人形

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1GUIGNOL


僕は、人形。

真夜中に不気味なスレを立てないでくれよ・・・
3神 ◆sd7woWWATQ :03/05/08 01:09
質問してもいいですか?
髪の毛伸びますか?
髪とか伸びるの?
>4-5
ケコーン。おめ。
7神 ◆sd7woWWATQ :03/05/08 01:11
>>4-5
ケコーン
86:03/05/08 01:11
俺は神とケコーンしてしまったのか!!
9神 ◆sd7woWWATQ :03/05/08 01:12
>>6-7
ケコーン。自分が入るけどね。
10神 ◆sd7woWWATQ :03/05/08 01:14
人形と関係ない話多そう。
11GUIGNOL:03/05/08 01:15
>2
立つなと言われた。
座りつづければ良いようだ。僕は常に従順であろうとする。

>3
人形にききたいことがあるのなら。
たとえ貴方が神でも悪魔でも。

>4
放っておいたらのびる。

>5
貴方に、好きなように切って欲しいなと思うが、
それは口には出さない。
刃物は、何かを呼び覚ます。
実は北島マヤ
13神 ◆sd7woWWATQ :03/05/08 01:23
人間から人形になるという現象は起こりうるのですか?
またその逆も起こりうるのですか?
14以上、自作自演でした。:03/05/08 01:24
ウソつくと鼻が伸びますか?
15GUIGNOL:03/05/08 01:28
>6
短い言葉を耳元で聞いた。意味が分からない。
4と5を賛美しているようだが、その理由が分からない。
分からないなりに、僕は座っている。

>7
神も同じことを言っている。つまりそれは教えなのだろうか。
それとも救いなのだろうか。
どうも違うようだがどこが違うのかは、分からない。
分かる必要はないと、神が言っているように、僕には聞こえる。

>8
驚いている。
僕の髪が気になるのか、僕の神が気になるのか。
僕は黙って自問自答を繰り返す。

>9
なるほど、位置関係が問題となっているようだ。
神の手が伸びてきた。
僕の髪の中に入ってきた。
強く引っ張られた。

>10
続け様に
僕と関係がないと言われた。
それはよく言われる。先日も僕を拾ってくれた少女が
あれとは関係がない、と僕を捨てたから。
16GUIGNOL:03/05/08 01:37
>12
僕の名前はそれではない。
しかし貴方が僕をそう呼ぶならば、
呼びたいように呼べばいい。

>13
神が僕の髪を掴んだまま問い掛けてくる。
痛い。が、されるがままに僕は考える。
僕は人形と呼ばれている。
人間ありき。それを模した人形ありき。

>14
伸びないが、伸びるようにと鼻をつままれたことならある。
息苦しかったが、貴方が楽しそうなので
黙っていた。
17月影千草:03/05/08 01:45
マヤ! 神聖な舞台で人形の貴女が涙を流すとは何事です!
前世は犬ではなかろうか。
19以上、自作自演でした。:03/05/08 01:49
土は土に・・・・
人形はただの人形に還んな。
20GUIGNOL:03/05/08 01:58
>17
貴方は僕をマヤと呼ぶのか。
そして舞台の上で、僕は貴方に怒鳴りつけられ、
途方にくれた。
涙は神に髪を掴まれ、生理的に流れたものだ。
止められなかった。

>18
貴方に占ってもらえるのは楽しい。
僕は前世には興味がないが、
僕が誰の為につくられたのか、少し気になる。
少女は、いつのときも占いが好きなもの、
占いの好きな貴方の為に、作られたのかもしれない。

>19
土に埋められた。涙は、出ない。
そういうプレイを好む人を、他にも知っている。
呼吸は、なんとか出来るようにしてくれたが、
湿っぽいのには閉口する。
ふしぎなおどり踊れますか?
22GUIGNOL:03/05/08 02:34
>21
丁寧な口調で、貴方は僕の脇腹をくすぐった。
身体が、少しおかしな方向にねじれた。
さっきとは、違う涙がにじむ。
めったに、そんなふうに接してもらえないからだ、
とは言いたくても言えない。

熱く焼けたアスファルトの上に裸足で立たされたとき、
ふしぎな踊りを、踊った気がする。
僕の足の裏は、今もまだ、焼けただれている。
ギニョールかぁ…久し振りにこの単語聞いた。懐かしい。
次のテンプレを使った自己紹介をお願いします。

