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1ちくわ
どうも。
私、ちくわです。

ええ、その名の通り魚肉加工物のちくわです。
漢字で書くと竹輪。カタカナでも平仮名でもノープロブレム。
そんな感じです。
2ちくわ:03/04/14 19:06
で、自己紹介をしてみたりします。



ちくわです。







            自己紹介終了。
3ちくわ:03/04/14 19:07
いえ、ほんとそれくらいしか言うことがないんですよ。

しかしそれだけではあまりにも「アレ」なので
軽く好き嫌いについて触れておこうと思います。
4ちくわ:03/04/14 19:08
好きな場所は冷蔵庫です。
身体がひんやりして非常に気持ちいいです。

嫌いな動物は獅子丸です。
仲間が何竹輪も犠牲になっているので「敵」として
彼を認識しておる今日この頃でございます。

まさに「食うか食われるか」、殺伐とした世界が
いいんじゃねーか、…なのですが女子供はすっこんでいる
必要はありません。
女子供でも構いません、どうぞ食ってください。
ええ、多少卑屈になってますよ。

所詮私は一食物であり、食べる人間を選ぶことが出来ないので
その辺はまぁ、好きにしてといった感じなのです。
5ちくわ:03/04/14 19:08
しかしどうでしょうか?
まだ私のことをよく知らない方もいるかと思います。

私は何者、いや何物なのか?
私の身体の構成は?
どういった存在なのか?
どこに住んでいるのか?
何を食べて生きているのか?

疑問は尽きません。
6ちくわ:03/04/14 19:09
で、ものすごく簡単に補足説明。

「魚の身を摩り下ろして火で炙ってできた存在」
が私です。

つまり、「私≒魚」。
こうなるわけですね。

魚がいなければ私は生まれることができません。
いわば私にとって魚とは親にも等しい存在です。

ということは、マザコンではなくフィシュコンと
なるかもしれません。
というか、どうでもいいです、そんなことは。
7ちくわ:03/04/14 19:09
魚、魚、魚〜魚を食べると〜♪

人間界でこのような歌が一時期流行っていたようです。

ちくわ的にはあまりピンと来ないのが実情です。
別に私が食べられるわけじゃないですからね。
まあ当然といえば当然ですが、ええ。
8ちくわ:03/04/14 19:12
ですが。ここで一つ疑問に思うことがあるのです。

『魚クン』

奇声を発しながら挙動不審な動きをするこの存在、
彼は一体何者なのでしょうか?

魚が好きであることは間違いないようですが…

彼は私の原料となる魚に対して異常な
執着心を見せているようです。
魚を見、興奮し、奇妙な動きを交えながら
にじり寄ってくるその姿。

実に奇怪です。そして、それと同時に
言い知れぬ恐怖心を与えてくれます。
9ちくわ:03/04/14 19:12
ここで私は考えました。

「魚クン」

魚くんであるから魚に対してのその姿は
自然なことかもしれません。
もちろん魚からしてみれば、恐怖に慄く
存在であることは間違いないでしょうが。

ですが、もし世の中に魚クンならぬ
「ちくわクン」というのがいたら……
10ちくわ:03/04/14 19:13
………………。

私の身体をひんやりとした汗が流れます。
汗じゃないですけどね。

余談ですが塩漬された仲間には塩水を
出す者もおります。その場合、ある程度「汗」には
近いと思われますので、その辺はまあ「ちくわそれぞれ」
ということで。ちなみに私の場合は水滴ですね。
11ちくわ:03/04/14 19:13
もし、ちくわクンという人物が本当にいたとします。

彼は私を見ることによって表情を輝かせるでしょう。
そして叫びます。そう、何オクターブかわからない
くらいの高い声で。

美しいファルセットも私にとっては
死刑宣告と同じ価値でしかありません。

私は恐怖に慄き、打ち震えるでしょう。
できることといえば、蛇に睨まれた蛙のごとく、
立ち竦むことくらいでしょうか。

金縛り―――
彼の奇声、動き、存在の全てが、私を縛ります。
12ちくわ:03/04/14 19:14
食べられるのは百歩譲って良しとしましょう。
元々私は食べられるために生まれたような物ですから。
その点については特に不満はありません。

…でも、奇妙な動きをしながら奇声を発している人に
食べられるのはなんか嫌です。

こう、なんといいますか「屈辱感」のようなものが
沸き起こってくるのはどうしてなのでしょうか?
13ちくわ:03/04/14 19:14
実際にちくわクンがいた場合、大変なことになりますね。
実在しないのが唯一の救いです。

やはり頭に私を乗っけるのでしょうか。
帽子として。

その場合、ちくわ的には乗っかるのがベストなのでしょうか?
耳に挟みこむのも実にブリリアントでいい感じだと
思うのですが、その辺は賛否が分かれそうな勢いです。
14ちくわ:03/04/14 19:16
関係ないですが、『ちくわクン』という名称は
どこかの街で適当に作られたキャラクターのような
イメージがありますね。

村おこし的要素も含んでいる気がします。なんとなくですが。
村おこしに利用される仲間も多いですが、まあ、それは
本ちくわ達も喜んでいるのでノープロブレムだったりします。

「そういう」意味でいえば、ちくわクンの存在は私たちに
とってはプラスに働くかもしれません。
すくなくとも、私たちの認知度は高まることでしょうし。
15ちくわ:03/04/14 19:17
ここで四コマ漫画として「ちくわクン」が
登場したらどうでしょうか?

