吸血大殲 第17章 背徳なるは人かそれとも我か

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 このスレは、吸血鬼や狩人、あるいはそれに類する者が闘争を繰り広げる場である。 
無論、闘争だけではなく、名無しの諸君の質問も随時受け付けておる。 
気軽に質問をして欲しい。 
 なお、新規の参加者は下記の『吸血大殲闘争者への手引き』でルールに眼を通した上で、  
テンプレを用いて自己紹介をせよ。 
テンプレ及び関連リンクは>2-10を参照するがよい。 
 
■『吸血大殲闘争者への手引き』 
http://www.geocities.co.jp/Milkyway-Orion/4504/vampirkrieg.html  
 
■専用JBBS(雑談・闘争の打ち合わせなどはこちら) 
http://jbbs.shitaraba.com/game/163/vampirkrieg.html



以下は、関連リンクである。 
 
■参加者データサイト『吸血大殲 Blood Lust』(左手作成・過去ログも全てこちらにあり) 
http://members.tripod.co.jp/humituki5272/taisen/index.html 
 
■『闘争記録保管所』(緑川淳司作成・各闘争ごとに整理された記録) 
http://members.tripod.co.jp/tajuunin/taisen.html 
  
■吸血大殲本家サイト 
『From dusk till dawn』 
http://www.uranus.dti.ne.jp/~beaker/ 
  
『戦場には熱い風が吹く』 
http://ha7.seikyou.ne.jp/home/hagane/index.html 
 
■前スレ 
吸血大殲 第16章 朱い血に染まる大地
http://salad.2ch.net/test/read.cgi/charaneta/1015437476/
 
■太陽板の質問スレ 
吸血大殲/陰 其の14〜神羅屋敷地下室 餌の時間〜 
http://www.alfheim.jp/~narikiri/narikiri/test/read.cgi?bbs=TheSun&key=009742840

■吸血大殲専用チャットルーム
http://3nopage.com/~vamp/chatin.html
自己紹介用テンプレートである。 
  
出典 : 
名前 : 
年齢 : 
性別 : 
職業 : 
趣味 : 
恋人の有無 : 
好きな異性のタイプ : 
好きな食べ物 : 
最近気になること : 
一番苦手なもの : 
得意な技 : 
一番の決めゼリフ : 
将来の夢 : 
ここの住人として一言 : 
ここの仲間たちに一言 : 
ここの名無しに一言 :
3蘭麻みほ ◆MihO/zhw :02/03/15 22:55
音楽界格闘大殲(乱入者求む)
>473
 
 どうやらロッカーの肺活量を甘く見ていたようだ。
 インドのヨガ行者は土中に顔を生め、一日を肺の中の空気だけですごす修行を行うと聞く。
 
 それだけの空気の量を一瞬で声として吐き出せば、その音量は殺人的なものとなり
耳にしたものは大きなダメージをこうむる。
 そう、今の私のように。
 
 私の意に反して筋肉から力が抜け、その隙にウピエルは技から抜け出してしまった。
 私もそれに合わせて間合いを取る。
 
――――――――――――まさかこんな黒歴…もとい、取っておきがあるとは。
 
 つくづく底の見えない男だ。
 
――――――――――――そんなあなたが、心の底から恐ろしい。
 
 そう思いつつもわたしの顔にはなぜか歓喜の笑みが浮かんでいた。
 
4祭り本導入1:02/03/15 23:13

ミレニアムによる、英国中枢への直接攻撃より二週間。
辛うじて撃退するも膨大な痛手を被ったヘルシング機関は戦力の回復に務めていた。
理を曲げての英国部隊からの人員の引き抜き、ワイルドギースからの増援、取りうる手は全て打った。
  
 あの狂乱の宴にすら無関心だった異端殲滅組織『埋葬機関』からの共闘の申し出があったのは
そんな時である。
 
『王立国教騎士団』
 
「ウォルター、ありうると思うか?」
「彼等も吸血鬼を所有しています、そして完全な実力主義者の集まりです」
「イスカリオテの狂信者達より可能性はあると言う事か…」
「相手はヴェニスのカーニバルを会見日に指定しいます、公衆の面前で事を起こすとは
思えません」
   
埋葬機関はヴァチカン所属の組織の中で唯一『信仰』に重きをを置かない組織である。
その意味では、確かにイスカリオテよりAxよりヘルシングに近いと言えるだろう。
だが、その異端性が飛び抜けているのも事実である。 
 
『埋葬機関』
   
「ナルバレック、貴方は正気ですか?」
「何がおかしいのかしらシエル、イギリスを対ミレニアム戦の主戦場にするに疑問でも?」
「それは生贄と変わりません、許される訳はないでしょう!!」
「人道上の話? ならばなおの事イギリスを犠牲にする事こそ正義ね」 
「貴方という人は…」
  
死徒の殲滅の本番は死徒を滅ぼした後始末だとも言える、一度汚染された地域を浄化するのは
容易ではない。
もし汚染区域をヨーロッパ全域に広がった場合、その浄化には百年は必要だろう。
その意味で汚染をイギリスに限定する方針は間違っていない、だだしそれには神の視点が必要になる。
・・・もしくは悪魔の視点が。
 
   
『王立国教騎士団』
 
「どう思う、アーカード?」
「罠だな、奴等にあるのは狂信ではない狂気だ、極めて理性的ではあるがね」
「ハン、ではどうする尻尾を巻いて逃げ出すか?」
「罠であれば食い破り後顧の憂いを断つ、それ以外何がある」
「その通りだ、命令は唯ひとつ『見敵必殺』以上」
「認識した、我が主」
  
邪魔な勢力は叩いて潰す、全ての障害は、ただ進み押しつぶし粉砕する。
それが王立国教騎士団ヘルシングの在り方である。
5祭り本導入2:02/03/15 23:14
『死徒27祖』
  
「…で、私はこんな所から観戦だけなわけ?」
「そ〜ゆ訳でもないけどね、…泳ぎたいの?」
「そもそも何で水中のなのよ、貴方は死徒の自覚はないの!」
「はっきり言って余りないんだよ、…ついでにスミレにも無いかもね♪」
「……まあいいけどね、貴方達がダメなら私がやるわよ」
「OK任せるよ、その前にしっかり約束守ってよ、色々なのが入り込んでるからね」
「霧のこと、余り意味が無いと思うけど…まあ約束だしね」
「うんうん♪信じてるよ(こっちにも事情があるんだよ、色々とね)」
「真実味が無いのだけど(素直ねコイツ…不気味だわ、殺っとくべきかしら)」
  
川沿いのサンマルコ広場の鐘楼の上、行なわれているのは『不死の王』を屠らんとする作戦会議。
断じて漫才にあらず。
 
『王立国教騎士団』
  
予想に反して、何事も無く過ぎていく会談。
そこに狂気の色は無く、罠の気配も無い。
警戒と安堵が入り混じる中、『それ』は当たり前の様にそこに在った。
ヴェニスを分断する運河の橋の上に、かつて自らの手で滅ぼした存在が佇んでいた。
 
「ククククッ存外にしぶといな、よかろう何度でも滅ぼしてやろう」
「マスター?」
「婦警、ここに残れ人間相手ならお前とウォルターで十分だ」
「何事だアーカード?」
「以前の食い残しを平らげてくるだけだ」
  
『それ』はかつて『混沌』と呼ばれていた存在である。
   
『埋葬機関』
「…始まりましたか」
「なにか知っている口ぶりだな第七司祭」
「不本意ながら知っています」
「王立国教騎士団の長として説明を求める、答えてもらうぞ」
「貴方達が大人しくすれば、少なくともここでは血は流れません」
「口の利き方を知らないようだな、第七司祭」
「知っていますよ、50年前は人類最強のロートルさん」
  
この街で何が起こるのか、それを知る者も、制御できる者ももういない。
既に、祭りは動き始めてのである。
 
ヴェネツィアのカーニバル、それは幻想と現実、海と陸、夜と昼、が入り乱れる夢幻の祭りである。
そして今、その煌びやかな祭りの裏でもう一つの祭りが始まろうとしていた。
悪夢と現実、正気と狂気、血と硝煙が入り乱れる暗闘の祭りである。
 
夜が更け、なお眠らない街に不意に濃霧が立ちこめる、それと同時に巨大な水音が響き渡る。
常人にはだだに異常気象だろう、だがそれは人ならぬ物、人の限界を極めた者達には
明確な事実が読み取れた。
  
もう一つの『CARNEVALE DI VENEZIA』が始まった事を。
6スミレ ◆SUMIRE5o :02/03/15 23:16
水祭・導入/『水魔』スミレSIDE
 
 
「やあスミレ」

 場末の酒場で酔いつぶれていた私にそう声をかけたのは、見覚えのある少年だった。
 周りの人間は少年が酒場にいることまったく不思議に思っていないようだ。
 どんな小細工をしたのかと思う。
 まあ大して興味はないが。
 そして少年自体にも興味は無い。
 一瞥しただけで、私は再びグラスをあおり始めた。
 だが、
 
「スミレ……『混沌』が滅ぼされたってしってるかな?」
 囁かれたセリフが、私の顔を少年に向けさせる。
 
「冗談……じゃ、なさそうね?」
 少年の顔を見てつぶやく。
 『王冠』。死徒27祖の20位であり埋葬機関の5位、“悪魔使い”メレム・ソロモン。
 その魔獣ではなく本人がわざわざ私の前に嘘をつきにくるという事もあるまい。

 ならば本当に、
 あれは死んだのだ。
 
「あんな異端だけど同胞の仇は討たなければならないってね♪」
 本当にそう考えているのかいないのか。
 読めない声で『王冠』が笑う。
「同胞……ね」
 下らない。
 そう切り捨てるつもりだった。だが、
7スミレ ◆SUMIRE5o :02/03/15 23:20
>6 水祭・導入/『水魔』スミレSIDE 続き

『貴方は絶望する事はないの?』
 それは一度きりの邂逅。
『無い』
 そう答えた彼の目の中に“人間”はなかった。
 だから私は――誰にも言えなかったことを口にしたのかもしれない。
 
『私には――絶望しかないわ。
 例えば吸血種。
 人に寄生してしか生きられない不出来な身体で上位種を気取る彼ら。
 人を止めてさえ、人としてしかなにかを生み出せない彼ら。
 倦怠という名の病に憑かれ、本当の意味でそれを克服することも出来ない彼ら』

 彼が眉を上げる。それはいかなる感情の発露か。
 
『翻って私自身。
 無限の時からただ逃げ続け、なにごとをも為し得ない。
 貴方のように時に自我を削られ、概念――ただの方向性となることをさえ許容できない。

「さはれ、金狼、豹、山犬、猿猴、蠍、禿鷹、蛇
 人間の敗徳を飼ふ穢らはしき動物園に
 啼き、唸り、吼え、這ひ廻る怪物の央にあって、
 更に醜悪、奸譎の、不潔極まる獸一匹。
 
 振舞も大袈裟ならず、叫び聲甲高からず、
 去りながら、地上を好んで廃墟と化し、
 欠伸の中に世界を嚥む 
 ――――――これぞ、倦怠。」
 
 まったく――――――なんて、無様』
 
『それでも、なお留まるか?』
 そのセリフに、私は少なからず驚いた。
 彼がそれを理解するとは思っていなかったから。
 
『ええ、私は“人”に留まる』
 答えると、そうか、と彼は頷いた。
『蛇と同じ結論に至りながら、お前は別の道を行くか』
『……『蛇』が? それって……』
 驚きながらなおも言葉を繋ごうとする私に背を向けて、
『知りながら留まるのは停滞ではない。よって卑下する必要はない』
 そんな言葉を残して彼は消えた。
『ヴェニスを見て死ね!祭り』導入〜シャルデン=フランベルグ
 
「――――ヴェニスへ飛ぶんデスか」
丈の有るシルクハット、サングラス、マントを身に纏った男−シャルデン=フランベルグ−は
命令をオウム返しにする。
「ああ、カーニバルの開催される日に名だたる秘密結社(クロノス)に属する殲滅機関が一同に会する
―――――これほど都合の良い話はないからね」
狂気の色を双眸に宿す男−クリード=ディスケンス−は答えた。
「我々『星の使徒』の目指す革命には邪魔になる連中だ―――潰すなら一度に、早いほうがいい」
「デスが、それだけ戦力も集まると言うことデスよ?」
「ああ、その一つ『埋葬機関』の殺人狂はお互いに潰し合いたいみたいだからね…それに乗ずれば
我々のような少数戦力でも充分に鏖殺は可能だよ―――――」
「…ならば、異論はありまセン」
「ふえー、シャルデンさんヴェニスに行くんですかー」
殺伐とした話に不釣合いな女子高生−キリサキ=キョウコ−が素っ頓狂な声を上げる。
「キョウコも行ってみたいですねー」
「おい、遊びじゃねえんだぞ」釘をさすように巨漢−マロ−がキョウコをたしなめる。
「………この仕事は我々『星の使徒』にとって、運命を占う一戦になり得る。
くれぐれも―――――――失敗などはしないように」
大陸からやってきた道士・シキは冷静に言い放った。

ヴェニス。街並みから、一つだけ有る橋を抑えておけば人の出入りは完全に掌握できることがわかった。
「―――――では、ワタシが行きますネ」
「えーっ、キョウコも一緒に………」
「俺達はこの橋を抑えておくことだろ…」
「安心してクダサイ、キョウコさん、マロさん………」
シャルデンはゆっくりと祭りの中心に向けて歩き出す。
「――――――ワタシ一人でも充分過ぎますヨ」
9スミレ ◆SUMIRE5o :02/03/15 23:21
>7 水祭・導入/『水魔』スミレSIDE さらに続き
 
 くすり、笑う
 あれは励ましてくれたつもりだったのだろうか。
 
 そして彼は滅び、私はいまだに留まっている。ならば、
「……敵ぐらいは討ってやるべきなのかもね」
 独り言ちる。怪訝な顔をする『王冠』に微笑む。
「いいわ『王冠』、その話、うけましょう……討つべき敵は?」
 一瞬の空白、そして彼はその名を告げた。

「真祖アーカード」
 その答えに私は驚愕し、同時に納得した。
 最強の化け物、国教騎士団の鬼札、『不死の王』アーカード。
 あの『混沌』を滅ぼしたのもうなずけるというものだ。
 どう考えても勝てるはずがない。
 普通ならば、絶対に。
 だが、

「なり損ないが『不死の王』を殺すか……面白いわ。必勝の策もあるし……」
「……必勝の策って?」
 興味を引かれたらしい『王冠』を手招き耳打ちしてやると、彼は一瞬唖然とした顔になり、次いで喜色をその顔にのぼらせた。

「最高だよスミレ! それに……なんて御誂え向き!」
「……誂え向きって?」
「今回の舞台がさ」
「……どこなの?」
 私の問いにメレムはもったいぶって答える。

「ああ、万全の舞台だよ。君の領域(テリトリー)、人が水と共にある場所、沈み逝く水の都……」
 そこまで言われて私にもピンときた。
 ならばそこを不死の王の死に場所にしよう。
 そんな事を考えながら私はメレムと言葉を重ねた。
『水上都市ヴェニス』
10埋葬機関員 ◆h8mwqDUo :02/03/15 23:21
(埋葬機関)
・・・・・やれやれ、第七司祭も他の方も、どうして主な概念武装を持って行ってしまうんでしょうね。
無くしたりしなけりゃいいんですけど・・・・・・まぁ、無理でしょうなぁ。相手が相手みたいでしたし。
スミレ・メレムVSア―カード

街の中心と対岸を結ぶ橋の上、二つの影が対峙していた。
結界が引かれ、人が認識出来ないこの場所に在る事が出来るのは化物のみ。
 
「…しぶといものだ、だが何度でも滅ぼしてやろう」
 
不死の王の狂気と歓喜の呼びかけに『混沌』の影は答えない。
だた、その顔には子供じみた笑みが張り付いていた。
本来なら決して、浮かぶ事の無い表情である。

「…傀儡か、くだらぬまねをしてくれる」
  
――馬鹿にしているつもりは無いのだがね――
 
何処から響くのか、方向が掴めない不思議な声音が頭に響く。
  
「ならば、姿を見せてみろ」
  
――慌てるな不死の王、貴様の相手は私ではないよ
 
              そして舞台はこの場所ではない――
  
唯無言で佇んでいた『混沌』の影が動く。
何時の間にかその手に黒い本を持ち、そしてそれを開いた。
  
不意に現れた自分自身の影法師、そして身体の自由を奪われる。
  
「これは!?」
  
――『胃界教典』は楽しんでいただけたか?
   
