吸血大殲 第26章 殲鬼達の慟哭 夜魔達の哄笑

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ウピエル(&ツァーレンシュヴェスタン)VSファントム
 
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吸血鬼になった少女達が得たのは強靱な肉体だけではない。
獣にも等しい生存本能と直感。―――そして研ぎ澄まされた五感。
 
それは時として仇になる。
強力な閃光に目を灼かれたツァーレンシュヴェスタン達。
命を落としかねない訓練に耐えてきた少女達も、反射的に目を押えてしまう。
 
フュンフとノインはとっさに背中合わせになった。
訓練を越えたコンビネーションは、彼女たちの結びつきの強さを示している。
再び弾丸が肌をかすめたが、体温を持たないお互いの背中は世界で一番信頼出来る盾だ。
不安感など微塵もない。
永遠のパートナー達は、アインのかすかな足音に銃口を向けて引き金を絞った。