1 :
サクラロワイアル ◆fdgD8zBc :
2 :
以上、自作自演でした。:02/05/03 22:29
まず全裸になり、自分の尻を両手でバンバン叩きながら白目をむき
「びっくりするほどユートピア!びっくりするほどユートピア!」
とハイトーンで連呼しながらベットを昇り降りする
これを10分程続けると妙な脱力感に襲われ、解脱気分に浸れる
3 :
以上、自作自演でした。:02/05/03 22:32
うんこもりっもりっ
不倫は文化だ
7 :
以上、自作自演でした。:02/05/04 15:04
進展がないぞ上げ
8 :
以上、自作自演でした。:02/05/04 17:37
次はいつ頃になるの?一週間おきくらいになるわけ?
9 :
以上、自作自演でした。:02/05/04 20:43
age
10 :
以上、自作自演でした。:02/05/05 01:53
何げに期待してるぞあげ
11 :
以上、自作自演でした。:02/05/05 12:59
age
12 :
以上、自作自演でした。:02/05/05 20:20
期待!
13 :
◆kYxlAbaw :02/05/05 20:30
前スレに参加させていただいていた物です
現在、続きを鋭意製作中ですが
もうしばらくお待ちください、お待たせしてしまって大変申し訳ありません
次の展開は新サクラロワイヤルさんの
書き込みになると思われます
プログラム参加者
01イリス・シャトーブリアン (死亡)
02エリカ・フォンティーヌ
03神崎すみれ (死亡)
04北大路花火 (死亡)
05桐島カンナ
06グレシーヌ・ブルーメール
07コクリコ
08榊原由里 (死亡?)
09シー・カプリス
10真宮寺さくら
11ソレッタ・織姫
12高村椿
13藤井かすみ (死亡?)
14マリア・タチバナ (死亡)
15メル・レゾン (死亡)
16李紅蘭 (死亡)
17レニ・ミルヒシュトラーセ (死亡)
18ロベリア・カルリーニ
【残り9〜11名】
15 :
◆kYxlAbaw :02/05/06 06:00
対戦成績
プログラム開始前
メル死亡(米田に問答無用で射殺される)
さくらvsアイリス
さくらの不意打ちによりさくら勝利
アイリス死亡
レニvs織姫
織姫のだまし討ち
レニ死亡
マリアvsグリシーヌ&コクリコ
一時はマリア優勢だったが
グリシーヌが囮になったうえでの
コクリコの不意打ちが決まる
マリア死亡
ロベリアvsすみれ
逃げるロベリアをしつこく追うすみれ
最終的にロベリアが勝利するが
致命的な重傷を負う
すみれ死亡
16 :
◆kYxlAbaw :02/05/06 06:07
さくらvs椿
椿の案内で光武を手に入れたさくらが
椿を攻撃、が、逃げられる
決着つかず
さくらvs織姫vsエリカ
さくらの光武は動きが鈍いながらも
織姫を追い詰めるが、エリカの横槍で失敗
決着つかず
カンナvs花火
カンナが勝利するが、花火は初めから戦う気は
なかった模様
花火死亡
織姫vs紅蘭
織姫が紅蘭を奇襲のうえ拷問
カンナの乱入でとどめはさせずに終わるが
結局紅蘭は死亡
さくらvsロベリア
光武同士の戦い、現在進行中
大ダメージを負っているロベリアが不利
由利、かすみ
自殺?まだそうと決まったわけではないように見えるが…
不明
17 :
1です(電気屋の店頭から):02/05/06 15:44
>14 >15 >16
感謝、次のSSはもうちょっとでアップできますんで
もう少しのおまちを。
それと、>5-6で挙げた他に、リンクしたほうがいいHPはありますか?
18 :
以上、自作自演でした。:02/05/06 23:44
久しぶりにラチェット編
19 :
以上、自作自演でした。:02/05/06 23:46
「・・・OK。もう喋っても平気よ。」
ラチェットは、小さな部品を布きれようなもの(これは、どうやら霊力を遮断する生地らしい)で何重にも包み込むと、
倒れている二人に向かって片手で丸を作った。
「・・・ふう、あれで大丈夫かな?」由里は立ち上がると首を回しながら答えた。
「そうね、私たちは普段は舞台に立っていませんからね。」かすみは立ち上がりながら服についた誇りを手ではたく。
「そこが逆によかったのよ。演技だって思われにくいから・・・。さて、おしゃべりはこのくらいで終わり。これからが本番よ。」
ラチェットは2人に微笑んだ。
ラチェットが雑貨屋で2人に話した計画とは、本部を襲撃し、本部のコンピューターを使い
全員の首輪を本部側から制御不能にさせるというものだった。
「え? でも私達が本部に近づいたら、禁止区域のために首輪が破裂しますよ?」かすみは聞いた。
「そう、首輪の効力を無くすためにあなたたちには死んでもらう必要があるわ。」
「へ?」
「といってももちろん、本当に死ぬんじゃなくて、本部に死んだと認識してもらうという意味よ。
それには、まず首輪の霊力センサーにあなたたちの霊力を感応させなくすることと、
盗聴している本部の人間に、あなたたちが死亡したと認識してもうことが必要なの。」
20 :
以上、自作自演でした。:02/05/06 23:48
ラチェットは、そこでポシェットから腕輪と布切れを出し、発言を続けた。
「まず、霊力センサーを感応させなくする方法だけど、
それはセンサーをこの霊力を遮断する特殊生地で包めば大丈夫。
そのあとはこの特殊金属で作られた腕輪をすれば、本部の霊力センサーに引っかからなくなるわ。
もう一つ本部の人間に死亡したと思わせる方法は・・・、そうね・・・。あなたたちに演技をしてもらわなければいけないわね。
題目は・・・、心中なんてどうかしら? プログラムに生き残れる自信がなくなったという理由でね。」
「つまり・・・、本部の人を騙すわけですね。」由里は感心をする。
「・・・でも、この首輪を解体する必要がありますよね? 無理矢理やると爆発してしまいますよ?」かすみは慎重だ。
ラチェットは「首輪の構造については、」と胸ポケットから蓋の付いた小さな筒状のものを取り出す。
「このマイクロフィルムに記されているの。他にも本部の構造や、蒸気機関のシステムなんかもね。
だから、これを大きくプリントする必要があるわ。この近くに写真屋なんかあるかしら?」
「写真屋だったら、15分くらい歩いたところにあります。」この辺の地理に詳しい由里が答える。
ラチェットはテーブルの上に出ていた武器等をしまい始めながら言った。
「じゃあ、さっそくそこへ行きましょう。・・・あと、いつまでも無言じゃ怪しまれるから、
タオルは外して行くわよ。もちろん、私はいないことにしてね。」
21 :
以上、自作自演でした。:02/05/07 00:25
/:::::::::::::::::::::::::ll:::::::::ヽ __,,__、
.i::::::::/:::::::/::::::人:::::::::::} | 〜8/ソノハ`;8〜 / ゞヾソノ
|:::::ミツノノリ;;;/ ゙゙゙゙`i:::i | (*^▽^) <ホイッ! / ヾミミミミ彡ノノ
|::ミ. ,二、 , 二、 ;l:j | ( 二⊃ヽ, / _____ ミミ/⌒⌒ヽ彡ミ
`lij. ー’- ー’- l;' | \\\ / /.-―ー-ヽ ミミ/ノノ/ノヽヾ ソノ
ノ;;:l:. ノ j ノ:i | (_)_)/ /☆" ̄ ゙̄ヽ/ 彡ミ|(| ∩ ∩|)彡 <ザ☆ピ〜ス!
ノ::::l:. 、ーニ- ; /::::l ∧∧∧∧ ̄ ̄ / __ .Y´ノノノ"ヽヽヽ 彡ヽ__▽__ノゞミ
/::::个.、. ` =' ,,/:::::::ゝ<. り > / ヾcヽl(| ∩ ∩|)| / ||- 、-||ヽ
ノ:::::::::i::::ミi\._,,.イ/リ:::: < 予 か > \ \、 ▽ ノjl| / /i|l ̄ ̄l|ヘヽ
――――――――――─< 感 ス >―――――――――――――――
| ̄ ̄ ̄ ̄| <. ! ! レ > 0O彡?
_|____|_ <. の > 彡彡/@ヾ ウーン
/ノ/ ノ \ヽ ∨∨∨∨ .\ (__/ノノノノ ミヽ ウーン
|( | ∩ ∩|)| //'⌒~`ヽ゚ \ |( | ∋ ∈|)| / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
从ゝ ▽ 从<しないよ/(ノノ⌒ハ) \ 从ゝ_?_从 < 頑張ってるのに出ないな…
/  ̄<V> ̄i / ml_人^▽^人 \ /))ヽ----イ( \ \_____
/ ハ o ハ / ヽ(__) \/( )ヽ \ _________
(__)/ o |_) /  ̄  ̄|チャーミー| ̄ ̄ ̄ \ ミ 彡 ( /?.. ) ../ /|
/ ヽ/ \______,/ / / ( ̄/ ̄◎ノ
22 :
以上、自作自演でした。:02/05/07 00:25
↑誤爆スマンカッタ
23 :
以上、自作自演でした。:02/05/07 00:26
/:::::::::::::::::::::::::ll:::::::::ヽ __,,__、
.i::::::::/:::::::/::::::人:::::::::::} | 〜8/ソノハ`;8〜 / ゞヾソノ
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从ゝ ▽ 从<しないよ/(ノノ⌒ハ) \ 从ゝ_?_从 < 頑張ってるのに出ないな…
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/ ヽ/ \______,/ / / ( ̄/ ̄◎ノ
「い、嫌・・・来ないで・・来ないでー!!」
さくらは悲鳴をあげながら、ボウガンを乱射した、
しかし、緩慢な動きのため、ことごとくロベリアの
光武F2に回避されてしまう。必中の間合いへと次第に間を詰めてくるロベリアに対し、
ついに矢を撃ち尽くしてしまったさくらは、
今度はグリシーヌの斧を投げつける。
さくらの桜花放神が空振りに終わったことに呆気にとられていた
グリシーヌが呟いた、「一体どういうことなんだ?」
「多分・・・あの光武は、強制的に霊力を増幅させる装置が付いているんです、
多少霊力が低い者でも・・・・そう、私ぐらいの力でも、だから
どんどん霊力を放って消耗しても、本当に尽きてしまうまで
桜花放神を撃てたんだと思います。」
「では今のさくらはほぼ完全に霊力を使い切っているのか?」
「そういうことだと思います」
ロベリアの戦闘センスがあるとはいえ、ボロボロのF2にさえ
さくら機は必死の攻撃―――矢を乱射したり斧を投げつけるだけだが―――を命中させることができない、
さくら自身の霊力を使い切っているので、コンデンサに蓄えられた
霊力で辛うじて動いていた。そしてついにさくらの手元に最後に残された武器は右手の杖と左手の爪となった。
その両手の武器で身構えながら、いや、もはや北辰一刀流免許皆伝もなにもない、
無力な少女が怯えて身を屈めているだけである、さくらの歯の震えはさらに細かさを増し、
コクピットの壊れかけた計器が共鳴して震えていた。
幾度となく都市をその影から救ってきた光武の一方が、影たちと戦っていた
時とは比べ物にならないほど緩慢に、しかし確実に間合いを詰めていった。
「もう少し間合いを・・・・もう弾が残ってない・・・・
あの光武を殺るにはあそこを狙うしかない・・・」
後ずさりするさくらの光武に、ついにロベリアは自身の炎の
射程まで肉薄した。
「くらいな!」
ロベリアは露出しているコクピットから、かすむ視界のなか、さくらの光武のメインカメラに右手から炎
を叩きつけ、そして間髪いれずにガトリングガンの残弾全てをそこに叩き込んだ。
あれ……総集編ページ消えてない?
age
ロベリアは、炎を受けて強度が下がったさくら機のメインカメラ部分に
F2のガトリング砲を殴りつけるような勢いで押し付けた
さくら機のメインカメラは砲身から与えられる圧力に負け
レンズ部分が割れる音と金属が軋む音を立てて潰れた
「な…!!何事なの!!前が見えない!!」
モニターが壊れた事で外の様子が確認できなくなり
慌てるさくら、狼狽してわめくさくらの悲鳴を聞いたロベリアは
勝利を確信し、にやりと笑った
「安心しな!!すぐに見晴らしをよくしてやるよ!!」
ロベリアはさらに光武を動かし、わずかに残った銃弾を
零距離から叩き込んだ、勢いよく吐き出される弾丸は
空中に吐き出される事なく、その破壊力を余すことなく
さくら機の装甲に叩き込む、弾丸と装甲、そして砲身が
耳障りな騒音を立てる、そして次の瞬間、ガトリングの砲身が爆発した
攻撃のショックに砲身が耐えられなくなったのだ
「まだぁ…終わっちゃ…いない!!」
ロベリアはさらに機体を動かし、残った腕で攻撃した部分を
激しく殴りつける、緩慢に、しかし確実に
すでにぼろぼろになっていた光武はそのショックに耐え切れず
インパクトと同時に崩壊する、これでロベリアは全ての
攻撃手段を使い果たした
「駄目か…!!」
次の瞬間、さくら機の装甲がぴきぴきと音をたててヒビが入り始めた
そのヒビは物凄いスピードで広がり、また、別の場所にも新しいヒビが入る
一見通用しなかったかに見えたロベリアの攻撃も
目に見えない所に少しずつダメージを蓄積させていたのだ
そして、そのヒビが装甲全体に広がった時
さくら機のコクピットを覆う、上部の装甲が破裂した
ついに堅牢な装甲のさくら機に決定的なダメージを与える事に成功した
「やっ…」
横で見ていた椿が歓声を上げかけたが、その言葉が止まる
「さっ…さくらさんが…さくらさんが…」
「な…なんだと…」
砕け散った装甲の中から現れたのは、顔中に皺の入った白髪の老婆だった
29 :
以上、自作自演でした。:02/05/09 13:46
保守age
30 :
以上、自作自演でした。:02/05/09 22:25
さくらが老化したのは霊力使い切っちゃったからなんだな…
すげえ残酷だ…
31 :
以上、自作自演でした。:02/05/10 17:44
あげ
32 :
以上、自作自演でした。:02/05/10 22:10
>>30 恐怖で一気に老化したのかと思ったーよ。
なるホロそういうのもありかあげ。
これを『ホセ・メンドーサ現象』
と呼びます。
「そんな…そんな…」
椿は震える声で呟く
さくらが乗っている光武から、何故か年老いた老婆が出てきた
いま、帝都には自分達しかいないはずだし
途中で乗り手が変わったというのはありえないから
あの年老いた老婆がさくらなのだろう、服装も一緒だ
「椿、あれは一体どういうことだ!!」
いつの間にか目を覚ましていた(コクリコを背負っている)グリシーヌが
椿に向かって声をかけてきた、椿とであった時から
常に冷静だったグリシーヌも、さすがにこの状態には
狼狽しているようで、声が震えている
「分かりません…こんな状態になるなんて…聞いた事が…」
「しかし、あれは間違いなくさくらだろう!?
霊力を使い果たしていたといっていたがその影響ではないのか!!」
「その可能性も有ります…でも…分かりません
そもそも、霊力を使い果たしてしまうなんて、前例のない事なんです」
椿のその説明に納得できないグリシーヌは、
『そんなわけがあるか!!椿、何か隠していないか?
本当はこうなる事が分かって、さくらに光武を与えたのではないか!?』
といいかけ、のど元で止めた、みた所、椿は自分以上に動揺している
その狼狽ぶりは、とても演技だとは思えないし
これまでの言動から言って、椿は絶対に嘘をつかない
椿が自分がそう思う事を計算に入れて行動していることもありえるが
そんな意地の悪い事態を想定して行動するまでこのプログラムに染まりたくはない
おそらく、ここにいる誰もが、こんな事態は想定していなかったのだ
「ち…あたし…達も…霊力を使い…切っちまっ…たら…ああなるって事か…」
ロベリアはさくらを凝視しながら呟いた
その視界は殆どかすんで見えないが、これだけ至近距離ならば
さくらの変貌は大体分かる、光武についているスピーカーの声が
くぐもっていたせいで、その声の変化がわからなかったため
気がつかなかったが、おそらく、光武が動かなくなった時点で
ああなっていたのだろう、もしかしたら、自分達と戦っている時に
少しずつ老化が始まっていたのかもしれない
「ま…もうすぐ…死ぬ…今となってはどう…でもいいけどね…」
ロベリアの体から急速に力が抜けていくのが分かる
無理をしすぎた、さくらとの戦いが寿命を縮めてしまったようだ
(それでも数時間の違いだろうが)
だが、目の前に存在する老婆と貸したさくらを倒すまでは死ねない
ロベリアは最後の大仕事をする為に体に力を込め、コクピットから飛び出した
「いや…助けて…助けて大神さん…私が死んだら…
あなたと契りを交わすことができないのに…!!」
おそらく自分がどうなっているのか分からないのだろう
この期に及んでまだ大神と契りを交わす気でいるさくらに対して
ロベリアは大声を張り上げて叫んだ
「いくら隊長がお人よしでも、ババァ相手じゃ勃たないよ!!
