遠野志貴vsチェルシー・ローレックvs遠野秋葉
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――そのかわり、チェルシーも連れて帰るけどいいかな?
もう、兄さんは、遠野志貴はコワレテしまったのか……
コロスしかないのか……
私は、私は……
ふと、そこで声をかけられた。
『貴女、志貴の保護者?』
『家に志貴を連れて帰るんでしょ?私も手伝うわ』
『嫌でも家に帰ってもらうわよ。志貴』
件(くだん)の少女が一方的に私にまくしたて、戦闘態勢を取る。
そうだ……
茫然自失としている場合ではない……
何としても、兄さんを止めて、連れ帰る!
「――兄さん!」
私の叫びともに、檻髪が兄さんの四肢を奪うべく、兄さんへと襲い掛かる。
足さえ奪えば……!