れた数匹の魍鬼が次々と箱舟に迫ってくる。
「よし!俺たちはデッキに出て残りの魍鬼を片付けるぞ!」
龍仁が指示を出して他の戦士もあとに続く。ヒミカと貴更は戦闘タイプではない為、
このままブリッジに残り箱舟に霊力を送りバリアーを張る。
戦いは壮絶だった。
テレビモニターにはまるで映画のような戦いが遠いながらも映し出され、
日本中、いや世界中が注目していた。
須弥山まで距離が残りわずかとなった。もうすぐ箱舟が激突する。
「何かにつかまって衝撃に備えるんだ!」カオスは冷静に辺りを見回して叫んだ。
そして轟音が鳴り響く。
須弥山の宮殿内、広い真っ白な空間。
ミオは龍仁たちの到着をこの音と共に確認し待ちわびたようにクサナギの剣を振り下ろす。
そして部屋には階段の塔のような物が備え付けられ、
その天辺にはエリスがまるで祈りを捧げるかのように両手を握り
両ひざを付いた状態で半透明の球体に入っていた。
須弥山の地を踏む龍仁、犬彦、カオス。宮殿内に突入するのは3人。
残りの沙門と十頭、魔人たちは箱舟を攻撃から守る。
3人は入口を確認し中へ進入する。そこに一人のスーツ姿の男が立っていた。
「ようやく会えたな、摩陀羅」
「お、お前はミロクか?」
「確かに。しかし現世では弥勒機関の長、甲賀三郎だよ」
3人は距離を保つ。甲賀三郎はそのまま微動だにしない。
「戦うつもりか?私と。残念ながら私は戦うつもりはないよ」
「どういう事だ?」龍仁が聞きなおす。
755 :
犬彦:2008/10/07(火) 09:33:29
「私はこの戦いの結末を見るだけだ。弥勒機関の最終目的はアガルタに打ち勝つ事。
影王が勝てば、私は影王と共にアガルタへ攻め込む。
摩陀羅、お前が勝てばお主らは仲間と攻め込む」
「なんで力を合わせられない?なんでまた兄さんと戦わなきゃならないんだ!」
「それはアガルタから戦う為の霊性を持ち出した私とサクヤの代償だよ・・・」
甲賀三郎はそのまま3人を通り過ぎて振り返る。
「我らの戦いにアガルタが多少なり干渉したが、結果には変わりはない。
摩陀羅・・・決着をつけろ」
「わかってるさ!行こう犬彦、カオス」
3人は奥へと進んだ。三郎はそのまま立ち尽くし走る摩陀羅を見る。
「すまないな・・・摩陀羅、影王・・」
一瞬龍仁が声に反応したのか立ち止まり三郎に目をやる。
「何やってんだ!行くぞ龍仁!」
「あ、ああ」再び龍仁は走り出した。
3人が見えなくなり三郎の横から光が満ち溢れ一人の女性が現れた。
「会わなくてよかったのかね?サクヤ?」
「会えませんわ。あの子たちに過酷な運命を背負わせたのは私たちですもの・・・」
「そうか、ならば見守るとしよう。二人の息子の戦いを」
がむばれ犬彦
757 :
犬彦:2008/10/08(水) 09:32:07
オッスゥ!
>>756サンキュー!と、言う事で続き↓
[9]
宮殿内部は一本道の廊下続き、ミオの待つ大広間までは迷うことなく進むことが出来た。
魍鬼も一切出現せず、何か神聖な場所のような感じを受けた。
龍仁たちが大広間に飛び出すとミオとその後ろの長い階段の上に
エリスが居たのを確認した。
「姉さん!!」
ミオは龍仁の言葉にやれやれと言う顔して剣を構えた。
「いくら呼んでも無駄だ。俺を倒さない限りはな!」
「クッ、ミオ!俺たちは前世で分かり合えたんじゃなかったのか?」
その言葉に犬彦が龍仁の肩を掴んで顔を近づけ小声で話した。
「奴は俺たちの知ってる影王じゃねぇ、アガルタの魔に侵されたミオ(闇王)だ。
お前は計画通り奴の隙を作るんだ。後は俺とカオスで例の技を放つ。
そうすれば影王からは4つのチャクラが取り出され、奴は戦う力を失う」
ミオがニヤリと笑いながら近づいてくる。
「何をこそこそ話しているんだ?お前らにそんな余裕はあるのか?知っているだろう、
まもなく日本全土を大地震が襲う。タイムリミットは残り10分」
「な!!」「10分だと!?」
3人は驚愕した。まだ60分ぐらいはあるであろうと思っていた。
ようは白沢から聞いた情報にも多少なり誤差が生じていたと言う事だ。
正確には弥勒機関の情報だが、今、3人には緊張と焦りが見え始めている。
758 :
犬彦:2008/10/08(水) 09:32:39
しかし犬彦はハッと我に返る。
「馬鹿ヤロー!間に合ってよかったじゃねーか!まだ10分ある」
「ああ、ユダヤの言う通り、まだ何も始まっちゃいない」
「よし!犬彦、カオス頼んだぞ!」
龍仁は闇のクサナギを携えてミオに向かう。
犬彦とカオスは今は分裂しているスターメーカーを自身の中央にかざし霊力を練り上げる。
「何をたくらんでいるか知らんが、勝負だ!摩陀羅」
龍仁とミオの剣が交差する。
闇のクサナギと光のクサナギがお互いを弾くような音が鳴り響く。
お互いが4つのチャクラを有しており互角のようだった。
どちらも一歩も引かない状態が続く。それを見ている犬彦もやばそうな顔をする。
「カオス・・・このままじゃ時間切れになっちまうぜ・・・」
「ああ、思った以上に手こずりそうだ。しかし、
俺たちがここで加勢したらこの技の発動時間も足りなくなる」
「クッ、龍仁!とっとと決めちまえ!何迷ってやがる!お前は姉を助けたいんだろ!!」
犬彦の声に龍仁は一層剣に力を込めるが、同じ事だった。
どれも当たらずに交わされてしまう。迷っている?俺が?
姉さんを助ける為にここまで来た。しかし・・・本心は・・・影王も助けたい・・・のか?
759 :
犬彦:2008/10/08(水) 09:33:17
ミオが犬彦たちの霊力に気付く。
「ほう、おもしろい技を使う気らしいな。俺を殺さずにチャクラだけ奪う技らしいが、
同じ事だ。チャクラを一つ残らず失えば俺はどのみち死ぬ」
一瞬龍仁の剣が鈍るがすぐに持ち直しミオの攻撃を受け止める。
「なんだって?なんでだ?聞いていた話とちがう」
「俺はもともと現世では死期が近かった。
それをリリスがチャクラを俺の体内に封じる事で永らえさせていただけだ」
龍仁から少しづつ力が抜けていく感じがした。
犬彦とカオスは技の必要性がなくなった事に気付き霊力を練り上げるのを止めようとした。
3人がかりで攻撃すれば倒せる確立は格段にあがる。
「だめだ!技を解くな!犬彦、カオス」
龍仁はミオと剣を交わしながらも二人の気配に気付き叫んだ。
「頼む!そのまま続けてくれ!」
犬彦とカオスは技を解くのをやめ、再び霊力を練り上げる。
「っきしょー!なんでだ!もう手はないってのに!」
「ユダヤ、奴は一度言ったらもう曲げないだろ、好きにさせるさ・・・」
760 :
犬彦:2008/10/09(木) 09:15:20
[10]
ミオは龍仁と距離をとる為バックステップし左手をかざす。
左手からは黒い肉の塊のような物が伸びて龍仁を攻撃する。
間一髪クサナギで受け止める龍仁。そしてその黒い塊は再び収縮しミオの体内に戻る。
「ブラックギミック!」犬彦は叫ぶ!
間一髪かわした龍仁だったが、ミオの剣に加えブラックギミックまで
攻撃して来るとなるとあきらかに龍仁の方が分が悪くなっていく。
互角と思われた戦いにいっきに差をつけられた感じがした。
しかしそれだけではなかった。宮殿が一瞬揺れる。
ミオはそれに気付き大広間の真っ白な壁に映画のスクリーンのように外の様子を映し出す。
スクリーンにはバリヤーも弱まり須弥山から離れ落下する箱舟が映し出された。
箱舟からは所々煙が上がっていた。箱舟は最後のエネルギーを使い、
何とか落下スピードを弱めるがそのまま富士山火口の淵に落ちてしまう。
飛行型魍鬼はそこまでは追ってこなかった。白沢は魔人に富士山火口からの離脱を命じ、
箱舟を押し出そうとする。タタラと除副は箱舟内の動力室に向かい修復をおこなっていた。
それを見ていたミオは両手を広げ笑いだす。
「フハハハ!この須弥山に引っ付いていれば地震や火山の影響もなかったというのに。
運の悪い奴らだ!!」
「やめろ!ミオ!やめるんだ!俺たちは仲間なんだぞ!」
「もう遅い、既に時間は1分を切った。まもなく世界が変わり始める!!」
761 :
犬彦:2008/10/09(木) 09:15:51
ミオはブラックギミックで龍仁の顔面を攻撃する。ドンと鈍い音がする。
思いっきり直撃した龍仁は宙へ舞う。
龍仁にはその時間がとても長く感じた。
宙へ浮いてる時間。
その時だった。体の中から話しかけるような声が聞こえた。
『誰だ・・・話しかけるのは・・・俺には時間がない・・・後にしてくれ・・・』
龍仁は自身に呼びかけるように想った。しかし声はやまなかった。
そうか、ここは俺の内側の世界・・・精神世界。
龍仁は無意識に理解し目を瞑り声の主を探そうとする。
すると真っ白な空間に立っている龍仁の前に4人の子供たちが現れた。
『君たちは?誰だ?』
4人の子供は個々に名前を話すがうまく聞き取れない。
龍仁は顔を近づけ子供たちの顔を確認しようとした。そして龍仁は気付いた。
ああ、この子供たちはチャクラを埋め込まれた子供たち。
俺の中にあるチャクラを所持していた者の子供の姿だと。
龍仁がそう理解したら、子供たちの声がはっきり聞こえる。
『お兄ちゃんは誰?』
『俺は夏目龍仁だ』
『違うでしょ?』別の子供が交互に話しかける。
『ああ そうか、伏姫龍仁だ』
『それも違う・・・』
『え?』
『教えてあげる。お兄ちゃんの名前は摩陀羅だよ』
『マ・・・ダラ・・・』
762 :
犬彦:2008/10/09(木) 09:16:42
龍仁は前世の名前はもちろん理解していた。ニソの杜で育った記憶だって、
ミロクを追いかけ現代に転生した事もすべて理解していた。
なのになぜこの子供たちは摩陀羅の名を問うのか?
『今は摩陀羅として戦わなくちゃ勝てないよ』『そうリリスを倒した時みたいにさ』
『お兄ちゃんは誰?』『誰?』『・・・』
そして場面は突然変わる。
龍仁の額から血が流れ出しそれが龍仁の着地と同時に床に飛び散る。
龍仁の止まっていた時が動き出した。
「クッ」
龍仁は額を押さえながら立ち上がる。ミオは倒れない宿敵に満足そうだった。
「ほう、直撃だと思ったが・・・まだ立てるのか摩陀羅。しかし残念だな、残り10秒だ!」
「そうだ・・・俺は・・・」
「!?・・・あと8秒・・・」
「俺は・・・」
「7・・・6・・・」
龍仁が額を抑えていた手をクサナギの剣に合わせる。
それは龍仁の額をあらわにする行為となる。
龍仁の額にはうっすらと紋章が浮かび上がってきている。
「何?龍の紋章だと!?」
「俺は摩陀羅だ!!影王ォォ!!!」
763 :
犬彦:2008/10/09(木) 09:17:33
龍仁はリリスを倒した時と同じように龍の紋章が光を放ち、
そして次第に闇のクサナギへ吸収されていく。
「いけぇぇ!!!!」
龍仁は今までにない強力な霊妙剣を影王に向かって放った。
ミオに龍仁の放った霊妙剣が炸裂する。宮殿内に爆風が光の煙と共に吹き荒れる。
「やっ、やったか?」
犬彦とカオスも技を維持した状態で見守る。少しづつ視界が開けてくる。
龍仁も目を凝らしミオの居た場所を確認する。その時だった。声がそこから聞こえてくる。
「3・・・」
ミオは倒れていなかった!指を立て3の数字を作り龍仁に向けていた。
ミオの額には龍仁と同じく龍の紋章が浮き上がっていた。
「そんな、ミオにも龍の紋章が・・・」
「お前だけの力ではない、龍の紋章はな。2・・・」ミオは2本の指を立て不吉に笑う。
「1・・・」
「やめろー!!影王!!」
「GAMEOVERだぁあ、摩陀羅!」
ミオはすべての指を折り曲げ、こぶしとなった手を天高く掲げるようにあげた。
どろろ
少年アニメ劇場版の終盤っぽくなってきたな
がんばれ犬彦
766 :
犬彦:2008/10/10(金) 09:29:00
オッス!
>>764漫画はよく知らんが映画なら見たぜ。マダラのギミックも
実写だったらあんなんだろうな。
>>765おお、目指すはそこら辺だからなw
最初のマダラのノリでw と言う事でクライマックス続き↓
[11]
タイムリミット0・・・
龍仁はやるせない表情でミオを睨み付けていた。しかしミオは驚いた表情をして叫ぶ。
「なぜだ!なぜ何も起こらない!!」
「え!?」
龍仁はスクリーンに目をやる。
そこには箱舟が少しづつ浮き上がり富士山火口から脱出する映像が流れていた。
龍仁はホッとして笑みが出る。ミオは起こらなかった悲劇に信じられないでいた。
そしてその場に一人の訪問者が現れる。宮殿の更に奥からナユタが現れた。
「誤算だったわね、ミオ」
「誤算だと!?どういう事だ!」
ナユタは麒麟のいる方角を見た。
そこには最初と変わらず祈りを捧げるような格好で麒麟は眠るように居た。
「彼女は最高位の庇のちから、須弥山から送られる悪しきエネルギーを中和していたのね」
「な!なんだと!麒麟は記憶も失い人形のような状態のはずだ!」
「そう、それでも無意識に・・・瞑想をおこない弟を、世界を救おうとした・・・」
ミオも龍仁も、犬彦もカオスも信じられない表情だった。
しかし危機は回避された。麒麟の祈りによって。
「ありがとう・・・麒麟・・・エリス姉さん・・・」
龍仁は姉と別れてから今までずっと守られている感じがしていた。そう、そして今も確実に守られていると実感した。
「フ・・・ハハハ!どのみちどうでもよいわ!振り出しに戻っただけの事!
貴様らを殺せばいくらでもやりなおしはきく!!」
「そんな事させない。姉さんが守った世界を壊させないぞ!ミオ」
再び龍仁とミオは剣を交える。
767 :
犬彦:2008/10/10(金) 09:30:20
ナユタは犬彦たちとは反対側で二人の戦いを見守っている。
戦いを見守る犬彦がカオスをちらりと見る。
「どうする?もう準備万端だが、この技を解いて加勢に行くか?」
「いや、まだ摩陀羅はそれを許さないだろう」
「ってか、あいつ忘れてんじゃねーのか?・・・・お!そうだ」
犬彦は何か思い出したようにカオスに耳打ちをする。
「出来るか?俺たちに」カオスは犬彦に聞きなおす。
「ちとコントロールが難しいかも知れんが、大丈夫だ。俺たち二人ならな」
犬彦はカオスを見てニッと笑う。しかし今は見守る事しかできない二人。
龍仁とミオも竜の紋章の力を使い激しく体力が消耗していた。
そんな中ミオの剣が龍仁の肩をつらぬく。龍仁は影王も救いたかった。
その甘さが剣を鈍らせミオに一歩劣る事となる。
それでも必死に立ち上がる龍仁。しかしもうほとんど戦う力も消耗しきっていた。
気力のみ。
それでもミオに立ち向かう。が龍仁はミオの直前でガクッと片ひざをついてしまう。
「ようやく永き戦いに決着が付けれそうだよ・・・弟よ・・・」
ミオが歩み寄り剣を振り上げる。
龍仁はそれでもミオを下から睨み付け最後まで諦めないでいた。
その時だった。ミオが突然苦痛の表情をしだす。
「ぐぉおおぉぉお!!」
ミオの肩が膨れ上がりそれは顔となった。
ブラックギミックとは違いミオの意思に反して動いていた。
そしてそれは龍仁に話しかける。
「龍仁・・・俺の首をはねろ・・・」
それは東日流隼人であった。ミオに吸収され意識が完全に消滅したかのようだったが、
ミオの中に眠る[光の意思バサラ]がすべてを吸収されないよう守っていたのだ。
そして一部始終をミオの体内で感じていた東日流が最後の最後で
麒麟のちからに呼応して表に出れる事ができたのであった。
768 :
犬彦:2008/10/10(金) 09:31:50
「俺の首を跳ねれば一瞬だが憑分の寄生力が弱まり犬彦たちの技をぶつけやすい。
今しかない!やれ龍仁!」
「お、俺には出来ない!出来っこない!!!」
「なに寝言いってんだ!!俺の意思もほとんど消えかけている!
最後のチャンスだ!エリスを助けたいんじゃなかったのか!」
姉の名前を出されゆっくり立ち上がる龍仁、
東日流の唯一の親友だった犬彦も龍仁に激を飛ばす。
「東日流の意思を無駄にするんじゃねぇー。あとの事は俺とカオスのこの技に任せろ!!」
犬彦とカオスはお互いの剣を合わせスターメイカーを出現させて技の発動に入る。
「東日流・・・」
「やれ、龍仁・・・」
「うっ・・・」龍仁にはまだ迷いがあった。
「俺とお前はダチじゃなかったのかぁ!!!やれぇぃ!!!龍仁!!!」
「うわぁぁぁぁぁあああ!!!」
龍仁はクサナギを振り下ろす。クサナギは正確に東日流の首を跳ねた・・・。
宙に舞う東日流の顔は満足そうな笑みを浮かべて消滅していった。
「龍仁!屈め!!」
犬彦とカオスがスターメーカーに霊力を送り込みお互いの頭上に剣を振り上げる。
ミオは憑分の力で今まで統合されていたチャクラの制御が
一時的に効かなくなりもだえ始めた。
スターメイカーから発せられた霊力は屈んだ龍仁の頭上を通り抜けてミオに直撃する。
ミオの体からは光が溢れ出し、そしてその光は龍仁の体内へ吸収されていった。
ミオの体内にあったチャクラが龍仁に吸収されたのだ。ミオは床に崩れ落ち、
エリスを覆っていた半透明の球体は消えてなくなった。
ああおもしろいな
770 :
犬彦:2008/10/11(土) 09:54:51
オッス!
>>769サンキュー!一人でも見てくれる奴がいるとうれしいなw
続き↓
[12]
「大丈夫か?しっかりしろ!」
犬彦とカオスは龍仁の腕を掴み立ち上がらせ肩にかける。
龍仁は顔を上げエリスを囲っていた球体がなくなった事を確認し
犬彦とカオスを振り払いエリスのもとへ急ぐ。
「姉さん!エリス姉さん!」
しかしエリスは瞳を閉じたままだった。
龍仁は思い出したように勾玉のネックレスを取り出しエリスの首にかける。
勾玉が光り輝く!
そしてその光に起こされるかのように眩しそうな感じでエリスは瞳をゆっくり開ける。
「龍・・仁・・・」
「ねっ、姉さん!」
勾玉の力によりエリスは封印されていた記憶が蘇っていった。
ようやく出会えた二人はその感触が現実の物か確かめるように強く抱きしめた。
それを見つめて微笑む犬彦とカオス。そしてナユタも冷静に見つめていた。
そして入口の方から甲賀三郎が歩き近づいてくる。
「勝者はお前たちか・・・摩陀羅」
「ミロク・・・」
龍仁はエリスの肩をそっと掴んでゆっくり立ち上がり犬彦たちのもとへ移動する。
甲賀三郎はそれを出迎えるかのようにまた一歩近づく。
「無事箱舟も須弥山に到着したようだ。
アガルタへのゲートはこの宮殿の更に奥に存在する。
さぁ、摩陀羅!この父を殺し仲間と共にアガルタへ攻め込むのだ!」
771 :
犬彦:2008/10/11(土) 09:55:29
甲賀三郎は倒れているミオのそばにあった光のクサナギを拾い、それを龍仁に投げる。
龍仁が受け取った瞬間、光と闇のクサナギは結合され神剣クサナギへと姿を変えた。
甲賀三郎は龍仁の攻撃を待つかのように両手を広げ無防備に立つ。
しかし龍仁は攻撃する仕草は一切見せなかった。
「やれないはずがないだろう?摩陀羅。
お前はすべてのチャクラを手に入れ真王となったのだから・・・」
「親父、長い戦いでもうろくしたみたいだな、
残念ながら俺は真王になんかなっちゃいないぜ」
「なんだと?」
「よく見てみるんだな、俺の体内にあるチャクラは7つだけだ!」
「なに?!」
甲賀三郎は龍仁の体内に宿っているチャクラを心の目で探った。
確かに龍仁の体にはチャクラが一つたりない状態だった。
「なら・・・残りの一つはどこに・・・」
甲賀三郎が呆然としてる中、大広間に白沢とタタラが入ってくる。
白沢とタタラはミオに近づき上体を起こす。
「フォフォ、摩陀羅、安心せい。ミオは生きておるぞ」
犬彦とカオス、そして龍仁とエリスに笑顔がこぼれる。甲賀三郎はこの時さとった。
「一つだけチャクラを残しておくなんて・・・こんな事が可能なのか・・・」
犬彦がカオスの肩に自分の肘を乗せてニヤッと笑う。
「コントロールは超難しかったがな、俺様とカオスだから出来た技だ。
それに東日流も残りたいだろうしな、俺とカオス、
そして東日流の意思が揃って始めて可能になった技さ」
「なるほど・・・影王の中にあるのは憑分の・・・」
772 :
犬彦:2008/10/11(土) 09:56:21
甲賀三郎は今の出来事を不思議そうに、そしてなぜか誇らしげな笑みを浮かべた。
「そうか、ならば私もまだ死ぬわけにはいかない。
お前たちをまた見守る事になりそうだ・・・」
そう言って甲賀三郎は弥勒機関の用意したヘリに乗り須弥山をあとにした。
続いてナユタも口を開く。
「残念だわ、摩陀羅。あなたがアガルタに来るのを待ち望んでいたのに・・・」
今まで冷静だったナユタが本当に残念そうな表情を見せた。
それに気付き龍仁も聞き返す。
「俺たちにアガルタを倒して欲しいのか?」
龍仁の問いにナユタは答える事なく宮殿奥のゲートへと歩を進めた。
「また近いうちに会えるかもね」そう言ってナユタは姿を消した。
龍仁は皆を振り返る。「よし、帰ろうか!」そう言って入口の方に歩き出す。
犬彦はニヤリと笑って確認するように聞きなおす。「どこへだ?」
「俺たちの守った世界さ」龍仁は笑って言い返す。
「今度は一人で行っちまわねーんだな」
「ああ、今度は皆一緒だ。皆一緒に歩けばいいさ。ゆっくりとさ」
そしてミオを含め龍仁とエリスたちは箱舟に乗り込み須弥山をあとにした。
773 :
犬彦:2008/10/11(土) 17:50:58
[最終章]
須弥山を周りの雲が覆い被せる様に包み込み、そしてどこかへと消えていった。
無事に発進した箱舟だったがエネルギー残量がたりずに
人目のつかないところへ不時着し、一向は近くの港まで移動した。
戦いを終え、戦士たちが夕日を眺め休息を取っている。
龍仁とエリスも隣り合わせに座って夕日を見つめていた。
そう、あの日、姉を探しに行く決意をして生まれ育った街を始めて飛び出したあの日、
同じように夕日を眺めていた。
―――でもあの時と違う。
今は追い求めた姉さんが隣にいる。エリスは龍仁に強くなったねと話した。
力の話ではない。龍仁はこの旅で少し大人になれた気がした。
エリスは軽く微笑んで話した。
「これからどうしようか?」
「一緒に帰ろう。故郷の港町にさ・・・」
「そうね、おじさんとおばさんの家に帰ろうか」
龍仁はエリスの返答に戸惑いながら話す。
「姉さん、もうおじさんとおばさんじゃないんだ。
俺にとっては血が繋がってなくても母さんと父さんなんだ」
エリスはそれを聞いて満面の笑みを浮かべて
うれしそうに龍仁の顔を自身の胸に抱きしめて話す。
「そうか〜じゃ、私にとってもお母さんとお父さんだね」
「うん」
二人は手を繋いで立ち上がり、港町へと行く船に乗り込む。
遠くでそれを見ていた他のメンバーもバラバラに個々の居場所へと帰っていく。
龍仁とエリスは繋いだ手が離れないように強く握りしめ故郷へと向かった。
こうして夏目龍仁17歳の夏は終りを告げた。
MADARA「転生編」完
774 :
犬彦:2008/10/11(土) 17:54:30
オッス!
これで俺の日記も一段落だ!
まぁ、取り合えずだがな。
さぁて今日は飲みにでも出かけてくるぜw
乙かれー
内容はしょった?
また続いて欲しいな
776 :
犬彦:2008/10/12(日) 16:41:33
オッス!
>>775最後まで読んでくれてサンキュー
とりあえず「転生編」と題名が付くのはこれで終了だが、
アガルタとの決着は保留になっているんでなw続きはまたうpするぜ!
最後でどうしようか迷ったんだ。このままアガルタの世界に
ゲートを通って行ってもよかったんだが、
とりあえず転生戦士もそろった事だし一休みさせようと思ってなw
777 :
777:2008/10/12(日) 16:51:13
777
犬彦先生の次回作にご期待ください
打ちきりエンドの雰囲気でモヤモヤする
779 :
以上、自作自演でした。:2008/10/12(日) 19:17:42
ちんこや濡れ場シーンマダー?
今後このスレどうすんの
781 :
犬彦:2008/10/13(月) 23:59:02
オッスゥ!
>>777しまった!ゲットされたかw
>>778もうすぐそのモヤモヤを吹き飛ばしてやるぜ!!