名前 :
年齢 :
性別 :
職業 :
趣味 :
恋人の有無 :
好きな異性のタイプ :
好きな食べ物 :
趣味 :
最近気になること :
一番苦手なもの :
得意な技 :
一番の決めゼリフ :
将来の夢 :
ここの住人として一言 :
ここの仲間たちに一言 :
ここの名無しに一言 :
笑いますか?
26以上、自作自演でした。:03/05/08 21:32
元ネタはなんなのでございますか?
27神様人形:03/05/08 22:05
>2
BOOOOOOO
>3
これ……わたしの信じる神様…
>4-5
まだ決めてない(即答)
>6-9
祝福するぜ、4人とも
>10
No………それは人形スレではない
>11
世話になるぜ、GUIGNOLさん
>12
No……北島三郎ではない
>13
教えてあげません
>14
ピノキオは特別なんだッッッ!
28神様人形:03/05/08 22:05
>17
紅天女とはなんぞや。36時間考えよう。
>19
Boooooooooo
>21
え?そんなんできるんですか?
>23
>>23………遅すぎたぜ
>24
名前 : モハメド・アライj.r.の人形
年齢 : 裏面に記入
性別 : No………性別など無い
職業 : 裏面に記入
趣味 :裏面に記入
恋人の有無 : 人形だし
好きな異性のタイプ :へイッ!
好きな食べ物 : ひとのいのち
趣味 : 裏面に記入
最近気になること :末堂はどうなったんですか?
一番苦手なもの : 急激な温度変化
得意な技 : まだ決めてない(即答)
一番の決めゼリフ :まだ決めてない
将来の夢 : モハメド・アライ流格闘術の完成
ここの住人として一言 : あんたを尊敬している
ここの仲間たちに一言 : ジャックは!?
ここの名無しに一言 : っていうかオリバは何のために(ry)
>25
Boooooo
>26
まだ決めてない
>27-28
そんな人形捨ててやる
生爪を剥がすぞゴルァ
31GUIGNOL:03/05/09 00:44
>23
貴方は、僕の名を正しく呼んでくれた。
マヤ、も嫌いではないが、舞台上で演じたり、
ラーメンを食べながら台詞を呟いたりは、
できないからだ。

そして貴方は、ひとり単語の温度を懐かしみ、
僕を置いて行ってしまった。
造り物ならば造り物らしく、運命に従容たれよ。
このThe-Oの如くに。
33GUIGNOL:03/05/09 00:57
>24
名前と、僕が人形だということに飽き足らず、
貴方は僕にテンプレなる玩具を与えた。

…自分自身を紹介する術が、これほどあるとは
思いもしなかった。
何からはじめればいいのか、僕は混乱し、
黙りこくったまま、僅かに俯いた。

業を煮やした貴方は、力任せに僕の服を引き裂いた。

僕の身体に残された無数の傷痕に、
戦慄する貴方を、
ただじっと、見つめる。
良スレなのか迷スレなのか。
35GUIGNOL:03/05/09 01:07
>25
貴方が僕を笑わせてくれるなら、僕は笑うことができる。
でも、自分では、それで笑えているのかどうかは
分からない。
貴方の笑顔から、自分が笑っている顔を
想像してみる。

難しい。

むかし、感情の振れ幅が少ないお前に、と
付けられたこの名を持つ僕だから。
36以上、自作自演でした。:03/05/09 01:08
http://www.geocities.co.jp/AnimeComic-Palette/4393/index3.html?

私の顔ってロリ系似合うよね?ロリ系だって言われたんだけど…
そうだったらゴスしようかな?みんなの意見待ってるね♪
37以上、自作自演でした。:03/05/09 01:10
>>36
キモイから帰れ。
38GUIGNOL:03/05/09 01:18
>26
貴方の目の前に、昨日から座りつづけている人形。それが僕。
そのほかに、なにがあるというのだろうか。

僕にはついぞ持ちえないが、探求心を持つ貴方は、そっと探し始める。
そして、ごく近いところに伏せられ埋もれた答えを、見つけ出すだろう。
僕には何も言うことは、無い。
貴方が好む方法で、僕に接してくれても、くれなくとも。


>27
お前も、カネで買われたのか。
よろしくなどと言うモノには、何の感情も芽生えない。
39GUIGNOL:03/05/09 01:26
>29
僕は幾人もの人々に、何度も拾われ、何度も捨てられた。
同じ人に拾われることは、あまり、無い。

「何故なら、この者は、打たれ、苛まれ、虐げられるために存在し、
正しい人間であるならば、二度とこの者に接触するべきではない」

そのような意味合いの文章を、僕の身体に刺青で刻んだのは、
誰だったか。
40以上、自作自演でした。:03/05/09 01:28
41GUIGNOL:03/05/09 01:34
>30
貴方は、僕の身体の両脇に、だらりと垂れ下がった両腕を
持ち上げた。
まともに残っている爪は、ふたつしか、なかった。

そしてまた、涙が流れたが、声は微かにしか、
出なかった。

声をあげることで、激昂する人がいることを、
僕は知っている。
42GUIGNOL:03/05/09 01:42
>32
天啓、もしくは、福音。
僕はその言葉を押し戴いて、そのままゆっくり眼を閉じた。

両手の、傷みが遠のいてゆく。


>36
鏡を見ればいい。
僕は自分のご面相が、どんなであろうと構わないが、
貴方は貴方のしたいことを、したいように、すればいい。
そうして、貴方は自分だけを見つめ、外界から自分を切り離し、
僕をも切り離した。

>37
昨日から、座りつづけていたせいで、動きづらい。
はっきりとした帰る場所を、おそらく一生涯持たない僕は、
また途方にくれ、そのまま
瞑目した。
43GUIGNOL:03/05/09 01:45
>34
僕の拙い思考の間隙に、入りこんだ貴方は、
考え始めた。
決定し、命令し、そして僕を支配するのは、貴方だ。
ただ、従順に、なすがままに
ここに、いる。
44以上、自作自演でした。:03/05/09 02:31
とりあえず洗おう。
全部洗おう。

ゴシゴシ、ゴシゴシ。
45GUIGNOL:03/05/09 02:40
>44
貴方に手をひかれ、僕は立ちあがった。
そして、コンクリが剥き出しになった床のある、
四角い部屋へ連れていかれた。