                   では舞台に案内しよう――
  
つぎの瞬間全てが同時に起こった。
  
クロムウェルが発動し、力ずくで拘束を打ち破るア―カード。
陽炎の様に消えていく、『混沌』の影法師。
その上空で歪みながら、現れる黒い巨大な影。
一瞬で街を被い尽くした力在る『霧』。
  
――貴様の相手は『水魔』スミレ、死徒27祖が貴様を滅ぼす
      
                 さあ楽しんでもらうぞ、地獄までな――
  
その言葉と共に、巨大な黒い『神の獣』が橋ごと全てを押しつぶし、巨大な水音が
街に中に響き渡った。 
  ヴェネツィアの謝肉祭〜導入 
 
ヴェネツィアの水路は、かつてほどの規模は望むべくもないが、 
それでも未だに重要な交通路のひとつである。 
舳先がぶつかりかねないほどに、ゴンドラがその水路を行き交っている。 
ゴンドラの漕ぎ手−ゴンドリエーレが観光客がもっとも多く訪れるこの時期、 
「謝肉祭−カルネヴァーレ」を稼ぎ時と陽気なカンツォーネを歌っている。 
 
しかし、その一艘は様子が違っていた。 
 
船上には3人、カソック姿の、おそらくは聖職者が2人、ボーダー柄の 
シャツ姿のゴンドリエーレが1人。 
しかし、カンツォーネを口ずさんでいるのは、カソック姿の片割れである。 
だらしなく襟をくつろげ、長い手足を船縁に投げ出している。 
いま一人の方は、がっちりとした体躯を姿勢を崩すことなく 
前を見据え座っている。 
カンツォーネを口ずさんでいた若い方、ラテン系の彫りの深い顔立ちに 
着ている僧衣と同じ色の瞳と髪の男が、 
隣の年上の男、北欧系の淡い色の髪の男に話しかける。 
「どうしたっスか、使徒シモン? まつりっスよ、祭」 
シモンと呼ばれた男は苦い顔で若い男に答える。 
「ここでヴァチカンと英国聖公会の各特務機関が極秘裏に 
会合を持つという情報がある。未確認だがな」 
「ってぇ事は、つまり・・・」 
「あぁ、あの吸血鬼殲滅機関どもが、ここに集まっている。 
まるでこの馬鹿騒ぎだな、使徒マッテヤ」 
異教起源の祭が気に入らないのか、シモンは、 
マッテヤと呼んだ若い男に皮肉めいた言葉を投げる。 
「まぁ、なんにせよ、この『ロングアーム』のマッテヤにかかれば、 
1000m先からでも一発でしとめてやるっス」 
そう言って、いつの間にか手に握っていたのは、異形の銃。 
『聖銃』−彼ら銃使徒の為に作られた、世界で13挺しかない巨大な拳銃。 
深い青に染められたスライドには葡萄唐草(ホワイトヴァイン)の 
彫刻(エングレーブ)が金で施され、銃把(グリップ)は象牙(アイボリー)。 
聖別済みの銀製.45口径弾頭には、十字架が刻まれている。 
「仕舞っておけ、船頭が見ているぞ」 
シモンは、一瞥すると再び姿勢を正し、ゴンドラの揺れるに身を任せた。 
 
<水祭り導入>
 
私は、水の都、ヴェネツィアに到着した。
カーニバルの真っ最中で街はにぎわっている。
……のんきなことだ。
今から阿鼻叫喚の地獄と化すのに。
 
さて、今回やることは2つ。
ヘルシングの殲滅、そして、私を狙うAxの刺客の撃退。
 
Axはこれを機会に私を暗殺するつもりだ。
もっとも暗殺するにも関わらず、既に私にその情報は知れているのはお笑いだが。
 
すでに3人、私を尾行している者がいる。
さて、こいつらから片付けないとどうしようもない。
 
わざと人通りの少ない通りに向かう。
そして、いきなり走り出す。
 
尾行者たちが慌てて私を追いかけてくるのが分かる。



路地裏で、私は息も絶え絶えの尾行者の1人に問いただしていた。
Axの刺客の陣容とその他、様様な情報。 
 
「ダンディライオンにトレス・イクス? 今回はAxも本気ね。
……情報提供感謝するわ」
 
ナイフで尾行者の喉を突き、絶命させる。
 
「……その2人を始末するのは容易いけど」
 
それではつまらない。
ついでだ、この際2人殺そうが100人殺そうが大差ないだろう。



通りに出てカーニバルで道化に扮装している1人に近づく。
みぞおちに打撃を叩き込み、路地裏に引きずり込む。
 
「さて、衣装は借りるわよ。ああ、お代は天国への切符をあげるわね」
 
気絶している女性の心臓をナイフで突き、殺す。
まあ、苦しまないで死なせたのが心残りだが……
 
「では、ゲームの始まりね、クックックッ……」
 
道化の衣装に身を包み、通りに出て行く。
一方的な虐殺劇の始まりだ。
 
(私はカーニバルの道化の一員に変装。
武装は議論スレの>391 >407を参照。
ニードルガンと大鎌以外は全て所持。胃界経典もあり)
『CARNEVALE DI VENEZIA』参戦
 
ぼくはその日、ヴェネツィアに来ていた。
 
ディオとの戦いの後、ぼくの波紋を知ったイギリスの秘密機関『ヘルシング』が、
『ミレニアム』と呼ばれる謎の組織と戦うためのヴェネツィアでの協議に、ぼくを招聘したのだ。
 
吸血鬼を率いる狂気の軍隊。
紳士としてそんな組織を見過ごすわけにはいかなかった。
 
『…………心配です』
 
旅立つ前、ぼくの婚約者、エリナはぼくにそう言った。
 
『大丈夫だよ、今回は会議だけだから』
『ええ、わかってますわ。だけど……なぜか不安なんです』
『紳士として、必ず無事に帰ると誓おう。だから心配しないでおくれ、エリナ』
 
エリナは強張った表情を残したまま、静かに頷いた。
しかし、紳士として恥ずべき事だが…………
 
ぼくは、彼女の不安が的中するなどとは思ってもいなかったのだ。
15コルボ(M):02/03/15 23:28
>水祭り導入
 
 
「なんで俺はこの仕事を受けてんのかねぇ」
 
 ヴェニスのカフェの片隅で、ターバンの青年・・・コルボは呟いた。
 一番目立つ要因である真っ赤な髪をターバンで隠した彼は、見事なまでに周囲に埋没していた。

 コルボの視線の先には一人の女−−今回の護衛対象である、埋葬機関第一位ナルバレック−−がいる。
 
「絶対、あのおっさんにハメられてるぞ、俺・・・」
 
 らしくもなく、毒づく。
 碧鱗の民・・・蜥蜴人の王であるシン・メーンに頼まれた仕事、それがまさか『あの』ナルバレックの護衛とは。
 コルボならずとも、愚痴の一つもこぼしたくなると言うものだ。
 
「まあ、いいけどな・・・仕事は仕事だし」
 
 ナルバレックの方を見やりながら、左手でチリドッグを口に運び、右手はテーブルにおいた紙の上でせわしなく動いている。
 紙の方は見ていないにも関わらず、さらさらと描き上げられていくそれは、ヴェニスの街の地図のようだ。
水路の様子まで書かれたその地図は、ヘタな市販の地図よりも余程正確なシロモノだ。
 
 暗兵・・・暗殺から諜報までありとあらゆる汚れ仕事を引き受ける彼らにとって、地理の把握は基本的すぎる事項の一つなのだ。
 
 ナルバレックが席を立つ。その後を追って、コルボも店を出た。
 近付きすぎず、離れすぎず、巧妙に距離を取りながら、周囲に気を配る。
 
 祭りが、始まろうとしていた。
16吾妻玲二 ◆REIJI2xI :02/03/15 23:29
 俺、吾妻玲二はインフェルノからの逃走途中、ヴェネチアに立ち寄っていた。
水の都と呼ばれる古い都市、そこでエレンは次のブローカーとの連絡に奔走している。
情けない話だがこういう事は裏の世界に顔が利くエレンに任せる他無い。
 
 そのエレンとの落ち合い場所はとあるカフェ……。

俺がカフェの扉をくぐった瞬間、即座に危険の匂いを感じた。
只者では無い気配を放つ一行…… 刺客か?
 
俺はさりげなく席についたが奴等が店を出て行くのを見るとオーダーを断わって
その後をつけた。
 
そして気付く、この街全体が恐怖に包まれている事を……。

水祭り導入 Ax派遣執行官 レオン・ガルシア神父編

教皇庁国務聖省長官カステリーナ・スフォルツァ枢機卿が下したオーダーは一つ。 
"これ以上の埋葬機関の跳梁を止めよ"だ。 
 
教会内の穏健派代表とも言える、スフォルツァ枢機卿が、 
政敵とも言える埋葬機関についに牙を剥いた。 
今まで、静観の姿勢を保っていた枢機卿も、ついに動かざるを得なくなった……か……。 
 
強皇庁国務聖省特別派遣執行官のレオン神父がレオン神父が成すべきことは一つ。 
この度、ヴェネチアに派遣された埋葬機関局員の完全殲滅だ。  
 
……とは言ったものも、いくらAxと言えど、さすがに二人では 
百戦錬磨の埋葬機関を殲滅することなどは無理だ。 
それに、こんな市街地でドンパチやるわけにはいかない。 
こちらの狙いは埋葬機関局長、ナルバレックの首のみ。 
それで全てが終わる。 
 
レオン神父はカーニバルのど真ん中を突き進んでいた。 
漆黒の僧衣に身を包み、顔は謝肉祭のマスケラで隠している。 
正直、カーニバルに参加するには充分な格好だ。 
だが、彼の目的はカーニバルなどでは無い。 
この道の先にある、埋葬機関と英国国教騎士団の会合の場。 
 
そして、この街の何処かにもう一人派遣執行官、トレス神父もいる……。 
――――神の御使いは、私生児の首を刈り取るために、歩を進めた。
18横島忠夫 ◆YDaTadao :02/03/15 23:30
水祭り 導入   (参考:前スレ>543 横島vsスミレ) 
 
 それはたまたま、通りがかった場末のこと。 
 
「あれ? スミレさ――――」 
 
 と、声を掛けようとして俺は言葉を飲み込んだ。
 細く小さな背中が、なんだか妙に強ばっていたから。 
 それがいつもお酒飲んでへらへらしてるスミレさんとは、別人のようで・・・ 

 事務所に戻ってきた時、姿がないことが気になってつい、美神さんに尋ねていた。 
 そしたら――――
 
「帰って来てない?」 
 
 美神さんからその話を聞いた時、妙な感覚が首の後ろをくすぐった。
・ 
・ 
・ 
 そして、それから二日後。
 俺はどういう訳かヴェニスに来ていた。 
 
 スミレさんが居なくなって、丸一日ぐらい経った後・・・ 
 鉄拳と一緒に、美神さんが飛行機のチケットを俺に押し付けてきた。 
 訳もわからないままそれを受け取ると、荷物と一緒に飛行機に放り込まれて――――  
 
 ――――気付けば、水の都「ヴェニス」 

 きっと、あの人なりにスミレさんを追った成果だったんだと思う。 
 やり方は何つーか、あの人らしい強引さたっぷりだったけど。 
 
『無事に、連れ帰りなさいよ』 
 
 その言葉に嘘はなかった、んだろーなとは思う。 
 
「よし、やるぞっ!」 
 
 荷物の中から、霊体探知機「見鬼くん」を取り出す。 
 スミレさんの髪を仕込んだこいつなら、どんなに離れててもきっと見つかるはず! 
 
 ビシッ! 見鬼くんの人形がスミレさんの居る方向を指さす。 
 それを確認すると、俺は一気に走り出した。 
 妙に人出の多い、石畳と水の西洋の街を。  
 雑多な人混みをわけて、俺は走る!