>>779それは・・・次回作に期待だなw
>>780もちろん続くぜ!またスレ主の麒麟も顔を見せるかもしれんしなw
自分勝手にいろいろうpしたが読んでくれた人に感謝するぜw
[MADARA]で検索して来てしまった人も
まだこの作品を忘れないでいる事がうれしいしなw
782 :
犬彦:2008/10/14(火) 19:07:04
MADARA 龍仁の章【第四部 アガルタ編@】
[序章1]
――――2学期が始まる。
戦いを終えた転生戦士たちはそれぞれの生活に戻っていた。
今回の戦いの中心人物である摩陀羅=夏目龍仁は港町の生まれ育った家で
姉のエリスと老夫婦と共に暮らしていた。
早朝、エリスが毎度の事のように龍仁を起こしに来た。
既に起きなくてはならない時間はとうに過ぎていた。
エリスはエプロン姿で龍仁のふすまを開ける。
龍仁の部屋は廊下を挟みその向こうが小さな中庭であった。
そこから外へ続く門までもすぐ行ける。
「龍仁!今日から2学期でしょ!早く起きなよ」「ふにゃむにゃ・・・」
「遅刻しちゃうでしょ!」「・・・るせーな・・・」
寝言のように龍仁は言ったが、それにエリスはカチーンときたようだ。
まだ眠っている龍仁の腹に片足を乗せて体重を少しづつ乗せていく。
「ほらほら、まだ起きないの?」「・・・う・・んんうんん・・・だぁ!!!!」
龍仁は耐え切れなくなりエリスの足を振り払うように飛び起きた。
「もうちっとマシな起こし方にしてくれよ・・・エリスねい」
「あらあら、チューでもして起こしてほしかったの?」
エリスはからかうように言う。龍仁は部屋からもう出て行けと手を振って合図をした。
エリスが笑いながら廊下に出るとバイクのクラクションが2回鳴る。
「あ、犬彦だわ!」
犬彦?エリスはそう言って玄関へ行き老夫婦へ挨拶を交わし表へ出て行く。
龍仁は中庭にあったサンダルを履いて追いかけるように表へ出る。
783 :
犬彦:2008/10/14(火) 19:08:05
「お、龍仁。って何だ?その格好は?」
トランクスにTシャツ一枚、そしてサンダルの龍仁。表へ出る格好ではない。
龍仁は片手を上げて挨拶をする。
「この子 今起きたばかりなのよ」エリスは母親のような言い回しでからかう口調だった。
「ったく!いつまでも横チンしてんじゃねーよ龍仁!」
犬彦は冗談で龍仁にちょっかいを出す。
龍仁は犬彦の言葉など信じていなかったがチラッと自分の下半身を確認する。
エリスも調子に乗って話しに割り込む。
「はみ出るほど大きくないわよ」
『「見たのかよっ」』龍仁と犬彦はハモッて言いエリスを見た。
エリスは冗談の矛先が自分に向いてしまった事に急に恥ずかしくなり少し後悔した。
エリスは犬彦の紹介で今日からコンビニのバイトをするらしい。
この小さな町には数店しかない為、バイト希望者の競争率も激しいが、
顔の効く犬彦がエリスに紹介したのだ。
「いつまでも頼ってばかりじゃ駄目だからね。龍仁も早く学校行きなよ」
「犬彦、エリスねいで出来るのか?エプロンもしたままだぜ」
龍仁の突っ込みにエリスは顔を赤らめてエプロンを取り龍仁にぶつける。
エリスはイーっと無邪気な顔をしながら犬彦のバイクに乗ってバイト先へと向かった。
それを見送る龍仁。ようやく目も覚めてきた。太陽を見る。今日もいい天気だ。
784 :
犬彦:2008/10/14(火) 19:08:39
そんな龍仁に十頭とヒミカが近づく。
「ちょ、龍仁さん。まだそんな格好で!学校送れちゃいますよ!」
「おーす!十頭!お?朝からデートか?やるなお前?」
龍仁はからかわれた仕返しのように十頭をニヤニヤしながらからかい始める。
しかし龍仁の格好・・・ヒミカは少し引いていた。
「早く着替えてきてくださいよ!」
「あぁ、大丈夫。今日はタタラ先生のところへ寄ってから学校行くから」
「え、そうなんですか?」
「おう!だから俺の担任に言っておいてくれよ。診察で遅れるって」
龍仁は以前からタタラ診療所に定期的に診察に行っていた。
それもあって学校を遅れていく事もたまにあり学校も了承していた。
実際、今チャクラを7つ持っている龍仁には診察などもう不要なのだが。
「いいですけど・・・診察じゃないですよね?」
「ああ、ミオが大分回復したみたいでな」
タタラの診療所でミオ=影王は治療をおこなっていた。
チャクラを一つ有した状態であったが、
今までの体への負担の反動が大きく出ているようだった。
しかしそれもだいぶ回復したとタタラから一方があったのだ。
龍仁は十頭とヒミカと別れ、本格的に出かける準備をする。
老夫婦もそんな龍仁を見てせかす事なく朝食を用意していた。
785 :
犬彦:2008/10/14(火) 19:10:25
[序章2]
龍仁はせわしい朝を終えて診療所に着く。
病室の扉を開けると上半身をベッドで起こしているミオと
それを診察しているタタラがいた。
「おっはよ〜」龍仁は元気よく病室に入る。タタラは時計を見て龍仁を軽く見る。
「まったく、龍仁はマイペースじゃな・・・」
タタラの言葉に龍仁はニヤっと笑う。そして影王のもとへ近づく。
「どうだミオ?具合は?」
「ああ、だいぶ回復した。お前らには迷惑かけてばかりだな」
「そんな事はないぜ。俺たちは強い絆で結ばれているんだからな!」
龍仁は照れ臭そうに話す。影王も龍仁と同じような顔をする。
「早く元気になったら学校へ行こうぜ!あ、そうそう・・・」
龍仁はポケットから一枚の紙切れを出す。そこには[未央]と書かれている。
「この時代じゃ影王とか闇王(ミオ)とか名前が変だからな。
だから呼び名は一緒で字は未央(ミオ)!どうだ?」
「ふぉふぉ、いいんじゃないか?ミオ?」
「別にどうでも構わん・・・」
「よしっ!じゃ未央で決まりだな!」
786 :
犬彦:2008/10/14(火) 19:11:21
龍仁は事を済ませ、また慌しく診療所を出て行く。タタラは未央に話しかける。
「未央、お主はこれから日蔵未央(ひぐらみお)と名乗りなさい」
「日倉?」
「そう、わしの苗字じゃよ。お主はワシの養子となって、
これから龍仁たちとこの時代で生活するんじゃ」
「俺に・・・そんな資格があるのだろうか・・・」
「資格なんて必要ないぞい。かつてお主が一番憎み、そして一番望んでいたものじゃろ?」
未央は龍仁の書いた紙切れを見つめ軽く頷いた。
龍仁が学校に着くともう昼近かった。教室に行くなり担任に呼び出され説教を食らう。
龍仁は診察だったことを告げて職員室をあとにしたが、
十頭が担任に伝えてなかった事に少し腹を立てた。
龍仁は一年生の教室へと向かう。十頭のクラスではちょうど皆が弁当を広げて食べていた。
しかし教室には十頭の姿が見えない。龍仁は入口近くにいた男子生徒に話しかける。
「なぁ、十頭いる?」
「十頭?今日は来てないですよ」
「え?じゃあ桜咲は?」
「委員長もお休みかな?今日は見てないです」
まだ来ていない?朝、二人は普通どおりの時間に学校に向かったはずなのに・・・。
龍仁は嫌な予感を振り払うように歩き出す。
そう・・・少しづつアガルタがその片鱗を見せ始めていたのだ。
787 :
犬彦:2008/10/14(火) 20:05:10
オッスゥ!
第4部スタートするぜw
ま、題名はアガルタ編@なんて付いているが、
いい題名が思いつかなかったんでなw
また気が向いたら読んでくれw
芸がないぞ犬
また板違いが続くのか
789 :
犬彦:2008/10/15(水) 09:23:18
[1]
物語は数時間前に戻る。
龍仁と別れた十頭とヒミカはあと数十メートルで学校に着く距離まで来ていた。
高校の近くには小さな保育園があった。
今、二人がそこを通り過ぎようとした時に一人の少女が保育園内を懐かしそうに
眺めながら待っていた。最初に気付いたのはヒミカであった。
「あれ?あの子?幼なじみの七瀬由詫(ななせゆた)ちゃん!?」
ヒミカはその子に近づいて行った。
案の定二人は知り合いだったらしく懐かしげに喋っている。しかし十頭は青ざめていた。
そう、その少女は十頭がリリスとの決戦の時、
伏姫家で出会ったアガルタのナユタであったからだ。
須弥山では十頭もヒミカも宮殿の内部には行かなかった為、会ってはいなかった。
ヒミカにとっては久しぶりに会った旧友でしかないのだ。
二人に十頭が近づく。無論、足取りは重く極度の緊張状態だった。ヒミカが十頭を見る。
「あ、この子幼なじみなんだよ。十頭くんも覚えてる?
途中で転校しちゃったけど同じ小学校だったんだよ」
「い、いや、同じクラスになってないから・・・」
十頭は突然のヒミカの言葉に普通に答えてしまった。
790 :
犬彦:2008/10/15(水) 09:23:56
それを見ていた七瀬由詫はクスリと笑う。
その行為に十頭は緊張を吹き飛ばすかのような大声を出す。
「桜咲さん気を付けて!こいつは敵ですよ!アガルタの敵なんですから!」
十頭はヒミカの手を引いてナユタから距離を取ろうとする。
しかしヒミカは十頭の手を振り払う。ヒミカの行為に十頭はあ然とする。
「いきなり何するの!」そう言ってヒミカは文句を言い放つ。
そしてナユタが十頭に近づく。
「もともと私はこの港町の生まれよ。転生してるの。あなた達と同じように。
そして前世の記憶を12年前に取り戻し覚醒したわ。」
ヒミカがそれを聞いてナユタの手を握る。
「じゃぁ仲間じゃん!私たち!」ヒミカはうれしそうな顔をする。
「いや、だからそれは違うんじゃ・・・」十頭はおどおどして近づく。
「うるさいなぁ〜十頭君は先に学校行けば?」
ヒミカはご立腹だった。ナユタは同じ高校に転入するらしかった。七瀬由詫として
今日の午後に転入手続きをする予定らしい。
そしてヒミカはナユタが久しぶりに港町に帰ってきた事を知り、
午前中は学校をサボり街を案内すると言った。
無論、十頭はそれが心配で二人のあとを付いて行く事になる。
これが十頭とヒミカが学校へ行かなかった理由である。
道中、十頭が二人が親しげに笑いながら話す姿を見て
本当にあのアガルタのナユタなのかと疑うほどの笑顔を七瀬由詫はしていた。
791 :
犬彦:2008/10/15(水) 09:31:19
オッスゥ!
>>788俺はどんな奴だろうがスルーはせんぞ!W
次スレは俺自身立てるつもりはないんでな。
このスレが埋まれば途中でも終了だw
ま、実際3部で一応完結させた理由もそれだ。
今の話、どこまで紹介できるかわからんからな・・・。
犬彦乙
今まで板違いとか全然気にせず応援してたが
言われてみればこれでよかったんだろうか
安心して読めるといいなぁ
794 :
犬彦:2008/10/16(木) 09:28:49
オッスゥ!
>>792まぁまぁw気にしない!
>>793とりあえずまだスレも大分残ってるし
のんびりと行こうぜ!また読んでくれ!
795 :
犬彦:2008/10/16(木) 10:56:42
[2]
龍仁は自分の教室に帰り弁当を開ける。
いつも老夫婦が豪華なぐらいの弁当を用意してくれる。
冷めてもおいしいようにいろいろ工夫されておかずが選んで入っていた。
龍仁の日々の楽しみの一つである。
クラスメートも覗きにわざわざ来るぐらいであった。
龍仁は腹を立てた事を忘れフタを開ける。「?」・・・「??」・・・違う・・・。
いつもの弁当ではない。何か変だ。
いつもはキチンと整列され色鮮やかにトッピングされ一つの芸術作品のような弁当なのに
今日は、こう、何か悲惨な感じがする。
覗きに来ていたクラスメートも龍仁の肩を軽く叩き
「具合でも悪かったんじゃねーの」と慰めの言葉を吐いて自分の席へ戻って行った。
「ああ・・・」天井を見つめ龍仁は気付いた。今日はエリスねいがエプロンしてたっけ。
これはエリスねいが作った弁当なのだ。まぁ見た目より味だなと思い一つ口に入れる。
見た目以上の攻撃だった。龍仁はこれがこの先続くのかと思いがっくり肩を落とした。
数分後、龍仁は気合を入れて一気に口に放り込む。
その時ちょうど十頭が学校に到着し龍仁のクラスを尋ねる。
「あっ、龍仁さん!大変なんですよ!」
「もごもぐぁもご!!!!」
龍仁は十頭の顔を見るなり両頬をつねり始めた。
「ちょっ!やめてくださいよ〜」
796 :
犬彦:2008/10/16(木) 10:57:45
龍仁は十頭から離れとりあえず口の中にあるものを飲み込もうとする。
「それより大変なんですよ!僕が遅れた理由も話しますから来てください!」
龍仁はまだ口の中をモゴモゴさせながら取り合えず弁当にフタをして廊下にでた。
向かった先は職員室であった。
そこにちょうど一礼をして出てくるヒミカとナユタがいた。
「あっ、龍仁さん。紹介するね、七瀬由詫ちゃん。私の幼なじみなんだよ〜」
そう言ってヒミカはナユタを龍仁に紹介する。
さっきとは変わって龍仁は真剣な眼差しでナユタを見つめる。
「何か言いたそうね?夏目君?」
ナユタは初めて龍仁の現世での名を呼んだ。摩陀羅ではなく現世の名で・・・。
「いや・・別に・・・」
龍仁がそう言うや否や十頭が龍仁の後ろから身を乗り出しくる。
「お前の目的はなんだ!アガルタ!」
それを聞くと同時にヒミカは十頭のももをつま先で蹴飛ばす。
突然の攻撃に十頭は信じられない表情でよろける。
ヒミカは大事な幼なじみに罵倒を飛ばした十頭にキレていた。
ヒミカにとって、桜咲緋巫佳にとって七瀬由詫は大事な思い出を共有する幼なじみ、
アガルタとか敵とか関係なく大切な幼なじみなのだ。
そのやりとりにナユタは龍仁を見て話し始めた。
797 :
犬彦:2008/10/16(木) 10:58:52
「私の前世は確かにアガルタの女王の地位に就いていたものよ。
しかし現世では七瀬由詫として転生したわ。あなた達の前に現れたのは偶然。
あなたが摩陀羅ではなく夏目龍仁として生活するように私にもその権利はあるはずよ」
「ああ、確かにその通りだ」龍仁はあっさり答えた。
確かにナユタの言う事は一理ある。前世がどうであれ、今まで出会った仲間も、
チャクラを埋め込まれ犠牲となった8人の子供たちにも、
前世に縛られず現世を生きる資格はあった。自分にだってそうだ。
だから龍仁はナユタの言葉を信じた。疑うには早すぎる。そう思ったからだ。
ナユタは龍仁に近づき口元についているご飯粒をヒョイと取り自分の口に持っていく。
ヒミカはキャーキャー騒ぎながらナユタと一緒に自身の教室に帰って行った。
龍仁は恥ずかしそうに口周りを手で確認する。
十頭が「龍仁さ〜ん」と情けない声で寄り添ってくる。
「まぁいいじゃないか、まだ何かしたわけでもないし。
それにあいつはそんな悪い目をしていない」
「はぁ〜・・・そうですか。もう!何かあっても知らないですからね!」
十頭は機嫌を損ねたのか早歩きで教室に戻る。
ちょうど昼休みのチャイムも鳴り龍仁も教室へ戻って行った。
作風がかわってしまったか・・・
799 :
犬彦:2008/10/17(金) 09:14:12
オッスゥ!
>>798ずっと戦い続きだったんでな、
物語の最初くらい日常を紹介しようと思ってなw
800 :
犬彦:2008/10/17(金) 09:36:14
[3]
放課後、龍仁は教室に残り弁当のフタを開ける。
昼休みもゴタゴタがあり食い残していたのだ。
龍仁が食べていると十頭が教室のドアからチラ見している。
「なんだ?入って来いよ」
そう言うと十頭は龍仁の席まで入ってくる。
「あいつの事気にしてるのか?あまり深く考えるなって!」
「はぁ、そうですね・・考えすぎですかね・・・」
十頭は疲れた様子で答えた。そこでなぜ龍仁が今弁当を食べているのか気になった。
龍仁いわくエリスが始めて作った弁当らしいので残す訳にはいかないと答えた。
十頭も手伝って一緒に食べると言ったが断った。気持ちの問題なのだ。
龍仁は今朝エリスが指に絆創膏をしていたのに気付いた。昨晩はしていなかった。
姉の愛情に答えるのは全部一人で食べる事だと龍仁は思っていた。
「じゃ、僕は部活行きますね」
そう言って十頭が教室を出ようとした時、地面から何か唸るような音がし始める。
教室は少しづつ揺れていき地面からはギギーと鈍い扉を無理やりこじ開けるような
大きな音が聞こえた。地震?
二人がそう思ったとき学校全体がまるで巨大なアリ地獄に滑り落ちるような感覚で
急降下する!校庭に出ていた生徒は砂に埋もれていく者、
校舎の中に非難できた者とがいた。
龍仁と十頭は学校全体が奈落の底に落ちていくような感じを受けて
屈んだまま窓の外を見る。
801 :
犬彦:2008/10/17(金) 09:37:39
窓から見える景色は地中の砂が空へ向けて舞い上がっているように見える。
学校が落ちていく感じは気のせいではなかった。
そして次第に砂の色が赤い砂へと変わっていった。
数分後、揺れは止まり落ち着きを見せた。突然起きた出来事に怯える者、
屈んだままの者、そして友人と泣きながら抱き合っている女生徒もいた。
龍仁と十頭は立ち上がり窓の外を見る。
地中深く落ちたのであれば真っ暗闇の世界のはずである。
しかし窓の外は明るく空も見えた。そして一面の砂漠。赤い砂の砂漠である。
無限に広がる赤い砂漠に学校がポツンと存在していた。
「ここって・・・アガルタ?」
龍仁が最初にそう言い、それを聞いた十頭は驚いて何も喋りださなかった。
そして校庭のあった場所に数名の男子生徒が表にでて騒いでいた。その時である。
その数名の男子生徒の前に地中から巨大なワームが飛び出してくる。
円状の口に何本もの鋭い牙、そして体長は数十メートルにも及んだ。
「魍鬼?!」
ワームは掃除機のように地中の砂を吸い込みながら男子生徒に己の体を
クネクネさせながら迫る。今まで見たこともない異形の怪物に
生徒はその場で立ち尽くした。蛇に睨まれた蛙のようである。
龍仁は3階の教室の窓から飛び降りた!右手に意識を集中させる。
手の平から光が放ち神剣クサナギがその姿をあらわにする。
地面に着地するまでに霊妙剣をワームめがけて3回放つ。
その攻撃に一瞬怯んだワーム。
龍仁は地面に着地してすぐさま男子生徒を校舎の中に非難させる。
ワームは龍仁に矛先を向けて迫るが、更に2発の霊妙剣を放ちこれを撃墜する。
802 :
犬彦:2008/10/17(金) 09:38:29
龍仁はワームが動かなくなったのを確認すると校舎内に戻る。
「おい、大丈夫か?」
龍仁は助けた男子生徒に声をかけた。怯える男子生徒たち。
しかし怯えていたのは助けた男子生徒だけではなかった。
校舎に残っていた生徒が集まりだし怯えた目で龍仁を見る。
無理もない、突然見たことのない景色と化け物だ。龍仁はそう思っていた・・・
―――しかし一人の生徒が龍仁を指差して叫んだ。
「ばっ!化け物!!」
化け物?俺??龍仁は今の言葉が信じられないで聞きなおそうとしたが
他の生徒からも同じ言葉がもれる。
「人間じゃない!」「3階から飛び降りたのを見たわ!」「何か武器を出していた!」
この一大事に何が起こったかわからない生徒たち、
そのうやむやな感情を龍仁にぶつけ始めたのだ。
十頭が人ごみから割って入り龍仁の前に立つ。
「お前ら!龍仁さんは助けたんだぞ!あんな化け物と一緒にするな!」
しかし騒ぎは収まらない。十頭は生徒たちに何回も声を出して叫んだ。
龍仁は思い出していた。そういや東日流に初めて出会った時に似たような事があった。
俺はあいつを魍鬼呼ばわりした・・・。今ならあいつの気持ちが痛いほどわかる。
龍仁は叫んでいる十頭の肩をポンッと叩く。
「もうよせ、いいんだ」「でっ、でも!」
「今はこんな所で騒いでる場合じゃない、取り合えず人気のない所へいこう」
二人は人混みを押しのけて屋上へと向かった。
周りの生徒はその場で龍仁たちが立ち去るのを睨むように見つめていた。
つづきは?
804 :
犬彦:2008/10/20(月) 09:17:58
オッスゥ!
>>803続きはちょっと待っててくれ!
いろいろヤボ用でなw明後日にはうpするぜ!
明後日かよ…
806 :
犬彦:2008/10/22(水) 09:52:00
オッスゥ!
>>805 と言う事でうpするぜw↓
[4]
屋上、二人が到着するとヒミカとナユタが既に先に来ていた。
十頭はナユタの姿を見るなり睨みつけた。
今回のこの騒動はナユタのせいに違いないと思っていた。
やっぱりこいつは敵なのだと・・・。しかしヒミカは龍仁と十頭に必死で説明する。
今回の件についてナユタは無関係だと。
「桜咲、別に疑ってはいない。だが今は信用もできない」
龍仁はチラリとナユタを見て話した。
「そんな・・・龍仁さん・・・」
ヒミカは泣きそうな顔をする。ナユタは至って冷静な顔をして腕を組んで立っていた。
龍仁は桜咲の両肩を掴んでやさしく話す。
「でもここがアガルタなら何か知っているはずだ。話しはそれからだ。そうだろ?七瀬」
龍仁は一応現世の流儀に従い本来の名で呼んだ。
「そうね、ここは確かにアガルタ。一番外側にある第四階層よ」
ナユタの話はこうだった。
アガルタは王アル・アジフの城を中心に円状に4つの階層に分かれているとの事だった。
そしてここが一番外側にある第四階層であること。そして龍仁たちが通う学校の真下、
地中深くにアガルタの巨大ゲートが存在していた事。そして今回の事件、
誰かがアガルタ側からゲートを開き学校全体をアガルタに移動させたとの事だった。
「いったい誰が?お前ならわかるんじゃないか?」
「たぶん、神官クラス。ミロクやサクヤと同等の力を持つ者・・・。リリス」
その名を聞いたとき伏姫家の激闘が龍仁と十頭の頭によぎる。
確かにあの時倒した筈だった。
807 :
犬彦:2008/10/22(水) 09:53:08
アガルタの住人は現世(龍仁たちの住んでいる世界)では活動となる肉体を持てない。
その為に現世に来る方法は二つ。
自らのちからを肉体の具現化につぎ込み本来の力をセーブして来る方法。
二つ目は現世で転生をおこなう方法である。
リリスは前者。自らの肉体を創造により具現化して伏姫家に居たのだ。
リリスと麒麟の姿が瓜二つなのもリリスが麒麟の姿をベースに己の肉体を具現化
したからである。ナユタは後者である。アガルタ人が現世で転生するにはリスクが伴う。
成功する確率が低いのだ。よほどの霊的強さがなければ確立は至ってないに等しいが、
その確立さえも五分五分なのだ。
そしてリリスは想像による肉体の為、現世での死の概念がなかった。
そして今もこのアガルタの地に存在している。
「リリスの目的はなんだ?俺か?」
龍仁は単刀直入に質問した。復讐なのかチャクラが狙いかは不明だが、
どっちにしたって狙いは俺だろうと思っていた。しかし意外な答えが返ってくる。
「いえ、私があなたに偶然に出会ったように
リリスもあなたがここに居る事は知らなかったはず。リリスの目的は私だわ」
ナユタはハッキリとリリスの目的が自身であると答えた。
「リリスはあなた達の世界によほど未練があるのよ。だから私の肉体を欲している」
ナユタは現代に転生した体を持っていた。アガルタの力を入れる事の出来る器である。
肉体の具現化では力がセーブされてしまう為、
時間が掛かってしまうが転生に成功すればその力は100%引き出せる。
「お前はアガルタの連中とは仲間じゃないのか?」
「摩陀羅、このアガルタを変えれるのはあなたの力だけ・・・。
私は闇でも光でもよかった。
あなたたちは幾度となく転生を繰り返したがアガルタに攻め込む事は一度もなかった。
たまたま現世ではリリスが闇の方へ付いた。私は可能性の高い方へ加勢しただけよ・・」
「アガルタを変えるってのは・・・救いたいって事か?」
ナユタはまた黙ってしまった。
808 :
犬彦:2008/10/22(水) 09:54:26
[アガルタの王アル・アジフ][ナユタ][リリス]そして[マダラ][ミロク][サクヤ]、
アガルタと現世との戦い、因縁。龍仁にはまだ知らない事実がたくさんあり、
そしてナユタがそれを多少なり知っていると推察していた。
だが、今はこの危機的状況を回避するのが一番最優先と思いこれ以上聞くのをやめた。
ナユタは沈黙したまま一人屋上から出て行こうとする。
「どこ行くんだ?」龍仁は話しかける。
「迷惑かけるつもりはないわ。これは私の問題。
私がリリスを倒してこの学園をもとの世界にもどしてあげる・・・」
「そうか・・・なら力を貸すぜ!」
ナユタは目を丸くした。龍仁なら助けると言うだろうとは予測していた。
しかし考える事なくすぐさま言った事に驚いたからだ。
それはナユタを信用した証であった。考える事なく理性で答えた。
本心だからこそすぐ返答した。十頭もわかっていた。
彼にとっても龍仁は信頼すべき先輩であり、憧れ続けた摩陀羅なのだ。
その龍仁と同じ気持ちであった。
「僕もちからを貸しますよ!」十頭は荒い息遣いで加勢するように言う。
809 :
犬彦:2008/10/22(水) 09:55:57
その言葉にヒミカもうれしくなった。涙が出そうになった。
彼女の本当の内面はとても繊細で涙もろい感情の持ち主である。
それを表向きは元気いっぱいの子を演じている。
弱い部分を人に見せたくないだけなのだが、
ここでもグッとこらえて両手を広げて3人を包み込むような動作をする。
「よしっ!決まり決まり!4人で力を合わせて悪い奴を倒しに行こう!
いいよね?由詫ちゃん?」
ナユタは皆の顔を順次見る。目と目が合うと龍仁はニッと笑った。
「ええ、別に構わないわ・・・」ナユタはソッポを向いて答えた。
だけどヒミカにはわかっていた。由詫ちゃんは昔の私と同じ、
養護施設で一人ぼっちだった私と・・・。
でも私には血が繋がってないがお兄ちゃんがいる。
そう、七瀬由詫は幼い頃現世での肉親を亡くし港町を転校して行った。
そして一人で戻ってきた。だからヒミカは何があっても親友でいようと思っていた。
七瀬由詫を昔の自分にいつまでもしたくないのだ。周りの人間を全部敵に回してもいいと。
だから今は一時的にしても仲間が出来た事にすごく喜んだ。
きっと由詫ちゃんも同じ気持ちな筈、顔には出さないけど私にはわかるんだからね。
そう思いヒミカは由詫の手を強く握った。
810 :
犬彦:2008/10/23(木) 14:07:54
[5]
屋上にもう一人の来客がいた。兵頭沙門、遠い前世はイカルガの戦士。
転生を繰り返す度に様々な戦いを目の当たりにし、これを記録するのが自身の宿命と思い、
いくつもの歴史に関する著書を残している。
しかしどれもオカルトめいた物であり儀典の創造とも言われていた。
しかし龍仁はそんな事知る訳でもなく、ただ以前にタタラから紹介された家庭教師の先生
というのが現在の沙門という男だという認識であった。
「やぁ、龍仁。須弥山での件以来だね」
「沙門!なんであんたがここに?」
沙門は偶然を装って出てきたが、既に話しは立ち聞きしていただろうと
龍仁は思っていた。まぁそんな事どうでもいいので龍仁は口には出さなかったが、
ただなぜここに居るのか気になった。前世では良き理解者として兄のような存在だった。
しかし犬彦から聞いた話では煉冶との戦いの時も客観的に観察していたと聞いていた。
いや、ずっと・・・俺を観察していたのだろう。
それが兵頭沙門の役目と言われればしょうがない事なのだが、
沙門はどちらかと言えば弥勒機関の人間だった。
弥勒機関は決して表に出る事のない機関だ。頂点に立つのが甲賀三郎、
そして白沢も含め三賢者(タタラ、ジョフク、スクネ)もいた。
沙門は主に調査をおこない観察するのが仕事のようだ。
今回も白沢からこの学校の地下にある龍脈の波動がおかしい事に連絡を受け
調査をしていたのだ。
そんな矢先、学校全体が飲み込まれる事件に遭遇し校舎内に飛び込んだのだ。
811 :
犬彦:2008/10/23(木) 14:08:28
「ここの校長とは古い仲でね。後の事は僕に任せるがいい」
沙門は学園に残り、残った生徒と共に何とか持ちこたえると言った。
既に主導権は校長から託され沙門が握っているらしい。
校長は沙門の書いた本の熱心なファンであった。沙門の言う事に疑う事もせず、
すべて任せると言った。それはかえって好都合だった。
「しかしワームが来たらどうする?いくらあんたでも・・・」
「フッ、僕を見くびっちゃ困る。須弥山での戦いでは間に合わなかったが・・・」
そう言うと沙門はポケットから銅貨を数枚出した。そしてその一枚を地面に放り投げる。
銅貨はとても古い時代の物のようだった。
銅貨の文字が光だし魔方陣が浮かび上がっていく。
そして中から1メートル程の土偶の姿をした兵士が現れた。
沙門は土偶兵士に近づき土偶の仮面を外す。その顔は人型をした狼の魍鬼の顔をしていた。
「こっ、こいつは!」十頭が後ずさりする。
「安心してくれ、今は忠実なシモベだよ。
そう、こいつは伏姫家でリリスが吸収していた巨大魍鬼の一部だ。それを媒体に増殖させ、
この銅貨に封じ込めた。この銅貨は養父である北神のオカルトグッズだがね」
最後は皮肉っぽい言い回しで沙門は答えた。
沙門はこの銅貨を現在100枚所持していると言う。
そして100枚すべて土偶兵士が召喚できると話した。現在学校にある水と食料、
生徒数で一週間が持ちこたえられる限度である事も説明した。
「安心して君たちは行ってくれ。それにこれでも僕は戦士だからね」
沙門は仕込み杖から刃をチラリと見せる。
龍仁は沙門を見つめ「わかった、後の事は頼む」と学校の事は任せる事にした。
いぬ彦乙!
まとめて投下してほしいな
813 :
犬彦:2008/10/24(金) 09:47:47
オッスゥ!
>>812サンキュー!
3部までは結構書き溜めておいたんだが(休んでた事もあってなw)
今はだいぶ追いついてきたんでな、週2,3回のペースになりそうだ。
また覗いてみてくれ!
