吸血大殲 25章『Memory Of MoonBlood』
>7>9 『意思、果つる者の躯』
呆然と物騒な物を構えたシスターを見詰める、人の事は言えないが―――――。
元気な少女だ―――――。
少女が駆け寄って名前を尋ねるが、その時邪悪な叫び声が地下道に響いた。
「走れ―――!!」
礼を言う暇も、名乗る暇も無い。
インフェルノに復讐するまでは俺は絶対に死ねない。
MP5を乱射しながら地下道の奥に後退する、
轟音が鳴り響き、9mmパラベラムの空薬莢が舞い飛ぶ。
次々と引き裂かれる動く死体達、しかし奴等は恐れと言う物を知らない。
残念だがあの数と地下道の狭さでは突破する訳にはいかない。
30連発のマガジンが遂に空になり交換する。