>>951*激しく同意*
ところで三つの鍵と二つの置物は全くこれっぽっちも役に立たなかったのですが。
もしかしてワードナ様からのお土産かなんかですか?
すいませんね、なんか気ィ使わせちゃったみたいで。
>949
ワードナたんを捕まえたはいいが手も足も出せないソーンたんがやきもきする
スレというのはどうか。
>948、950
おお、旦那様が求めておられた「真の叡智」、入手なされたようですナ、
祝着至極に存じまする(一礼)。
なれど旦那様、この探索(スレ)のもう一つのの目的がいまだ果たされてはおらぬ事、
ワタクシ忘れてはおりませぬ。旦那様の舞台のフィナーレを華麗に飾るべく、
一足先にお待ち申し上げますゾ、ワタクシの秘術の冴え、とくとご覧あれ!!
(シャン!!)
(城内に打ち捨てられた兵士たちの屍が、次々とばね仕掛けのように飛び起きる)
(後始末をしていた生き残りたちは、突然のことに悲鳴をあげて逃げ惑う)
(あまりに異様な事態に城全体が恐慌をきたし、それは城下町にまで広がっていった)
(この世の終わり、審判の時かというトレボー城下の混乱ぶりだったが、
不思議なことに死者はいなかったという)
(どこからとも無く響く高笑いと道化服の小男、そして殺すでもなく破壊するでもなく、
あてどなく彷徨う屍の群れ)
(それらが数刻ののちには、跡形も無く消え去っていたのだ)
(何が起こったのだ?首を傾げながらも市民たちは復旧作業を始めた)
(しかし、兵士や貴族、僧侶たちが再び慌しく動いているのを見て、彼らはあることを悟った)
(あいつがまた帰ってくる・・・・・・)
(・・・あの魔術師が、恐ろしい魔物を大勢連れて、また帰ってくる!!!)
・・・・・・ふう。
最後だと思って、少々張り切りすぎましたかな?
余計な死者を出すのは、旦那様の本意では無いでしょうから、
城の方々には多少吃驚して頂きました。
他の魔物・・・レイバーロードや悪魔どもでは、このようにスマートには
いきますまいて・・・。
「ナレナイコトシテ、テレガハイッテルンジャネーノカYO,ゴルァ!!」
なっ!!?(動転)どこから湧いてきた、この木偶人形!(ドカッ)
(ハイプリースト麻痺、石化、クリティカル)
・・・いや、最後と思いましてな、やってみたのでございますよ、ハイ。
全宇宙のすべての色が、壁といい、床といい、あらゆる方向から沸き出た。
あらゆる色に彩られた服を身に纏った者が、わしの前に進み出た。
「我は知識なり。真実を探し求める者よ、我はそなたにこれを与えん。
その手にこれを持てば、すべての幻影は立ち去ろう。行け!
そなたの前には、明かされるべき運命在り!」
わしの手にはDAGGER of CLEAR LIGHTが握られていた。
これぞ真実の知識の証。TREE of LIFEの象徴KRIS of TRUTH!
>951(このスレ、本当に楽しかったです)
そうか……わしも実に楽しめたぞ。ここまでたどり着けたのも、
ひとえにお主らの支えと質問があってこそだと、今身にしみて実感しておる。
>952(三つの鍵と二つの置物)
うむ……当初の予定では「金の鍵」が某箇所の通過アイテムとなる
予定だったのじゃが……あの鍵、実は金メッキでな。
(某五輪競技でも金メダルだけメッキなのは有名な話であろう?)
……という訳で、いかなこのワードナといえども、メッキで作った品に
魔力を付与する事などできなかったのだ。
>953(ワードナたんを捕まえたはいいが〜)
という事は、スレ主はTHE S*O*R*Nか!
バカな……このワードナが気分が悪いだと?(以下略)
>954、955(Flack)
……お主なりの「最後の警告」という訳か。素晴らしい手際の良さだ。
よくやってくれた……しかし地上の連中も頑固なものじゃな。
KADORTOなどというしなびた権威にすがり、必死で虚勢を張ろうとしておる。
きゃつらに定められし死の運命をもたらすのは、このワードナを除いて他には無い。
すぐにそれを思い知らせてくれよう……!
