や、夜分失礼します!
シャノワールの明智ミキから伝言を預かって来ました!
え〜と、こほん。……あれっ?手紙が無いよ〜?どこにしまったっけ……?
あっ!ジャケットの内ポケ、ホテルに置いてきた……!
すみません!
……ぅ、ぅおお思い出します!!(……。)
う〜ん、えっと……
『おにいちゃ……いや、兄は今まで大変な仕事をしていたんです。』だったかな。
『長い間私達兄妹で追ってきた【金髪の男】を見つけだし、捕まえる事ができたんです!』
『まだまだ病棟の中にいなければならなかったはずなんですけど、
私がお見舞いに行った日にはもう兄の姿はありませんでした。』
『そうとなれば、行く先の見当は大体つきました。
紐育か、故郷か。はたまたこの大帝国劇場か。
(……あの時みたいに私を置いて行方不明になんてならないわ。信じてるから)』
『ですから、兄はきっと近い内にここに来るはずなんです。
認識票も無くすような大変な事情があったんです。だからこの認識票を兄に託して下さい!』
『私には……
私……。会いたくないって言われました。だからお願いします。
この認識票を、兄に……渡して下さい。それじゃ……!!』
きゃっ!!
あ……!カツラが!?
で、伝言は以上ですっ!!しっ、失礼しました〜!
(タッタッタッタッ……)