いい加減あきらめて、私と一緒に地獄に落ちな!!」
ロベリアは、ひととびでさくら機のコクピットに飛び移ると
さくらの頭を掴み上げ、直接炎を叩き込んだ
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
さくらは断末魔の悲鳴を上げた、その凄まじい絶叫は
いささか刺激が強すぎたようだ、椿は耳をふさいでその場にうずくまり
さめざめと泣いた、グリシーヌも耳をふさぎはしなかったが
その光景から目をそらし、コクリコが気を失っている事を感謝した
もう動かなくなったさくらの頭を掴み上げて炎を叩き込みながら
ロベリアは勝利を確信していた、椿やグリシーヌにはえぐい物を
見せてしまったが、彼女達が勝手に来たのだ
責任は自分で取ってもらうほかない
「そ…ろ…そろ…か…」
ロベリアは自分の体から急速に力が抜けていくのを感じ
自らの死を確信した、これから自分は地獄に落ちるのだろう
(グリシーヌ…コクリコを頼む、どういう成り行きかは知らないが
あと椿もな…どんな手を使ってもいいから…必ず生き残れ…)
そして、自らの最後の光景として、さくらのを見た
(悪かったね…)
ロベリアは焼け死んださくらを眺め、謝罪した
こうするしかなかった事は分かっていたが、それでもだ
(………………………!!)
ロベリアの視点が、それまで眺めていた消し炭になったさくらから
その後ろにある光武の霊子機関に移った、その大き目の霊子機関は
真っ赤に晴れ上がって異様な音を立てていた
自分の炎だけでこれほどになるとはとても思えない
(……まさか!!)
ロベリアは全てを悟った、自分を襲う急速な脱力感は
自らの出血のためではない事を、そして、自分の霊力は
さくらの体を通じて全てあの光武の霊子機関に吸い取られている事を
さらに言うなら、その霊子機関はさくらの無茶と自分の霊力、そして炎により
すでに限界を超えていることも、これはロベリアの勘だが、おそらく爆発する
「…!!…!!…!!」
ロベリアは、自分から目をそむけている二人に対して
必死に何かを主張しようとするが、声が出すことができなかった
自分の体もまた、限界を超えているのだ
(逃げろーーーーーーーーっ!!)
ロベリアが心の中で必死に主張する中、予想通り霊子機関が破裂した
霊力の暴走特有の衝撃波、それがロベリアが人生最後に認識した事象であった
10真宮寺さくら 死亡
18ロベリア・カルリーニ 死亡
【残り9人】
エリカ…間に合わなかったか……。
さくらとロベリアの死を悼み、黙祷をささげます……。
38 :
以上、自作自演でした。:02/05/11 21:51
いつの間に復活してたんだ 最初から見てみよ
39 :
以上、自作自演でした。:02/05/12 20:43
age
いま、色々と構想を練ってます、お楽しみに。
ところで、特撮の方は来られませんね、もし、
要請があれば、ブリーフケースに特撮の過去ログもアップしますけど。
俺もライダーと戦隊だけなら結構詳しいけどね
ていうか、5年位前からファンやってるし
42 :
生誕してから30年経っても続いてるシリーズにゃ:02/05/13 22:54
44 :
以上、自作自演でした。:02/05/14 21:28
続きを待ちつつあげ。
【次回予告】
シー「ここは、小鳥屋さんね・・・・・・
みんな私たちと同じ、籠の中の鳥・・・・
いいわ、ここから出してあげる、でも、あなただけは・・・・
ごめんなさい、私も生きていたいの、他の子は出してあげるから。
許してね・・・・」
次回、サクラロワイアル「ささやかな犠牲」
カンナは呆然としながらも、しかしこの付近で血の痕などが
無い事にほっとした。(足跡を見る限りでは・・・・・
どうやら別々な方向に行ったみたいだな。)
とにかくシーを見つけて危険を知らせねばならない。
先のリボルバーカノンで送られた光武といい、巴里がこの事態に気付いたのは
確かであるようだ。通信装置は動かないようにしてあったが、
あるいはシーなら起動させられるかもしれない。
「よし!とにかく巴里と連絡を取れば、何とかなるかもしれねえ」
カンナは意を決し、地下に戻って身支度を整える、
「紅蘭、もうちょっと待っててくれな、
あとでちゃんとしたとこでねかせてやるからな」
カンナは祈るような気持ちで、一方の足跡を辿って行った。
(頼む・・・・・こっちのがシーだよな・・・・・)
「おーい、シー! どこに居るんだー!」
【続く】
ずいぶん間が空いたけど、カンナが地上に出て、シーがいなくなった
ことがわかった所からの続きです。
このつづきは明日かあさってあたりにアップします。お楽しみに。
サクラロワイヤルさん、お疲れ様です
神はまだカンナを見捨てていなかったようだ、小鳥屋の中からシーがカンナに声をかけた。
「あ、カンナさん。」気まずそうにシーは話し掛ける。
「良かった・・・・アタイは織姫にやられたんじゃないかと思ってたぜ。」
「?織姫さんが・・・・?そういえば紅蘭さんは今、地下で作業中ですか?」
「・・・・織姫が・・・・紅蘭を殺しやがった、
たぶんレニも織姫がやったんだ・・・・」
苦虫を吐き出すような口調でカンナは説明した。
「・・・・・・・」
黙って聞きながら、シーは小鳥たちに餌を与える。
「この子達、かわいそうに、お腹をすかせて・・・・放してあげましょう」
「・・・・ああ」
互いの思っていることは解っていた、せめて籠の中の鳥たちだけでも、自由になって欲しかったのだ。
二人は鳥籠を開けて次々と鳥たちを空へと放った。
「これで最後だな、それっ!」
カンナは最後の鳥かごを開ける、見事なカナリア色のカナリアが
空へと羽ばたいていった。
「あたいたちも・・・・空を飛べたらな・・・・」
そう言ってカンナは鳥たちを見上げた。
(・・・・今だわ!)
シーは隠し持っていた包丁をカンナの背に渾身の力で突き刺した。
【続く】
49 :
以上、自作自演でした。:02/05/17 07:08
age
しかし、包丁はカンナを傷つけることはなかった、渾身の力で刺したにも関わらず、
カンナの服に弾き返され、包丁は勢い余ってシーの手から飛びだし、
逆にシーの腕に一筋の傷を残して地面に転がった。カンナはミカサで見つけた
防弾チョッキを着ていたのだった。
背中を刺されかけたことよりも甲高い包丁が転がる音に驚いたカンナは、
シーの方を振り返る。「あ・・・・あああ・・・・い・・・いや、死ぬのは・・・・いや」
自分の腕の傷からほとんど出血などしていないにも関わらず、シーは自分の
腕の傷を見ながら青ざめて座り込んだ。
「な・・・シーお前も・・・・」
カンナは怒ったりはしなかった、自分は信用されていないのか、もう誰も信じては
いけないのか、と情けない気持ちになった。
「いや、死にたくない・・・・」
「・・・・・・・・・なあ、シーお前なら巴里と連絡がとれるんだろ、まだ
あきらめちゃいけな」
「違うの・・・・もうあたしは・・・・」
それがシーの最後の「言葉」だった、
「ぎゃあーああああああっ!!!!」
シーはその場に崩れ落ち、野獣のような悲鳴を上げながら
のたうち回った。シーの包丁には支給品の毒が塗ってあり、ついにその毒が
全身に回った。そう、シーはその効果を小鳥で試し、その威力を知っていたのであった。
「な・・・・おい!!シー!どうしたんだシー!!」
やがて、シーの動きはしだいに弱くなり、最後に痙攣して絶命した。
09シー・カプリス 死亡
【残り8人】
51 :
以上、自作自演でした。:02/05/18 19:50
シーも死んだか…どうなる事やら…
52 :
以上、自作自演でした。:02/05/19 22:51
テンポはやっ!!
もうちょっとゆっくりの方がいいのかな?
ちとツッコミ。
防弾チョッキは刃物通すよ。
グリシーヌの持ってる防弾チョッキは
帝激特性の特殊繊維だって設定だから
我々の知ってる防弾チョッキとは違うという事でいいのでは?
ていうかそういうことにしておいてください、おながいします
愚痴っぽくて悪いが、
シーの死にもうちょっと華が欲しかった・・・・。
>>53 展開的にはちょっと早かったかもね。
でもま、ぼちぼちがんばってください。応援してます。
>>56 繊維の編み方が弾を潰す様にあんであるから通るよ。
刃物のは防刃チョッキ
ここ、書き込みは少ないけど、応援している人は多いと思う
焦らなくてもいいから、じっくり、質の高い作品を書いて欲しい
爆発の轟音で、グリシーヌに覆い被さられていたコクリコが
目を覚ました、「あ、ああ、ロ、ロベリアは・・・・どうなったの・・・・」
目の前の惨状に絶望した口調でコクリコが問う。
拳を握り締めながらグリシーヌは答えた、
「さくらと刺し違えた・・・ロベリアは見事な最後だった、
ロベリア・カルリーニ、貴様の最後確かに見届けた・・・・」
「おかしいよ!そんなの!相手を殺して自分も死んだからエライなんて、そんなのヘンだよ!」
「・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・」
二人は答える事ができなかった、コクリコはグリシーヌに
抱きついてなきじゃくった。「すみません、わたしが何とかしていれば・・・・」
「・・・もういいのだ、それを言うなら、助けに来ているお前を邪魔した
私の方こそ責められるべきであろう」
周囲にコクリコの泣き声だけが響き渡った。
気まずそうに椿が口を開く、
「あ、あの、巴里のシャノワールと連絡が取れないでしょうか。」
「そんな設備があるのか?そもそも肝心の支部はお前が爆破して
しまったのではないのか?」
「地下の空中戦艦ミカサです、艦内の通信設備を使えばあるいは
通信が可能かもしれません、例の最終兵器、えーと」
「リボルバーカノンだな。」
「そう、それです、そんなものを使ったくらいですから、なんらかの
通信をもうこちらに発し続けているかもしれません」
「・・・・・わかった、だが、連絡がとれて、
それでもなおプログラムを続けねばならない場合は」
グリシーヌは語尾を強めて言った。
「その時は・・・しかたありませんね、でもとにかく
手を尽くしてみるべきじゃないんですか?」
「よかろう、案内してくれ」
「うう・・・ロベリア・・・・」
『仲間』の死を初めて目の当たりにしコクリコはなかなか
立ち直れないでいた、
「行くぞ、コクリコ・・・・」
「うん・・・・・」
コクリコは後ろを振り向きながら上野公園を後にした。
防弾チョッキ関連>
ツッコミ感謝、とりあえず>55の設定だと思ってくだされ。
>57
ふふふ
応援感謝します、元祖でもそうだったけど、大変なのは
このあたりからかなと思っています。
ちょいと保全です。
期待に添えるかどうか解りませんが、
展開について希望を書き込まれると有難いです
(結局その通りにしなくかったとしても、
考えるきっかけになります)
ラチェット、かすみ、由里の3人は作戦本部の屋上に立っていた。
3人は帝都写真館でフィルムを拡大したあと、
ビルの地下室で心中工作をし、準備をしてここに立っているのだった。
由里はこれから行われる事の重大さに緊張していた。
『作戦そのものを崩壊させられるかもしれない。でも失敗したら・・・。』
そんな由里の気持ちを察したのか、かすみは由里の肩に手を置くと黙って頷いた。
由里は少し笑顔を見せると、写真館でのラチェットの説明を思い出した。
かすみと由里は拡大されたフィルムを見ながらラチェットの話を聞いてた。それは、
「資料も揃ったし、さっきの説明のとおり貴方達には偽装心中をしてもらいます。
その後は、本部の蒸気機関室に忍び込み、そこの蒸気機関で他のメンバーの首輪の効果を解除して、
大神中尉を救出後、本部の通信部から首輪の効果が切れたことを放送し、他のメンバーと合流し、脱出する。
その後は瑞西(スイス)に亡命します。瑞西とはもう連絡はついてるわ。」
作戦本部は地上3F地下1F建て。ここでの作戦は、屋上から忍び込み、
3Fへの下り階段の途中の踊り場の喚起口に入り、喚起口づたいに近まで降りて、
先にラチェットが蒸気機関室に忍び込み、部屋にいる兵士を片付けた後、
由里とかすみが降りて、拡大されたフィルムに従い蒸気機関を使って首輪の効果を解除する。
その間はラチェットが見張る。解除が終わったら、ラチェットは通信室を襲撃し、首輪の効力は無効化されたと放送し、
その間に由里とかすみは大神一郎を救出し、ラチェットが合流して作戦本部から脱出する。というものだった。
65 :
以上、自作自演でした。:02/05/23 00:37
ラチェットは屋上から屋内に入る扉に近づくと、扉を薄く開け、
屋内に人影がないのを確認すると、二人を手招いた。
扉に入ると3Fに通じる階段があるが、その踊り場の上のほうに換気のための穴が開いていた。
体の大きな男性なら入れないかもしれないが、
普通の体型の女性だったら入ることの出来るくらいの喚起口だった。
入り口には金網が貼ってあったが、建物自体が古いのか今にも外れかかっている。
ラチェットは踊り場を確認すると、打ち合わせどおり喚起口の入り口にかがんだ。
かすみは拳銃をラチェットから受け取ると、踊り場から下へいく階段を見張り、
由里は、ラチェットの肩にのり最初に喚起口に入った。
かすみは由里が入ったのを確認すると、続いて同じように喚起口に入る。
最後に残ったラチェットは、かすみが上から降ろしたロープ(雑貨屋にあった)につかまり
喚起口に入ることに成功した。
「どうやら、無事に侵入できたみたいね。でも問題はこれからね。」
ラチェットは一息つくと、2人だけに聞こえるように囁くのであった。
「司令…司令…おきてください」
「ん…琴音か…」
少し私室で休憩していた米田は、女のようなイントネーションを持つ
若い男性の声で目を覚ました、どうやらうたた寝をしていたようだ
一回大きなあくびをして、気分を変えてから
目の前にいる眼鏡をかけた軍人に話しかけた
「少し寝ちまってたみたいだな…どのくらい寝てた?」
「1時間と40分程ですわ」
「あれから動きは?」
「はい、司令がお休みになってから20分ほどして、光武同士の
戦いに決着がつきました、相打ちです、この戦いで
真宮寺さくらとロベリア=カルリーニが死亡しました
それと…こちらの方はどうでもいいかもしれませんが
それからすぐにシー=カブリスも自滅しています」
「そうか…」
米田は少し考え込むように唸った、シーが云々は別にどうだっていいが
さくらが死んだというのは正直ショックだった、仮にもさくらは破邪の血統
それが、正気を失っていたとはいえ、真正面からの勝負で
そこいらのこそどろ(米田にとってはこの程度の認識だ)に敗れる事になろうとは…
「もとからアイツはそういう器じゃあなかったのかもしれねえな…
それで?どんな展開だったんだ?」
「はい、当初は巴里の武器を手に入れたさくらが圧倒的優位に立っていましたが
少々調子に乗りすぎてしまったようです、あの光武の披験体となった
数々の人間達と同じ末路をたどりました」
「霊力の急激な消耗による老化か…」
「はい、必殺技の乱打が致命的だったようです」
「やれやれ…」
米田は溜息をつきながら引き出しを開け、そこから写真を取り出した
軍人や少女、子供など、統一性のない人物が写されているが
一つだけ共通項がある、みんなその服装や体系からでは
不自然なほどに老化しているのだ
中にはミイラのようになっているものまである
「ありゃ失敗作だからな…椿は初期に作られた光武だと
思ってたみたいだが…」
「ええ、確か試作型の光武をベースについ最近改良を
加えた物でしたっけ?紅蘭に内緒で」
「ああ、強引に霊力を増幅させる事で、霊力のない人間でも
動かせる光武を作りたかったのさ、これ作ってた頃は
どうしても頭数が必要だったんでな…だが結局
ありもしねえ物を無理やりひねり出せば無理が来る
結局、みんなこうなっちまった」
米田は自嘲的に笑って写真を卓上にばら撒いた
「おまけに、くそ重い増幅装置のせいで、動きは鈍重…ま、これは
元が悪すぎたせいもあるが…まあ、普通に走って逃げる人間を
捕まえることすらできないくらいだ、さくらだって初めは
椿にすら逃げられちまっただろ?
まあ、もともと、こっちもトラップのつもりで配置しておいたもんだ
あのババァが余計な真似しなけりゃ
さくらは他の連中を追いかけてるうちに干からびてた筈だぜ」
米田はそこまで一息にまくし立て、机の下から酒を取り出して
煽った、しばらく喉を鳴らし、それから再びしゃべり始める
「だから本当はあんながらくた何ぞ何の役にもたたねえ筈だったのさ…
さくらは罠にはまっちまった筈だったんだよ…本当はな」
「なあ、琴音」
「はい?」
「お前は、両花組とこいつらの命、どっちが大事だと思う…?
もっともっと犠牲を増やすことになっても、
あいつらを満足させた方が良かったと思うか?」
「し…司令…?」
「いや、やっぱ忘れてくれ、それで、その後の動きは?」
「は…はい、えーと…さくら対ロベリアに立ち会っていた
グリシーヌ、コクリコ、椿の三名は、現場を多少あさって
使えそうな武器や部品などを回収した後、その場を去りました
さくらの支給武器と荒鷹は彼女達の手に渡ったようです」
「荒鷹が…そうかい…わかった」
米田は深く溜息をついた、あれだけ醜くわめいた上に
こそどろに敗北を喫し、その上荒鷹まで奪われるとは
つくづく醜態を去らしてくれた物だ
「他には?」
「他には…帝激内に族が三人ほど侵入したようですが…どうします?」
「馬鹿野郎、お前ら薔薇組で責任を持って処理しやがれ」
「承知しましたわ」
「他に何か有るか?あと、『あれ』の方はどうなってる?」
「他には…特にありませんね、『あれ』の方は、海外の方で
そろそろ出現し始めたようです」
「よし分かった、すぐに行け、次の放送までにケリをつけろ」
「分かりました」
琴音は米田に向かって一礼した後、司令室を後にした
「…ったく」
米田は卓上の写真を眺めながらしばらく酒を煽っていた
何かやりきれない思いを抱えているようで、ペースも速い
ちょうど10杯目を飲み干したところで
急に思い立ったように席を立ち、部屋を出た
部屋の前で警備に当たっていた新米兵士が
部屋から出てきた米田に気づいた
「司令、今外に出られては危険です」
「ふん…たいしたこたあねえよ、このくらい
それより巴里のメルの遺体はどこに置いてあるんだ?