そういえば昔アーケードゲームにワドーナの森なんてゲームがあったな・・・
「後でギリシア神話が役に立つぜ」
「東のほうに何かあるぜ」
「どこのどいつにも弱点ってのはある。こればっかりは例外なしよ」
今思えば「ソフトークオールスターズ」どもは、自分たちが殺されても、
わしがKADORTOにたどり着く事は絶対にないと確信していたフシがある。
おそらくホークウインドの鉄壁の守備を信頼しておったのだろうが……フン。
ENTELECHY FUFF(1)
GREATER DEMONS(4)
DINK(1)
>957(ワドーナの森)
むう……何だその偽ブランド商品のようなゲーム名は?
さすがのわしも聞いた事がない。
>958(ファズボール)
お主らの働きも、このスレッドの危機を救ったものとして大いに認めておるぞ。
む? このリンクは……おお! これはまた心憎い演出を……「風よ〜」は、
是非ともここで続きを掲載するか、復刻に踏み切って欲しいものじゃな。
960最後の召喚サークル!お付き合いいただいた皆様ありがとう!
そしてワードナ様お疲れ様!完走まで後少し!
さあ、召喚する仲間を3体選べ!
A)カドルト B)ドン・ガバチョ
C)ストレイボウ D)アサヅキコウスケ
E)カラオケザル F)ウィル・ナイツ
G)アダラパタ H)マエダケイジ
何故ウィル・ナイツ……
>960
何故このタイミングでディンクが居ない・・・。
ロープを使い、寺院の庭に降り立ったギズィと、その愛妾メリルは、やはり
先に用意させておいた馬に跨った。
このまま遠くへ逃げるつもりなのだ。
神像を壊され、魔除けを奪われることはもはや避けられない。
カドルトの秘密は暴かれ、神としての権威は失墜するだろう。
そして、魔除けを手に入れたワードナは新たな神となる。
その過程で、カドルト教の主だった者達は皆殺しにされるだろう。
どこへでもかまわない。ワードナの手の届かないところへ逃げ、そこで
余生を楽しむつもりだった。
馬の腹を蹴り、足を速める。
ギズィは抱きかかえているメリルが微笑みかけてきたのに気づいた。それに微笑
み返す。
こうもうまくいくとは思ってもいなかった。
堪えても堪えても笑いがこみ上げてくる。
その時だった。馬が棹立ちになったのだ。転げ落ちる二入。
そこには女のエルフが立っていた。
「ホ、ホークウィンド!」
腰をさすりながら、ギズィが叫んだ。
その問いに、黒装束のエルフは応えなかった。ただ、眼前の醜い大司教を睨みつけているだけだ。
「じゅ、呪文はどうした。奴を倒すための―――」
「まだ、解読中だ」低く、抑揚の無い返事。
それがギズィの癇に障った。「き、貴様。誰に向かって言っている」
「嘘つきに、だ」
「な―――」
相手に自分の全てを見透かされているような気がして、ギズィはぞっとした。
「どういうことだ」
それにエルフは応えなかった。逆に問うた。
「私は誰だ?」
965 :
以上、自作自演でした。:02/06/08 00:10
質問の意味が判らずに沈黙していると、
「私の名は何だ?」
再び問われた。
「・・・ホ、ホークウィンド」
恐る恐る答えるギズィに、
「違う!」
エルフは叫んだ。「私の名はルイン。ルード・D・エルモージュの娘だ!」
その瞬間、ギズィは悟った。
ルインは全てを知ってしまったのだ!
