***ミラーワールド内・閉鎖空間***
放り出され、何とか着地するスカイライダー。
2号「大丈夫か、スカイライダー」
スカイライダー「すみません、俺まで……」
J「Dショッカーめ……神崎の目を盗んでこんな空間を
ミラーワールド内に作るとは……」
2号「何とか脱出しなければ……」
NR@中江真司「かつて、ミラーワールドの戦いに歴代仮面ライダーも一度だけ
介入し、龍騎の危機を救ったことがあった。その後の調べで、神崎士郎の
恩師である江島均教授が緑川博士と同門であり、神博士やヘンリー博士とも
技術交流があったことが明らかになっていた」
???「……ダー、スカイライダー、聞こえますか!?」
スカイライダー「!? 誰だ!? (女の……声? どこかで聞いた……)」
???「あたしたちが結界を破るから、その隙に脱出して!!」
2号「君たちは一体……いや、もう時間がない、頼むぞ!!」
***聖なる海の洞窟前***
2対1の対決に苦戦するスーパー1。
途中からカガミピラニアも参戦し、追いつめられていく……。
ビカミラー「とどめだ、貴様の首を妖怪王女様に捧げてやる〜」
スーパー1「く……っ! 洞窟にはこれ以上近づけさせん!!」
NR@政宗一成「その時、不思議なことが起こった!!」
カガミトカゲJr.「!? な、何が起こったのだ!?」
ビカミラー「か、鏡が割れる〜〜〜!!?」
怪人たちの鏡が大音響と共に割れて飛び散り、光と共に
2号・スカイ・Jの3ライダーが脱出した!!
カガミピラニア「な、何だと……!?」
2号「怪人ども、鏡が割れてはもう能力は使えまい! トウッ!」
ビカミラー「お、「おのれ、かかれっ!!」
デストロン戦闘員、アリコマンド、ジンファイターを次々蹴散らす
ライダーたち。
2号「とどめだ、トォーッ!! ライダァァァァキィィィィック!!」
J「J・キーック!!」
カガミピラニア「カ〜〜〜〜ガ〜〜〜〜〜〜〜!?(海面に落下して爆発)」
スカイライダー「スカイスクリュー……」
スーパー1「スーパーライダー稲妻閃光……」
「キ────ック!!」
ビカミラー「ミ〜〜〜〜ラ〜〜〜〜〜!?」
(ふっ飛ばされて地面に激突し、ヨロヨロと立ち上がる)
ビカミラー「……母上……ジンドグマ〜〜!!」(倒れ…爆発)
カガミトカゲJr.「お、おのれ、覚えておれ!!」
J「逃げる気か!!」
だが、逃げるトカゲの前に立ちはだかる1人の戦士……!
カガミ「き、貴様は乾……巧!?」
2号「おお、成功したのか!!」
巧「……」(無言でファイズフォンに入力)
『Standing by』
巧「変 身 !」
『Complete』
輝きながら伸びていくフォトンストリーム!!
カガミトカゲJr.「き、貴様……っ」
ファイズ「俺は……仮面ライダー555(ファイズ)!!」
***ズム=シティ・国会食堂***
レストランで食事中の真司、蓮、優衣。
蓮「……」
優衣「どうしたの?」
真司「恵里さんのこと、心配なんだろ?」
蓮「そうじゃない……色々解せないことがある」
真司「何だよ」
蓮「須藤──シザースや黒いあいつ……リュウガが神崎の意図とは
別に動いているならその黒幕は誰か、とかな」
優衣「……グランショッカーか、話に聞いた地球教?」
蓮「さあな……何よりわからんのは、アクシズ落としで地球を
滅ぼそうとまでした男が大統領に返り咲いたというのに、連邦政府が
何もせず──αナンバーズとの協力体制まで黙認してることだがな」
真司「政治の世界にも色々あんだろ? 難しいことは分かんねー」
蓮「……お前、ジャーナリスト志望だろ(;´Д`)」
優衣「ごめんね、私の記憶がもっとハッキリしていれば……」
神崎優衣が「花鶏」にフラリと戻って来たのは、真司たちの元に
カードデッキが送りつけられて来た次の日のことであった。
神崎沙奈子をはじめ、周囲の人々の優衣に関する記憶も
その日を境に戻っており、真司たちを驚かせていたのである。
ライダーバトル終結から戻って来るまでの記憶は優衣には無く、ただ一つ
言えることは、優衣が「黄泉還り」によって再び現世に還って
来たのでは無いこと(戦死者であることなど条件を満たしていない)だけで
あった……。
真司「ま、地球には手塚もいるし、浅倉や高見沢も大人しくしてるみたいだし、
先輩方にはICPO経由で情報が行くだろうし……俺たちはここで
出来ることやろうぜ」
蓮「ああ……それからな、さっき面白い話を聞いた」
優衣「何なの?」
蓮「襲われた副総監が気がついた時、周囲に白い羽が無数に落ちてたそうだ。
しばらくして消えちまったらしいがな」
真司「……!!(まさか…………美穂!)」
???「へー、あんたたちが『仮面ライダー』?」
真司たちが振り返ると、中学生くらいの少女が立っている。
真司「君は?」
少女「あたしはクェス・パラヤ。ネオ・ジオンのエースパイロットだよ」
優衣「それで、何か用なの?」
クェス「(優衣のことを無視して)見たところ、あんまり安心出来そうにないけどね」
真司「何だよ、それ!初対面の相手に向かって……」
ギュネイ「クェス、ここにいたのか、もう作戦会議の時間だぞ」
クェス「はぁーい。それじゃ、せいぜい大佐の足引っ張んないでね」
ギュネイ「失礼、自分はギュネイ・ガス准尉です。
なにぶんまだ子供なもので……失礼があったのなら自分からお詫びします」
去って行くクェスとギュネイ。
真司「何か、芝浦の女版みたいなガキだよな」
優衣「……」
***聖なる海の洞窟前***
カガミトカゲJr.と戦うファイズ。
/ /
((‖ ) )
(日日 )つ Exeed Charge
│[二|二]
[]_(__)
//
((‖ ) )
⊂日日 )G
/ /,_)
[]___)
∵//∴
∴//∵ ビュィーッ
∵//∴
∴//∴
//∴
/∵
/ /
∴/ ((‖ ) ) /∵
∴⊂日日 )G∵ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
∴/ 彡彡彡 /∵<おりゃぁぁぁぁぁ!!!