「待っててくれよ、スミレさん!」 
19アセルス ◆AseLLUSs :02/03/15 23:30
ヴェニス祭り
アセルス・導入
 
―――あのクラウニーハウス襲撃の日から、二週間。
私は、再び人の住む地に立っていた。
・・・生きて。
 
そう、あの時私は死んではいなかった。
もっとも、気がついたときには針の城の寝所で、ジーナたち寵姫に囲まれていたのだが。
 
私を連れ帰ったイルドゥンの話によると・・・襲撃に参加したしもべたちはほぼ全滅。
私は偶然、人間達の死角に入って見つからなかったのだろう・・・
ということだった。
いつもなら、とんだ生き恥を―――そう思うところなのだが。
 
ああ・・・忘れられない。
目が覚めたときに飛び込んできたジーナや他の寵姫たちの泣き顔。
あれほどまでに心揺さぶられる泣き顔を見せられてしまっては、とても死ぬわけにはいかない。
―――そして、そんな顔をもっと見たい。これだけの人数では足りない。
そうも思った。
 
 
そして今、私はこの地・・・ヴェニスに降り立っていた。
今宵はカーニバルがあるはず・・・私の寵姫に相応しい者を見つけるにはもってこいだ。
 
だが、そのときの私はまだ知らなかった。
この地で、もう一つの宴が催されることを。
そして―――私がそれに参加するハメになることを。
水祭り導入
 
「……はぁ」
 
先ほどから、ハインケルは何度目になるか分からないため息を吐いた。
多分、由美江も何処かで似たようなため息を吐いている事だろう。
 
今回、二人は別行動を取っている。
祭りの何処でもめ事が起きても対処できるように。
 
ココは水の都ヴェネツィア。
そして、今日は祭りだ。
もっと浮かれた気分になってもおかしくないはずのそのため息は、祭りどころではない事情があるからだ。
 
埋葬機関が、ヘルシング機関と会談の場を設ける。
言葉だけ聞けば、そこには何の問題もない。
ただ、そこに当てはまっている単語が問題だ。
埋葬機関と、ヘルシング機関……。
別に、埋葬機関がイスカリオテに置き換わったとしてもあまり違いはない気もするが。
 
そして、奴らは情報を意図的にリークしてきた。
何かをしでかしてやるつもりだと。
あまりの露骨さに、マクスウェル局長は苦笑を浮かべていたモノだ。
 
……そんなワケで、ハインケルは祭りの中で浮かない顔をしながら辺りに油断なく気を配る。
由美江も、そう遠くない場所にいるのだろう。
視界の端には、ヘルシング機関と埋葬機関の会談を収めている。
 
踊れ踊れ化物共。
この都を地獄に変えてみせろ。
そうなったら――神罰の時間だ。
某月某日、イギリス・HELLSING機関が襲撃されるという事件が起こった。
様々な組織からの刺客、様々な化け物が入り乱れた、局地的な、戦争並みの出来事。
結局は、HELLSING機関だけで事は片付いたらしいが。
 
ま・・・規模はどうであれ、対化物組織が襲撃されるということは、
世界全体で見ればそう稀な話でも無い。少なくともオレはそう思っている。
・・・ただ、その”様々な組織”の中に・・・・・・ファントムが混じっているとは思わなかったが。
 
――――――――――――――――――――
 
『ファントム・ソサエティのサマナーがイギリスで確認された様です。
行動理由、目的は不明。でも、日本以外でこうやって何かしらの行動を見せたのは久しぶりですね・・・。
・・・・悪いけど、貴方には向こうに飛んでファントムの事を少しでも掴んで来て貰いたいのです。
某日、ベネツィアである組織同士の会合があると言う情報を掴みました。
連中が潜んでいて、狙ってくるとすれば、ありえない舞台じゃ無いでしょう』

――――――――――――――――――――
 
マダム銀子からは事の詳細とともにそう伝えられた。
・・・正直、情報収集程度の仕事、あまり気乗りはしなかったが、
他に仕事が入っていた訳でも無し、たまにはこう言う仕事も良いかもな、なんて思い、承諾した。
  
 
 
・・・・で、オレは今、ベネツィアに居る。
運が良いのやら悪いのやら、その会合とやらの当日はカーニバルの真っ最中だった。
熱気に苛つきながら、オレは人混みを掻き分け、適当な路地へ逃げ込み、静かそうな所を目指して歩き始める。
 
・・・・・ふと、引っ掛かるものを感じたのはその時だ。
 
空が、妙に青い。
 
(これは・・・異界化した時の雰囲気に・・・似ているな)
 
 
 
(・・・・何かが、起こるぜ・・・)
水祭りの導入です。
 
 
アドリア海に面した水の都ヴェネツィア。
私はそこにある小さな教会にいた。
 
仲間達と大きな航海を終え今はささやかな休暇だ。
船の仲間達も各々の場所で羽を休めているのだろう。
 
主よ、今回も無事に戻れたことに感謝します。
 
「ハリー君、カーニバルでも見てきてはどうかね」
 
ある日の、世話になっている教会の神父様がそんなことを言った。
――――すっかり忘れていた。
今日はカーニバルか。
 
世話になっている身でと遠慮する私。
でも神父様はいいから行って来なさいと言う。
 
あまりに熱心に言われたので私は見物に行くことにした。
正直に言えば興味もあった。
 

熱気が辺りを取り巻いている。
祭りの熱気だ。
辺りには仮装した人たちが溢れかえっている。
 
私はそんな中を歩いていた。
何処に行くべきか・・・サン・マルコ大聖堂に行くことに決める。
一度は行ってみたかったところだ。
 
私はそう思い立つとゆっくりと歩き出す。
予感すらなかった・・・この祭りで恐るべき事態になることなど。
23霧間 凪 ◆NAgIVP.M :02/03/15 23:31
(ヴァネツィア祭り 導入:霧間凪の視点)
 
 
「んじゃ、確かに預けたからな、師匠」
「おう。任されたからには、責任もって育ててやるさ」
「キト、ヘンなことされたらここに電話しろ。すぐに助けに来るからな」
「……おい、凪、テメ―、俺を何だと思ってやがる」
 
 
 
 
 
そういってオレは師匠と別れた。
 
 
 
 
 
オレ――霧間凪が、この遥かイタリアの地、ヴェネツィアまでやってきたのには、無論理由がある。
ある事件で預かった少女……キトを、事情から榊原先生に預けに来たのだ。
……まったく、師匠が里帰りも兼ねて日本に戻ってくればコトは楽なのに、
あの野郎、「用があるならそっちが赴いてくるのがスジっつーもんじゃねーか?」などと
ガキみたいなこといいやがる。
 

 
――――――まあ。
         ここ、ヴェネツィアの光景は……そう悪いものではない。
 
 
 
日本と違って水路が多く、奇妙な不安定感が街全体にあるのは否めないが
それを置いても、体験したことのない景観と街並みは、いるだけで楽しめるものだ。
しかも、全然気にしていなかったが、今日はどうやらカーニバルの日のようだ。
街の活気が、肌を熱くなでて過ぎていく。
 
 
せっかくの海外旅行を、オレは余すところなく楽しむことにする。
 
 
 
 
 
 
 
――なんて気楽にいられたのはそこまで。
   そう、オレはまだ知らなかったんだ。
   このあと、オレを……いや、街全体を襲った、
   あまりにも凄惨で、救いがなく、容赦ない「狂気」のことを――
ヴェネツィア 謝肉祭  「WATERSIDE」
”機械仕掛の魔道士”導入

「お目覚めかい? イザーク」
 
その声に呼応して、長髪の男は薄目を開けた。
目の前には、空恐ろしい程の美貌を備えた青年の顔。
       ディードリッヒ
「――――”人形使い”か」
男はゆっくりと言葉を紡ぐ。

「しかし、記憶によると私は――”死んで”いるな」
「その通りだよ、イザーク。流石に適応が早いね。
確かに君の身体は死んだ。だけど、用意がいいね?
”もう一つの体”まで用意していたんだから」
 
長髪の男は自らの横たわっていたベッドからゆっくりと身を起こすと、
改めて自分の顔を覗き込んでいた美青年へと視線を移す。
 
「酷いものだったよ、君の”死体”は。頭部は原型を留めていなかった。
まあ幸い、君の脳髄に埋めこまれた”記憶チップ”が無傷で残ってたからね。
記憶のダウンロードは容易だった。おかげで、死ぬ直前の記憶まで克明に
残っているはずだよ」
「ふむ―――それで、あれから何日経った?」
「丁度一週間。覚醒に思いのほか時間がかかったね。ああ、それと
―――我が君(マイン・ヘル)に最大の謝辞を述べるといい。
あの御方の指示がなければ、君はあのままヘルシング機関の
死体処理員によって焼却炉行きだったのだから」
「我が君――が。それは――」
長髪の男は言葉を切り、何かに祈るような仕草を見せた。
 
「いいね? そして、最後の用件だ。
イザーク、君は彼らに屈辱を受けたままでいる気は無いよね、勿論」
「―――――」
長髪の男は黙して答えない。
「まあ聞いて欲しい。ヘルシング機関に、あの”埋葬機関”がコンタクトを
取った」
長髪の男の眉が、微かに動いた。
「近い内に、両者が会談を開く予定らしい。当然、イスカリオテ――13課や、
Axの皆さんも黙ってはいないだろうね。さて、言いたい事は分かったろう、イザーク」
男の唇が、狂気に引きつり歪む。脇に置いてあった細葉巻を手にとり、
咥え込む。
「―――実に面白い、”人形使い”。それで、場所は?」
美青年は、さも満足そうに笑顔を浮かべ、用意していた返答をした。
 
「水の都、ヴェネティア――――一週間後、謝肉祭の日に」
25鉤道士 ◆nXMcHook :02/03/15 23:32
水祭り〜導入
 
泡沫の夢の如き憂かれ舞うベネツィアの謝肉祭。
仮面をつけた人々の喧騒と陽気な声が飛び交い、水路を埋め尽くす様にゴンドラが行き交う。
 
そんなベネツィアの東側から、行き交うゴンドラに混じり不思議なゴンドラが1艘、音も無く街を抜けて行った。
船首に付けた竜頭など、東洋の、中国の小船を模したような形状だ。
その上に乗る人もまた一風変わった扮装をしていた。
まるで京劇から抜け出たかのような真っ赤な道服、そしてやはり京劇役者のような「蘭稜王」の仮面。
その傍らに控えるのは、10歳くらいと思しきやはり東洋風の出で立ちの童子。
こちらは京劇風の「行者(孫悟空)」の仮面をつけている。
 
「さて、師父の言う通り、嵐が近そうですね・・・」
 
赤い道服の男が言う。
 
「で、どうするんだよ、鉤師兄」
 
童子が問う。
 
「師父の言いつけ通り、荒事を引っ掻き回しましょう。そのほうが、面白そうですし」
 
道服の男が答える。
左手を袖から出すと、それは金属性の鉤爪状の義手。
義手を顎に当て、首をかしげるような仕草をして笑う。
義手が、「カキン」、と音を立てて動いた。
 
童子が、溜息で答えた。
26ギアッチョ(M):02/03/15 23:33
「まったくよォ・・・ワリに会わねえよなあ―――」
 
ブツブツと呟きながら一人の男が人混みの中を歩いている。
 
彼の名はギアッチョ。
「パッショーネ」と呼ばれるギャング組織の一員だ。
暗殺チームに属している。
 
彼と彼の仲間の「ボス」に対する忠誠心はとっくの昔に摩耗しきっていた。
だが、暗殺チームのメンバーはまだ表面上は従順であった。
圧倒的な力を持ち、正体不明のボスに対抗するには、弱点を見つけねばならない。
それまでは目立つ行動は控える必要がある。
 
そして、今日もボスからの「暗殺指令」が下った。
 
「さっさと終わらせてよぉ、カーニバルにくりだしてぇもんだよなぁ―――」
 
文庫本に挟んであるターゲットの顔写真は、すでに覚えた。
今更見返す必要もない。
なんでもパッショーネの幹部メンバーを殺したヤツらしいが、彼には関係ない。
今は命令通りに暗殺をするだけだ。
 
 
標的の名は―――ナルバレック
27鉤道士 ◆nXMcHook :02/03/15 23:33
>25
私の本格参戦は後半、まずは傍観です。
 水上都市、ヴェネツィア。

 北イタリアの州都だ。
 トリスタン市――アルマデウス帝国から遠く離れたこの街に、何故か、彼は居た。
 レイオット・スタインバーグ。戦術魔法士。ただし――無資格ではあるが。

 いつもと変わらぬ格好――よれよれの群青色の外套に、鼻の上の小さなサングラスと言った
姿の彼は、旧式の蒸気トラックの窓から、街中に溢れるカーニバルの熱気を、気怠そうに眺め
ていた。ずれたサングラスの位置を直そうともせずに、終わることのない疑問を、自らに投げ
かける。
 
「――なんで、俺はここに居るんだかな」
「お仕事だからに決まってるじゃないですか。今さらなにを言ってるんです?」
 
 驚いて、声の方を見る。そこにいたのは、ネリン・シモンズ2級監督官。腕には、大量の書類が
抱えられている。
 
「あー、吃驚した…… 脅かさないでくれ。戻ったなら、戻ったってな――」
「言いましたし、ドアを開けても気付かない人がなに言うんです。いくら周りがお祭りだからって、
気を抜かないでくださいよ」
 
「はいはい、すいませんでした――それで、どうだったんだ?」
「……駄目ですね。こちらは、アルマデウスに比べて魔法に関する認識が薄くて――正直、情報
が入ってきたこと自体が奇跡みたいです」

 そう言ってネリンは、手にした書類をぺらぺらとめくり――ある写真が現れたところで手を止めた。
そこにあるのは、一言で言って異形。だが、そこかしこに人間としての名残の残るそれ。

 ニンゲンのカタチを失った、魔法使いのなれの果て――<魔族>が写し出されていた。
 
「……つい最近の物ですから、まだどこかで生きていることは間違いないんですが……当局の
監視がない為、発見は事実上不可能だそうです」
「……やれやれ。結局無駄足か。で。どうするんだ?」
 
 芝居がかった仕草で嘆息してみせる彼に、ネリンは一瞬恨めしげな表情を向けたが――
 
「予定通りですね。明日には、イタリアを発ちます。一週間経っても、進展はありませんでしたし、
それに……」
「それだけの時間があれば、もう魔法士では対処不能な可能性が高いしな。まあ、あとはイタリア
空軍に頑張って貰うとしよう」
 
「ですけど――」
 
 と、なにかを言い募ろうとして、ネリンは沈黙した。実際、他になにも出来ないのだ――ここがア
ルマデウスならば、軍を導入してでも捜索を行うのだが。

「……まあ、別にあんたのせいじゃないしな。明日まで休暇だと思って――祭りでも楽しんできた
らどうだ? 普段、そんな暇もないんだろ?」
 
 苦笑しつつ、顎で正面に展開されているカーニバルの光景を指す。展開されるカーニバルは、
会話の間にも一層熱を増したように思えた。歓喜に満ちた興奮が、フロントガラス越しにこちらへ
と伝わってくる。
 