殺される、と思った。これまで自分がして来たことを考えてみると、それし
か考えられないのだ。何ということだ。ワードナから逃げられたと思った矢先に、
こんなことになるなんて・・・。
神はいないのか、とも思った。
「よくも、私を謀ってくれたな」
怖い目だった。「母をころし、何も知らない私に父を殺させて―――」
「ち、違う。誤解だ」
「違わない」言い切った。
ギズィは返す言葉が見つからなかった。しかし、何とかしなければ殺されてしまう。
「お前は、ギスカ様やディック様にまで呪いをかけ、苦しめた。この罪は重いぞ。
すぐには死なせない。時間をかけて、ゆっくりと―――今度は、お前が苦しむ番だ」
もう、何を言って無駄だった。
ルインを止めることは出来ない。
怯えるギズィの目が突然、見開かれた。ルインの背後を指差し、震え始めたのだ。
ふと、ルインの注意がそちらへ向けられる。
その瞬間に、ギズィは短剣を投げつけた。それは女エルフの胸へと吸い込まれるはずだった。
966 :
以上、自作自演でした。:02/06/08 00:22
しかし―――。
短剣は、鎧に当たった時のように弾かれたのだ。
ルインは暗い笑みを浮かべた。「どのような武器も、私の皮膚を貫くことは出来ない」
尻餅をついたまま、ギズィは後退る。後退りながら、呪文を呟いていた。そう、ギズィは
高位魔道を究めた者の、数少ない一人なのだ。
大司教の解き放ったのは、鋭い風だった。皮膚を切り、肉を斬り、時には骨さえも断つ
といわれるほどの呪文だった。それがルインの胸を直撃する。
黒装束が切り裂かれ―――それだけだった。
苦痛の表情すら見せず、血の一滴すら流せないエルフが寂しそうに立っていた。
左の胸が露になっていた。
ルインが一歩、ギズィに近づいた。その動きに、彼女の胸は何の興味も示さない。
揺れることの無い鋼の胸が、ギズィの視線を釘付けにした。
「こんな体に、誰がした。私は、そいつを殺してやろうと思っているのだが」
ルインがまた一歩近づいた。
また一歩。
さらに一歩。
ギズィは動かなかった。いや、動けなかったのだ。蛇に睨まれた蛙の如く。
「どうした、何を怖がる」
「ば、化物め」声までも震えていた。
聞いて、ルインの瞳に悲しみが宿る。「もう、私を抱いてくれないのか。あの頃のように―――」
「―――」
「お前は、嫌がる私を無理やり抱いた。今度は、私から抱いてあげよう」
ルインは、ゆっくりとギズィの上に体を重ねた。
「どうした、胸を触らないのか。あの頃のように」
ギズィがルインの下で狂ったように首を振っていた。
「遠慮するな!」
怒声。
ギズィの震える右掌が、ルインの胸に触れた。
967 :
以上、自作自演でした。:02/06/08 00:29
「どうだ、気持ちいいか?」
ルインは訊きながら、ギズィの手を自分のそれで包んだ。
そして、少し力を入れた。
ばきり!
骨の折れる音だ。激痛がギズィを襲う。しかし、上に乗られているために動けない。
「今度は左だ」
ルインは微笑んだが、すぐにその貌が曇った。
ギズィが狂っていたからである。
ゆっくりと身体を起こし、立ち上がるルイン。足元の肉の塊を冷たく見下ろす。気分が悪くなった。
その頭を思い切り踏み潰す。頭蓋の割れる音がした。
報復は終わった。
これで自分の存在価値が無くなったような気がした。生きていても仕方が無いように思えてくる
―――死のう。
そう思った。これ以上、生きていたくなかった。
自分に相応しい死に場所は無いだろうか。
周囲を見渡す。
ギズィと共に逃げようとしていた女の姿は、いつの間にかなかった。
一本のロープが目に付く。
恐らくは、礼拝堂に通じているのだろう。
―――ワードナ。
それが、どんな人物なのか見て見たくなかった。自分に相応しい死を与えてくれるかもしれない。
そんな気になった。
ロープを登りはじめた。
>960(魔法陣)
いよいよ最終段階のサークルだが、やはりハズレモンスターと
わしは切っても切れない縁があるようだ。
