吸血大殲 第26章 殲鬼達の慟哭 夜魔達の哄笑

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52吾妻玲二 ◆REIJI2xI
ウピエル(&ツァーレンシュヴェスタン)VSファントム
>21 >32 >42
 
 飛び出して行くキャルを援護する為、ツァーレンシュベスタンに更にスコーピオンを掃射。
 
 しかしその時。
 
(化け物だ…… やはり奴は)
  
 ウピエルがグレネード弾を素手で掴み取り、その荒業に驚愕する。
 そう、敵がいくら増えたとしても結局最大の脅威は奴、ウピエル……。

 先程の銃撃も、命中してもほとんど効いて居ないようだ、懐のデザートイーグルに装填
 されたシルバーチップ弾頭ならば少しは違うのかも知れないが、ライフル弾を避ける相手に
 どう当てる……?
 
 再 認識する間も無く、ウピエルが放った5.56mmアーマライト弾がスコーピオンを直撃、
 機関部を破壊されたスコーピオンはスクラップと化す、暴発しなかっただけでも幸運だろう。
 
 スコーピオンを投げ捨てて走り出す。 どうやらウピエルは俺に狙いを定めた様だ。
 ならば、俺が奴を引き離す事さえできれば、エレンとキャルの勝算は増すに違いない。
 
(来い! ……追って来い!!)
 
 ロビーへの通路に続くドア口で振り返るとパトリオットでウピエルに向って射撃。
 ウピエルが追ってくるのを確認するや、ロビーの方向へと駆け出す。

 途中手榴弾のピンを抜き、通路脇のゴミ箱へと投げ込んだ。
 うまくタイミングが合えば足止めできるかも知れない。