しかし、「名前のみ」の存在になりそうな気がします。

毎日私を片手に繰り広げられる日常風景。
これはもう滑稽という他ありません。

まあ仕方がないのかもしれません。
私は食事以外の公の場では出番というものがありませんから。
けっこうこれでも頑張っているんですけどね。

ですが、なんといいますか…、出演依頼が来ないんですよ。
もう聞いていいのか?
17ちくわ:03/04/14 19:29
「ちくわラーメン」です。


試しに私をラーメンのスープの中に
突き落としてみてください。
もちろん私は溺れます。

そして私の身体の中にダシが染み込んでいくのです。
私は水分を吸収しやすい体質なもので、こればっかりは
仕方がない、こればっかりは仕方がないのです。

言わば「水を飲んで太る」。
なんて因果な身体なんでしょう。

水太りもウェルカムです。
18ちくわ:03/04/14 19:29
まあそんなわけで、深く深く、
どんぶりの奥底に到達するまで
あまり時間はかからないでしょう。

どんぶりの中にはいろんな物がいます。
麺、ナルト、メンマ、チャーシュー。
どれも一騎当千の兵と呼ぶに相応しい存在です。

その中で私の目を引いたものは、そう、「ナルト」です。

…思いっきりキャラが被っています。
実にヤバいです。

どんぶりに浮かんでいる私とナルト。
絵になるシーン、皆振り向いていきます。
19ちくわ:03/04/14 19:29
しかしいくらキャラが被っているとはいえ、
挨拶しないわけにはいきません。

ラーメンの中では言わば私は新参者。
そしてナルトはまあ、先輩みたいなものです。

私は彼に話し掛けてみることにしました。



「こんにちは」

「俺は具の王者を極めたんだ!」



彼の言葉は自信に溢れており、身体は
ラーメンの油で光り輝いていました。

そこにあるのはラーメン界における彼の
魚肉加工物としての地位、名誉、名声、
権力などなど、あらゆる物が入っていました。

結果、彼は優越感を、私は彼に劣等感を
抱くことになりました。
20ちくわ:03/04/14 19:31
私とナルトのポジション争いは私の敗北
という形で決着がつきました。
私はベンチウォーマーとなってしまいました。

私の出場機会はあるのでしょうか?
レギュラーであるナルトのポジションを
奪い取ることは……どうやら私には
出来そうもありません。
21ちくわ:03/04/14 19:31
どうやら私の居場所はラーメンの中にはないようです。


「リストラ」

「肩叩き」

「窓際」

「依願退職」

「戦力外」


私の頭の中にこれらの単語が浮かび上がりました。
22ちくわ:03/04/14 19:32
トゥモロートゥモロー
明日がある、明日があるさ〜


そう思いたいのは山々なんですが、こちらにも
「賞味期限」というものがあリまして。
はやく就職先を決めないと腐ってしまうんですよね。

いえ、冷蔵庫や冷凍庫である程度は生き長らえる
ことは出来るんですけど。

どうしたものでしょうか?
23ちくわ:03/04/14 19:36
>>16
「もう食っていいのか?」と言われないだけ
まだ希望がありそうな感じです。
「話せばわかる」と言いながら食われるのは
正直悔いが残りまくりです。

というわけで気が向いたときにでもどうぞ。
24ちくわ:03/04/14 19:45
「パパ〜ちくわ欲しい〜」

「ボーナスまで待ちなさ……」

(中年男とちくわの浜辺での戯れ)

「アハハハハハーー」
25ちくわ:03/04/14 19:45
…なわけにはいかないのがちくわ生の厳しさです。
第一私の価値はボーナスには遠く及ばない
というのがまずいですね。

そうです。私は「安物」なのです。
自分で言ってて虚しくなりますが。
26ちくわ:03/04/14 19:46
その気になれば小学生でも私を買うことができるでしょう。
悲しいことですがこれが「現実」なのです。

「金が全ての世の中」です。
私とて例外ではありません。
27ちくわ:03/04/14 19:47
「世の中には金で買えないものがある」

しかし、少なくとも私は金で買うことができる存在。
私の価値は数百十円……

死んだ秋刀魚ですら二〜三百円はするというのに。
もしかして私の一本あたりの値段はチーズ蒲鉾よりも
負けている? どうでしょう?

非常に自分自身について考えさせられます。
28ちくわ:03/04/14 20:02
時に皆さん、尺八という楽器をご存知でしょうか?
私を咥えて尺八気取り、これぞ風流わびさびとな。

それはちくわの大和魂。
ぜひ一度お試しあれって感じです。
29ちくわ:03/04/14 20:02
呼吸が重要ですね。
二酸化炭素による攻撃は私を熱く激しくしならせます。

鮮やかに軽やかに清々しく。
空気が私を通り抜けます。
少し生暖かいのがポイントですね。

もちろん歯を立てるのはやめてください。
歯形がつきますから。
30ちくわ:03/04/14 20:03
そして尺八を気取られた後は食べられてしまうのです。
そんなちくわ生、どうでしょう?

…正直、あまり気が進みません。

かといって尺八イベントの後に水で洗われるのも嫌ですが。
31ちくわ:03/04/14 20:03
というかあれですね。
尺八させられるということは、「身体に穴を空けられる」
ということなんですよね。

「身体に穴を空けられる」

「空ける」んじゃなくて「空けられる」んですよ?
能動ではなく受動。わかりますか? この苦しみが。

胸が張り裂けそうな痛さです。
実際に張り裂けることもあるのが実に遺憾です。
32ちくわ:03/04/14 20:04
親から貰ったこの身体、できるだけ傷を
つけたくないというのが本音です。

ちなみに親の顔は知りません。
まあ、死んでいることだけは確かですが。

育ての親に近いような存在はいますが、まあそれも
金や生活の為にやってるようなものらしいのであまり
尊敬の念を抱くには無理があったりします。

まあ、そんな感じな今日この頃なわけなんですが。
33ちくわ:03/04/14 20:50
桜の花びらが寂しげに散りゆく様子は
実に儚げであり、季節の移り変わりを
感じさせてくれる数少ない情景なのですが
個ちくわ的にはそんなことはどうでも
よかったりします。

というかですね、今回の戦争でですね、
私の仲間がですね、なんといいますか、
こう、…けっこう死んでいるんですよ。

いえまあ、正確にいいますと死んでるというか、
食われているわけなんですけどね。
34ちくわ:03/04/14 20:50
イラク戦争ならぬ花見戦争、しかも我々は一方的に
戦場(花見会場)に借り出され、どこの馬の骨とも
わからないような者たちに食われるわけですよ。

ま、仕方がないといえば仕方がないんですけどね。
仕事ですから。こっちにも生活がありますので
来た仕事は引き受けなければならないんですよ。
35ちくわ:03/04/14 20:51
花見シーズンは「おでんの具になって欲しい」
という依頼が多いですね。
屋台の出店が他の日に比べて多いためでしょうか。
はたまた、酒の肴としておでんが適当な為でしょうか?