814 :
犬彦:2008/10/24(金) 10:27:44
[6]
龍仁、十頭、ヒミカ、ナユタの4人は少量の食料と水を渡されて下駄箱に来ていた。
さっきの騒ぎと違い生徒たちは一人も姿を見せなかった。
沙門が生徒を体育館に集め必要最低限の説明をしていたからだ。
十頭はスポーツバッグからギミックスーツの両腕部分だけ取り出して装着する。
須弥山での戦い以来、持ち歩いていた。十頭らしい慎重な性格だ。
しかしそれもかえって好都合に働いた。十頭は得意げな顔をしていた。
ナユタがヒミカに近づき自分にしていたネックレスをヒミカの首にかける。
それは伏姫家に伝わる勾玉のような物と話した。
庇の力を増幅させる事ができるネックレスである。
ヒミカは戦闘向きではないが、祈りにより様々な補助が出来る。
以前、箱舟のバリヤーもヒミカの力により強固な物になっていた。
「ありがとう由詫ちゃん、じゃ借りとくね」
「いいえ、返さなくていいわ。そのまま持っていて。」
「え?うん、わかった。大切にするね」
龍仁はナユタを見ていた。敵ではない。だけど味方?
しかし少なからずヒミカの味方である事には変わりはない。
二人が話す姿はやはりそう見える。しかしナユタの考えている事はあまりわからなかった。
ただ、龍仁も以前に見た事があるような不思議な感じだった。
前世?もっと遠い過去の?
そう思っていたがナユタがこの港町の出身である事に後から気付き苦笑した。
深く考えすぎだな、俺も。同じ港町にいたならどこかで見かけた事ぐらいあるだろう。
龍仁は妙な考えを振り払うように声を出した。
「さぁて!行くか」
誰にも見送られずに4人は旅立つ。ヒミカは一人学校を振り返る。
校舎に人影はなかった。そして今度はナユタがヒミカの手を握りしめ歩を進めた。
小出しにすんな
あー、きりのいいとこまで読みたいってのはあるな
ところですっかりキャラスレじゃなくなったが戻せるのか?
817 :
犬彦:2008/10/26(日) 23:38:08
オッスゥ!
>>815>>816すまん!なるべくまとめて紹介したいんだが
なかなか今週は忙しかったんでなw
確かにキャラスレじゃなくなってきたな。
まぁ細かい事は気にするなw
本来どおりどんどんキャラが来てくれるとうれしんだが・・・
と、言う事で待ってるぜ!求む転生戦士!w
来てくれるとうれしいと言っても
ここまでのスレ見て
キャラスレらしいレスを書きこもうと思う人はあまりいないと思うぞ
それを期待して覗いた人は去っちゃうだろ
819 :
犬彦:2008/10/27(月) 13:46:58
オッスゥ!
>>818確かにそうかw
まぁスレ主不在で落ちないようにいろいろしてきたが
賛否両論あるらしいしここらで終りにするのもいいかw
だいぶスレも埋まってきてしまったし、またいずれ誰かが
新スレたてるだろうw
と、言う事で取り合えずうp出来る分は今日しとくぜw
820 :
犬彦:2008/10/27(月) 13:50:23
[7]
学校がアガルタに飲み込まれてから数時間、学校のあった場所は
そこの敷地だけすっぽりと穴が開いており底が確認出来ないほど深く続いていた。
既に警察が取り囲んで奥までは行けなかった。
生徒の保護者と見られる人たちが大勢泣きながら集まって騒いでいた。
報道陣と野次馬が敷き詰めあうその中に夏目エリスの姿もあった。
エリスは学校のあった場所に向かって龍仁の名を呼ぶが、
他の保護者と同様にいくら叫んでも返答はない。
エリスは泣き出しそうなくらい不安であった。せっかく出会えた弟が消えてしまったのだ。
警察も手を焼いていた。地震による地盤沈下なら救出隊を派遣する事ができる。
しかし底が見えないのだ。救出しようにもどうしようもない。
遅れて犬彦が到着してエリスの姿を発見する。
犬彦は黙ってエリスの横に立ち一部始終を見ていた。学校には妹のヒミカもいたのだ。
十頭も。これは事故や偶然でないような気がした。
しばらくして犬彦が何かを発見したかのようにエリスに話しかけた。
「見ろ、エリス」
犬彦は地面の砂を救い上げジッと見る。
エリスは犬彦の言っている意味がわからなかったが、
取り合えず犬彦の言う通りに砂を見つめた。
「これが・・・何?わからない」
「よく見ろ、微々たるものだが赤い砂が混ざっている」
そして犬彦はエリスの手を引き学校の敷地から少し離れてまた地面の砂を救い上げる。
「やっぱり、ここら辺の砂には赤い砂は含まれない。
学校の敷地に近づくにつれ赤い砂が混ざっている」
「どう言う事?」
「ヒミカ、十頭、龍仁はアガルタに飲み込まれたんだ。学校ごとな」
犬彦はアガルタの大陸が赤い砂である事を知っていた。
続き見たい
822 :
犬彦:2008/10/27(月) 13:50:51
ちょうどその頃、二人の前にタタラが現れる。
「犬彦の言う通りじゃ、アガルタに飲み込まれてしまったらしい。
白沢様から連絡が先ほど来おった」
タタラは沙門が調査していた事もふまえ説明をした。
学校の真下にアガルタへの門(ゲート)が存在し何者かがアガルタ側から
学校を引きずり込んだ事。
そして今も音信不通でアガルタ側の情報が一切閉ざされている事を。
「行く方法がないわけではない、しかし5日ほど時間が掛かるんじゃ」
アガルタへ行く方法、
無理やりゲートを開けてしまえばアガルタの悪しき力に心を汚染されてしまう。
「なんだ?行く方法ってのは?」
「今は待ってくれ、確証がまだ持てんのじゃ。それに制限もある。
行ける人数も限られてしまうのじゃ」
「行ける人数?」
「正直何人いけるかまだわからんが、取り合えずカオスに連絡を取っておいてくれんか?」
「かぁ〜!俺がカオスの連絡先なんて知ってるわけねぇーだろ」
「なら、わしから除福に連絡しておこう」
エリスは両手を合わせて祈るように龍仁の無事を祈った。
犬彦はそっとエリスの肩に手をやり大丈夫と一言だけ答えた。今はどうにもできない。
犬彦もエリス同様やるせない思いでタタラの言う時間を待つ事になる。
823 :
犬彦:2008/10/27(月) 13:56:34
[8]
アガルタ第4階層、ほとんどが赤い砂の大陸であり見渡す限り砂漠である。
住人は第1階層に近づくにつれ階級分けがされており、
ここ第4階層ではもっとも身分の低い者が住んでいる。
龍仁たちはナユタの記憶を頼りに2日ほど砂漠をさまよい街を探した。
リリスの居場所を突き止めるためだ。しかし3つの街をまわったが既に砂に埋もれ廃墟と
化していた。照り付ける太陽の中、水も食料もほとんどなくなってきている状態だった。
「このままじゃ日干しになっちゃいますよ・・・」
十頭が愚痴を言い出した。確かにこの状況では何もしないまま野たれ死んでしまう。
「七瀬、次の街までどのくらいだ?」
龍仁は汗を拭いながら聞いた。ナユタとヒミカは相変わらずお互いの手を繋いでいた。
フッと上げたヒミカの表情にも疲れが見える。しかしナユタの顔にも疲れが見え始めてい
る?龍仁は不思議に思っていた。須弥山で最後に会った時に感じたナユタの霊力は底が見
えないほど強力なものに感じた。しかし今は、いや、学校で会った時から強い霊力を感じ
ない。龍仁の視線に気付いたナユタはそのまま龍仁を見つめる。
「第4階層はリリスの力により結界が張られているわ。私の力をセーブさせる結界をね。
あなた達は思いがけない来客、結界の対象にはなっていないわ」
「そんな・・・、大丈夫?由詫ちゃん?」
ヒミカは自身も疲労困憊であるのにナユタの心配をする。
「心配しないで。今はチャクラをすべて持っていないから少し疲れているだけよ・・・」
「チャクラだって?!」思いがけない言葉に龍仁と十頭は反応した。
824 :
犬彦:2008/10/27(月) 13:57:11
ナユタは遠い過去でアガルタの女王として君臨していた時代、アル・アジフ王の策略に
はまりチャクラの半分を奪い取られ転生を余儀なくされた。アル・アジフの力は強大だっ
た。しかしそれ以上に摩陀羅、那由多のアガルタにおける力は強大だったのだ。
「今、私の体にあるチャクラは4つ、そして残りはたぶんリリスが持っているわ・・・」
「なぜリリスが?」
「アル・アジフの信頼のおける忠実なシモベだからよ・・・。そしてこの結界と学校ごと
アガルタに飲み込ませた力、間違いなく残りの4つを持っている」
「ちょっ、ちょっと待ってくれ・・・」
十頭が不安そうな顔をしてナユタに近づく。
「リリスは伏姫家では力を全部出し切れない状態だったんだろ?それがここじゃ100%の
力が出せて、更に龍仁さんと同様の力を持つチャクラを4つ持っているって事か?」
「そういう事になるわね・・・」
「かっ、勝てるわけないじゃないか!そんな化け物に!」
不安が募り十頭は声を張り上げた。
「落ち着けって、俺たちだってあの頃の俺たちじゃない。そうだろ、十頭?」
「で、でも!そもそもこいつがいなきゃ学校のみんなだって犠牲にならずに済んだんだ!
全部お前のせいだ!」
十頭はナユタを指差して罵倒を浴びせた。ヒミカは本気で怒った顔つきで十頭に近づく。
思いっきり平手打ちを食らわせるつもりだった。しかしヒミカが平手打ちのモーションを
する前に十頭が吹っ飛ぶ!「りゅ、龍仁さん?」ヒミカの怒りが一気に驚きに変わった。
龍仁が十頭をぶん殴っていた。十頭は信じられない顔で龍仁を見上げる。
「誰かのせいにしてどうする?今そんな事言ってもしょうがないだろ!」
825 :
犬彦:2008/10/27(月) 14:01:02
十頭はそのままうつむき黙っていた。自分だってわかっていた。誰かのせいにしたって
何も変わらない。しかし空腹と厚さで気が立っていたのだ。十頭が冷静になった時、自分
の精神的弱さに恥ずかしくなり十頭は龍仁たちに背中を向けて走りだす。
「ちょっ、どこ行くの?!」
ヒミカが追いかけようとした時ナユタがヒミカの手を強く握って静止させる。
「危険よ、ワームが近くに来ているわ」
そうヒミカが聞き取った瞬間、十頭の足元から巨大ワームが空へ背伸びするように地中
から現れ、一瞬にして十頭はワームに飲み込まれる。
「まずい!桜咲っ!」龍仁はクサナギを一瞬にして自身の手に出現させ、ヒミカに合図を
送る。このままワームが地中へ逃げ込んでしまえば十頭を救出する事が不可能になってし
まう。
ヒミカは瞬時に意識を集中させ両手をワームに向ける。ワームが地中へ潜る前に空中で
金縛りにあったように静止した。ヒミカの使える技の一つスタン効果だ。
「龍仁さん早く!そんなに止められない!」
「ああ、わかってる、が・・・」
龍仁は険しい顔をする。霊妙剣を放てばワームは二つに裂かれ一瞬にして絶命するだろ
う。しかし今ワームは十頭を飲み込んでしまっている。運悪く外してしまえば体内にいる
十頭にも致命傷を与えてしまう。
ワームは少しづつ悶えるように技から解き放たれようとする。ヒミカが目を瞑り必死で
それを阻止しようとする。
「くっそぉ!いちかばちかだ!!」
「待って・・・」
龍仁がクサナギを振り上げた時、ナユタが声をかける。そして左手をヒミカの背中にそ
っと置く。すると先ほどまで小刻みに振るえていたワームがまたピタリと動きを止めた。
ナユタがヒミカに霊力を送り補助したのだ。そして残った右手の人差し指で空中で静止し
ているワームをなぞるようにする。
826 :
犬彦:2008/10/27(月) 14:01:51
「見つけた・・・。ちょうど口から3メートルぐらいの位置に彼はいるわ」
ナユタはワームの中にある十頭の生気を感じ取ったのだ。
「よし!3メートルより下を狙えばいいんだな!」
龍仁は空中で静止しているワームに霊妙剣を放ち一刀両断にした。ヒミカの力が尽きワ
ームは地上へ落下する。
3人は十頭の安否を確認する為ワームの死骸に近づく。霊妙剣の切り口から咳き込みなが
ら十頭が這い出してくる。
「ふ〜、よかった無事だったか」
龍仁はホッとため息を付く。ヒミカは十頭が無事である事を確認すると泣きながら十頭
に抱きつく。
「もう!勝手な行動しないでよ!」
「ヒミカさん・・・」
十頭もつられて泣き出した。龍仁は横のナユタの顔を見る。
「ありがとうナユタ」
「いえ、お礼を言われる筋合いはないわ。さっき彼が言ったのは正論よ。すべて私があな
た達を巻き込んでしまったのだから」
「そんな事、もう誰も気にしてないぜ」
龍仁は十頭とヒミカの方を見てポンと軽くナユタの頭を叩く。その行為に少しムッとし
たのかナユタは口を尖らせた。それを見た龍仁は少しおかしくなりクスッと笑った。
「ん?何か見えるぜ!煙?」
龍仁が少し小高くなっている砂丘に走り出す。
「みんな見ろ?街があるぜ!灯りも見える。人のいる街だ!」
残りの3人は龍仁に続き砂丘を登る。
4人には希望の光のように見え街へと歩き出す。先ほどとは打って変わって4人の足取り
は少し軽いように思えた。
827 :
犬彦:2008/10/27(月) 14:08:20
おw
>>821!
ちょうどうp中のカキコだなw
サンキューなw一応このスレでうpするのは終了だw
ま、新スレ立てるってもどこに立てればいいかわからんしw
しかしなんだ、ちょこちょこ このスレにも顔は出すがな!
それじゃぁな!
>>372で私物化宣言してから半年以上か
人が去ってくのもおかまいなしで
よくもまあやったもんだ
dat落ちするより有効活用
これからも読みたい
スレ違いや私物化は良くないかもしれんが
MADARAのちゃんとした二次創作は今の時代貴重だからな
それにここまでスレの様子が変わってしまったんじゃ
残りわずかでキャラネタスレには戻れないだろ
犬彦は最後まで責任取った方がいいんじゃないか?
キャラネタスレとして健全化の方向で責任とるなんて無理だろうから
せめて小説でスレ完走させないと
831 :
犬彦:2008/10/29(水) 10:04:47
オッスゥ!
>>828-830 みんな時間が明け方だなw
>>828もう半年かw
>>829>>830確かに!見たいと言ってくれる人もいるしな!
まぁ実際の本音は、最初はそれぞれのMADARAのイメージあるし
こう言う創作を乗せるのはためらった。批判はもちろん覚悟の上だったw
実際俺は提示版に書き込む事すら今までなかったわけで、
いわば初心者みたいなもんだw
板違いとかよくわからなかった。すまないなw
と、言っても既に8割近いレスで埋まってきて
ここで放り投げるのはやはり俺も気分悪いしな!
と言う事でwスレ完走めざしてこれからもうpするぜw!
初心者なら空気読むことも覚えないといかんぜ
得意気に場違いな長文投下するたびに忠告が入ったり
それが続くと人が減ったりしたことを感じ取らないと
せっかくの犬彦文も本来のスレも両方とも勿体無いからな
こういう話になるとまだレスする人間はいるもんなんだな
ここにきて急に個人叩きじみたこと言っても何かが大きくかわるものではないでしょう
雰囲気を悪くしてると、わかりやすいタイミングで変なのが現れても困りますしね
というわけで犬彦がんばってねー
スレがこうなると誰が空気読めてないのかわからないな
他スレでまた変なのが来たな
今みたいな忠告めいた流れがあると
全部荒らしに押しつけるってのが前にもあった
他のスレで何があったのか知らないけどわざわざよそのトラブルをこっちに持ってこないでほしい
犬彦にも迷惑がかかるよ
SSスレになってるのは昨日今日のことでもないのに、なんで今になって軌道修正の要求があがってるんだ?
私物化に反対してる人は最近ここに来たってわけでもなさそうだし。
犬彦を追い出すようなレスを続けたところで人は戻って来るのだろうか。
軌道修正推進派の人がこのスレが盛り上がるための策を練ってくれているのだろうか。
838 :
犬彦:2008/10/30(木) 09:43:30
オッスゥ!
>>832-837何かすまないな、議論させちまって。
と、言う事で続き↓(話にあまり進展がないがノンビリ見てくれ)
[9]
4人が見つけた町、高い塀に囲まれ中には石造りの民家が多く見られた。人口200人ぐ
らいだろうか?赤砂の進行も塀で防いでいる。町の所々にほんの僅かだが緑もあった。多
少なり地下水脈があり自給自足している事がわかった。
街の入口からすぐ入った所に大きな広場があった。中央には今は水の出ない噴水が錆び
れた状態で放置されていた。
龍仁たちが町に入るとよそ者だと言わんばかりの鋭い目つきで歓迎された。
広場に人々が集まってくる。ほんの数分で龍仁たちは町人に囲まれた。龍仁は周りを見
渡し笑顔で話しかける。
「安心してくれ!俺たちは害を加えるつもりはない。少しだけ水と食料を分けてほしいん
だ」
町人は無言でまだ警戒した様子であった。そして町人の一人がナユタに目をやる。
「あっ!あいつは女王ナユタじゃないか?」
その声を聞いた他の町人たちは各々隠し持っていた短剣を構える。
「アル・アジフの手先め!!何しにきたんだ!」
一気に町人の顔が怒りの表情へ変化する。龍仁たちとの距離をじわじわと縮めてくる。
「アガルタの住人はアル・アジフの武力による政治で過酷な生活を強いられているわ」
ナユタは龍仁にボソッと話した。龍仁は手を広げ3人を背中へかばう様に後ずさりして
ナユタを見る。
「しかしお前は関係ないだろ?」
「いえ、アル・アジフの手駒となっていた私にとっては彼らにとっても憎い存在よ・・」
龍仁はもう一度周りを見渡して声を張り上げる。
「聞いてくれ!こいつは関係ないんだ。俺たちはリリスを倒す為にやってきたんだ!」
龍仁の声に一瞬町人は動きを止めたが、またすぐに警戒して近づいてくる。
「リリスを倒すだと?嘘を言うな!」「俺たちを罠にはめてどうするつもりだ!!」
「お前らがリリスを倒すだって?我らを救えるのは真王摩陀羅様だけだ!」
839 :
犬彦:2008/10/30(木) 09:44:02
摩陀羅?町人の一人が確かに摩陀羅と言った。彼らは摩陀羅を救世主として待っている
のか?それなら話は早い。
「俺は摩陀羅だ!」龍仁は叫んだ。しかし町人は聞く耳を持たなかった。
「また適当な事言いやがって!!やっちまえ!」
かえって町人を逆上させてしまったようだ。町人が龍仁たちに飛び掛る。
「龍仁さん!クサナギを!」十頭が叫んだ。
「お!そうか!」龍仁は一瞬にして手に真剣クサナギを出現させる。
眩い光を放ち出現したクサナギを目にした町人たちは動きを一瞬止めた。
「あっ、あれは真王の剣クサナギ??」「ほっ、本物か?」
町人たちはクサナギの剣について知っているようだった。再び龍仁の持つクサナギをま
じまじと見つめる。そして町人の群れの中から一人の小柄な老人が姿を現す。彼の姿を見
た町人たちは口々に長老と呟いた。どうやらこの町を仕切っているのは長老と呼ばれた彼
のようだった。
「騒がしいと思ったら予期せぬ来客じゃな」
長老は群れをかき分けて龍仁の前に立つ。
「フォッフォッ、確かにこの剣は真剣クサナギ。戻ってきたのじゃなアガルタに・・・摩
陀羅よ」
長老の言葉に町人たちは武器を下ろして見つめていた。長老は町人を見渡してこの場を
立ち去るように指示した。
「さて、摩陀羅よ、何しにきたのじゃ?」
「少しばかりの食料と水を分けてもらいたい。あとリリスの居場所を教えてもらいたいん
だ」
840 :
犬彦:2008/10/30(木) 09:45:05
龍仁はこれまでの経緯を説明した。学校を救う為に旅をしている事を。
「なるほど、そう言う訳か。まだ真王として目覚めて来たのではないんじゃな・・・」
長老は残念そうな顔をして話した。アガルタの住人には心の拠り所としている救世主伝
説が語り継がれていた。真王となった摩陀羅がアガルタに再び帰還した時、アガルタの地
に平和をもたらすと・・・。
「約束はできないが出来る限りの事はするつもりだ。ここにいるみんな、ナユタだってそ
う思っている」
龍仁は真剣な眼差しで長老に話した。長老はナユタを見つめた。ナユタは相変わらず無
表情であったがこの二日間の旅で服や顔は汚れていた。
「女王よ、お主も過酷な運命の方を選んでくれたようじゃな、礼を言うぞい」
「別に、私は自分の思い通り行動したいだけ、自由にしたいだけよ」
「何でも良い。わしらも出来る限りの協力はするぞい」
そう言うと長老は町人に指示を出し水と食料を用意させた。
「さて、リリスの居場所じゃがここから北東に進んでいけば奴の根城がある。もとは四聖
獣の住処じゃったが・・・」
「四聖獣?って」
遥か昔、神話の時代、アガルタの地を統一していた真王摩陀羅、女王那由多。そして各
階層を仕切っていた4人の神官、ミロク、サクヤ、リリス、アル・アジフ。そしてその各
神官のもとに四聖獣と呼ばれる魍鬼のもととなる親的存在がいたのであった。過去のアガ
ルタのいざこざについては後に語るとするが、現在もこの四聖獣は息づき生存している。
841 :
犬彦:2008/10/30(木) 09:45:45
龍仁たちは食料と水を受け取り町を出ようと門へ移動する。町人たちも先ほどとは変わ
って期待の眼差しでそれを見送る。
「よかったですね龍仁さん、わかってもらえて」ヒミカが笑顔で話した。
「ああ、この人たちの為にもリリスを倒さなくちゃな!」
町を出ようとすると町の子供たちが緊張した面持ちで龍仁たちに走り寄ってくる。
「ん?なんだ?」
「お兄ちゃんたち、これを・・・」
子供の差し出した小さい手の中には紙に包まれた飴が4個あった。子供にとっても貴重
なお菓子だろう。そう思うと龍仁は受け取れなかった。
「いや、いい。大丈夫だ!ありがとう」
「で・・・でも・・・」
子供は悲しそうな顔を見せる。そんな中、ナユタが一歩前に出て飴を受け取る。
「任せておいて、リリスは私たちが倒して見せるわ」
そう言ってナユタは龍仁たちに一個づつ渡した。
「さぁ行きましょ」ナユタはすぐさま歩き出す。それに続き龍仁たちも慌てて後を追いか
ける。
「頑張ってね!お姉ちゃん達!」子供たちは笑顔で龍仁たちを見送る。
龍仁と十頭、ヒミカは振り向き手を振った。ナユタは前を見つめ歩いたまま飴の封を開
けて口に入れる。
「お前、飴が好きなのか?」十頭が唐突にナユタに聞いた。龍仁は十頭の背中を引っ張り
自分の所に手繰り寄せる。
「あいつは子供の意思を尊重する為にもらったんだよ」龍仁は小声で話した。十頭はへぇ
〜と言う顔をした。突然、ナユタが今の話が聞こえたかのように足を止め二人に振り向く。
「飴は大好物なのよ」ナユタは少し恥ずかしそうな顔して答えた。
龍仁は始めてみるナユタの意外な表情に内心うれしくなった。
「そうか、俺のもやるよ。ほら」
「いらないわ、夏目君も子供たちの気持ちをちゃんと受け取ってあげて」
また意外な返答が返ってきた。ヒミカはにこやかな顔をして飴をポンと口に入れる。
驚いていたのは龍仁と十頭だったが二人も続いて口に飴を入れた。
子供たちの想い、ナユタの言う通りしっかりと受け取った感じがした。
乙!色々あるけど完結までこれからも頑張ってほしい
オッスゥ!
>>842おぅ!まかせとけ!と言う事で続き↓
[10]
沙門は険しい顔をして窓から外を眺めていた。この地に来て既に4日が立った。
日に日にワームが学校を襲撃する回数が増えている。
1日目、龍仁が旅立ったその日は夕方に一匹現れただけであった。
それを土偶兵士で撃墜した沙門は全校生徒から英雄扱いされた。龍仁のときとは違い、
生徒たちを体育館に集め最低限の説明をしたあとの出来事だった為に沙門は
この学園にとってなくてはならない英雄となった。2日目、ワームは4匹。3日目には8匹来た。
そして今日4日目にはまだ午前中の11時を回ったばかりだというのに既に10匹近く来ていた。
複数で一斉に来る事はなかったが、一匹倒すのに土偶兵士もそれなりに数を減らす。
そして今も沙門が見つめる中、土偶兵士が本日10匹目となるワームと戦っていた。
土偶兵士の数は残り40体をきっていた。
「これ以上数を減らす訳にはいかないな・・・」沙門はそう呟き校庭へと赴く。
沙門の姿を見つけたワームは周りにいた土偶兵士を吹き飛ばし標的を沙門へと変えた。
沙門は目を瞑り仁王立ちする。
ワームが大きく口を開け覆いかぶさるように沙門の真上に来る。
その瞬間、沙門は目を見開き仕込み杖から長剣を出しワームを縦に切り裂いていく。
それはまるで昔の武士が使う居合い切りのようだった。
本日10匹目のワームを自らの手で仕留めた沙門。
その姿を教室から見ていた生徒たちは喜びと驚きの歓声を上げた。
生徒たちにとって紛れもなく沙門は英雄であった。
沙門は振り向き校舎にいる生徒たちを見て、
少し考えたあと誰にも聞こえないように呟いた。「そうだ、こいつらにも協力を
してもらった方がいいな・・・」沙門は何かを思い付いたかのようにニヤリと笑った。
沙門は校舎に戻るとその足で校長の所に行き、一部の生徒を沙門が使用している教室へ
集めるように指示をした。沙門が要望を出した一部の生徒とは主に体育系の部活、
それも空手、剣道、柔道などの格闘技に近い者を集めるようにした。
今、学校に残っている生徒数は252人。事件があったのが放課後という事もあって実際の
全校生徒数の4割ほどだった。取り合えず沙門は部活動で更に優秀な生徒を10人抜擢した。
教室には呼ばれた10人の生徒、9人は男子生徒で1人だけ女生徒、それと沙門だけがいた。
呼ばれた生徒たちは沙門に選ばれた事で期待に満ちた目を見せている。
沙門はそれを見て案外うまくいきそうだなと心の中で思った。沙門は唐突に話しかける。
「キミたち、俺と一緒に戦って学校を守らないか?英雄にならないか?」
沙門の言葉は生徒達の期待していた言葉だった。沙門の召喚術を見ていた生徒達は
きっと自分達にも不思議な能力を授けてくれるに違いないと。そう思っていた・・・。
しかし沙門の思惑は違う。沙門は言葉巧みに生徒たちを誘導して行く。
「キミたちには他の人にはない能力が備わっている。今はまだ力を引き出せないが
戦いの中からそれを見出せるだろう!」
沙門は取り合えず戦いを重ね、自身の能力を高めろと話した。
倒された土偶兵士の残骸から鎧をかき集め10人に配った。能力を引き出す条件として、
「声を発してはならない」「この事は誰にも言わない」と約束事をさせた。
―――しかしかれらはスケープゴートなのだ。能力なんてものはない。
沙門はただ数が減る一方の土偶兵士の存在をワームに知られたくなかったのだ。
沙門にとって彼ら10人はただワームを威嚇(いかく)する為だけの道具だった。
生徒たちは自身の教室に戻る事を許されずここに待機状態となった。鎧を装着したままである。
あまりの暑さにも声を発する事が許されず、生徒たちは黙って自身が能力を
開花させる為の試練なのだと思い我慢していた。
一人の生徒が立ち上がり教壇の上に足を組んで座っている沙門の前に行きマスクを外す。
生徒は一人だけ女だった者だ。沙門はなぜこいつが校長から選ばれたか不思議だったが、
そんな素振りも見せず彼女にやさしく話しかける。
「マスクをつけなさい。これはキミたちが覚醒する為の試練なのだから・・・」
「覚醒ですか?前世の?」
「?!」
沙門は驚いた。この娘が前世と話したのは偶然なのだろうか?顔を見るとどことなく
エリスに似ている感じがした。
彼女はマスクを装着してまた自分の居た場所に座った。
「キミ、名前は?」沙門は先ほどの、
今はマスクを付け無表情で座っているように見える女生徒に話しかけた。
「東日流 芙蓉(つがるふよう)、空手部です・・・」
彼女はそう言って無表情な土偶の面のまま、沙門に顔を向けていた。
846 :
犬彦:2008/10/31(金) 09:36:34
おお?w
すまないいつもと違うPCでな、また名前が出てなかったよ・・・
と、言う事で犬彦でしたw
おもしろいスレ発見
質問。龍仁って簡単に言うと何者ですか?
