「は…ぁ」
鏡を背にしてうずくまり陰茎を指で撫で擦る。久々の愛撫に歓喜するかのように、それは膨張していた。
怒張を弄るもう一方の手で胸の突起を刺激する。
「……っ」
切なげな吐息が漏れる。今まで耐えてきた反発か、普段より性感が敏感になっているようだ。
急げばすぐにでも達することができるだろう。
しかし、そんなもったいないことをするつもりはさらさらなかった。
この三日間、焦らしに焦らされたのだ。例え当人にその気がなかったとしても。
少しでも長く、快楽に溺れていたい。
少しでも長く、彼女の淫らな姿を妄想したい。
「は……ん、ミ、リアさん…んぁあ」
彼女の肢体を脳裏に描く。
(ア…なんで…いっつも、あんな格好……Tシャツだけだなんて…ウチを、誘ってるんですかぁ…?)
裾から伸びる太もも。
温かかった掌。
柔らかそうな胸。
その全てに陰茎を擦りつける姿をイメージする。
「…んぁ、はあん……イイです、ミリアさ…あっああん♪」
気分が高揚し、両手の挙動が激しくなる。
陰茎を握る手が亀頭を撫でる度に、粘着質な水音が浴室に反響する。なんて……イヤらしいBGM……
「っふ、ぅうん…ウチ…濡れてる……濡れてるのお…」
自らが発する淫靡な現象にブリジットは酔い痴れていた。
胸への愛撫をやめ、今度は陰嚢に手を差し伸べる。
シャワーを浴びてすっかり柔らかくなったそこを、舐めるように揉みしだく。
くすぐったいようなもどかしい感覚。
「ふっ…んあ…ぁ…はぅぅん♪」
陰茎に走る刺激的な快感と陰嚢を包む優しい快感にブリジットは身悶えた。
全身はじっとりと汗をかき、横髪がうなじに張りついている。
「あっダメ…まだ……」
高まる射精感に手の動きを緩めた。もう少し、この卑猥なひとときを楽しんでいたい。
ミリアが屈んだときの姿を思い出す。裾からチラチラと覗く薄い布。
(あの下に、ミリアさんの大事なトコが……)
子供であるブリジットにはそこがどんなところかまでは想像できない。
だが女性がもっとも感じる部位だということは知っていた。誰に教わったわけでもないのに。
(…ウチの指が、ミリアさんのを触ってる……)
そこはきっと、自分と同じように濡れていて、卑猥な音をたてるんだ。
そして……彼女もきっと淫らに喘ぐのだ。今の自分と同じように……
「ああ、綺麗な声…感じて、もっとウチの指で感じてえ!」
妄想に合わせて力強く陰茎をしごき上げる。あとはもう高みに昇り詰めていくだけだった。