私にはよくわかりません。
36ちくわ:03/04/14 20:51
人生色々〜
男も色々〜
女だって色々〜


とありますが、ちくわだって色々なんです。
いくら私がしがない魚肉加工物だからって
馬鹿にしないでくださいよ。
こっちも必死なんですから。
37ちくわ:03/04/14 20:52
と思ったのですが、立場的にはこちらのほうが
弱いのは明らかだったりします。

世の中には支配する側とされる側があるとします。
私たちちくわはもちろん「支配される側」です。
被支配者層、隷属、奴隷ですよ奥さん。

いいえ、奴隷というよりはまさに「餌」そのものですね。
38ちくわ:03/04/14 20:52
私達にはちくわ権というものがありません。
もちろん選挙権もないんですよ。
それどころか、選挙人に食われるだけの存在です。
実にいとかなし。

我々の地位が向上することは今後あるのでしょうか?
おそらくまったく無いような気がします。

未来のない存在なんですよ、私達は……
酒と一緒に喰うあんたは美味い。
40ちくわ:03/04/15 20:08
「ちくわぶ」

みなさんは彼をご存知でしょうか?
そうです。あのちくわぶです。

彼と私は似て非なる存在。
私は御覧のとおりの魚肉加工物ですが、彼は
魚肉加工物ですらありません。
単なる小麦粉の集合体みたいなもんです。


そういう意味での私と彼との力関係は

ちくわ>>>>>>>>>>>ちくわぶ

かのように示してみたのですが五十歩百歩の
ような気がしないでもなかったりします。
41ちくわ:03/04/15 20:08
先日私はおでんの仕事で彼と一緒になりまして、
久しぶりに話をしたんですよ。

この不況時、彼もその影響にもれずだいぶ
苦労しているようです。
42ちくわ:03/04/15 20:09
「最近おでんの仕事しかこない」

彼は会うたびにこのセリフを口にします。
無理もありません。彼はおでん以外の仕事では
主役を張ることは難しいということを身を以って
知っているからこそこのような言葉を吐くのかも知れません。

おでんの仕事が多い冬季ではまだしも、これからの季節
彼のポジションはますます微妙な位置に置かれてしまう
ことでしょう。

まあ私も、他具の心配をしている余裕などないのですが。
43ちくわ:03/04/15 20:09
ちくわ in 隅田川です。


春のうららの隅田川。
太陽の陽射しが心地良く感じられる昨今、
私ちくわは隅田川のほとりにやってきました。

春の麗らかさを存分に噛みしめながら
この陽気を楽しみたいと考えています。

ところがです。
そうは問屋が卸しません。
まあ私はよく問屋に卸されるのですが。
44ちくわ:03/04/15 20:10
情緒溢れる隅田川のほとり。

そこに広がっていたのは、人間達によって無惨にも
食い散らされたと思われる仲間達の残骸の痕でした。

お花見シーズンのせいでしょうか。

しかし、これらはまだ良い方かも知れません。
骨まで食い尽くされてしまった仲間達は
もはや見る影もありません。

身体そのものが食われてしまっているわけですから
もうそこには何も存在しないのです。
45ちくわ:03/04/15 20:11
そうでした。主におでん屋の仕事で殉職した
仲間達がここ隅田川のほとりで眠っているのです。

名誉の戦死といえば聞こえはいいでしょうが、
実際はただの犬死みたいなもんです。

もちろん殉職手当も出ません。
遺族年金など夢のまた夢です。
遺族なんぞいませんが。
46ちくわ:03/04/15 20:11
人間は戦争をします。
そして、戦争で命を落とすのは一般市民や兵士達。、
彼らは皆、無名の存在です。
歴史に名を残すことはありません。

そして、ここ隅田川のほとりで散っていた私の仲間達も
それらの人達と同様、すぐに忘れ去られていくことでしょう。
弔われることもありません。
墓を立てられることもありません。

一介のちくわである私にできることといえば、
彼らの冥福を祈ることだけ…
47ちくわ:03/04/15 20:12
花見における我々の役割はただ一つ。
酒の肴として食われることだけです。

それはちくわとしての晴れ舞台、本来ならば誇りを
持って望むべきことが当然でしょうに、そこに
待ち受けている確実な「死」は、我々にちくわとしての
誇りと共に一寸の躊躇いをも与えてくれるようです。

そして人間達は酒の肴にと、我々を貪り食って
いくのです。我々はただ黙って食われていくのみ…

>>39のような感想が人間側からもたらされる一方、
食われる寸前の仲間は一体何を考え、そして何を
思っていたのでしょうか?
48ちくわ:03/04/15 20:12
目を閉じ、耳を澄ますと、彼らの最後の声々が
風に乗って聞こえてくるような気がします。



「頼む! 命だけは…! 命だけは助けてくれ!」

「ちくわ万歳ーーー!」

「助けて! 痛い! 痛いよう!」

「おい! 早くゴミ箱へ逃げるんだ! 早くしろ!」

「痛いよ! お母さん! お母さーん!」

「何やってんだ! モタモタすんな! 早くしろ!」

「みんな! ビクビクするな!
  ちくわらしく胸を張って食われようじゃないか!」



果たして彼らのちくわ生は幸福なものだったのでしょうか?