 ……このすぐ後、血塗れの狂乱になることも知らずに。
29青の魔王 ◆kEnRaN.Y :02/03/15 23:35

ヴェネチア…僕は今、この水の都にいる。
 
今はもう無いある組織が予想した「史実」。
それによれば、今日、この街でとある陰謀が行われる。

はっきり言えば、僕とは全く関わり合いが無いことだ。
化物殺しの組織二つ、勝手に殺しあっていればいい。
でも………

「………気に入らないな」

埋葬機関とかいったか。僕は何故だかその組織が癇に障った。
特にこの、ナルバレックという女…。

「そうだね…セプテントリオンの史実通りに事を運ばせるのも癪に障る。
ちょうど暇だし。僕も参加してみようかな」

僕はそう思い立つが早いか、準備もそこそこに世界移動を開始した。

そうして、僕はここにいる。
ヴェネチアは今、パレードの真っ最中で、街全体がにわかに活気付いていた。
僕は、人込みに紛れながら、パレードを楽しんでいる。

しばらくして、不意に街全体を違和感が襲った。

「……………はじまったか」

そう、これからもっと愉しいことが始まるんだ。
一体どんな風になって、誰がどんな表情で死んでいくんだろう。
それを考えると、僕は心を躍らせた。

さぁ、本当のパレードの始まりだ。
30ワイルドギース隊員:02/03/15 23:36
「・・・・ザッ、こちらG1、G3、そちらはどうだ。」

「・・・・えらい事になってるよ。色々と。」
31麻宮アテナ ◆FAIRySzU :02/03/15 23:36
 麻宮アテナ 水祭り導入(巻き込まれ型)


♪ …アルバムめくるよ Memories
   めぐるよ まぶしい季節
   さよならなんて 言いたくない
   だって みんな みんな 友だち

   おとなになっても忘れない
   みんなのことだけは ずっと…     ♪


 歌を聴いてくれたみなさんの拍手はいつも、
私を幸せにしてくれます。これは、たとえ
外国であっても変わりません。

 ヴェネチア水祭り会場で歌わせてもらった後、
私はのんびりと一人歩きを楽しんでいました。
地図とガイドブックは持っていたし、危ないところには
近づかないから大丈夫、と思っていたのですが…。

 ”危ないところ"が私に向かって走ってくるなんて…!
 (武装:白のワンピース、その他雑多なもの)
32御神苗優 ◆OMinaeIs :02/03/15 23:38
水祭り、導入
 
水の都、ヴェネツィア。
ヨーロッパでの任務が終わり、久方ぶりの休暇を貰った俺は、
すぐには日本に帰らず、此処で少し骨休みをすることに決めた。
 
そう、今日はカーニヴァルの日なのだ。
皆が皆、思い思いの仮装をし、賑やかに行われる祭り。
俺はそれを眺めながら、久方ぶりの平和を楽しんでいた。
そう、その時まで、その裏で何が起こっているかなんて、
頭の片隅にすら、思い浮かばなかったのだ。
ここが陰謀渦巻く、古都であるということに。
カーニバルを隠れ蓑に、壮大な陰謀が計画されてたなんて。
>20
………しばらく歩くと、シャルデンは一人の人物に気がついた。
「アレは――――イスカリオテ所属の」
資料にはざっと目を通し、標的となりうる者は記憶している。
「――――人が多いデスが、向こうも気にしていないようデスし」
シャルデンは、間合いを狭め、人垣を盾にしながら声を掛けた。
「――――ハインケル・ウーフーさんでしたネ?………死んでもらえまセンか?」
>14 ジョナサンさん 
 
「マ、マスターーーー!?」 
 
水の中へと突っ込んだ、マスター。攻撃をした相手は……埋葬機関!!  
すぐさま、大口径ライフルを右手に構え、撃鉄を起こす。 
インテグラ様の前に立つと、不審者の姿を確認……。 
  
「え、えぇと……どうしましょうか?」 
 
取りあえず、手近にいるジョナサンさんにそんなことを聞いてみたりしマス……。
 
35スミレ ◆SUMIRE5o :02/03/15 23:40
>メレム・アーカード

 祭の喧騒が遠ざかる。
 町を霧が包み始める。
 ああ、私達の祭が始まる。
 
 見ればメレムの巨獣が標的――不死の王を運河に叩き落した所だ。
 
「まずは挨拶から、かしらね」
 
 斜向かいからその様子を見ていた私は、川に飛び込み『不死の王』の前に出る。
 そして水中に叩きこまれた『不死の王』に向かっておどけたしぐさで頭を下げた。
 
「ようこそ『不死の王』私のテリトリーへ……」
 
 顔を上げる。不死の王と目が合う。
 ニコリ、と私は彼に向かって笑みを浮かべて見せた。
 
「私が『水魔』スミレ・……あなたを滅ぼす者よ」
 
  
2人ともこんな感じでいい?
36スミレ ◆SUMIRE5o :02/03/15 23:41
>35は誤爆……
 
>11 スミレ・メレムVSアーカード
 
 祭の喧騒が遠ざかる。
 町を霧が包み始める。
 ああ、私達の祭が始まる。
 
 見ればメレムの巨獣が標的――不死の王を運河に叩き落した所だ。
 
「まずは挨拶から、かしらね」
 
 斜向かいからその様子を見ていた私は、川に飛び込み『不死の王』の前に出る。
 そして水中に叩きこまれた『不死の王』に向かっておどけたしぐさで頭を下げた。
 
「ようこそ『不死の王』私のテリトリーへ……」
 
 顔を上げる。不死の王と目が合う。
 ニコリ、と私は彼に向かって笑みを浮かべて見せた。
 
「私が『水魔』スミレ・……あなたを滅ぼす者よ」
(とりあえずヘルシング局長の護衛をしている)
「・・・なーんか嫌な予感がするんだよなぁ。」
>33 水祭り ハインケルVSシャルデン
 
「……っ!?」
 
少し、気付くのが遅れた。
そいつは、すぐそこからハインケルに声を掛けている。
が、人影に隠れてその姿は容易には確認できない。
 
「やなこった」
 
そう言いながら、すり足で距離を取り、懐に手を差し入れる。
>37 
予感だけなんデスカ? 目の前で、なんか殺し愛が始まってるんデスけど……。 
あぅ……マスター……。
40由美江 ◆YumiecgU :02/03/15 23:46
ま、あれよね。「わたしが地に平和をもたらすために来たとあなた方は
思うか。否、分裂である」ろくでもないわよねえ……。
 
由美江は、飲んでいたアイスカプチーノのカップをパラソルつきのテーブルの
上において、ストローを口にくわえてもてあそんだ。サングラスの奥の目は
注意深く辺りの様子をうかがっている。

ハインケル、あんた目立ちすぎよ。

離れたところで監視にあたっている相棒の姿を視線の遠くに収めて由美江は呟く。
唯一の獲物である刀は、今日は偽装する必要もない。カーニバルをむかえた
ヴェネツィアは、そこら中に仮装した人々が繰り出して、まるで原色の絵の具を
ぶちまけたようだ。

いちおう、防弾チョッキは着てきたけどさ、どれくらい役に立つのかしらねえ。
それから、聖骸布溶かし込んで織ったとかいう触れ込みのこのカソックもね。

由美江は溜息をつくと、持っていた革表紙の本を読みはじめた。油断なく周囲に
目を配りながら。

(場所:オープンカフェ)
>34
「とりあえず、下がってッ!」
婦警の格好をした女性の前にぼくは立つ。
いきなりこの場で大口径ライフルをぶっ放せば大騒ぎになる。
 
とりあえず、状況の把握が先だ。
敵はどこだ?
 
>39
「そうだな、確かにそうなんだが、もっとやばい事が起こりそうじゃねぇか?
 で、どうする?援護するのか?」
>15
「……………」
  
街を歩きながら、私は尾行する影を感じ取る。
だが、殺気が感じられない。
大方、メレムあたりが手を回した護衛とかいう奴か。
 
邪魔にならない限りは放置しておく。
 
>26
「…………」
 
ばったりと、カーニバルの屋台が出揃っている通りでその男と出くわした。
なにやら、ブツブツ、言いながら、周りをきょろきょろ見回している。
 
まあ、それだけなら別に珍しくも無いのだが……
男には『それ』特有の雰囲気があった。
 
さて、この男がイレギュラーの暗殺者か?
手の中に指弾をいつでも撃てるようにして、男を観察する。
44祭りのテーマソングを担当している人:02/03/15 23:49
殴(や)れ! 刺(や)れ!
犯(や)れ! 殺(や)れ!
壊(や)っちまえ――――!!!

愛? 平和? 正義? 自由?

そんなもの…クソ喰らえだ!
そんなものは見えやしね―――――!!

「PSYCLOPS」の目にうつるものはただ一つ!!


        --―――-- 、
      /::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
     /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
    |::::厂 ̄'''ー――一'' ̄ ̄|:::::|
    |:::|             |::::|
    |:/ ____ /______ヽ:|
  /^''Yニ -=ニ・ニ>卅彡ナナナ  ニY''ヘ
  | 久|ニ   ー'´|   `ー    ニ|/ヘ|  v V v V v V v V v V v
  !.イ|ニ      l|         ニ|ヽ |  > 二〃 フ  |       <
   ヽ_|彡/   l|、_l 〕    ヽミ|_ノ  >  ノ   へ  |ヽ     <
     |`<//  v======v ヽヾ>|   <  _        /  <
     |:::::`<// ヽ___/ ヾ>'::::|    > |_| ー―― /|   <
     | :l:::::::`< `――‐'′>'::::|:: |    >             <
      | l ::::::::::\__/::::::: l  |     ハ 八 ハ 八 ハ 八 ハ 八 ハ
   /  l  ::::::::::::::::::::::::::::::: l  \
45コルボ(M):02/03/15 23:49
>16 玲二
 ・・・尾行られてる・・・
 早速、か。全く人気者だな。
 
 と、何人かを自分の手で屠るナルバレック。
 
「なんだよそれ・・・護衛なんて要らないじゃないか、やっぱり」
 
 苦笑いを浮かべる。
 まあ、楽なのはいいが・・・
 
 ・・・そうでもないか。
 一人、さっきの奴らとは違うのがいる。
 コレは、手強い・・・
 
 潰すべきと咄嗟に判断し、これみよがしに路地に入る。
 さて、食いついてくるかな?
>38
………距離を詰めれば、遠ざかっていくのがわかった。
「――――これでは埒が空きませんネ」
シャルデンは懐からナイフを取り出し、自らの掌に走らせる。
「これが、ワタシの能力『Blood』デス」
気功戦術闘法・道(タオ)。危険な力が今、発現する。
>41 ジョナサンさん
はぁ……なんか、イレギュラーな事態になってしまったみたいデス……。 
取りあえず、状況確認デスかね……。 
 
>42ワイルドギースさん 
そんな!? 水の中デスよ!? わたし、水は駄目なんデス!!  
というか、ここはインテグラ様の警備に専念しましょうっ!! 
 
場所:両組織会合の場 (注:マスターが眼前の川で激闘してマス……) 
 
48ギアッチョ(M):02/03/15 23:56
水祭り (VSナルバレック)
 
>43
幸い人出は多い。
周囲を見渡しても見とがめられる事はないだろう。
 
・・・そしてふと、そこにいた道化師の、仮面の奥の目と視線が合う。
 
(こいつは―――)
 
当たりだ。間違いない。
あの膨らみに何を隠しているか知った事ではない。
自分の『能力』に敵はない。
 
無造作に人をかき分け、そちらへと近寄って行く。
49遠野四季 ◆17thMv4s :02/03/16 00:00
>44
クハハハハッ、テメェ、うるせえんだよ。 
どうして、いつもいつも、オレの心にそこまで響かせてくれるんだよ……。 
だから、おまえは……クソッ……クソォッ!!! 
 
(蹴散らす)  
50霧間 凪 ◆NAgIVP.M :02/03/16 00:01
>23>28
 
オレは活気付いた街の、細い路地を抜けていく。
 
目の前には、よれよれのコートを着た若い男が歩いていた。
若いといっても、オレより歳は食ってる。
 
 
まったく人がいなくなった路地裏で、男は立ち止まり、くるりとこちらを向いた。
 
「……何か、用か」
 
どこか、端正な顔のくせに年寄りじみた枯れが窺える容貌だ。
オレは無言で詰め寄る。
腰のベルトからは、すでに電撃ロッドが引き抜かれていた。
>47嬢ちゃん
「ああ、そうか、確か吸血鬼だったもんな。さて、どうするかな、河に玉打ち込んでも意味ねぇし、
 かといってなにもしないってのも・・・・」
(まぁ、楽してみるか、働くべき時に働こう。)
(ナルバレックVSギアッチョ)
>48

……まずは1人ね。
人ごみの中の合間を縫って男の額、心臓に向けて指弾を発射する。
 
これで死ぬようなら只の有像無形。
とるに足らない。
53アーカード ◆ARCARDr. :02/03/16 00:03
>11>36 水祭り スミレ&メレムVSアーカード
 
 あまりといえばあまりな相手の行動に、アーカードの反応は一瞬遅れ、水の中へと叩き込まれた。
 だが、敵の意図があまりにも不明確だ。
 
 真逆、アーカードが流れ水を克服していないとでも思ったのだろうか?
 それくらいで塵に還る二流だとでも?
 ……否、埋葬機関に限ってそれはあるまい。
 
 どちらにしろ、水中という状況があまり好ましくないのも事実だ。
 まずは、陸に上がって敵の正体を……と思った時に、敵の真の狙いを悟った。
 
(……流水を克服、なおかつ水中に適応した吸血鬼だと?)
 
 まったくの予想の外だ。
 水中で自らの声を相手に伝えてさえいる。
 ……なるほど、こいつをどうにかしないといけないようだ。
 
 だが、水中では銃はまともに機能しない。
 撃ってみてもいいが、十中八九無意味だろう。
 
 ……まずは、相手の運動能力を見極める。
 そう決め、水をかき分けて迫っていく。
 吸血鬼の膂力は、それでもかなりの勢いで女吸血鬼との距離を詰めていった。
>51 ワイルドギースさん 
あぅ……でもでも、給料分のお仕事はしましょうね……。 
じゃ、じゃないと、インテグラ様に怒られますよ……。 
 
(ハルコンネンをケースから取り出し、炸裂弾を装弾) 
 
――――よし、これをマスターに当てずに、狙う……。 
 
55吾妻玲二 ◆REIJI2xI :02/03/16 00:07
>45 コルボ

目の前で殺し合いが始まる、思った通り危険な展開だ、
がまだ俺に気付いている奴はいない……いや……?
 