848 :
犬彦:2008/11/01(土) 14:15:19
オッスゥ!
>>847 魍魎戦記MADARAって言うのが昔漫画やゲームがあってだな、
龍仁(たつひと)ってのは主人公摩陀羅の現代に転生した姿の呼び名だ。
一応現時点でのキャラ紹介しておくぜ↓
849 :
犬彦:2008/11/01(土) 14:16:24
夏目 龍仁(摩陀羅)
・現代に転生した摩陀羅。生き別れになった姉を探す旅が自身の覚醒と世界を救う旅となる。
現在は7つのチャクラと統合された神剣クサナギを所有。17歳。
夏目 エリス(麒麟)
・幼い頃、伏姫財閥の養子となり一切の記憶を失い伏姫麒麟として生活していた。
今は弟の龍仁と同じ老夫婦の世話になっている。
犬彦 綬陀矢(聖神邪)
・もと外道組の頭。ユダヤの剣とスターメイカー所有。血の繋がっていない妹のヒミカがいる。
東日流 隼人(獅子丸)
・最初の前世は蛇括神憑分。アガルタに支配された影王を救う為に一時期は龍仁と行動を共にした。
現在は意識は消え影王の体内にチャクラのみ存在する。
十頭 龍鬼 (龍鬼)
・龍仁と同じ高校の1年生。アガルタの地ではギミックスーツの両腕部分だけ装備。
桜咲 緋巫佳(緋巫佳)
・十頭と同じクラスで委員長。犬彦の義妹。戦闘を補助する技を使う事が出来る。
カオス・リヴァイアサン(夏凰翔)
・以前の半身はバイオギミックであったが、それが暴走してしまい龍仁と犬彦に救われる。
その為今は生身の体となっている。
レオン・シャムロック(蒼炎)
・前世の機械兵器の体から現世では生身の人間として転生。蒼炎のパイロット。
グレイシー・トーゴー(颶風)
・同じく颶風のパイロット。
兵頭 沙門(沙門)
・現在は弥勒機関の調査員として活動。龍仁と同じくアガルタの地に落ち、学校を守る。
大徳寺 貴更(邪魅羅)
・大徳寺グループの一部を経営。現在はカオスと共に行動している。
七瀬 由詫(那由多)
・前世はアガルタの女王。彼女の本心は謎に包まれている。今は龍仁と共に行動する。
日倉 未央(影王)
・チャクラを一つ所有。現在はタタラの診療所で治療中である。
東日流 芙蓉
・東日流隼人と同じ苗字だが素性は不明。現在は沙門の選んだ土偶兵士として学校を守る為に戦う。
大塚のMADARA小説ってどんな内容のが出てるんだ?
851 :
犬彦:2008/11/03(月) 09:48:34
オッスゥ!
>>850小説は「天使篇」、「僕は天使の羽根を踏まない」があるな。
内容的には今までの漫画のノリとは全然違うがなw
天使篇はマダラの完結と世代交代する物語だったらしいが放置中だなw
そして僕天は舞台は転生編だが、これも後の時代の天使篇には繋がらず
マダラのキャラを使った単独作品みたいな感じだな。
幼稚園戦記みたいなもんですか
853 :
犬彦:2008/11/03(月) 20:44:38
オッスゥ!夜にここに来るのは久しぶりだなw
>>852「僕天」は最初はMADARAミレニアム転生編として前半部分
(当初はもっと続く予定だったか?」として
MADARA正式な続編な位置づけだったが、題名が変わり後半部分を
付け足した「僕天」ではMADARAを知らない読者にも見てもらいたく
MADARAの続編として発表されず単独作品として発表されている。
(しかし文庫になって再販された時は帯にMADARA完結編と書いてある)
まぁ話的にはMADARAを知らないと意味不明なところが多いがなw
内容やふいんきは漫画と比べるとかなりダークな感じになってるしなw
実質、天使篇を闇に葬ってMADARAの最終完結作品だなw今のところ・・・。
Hシーン、リョナシーン、猟奇・拷問シーンマダー?
これだから大塚は
終わらない昭和w
108の神話群w
856 :
以上、自作自演でした。:2008/11/04(火) 00:20:15
MANKO
857 :
犬彦:2008/11/04(火) 10:41:02
オッスゥ!
>>854それは今の所ないな・・・
>>855さすがにもう昭和の設定には無理があるなw
>>856おwまちがいさんいらっしゃいwたまに現れるなw
[11]
5日目、学校には昼夜問わずほぼ30分置きにワームが出現するようになったいた。
土偶兵士となった生徒たちもほとんど攻撃をおこなわないがオリジナルの土偶兵士と共に
ワームを追い回す。沙門も戦闘に参加していた。
そして昼過ぎ、今まで攻撃に来るワームは1体のみだったのに今回は3体まとめて出現
した。
沙門、生徒10人、土偶兵士10人で対応した。沙門は「これでは一週間どころか今日だ
って持つかわからない、何やっている龍仁」そう愚痴を思い仕込み杖の剣を抜いた。
しかし今日まで犠牲を出さずにいたが、今回ばかりはまずいかもしれない。
だが沙門にとって犠牲者が出るのは予定外ではなかった。
沙門は多少なりの犠牲はやもえないと考え一匹づつ集中して倒す事にした。
1匹目は難なく倒せた。残りの2匹は土偶兵士に扮した生徒が逃げながら囮となっていた。
沙門は2匹目に照準を合わせる。剣を振り上げようとするともう一匹のワームが校舎内
で一部始終を見学している生徒に気付き突進する。沙門はそれに気を取られ目の前のワー
ムに体当たりを喰らい吹っ飛ぶ。校舎内の生徒に気付いたワームは校舎に何度も体当たり
を始めた。沙門は腹を押さえながらゆっくり立ち上がる。あばら骨が何本か折れてしまっ
たようだ。
858 :
犬彦:2008/11/04(火) 10:41:31
その姿をみた土偶兵士の生徒は急に恐怖が沸き怯え立ちすくんでしまう。既にオリジナ
ルの土偶兵士は3体やられてしまい、残りは沙門の目の前のワームに攻撃を集中して仕掛
けていた。
校舎に体当たりするワームは止まらない。どんどん体当たりを繰り返し窓ガラスが飛び
散り壁にも亀裂が入っていた。中の生徒は激しい揺れの為にそこから非難する事も出来ず
に衝撃に堪えていた。
沙門は目の前のワームに土偶兵士と連携を取りながら攻撃を仕掛けていた。ほんの攻撃
の合間に校舎に体当たりを繰り返すワームを見ていた。まずい、すぐ向こうも何とかして
やりたいがこっちも手一杯だ・・・。ここを離れれば背中を見せる事になってしまいワー
ムの攻撃を喰らう可能性が高い。更に沙門の補助がなければここにいるオリジナルの土偶
兵士の数も減ってしまうだろう。やはり一番いい方法はまず全力で目の前のワームを倒し、
次に今も体当たりを繰り返しているワームを倒すのが一番だろう。
そう、多少なり生徒に犠牲が出てしまうが、それが一番いい方法だった。そう沙門は自
分に言い聞かせた。その時である。一人の土偶兵士が体当たりを繰り返すワームに剣を振
りかざし突撃するのが見えた。
土偶兵士は沙門の意思で命令を率直におこなう。暴走?いや、違かった。突撃している
土偶兵士はオリジナルではない。生徒である。走る鎧と兜の隙間から長い髪が現れる。
「あいつは?東日流 芙蓉!?」
沙門が察した通り、土偶兵士の中身は芙蓉であった。沙門は彼女の苗字があの東日流隼
人と同じであり前世と言った言葉が気になっていたが、実際の因果関係については何もわ
からずじまいだった。
案の定、芙蓉の攻撃は全然効かず跳ね返された。
「逃げろ!!」沙門は叫ぶ。しかし芙蓉はゆっくりと立ち上がり握りこぶしを腰の位置に
止めた。彼女は空手部と言っていた。ワーム相手に拳でも繰り出すつもりか?無謀すぎる。
沙門はその行為をみて彼女の生存を諦めた。しかし少なからずワームの注意を引く事がで
きれば時間稼ぎになる。
859 :
犬彦:2008/11/04(火) 10:42:07
ワームが校舎に再度体当たりを繰り出そうとした瞬間、ワームの攻撃が少しづつ押し戻
される。ワームに向かって強力な風が校舎を守るように吹いている。風の吹き出ている中
心は紛れもなく芙蓉であった。
「何っ!彼女は風使いか??」
沙門は目の前のワームに対応しながら驚きを隠せなかった。しかし予想外の事ではある
が足止めは出来ている。沙門は集中して傷付いた体で目の前のワームに攻撃を仕掛け始める。
しかし芙蓉の力も限界が来ていた。周囲の風が弱まりつつある。校舎内の生徒は逃げれ
ばいいのにまた興味本位でその場で恐る恐る戦いを見ていた。
沙門は土偶兵士に目の前のワームに一斉に飛び掛るように指示して動きを止め、横腹に
剣を突き刺し切り裂いていく。体力を消耗していた為、一刀両断は出来なかったがようや
く目の前のワームは動きを止めた。
そして沙門は芙蓉の方を振り向くが、風はピタリと止んでしまいワームが思いっきり仰
け反り校舎に体当たりをしようとしていた。
「くそっ!!」
沙門は走る。しかしそれよりもワームの攻撃のスピードがまさっていた。
「っやぁぁ!!!!」
その時、芙蓉が上空を見上げ高く叫んだ。一度止んだ風が再び起こる。
風は今までよりも強力なものだった。そして芙蓉ごとワームが少しづつ持ち上がっていく。
「なに?」沙門は強烈な風の為にその場から近づく事さえ出来ない。
風は芙蓉を中心に竜巻のように起き、ワームごと上昇していく。更に芙蓉がもう一度声
を高らかに叫ぶとワームと芙蓉は地上から見えなくなるまで一瞬に天高く上昇した。
校庭には風が止んでワームの死骸が2体だけあった。沙門は上空を見つめる。
そして空に一粒の点が見え大きくなっていく。上空からワームが落下してきたのだ。
ワームは大きな音を立てて地面に落下する。周囲に砂埃が立ち込める。
沙門が近づくとワームは既に息絶えていた。
しかし落下してきたのはワームのみで東日流芙蓉の姿はその場になかった。
860 :
犬彦:2008/11/05(水) 10:45:46
[12]
エリスは学校のあった場所の深い穴を夜中まで見つめていた。辺りは冷え込み、
夜遅くまで学校の跡地まで来る者もまばらだった。
「エリス・・・」
犬彦は後ろからポンとエリスの肩に手をやり話しかける。
しかしそれに微動だにせずエリスはただ学校の飲み込まれた穴を見つめていた。
「エリス、見ていたってどうにかなるもんじゃない。
明日になればタタラの言った時間になる。だから今は戻って休んでおけ」
「で、でも・・・」ようやくエリスは振り向いた。
しかし犬彦はエリスの顔を見ずに何かを見つけたように穴を見つめていた。
「え?どうしたの?」エリスも再び穴を見つめなおす。
「何か・・・岩のような物が動いている??」
エリスと犬彦がジッと穴を見つめる。暗がりでわからなかったが、
それは人の形をした岩のように見えた。
そしてその物体はゆっくりと地上を目指して這い上がってくる。
「あっ?あれは?」
犬彦が何かに気付いたように穴の付近まで行き手を伸ばす。
岩のように見えたのは鎧を着た兵士のようだった。
犬彦は手をかけて思いっきり引っ張り穴の外に出す。
「こ?これって何?」エリスは一歩引いた状態で様子を伺う。
「こいつぁ沙門の土偶兵士だ。しかし沙門の意思がなくては単独では動かないはずだが・・」
861 :
犬彦:2008/11/05(水) 10:48:15
犬彦は土偶兵士の仮面に触りハッと気付く。
「ん?こいつは?」犬彦はおもむろに仮面を外す。
中には今にも息絶えそうな苦しい表情を見せる少女の姿があった。
「まずい、早くタタラの所に運ぶぞ!エリス!」
「う、うん!わかった」
そう言って二人はエリスの用意したタクシーに乗り込み少女をタタラ診療所まで運んだ。
数時間後、診察室の前で犬彦とエリスは座って待っていた。
既に時間は夜中の3時を回っていた。診察室のドアが開きタタラが出てくる。
犬彦とエリスは立ち上がりタタラの言葉を待つ。
「安心せい。彼女に外傷は何もない。肉体的にも健康じゃよ。
ただえらく霊力を消費しておる」
霊力?普通の人間には多少なり霊力が備わっているが使い方も霊力そのものが
何であるかも知らない為、消費するという事はなかった。
犬彦や龍仁たちには多大な霊力が備わっておりそれを戦闘などに用いる事がある。
彼女が霊力を消費しているって事は何かしら前世に関係している人物かもしれない。
「彼女の名前の照合が取れた。弥勒機関からの連絡では彼女の名は東日流芙蓉、
東日流隼人の妹じゃよ・・・」
「なっ!?東日流の?」
犬彦は驚いて診察室に入る。
中には未央が真剣な眼差しで寝ている芙蓉の手を握っていた。
「この子は風姫だよ。エリス、犬彦」未央は二人に振り向きそっと呟いた。
862 :
犬彦:2008/11/05(水) 10:49:24
最初の前世は闇界睨魔(オンカイギョ−マ)に支配された村で結跏珠を
その身を犠牲にして守っていた少女だった。
また、未央(影王)がバサラと呼ばれていた時代では一緒に旅をしていた事もあった。
未央、そして東日流隼人、芙蓉は少なからず繋がりがあったのだ。
芙蓉はそっと目を開ける。手を握っている事に気付き未央に目をやる。
「ここは?」
タタラが近づき学校の穴から土偶兵士の鎧をまとって出てきた事を説明する。
そして彼女も異世界について説明し始めた。
「学校を守る為に沙門という人がいたわ。そして数日前には剣を出せる生徒が
4人で旅立ったのを見たわ・・・」
「4人?」犬彦は疑問に思った。
きっとこの状況を救う為に龍仁は旅立ったのだろう。そして十頭、ヒミカも一緒に。
ここまでは容易に推測できる。しかしあと一人が誰だか検討が付かない。
「あの時、全校生徒は体育館に集められていたけど私は抜け出して外を見ていたの。
そしたら4人は地平線に向かって歩いていったわ。一人は見た事ない制服だった。
きっと転校生よ」
転校生?しかしこれ以上考えても拉致があかない。
芙蓉はその他にも自身が妙な能力に目覚めワームと共に上空へ舞い上がった事も話した。
遥か上空で終りのない空、そう思ったとき芙蓉は上空で何かにぶつかった。
空一面に鉄の分厚い板のような物が広がっていた。
そしてその鉄の隙間に体が吸い込まれこちらの世界に戻って来れたのだと。
4人は察した。それはきっとアガルタのゲート。
こちらの世界とアガルタの狭間に存在する巨大ゲートなのだと。
863 :
犬彦:2008/11/05(水) 10:50:04
「あなたの赤い髪?外道組の犬彦さんですか?」
芙蓉は唐突に犬彦に聞いた。犬彦は一瞬戸惑いながらうなづく。
「兄から話を聞いた事があります。信頼できる友人だって。
兄は幼い時から何かに怯えて過ごしていました。そして最後に会った時に兄は言いました。
『お前を守ってくれる奴を救ってくる事になった。そいつは遠い昔、
耶倭土と呼ばれる地でもお前を守って旅をしていた。
今、奴は病気だが治れば必ずお前を守ってくれる』そう言って兄は数ヶ月前に
姿を消してしまいました・・・」
犬彦はやるせない顔をする。
しかし横で話を聞いていた未央は更に悲しそうな表情を見せる。
未央はそっと芙蓉のほほに触れる。
「今はゆっくり休むんだ。あとの事は任せておけ。
お前も学校のみんなも俺が守る。必ずな」
「ありがとう・・・」
彼女は安心したのかまたフッと意識が途切れ深い眠りに入る。エリスとタタラ、
犬彦と未央は病室から出て別の部屋に移動する。
どうやら彼女、芙蓉は前世の記憶を取り戻してはいないが
霊力を危機的状況の中使う事だけに目覚めたらしかった。
864 :
犬彦:2008/11/05(水) 10:50:57
「さて、ここからの話じゃが明日、といっても時刻では今日じゃが
アガルタへは未央と犬彦、カオスとで行ってもらう」
「ちょっと、何で私が入ってないの?」エリスはすごく不満そうな顔をする。
「お主が行っても戦力的に厳しいんじゃよ、それに行ける人数は3人が限度じゃ」
「そんな・・・だって、未央だってまだ病み上がりで完全じゃないでよ?」
未央の方を見てまたタタラに強烈な視線を送る。
「未央なくしては行けないのじゃ。
お主らに救出を待ってくれと言ったのは未央の回復を待っていたんじゃ」
アガルタのゲートは無理やり開いてしまえば悪しき力に飲み込まれてしまう。
しかしアガルタの住人ならば安易に行き来する事が可能である。
未央はかつてアガルタの闇に飲み込まれ一時的ではあるがアガルタの住人となっている。
その為、未央の力なしにゲートを越える事は不可能なのだ。そして更にもう一つの条件、
アガルタの門が完全に閉まっていれば、いくら未央でも今はアガルタの住人ではない為
ゲートを潜る事は不可能であった。しかしゲートに少しでも隙間があれば
潜り込む事が出来る。そう、それは弥勒機関による調査で隙間があるか否かは五分五分の
可能性であった。しかし今回芙蓉がこちら側に来た事により100%の確証が持てた。
「カオスはちゃんと来るんだろうな?」
「安心せい、朝には到着する」
そして数時間後、未央、犬彦、カオスはアガルタへ旅立つ事になる。
応援
>>855 >>857 今は昭和で言うと何年になるんだっけ
何事にも潮時があるよな
MADARAは世紀末とか1999とかミレニアムに関連させて終わらせるのが理想形だったんだろうな
867 :
犬彦:2008/11/06(木) 09:52:36
オッスゥ!
>>866今は昭和83年ぐらいか?
確かにあの頃は世紀末やらで何か起こりそうなドキドキ感があったからな。
天使篇は確か時代が1999〜2000年。
転生編はその5年前か10年前(本により2種類の記述がある)
僕天だと1995年、この時エリスは20歳だったっけ?忘れたw
[13]
第四階層、赤砂の大陸に集中して岩山が集中して存在する地点がある。
その岩山の中心には巨大な城がそびえ立っていた。
城の内部は薄暗く、一人真っ黒なドレスをまとった女性が居た。リリスである。
リリスは城の入口にある大広間に腰を掛けていた。大広間には、
いやこの城自体リリスしか居なかった。城の内部はとても静かであった。
かつて四聖獣の根城とされていたがその四聖獣の姿もなぜか見当たらなかった。
ふと、大広間に沈黙を破る足音が聞こえてくる。
それは城の奥からリリスに向かって来ていた。
リリスは音の方角を見る事なくその場でクスッと笑う。
「あら、アル・アジフ王。こんな所まで何の用かしら?」
姿は暗がりで見えなかった。アル・アジフは座っているリリスの横で立ち止まる。
868 :
犬彦:2008/11/06(木) 09:53:15
「知っているか?摩陀羅も来ている。」
「ええ、もちろん。ナユタだけの筈だったけど、とんだ大物も釣れたわ」
リリスは嬉しそうに舌を出し上唇をなぞる。
「それで何の用?まさか私が心配で来た訳ではないでしょう?
いくらあなたでも私の趣味の邪魔はさせないわ」
「邪魔はするつもりはない、久々に摩陀羅王に挨拶でもとな」
「フフフ、王は今あなたでしょう?アル・アジフ王」
「そうだ、そして摩陀羅、ナユタのチャクラをすべて手に入れれば
我らが真の王と女王となる」
「そうね、あなたは自分勝手なナユタより私を選んだ。
ゆっくりと高みの見物でもしておいて・・・」リリスは念を押すように言った。
「安心しろ、挨拶だけと言ったろう」
そう言ってアル・アジフは城の外へと歩いて行く。
「まったく、こっちだって退屈しているのに・・・わがままな人・・・」
リリスは大広間を出て行くアル・アジフを横目で睨みながら見送った。
869 :
犬彦:2008/11/06(木) 09:58:45
>>865おwすまん、コメ見落としてたぜw
サンキュー!
今日のうpは少しですまないな。そいじゃ仕事でもしますか・・・
アル・アジフって誰ですか
871 :
犬彦:2008/11/07(金) 09:46:24
オッスゥ!
>>870アル・アジフってのはアガルタ世界の現在の王様だ!
アガルタの昔話は一度区切りがついたら紹介するが、
実際、摩陀羅の漫画には名前も姿も出てこない。
小説天使篇にて名前だけ記述がある。いわゆるラスボスだw
[14]
龍仁たちに今までの見慣れた景色と違う物が見えた。
赤砂だけが広がる地平線に岩肌を剥き出しにした山が見えた。
「あそこがきっとリリスの居場所ね・・・」ナユタは指差した。
「う・・・」十頭はとうとうここまで来てしまったとのだと思った。
「緊張するなって、今までお前一人でだって何十匹のワームを倒してきたじゃないか?」
「そうよ、だらしない!」
龍仁の言葉に追い討ちをかける様にヒミカがハッパをかける。
十頭は胸を張って深呼吸する。
「違いますよ!武者震いってやつですよ!」
「あ、いいわけ〜」ヒミカはニヤニヤしながら十頭を突っつく。
「いいわけ〜」龍仁もマネして突っつく。
「もう!龍仁さんまでやめてくださいよ〜」
十頭は体をクネクネさせてニヤニヤしていた。
「・・・気持ち悪い。」ナユタはボソッと呟く。
「お、お前!きっ、気持ち悪いだとぉ!」十頭は怒鳴る。無論、本当に怒ってなどいないが。
「どうだナユタ?お前も突け!」龍仁が今も十頭にチョッカイを出しながらナユタに聞く。
「わっ、私はいいわよ・・・本当気持ち悪い・・・」
ナユタはプイッと正面を向いた。そして正面にある何かに気付く。
「ん?なんだぁ?」龍仁も身を乗り出し続いて気付く。
872 :
犬彦:2008/11/07(金) 09:47:07
4人の前に現れた人影。それは近づいて来る。
服装からして冒険者のような印象を受けたが所々に高貴な刺繍が施されている。
彼が龍仁たちの前に現れた時、そんなに年も離れていないように感じた青年であった。
「フッ、おもしろいな。キミたちは」青年は話しかけてきた。
「お前も旅してるのか?」
龍仁が近づこうとするとナユタが龍仁の手を取り動きを止める。
そしてナユタは衝撃の事実を伝える。
「彼はアル・アジフよ」
「なっ!」
龍仁は瞬時に後ずさりし右手に意識を集中させクサナギを出して構える。
「ククク・・・久しぶりの再開なのにいきなり攻撃的だな、摩陀羅」
「久しぶりだって?!お前に会うのは初めてな筈だ!」
「フッ、まぁいい。まだチャクラも揃ってない為、
真王の頃の記憶は覚えてないのも無理はない。今回は挨拶だけと思ったが・・・」
アル・アジフは龍仁と同じように手の平から剣を出現させる。
その剣は龍仁の持つ神剣クサナギと同等の霊力を発していた。
そしてアル・アジフも一気に力を解放する。アル・アジフを中心に大気が揺れる。
「うっ!なんて強い霊力だ・・・」
龍仁は体にビリビリと霊力を感じていた。
「真王だった頃のお前の霊力はこんな物じゃなかったぞ!」
アル・アジフは龍仁に切りかかる。龍仁はクサナギを横にして攻撃を受け止めるが
反動に耐え切れず10メートルぐらい吹っ飛び赤砂に埋もれる。
873 :
犬彦:2008/11/07(金) 09:47:44
「アル・アジフ!!!」
ナユタはアル・アジフの真上にテレポートし両手を掲げ少龍の球体をぶつけようとする。
しかしアル・アジフは見向きもしないまま左手で難なくガードする。
「力が制御されているとはいえ、これしきの攻撃が当たると思ったのか?」
アル・アジフは攻撃が跳ね返され無防備になっているナユタに蹴りを瞬時に入れる。
ナユタも龍仁同様吹き飛ぶ。
ヒミカはすぐさま両手をアル・アジフに向け動きを止めようとする。
その横で十頭がギミックスーツから弾丸を射出するため照準を合わせる。
「フッ、やめておけ。クズどもが」
アル・アジフはスタン効果を解せずゆっくりヒミカと十頭に近づく。
「とっ、止まらない!!!」
ヒミカの霊力ではアル・アジフの動きを抑え込む事が不可能であった。
それほどアル・アジフの霊力は強大であったのだ。
「ロキ、早く!」ヒミカが苦痛の表情を見せながら声に出す。
「う、わわぁぁ!!」
十頭は向かってくるアル・アジフに無数の弾丸を発射した。一瞬に金属音が鳴り響き
射出した弾丸はすべてアル・アジフの足元に落ちていた。
アル・アジフがすべて剣で叩き落としたのだ。それも目にも止まらない超スピードで。
アル・アジフは笑みを浮かべながら二人に近づく。
ふと、何かに気付いたように足を止め、自身の右頬に手を触れる。
右手にはほんの少しだが血が付いていた。ほんの少しの時間だがヒミカのスタン効果で
アル・アジフの動きを鈍らせ、十頭の弾丸が右頬をかすっていたのだ。
「フッ、クズはクズでもここまで来れた事だけの事はある・・・」
アル・アジフはその場で剣に霊力を送り込む。霊妙剣だ。
強大な霊力が剣に流れ込んでいく。
「私みずからゴミ掃除をする事になるとはな・・・跡形もなく消してやる!」
アル・アジフは霊妙剣を出す構えを取る。
光り輝くその剣にはいかづちのような電流がほとばしっていた。
874 :
犬彦:2008/11/07(金) 09:48:26
バッと十頭とヒミカの前に龍仁とナユタが現れる。
龍仁は構えて攻撃を受け止める格好をする。
「受け止めれるかな〜?摩陀羅!」
アル・アジフは剣を振り上げる。龍仁は歯を食いしばり霊力を最大限に高める。
「こんなところで終わらない!」龍仁は再度アル・アジフを睨みつける。
アル・アジフはうれしそうに龍仁を見つめ剣を振り下ろす。
その時、アル・アジフの攻撃をさえぎるかのように龍仁との間に爆発が起こる。
アル・アジフはその場で攻撃を止めて立ちすくみ、4人は後方に吹き飛ぶ。
何者かが少龍を放ちアル・アジフの攻撃を静止させたのだ。
アル・アジフは少龍の飛んできた方角を見る。
そこには太陽を背に一人の女性が立っていた。
「リリスか?何のマネだ?」
「あら、それはこっちの台詞よ。ちょっと暴走しすぎじゃないの?」
リリスはアル・アジフに近づく。
「さぁ、あなたは帰って高みの見物でもしてちょうだい・・・」
リリスは軽く手であしらい、なやましい声で言った。
アル・アジフはフッと笑い城の方に戻っていく。
875 :
犬彦:2008/11/07(金) 09:49:10
各階層にある四聖獣が根城とする城の奥には、城同士を繋ぐゲートが存在しているのだ。
赤砂に埋もれた龍仁がバッと砂を振り払って立ち上がりアル・アジフの背中を見る。
アル・アジフはその視線に気が付いたかのように振り向き龍仁を見る。
「私は第一階層にいる。また会えるかな?摩陀羅?」
リリスはその言葉にムッとした。会える筈はない。
ここで奴らは死ぬのだから。そう思ったからだ。
しかし龍仁はニヤリと笑ってアル・アジフに言葉を返した。
「すぐ行ってやるぜ、待ってな!アル・アジフ!」
その返答にアル・アジフは満足そうな表情をして再び城の方へ歩いていく。
リリスはむしょうに自分自身の気が立っている事に気付き腹を立てた。
「どいつもこいつもイライラさせるわ・・・」
そう言って龍仁の方を見る。既にヒミカと十頭、ナユタも龍仁のもとに集まっていた。
「伏姫家での屈辱を晴らさせてもらうわ、摩陀羅。」
「フッ、嫉妬深い奴は好きになれないな・・・。来いよリリス!」
「強がるのもそこまでよ。さぁ第二ラウンドの始まりよ・・・」
リリスに徹底的に責められたい…
アダムの最初の妻にして夢魔の女王リリスの名を冠するからには、
男殺しなエロ技、戦法とかモチロンあるんだろうな?(*´Д`)ハァハァ
登場人物全員が童貞か非童貞か処女か非処女か教えてくれ
>>871 できれば先にたのむ>アガルタの昔話は一度区切りがついたら紹介するが、
881 :
犬彦:2008/11/08(土) 21:01:29
オッスゥ!