私にはわかりません。
49ちくわ:03/04/15 21:57
授業中、ノートをとっているときです。
聞こえませんか?
腹の虫が鳴り響いてますよ。

大変です。お腹が空いているのです。
ですが今は授業中、おおっぴらに弁当箱を
開けるわけにはいきません。

そんなときにこそ私の出番です。
50ちくわ:03/04/15 21:58
私の穴の中に鉛筆を通してみてください。
ちくわ鉛筆です。

どうです?
画期的な文房具だとは思いませんか?

勉強中、お腹が空いた時などにとても便利ですよ。
51ちくわ:03/04/15 21:58
シャープペンではなくて、普通の鉛筆の方が
いい感じです。いい具合に締め付けて差し上げますよ?

授業中に鉛筆の端っこを噛んでいる方も
私を齧って御満悦。

しかも、腹まで膨れるおまけ付き。

お子さんの受験・食欲に良く効きます。
一家に一本、ちくわ鉛筆。

ぜひどうぞ。
52ちくわ:03/04/16 21:06
輪切りの私です。


時にみなさん、金太郎飴というのは
ご存知でしょうか?
そうです、あの、切っても切っても
同じ顔がでてくるという「アレ」です。

彼とは口を利く機会がほとんどないのですが、
実は、彼と私には意外な共通点があるのです。

それは、「輪切り仲間」です。
53ちくわ:03/04/16 21:06
私が斬られるときはですね、大体…というか
ほとんどが輪切りなんですよ。

縦に真っ二つに斬られることなんか滅多にありません。

実際にですね、輪切りにされたことがある方なら
わかると思うんですけど、あれはけっこう痛いんですよ。

痛みが全身を駆け巡ります。耐えがたい苦痛ですよ、ええ。
54ちくわ:03/04/16 21:07
縦に斬ってくれれば、すぐに絶命できるんですけどね。
輪切りですとこう、なかなか死ぬに死ねないんですよ。
まるで拷問を受けているような気分です。

「殺すなら一思いに殺してくれ!」

何度もそう思い、数え切れないほど叫んだことか……
55ちくわ:03/04/16 21:07
そして金太郎飴です。

彼を特徴付けるのは、その全身に彩られた刺青です。
それは鮮やかに、身体の内部にまで施されています。

そのせいでしょうか、彼の内部の刺青を見たがる
心無い者達の手によって、彼は斬られることになります。

来る日も来る日も、彼は身体を斬られ続けます。
そして斬られた彼の身体は、その心無い者達
によって舐めまわされるのです。

彼は舐められるために斬られるのです。
斬られては舐められる。斬られては舐められる。
おそらく、舌で転がされたりとかもするのでしょう。


ああ恐ろしや……
56ちくわ:03/04/16 21:07
彼は輪切りにしかされません。
そして無惨にも輪切りにされた遺体は、
ひたすら舐めつくされるのです。

そして私も御多分に漏れず、同じ運命を辿るのでしょう。
いいえ、私は一応魚肉のなれの果てですから、おそらく
舐められることは無いでしょう。

ですが、「噛まれる」んですよ。
打撲だけじゃすみません。
身体が粉々に砕け、人間に飲み込まれるのです。
57ちくわ:03/04/16 21:08
そして行き着く先は糞尿コースです。
いろんな肥やしになるのです。

というか、肥料として第二のちくわ生を歩むことは、
それはそれでけっこう楽しみだったりします。

そう考えると、まだ私は金太郎飴よりは
恵まれていると言えるかも知れません。
58ちくわ:03/04/16 21:08
結論が出ました。

ちくわ>>>>>>>>>>>>>金太郎飴





めでたしめでたし。
ちくわファイト。
ところで、形状の似ているうまい棒をどう思いますか?
60山崎渉:03/04/17 13:59
(^^)
61ちくわ:03/04/17 22:10
自分の価値というものは、たえず気になるものです。

「一体自分の存在価値・資産価値は一体
  どれくらいあるのだろうか?」

そんなことを思っている人間は多いと思います。


それに比べて私は御覧のとおりですよ。

ええ、もちろん開き直っていますよ。
というか、開き直ってなきゃやってられませんよ。
62ちくわ:03/04/17 22:11
>>24-27でも言いましたとおり、私の価値は
「かなり」低いです。

まあ、日々いろんな所で新しい私の仲間達が次々と
息吹をあげているので無理はないかもしれません。。

私はしがない「量産品」なんですよ。

仲間すべてが集まれば一大集団になることは確実
ですが、私たち一本一本はあまりにも非力で
か弱い存在なのです。

そんな存在に、高価値など付くはずが
ないのかも知れません。
63ちくわ:03/04/17 22:12
確かに、最初の頃は私も幻想を抱いていました。

私には一体いくらの値がつくんだろう。
高く売れるといいな。

しかし、そんな甘い考えはすぐに
打ち砕かれてしまいました。

私の入った袋に無情にも価値を示す値段の
シールが貼られていきます。

「5本入りちくわ 298円」


298円…
私の価値は約60円…
64ちくわ:03/04/17 22:12
なんといいますか、こうけっこう
魚肉にくるものがあります。

ショックです。

ですが世の中、下には下がいます。
非常に後ろ向きですが、仕方がありません。
食卓のレギュラーになるためには、他を
蹴落とさなければならないのですから。
65ちくわ:03/04/17 22:13
で、>>59で提示されたうまい棒が
でてくるわけですが。

彼は基本的に駄菓子系、私は魚肉加工系
ですので、そもそも争うフィールドが違います。

話をしたこともないですしね。
というか一緒に仕事をしたこともないです。

そんな彼と、もし異種格闘技戦を行った場合、
一体何で勝負するか……そう、価格ですよ。
66ちくわ:03/04/17 22:14
先ほども言いましたが、一般的な私の値段は
50〜60円くらいでしょうか。
まあ、多少の変動はあるでしょうが。

一方うまい棒です。彼の値段は固定されています。
値下がりすることもありませんが値上がり
することもありません。


「10円」です。
67ちくわ:03/04/17 22:14
これが何を意味するかわかりますか?

