吸血大殲 第18章 地獄に堕ちた戦鬼ども

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476HMX-12(贄) ◆SLaVEnwg :02/03/28 23:37
(黒桐鮮花vsHMXー12(贄))
>382
要蜘蛛の…足止めは…上手くいったみたい………

何度か聞こえた爆音と、燻っている粘糸の網に不安が募ったが…
階段そばの女は肩で息をし、疲労の色も見て取れる。これなら……

「…追いつきました……もう……逃げられませんよ……」

牽制の繭玉を女の足元目掛けて放ち、ゆっくりと近寄る。
にっこりと微笑み、目前の女に諭すように話しかける。

「……大丈夫です……何も…怖いことはないんです…」
「…ただ…少し眠るだけ………目覚めたときは……お友達…」

…逃げられなくしてから……その身体に…火種を…入れてあげよう…
…この子は……どんな表情で……どんな声で…鳴いてくれるだろう…?

「……まずは…足を…………もう……逃げられないように……」

タン と床を蹴って急速に近づくと、上半身を捻る。
振り下ろした腕から硬糸の鞭が地を這うように放たれ、女の足元を横薙ぎに払う。
477エリ ◆Eri.06RI :02/03/28 23:37
エリ・カサモトvsタバサwithタオ(盾)
『全国三千万婦女子の憧れ争奪戦』
>473
 
 ガード砕き中の隙を突かれ、タバサの引っ掻きを喰ったがこの程度どうということはない。
 むしろガードを外してくれてありがとうってところだ。
「んにゃろ!」
 この隙に左ミドルキックでわき腹を狙う。
人生を楽しむコツは、好奇心を持つことだ。 
たとえば、ビールを飲ませながら育てた牛は美味しいという話。 
では、ビールを飲みまくっている酔っ払いはどうか? 
 
「不味い」 
 
それが結論だった。 
 
 
内蔵に頭を突っ込んで行儀悪く肉を食らっていたゴースト――≪元≫黒川 丈は、溜息をついた。 
基本的に好き嫌いはあまりないのだが、見た目も味もこれは酷い。 
 
「……いや、アンタには悪いと思うけど、流石に食べきれねぇわ。すまん」
 
内蔵を剥き出しにし、空を睨みつけながら動かない中年男に軽く手を合わせると、懐を探って財布を取り出す。 
 
彼、ゴーストの体を構成する細胞はアザゼルと呼称されるウイルスの影響を受けている。
変質したその細胞はひたすら進化しようとし続け、維持の為には莫大な熱量……すなわち、
大量の肉を食わねばならない。 
 
「で、金が無いから人を食い、と」 
 
節をつけて鼻歌を歌いながら財布の中身を取り出す。 
ペラペラと血塗れの指で札を取り出し、ニタリと笑った。  
 
「おお、結構入ってるな……これだけあれば2、3日は人間食わずに済むか」
 
その瞬間、彼の鋭敏な――人間の可聴範囲外の音も聞こえる――聴覚は足音を捉えた。 
479黒川丈【ゴースト】:02/03/28 23:40
(>478の訂正)

人生を楽しむコツは、好奇心を持つことだ。 
たとえば、ビールを飲ませながら育てた牛は美味しいという話。 
では、ビールを飲みまくっている酔っ払いはどうか? 
 
「不味い」 
 
それが結論だった。 
 
 
腹部に頭を突っ込んで行儀悪く肉を食らっていたゴースト――≪元≫黒川 丈は、溜息をついた。 
基本的に好き嫌いはあまりないのだが、見た目も味もこれは酷い。 
 
「……いや、アンタには悪いと思うけど、流石に食べきれねぇわ。すまん」
 
内蔵を剥き出しにし、空を睨みつけながら動かない中年男に軽く手を合わせると、懐を探って財布を取り出す。 
 
彼、ゴーストの体を構成する細胞はアザゼルと呼称されるウイルスの影響を受けている。
変質したその細胞はひたすら進化しようとし続け、維持の為には莫大な熱量……すなわち、
大量の肉を食わねばならない。 
 
「で、金が無いから人を食い、と」 
 
節をつけて鼻歌を歌いながら財布の中身を取り出す。 
ペラペラと血塗れの指で札を取り出し、ニタリと笑った。  
 
「おお、結構入ってるな……これだけあれば2、3日は人間食わずに済むか」
 
その瞬間、彼の鋭敏な――人間の可聴範囲外の音も聞こえる――聴覚は足音を捉えた。 
エリ・カサモトvsタバサwithタオ(盾)
『全国三千万婦女子の憧れ争奪戦』
>477
 
「つっ…!」
 わき腹に蹴りが食い込む。
「この、程度で…終わる私ではありません!!」
 苦痛に顔を歪めながらも、肩口から突っ込んだ。
481淫藤宗光/ヒトラー:02/03/28 23:46
>207続き vsリロイ&ラグナロク

リロイを前に、ヒトラーは大仰な身振り手振りを交えつつ演説を開始した。

いかなる秘術によるものか、切り落とされたはずの右腕は再生されている。

場所と時こそ違えど、それはかつて彼が錯綜するライトとワーグナーの調べを
背景に拳を振り上げ、百万の聴衆に怒号したナチス党大会の再現であった。

「かつて、余は一敗地にまみれた。運命は余に利さなかった。機もまた熟さずに
 いた。それでも、余は戦ったのだ。世界の――人類の発展と進化を夢見て。

 遺憾ながら五千万人以上の死をもってしても、人類は“超人”へと進化
 できなかった。

 その結果はどうだ!! 進化し得なかった人類は、“闇の種族”の跳梁を許し、
 今も“闇の種族”に怯える日々を過ごしておる。今こそ、地球的規模の大変動
 を起こし、人類を“超人”へと進化させる時なのだ。