八 ∴/彡彡彡/∵ \_______
/∂ヽ ∴/彡彡/∵
(( 〈∬∫∵/彡/∴
_(;゜∀ ∴//∵
\ ∬∫∵ ズゴオオオオオオオン!!
丿丿丿ゞゝゝ
((( 丿川川川 ゝゝ ))
(( (___)__) ))
ビシュイィーン
//二二二
((‖ ) )二二
⊂日日 )G二
/ /,_) 二
[]___)二二二二
八
/∂ヽ___/
/ 〈∬∫〉 /ヽ
/ _(;゜∀゜)/ ヽ ビシュイィ・・・ィィィン
│ \ ∬∫/ │
│ 丿 /丿ゞゝゝ/ ←カガミトカゲJr.
ヽ 丿/川川川ゝ/
ヽ/(___)_/)
/
カガミトカゲJr.「ギャアア……グランショッカー……万歳〜〜っ!!」
(爆発──消滅)
変身を解くファイズ、他のライダーも人間体に戻って
駆け寄ってくる。
本郷「乾くん……」
巧「俺は……戦う、みんなの真っ白な幸せのために……」
一文字「君も我々の仲間……仮面ライダーの一員だ!」
光太郎「よろしく頼む、巧くん!」
アマゾン「タクミ、トモダチ!」
五代(微笑んでサムズアップ)
照れくさそうに笑う巧を捕らえる照準──岩場でアリコマンド狙撃兵が
銃を構えている!!
響く銃声! だが──
アリコマンド「ヒーッ!?」(背後から一刀両断され、銃弾は
空に向かって放たれる)
筑波「!?」
沖「新しい怪人か!?」
巧「!? ……いや、あいつは……」
アリコマンド狙撃兵を倒したホースオルエフェノク、
人間体に──木場勇治の姿に戻る。
巧「お前……!!」
木場「……やあ」
***首相官邸・応接室***
かつて「奇跡のヤン」と呼ばれた男──地球連邦軍提督、
故ヤン・ウェンリーの未亡人であるフレデリカ(イゼルローン
共和政府元主席)が剣桃太郎の元をお忍びで訪れていた。
桃太郎「ご主人とは、一度でいいからお会いしたかった……
地球教とグランショッカーの抗争にさえ巻き込まれなければ……」
フレデリカ「そのお気持ちだけで、主人もきっと喜んでいますわ、総理。
……今日はこれをお持ちしましたの」
ケースが開けられると、そこに入っているのは1枚のディスク。
桃太郎「……これは?」
フレデリカ「主人の遺品を整理している際に発見したものです。
──消息の分からないヒーローたちとの連絡方法、そして
主人が調べていた地球教に関するデータも……」
桃太郎「……!! ありがたい、これがあれば、必ず……」
フレデリカ「ジオン共和国のキャスバル・レム・ダイクン大統領も、
再建されたアクシズで密かにグランショッカー・地球教の双方と
戦う準備を進めてくれています。いつティターンズに攻撃されても
おかしくない状況で……私も、何もせずにはいられなくなったのです」
桃太郎「フレデリカ女史、ご協力感謝します。提督の御遺志はきっと……!」
***聖なる海の洞窟前***
一文字「あの男は…!?」
啓太郎「木場さん…?」
筑波「木場…勇治!!」
沖「一度はスマートブレインの社長の座に就き、
オルフェノクの王の復活を企てた男か!?」
木場の出現に他のライダーたちは皆一斉に警戒するが、
ただ一人、巧だけがそれを制した。
巧「待ってくれ。あいつはもう敵じゃない!」
沖「しかし……」
一文字「どうする、本郷?」
本郷「ここは乾君を信頼して任せてみよう」
志度博士「うむ、本郷君の言うとおりだ。彼の事は信用していい」
筑波「志度博士!?」
手術を終えた志度博士たちが奥から出てきた。
志度「君が木場勇治君だね? 花形さんからはお話は伺っている。
確かに…今の君はもう人類に絶望などしてはいないようだ」
海堂「君にも甥の直也が大変世話になった。さあ、遠慮することはない。
乾君とも積もる話がたくさんあるだろう」
木場「ありがとうございます。でも実はゆっくりしている暇などないんです」
本郷「どういうことだ?」
木場「先のプラントとの戦争でストライクガンダムのパイロットとして
活躍した地球軍のエース、キラ・ヤマト少尉の事は皆さんご存知ですか?」
光太郎「キラ・ヤマト…??」
一文字「後にフリーダムガンダムに乗り換えてからは
ナチュラルとコーディネイターによる争いを止めるため、
三隻同盟軍へと参加した、あのキラ・ヤマト君のことか?」
巧「あいつになら俺も以前に何度か会ったことがある。
キラがどうかしたのか?」
木場「スマートブレインがキラ・ヤマトの命を狙っている…!」
巧「なんだって!?」
木場から突然もたらされた予想外の情報に驚愕する一同。
沖「なぜ君がそんなことを知っているんだ?」
木場「僕がスマートブレインの社長だった時に、
社内の極秘データベースを一通り覗いてみた事があるんです。
スマートブレインの社長だった村上は、地球上からナチュラルを
全て滅ぼした後に始まるであろう、オルフェノクを含む生き残った
非ナチュラル各種族による世界の覇権争いの事まで先を見据えていたんです」
巧「……だからって、なんだってスマートブレインがあいつを!?」
海堂「いや、ありえない話ではない。……(やや躊躇って)こういう言い方も
どうかとは思うが、キラ君はユーレン・ヒビキ博士が生み出した最高傑作である
究極のコーディネイター……言ってみればコーディネイターの王とも
言えるべき存在だ。世界支配を企むオルフェノクから見れば
遅かれ早かれ邪魔な存在には違いない」
本郷「…確かに。それにこれは2〜3日前に電話で
滝から聞いた情報なんだが、スマートブレインの社長の座へ
返り咲いた村上がごく最近になって、極秘裏にヤキン・ドゥーエを
訪れたらしい……」
がんがんじい「するとなんでっか? スマートブレインとザフトが
手を組んだんでっか!?」
本郷「それはわからないが、村上峡児もパトリック・ザラも
ナチュラルに対して抱く憎しみは凄まじいものがある。
その共通点から2人が手を結んだとしても不思議ではないな」
木場「今ここでキラ君を失うわけにはいかない!