俺も線香くらいは上げねえとな…」
「は…?司令がご存知なのでは?」
新米兵士は間の抜けた声を上げた
「おいおい、なんだそりゃ!!
…まあいい、誰かほかにあいつがどこにいるのか
心当たりがありそうな奴はいるか?」
「加山さんなら知ってると思いますが…
大神中尉の部屋に行きましたよ、30分ほど前に」
大神は、米田たちによって気絶させられてから
自分の部屋に放り込まれたまま、まだ気がついていない
「ん…あいつ帰ってきてたのか?」
米田は少し考え込んだ
(ロベリアが光武を手に入れたからあきらめて帰ったか…?
なんで一度顔を出さない?俺が寝てたからか?)
たしかに、最初にメルの遺体を運び出したのは加山だし
お経も上げたといっていた、加山が遺体の安置場所を決めたのは間違いない
それが妙に引っかかる、加山がメルを運び出してから戻ってくるまでに
およそ数十分、遺体を安置して線香を上げるにしては、
妙に時間が掛かりすぎている、加山はお経を上げていたというが
本当にお経を上げていたのか?
「おい、今すぐに大神の部屋を調べろ」
「え…どうかしましたか?」
「すぐに調べろ!!」
「は、はい!!」
新米兵士は大急ぎで二階に駆け上がり、すぐに戻ってきた
「大変です!!大神中尉がいません!!」
「やっぱりか!!加山の野郎ぉぉぉっ!!」
米田は自分の握りこぶしで窓ガラスを叩き割った
新米兵士はそれを見て「ひぃっ!!」と声を上げる
「警備員総出で帝劇内を捜索だ、1階、2階探してメルが
いないようならすぐに連絡しろ!!わかったな!!」
「は…はい!!」
新米兵士は大急ぎで駆け出していった
「加山の野郎…裏切りやがったな…!!」
この調子では、メルのほうもおそらく見つからないだろう
それどころか、遺体にすらなっていないかもしれない
米田自身は殺すつもりで彼女を撃ったが、おそらく死んでいなかったのだ
それに気づいた加山が彼女をどこかに連れ出して、応急処置を加えていた
そう考えれば、妙に遅れてきた事も説明がつく
「くそ…あの時、適当に流してた俺のミスか…!!」
すぐに捜索隊を編成して、大神たちを捜索させたいところだが
それはまずい、まだプログラムは続行中だ、もし仮に捜索隊が
隊員達と鉢合わせするようなことがあれば、大神の事がばれてしまう
もしそうなれば、隊員達は勇気を奮い起こして自分達に立ち向かってくる
それだけは絶対にまずい、このプログラムが台無しになるようなことがあれば…
「世界の…破滅だ!!」
本来ならこういう面倒なことは加山の仕事だが、今回はその加山が敵だ
薔薇組あたりに頼もうにも、彼らは今、族の退治に向かっている、
こうなってしまっては八方ふさがり、手のうちようがない
全ての動きが連動し、米田の動きを封じてしまっている
「動きが…連動…?まさか!?」
【続く】
69と70は今日、明日中に手直しさせてくれ
今朝見てからミスに気づいたんだ…スマソ
72 :
以上、自作自演でした。:02/05/23 23:03
「なんか空気が悪いわねー。地下だからかしら?」
太田斧彦は、女性用のトイレから出ると、手をハンカチで拭きながら蒸気機関室に戻った。
ここは蒸気機関室−。部屋の殆どが蒸気機関で占められており、
部屋の中心に小さなモニターがある。この部屋にいる兵士は斧彦を入れて2人。
この部屋は首輪から霊力を受信し、米田がいる作戦室の巨大モニターに情報を送信するための部屋で、
それも自動で行われるため、管理のために人がいる程度でよかったのだ。
斧彦は、自分の席に着くとモニターに注目した。
モニタには現在、10の光点がある。4つが右上にあり、5つがそれより離れて下、そして1つの光点が少し遠くにある。
点の横には数字が付いており、右上の4つの点は05、09、11、16であったが、
最初に11と書かれた光点が4つ集まっていた場所から離れていき、少しして、09と書かれた光点が別方向に離れ、
しばらくして、16と書かれた光点が儚げに消えていった。
「あら、またひとり…。この番号は、紅蘭ちゃんね。ふーん、みんな頑張ってるのねぇ。」
斧彦は、モニターを見ながら呟いた。
『なかなかのペースね。このままだと結構早く終わっちゃうのかしら。あら?』
斧彦は、機械の前に座っている兵士の様子がおかしいことに気づいた。
椅子の背にもたれかかるように座っているのだ。斧彦は、もたれかかっている兵士の顔が自分のタイプであることを思い出すと、
『もしかして寝ちゃったのかしら? ダメな子ねぇ。いいわ、アタシの熱いちゅーで起こしてあ・げ・る。』
とそーっと、兵士に近づいた。しかし、ある距離まで近づくと兵士の額の当たりから何か長い棒のようなものが突き出ているのがわかった。
『これは何かしら? ……!?』
斧彦は、気配を感じると後ろを振り返ったが、後ろには蒸気機関が並ぶだけだった。
『アタシったら、疲れているのかしら?』と前を向く。
その瞬間、後頭部に強い衝撃を受けた。意識が朦朧とするさなか、なんとか身を反転させる。
「……アンタは、ラチェ…」
彼が自分が殴られた人物を認識した直後、彼の意識は暗闇に占領された。
「…ったく」
米田は卓上の写真を眺めながらしばらく酒を煽っていた
何かやりきれない思いを抱えているようで、ペースも速い
ちょうど10杯目を飲み干したところで
急に思い立ったように席を立ち、部屋を出た
部屋の前で警備に当たっていた新米兵士が
部屋から出てきた米田に気づいた
「司令、今外に出られては危険です」
「ふん…たいしたこたあねえよ、このくらい
それより巴里のメルの遺体はどこに置いてあるんだ?
俺も線香くらいは上げねえとな…」
「は…?司令がご存知なのではなかったのですか?
加山さんが抱えて外に出ていったので
てっきり埋葬した物だとばかり…」
新米兵士は間の抜けた声を上げた
「何だよそりゃ、おれは知らねえよ」
「しかし、中将のご命令だと…」
「ふぅん…」
米田は小さく鼻を鳴らし、メルの遺体の処理を任せた時の
加山の様子と自分の命令を思い出した
自分は確かにあの時線香を上げろとしか命じていない
線香を上げるだけなら、どこか適当な部屋に寝かせておけば
事足りるし、ましてやいきなり埋葬して、墓標に線香を上げる
所まで行動が発展するのはどう考えても不自然だ
それなのに、何故外に出る必要が有るのか?
(そういや…加山の奴、帰ってくるまで妙に遅かったな
あの時はお経を上げてたっていってたが…)
もし本当に埋葬していたのならば、遅れていても不自然ではないが
あの時の加山は別に服が汚れていたり
着替えたりした形跡はなかった、そう考えると
やはり、加山がどこかに運び出したと考えるのが自然だ
(本当に線香とお経を上げるだけなら、いちいち外まで
運ぶ必要は無いよな、坊主がいるなら寺とかがありえそうだが
今はみんな避難してていねえ筈だし…やっぱり妙だな)
米田はそこまで思考をめぐらせてから、一つの結論に達した
「まさか…メルの奴死んでねえじゃねえだろうな…」
「は…?」
米田が突然声を上げ、新米軍人がそれに反応した
「…いや…なんでもない」
常識的に考えられる仮説の中では、メルは死んでいないというのが
一番可能性が高いし、加山が一度外に運び出して治療した
と考えれば、彼が遅れてきた事も説明がつく
「は、そういうことかい…」
米田は苦笑を漏らした、おそらく間違いないだろう
(まあいい…手負いの小娘一人生きてたところで何ができる)
これが、エリカやらアイリスなどの高い霊力の持ち主ならば
話は変わってくるが、相手は他の参加者の踏み台役として
参加させただけのオペレーターだ、霊力も戦闘力も低く
一人生きていたところで何かできるとは思えない
できて巴里との通信が関の山だ、巴里と連絡を取ったところで
どうなる物でもない、せいぜいさっきみたいにリボルバーカノンで
光武を送り込むくらいだが、それを動かす人間はこちらの手中にある
結局の所、生きていたところで彼女には何もできない
放っておいても実害はないだろう
(ま…たまにはこんなのもいいか…加山の奴も逃がすつもりで
やったんだろう…運がよかったって奴だな…)
米田はそのままメルを放っておく事に決めた
とりあえず、
>>69の部分の手直し終了
それはそうと、IDの表示がなんかおかしいんだけど…
なんかの不具合?
>70も修正する予定ですよね?
ところで、椿がグリシーヌ・コクリコの二人から
マリアを殺した事を既に(合流してすぐ)打ち明けられて
いる事にした方がいいですかね?
サクラロワイヤルさん
70も修正します
マリアに関しては掲示板の方がいいと思います
あと、グリシーヌたちと巴里の交信は俺がやってもいいすか?
今書いてるのは2人なんですか?
前スレの時はもうい1人作家さんがいたようですが。
>>78 最低三人はいるみたい
>>70の修正はちょっと手間取ってるんで
もうちょっと待って
80 :
以上、自作自演でした。:02/05/25 23:42
あげ
【次回予告】
コクリコ「あれ、綺麗な小鳥がいっぱい歩いてるよ、
なんだろうね?」
グリシーヌ「なぜあんな道端に小鳥が??」
椿 「あ・・・・・!」
グリシーヌ「待て!コクリコ!行ってはいかん!!」
次回、サクラロワイアル「日常の街角で」
「やはり、シャノワールはこの『プログラム』をよく思って
いないと見るべきだろうな」
グリシーヌが自転車で走りながら話す。
椿の言っていた巴里の光武は本当だった、
そして、自分たちはそれに乗りこんだロベリアのお陰で今生きていられる。
というのが口には出さずとも三人の共通の思いだった。
椿が答える、「ええ、送信するのはムリでも
巴里からの連絡をなんとか受信できれば・・・・・」
そういえば、帝國華撃団のみんなとずっと会っていないな、
と椿は思った、さくらに襲われてからこれまでのことがなんとも長く感じられた。
ふいにコクリコが口を開く、
「あれ、綺麗な小鳥がいっぱい歩いてるよ、なんだろうね?」
道の先に、小鳥の一群が地面に居る、そこらへんにいる
鳩やカラスではなく、愛玩用とおぼしき色取り取りの小鳥たちだ。
普通、鳥は地面に居たりはしない、どういうことだろうか、
「なぜあんな道端に小鳥が・・・・・」
「あ・・・・・!」
走り出したコクリコ、取り残された二人はあることに気付き顔を見合わせた、
そう、ここは日常の街角ではない、凄惨な戦場であるのだ。
「待て!コクリコ!行ってはいかん!!」
遅かった・・・・
近づくコクリコに気付いた小鳥たちが飛び立ち、地面に転がっている
「モノ」があらわになる、それは、自分が放してやった小鳥たちについばまれる
かつてシーと呼ばれた肉の塊だった。
「あ・・・・・ああああ、いやーーー!」
胃の中のものを吐き出すコクリコの背中をさすってやりながら、
歯を食いしばりながら遺体を見たグリシーヌが呟く、「これは・・・・シー・・・・か」
遺体は各所を鳥に喰われ、衣服から判断するしかなかった。
ふたたび自由な空へと帰っていくかと思われた鳥たちだったが
その殆どがなんと地面へと落ちてきた、
残りのものも落下しそうになりながらふらふらと飛ぶもの、
あるいは、既に地面で仰向けにひっくり返っているものまでいる。
「毒・・・・・でしょうか?」
「恐らくな・・・・・」
小鳥たちに喰われ、本来あるべき眼球のないシーの眼窩が、
鳥のいない澱んだ空を虚しく見上げていた。
>グリシーヌたちと巴里の交信は俺がやってもいいすか?
お願いします、避難所の掲示板で少し打ち合わせしませう。
喚起口を進む3人の順序は先頭からラチェット、由里、かすみだった。
地下に行く際に、90度になっている通気口を降りるのに少々苦労したが、
それ以外はまず順調に蒸気機関室の上にたどり着くことができた。
『とりあえず、ここまでは見つかってないわね。』由里はほっと一息ついた。
先頭のラチェットは、由里からボウガンを受け取ったっきりじっとしていた。
どうやらタイミングを見計らっているようだった。
やがて、扉が開き何者かが外に出たらしい。
(喚起口は一人が四つん這いになって通るのがやっとなので、
由里はそれが誰かはわからなかった。)
足音が遠くに離れるのを確認すると、
「ちょっと待っててね。」と二人に囁くと足音一つ立てず、ラチェットは部屋に下りた。
由里がゆっくり前につめると、部屋がよく確認できた。
蒸気機関室という名の通り、部屋のほとんどを蒸気機関が占められている。
その部屋の片隅に一人の兵士が座っていた。ラチェットはボウガンに矢をつがえてその兵士に、
「状況を報告せよ。」と命令する。はっとした兵士が立ち上がってラチェットの方を向くその額に
ボウガンを放った。矢は額に命中し、兵士はゆっくり後ろに倒れかかった。
ラチェットは、兵士が倒れこまないように体を支え、そのまま椅子に座らせて、
自分は蒸気機関の隙間に入り、そのままじっとしていた。
「あの…中将?何か問題が有ったのですか?」
「ん…どういうことだ?」
「メルがどうのと呟いてらっしゃったようですが…
なんでしたらすぐに遺体を捜索しましょうか?」
「ほっとけ…」
新米兵士にとって、米田のこの返答は予想外の物であった
「え…よろしいので?」
「ああ、外に出たのは間違いねえからな
この帝都を宛てもなく探し回るってのは結構な手間だ
ひょっとしたらもう箱根辺りまで逃げてるかもな…」
「はぁ…なるほど…」
「それに、いま下手に探し回ってるのをあいつらに見られたら
プログラムが正常に運営できなくなる可能性がある
そんなリスクを背負ってまで、生きてるか死んでるか
分からない奴を探す必要は無い、ほっとけ
それと、これはお前と俺との秘密な」
「はい、承知しました」
新米兵士は敬礼と返事を持って米田に答えた
「それより、加山が今どこにいるか分かるか?
ついさっき、ちょっと偵察に行かせたんだが…」
本当は加山はエリカを光武に乗せるために行かせたのだが
米田はここであえて偵察という言葉を選んだ
プログラムにこういった細工を加えているのを知っているのは
薔薇組と加山、そして自分だけだ、ましてや、目の前の兵士に
動き回っているのを見られるのはまずいといった手前、あまり派手に
動けとは言えないというのもある
「…そろそろ帰ってきてもいい頃だろ、お前は知ってるか?」
「あ、はい、先ほど大神中尉の部屋に行かれたようですが
様子などを詳しく聞いてらっしゃったようです」
「ふぅん…分かった、俺もちょっくら大神ん所に顔を出しにいくか」
「お気をつけください、少し前に気が付かれましたが
かなり興奮しています」
「わかった、俺が良く言い聞かせておく、お前はここで警備を続けろ」
「了解しました!!」
目の覚めるような敬礼を送る新米を背にして米田は階段を上る
帝劇は移動に何分もかかるほど広い建物ではないので
割とすぐに目的地である大神の部屋に到着する
「…静かじゃねえか」
大神の部屋からは何の音も聞こえない、興奮していると聞いたから
さぞやわめいて暴れているのだろうとばかり思っていた
「加山が説得してくれたってことかね?」
米田はドアの前で一度首をひねったが、ドアを開ければ分かるだろうと
判断してドアを開けた
「……何だと!!」
結論から言うと、米田が複数予想していた各種状況はことごとく外れていた
その部屋の中には、ほぼ確実に在室していると思われた加山や大神の姿はなく、
もぬけのからになっていた、いや、正確に言うと、気絶している見張りが一人いるだけ
部屋を見渡すと、窓が全開になっており、カーテンが風にそよいでいる
これはどう考えても大神が誰かに連れ出されたとしか思えない
一瞬、琴音が言っていた族の仕業かと思ったが、予測だけで動くわけにも行かない
米田はその見張りを一人たたき起こし、事情を聞く
「どうした!!おい!!何があった!!」
「ちゅ…中将、加山が…加山が…」
米田はその言葉を聞くだけで事情を完全に理解することができた
それは幸せな事ではなかったのだろうが
「加山がやったのか…これは…」
見張りは力なく頷いた
「ちぃ…加山か…あいつ、まだ第一回の放送の事根に盛ってやがるのか…?」
米田は第一回の放送の後の加山の態度を思い出した
著しく気分を害していたが、まさかこれほどとは…
「いや…あいつはこのプログラムの正当性そのものに疑問を持っちまったんだろうな…」
米田は自分の横にある壁を力任せに殴りつけた
「くそ…今、大神があいつらの前に姿を見せたらえらい事になる…」
大神に対する両花組隊員の信頼は絶対だ、彼が彼女らの前に現れて一言声をかければ
隊員達はたちまち正気を取り戻して、何らかの手段で自分達に立ち向かってくるだろう
阻止、もしくは捕獲しようにも、米田が先ほど新米隊員に言ったのと同じ理由で
それはできない、それに、下手をすれば大神が逃げたことに誰かが気づき
接触を試みるかもしれない、あとは先ほど述べた展開とまったく同じ事になる
「そんなことになれば…」
米田は壁を突き破ったままの自分の右手をそのままに唇をかみ締めた
口の中一杯に鉄の味が広がっていくのが分かる
「世界の…破滅だ…!!」
一瞬、加山を呼びそうになったが、その加山がこの事態の現況だ
米田はその声を喉元で押し殺した、それなら薔薇組と行きたい所だが
彼らも族の排除にむかっている、とても無理、他の実行委員にはとても任せられない
様々な要因が絡み合い、米田の動きを封じている
米田は己の迂闊さと、自分の部下の軽率さを呪った
兵士に近づいた。ラチェットは背中からトンファーを出して、隙間から一旦出て、斧彦の近くの机の物陰に隠れた。
斧彦はハッと後ろを振り向いたが、すぐに前を向きなおした。
ラチェットは再び出ると、その後頭部にトンファーで思いっきり叩きつけた。
斧彦は振り返って何かつぶやいたようだったがすぐに気絶し、そのまま背中から背後の机の上に倒れた。
ラチェットは斧彦の意識がないのを確認すると、
天井の通気口に向けて、手で降りてくるように指示した。
由里とかすみはそれを確認すると、通気口からロープを垂らしするすると降りてきた。
降りてきた由里が見たものは、気絶している斧彦のこめかみに銃をつきつけているラチェットの姿だった
「ちょ、ちょっと待ってください。斧彦さんはきっとしょうがなく支配人に従っただけです。」
次に降りてきたかすみも、
「そうです! 殺すことはないです。わたしからもお願いします。」と懇願した。
ラチェットは交互に斧彦と二人の方をしばらく見ていたが銃を収め、
「甘いような気もするけど・・・、銃声が響いたら誰かくるかもしれないし、
とりあえずはやめとくわ。」
かすみと由里は頭を下げる。「ありがとうございます。」
「さて、この二人の服を脱がして、あなたたちはそれに着替えて。
それが終わったら二人を向かいのボイラー室に隠すわよ。
その後は、いよいよ首輪の効果解除ね。」とラチェットは蒸気機関の方を向き言うのだった。
87はコピペミスすまそ。
一番上に以下の2行を入れてくだされ。
やがて、部屋の扉が開き、斧彦が戻ってきた。(由里は入ってきた人物が自分の知り合いなので少しびっくりした。)
自分の所定位置らしい椅子に座ってモニターをじっとみていたが、兵士の様子がおかしいのに気が付いたのか、
こういうのって書いてるやつが
どのキャラが好きかっていうのがダイレクトに出るな。
マリアが死んだやつとか
織姫の暴走はマリアの好きや織姫好きが書いてるんじゃないよな?