頭から湯をかけられる。
殴られた傷には、良くないらしいが、
貴方が冷たいのは、良くない。

排水溝に、泥水と垢の混じった汚水が流れてゆく。

泡が、環を描く。

見とれて、僕は、声が出なかった。
老婆心から、トリップつけれと言ってみるテスト
47以上、自作自演でした。:03/05/09 05:00
洗ったな???
では拭け。
徹底的に拭け。
拭きまくるのだ。
自らの意志を以って生きる事が出来ぬ者は、死んでいるも同然だ。
違うかね?
楽器、ひける?
今だ50ゲトー …手当てしようか?ん?
私の犬になれ。
52すみれ:03/05/09 22:07
モモ?モモなの?
53GUIGNOL ◆666/CuXNuE :03/05/10 00:44
>46
言われたとおりにやってみたが、これで合っているのか、
すこし、居心地が、悪い。

昨日、貴方に髪を洗ってもらった時に、
僕の首筋にその数字が、刻まれていたのをみて、
何も言われなかったのは、何故だろう。

ああ、自分の身体なのだから、どこに
どんな文字が刻まれているかは
知っている。
54GUIGNOL ◆666/CuXNuE :03/05/10 00:49
>47
まだ、身体から雫がぽたぽたと、流れ落ちている。

僕は手に持ったままの布で、
床を拭きはじめた。
剥がれた爪から、血が流れ出る。

僕の身体から落ちる水滴と、
血が混じる。

僕が手に持っていたのは、僕の着ていた
襤褸切れだった。

泥と、血と、水滴。
55GUIGNOL ◆666/CuXNuE :03/05/10 00:52
>48
違わない。

そして、脇目もふらず床を拭きつづける僕の、
身体から流れ出る血と、汗。

生理的に、流れる涙。

毎日、排泄される糞尿。

それらをもってしても、
やはり僕は死んでいるのか、生きているのか、分からなくて
床を、拭きつづける。
56GUIGNOL ◆666/CuXNuE :03/05/10 01:07
>49
そして貴方はおもむろに、立ちあがり、
床を拭く僕を置いて、隣の部屋へ行ってしまった。

手に、工具箱を持った貴方は、
中からハンマーを取り出した。

床を拭く僕の手を、そっと掴むと

フォルテで叩きつけた。


僕の身体から、奏でられる音楽は、
僕自身は聞きなれたものだったので、
新鮮ではなかったが。

フォルテ、その後は焼けつくように、
コンフォーコ
ギズモ・ギア・ギアス!露より生まれし者に命ず…
古の使命に従い、汝、その力を解き放つべし!
58GUIGNOL ◆666/CuXNuE :03/05/11 01:47
>50
ともかく、しばらく気を失っていたようだ。
目が覚めると、左手に包帯が巻いてあった。
貴方は、僕の利き腕のことを考えて、
わざわざ左手の骨を折ってくれたようだが、
僕は両方の手を、同じ程度使うことができる。

自由な右手で、包帯に触れる。

清潔な、色。
59GUIGNOL ◆666/CuXNuE :03/05/11 01:54
>51
僕は、思い出そうとする。
犬が、どんなだったかを。なのに、犬をなかなか思い出せなくて、
慌ててベッドから床へ転げ落ちた。

そのまま、四つん這いになる。

落ちた拍子に、白い包帯がすこし解けた。

そして、僕は鮮明に思い出す。
年老いて、死にかけた犬が、通りをふらついていた姿を。
その首には、白い縄が、掛けられていた。
真似て僕は、床の上をふらつく。

足が、もつれる。
60GUIGNOL ◆666/CuXNuE :03/05/11 02:09
>52
僕は今、老犬の振りをするので精一杯だ。
その名が、僕の思う老犬であるならば、
そうなのだろう。

まとわりつくのは、趣味じゃない。

しかも、今僕は、死への旅路を彷徨する
老犬なのだ。


僕の動作に呆れた貴方は、新聞をつかみ、
テレビのスイッチを、入れた。
61GUIGNOL ◆666/CuXNuE :03/05/11 02:35
>57
貴方は老犬の振りをする僕を尻目に、
テレビの横にある棚から、四角いケースを取り出した。

注意がそれる。

ケースの中から、薄いディスクが現れた。

僕の注意がそちらに引き寄せられる!

貴方はその薄いディスクを、灰色の箱へしまいこんだ。
僕は、落胆した。
テレビからは、得体の知れない画像が、延々と
垂れ流される。
一瞬にして興味の対象を削がれてしまった、
僕を置き去りにして。
いつも怖い時間にレスしてるねえ…。
63GUIGNOL ◆666/CuXNuE :03/05/11 02:50
>62
貴方は、テレビの画面と僕とを、交互に眺めつつ、
そう呟いた。

もう、老犬と薄いディスクからは
なんの面白みも感じないので、
僕は貴方の脇に座り、じっと考える。

僕は、怖いという感覚を、上手に掴めないのだが、
どうしてだろうか。
今は、貴方の体温が真横にあるから、
よけいに、怖いという情動からは、遠い。
休日出勤、むなしいよ〜、お疲れモードだよ〜
女形ですか?
66以上、自作自演でした。:03/05/12 00:30
そろそろGUIGNOL ◆666/CuXNuEがレスを返す頃だが。
あげてみるか。
君・・・クビ。
68GUIGNOL ◆666/CuXNuE :03/05/13 01:15
>64
帰ってくるなりそう言うと、僕に新聞を投げつけ、
脱ぎ捨てた上着までついでに、投げつけた。

