ウピエルvsファントム
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エレンの心をが壊れてゆく、人の心が悲鳴を上げ、知らず、涙が頬を濡らす。
だが押さえようとする理性すら、逆にエレンへの想いが邪魔をして思う様に働かない。
吸血鬼の衝動は、元から心の奥底に潜む欲望を暴き立て、白日の下へと晒け出す。
これが男の性だと言うのなら…… 男になど生まれてきたくは無かった。
捻じ曲げられ…… 増幅された、破壊的なまでの雄の衝動に突き動かされる。
支配し、奪い取る快楽…… 淫らにうごめく肉体を、内から、外から貪り尽くす。
柔らかな肉に押し入れば、強く圧迫しつつも自らを割り、絡みつくように迎え入れ、
戻ろうとすれば吸い付く様に引き止める。 その軟禁状態にも似た快美感を味わう度、
エレンは、嫌々をするように首を振り、悲しげな鳴き声を上げる。
あまりの心地良さに頭の中は沸騰し、昂ぶりは留まるところを知らず上昇し続け、
……早くも奥底から這い上がってくる、堪えきれない衝動。
もはや、衝動と欲望、愛情さえも区別がつかず ……ただ、その名を叫ぶ。
「……エレン!!」
――――言葉は引き金となり、ケダモノの咆哮と共に激情が爆発する!!――――
奥深く、何度も、何度も欲望を叩きつけ、意識が飛ぶ程の快感が襲う!
煮えたぎる情欲の脈動…… その全てをエレンの、女の中心に撒き散らし、
本能の赴くまま、一層強く、深く、突き入れる。