どのキャラにも等分の愛情を、いい死に方をと読んでいる側は思うけど
そうも行かないのか……。
それと気になるのはキャラクターの言葉使い。
これにもう少し気を払って欲しい。
少なくともアイリスは紅蘭のことを「お姉ちゃん」とは呼ばん。
あとエリカの出発時点の話がなかった。
これはどうなんだろう?
>>90 まあ、誰かが惨めに死んだり、暴走したりしないと
話が進まないから、大目に見て欲しいのですが…無理でしょうか?
とりあえず、前作である程度出番が多かったキャラは意図的に外しています
一番顕著なのはグリシーヌと花火ですかね
エリカに関してはそこまで考えていませんでした
同じような出発シーンが続いていたので、あえてパターンをはずしてみたり
美味く話しを進めるのも書き手の腕だと思います。
バトロワだから死ぬと言うのもありきたりずぎ。
前いたコテハンじゃない書き手さんみたく、もっと協力プレイさせて欲しい。
暴走も惨めな死もありだとは思う。
しかしそれに足る理由付けの甘さが目に付いてしまう。
マリアに関しても他の人間を殺すことに関して
悩まなさ過ぎる。
さくら、織姫の暴走する理由すらわからない。
たとえその先に大神と結ばれるとか米田や殺されることへの恐怖
があったとしても、どうしても他者を殺すことをあっさりと
認めてしまうのが腑に落ちない。
それが自分の知っているキャラへの違和感、引いては物語への
面白さの減少に繋がっていく。
書き手は本当にそれぞれのキャラの特徴を把握してから
書いて欲しい。
でなければ話としてそれは続いても
サクラを知っている人間は読まなくなるぞ。
>>93 本編の彼女たちですらそんなによく考え、練られてつくられたキャラではなさそうだが
>>94 「“サクラ大戦”の世界を描く上での最低限のお約束くらいは守ってくれ」って事でしょ?
少なくとも前スレじゃそのへんきちんとしてたよ。
自分もさくらがアイリスあっさり殺すところや織姫の暴走なんかは
いきなりこのスレッド荒らされてんのかと思ったもの(w
>>95 そうそう。そういうことだよ。
自分が言いたかったのは。
だいたい「サクラ」と「さくら」の使い分けすら出来てないようで
正直、大丈夫なのだろうかという気がしたよ。
「サクラ」は「サクラ大戦」のことを
「さくら」は「真宮寺さくら」のことを
サクラの公式に書かれた著作(あかほりとか川崎とかのヤツ)では
普通は表しているものだけど、ここでは真宮寺さくらをあらわす
のに「サクラ」を使っているヤツがいるからな……。
だからそのへんのことをきっちり守って欲しいよ。
もしかして何らかの意図があってやっているのか?
言われること言われる事全てまったくもってその通りで…
これはまったく気づかずに進めていた俺の責任かもな…
当分頭冷やしてくる…正直どうしたら良いのか分からなくなってしまった…
誰か上手く書ける人がいたら遠慮なく続きを書いてくれ…
話の流れ、メチャクチャにしてしまってすまん…
>>97 おい!!いくらなんでもそれは無責任だろう!!
>>98 いや、別にやめるって訳じゃなくて
しばらく頭冷やしてそれから復帰って意味っす
プロットとかキャラの言動とかもう少し
練り直したほうがいいと思ったし
アイリスの件に関しては初めは俺も荒しかと思ったが
織姫暴走は間違いなく俺だ
モチベーションの弱さはどう言い訳してみようもないね…
さくらをサクラと間違えたのはおそらく変換ミスだと思う…すまん
最初は意外性に期待したけれど、結局、設定やら言葉遣いやらの上っ面をなぞっただけだったようだね。
愛が無いよ。
脈絡も無く狂人に仕立て上げられ、三下のチンピラにも劣る惨めな最期。
それはいい。うまく回ればリアリティを演出するのに、重要な布石になったかもしれない。
でも、これはサクラ大戦だ。
そこにいるのは、未曾有の脅威に立ち向かうために選抜された、生え抜きの勇士たちじゃないのかい?
最初から最期まで貧弱な心理描写で葬り去ってしまっちゃあ、救いようが無い。
責任放棄……もとい、休筆宣言かな。大いに結構。
続ける人間がいないなら、そもそも無理だったというだけの話だしね。
なんか急に評論家気取りが増えたな
サクラ関係だけなぜこの手の手合いが沸いて出るかね?
>>100 責任放棄って、おいおい(藁
ただしばらく考え直す時間が欲しいってだけの話だろ?
ちょっと大人気ないぜ
>97
休筆宣言か。
それもいいだろう。
その間にしっかりプロットやキャラの性格をチェック
しておいて欲しい。
あと誤字チェックも。
サクラ大戦の単語辞書が欲しければ
こちらへ行くといい。
ttp://homepage2.nifty.com/~lip/l-down/index.html 辞書を入れると用語に関しての変換がかなり軽減される。
正直◆kYxlAbaw 氏のアクションシーンの書き方は上手い。
得にロベリアのあたりはかなり手に汗を握った。
これにしっかりした心理描写が加わればかなりいいものが書けると思う。
>101
批評家か。傍から見ればそう見えるかもしれない。
しかし自分もSSを書く人間だ。
だからこそ粗が気になってしまうものだ。
>102
全キャラを平しく愛せとまでは言わない、
でも僕は、あからさまな偏愛を感じてしまったからね。
君はどんな愛を感じたのかな?
>103
おっしゃる通りだね……不覚だったよ。
>98に脊髄反射してしまったようだ。
時間はある。
心を弄くられた無残なキャラ達を、犬死にで終わらせないでもらいたいものだね。
>>105 前回活躍できなかったキャラを何とか活躍させたいと言うところ
ある程度の犠牲は仕方ないっていうドライな面があるところは
認めるけどね、あと君の物言いは尊大にすぎる
そんな言い方では、納得できるもんもできなくなるよ
このレスだって一言多い
板が違うと批判の仕方も違うものだな。
ギャルゲー板の時は批判というよりは荒らしに近くて、それで行き詰まってしまったんだが。
正直、レベルの低い人が気軽に参加しすぎなんだよ。
◆kYxlAbaw 氏とかサクラロワイヤル氏みたいに、
コテハン背負って書き込んでる人が、
名無しにテキトーに書き散らされた話に収拾つけてるようにも見える。
まあ、織姫暴走はこの人みたいだけどな、さくらはどうなんだか。
しかし、次に書く奴は書き込みずらいぞー(w
素人の技量じゃ、誰かが書き込んだ瞬間に集中放火になるのは、
目に見えてるからな。(w
>>104 おーい、君代わりに続き書いてくれ。(w
>>109 だよなあ。
こういうのは強制するモンじゃないけどさ、
あれだけ言われると
>>104がどんな話を書くか読んでみたくなる。
この話の続きを書けって言うのもアレなんで、
>>104が書いたSSにリンク張ってくれるだけでもいいよー
でもね、漏れもこのサクロワでは誤字脱字は気になっていた。
そういうところに目が行っちゃうと、せっかくの作品も入り込めないから。
職人諸氏はupする前にチェックして戴けると幸いだよ。
ずっと続き楽しみにしてたのに・・・台無し。
こうやってSS作家って離れていくんだね…
悪夢ふたたび。個人的にみたび。
>>112 残りの一つはエリカスレだろ?
気になった時に言えば良いのに、なんで今ごろになっていうかね?
今更言われた所でどうしてみようもないだろうに。
正直、批評家様たちの物言いは何様のつもりだと思うよ。
せっかく楽しんでたのに、空気読まないやつのせいで台無し。
せめてほっといてくれよ、俺達は俺達で楽しんでるんだからさ。
◆kYxlAbaw 氏にはなるべく早く帰ってきてもらいたい。
>>113 この程度でへこむような人間が断筆しようが休筆しようが俺達は一向に困らない。
むしろこの程度のレベルのやつにサクラのSSを書き散らされる方がよっぽど迷惑。
俺は別に無くなったところでぜんぜん困らないしね。
などと思ってるんだろうなあ。
読んでいいものを書いてもらいたいと思うのは読み手として
ありだろ?
>>113 今更というが、基本的なものはこれからも注意してもらいたいと思うし。
それで読みやすくなってより話に入り込めたら
読み手としてはマンセーだ。
そういうことはこの板では言っちゃいけないのか?
「読んでいいもの」ではなくて
「読んで面白いもの」だ。
スマソ、言葉が足りなかった。
正直漏れも◆kYxlAbaw 氏には早く帰ってきてもらいたい。
まあ、このスレッドで最も愛がないのは、
>>100と
>>105だというのは間違いないけどな
同一人物だけど
>>115 それは確かにそうだけど、もっと早くに言ってもらいたいよね。
このスレッドは一つのシーンを一気に書ききることはあんまりないから、
速いうちに言えばまだ何とか修正がきくと思う。
作家さん達もアイデアや要望は大歓迎みたいなことを前スレで言ってたし。
少なくとも、書き込んで何ヶ月も立ってからグダグダ言われたって
作家さんも困ると思うし、批評者の言い方(
>>100とか
>>105)も酷すぎるよ。
今回の件に関しては、「ちょっと気になったなあ」と「今後は気をつけるよ、スマソ」
ですむ問題だと思う。
漏れはサターン一作目来いまだ「サクラ」に魅せられ続けているファンだが、このスレは旧スレも含めて、特に細かいこと気にせず、十分楽しんできたぞ。
作家さんには早く帰ってきてほすいぞ。
お気に入りのキャラの18禁の絵や小説みて
「僕の○○ちゃんはこんな事しない!」「俺の○○を汚しやがって!!」
等と言ってた腐れオタクをなぜか思い出しますた…。
織姫の心理描写は今後の展開でフォローが可能なんじゃない?
さくらにしても、前スレ見たいに外伝見たいなかたちで、アイリスに会うまでの心理描写を描くとかさ。
やりようによっては中々おもしろそうな解釈が出そう。
そもそも、サクラ大戦とバトロワは反りが合わないのれす。
あーあ。またこのノリで中断かよ!学習しない奴らだな…
読めればいいじゃねーか。いちいちウンチク批評家気取りやがって。
>>122 それこそ今さらだな、このシリーズが始まった最初の最初の時に
誰かから忠告されて、作家がそれでもやると納得済み
気にしないで続き書いてーーーーーーーーーーー!!!
しかしよくもまあここまで粗を見つけられるもんだよ。
俺なんて言われて初めて疑問に思ってる奴がいる事に気付いたぜ。
ども、一晩たって随分落ちついたよ
でも、
>>100や
>>105を書いた人の言い分も分かるんだよ…
ある程度、「切る」べきキャラを決めて書いた面もあるのは否定できないからね
それなりにいい死に様(たとえば前作のコクリコみたいな)も用意したかったんだけど
結果的には悲惨な死に方がそろっちゃってるからな…
今はどうすればいいか考えている最中
ある程度米田の情報操作やその他工作もろもろがあったと言うセンでどうかと思ったり
あんまり長期の休みにはならないと思うよ
>>123 批判する人は、別に止まろうが終わろうがどうでもいいのだろうが
楽しみにしているこっちは大迷惑だ
しかし批判する奴が出てきて、
ここを楽しみにしてる奴がだいぶ居ることがわかった・・・。
みんな邪魔しちゃいけないと思って黙って見守ってんの。
悪しき前例もあることだしな。
>>127 自分は批判した者の一人だけれど
氏の休みが長期でないことを聞いて安心した。
あまり期待し過ぎるのもいけないだろうが
パワーアップを期待して待っているよ。
>>128 上にも書いてあるけれど批判しているヤツ全てが
終ろうがどうでもいいなんて思っているとは限らない。
少なくとも自分はここが続いて欲しいと思っている。
>>120 似てなくもないけれどその有り様はかなり違うと思う。
理由付けなんてなくキャラの性格を無視したら、
サクラでやる意味なんてなくなるのでは?と自分は思うよ。
こうなってしまった責任の一貫は自分にもある。
>>109が言ったように続きを書くことは
自分には出来ないし、先に書いていた
書き手さんたちのプランや打ち合わせを
台無しにしてしまうことだから
失礼に当たると思っている。
しかし
>>121の言ったさくらの暴走理由の継ぎ足しなら
やってもいいが、どうか?
マターリというのは大原則なはずなのにね
>108なんか論外ですよ!
以降は マターリ マターリ
>104 やっちゃってください!
ありがとう。
>>133-134 そういって貰えるとうれしい。
ただ今まで書いていた方の意見も聞きたい。
正直自分が書いてもいいものだろうか?