>>876そうかw命がいくつあっても足りないぞ!
>>877おwそうなのか?
ちと勉強不足だったようだな、今wikiで見たら面白いのを発見したぞw
○リリス、叫ぶもの、そして[砂漠に棲むもの……]を震え上がらせ、恐れさせるために、唱える。
○彼女の門は死への門でありその家の玄関を 彼女は冥界へと向かわせる。
そこに行く者はだれも戻って来ない。彼女に取り憑かれた者は穴へと落ち込む。
だってwなんか今の話と類似している部分があって少し驚いたぜw
>>878そうだな、カオスとジャミラは有 ロキ、ヒミカは非
麒麟は・・・一応非?よくわからんなw沙門は援交とかしてんじゃねーのw
俺か?一応有だw
>>879-880アガルタの神話時代の話はストーリー上紹介はしなくては
ならないからな、今の話にはどうしても過去の因縁があったりする。
今の第4部が終了したら、予定では5部の冒頭で紹介するつもりだ。
このスレで終わるのかな
続きをどうするつもりなのか気になる
犬彦ガンバレ!超ガンバレ!!
毎回楽しみにしてます☆
急にわざとらしいレスが増え始めました!
じゃあ俺も。
気にせずがんばれ
886 :
犬彦:2008/11/09(日) 23:37:21
オッスゥw
いあいあ、今日は寒いぜw
>>882ん〜区切りが悪かったら専用スレでも別のところに立てようか今迷ってるw
ただ年末は忙しいんでなwあまり頻繁にうp出来ないとは思うが・・・
>>883おお〜サンキュー!
>>884ぶwなんでもレスしてくれるのはいいぜw批判でもなんでもおkだw
>>885サンキュー!あまり細かい事は気にしないんでなwこういう性格だしなw
さて寒いし布団にでも入ってゆっくり寝るか・・・。
おwもし夜中に見にきた人いたら明日もう一度見てくれ!
翌朝にはうpしとくぜw
887 :
犬彦:2008/11/10(月) 09:41:25
[15]
早朝、学校跡地に犬彦と未央、そしてエリスとタタラがいた。
「犬彦よ。お主が今持っているスターメイカーを未央に渡してくれんか」
犬彦はスターメイカーを手の平に出現させ、未央に放り投げる。
未央は受け取った剣を見つめる。
「未央、現在はクサナギが結合されお主自身は剣を持ち合わせておらん。
スターメイカーを自身の剣として使うのじゃ」
「ああ、わかったタタラ。犬彦、借りておくぞ」
「別にかまわないぜ。そもそも俺の剣じゃないしな、
それに俺には使い慣れたこれがあるからな」
犬彦は続いて自身の名の付いた[ユダヤの剣]を出現させる。
「さぁて、あとはカオスだが・・・」
犬彦はあたりを見回すとちょうど遠くに歩くカオスの姿が視界に入る。
続いて後ろに除福と貴更が付いてきた。
「よし、これで揃ったようじゃな・・・」
タタラはアガルタへの道のりを説明しようとするがエリスが割って入る。
「わっ、私はやっぱり行けないの?タタラ先生?」
エリスは最後に駄目もとで聞いてみた。しかしタタラのやれやれと言う表情に
先に気付き、タタラの言葉を聞く前にあきらめシュンとした。
「エリスと貴更はわしらとここで待つんじゃ。」
貴更も残念そうな顔をする。彼女も幾度となく転生を繰り返しカオスを探し求めたのだ。
やっぱり彼女も危険とわかっていてもカオスの傍に居たかったのだ。
「気を付けて・・・カオス・・・」
「大丈夫だ。すぐに戻る」カオスはいつものキリッとした表情で話す。
それが一番貴更を安心させれる事を知っていたからだ。
888 :
犬彦:2008/11/10(月) 09:43:07
エリスも心配そうに犬彦に近づき何かを差し出す。
「犬彦、これを・・・」
それは幼い時からエリスが身に着けていた物、伏姫家に代々伝わる三種の神器の一つ、
勾玉のネックレスであった。そしてそれはエリスが記憶を失っていた間、
龍仁が身に着けていた物だった。
「勾玉?ああ、わかった。必ず龍仁に会って渡しておくぜ」
犬彦は勾玉を受け取ろうとする。しかしエリスはフッと差し出した手を引く。
「これは犬彦が身に着けて。犬彦はそれで必ず龍仁を守ってね」
エリスはニコッと笑うと背伸びして抱きつくような感じで犬彦にネックレスを付ける。
「ああ、必ず龍仁を連れて帰る。」犬彦はエリスの耳元でささやく。
「龍仁だけじゃなくてあなたも一緒に帰ってきてよね」
「チッ、わーってるよ!」犬彦は照れくさそうに言った。
「さてそろそろいいかの、まず未央を中心に犬彦、カオスで飛び込み
ゲートの隙間を見つけるんじゃ。隙間を見つけたら魔人を使いゲートをこじ開ける」
「魔人?」
「魔人はそのままゲートの隙間をこじ開けたまま動きを静止させる。
その間に残りの3人は隙間に飛び込みアガルタに向かうじゃ」
タタラが上空を見上げ、それに釣られて他の皆も上空を見上げる。すると厚い雲から
箱舟が姿を現し始め、その甲板に乗った蒼炎と颶風が待機しているのが見えた。
889 :
犬彦:2008/11/10(月) 09:44:19
「さて行くか・・・」カオスが呟く。
それに従い犬彦、未央、カオスが穴に近づくと一人の女性が未央に近づいて来る。
東日流芙蓉だ。未央が振り向く。
「芙蓉?お前、体は?」未央はなぜ芙蓉がここに現れたのか問う前に、息切れして
今にも倒れそうな芙蓉の体を心配した。未央は芙蓉に近づきそっと肩に手をやる。
「わっ、私は大丈夫。あなたにお礼を早く言いたくて・・・」
「お礼?」
「私が意識を失っていた時、ずっと手を握っていてくれたでしょう。
何か兄がずっとそばに居てくれたような感じがしてたの・・・。うまく言えないけど
あなたは兄と同じなんだなって・・・。だから、無事に帰ってきてほしい。
私を一人にしないでほしいの・・・」
未央の体内には東日流隼人がかつて持っていた憑分の力とチャクラが今も存在する。
それを芙蓉は感じ取ったのか?
未央は黙ってしまった。なんて言葉を返していいのかわからない。
困った未央の表情を見て芙蓉は思い切って自分の思っていることを話し始めた。
「兄の言っていた私を守ってくれる人、遠い昔にも私を守ってくれた人・・・。
あなたなんでしょ?」
未央は芙蓉を見つめる。そうだ、この娘の言っている事は当たっている。
東日流隼人は俺を救う為にその身を犠牲にした。妹を・・・芙蓉を俺に託したのだ。
自身がチャクラの拠り所になってしまった場合、戦いに明け暮れるか怯えるかの毎日、
そしていずれチャクラは奪われてしまい肉体は消滅してしまう。
これは最初の前世で魍鬼八大将軍と呼ばれていた者たちの宿業であった。
東日流隼人は知っていた。自分が最後まで妹の芙蓉を守りきれない事を。
だから俺に託したのだ。俺はそれに答えなければならない。
そう、芙蓉にちゃんと答えてやらなければならないのだ。
「そうだ。俺はお前を守るものだ。これからもずっと守ってやる」
その言葉は未央にとって東日流隼人の行く末を知っている言葉になってしまう。
890 :
犬彦:2008/11/10(月) 09:45:19
「そ、それで兄は今どこに?」
未央はうつむき静かに決心する。
「お前の兄は・・・」
すべて正直に話すつもりだった。
アガルタの魔に取り込まれているとはいえ東日流隼人を殺したのは自分なのだから・・・。
しかし犬彦が未央と芙蓉の間に割って入る
「隼人は自分の身を犠牲にしてアガルタと戦った。
今回学校を異世界へと引きずり込んだアガルタとな・・・」
「そ、そう・・ですか・・・」
芙蓉は我慢していたのか一気に涙が溢れ出した。彼女はなんとなく気付いていたのだ。
しかしその現実に直面するまでは心を逃避させるしかなかった。
それを見たエリスが後ろから抱きしめる。
未央はただ、その場で立ちすくむ事しか出来なかった。
芙蓉は最後の力を振り絞るかのように泣きながら声を出す。
「お願い・・・あなたは必ず戻ってきてね・・・」
「ああ、約束する・・・」未央はそっと芙蓉に告げた。
「では、そろそろいいかの・・・」
タタラは3人に合図を送る。未央と犬彦、カオスは再び穴の付近に近づく。
エリスと芙蓉と貴更は祈るように見つめていた。
「よし、行くぞ・・・犬彦、カオス」
未央の表情は今までと違い、強い決心をした戦士の顔をしていた。
「OK〜」
「いつでも大丈夫だ」
二人はそう言って未央に答える。そして3人は奈落の底へと迷わず飛び込んだ。
続いて箱舟からも魔人が後へ続くように飛び降りる。
それぞれが強い意志を抱き、異世界アガルタへ、そして摩陀羅のもとへと旅立った。
892 :
犬彦:2008/11/11(火) 09:52:33
オッス!
>>891・・・。無言だな・・・w
[16]
龍仁たちはリリスを前に立ち尽くす。リリスは両手を広げ立っていた。
「どうしたの?攻撃してこないのかしら?フフ・・・」
それもその筈、すべての攻撃が難なく交わされ続けたのだ。
黒いドレスをなびかせて踊るように交わしていく。龍仁たちは息も上がってきていた。
ふと、ナユタが何か疑問に持ち続けていたのかリリスに問いただした。
「この階層にいた四聖獣はどうしたの?」
「フフフ、おいしく頂いたわ」リリスはあっけなくそう答え、
虚ろな目でペロッと舌を出して唇をなめる。
「そんな!古くからアガルタの守護神である四聖獣を!」
今まで聞いた事のないナユタの叫び声だった。顔を怒りに満ち溢れている。
いつも冷静なナユタがここまで取り乱すなんて珍しい事だった。
「死んだわけではないわ・・・会いたいの?」
そう言うとリリスの下半身が変体して行く。
「やっぱり姿が変わってパワーアップするのか・・・」龍仁はうんざりした顔で呟いた。
リリスの下半身が少しづつ伸びていき色も赤緑に変化していく。
そしてリリスの下半身は巨大な蛇の形態になっていた。
「紹介するわ、この第四階層に徘徊するワームの生みの親である四聖獣ナーガよ・・・」
リリスは威嚇(いかく)するように下半身をムチのようになびかせて半円状に
龍仁たちの一歩手前を攻撃する。砂埃が立ちこめ一瞬視界が遮られる。
「クッ、ペッペッ!」
砂埃(すなぼこり)でリリスの姿は確認出来ないが龍仁はさっきまでリリスがいた場所
に狙いを定め霊妙剣を放とうとクサナギに霊力を送り込む。
「だめ!やめて!」ナユタが叫ぶ。
「あぁ?なんでだ!」龍仁がナユタの声が聞こえた方角を振り向く。砂埃が
なくなっていき視界が少しづつ開けていく。ナユタはリリスのいた方角を睨みつけていた。
龍仁もリリスを見つめる。するとリリスの下半身であるナーガの先端部分にヒミカが
がんじがらめにされリリスに捕らわれていた。
893 :
犬彦:2008/11/11(火) 09:53:24
リリスはヒミカをそのまま持ち上げて苦しそうなヒミカの顔をなでる。
「かわいそうな子ね・・・もうすぐで摩陀羅の霊妙剣で八つ裂きにされる所だったわ・・・」
リリスはほしかった人形を手に入れたような無邪気な子供のような顔をして笑っていた。
「ヒッ、ヒミカさん!!」十頭はヒミカを捕らえられ逆上する。
「ヒミカさんを離せ!!!」
十頭はギミックスーツから弾丸を発射しようとする。
するとリリスはヒミカを自身の前面に差し出す。
「やめろ十頭!桜咲が危ない!」龍仁は手を十頭の前に置き行動を制止させる。
ヒミカは苦しそうな表情をしていたがガクッと全身の力が抜けたようになる。
「あら、気を失ったようね・・・フフフ・・・」
リリスは虚ろな目でヒミカを見つめた。しかし急に顔が豹変しヒミカの頬を
おもいっきり平手打ちした。ヒミカの顔が反対側に大きく移動する。
「ほらっ!起きなさい!」
「やっ!やめろ!」龍仁たちは叫ぶ。
ヒミカは今の平手打ちでかすかに目を覚ましたようだ。
しかし今もナーガに全身を締め付けられている為、苦しそうな表情をしていた。
「今度気を失ったら腕と足を順番に切り落として行くわよ・・・」
リリスは無理やり自分の顔にヒミカの顔を近づけ息を吹きかけるように
耳元でゆっくり呟いた。
「くそ!卑怯だぞ!リリス!!」
「フフフ。お決まり文句ね、摩陀羅・・・」
894 :
犬彦:2008/11/11(火) 09:54:03
成す術もない状況にナユタが無防備でリリスに近づいていく。
「あなたの当初の狙いは私のチャクラでしょう。その子を離して。私が身代わりになるわ」
「あら、あなたにそんな事まで言わせるなんて、この娘はそんなに大事なのかしら?・・・」
リリスは下半身に力を入れ更にヒミカを締め付ける。細い体が更にきしんでゆく。
「やめてっ!」
「残念ね、あなたの望みは叶えられないわ・・・」
リリスは左腕を差し出しナユタたちに見せる格好をする。
リリスの腕の内側にはヒビのような亀裂が見えた。
まるでマネキンの腕が割れてヒビが入っているようだ。
「私の体も多くの力を取り込んだ為、かなり無理がたたっているわ。王の姿を見たでしょ?
あれはアガルタ人の気に入った肉体に憑依したのよ。だからあんな青年の姿だったのよ」
リリスは尻尾の先端をヒミカの顔にゆっくりと近づける。
「人目見て気に入ったわ、この子の肉体は。若くて生気に溢れている」
「ま、まさかヒミカの体を乗っ取ろうとするのか?」
「摩陀羅・・・あなたも、そしてナユタもアル・アジフも新しい肉体を手に入れた。
私だっていいじゃない?」
そう言うとリリスの尻尾の先端がヒミカの口へと無理やりねじ込むように入っていく。
「やめろーリリス!!!」
龍仁が叫んだ。ヒミカは苦しさのあまり涙を流し、足をバタつかせた。
悲鳴さえ声に出せなかった。しかしリリスは止まらない、いや止まらない筈だった。
しかし動きが突然静止する。
895 :
犬彦:2008/11/11(火) 09:54:46
ナユタが両手を広げ残りの霊力をヒミカに送り込む。
旅立ちの時に渡したネックレスを介してそれがヒミカに送られ、
そして更にヒミカが体内からリリスの動きを術で止めていたのだ。
ヒミカのスタン効果は距離をおいて対象へ発動させるより直接触れておこなった方が、
その効果は10倍にも20倍にもなる。更にナユタの霊力も使用している為、更に倍増する。
リリスは何が起きたかわからなかったような驚きの表情をしていた。
いくらリリスでも倍増された術を瞬時に解くのは至難の業だったのだ。
時間をかければ解く事は可能だ。しかしそんな時間を龍仁たちが与えるわけがない。
「いってぇ!!夏目君!」
ナユタが叫ぶ、既に龍仁はクサナギに霊力を注入し終り構えていた。
「いっけぇ!!!霊妙剣!!!」
龍仁が振りかぶり霊妙剣を発射する。
周囲の赤砂を巻き込みながら霊妙剣は正確にリリスの首を跳ねた。
ゴボッと口から赤黒い液体を発してリリスの首は後方へと吹き飛んだ。
ヒミカはその瞬間、地面にドサリと落ちる。
胴体だけになったリリスは呆然と立ち尽くし、
そして今もかすかに息づいているように見えた。そしてリリスの胴体は盲目の状態で
ゆっくりした動きで地面に落ちたヒミカを手探りで探そうとする。
体に染み付いた本能だろうか?
「うわぁああ!」それを見た十頭がギミックスーツから弾丸を発射する。
鈍い音とともに無数の弾丸がリリスの体を突き抜けた。
そしてようやく動きを止めたリリスの胴体は地面へあお向けになって崩れ落ちた。
896 :
犬彦:2008/11/11(火) 09:58:21
「ヒミカちゃん!」ナユタが叫び急いでヒミカのもとへ向かう。
続いて龍仁と十頭も後に続いた。
ヒミカは疲労困憊であった。しかし意識は失わずナユタに笑顔を向ける。
「また、助けられちゃったね・・・」「また?」
「覚えてない、小さい頃、小学校に行く通り道にいつもいた大きな犬」
「ええ、覚えてるわ。いつも通学の途中で鎖に繋がれているもんだから
二人でチョッカイ出してたわね」
「そう、いつもは鎖に繋がれているの。でもその時に限って鎖が外れていたわ。
私が犬に追いかけられた時、ナユタちゃんが木の棒を拾ってきて追い払ってくれたわ・・・」
「そんな事、覚えてたの?」
ナユタが言葉を発したときヒミカがナユタに抱きつく。
「ナユタちゃんだって覚えてたでしょ?忘れないわ、大事な思い出だから」
「ヒミカちゃん・・・」ナユタもヒミカの背中にそっと手を回す。
龍仁と十頭はお互い顔を見合わせてニッと笑う。
その時である、龍仁の背後から笑い声が聞こえる。
「フフフ、ますます貴女がほしくなったわ・・・」4人が声に気付き振り向く。
すると首だけになったリリスがゴロンと4人の方角に顔を向け、ニヤッと笑う。
リリスの切断された首から何か銀色の液体のような物が流れ出してくる。
そしてそれは大量に溢れ出し人の姿に形成されていく。
「なっ、こいつ!まだ!!」
「この姿にはなりたくなかったのよ・・・、もとの姿に戻るには時間が
掛かってしまうから・・・」
すべての銀色の液体が流れ終り、液体は少しづつリリスの最初の人型になっていた。
すべての形が作られると表面は金属のような光沢を発して安定した。
「な?なんなんだ!こいつ」龍仁の問いに先にナユタが答える。
「水銀生命体・・・、赤砂の力を完全に支配した最強の生命体よ・・・」
「クッ、十頭、二人でやるんだ。ナユタとヒミカは霊力を使い果たしている!」
「わっ、わかりました。龍仁さん」ナユタとヒミカをかばう様に二人は構える。
「フフ、今度は邪魔が入らないようにあなた達から始末していくわ・・・」
リリスの妖艶でサデスティックな悪女っぷりがイイ
第2ラウンドWKTK
>>897 すまん、そこを先に読んだせいで拍子抜けになってしまった
過大形容はほどほどにたのむわ
あ、あと犬彦がんばってねノシ
次スレにも期待
901 :
犬彦:2008/11/12(水) 10:07:39
オッスゥ!
>>897-898一応少年漫画なんでなwこのぐらいが限界だなw
>>899お!サンキュー!
>>900そかw取りあえず立てるとしたらサロン版あたりがいいのか?
まぁ、でもここも100ぐらいレスも残ってるしなw
902 :
以上、自作自演でした。:2008/11/12(水) 10:11:11
リリスのちんちんもみもみ&精液直吸い攻撃マダー?
903 :
犬彦:2008/11/12(水) 10:12:52
[17]
暗い闇の中、未央たちの落下速度がゆっくりと弱まっていく。
「もうすぐ門(ゲート)に突き当たるぞ」
未央は犬彦とカオスに合図し、体を傾けながら落下地点を変えていく。
未央は芙蓉が通り抜けた隙間を目指していた。闇の中に少しばかりの光が見える。
3人はそこを目指して落下していった。魔人も3人のあとに続き落下していく。
分厚い鉄の床に到着する。
少しばかり見えた光の隙間はもう30センチ程の隙間しかなかった。
「やはり少しづつ塞がろうとしている・・・」
芙蓉が通った時はもっと大きな隙間だった。
しかし時間の経過と共にゲート自体が自己修復しているのだ。
この隙間はリリスが無理やりゲートを開いたさいに出来た傷のような物だった。
カオスは魔人に手で合図を送る。まず蒼炎が片手を指先からねじ込んでいく。
次に颶風もそれによって出来た隙間から手をねじ込んでいく。
なんとか魔人の両手がゲートの隙間に入り込んだ。
そして魔人は体をおもいっきり仰け反らせてゲートをこじ開けようとする。
鈍い音が闇の中響き渡る。
「おおーしっ!いいぞ!開いてきた」犬彦は計画通りにことが進みうれしそうだった。
「よし飛び込むぞ!」
魔人は動きを静止させ隙間を固定する。未央に続きカオス、犬彦が隙間に飛び込む。
未央は二人が時空の狭間に飛ばされないように霊力で大きいシャボン玉のような球体を
作り3人はその中に入ってゲート内のトンネルを進む。
この技は一度アガルタの住人となっていた影王の霊性があったからこぞ出来る技である。
突如3人の目の前に強烈な光が差し込み目を瞑る。球体は弾け体は急速に落下を始めた。
犬彦たちは目をゆっくりと開ける。すると目の前には広大な赤砂の大地と空が広がっていた。
「おお!ここがアガルタか?」
「らしいな・・・」カオスは至って冷静に犬彦に言葉を返す。
904 :
犬彦:2008/11/12(水) 10:13:53
未央は落下しながら地面をキョロキョロと見回す。そして何かを発見したかのように指差して叫んだ。
「見ろ!あそこだ!あそこに学校がある!」
「おーしっ!あそこ目指して落下すればいいんだな!んでちょっと聞きたいんだが」
犬彦は二人に聞く。
「どうやって着地するんだ?これ?」
カオスは呆れた顔をして言った。
「着地する寸前に地面に少龍を放って落下速度をゆるめればいい・・・」
犬彦も呆れた顔をして愚痴を言った。
「自分でどうにかしろって事ね・・・」そしてハァと溜め息をついた。
学校の校庭では沙門と土偶兵士がワームと死闘を繰り広げていた。ワームの数は5匹、
既に土偶兵士もストックを切らして今出現させている8体がすべてであった。
沙門のその姿も以前と比べボロボロであった。しかし沙門はそんな事気にしていない。
以前の弥勒機関の調査員として行動していた時より、前世の戦士としての血が沸き立っているのを感じていた。
自分にはこの方が合っているのかもしれない。そう思うほどであった。
そして少なからず芙蓉を犠牲にしてしまった事に負い目を感じていた。
あの日から土偶兵士に扮した生徒は使っていない。
そう、沙門はオリジナルの土偶兵士のみで防戦していたのだ。
沙門は1匹のワームを仕留めた後、残りのワーム2匹に挟み撃ちにされた。前後からワームの牙が迫る。
もう逃げ道はなかった。ほとんど逃げる体力もなくなっていた。沙門は覚悟して目を瞑る。
しかしワームの攻撃が来ない?
目を閉じていた沙門にワームの緑色をした血がシャワーのように降り注ぐ。
沙門は何が起きたか確認するように目を開ける。
そこにはワームの死骸に乗っかっている赤い髪の男が見えた。
「よぉ〜沙門、久しぶりだな」
「いっ、犬彦か?」
「俺だけじゃないぜ」犬彦は沙門に見ろと言わんばかりに辺りを見回す。
そこには残りのワームを難なく片付けていた未央とカオスの姿があった。
「きっ、キミたちどうやってここまで」
905 :
犬彦:2008/11/12(水) 10:15:35
犬彦たちは手短に沙門に説明をした。そして東日流芙蓉の事も離した。
「生きていたのか・・・東日流芙蓉。よかった・・・」
沙門は不思議とよかったと出た言葉に自分自身驚いた。
5日前ならそんな感情を持ち合わせていなかった。何せ彼らを危険な戦いに巻き込んだのは自分なのだから。
「今のところ犠牲者は出ていない。龍仁も5日前に旅立ったままだ」
「まぁ、取りあえずお前が生徒を守る為に戦い、そして犠牲者も誰一人出なかった。一応結果オーライだな」
犬彦は沙門に厳しい視線を送った。
しかしあえて生徒たちに土偶兵士の格好をさせ戦いに参加させていた事に関してはあまり触れないようにした。
沙門の表情を見て気が変わったのだ。本来は一発ぶん殴るつもりだったが。
「龍仁を追いかけよう・・・」未央は遠くを見つめ呟く。
「むっ、無茶だ。さっきも言っただろう。彼らは5日も前に旅立ったんだぞ」
沙門の言葉を無視して未央は学校の門を一歩出る。すると突然地中からワームが現れる。
ワームは未央を飲み込もうと急降下してくるが、それを未央は軽々ジャンプして交わしワームの頭の上に着地する。
未央は屈んで手の平をワームの頭に載せる。未央の手がワームにめり込んでいく。
いやめり込んでいくように見えたが、外傷はなかった。なんと未央の左腕がワームの頭と同化していたのだ。
906 :
犬彦:2008/11/12(水) 10:16:13
ワームは急におとなしくなり、まるで主人を乗せている馬のようになっていた。
「こいつに乗って龍仁を追いかける」未央は犬彦とカオスに右手で乗れと合図を送る。
未央は左腕をワームの脳と同化させる事により、言う通りに動くシモベとしたのだった。
「ほえ〜、何でもありだな未央・・・」犬彦とカオスはワームに飛び乗る。
そしてカオスは思い出したように沙門に袋を放り投げる。
「除福から預かってきた。新たに培養した土偶兵士30体分だそうだ。これでしばらく凌いでくれ」
「ああ、わかった。気を付けろ、相手はあのリリスだ。無事を祈る・・・」
未央たち3人はワームに乗り一路龍仁たちを目指す。カオスが未央の隣に座り話しかける。
「未央、龍仁の居場所はわかるのか?」
「なんとなくだが感じる。龍仁の霊力を・・・」
「かぁ〜ほんと何でもありだな未央!」犬彦は二人の後ろで背伸びしてそのまま寝転がる。
そしてふと何かに気付いたようにバッと上半身を起こし未央に念を押す。
「これ、砂に潜らないようにしてくれよ・・・」
「フッ、それは大丈夫だが振り落とされないようにな」
そしてワームは地面を這う蛇のようにクネクネとさせ、スピードを上げ突き進んだ。
誰かダイジェストつくってくんね?
908 :
犬彦:2008/11/13(木) 09:45:38
オッスゥ!
>>902ちょうどうp中のカキコだなwそれは想像にまかせるぜ!
>>907ダイジェストか!話も大分長くなってしまったからなw
新しいスレでも立ち上げる事があったら最初にあらすじを紹介しとくぜ!