乾君、力を貸してくれ!」
話を聞き、黙ってオートバジンに飛び乗る巧。
木場「乾君!!」
啓太郎「ちょっと、どうするのさ、たっくん!?」
巧「決まってるだろ。キラを助けに行く!
あいつをむざむざと殺させてたまるか!」
歳は少し離れてこそいるものの、巧は自分と同じく
ナチュラルと非ナチュラルとの共存と平和を目指して
戦っていたキラに対し共感のようなものを覚えていたのだ。
一文字「慌てるな乾君」
本郷「助けに行く以前に、キラ君が今どこにいるのか知っているのか?」
巧「くっ…それは!」
???「まーちょっと、待ったってーや!」
???「私たちがご案内します…」
本郷「君たちは!?」
168 :
マララー( ・∀・) ◆RQsEeBBpfE :04/10/10 17:29:50
ウェ━━━━(0w0)━━━━イ!!!!
169 :
ライダーマン ◆RrLcQ/S07I :04/10/10 17:31:52
何だこのスレは……
170 :
仮面ライダーV3 ◆wxIVKKZgwo :04/10/10 18:43:04
このSS書いてる奴ってある意味すごいな
ライダーたちの前に現れた二人の人影…。
関西弁を話す高校生くらいの年頃の少年と、
セーラー服姿の長い黒髪の美少女が立っていた。
嵐「私は鬼咒 嵐(きしゅう あらし)…」
空汰「そしてわいがねーちゃんの将来のすいーとらばー♪
有洙川 空汰(ありすがわ そらた)や!」
嵐「……ムッ!」
筑波「君たちは?」
嵐「“夢見・丁姫”が集める“天の龍”に属する者です」
本郷「天の龍? …すると君たちは“七つの封印”のうちの二人なのか?」
空汰「おっ、話が早ようて助かるわ! 天下の仮面ライダーの皆さんに
お近づきになれて光栄やさかい!」
嵐「詳しい話は後です。キラ・ヤマト君は今戦線から離れ、
太平洋上にあるマルキオ導師の小島でラクスさんや
孤児たちと暮らしながら静かに静養しているはずです。
お急ぎを…!」
一方、その頃…
***東京・国会議事堂・地下***
国会議事堂の地下に住む夢見の姫・丁(ひのと)は、
最高の力を持つ『夢見』の少女で、これまで政治家たちのために
日本の未来を予見していた。だが剣桃太郎が日本の総理となってからは、
以前に比べてその負担も減り、ここを訪れる者も少なくなっていたが……
蒼氷「丁姫様」
緋炎「来客でございます」
丁「剣総理ですね。すぐにお通ししてください」
丁を護衛する使命を帯びる
風使いの砕軌玳透(さいき・だいすけ)に案内されて
やって来たのは内閣総理大臣・剣桃太郎その人である。
砕軌「丁姫、剣総理をお連れいたしました」
丁「ご苦労でした砕軌殿。下がっていてください」
人払いを命じる丁。
丁「お久しぶりです、剣殿。その後江田島さまはご壮健で
あられましょうか?」
桃太郎「はい。おかげさまにて塾長も達者でおります。
ところで丁姫、見たところお顔の色が優れないようですが?」
丁「そうでしょうか。貴方がこの国の総理となられてからは、
“夢見”としての妾の仕事も減り、ゆっくりと休ませて頂いている
つもりですが……」
桃太郎「………(じっと見据える)」
丁「フフッ…やはり剣殿は欺けませんね。確かに妾は眠りの中で
未来を垣間見る夢見…」
桃太郎「休まれても真の休息ではない…」
丁「………」
桃太郎「ここ最近の黄泉がえりの騒ぎ、
そして世界、いや宇宙各地での時空クレバスの発生…。
かっての戦いで最愛の夫、恋人、兄弟を亡くしていた者たちの立場、
そして未知の異文明とのファーストコンタクトという観点から見れば、
本来喜ぶべきことではあるが……」
丁「黄泉がえりの奇跡は一度は光の前に滅んだ邪悪な者たちまでも
再び現世へと蘇らせてしまい、そして一の谷博士も仰っておられるように、
時空クレバスは我々の友ではなく、敵も呼び寄せてしまう可能性もあります。
これらは全ていずれ起こるであろう大きな戦乱の予兆であると思うのです」
桃太郎「丁姫、申し訳ありませんが、これからは貴女のお力も
頻繁にお借りするときが来るかもしれません。どうかそのおつもりで…」
丁「喜んで。妾に出来る事であれば何なりと…」
***太平洋上***
巧「それにしても……いつのまにこんなものを……」
立花藤兵衛「どうだ、驚いただろ? 俺と谷くんでコツコツ作ってたんだが、
ようやく完成してな」
谷源次郎「もう一つ…乾くん、格納庫を見てみな」
巧「……!!」
サイクロンやアクロバッター、スカイターボやJクロッサーの横に、
破壊されたはずのオートバジンが、元の姿で……!!