そう思った直後に動いた奴が居る……。
 
できる!
 
目の前で派手に殺し合いをしている連中よりも、ふいをつかれる方がやっかいだ。
俺は路地に入った奴の誘いにあえて乗る事にした。
あの身のこなしは相当な訓練を受けた暗殺者、
その戦いは裏のかきあいだ、その戦いは非情……、隙を見せる事は許されない。
俺はホルスターからマテバを抜くと、慎重に奴の後をつけ始めた。
 
路地の分岐に掛かるとき、俺はその角に隠れると奴の足に向かって警告無く発砲した。

 【場所、路地分岐点】
56青の魔王 ◆kEnRaN.Y :02/03/16 00:07
とりあえず、彼ら埋葬機関は静かに事を運びたいらしい。
じゃあ、僕のやることは簡単だ。反対の事をしてやればいい。

僕は、傍らに置いたバックからサブマシンガンを取り出すと、
その銃口を蟻の様に群がる人の群れに向けて引き金を引いた。

吐き出された弾丸は、カーニバルの熱気にあてられた人々の
腹に、あるいは胸に、頭に容赦なく食い込んでいく。

あたりは、一瞬にして恐慌状態に陥り、
その場でカーニバルの雰囲気に酔いしれていた人々は、
我先にとその場から逃げ出そうとする。
その様は本当に愉快で滑稽だった。

「あはは、ははははは、ハーッハッハッハッハッハ!」

逃げ惑う人々の背中に向けて、僕は容赦なく引き金を絞った。
57ギアッチョ(M):02/03/16 00:08
水祭り (VSナルバレック)
 
>52
目にも止まらぬ速さでその道化の指が動いた。
 
だが・・・ギアッチョの目の前空間でその弾は静止する。
 
(すでによぉ・・・『ホワイト・アルバム』は発動してるんだぜぇー!)
 
いや、正確には彼の身体の周囲を氷の壁が覆っているのだ!
氷の鎧に身を包んだ暗殺者はさらに歩みを進めた。 

>47 >53 水祭り スミレ&メレムVSアーカードに乱入。
 
アーカードという赤コートの男。
彼の命令がないと、この婦警姿の女性は動けないようだ。
「一人でも自分の身くらいは守れるね?」
 
ぼくは彼女に聞く。
 
「ヤ、了解(ヤーッ)!!」
「うん、いい返事だッ!」
正直、少し頼りない返答だったが、迷ってはいられない。
ぼくは大きく息を吸うと、川へと飛び込んだ。
>57
 
「……………」
 
どういう原理かは知らないが、どうやら指弾程度なら防げるらしい。
 
「クク、そうこないとね」
 
指弾による狙撃はまだ一定の間隔を開けて継続する。
すでにこいつを殺すプランは出来上がった。
 
私は近くの屋台へと歩いていく。
>28>50
 
 渋るシモンズ監督官と別れ、彼は一人、熱気漂う町中を、ふらふらと出歩いていた。
 もっとも、特に理由があるわけでもない。祭りを、一片たりとも楽しむこともなく、彼はただ、
無気力に歩き続けていた。
 
「――そうだな、折角こっちまで来たんだから、土産でも……」
 
 と、呟いたときだった。背後から、視線。
 商店の鏡で、それとなくそちらを伺う。
 
 ……誰だ?
 
 そのまま、無言で商店を離れ、どんどんと細い路地へと進んでいく。
 人影の無くなったことを確認して、彼はゆっくりと、そちらに向かい振り返った。
 
「……なにか、用か」
 
 こちらのつぶやきを無視したのか。人影は、無言でこちらに詰め寄ってくる。
 その手には、なにやら警棒のようなスティックが握られている――

「――ちっ」

 ……どこの国にもいるのだ、こういう人間は。そこまで考えると、レイオットは。
 始めるような動作で、腰に差していた拳銃を引き抜くと。
 
 その人影に向けて、静かに銃口を向けていた。
 
「もう一度訊く。なにか、用か?」
 
(路地裏)
61コルボ(M):02/03/16 00:15
>55 玲二
 ・・・乗ってきたか。
 歩幅を僅かに広げ、考えていた戦場へ。
 
 既に街の地理は把握済み、少しでも遮蔽物の多いところへ誘い込む。
 
 しかし、路地の分岐点にさしかかった時、殺気を感知。
 体勢を低くして、前に跳ぶ。
 その一瞬後に、先程まで足のあった空間を銃弾が引き裂く。
 
 転がりつつ、素早く体を入れ替え、背後に向かって苦無を投擲。
 そのまま、角に身を隠す。
 
 
【場所、路地分岐点】
>54嬢ちゃん
「おい、大丈夫か?炸裂弾なんかで旦那にいらん怪我させるなよ?」
そう言った時、目の前で男が河に飛び込んだ。
「ハァッ!?正気かよ!?オイ、嬢ちゃん!あいつには当てるなよ!!人間だから
 一発で死んじまうぜ!!」
しっかし、普通飛び込むか?まったく、無茶しやがる。
63ギアッチョ(M):02/03/16 00:20
水祭り (VSナルバレック)
 
>59
「逃げ足は速いようだなぁぁーッ」
 
彼のスタンド能力―――「ホワイト・アルバム」がその姿を現す。
普通の人間には『スタンド』は視認できないが、
彼の『スタンド』は氷を媒介として見る事ができる。
 
氷のスーツとなった「ホワイト・アルバム」の靴はスケート靴の形状をしている。
そして、彼にとっては全ての道がスケートリンクであるのだ!
 
「だが、オレから逃げられると思うなよぉぉー!」
64アセルス ◆AseLLUSs :02/03/16 00:20
・・・ふと、ある少女が目にとまる。
 
(へぇ・・・これはなかなか。
しかもまだ何も知らなさそうな・・・
堕とすのは、楽しそうだ)
 
私はその少女の前に立った。
 
「ふふ・・・」
 
そしてその腕をつかむと路地裏へ引っ張り込み、抱きすくめる。
 
「かわいいね・・・気に入ったよ
・・・いいこと、してあげる」
 
魅了の魔力にかかり、脱力して息を荒げ始める彼女。
その顔をしばらく眺めてから、私はその首筋に、牙を―――!
65霧間 凪 ◆NAgIVP.M :02/03/16 00:21
>60 vsレイオット
 
男が銃を構える――――――
 
 
 

――――――より速く。
拳銃のトリガーの部分に指を突っ込む。
 
 
男の口上は、途中で遮られた。
 
 
「あんたが拳銃を持ってるってことは分かってた」
 
 
驚きに顔を強張らせる男。
それには気もとめず、掴んだ拳銃ごと男を引っ張る。
泳いだ上体を生かし、足を払い、さらに捻って投げる。
かなりの長身が、喜劇にすら見えるほど宙で回った。
>56 対青の魔王
 
カーニバルの最中、突如銃声がとどろいた。
続けて悲鳴が響く。
 
「な!?」
 
私は銃声のした方向へと向かう。
 
――――そこに祭りの熱気はなく、ただただ死の気配が満ちていた。
死を振りまくのは一人の男・・・少年と言っても良い。
手には自動小銃。
 
混乱の中、男の笑う声のみが響きわたる。
 
私は懐から銃を取り出した。
モーゼルM1896・・・私が長年用いてきた銃だ。
 
私は銃を男に向け、放つ。
 
狙いは男の持つ銃。
 
「貴方は・・・何をやっているのですか!!」

>53>58 水祭り スミレ&メレムVSアーカード&ジョナサン

流石にあの程度では、無傷か。
やはり『真祖』か、だがこの世に水中に適応した吸血鬼など『死徒』に限らずスミレのみだ。
まずは彼女に任す、ボクはこの闘争に割ってはいる、命知らずの相手をしよう。
    
――スミレ誰にも邪魔はさせない、存分に戦ってね――
  
スミレ以外に決して聞こえない『声』で話しかける。
   
さっそくお客が来たようだ、相手をしなくてはね。
  
――ヘルシングの護衛か、たいしたものだね人間が水中戦なんて不利だと思わないの?
    
                      その勇気に敬意を表してボクが相手になるよ―――
     
同時に、彼の上に右腕の魔獣『神の蛇』が具現化した。
  
――さあ君の相手だ、存分に楽しんでもらおうかな――
    
その声を合図に、巨大な蛇が襲いかかった。  
  
>58 ジョナサンさん 
 
「――――YAH!!」 
 
しかし、また随分無謀な……。 
いや、大丈夫なら良いんデスけどネ……。 
 
>62 
 
「――――――――!?」 
 
さ、さすがに、ジョナサンさんを巻き込んで炸裂弾を川にぶち込むのは……まずいデスね。 
えぇと、その……でも、川には入りませんし……。 
 
「マスター……」 
 
>46 水祭り ハインケルVSシャルデン
 
「何だっ!?」
 
敵と思しき者の掌から、血が形を成してハインケルへと迫る。
反射的に銃を抜いて、それへと向けて発砲。
立て続けの銃声と、薬莢が石畳に落ちる音が響く。
 
気が付けば、辺りは死が色濃く漂う地獄の様相を呈していた。
わずかに舌打ちしながら、民衆を巧みに盾に使いながら相手との距離を測る。
>63
(ギアッチョVSナルバレック)
 
氷ね……
まあ、こんな大道芸もそれなりに面白い。
 
右手に黒鍵を作り出し、屋台の『あるもの』に向かって投擲。
式典は火葬式典。
だが、まだ爆発はさせない。
 
ただ『あるもの』の側の地面に刺さるだけ。
 
「……………」
 
黄金のナイフ―パトリ・コームを抜き、男の接近を待つ。
まあ、これで仕留められるとは思っていない。
あくまで牽制だ。
 
男が肉薄してくると同時にナイフで突きの連打を繰り出す。
71御神苗優 ◆OMinaeIs :02/03/16 00:27
>56 vs青の魔王
 
カーニバルの人ごみの中を歩いていた俺の耳に突然飛び込んできたのは、銃声だった。
その後に続く悲鳴、怒号・・・・・・・ 
 
俺はすぐさまそちらを向いた。
そこには一人の男がにこやかに笑いながらサブマシンガンを容赦なく撃ちこむ光景があった。
背を向ける人々に情け容赦なく死をばら撒くその男に向かって俺は走った。
 
「ここは手前のような輩の来るとこじゃねぇ!!」 
72横島忠夫 ◆YDaTadao :02/03/16 00:29
>11>36>53>58>67 水祭り スミレ&メレムvsアーカード&ジョナサン 乱入 
 
 轟音! 
 
 弾けるような叩き付けるような、凄まじいばかりの衝撃が俺の脳を揺さぶる。 
 いや、それだけじゃない。 
 圧倒的な霊波まで届いて、見鬼くんの反応までおかしくなった。 
 
 ――――何が起こってるんだ? 
 ――――スミレさんは無事なのか? 
 
 自然と足が音の方へと向かう。 
 見れば、壊れた橋と運河に霊気の道が出来ていた。 
 なんつーか、化け物じみた力を感じる。 
 特に目の前の運河からは、悪寒というか寒気というかをやたらと感じていた。 
 
 だけど――水の中なら、スミレさんが居るかも知れない。 
 
 おし! 行ったる!  
 
 覚悟を決めると、文珠を一つ取り出す。 
 印す文字は「息」。これで水の中でも息は続くはず。 
 その文珠を口に含むと、俺は水の中に飛び込んだ。 
 
(文珠・・・・・・・残り五個)
>ヴェネツィア祭り ガンチェリ― 導入  
  
ヴェネツィアに今、オレは居る。  
理由は・・・     
  
ヴェネツィアのネットワークからここに化け物達が集まって一騒ぎ 
起こそうとしてる、っていう情報が入ったからだ。  
厄介なのは、それに託けた馬鹿な人間が無差別な殺人行為に走るかも 
しれない、っていうオマケの情報まできっちりついていた事だ。  
   
それでXヒューマーズからは取り合えず、オレが出ることになったって訳。 
罪もない人間が犠牲になって死んでいくのは・・・絶対嫌だ。  
・・・それを阻止するのにちょっとでも力になるのは当たり前だろ?  
   
だから、ロード・オブ・ザ・リングを見に行こう!っていう  
約束がポシャった事は・・しかたないさ。  
   
でもな。  
この格好はなんとかならなかったのか?ミスターW!!!   
   
カーニバルにいても不自然じゃないように、って、あの馬鹿、  
一時期大人気だったメイド・イン・ジャパンの電気ネズミの扮装を  
させやがった。  
  
・・・恥ずい。  
  
オレはやけになって、買い物も楽しんだ。  
だから、両手には大きめのファンシーなバック。  
ただ、その内みんなの方がある意味怪しいから、気にならずに  
目を光らせながらも、街の煌びやかさにすっかりオレは 
心を奪われていた。
>69 vsハインケル
「いい反応ですネ………これこそ、古式氣功戦術・道術(タオ)の真価デス」
シャルデンは掌から迸る血を巧みに操り、自分そっくりの形に、そしてハインケルそっくりに
姿を変えて弄ぶ。
「銃使いならば――――少し卑怯なことをしましょうかネ」
シャルデンは血の刃を作り、倒れている哀れな市民に突き刺した。
 
悲鳴が上がる。見る間に市民はミイラの如く干からびる。
「血を足しておくと――――ワタシは銃を撃つよりも早く動けマスよ」
いわゆる「血液ドーピング」、そして軟氣功によって極限まで高められた運動能力を持って
ハインケルの死角に回り込む。
75吾妻玲二 ◆REIJI2xI :02/03/16 00:32
>61 コルボ

予告なしの銃撃をとっさにかわして間髪を入れずに飛翔してくるクナイ!?
閃光のような一撃だがこちらは元から半分身を潜めている。
わずかに後ろに下がるだけでクナイは目の前を横切る・

「忍者だと!?」

やっかいな相手に出会ったものだ、いつも戦っているインフェルノの刺客とは
戦い方が全く違う。
奴の手のうちに乗ってしまうと勝算は少ないだろう。
 
角に身を隠した敵に二発、威嚇の発砲をした後、開けっ放しになっている窓から中に入り
奴の背後に回りこもうとする。
 
奴の背後の扉を肩で一気に押し開きながらマテバで三連射!!

