『伯林の紅い雨』〜ベルガー&ヘイゼルvs天草四郎時貞
>376
「今日は暑いゆえ、行水でもするがよい」
その言葉が聞こえた瞬間、水が来た。
いや水だけならいい、その中に混じる瓶の破片。
滝の向こうにいるであろうベルガーを信じて、
ヘイゼルは”純皇”を水の中に突き刺し叫ぶ!!
「水に流れる三百四十万詞階の遺伝詞達!聞こえますか?私の遺伝詞の声が!!」
ラの声と共に一瞬で水は霧に変化。
そして・・・
「ベルガーさん!!」
叫ぶ先にはほんの少しだが瓶の欠片でキズを受けているベルガー
水の重みの中”運命”振り続けていたようだ。
「わかっているよ、うるさいぞ、バカヘイゼル。」
”運命”を街灯の上にいる男に向け振る
<<運命は簡単に流されず>>
まだ霧の中残っていた破片と”運命”がぶつかり・・・
破片は男のほうへと飛んだ。