藤兵衛「仮面ライダーたるもの、マシンは大切にせんとな」
藤兵衛、舵をたくみに操る。
波を斬り、洋上をホバーで進む巨大バッタ型移動基地、ライダーキャリアの
姿がそこに!!
ラクス「子供たちは、プリンセスユニオンが責任を持って保護しますわ。
これからクルーの皆さんを集めないと……」
美奈子(変身解除)「あたしたちは、日本のスクランブルフォース基地に
戻って今後の対策を立てます」
キラ「ところで、スクランブルフォースって、一体……?」
健太(変身解除)「学生のヒーローで構成された仲間なんだ。
ハニーさんやレイナちゃん、光くんもいる」
009「ボクはロンドンでグレートやハインリヒと落ち合うことに
なっています……英国政府内に不穏な動きがあると連絡がありました」
結城「キラくん、NYでアムロ大尉と……フリーダムが待っている。
……辛い戦いになるぞ」
キラ「……分かっています」
本郷「……死ぬんじゃないぞ、みんな!!」
ライダーキャリアと(キラ・ラクス・マルキオ導師と子供たちを収容した)
エターナルはNYに進路を向け、
ウイングマンとセーラーVを乗せたウイナアとアトムは
日本へ飛び立ち、009も小型潜水艇で海路ロンドンへ……。
***マルキオ導師の小島***
握手する巧とキラ。
キラ「助けに来てくださって、本当にありがとうございました」
巧「いや、みんな無事なら、それでいいんだ……それに……」
キラ「……分かっています。また、戦いが始まると……」
本郷「キラくん、我々と一緒に来るかどうかは君に任せる……平和な
暮らしを壊す権利は、我々にもないからね」
キラ「……いえ、行きます。ここにいれば、また島のみんなが危険にさらされる
かも知れない、それに……ナチュラルとそうでない者の争いが続けられるなら、
僕は……!」
009「キラくん……」
ラクス「私も……行きます!」
キラ「ラクス……!!」
ラクス「私もプリンセス・ユニオンの一員です……」
ラクス、ポケットから小型の通信機のようなものを取り出し、
スイッチを入れる。
海面が膨れ上がり、浮上する桜色の戦艦……!!
三隻同盟軍の一角を担う戦艦・エターナルだ!
巽防災研究所。
ここには異様な事態を察知したヒーローたちが集まっていた。
巽世界「落ち着け纏!大神君の帰りを待つんだ!」
巽纏「しかし父さん!このままでは東京中が火の海に!」
日向無限斉「巽博士、しかけられた爆弾が100や200程度なら
まだなんとかなりますが、もしその数を越えるとなると…」
巽世界「ああ(頷いて)…面倒な事になります!」
そこへ大神が到着した。
大神月麿「博士!お待たせして申し訳ありません!」
巽世界「待ちかねたぞ大神君!」
大神月麿「爆弾の配置個所は全てこのディスクに記録されているはずです!」
(SE:ディスク起動)
巽世界「こ、これは(パソコン画面を見て驚愕する)!?」
大神月麿「連中の話では、爆弾の配置個所は全部で3000箇所とか!」
日向無限斉「さ、3000箇所!?」
巽世界「不可能だ!それだけの数の爆弾を我々だけで
僅か一晩のうちに全て回収するなど…不可能に近いっ!!」
日向おぼろ「えらい事やで!お父ちゃん!」
椎名鷹介「ちっきしょぉぉ―――!!」
日向無限斉「どこへ行く!?」
椎名鷹介「決まってるじゃんか!」
霞一甲「この上はこの事をマスコミに公表して、一般市民にも幅広く協力を!!」
城戸真司「なら俺も編集長のところに!」
日向無限斉「バカもん!!噂が広まれば、1200万の都民が一斉に東京から逃げ出す事になる!
パニックを起こして東京をメチャクチャにするつもりかっ!?」
野乃七海「じゃあ一体どうしたら!?」
浅見竜也「俺に考えがある…!」
浅見コンツェルン本社ビル…
社員「竜也様!御待ちください!」
警備員「会長は今どなたともお会いにはなりません!」
社員「如何に竜也様と言えどもこのような無礼は許されませんぞ!」
警備員「どうか今日のところはお引取りを!」
浅見渡「待て!」
社員「か、会長!」
浅見竜也「親父…!」
浅見渡「よく来たな竜也。」
同ビル・会長室…
渡「東京を火の海に!?」
竜也「頼む親父!シティガーディアンズを出動させてくれ!」
渡「仕掛けられた爆弾が爆発するのは何時だ?」
竜也「明日の午後11時…!」
渡「無理だ!いくらシティガーディアンズでも
3000もの時限爆弾を配置された場所も解からないのにどうやって!!」
竜也「場所ならもう解かっている!今巽博士達が懸命に場所の記されたディスクを解析中だ。」
渡「…………………。」
竜也「親父!親父は!罪もない多くの人々が地獄の業火で焼け死ぬ事になっても
一向に構わないって言うのか!!」
渡「………もし、シティガーディアンズが乗り出せば、場合によっては
お前が嫌うやり方で臨む事になるかもしれんが、それも承知の上か?」
竜也「ああ、承知だ。」
渡「ならばやってみよう!シティガーディアンズの総力を挙げればきっと何とかなる!」
竜也「親父…ありがとう!」
一方、巽防災研究所でも…
秋山蓮「!?」
城戸真司「お、お前ら!?」
東条悟「僕達も協力しますよ…。」
北岡秀一「スーパー弁護士の僕にかかれば、3000個の爆弾を見つけるなんてあっという間さ。」
佐野 満「ここは仲良くしましょうよ!先輩たちっ♪」
巽世界「よしっ!それではみんな!直ちに捜索にかかってくれ!
爆発のタイムリミットまで時間がない!もし一つでも爆弾が残れば人が死ぬ…!!」
果たして間に合うのか…!?