【場所、路地裏】
>65 VS 霧間 凪
 
「――――――!?」
 
 あっさりと。
 視界が、くるくると回っていた。
 
 全身に、宙を舞う浮遊感。ほんの僅かな間だが、
快感すら伴う開放感が、彼の認識を支配する。だが、それも一秒に満たず――
 
 重い音を立てて、彼の身体は舗装された地面に叩き付けられる。
 
「ぐ――――!」
 
 鈍く痛む背中に耐えるように、彼は声を上げた。
 
「くそ、なんだ――!?」
 
 いいながら、即座に起きあがる。人影――少女の手には、拳銃……
 <ハードフレア>カスタムが握られている。
 
「――人の物は取っちゃいけいないって、学校で習わなかったか? お嬢ちゃん」
 
 苦笑いを浮かべて、レイオットは言う。

「悪いが……返して貰うぞ」

 次の瞬間。彼は、弾けるような挙動で、彼女に肉薄していた。
 腹に向かい、拳で一撃を繰りだす!
77麻宮アテナ ◆FAIRySzU :02/03/16 00:32
>64 アセルスさんと遭遇

 なんとなくあたりを歩いているうちに、
路地裏で具合が悪そうな女の人を見かけた。
お友達らしい人によりかかって、荒い息をしている。
私は心配になって、声をかけた。なにか、
役に立てるかもしれない。
 「もしもし、どうかなさいましたか?」
 …自分が日本語しか喋れないことを忘れて。
78スミレ ◆SUMIRE5o :02/03/16 00:34
>53 スミレ&メレムVSアーカード&ジョナサン
 
 ――スミレ。誰にも邪魔はさせない、存分に戦ってね――
 
 メレムの心話に私は頷く。その間にも、
 
 『不死の王』が迫ってくる。
 水中だということを感じさせない速度で迫ってくる。
 いやこれが陸上であれば、私は感知する間もなく肉薄され食い散らかされているのだろう。
 だが、
 
「ここは私の領域(テリトリー)……その意味を教えてあげるわ、『不死の王』」
 
 眼前まで迫った彼に囁く。その振り上げられた腕が私に振り下ろされる一瞬前に、
 回避、その思考だけで私は魚よりも速く、彼の背後10mの位置に移動する。
 
「……流水を克服しているといっても……」
 空想具現化――空想と現実を転換する超抜能力により、私は十数本の水の槍を創造する。

「直接、体内に叩きこまれたらどうかしら?」
 そして彼が振りかえるよりも早く、
 その背中に向けて、
 私は見えざる槍を殺到させた。
79ギアッチョ(M):02/03/16 00:34
水祭り (VSナルバレック)
 
>70
道化―――もうナルバレックと呼んでも構わないだろう―――はナイフを抜いた。
 
「そんなちっぽけなナイフでよぉーリンゴでも剥く気かぁーッ!?」
 
女性とは思えない連打だったが、
ギアッチョは氷の鎧で平然と受け止め、拳を繰り出すっ!
 
「ブチ砕いてやるぜっ! 『ホワイト・アルバム』ッ!」
水の都、ヴェネツィア。謝肉祭の只中にあり、
仮装行列で湧く市街を、”魔術師”は悠然と歩いていた。
黒いコートに、白い手袋。口には細葉巻を咥え込み、
長髪の男―イザーク・フェルナンド・フォン・ケンプファーは
歩を進める。
埋葬機関とヘルシング機関。両者が今正に会談している、
その場へと。 
 
そして同時に、彼は感じ取っていた。
彼を”殺した”吸血鬼。
”不死の王”アーカードの存在を。
”魔術師”は、彼との血塗られた再会を、今や遅しと待ち受けていた。
 
そして視界の隅に、”彼”の姿を見つけた時、彼の精神は絶頂にまで高まった。
しかし程なく、アーカードの足場は消滅し、流れる運河へと落下して行った。
 
>68
そして、川沿いに見受けられる、警官の正装をした女の姿―
「セラス・ヴィクトリア。不死の王の継嗣――
また、お会いしましたな」
優しい口調で、彼は問い掛けた。
「自己紹介が遅れました。私の名はイザーク・フェルナンド・フォン・ケンプファー。
薔薇十字騎士団、位階9=2、称号”機械仕掛の魔道士”……」
そこで男は言葉を切り、細葉巻を地面へと捨てる。
 
「貴方のマスターの前に、前菜を頂けますかな?」
>67 水祭り スミレ&メレムVSアーカード&ジョナサン

今の目的は1つ、アーカードを助け出す。
いくら波紋使いでも、あまり長い間水中で戦えるわけはない。
急いで行動しなくてはッ!
太い腕で水をかき分けて、アーカードの戦いに割り込もうとする。
 
そのぼくの前に、巨大な蛇が突如出没した。
(くっ!邪魔をするなッ!!)
 
心中で叫ぶと、蛇に向けて蹴りを叩き込む。
鈍い手応えが足に伝わるが、大した苦痛もみせず、
蛇はぼくの腕に食らいついた。
 
激痛に耐えると、噛まれた手に波紋を送り込む。
『波紋疾走(オーヴァードライブ)ッ!』 




>72
「?」
また一人誰かが河に飛び込んだ。

「あいつ・・・・一般人だよな?」

どうみても普通の私服、たいして強そうな気配も無い。

「何か目的があるのか・・・・・?」
>56 青の魔王 
 
「そういや、あのマリア様、色っぽかったっスね」 
「ティツィアーノの『マリア被昇天』かね。 
・・・涜聖だな。あれは娼婦をモデルに描かれたものだぞ」 
そこまで口にすると、シモンは耳を澄ませた。 
爆竹ではない、連続する破裂音。 
「・・・・・・マシンガンか。尋常ではないな。 
行くぞ」 
「え、何っスか?」 
よく分かっていないマッテヤを後目に、岸にゴンドラを着けさせると 
シモンは銃声の方向に急いだ。 
84由美江 ◆YumiecgU :02/03/16 00:41
>69, >74 ハインケル&由美江vsシャルデン

ん、ハインケル、誰かに絡まれてるみたいね。仕方ないわね。
 
由美江は腰を上げて刀を掴むと、大股で人ごみを突っ切っていく。

「ハインケル、あなた何やってるのよ。雑魚くらい1人で片付けなさいよね」

そう言い放つと、由美江は鞘から刀を抜く。周りは既にパニック状態だ。

「仕方ないから助けてあげるわ」
85霧間 凪 ◆NAgIVP.M :02/03/16 00:42
>76 vsレイオット
 
「ぐっ……」
 
腹にいい一撃をもらう……あれで起き上がれるとは思っていなかった。
 
 
「確かにな……けど」
 
 
吐瀉物を我慢しながら言葉を吐く。
 
 
「こんな危険なものは例外だ」
 
 
―――― 一閃。
オレは拳銃を瞬時に捨て、腹に刺さっている拳を取って捻り、肩を固める。
そのまま背中から、男の喉元に電撃ロッドを突きつけた。
 
 
「あんな大口径の銃……そこいらのギャングも持ち歩かない。
 誰だ、貴様は。統和機構の人間か」
 
 
――――なにか、おかしい。
不透明な手ごたえのなさを感じつつ、オレは男に尋ねた。
>80 vs機械仕掛けの魔道士 
 
長髪の男の問いかけ。 
――――その問いの答えは、大口径ライフルから発せられる弾丸で返した。 
至近距離から、セミオートで男に襲いかかる銃弾。 
ドッドッドッドッド、と轟音を鳴らす銃声。硝煙が、視界を奪い……。 
 
「はぁはぁ……」 
 
えぇと……誰だったんでしょうカ? 
87コルボ(M):02/03/16 00:45
>75 玲二
 
 ちぃーん!
 
 目の前で銃弾が澄んだ音を立てる。
 しかし、威嚇らしく、狙いそのものは甘い。
 
(つまり・・・何が狙いかってぇ言えば・・・)
 
「死角からの攻撃かよっ!!」
 
 身を隠していた家屋の扉を押し開き、ヤツが銃を連射。
 慌てて地面を転がり、それを避ける。
 が、躱しきれずに数発がかする。
 
 それを見て、ヤツがさらに発砲。
 
 しかし、銃弾は俺の身体には当たらない。
 何故なら、俺が身体の前にかざしたマンホールの蓋が銃弾を防いだからだ。
 
「マンホールの蓋って・・・こういう時には便利だよな」
 
 ニヤリ、と笑って言ってやった。
88アーカード ◆ARCARDr. :02/03/16 00:46
>53 水祭り スミレVSアーカード
 
(拘束制御術式、三号二号一号、解放)
 
 声は出しても泡と消えるだけ。
 だから、アーカードは心の中で術式を解放した。
 
 瞬間、水が黒くなったように見えた。
 アーカードの体が爆発したかのように錯覚するほどの勢いで水の中へ広がっていく。
 そして、それらは次の瞬間腕の形を成して、槍を全て掴んでいた。
 
 果たして、そこには腕のみが存在している。
 それは、まるでタコのように見えなくもない。
 これほど醜悪なタコなど存在しないだろうが。
 
 吸盤のように腕にある目が、笑いの形に細められた。
>79

……ナイフが通らない。
まあ、予測の範囲だが……
 
「………ククッ」
 
男の拳が私の腹を捉える。
インパクトの瞬間に若干後ろに飛ぶも、衝撃を殺しきれない。
……あばらが1〜2本程度は折れたようだ。
 
だけど、残念。
私はこれぐらいでひるむ神経をしてしない。
 
男の拳の連打に肘うちでのカウンターを合わせる。
男がわずかよろけ、体勢が崩れる。
 
その隙を狙って、黒鍵を火葬式典で数本作り出し、男に投擲。
衝撃で男は屋台の方にまで吹き飛んでいく。
 
 
正直、男を殺すだけなら簡単だった。
だけど、それではつまらない。
何のために私はわざと人ごみで戦っているのか?
 
――無論、多くの人々の断末魔の声を聞きたいからだ。
 
男が屋台に突っ込むと同時に、
先ほど、「あるもの」―プロパンガスのボンベの側の黒鍵を起爆。
 
続けて、男に突き刺さった黒鍵も全て起爆。
 
 
直後、轟音とともに屋台を中心に大爆発が起きた。
そして、響き渡る人々の絶叫……
 
ククク、まあ、オードブルにしてはいい感じだ、
>80,86
「な・・・・・・・」

いきなりの光景に言葉を失った。嬢ちゃんに話し掛けてきた不信人物。
そいつに向かって嬢ちゃんはいきなり玉をぶち込みやがった。

「くそ、ガンスモークで視界がゼロじゃねぇか、少しは考えて銃をつかってくれよな!!」

嬢ちゃんに罵声を浴びせつつ隊員に激を飛ばす。

「侵入者だ!各自警戒しろっ!!怪しい奴に対しては遠慮すんな、存分にやれ!!」

さて、あれだけ打ち込まれたんだから死んだか?
91横島忠夫 ◆YDaTadao :02/03/16 00:54
>88 水祭り スミレvsアーカード 乱入? 
 
 視界は思ったよりも、良好。さすがは水の街ヴェニスってとこか。 
 服のまま水の中に飛び込んだ俺は、その視界の片隅に何かを捉えた。 
 
 水の中で揺らめく、真っ黒なモノ。手・・・とでも言えばいいのか?  
 しかもびっしりと赤く細い眼が付いていて、それが一斉に笑った。 
 
 
 ・・・その一つと、眼があった気がする。  
 
 
「じゃ、俺はこれで!」 
 
 踵を返すとそのまま、わたわたと手足をばたつかせて逃げようと必至に藻掻いた。
>85 vs 霧間 凪

「な――――!」
 
 あっさりと肩を極められ、組み伏せられる。
 ただの子供じゃない――何かしらの訓練を受けている動きだ。
 
(しくじったっ!)
 
 舌打ち。だが、喉にスティック――スタン機能を持ったロッドか――を突きつけられていては、
ろくに反撃も取れない。
 どうするか、と思案していた、その時。
 
 彼女の声。統和機構……?
 
「……なんだ、そりゃ。俺は――」
 
 フリーだ、と言おうとして。
 その言葉を飲み込んだ。とても納得するとは思えない。
 
「――俺は、魔法士だ。戦術魔法士。一応、魔法管理局の監督下にある。統和機構なんて、
聞いたこともないが……」

 ややくぐもった声で言う。
 ここに来て、ようやく思い至る。なにやら、誰かと勘違いされているようだが……
>78>81
スミレ&メレム&横島VSアーカード&ジョナサン
  
『神の蛇』の行動を半ば自由にさせ、認識を街全体に広げる。
愕然とした、なんだってこんなに殺し合ってる奴が居るんだ?
  
「ナルナルめ、ボクは『不死の王』以外は責任取らないぞ」
  
そう愚痴っていると、不意に右腕に激痛が走る。
慌てて、認識を先程の男に戻すと…まだその男は生きていた。
  
「ぐっ―――ヤロウ、やってくれる」
  
だだの勇気在る男ではなかったか、なるほど『波紋使い』か。
まだ波紋の使い手が居るとは正直、想像の外だった。
確かに、アレは死徒にも有効だ…だが死徒27祖をなめるなよ。
   
波紋を流しこまれ苦痛にのたうつ『神の蛇』のコントロールを完全に
掌握し反撃を試みる。
   
――勇気在る戦士に、敬意を表して27祖の本気を見せよう――
  
そう宣言すると同時に、それまでとは別物の速度で蛇体が戦士に絡みついた。
   
(一気に水深の深い場所に引きずり込もうとする)
>74>84 水祭り ハインケル&由美江VSシャルデン
 
「なっ……!」
 
あまりの速度を、ハインケルは捉える事ができない。
死角に消えた敵を見失い、一瞬とまどう。
 
もう、思考なんて間に合わない……!
だから、ハインケルは直感に従ってしゃがみ込んだ。
>89
街に響く、叫び声……。  
レオンは笑う。 
 
「ハッ、魔女め……始めやがったな」 
 
レオンは、埋葬機関局長を捜し、市街を練り歩く。 
96ギアッチョ(M):02/03/16 01:00
水祭り (VSナルバレック)
>89
「やってくれるじゃねえかぁーッ!」
 
爆風の向こう側からギアッチョの声がする。
氷の鎧はかなり傷ついているが、どんどん再生していく。
 
―――なぜ、ギアッチョのダメージはこの程度なのか!?
それは彼の『ホワイト・アルバム』が装備しているスケート靴にあるッ!
そう、爆風に全く逆らわずに、自ら飛ばされる事によって衝撃を緩和。
そして熱は超低温に阻まれ、ギアッチョ自身の身体には到達しないのだッ!
 