 恐竜が滅んだ後、哺乳類が台頭したように、進化には大いなる滅びという
 大変動が不可欠なのだ。この封印の破壊による災厄により、人類は淘汰される。

 “超人”になる資格の無い者は滅び、選ばれた一握りのものは格段の霊的・肉体的
 進歩を遂げ“超人”へと進化する。“超人”は必ずや“闇の種族”を滅ぼし、
 この地上に“超人”の千年王国を現出せしめるであろう。

 さて、礼はここで終わりだ。大暗黒界(クリフォト)の深淵(アビス)で“超人”
 の出現を見とどけるが良い。最後に余の高邁なる理想を知ったことに感謝
 することだな」

 リロイの心臓に向け、“パラケルススの死矢”が放たれた。


482エリ ◆Eri.06RI :02/03/28 23:54
エリ・カサモトvsタバサwithタオ(盾)
『全国三千万婦女子の憧れ争奪戦』
>480
「しまった!」
 蹴り足を戻す前にタバサの突撃を受けてあたしはバランスを崩し、背中から転んだ。
 が、素早く起き上がる。そして足払いを繰り出した。
483アセルス ◆AseLLUSs :02/03/28 23:56
>475 アセルスVSロゼット&クロノ
 
この街で寵姫を集め始めて、幾日が過ぎただろうか・・・
私の目にかなう、美しい娘達・・・みな、私についてきてくれた。
 
そして今宵も、まだ見ぬ彼女を、そしてその血を求めて夜の街を歩く。
 
 
・・・そこへ、なにやら騒がしい声が聞こえてきた。
見ると・・・修道服を着た少女と少年の二人組が歩いてきた。
 
さすがに、派手に動きすぎたか・・・彼女達はどこかの対魔機関のものだろう。
だが・・・聖職者。ああいった娘こそ、堕としがいがあるというもの。
 
私はあえて、彼女達の前へと歩いていった。
 
「ふふ・・・こんばんは。どうしたのかなこんな時間に?
・・・もしかして、お目当てはこの私?」
484黒桐鮮花 ◆TABOOmZc :02/03/28 23:59
(黒桐鮮花vsHMXー12(贄))
>476 
 目の前のメイドロボは気弱な態度でその実、ひどく物騒なことを言ってくる。
 正直、あんな風になるなんて死んでもお断り。
 
 メイドロボが一足飛びに、私に接近し、糸で出来た鞭で私の足を狙う。
 
「……誰が、あなたの思い通りになるのよ!?」
 
 私も横っ飛びに飛び、回避を……
 
「……痛っ!」
 
 ザックリと左の太ももが斬られた。
 矢張り、視認しにくい攻撃はかわしづらい。
  
 メイドロボまで若干、距離が開いている。
 踏み込んで攻撃するとカウンターの恐れ。
 とはいえ、この足じゃ間合いをとって逃げるのも難しいだろう。
 
 ならば……
 
「Feiot――――!」
 
 右手から、詠唱と共に火の玉を飛ばす。
 これで仕留められるとは思っていない。
 
 けど、ひるんでくれればそれでいい。
 その間に逃げる。
 
 メイドロボがひるんだ一瞬に階段を駆け下りる。
 ……だけど、そこまでだった。
 足の傷が開いて、走れなくなってしまった。
 
「こんな時にっ!」
 
 毒づきながら、ハンカチでギュッと太ももをしばり止血を試みる。
 はあ……、でも、とても逃げられることはできなさそうだ。
 
 どうするか?
 残された手はあのメイドロボの殲滅。
 打つべき最良の手で仕留めないと……
 
 一階の廊下を進みながら、ただ考える。
エリ・カサモトvsタバサwithタオ(盾)
『全国三千万婦女子の憧れ争奪戦』
>482
 
「くっ!?」
 突っ込んだ勢いから回復する前に足払いを受け、私は転倒した。
「なかなか…やりますね」
 立ち上がり、歯をむき出して笑ってみせる。
「ここは…『アレ』を出すしかないようです…」
 バックステップで鞄の方に戻り、中身をあさり始めた。
「これから変身するので、しばしお待ちを…」
486エリ ◆Eri.06RI :02/03/29 00:07
エリ・カサモトvsタバサwithタオ(盾)
『全国三千万婦女子の憧れ争奪戦』
>485
「これから変身するので、しばしお待ちを…」
 と、タバサは言った。
「・・・は?」
 ここで攻撃してもよかったのだが今のままではあまりに他愛もない。どうせ殺し合いじゃないんだから少しぐらい待ってやろう。
「早くね」
 待つ間あたしはチューインガムを膨らましていた。
>483 アセルスVSロゼット&クロノ
【二人の絆】

『ふふ・・・こんばんは。どうしたのかなこんな時間に?
 ・・・もしかして、お目当てはこの私?』
 
余裕かましてくれちゃって・・・・・・!!
その女性は、笑みをたたえたまま私達の前に立ちふさがる。
 
「ええ、そうよ!あんたね、最近女性ばかり狙っている奴は!!
 答えなさい!彼女達はどこ?!あんたの目的は?!」
 
そう言いながら銃口を彼女へと向ける。
 
『怖いわね・・・そういきり立たないで?
 私は、貴女と殺しあうつもりなんてないんだから。』
 
そう言いながら、彼女は私に向かってふっと微笑みかける。
・・・・・この!!
一瞬、彼女のその微笑を見てどきり、と心臓が高鳴った。
 
・・・・・・・・?
 
