吸血大殲27夜 ――Lunatic Dance――

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380ウピエル ◆Upielb0Y
ウピエルVSファントム
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ツヴァイは5.56mm弾をまともに食らって、なお反撃してくる。
コイツは人間だ。5.56mmをまともに食らって無事で済むはずが無い。
事実、無事で済んでは居ない。コイツが戦闘力を失わないのは、ひとえにその強い意思の為だ。
つくづく、見上げた野郎だ。
 
血を吐きながら嗤う。とてもとてもイイ気分だ。
痛みも苦しみも怒りも、死の淵を覗き込む快楽を邪魔しない。
血反吐を撒き散らし狂った様に嗤う。最高にハイってヤツだ。
最高の獲物、いや、敵手との戦い。俺はかつて無いほどに興奮している。
 
デザートイーグルの相談数は7発。コンバットロードなら、薬室の1発を含めて8発。
4発食らったなら、残りは多くて4発。
発砲の瞬間を捉えたなら、銃弾をかわす事などどうとでもなる。
思いきり床を蹴り、銃弾を飛び越える。
何発の弾丸をかわしたのか自分でも把握しきれていないが、
ツヴァイのデザートイーグルのスライドが後退したまま止まっているのが目に入った。
どうやら、ツヴァイも弾切れだ。
 
空中で反転、天井を蹴り、銃剣を構えツヴァイに突進する。
鼓動を刻む臓器に走る痛みを無視して、己自身を弾丸に変えたかのようにツヴァイへと迫り、銃剣を突き込む!