地球平和守備隊太陽戦隊本部・バルカンベース…
(司令室)
嵐山長官「昨日、惑星Ziガーディアンフォースのクルーガー大佐から
惑星間防衛ホットラインを通して緊急連絡が入った。
ゾイドイヴ跡地からデスザウラーの残骸が跡形もなく消え去ったそうだ。」
鮫島欣也「えっ!」
豹朝夫「何ですって!」
嵐山美佐「この写真を見て。惑星Ziから宇宙光速通信で送られてきたものよ。」
嵐山長官「明らかに、何者かが運び去った形跡がある。」
飛羽高之「あんな巨大な物を誰にも気づかれずに運び去るとは!」
嵐山長官「時を同じくしてGFのフィーネ・エレシーヌ・リネ隊員も姿を消した。
恐らく敵に拉致されたと見て間違いない。」
嵐山美佐「フィーネちゃんだけじゃないわ。宮坂瑠璃ちゃんや
レイン・ミカムラさん、それにミスマル・ユリカ艦長までもが
相次いで姿を消しているの。」
嵐山長官「先日東京都内で発生した、謎の念動波により大多数の市民が
一時的に操られた事件といい、CLAMP学園への侵入事件や
現在謎の勢力により占拠されているアクシズといい、
何かが起ころうとしているのは間違いない…。
サンバルカン!出動せよ!!」
飛・鮫・豹「ハッ!」
ゼロワン「ここが岬ユリ子の墓か。」
ゼロツー「よし。ドリルモンガー、死体を掘り起こせ!」
ドリルモンガー「モンガァァ――!! 任せておけ!!」
???「待て――ぃ!!」
ゼロスリー「何奴!?」
ゼロフォー「ハッ!?お前は!!」
ストロンガー「ハハハハハ!! 天が呼ぶ! 地が呼ぶ! 人が呼ぶ! 悪を倒せと俺を呼ぶ!
俺は正義の戦士! 仮面ライダーストロンガー!!」
ドリルモンガー「ど、どうしてここが!?」
ストロンガー「お前達がかっての戦いで戦死した者達を回収して何かを企んでいる事は
先刻お見通しだ! 初代バトルコサック・白石謙作の墓、
初代イエローフォー・小泉ミカの墓、そして風見先輩の御家族のお墓には、
バトルフィーバー隊、バイオマン、仮面ライダーV3が5121部隊と連携して
既に先回りしている筈だ!」
ゼロツー「おのれ! そこまで読まれていたとは!」
ストロンガー「今は戦いから離れ安らかに眠るユリ子の墓を暴こうとするブラックマグマ!
絶対に許さん!!」
ゼロワン「かかれ――!!」
ストロンガーに襲いかかるマシンマンの大群。
ストロンガー「電気ストリーム!!」
ストロンガーの両腕から発射された高圧電流の渦に巻き込まれたマシンマン達は、
たちまちショートして大爆発してしまった。
ドリルモンガー「ドリル破壊光線!!」
ストロンガー「トォォ――ッ!!(素早くかわしてジャンプ)ストロンガー電キック!!」
ドリルモンガー「ウギャアアア――!!」
ドリルモンガー「巨大モンガァァ――!!」(再生&巨大化)
ゼロワン「ドリルモンガー! 仮面ライダーストロンガーを踏み潰せ!!」
ゼロガールズ達はそのまま撤退する。
そこへ雷雲を突き抜けジャガーバルカンが到着。
バルシャーク「ストロンガー! 後は俺達に任せてくれ!」
バルイーグル「合体!グロンドクロス!」
合体を完了させるサンバルカンロボ。
バルイーグル「太陽剣! オーロラプラズマ返し!」
バルシャーク「オーロラプラズマ返し!」
バルパンサー「オーロラプラズマ返し!」
サンバルカンロボの声「オーロラプラズマ返し!」
巨大ドリルモンガーの胴体を豪快に横切る→大爆発
飛羽高之「ブラックマグマ…やはりまだ滅んではいなかったのか!」
鮫島欣也「たった今5121部隊の善行忠孝司令から連絡があった。
飛鳥五郎博士とメモリー・ジーン博士の御墓は、
快傑ズバットとボーグマンチームがそれぞれ襲撃してきた
ブラックマグマの連中を撃退して守りぬいたそうだ。」
豹朝夫「ブラックマグマめぇ! 今度こそ叩き潰してやるぜ!」
城茂「しかしわからんな。悪の組織の怪人や幹部ならともかく、
なんだってまた俺達の死んだ仲間をわざわざ回収しているんだ?」
少年の声「それは因果律の実験のためにですよ。」
飛羽高之「誰だ!?」
4人が後ろを振り返ると、そこには一体の謎のモビルスーツが立っていた。
城茂「何時の間にモビルスーツが!?」
鮫島欣也「ガンダム!?」
少年の声「はじめまして。僕の名はニコル・アマルフィ…」
少女の声「私は小鳥。桃生小鳥。今は黒い太陽神様にお仕えする夢見よ…」
飛羽高之「答えろ! ブラックマグマは死者を生き返らせて一体何を企んでいる!」
少年の声「新たにクロスゲートパラダイムシステムを完全ならしめるためには
善なる心を持ち、不本意な惨い最後を遂げた幽鬼の無念の波動が必要なんです…」
少女の声「教えてあげる。未来を変えられるのは人間ではないわ。
それが出来る唯一の御方は全能なる神であらせられるのよ…」
飛羽高之「全能なる神!? やはりまだ生きていたのか!」
少年の声「今日はほんの挨拶替わりです。嵐山長官にもよろしくお伝えください…」
少女の声「またいつか逢いましょう…」