私には60円弱の価値があります。
でもうまい棒の価値は10円なんですよ。


…勝ちました。

勝利の酒蒸しに酔いたいと思います。
吸収が早いので酔いが回るのも早いですよ。
68ちくわ:03/04/17 22:15
ここまでの力関係です。

ナルト>>>ちくわ>>>ちくわぶ・金太郎飴・うまい棒

正直、私よりも下の物の上下はどうでもよかったりします。




必死なんですよ。
こっちも食品業界で生き残るために。
69ちくわ:03/04/17 22:16
ちくわベッカムです。

ベッカムというサッカー選手が女性の間で
人気があるようです。

実に羨ましいです。
怨み。
辛み。
妬み。
嫉み。
僻み。

もう、すべてが向けられます。
というか、そこまでワールドワイドに人気が
あるというのは正直羨ましいんですよ、ええ。
70ちくわ:03/04/17 22:17
正直ですね、私にもいますよ。支持者が。

現に熟年層の方からはそれなりに支持を頂いております。
それに、私達が生産されている街でなんかは、私達は
英雄扱いです。

ですが、若年層の人気は…残念ながらあまり高いとは
いえません。道行く女子高生からは

「ちくわ? 何それ?」
「あれダサいよね〜」
「超キモイ」

などと言われていることでしょう。
いえ、多分言われているはずです。

もう魚肉加工物差別ですよ。
被害妄想が現実へとなっていきます。
71ちくわ:03/04/17 22:17
そこでアレです。
ベッカムがCMで私を食べればいいのです。

オシャレな部屋でソファーにしなだれかかるように
座るベッカム。
テーブルの上にはパックに入った私が。

パックを空けるベッカム。
大皿の上に投げ出される私達。
私を手にとるベッカム。
食われる私、食うベッカム。
微笑むベッカム。

これでもう私達ちくわの元には莫大な利権が。
人気者ですよ、ええ。
結局食われるわけですが。
72ちくわ:03/04/17 22:18
しかしアレですね。
自分が食われるのをテレビで放映されるというのは
なかなか恥ずかしいものがあります。

どちらにしろ、一世一代の晴れ舞台、そんな日が
いつか来るのを身体を長くして待ちましょう。
ちぎれない程度に。


その前に食われそうな今日この頃ですが。
73ちくわ:03/04/17 22:19
時にみなさん、日常生活の中では私達ちくわと
どのように向き合っているのでしょうか?

言いかえれば、私達をどのように活用していますか?


「食べる」


…いやそれはわかります、わかります。
確かに私たちは食われるために生まれてきた存在です。

ですが、それだけではあまりにも勿体無い、いや、
どうしたって勿体無いんですよ。

私たちは、食われる以外にもけっこう役立てる
ことがあると思うんですが、どうでしょう?
74ちくわ:03/04/17 22:19
私の穴に指を突っ込んでみてください。
ほうら、指サックの出来上がりですよ。

どうです?
75ちくわ:03/04/17 22:20
駄目みたいです。
というか、穴の中に異物感があるのは
ちょっと嫌な感じです。
76ちくわ:03/04/17 22:48
私は1000年以上も前に誕生した存在です。
そして1000年以上、いろんな者たちに
食われ続けてきました。

それはこれからも続くでしょう。
決して終わることのない運命、避けることの
出来ない道のりなのです。

今までに何本の仲間達が食われて
きたことでしょうか。

その中には、山崎渉という>>60の者によって
食われた仲間達も多いと思います。

そんな彼らのために祈りましょう。

お供え物もします。
もちろん自分自身がお供え物です。
いわゆる「ちくわ身御供」です。
77ちくわ:03/04/17 22:48
関係ないですが人間の墓参りのお供え物に
されるのはけっこう恐いもんですよ。

乾燥して干乾びてしまいますし、なにより
墓場に置き去りにされ、食われないことに
安心したのも束の間、カラスなどにによって
パクッですよ。

嘴で身体をつつかれるんですよ?
この痛み、わかりますか?

ええ、ちょっとキレてますよ。身体が。
78ちくわ:03/04/19 00:18
三本のちくわです。

確かに私たち一本一本は弱いですが、
三本集まればそりゃあもう……アレですよ。

まあ、少なくとも折れることはないですよ。
折れることは。

このしなやかなボディから繰り出される
惜しみない程の弾力性が折れるのを拒むのです。

そんなわけでして、折って真っ二つにしよう
などという攻撃は私には通用しませんよ?
79ちくわ:03/04/19 00:18
まあ刃物を使われたら三本集まろうが
切り刻まれてしまうわけなんですが。

そういえば昔、仲間が鋏で斬られていました。
残酷です。残虐です。非ちくわ道的です。

この、ちくわ殺し! ちくわ殺し!
80ちくわ:03/04/19 00:18
最近、犬のチワワがブームのようです。
犬といえば「敵」である獅子丸をすぐに
思いうかべますが、チワワには別に憎しみは
ないのでどうでもいいです。
食われたこともないですし。

しかしアレですね。
私はちくわ。名前も一文字しか違わないというのに
この扱いの違いは一体なんなんでしょうか……。

私は買われてすぐ食われるんですよ?
買う人はいても、飼う人はいないんですよ?

