ギルバート・デュランダルだ

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305トレーズ・クシュルナーダ
デスティニープラン・・・か

(胸元から数枚の束になった書類を取り出す)

全て読ませてもらったよ。これが君の描く新世界の草案か・・・ふぅ
残念だが、君に賛同することはできない。人の運命を規定し、支配することで人間の感情までも意のまま操ろうとするデスティニープラン。
これが実現されれば、たしかに世界から争いの火種を消えるだろう。
誰もが苦しむこともなく、悩むこともなく、ただ与えられた運命を享受するだけの世界。
まるで桃源郷のように人が描いた理想の世界だ。
だが・・・・・・・

      わたしは運命と戦わない生き物を、人間とは認めない!
 
人は迷い嘆き傷つき、それでも己を信じて戦い続ける・・・。
命の尊さも、正義を希求する心も、戦士としての尊厳も、全てその意志に宿るものなのだ。
君がいくら望もうとも、人は運命の家畜になどならない。