【フルバ】本田透の黒日記

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260本田透
今日、魚谷とふたりで花島の家に行った。
女装王子のファン達がよからぬ事を企んで花島に近付いている空気を察したからだ。
木ノ下南の日頃の私に対する接し方には憤りを感じてたので、
魚谷になら本性見られてもいいやと思い、鉄拳制裁にて粛清してやろうと思ってた。
が、一足先に追い払われていた。さすがは花島、電波は伊達ではない。
ひさしぶりに恵に会った。手を握って離してくれない。私も離したくない。
以心伝心とはよく言ったものでお互いの気持ちを伝えた事もなければ
実姉である花島にも話した事などない。頻繁に会う事もなければ電話もしない。
けれど確実に、間違いなくお互いの気持ちは通じ合っている。
好きだよ、恵。だけど親友の弟を食っちゃうと後味悪いからねー。
そんな事が気にならなくなる日がいつの日にか来るのかも。
愛だけでは食っていけないし、ナイフだけでは守れない。
そんな幼くて無力な私達だけど、愛だけでお互いを守ろうとする日がいつか・・・。
いつか触れて、いつか泣いて、いつか呼んで、いつか揺れて、
いつか重なる・・・そんな日が。
私にとって、何も期待せずに愛せる…そんな存在。
恵、おやすみなさい・・・。