まったく怒りを禁じ得ません。
81ちくわ:03/04/19 00:19
みなさん、冷静になって考えてみてください。

私は餌がいらないんですよ?
それに場所だって取らないです。
基本的に冷蔵庫の中に入れておいてくれれば
大人しくしてますよ、ええ。
もちろん散歩なんぞ要求しませんし、排泄もしませんよ。

値段だってチワワよりも格安で手に入るはずです。
なのに、なのになんですかこの扱いは……
82ちくわ:03/04/19 00:19
わかってます、わかってますとも。
チワワは犬です。動物です。哺乳類です。

一方私はただの魚肉加工物です。
この違いだということもわかってますよ、ええ。

ですが、わかっていても納得できない悔しさって
ものがあるんですよ。

ちくわを飼ったっていいじゃないですか。
ちくわを上から描いてみました

84山崎渉:03/04/20 02:35
   ∧_∧
  (  ^^ )< ぬるぽ(^^)
85ちくわ:03/04/20 17:18
一時期、バナナの形をした受話器が
あったそうです。

…なぜバナナがあって私のはないのでしょうか?
バナナがあるのなら、ちくわの形をした
受話器があってもいいじゃないですか。

私の片方の穴を受話口、もう片方の穴を送話口
にすれば問題ないと思うのですが、どうでしょう?
86ちくわ:03/04/20 17:18
私の部屋は冷蔵庫です。
大変住み心地の良い環境で、私はとても気に入っています。
なんといってもエアコン完全完備なのが嬉しいですね。
年中エアコンが効いているんです。いいでしょう?

ただ、いつも暗いので暗所恐怖症の方には
お薦めできないですが。

あと共同部屋であるというのも特徴ですね。
住物はけっこう頻繁に入れ替わるので、さまざまな
者達と出会えることができます。、
87ちくわ:03/04/20 17:19
部屋の中では、さらに仮設テントを張りまして、
普段はその中で生活をしています。

このテントは空気が入らないように作られています
ので、多少息苦しいのですが、この密閉感のおかげで
私達の身体は抜群のプロポーションを維持できるのです。

おかげで肌もこんなに瑞々しいです。
ええ、水も滴るいいちくわですよ。
実際には滴りませんが。
88ちくわ:03/04/21 20:29
世の中には、私達を好物としている動物がいます。
代表的なのは人間ですね。

まあ元々、自らの食生活のために私達を創造した
わけですからそれは当然かもしれません。

ですが人間にも「個人の差」というものがあるようです。
私達をまったく食べない者もいれば、それこそ毎日の
ように食べている者もいるようです。

その中の毎日私達を食べている者を、私達は
リピーターと呼んでいます。
89ちくわ:03/04/21 20:29
リピーターは毎日のように仲間達を買い漁り、
食べていきます。
何百本という数の仲間が、リピーターの犠牲になった
ことでしょうか、その数を数えるのも躊躇われます。

いえ、正直なところ、毎日食べてもらえるのは
とても嬉しいんですが、それと同時にちょっと
引いてしまうのも事実です。

本来ならリピーターは歓迎すべきことなんですが、
度が過ぎると、それは恐怖の対象になるのです。
90ちくわ:03/04/21 20:30
「おい、またリピータがやって来たぜ」

「今日の生贄は誰だ?」


リピーターが来るたびに、私達は恐怖に打ち震えます。

自分が選ばれたいと思う反面、選ばれたくない
という気持ちもあり、まことに複雑な思いです。
91ちくわ:03/04/21 20:30
そして選ばれた仲間達が、リピーターに
連れ去られていきます。

「じゃあな」


連れて行かれる仲間は、そう言って小さく笑いました。

近いうちに自分が死ぬとことがわかっている、食われる
ことを覚悟しているのでしょう。
彼の顔は実に清々しいものでした。


彼と会うことは二度とないでしょう。
仮に会ったとしても、その場所はリピーターの
胃袋の中だと思います。
92ちくわ:03/04/21 20:31
自分の未来が予想できない私達。
誰に食べられるのかわからない私達。

私は誰に食べられることになるのでしょうか。

ちくわが嫌いな人間でしょうか?
リピーターでしょうか?
それとも犬や猫でしょうか?
もしくは誰にも食べられずに、ゴミ箱へ
捨てられるのでしょうか?
93ちくわ:03/04/21 20:32
私の運命は如何に?

今はまだわかりません。
いつか解るときが嫌でも来るのでしょうが、
それを自分が素直に受け入れることが出来るか、
正直わかりません。
94ちくわ:03/04/21 20:32
捨てちくわです。


通常、私達は人間に買われ食われるという生活を
送っているわけなのですが、中には捨てられる
仲間などもいます。

もちろん、犬や猫のようにダンボール箱に入れられ、
道端に起き去りにされるというようなことはありません。

そして雨の中、コートを着た人間が現れ、セーターの
下に入れてくれるなどというようなこともありません。

レッツゴーゴミ箱です。
投げ捨てです。ポイ捨てです。
95ちくわ:03/04/21 20:32
大抵はですね、生ゴミとして捨てられるんですよ。
それも、汚臭漂う生ゴミ捨て場に。

生ゴミ捨て場はとても生臭い匂いに満ちています
はっきりいってとても臭いです。

もちろん、その中には私たちの体臭によるものも
大きいとは思うんですが。
96ちくわ:03/04/21 20:33
一旦捨てられてしまった私達には、敗者復活の
チャンスは与えられません。
そのままゴミ捨て場の中で、腐り朽果てていくのです。

さらに運が悪ければ、カラスなどに身体を食い荒らされる
かも知れません。

言い知れぬ絶望が支配する状況、希望の光などは
見えやしないでのす。
97ちくわ:03/04/21 20:33
都会の公園に捨てられ、その存在価値を否定された
者達の中には、道行く浮浪者に拾われ、無事天寿を
まっとうした者もいます。

ですが、このようなケースは希でしょう。

ほとんどの仲間達が見向きもされないまま、寂しく
そのちくわ生を終えていきます。

食われるも苦痛、捨てられるも苦痛。

最終的に食われる運命の下に生まれてきた私達。
そんな私達にとって、幸せなちくわ生とは
一体なんなのでしょうか?
98ちくわ:03/04/21 20:34
食卓で人間に「嫌い」だの「不味い」だの
言われることがあります。
ても、こればかりは正直お手上げです。

