吸血大殲 第26章 殲鬼達の慟哭 夜魔達の哄笑

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ウピエル(&ツァーレンシュヴェスタン)VSファントム
 
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フィーアは、ドライの放つ弾丸が銀の弾頭であることに気付いたが
それでも余裕の姿勢を崩さなかった。
確かに、吸血鬼は銀に対して強烈なアレルギーがあるが
胴体や頭部などに命中しなければ即死はない。
 
吸血鬼の強靱な体力を持ってすれば、
着弾の衝撃で手元が狂う事もほとんどない。
 
ドライの方へとアインが向かってきた。
同時にフュンフとノインもこちらへ来る。
 
これで勝ちは揺るがないだろう。
二人のファントムの手足でも撃ち抜いて、ウピエルの元へ運べばいい。
抵抗する力を残しておいた方が楽しいだろうか。
 
ドライの顔に浮かんだわずかな動揺を認めると、フィーアの笑みはさらに深くなった。
ウピエルの許しさえ出れば、アインとドライを「飼う」のは楽しいに違いない。