ウピエルVSファントム
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人形を呼び、本番の開演を宣言した瞬間。
眼前に擲弾筒弾が迫る。
こちらの口上を気に掛けずに下された、追撃という判断。思い切り、判断の良さに感心する。
感心しながらも、
グレネードを右手で掴み――
後方へ放り投げる。
銃弾を見る目と反射神経の前に、秒速100m以下の擲弾筒弾はあまりに遅い。
背後で爆発。
爆風が背を押し、破片が背中を傷つけるが、大した傷では無い。
むしろ、痛みが怒りと憎悪を掻き立て、アドレナリンが脳髄を支配する快感に変る。
「決めたぜ、ツヴァイ。俺の獲物は貴様だ!!」
アイン、ツヴァイ、ドライ、3人のファントムを見比べ、即座に判断を下す。
最も恐るべき、最もエキサイティングな獲物はツヴァイ。
俺の忠実な肉人形ども――ツァーレンシュベスタンにアインとドライの相手を任せ、ツヴァイを狩ることに専念する事にした。
スクリーミングバンシーのマガジンを交換しながら、ツヴァイに迫る。
射撃モードはセミオート。
単発射撃で3度、銃爪を引き、3度銃声が響く。
3発の銃弾がツヴァイを襲う?