もちろんさくらもアイリスもやられてしまったので
話の流れも変わらないはずだ。
色々ご意見があるようです、
ただ、自分と◆kYxlAbawさん、ラチェット編の方の三名以外の
SS書きの方に、詰まりかけた時に、「おっ!?」という書き込みがきて
結構助けられている側面があります。
>104、>132
それではお願いします。
最後に◆kYxlAbawさん、まだまだがんばりましょう
ありがとうございました。>サクラロワイヤル氏
それでは書かさせていただきます。
実は昨日のうちに書いてしまっていたので
ほっとしました。
それでは載せますのでよろしくお願いします。
誤字脱字等は一応チェックしましたが
抜けなどあるかもしれません。
さくらにアイリスが殺される少し前のことだ。
出会ってからしばらくさくらはアイリスを連れて歩いていたが、
歩きなれていない子どものアイリスのことだ。
これまでのショックもあってぐったりと見るからに
気分が悪そうになってしまった。
「大丈夫、アイリス?」
さくらは声をかけた。
「うん……、大丈夫」
とアイリスは言うものの、どう見ても顔色は悪く
大丈夫そうではない。
さくらは見かねて言葉を次いだ。
「少し休みましょ」
ほっとしたアイリスがさくらを見上げた。
近くの公園の木陰にあるベンチで二人は休んだ。
がさがさと支給されたかばんの中をあさってさくらは
一本の瓶を取り出した。
それはラムネの瓶だった。
「ふふ、あたしのかばん、こんなのが入ってた」
笑ってアイリスにその瓶を見せた。
少しはアイリスが喜ぶかと思ったのだがその表情は硬い。
「冷えてないけれど、これ、飲みましょう。口が開いてないから
毒なんて入ってないと思うし」
「いい、アイリスいらない」
「そんなこと言わないで」
さくらは更に薦めるが今度はアイリスの強い拒絶にあった。
「いや!」
アイリスはさくらを振り払った。
「そ、そう?」
アイリスの強い拒絶にあってさくらのほうがとまどった。
「じゃあ、喉も乾いたしあたし一人で飲んじゃうけど、いい?」
不安そうにアイリスはうなずいた。
「さくら、気をつけてね。毒が入っているかもしれないから」
まさか、とさくらは思った。
自分が最初に出てそれ以降の推移を知らないせいもあるし、
アイリスに聞いたとはいえ信じきれないことから出た思いではあったが
米田はそこまで非情なことをする人間ではないと思ってもいたからだ。
瓶の封を開けるとラムネはしゅわっと泡が弾け出してあふれ、
さくらの手を濡らした。
普通ならば急いで飲もうとするところだがアイリスの言った「毒」
の単語が頭の中にあった。
さくらは恐る恐る手についた水滴を舐めてみた。
なんの味もしないし、自分も変わりなかった。
更にゆっくり口に含んだ。
味は変わらない。普通のラムネの味だ。
それを飲み込んだ。
ひと口飲んでしばらくいたが、なんともなかった。
そうするさくらの様子をアイリスは不安そうな表情で眺めていた。
アイリスの不安をうち消すかのようにさくらは笑った。
「ほら、なんともないでしょ?だからいっしょに飲もう」
多少の不安は緩んだらしいが
それでもアイリスの表情は硬いままだった。
「いい。アイリス、飲みたくない」
さくらはそれ以上アイリスに薦めることはしないで
一人でラムネを飲み干した。
司令室で米田は小さな小瓶をいじっていた。
加山が見とがめて聞いてみた。
「長官、その瓶は一体……」
「あぁ、これか。プログラムを面白くするものだぜ。見てみるか?」
受け取った加山は小瓶の表書を見てみて絶句した。
「これは……!」
その瓶は覚醒剤の一種というものだった。
しかも遅効性でじわりと効き始めるがその効果は最悪の部類に入る。
最悪というのはそれが最終的には服用した者を狂気に陥らせる
との噂があったからだ。
以前、陸軍がこの薬の効能を研究していたらしいが
最終的には飲ませた動物は見えるもの何でもを攻撃してしまう
ほど攻撃本能が強くなりすぎるという酷い動物実験の結果
に達し、止めざるをえなかったといわれた曰くつきの噂だった。
しかしあくまでも噂であり加山には実際それが
噂どおりの効果なのかわからなかった。
「誰かの支給品の中にこれが入っていると?」
「そのまんまじゃあいつらに飲んでもらえねぇだろうから
ちょいと飲みやすく加工してあるがな」
「お返しします」
「あぁ」
米田は加山から受け取ると机の引出にしまった。
その表情は加山がうかがい知ることはできなかった。
以上です。
前にも書きましたように
このスレが荒れた責任の一端は自分にもあります。
お怒りの方もおられるかもしれません。
その方がどう判断するかは知りませんが
批判は甘んじて受けます。
書き手さんたちも頑張ってください。
自分、楽しみにしていますので。
すごい偶然だ…
実は俺も暴走の原因を薬品に頼ろうと考えてたのよ(マジ)
104さんてスゴ過ぎる・・・
今落ち着いてじっくり読み返してみたが
104さんは本当に凄い…心理描写はしっかりしてるし
読みやすい、学ぶべきところが沢山あるよ…見事の一言だよ
確かにこういうことは俺にはできてなかった
俺もまだまだだな…
>>104さん
参りました、師匠と呼ばせてください
いや、それは自分が面白いと思うところが
違うからだと思います。>◆kYxlAbaw 氏
サクラキャラの性格と殺し合い、そのせめぎあいの中で
キャラがどう葛藤するかが見てみたいのだろうということが
自分が書いてみてわかりました。
なので心理描写の点を指摘させていただいたけれど
アクションシーンに関しては自分は氏にはかないませんし
サクラロワイアル ◆fdgD8zBc 氏、
ラチェット編を書く方には全くかなわないと思っています。
だから今回書いたものってアクションシーンがないんです。
氏のロベリア対サクラ編、好きですし。
あと、前スレのマリア対グリシーヌ編も好きです。
期待して続きを待っていますよ。
>>146 では、心理描写と読みやすさの師匠と言う事で(w
>サクラキャラの性格と殺し合い、そのせめぎあいの中で
>キャラがどう葛藤するかが見てみたいのだろうということが
>自分が書いてみてわかりました。
はい、こんな事正気の沙汰とは思えない、本当はやらない方がいい
でもやらなければならない、やらなければ確実に死ぬ
敵はかつての仲間達…っていう状況での葛藤っていうのを、
テーマ…って程のでもないですけど、まあそういう方面を強調してやってます
でも、それだと、やっぱり誰かが汚れ役になってしまう罠
今のところ、帝激に偏ってますし…そこら辺はやっぱり不満な人は不満でしょうね
でもやっぱり凄いっすよ、今後の参考にさせていただきます
他に薬をもらったであろう人たちや、織姫とマリアの辺りを書いてみようと思います
ちょっと時間は掛かると思いますが
>>104 うわー、どう説明するかな、と思ったら……。
短く上手く説得力もあるなあ。
他キャラ編に期待します。
アイリスは前作でも今回でも割りと早い時期に死んでるのね。
確かに生き残って……っていうのは難しいかもしれないと感じた今日この頃。
すみません、調子に乗ってしまいます。
アイリスが死ぬところのフォローもやらせてください。
基本的な文は変えてませんので。
どうも自分はアイリスとさくら、好きみたいです。
ラムネを飲んで一息ついたさくらとベンチで休んでショック状態から
少し回復したアイリスはいっしょに、また歩き出した。
「ねぇ、さくら、これからどこへ行くの?」
「そうね……」
さくらはどこへ行くべきなのか考えているようだった。
「紅蘭、どこへいるのかなぁ……」
アイリスとしてはこの首輪を紅蘭に早く外してもらって
みんなと今まで通りに過ごしたかった。
世界の脅威、とは言われても殺し合いが怖いだけで
アイリスには実感など湧かなかった。
「そうね……、きっと後からみんなが行く場所に行くのよ。アイリス」
「え?」
その意味をさくらに問おうと振り向いた次の瞬間に
アイリスの胸を刀がつらい抜いていた。
さくらの荒鷹だった。
「な……!」
何をするのとアイリスは言おうとしたが口が動かなかった。
手足にじんとひどいしびれが走った。
胸も焼けつくように熱い。
すっとアイリスの胸に突き刺さる荒鷹をさくらが引いた。
アイリスの胸の穴からどっと血がこぼれ落ち、手足の力が抜けて倒れた。
さくらは荒鷹についたアイリスの血を振り払うと懐紙を懐から出して
さらに血をぬぐった。
「ごめんね、アイリス。あたしやっぱり大神さんと一緒になりたいの」
動かぬアイリスへ無表情にさくらは声をかけた。
さくらの足元にはすでに動かなくなった物体が横たわっていた。
かつてアイリスだった物体。
生気がないその瞳はさながらフランスのビスクドールの
ガラス玉のようだ、とさくらは思った。
前スレ244氏、すみません!m(_ _)m
どの方かわかりませんが、氏の文を見ていたら
こういう感じだろうなぁと思い浮かんでしまったもので……。
平に陳謝をいたします。
またまたすみません。
>>150 最後の一文訂正します。
「生気がないその瞳はさながらフランスのビスクドールの
ガラス玉の瞳のようだ、と狂気にかられたさくらは思った。 」
でよろしくお願いします。
とりあえずあげ
154 :
以上、自作自演でした。:02/06/01 20:20
あげ
私もグリシーヌ・コクリコ対マリア編とロベリア対さくら編は好きですね。
なんだかグリとロベがゲーム本編以上にカッコよく見えますよ。
にしてもエリカ何処いったんだろ?
楽しみにしているんだが、やっぱこれ以上死人出さない方向でいけない?
ここで1つ今後の予想でも
エリカはおそらく織姫と接触
織姫の狡猾な罠に苦しめられついにはブチギレ 織姫あぼ〜ん
そのままエリカは第2のさくらになってグリシーヌ一行と対峙する
カンナはおそらく人知れず自決しそう? もしくは発狂とか
ストーリー本筋には絡まなそうではあるが
ラチェット一行にはおそらくメルが加わりそうな気がする
別にネタバレではなくて個人の妄想なんで気にしないでください(藁
続きを楽しみにしてます 職人さん応援してますYO!
>エリカが第二のさくら
それはやだなぁ……。
前のバージョンと同じになってしまうような気がするし。
エリカは自分の正義を貫いて欲しいよ。
>カンナ発狂、自決。
個人的には誰かをかばって……というのを見てみたいけれど。
あ、自分、104から自作自演に戻ります。
今後もフォローできるところがあったら
そのときは104を使って書きますのでよろしく。
書き手さん方がんばって下さい!
104さん感謝、後でブリーフケースの方にも付け加えさせていただきますおきます。
自分もマリアの心理描写書いてみようかな・・・・・・
(一応、マリアの考えについて、少しは考えてました、
ただ、活字にするほどにはまとまらなかったんです)
160 :
以上、自作自演でした。:02/06/03 01:36
保全しておこう。
さくらが死んでも荒鷹が残ったのは伏線と信じたい。
マリアや織姫に関しては大体考えがまとまったんで
水曜日位までに第一弾を書きたいと思うんだけど
サクラロワイヤルさん
任せてもらえますか?
>マリアや織姫に関しては大体考えがまとまったんで
104氏のように、過去の事を補完するお話ですね、それではお願いします、
マリア・織姫の両方を書くのがムリそうなら、マリアは自分にやらせてください、
【次回予告】
・・・・すいません、次の本線の書き込みは
「つなぎ」のお話になるので、煽って盛り上げるような次回予告はないです、
とりあえずグリシーヌたちのことを書きます。
164 :
以上、自作自演でした。:02/06/04 17:51
きたいあげ
どこからか、大きな布をグリシーヌが持ち出してきた、
おそらく店にあったカーテンであろう。
「すまないが、そちら側を持ってやってくれ」
「はい」頷いた椿は二人でシーの遺体をカーテンで包み、
中の商品を出して空にした箱にシーの遺体を収める。
グリシーヌが切り出す、「すまない、マリアもこんな目に・・・・」
「・・・・・仕方ないです・・・・簡単には割り切れませんけど・・・・
でも、これ以上みんなが殺しあうのは・・・・・」
「ああ、先を急ごう、それにしてもわざわざ毒を塗って自刃というのは
考えづらいが?」グリシーヌは言外に誰に殺された可能性を示唆した。
近くに落ちていた包丁を検めながらグリシーヌは呟く。
遺体の損傷は激しく、どこに傷があったのかさえ解らない。
血の痕と毒と思しき刺激臭がわずかに残る包丁は、ただ落ちていただけで、
単に毒をあおって自殺しただけという考えさえ成り立つのだ。
道は舗装されているので足跡はない。
「鳥を全部放していたわけですから、誰かと
戦ったわけではないのかもしれませんね・・・・」
結局、ロベリアは救えず、さくらとともに爆死した、
マリアも既にこの巴里の二人に討ち取られたことを二人から聞かされた、
同行するにも関わらず、隠しておく事をグリシーヌは嫌ったのだろう。
166 :
ダンスパートナー:02/06/05 17:59
前からちょくちょく読ませてもらってます!すごくレベルが高くて感心してました!ちょっと、僕も書いてみたいと思ってるんですけどよろしいですかね?
メルが死んだ、何とかシーを助けようとして
怯える友達を救おうとする彼女の悲痛な声は
数発の銃声により、力ずくでひねり潰された
その悲惨極まりない出来事は、それまで夢見心地でいた
両花組をこれ以上ない残酷な形で現実に引き戻した
(ああ…なんでこんな事に…)
花火は動かなくなったシーの亡骸が運び出されるのを
茫然自失となりながら眺めていた
大切な人が死んでいくのを何もできずに眺めたのはこれで二回目
今回もその時と同じように
『これはきっと夢に違いない』
という防衛本能を働かせようとしたが
自分の目の前に広がる残された血だまりと
むせ返るような生臭い鉄の臭いが
これは紛れもない現実である事を
これ以上は不可能と言うほど花火に認識させた
花火は無意識のうちに自らの口元を押さえた
気持ちが悪い
空調にのって流れてくる血のにおいと
自らの不安定な精神状態のせいで
花火の心身は半分ショック状態を起こし、異常を訴えていた
分かりやすく言えば、吐き気を催していた
花火は真っ青な顔で口元を押さえ、吐き気をこらえる
だが、その間も花火の視界はぐるぐるとまわり
胃袋の方もそれに合わせたかのように
ぐるぐると回っているようだった
このままでは、もどすのも時間の問題だ
「…火!!花火!!」
誰かが自分の異常に気がついたらしい
大きく肩をゆすられながら
かなり強い口調で話しかけられた
花火はそこで初めて話しかけられた事に気づいて顔をあげる
「グリシーヌ…?」
「どうした?花火、気分が悪いのか?」
「ううん…大丈夫…」
「そんな状態で、大丈夫なわけがあるか!」
グリシーヌの口調は強いが、自分を心配してくれている
自分がくじけそうな時や、おかしくなりそうな時には
いつもそばにいて自分を支えてくれる
花火にとって、彼女の存在は本当に心強かった
グリシーヌに声をかけられて少しは落ち着いたらしい
まだ吐き気は残っているが
辺りを見回す余裕はできていた
花火はゆっくりと辺りを見回し、状況を確認する
「シーさんは…?」
「いま出発した…そんな事より今はお前だ、気分が悪いのだろう?」
花火はそれでも大丈夫と言おうとしたが
グリシーヌの真剣な瞳に負け、素直に認めた
「ええ…少し…」
「分かった」
グリシーヌは優しい顔で頷き、すっと手を上げた
つまり、何か発言したいと言う事だろう
「ん?何だ?今度はお前が撃たれたいのか?」
米田はこの時点では
グリシーヌが花火を見逃せと言出だすのではないだろうか
と思っていた、無論、そうは行かない
米田はつとめて威圧的な声を出して
話し合いの余地はない事をアピールした
グリシーヌは首を振った
いくらなんでも撃ち殺されることが分かっていて
メルと同じ事を始めるほど愚かではない
「そうではない、花火に水をやって欲しい、コップ一杯でいいのだ」
つまり、花火に水を飲ませて落ち着かせたいと言う事だった
「ふぅむ…」
米田は少し考え込み、結論を出した
「悪いが却下だ」
「何故だ?その位いいではないか!?」
「そうもいかねえ、まだ誰も出発してない状態なら良かったんだがな」
「どういうことだ?」
「誰か特定の人間だけ贔屓はできないって事だ、
今まで出発した中でも、さくらやお前らのとこのシーは
その嬢ちゃんと同じように精神的に参ってる奴はいた
今頃どっかでゲロ吐いてる可能性だって有る
だが、あいつらにはその嬢ちゃんみたいに水を飲むチャンスは
与えられなかったな?そういうことだ」
「む…」
つまり、すでに心身が不安定な状態で出発している者が
いる以上、彼女達だけがケアを受けられないと言うのは
不公平だと言うことらしい
ごめん、あれだけ気をつけろといわれてたのに
誤字があった
×
>今まで出発した中でも、さくらやお前らのとこのシーは
>その嬢ちゃんと同じように精神的に参ってる奴はいた
↓
○
今まで出発した中でも、さくらやお前らのとこのシーみたいに
その嬢ちゃんと同じように精神的に参ってる奴はいた
に変更してくれ
以後気をつける
グリシーヌも、この件に関する反論は思いつかなかった
精神状態の差が勝敗を大きく左右する事を知っていたからだ
もしここで花火が水を飲んだおかげで落ち着きを取り戻せば
実力的に上で、なおかつ、水を飲むチャンスのなかった相手
(さくらくらいしか思い浮かばないが)
に、完全な実力勝負で勝ってしまう可能性もある
プログラム参加者が自分の力で
その状況を生むのは大いに結構だが
運営側がそれに関与するのは
フェアではないと米田は言いたいのだ
「それは分かった…だが頼む!!花火に水を…!!」
「駄目だ、駄目だ、分かってんなら黙ってろ…」
米田は、それでも食い下がるグリシーヌの頼みを
にべもなくはねつけ、後ろを向いた
(…待てよ)
米田は後ろを向いたところで何かをひらめいたらしい
再び前に向き直り、話を付け足した
「…と、言いたい所だが、貴族様にそこまで頼まれちゃ
断るのも男が廃るってモンだ、特別に認めてやるよ」
「本当か?恩にきる!!」
「良いって事よ、他に誰か水が欲しい奴はいるか?」
「私もいただけますか?」
「私も喉がかわいたデース」
米田の呼びかけにマリアと織姫が答える
「他にはいるか?」
他には沈黙だけが続き、カンナが場の総意を口にした
「司令、あたいたちはいいや」
「分かった」
米田は小さく頷き、その場にいた係員
薔薇組の菊乃丞に小声で耳打ちした
「水で薄めたあれを混ぜろ…」
菊乃丞はなるほどと言った調子で頷き
奥のほうに走っていた
「花火、良かったな…もうすぐ水を持ってきてくれるぞ」
「グリシーヌ…気持ちは嬉しいんだけど…私はいらないわ…」
「何故だ?気分が悪いのだろう?水を飲めば少しは…」
と、そこまで言いかけてから、グリシーヌは花火が
ガタガタと震えている事に気づいた
先ほどまでとは明らかに様子が違う
「どうした花火?怖いのか?」
「そうじゃないわ、そうじゃないの…」
花火は涙目で首をふった
「あの人がさっき係員の人に話しかけたとき…
とても怖い顔をしていたの…何か…
とても恐ろしい事を考えているような…」
グリシーヌは花火の方に集中していたせいで
米田がどんな表情をしていたのかは分からなかったが
花火の怯え方は尋常ではない
(まずい…早まったか…?)
グリシーヌは米田の方を向き直り
その顔を凝視したが、先ほどまでとなんら変わった様子はない
今の米田の様子を見る限り
何かをたくらんでいるようには見えないし
あそこまで食い下がった手前、今更いらないとは言えない
だが、本当に花火に彼らが用意する水を飲ませてもいいのだろうか?
