吸血大殲 24 血と硝煙の十字路

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>480 >482 遠野志貴vsチェルシー・ローレック&遠野秋葉

『――兄さん!』

 そう叫んだ秋葉は、赤い髪の毛のようなモノを俺にのばしてくる。

 灼さをまとった秋葉の赤い髪。

 これは危険だ。
 そう思った瞬間、身体が勝手に動いた。

 俺の四肢にのびてきた髪に、順々に、それでいて瞬時にナイフを走らせた。
 そのまま大気ごと切れそうな感じで、赤い髪を「解体」する。
 離れていてはもう一度髪が来る。

 気がつけば。
 全力で前に跳び、秋葉の斜め後ろに立っていた。
 振り向きざま、秋葉の首筋を打とうと手刀を振り上げている。


 少し寝ていてくれないか、秋葉。