(しかしよぉぉ、こいつは並のヤツじゃねえなぁぁーー!)
 
奇跡的に無傷だったワインの瓶を拾って、間合いを取りつつ
ギアッチョは「策」を練っていた。
97吾妻玲二 ◆REIJI2xI :02/03/16 01:01
>87 コルボ
「ちっ」
しかし相手は即座には攻撃してこない。
出てきたドアから中に飛び込むとマテバのシリンダーを上にスイングアウトさせ、
六発分の空薬莢をエジェクターロッドで押し出して排莢、スピードローダで再装填する。
その間約2秒、普通のリボルバーならもっと短縮できる。

マテバの装弾数は六発、奴は弾が切れた事に気付いていない。
つまり、銃器に詳しくは無い。

おそらく奴は銃器を使わないと俺は確信した。
 
ならばとにかく距離をおくことだ。いくらクナイのスピードが速くても銃弾には及ばない。
俺は階段を駆け上ると二階の窓から奴を狙う!

98青の魔王 ◆kEnRaN.Y :02/03/16 01:01
>66 ハリー >71 オミナエ >83 シモン

僕は、モーゼルの銃弾を軽いステップでかわすと、
正義面をした青年達に向き直った。

そうそう、僕という標的を失った銃弾は、逃げ惑う不幸な人の背中に見事に命中し、
そいつは倒れて呻き声なんかをあげている。

「耳障りだなぁ…」

僕は、小五月蝿い蝿を払う感覚でその不幸な人に銃口を向けると、
何のためらいもなく引き金を引いた。

あぁ、静かになった。これでいらいらせずに済む。 

あぁ、でもこの人達は何を怒っているんだろう?
僕はただ舞が寂しくないように、彼女の元に人を送ってあげてるだけなのに。

「君達…僕の邪魔をするの? はは、いいよ。僕を愉しませてくれ!」
 
僕は、サブマシンガンの弾奏を入れ替えると、
走り寄ってくる青年―――「史実」によれば御神苗といったか―――
に向けて、その引き金を絞った。
99アセルス ◆AseLLUSs :02/03/16 01:02
>77
(アテナ、遭遇)
 
思ったとおり、その少女は処女だった。
彼女の血の甘美な味わいが喉を潤していく。
 
と、そこへ。
別の少女が通りがかり、声をかけてきた。
 
私は、日本語で話し掛けてきたことを内心苦笑しつつ、
 
「ああ、大丈夫。この子、祭りの雰囲気に酔ってしまったみたいでね。
・・・ところで、君は?」
 
とりあえず魅了は使わずに、そう受け答える。
彼女の血も美味しそうだったが・・・今は、少しからかってみるのも悪くない。
>71
走る御神苗の足元で突然爆発が起こる。
そして、水路からゆっくりと鋭角的なシェルエットを持つ銀の異形が現れる。

「ラズザ、ゴラゲバサザ(まずは、お前からだ)」

不可解な言語を発した後、水中から飛び出し襲いかかる!!
>86
VSセラス・ヴィクトリア
 
”魔術師”の問いが終わるよりも早く、セラスの構えた大口径ライフルの銃口が、
連続して火を噴いた。眩いマズルフラッシュと共に、銃弾が次々と放たれる。
 
「やれやれ――相変わらず無粋ですな」
言って男は芝居めいた仕草で、片手を軽く掲げる。
手袋の甲には、妖しく輝く五芒星。
 
大口径の銃弾が、次々と着弾する。
もうもうと立ち込める硝煙が晴れたとき、セラスが目にした光景は――
先程と同じ姿のまま、悠然と立つ”魔術師”の姿。
強電磁場による強力な防御陣”アスモダイの盾”――
その力場により、銃弾の全ては空中に絡め取られていた。
 
「無駄ですよ、お嬢さん」
その声と同時に、乾いた音を立てて銃弾が石畳へ転がる。
 
「今度は、こちらから行きますよ――来たれ、”ベルゼバブの剣”」
再び妖しい輝きを放つ五芒星。
それと同時に、極細の単分子ワイヤーが、石畳を神の如く切り裂きつつ、
セラスへと一斉に牙を剥く。
>94 Vsハインケル&由美江
「ふむ――――人ゴミもまばらになってきましたネ」
(>84)見れば、日本刀を抜いたシスターがこっちに向かってきている。
「………当然といえば当然デスかネ」
苦笑しつつも、近くの建物の上に飛び上がる。
「――――ブラッディー・レイン」
シャルデンの姿をした血に圧力をかけ、針のように降り注がせる。
水は高圧をかけると、鉄をもたやすく切り裂く。
そこまでは行かないまでも人体程度なら貫通できる。
「さぁ、どうしますかネ?」
103スミレ ◆SUMIRE5o :02/03/16 01:09
>88 スミレvsアーカード
  
 見えざる槍が突き刺さる瞬間、
 彼の姿がほどける。
 そして、
 
 化け物がそこに居た。
 
 その化け物がその腕で――いや無数の腕しか存在しないのだが、
 それらが、向かい来る水の槍を全て掴み取る。
 そして化け物は腕に無数に存在する目を、笑いの形に細める。
 その様子を見て私は――
 
 ―――下らない。
 
 そう吐き捨てると、私は彼の周囲の水の一部のみに圧力を具現化した。
 圧力を加える。それだけで水はダイヤモンドをさえ切り裂く刃となる。
 工業用のダイヤモンドカッターと同じ原理だ。
 
「アーカード……」
 そんな下らぬ姿が、
 貴方の切り札だというのならば、
 
「本気を出しなさい」
 その醜悪な姿のまま切り刻んでやろう。
104コルボ(M):02/03/16 01:09
>97 玲二
 
 中に入った?
 てぇことは・・・
 
「上かっ!」
 
 戦いにおいて少しでも高所を取るのは基本中の基本。
 であれば、ヤツの行動は正しい。
 
 だが・・・
 
 跳躍。
 そして家屋の壁を蹴ってさらに跳躍。
 跳躍。
 
 素早く抜いた短剣をぎらつかせながら、ヤツのいる窓の枠に飛び乗る。
 
「アンタ、暗兵の身体能力を甘く見すぎだ」
 
 言いながら、短剣を振るう。
 鈍く光る短剣が、襲いかかる。
(ナルバレックVSギアッチョ)
>96
 
どうやら、あの氷の鎧は余程頑丈のようだ。
まあ、さっさと死んでほしいのだけど。
もう、飽きたから……
 
上空に向かって黒鍵を放り投げる。
時間差で私の前に落とす。
 
そして両手に黒鍵を一本ずつ構える。
適当に男を格闘戦であしらう。
>101
「・・・・マジで?」

あれほどの攻撃を喰らっていながら、長髪の男は全くの無傷だった。それどころか嬢ちゃんに対して
攻撃をしかけている。

「チィッ、援護するぜ!嬢ちゃん、目ェつぶって耳塞げ!!」

腰にぶら下げてたスタングレネードを投擲する。

「誰でもいい、3チームで局長を避難させろ!」

部下に指示を出した。
>101 vs機械仕掛けの魔術師 
 
「――――えぇ!?」 
 
ガンスモークが、晴れその先にいた者は……。傷一つ負っていない、長髪の男だった。 
次瞬、光の反射のみでしか視認できなそれが襲いかかる。 
 
「――――――――!?」 
 
超人的な反射能力で、無数の"糸"を避ける。が、間に合わない。 
手に持つ、ライフルを糸に向かって投げ捨てる。 
瞬時に、ライフルは切り刻まれるが、そん一瞬は大きい。 
 
「――――あぁっ!!」 
 
そのまま、糸を避けるように前に転がると、 
地面に落ちていたハルコンネンを拾い上げ、長髪の男に向ける。  
 
BAM!!! 
 
炸裂弾が眼前で発射された。
108霧間 凪 ◆NAgIVP.M :02/03/16 01:14
>92 vsレイオット
 
「あ――――なんだって?」
 
 
思い出した。なにかで聞いたことがある。
アルマデウス帝国の戦術魔法士。
魔族と呼ばれるニンゲンでなくなったモノを狩る人間。
戦術魔法士であるならば――なるほど、あの大口径拳銃も頷ける。
 
 
なにより。
こいつは、雰囲気が違う。
 

「……すまない。勘違いのようだ」
 
オレはロッドを降ろし、男に詫びた。
 
「オレの敵の一員かと思ったんだ……悪いことをした」
 
 
オレが男に謝っている最中に――
 
 
 
>89
――――――――――ぼぉん
 
 
 
という、派手な爆発音が聞こえてきた。
 
「――――なんだ?」
 
あれは、ガスが爆発する音だ。
くそっ……一体何が起こってるんだ!?
 
 
オレは踵を返し、爆発音のほうに駆け出した。
 
 
……途中で、さっき投げ捨てた男の銃を蹴り上げて拾いながら。
 
 
「借りるぞっ!」
 
男の返事を待たず、オレは路地を走る。
109麻宮アテナ ◆FAIRySzU :02/03/16 01:15
>99 アセルスさん

>  「ああ、大丈夫。この子、祭りの雰囲気に酔ってしまったみたいでね。
>・・・ところで、君は?」
 
 おもったとおり、ふたりは友達どうしだったようです。
なんだかアイドルと名乗るのも嫌だったので、私は
別な答え方をしました。
 「はい、私は、日本から来たあさみ…じゃない、
アテナ・アサミヤです。今、お祭り見物していたのですが。
あの、お友達の方、平気ですか?」

 そういえば、この人は流暢な日本語を話しています。
なんだか私は、ちょっとうれしくなってしまいました。
110由美江 ◆YumiecgU :02/03/16 01:16
>102 ハインケル&由美江vsシャルデン

ハインケルの相手が突然視界から姿を消した。

「どこだ?」

研ぎ澄まされた由美江のカンが危険の到来を知らせる。由美江は
反射的に身を躍らせると、ホットドッグの屋台の下に潜り込んだ。
一瞬遅れて、由美江が先ほどまでいた位置に赤い針が降り注ぎ、
石畳に突き刺さる。

「冗談じゃないわよ。ハインケル、上よ。上」

残念だが、こういう戦闘では分が悪い。どうにかして、刀の間合いに
入れなくてはならないのだが……。
由美江の頭が、高速で計算を始めた。
>93
水祭り スミレ&メレム&横島VSアーカード&ジョナサン
  
蛇の身体が、波紋を受けてのたうち回り、無数の泡を水中に産み出す。
(効いたかッ!?)
 
そう思った瞬間、水中にいた少年がこちらを睨み付けた。
あの蛇を操っているのは、あの少年か!
そう察知すると同時に蛇の悶絶が止まり、怒濤のような勢いでぼくの身体に絡みついた。
 
(!?)
ぼくの身体を捕らえたまま、蛇は、そのまま底の方へと突き進んでいく。
ぼくを溺れさせるつもりか。
 
波紋の呼吸はさっきの一撃ですでに使ってしまった。
もう一度、呼吸をッ!ほんの一呼吸!
やがて、ぼくと蛇は川底まで辿り着いていた。
 
川底…………そうだッ!
身体を捩ると、ぼくは蛇の体を川底に叩きつける。
わずかだが、締め付ける力が弱まる。
ツェペリさんの力を得たぼくなら、そのわずかで充分!
 
(おおおおおおおっ!!)
ぼくは絡みついた蛇を、全筋力をもって振り解いた。
そのまま、川底の石を退ける。貯められていた空気が泡となって現れた。
 
「この一呼吸で!震えるぞハート!」
波紋の力が体に練られていく。力が全身に舞い戻る。
「燃え尽きるほどヒート!」

「水中のための波紋!青緑波紋疾走(ターコイズブルーオーバードライブ)ッ!」
波紋が水中を伝わると、少年目がけて一気に突き進む!
 
112吾妻玲二 ◆REIJI2xI :02/03/16 01:18
>104 コルボ
窓を覗いた瞬間に奴が飛び込んでくる、
読まれていた!?

迫り来る短剣!
とっさにマテバの銃身で受け止めると左手でクリスリーブナイフを引き抜き
その腕に向かって斬りつける、

【場所、住居二階窓際】
>21 >99 >109ベネツィアの一幕 
 
漂う妙な雰囲気は前にも増して強くなっている。
・・・どうやら、オレの知らない所で既に”何か”が始まったらしい。
 
(・・・こう言う時は機に乗じて悪魔の類が出て来るもんだな)
 
――用心に、越したことは無い。
懐からGUMPを抜き放つ。トリガーを引く。電源が入る。
液晶パネルに召喚スペルが表示されていく・・・・
 
………………CALL・Cerberus
………………CALL・Ortros
 
パネルに描かれたサークルから、2体の魔獣が飛び出す。
喚び出された魔獣の片方が、早速異変に気づいたらしい。
 
ケルベロス『ウム・・・早速ダガナ、サマナー。
近クニ気配ガアルゾ。紛レモ無イ、「魔」ノ気配、ガナ』
 
「フン・・・早速、お出ましか・・・・・行くぜ、ケルベロス、オルトロス。軽く、魔物退治だ」
 
ケルベロスの背に跨り、オルトロスと共に、気配のする方へ駆ける。
 
  
―――少しして、辿り付いた路地には、三人の女が居た。
・・・・だが、間違いねぇ。あん中の一人は――女性を抱きかかえているのは――妖魔の類だ。
  
「・・・祭の最中に”食事”か?あまり誉められたモンじゃねぇな!」
 
仲魔達に、攻撃態勢を取らせる!
>108 VS霧間 凪
 
「――待てっ!」
 
 爆音と共に、彼女はいきなり走り出した。そこまではいいが――
 地面に転がっていた拳銃を拾い上げていく。
 
「借りるぞって――無茶苦茶だな、おい!」
 
 叫びながら、こちらも即座に後を追う。そして、たどり着いた先には――
115アーカード ◆ARCARDr. :02/03/16 01:22
>103 水祭り スミレVSアーカード
 
 水が刃となり、腕が切り刻まれ切り刻まれて切り刻まれる。
 切断された腕が水の中を力無く漂い……。
 
 ――自らの力で水中を泳ぎ始めた。
 
 その掌には骨すら断つ乱杭歯が覗き、あちこちに浮かび上がっている目で辺りを睨め付けている。
 そして、四方八方から腕の姿をした肉食性の蛇がスミレへと牙を剥いて水をかき分けていく。
 
 その中心にあるアーカードもまた、蛇に隠れてスミレへと接近する。
>111に間違いがあったッ!修正するッ!
 