(続く)
104さんの書き込みを参考にしてみたけど
急にやろうとしてもなかなか上手くいかないもんだね…
>>166 個人的には大歓迎なんだけど
ちょっと上のログ見れば分かるとおり
ここ読んでる人はみんなサクラに愛着持ってるし
非常に目が肥えていて、レベルが高い
書き込むのはそれなりの覚悟が必要だけど
(おれも今日の分はかなり覚悟を決めて書いてる)
それでもいいなら、ぜひ頼む
楽しみにしてるよ
とりあえず、まだちょっと続くけど
できるだけ早く書いておくから、皆待っててくれ
176 :
以上、自作自演でした。:02/06/06 17:37
個人的には応援したい。
けれども今の君の書き込みを見ていると
一抹の不安が残る。
まず改行。
改行、文と文の間の空白に気を払わないと
かなり読みづらくなることは必然。
用語等は104にあるリンク先に言って辞書を取得すれば
かなり楽になるとは思う。
また先の展開については今までの書いている方も考えてはいるかもしれない。
そういうことも考えたうえで書くのならOKだと思う。
◆kYxlAbaw 氏、ずいぶん読みやすくなった。
続きを期待している。
というわけで保全age。
>167
◆kYxlAbaw 氏、間違えてるよ。
花火は動かなくなったシーの亡骸が運び出されるのを
ではなくて、
花火は動かなくなったメルの亡骸が運び出されるのを
だと思うんだけど。
しまったー!!
>>177のご指摘のとおり
間違えてしまったよ…すまん
訂正してお詫び申し上げます
しゃがみこんでいるコクリコにグリシーヌが声をかける、
「行けるか?コクリコ?」
「シー・・・・せっかく小鳥を出してあげたのに・・・・・」
椿は必死に力強い口調をしぼり出す
「今度は私たちが檻から出る番よ、行きましょう」
一瞬、グリシーヌはその口調に驚いた顔を見せる。
コクリコは黙って頷いた。
「よし、行こう!とにかく巴里と連絡をとることだ」
【次回予告】
ミカサに向かうグリシーヌ、コクリコ、椿の三人、
三人をミカサで待つのは?
>104
ブリーフケース
ttp://briefcase.yahoo.co.jp/sinsakuraroyale にさくらのシーンをアプさせていただきました。
新SR改訂版 .txt 192KBの中に------で挟んで掲載
しております
ブリーフケースにアップしたテキストファイルですが、
本編は
新SR改訂版 .txt 192KB 2002年6月7日
新SR改訂版2---1 .txt 45KB 2002年4月1日
新SR改訂版3 .txt 19KB 2002年5月3日
新SR改訂版4(仮) .txt 50KB 2002年5月3日
の4個で、上から順にお読みください、
「すみれIF」は、本編のすみれVSロベリアのIFとなっております
何でもかんでも薬のせいにするのは芸が無いのでは・・・。
(けど私も他に手があるかと言われれば無いしねぇ・・・・。)
職人さんたちのテンション下げるようなこと言ってすまん。
俺もそう思う。
なんか薬で狂ったってのもいまいち・・・。
>182に同意。
薬の使用が悪いとは言わないけど、少し表現が足りないと思う。
さくらが薬か覚醒剤を口にして、それで暴走しだしたのはいいとしても
口にしてから、肉体や精神の変化なんかを描いて欲しかった。
薬を飲んで、次の瞬間にアイリスをさくっとやっちゃっても、ねぇ?
何とか上手く説明するように努力してみる
>さくらが薬か覚醒剤を口にして、それで暴走しだしたのはいいとしても
>口にしてから、肉体や精神の変化なんかを描いて欲しかった。
それについて書かなかった理由を記します。
さくらにそういう変化があったりしたら真っ先に
アイリスが気づいて逃げてしまうと思って書かなかったのです。
そしてさくらがラムネを飲むシーンのあとに米田の小瓶のシーンがあるので、
読者はさくらの飲んだラムネの瓶に米田の小瓶の中身が入っているもの
と暗示がかけられてしまうのですが、ラムネの瓶にははっきりと
毒物が入っているとは書いてなかったりします。
そういうわけで入ってなかったとか、
別の理由とかも付け足そうと思えばできる訳でもあります。
しかしそこまであざとい解釈は話をややこしくするので
書く側にしろ読む側にしろ避けたい部類ですけれど。
米田の持つ小瓶の表示が必ずしもその通りなのかとか
加山のその毒物に対して知っている噂というのも
あくまでも噂であって加山自身が確かめた噂ではないのです。
だから書く側にとっても読む側にとっても解釈は色々可能です。
けっこうずるい書き方をしているわけです。
187 :
以上、自作自演でした。:02/06/08 23:59
こうやって見ると、人を納得させるってのは難しいもんだな
プロですら2chで総マンセー去れてるのを見た事ねえもんな
万人誰しもが納得できる話なんて、誰にも作れるわけなかろう。
189 :
以上、自作自演でした。:02/06/09 15:56
そう考えると、職人さんはあんまり気にせずに、
俺の中ではこの話の中でのこのキャラはこうなんだ
と開き直って突っ走るくらいでちょうどいいのかもしれない。
190 :
以上、自作自演でした。:02/06/10 00:30
はげどう
191 :
以上、自作自演でした。:02/06/10 15:57
続きを待ってるんだが、やっぱり書きにくいかな?
しばらく時間がたってから、予想もしなかった所をつつかれるもんな。
なんにせよ、SS職人さん頑張ってください。
今の漏れたちにはこれしか言えないよ。
保全age
195 :
◆kYxlAbaw :02/06/11 23:57
とりあえず、明日辺りには書き込めそうっす
お手柔らかに頼むよ…
こっちも何とか努力するから
196 :
以上、自作自演でした。:02/06/12 00:35
本部の2Fでは、清流院琴音が賊退治のため、薔薇組に召集をかけているところだった。
先に合流したのは丘菊乃丞だった。
「どうしたんですか、琴音さん?」
「どうやら、本部に賊が侵入してみたい。人数は3人。彼らの正体や現在の居場所は不明。
私たちの仕事は彼らの捕獲または射殺。ところで、斧彦は?」
「この時間は・・・、地下だと思います。」
「あの子ったら、この緊急事態に何やってるのかしら?
菊乃丞、ちょっと呼んできてくれるかしら?」
「はい、わかりました。」菊乃丞は地下へ向かう階段へ歩いていく・・・。すると、
「ちょっとまって。」琴音が呼び止めた。それは何かの勘といってもよかったかもしれない。
「私もいくわ。」と琴音も階段の方へ歩いていくのだった。
花火たちが水を待っている間にも
容赦なくプログラムは進行されていく
4番目に名前を呼ばれたアイリスは
水を頼んでいないため、そのまま出発させられた
「水をお持ちしました」
鳴いて嫌がるアイリスが斧彦につまみ出された直後に
菊乃丞が戻ってきた
直径50センチ程のお盆に大き目の
タンブラーが三つのせられている
「ん、ご苦労」
菊乃丞はみんなの視線が集中する中
まず織姫とマリアに水が配られた
二人とも特に疑問を抱くことなく
一息に水を飲み干し
タンブラーを米田に返した
「花火さん」
菊乃嬢が声をかけられ
花火はビクッと肩を振るわせた
まだ怯えているのかも知れないが
花火だけ菊乃丞に背を向けていたせいで
位置的に後ろから声をかけられた
そのせいでビックリしただけかもしれない
「えっ、ええ…」
声をかけられたのに無視する訳にもいかない
花火はからくり人形のような
ぎこちない動きで後ろを向いた
「お水、持ってきましたよ」
菊乃丞は笑顔でタンブラーを差し出す
冷たい水がなみなみと注がれ、
丁寧に氷も入れられている
「…どうかしました?」
「いっ…いえ…」
その場にいる殆ど全員が首をかしげ
グリシーヌが注意深くタンブラーを凝視する中
花火は震える手で表面についた水滴が流れ始めた
タンブラーに手を伸ばし、受け取った
「あっ!!」
菊乃丞がタンブラーから手を離した瞬間
花火が手を滑らせてタンブラーを落とした
当然タンブラーは砕け
澄んだ音を立てて破片と氷と水を撒き散らす
床一杯に広がり始めた水は
そのまま放置されていたメルの血液と
ゆっくり混ざり合っていった
>197
間違えてますよ。
上から2列目。
菊乃嬢が声をかけられ
じゃなくて、
菊乃丞が声をかけられ
だと思います。
訂正
>197じゃなくて>198でした。スマソ
>197
>鳴いて嫌がるアイリス
「泣いて」の間違いですね。
同音語は変換間違いをしやすいですが
チェックをしっかりとしてくださいね。
ミカサの格納庫の地上、ともはや呼ぶべきであろう、そこは
瓦礫の山であった。
「あれか、本当に物凄い爆弾を貰っていたのだな。」
グリシーヌが呟いた。
「・・・・・・・」椿が返答に窮する。
「いや、責めるつもりでは無い、あの光武が暴れた以上、
こうするのが賢明だろう」
瓦礫のなかに、数人が集まっていたと思われる跡があった。
「四人くらいいたみたいだね」
瓦礫に腰掛けたような跡もある、コクリコはそう言うと椿の方を見る。
「私はここを爆破した後、すぐに立ち去りましたから、
この足跡のことはちょっと・・・・。」
「まあいい、入ってみれば解る事だ」
グリシーヌの言葉に二人は頷き、三人は地下のミカサへと階段を降りていく、
ミカサの入り口付近で、最初に物音に気が付いたのはコクリコだった。
「誰かが何かやってるみたいだよ」
口に手を当て、静かにしてというジェスチャーをしながら、
コクリコが注意を促す。
下からなにやら音が聞こえてくる、
どうやらノコギリで木を切っているようである。
三人が息を潜めていると、今度は木にカナヅチで釘を
打ちはじめたようである。
「何を作るというのだ、ここには武器などいくらでもあるのだろう?」
「なにか仕掛けでも作ってるんじゃないのかな?」
「そんなところか・・・・では完成していない今こそ踏み込むべきだな・・・・
二人とも覚悟を決めてもらうぞ」
「覚悟・・・・」
ようするに、その地下にいる者を殺す覚悟をしろというのだ、
椿はもちろん、コクリコとて、グリシーヌの危機がなければマリアを殺していなかったであろう。
二人は息を飲んだ。
(続く)
ところで
ttp://miryukyu.tripod.co.jp/sakura.jpg のイラストが見られなくなってますね、
もし、見ておられたら再掲載をお願いします。
期待してるよ
三人は息を潜めながらミカサ艦内へと進入した。
「どうやら次の作戦室にいるみたいですね」
「よし、私が行く、お前たちはそこで待っていろ」
「待ってください、この作戦室は二階分の吹き抜けになっています、
上から入りましょう、雛壇の上のほうから入れたはずです」
「よし、わかった」
椿を先頭に、作戦室の入り口へと向かう。
「ここです、ここから雛壇に出られます。」
「よし、私から入る、お前たちはあとからついて来い。」
グリシーヌは斧を握り締めた。
グリシーヌはゆっくりと扉を開け、作戦室に入る、
安全を確認して、二人を続かせる。
だが、作業をしている者は折れ曲がったところに居るらしく、
まだ見えない。
そして、三人は物陰からその者の姿を見る。
「カンナか・・・・・」
だが、様子がおかしい、なんと、カンナが作っているのは
罠等のしかけではなく、舞台の大道具や書割であった。
「どういうことだ・・・・・」
グリシーヌは斧を握り締め、カンナへと歩み寄る、
「いけない!!」椿が飛び出し、グリシーヌを制止する、
「やめてください、今は巴里との連絡をとるのが!」
「下がれ!奴だけは許せん!許すわけにはいかんのだ!」
もみあう二人、あわててコクリコもグリシーヌを止めに入る。
「よう、待ってたぜ、グリシーヌにコクリコか、
椿、案内おつかれさん、他の巴里のみんなはどうしたんだ?」
気付いたカンナが屈託のない笑顔で声をかける、
親友の花火を殺されたグリシーヌにとてはあまりにもふざけた台詞である、
これにはコクリコも怒りの形相である。
「カンナか、もはや何も言うまい、花火の仇、取らせてもらうぞ、
さあ、貴様の一番得意な得物を取るがよい、そこを動くなよ」
グリシーヌは斧を構え下のほうに歩み寄る。
「はあ、何言ってんだよお前、
巴里のみんなが来るから、歓迎の舞台の準備してる所じゃねえか」
椿はカンナの背後にある舞台の大道具に気がついた、そう、
カンナは本当に大道具等を作っていたのだ・・・・・・
そして、カンナの目は本気だった・・・・
椿はあわててグリシーヌの袖を掴んで引っ張る、
「それじゃカンナさん、私はお二人を色々と案内してきますね。」
ようやく様子がおかしいことに気がついたグリシーヌとともに、
物陰へと向かう。
「・・・・・・・」
「どうやら、カンナさんはもう・・・・・
あの人にとってこのプログラムはつらすぎたんですね・・・・・」
そう、カンナの精神は、目の前での花火・紅蘭・シーの死に耐えきれず、
崩壊してしまったのである、そして、巴里の仲間を迎える舞台
の準備をするという妄想に逃げ込んでしまったのだ。
グリシーヌもコクリコも、カンナがだます為の演技などではなく、
本気で歓迎をしているつもりなのが感じられた。
「・・・・どうしろというのだ・・・・!」
「カンナ・・・・・あの優しいカンナが・・・
どうして花火を殺せたんだろう」
カンナに決闘を挑むつもりが、完全にそらされた形となったグリシーヌは
地団駄を踏まんばかりである、コクリコは思った、
カンナのほうがむしろ普通なのではないかと、
このプログラムにおいて、正気で居られるはずなんかない・・・
(続く)
カンナが壊れちゃった・・・(泣)
206 :
以上、自作自演でした。:02/06/14 23:05
いかれる奴もいておかしくはないけどな
でもカンナらしい……。
208 :
以上、自作自演でした。:02/06/15 23:00
あげ
エリカまだー?
ガラスが割れる音と言うのは
あまり心地のいいものではない
まだまだ認識の甘い者も多いとは言え
こういった状況ではではなおさらだ
その不快な音に一瞬場の空気が凍った
「あーあーあーあーあー」
そんな中、カンナがいち早く動き出した
懐から手ぬぐいを取り出し
散らばった破片を取り除きながら水を拭い取る
放置したまま誰も処理しようとしなかったメルの血と一緒に
「あ…私も手伝います」
しばらくぼーっと状況を眺めていた花火が
ポケットからハンカチを取り出すが
カンナはそれををなだめた
「いいっていいって、気分が悪いんだろ?休んでろよ
それより、怪我は無いか?」
「え…あ、はい」
「そうか、そりゃ良かった」
カンナは花火に向かって破顔一笑すると
一人で黙々と水と血を拭き取リ始めた
「手伝おう」
「あ、悪い」
そのカンナの姿に触発されたのか
グリシーヌがカンナの隣に来て手伝い始めた
細い指先でタンブラーの破片をより分けて一箇所にまとめる
他の隊員の中でも、戦意が低い物の中には
手伝おうかと悩む者もいた様だが
彼女達の出る幕もなく、事態は収拾した
「悪ぃな、手伝ってくれて」
「……あまり馴れ馴れしくしないでもらおう
貴様らはメルを殺したのだ」
グリシーヌはそう言って背を向けた
取り付くしまもない
それは他の巴里華激団の隊員も同様だ
彼女達はみな一様に自分達に対して
暗い視線を投げかけている
米田があんなマネをしたのだから
当然といえば当然ではある
だが
カンナにはメルはまだ生きているように見えた
一方、本来なら率先して事態を収拾(主にあと片付け)
しなければならない米田と菊乃丞は
騒ぎをよそに二人でひそひそと何か話して話していた
「もっとしっかり渡せ」
「すみません」
「まあいい…早く代わりをもってこい」
「それが、今ので薬は全部つかっちゃいました…」
「この大馬鹿野郎…」
米田は、万一にもこのプログラムが停滞したり
反乱がおきたりしないように場をコントロールするため
支給物資や街中に幾つかの仕掛けを施しておいた
その一つが今言った『薬』だ
支給物資の中の幾つかにはこの薬が混ざった
食料が一緒に入っている
今さっき、織姫とマリアが飲んだ水の中にも
その『薬』は混ざっている
とはいえ、支給物資として用意するだけで
殆ど使ってしまったため
振舞われた水に入ってるのは
水で2,3倍に薄めたものだが
効果は期待できるだろう
(ち…運が良かったな…)
米田は花火の方を見て舌打ちした
「折角持ってきてやったのに落しやがって…
もう代わりはねえからな!!」
米田はまるで八つ当たりの用に花火を怒鳴った
その剣幕に怯える花火
その前にグリシーヌが立ちはだかった
「もう水はいらん…こいつの責任でもあるからな」
「ほう…物分りがいいじゃねえか…さっきとは大違いだな」
「ふ…変なものでも混ぜられたら困るからな」
織姫はグリシーヌのその台詞を聞いて顔色を悪くした
口調はさりげないが
言っている事は彼女にとってかなり洒落になっていない
「グリシーヌさーん!!冗談が過ぎまーす!!」
「いい加減にしなさい!!初めにわがままを言ったのはあなたよ」
織姫とマリアがほぼ同時に非難の声を上げた
グリシーヌもその部分を付かれると
反論する事ができない
それに、この二人はしっかりと水を飲んだが
特に異常はないようだ
「ぐ…」
「その辺にしておきな…」
二人は、米田の制止におとなしくしたがった
(…この女、薬に気づいてやがる、さっきの話が聞こえたか…?
とりあえず早めに出発させた方がいいか…)
米田はグリシーヌの出発を大幅に早める事に決めた
>>213の下半分がちょっと変かな?
違和感を感じるYO!!
手直しキボンヌ。
216 :
以上、自作自演でした。:02/06/17 17:23
◆kYxlAbaw 氏
前に較べて格段に(・∀・)イイ!!
とりあえず保全。
カンナたん優しいね。
218 :
以上、自作自演でした。:02/06/18 20:03
保全。
更新が早いね、ここ。
あのさ・・・全部薬のせいにしようとしてないか?