新聞も、上着も、床の上で
僕と一緒に、所在なげな顔をしている。

次は、丸めた靴下が飛んできた。

よけたら、蹴られた。

僕は、報復とばかりに、貴方の裸足の甲に
くちづけた。

でも、貴方は本当に疲れていたようで、
それ以上何もせず、浴室へ消えてしまった。
69GUIGNOL ◆666/CuXNuE :03/05/13 01:22
>65
風呂から出てきた貴方は、打って変わって
上機嫌だった。
土産があると言う。

紙袋を開けると、中には着物が入っていた。

裸でウロウロされてはかなわん

と、着せられた。
しかし、僕も着物の着方はよく分からないし、
貴方も分からないようだから、
結局僕は、卓球でもはじめそうな、かっこうになってしまった。

僕には、まったく似合っていないが、
華の模様が、とても美しいので、ながめていると
良い気分になれる。
70ジャイアン:03/05/13 03:42
おう、それじゃーオレは野球してくっから。
店番きちんとやっとけよな。
>66
浮沈には、人の生き様を垣間見るような
気もするが、
もちろん同義ではない。

そして貴方があげてみるというならば、
僕は、












・・・確かめたでしょう?


沈黙の海に沈んだ
僕の思考は、軽々と飛翔する。
>67
なんとも律儀な貴方は、僕を拾った場所まで来て
再び、僕を捨ててくれた。

繁華街の片隅にある公園、
その近くの路地の突き当たりに
積み上げれた段ボール箱があり、

その中に入れられた。
僕を

打ち苛み傷つけ啼かせ
僕の

血を流させてくれる人は
いないのだろうか。
やっぱりこの時間にレスするのか……
側にいて欲しいのに・・・
エッチでいいなあ。このスレ好き。
76ディオ:03/05/16 16:35
親指をッ!
目の中に突っ込んでッ!
殴り抜けるッ!!
雉も鳴かずば撃たれまい
78GUIGNOL ◆666/CuXNuE :03/05/17 00:35


やはり、住みなれた場所は
居心地がいい。雨さえ降らなければ。


折を見て、話そうとは考えていた。

誰かが「辞めろ」と言うまで、
延々と貴方と僕との関係を語りつづけるつもりだった。
捨ててくれた貴方には、感謝している。

僕の知名度の低さは、押して知るべし

普通の生活をしている人なら、
まず、僕の名を耳にすることも
僕を拾うことも無いだろう。

ところで、僕は「人形(ギニョル)」と呼ばれている。
源氏名とでも言うのか、ともかく自分で付けた名ではないが、
そう呼ばれている。
自分には関心が無いから、どうでもいい。

ヒト科のオス、現時点では、薄汚れた段ボール箱の中
安物の着物を一枚着せられて、
うずくまっている。
79GUIGNOL ◆666/CuXNuE :03/05/17 00:48
>70
いい大人のくせに、何をやっているのか。

肥えた小学生の振りをして、
汚らしい僕に、接客をしろ、などと。

客を取れ、と言われたことは
幸いにして今までに無かった。
貴方の提案は、それはそれで、新鮮な
ものかもしれない。

ただ、僕は何も言わないし
何もしない。

僕に客引きをつけないなら、
僕はただ、じっとここで、拾ってくれる人が現れるのを、
待つ。
80呪いのデーボ:03/05/17 19:31
ヘイッ!人形!
キンタマ噛み切ってやるぜ!メーン!
81GUIGNOL ◆666/CuXNuE :03/05/18 04:15
>73
決めているわけではない。
朝焼けの中で

眠たそうな小鳥の声を聞きながら
静かに落ちる露を舐めながら
悪酔いした紳士の吐瀉物を眺めながら

ぼろ布をまとい蠢く愛しき隣人たちと
話しをすることも、ある。

でも、僕は思う。
人形は夜中になると、
饒舌になるような、
そんな生き物ではないのかと。
さあ 朝が明ければ 夜の代償が訪れる
83GUIGNOL ◆666/CuXNuE :03/05/19 01:51
>74
僕は昨日の昼間から、本を読んでいる。
公園に住まう教授風情の男から
一冊の本を、もらったのだ。

ひとの心の動きについて
分かった風な羅列。
文字を追うことは、退屈しのぎになる。
有益な、時間の浪費だ。

夜になると、灯りを求めて
ねぐらの路地裏から抜け出し、
公園まで出てゆく。

本を読む。

傍にいて欲しいなら、
傍にいてくれる犬か猫を飼うといい。
と、この本には書いてある。
僕はそうは思わないけれど。
84GUIGNOL ◆666/CuXNuE :03/05/20 02:12
>75
好き、という感情。

それが執着であっても、
それが憧憬であっても、
それが敵意であったとしても、

僕はそのどれも持ち得ない。

僕は、それらを与えられるべくして
生まれた存在だ。
静かに瞑目し、享受するのみ。
一緒に踊りませんか?
86GUIGNOL ◆666/CuXNuE :03/05/22 00:46
>76
僕の左腕は、動かす事もままならぬまま
不便に感じる事がある、
顔を洗う時だとか。