何故なら、私は元々この味なのですから。
私自身を否定されても私にはどうすることもできません。

あとは私に新たな味付けし、調理する料理人次第です。

そりゃあ「美味い」といわれればそれなりに喜びますよ。
口の中で噛まれながら狂喜乱舞しますよ。

逆に、不味いといわれても「ああ、そうですか」としか
言えないところがつらいです。
99ちくわ:03/04/21 20:35
一番つらいのが一回口の中に入れられた後、
おそらく不味かったのでしょう、外に吐き
出された時ですね。

不味いといわれながらそのまま胃袋に送り込まれれば、
まだそれなりに諦めもつきます。
素直に成仏できるかもしれません。

ですが口の中に入れられ、何回も噛まれたあとに
吐き出されると、なんといいますかこう、ものすごく
「屈辱的な何か」を感じさせてくれます。

好き嫌いはわかります。わかりますが、プライドが
ズタズタに引き裂かれたこちらの気持ちも少しは
考えて欲しいものです。
100ちくわ:03/04/21 20:41
>>1-8    自己紹介
>>7-15   .ちくわクン
>>17-22  ちくわラーメン
>>24-27  金がすべての世の中
>>28-32  尺八になりました
>>33-35  花見戦争の犠牲
>>36-38  ちくわ生色々
>>40-42  ちくわぶの苦難
>>43-48  ちくわ in 隅田川
>>49-51  ちくわ鉛筆
>>52-58  輪切りの私
>>61-68  自分の価値
>>69-72  ちくわベッカム
>>73-75  指サックになりました
>>76-77  鎮魂歌
>>78-79  三本のちくわ
>>80-82  チワワとの待遇格差
>>85    電話
>>86-87  生活部屋
>>88-93  リピーター
>>94-97  捨てちくわ
>>98-99  吐き出される辛さ
101ゲトー
ちくわさん、もう来ないんですか?
102革命軍指導者:03/04/29 11:11
革命軍はちくわを応援します。
103ちくわ:03/04/30 21:10
夜の春風は実に心地いいものです。
ですが、あまり風にあたってばかりいると、
お肌がカサカサになってしまうのが残念です。

…いえ、肌どころではないです。
身体全体の水分が蒸発し、ミイラのように
干乾びてしまうわけなんですが。

そう考えると、私はアウトドア向きでは
ないのかもしれません。
104ちくわ:03/04/30 21:11
私達が生き抜くには、自然はあまりにも強大で
厳しいものです。よって人間の力を借りなければ、
私達は生きていくことができないのです。

まあ、その代償として食われてしまうわけなんですが。

そんな感じで今日もひっそりと冷蔵庫にて待機中。
そんなちくわ生も、いとおかし。
105ちくわ:03/04/30 21:11
そして、ゴールデンウイーク到来です。

ですが、だからといって私に休暇というものが
発生するわけではありません。

というかですね、休暇そのものがないんですよ、私には。
なにしろ24時間待機なもので。
ええ、いつでも出動できるように。
106ちくわ:03/04/30 21:12
正直、バケーションが欲しいです。

南国の豊富な暖かさを感じながら、
透明感溢れるエメラルドグリーンの
海上を心ゆくまで漂ってみたいです。

で、食われるわけですが。
107ちくわ:03/04/30 21:12
カレーダイビングです。


今日はカレーの中に飛び込んでみたいと思います。
というか実際には突き落とされるなんですが。
いつ、殺ちくわ罪が適用される日が来るのでしょうか?

まあそれはともかく、とりあえずはプカプカと
カレー面を漂うことにします。

視界は非常に悪く、あたり一面には異様な臭いが
たちこんでいます。

いろんな意味で浮いています。
108ちくわ:03/04/30 21:13
あ、力尽きてきました。
潜カレーです。下に潜ります。
さらば空気。


再び陽の目を見ることはできるのでしょうか?
不安を胸に、下へ下へと沈んで行きます。
109ちくわ:03/04/30 21:14
なんか痒いです。
それに身体がドヒリヒリして、とても
気持ちが悪いものです。
なんとかならないのでしょうか?

それにしてもアレですね。
水というよりはまるで沼、おかげで10cm先の
ものも確認できません。今どこにいるのか、
上下の区別もつきません。

おまけに身動きも取れません。困ったもんです。、
110ちくわ:03/04/30 21:14
底へ着きました。


何も見えません。
何も聞こえません。
何も感じません。

身体にはすっかりカレーが染み込み、
私の動きを鈍らせています。

どうしたもんでしょうか?
111ちくわ:03/04/30 21:15
一ちくわである私には、この状況を
打破する力はありません。

ともかく、下手に動いてはかえって危険です。
おとなしく待ち続けることにしましょう。
そう、陸へ引き上げられるのを。


何分後か、何時間後か、はたまた何日後か。
いつか来るはずです、救助隊が。
112ちくわ:03/04/30 21:27
     __,、__,_,_,__
     @;::';;;; ・д・ ;;..;,;`)  < ちくわの
      ̄~ ̄~ ̄~ ̄ ̄     ちくわによる
                    ちくわのための
                    政治です。
113ちくわ:03/04/30 21:28
しかし、現実には私たちは被支配者。
参政権など夢のまた夢です。

もちろん、ちくわ権などというものもなく、
ひたすら虐げられ食われるのです。


あなたは食われたことがありますか?
食われる者の気持ちがわかりますか?
114ちくわ:03/05/05 23:21
屋根より高いちくわです。


人間は私を食べることだけに夢中で
なんといいますか、こうもっと違う形で
プロモーションをしてくれないものだろうか
と考えたりします。
115ちくわ:03/05/05 23:21
ときに鯉。
鯉のぼりです。

彼の身体をモデルにした旗のような物が
五月五日、日本の空に靡いています。

このおかげで、彼の知名度は格段にあがりました。
そして、犠牲者の数も格段に増えました。
116ちくわ:03/05/05 23:22
「人間を見下ろせるなんて最高さ」