機体の中から発する謎の声がそう言うと、謎のモビルスーツ=マグマブリッツガンダムは、
一瞬で姿を消してしまった。そのまま呆然と立ち尽くす太陽戦隊と城茂。
NR@大平透「新たな戦いを前に、巨大な陰謀の影は着実に迫っていた。」
ミラー「女王様、お待たせいたしました。」
ケラー「廃棄される寸前のところを盗み出して参りました。」
ヘドラー将軍「でかしたぞ!」
ヘドリアン女王「オオーッ、これが大首領脳髄のサンプルか。」
アマゾンキラー「女王様、一体それをどうなさるおつもりで?」
ヘドリアン女王「いいかよく聞くのじゃ。デルザー軍団 岩石大首領の
単眼の脳髄も、大首領の仮の姿の一つに過ぎぬ。
しかし大首領の一部である事には違いはない筈じゃ。」
アマゾンキラー「成る程。つまりその脳細胞から、大首領の持つ記憶と
知識と情報を引き出し、全能の神の正体を探るのですね。」
ヘドラー将軍「さすがは女王様。」
ヘドリアン女王「全能の神とヘルサターンが神魔とやらを降臨させて
果たして何をしようとしているのか。この私の妖魔術で
全能の神の真の目的を暴き出してみせる!」
全能の神・謁見の間=アクシズ中枢・神魔制御システムメインルーム…
ヘルサターン総統「白色彗星帝国の先遣隊が地球に近づいております。」
全能の神「知っておる…。」
ヘルサターン総統「ヘドリアンにハマーン・カーン、
そしてズォーダーにも機械帝国ブラックマグマの
真の恐ろしさを思い知らせてやりましょうか?」
全能の神「焦ることはないヘルサターン。反世界への扉が開かれれば、
もはやこの第三次元・人間界などに用はない。
遠からず天界も事態を察知して動き出すだろうが、
その頃には既に手遅れとなっているのだ。フフフ…。」
ヘルサターン総統「御意。」
全能の神「全ては私の計算した通りの方向へと進んでいる。
ズォーダー大帝にも、私の栄光のために一役買ってもらおう。
さがってよい…。」
ヘルサターン総統「ハハーッ…。」
(ギルモア研究所を訪れているのはタキシード仮面こと地場衛、
セーラームーンこと月野うさぎ、そしてセーラーサターンこと
土萌ほたる…)
ギルモア博士「──では、ほたる君もイワンと同じ夢を見たと…言うのじゃな?」
ほたる「……はい。お父様が助けを求めていて、それから軍服を着た女の子が…」
イワン・ウイスキー@001(そう…彼女はミネバ・ザビ。ジオンのデギン公王の
たった一人の孫娘だよ…バビル2世やひびき洸くん…
世界中のエスパーが同じ夢を見ている…)
ギルモア博士「……先日ヒーローたちを危うく同士討ちさせるところだった
あの念波──おそらくビアスのギガブレインウェーブじゃろう
──といい、コム長官やデューク・フリード君が伝えてくれた
白色彗星帝国の動向といい、太陽系…いや、銀河系規模の危機が
迫っているのは確かなようじゃ……」
島村ジョー@009「あの時ティラノレンジャーが獣奏剣のメロディーで
念波を防がなければ…取り返しのつかないことに
なっていました…」
(ギルモア研究所に通信が入る)
キャシャーン「こちらキャシャーン。新たな情報が入った…今から転送します」
NR@納屋悟郎「キャシャーンこと東鉄也の母は、自らをデジタル化して
白鳥型ロボット・スワニーの電子頭脳内に潜み、機械帝国に
決死の潜入をしていたのだ…」
(やがて、ギルモア研究所地下の基地にお茶の水博士・ブライト艦長・
中条長官等の面々が集まり、対策会議が始まった…)
一方その頃、ギルモア研究所の地下にある秘密の会議室では、
正義側の首脳陣が一同に会し、神魔アクシズ攻略を控え、
中に捕らわれている人質救出のための突入作戦の戦略会議の真っ最中…
嵐山長官「これが、アクシズから脱出してきたスワニーやドーリアン次官からの
証言で判明した神魔アクシズ内部の見取り図の一部だ。」
小田切長官「現在人質救出のための奇襲部隊には、ライディーンの
A・N・G・E・L、ザ・ハーツの両チームやセーラー戦士。
ガーディアンフォースのバン・フライハイト少佐に
トーマ・リヒャルト・シュバルツ中尉、それに
00ナンバーサイボーグたちやミクロマンの面々、
天の龍の鬼咒嵐さんや猫依護刃さんも志願しています。」
伊吹長官「その後の報告によると行方不明のマリネラ国王もアクシズ内に
幽閉されている可能性が高い。国王の救出には我が電撃戦隊が…」
バンコラン少佐「(発言を遮るように)いえ、奴はゴキブリ並の生命力を持っています。
たとえドーバー海峡に沈められようが、富士山火口に放り込まれようが、
平気な顔をして無事に帰ってくるような奴です。
わざわざパタリロ救出のために貴重な人員を割くのは、
それこそ時間と経費の無駄というものですよ。
あいつならきっと自力で何とかするでしょうから、
ほっといた方がよろしい。(断言)」
一同「?????」
神魔アクシズ内・全能の神 謁見の間…
ヘルサターン総統「白色彗星帝国の地球遠征軍は、どうやら
太陽系から引き揚げたようでございます。」