な――――これ――――――
 
ここに来て、私はようやく自分の体がおかしいことに気がついた。
胸が、苦しい。動機が激しくなる。顔もなんだか少し火照っているようだ。
 
「・・・・な、これって・・・・・。」
「・・・・・ロゼット?!」
 
クロノが私の体を揺さぶる。
しかし、今の私はそんなことに気がつけるような状況では・・・・・・。
 その場を通りかかったのは、当然の事ながら偶然だった――
 
「――――これは」

 着装者の動きに会わせて、がちゃり、と黒い拘束服――モールドが音を立てた。
 
 目の前に、内蔵をむき出しにされているひとつの死体が転がっていた。
 そして――すぐ側にいるのは、上半身を血にまみれさせている一人の男。
 両者から等しく漂ってくるのは、鼻を突く内蔵の臭いだ。
 
「……これ――あんたがやったのか?」
 
 見れば分かることを、思わず訊いてしまう……まさか道ばたで、肉食獣よろしく
人間を貪り食っている光景に出くわすとは、夢にも思わない。
 
 呟いた瞬間、ふと思い出す。最近話題の大量行方不明事件。その被害者が――
全て、こうやって食われていたのだとしたら?
 
 どうやら。また、厄介なことに出くわしてしまったらしい。
 
「……勘弁してくれ、おい」
 
 そんなことを呻きながら、腰に差してある大口径リボルバーに静かに手を伸ばす。
 このまま、逃げ出してくれるとありがたいんだが、などと思いながら。
(>448に追加)
>479 VS黒川丈【ゴースト】
490黒川丈【ゴースト】:02/03/29 00:12
>488 
 
「偶然通りがかった……って言っても、この格好じゃ信じてくれそうにねぇな」 
 
苦笑して、頭を掻く。 
野性味溢れる男の表情は、こんな場所でなければ酷く魅力的にも見えただろう。 
だが、シャツは血塗れ。 
手も血塗れ。 
顔の下半分も血塗れという有様では、愛嬌を出すにはちょいとばかり無理があり過ぎる。 
  
「オサラバした後で顔を変えてもいいんだが、この顔にはこれで愛着もあるしな。  
 ま、いい。今は腹いっぱいなんで、アンタは食わずにいてやるよ」 
 
そういうと立ち上がり、自分の顔の前に手を上げた。 
指先は何時の間にか変質し、硬質の輝きを得て、鉤爪に近いものとなっている。 
 
「心配すんな。痛いのは一瞬さ」 
 
指の先から、体液が一滴落ちた。
エリ・カサモトvsタバサwithタオ(盾)
『全国三千万婦女子の憧れ争奪戦』
>486
 
「え〜っと…アレは何処に行ったか…」
 ごそごそと鞄の中をあさりながら、余計な物を外に放り出していく。
怪しげな魔道書やら地球外生命体やら、その他諸々が文字通り山と積み上がる。
 
「…あった!」
 私は目的の品――白衣を引っ張り出して羽織った。
「さて、と。…エリ殿、トイレは済ませましたか? 神様にお祈りは? 部屋の隅でがたがた震える心の準備はOK?」
 帽子を取り、前髪に櫛を入れて片目を隠してから、私は静かに言った。
>490 VS黒川丈【ゴースト】
 
 一瞬にして鉤爪に転じた男の指先に反応するように、レイオットもまた銃を引き抜いていた。
 
「すまんが――痛いのは嫌いでね。一瞬でも遠慮したい」
 
 苦笑しつつ呟く。同時に、一歩だけ後ろへ移動。鈍く輝く威圧的な銃身が、その銃口を男へと向けていた。
 普通の人間であれば、これを見た時点で怖じ気づくのだが。
 
 目の前のそれに対しては、そんなことはまったく期待できない。
 
 だから――欠片も躊躇せずに、引き金を引いた。轟音が二回。
 同時にたたき出された.45MAG弾が、鉤爪を掲げる男に向かい、猛烈な速度で襲いかかった。
493HMX-12(贄) ◆SLaVEnwg :02/03/29 00:23
(黒桐鮮花vsHMXー12(贄))
>484
『Feiot――――!』

鞭を振るい、無防備となった背中に強い圧力。

「きゃっ……!」

不意に突き飛ばされ、床に背中を打ちつける。

「痛っ………!?……え……?…熱っ…!?…」

背中が燃えている?
あわてて床を転がり消し止めると、背中をおさえ立ちあがる。

「…火の玉…?……もしかして…」
「…網を焼いたのも…さっきの爆音も…?…」

…術の…一種…?……まやかしも…効かなかったし……
…やっぱり…ただの人間では…ないんですね…?…

慎重に、階段を覗き見る。――床にポツポツと紅い点。
鞭の斬撃は皮を切り裂き、予想外の深手を追わせたようだ。

「でも…手応えはありました…ね……」

急ぐ事はない…結界―巣からは、誰も出ていないのだから…

階段の手すりを飛び越え、階下に身を躍らせる。
 
494エリ ◆Eri.06RI :02/03/29 00:24
エリ・カサモトvsタバサwithタオ(盾)
『全国三千万婦女子の憧れ争奪戦』
>491
 ドラえもんよろしく鞄の中身をばら撒き、ようやく準備ができたようだ。
「いつでもオッケイよ。さぁ、今度はどんな手品を見せてくれるのかな?」
 あたしは用心して一応軽く構えておいた。
495アセルス ◆AseLLUSs :02/03/29 00:27
>487 アセルスVSロゼット&クロノ
 
修道服の少女の様子がおかしくなった。
・・・いや、私には至極当たり前のこと。彼女は私に魅了され始めたのだから。
いかに神に仕える身だとしても、私の魅了に抗える娘などそうはいない・・・
 