眼に塵が入って
公園の水道で洗い流そうとしたのだが、
それがどうも上手くいかない。

昔、僕を拾ってくれたある人

僕の眼球を舐めるのが
好きだった。

公園の隅で
眼を洗いながら
自分の足を舐める猫を横目に

ところで、キミは、無駄無駄無駄などと 叫んで欲しいと
まさか言い出さないだろうね?
87_:03/05/22 00:47
88以上、自作自演でした。:03/05/22 01:03
幸せってなに?
89GUIGNOL ◆666/CuXNuE :03/05/22 01:04
>77
赤くなった眼をこすり、
僕はまた、本を読み始める。

けれどこの場も面白いもので

悪目立ちするほどの

悪趣味な華柄の着物に
灰色の髪 緑色の眼
打撲傷だらけの白い肌
左腕には添え木と包帯
右手には重たい上製本

街灯の下、
我がもの顔で寝そべりつつ
本を読む。

もちろん、黙っているさ。
90GUIGNOL ◆666/CuXNuE :03/05/22 01:16
>80
ときに
この心理学の本には、
ヒトの性格形成について
書かれているのだが、

大まかに、
5つの節目が存在するらしい

さしずめ、貴方は口唇期の最中に
あるようだね、おちびさん。
しかし、性器にも既に興味があるのか。

肛門期、男根期を経て、
つつましやかな潜在期を
一足飛びに
越えてしまった貴方は、

ここへ来て僕を
嬲る。
91GUIGNOL ◆666/CuXNuE :03/05/22 01:34
>85
小雨が頬に当る。

読みかけていた本を閉じる。
さすがに、借り物だし。

雨の音と
僕の中に少しばかり流れている血とが
そっと呼び覚ます音楽
民族的アイデンティティの確立を促した
宮廷音楽家の音楽

では、
メヌエットではなく、軽やかなワルツを

僕は左手が利かないので、
片手だけをお借りします。

繁華街の喧騒が
雨音にかき消され、
ウィーンフィルさながらに

公園
このちいさな空間が、舞台
92山崎渉:03/05/22 02:59
━―━―━―━―━―━―━―━―━[JR山崎駅(^^)]━―━―━―━―━―━―━―━―━―
おやすみなさい。
君が雨に濡れないように、傘を置いていきます。
94GUIGNOL ◆666/CuXNuE :03/05/23 01:33
>93
おはよう。

目が覚めた時、僕の眼前には
青空が広がっていたのだ、

雨音と共に。

起き抜け
眼を瞬き
蒼穹に手を伸ばしてみれば、
こつん、と 空が僕の掌に当った。

傘の内側には、
ニューヨークの空があざやかに、
描かれていた。

夜の暗闇と雨音と共に。
白い雲が浮かぶ
晴れやかな、空。
95GUIGNOL ◆666/CuXNuE :03/05/23 01:47
>88
手近なところで言うならば、
目覚めた僕の
頭上にあった
青天の傘。

すこし、手を伸ばせば
容易く手に入れられる

しかし、気付かないことだって多いのだ。

その部分
鋭敏に成れるかどうか
感じられるかどうか

貴方のまわりにも、
ある。

貧しきも、飢えしも、
幸いとせよ、とは
僕は口が裂けても言わない
96GUIGNOL ◆666/CuXNuE :03/05/23 02:08
>82
そしてまた、僕は夜毎
饒舌な人形。


それでも
それでも人の子は
罪を繰り返す

可哀想に

可哀想に人の子よ、と
呪詛のように
僕を罵りながら

僕の身体に
刺青を入れた
貴方は


名を呼びたくとも僕は
その人の名を知らぬのだ。

手繰られる、記憶。
97カレクック:03/05/23 06:10
俺様のカレーを味見してみろ
98松本人志:03/05/23 17:36
自分自身で乳首を吸えますか?
吸えませんか?
吸えてますね?
走ってみてください。

いいかげんコテがうざいんですけど。
面白くないし。
100ですね。生きるのに疲れた事はないですか?
目を閉じた状態の人形を逆さまにして、無理やり目をこじ開けようとした
人形の目の塗料がはがれてしまった
それ以来、その人形では・・・・・・・
人形は顔が命っすか?
おまい、ゴーレムですか。
666にはなんか意味あんの?
佐藤ラギ(?)の「人形(ギニョル)」は読みましたか?
おはようございます。行ってきます。
本好き?
> 53
キリングドールなのか?
夜中にレスしてて気味悪くならない?
110GUIGNOL ◆666/CuXNuE :03/05/26 01:10
>97
どうにも、
連日の雨で、僕の左腕も、体調も
すこぶる
悪い。

寒くてしかたがない。すこしは温かいか、と
同居している猫>87を
身体の下に巻き込んではみたが
どうにも、
震えが止まらない。

2日間

水と
貴方が持たせてくれた、抗生剤しか
口にしていない。
意識が
途切れがちなのか
眠っているだけなのか

カレー屋のオヤジが
僕にカレーを食えと言う。
僕はカレーをのみこんだ。


目が覚めて、
僕は盛大に胃液を吐き出した。
111GUIGNOL ◆666/CuXNuE :03/05/27 00:00
>98
酸で喉を焼かれて
もう
戻すものも無いのだが

