ウピエルvsファントム(乱入)
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AK74を構え劇場に飛び込むエレン。
突入前に決めた段取りの通り、ホール内部での銃声を合図にして。
一階観客席に正面から乗り込む。一般の観客が居ない事は、事前の調査で判明している。
飛び込んだエレンの目に飛込んできたのものは、舞台上でパトリオットを構える玲二と、
無人の客席にただ一人仁王立ちしている男の姿だった。
『男?』
一瞬、エレンの頭を疑問がよぎる。
男であるならば、サイスの護衛であるツァーレンシュヴァスタンではない。
ならば、一体誰か?
エレンの位置からでは、男の顔を確認することは出来ない。
しかし、エレンは即座にその男を敵と判断した。
理由はいたって簡単なことだ。この場所に、自分以外に玲二の味方がいるはずが無い。
エレンは男に向けて、躊躇うこと無くAK74をフルオートで連射した。