「ふふっ、こうして見るとなかなかかわいいね。
・・・名前は?」
 
歩み寄りながら、私は彼女に尋ねる。
 
『あ・・・ロゼット。
ロゼット・クリストファ・・・』
「ロゼットだね。私はアセルス・・・
君を、迎えに来たんだよ」
 
私は、彼女―――ロゼットの傍らにいる少年を押しのけながらそう言い、
彼女の顎を持ち上げ・・・
 
 
―――唇を、奪った。
エリ・カサモトvsタバサwithタオ(盾)
『全国三千万婦女子の憧れ争奪戦』
>494
 
 ニィ…。

「では、行きますよ…」
 右手を天に伸ばし、指を鳴らす。
「来なさい! ガンダ…もとい、世○征○ロボ!」
 
 
 何処からともなく巨大なロボットが飛来した。
 
 
「はっ!」
 タオの手を握り、大きく跳躍してロボの頭部に着地する。
 
「ふふふ…ロボ、レーザー準備!」
 私の呼びかけに応じて、ロボの腹部が開いた。
「さあ、今なら降参できますよ…ふふふ…はははははははは!」
>495 アセルスVSロゼット&クロノ
【二人の絆】
 
体調のおかしくなった私をお構いなしに、彼女はこつこつと音を立てながら私たちの目の前に立つ。
 
「・・・・・・ッ!!」
 
クロノが彼女に何か言っている。しかし、何故かそれが聞き取れない。
 
『ふふっ、こうして見るとなかなかかわいいね。・・・名前は?』
 
そのくせ、彼女の言葉だけがやたらにはっきりと聞こえてくる。
 
「あ・・・ロゼット。ロゼット・クリストファ・・・。」
 
私は、なぜか躊躇いもなく自分の名前を口に出していた。
 
『ロゼットだね。私はアセルス・・・君を、迎えに来たんだよ』
 
迎えに・・・・?私を・・・・・?
もう、私には彼女の顔しか見えなくなっていた。
心臓の鼓動はこれ異常ないくらい高まっている。
 
―――――――次の瞬間
 
「んんっ?!」
 
私の口は、彼女の口でふさがれていた。その・・・・いわゆるキスというやつである。

「ん・・・・んん・・・・・!!ん―――――」
 
なぜか、そのときの私は抵抗するという考えが浮かばなかった。
もっと・・・こうしていたい。この溶けるような感覚を味わっていたい。
そう考えることしかできなくなっていた・・・・・・。
 
(ロゼット・魅了状態)
498黒川丈【ゴースト】:02/03/29 00:39
>492 vsレイオット・スタインバーグ 
  
 
銃弾で体を抉られ、衝撃で少しよろける。 
だが、それだけだ。 
腹に入った弾による大穴は、一瞬で完全に塞がる。 
千切れた左手は…… 
 
「って待て、オイ」 
 
千切れたまま、足元に横たわっている中年男の死骸に向かって指で這いずり、
手のひらに新たに作り出した口を使って肉を噛み千切る左手をひょいと持ち上げ、切断面に当てる。 
 
「やれやれ。……っと、待たせたな」 
 
呆気に取られたレイオットに振り返り、不敵な笑みを浮かべる。 
 
「殺し合いってのは嫌いじゃねぇ。遠慮せず何でも使いな。俺も遠慮はしねぇ……」 
 
すぅ、と僅かに腰が落ちる。 
その体にたわめられた力が弾ける一瞬前。 
 
「進化した人間の姿、たっぷり見せてやるよ!」 
 
叫び、突撃を開始した。
>207>481
淫藤宗光・ヒトラーVSリロイ・ラグナロク
 
光の煌めきを確認し、リロイが振り向いた時には、既に手遅れであった。
回避する暇すら与えられず、リロイの四肢は光の矢に貫かれ、
壁に無様に磔られた。
 
そして、その所業を行った張本人が、悠然と佇んでいる。
先刻、確かにその命を止めた筈の男。
だが、その形相も体付きも、声すらも先程とは違った。
否、これまでもたびたび青年に被って現れた影。
中年の、憎しみと欲望に満ち満ちた髭面の男の顔が、そこに体現されていた。
 
「宗光を殺し、余――アドルフ・ヒトラーの完全なる復活の手助けを
 してくれたことに礼を言おう」
男ははっきりと、そう言った。
何と言うことだ。あの青年は、この男―アドルフ・ヒトラーの依り代に過ぎなかった。
その肉体から、私達はわざわざ彼を解き放ってしまったという事か。
 
そして、アドルフ・ヒトラーの大層な演説が、幕を開けた。
奇妙な威圧感とカリスマを備えた男は、その天武の才を発揮し、
自らの偏った超人思想(ツァラツゥストラ)を語っていく。
 
「さて、礼はここで終わりだ。大暗黒界(クリフォト)の深淵(アビス)で“超人”
の出現を見とどけるが良い。最後に余の高邁なる理想を知ったことに感謝
することだな」
 
話の最後に、ヒトラーはこう付け加えた。
そして、手に持つボウガンを、大げさな動作で構える。
だが、彼は、その大層な理想とやらを話すのに、余りに時間を掛けすぎた。
その間に、リロイが抜け出す隙は充分にある。
貫かれた四肢、その全ての筋肉を収縮させ、矢をがっちりと咥え込む。
そして、手を壁につけて、ゆっくりと膂力を込めていく。
演説の間に、下準備は整っていた。
 
男がボウガンを構えたと同時に、リロイを貫いていた光矢が、そのまま
深く突き刺さっていた壁から抜け出す。これでリロイの両腕は自由になった。
 
閃光が走り、ボウガンから矢が放たれる。
その狙いは寸分違わず、リロイの心臓を目指している。
だが、その前にリロイは身を捩り、狙いを外した。
光の矢は心臓ではなく、リロイの右胸に突き立った。
鮮血が迸り、リロイが一際大きな血塊を吐き出した。
傷口と、口の端からどす黒い血を滴らせつつ、リロイは唸るように言った。
 