このサークルで召喚してはならないハズレはA)カドルト、B)ドン・ガバチョ、
D)アサヅキコウスケ、E)カラオケザル、G)アダラパタの5種類だ。
スレッドも最終段階となると、出現する敵冒険者の攻撃は
凄まじいものになる。ゆえに、実はラスボスで寝首を掻いてきたり、
テレビから落っこちて島にやって来たはいいが喋るだけだったり、
出典作品がいまいちマイナーでネット検索しづらかったり、
「歌ってもいいかな」などといちいち許可を求めてくるような輩は、
召喚しないのが無難……というよりも命に関わるのでやめた方がよい。
そんな訳で、今回もやはり消去法で選んでいかざるを得ない。
ストレイボウは強力な魔術師であり、TILTOWAITに匹敵する必殺奥義を
持っていて頼りになるが、呪文集中に時間のかかるタイプであるため、
そこに持っていくまでのお膳立てが必要になる。
ウィル・ナイツもまた恐ろしいまでの素質を持っている。しかも職業はDiggerであり、
時折、敵冒険者のThiefに盗まれたアイテムを取り戻してきてくれるという、
非常にありがたいKick Buck能力を持っている。
マエダケイジは最強のSamuraiだ。その頑丈さはイセモノガタリ一冊で銃弾を防ぐほどだ。
9割方は某漫画の頼りになるマエダケイジが召喚できるのだが、稀に大河ドラマ版の
へタレが召喚される時がある。運悪くそうなった場合、カラサワにパンチ一発で
倒されてしまうほど弱いので、気をつけて召喚すべきだろう。
この階での最強はC)ストレイボウ、F)ウィル・ナイツ、H)マエダケイジで決まりだろう。
わしは再び「ソフトークオールスターズ−1」を叩き潰し、
エレベーターの先の扉をくぐった。
【カント寺院】
『あなたの信仰をお助けします
我らの神を崇める限り!』
……何とも滑稽な謳い文句だな。
>961,962(ウィル・ナイツ、ディンク)
今まで数多くの召喚サークルがあった。毎回ネタを
考えるのは大変じゃが面白くもあった……>960にも礼を
言っておこう。
(残りのレス数を考え、最後はやや短めになってしまったが……)
>963-967(一連の展開)
国の病の元凶が滅び去った今……ついにその姿を拝む事になるな。Hawkwindよ……
復讐と野望の成就の時は来たれり! 覚悟するがいい!
ワードナ様・・・契約にございます。
奴との戦いは、私一人にお任せください。
「寺院の僧侶」どもが、悲壮な形相で立ち向かってきた。
HEAR NO, SEE NO, SPEAK NO, FEEL NO, TASTE NO, THINK A LITTLE
という、いかにも使い走りのような連中だ。神を信じておる者は、
盲目の羊と似ておる……自ら進んで谷底に落ち果てる運命を選ぶ。
>970(ディンク)
くくく……元よりそのつもりだ。
Hawkwindの屍を、この偉大なるワードナの前に贄として捧げよ。
さすればお主と、その子の魂に安らぎをもたらす事を約束しよう……
・・・有難き幸せにございます。
・・・では。
―――ディンクは風の前の塵のように消え去った。
973 :
以上、自作自演でした。:02/06/08 01:09
小部屋の扉を開けると、そこは礼拝堂だった。
大勢の聖職者達が、ルインの姿を見て驚きの声を上げる。
無理もなかった。
大司教が出てくるとばかり思っていた扉から六武神の一人が現れたのだから。
しかし、そんなことを知らぬルインは聖職者達を無視して、進む。そこまで迫ってきて居るであろう大魔道師
ワードナに遭うために。
扉の前で、ルインは立ち止まった。
大きく息を吐く。
胸の鼓動が早くなっていることに気づいた。
―――愛している者と逢う時は、こんな感じがするのだろうか。
そんなことを考えた自分がおかしかった。
扉を開けた。
そこには誰もいなかった。
後ろ手に扉を閉める。聖職者達の騒ぐ声が聞こえなくなった。
ルインの切れ長の目が、さらに細くなる。
邪悪な気配を感じた。
それが近づいてくる。
邪悪な気配――?
