いつもの服をクリーニングに出していたら少し遅れてしまったの。
ごめんなさい。いつも、言葉をかけてくれて、ありがとう。
えぇと、今日は「蜂蜜レモンティー」をいれるわ。
これで…温かくして、心身共に暖かくなってね。
…それにしても 寒いわね…
>>456 面白い質問だわ──あなた。
ふふっ、この私が操られると思って?
…と、言いたいところだけど、未知なる力は剣呑よね──……。
怒りや憎しみの心から生まれる「エレセロス」。
かたや、執念の心から生まれる「ゼスモス」。
私ならば、二つ共、肩をすくめて通り過ぎ征く事が、できる。
だけれど。もしもということもあるわね。
仮にヘイトになら操られてもいいけど。プログレスはね…
あの人は、どうしようもなく強く、そして孤独な人。
たった一人の王国の王になろうとしている──。
少年編は本編にあったけれど、少年から青年に変貌していくさまは描かれなかった。
どうやってああも、孤独になっていったのかしら。
ヒロコという幼馴染みが──ヘイトの後の奥様よね──鍵になっているのかもしれない。
どちらにしろ、あえて端折られていたのが、なんとなく気になるわね。
エレセロスで操られない自信?
ええ。あるわ。
この左目の赤い色が健在なうちは。
私は、誰にも膝をつかない。服従などは、しないわ。