「言いたい事は、それだけか? ヒゲ」
500黒桐鮮花 ◆TABOOmZc :02/03/29 00:42
(黒桐鮮花vsHMXー12(贄))
>493
「……そうね、ここにしましょう」
 
 わたしは一つの教室に入った。
 都合よくカーテンも閉まっており、教室の中は真っ暗だ。
 
「念のためにね……、Azolto――――!」
 
 教室の電灯のスイッチを破壊する。
 そして、教卓の後ろに身をかがめて潜む。
 
 ……トリックは単純だ。
 わたしはこの『燃やす』能力の派生として、見えなくても熱を発する物なら探知できる能力がある。
 暗闇なら、わたしはあのメイドロボに感知を言う点ではアドバンテージを取れる。
 それに、あのマルチはさほど探知性能は良くなかったはずだ。
 わたしが昔、見たパンフレットのスペックによれば……

「さてと、確か500円玉は……あった」
 
 財布の中をまさぐり、500円玉を取り出す。
 あのメイドロボが教室に入ってきて、暗闇に戸惑っている時点で、500円玉を廊下の窓ガラスにでも、
 投げつけて破壊する。
 物音に、一瞬、メイドロボは気を取られるだろう。
 そして、私のみ正確にメイドロボの位置を把握している。
 
 一瞬で駆けより、死角から渾身の一撃で吹き飛ばす!
 
 ……打つべき手は決まった。
 わたしは息を潜め、メイドロボを待つ。
501エリ ◆Eri.06RI :02/03/29 00:47
エリ・カサモトvsタバサwithタオ(盾)
『全国三千万婦女子の憧れ争奪戦』
>494
 
「・・・マジ?」
 流石にコレは予想できなかった。つーかある意味反則?
「それなら、あたしも・・・」
 タバサにならい、指を鳴らす。
 
 砂煙をたててあたしの後方からメタルスラッグがやってきた。
 
「降参なんかするわけないでしょ」
 飛び乗り、ハッチを閉めた。フルファイアでやってやるわ。
502アーカード ◆ARCARDr. :02/03/29 00:48
>472 アーカードVSファントム
 
 地面に転がり、膝を叩き込まれた口と鼻から盛大に血を流す。
 その一撃は、今まで撃ち込まれた何十発という銃弾よりも確実なダメージをアーカードに刻んでいた。
 しばし、呆然と大の字――腕がいびつな方向に曲がっているので字が歪んでいるが――になった後にゆっくりと立ち上がる。
 鼻血を指で払いながら、ニタリ、と笑った。
 
「我を忘れながらも圧倒的な経験と殺意に基づいた的確な行動、見事だ」
 
 何やら首からゴキゴキと音を鳴らしながら回している。
 腕を軽く二、三度振ると、あり得ない方向に曲がっていたそれは元通りになっていた。
 血で汚れてはいるが、口や鼻からの出血は既に止まっているようだ。
 
「おまえは数多くの人間の死を見、またその死を紡いできただろう? それはおまえにとって唾棄すべき過去かもしれん。
 だが、そうではない。その過去が今こうして私という化物と渡り合うだけのモノをおまえに与えている。
 おまえは得難いカードを確かにその手に握っているのだよ」
 
 軽く、片眉をつり上げる。
 
「さぁ、どうした? カードはもう使い果たしたのか? ならばもうおまえはお終いだ。
 貧民が大富豪を打ち倒そうと言う時に手札を出し惜しみしている余裕などないはずだぞ!
 それが闘争の契約! ルールだ!」
 
 声のトーンは少しずつ上がり、上がり続け、際限なく上がっていく。
 まるで自分の言葉に陶酔しているかのように。
 
「おまえも私も所詮血で血を洗う戦争狂(ウォーモンガー)だ。
 ならば、勝者が敗者の命を奪うのは必定。
 おまえが私を打ち倒さんのなら、おまえの命は私のモノだ」
 
 ギリッと歯ぎしり一つ。
 
「おまえの命は此処で終わっていいモノではあるまい?」
 
 その脳裏に去来しているのは一体何なのか。
 それをアーカードは極力意識せずに押し殺して話し続ける。 
>498 VS黒川丈【ゴースト】
 
「――――なっ!」
 
 短い驚愕。だが、そんな思考の空白を埋めるように、肉体は勝手に動いていた。
 固い金属音を奏でながら、大きく跳躍。
 同時に牽制の為の銃撃を放つが――先ほどのように、まったくと言っていいほど効果がない。

「ちっ!」
 
 5発発砲。弾切れになった銃を投げ捨てて、巨大な機械――
 チェーンソウともマシンガンとも見える――スタッフを構えた。

 ごきん、という音と共に、視界が僅かに重くなる。構築された魔法回路が、脳を圧迫している為に起こる現象だ。
 
「どうやら妙な体質みたいだが……これなら、どうだ――!」
 
 吐き捨てて、叫ぶ。空間を切り裂くほどに、鋭く。
 
「――イグジスト!」
 
 <アサルト>発動。スタッフの先端から、鉄筋コンクリートをも砕くほどの衝撃波を封じ込めた、
不可視の力場が打ち込まれる。
 
 それはまっすぐに、先ほどの男に向かって――
エリ・カサモトvsタバサwithタオ(盾)
『全国三千万婦女子の憧れ争奪戦』
>501

「ほう…メタルスラッグを出しましたか」
 再びニィ、と笑ってみせる。見えていないだろうが、そんなことはどうでも良い。

「ロボ、最大出力!」
 ロボの腹部に光が集まる。
 多分集まっていっているはず。
 集まってるんじゃないでしょうか。
 …まあ、覚悟はしておきましょうか。
>499続き
淫藤宗光・ヒトラーVSリロイ・ラグナロク
 