[18]
完全無敵。まさに今のリリスはその言葉の通りであった。
龍仁が霊妙剣を放つも一度はリリスの体が引き裂かれたかのように分裂するが、一瞬にしてもとに戻ってしまう。
むろん十頭の弾丸もリリスの体を通過してしまいダメージを与える事ができない。水銀生命体、意思のある液体生物。
ただ、時間の経過と共に龍仁たちの体力が消耗していくだけであった。
「勝てない・・・今のままじゃリリスには・・・」ナユタはヒミカを抱えたまま呟く。
「そ、そんな・・・」ヒミカは起き上がろうと無理をするがナユタが力を入れてそれを阻止する。
そんな中、十頭のギミックスーツに内蔵されていた弾丸も底を付いた。
「こ、こんな時に・・・」
十頭はギミックスーツをカチャカチャ動かすが、もう弾丸は入っていない。
「十頭、下がってろ!俺が一人でやる!」
龍仁は手で十頭を自分の背後に回す。そしてふと、十頭が何かを思い出したように龍仁に話しかける。
「そうだ・・・聞いた事がある。僕が前世で千年王国の王をやっていた時だ・・・」
十頭が話しかけるとリリスが手を数メートル伸ばしムチのように攻撃してくる。龍仁と十頭は左右に飛びこれを交わす。
交わした直後、すぐさま十頭は龍仁のもとに四つんばいになって近づき話しかけようとする。
「ばっ、十頭、離れてろっ!」
しかし十頭は何かを伝えようと必死に龍仁の腕を掴む。
909 :
犬彦:2008/11/13(木) 09:46:18
「聞いた事があるんです!かつてフダラクにクリシュナの第五皇子、グウィンってのがいたんです。
彼はアガルタの魔に支配され完全な水銀生命体になったと・・・」
「なに?それでどうなったんだ?そいつは!」
「ムーが巨大なナーガ剣、ようはとてつもなく強力な霊妙剣で跡形もなく吹き飛ばしたんです!」
水銀生命体はその細胞のような物一つ一つが核であり、少しでもその核が残っていれば再生が可能である。
しかし完全無敵と言われた水銀生命体も同時にすべての核が消滅してしまえば復元する事無くそのまま消滅してしまう。
「強力でとてつもなくでかい霊妙剣、リリスを一瞬で消滅させるほどのか・・・」
攻略の糸口が見えたかのようだった。しかし今の状況でリリスの動きを止め、巨大な霊妙剣を放つには体力が消耗しすぎている。
十頭は少し考え、そして決意したように龍仁に話す。
「ぼ、僕がリリスの動きを止めます」
「無茶だ!どうやって?!」
リリスの攻撃を交わしながら会話をして行く二人。リリスは呆れたように攻撃を止める。
「いつまで逃げ回っているつもり?そろそろ私も飽きてきたわ」
腕を組み立ち尽くすリリス。その間に十頭はまた龍仁に近づき話しかける。
「僕のギミックスーツには弾切れの事も考えてまだ武器があります」
それは、大気中の水分を集め手の平で一瞬にして凍らせて射出する技であった。しかし十頭は今までそれを使用した事がない。
この赤砂の熱帯砂漠では十分な水分を大気中から得られないからだ。
「それを応用します。一か八かリリスに直接触れて奴の体を凍らせます!」
「無理だ、仮に動きを止められたとしてもリリスを吹っ飛ばす程の霊力が俺には残っていない。
それにお前まで巻き添えになっちまうぞ!」
910 :
犬彦:2008/11/13(木) 09:46:55
十頭はニコッと笑い龍仁を見つめ、そしてヒミカの方をジッと見つめた。
「大丈夫、龍仁さんには竜の紋章の力があるじゃないですか。
ここで全員倒れるよりも僕一人が犠牲になるんなら安い物ですよ」
「だめだ!俺には出来ない!」
竜の紋章、龍仁は今までに2回、伏姫家でのリリスとの最初の戦い、そして須弥山での戦いの時に竜の紋章が額に現れている。
これは龍仁の体内に眠るチャクラを最大限に開放した時にだけ現れるものだった。
しかし龍仁自身がそれをうまくコントロール出来る訳でもなかった。
そしてなにより十頭を犠牲にしてまで力が発動出来るとは龍仁には思えなかった。
「ほらほら、いつまで内緒話してるの?」
リリスはまた腕をムチのように撓らせて攻撃してくる。
龍仁と十頭はそれを交わしたが十頭だけが攻撃を交わしたとたんリリスの方へ走り出した。
「うおおおおぉお!」
「やっ、やめろっ!十頭!」
リリスは十頭の突然の行動にうれしそうに笑った。余裕の笑みであった。
今まで交わすだけの二人が違う行動に出たからだ。絶対の自信であった。
リリスは腕を組みその場で何が起こるか見届けようとしていた。
十頭はそのままガバッとリリスに抱きつく。
「おやおや、かわいい坊や・・・ママが恋しくなったのかしら?」
「そんな事言ってるのも今の内だ!」
十頭は背中に回した手でもう片方のギミックスーツにスイッチを入れた。
するとリリスの液体に反応し手の平から強い冷気が溢れ出てくる。少しづつリリスの背中が凍っていく。
「あら、こんな技をまだ持ってたのね・・・」
リリスの表情はまだ余裕であった。
911 :
犬彦:2008/11/13(木) 09:47:55
それもその筈、数秒で8割ぐらいは凍ったかのように見えたリリスの体が、凍った箇所からヒビが入っていくのだ。
「そ、そんな・・・」
「フフフ、知らないのね。水と違って水銀は氷点下−40度にならないと固体にはならないわ。
ようは通常の水なんかより遥かに凍結させにくいって事よ・・・」
リリスの言う通り、8割方凍ったかのように見えたがそれは表面のみで実際の中身はほとんど凍っていなかった。
「わかったかしら?坊や?」
リリスは体をひねって凍った部分を弾き飛ばす。その反動で十頭も吹き飛んだ。
そして飛び散った少しばかりの氷の破片は溶けて元の水銀になり、
まるで意思があるかのようにリリスの足元に集まって同化していく。
「十頭!」
龍仁が近づく。既に十頭の両腕のギミックもボロボロになっていた。今の無理な攻撃に激しく劣化したのであろう。
更にギミックは赤砂と相性が悪いと十頭から聞いた事もあった。もう十頭も戦うどころか動く事さえも出来ない状態であろう。
「残るは摩陀羅、あなただけよ・・・」
リリスが龍仁目掛けて両腕を伸ばして攻撃して来る。
クサナギでガードするが先ほどまでの攻撃とは違い交わしても執拗に追いかけてくる。
そして今度はリリスの本体が伸ばした腕を一気に収縮させ一瞬に龍仁の前に現れる。
リリスはニヤッと笑い龍仁の腹に思いっきり蹴りを入れる。
912 :
犬彦:2008/11/13(木) 09:48:56
地面に転がる龍仁。リリスは先程までほとんど手を抜いて攻撃していたのだ。
リリスは龍仁に近づき顔を足で踏みつける。
「ああぁ、気持ちいいわ・・・」
リリスの目は虚ろな感じで宙を泳いでいた。そしてグイグイと龍仁の顔を踏みつける。
「うわあぁ!!」
龍仁の頭がミシッと軋む。
その時である。黒い影が突然現れてリリスに体当たりをしてきた。龍仁からリリスを突き放すかのようだった。
黒い影のように見えた物、それは先程まで大蛇の形態をしたリリスの下半身であった物だ。
「なっ、なぜこんな物が今更動いて私の邪魔をするの?」
リリスにとっても予想外の出来事だったらしい。リリスの下半身だった物は少しづつ形状を変えていく。
切り裂かれた部分から蛇の頭が生え出してそれは一つの巨大な蛇の魍鬼の姿になっていた。
「あ、あれは・・・」ヒミカがナユタに聞いた。
「リリスが体を移動させた事により復活したのね・・・。
あれはこの第4階層を守護する四聖獣・ナーガ神よ」
不意打ちという絶好の状況で、なんで金玉蹴飛ばさないのか謎
腹なんかより遥かに効くし、しかも女には分からない男の最大の苦痛を与えるわけだから、
S女なら快感もかなりあり、絶対狙うはず
あと犬彦先生乙
本来のMADARA要素がおるすにならんようにな
せっかくいい話なんだから>アガルタ
同じくバキ並み(伝説のアライ戦)の金的きぼん
ところでアル・アジフってネクロノミコンの原題名だが、
クトゥルフ神話と関係あるん?
今更何を言ってるんだ
大塚の大風呂敷調べなおしてこい
917 :
犬彦:2008/11/14(金) 10:30:14
オッスゥ!
>>913金的かw以後考えておくぜw
>>914了解したぜ、実際アガルタの戦いってのは
今まで描かれてなかったからなw頑張ってみるぜ!
>>915おwまた金的かwネクロノミコン、
確か摩陀羅だとミロクネミコンだっけか?
何かしら関係があるかも知れないしないかも知れん・・・
>>916摩陀羅ワールドはいろんな神話や時代をどんどん後付けしすぎてるな。
それが良いか悪いかわからんが、放置はよくないw
918 :
犬彦:2008/11/14(金) 10:36:31
[19]
アガルタの各階層を守護する四聖獣、魍鬼の生みの親であり守り神でもあった。四聖獣自体は自ら争う事はしない。
本来の役目は各階層の秩序を守る為に神話の時代から配置された聖獣であった。そして遥か昔、
アガルタの実権をアル・アジフが王と名乗り握ってから、その政治にナーガ神は不振に思っていた一人であった。
リリスを睨みつけるナーガ、しかしリリスはそんな事も介せず話した。
「そんな見つめて、どうかしたのかしら?ナーガ?」
「リリス、貴様の野望はここで止める」
「あら?謀反を起こすつもり?四聖獣は神官の地位にあるべき者には絶対の忠誠をちかった筈よ」
「黙れっ!先に謀反を起こしたのは貴様らであろう!」
ナーガはその太い尻尾をリリスに叩きつける。リリスの体は水のように飛び散るがすぐに集合し元の姿に戻る。
「あなたは好みじゃないんだけど・・・まぁ、少しぐらい遊んであげるわ」
リリスとナーガの激戦が始まった。龍仁はその隙に十頭をナユタとヒミカのもとへ連れて行く。
「ロキっ!」
ヒミカも重症を負っている筈なのに十頭を心配そうに見つめる。4人はボロボロであった。唯一動けるのは龍仁だけであった。
「ナユタ、二人を連れてこの場から逃げてくれ。俺はナーガに加勢してリリスと戦う」
「無理だわ、今のあなたが加勢したところでリリスは倒せない。見て、今もナーガはリリスに押されているわ」
「じゃあ!どうすればいいんだ!」龍仁はつい声を張り上げてしまう。
919 :
犬彦:2008/11/14(金) 10:37:42
ナユタは少し考えて言葉を発した。
「あなたが二人を連れて逃げるの・・・私が足止めをするわ」
「そんな事は聞けない」龍仁はスッと立ち上がり再びリリスの方を向く。
「お願い!あなたには死んでほしくない!生き続けてほしいの!」
ナユタがなぜここまで言うの龍仁にはわからなかった。アル・アジフも言っていた。真王の記憶。
それが少なからず関係しているのか・・・。
龍仁は背中を見せていたがフッと振り向きニッと笑う。
「大丈夫だ。必ず生き抜いてみせる」
そう言うと龍仁はクサナギを振りかざしリリスのもとへと走っていく。
「っうおおおりゃぁぁ!!」
無駄とわかっていてもリリスを斬りつけるしかない。龍仁はナーガと連携して攻撃を始める。
「摩陀羅・・・出切れば真王としてこのアガルタに来てほしかったが・・・」
ナーガはチラリと龍仁を見て呟く。龍仁はフッとナーガの顔を見るがすぐさま攻撃に備える。
リリスは龍仁が戻ってきた事によりうれしそうな表情をしていっそう攻撃を繰り出してくる。
リリスの体は次第に人間だった頃の形状ではなくなっておりあらゆる角度から臨機応変に
体中から水銀の触手をのばしムチのように攻撃してくる。そして遂にリリスがナーガをとらえてしまう。
920 :
犬彦:2008/11/14(金) 10:38:17
リリスの触手の先端が硬度を増して鋭い剣先のように変化しナーガの右腕を切り落とす。
「グゥアア・・」
傷口から大量に血が溢れ出す。ナーガは残った腕で傷口を押さえ後ずさりした。
しかしすぐにリリスは龍仁の攻撃を交わしナーガの目の前に現れる。
「さぁ、あなたはとっとと退場してくださるかしら?」
リリスは体中からハリネズミのように無数の刃を伸ばしナーガを串刺しにしてしまう。
蜂の巣状態にされたナーガは遂にその場に倒れこんでしまった。
「ナーガぁ!」
龍仁はリリスの背中に太刀を浴びせようとするが、リリスは振り向く事無く背中から鋭い剣先を出し龍仁の肩を貫く。
そのまま勢いで宙に舞い後方に吹き飛ぶ龍仁。
「フフフ。ようやくこれで全員が地べたに這いつくばったわね・・・」
リリスは辺りを見回した。まるでたくさん料理を出されどれから食べようかしているような眼差しであった。
「やっぱり摩陀羅、あなたが一番おいしそうね・・・」
リリスの腕全体が鋭い刃になりその場で龍仁に照準を合わせる。ナーガは後ろからリリスをうっすらと瞳を開けて睨みつける。
龍仁も肩の傷を押さえながらゆっくりと立ち上がる。既に龍仁の意識も朦朧(もうろう)としていた。
立ち上がるだけが精一杯であった。その時である。龍仁の脳裏に声が聞こえてきた。
『聞こえるか?摩陀羅・・・』
『!? ナーガ??』
『もう私は長くない・・・私が最後の力を振り絞りリリスを飲み込み体内に閉じ込める。時間的に一瞬しかない。
その一瞬にお前は竜の紋章の力を発動させて私ごとリリスを打て』
『むっ、無理だ、あの力はうまくコントロールできないんだ・・・』
『しかしやらなければ、ここにいるお前の友人はリリスに殺されるぞ・・・』
921 :
犬彦:2008/11/14(金) 10:39:40
二人のテレパシーのようなやりとりに一瞬その場の空気が悪くなったのをリリスが感じ取った。
「なにやらコソコソ相談しているみたいね・・・気分が悪いわ。内緒話されるのはぁぁ!!」
リリスの最後の口調は激高したように大声を張り上げた。
そして照準を合わせた刃の腕を今までにないスピードで龍仁に向けて発射する。
龍仁には成す術がなかった。よける体力もほとんど残っていなかった。
すると龍仁に何かが覆い被さりリリスの刃は体まで届いていなかった?
懐かしいにおい・・・?懐かしい感触・・・
龍仁がふと自分を覆っている物をうつむき見る。
「なっ、七瀬!?」
龍仁をかばいナユタがリリスの攻撃を自分の背に受けていた。
龍仁はそのままナユタを抱きしめる。手に生暖かい感触。血が大量に流れ出していた。
「なんでお前が!」
「言ったでしょ、あなたに行き続けてほしいって・・・あなたに救ってほしいの、
私たちの思い出の地アガルタを・・・」
そう言うとナユタはガクッと龍仁の手に重くのしかかる。
「フハハハハァッ!面白いっっ!!最高よ!!フハハハ!!」
リリスの笑い声が砂漠に響き渡る。
龍仁はまだかすかに息づいているナユタをそっと地面に置き立ち上がる。
そして龍仁が顔を上げたとき、怒りの表情と竜の紋章が強い光を放ち現れていた。
「フッ、来たわね竜の紋章。しかし体を分散させて回避すれば何も怖くないわ・・・」
「そうはさせるかぁぁ!!」
リリスの真上にナーガが飛んでいた。
ナーガは上半身を変体させ大きな口を開く。
まるでその姿は龍仁たちが幾度となく戦ったきたワームのようであった。
リリスに周りの砂ごと喰らいついて一瞬地中に潜り、そしてまた天高く跳ね上がった。
リリスの体はすべてナーガに飲み込まれていた。
既に龍仁のクサナギには溢れんばかりの霊力の塊が出来ていた。
「うおおぉぉっ!」
龍仁が声を張り上げる。クサナギに溜まった霊力は更に膨張しナーガ目掛けて発射される。
辺りに光が満ち溢れ小さな爆発が起こった。
巨大な球体となった霊妙剣はナーガと体内にいるリリスを完全に捕らえ消滅していった。
なゆちゃん…
923 :
犬彦:2008/11/15(土) 09:35:57
オッスゥ!
>>922次↓を読んで安心してくれ!
[20]
リリスとの戦いが終わった。ロキとヒミカがボロボロの状態で歩み寄る。
「七瀬っ!」
龍仁はナユタのもとへ走る。ナユタはかすかにまだ息があった。
ナユタはリリスの結界により力をセーブされ、更にチャクラを4つ奪われていた。
リリスが倒れた今、結界の呪縛も解け、チャクラも戻り体力が回復するはずだ。そう思っていた。
しかしナユタの状態は一向に変わらない。
「なぜだ!リリスは倒した筈なのに・・・」
3人はナユタを見つめる。その時、龍仁は背後に視線を感じた。バッと振り向く。
砂漠の高い位置に一人の人影が太陽を背に立っていた。
「あわわわぁ・・・・」
その姿を見た十頭が尻餅を付く。ヒミカも口を押さえ後退りし信じられない表情であった。
龍仁はクサナギを持ち立ち上がって人影を睨みつける。
「リリス・・・!」
その姿はなんと倒した筈のリリスであった。完全に消滅した筈だった。
そして更に驚くべき光景を目にする。リリスの背後から一人、また一人と3人が前に出てくる。
924 :
犬彦:2008/11/15(土) 09:36:33
4人・・・。全部で4人のリリスであった。姿形もまったく同じ最初の黒いドレスをまとっていた、
幻影なんかではない。一人一人からリリスの独特な霊力を感じる。
4人のリリスは龍仁たちを見下ろして笑い出し交互に喋りだす。
「残念ね〜摩陀羅」「フフフ・・・」「あなたが倒したリリスは本物」「でも私たちも本物よ」
リリスは自らの力を全部で5つに分けていたのだ。
最初アル・アジフと龍仁が対峙していた時に現れた時から・・・
龍仁たちが倒したリリスは5分の1の力しか持っていないリリスであった。
「クッ、ちくしょ・・・」
龍仁はクサナギを引きずるように4人のリリスに近づいていく。やるだけやる。龍仁の決意であった。
「あら、まだ向かってくるなんてうれしいわ摩陀羅。でもね、ごめんなさい。
もうあなた達と遊ぶのも飽きてしまったわ・・・」
一人のリリスが口に手をやり口笛を高らかに吹く。砂漠中に響き渡るリリスの口笛。
そして地平線の彼方から砂埃が上がってくる。
ワームの大群だった。リリスの口笛により近辺にいたワームがリリスのもとへ集まってきたのだ。
ワームの大群は龍仁たちを円状に囲むように集合していた。龍仁は疲れた表情で周りを見る。その数30匹以上だろうか。
「さぁ、ワームよ。こいつらと遊んでおやり」
リリスは手を挙げ合図をする。一斉にワームが龍仁たちに襲い掛かる筈だった。しかしワームはその場から動かない。
「なっ、なぜ言う事を聞かないの?」
925 :
犬彦:2008/11/15(土) 09:37:34
リリスが困惑する。するとワームの大群から一匹のワームが動き出し前に出てくる。そのワームの頭には3人の人影が乗っているのが見えた。
「へっ、間に合ったようだな・・・」
「おっ、お前らは!」
そう、その3人こそ龍仁を追いかけてきた未央、犬彦、カオスであった。
「お兄ちゃん・・・」
龍仁たちは先程までの表情と違い、次第に顔がほころぶ。
「残念だなぁ!!リリス!ここにいるワームは全部俺たちのいいなりだぜ」
犬彦はワームから飛び降り、未央とカオスも続いて飛び降りる。
「クッ・・・気に入らないわ!思い通りにならないのが一番ムカつくわ!!」
4人のリリスは水銀生命体へと変体して行く。その姿を見た龍仁が叫ぶ。
「まずい!未央!」
「わかっている。遠くでずっとお前たちの戦いを感じていた」
そう未央が言うと動きを止めていたワームが一斉にリリスに向けて動き出す。何十匹ものワームがリリスを飲み込もうとする。
リリスはバラバラに散り避けて行くが何十匹のワームの攻撃に避けきれず次々とワームに飲み込まれていく。
すべてのリリスを飲み込んだワームの大群は空中へジャンプして縄のようにお互いをがんじがらめにし一点に集まる。
未央と犬彦、カオスは両手を高く掲げ巨大な霊力の塊を作り出していた。
「おおりゃぁぁ!」
3人の作り出した巨大な少龍はすべてのワームを光に飲み込んで消滅させていった。
今度こそリリスは完全に消滅したのであった。
926 :
犬彦:2008/11/15(土) 09:38:36
「よくここまで頑張ったな・・・」
「おっ、お兄ちゃん!」
ヒミカはボロボロの体で犬彦に抱きつく。犬彦はやさしく包み込むようにそっと力を緩め抱いた。
「七瀬!」龍仁がナユタに近づく。
リリスが完全に消滅した事により結界も解け顔色は以前より良くなっていた。傷口も少しづつ塞がっていく。
そしてリリスの消滅した空から4つの光の玉が現れナユタの体に入り込む。
リリスに奪われていたチャクラである。これでナユタはすべてのチャクラを取り戻した事になる。
そしてナユタが光に包まれる。まぶしく、そしてとても暖かい光であった。
その光は次第に弱まっていき光の発していた場所にはナユタではなく見慣れない一人の女性が立っていた。
龍仁より二つか三つ年上だろうか、そう姉のエリスと同じぐらいの年齢に見えた。
その女性は高貴な白いドレスを纏っており背も高く美しい女性であった。
「え?七瀬?」龍仁を始め一同は驚いて一部始終を見ていた。
光に包まれたナユタの外見は大人の女性に変化していたのだ。
リリス…
おとなゆちゃんにわくわく
おっぱい大きいの?>おとなゆちゃん
ドレスはリリスの黒ドレスの白色版?
ドレスの露出度はどうだ?(胸元ガバッ開いてて太もも剥き出しのスリットならグッド)
人物描写ももう少し欲しい
930 :
犬彦:2008/11/16(日) 09:21:16
オッスゥ!
>>927ぶw
>>928そか!これからの活躍に期待してくれ!
>>929実は人物描写については俺も気にしていたんだw
この提示版って文が多いとか、5回連続書き込み禁止とかいろいろ
規制があってな、区切りがいい分を乗せるのに苦労させられんだ・・・
それで大体人物描写はほとんどカットしていたwすまんw
これからはなるべく細かく書くようにするぜ!
おし!長かった4部も一応これで終了だ!↓
[21]
「あなたたちのお陰で私も元通りの姿になることができたわ。ありがとう」
ナユタはそう言って一人、四聖獣の城へと向かっていく。
「どっ、どこへ行くんだ!七瀬!」
ナユタは龍仁の言葉に反応して振り向く。
「私がアル・アジフの野望を止める。ここからは私の戦い・・・」
「違う!俺の戦いでだってあるんだろ!」
龍仁とナユタはしばし見つめ合うが先にナユタが口を開く。
「四聖獣の城にあるゲートは神官クラス以上でないと使えないわ。
直接アル・アジフのいる第一階層まで直通で行けるのは完全に力を取り戻した私だけ。
あなた達がゲートを通る場合、一つ一つ階層を越えて行かなければならない」
そう言ってナユタはまた一人歩き出す。
「まっ、待ってくれ!」
龍仁は追いかけようとするが未央が龍仁の腕を強く握り静止させる。
「離せ!未央っ!」
「今のこの状況を考えろ。お前は今まで一緒に旅をしてきたヒミカや十頭をこのまま置いて行くつもりか?
お前だってそうだ。こんな状態でここを動くのは危険だ」
「し、しかし・・・」
「今は耐えろ。今、お前の傷を俺の掌妙勁を使って回復させる」
未央は龍仁をその場に座らせ自らの掌妙勁で傷を癒していく。
犬彦がヒミカを、カオスが十頭を掌妙勁を使い回復させていた。その間にナユタは姿を消していた。
931 :
犬彦:2008/11/16(日) 09:22:04
龍仁は今はもう姿の見えないナユタの砂漠に残った足跡を見つめていた。
そしてヒミカも十頭も龍仁と同じように今まで一緒に旅をしてきた仲間の離脱に気を落としていた。
一時間ぐらいが経った。霊力こそ復活はしてないが体の傷はほぼ治っていた。
「さぁ戻ろう・・・」
未央が呟く。すると遥か上空から何やら大きな物体が近づいて来るのが見えた。
「箱舟?なんでこんな所まで?」
箱舟は龍仁たちの姿を確認すると少し離れた所に着陸をする。
そしてハッチが開くと同時にエリスが飛び出してきた。
「龍仁!!!」
エリスは龍仁の名を叫び思いっきり抱きつく。目は少し潤んでいた。
「心配したんだから〜」エリスは龍仁を抱きしめるとポロポロと涙を流した。
「エリスねい・・・」
次に沙門と白沢が降りてくる。
「エリスがどうしても着いて行きたいって聞かないのでな・・・」
白沢の話ではリリスが倒された直後、学校がもとの世界に戻ろうとしゲートが開き始めたらしい。
そして魔人はゲートが再び閉まらないよう固定し、その間に箱舟ごとアガルタに移動してきたのであった。
「貴更と芙蓉は置いてきた。渋っておったがの・・・」
白沢はフォフォと笑いながら話した。カオスも未央もそれでいいという顔をした。
沙門がボロボロの状態で龍仁に近づく。
「龍仁、学校は犠牲者が出る事なく守りきった。無事学校も元の世界に戻ったよ」
「ありがとう、沙門」
これですべてが解決した筈だった。しかし龍仁は気持ちがさっぱりしない。
ナユタの事だった。彼女の事だけが気がかりだった。
932 :
犬彦:2008/11/16(日) 09:22:41
「さぁ戻ろう!龍仁!」
エリスが龍仁の手を引き箱舟へ誘導しようとする。しかしバッと無意識に手を振り払ってしまう。
「え?どうしたの龍仁?帰ろ?」
龍仁はうつむき立ちすくむ。エリスは心配そうに屈んで下から覗き込むように龍仁の顔を見る。
「ねぇ・・・どうしたの?」
龍仁はエリスの顔が見れなかった。そして決意したかのように声を絞り出す。
「俺はここに残るよ・・・エリスねい」
「え?」
その言葉に他の皆も一瞬動きを止めて龍仁を見つめる。
「俺は七瀬を追う。うまく言えないけど、俺があいつを守ってやらなきゃならない気がするんだ・・・」
「た・・つひと・・・」
龍仁は振り向き一人城の方を見つめ歩き出す。そして皆の方を振り向く。
「ごめん・・・みん・・・」
龍仁が言葉を発しようとした時、犬彦が龍仁にヘッドロックを掛ける。
「イテデデ、何するんだ!犬彦!」
「おっと、その先は言わせないぜ!龍仁!こっから先は俺様も付いて行く。」
カオスも犬彦に続いて龍仁に歩み寄る。
「俺もだ。もう待ちぼうけはたくさんだからな・・・」
未央はフッと笑い龍仁の肩に手をやる。
「だそうだ・・・。文句は言えないな龍仁」
933 :
犬彦:2008/11/16(日) 09:23:24
龍仁は犬彦のヘッドロックを外し3人を見る。
「みんな・・・」
龍仁はその言葉を了承したかのように顔が自然にほころぶ。その表情に未央、カオス、犬彦はニヤリとする。
遠い昔、摩陀羅は最後の最後で真王になるのを拒み、そして来世へと逃げたミロクを追いかける為、友を置き去りにした事があった。
その為にこの悲しい輪廻が始まったのだ。見送ることしか出来なかった友、しかし今は一緒に追いかけようと龍仁は思う。
この輪廻を作った自分を許してもらえるなら、また彼らと一緒に旅立ちたい。
エリスはその場で見つめていた。龍仁と視線が重なる。
エリスの瞳は強い光を放っているかのように見えた。それを見た龍仁は新たな決意をエリスに伝える。
「行こう、エリスねい・・」龍仁は手を差し伸べる。
「たっ、龍仁!」
エリスは待ち望んだ言葉がようやく聞けたかのようにうれしそうな表情をしてもう一度龍仁に抱きつく。
「さて、ワシらはアガルタの世界を抜け出すぞ、ゲートを押さえ込んでいる魔人のエネルギーもそろそろ限界じゃからな・・・」
そして沙門、十頭、ヒミカも一緒に行きたいと言っていたが、
とてもそんな力は残ってない事は本人たちも自覚している為、
白沢の言う通りに箱舟に乗り込みアガルタの地をあとにした。
箱舟を見送った龍仁を始めとするエリス、犬彦、カオス、未央は四聖獣の城にあるゲートを目指し歩を進めた。
すべての決着をつける為、そしてアガルタを、世界を、そしてナユタを救う為、5人の戦士は旅立った。
【第四部 アガルタ編 完】
犬彦版って感じだな
昔のMADARAを想像して読むとなんかな…と思ってしまうが
その後の大塚版MADARAとの比較になれば良作なのかもな
昭和はおわりましたか
936 :
犬彦:2008/11/17(月) 09:49:46
オッスゥ!
>>934マダラってのはきっとそれぞれが思い描いたマダラがあるからな、
俺のはまさに同人誌と同じ感じで読んでもらってかまわないぞw
>>935ん?終わってんじゃねーのwおおw?
そういやこの犬彦版ではあえて時代が何年とか触れてなかったが、
第二部冒頭でネットカフェとか出てるからなw昭和の時代にはないし・・・
MADARAが勢いがあった頃の大塚の構想では
現代(当時からみてやや未来)のネットや通信の発展は
予想外だったろうし、それに伴う社会やモラルの変化も予想外だったろうな
そういうジェネレーションギャップ・カルチャーギャップ的には
確実に昭和は終わってるな
大塚が「終わらない昭和」でどういう昭和要素の継続を描きたかったのか知らんが
どっちにしろもう残ってなさそうだ
938 :
犬彦:2008/11/18(火) 10:15:40
オッスゥ!
>>937確かにもう構想すら残ってないだろうな。
あまりにも時間が経ちすぎた。
サイコはまだ続いているみたいだけどあれも「終わらない昭和」の設定か?
うろ覚えだが、実写版のカレンダーで昭和○○年って書いてあったような記憶が・・・
犬彦先生の続編の今後の構想は?
940 :
犬彦:2008/11/19(水) 09:50:57
オッスゥ!