全能の神「さしものズォーダーも、大星団ゴズマやマシン帝国バラノイア、
それにフリーザ軍の脅威を背後に抱えている上に、
この神魔アクシズの誇る荷電粒子砲の威力を見せつけられては、
地球侵攻計画を一から練り直さない訳にはいくまい。」
ヘルサターン総統「御意。」
全能の神「我々としても白色彗星帝国ほどの大軍と正面から衝突するのは
得策ではないからな。できれば白色彗星のエネルギーも
アクシズ落としの計画に利用したかったがやむを得まい。
荷電粒子砲がある限り、αナンバーズも迂闊には近寄れまい。
ところでヘルサターン、MA(モビルアーマー)エシュペリアの
開発は進んでいような?」
ヘルサターン総統「技術班におりますテムレイモンガーの報告では、
一両日中には完成いたします。」
全能の神「ドリルモンガーや恐竜モンガーを始め、多くの機械生命体が
倒された今、エシュペリアは荷電粒子砲と並んで、
この神魔アクシズの守りの要となる…。」
190 :
吉田茂:04/10/17 17:40:32
いいかげん板違いなことに気がつきなさい
ギルモア研究所…
神魔アクシズの荷電粒子砲発射と白色彗星帝国艦隊撤退の報は
ここにも届いていた。
嵐山長官「ガトランティス軍は地球圏から去ったが…。」
ギルモア博士「一難去ってまた一難とはこの事じゃ。
観測された神魔アクシズの荷電粒子砲の威力は
惑星ZiのDrディから送られてきたデータにある
旧デスザウラーのそれを遙かに上回っておる。
すまんが009、一の谷博士を迎えに行ってはくれんか?」
島村ジョー@009「一の谷博士をですか?」
ギルモア博士「今は地球の科学者の英知を結集して、何としても
神魔アクシズの荷電粒子砲に対抗しなければならん。
そのまとめ役には一の谷博士にお願いするつもりじゃ。」
バンコラン少佐「では私も島村君に同行して、一緒に一の谷博士を
迎えに行きましょう。」
島村ジョー@009「お願いします。」
バンコラン少佐「で、一の谷博士は今どちらに?」
一の谷博士の研究所地下秘密施設…
島村ジョー@009「これがホーリーブレインウェーブシステム…」
バンコラン少佐「いつの間にこのようなものを完成させていたとは。
さすがは一の谷博士。」
一の谷博士「いや、これはまだ完成ではない。12人のエスパーの力を介して
24人の正義側天才科学者の脳波を宇宙まで飛ばすためには
まだまだ調整が必要だ。」
バンコラン少佐「では私はロンドンのMI6本部に連絡して、極秘裏の内に
装置をバルカンベースまで運搬する手筈を整えましょう。」
一の谷博士「よろしくお願いする。ホーリーブレインウェーブシステムこそ
神魔アクシズのギガブレインウェーブに対抗する最後の切り札なんだ。」
(バンコラン少佐、退室する)
一の谷博士「ところで島村君。バンコラン少佐は筋金入りの現実主義者だと聞いたが?」
島村ジョー@009「ええ、僕もそう聞いています。」
一の谷博士「例え現物を直に目撃したとしても、宇宙人や怪獣、霊魂の類を絶対に
信じようとしないと聞くあの少佐が、よく我々に協力してくれるものだ。」
島村ジョー@009「MI6上層部からの指示もあるんでしょうけど、
表向きの主義主張はともかくとして、実は案外
未知の存在を受け入れているのかもしれませんよ。
なんでも少佐のお知り合いのどこかの国の王様が、
とても人間離れしている方だそうで…」
(神魔アクシズ内・反主流派の秘密会合…)
ゲルサドラ「…ハマーンがゼロガールズに身柄を拘束されたようだな」
ゴーゴン大公「ピースクラフトの小娘など放っておけばよいものを」
ブラフマー・ビシュヌ・シヴァ「頼みの綱の」
「白色彗星帝国も」
「あっけなく撤退してしまった」
カオリナイト「くっ…白色彗星帝国との全面衝突の混乱に乗じて
一気に破壊五暴星とヘルサターンを倒し、
神魔アクシズをジャックする計画も、このままでは…」
???「何ならわしらが手を貸そうか!」
???「土萌教授の脳を取り戻したいのであろう…」
???「決して損はさせないぜ! フハハハハ!!」
ケルサドラ「何奴っ!?」
バンリキ魔王「蛮力!バンリキ魔王!」
イナズマギンガー「宇宙のガンマン!イナズマギンガー!」
軍師レイダー「死霊界の軍師レイダー…」
カオリナイト「お、お前たちは!?」
神魔アクシズ…
ルーシュ「誰だ、そこにいるのは?」
軍師レイダー「くくく…お初にお目にかかる…
わしは死霊界の軍師レイダー…」
ルーシュ「死霊界の軍師レイダーだと?」
軍師レイダー「忠告しよう…ルーシュ・デ・モン…
汝の星はこれまで覇者の輝きに満ち溢れてておった…
しかし…今はどうだ…
己の知らぬところで全能なる神の掌の上で玩ばれ…
その輝きは次第に失われて来ておる…」
ルーシュ「フン! 何を世迷い言をっ!」
(一方、ウルベ少佐の私室にもイナズマギンガーが訪れていた。)
ウルベ少佐「貴様らの考えそうなことぐらいわかっているぞ!