リロイは素早く両腕に刺さった光矢を引き抜き、足元に落下していた
剣を拾う。そして、未だ縫い止められている両足を自由にすべく、
剣を振るって光矢を断ち切った。
 
「『超人』だかになりたきゃ、勝手になってろよ。他人を巻き込むんじゃねえ、
馬鹿が」
 
髭の男は、素早くボウガンを構え直し、第二射を放たんとする。
だが、その前に銃撃が、男の手からボウガンを取り落とさせていた。
傷ついた左腕で、よくも此処までの精密な早撃ちが出来るものだ。
私は相変わらずのリロイの反射神経の良さに、私は改めて驚嘆する。
 
拳銃を懐にしまいながら、リロイはさらに告げた。
 
「なにが崇高な思想だ。自分ひとりで手にはいらねえ力なら、
そんなもんはクソ食らえだ」
 
そして、リロイは一陣の黒い疾風と化す。
 
「あの世で、悪魔にでも説法してろ」
 
その一言を言い終えた頃には、ヒトラーの身体は、
頭頂から股間までを真一文字に切り裂かれていた。
506アセルス ◆AseLLUSs :02/03/29 01:01
>497 アセルスVSロゼット&クロノ
 
口づけながら、ロゼットを抱き寄せる。
ふふ・・・これで彼女は私のものも同然。
 
「さあロゼット・・・私と一緒に来て。
幸せに、してあげる・・・」
 
私は唇を離してそう言い、彼女の首筋に牙を立てようとしたその時。
 
 
―――傍らにいた少年の視線が突き刺さった。
いや、これは・・・
 
「ほう・・・お前、人間じゃないな? 何故彼女にくっついているのか知らないが・・・
ふふ、どうするつもりだ? この子を助けるか?
・・・果たして、この子自身がそれを望むかな?」
 
挑むように、私はその少年を見返した。
507HMX-12(贄) ◆SLaVEnwg :02/03/29 01:07
(黒桐鮮花vsHMXー12(贄))
>500
階下に降りたが…女の姿は無い……見失った…?

一瞬…不安がよぎる…

…ううん…そんなこと……
…きっと…どこか…教室に…隠れているはず…
…わたしなら…そうするはず…たぶん…だけど…

幾度と無く追いかけられた経験から、追われるものの思考は容易に想像できる
尤も…自分が追う立場になるとは…思ってもいなかったけれど…

まずは…えぇと…………ここから…

…一番近い、真っ暗闇の教室へ近づき、ドアに手をかける。
…半分は…誰もいない事を祈りながら…

(…失礼します……誰か…いませんか……?)

心の中で呟くと、そろそろとドアを開け、闇の中に足を踏み入れる。
>437
ヨコシマ&ロゼット一行 VS G.G.スレイマン
 
ブラックロッドとなった者の来歴は、さまざまである。
法と秩序の貫徹のために、自ら進んでその身を差し出した者。
そうなることを義務付けられ、運命の命じるがままに法の番人と化した者。
―――そして、『彼』のように犯罪者であった者。
 
共通しているのは、いずれにしても高い魔力を誇るという事と、
強固な精神拘束によって、感情らしい感情、欲望らしい欲望を完全に縛られていると言うことだ。
  
その精神拘束が解かれたのだ。指向性を持たない強い解呪の意思――『解』の文殊と、
『彼』自身が何年もかけて編成した解呪の呪法によって。
 
―――誤算だった。
それもとんでもなく愉快な誤算だった。
『彼』自身の見立てでは完全な解呪を組むまでに、まだ2年以上はかかる筈だった。
まさか、こんな所でこんな形であっさり手助けが入るとは。
 
「ク、クハ、クハハハハハハッ!!」
『彼』は嗤った。
『彼』を解放してしまった世界の愉快であろう行く末を嗤い、また、自らの滑稽な運命を自嘲して。
 
ひとしきり、あたりに哄笑を響かせた後、自分を解放した存在に興味がわいたらしく、
ヨコシマの去った方向に『彼』は視線を向ける。
「こ、この変態ッ!!」
見れば、修道女の一人がヨコシマの顔面に拳を埋め込んでいる。腰の入った良い一撃だ。
さらに、吹っ飛んだヨコシマに周りのシスター達が蹴りを、拳を次々に打ち込んでいき、
たちまちの内にヨコシマはボロ雑巾のようになっていく。
 
……しかし、そのヨコシマのそのキズは見る間に回復していく。いや、回復していくというのとも違う。
あえて例えるならば『無かったことになっている』とでも言うべきか。
そう、まるで負傷した部分だけ時間が逆行しているかのような……

「ほお」
『彼』が感嘆の声をあげる。
ブラックロッドの封印を解除するだけの術者だ。かなりの使い手であるのは予想していたが、
こんな非常識なまでの回復式までも行使するとは思わなかった。非常に興味深い。
 
―――決めた、コイツで遊んでやろう。ハ、それに解放してくれた礼もせんとな!
そう思考すると、ヨコシマへの暴行を継続中の一団に向かって『彼』は声を張り上げた。
「ハ、よく聴けテメェら!!」
強烈な意思を言霊に込めた『彼』の恫喝を受け、シスター達はびくり、と体を震わせると
『彼』の方向にゆっくりと向き直る。
 
「俺の名はスレイマン、G.G.スレイマンだ」
「さて、君達には世話になった。よく、俺を解放してくれた―――ぜひ、礼をさせてくれ」
と、『彼』―――スレイマンが邪笑を浮かべてそう告げると、
気圧されたシスター達がじわり、とあとずさった。
 