>>939第五部は過去のアガルタのいざこざについて乗せようと思う。
アガルタとの決戦には重要なポイントになりそうなんでなw
以前要望のあったダイジェストを簡単に載せておくぜ↓
941 :
犬彦:2008/11/19(水) 09:54:02
MADARA 「転生編」4話〜12話(最終話)
伏姫麒麟と犬彦綬陀矢は転生した仲間を探していく。
田島版転生編【一話】【二話】ラジオドラマ版を【三話】とし、そこから小説天使篇までの空白部分の物語。
最終的に摩陀羅=伏姫 龍仁(たつひと)は幼い時に亡くなっており結局は出会えないままだった。
更に亡き摩陀羅の後、チャクラは消滅せずに転生戦士に宿っていたが、アガルタの最終決戦にて敗北してしまい霊性はアガルタに奪われてしまう。
小説「摩陀羅 天使篇」へと続く。
MADARA 龍仁の章
○ 第一部 [摩陀羅 覚醒編]
転生した摩陀羅がもし生きていたら?
転生編とは同じ時代設定でありながら転生した摩陀羅を主人公にストーリーは進んでいく。
摩陀羅=夏目龍仁が主人公。第一部では生き別れになった姉、伏姫麒麟=夏目エリスを探す為、摩陀羅として覚醒し旅立ちまで描かれる。
○ 第二部 [摩陀羅 邂逅編]
姉の所在を突き止めた龍仁はアガルタの手に落ちた伏姫家に東日流隼人(憑分)と十頭(龍鬼)と共に戦いを挑む。
また、中東でも同時刻に犬彦とカオスが淒斬刃双臀に戦いを挑んでいた。伏姫家を侵略していた伏姫由紀(リリス)を辛くも倒した龍仁たち、
しかしミオ(影王)に姉を連れ去られてしまう。また、淒斬刃双臀を討伐した犬彦たちであるが、カオスが暴走し姿を消してしまった。
第二部では主要キャラがほぼ登場する為に邂逅(めぐり合い)編となっている。
942 :
犬彦:2008/11/19(水) 09:56:26
○ 第三部 [摩陀羅 庇の瞑想編]
残りのチャクラとカオスの暴走を止める為、龍仁と犬彦は合流しカオスのもとへ向かう。
カオスに巣食っていた戊倭主を倒した龍仁たち。
しかしその頃、日本では富士山山頂に須弥山が現れ邪悪なエネルギーを地中に送っていた。
このままでは日本中に天変地異が起きてしまう。
そして姉のエリスも須弥山に居たのであった。転生戦士たちは世界を救う為、姉を取り戻す為に箱舟に乗り込み須弥山へと向かう。
しかしミオ(影王)との戦いの最中、ついに爆発のリミットが来てしまう。
しかし爆発は麒麟の祈りによって回避され、龍仁たちはミオを倒し野望を食い止める。
そして無事に姉を取り戻した龍仁たちは個々の生活に戻っていく。
庇の瞑想とはエリスの祈りの事である。
○ 第四部[摩陀羅 アガルタ編]
平和な日常を過ごしていた龍仁。しかし学校ごとアガルタに飲み込まれてしまう事件が起きてしまう。
この事件の元凶をリリスだと知り龍仁、ヒミカ、十頭、そして前世がアガルタの女王であるナユタとで、
これを救う為アガルタの地へ旅立ちリリスを討伐する。
リリスは水銀生命体となり苦戦を強いられるが、アガルタを守護する四聖獣ナーガの力を借りなんとかこれを倒す。
しかし龍仁たちの倒したリリスは5分の1の力のみであり新たに4人のリリスが現れるが
未央、犬彦、カオスが危機に駆けつけ完全にリリスを消滅させる事ができたのであった。
リリスが倒れた直後、ナユタはすべての力が戻り完全体となる。そしてナユタは一人でアル・アジフの元へ向かってしまう。
それを追いかける為、龍仁、エリス、未央、犬彦、カオスはアガルタ第三階層を目指す。
943 :
犬彦:2008/11/20(木) 22:48:26
オッスゥ!って誰も着てないか・・・
今週はずっとリアルで出張だったんでなw
明日中には第五部スタートさせるぜw
つーか飲みすぎで頭痛い・・・。
出先じゃ自分のペースで飲めないから辛いぜw
食べすぎ飲みすぎには注意しようぜ!少し腹が出てきた感じが・・・w
w
ダイジェストはなくても本文よめばわかるからいいが
>田島版転生編【一話】【二話】ラジオドラマ版を【三話】
>小説「摩陀羅 天使篇」
こっちは手にはいらない、わからない
こっちのダイジェストの方が切実に欲しい
946 :
犬彦:2008/11/21(金) 08:54:12
オッスゥ!今日もいい天気だなw
>>944 笑うな!
>>945そっちのダイジェストか!
そうだな、今度時間あるときに作ってみるか。
ただ天使篇はうまくまとめれるか不安だがなw
マダラミレニアムってやつは?
948 :
犬彦:2008/11/21(金) 11:56:20
>>947ミレニアムかwあれは=僕天の前半部分だからなw
あれはあれで一応完結してるし、単独作品だからな。
MADARA 【第五部 神話編】
[1]
アガルタ第四階層でリリスを倒した龍仁たち、一行は第三階層へと続くゲートを目指す。
しかし物語は少しの間さかのぼって進める事になる。
遠い昔の話である。摩陀羅の霊性がアガルタから現世へ持ち出されるよりほんの少し前、
神々の国と呼ばれたアガルタ世界、ここから今回の物語は始まる。
第一階層の中心部に位置する広大な城、そこの玉座にはアガルタを収める真王摩陀羅がいた。
アガルタは真王摩陀羅を中心に女王那由多、
そして各階層を治める4人の神官たち、ミロク、サクヤ、リリス、アル・アジフ。
アガルタの世界は平和であった。各階層も神官とその配下、四聖獣により秩序は保たれていた。
しかし、外の世界、現世では争いが絶えず起こっていた。アガルタの住人の中にはイニシエと呼ばれる者たちがいる。
この者たちは現世の者に知恵を分け与え現世の人間を導く為に存在した。しかし力を手にした現世の人間は争いを始め、
中にはアガルタへ攻め込もうという愚か者まで現れる始末であった。その度にアガルタは人間たちを国ごと滅亡させて行った。
真王摩陀羅はその考えに少しばかり反していた。
王といえど今まで築き上げたルールを覆す事はアガルタの先代を侮辱する行為と同じ事になり難しかった。
この事から真王摩陀羅が下した決断は自らが現世の者を正しい方向へ導くというものだった。
現世で争いが起こると真王摩陀羅は直属の配下である「13人の天使の称号を持つ戦士」を率いて旅立つ。
しかし旅立つと言っても実際ゲートを潜り現世へ移動するわけではない。
自らの10分の1の力を具現化し現世へ己の肉体を存在させる事により干渉していたのだ。
その間、本体はアガルタ世界で深い眠りにつく。(リリスが以前に由紀として伏姫家に存在していたのと同じ方法である)
949 :
犬彦:2008/11/21(金) 11:57:26
そして今、玉座に深い眠りに堕ちていた真王摩陀羅が現世から帰還し目を覚ました。目が血走っていた。
喉もカラカラですごい汗の量であった。摩陀羅はアガルタへ戻って来たのを確かめるように額に手をあて辺りをゆっくりと見回す。
一人の女性が視界に入る。
「戻ってきたのね、摩陀羅」
摩陀羅にやさしく話しかけるのは女王那由多であった。
彼女は摩陀羅と同等の力の持ち主であり共にアガルタを築き上げた仲間でもあり妻でもあった。
那由多はそっと摩陀羅の膝の上に腰掛けて汗を拭う。那由多は感じていた。この状態での帰還は殺されたのだ。
現世で具現化した肉体を。那由多はわかっていた。唯一真王を殺せる男、ゲド・ユダヤ。直属の配下、天使の称号を持つ13番目の使徒。
しかし摩陀羅はこの状態での帰還のときにいつも決まった言葉を吐く。
「また助けられたよ。ユダヤに・・・」
摩陀羅が現世へ関与しだし始めた頃、そのおこないは何事も問題なく進み順調に鎮圧していった。
しかしある日突然、いつものように帰還していたが現世でのおこないの記憶がすべて消えていたのだ。
そしてその直後、ゲド・ユダヤが玉座に現れこう言ったのだ。
「現世の一つの国が滅びました。王の手によって。王が乱心すると他の12人もすべて狂ってしまう。
私だけが狂わずに止めようとしましたが、力及ばずにすべて滅びました・・・」
その言葉を聞いた摩陀羅は自らの行いがフラッシュバックのように甦り狂いそうになった。原因はわからなかった。
なぜ突然自分が狂ってしまうのか・・・。
その時からゲド・ユダヤには自身を止める鍵として真王殺しの剣を授けていたのだ。
950 :
犬彦:2008/11/21(金) 11:58:47
そして今回も恒例のように玉座にユダヤが顔を出す。那由多はユダヤの姿を確認するとフッと横に立ち上がる。
ユダヤは手を胸に当てて片ひざを付き口を開こうとするが先に摩陀羅が話しかける。
「いつもすまない、ユダヤ・・・。キミにばかり迷惑をかけてしまって・・・」
「いえ、そんな事はありません。ですが・・・」
実際の所、このゲド・ユダヤも疲れ果てていたのだ。王殺しに。真王が狂うと他の12人の使徒も同時に狂い出す。
なぜか自分だけは狂えないでいた。そして友を殺し王をも殺す。一人裏切り者として戦い始めなければならなかった。
「すまない、また今度話をしよう・・・」
そう王に言われるとユダヤはその場から立ち去るしかなかった。一礼をして玉座を出て行く。
扉を抜けると銀髪の兵士が腕を組み、ユダヤの帰りを待っていた。
「カオス・・・」
彼はユダヤの親友でもあり12番目の使徒でもある・
「また、俺も狂ってしまったようだな」
「仕方がない、原因がなんだかわからんが、これ以上王に現世に行かせるのは危険だ」
二人が立ち話をしていると一人の男が玉座に向かい歩いてくる。第二階層を治める神官アル・アジフであった。
「おやおや、王直属の使徒がこんな所で何の立ち話ですかな?」
「いえ、別になんでもございません・・・」
カオスは軽く一礼をした。ユダヤは昔からこのアル・アジフという神官を良く思っていない為、その場で黙ってすれ違った。
アル・アジフにはよからぬ噂が付きまとっていた。現世の人間を実験台にして自らの開発した秘術を試しているという話だった。
火のない所に煙は立たない。ユダヤはそう思っているのだ。
アル・アジフはユダヤの行動にフッと鼻で笑い玉座の間に入室した。
「アル・アジフか?何のようだ?」
「王よ、今回もまた発病したご様子で?」
951 :
犬彦:2008/11/21(金) 11:59:42
アル・アジフの言葉に那由多が一歩前に出るが、摩陀羅は冷静に片手でそれを抑止する。
那由多自身が王の異変について神官と言えど口出しされるのがたまらなく嫌だった。しかし摩陀羅は冷静に返答した。
「ああ、またユダヤに助けられたがな・・・」
「そうでございますか・・・。一つ提案があるのですが?」
「なんだ?言ってみろ」
「王のご病気を治す方法でございます。今、私が開発中の秘術を使うのです」
「秘術?とは?」
「転生の秘術、王は闇の部分を切り離し転生するのです・・・」
アル・アジフの持ちかけた提案。それは王の闇の部分を切り離し光のみで転生するという事だった。
闇を取り除くには一度今の肉体を捨て霊性のみの状態になった時、光と闇に分け、光のみ生まれ変わせる。
それがアル・アジフの開発した秘術だった。
「私に一度死ねというのか?」
「いえ、死ぬと言ってもすぐに転生し生まれ変わります」
話を聞いていた那由多は険しい顔をしていた。確かに今の状態が治れば朗報である。
しかし一度死ぬとなるとリスクが高いように感じた。具現化した肉体の消滅ではない。本体の事なのだから。危険だと感じていた。
いくら王でも許可する訳はない。しかし王は今までの事に頭を悩ませ疲れている。
不安に感じた那由多はアル・アジフの言動を止めようとした。
952 :
犬彦:2008/11/21(金) 12:00:10
しかし玉座にもう一人の来客が現れる。その姿をみた那由多は一瞬救われたような顔をする。
「勇者ミロク!」
那由多は思わずその人物の名を声に出してしまった。勇者ミロクと呼ばれた男はこの第一階層を守護する神官である。
アル・アジフは苦い顔をして振り向きミロクの顔を見る。
「勇者ミロク、久しいな」
「フッ、アル・アジフ。第二階層を治めるお前がこんな所まで何の用だ?
また、王に変な事を吹き込みに来たんではないだろうな」
ミロクは少し皮肉った口調で話した。アル・アジフは弁明するが途中でミロクが口を挟む。
「まぁ良い。王に意見があるならどうだ?今度の大会で優勝すれば問題なかろう」
大会とは。アガルタで一年に一回行われる武術大会である。
武術と言っても武道家だけでなく様々な術を使うシャーマンやイニシエトも参加するのである。
優勝した者には王に一つだけ願いを言い叶えてもらえる権利が与えられる。
ちなみに武術大会が発足してからは優勝はすべてこのミロクであり、
その強さ、人望から「神官ミロク」ではなく「勇者ミロク」と呼ばれている。
「そうだな、アル・アジフ。武術大会で仮にお前が優勝したら今の話聞かない事もない。これはアガルタのしきたりでもあるからな・・・」
「そうでございますか・・・。ではまた話しは後ほど・・・」
そう言ってアル・アジフは立ち上がり出口に向かう。
顔は冷静ではあったが内心、突然のミロクの来訪に快く思ってなく軽く舌打ちをした。
それがミロクに聞こえたかどうかは定かではないがミロクはすれ違ったアル・アジフの方へ向き声を掛ける。
「お前に優勝は出来んよ。私がいる限りはな」
その言葉にアル・アジフは足を止めたが、振り向くことなく玉座の間を後にした。
武術大会wktk
954 :
犬彦:2008/11/22(土) 15:06:57
オッスゥ!
>>953あまり期待しないで読んでくれw
今週はあまりうpしなかったんでなw少し話を進めるぜ↓
[2]
アル・アジフが第二階層である自身の城に戻ると第一階層の神官であるリリスが待っていた。
「フフ、その顔は。また摩陀羅王に振られたのね?」
リリスは玉座の間で現世の人間を使い遊んでいた。遊んでいたと言っても本人の意識の中での表現だが、実際は殺戮である。
アル・アジフが実験体としてさらってきた現世人を虫けらのように五体バラバラにしていく。順番に切り落とす。
そして最後まで意識を失わないようにするゲームである。
「リリス、他の階層の者に見られたら面倒だ」
アル・アジフはそう言って第二階層の四聖獣を呼び出す。奥から両の目だけが光を放っている。暗がりで姿は見えない。
四聖獣が雄叫びを上げると床に散らばった惨殺死体が一瞬に水の竜巻に飲まれ消えていく。
アル・アジフは玉座に腰掛けてリリスを見る。
「もうすぐだよリリス。もうすぐ摩陀羅王は王でなくなる」
遊び道具を取り上げられたリリスは少しムッとした顔で振り返る。
「そしたらあなたが世界の王になるのかしら?」
「無論、そのつもりだ」
「あら、そしたら私は女王にでもしてくれるのかしら?あの生意気な那由多を切り捨てて」
「フッ、考えておく。それで用件はなんだ?」
「別に・・・退屈なのよ・・・平和って」リリスはクスリと笑う。
「ならば待っているがいい。もうすぐ終わるよ・・・」
955 :
犬彦:2008/11/22(土) 15:08:06
[3]
ミロクは真王の玉座を後にして自室に戻る。
第四階層の中心に位置する城には玉座から少し離れた所に神官の間がある。そこが普段ミロクが待機している場所であった。
部屋に入ると一人の老人がミロクを出迎える。名を白沢。ミロクの片腕である。
「ミロク様、アル・アジフはどうでございましたか?」
「王に転生の秘術とやらを持ちかけてきた」
「なんと!それは古代の伝説にある術でございます。まさかアル・アジフがその術を完成させておるとは!」
「いや、完成しているかどうかはわからんが、危険な術である事は確かだ」
アル・アジフは神官の中でも、いやアガルタ人の中でも一際頭脳明晰な男であった。
幼い頃から術の開発に余念がない。ただ黒い噂がある事も確かだが。
「どっちにせよ、王は奴に聞く耳持たんだろうよ。今度の大会で奴が優勝しない限りはな」
「それならば安心でございます。今度の大会もミロク様の優勝ですからな」
そして二人の会話を遮るようにノックの音がする。護衛の兵士が現れ、ミロクに手紙を渡して部屋を後にする。
手紙の差出人は第三階層の神官サクヤであった。何か重要な用件は他の者に見られぬよう手紙に封印を施してくる。
もし他の者が手紙を見ようとした場合、手紙は一瞬にして消滅しそこに居た者の姿がサクヤの脳裏に転送される。
「アル・アジフのようにマメに来る奴もいるが、サクヤは相変わらず自分の階層から離れようとしないらしい」
ミロクは白沢を見てフッと笑い手紙を開ける。
956 :
犬彦:2008/11/22(土) 15:09:19
――――手紙にはこう書かれていた。
[勇者が地べたに這い蹲る時、光と闇は深い眠りに付く。勇者は魔王となりそれを奪い破壊を繰り返す]
[破壊の音に光と闇は目覚め繰り返し争うが遥か未来で統合され真の平和がもたらされる]
「!?サクヤのいつもの予言か?」
サクヤには特殊な能力が備わっていた。予言である。いつも重要な事と感じた時は決まってミロクに手紙を出していた。
「今までにない不吉で、しかも不思議な感じがする予言じゃ・・・」
勇者を=ミロクと当てはめれば、ミロクは敗れる。
そしてその後の言葉の意味するのはアル・アジフの言っていた転生の秘術の事のような気がした。
しかしその後の文面が二人には理解しがたい物であった。
「サクヤの予言で少なからず今まで危機を回避できた。この最初の文章、私が敗れなければ問題はないはずだ」
「ええ、確かにその通りですじゃ。ですが・・・」
白沢は最後に[真の平和]と書かれていた文が気になっていた。
文面だけでは悪い事のようにも、結果的には良いようにも取れる文面だからだ。
困惑する白沢にミロクは安心させるように声をかける。
「今度サクヤにも直接会って聞いてみよう。それが一番手っ取り早い」
「そうでございますな・・・」
ミロクはサクヤの顔を思い浮かべた。もう何年もあっていなかった。会えないわけではない。
昔からミロクはサクヤに好意を抱いていたのだ。しかし自分はあまりにも不器用すぎた。
そして今も自分は王の為に忠誠を誓い人生をこのアガルタの平和の為に捧げようと思い生きていたのだ。
勇者ミロク、これから先の運命は過酷なものに変貌していく・・・。
>天使篇はうまくまとめれるか不安だがなw
天使編ってそんなに複雑なのか
俺もできればダイジェストキボン
958 :
犬彦:2008/11/23(日) 10:54:52
オッスゥ!
>>957天使篇はそうだな。
龍仁シリーズwが一区切りしたら自分でもまとめるつもりで書いてみるぜ。
今はうろ覚えでなんとなくしか覚えてないが↓
・一人記憶を失わないカオスがアガルタに再び戦いを挑む為に仲間を探す(途中で見捨てられキチガイに)
・沙門が子供を使い革命遊び(遊び→死→アガルタ側→マダラの使徒)
・昭和を終わらせようとする天皇の資格(新たな勢力?)
・過去の登場人物の悲惨な結末(ヒロインであった麒麟の死は衝撃!)
・赤子マダラに集う新世代の戦士(世代交代)
・満州人民共和国に犬彦が騙されヒミカを売ってしまう(これも新たな勢力??この辺から続巻ないので意味不明)
なんか書いていてまたよくわからなくなってきたぜw
他の大塚先生原作の本からもいろんな登場人物が登場するしキャラクターは豪華だなw
気になったら古本屋で探すのも手だぜw
さっそくレスをありがとう
麒麟が悲惨に死ぬのか
転生麒麟が死ぬ?壱麒麟が死ぬ?
他作品も読まないとわからない話なのかな
ジョカとか北神とか
次スレはどこにたてるの?
961 :
犬彦:2008/11/24(月) 10:46:24
オッスゥ!
>>959天使篇麒麟は記憶を失い霊性をも失った抜け殻状態の麒麟だ。
ようは普通の人間としての伏姫麒麟が死ぬ訳だな。
他作品は読まなくても大丈夫だが、ただ登場人物でニヤリとする所がある。
ちなみに俺はジョカは読んだことがないw
>>960一応いろいろ見てサロン版あたりが無難だと思うんだが。どうだろう?
[4]
第一階層は緑に溢れていた。自然と融合した生き方を人々は送っていた。
そしてここ、草原の広がる丘にゲド・ユダヤとカオスがいた。
「チッ、どうもアル・アジフって神官は気に食わないぜ!」
ユダヤは口を尖らせて寝そべっていた。カオスはその横に座りなだめるように言う。
「まぁそう言うな。他の者に聞かれでもしたら大変だ」
「へっ、余裕だってーの」
「ところで今回の大会も出ないのか?」
「ああ、興味ないな。戦う理由がないのは好きじゃない。お前はどうなんだ?」
「お前が出なければ俺にも戦う理由がない」
ユダヤとカオスは今まで一度も大会には出場しなかった。
彼ら二人の力量は真王摩陀羅の使徒の中でも1,2を争う強者であり、
その力は神官クラスにまで近いと言われる程であった。
「どうせ今回の大会も勇者ミロクが優勝だろうよ。俺はアル・アジフが無様に負けるのを見学でもしてるぜ!」
962 :
犬彦:2008/11/24(月) 10:47:02
ユダヤが空を眺めながら話しているとカオスがそっとユダヤの肩に触れ静かにしろと目で合図を送る。
カオスの視線の先には神官の使いの者が小走りしている。何かを抱えた様子であった。抱えている物は布袋のようだ。
男はフッと茂みに身を隠しもぞもぞ何かしている。カオスとユダヤは黙って近づく。
すると男は立ち上がり先ほどまでの焦った走りはしていなく安心した表情で歩き出した。
「待て!」カオスは突然男に声を掛ける。
男は声に驚き怯えながらこちらを見たが、またサッと振り向き走り出した。
「追うぞ!ユダヤ!」
「あ?どうしたってんだ!」
「寝ぼけているのか?あいつの服装を見ろ。
最初見た時は第一階層の使いの者の服装をしていたが、今は第三階層の服に着替えている」
「あれ?そういえば」
神官に仕える者たちは階層ごとに服を色分けされていた。第一階層が白、第二階層が黒、第三階層が青、第四階層が赤である。
男は必死で逃げるもカオスとユダヤの速さには到底かなう事無く、あっと言う間に追いつかれ捕まってしまう。
男は軽く悲鳴を上げて命乞いをした。
「命までは取らん。ただお前の態度次第だが・・・」カオスは半分脅すように話した。
ユダヤは男の布袋を取り上げ中身を確認すると先ほど男が着ていた第一階層の服が入っていた。
「これを着て城に潜り込んでいたってわけか・・・」
男は観念した顔をしてその場でうずくまる。
963 :
犬彦:2008/11/24(月) 10:48:05
同時刻の第二階層、アル・アジフの表情が一瞬変わる。その変化にリリスが気付く。
「どうかしたの?急に怖い顔をして・・・」
「私の部下がヘマをした。捨てるか」
そう言うとアル・アジフは呪文を唱え始める。リリスは思い出したかのように軽くうなずく。
「ああ、あれね。王に掛けた呪いを継続させる為に部下にちょこちょこ行かせていたわね」
そう、これはアル・アジフの策略であった。真王摩陀羅は病気でも狂ったわけでもない。
過去にアル・アジフ本人が呪いを王に掛けたのだ。誰にも気付かれぬように・・・。
王に掛けたその呪いとは心の内に眠る暗黒面を増幅させるといった呪いであった。
しかし呪いとは強力な物ほど効果が切れやすいものである。
その為、アル・アジフは定期的に呪いを継続させる手段を部下に変装させて行わせていたのだ。
場面はまた草原に戻る。カオスとユダヤは地面でうな垂れている男に尋問する。
男は何かを喋ろうと口をパクつかせるが急に声は出ていなかった。
「おめぇフザけてるのか?」
ユダヤが男の襟首を掴み立たせようとするが、カオスが異変に気付きユダヤの手を引き一歩退く。
男は口をパクパクさせながら目をギョロっとさせて急に立ち上がる。
すると男の皮膚は魚の鱗のように変化していき顔も完全に魚のようになっていた。
「こっ、こいつ!」
964 :
犬彦:2008/11/24(月) 10:49:12
ユダヤとカオスは腰にある剣を抜き構える。男は変体し半漁人のようになっていた。
「ううぅがぎゃゃぎゃやゃぁぁぁ!!!!」
男は声を張り上げる。超音波だ。カオスとユダヤはガードして3メートル程飛ばされるがすぐに体制を整える。
「ユダヤ、奴の攻撃は直線上のみだ。俺が盾になる。お前は真上から攻撃しろ」
「オッケェ〜」ユダヤはペロッと舌を出す。
2発目の超音波、カオスが風の障壁を作り左右に超音波を受け流す。
そしてユダヤはカオスの背後に隠れ合間を見てジャンプする。
「ほれっ!くたばりな、魚やろう!」
ユダヤは半漁人の真上から剣を突き立てて落下し脳天を串刺しにする。
鈍い音と緑色の血が噴出し半漁人は動きを止め、目をぐるぐると回転させてから地面に崩れ落ちた。
「ったく。なんだったんだ、こいつは?」
「アガルタ人が変体するなんて考えられん。何か裏がありそうだな。第二階層神官アル・アジフ・・・」
「そう言う事なら探るしかないな・・・」ユダヤは剣を引き抜いてカオスを見た。
「理由が見つかったな。ユダヤ」
「ああ、武術大会に出場して奴の化けの皮を剥いでやるぜ!」
965 :
犬彦:2008/11/24(月) 10:57:21
↑
おっとwすまん!
階層ごとの神官の振り分けが間違っていたぜw
ちょっと気になるんで説明させてもらうぜ!
アガルタは円状に四階層に分かれている↓
中心部から
第一階層 真王マダラ、女王ナユタ、神官ミロク
第二階層 神官サクヤ
第三階層 神官アル・アジフ
第四階層 神官リリス (龍仁たちが旅したのもここ)
となる訳だ。脳内で修正してくれw
966 :
犬彦:2008/11/24(月) 18:46:46
オッスゥ!レスが残っている内に今週はどんどんうpするぜ
[5]
それぞれの思惑を胸に武術大会への日時は迫ってくる。
現在まで行われた大会数は12回、今回が13回目である。その12回に勇者ミロクがすべて優勝している。
優勝者には一つだけ王に願いを申し出る事が出来る。今までのミロクの願いは他愛もない事ばかりだった。
住民の為の環境改善や施設の増設、どれも私利私欲には使われなかった。これもミロクが勇者と称えられる一つであった。
ミロクは第二階層のサクヤのもとを訪れていた。サクヤの城は様々な花が咲き乱れ心地よい感じを受ける。
ミロクは城の庭園でスッーと軽く花の香りを吸い込んだあと目を瞑りしばしの休息を取っていた。
そして更に落ち着いたそして心地よい香りが城の入口から流れてくる。ミロクはその香りの方をフッと目を見開き確認する。
「待たせたわ、勇者ミロク」
「いや、待ってなどいないよ。少し休ませてもらった」
香りの主は神官サクヤであった。美しい顔立ちと気品に満ちたたたずまい。そしてどこか安心させれるような印象を受ける。
967 :
犬彦:2008/11/24(月) 18:47:25
彼女は時には幼い少女のように笑いかけ、時には姉のように接し、そして母のように相手を包み込むような表情を見せる。
ミロクから見ればとても神秘的で不思議な女性だった。女神とは彼女のような事を言うのだろうと思った。
実際、彼女もミロク同様に神官と言われるより女神サクヤと呼ばれる事が多い。
「例の予言の事で来たのでしょう?」
「ああ、その通りだ・・・」
サクヤの予言は外れた事がない。なぜならそれは彼女が夢の中で見る未来なのだから。
実際未来で起こっている現実を彼女は浮遊している霊体で目の当たりにする。
しかし目が覚めると見た事はすべて忘れてしまい、枕もとには夢遊病のようにサクヤが記載した暗号のような文面が残っている。
それがサクヤの予言であった。
「今回の予言は私にもよくわかりません。あまりにも想像を越え過ぎているのです」
「そうか、それで俺はどうすればいい?運命に抗うか否か」
「あなただけではないでしょう。私も、そして世界全体が巻き込まれる」
「世界全体が?アガルタだけでなく現世でも?」
「そうです。そしてそれはすべてあなたから始まるのです」
ミロクはしばし俯いて考える仕草を取った。運命には逆らえない?