私と機械帝国との仲を裂き、あわよくば自分が
神魔アクシズを手中に収めるつもりだろうが!」
イナズマギンガー「おめぇさんも頭が固えぃな。いいかよく聞けよ。
俺も昔ヘルサターンや全能の神にひどい目に遭わされたんだ。
俺はおめぇさんのことを心配してやってるんだぜ。」
ウルベ少佐「余計なお世話だ!」
バーサと守護獣がブラキオンを復活させるために去っていき。
バルカンベースへ向かう一行のもとに嵐山と夢野が駆けて来た。
嵐山「君達、大丈夫か?」
夢野「何はともあれ、もとに戻って良かった」
ブライ「すいませんでした長官。俺達が付いていながら、こんな事になってしまって」
芝「いや、全く長官、迷惑かけて申し訳ありませんでしたな」
嵐山「いや、無事ですんで良かった。とにかく、色々話を聞きたいから
中に戻ろう」
夢野「そうですな。Kの事もありますし」
ブルドント「ククク。イイヨイイヨー。早く棺桶の中に戻りな」
カメラトリックから中継される映像を見ながらブルドントは楽しそうに言った。
ブライ「じゃあ、みんな基地に戻ろう」
彼等がバルカンベースに戻ろうとした、その時であった。
『みなさん待って下さい』
どこからか、彼等を呼び止める声がした。
優子「何、今声?」
ボーイ「おい、あれを見ろ」
ボーイがそう言い、海上を指差すと。
海面が泡立ち、海中から巨大な女神像が出現した
ジュピター「何、あれ」
夢野「あれは一体・・・」
芝「あれはマザー」
嵐山「マザー。それは一体なんですか?」
芝「Kの生みの親、おっ母さんですよ」
夢野「Kの生みの親」
そう、この女神象がKの生みの親、マザーであった。
芝「マザーよ。一体どうしたってんだ」
突然あらわれたマザーに向かって、芝刑事が尋ねた。
マザー「みなさん、バルカンベースに戻ってはいけません。芝刑事。
貴方達の体内に爆弾が埋め込まれています」
「なんだって?」
それを聞いて、その場にいた者は全員驚きの声を上げた。
ブライ「・・・そこっ」
その時、なにかに気付いたブライが空に向かって短刀を投げると火花と共に
光学迷彩の解けたカメラトリックが破壊されて落ちてきた。
ゲキ「くっ、今まで監視されていたのか!」
ブライによってカメラトリックは破壊され、映像は途切れた。
マルチ「ブルピー!」
ブルドント「グヌヌ。気付かれたか。だが、奴らに仕込んだ爆弾の量なら
あの場所でもバルカンベースを破壊可能だ! 嵐山も外に出ている今がチャンス。死ね!」
そう言い、ブルドントは起爆装置のスイッチを入れた。
ブルドント「んっ?」
だが、起爆装置は何の反応もなかった。
マルチ「大変よ、ブルピー。起爆装置からの電波が妨害されてるわ!」
ブルドント「何だって!?」
ブルドントが起爆装置のスイッチを押した時と、ジュウレンジャー達は、
マザーから発せられた光を浴びていた。
芝刑事「マザー。この光は一体なんなんだい?」
マザー「この光で、起爆装置の受信を無効にしました。みなさん、今のうちに
私の中に来て下さい。私ならみなさんの爆弾を取り除く事ができます」
嵐山「みんな、行ってくれ」
ブライ「分かりました」
芝刑事「マザー。Kの事なんだが・・・」
マザー「Kも一緒に連れてきて下さい。Kのデーターは、Kから常時送られて来ている
ものをバックアップしてあるので、そのデーターを入れればKはもとに戻ります」
新条「芝さん」
芝「ああ、K良かったな」
Kを見つめる芝刑事の目から涙がこぼれた。
>>90 はるみ「…なんだ、あいつ?」
陽子「分からんち…それより、晃君は?」
晃「おーい、こっちこっち!!」
アキラ「晃君!」
鶴姫「よかった…無事だったのね」
聖羅「ったく、心配させんなよ」
晃「ゴメンゴメン…ん?どうしたんみんな?」
サキ「晃君…そのベルトは?」
晃「ん?これ?ちょっとな…」
タケル「(晃君が…あの謎のライダーなのか?)」
モモコ「いずれにしても、ここでは収穫なし、か。どうしよ?」
タケル「一旦バルカンベースに報告しよう。みんなを助け出すのはそれからだ」
―神魔アクシズ―
ヘルサターン「出動だ、ルーシュ・デ・モン!!」
ルーシュ「ん?…まだエシュペリアが完成していないぞ。」
ヘルサターン「完成次第、向かわせる。 いいから行け!!」
ルーシュ「……必ずだぞ!!」
実はこのヘルサターンは軍師レイダーが化けていた。
(SE:変身解除)
軍師レイダー「ふふふふふ……」
ルーシュ「フハハハハ! 貴様等の力はそんなものかライディーン!!」
ライディーン・イーグル「ルーシュ! 瑠璃は! 瑠璃は無事なんだろうなっ!!」
ルーシュ「あの小娘のことなら心配するな! まだ殺しはせん!」
ライディーン・イーグル「瑠璃を返せええええぇぇぇ!!!!」
ライディーン・コンドル「待てイーグル!!」
ルーシュ「フン!」
(SE:衝撃波発射)
ライディーン・イーグル「うわあぁぁぁぁ!!!!」
ライディーン・クロウ「くっ…このままではやられるっ!」
ライディーン・ファルコン「…!? あっ!あれはっ!?」
ライディーン・アウル「『勇者』ライディーンかっ!」
ライディーン・ダイノ「コープランダー隊が駆けつけて来てくれたんですね!」
神宮寺力「待たせたな! 『超者』ライディーンのみんな!」
ひびき洸「いくぞ超魔め!!
念動光線!!
ゴォォォォォォッド ・ アルファァァァァッ!!!!!!!!!!」
ルーシュ「ば、馬鹿なっ!? ぐっ…ぐわあぁぁぁ!!!!!!」
ベーダー魔城…
(
>>194の様子を水晶球を介して見物しているヘドリアン女王)
ヘドリアン女王「アハハハハ! 私の睨んだ通りじゃ!」
アマゾンキラー「それでは女王様、またも機械帝国に内乱の兆しが。」
ヘドリアン女王「ウルベもルーシュも口では強がっておるが、
内心では明らかに動揺し始めておる。」
ヘドラー将軍「女王様の読み通りならば、内部抗争に発展するは必定。
我等ベーダー一族はこのまま高みの見物を決め込み、
各派勢力が弱った時点で再び機械帝国に乗り込み、
神魔アクシズの主導権掌握を宣言する。」
(ヘドラー将軍の言葉に、女王も満足そうな笑みを浮かべる)
アマゾンキラー「しかし果たしてそう上手くいくのでしょうか?
私にはあの全能の神が何か企んでいるのではと…」
ヘドリアン女王「何じゃアマゾンキラー。これも全能の神の計算の内だとでも申すのか?」
アマゾンキラー「いえ、そういうわけではございませんが…」
ヘドラー将軍「案ずるなアマゾンキラー。我々には全能の神と対決する上で切り札がある。」
ヘドリアン女王「その通りじゃ。この大首領脳髄のサンプルが
私たちの手中にあるかぎりはな。アハハハハ!!」