ルインは考えた。これが何故、邪悪なのだろう、と。
疑問だった。
錬兵場で叩き込まれた知識に今まで疑問を感じたことはなかったはずなのに――。
はっきり言えば、今のルインには「善」と「悪」の区別もつかなかった。
その定義自体が判らないのだ。
自分は「法」に忠実に生きてきたつもりだ。
しかし、だからと言って「善」なのかは自信が無い。
考えれば考えるほど判らなくなる。
気配が、さらに近づいてきた。
存在こそ小さいが、そこからは強烈な怨念を感じ取ることが出来る。
ルインは、この気配を知っているような気がした。
最近、知ったのではない。かなり昔に、これを感じたことがあるのだ。
――いつのことだろう。
記憶の糸をたどってゆく。
――!
「寺院の内なる聖所への道を守りし者は、
スカラ・ブラエのホークウインド卿なり!」
ソフトークオールスターズの最後の一員にして、エルフの忍者。
やつはわしを軽蔑の眼差しで見やった。
「お前はこの先へは行けん。いつまで経ってもな!」
…………面白い。
>973(一連の展開の続き)
残りレス数も僅かじゃが……この調子で行くと、
ヘタをすると今日中には決着がつきそうじゃな……
975 :
以上、自作自演でした。:02/06/08 01:18
まさか・・・・・・。
思い当たることがあった。
信じられないが、それは、確かにあの時の・・・・・。
思い出したくないことを思い出してしまった。
――父の首を切り落とした時のことだ!
階段を上がってくる気配が実体となった。
ルインの目に、涙が浮かぶ。
現れたのは、死んだはずのルインの父。ルインが殺した父―――ルード・ディンク・エルモージュであった。
「大きく・・・・・・立派になったな」父の声だった。
思わず目を伏せるルイン。「ち、父上」
「何を泣いている」
「私は・・・・・・やっと真実を知りました。ギズィに騙されていたのです。父上、あなたは正しかった」
「泣くな」
「いえ、泣かずにはいられません。私は父上を信じなかった。信じないばかりか、この手で―――」
「泣いて、何になる」
そうルードに言われたルインだが、他に何もできはしない。泣くことしかできない。だから、泣く。
「わしは、報復のために蘇った」
「ギズィは私が殺しました」
「ほう、そうか」
ルードは微笑んだ。
「だがな、わしの報復は、まだ終わっていないのだよ」
弾かれたように顔を上げるルイン。
「わしを殺した奴―――お前にも報復しなければ気が済まねえんだよ!」吠えた。
返す言葉が無かった。
その通りなのだから。
父が、どれほど悔しい思いをして死んでいったのかは想像もつかない。
無実の罪を訴え続けた挙句、実の娘に殺されたのだから。
死んでも死に切れないのは当然のことである。
ルードは、懐から長い針を取り出した。
それを握りしめ、近づいてくる。
対するルインが取った行動は、攻撃でもなければ、防御でもなかった。
跪き、頭を垂れただけだったのだ。
まるで、殺してくれと言わんばかりである。
976 :
以上、自作自演でした。:02/06/08 01:25
「ワードナ様に感謝せねばなあ」
ルードが近づく。「実に素晴らしいお方だよ」
さらに近づく。
ふと、ルインは貌を上げた。
「殺されるのは嫌かあ?」
そんな父の言葉に娘は首を振る。
「いいえ。父上。覚悟はできております。が、その前にひとつ聞かせてください。ワードナは・・・「悪」
なのですか。それとも「善」なのでしょうか」
ルードは哂い、答えた。
「すべては、「法」が支配する」
それこそがルインの求めていた答えだった。
―――すべては「法」が支配する。
狂王トレボーの「法」に拠れば、ワードナは「悪」だった。
大司教ギズィの法に拠れば、やはりワードナは「悪」だった。
しかし―――。
それが、ワードナの「法」では、己は「善」なのである。
下らないことだ。
王こそが「法」とは。
あまりにも馬鹿らしい。
馬鹿らしすぎる。
くだらない世の中だ。
もう未練は無い。
ワードナが王に、いや神となるのもいいだろう。
民衆は、不平も不満も言わないであろう。何故なら、「法」に逆らうのは「悪」だから。
ルードの顔が近づいてくる。
ぎらぎらとした殺意が伝わってくる。
「復讐してやる。思い知らせてやる。ワードナ様の恩に報いるために・・・・・・殺してやる」
ルインの耳に、鋭い針の先が触れた。
それが少しずつ内部に侵入してくる。
――殺される!