しかしその運命すらも何だかわからない。まるで雲を掴むような話であった。
「勇者ミロク、苦しませる結果になってしまい申し訳ない。ただ、私もそれなりの覚悟がありあなたに予言を託しました」
「覚悟?」
「ええ、私はあなたとこれからの運命を一緒に背負っていくつもりです」
「サクヤ・・・」
サクヤは一歩踏み出しミロクに倒れ掛かるように胸に落ちる。ミロクはそっと受け止めて新たなる決意を胸に秘めた。
――――守らなければならない。サクヤを、王を、そして人々を・・・――――
そして運命の輪は動き始めた。
968 :
犬彦:2008/11/24(月) 18:49:55
[6]
夜、第一階層の中心部、城を囲むように城下町が栄えていた。
城に近づくに連れて身分の高い物の屋敷などが点々とし、真王に仕える13使徒の衣食住もそこにある。
ユダヤの部屋をノックする音が聞こえる。
「お〜?開いてるぜ!」
ユダヤはぶっきら棒に返事をして中に招き入れる。
「なんだ?カオスも一緒か?」
入ってきた男は真王摩陀羅13使徒の一人ガイレンであった。体は筋肉質でガタイもいい。いかにもパワーファイターと言った感じだ。
「まったくお前らは仲がいいな。こんな夜にまで一緒だとは、そっち系か?」
ガイレンはその巨体をオカマのような仕草をさせてガハハと口を大きく開いて笑いながら話す。
ユダヤは呆れた顔したがカオスは冷静に返答する。
「いや、昼間ちょっとした事があったんでな、打ち合わせみたいなものだ」
ガイレンはフ〜ンと言う顔をして空いている椅子に腰を降ろす。
「そういやお前ら今回の大会にエントリーしたそうだな?どういう風の拭き回しだ?」
このガイレンも大会常連者である。
ガイレンは予選こそ通過し決勝トーナメントまで難なく勝ち残る腕の持ち主だが勇者ミロクの高い壁は越えられずにいる。
「単なる暇つぶしだ。たまには息抜きしないとな」
969 :
犬彦:2008/11/24(月) 18:50:42
ユダヤはそう答えた。厄介ごとは自分とカオスのみで関わろうとしていた。他の者まで巻き込むつもりはなかった。
「ハッハッハ!そうか。俺も楽しみだぜ!お前らとは手合わせしたいと思っていたからな」
手合わせ。しかしユダヤは本気の彼らとは何度も戦い殺してきた。
現世による具現化された肉体だが。
彼らは現世での出来事を覚えていない。王が突然狂い、その配下の使徒もユダヤ以外狂ってしまう事も。
唯一記憶が残っているのは真王摩陀羅とユダヤ、そしてカオスだけであった。
ユダヤとカオスは代々真王に仕える眷属の血筋であった。それが関係しているかわからないがカースト的にも他の使徒と比べ上位に位置する。
そんな現世での事情も知らずガイレンは相変わらずうれしそうに大笑いをしてユダヤの部屋を後にした。
「まったく、相変わらず奴はノーテンキだな」
ユダヤは頭をポリポリかく仕草をする。カオスは先ほどと同じように至って冷静な顔をユダヤに向ける。
「それでどうなんだ。現世での事件もアル・アジフが絡んでいると思うか?」
「ああ、裏はない。が、俺の勘はよく当たる・・・」
カオスは呆れた顔をした。しかし確かにユダヤの言うように探ってみる価値はあると考えていた。
認めたくはないが奴の勘の鋭さはまんざらでもない。
「予選はもうすぐだ。それまでは街の警備を強化するぞ」
「ヘイヘイ、怪しい者は見つけ次第すぐに拘束、何かあったらお互い連絡を取り合う、でいいんだな」
omosirokunattekita
971 :
犬彦:2008/11/25(火) 09:53:02
オッスゥ!
>>970サンキューってなんで変換してねーんだ?w
続き↓
[7]
大会予選がまもなく始まろうとしていた。場所は城下町の外れにある闘技場であった。
参加者もさることながら観客数もものすごい数であった。
一年に一回のお祭りのような物である。子供から大人までもが戦いに注目する。
参加者は各8ブロックに分けて試合を行い最終的に決勝トーナメントに8名が残る事になる。
相手を死に至らしめる事はルール違反であり、それ以外は何でも有りであった。
選手控え室。といってもただの大広間だがそこには何百人もの参加者が大会開始の合図を待っていた。
その中に13使徒であるユダヤも退屈そうに壁にもたれ掛かり腕を組んでいた。
予選開始までカオスとアル・アジフの動向を探ったがすべて空ぶりに終わっていた。
そしてそのユダヤに一人近づいて来る男がいる。
その男が歩く時は人混みの中でさえも道が開ける。男は勇者ミロクであった。
「珍しいな、お前が大会に出るとはな」
「へっ、今回はあんたの優勝も危ないんじゃないか?」
「フッ、言ってくれる」
二人が喋っていると予選開始の音が鳴り響く。花火が上がり城下町が一斉に歓喜し始めた。
大会は一般からも参加者は多数だが、ほとんど上位に食い込むのは神官クラス
(と言ってもリリスとサクヤは出場した事はない)と13使徒であった。
ミロク、ユダヤ、カオスは順当に勝ち上がり予選を通過する。そしてあのアル・アジフも残っていた。
アル・アジフが大会に出場するのは5年ぶりであった。剣技こそ得意でないが、それを補うだけの術士でもあった。
しかし今まで出場した大会はすべてミロク相手に敗れていた。
972 :
犬彦:2008/11/25(火) 09:54:10
ミロクは遠目にアル・アジフを見ていた。出場した所を見ると例の話は諦めていないらしい。
アル・アジフは以前より出来るようになったらしいが、しかし脅威は感じない。
そして、ふと他の視線がアル・アジフを追っている事に気付いた。
『ユダヤとカオス?いつもは大会に出ない二人が出た理由はアル・アジフなのか?』
予選が終り決勝トーナメントの抽選が闘技場の中心で観客が見守る中おこなわれた。
残った8人は順にクジ引きをして対戦相手を決める。クジ引きの際に星の欠片というバッジのような物が手渡される。
これは8つすべて集めると星の形になり、対戦ごとに勝者が敗者から貰い受ける。
そしてそれをすべて集めた者のみが王へ願いを言う権利ができ、一年間それを身に付けて栄誉を称えられる。
「かぁ〜最初の相手はガイレンか!」
ユダヤは声を張り上げる。一番戦いたい相手はアル・アジフであった。ユダヤは悔しそうな顔をしながらカオスに近づく。
「俺もハズレだ。相手は同じ使徒のカジュ−ラだ」
ユダヤは肩を落としガックリとする。まぁそれでも勝ち進んで行けばいつかはアル・アジフに当たるだろう。
奴が誰かに敗れない限りは。そう思い溜め息を付いて顔上げる。その瞬間、会場はどよめいていた。
「んあ?なんだなんだ?」
ミロクとアル・アジフがお互いを見ていた。なんと抽選での第一回戦はこの二人に決まったようだ。
973 :
犬彦:2008/11/25(火) 09:55:13
ユダヤは更にガクッと肩を落とした。これで戦う理由がなくなった。100%ミロクの勝利だろう。そう思ったからだ。
肩を落としたユダヤに後ろからガイレンが背中をバンッと叩く。
「ガハハ!お手柔らかに頼むぜ!兄弟!」
「はぁ、お前のような兄貴はいらないが・・・」
そんなやりとりの中、ミロクがアル・アジフに話しかける。
「残念だったな、久しぶりの出場も一回戦負けとはな」
ミロクは挑発した口調だったがアル・アジフはそんな事を意に返さないように黙って立ち去る。
その表情は至って冷静で自身に満ちていた。
それを見ていたユダヤはチッと舌打ちをする。
「相変わらずムカつく態度とるぜ、アル・アジフのやろう」
カオスが慌ててユダヤの口を塞ぎ耳元でささやく。
「こんな所で荒波立てるな、仮にも神官だぞ」
そしてミロクが二人に近づいて来た。ユダヤはやばそうな顔をしてカオスは一礼をした。
今の愚痴を聞かれたんではないかと二人は思ったからだ。
「少し場所を変えて話さないか?ユダヤにカオス」
ミロクはそう言って表に出て行った。二人もあとを付いていく。その間、カオスはほら見ろと言う顔でユダヤを睨んでいた。
場所は闘技場の正門と裏門の中間にある外壁だった。闘技場の規模もでかい為、ほとんど門同士の中間では人通りもなかった。
ミロクの足が止まると同時にカオスがユダヤの頭を押し付けながら礼をする。
「申し訳ございません。気高き神官を侮辱した行為、お許しください」
気高い?奴が?笑いそうだぜとユダヤは思ったが今度は口に出さずカオスに従い礼をした。
「フッ、そんな事ではない。聞きたい事があってな」
「聞きたい事?ですか・・・」
「お前ら二人の狙いはアル・アジフであろう?今回の大会出場もその為だな?」
ユダヤとカオスは顔を見合わせる。ミロクは何でもお見通しなのか?ここで嘘を言うよりすべてを話した方が無難である。
トーナメントかよ
ジャンプみてーだな
975 :
犬彦:2008/11/25(火) 09:56:07
ユダヤとカオスは草原で遭遇した男の事を話した。
そしてユダヤの勘についてもだ。王が現世で狂う原因もアル・アジフが絡んでいるのではと言う勘だ。ミロクは少し考えて二人に声を掛ける。
「なるほど、お前らの王への忠誠心はわかった。礼を言おう」
二人はホッとした顔をする。しかし次にミロクは発した言葉に驚く事になる。
「お前ら二人は大会出場を棄権しろ。これは神官である私の命令だ」
「なっ、どう言う事だ!」
その言葉にすぐユダヤは反応した。もう既に神官相手に使う言葉使いではないがカオスも驚きのあまりそんな事躊躇しなかった。
「アル・アジフが何か企んでいれば貴様らも無傷では済まないだろう。
お前ら二人は万が一の為、万全の状態で大会を見守っていてほしい」
「それはあんたが負けるかもって事か?」
「いや、私は勝つよ。奴の力量は私の足元にも及ばない。
ただ負けた腹いせに何か仕掛けて大会が台無しになるのは嫌なんでな」
結局は自分のステータスである大会を守りたいって事なのか?しかしミロクはこうも言った。
アル・アジフに対抗できるのは自分自身以外に考えられる者としてユダヤとカオスしかいないと。確かに他の使徒では力に差がありすぎた。
「どっちにしろ私がアル・アジフを倒せば問題なかろう。起こりうる問題はその後だ」
ミロクの言う事はすべて正論であった。
ユダヤとカオスの本来の目的からすれば大会出場より外から注意したほうが行動しやすい。結果的にアル・アジフとの対決はなくなったのだから。
「わかりました。大会を辞退致します・・・」
「よろしく頼んだぞ、王の使徒たちよ・・・」
ミロクはそう言い二人のもとを立ち去った。。
あとは私が明日、アル・アジフを倒し王への転生の話を却下すればいい。周りの事もユダヤとカオスがいて心強い。
戦いに専念できる。ただ一つ、アル・アジフが転生の術以外に現世の王の事に絡んでいるとなると話はもっと深刻になっていくが・・・。
そして翌日、ミロクとアル・アジフの戦いにより決勝トーナメントの幕が上がる。
リリスもサクヤもでないのか…
目玉になる女キャラ参加者はいないのか?
977 :
犬彦:2008/11/25(火) 14:05:37
オッスゥ!
>>974ちょうどうp中だなw
ジャンプかwもう何年も見てないな・・・
>>976それは今後の展開に関係しているんでなw
と、言う事でまたうpしとくぜ↓
[8]
決勝トーナメント当日。ユダヤとカオスは出場を辞退した為、6人でおこなうと言う異例の事態になっていた。
ユダヤとカオスの持っていた星の欠片は辞退と共に大会運営委員に回収され優勝者に最終的には渡される事になった。
まず大会は決勝トーナメント出場者の紹介から始まる。闘技場の中央に位置する舞台場でそれが行われる。
ユダヤとカオスは観客席で大会を見守っていた。
もうすぐ選手の紹介が始まるはずだった。しかし舞台上にはミロク一人しかいなかった。
「ああ?どういうこった?他の奴らがいないなんて」
「おかしいな、もう集まっていてもおかしくない時間だが・・・」
ユダヤとカオスは不安そうな顔をする。
昨日ガイレンがユダヤの部屋に怒鳴り込みに来ていた。ユダヤが辞退したことに立腹してだ。
しかしその後はなだめて絶対優勝してやると活きこんでいた。遅刻などするような奴じゃない。他の使徒だってそうだ。
「ミロクが他の奴にも辞退を勧めたのか?どう思うユダヤ」
「いや、それはないだろう。辞退は俺たち二人だけってなっている。それにアル・アジフの野郎も来てないしな・・・」
そう言うと入場口に人影が見えた。観客が一斉にどよめく。
978 :
犬彦:2008/11/25(火) 14:06:15
人影はアル・アジフであった。そのまま舞台上にあがり大会進行役である司会者に声を掛ける。
「さぁ、大会をはじめようか?」
「え?しかし・・・まだ・・・」
ミロクがそれに気付き声を掛ける。
「まだ始められんよ。長い事出場していなかったから忘れたのか?まずは全員揃って紹介が済んでからだ」
「忘れてなどいないさ・・・これで全部だろう?・・・」
アル・アジフはミロクにグーの手を差し出す。アル・アジフが指をゆっくり一本づつ伸ばしていく。すると手から何かが床に落ちる。
「ほ、星の欠片?」
更にアル・アジフは指を伸ばしていった。
パーの状態になった時には床に4つの星の欠片が落ちていた。司会者が慌ててそれを拾いあげる。
「こっ、これはまさしく星の欠片・・・」
アル・アジフはニヤリと笑う。
「他の奴らも辞退したそうだ。持っていくように頼まれたんでな。つまりお前とは決勝戦だ。ミロクよ・・・」
アル・アジフは剣を抜き構える。ミロクはそれに答えるべく無言で自身の剣を抜く。
それを見ていたユダヤは身を乗り出した。
「なっ!?試合が始まっちまうぞ!どういうこった?」
「ユッ!ユダヤー」
突然、勘客席の後ろから呼ぶ声が聞こえる。
ユダヤが振り向くと大きい眼鏡をした小太りの男が血相を変えて走り寄ってくる。同じ使徒であるギョ−マであった。
「カ、カオスも一緒か・・・ハァハァ、ちょうど良かった。二人とも急いで来てくれ」
「あ?どこに連れて行くんだ?」
「第四階層だ!はっ、早く!!」
何がなんだかわからなかったが、この慌てようはただ事ではない。
ミロクとアル・アジフの試合も気になったがとりあえずギョーマのあとに付いていくしかない。
979 :
犬彦:2008/11/25(火) 14:07:55
二人は会場を急いで飛び出し各階層を繋ぐゲートへと向かう。3人が走る中、また観客の声が鳴り響いた。
試合が開始されたのだろう。ユダヤはゲートに向かう途中ギョーマにもう一度話しかける。
「第四階層で何があったんだ?」
ギョーマは走りながら俯き、意を決したようにユダヤとカオスに顔を向ける。
「第四階層で決勝トーナメント出場予定だった使徒の4人が殺されている・・・今朝連絡があったんだ・・・
身元のわからない死体が4つ、城のゲート付近に転がっているって」
「なに!?」
「バラバラにされている死体を第四階層の兵士が調べると肉片に使徒の印であるナンバリングがあるのを発見したんだ」
走るたびに嫌な悪寒を感じてきた。ナンバリングは真王摩陀羅に仕える使徒が自身の称号であるナンバーを体に刻む。
ユダヤとカオスもそれぞれNo13,No12の刻印が体に刻まれていた。
ゲートに着き急いで飛び込む。目的地は第四階層。
一瞬視界が歪みそして光が遠くから近づいて来る。それがゲートの出口だった。
980 :
犬彦:2008/11/25(火) 14:08:56
数分後、ユダヤとカオスとギョーマが第四階層に到着する。
目の前にあったのは無残にも5体をバラバラにされた惨殺死体であった。
第四階層の城の兵士はそれを取り囲むようにうろたえていた。
ユダヤはナンバリングの刻印が残っている死体にそっと近づきつぶやく。そしてNo6の刻印してある死体を発見する。
「ガ・・・ガイレン・・・」
No6はガイレンのナンバーだった。
ユダヤは信じられない表情でそっと指でナンバーを触れる。昨日の夜、ガイレンが部屋に怒鳴り込みに来た事が頭をよぎる。
カオスも他のナンバーを確認し、それぞれNo1カジューラNo5バッコNo7エンコウとユダヤに告げる。
そして普段は自分の意思を制御できるユダヤだったが、この時ばかりは怒りに我を忘れる。
「ここの神官はどこ行ったぁぁ!!!説明してもらおうかぁぁ!!」
兵士がユダヤの声に驚き一斉に怯み肩をすくめる。ユダヤは近くにいた兵士の胸ぐらを掴む。
カオスはユダヤの腕を掴みそれを抑止してカオスが兵士に話しかける。
「第四階層の神官、リリスはどこにいる?」
「神官リリスはゲートを使い姉に会いに行くと言ってました・・・」
「姉?第二階層か!」
ユダヤとカオスは再びゲートへ飛び込み第二階層へと向かう。
リリスの姉とは第二階層の神官サクヤの事であった。
981 :
犬彦:2008/11/25(火) 14:10:42
[9]
サクヤはほとんど第二階層から離れる事をしない。
一年に一回の大会にも顔を出さない。今も花に囲まれた庭園でミロクの勝利に祈りを捧げていた。
そこに一人の来客が訪れる。禍々しい黒衣をまとい風に乗り血のにおいがした。その者が歩くと周辺の草木、花までもが一瞬に枯れていく。
邪悪なオーラをまとい、その者はサクヤの前に現れた。
「ご機嫌いかがかしら?姉さん?」
その者はリリスであった。サクヤの知っているリリスは幼い時から姉の影に隠れ、印象が薄い子であった。
周りもサクヤばかりに目が行きリリスはいつも日陰にいる状態であった。
リリスはサクヤ同様に強い霊力を持っていたがサクヤの半分ほどにしか満たなかった。それでも神官になれるほどの霊力なのだが。
「リリス、あなたのその邪悪な霊力はいったい?・・・」
「フフフ、これが本当の私、私の霊力が姉さんの半分にも満たない?
いいえ違うわ。隠していたのよ。幼い時からね・・・
この邪悪な霊力を表に出したんではアガルタでは生きていけないから」
そしてリリスは更に邪悪な気を開放する。庭園にある花はすべて枯れて空に舞う。
「これから暗黒の時代が始まるわ!姉さんには悪いけどそのいしづえとなってもらう」
美女姉妹の愛憎なかばする、骨肉の激エロバトル開幕か?
983 :
犬彦:2008/11/26(水) 11:18:50
オッスゥ!
>>982エロバトルはないがなw残念・・・
しかし今の第五部をこのスレでキリよく終わらせようとしているが、
中途半端になりそうだな・・・
っしゃ!続き↓
[10]
闘技場ではミロクとアル・アジフの戦いが繰り広げられていた。
神官同士の戦いは見る者を圧倒する凄まじいものだった。しかしミロクの方が優勢であるのは火を見るより明らかである。
闘技場の観客席より更に高い位置に摩陀羅王が専用の椅子に座り、隣にいる女王那由多に声を掛ける。
「やはりミロクの方が強いな・・・さすがだ」
「ええ、勇者の称号はダテではないわ」
那由多は正直安堵していた。
もしミロクが負けるような事になればアル・アジフはまた王に転生の話を持ちかけるだろう。大会優勝者の願いは王といえど覆されない。
王が見守る中、ミロクは余裕でアル・アジフの剣を交わしていく。そして距離を保ち話しかける。
「お前は剣技だけではないだろう?得意の術を使ってきたらどうだ?」
ミロクは多少なり不安があった。他の参加者が辞退したのもうさんくさいと感じていたからだ。
これが奴の策略ならばまだ何かを狙ってくるはず。ミロクは挑発した、そしてどんな卑怯な手を使ってこようがすべて跳ね返すつもりであった。
――『フフフ、さすがは勇者と呼ばれるだけある。ミロクよ』
テレパシーであった。アル・アジフは声に出さずテレパシーで話しかけてきた。
――『テレパシーとは、これも何かの策略か?』
ミロクも同じようにテレパシーで返した。
984 :
犬彦:2008/11/26(水) 11:19:32
その間、二人は剣を構えたまま微動だにしない。観客から見ればお互いが隙を狙っているように見えるだけだった。
――『策略?まぁそうだな。俺はどうしてもこの大会で優勝しなければならないんでな』
――「例の転生の秘術か?そんな確証のない事は王には絶対にさせん」
――『確証がないからこそ王に初めての喜びを味わってもらいたい。お前だって王のご病気を治したいだろう?』
アル・アジフは王の為だと言わんばかりの口ぶりであった。
仮にも神官。忠誠心も本物なのか?だが、やはり女王が望んでいない事をやらせる訳にはいかない。
ミロクは白沢から女王が今回の件に関してひどく心配していると聞いていたのだ。
――『やはり駄目だな。王もそれを望んでいないだろうからな・・・』
ミロクはテレパシーを送ったあとアル・アジフに切りかかる。
しかしアル・アジフは不適な笑みを浮かべミロクの脳内に映像を映し出す。その映像を見た瞬間、ミロクの動きが静止する。
送られてきた映像にはサクヤが写っていた。そしてリリスも。
サクヤはリリスの持つ棘の付いたムチで両腕を上げた状態で体をがんじがらめにされていた。
棘は服を引き裂き体に食い込んでいた。サクヤの白い衣装と白い肌が流れ出る血をいっそう協調させている。
リリスの表情は以前ミロクが見たものとはまったく変わっていた。暗い、そして影のあるおとなしい印象だったリリスだが、
今、映像に写っているリリスは良いも悪くも顔は生き生きとした喜びに満ちた邪悪な表情をしている。
映像の中でリリスはミロクの視線に気付いたのかミロクに向かって話しかけてきた。
――『フフフ、私に姉殺しなんて酷な真似させないでほしいわ・・・』
そう言うとリリスは持っていたムチをグイッと引っ張り更にサクヤを圧迫させる。サクヤの顔が苦痛に歪む。
「やめろっ!」
ミロクが怒号を上げる。会場は突然のミロクの叫びに驚く。ミロクは思わず現実に声を出して叫んでいた。
985 :
犬彦:2008/11/26(水) 11:20:04
ミロクはアル・アジフを睨みつける。
「貴様ぁ〜、何をしているかわかっているのか?リリスまで手名づけおって!」
――『申し訳ないがテレパシーで会話は頼むよ。リリスは手名づけたのではない。自ら退屈だと言って計画に加担したんだよ。
知らなかったのかい?彼女は邪悪な霊力を押え付けていた日常に疲れていたよ』
アル・アジフはクックッと笑い出す。そして続けてミロクにテレパシーを飛ばす。
――『これは戦いにもっとも重要な戦略なのだよ・・・戦いに卑怯もクソもないだろう。勝つか負けるかだ』
ミロクは脳内に浮かぶビジョンを見つめる。
リリスは楽しそうにサクヤの体を撫で回していた。そして傷口をえぐる様に舌で弄繰り回す。
サクヤはその度に苦痛の表情を見せるが声は上げなかった。自身がミロクの足手まといになるのが許せなかったからだ。
そしてサクヤの口元がかすかに動いたかのように見えた。ミロクは蛇眼と呼ばれる能力でサクヤの言葉を探る。
――あ・な・た・は・た・た・か・う・の・で・す――
ミロクはカッと目を見開く。アル・アジフを倒すどころか、自分の大切な女性まで守りきれなかった。
986 :
犬彦:2008/11/26(水) 11:21:08
そしてミロクは一つの決意をする。
アル・アジフがここまで卑怯な手を使ってくると言う事は、ユダヤの話もたぶん本当だろう。
しかし自分は・・・サクヤだけは守りぬきたい・・・。
ミロクは剣を捨てる。アル・アジフに無防備の状態で両手を広げる。
「さぁ好きにするがいい。ただしサクヤは開放してもらうぞ」
「フッ、神官の地位に誓い約束しよう。安心しろ、きさまも殺しはせん。殺しは大会ではタブーだからな・・・」
そう言うとアル・アジフは無防備なミロクに向かい剣を突き刺していく。
会場は騒然としていた。有利だったミロクが突然一方的に攻撃を受けているからだ。
那由多は口に手を当て驚いていた。会場で見守っていた白沢も、そして摩陀羅王も自分の目を疑うほどの光景だった。
「しばらくは動けないていどにしておくよ」
アル・アジフはそう言ってミロクにトドメの一撃を喰らわせる。ミロクは力尽きその場に倒れ込んだ。
那由多は会場の手すりにまで行き身を乗り出して叫ぶ。
「お願い!立って!勇者ミロク!!」
会場からもコールが鳴り響く。しかし勇者ミロクはそれに答える事はなかった。
〔9〕は途中で切れてんのかと思った
>犬彦
スレの切れ目に合わせてはしょったり水増ししたりするより
内容を優先した方がいいんじゃね?
988 :
犬彦:2008/11/27(木) 09:37:19
オッスゥ!
>>987ちょうど場面が移り変わるときに番号つけてたからなw
とりあえずこのスレでうpできるのはここまでかな??
そいじゃラスト↓
[11]
ユダヤとカオスは第二階層のゲートを越え城の庭園に出た。
そこに飛び込んできた光景は美しい花はすべて枯れ果てリリスがサクヤをムチで縛り上げていた。
リリスは二人に気付き軽やかに笑う。
「あら?使徒のお二人さん。残念だったわね。勇者ミロクは負けたわよ」
リリスの言葉はアル・アジフと繋がっていた事になる。殺された使徒たちもすべてアル・アジフとリリスがやった事だと。
「ってっめぇぇ!!!」
ユダヤは怒りに我を忘れリリスに突っ込む。カオスもユダヤに続く。
リリスはサクヤの拘束を解いてムチを自由にしたあと二人の剣を受け止める。
「私は強いわよ?あなた達が束になっても敵わないわ」
リリスはムチをしならせ二人を吹き飛ばす。サクヤは吹き飛んだ二人を見つめかすかに声を発する。
「に・・・逃げなさい・・・」
しかしそんな事を二人は聞くわけもなく更に突っ込む。リリスの目前で左右に飛び両サイドから剣を突き立てて突進する。
するとリリスのムチは生きているかのような動きをしてリリスの体を頭からつま先まで囲うように円状に覆い二人の剣を難なくガードする。
「残念〜またハズレね」
そしてまた二人は吹き飛ぶ。圧倒的な力の差であった。太刀打ちできない。
「さぁて、私も用は済んだしそろそろ帰ろうかしら。もちろんあなた達をバラバラにしてからね・・・。あのゴミクズの使徒のように」
リリスは声高らかに笑い出す。ユダヤはゆっくりと立ち上がりリリスを睨みつける。
「ゴッ、ゴミクズだぁ〜!!てめぇ!!!!」
989 :
犬彦:2008/11/27(木) 09:38:05
ユダヤの体に霊力が溢れ出す。その霊力は次第に赤く燃える炎のようになっていく。
「ほぉ〜、面白い技を持っているのね・・・」
リリスはユダヤを面白げに見つめている。そして背後からも感じた事のない霊力が発しているのに気付く。リリスが振り向くとカオスもまた見た事のない青い霊力に包まれていた。普段冷静なカオスもこの時ばかりは怒りの表情を見せた。
「こっちは青い霊力?フフフ、面白い。きさまら使徒はなかなか遊びがいがあるわ」
力の増したユダヤとカオス、しかしリリスとの力の差が縮まっただけでありその差は大きく開いていた。
黒い闇に青と赤がぶつかり合う。しかし闇はどんどん大きさを増していき赤と青を飲み込もうとする。ユダヤとカオスはムチに捕らえられ首吊り状態になる。もがけばもがく程ムチは体に食い込んでいく。二人は意識が遠のいていく。
サクヤはその死闘を目の前にゆっくりと立ち上がる。
「死なせてはならない・・・王の眷属たちを・・・」
リリスはユダヤとカオスを宙吊りにしたまま立ち上がったサクヤに気付く。
「まだ立ち上がるなんて。さすが姉さんだわ」
ムチはスッと力をなくしユダヤとカオスは地面に叩き落とされる。
「これ以上あなたの好きにさせないわ・・・リリス」
サクヤの体が光に包まれる。そして光は一気に放出され、枯れ果てていた庭園の花や木々がもとの色に活気付いていく。
「クッ、まだそんな力を隠していたのね・・・」
「ええ、そうよ。あなたを傷つけたくなかった・・・。ミロクにも自分の意思で行動してもらいたかった。すべては予言の為・・・。だけどそれもここまで。これ以上は誰も傷付けさせたりさせないわ。あなたを止めます!リリス!」
To be continued 摩陀羅「神話編 後編」
990 :
犬彦:2008/11/27(木) 10:20:22
991 :
犬彦:
あと、残り少ないが、伏姫麒麟は現れるだろうか・・・。