書いてるやつ?
もうやめとけ。うぜぇよ。
>>219 お前がうざいんだよ!!
せめてほっといてくれ!!
221 :
以上、自作自演でした。:02/06/19 02:24
とっととやめろ
こんなスレが存在してる事自体が不愉快だ
サクラファンは力をあわせて
このスレを粉砕しなければならない
いますぐやめろ!!
>>219 >>221 なんなんだろうね、、、こういう人たちって(溜息
作家さんは気にせずに続けてください
楽しみにしてます
>>222 煽りは無視か、煽りをも唸らせるネタレスで返すのが礼儀。
・・・しかし、「(溜息」はないだろ(滝汗
224 :
隊長、気がつきました!!:02/06/19 18:15
荒らしは書き込まれてから数日たってから
突然文句を言い始めます!!!
わらびもち
226 :
以上、自作自演でした。:02/06/20 23:17
作家さんたちは
コテハンをつかわず、書き終わった後にも何も言わずに
ただ淡々とアップを続けた方がいいと思う
そうでないと、また個人攻撃の対象になるんじゃないかな?
227 :
以上、自作自演でした。:02/06/21 00:52
しかしコテハンを使わないと個人攻撃の対象にはなりにくいかも
しれないけれども読んでいるものには
誰がどこを書いたのかわからない。
それにレスはともかくSSだけ読みたい場合
区別がつきにくいんだよな。
それとこういうSSを書いたやつを個人攻撃するには
ある程度書かれたSSを読み込まなきゃならない気がするが。
思いつめた表情のままのグリシーヌをよそに、
思い出したように椿が物陰から出てカンナに質問する、
「誰か他に居ないんですか?」
「ああ、紅蘭がそっちの休憩室で寝てるぜ、
ここんとこずっと徹夜だったからな。」
「そうですか、それじゃ、カンナさん、舞台頑張ってくださいね。」
グリシーヌが口を開く、
「その休憩室に行ってみるか・・・・コクリコはここで待っていろ」
「うん・・・・」
嫌な予感を感じたグリシーヌはコクリコを待たせて、
椿と共に休憩室に入った、「・・・・紅蘭さん、やっぱり・・・」
二人ともうすうす予想していたがそこに居たのは無残な姿の
紅蘭であった。「銃の類か?」「多分・・・・そうでしょうね」
そう言いつつ、椿は別な考えをしていた、(あの傷・・・・まさか織姫さん?)
戻ってきた二人にコクリコは訊いた、「紅蘭は・・・?」
二人は黙って首を振る。コクリコは泣き崩れた、
「少し休もう、一休みすれば、またいい手立てが浮かぶかも知れん」
三人とも、これまでずっと寝ていない、そしてグリシーヌは
これまでの出来事のコクリコの幼いこころに与える影響を考えた。
椿とグリシーヌは、コクリコを適当な部屋で寝かせると、
地上に出る事にした、動力が確保されていないため、
階段を上るだけでも結構体力を使う。
「放送を確認したら、ひとまず交替で休みを取る、いいな」
「はい、動力は緊急用の小型蒸気があるはずですから、
通信装置だけならそれで動くと思います。」
だが、それだけでも一仕事となる、今は体力を温存すべき時なのだろう。
(先の放送までにもう6人も殺されてる・・・・・
さくらさんとロベリアさん、それにシーさん、今の紅蘭さんも、
カンナさんもおかしくなって・・・・・・)
椿の脳裏にロベリアの残した言葉がよみがえる、
いざとなったら、爆弾をしかけて脅迫すればいい・・・・
それならこのミカサこそが・・・・・
作家さんは余り焦らずにお願いよ。
俺達が保全するから。
泣いてばかりいる子猫ちゃん♪
コクリコのキャラ、ちょっと違う気がするYO・・・
精神的な強さはコク>グリ>>>>>椿ではないかと。
>>230 それは、アレだ。椿とコクリコとの「華撃団員としてのキャリアの違い」ってヤツだ。
いくらコクリコとて“殺し殺され”な世界で生きてきたワケではないだろうし。
カンナ発狂・・・
空手の修行で心身ともに鍛えてたカンナが
精神崩壊ってなんだかなぁ・・・。
「カンナは優しいから耐え切れなくて発狂した」じゃなくて、
「カンナは優しいから誰かを庇って死ぬ」みたいなのにして欲しかった。
コクリコはなんだかんだ言ってまだ子供だからな、
カンナも良心の呵責が一番強そうだし。
そういった一面がクローズアップされているからといって、
あまりその事について、グジグジ言わない方がいいんじゃないか?
これはこれとして、もっと余裕を持って楽しもうぜ、
あんまりのめりこまないでさ。
ここはこうした方が良かったって書き込むのはなんだかなあ…?
明らかに邪魔にしかなってないとおもいます。
あんまりあからさまじゃない限り、観客は黙って静かに見るのがマナー。
劇に野次飛ばしてるのと変わらないですよ。
ごめんなさい。
あやまる事はないんじゃないかな?事実なんか変だし。
すまん 水を差すようで悪いがこれだけは言わせてくれ
いい加減エリカ出せや!!
もう忘れられてるとしか考えられないエリカ
それともクライマックスの活躍の為に出番が温存されてるんだろうか?
エリカファンとしては回想シーンを交えて近況報告の1つでも欲しいっす
批評、罵倒、修正は完結後でいいだろう…?
それまでは脳内補完でなんとかしようぜ…
このパターンで何度SS職人が消えていったか忘れたのかよ、お前ら。
>>207の人みたいにカンナらしいと思う人もいるしな
このキャラはこういうキャラだっていうとらえ方は人それぞれ
自分のイメージと違うからって噛み付く人は、同人女みたいで良くない
どうしてもあれだったら
帝激と巴里激が共同でサクラロワイヤルという出し物をやっていると思えば
そんなに気にならなくなるんじゃないかな?
◆kYxlAbaw 氏からマリア補完編を書いてもいいとの
お許しが出たので書かせて頂きます。
一応、今までのマリアの登場したところを全て
見直して話的に粗がないか確認してみました。
もしかしたらそれでも粗や話として違和感があるかもしれません。
その場合は脳内あぼーんでよろしくおねがいします。
補完編ですので話としては読まなくても、そのあとのストーリーに
支障はないと思います。
飲んだ水の中に毒を入れられたかと思ったときはヒヤリとしたが
それは米田の脅しだったのだろうとマリアは考えた。
そもそも薬というものは体質、体格、年齢によって
効き具合に違いがある。
アイリスによく効く薬があったとして、それがマリアにもよく効く薬に
なるかどうかは飲んでみないとわからないのだ。
自分はかなりの酒量をたしなむから基本的に薬は効きにくい
体質ではあるのだが、それでも効かないわけではない。
特に毒は致死量を投与されては、いくら肝臓の解毒能力が優れていようが
関係がない。
ここで殺されては元も子もないのだとマリアは危惧していた。
しかし今の自分の状態をかえりみるとそれも杞憂だったようだ。
少なくとも今のところ心身には異常がない。
これから先に異常が出てくるのかもしれないが、せいぜい二、三日
この状態が続いてくれればマリアには結構だった。
それにしても胸が早鐘を打つように鼓動している。
自分はよほど緊張しているようだ。
戦闘でも舞台でもこんなに緊張することはついぞ
感じたことはなかった。
(……やはりまだ迷いは捨てきれないのね)
マリアはため息を漏らした。
このプログラムにマリアは積極的だった。
普段のマリアなら積極的にならないというどころか
花組同士が殺し合うなどという計画は遂行しようとする者を
米田であれ誰であれ、自分の命を賭してでも止めたに違いなかった。
しかしそうしない、出来ない理由というものがマリアにはあった。
それには昔というほどではないが、最近ともいうほどでも
ないころにさかのぼる。
作戦司令室にいた大神とマリアは二人で話をしていた。
二人が男女であるとはいえ噂話になるようなことから程遠く、
帝撃隊長と副隊長としての帝都の霊的防衛のあり方に
ついて話をしていたに過ぎなかった。
ひょんなことから天海や葵叉丹、京極を越える敵が出てきたら?
という話題になった。
「さぁ……」
大神はマリアに尋ねられて少し困った顔になった。
「隊長、それでは困ります。実際に敵があらわれないと
推測しづらいということはわかりますが、備えというのは常に必要です」
正論をマリアが口にすると大神は困った顔をしながらも
言葉を継いだ。
「そもそもどれくらいの規模の敵なんだ?
今でこそ帝都だけで済んではいるけれど
さらにそれを越える敵となると?」
「そ、それは……」
マリアは大神の問いに即答が出来なかった。
「もし日本規模、世界規模の敵となったらそれこそ
俺達は命を捨てることになるのかもしれない」
「生きて帰れ、とは言わないのですね」
マリアは大神を見つめた。
そう言ってみたものの大神を責めるつもりはマリアにはさらさらない。
むしろ確認のつもりで聞いてみただけだった。
「あぁ。生きて帰れるものなら帰りたいさ。しかしもしかしたら……
俺たちは真宮寺大佐のように命を賭けて魔を鎮めなくてはならないかもしれない」
「しかし魔神器は壊されてしまったのでは?」
マリアの疑問に大神は答えづらそうに答えた。
「確かにそうだ。魔神器は壊れた。
しかし……聞いたところによるとそれを越える術というものがあるらしい。」
「それを越える……」
マリアはそんなものがあることは意外な気はしなかったが
答えにくそうな大神が気になった。
さらにマリアは聞いた。
「どういうものですか?」
「俺も詳しくはわからない。ただ……」
「ただ?」
「魔の力を使うということだそうだ」
マリアは大神の顔をまじまじと見た。
大神はマリアの視線をはずした。
何か悪いことでもしてしまったように。
「魔の力……」
呆然とマリアはつぶやいた。
衝撃だった。
「おそらく術者は霊力が強いものが選ばれるだろうけれど
術者はただではすまない……いや、その仲間でさえも
犠牲にして使う力かもしれない。
俺はその力が使われないように祈るしか出来ない……」
大神は顔を伏せて力なく言ったのだった。
「魔の力か……」
マリアは大神の言葉を思い出していた。
果たしてコクリコやアイリス、他の隊員が仲間を殺して魔の力を増幅できるか、
そしてその力を行使できるか、と考えるとマリアは疑問であったし
むしろさせたくはなかった。
そんな思いをするのは自分と隊長だけでいい。
あの世で怨まれても彼らを殺したうえで自分がその力を行使して
魔を鎮めなければならなかった。
出来るなら安らかに殺してあげたいところだけど、とマリアは思うが
彼らとて名うての霊力者だ。
そう簡単には殺されてくれないだろう。
ましてや殺す理由を話したら彼らはなんと言うか。
おそらく自分が、と言うに違いない。
彼らは仲間、である。
殺したくはない。
しかし帝都のために、否、世界のために思い切らねばならなかった。
マリアは何か使えるものはないかと
支給されたかばんの中身を探った。
中から出てきたのは狩猟に使うトラバサミだった。
先ほど見たコクリコの足跡。
彼女はすばやいがこれで足を止められるかもしれない、と
マリアは冷静に判断した。
むやみに苦しみをあたえるのは好きではない。
足を止められれば一撃で安らかに殺してやれるだろう。
マリアはさっそくトラバサミを使ってトラップを作り始めた。
マリアがトラップを作り終えたとき、人の走る音が聞こえた。
コクリコかとマリアが建物の影に隠れて走る人物を見ると
赤い服の少女が走っていた。
エリカだ。
その顔には平素の笑顔はなく、思いつめた表情をしている。
かばんを持っているためか若干走りにくそうにはしているものの、
普段の彼女からはかなりましな走りだった。
しかし他の隊員からはずっと運動能力の落ちるエリカだ。
マリアにとってはいい標的だった。
マリアはエリカに狙いを定め
じりじりと近くに来るのを待った。
が。
「こんな事、神様が許しません!」
ぱっと出発のときにそう米田に言い放った
彼女の顔がマリアの脳裏に思い浮かんだ。
そう米田に言いたかったのは自分ではなかったのか。
……結局マリアはエリカを撃てなかった。
(駄目ね、私は……)
今度こそ自分は鬼にならなければ、思い切らねばとマリアは頭を振った。
だから仲間ではなく彼らを獲物として見ることに決めた。
そう、凍てつくロシアの大地で生きるために狩った獣のように。
大酒飲みのマリアやカンナには薬は効きにくいだろうと
思って話をすすめてみましたがいかがでしょう?
>>237 一応エリカを出してみました。
回想シーンみたいなものですけど。
でも登場したってことにはなりませんか。
話したり何もしませんからね。
補足。
薬についてはマリアにとっても
効いてない訳ではないんです。
単にマリアが自覚できないだけで
少しでも効いているっぽいような表現は
文中に入れたつもりなんですが。
ご要望にお答えして、エリカ編等を書いてみたいと思う
置き手紙と言う形でエリカにコンタクトを取り
光武同士の戦場への誘導を試みた加山は、
非常にもどかしい気持ちで物陰からエリカの様子を伺っていた
「あれ、またここに出てきちゃいました…」
道に迷っているのだ
土地勘がないから仕方がないのかもしれないが
エリカの動き方には一貫性がない
ひたすら直進していたかと思うと
突然左に進路を変えてみたり
わざわざ道の入り組んでいる住宅密集地や
裏路地ばかりを進路に選び
結果的に同じところをずっとぐるぐる回っているのだ
しかも、数分おきに転ぶか何かにぶつかるかで
足止めを喰らっている
彼女の表情は真剣そのものとはいえ
真面目にやっているとはとても思えなかった
「ふえーん、ここどこなんですかー?」
ついさっきまで聞こえていた光武の駆動音や何かを壊す音も
遠ざかっていき、聞こえなくなってしまった
エリカは本格的に道しるべを失い
途方にくれるしかない
エリカは本格的に慌てていた
「ロベリアさんが死んじゃうかもしれないのに…」
「くそっ…!!彼女は一体何をやっているんだ…!!」
加山のほうも苛立ちは頂点に達しつつあった
双方がこのまま進んでいるとしたら
そろそろ遭遇してもおかしくない
今現在のさくらの精神状態とロベリアの性格、目的を考えると
遭遇から即戦闘状態に移る事は必死
もしそうなれば、最早エリカの割り込む余地はなく
最悪の場合、手負いのロベリアがさくらにやられ
誰も光武を止められなくなるということもありえる
(やはり、直接話をするしか!!)
加山は一瞬飛び出しそうになったが
ギリギリのところで思いとどまった
(やはり駄目だ…いま彼女に下手に接触すれば
最悪の場合首輪を起爆させられるかもしれない…)
となると選択肢は二つに絞られる
1 なんとかエリカを誘導する
2 あきらめる
正直、すでにタイムリミットは過ぎているような気もする
今から大急ぎで走って行っても
たどり着いた時にはすでに戦闘が始まっている可能性が高い
だが、加山はまだあきらめ切れなかった
今からでもエリカを現地まで行かせれば
彼女が何とか上手く場を納めてくれるかもしれない
それに、まだ接触するまで時間が掛かる可能性も残っている
「よし、なんとかエリカを誘導しよう」
「!?」
うろたえて半泣きになっていたエリカが
何かに気づいたようにふと顔を上げた
いま、目の前にある酒屋の中から
物音が聞こえた気がした
「誰かそこにいるんですか?」
「………………………………」
「???」
エリカは首をかしげながら酒屋の中を覗き込んだ
店内は薄暗くて狭く、フランスによくあるワインカーヴを思わせる
「誰かいるんですかー?」
外から様子を伺っても、薄暗いせいでよく分からない
エリカは意を決し、店内に足を踏み入れた
「おじゃましまーす…」
エリカは恐る恐る歩を進めながら
辺りをゆっくりと見渡し、耳を澄ました
特に何も変わった様子はない
「だれかいませんかー?」
それほど危険ではないと思ったのか
エリカの呼びかける声も先ほどより少し大きくなってきた
調子にのって店の奥のほうまで行くと
裏の勝手口の扉が開けたままになっていた
「閉め忘れたのかな?お店の人もおっちょこちょいですね」
エリカは勝手口の洋式ドアを閉めなおし
丁寧にちゃんと鍵も閉めておいた
「これで泥棒さんも入って来れませんよね」
エリカは満足げに頷き、踵を返した
さっきの物音は、開けっ放しになったドアが
風で揺れて音を立てたと判断したからだ
誰もいないのであればもうこんなところに用はない
一刻も早くロベリアの元に急がなければならない
「おじゃましまし…」
エリカのその律儀な挨拶は、さっき閉めたばかりの
ドアの向こうから聞こえてくるノックの音によってさえぎられた
「…さっきと同じ音だ!!」
入り口から半歩踏み出していたエリカは
大慌てで勝手口までもどり、鍵を開けてその向こうを覗いた
やはり誰もいない
さっきの音は気のせいではなかった筈だ
それほど大きな音だった
「誰かいるんですかー!!」
とうとうエリカは大きな声をあげた
返事はない
その代わりに、勝手口の正面にある飲食店の裏口から
大きなノックの音が聞こえてきた
やっぱり誰かいる
エリカは飲食店の裏口の扉を開け、中に踏み込んだ
加山は飲食店の厨房からエリカを観察していた
「よし、ちゃんとついてきてるな」
加山は厨房から物色したフライパンとお玉を握って
正面の入り口に回った
「待ってくださいー」
加山の予想通り、エリカは小走りで店内に入ってきて
調理場のタイルで滑って一回転ぶが
すぐに起き上がって前進した
この飲食店のどこかに誰かがいるのは間違いない
その頃、加山は正面から飲食店の外に回り
エリカがフロアーまでやってくるのをじっと待っていた
「…よし」
エリカが鼻の頭を抑えながらフロアーにやってきた
加山はエリカが出入り口に背を向けたのを見計らって
正面のドアをノックし、すばやく身を隠した
「外にいるんですかー?出てきてくださいー」
加山の思惑通り、エリカはまんまと外におびき出された
(しかし、自分でやっといてなんだが…
単純というかなんと言うか…ロベリアの事があるというのに…)
加山は内心あきれながらエリカとの距離をとり
厨房から物色したフライパンをお玉でたたき
光武が向かったと思われる方向への最短ルートを走り始めた
「待ってくださーい!!」
エリカがそれに続く
加山はエリカに見つからないよう細心の注意を払いつつ
フライパンをたたきながらスピードを落として走る
(くそ…人一人誘導するだけでこれほど苦労するとは…
首輪さえなければ、俺一人で何とかするのに…!!)
