【仮面ライダー】　〜サ　バ　イ　ブ〜　【龍騎】8

〜プロローグ〜
『オレの名前は浅倉威…本名だ。謎の世界ミラクルワールドで、ライダーをやってる。

今日はオレのカワイイ後輩、ガイの提案で祭が開かれてるらしい。
祭嫌いで通ってるオレに遠慮したガイは、オレの前ではその話題を避けてたみたいだな。
ハッ、カワイイヤツ…そんな後輩の「来てくれればいいのに」って淡い期待を知りながら
それでも行かないオレじゃあない。そもそもオレが祭嫌いってのもタダの噂だ。
ホントは祭好きってことを他の仲間に知ってもらうためにも、オレは密かに祭に参加して
ガイを驚かせてやることにした。』

〜暗いＣＲＹカーニバル〜
『到着。ここか…祭の場所は…ん？　ち、先に誰かに見つかったか。』

…なんだ>838か。声がデカいんだよお前。
ああ？　何が「脱獄中だからコソコソしてるんですか」、だオイ…
善良な市民捕まえていうセリフかよ。
オレはガイを驚かせたいだけだ…アイツにオレがここ来たってことはバラすなよ、
この調子モンが…わかったな？

あ？　1000円？　オレに貸した？　…覚えてねえよ。
まあいい…今日は祭だ。利子付けて……1200円返してやるよ。じゃあな。

『こんな感じで始まったオレの祭…そっから先が妙だった。
祭だってのに活気がない…いや、活気どころか陰気ってった方が正しいくらいだ。』

おいそこの…ああ、>839か。なあ、何で今日の祭はこんなに暗いんだ？
「最終回前に死んだ龍騎が残したもの」…？
…お前頭でも打ったか？　龍騎も今日の祭に来てるはずだ…つまり生きてるってことだろうが。
まあ、最終回前に主人公が死ねばショックと伝説を残すことになるんだろうが……

なんで泣く！　…もういい。

『みんながみんなこの調子だ。
ダークレイダーも、オレの顔を見た途端震えて逃げやがった(>846)。
おかしい、これは絶対ナンかある。

考えながら歩いてると、どっかから優衣ちゃんの声が聞こえた…
士郎さんとケンカしてるみたいだ(>850)。
「ダメだ優衣ちゃん、兄妹でケンカなんて！」
って言ってあげたかったが、優衣ちゃんは見つからなかった。

…オレにも昔弟がいた。暁ってんだ。家が火事になった時、死んじまった…。
火事になる直前、オレは弟とケンカして、そのまま別れたんだ。
今でも最後に暁に言った「お前みたいな弟いらない」って言葉は胸に痛い。
優衣ちゃんと士郎さんには、そうなって欲しくないんだが。

ち…陰気な祭してるとこっちまで陰気になってきちまった。

今日は楽しい日のはずなんだ…祭なんだからな。なのに一体オレは何をしてる？

ハラが立ったんで、道行く人々にセクハラをしてる>851を正義の鉄拳で殴り飛ばした。
ちょっと落ちついた。

楽しいお祭…そうだ、オレは暁と一緒に祭に行ったことがある。
暁に金魚をすくってやった。笑ってたな…オレも、暁も。
孤児になってグレちまう前…家が火事になって家族を失くす前…
オレの人生の一番楽しかった頃の…思い出だ(>856)。
オレはこの思い出があるから、祭が好きなのかもな。

弟に少し元気をもらったオレは、とにかくガイを探すことにした。』

>857、ガイを知らないか？　リストラ？　ち、お前もおかしくなった口か…
オレがモンスターをリストラするわけがないだろう。
ベノは毒をオレに向けて吐いてしまうことがある……
だがそれでもオレがヤツに助けられていることに…代わりはないんだよ。

『ベノはオレの契約モンスターでありパートナーだ。
そう言えば今日は、祭に現地集合だったはずなんだが見えない。
ベノだけじゃない。ガイや龍騎もオレがこんなに探しているのに…
なんで誰もいない…なんで誰もいないんだ！

そう思っても、携帯を持ってないオレは仲間と連絡を取る術がなかった。

ハッ！？　とここでオレは気付く。この暗い妙な祭も、オレの存在を全否定した
”アレ”じゃないかって思ったんだよ。

つ　ま　り　夢　オ　チ　だ。

冗談じゃない…させるかよ。
現実であることを手っ取り早く調べられる手段が１つある。』

萩野も評価しろ…！

『なんて言いながら>>885をぶん殴ったら手が少し痛かった。夢じゃあない。
ここまできて夢オチだなんてのはホントごめんだ…。』

祭スレに続く