>471(「諸君 私は〜が好きだ」で文章を作って)
>486(女王様業に全力投球して頂きたく) >495(蒸しパンへの熱い思いを語ってください)
諸君 私は蒸しパンが好きだ
諸君 私は蒸しパンが 好 き だ
諸君 私は蒸しパンが 大 好 き だ
素朴な味が好きだ 栗味が好きだ 小豆味が好きだ かぼちゃ味が好きだ
さつまいも味が好きだ 林檎味が好きだ 餡子味が好きだ 黒ゴマ味が好きだ 蒸し「ケーキ」は微妙だ
蓬莱で 崑崙で 慶国で 堯天で 金波宮で 他国で 夢の中で 民の家で 楽俊の家で 熱海のほていやで
この世の中で次々と作られる ありとあらゆる蒸しパンが大好きだ
お皿をならべた できあがったばかりの蒸しパンの香りの一斉放射が 湯気と共に鼻腔を くすぐるのが好きだ
口の中に放り投げられた蒸しパンが 口の中で噛み千切られ飲み下す時など 心がおどる
料理長の操る やたらと大きな蒸し器800mmが かまどを占拠するのを見るのが好きだ
火花を上げて 燃えさかるかまどから 飛び出してきた燃え差しを 素手で振り払った時など 胸がすくような気持ちだった
形をそろえた 蒸しパンの甘やかで芳しい香りが 私のお腹を 刺激してくるのが好きだ
嫉妬状態の景麒が 既に食べ終えた皿を 何度も何度も見つめては溜息をつく様など 感動すら覚える
完食主義の 私の手で蒸しパン達をお皿の上に ならべていく様などはもうたまらない
感涙にむせぶ私が 私の満腹したお腹とともに 満足な溜息をつきつつ寝台に ばたばたと倒れるのも最高だ
金波宮の料理人達が 広い調理室で 湯気が立ち上ってきたのを 80cm蒸し器の100個の蒸しパンが
蒸し器ごと食卓に持って来られた時など 絶頂すら覚える
蒸しパンの舌も身も心も蕩けそうな味わいに 滅茶苦茶にされるのが好きだ
必死に食べるはずだった蒸しパンが取り上げられ 政務が終わるまでお預けだと持っていかれていく様は
とてもとても悲しいものだ
名無しの民の蒸しパンの差し入れに押し潰されて この上ない幸福に浸るのが好きだ
政務決済に追いまわされ サボってつまみ食いをしないかどうか使令に見張られているのは 屈辱の極みだ
諸君 私は休憩を 天国の様な休憩を望んでいる
諸君 私に付き従う名無しの民諸君 君達は一体 何を望んでいる?
更なる休憩を望むか? それとも情け容赦のない 死にたくなるような激務を望むか?
鉄風雷火の限りを尽くし 三千世界の全てを癒す 嵐の様なお茶の時間に雪崩れこむか?
休憩!! 休憩!! 休憩!!
よろしい ならば蒸しパンだ
私は満身の力をこめて 今まさに手に持つそれにかぶりつかんとする情熱だ
だが この暗い政務室の奥で 毎日半日以上もの間 堪え続けて来た私に ただの休憩ではもはや足りない!!
宴会を!! 一心不乱の大宴会を!!
我らはわずかに一スレ 千人に満たないだろう名無しの民に過ぎない
だが諸君は 一騎当千の名無し職人だと 私は信仰している
ならば我らは諸君と私で 総数100万と1個の蒸しパンを食べ尽くす
蒸しパンの素朴な美味しさを忘却の彼方へと追いやり 贅沢な美食に興じる連中を叩き起こそう
蒸しパンをつかんで 口の中に放り込み 眼を開けさせ 思い出させよう
連中に蒸しパンの味を 思い出させてやる
連中に我々の 愛してやまぬ蒸しパンの懐かしい味と芳醇なる香りを思い出させてやる
天と地とのはざまには 奴らの舌では思いもよらぬ味がある事を思い出させてやる
一千人の蒸しパン職人団で 世界を蒸しパンブームにしてやる
全かまど発動開始 鉄人たちの蒸しパン作り始動
勅命!! 全食器 全材料 準備
「慶東国金波宮 景王陽子より 全蒸しパン職人へ」
目標 常世十二国および蓬山全土 全国民!!
第一次『蒸しパンを慶国銘菓にしよう』作戦 調理を開始せよ
食べるぞ 諸君