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<弓塚さつき(死徒27祖Ver)vsキメラヴァンプetc>
あれから少し時も経ち、身体の傷も塞がった。
やっとの思いで森を抜け出す、が。
「はあ………やっぱり、ね」
予想通り、ニンゲンたちが待ち構えている。
―――でもね、こっちだって、なにも考えてなかったわけじゃないし
わたしを目掛けて一斉に放たれる銃弾。
たんっ、と後方の木の陰へと跳ね、一旦森の中へと姿を隠す。
それから数分、私は森の外へと姿を現す。
傭兵たちは森からでる私という人影を見るとすぐに、集中砲火を浴びせ掛ける。
右足が崩れ、側頭部が消し飛び脳漿が噴き出す。
私の身体は、見るも無残に―――――――――
「とか、思ったんだろうね、まともな人なら」
わたしに背を向けている傭兵の一人の腹部を引き裂きながら、そう呟く。
種明かしは簡単、先刻の『死人』を囮に使ってわたしは後ろに回りこむだけ。
一瞬でも他に注意が向いてくれれば、その程度のことはやってみせる。
数分待たせた事も、一役買っていることだろう。
後はひたすら遊ぶだけ、中には錯乱して銃を撃ってくるものもいたけど、流石は歴戦の強兵たち。
どんな状況になっても冷静な思考で動いてくれる。
―――――――やはり、気分の悪さは変わらない
骨を砕き、肉を潰す。皮を切り裂いて、四肢を引き千切る。
なかでもお腹を突き刺すときは最悪で、それでいて最高の気分。
そして最後の傭兵の頭を握りつぶし、遊び相手がいなくなったことに気付く。
「ねえ、まさかまだこんなもので――――――――終わりじゃないよね?」
わたしは全身を鮮血に染めながら、口元に笑みを浮かべて、化け物の気配に語りかけた。