反射的に、ルードを突き飛ばそうとした。
が、それをしなかった。
「母さんが待っている」
そう囁かれたからだった。
思いがけない優しい言葉だった。
ルインは死ぬ瞬間に父の涙を見たような気がした。
・
・
・
扉の前に転がっていたのは、女エルフの死体と、ひと握りの灰だった。
だが、ワードナはそんなものには見向きもしない。
傍らを通り過ぎ、扉の前に立つ。
笑っているようだった。
この奥には、あの魔法の魔除けがあるのだ。
夢のようである。
扉に手をかける。
押した。
ゆっくりと。
開きはじめた。
わしの引き連れた魔物の最後尾にいた小さな年老いた男を見て、
ホークウインドの表情が凍りついた。……恐れている。明らかに。
生ける伝説とまで呼ばれ、無敵の忍者であるはずの者が、こんな
矮小な存在を前に、完全に萎縮してしまっている!
……無敵なるアキレウスが、パリスの矢によって地に伏したごとく、
ホークウインドもまた、卑しきDINKの刃により葬られた!
スカラ・ブラエは、長きこと彼の喪に服するであろう。
>975-977(決着)
やはり、そういう意図であったか……
わしとしてはもう少しのんびりしていたかったが、
これも運命というものだろう。
スレッド感想の祝福の言葉、ありがたく受け取っておこう。
ワードナ様・・・・・遅いですわね。
>979(ソーン)
お……お主……最後の最後にやってくれたな。
終盤戦でのイロモノ役として、スレに盛り上がりと緊張感(?)を
もたらしてくれた点については、一応礼の言葉を述べておく。
皆のもの、名残は惜しいやもしれぬが……
いよいよこのワードナ、エンディングへと向けて
KADORTO神との最後の決戦に臨む! 心して見守るがよい!
目の前には、忌々しいKADORTOの巨大な像がそびえ立っている。
そしてわしの背は、その爪先にすら届かなかった。頭を大きく後ろにそらせて
見上げたわしは、その像の握り締められた拳に、長いこと探し求めていた
かの『アミュレット』を見い出した。
「ついに来たぞ!」わしは歓喜の声を上げた。
しかし、その喜びも束の間、わしはそこへたどり着く方法がないことに気付いた。
落胆すまいと必死になりながら、わしは思いつく限りのすべての方法で、
アミュレットのところへ行こうと試みた。知っている限りの魔法、持っているすべての品物、
あらゆる物を何度も組み合せ、どれかで道が開けることを祈った。
なんという幸運! わしの持っていたHOLY LIMP WRIST RELIQUARYが、DIALKOの呪文を発したのだ!
わしは勝利の快感に浸りながら、DIALKOが効果を発揮して、像の拳が柔らかくなり、ついに
大きく開いてアミュレットを放すのを見守った。しかし驚くべきことに、DIALKOの効果は
それにとどまらず、神の像すべてに効いてしまったのだ!
新たな命に目覚めた神は、軽蔑したようなまなざしでわしを見下した。
『虫けらめ! このちんけなお宝がほしいのか? これにどれほどの力が秘められているかも、
その真の目的も何一つとして知らぬくせに。ほぅれ! 受け取るがよい!』
KADORTOはそう言うと、巨大な手首を一振りして、わしの方へアミュレットを捨て去るように放り投げた。
わしは手を伸ばしてアミュレットを受け取った! ついにアミュレットを手にしたのだ!