「ク、ハ、ハ!! そう遠慮すんな、ほら、褒美だ、受け取れ!!」
と、叫びつつスレイマンはロッドを横薙ぎに振るい、独自に編纂した【呪弾】を圧唱する。
 
ロッドの先から数十、数百もの小指の先ほどの魔力隗が打ち出され、シスター達に降り注ぐ。
威力は度外視して広範囲に攻撃することだけを考えた、散弾銃のような一撃だ。
すぐに殺してしまっては面白くない、こんなゴミみたいな連中でも痛めつければ案外いい声で鳴く。
当たり所の悪かった2、3人が死ぬかもしれないが、
スレイマンにとっては、所詮殺すだけの価値も無かったというだけの話だ。
509黒桐鮮花 ◆CyAarEcM :02/03/29 01:14
(黒桐鮮花vsHMXー12(贄))
>507
 
メイドロボが教室に入ってきた。
慎重にメイドロボの動きを探る。
ゆっくりした調子でこちらにメイドロボの『熱源』が近づいてくるのが分かる。
 
右手に力を篭める。
熱が収束していくのが分かる。
 
……今だ!
左手の500円玉を廊下の窓ガラスに投げつける。
直後、ガラスの破砕音が教室に派手に響く。
 
……わき目も振らず、教卓から飛び出し、メイドロボに肉薄する。
これで決める!
>506 アセルスVSロゼット&クロノ
【二人の絆】
 
そっと、彼女が私を抱き寄せる。
それは―――とても柔らかい抱擁―――――
 
『さあロゼット・・・私と一緒に来て。幸せに、してあげる・・・』
「しあわ・・・せ?」
 
本当に?幸せになれるの?・・・・・なら・・・・一緒に行く・・・・・。
私は、とろんとした意識の中、彼女にしなだれかかる。
 
『ロゼットッ!!しっかりするんだッ!!』
 
その時、私の耳に声が届く。ああ・・・・クロノ・・・・・か。
安心して、私は平気。この人は、悪い人じゃないから・・・・・・・。
 
『ほう・・・お前、人間じゃないな? 何故彼女にくっついているのか知らないが・・・
 ふふ、どうするつもりだ? この子を助けるか?・・・果たして、この子自身がそれを望むかな?』
『ロゼット!君は何の為に、今まで走ってきたんだ?!
 ヨシュアを・・・・彼を助けるためじゃなかったのか?!』
 
クロノが叫ぶ。
 
「ごめん・・・・クロノ・・・・・。ヨシュアのことは・・・・・もう・・・・忘れたいの・・・・。
 今は・・・・この人と一緒にいたい・・・・・。それが・・・・一番の幸せだから・・・・・。」
 
私は、そう言って彼女の胸に顔を埋める。
あぁ・・・・なんで・・・・・こんなに安らぐんだろう・・・・・・。
ごめん・・・・ヨシュア・・・・・。もう・・・止めちゃってもいいかな・・・・?
 
『おおおおおおッ!!』
 
次の瞬間、クロノの雄たけびが私の耳に届いた・・・・。
511黒桐鮮花 ◆TABOOmZc :02/03/29 01:20
(黒桐鮮花vsHMXー12(贄))
ここまでの途中経過よ。
 
>362>363>374>375>379>382>476>484>493>500>507>509
512アセルス ◆AseLLUSs :02/03/29 01:22
アセルスVSロゼット&クロノ
途中経過。
 
>475>483>487>495>497>506>510
 
続きは次スレで・・・ね? ロゼット・・・
黒川丈【ゴースト】 vs レイオット・スタインバーグ
途中経過
 
>479 >488 >490 >492 >498 >503
514ラルヴァ ◆LARVAIdY :02/03/29 01:28
『ラルヴァvsカミーラ』
途中経過よ。次スレに持ち越しね。
 
>422>424>427>433>436>439>443
515黒杖特捜官 ◆sffOMEGA :02/03/29 01:30
『ヨコシマ&ロゼット一行 VS G.G.スレイマン』の途中経過だ

>430 >431 >432 >434 >437 >508
 
以後次スレで闘争継続中となる。
エリ・カサモトvsタバサwithタオ(盾)
『全国三千万婦女子の憧れ争奪戦』
途中経過です。
>7>9>13>14>15>17>20>425>426>428>
450>469>470>471>473>477>480>482>
485>486>491>494>501>504
>516
…ミスです。
こちらが正しいものとなります。
 
エリ・カサモトvsタバサwithタオ(盾)
『全国三千万婦女子の憧れ争奪戦』
途中経過です。
>7>9>13>14>15>17>20>425>426>428
>450>469>470>471>473>477>480>482
>485>486>491>494>501>504

ミア・フォーテーVSヴァージニア13……VS(?) キース・ロイヤル
『血塗れの遁走曲』 
十六章のまとめは>654に
十七章のまとめは>613にあるよー

で、これが十八章分のまとめー

>76 >80 >91 >141 >152
>169 >234 >261 >331 >348 >354 >465
 
以下、次スレに続きまーす。
長々と付き合ってもらっちゃって、関係各位に感謝感謝。
519ラグナロク ◆0109yQVs :02/03/29 02:18
こちらが新スレッドだ。 早急に移行頼む。
吸血大殲 第19章 我が血肉に酔え殺人者
http://salad.2ch.net/test/read.cgi/charaneta/1017335672/
520アーカード ◆ARCARDr. :02/03/29 04:42
アーカードVSファントム 途中経過だ。
 