彼は口をパクパクさせながら、こんなことを
私に言いました。

その数十分後、彼は生きたまま身体を切り刻まれ、
人間の卓にその姿を晒すことになりました。

人間を見下ろすどころか、人間に見下ろされる始末。
そして瀕死の彼を目の前に、人間たちは彼の身体を
貪り食うのです。

彼は自分の身体を食われるのを見ながら、静かに息を
引き取っていきました。


料理屋での出来事です。
117ちくわ:03/05/05 23:22
私は考えました。

「有名すぎるのも考えもの」

そりゃあ「鯉のぼり」ならぬ「ちくわのぼり」
なんて物を作ってくれたらちょっとは嬉しいですよ。

青い空を背景に透き通るような白い雲。
その中を舞うちくわ。

どうです?
118ちくわ:03/05/05 23:23
ですが、その弊害は必ずやってきます。

犠牲者の増加。
これだけは避けられません。

もしかしたら近い未来、五月五日が私たちの
慰霊祭の日となるかもしれないのです。

有名にはなりたい。
でも、有名になればなるほど食われる私たち。

絶えず矛盾を抱えながら歩んでいるのが私たちの
ちくわ生なのかも知れません。
119ちくわ:03/05/17 02:02
何千年もの間続く空模様。
私たちは人間の歴史と共にやってきました。

幾多もの試行錯誤を繰り返され
人間の食欲によって押しつぶされても
私たちは倒れません。

空腹を満たすためだけの存在に過ぎないと
彼らは吐いて捨てます。

自分の姿を見つめてわかりました。
私たちはれっきとした魚肉加工物であるということを。

これこそがちくわなのです。
120ちくわ:03/05/17 02:02
蒲鉾、鳴門、ツミレがいます。
小麦粉の練り物ちくわぶを。
クールな被食者魚肉ウインナーを。

彼らが私たちに魚肉加工物としての
インスピレーションを与えてくれます。

新鮮なダシが私たちの後をついていったのです。
121ちくわ:03/05/17 02:03
これが私たち魚肉加工物としての
食べるために喜びで満たしてくれる。

私たちが食べられてきたこの歴史はすべて
文化として残り、離れることはありません。
私たちを置き去りにしたりなどしないのです。

これこそがちくわなのです。
122ちくわ:03/05/17 18:08
魚肉のリズム。

タンパク質を理解するリズム。
数百度の熱による闘争。
スケトウダラにメルルーサ。
魚肉のメッセージを伝えるのです。
向上するのです。
123ちくわ:03/05/17 18:09
月曜、火曜、水曜、木曜。
どれもみんな同じです。

人間は生計を立てるため、同じことを繰り返します。

しかしそれは私たちも同じこと。
ホキ、エソ、キンメダイ、イトヨリダイ。

厳しい戦いはまだ続きます。
私たちは加工物にならなくてはなりません。

これが魚肉のリズムなのです。
124ちくわ:03/05/17 18:09
私たちは毎日ポジティブに努力しています。

しかしネガティブな食欲が私たちの前に
立ちふさがります。

困難な状況、希望すらもありません。
それでも私たちは上を見つめます。

諦めることなんかありません。
私たちの魚肉のリズムが活き続けている限り。
125ちくわ:03/05/17 18:09
ジョークなちくわ生。

この世を嘆いたところで首をつる必要もありません。
飢えた生物を一匹用意するだけで充分なのです。

彼らは交流など望んでいません。
飢餓の前に理性は消し飛び、力ある者はない者から
奪った挙句、物理的に捻じ曲げるのがオチです。
126ちくわ:03/05/17 18:09
魚肉無差別待遇など机上にも乗らぬ空論。

彼らは私たちの根本的運命を定め、そのちくわ生を
操るろうとしています。

システムによって私たちは支配されています。

私たちにできることはただ一つ。
魚肉のリズムを感じることだけです。
127ちくわ:03/05/19 20:45
空が険しく鳴り響いています。

雨の中、残り火のように僅かに輝いていた
ものが、力なくかき消されていきそうです。

新しい日がはじまり、まったく違う一日が
終わりを告げました。

誰かが私たちの祈りを答えることもなく、
冷えた空気だけがそこに漂っています。

私たちは食糧として食われるちくわ。
128ちくわ:03/05/19 20:45
無抵抗に食われるくらいなら、腐った方が
マシだと言う者もいます。

自由を求め、跪く前に結束することは何の
意味もありません。

そして何の効果も期待できないのです。
129ちくわ:03/05/19 20:45
動物愛護者が世に蔓延っても、そこに
待っていたものは抑圧という名の現実。

存在そのものが階級となり、糧となります。
それが、冷蔵庫で暮らす私たちちくわ。

多くの者がこのような建物の中に住んでいます。

自分たちがどこからやってきたのかもわかららず、
毎日のように現状に疑問を感じ、憂いています。
130ちくわ:03/05/19 20:46
私たちには魚肉の血が染み込んでいます。
それは、自分の存在理由を考える手助けとして
私たちの体内に今も宿っています。

方向性の欠片も見えず、目の前の案件を
処理することだけに没頭する彼らは、しきりに
口をそろえて言います。

「悪いようにはしない」

しかし、彼らの嘘は今やすべて売り飛ばされて
しまいました。
132山崎渉:03/05/22 04:16
━―━―━―━―━―━―━―━―━[JR山崎駅(^^)]━―━―━―━―━―━―━―━―━―
133ちくわ:03/05/24 16:14
何か深刻なことがはじまっている
ような気がします。

なんともない湿った空気、生ぬるい風が
事態を悪化させているのだとしたら…

それらを遮断することは、非常に容易く、
そして困難な境遇を作り出すことに他ならないのです。

受け入れがたい季節がやってきました。
134山崎渉:03/05/28 12:03
     ∧_∧
ピュ.ー (  ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
  =〔~∪ ̄ ̄〕
  = ◎――◎                      山崎渉
135山崎­渉
   ∧_∧  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  (  ^^ )< これからも僕を応援して下さいね(^^)。
  (    )  \________________
  | | |
  (__)_)                        山崎モナー