ミスリルのガントレットが、アミュレットの強力なエネルギーからわしの身を守った。
『ホウ・・』とKADORTOがうなった。『ただのアホウではないようだな。しかし、それを持って
行きたいのなら、このわしを倒さねばならぬぞ!』
『答えてもらおう。おまえは神か?』
わしは即座に答えた。「そうとも!」まさにそれ以外に答えはないように思えたのだ。
『ならば、神の如く死ぬがよい!』
わしはDAGGER OF CLEAR LIGHTを引き抜き、かけらの恐れも抱かずにKADORTOに向き直った。
今やわしは『TREE OF LIEF』のすべての英知を手にしているのだ。
わしの手になる剣を目にすると、KADORTOの笑いもぴたりと止まった。
『待て! その剣、それだけは!』ヤツはあわれにも叫び始めた。
剣はカッと燃え立ち、そのまばゆいばかりの輝きの前に、すべての虚偽とまやかしは、
一瞬にして消え去った。
KADORTOはとたんにけいれんを始め、その肘や膝からは煙が立ち上った。
そして頭のところに、大きな穴が開くと、そこから間違いなく高い位の司祭であろう人物が、
慌てふためいて這い出てきた。今や真実はあかされたのだ! KADORTOはただのまやかし。
その仕掛けを使って、人々の信仰を集め、自らの地位を保つために
司祭たちの作ったまがい物だったのである。
わしは、煙にまみれたローブをまとった司祭の奇妙な姿を見ながら、高らかに笑い声を上げた。
生きているという事がこれほどに気持ちがよいこととは! わしは剣の光にアミュレットをかざし、
その真の姿を眺めてみた。
不用心なものたちへの危険なるワナ、そして壮大な神のいたずら。
これは善なるものでも、邪悪なるものでもなく、単に混沌を表わすものだったのである。
わしは、それをその『作りしものの手に返すこと』を誓い、KRIS OF TRUTHがそれに力を貸してくれることを
確信した。しかし何にしても、すべては明日。今日は喜びに身を任せよう!
美しい陽光が身を包む中、わしは外に出て歩き始めた。ついに自由を、そしてまごうことなき生を取り返したのだ。
生けるものの世に戻ってきたのだ! わしは振り返って、今一度神殿を眺めながら思った。
何か忘れてるんじゃないだろうか?
そしてわしはまたひとしきり笑った。なぜなら、そうでないことを知っていたからである。
今や自らの運命を支配したわしの前には、TREE OF LIFEの道筋がその運命を示していたのだ。
おめでとう!!
君たちは戻ってきた。すべてを満たすものへの道を見い出したのだ。
この板の住人は、君たちに惜しみない感謝と賞賛の拍手を送ることだろう。
そして君たちの類まれなる熱意と才能に対して、我々は、この称号を与えよう。
WIZARDRY GRANDMASTER 2 CHANNELER
ところで、何か忘れてるんじゃないかい? 冗談! 冗談! これで全部だ。
このスレッドのアドレスは誰にもしゃべっちゃいけないよ!
話しちゃうとせっかくの愉しみがなくなっちゃうからね!(ネタバレが多いから)
これで、本当にこのスレッドはおしまい!! ホンと。ウソじゃないってば!
もう全部おしまい。
『また後でな』( ̄ー ̄)ニヤリッ
わしが偉大なる魔法使いにして、すべての叡知を手にしたワードナである。
いよいよこのスレッドも、最後の時を迎えようとしておる。
わしはこれから、再び我が手にしたAMULETの力を以って、更なる高次元へと
旅立つ事にする。
いつの日か、この強大なる魔法の品を創造した『真の神』に巡り合うために。
スレッドの主として、何より『ワードナ』として、
わしには至らぬ点も数多くあったとは思うが、最後まで
わしを支えてくれたキャラハン、捨てハン、そして数多くの名無しの者たちに、
改めて感謝の意を表したい! さらばだ。愛しきWIZフリークたちよ……!
(……ちょっとばかりクサイ台詞じゃな……)
1000 :
ナレーション:02/06/08 02:18
* 邪悪なる魔術師 ワードナの事務所 *
* 営業時間 9:00 AM〜3:00 PM *
* ただ今 ワードナは 「不在」 *
* THE END *
Bでぬけます
1001 :
1001:
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。