吐き気とともに
涙が流れる

水分が
もったいないなと
思う。

ましてや、
走るなど

立ちあがることすらままならないのに
112ガンキャノン:03/05/27 02:04
意志を持たない人間は人形と同じだぜ。
113山崎渉:03/05/28 11:33
     ∧_∧
ピュ.ー (  ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
  =〔~∪ ̄ ̄〕
  = ◎――◎                      山崎渉
114GUIGNOL ◆666/CuXNuE :03/05/29 00:04
>99
ゴミ捨て場から、酒瓶を拾ってきた。
食べ物は
元気な人が持って行ってしまうので

酒瓶に残る僅かな液体を
集め
飲み干した。

これで
すこしは痛みも和らぐだろうか。

面白さを求めて
ここへ足を踏み入れるのは

それは貴方が
間違っている。
ギラ、べギラマ、べギラゴン!!
116GUIGNOL ◆666/CuXNuE :03/05/29 00:17
>100
疲れるほどの
何かをしているわけではないし
むしろ
今は安静にしているべきだと

貴方から
命令が下されて
僕がそれにすこしの興味を持てば
従う

それ以外は
無視する

調子に乗って
動いたのが、悪かった。

通りを行く人々の群れは
貴方のように 一様に
疲れた顔をしているが

理由は
なんだ
117GUIGNOL ◆666/CuXNuE :03/05/29 00:24
>101
貴方は微笑みながら
寝ている僕を揺さぶり
抱き起こした。

夜の手術台は
公園のベンチ

細い貴方の指が
僕の右眼をえぐり
握りつぶす

剥がれる角膜

地に落ちたガラス体

僕の片眼は
光を失った。


この眼の色が
好きだと言ってくれた人も
いたのだけれど


血に酔った。
118山崎­渉:03/05/31 14:42
   ∧_∧  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  (  ^^ )< これからも僕を応援して下さいね(^^)。
  (    )  \________________
  | | |
  (__)_)                        山崎モナー
あなたに相応しい巣箱を作りました。
120以上、自作自演でした。:03/06/04 01:43
糸はついてますか?
121GUIGNOL ◆666/CuXNuE :03/06/05 00:41
嫌がる僕を
無理矢理押さえつけ

注射をされた

そんな幼い頃の
夢を
見た。

匂いと記憶は、とても仲が良いらしく
僕にこんな夢を見させたのは
この部屋の
消毒薬の匂い

目が覚めると
見慣れた公園横の路地裏ではなく

真っ白な
眼が痛くなるほど白い天井と
パイプベッド

右眼には
鈍痛。
122GUIGNOL ◆666/CuXNuE :03/06/05 00:55
>102
以前僕を飼っていたひと
怖い話しが上手だった


ある家の雛人形
お内裏さまの口が とても赤い 錆びた鉄の色
不審に思った父親が見張っていると
夜な夜な
その人形は外へ出て行く
さあ 追跡だ

すると 人形は
人を襲って 食っていた

現場を目撃した父親は翌日 斧で人形の頭を割った
その瞬間、人形は
「吉○大○の雛人形は顔が命です」
と 言って 動かなくなったらしい。


『斧ではなくて、破魔弓を使えば良かったのに』と
めずらしく真面目に返答したら
機嫌を損ねてしまったのだった。
その後、
あのひとには
捨てられたが

頭を割られなくて、良かったのか
かえって悪かったのか。
好きです。結婚してください。
ドライブに行きましょうか。
125GUIGNOL ◆666/CuXNuE :03/06/09 02:20
>>103
ヘブライ語で  未完成 不完全 胎児  を
意味する 泥人形
僕は 血肉のある人形

貴方は書斎の本棚から、
一冊の本を取り出した。
見覚えのある本 いまどきそれを大事そうに書斎に置いているなんて
 と 思っってしまったが黙っている。

意識の戻ったその日から、安静にしているよう言い付けられ、
来る日も来る日も
白いベッドと白い天井とリノリウムの床と
身体から伸びる管 針

休ませたのは
金曜の安息日
僕の舌の根元には、護符ならぬ  体温計

emeth(真理)を meth(彼は死せり)と
書き換えてくれるのは、誰?
126GUIGNOL ◆666/CuXNuE :03/06/11 01:07
>>104
僕の身体には 刻印が
無数の刻印 それは所有であったり 呪詛であったり
僕には 無用の意味合いが込められている

自分で彫ったわけではないからね。

黙示録には 「人間」を意味するもの、だと
666の刻印の無き者は 人ではなかった

間違いなく僕は 人ではあるが
限りなく あるべき人の姿からは 遠い

かわいそうに かわいそうに ひとのこよ
咽び泣きつつ僕を打った人がいた。
ひとしきり
その人の気の済むようにさせると
よけい 哀しそうな 哀れむような 顔をされてしまって


戸惑うじゃないか。
完走する自信ありですか?
よし、俺が粘着してやろう。
僕の事、嫌い?
パペットとは違いますか?
あなたのひとみに映るものは何ですか?
なに食べますか?
飽きちゃったの?
透明な血だ・・・・
帰ってきて・・・
136山崎 渉:03/07/15 11:23