>186 >188 >191 >200 >204 >208 >212 >215 >219 >222
>225 >228 >231 >235 >237 >240 >242 >246 >250 >259
>267 >273 >351 >361 >365 >368 >372 >468 >472 >502
521速水厚志 ◆kEnRaN.Y :02/03/29 07:04
『路地裏』
>464
 「ああ、気付いたんですね。よかった、ちょっと心配しましたよ」

 僕はベッドの上で意識を取り戻したらしい彼女に声をかけると、
冷蔵庫から輸血パックをいくつか取り出して、彼女に差し出した。

「すいません、こんな物しかなくて。でも、人の血を吸わせる訳にも
いきませんし、これで我慢してくださいね」

 彼女は僕の手からおずおずと輸血パックを受け取ると、
それに口をつけながら、不信そうな目をこちらに向けた。

「えぇと…そんなに見られると照れるんですけど…」

 照れ隠しに頬をぽりぽりと掻いた。

「僕は、止めるとは言っても殺すといった覚えはありませんよ。
僕は、誰も死んで欲しくなんか無いんです。貴方にも、待ってる人や
必要としてくれる人がいるはずです。貴方が死んでしまったら、そうい
った人達が不幸になってしまう。ぼくは、誰も悲しませたくないんです」

 そう、誰かを殺して成り立つ幸せは、本当の幸せなんかじゃない。
 
「誰も死ななくても、ハッピーエンドは来るんですよ」

 そう言ってから、また恥ずかしくなって彼女から顔をそむけた。
 真面目な顔でこういうことを言うのは、やっぱりちょっと照れちゃうな。 

「あの、ええとですね、今のは、知り合いの小さな女の子が言った言葉なんですけど。
少なくとも、僕はそう信じてるってことです」

 言い訳がましくそう言って、恥ずかしさを頭の隅に追いやった。

「ともかく、人を襲うのは止めてください。血が欲しいなら、僕に言ってくれれば
輸血パックくらいなら用意できますから。最初は口に合わないかも知れませんけど、
じきに慣れてくるはずです…多分」

 とりあえずそれだけ言うと、未だ無言で輸血パックを啜る彼女との会話を打ち切り、
僕は一人、これからの事を考えた。

 あの場に放っておくわけにもいかず連れて帰ってきてしまった
この少女をどうするか、考えなければいけない。
 何も考えずに連れてきてしまったから、これからの事はさっぱりだ。

 だけど、とりあえず最優先で考えるべき事は。
 予想通りの反応を示して部屋から出て行ってしまった舞の機嫌を、
どうやって取り戻すか、という事だろう。
522吾妻玲二 ◆REIJI2xI :02/03/29 10:22

アーカードvsファントム

途中経過、レス番まとめ改め。
本編でのレス先指定ミスが有った様だ、すまない……。
 
>186 >188 >191 >200 >204 >208 >212 >215 >219 >222 >225
>228 >229 >230 >231 >235 >237 >240 >242 >246 >250 >259
>267 >273 >351 >361 >365 >368 >372 >468 >472 >502

523エリ ◆Eri.06RI :02/03/29 11:00
エリvsマッカーチス
『another mission』

途中経過報告。
 
第16章
>655>657
 
このスレ
>19>47>474
524淫藤宗光/ヒトラー:02/03/30 01:02
>505 vsリロイ&ラグナロク

〜淫藤宗光/ヒトラーvsリロイ&ラグナロク エピローグ〜

リロイに真っ向唐竹割りに両断されたヒトラーの肉体は、瞬く間に干からび
塵となった。

おそらく、これが数知れぬ人々の命をもてあそんだ報いなのだろう。

勝利に昂揚するリロイの瞳が、ふと陰った。両断された女肉剣のことを
思い出したのである。

「……せめて、墓を作ってやるか……」

女肉剣に向けてリロイが歩み始めた時、一筋の光が天窓から聖堂に差し込んだ。

夜明けの光だ。

光は封印に当たり――次の瞬間、目もくらむようなまばゆい閃光が封印から
ほとばしった。

閃光に視界を奪われる寸前、リロイは喜びに輝く数知れぬ女たちの顔を確かに
見た。
そして目を開けた時、聖堂からはヒトラーのボウガンも宗光の女肉剣も
掻き消え、先刻までの死闘の証拠たるものは双方の流した血による血痕のみで
あった。

傷ついた足を引きずりつつ封印に近づいたリロイは、封印たる磔刑像をまじまじ
と見つめた。
しかし、それはどう見ても、クライスト教団の象徴たる十字架に
今となっては名も忘れられた古代の聖人が磔となっているだけの、ただの古ぼけた
磔刑像でしかなかった。

525淫藤宗光/ヒトラー
>524 エピローグ続き

夜が開けて事件に気づいた町の住民に事情を説明した後、リロイは帰路についた。

「結局あいつ、何者だったんだ?」
リロイの問いに、彼の相棒たる剣――ラグナロクが答える。
「遥か以前に、似たような“闇の種族”と戦ったことがある。
 “二重存在”だ。
 恐らく、あの一人の青年の体には別々の二人の人間の魂が存在していた
 のだろう」

「つまり、マナの中にエフィルとシェスタがいるのと同じようなもんだな?」

「それとはまた違うが……まあいい」

さらにリロイは問い続ける。
「もう一つ、いったいあの光は何だったんだ?」

「……私にも分からん。
 しかし、あの光で女肉剣の犠牲となった女たちの魂が救われたことを願おう」

「……ひょつとしてあれが、奇跡ってやつなのかもな」
珍しく愁傷に話すリロイに、ラグナロクが面白そうに答える。

「ふむ、これを機に、お前も信仰心に目覚めたか?」

「よせやい、そんなんじゃねえよ」

話し合う二人の上では、今日も太陽が明るく輝いていた。

              (完)