http://ruku.qp.tc/dat2ch/0501/31/1102733645.html ***ビッグファルコン***
岡「…諸君、色々と心配をかけたようだな」
三浦「いえ、総理も長官たちもご無事で何よりでした」
小田切「スカイキャンプに君臨していた一条総司令も、
つい先刻、三輪長官と共に日本国外へ退去したようです」
江戸川「そういえば、白河代議士の腹心だった警察幹部の
南雅彦という男はどうした?」
三浦「正木本部長からの話では、特警隊やブレイブポリスが
南の私邸や研究施設に踏み込んだところ、すでに蛻の殻だったとか」
桃太郎「取り逃がしたか……。
ところで、長官方は今までどちらに?」
岡「軍情報部で工作員をしていました」
桃太郎「工作員? あなた方が?」
嵐山「うむ、経歴を買われましてな」
美佐「総理、お父さん…いえ、嵐山長官も岡長官も忍者の末裔なんです」
桃太郎「なるほど…それで…」
岡「ええ。任務で世界中を自由に飛び回れたおかげで、ティターンズ派の
動きも掴みやすかった」
万丈「こうして長官たちが日本に戻られたのですから見通しは明るいですね」
鉄山「しかしティターンズが、戒厳令を布いたそうだね」
伝正夫「はい。現在、ダカール付近は、通信、交通が制限されています」
嵐山「ふむ…では、例のルートを使うか」
ブレックス「そうですね」
飛羽「例のルート?」
嵐山「情報部にいた時に、ティターンズの配備状況は調べておいた」
江戸川「ジャミトフのクセも知っているからね。ダカール南東の一角に、
配備の手薄な死角がある。西の方で陽動作戦を行えば、
さらに進入はたやすくなるはずだ」
ブレックス「それで鉄山将軍、ダカールでの手はずは?」
鉄山「整っている。TV放送の用意一式と、中継局をおさえる用意も、
完了した。あとは准将を、ダカールまでお連れするだけだ」
ブレックス「そうですか、よろしく頼みます」
http://ruku.qp.tc/dat2ch/0501/24/1081174847.html ***ビッグファルコン***
江田島「よく戻って来てくれたな、倉間」
鉄山「ああ…日本を留守にしている間、お前には随分迷惑を
かけてしまった」
志田京介「あの2人、知り合い……友人だったのか?」
ドモン「ああ……聞くところによると、ライダースーパー1=一也の
師匠である玄海老師、そして俺の師匠──東方不敗マスター・アジアとは
若き日の友であり、ライバルだったらしい」
曙四郎「なるほど、お互い怪人やMSを素手で倒せる者同士の縁ってわけか」
鉄山「これからどうする?」
江田島「フフフ…ティターンズと事を構えるには、まだ戦力が足りん。
男塾の総力を挙げ、各地から強者どもを引っ張ってくるつもりよ」
http://ruku.qp.tc/dat2ch/0412/11/1098015820.html ***都内の某出版社***
蒼軌「編集長、何か御用ですか?」
編集長「ああ蒼軌さん、忙しいところ呼び出したりしてごめんなさい。
確か菫川ねねね先生はあなたの担当だったわよね?」
蒼軌「はい、そうですが…」
編集長「紹介するわ。こちらはイギリスから英国政府の用向きを
預かっていらしたジャック・バンコランさんよ」
蒼軌「英国政府の…?」
バンコラン「どうも、バンコランです」
蒼軌「…あっ、どうもはじめまして。菫川先生の担当をさせて頂いております
編集者の蒼軌といいます」
握手を交わす蒼軌とバンコラン。
編集長「それでなんだけれども、バンコランさんは
菫川先生にどうしてもお会いしたいそうなの。悪いけれど
この方を先生のお宅まで案内してもらえるかしら?」
蒼軌「それは構いませんが……今日いきなり押しかけたりして
先生のご機嫌に触らなければいいんですが……」
バンコラン「あなた方の会社に迷惑はかけない。
緊急の事態なので一刻も早く会わせてもらいたい」
蒼軌「あのー…失礼ですが菫川先生に一体
どのようなご用件が?」
バンコラン「いや、実際に用があるのは彼女ではない。
彼女の高校時代の元教師だ」
蒼軌「……???」
http://www.alfheim.jp/~narikiri/ThreadList/etc3.2ch.net/charaneta/ ねねね「誰よアンタ」
バンコラン「私はバンコラン。英国情報部の者だ。
読子・リードマンと話がしたい。彼女は今どこにいる?」
バタンッ!!
バンコランの言葉を聞いた途端、ねねねはいきなり鬼のような形相になり、
一方的に玄関のドアを閉めてしまった。
バンコラン「おい! 開けろ! 何を勘違いしている!?
私はMI6の人間だ! 大英図書館などとは関係ない!
彼女に…読子・リードマン=ザ・ペーパーにどうしても緊急の用事がある!
こらっ、開けろと言っているのが聞こえないのかっ!!」
蒼軌「あの…バンコランさん。菫川先生は一度こうと決めたら
絶対に曲げない方です。事情はよく分かりませんが、
今日のところは一旦引き揚げられては?」
バンコラン「うーむ…やむを得んか……」
http://valkyria.s56.xrea.com/charaneta/ ***東京・靖国神社前***
その日…、表向きは某出版社勤務の編集者で、実は
代々伊勢付きの風使いの一族で「天の龍」の一人という
裏の顔も持つ蒼軌征一狼は、朝早くから待ち合わせをしていた。
譲刃「――あっ!? 蒼軌さぁ――ん!!」
蒼軌「やあ譲刃さん。おはようございます。
わざわざ呼び出したりしてすみません」
譲刃「頂いた名刺に電話したら、部署変更になったって言われて
びっくりしました――!」
蒼軌「少女まんが誌から小説連載部門のほうに異動になったんですよ。
今度菫川ねねね先生にうちの出版社でも小説を書いて頂けることになって、
その担当です」
http://www.pc-moe.com/ug/ 譲刃「え――っ!? ひょっとして女子高生の時に文壇デビューした
あの菫川ねねね先生ですか!?」
蒼軌「……はははは、ひょっとしなくてもそうですよ。
ところで三峰のお婆さまや草薙さんはお元気ですか?」
譲刃「もちろん♪ 方向音痴の私が久しぶりの東京で迷ってないか、
きっと今頃やきもきしてます」
蒼軌「でもちゃんと靖国神社まで来られましたね」
譲刃「それで、今日は私たち二人でどこに行くんですか?」
蒼軌「ちょっと、図書館まで……」
譲刃「……図書館?? わかりました。行こっ、犬鬼♪」
犬鬼「わんっ!!」