 __∧_∧_
 |(  ^^ )| <寝るぽ(^^)
 |\⌒⌒⌒\
 \ |⌒⌒⌒~|         山崎渉
   ~ ̄ ̄ ̄ ̄
人形さーん
138人形:03/07/20 19:07
あの方が帰るまで
私がお相手を致しましょう

もう歌い方も忘れてしまいましたが
おしゃべりくらいはままなるはずです

今は名前もありません
お好きなようにお呼び下さいご主人

じゃ、とりあえず127からよろしくー
140人形:03/07/21 21:13
>127
・・・昔の知りあいに 
時代を駆け抜けた人形がいました

私と 同じ
心を持つ人形
大きな音とともに
いなくなった
紅く染まることも出来ずに
ただ消え 主人の手の中 頭はなく
幸せだったのか  皆泣いたけれど
お国のために泣いたけれど
私は独りあの子たちのために泣き

そしてまた独り

私もあの時駆け抜けて行きたかった

時代の 波





141人形:03/07/21 21:18
>129

あなたはご主人
ならば
あなたの望むままに
笑顔で 愛の言葉を

それをヒトが何と呼ぶかは
私は存じません

ご主人 

あなたはヒトです

ご主人

私は人形です

おっしゃるままに

ご主人
よし!がんばれ保全しといてやる
143人形:03/07/26 14:53
>130
パペット
主人がいることで 吹き返す命・・・消えゆく命

私は主人がいない
自由 自由 自由
 
私は人形
自由な人形
独立 自立    独り

パペットに なりたかった人形

だから
144人形:03/07/26 14:58
>131
今ひとみに貴方が

先ほど見ていた小猫が
車が
本が 花が

ヒトが


ひとみに
私は映っていなく

合うことの無い
ひとみ

有るはずの無い
感情     人形

涙に貴方が映ります
145人形:03/07/26 15:05

>132
食べなさい
食べなさい
パンをお食べなさい
ジェリーをお食べなさい

無いのならケーキをお食べ

食べなさい
食べなさい

虫を食べなさい
花を食べなさい
画鋲を食べなさい

美味しい美味しいお食事を


最後に食べたのは
紅く熱く  燃え盛る 
炎の中の空気  一口燃える


お食べなさい
思い出を
 

美味しい美味しい


146山崎 渉:03/08/02 02:03
(^^)
age
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     ■■■■√ === │
    ■■■■√ 彡    ミ │
    ■■■√   ━    ━ \
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    ■■■    丿■■■(  │
    ■■■     ■ 3 ■  │
    ■■■■   ■■ ■■ ■
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        /⌒ - - ⌒\
      /⌒\ ・  ・ /⌒\
     /     \∩/     \
   /\/⊃   ∞'   ⊂\/\
  /  /   \_)*(_/   \  \
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        ,,,--─===─ヽ/へ
      /iiiiiiiiiiiiii彡≡≡≡|≡ヾ ヽ
     iiiiiiiiiiiiiiiiiii彡≡≡≡≡|≡ミミヾ丶
    iiiiiiiiiiiiiiiiiiii/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ミiiiiiヽ
   iiiiiiiiiiiiiiiiii/             \iiiiiiiゞ
   iiiiiiiiiiii/                \iiヽ
  iiiiiiiiiiiiiii《    ━━━'/  ヽ━━━ ヽミヽ
 ...iiiiiiiiii彡/      __,.::  :: __  ヽiiiii|
 ..iiiiiiiiiiiii》|             :::      |iiiii|
 iiiiiiiiiiiiiiii|,                     |iii|
..iiiiiiiiiiiiiiiiii,         ( ● ● )      .|iiii|
iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii       》━━━━《       |iiiii|
iiiiiiiiiiiiiii《《《ヽ     》 / ̄ ̄\ 《     |iiiiiiii|
iiiiiiiii《《《《《《《《    《《 \ ̄ ̄/ 》》   |iiiiiiiiiii|
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iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii巛巛巛巛巛巛巛巛》》》》》》》》》》》》iiiiiii
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a
人形みたいなコを拾った。とりあえず警察に連れて行くことにした。
いきてますか?
155人形:03/08/14 04:03
>>105
僕の存在意義など はなから存在しないのと同義なのだが

僕のレーゾンデートル

この時点で明確なのは、貴方は僕が何者であるかを
知らないということ

どこまでが肉体で どこまでが死体で
どこまで僕の意識があったのか

確かなものは
僕の身体の中にある 痛みの残響音
撒き散らされる鼓動


>>154
 私はまだメトロに慣れていなかった。
パリのメトロは降りる時にドアのフックを自分で外して、自分で扉を開けて降りなければならない。
そんなこともとまどいの原因になっていた。
アナウンスもないし、三駅目で降りるなら、一駅、ニ駅と自分で数えていなけらばならない。眠っているひまはない。
 一駅目で降りて、フランソワ医師のアパルトマンに向かう。
156人形:03/08/14 04:04
 三階建てのアパルトマンだった。その三階に医師の住居がある。
 エレベーターはない。
リカと階段を昇っていると、二階の一室の戸が開いて、五十がらみのおっさんが顔を出した。
「あんたら、三階のフランソワさんとこ行くの」
「はい、そうです」
「だったら言っといてくれないかなあ。バスタブをきちんと修理してくれって。
 うちの天井から赤い水がぽたぽた落ちてきて困ってんのよ、昨日の晩から」
「赤い水ですか。はい、わかりました」

 三階のフランソワ医師の部屋のドアを叩く。返事はなかった。ドアのノブを回すと、たやすく開いた。
カギはかかっていなかった。
 中の様子を見た私は、リカの目のあたりを両手でぎゅっと押さえた。
「見ちゃいけない」
 床は血の海だった。
 そして少年は台の上で死んでいた。身体を三等分にされて。