【続く】
一応加山は、エリカに聞こえるか聞こえないか
ギリギリのラインに音量を抑えてフライパンを叩いてることになってる
(これについては次回ちゃんと明文化しておく)
ノックも4回やったうちの最初と最後は音量を抑えてるから
盗聴器から音が筒抜けになってはまずいからね
そのため、エリカ以外には殆ど音が伝わらず
管理側は周りに誰もいないのに
エリカが一人で何やら騒いでいると言う認識しか持たなくなってる
と言う設定
257 :
以上、自作自演でした。:02/06/23 20:59
あげ
258 :
以上、自作自演でした。:02/06/24 21:17
保全あげ
259 :
以上、自作自演でした。:02/06/25 13:39
age
今日の夜に更新するYO!!
今はエリカ編と織姫編書いてて
どちらが先にできるかわからないけど
できた方から先にのせるから
261 :
以上、自作自演でした。:02/06/26 23:57
期待上げ
目的地までのルートは大きく分けて三つある
1 裏路地や商店街、住宅密集地のような
狭く、そして入り組んだ通りづらい道をあえて突っ切るルート
2 見通しの良い大通り、ただし、周囲の建物の中から狙い撃ちされやすい
3 多少遠回りになるが、下水道内部をを通る
地上を通る場合に問題となる障害物を無視できるので
上手くいけば先回りできるかも知れない
誘導しなければならないという観点から行くと3は難しい
周りに身を隠せる場所が少ないため
エリカに見つかる可能性が高い
閉鎖空間と言う事で
音が反響してどうしたらいいのか分からなくなると言うのもある
2でもいいのだが、あそこは非常に見晴らしがいい
身を隠す場所に苦労しそうだ
屋根伝いに飛んで誘導と言うのも面倒そうだし
何より、誰かが待ち伏せをかけていたら厄介だ
結局、身を隠すのが用意で
第三者に見つかる心配のない1のルートを採用する事にした
加山は数百メートル程走ったところで一旦後ろを振り向き
エリカがちゃんとついてこれてるかどうかを確認する
(よし、ちゃんとついてきてるな)
エリカとの距離は離れていない
加山は少しほっとしてからコースを変えて走り
エリカがついさっき自分がいた場所に来たところで
再びフライパンを鳴らし始めた
これでしばらくは直進だ
音はエリカがギリギリ聞こえる程度に押さえている
首輪の盗聴器から音が漏れて
自分の存在を本部に気取られてはまずいからだ
(さすがにそろそろ戦い始めているか…)
加山としては、光武を倒してくれるのであれば
別に誰でも良かった
そこであえてエリカを選んだのは
あの光武がエリカの物だったから
一度も戦闘をこなしておらず、体力を消耗してないから
そして、精神状態が最も正常だったからだ
だが、今はロベリアが光武に乗っている
戦闘能力であればまったく文句はないし
調子に乗って殺戮するような精神状態でもない
ただ、消耗が激しすぎる
戦闘に耐えうる身体状態ではない
今のさくらに勝利できるとはとても思えなかった
(ロベリア…光武だけは壊してくれるなよ…!!)
あの光武はこの状況下における唯一の希望だ
あれが大破するような事があれば
自分のプランが大きく狂う事になる
「む…いかん…」
誘導しながらいろいろと考え込んでいるうちに
いつの間にかフライパンを叩く手に力が入りすぎていた
加山は自分の叩くフライパンの音で現実に引き戻される
それほど大きな音になっていた
加山は非公式でここに来ている
米田以外の人間は、加山がここに来ている事は知らない
ただ単に、予定外の暴走を止めるだけならば
他の係員がいる前で堂々と
「おまえ、ちょっといって来い」
と命令すればいいことだ
それをやらないと言う事は
米田としても何か後ろめたい事があって
自分に極秘で命令を下したのだろう
逆に言えば、自分の活動が露見しても
米田はそれを認める事ができない立場だと言う事だ
もし、自分がへまをすれば
(エリカに見つかって自体が露見すれば)
米田はあっさりと自分を見捨て
エリカも始末するだろう
失敗は許されない
「ふう…」
加山はゆっくりと溜息をついて後ろを振り向いた
そこには、『待ってくださいー』などと言って
追いかけてくるエリカの姿が…
「!!!!」
いない、エリカの姿が見えなくなっていた
「しまった!!」
自分が知らず知らずの内に加速してしまったのか
それともエリカがどこかで転んで
そのまま自分を見失ったのかは分からないが
どこかでエリカとの距離が離れてしまったらしい
「くそ!!」
加山は今まで走ってきた道を戻り
全ての分岐点をくまなく調査したが
エリカの姿を見つける事はできなかった
もともと、抜け穴や近道が無数にある
迷路のような道を、あえて選んで進んでいたのだ
このような状況になっては
エリカを見つけ出す事は至難の業だ
「誘導は失敗か…」
加山はうなだれて目の前にある壁を殴りつけた
(仕方ない…こうなったら光武はロベリアの健闘を祈ろう…)
加山は本来エリカを導くはずだった方向に向き直り
少しだけ何かに祈り、その場を去った
光武の駆動音が二つ、その場に響いていた
とりあえず、エリカ編はこれで終わりだけど
明日、その頃エリカはどうしていたかを書き込むから
も少しだけ待っててくれ
268 :
以上、自作自演でした。:02/06/27 23:59
保全
269 :
以上、自作自演でした。:02/06/28 14:14
age
270 :
以上、自作自演でした。:02/06/29 05:24
着たい上げ
◆kYxlAbaw が一人でがんがってるな
サクラロワイヤルはどこいったんだ?
272 :
以上、自作自演でした。:02/06/29 22:21
逃げちゃったのかな…
新たな犠牲者の誕生だな
273 :
以上、自作自演でした。:02/06/29 23:25
まんこ
「そろそろ時間だな」艦内で手に入れた懐中時計を手に
グリシーヌは呟く。傍らの椿を見ると座り込んだまま、舟を漕いでいた。
瓦礫の上に何も敷かずに腰を下ろし、風が吹かなくても埃が舞っている中にも関わらず、
疲労の極に達していた椿は静かに寝息を立てていた。その椿にグリシーヌはそっと
上着を掛けてやる、(頼むぞ・・・ひとまずはお前だけが頼りとなるのだ・・・・)
だが、待てども一向に放送は始まらない、すでに時計は12時半を指していた。
「これは・・・・奴らの司令部で何かあったな」
自分たちに先んじて司令部の連中も術のための生贄となったのか、とも考えてみたが、
触媒の大神までもそうするという事はありえない、考えられるのは、
なんらかの『プログラム』への反対勢力が動いたということだ。
「椿、すまないが起きてくれ、司令部で何かあったようだぞ」
「グリシーヌさん・・・・すいません私、寝ちゃって・・・・」
「もう12時半だというのに放送が無い、恐らく司令部で何かあったのだ」
そう言われても、近くで爆発が起こったりしたわけではないので、
疲れきった頭では状況が掴めない。
「はあ、もう少し待てば・・・・」
まだ頭がはっきりしない椿に、苛立ちながらグリシーヌは説明した。
ようやく椿も事態が飲み込めてきた。
「・・・・・どうすればいいでしょうか?」
「そうだな、反乱部隊からの通信も有りえるな、尚更
通信機の作業を急がねばならんと思うが」
反乱に荷担したいのは山々だが、帝劇に近づくことはできない、
反乱部隊なり、スパイなりが首輪を解除してくれていれば、その事を
放送してくれそうなものだが、それがないということは、
現在反乱等が進行中なのだろう。
椿は頷き、おぼつかない足取りで地下のミカサへと向かう、
「私はもうしばらくここで待つが、人手が要るようなら呼んでくれ」
275 :
以上、自作自演でした。:02/06/30 09:55
書き手には書き手の事情があるんだから
あんまりせかすな。
>>271
保全してくださる方に感謝、
というか、皆さんが保全してくださるから、
文章書き上げるまで、保全の書き込みをしなかった
だけなのです。>271-272
ソーリー
気になってしまってさ…
黙ってりゃいいのにね、スマソ
サクラロワイヤルさん、期待してますんで頑張ってください
278 :
以上、自作自演でした。:02/07/01 14:59
age
279 :
以上、自作自演でした。:02/07/02 01:40
age
280 :
以上、自作自演でした。:02/07/02 14:41
唐揚
更新が遅れてスマン
今ちょっと立て込んでるんで、もう少しだけ待ってくれ…
ホントにごめん
282 :
以上、自作自演でした。:02/07/03 02:21
プログラム参加者
01イリス・シャトーブリアン (死亡)
02エリカ・フォンティーヌ
03神崎すみれ (死亡)
04北大路花火 (死亡)
05桐島カンナ
06グリシーヌ・ブルーメール
07コクリコ
08榊原由里
09シー・カプリス(死亡)
10真宮寺さくら(死亡)
11ソレッタ・織姫
12高村椿
13藤井かすみ
14マリア・タチバナ (死亡)
15メル・レゾン (死亡?)
16李紅蘭 (死亡)
17レニ・ミルヒシュトラーセ (死亡)
18ロベリア・カルリーニ(死亡)
【残り8名?】
283 :
以上、自作自演でした。:02/07/03 22:45
あげ
284 :
以上、自作自演でした。:02/07/04 22:48
age
「音が聞こえなくなっちゃいました…」
エリカは橋の上をとぼとぼと歩いていた
米田相手に単価を切ってはや10時間近く
同じ巴里の仲間を助けると意気込んだのはいいが
いざ出発してみると誰とも出会わない
自分の周りに起こった異変と言えば
ついさっき光武に襲われていた織姫を助けたのと
今さっきの手紙と謎の音くらい
それ以外はまったく何も起こらない
何時間経ってもだ
それでも、ついさっきまでは
光武の駆動音が近くに聞こえたのだが
今は辺りで殺し合いが行われているとは思えないほど
静まり返っている
「気のせい…だったんでしょうか…?」
まるで何かの意図を持っているかのように
エリカの周りに鳴り響き続けたあの音は
必死に追いすがるエリカをあざ笑うかのように加速を続け
とうとうついていけずに転んだエリカを
置き去りに、遠くへと消えていってしまった
(あれから結構経つけど、ロベリアさんはどうなったかな…?)
時間にして一時間くらいだろうか?あの手紙を見たときは
何も起こらず誰とも出会わない状態に苛ついていた事もあり
随分と意気込んだものだった
だが、考えてみれば自分はロベリアがどこにいるのか知らない
ついさっきまで聞こえていた光武の駆動音が手がかりになるかと思ったが
エリカがそこにたどりつく前にその音は遠ざかって行ってしまった
そして、ついさっきまで聞こえていた変な音も遠ざかっていった
だんだん心細くなってきた
本来ならロベリア救出を優先しなければいけない状態で
延々と謎の音と鬼ごっこを続けたのも
誰かと会えば何かが変わると思ったからだ
だが、結局は十数分ほど時間を無駄に費やしただけで終わった
これならば、あんな音など無視した方がよっぽど良かった
「ロベリアさーん!!グリシーヌさーん!!
コクリコー!!花火さーん!!シーさーん!!」
エリカはとうとう我慢できなくなって声を張り上げた
何時間も前からずっと同じ言葉を叫び続けている
だが、その叫びも湿り気の混じった風に空しくかき消されるだけだった
もうすぐ雨が降ってきそうだ
キタ━━━(゚∀゚)━━━ !!
ようやくキタ━━━(゚∀゚)━━━ !!
289 :
以上、自作自演でした。:02/07/05 19:30
age
290 :
以上、自作自演でした。:02/07/06 06:05
age
291 :
以上、自作自演でした。:02/07/06 10:44
>285
単価→啖呵、あるいはタンカだね。
292 :
以上、自作自演でした。:02/07/07 01:55
【生存者の現在状況】
グリシーヌ、コクリコ、椿は行動をともにしている。
現在、カンナと会った模様。
由里、かすみは唯一のプログラム非参加者のラチェットと行動中。
織姫は単独行動。
現在状況はわからず。
エリカも単独行動。
加山がエリカを誘導していたが失敗した模様。
293 :
以上、自作自演でした。:02/07/07 21:35
椿は作戦室の状態を確認した、既に乾ききった血の跡がある、
ここで紅蘭が殺されたらしい、誰が殺したのか・・・・
紅蘭でさえ脱出の手立てを示すことができず、
その絶望した誰かが殺したのか・・・・・
そう考えると椿は暗澹とした気分になった、
その考えをとにかく振り払いつつ、機器をチェックする。
「大モニターに非常用の動力が接続されてて、外部入力端子
には何かが繋がれた跡がある・・・何かを見てたようだけど・・・・」
モニターの外部入力端子にケーブルが繋がれているが、
そのケーブルの反対側には何も接続されていない、
何を使おうとしていたのか、しかし椿は
何か有益なものがあったとは思えなかった、現に紅蘭は殺され
カンナは発狂しているのだ、少なくとも、首輪を解除する方法を記したマイクロフィルム
のようなものがあったとは思えない。
「この非常用蒸気機関をモニターから通信機に繋ぎ変て・・・と
これでこの通信機は起動するはず」
椿は通信機のスイッチを入れた、
ザザザ・・・・・耳障りな雑音がスピーカーから発せられた
295 :
以上、自作自演でした。:02/07/09 06:32
age
296 :
以上、自作自演でした。:02/07/09 20:46
age
297 :
以上、自作自演でした。:02/07/10 19:45
age
298 :
◆kYxlAbaw :02/07/11 01:03
とりあえず上げ
今織姫編やってるから、もうすぐうぷできるとおもう
299 :
以上、自作自演でした。:02/07/11 21:48
age
?
帝劇を出発後
織姫はひたすら帝劇から遠ざかっていた
理由は一つ、死にたくないからだ
出発直後に確認した支給武器が
もう少し有効な物であれば
ここまで焦る必要は無かったのだが
蓋を開けてみれば、中身は手斧二つに包丁一丁
いくらなんでも、こんな貧弱な装備で
マリアやカンナ、マシンガンを持つエリカに
勝負を挑むほど自分は愚かではない
別に無理に戦うと言うわけでもないが
織姫が見た感じだと
あの中の数人は確実に殺意をもって行動していた
そういった人間が自分を狙ってくる
可能性も十分に有るわけで
とにかく戦うしろ戦わないにしろ
今のままでは絶対にまずい
では、どうすればいいのかと言うと
織姫には良い考えが思い浮かばず
残った選択肢は『逃げる』しかなかった
今はとりあえずそれに忠実に動いている
後のことまでは考えられなかった
とにかく今この一瞬をどう動くかしか
考えていなかった
「はぁっ…はぁっ…はぁっ…」
織姫は息切れを感じて立ち止まった
もともと走りにくい服装だし
織姫自身、余り運動神経が良い方とは言えない
今までも何度も何度も立ち止まりながら走っているが
その休憩に入るまでの間隔が
普通よりも短くなっているような気がする
何かおかしい、心臓の鼓動がいつもよりも早く
それが非常に不快に感じる
たとえて言うならば、極度の緊張状態に近い
(そういえば…)
ここで織姫は、グリシーヌの言ったことを思い出した
水はやはりいらない、変なものでも混ぜられたら困る
織姫は、一瞬、本当に何か変なものでも
入れられていたのかと思ったが
この異常事態に興奮しているだけだと自分に言い聞かせた
数分ほど休憩して一息ついた織姫は
すこし辺りを見回した
ここまで逃げれば
ひとまず当分は大丈夫なはずだ
少し休憩を取って
これからどうするかを真剣に考えるべきだろう
織姫は少しの間辺りを見回して
この辺りの風景に見覚えがあることに気づいた
この辺りには何度か来た事がある
自分の記憶が確かなら
すぐそこに公園があったはずだ
そこで一旦休憩を取って、落ち着いて状況を整理しよう
織姫はゆっくり歩いて角を左に曲がり
公園の中に入っていった
上野公園ほどではないが、春には見事な桜が咲く公園だ
「?」
織姫はほんの数メートルほど先のベンチに誰かがいる事に気づいた
向こうがこちらに気づく前にすばやく身を隠し、向こうの様子を伺う
(二人いるみたいデスねー…)
共闘の計画でも練っているのか?
それとも戦う前か?
はたまた二人とも戦意が低いのか?
状況がよく分からない
そこにいるのが、誰と誰なのかもだ
織姫はこっそり身を乗り出し、状況を確認してみた
アイリスとさくらがいる
305 :
以上、自作自演でした。:02/07/12 15:06
漏れら極悪非道のageブラザーズ!
今日もネタもないのにageてやるからな!
 ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
∧_∧ ∧_∧ age
(・∀・∩)(∩・∀・) age
(つ 丿 ( ⊂) age
( ヽノ ヽ/ ) age
し(_) (_)J
306 :
以上、自作自演でした。:02/07/13 05:13
age
307 :
以上、自作自演でした。:02/07/13 05:15
ほぜんあげ
age
309 :
以上、自作自演でした。:
晒しage