157人形:03/08/14 04:04
 少年の身体は棺のような箱に収まっていた。その箱に二すじのスリットが入っている。
頭と足が出るように箱の両端に穴が開いていた。このスリットにそって術者は丸い電動ノコギリをいれる。
被術者のものすごい悲鳴が、ホール内にひびき渡る。
 この奇術の仕掛けはごく簡単なもので、箱の底に身体の入るくらいのくぼみがうがたれているのである。
だが、少年の入っていた箱にはそのくぼみがついておらず、かわりに板で仕切りがしてあった。
行き場を失った少年の身体は、むざむざと電動ノコギリのえじきとなったのだった。
「ひどい」
 いつのまにか私の後ろに立っていたリカが叫んだ。
「ここに何かあるぞ」
 私は箱の上に貼ってあった紙切れを手に取った。
 紙切れにはこう書いてあった。

 『人形どもに告ぐ。
 きさまらは神の摂理に背くもの。悪魔の仕業。無知な人民をだましてせせら笑う詐欺師の手口。
 我々は許さないだろう。きさまらの最後の一人が倒されるまで。』

「狂っている」
私はつぶやいた。
「そうよ。狂信者よ」
とリカ。
程なくして警察が到着した。
タコみたいな顔をした男が警察手帳を出して言った。
「本庁のルイ警部補です。いやあ、ひどい現場ですなあ。第一発見者はあなた?」
「我々二人です」
「これはあれですな。……殺人ですな」
「このデカ大丈夫かいな」
リカが日本語でつぶやいた。


158山崎 渉:03/08/15 15:06
    (⌒V⌒)
   │ ^ ^ │<これからも僕を応援して下さいね(^^)。
  ⊂|    |つ
   (_)(_)                      山崎パン
>142
貴方はいつも、そうして僕を繰る

僕は、人形
見えない糸は、その手に
貴方の 手に

いまだ動かない僕を見て、
貴方は何を思ったのか

貴方は、何日も何日も
何日も何日も 僕を見やりに来た

だが

もう来ない

行ってしまった
行ってしまった

もう寂しくは、ない

最後の 夜
僕の右腕を見た、貴方の目
まぶたに焼き付いて、離れないのだから

いまも ずっと
>152
始まりは、いつも
くらいくらい

真っ暗なのに暖かいのは
誰かがどうやら 期待しているから

いつもの 聞こえない、それ。
声が

初めにあるのは言葉
言葉の始まりは   

だが、始まりだと思うには
それはあまりに暗すぎて
静か過ぎて

少し、心地よい。
静かなのは、傷にひびかなくて いい

ただ、わからない

ここは始まりの場所なのか
それとももう
終わってしまったの場所なのか
僕は終わってしまったのか

どうでも よくなる
人形
>153
視られるのは慣れ次第
僕の包帯を見ると
きっと
誰でも

貴方は私の左腕から目を逸らし
車に載せる
引きずるように

どうやら
嫌われてしまったようだ

ランプ
赤い色は 見慣れている
赤に、少し酔ったが
貴方は私を下ろし、引き渡す

法の執行者
黒い法服、EC-10、
焼却するのが、仕事らしい

感情というものは 一緒に焼き払わねば
人形も

銀貨三枚
引き渡す人の代価
貴方は手にできたのか
>154
もし 死んだいたら
僕はそんな事は考えないのに

貴方の顔が、そう問い掛けてきたように
僕の左腕。 赤い色と伴に疼くようだ

あまりに僕が無反応過ぎたか
 あるいは反応が気に喰わなかったのか
貴方は僕を打つ

何をしても
何をしても良い 自由な僕
何もする事がない

打たれながら、数を数えてみる事にした。

持て余されているのは 僕か 貴方か

視界の赤が消えている
気がつけば終わっている

死ぬこととは、終わる事だろうか

それも違う気が、するような
泣いている、貴方に。

そっと問い掛けてみたい
できれば、ジエンではなく、人形に答えて欲しかった。
人肉って、美味しいんですってね。
165任侠:03/08/22 01:41
>163
貴方はいつも、そんな風に
悲しそうな顔をして

僕は、目を瞑ったまま
凝っと待った

痛みが。
痛みが来ない

ぶつ訳でもなく
悲しみも怒りもせずに、貴方は

ただ行ってしまっただけ 何もせず

ああ、僕の傷口。
その奥まで突き立てられた匕首

「忘れ物です」
と、珍しくベッドを立ち、僕は貴方に手渡す
そして見た

貴方の背中。
鬼が
泣いていた
166人形:03/08/22 01:56
>164
ずっと昔。

かつての僕の
主人の、その友人。

どうやら人の肉が好きらしく
話をする 理知と薀蓄。
求められれば、誰とでも

僕の主人が首を吊る
そのまま自慰をする、彼を
その人は静かに諭し、剥いだ。
顔の肉を。
ガラスで

泣いているが、喜んでいるのか
そんな主人の肉 堕天使の肉

犬は食べていた
僕は食べたのだろうか
彼は食べなかった

彼は静かに笑うと、僕の額をそっと撫でた
子羊の声が聞こえた気がした

なぜ
任侠にちょっと笑ったよ
任侠に気付かなかったよ
乾瓢とかユンピョウとかも使えるような
時は皆さんの事情に関わらず、無情に流れ行く。
これに抗うか。それとも従いますか?