>93
水祭り スミレ&メレム&横島VSアーカード&ジョナサン
  
蛇の身体が、波紋を受けてのたうち回り、無数の泡を水中に産み出す。
(効いたかッ!?)
 
そう思った瞬間、蛇の悶絶が止まる。
そのまま、怒濤のような勢いでぼくの身体に絡みついた。
 
(!?)
ぼくの身体を捕らえたまま、蛇は、そのまま底の方へと突き進んでいく。
ぼくを溺れさせるつもりか。
 
波紋の呼吸はさっきの一撃ですでに使ってしまった。
もう一度、呼吸をッ!ほんの一呼吸!
やがて、ぼくと蛇は川底まで辿り着いていた。
 
川底…………そうだッ!
身体を捩ると、ぼくは蛇の体を川底に叩きつける。
わずかだが、締め付ける力が弱まる。
ツェペリさんの力を得たぼくなら、そのわずかで充分!
 
(おおおおおおおっ!!)
ぼくは絡みついた蛇を、全筋力をもって振り解いた。
そのまま、川底の石を退ける。貯められていた空気が泡となって現れた。
 
「この一呼吸で!震えるぞハート!」
波紋の力が体に練られていく。力が全身に舞い戻る。
「燃え尽きるほどヒート!」

「水中のための波紋!青緑波紋疾走(ターコイズブルーオーバードライブ)ッ!」
波紋が水中を伝わると、蛇に向けて突き進む!
 

117御神苗優 ◆OMinaeIs :02/03/16 01:24
>98 青の魔王、>100 メ・ギィガ・ギ
 
奴はダンスを踊るような華麗なステップで、何処からか飛来した銃弾を避ける。
 
『耳障りだなぁ・・・』
 
奴はそう言うと、流れ弾に当たった奴に鉛玉のプレゼントした。
・・・・・・この野郎、人の命を何だと思ってやがる!! 
 
その時、一瞬、マガジン交換をしていた奴と目が合った。
奴はにっこりと笑うと、俺目がけてたっぷり、鉛玉をぶちかましてきた!! 
 
俺は肌で空気の流れを、弾の動きを読み取った。
回避運動に動こうとしたその時。
 
俺の足元で突然、爆発が起きた。
不意を疲れた俺は、爆風を避けきれず、血だまりの地面を転がる。
起き上がった俺の目に入ったのは、水路から表れた、銀色の異形の姿だった!!
 
『ラズザ、ゴラゲバサザ』

不可解な言語を発すると、俺目がけて襲い掛かってくる奴を半身を捻って避けると、
すれ違い様に膝を叩きつけ、その勢いを直接体に叩きつける!! 
 
「俺のお気にのジャケット汚したんだ、覚悟はできてんだろうな!」 
118コルボ(M):02/03/16 01:26
>112 玲二
 
 こちらの短剣は銃身で弾かれた。
 ヤツはそのまま間髪をいれずにナイフを引き抜き、斬りつけてくる。
 
 しかし、そんな斬撃を素直に喰らってやる義理はない。
 するりと袖口から滑り出させた苦無で、ナイフの斬撃を逸らす。
 窓枠から降り、ヤツに向かって踏み込む。 
 
「はっ!」
 
 そして、足下を狙って蹴りを放つ。
 
 
【場所、住居二階】
>102>110 水祭り ハインケル&由美江VSシャルデン
 
上からの赤い雨が体を抉る……必死にハインケルは走った。
何とか物陰に隠れてやりすごすが、さてどうするか?
 
その手を懐に差し込んで、打開の手をハインケルは考える。
指先には、種々様々な手榴弾の感触があった。
120ギアッチョ(M):02/03/16 01:27
水祭り (VSナルバレック)
 
>105
「空気ってのはよぉー、
 凍っちまうとすごく体積が小さくなるよなぁー」
 
瓶を持ったまま接近しつつ、説明してやる。
 
「そいつがよぉ。
 いっぺんに膨れあがったらとんでもないパワーだと思わねえかぁー!?」
 
そして、瓶で殴りかかると見せかけ―――
手にしていた瓶を軽くパスし、その場から全速力で離れる!
 
「くらぇッ! 『ホワイト・アルバム』! 空気の凍結を解除しろッ!」
 
即席の手榴弾が炸裂した。
>98 対青の魔王
 
男が放たれた銃弾を避ける。
銃弾はまだ逃げていなかった市民に当たる。
・・・しまった!
状況に飲まれていたか・・・こうなることは予測できたはずだ・・・神よ。
 
男はまだ生きていた市民にとどめを刺す。
・・・狂っている。
 
騒ぎを聞きつけたのか何人かがこちらに向かってくる。
警察ではないようだ。
 
男はそちらの方に自動小銃を向ける。
まずい!
 
私は一気に男に近づく。
まだ市民がいる・・・銃は使えない。
接近戦で相手の銃を封じなければ。
 
私は男の銃に手をかける!
>98 >100 
青の魔王vsハリー、シモン&マッテヤ、御神苗vsメ・ギィガ・ギ 
 
2人が到着すると、そこは赤煙の巷間であった。 
色とりどりの衣装に身を包んでいたはずの者達、 
だがいまでは深紅の血が辺りを一色に染めている。 
 
「これは、あの少年か」 
 
人の群の中にあって、軽機関銃を携えた、まだ幼くすら 
見える少年。 
そして、彼と対峙する青年。 
 
「止めるぞ。馬鹿騒ぎにも限度がある」 
「了解っス」 
 
シモンとマッテヤの二人は聖銃を構える。 
 
しかし、 
 
加勢に入ろうとしたらしい東洋人の少年の目の前に、 
何やら得体の知れない怪物が現れる。 
 
「まずいな。使徒マッテヤ、東洋人の援護に向かえ」 
「確かに、ガキ一人より手応えがありそうっスね」 
 
マッテヤを見届けると、少年が東洋人に向かって発砲するのが見えた。 
その銃弾を銃弾で撃ち落とすと、シモンはゆっくり告げた。 
 
「勘違いするな。相手なら私がつとめる」  
>119>110 VSクロスファイア
「…これをかわしマスか」
シャルデンは嘆息した。血の消費も激しい技だから早々長く続けられない。
「ストックした分がもう無くなってますネ――――」
二人の居る通りの反対側に降りると同時に、血の刃で建物を寸断。
「時間稼ぎにはなるでショウ――――さて、いいところにいましたネ」
逃げ遅れたらしい市民を見つけると、血を複数の槍状に変えて吸血・補給。
「これならバ、あと数回はもつデショウ」
遠回りをしながら元の通りに戻る。まだまだ、切り札は残っている。
124霧間 凪 ◆NAgIVP.M :02/03/16 01:32
>105>108>114
 


――――――そこには、死体があった。
 
 

屋台が燃え上がり、逃げ惑う人々。
崩れた建物の下敷きになって叫んでいる女性。
母親の返り血に塗れた子供もいる。
漂う悪臭の元は、とても一人や二人の人間のものじゃない。
 
 
そして。
その中で、踊るように闘いあう、元凶と思しき男女。
 
 
銃弾が放たれる。
轟音が界隈をくまなく響き渡り、弾は建物の壁を砕いて止まった。
 
腕どころか全身が、反動でびりびり痺れる
だが、オレは声を振り絞った。
低く、だが燃える炎のように。
 
 
「やめろ、あんたたち」
>106>107
VSセラス・ヴィクトリア&ベルナドット
 
セラスは吸血鬼特有の反射神経で、”魔術師”の放った
単分子ワイヤーを巧みに避けてみせる。だが、”魔術師”の操作に
抜かりは無かった。徐々に退路を立たれていくセラス。
迫るワイヤーに対し、セラスは手に持つライフルを放り投げた。
ライフルが唯の部品へと変わる、その一瞬の停滞を機に、
攻撃の死角へと回り込む。

その時、セラスの横合いから、突如姿を現した眼帯の男が何やら叫んで、
黒い塊を投擲した。
 
「あれは、閃光弾―――無粋な物を」
舌打ちしながら、ワイヤーを操作。黒い塊を、空中で両断する。
同時に、眩いばかりの光と轟音が、辺りに響き渡った。
 
視界を一時奪われながらも、”魔術師”は、轟音の中に僅かに聞こえる、
炸裂弾の発射音を聞き分けていた。
振り撒いた砂鉄が、瞬時に強力な電磁場を形成。
超超大口径の銃弾を、その力場に納める。
 
「ほう―今の攻撃は、中々でしたよ」
言って、”魔術師”は、砲弾の方向ベクトルを、空中に向けた。
 
「では、返礼を受け取って貰いましょうか」
明後日の方向を向いて飛んでいく炸裂弾を、空中で単分子ワイヤーが
刻んだ。
 
再び轟音が、水の街を揺るがした。
>120
 
何かが弾けた音とともに私の身体に無数の破片が突き刺さる。
 
……右肩が深く抉られている他はそこまで深刻な重傷ではない。
右肩に応急の神聖療法を施して、動ける程度にまで回復させる。
 
ククク、やってくれるわ。
 
邪魔になった道化の衣装を脱ぎ去る。
 
「ふう、なかなか粘るじゃない? でも、まさか私を殺せるとでも思ったの?」
 
両手に黒鍵を数本作り出す。
 
「さて、もう少しおどってくれるわね?」
 
黒鍵を連続して投擲する。
式典は全て火葬式典。
着弾と同時に連続爆発させる。
>117
膝による打撃が叩き込まれる。
この異形が何であれ、そのダメージは大きいはずだ。
だが―-―-この異形の口からは、笑い声が漏れてくる。

「ク、ククク・・・ボゴダジュギバ(こそばゆいな)」

強靭にして柔軟。
この矛盾した特性を持つ体組織は打撃による衝撃を吸収してしまうのだ!

「ボンゾザ―-―-ボヂサンダンザバ(今度は―-―-こちらの番だな)!!」

高らかに宣言して、瞬時に接近。
その豪腕が御神苗の頭を砕くべく横薙ぎに振るわれる!!
128アセルス ◆AseLLUSs :02/03/16 01:39
>109>113
(アセルス&アテナ・・・に葛葉キョウジ乱入)
 
>109
「アテナか。いい名前だね」
 
私の口に牙が見えてるだろうに、全く無防備に話しかけてくるその少女。
・・・まあ、無理もない。
そうそう吸血妖魔なんてものがそこらを歩いてるとは思わないのだろう。
私が吸血した少女を心配する始末だ。
 
「この子? うん・・・ちょっと大丈夫じゃないかもしれないな。
・・・肩、貸してくれる?」
 
アテナの目を覗き込みながら、囁くように尋ねる。
少し、魅了の魔力を込めて。
 
・・・そこへ。
 
>113
『・・・祭の最中に”食事”か?あまり誉められたモンじゃねぇな!』
 
声を張り上げ、魔獣を使役した男が割り込み、攻撃態勢を取った。
 
(ふん、もう少しこのアテナとやらと遊ぼうと思ってたのだがな・・)
「・・・誰だお前は。
・・・いや、聞かなくても私を狩りに来たことはわかるがな・・・クク」
 
顔を赤らめ、ぐったりとしている少女をアテナに預け、
私はその男に向き直った。
129吾妻玲二 ◆REIJI2xI :02/03/16 01:39
>118 コルボ
俺のナイフの斬撃はクナイに弾かれる、
そして奴の足元へのローキック!
 
避け切れずに転倒するが、とっさに体を反転させ、受身を取って起き上がりざま
マテバで二発、発砲する!
至近距離とはいえ余り狙っている余裕は無い!

【場所、住居二階】
>124
この殺しの場で何を今更……
男を一瞥した後、男に向かって一本、黒鍵を投擲する。
131スミレ ◆SUMIRE5o :02/03/16 01:42
>115 水祭り スミレVSアーカード
 
 醜悪な怪物を、私は刻み刻み刻み刻んだ。
 だが怪物はそれで動きを止める事はなく
 刻まれた腕が、肉の蛇となり私に向かって殺到しはじめた。
 
 ――ああ本当に不死だ。
 
 私は感心したようにそんな事をつぶやくながら、
 
 ――だが、それだけだ。
 
 空想具現化。
 数枚の氷の刃を迫り来る蛇達に投げつける。
 それは圧倒的な数の前に、蛇の先頭の数匹を引き裂くに留まった――が、それが狙いではない。
 
 再度の空想具現化。
 迫り来る蛇達を巻き込む形で大渦を現出させる。

 それは本来ならそれほどの殺傷力を持たぬイメージであったが、

 先程撃ちこんだ氷と自らの牙が蛇達を引き裂いていく。

 そしてその向うに。
 
 拘束服のアーカードが見えた。
132由美江 ◆YumiecgU :02/03/16 01:45
由美江の目に、ホットドッグに入れるソーセージを焼くフライパンが
うつった。

「まあ、こんなのでも、多少は役に立つか」

直径50cmほどはある大きなフライパンには、大人の腕が通るほどの
大きな取っ手がついている。由美江は左腕を片方の取っ手に通すと、
もう片方の取っ手を右手で握る。

「さっきのあれくらいなら防げるでしょ。ま、ないよりはましね」

由美江は姿勢を低くして、屋台から近くの建物の中に身を移した。
133青の魔王 ◆kEnRaN.Y :02/03/16 01:45
>122 銃使徒シモン
御神苗に放った弾丸は、突然現れた妙な男に全て弾かれた。

「嬉しいなぁ、あなたも僕を愉しませてくれるの?」

僕はそう言って笑うと、手始めに腰に下げた手榴弾をもぎ取って、
その男――シモンに向けて投げつけた。

>121 ハリー
失敗だったのは、シモンに注意を向けすぎたことだ。
あんまり嬉しかったから、こっちの事を忘れていた。

突如飛び掛ってきたモーゼル使い――ハリーに気付かずに、
対応が遅れてしまった。

こうなってはしょうがない。僕はあっさりとサブマシンガンを手放すと、
腰から刃渡り二十センチメートルはあるかというナイフを取り出して、
ハリーに切りつけた。
>130の訂正!
 
>124
この女、馬鹿かしら?
誰を前にして『止めろ』?
 
寝言も甚だしいわ。
 
一瞥した後、無造作に女に黒鍵を投擲する。
>124 
 
「……これは――!」
 
 流石に、絶句する。
 彩りも華やかだった祭りの舞台が、血や死肉、炎や黒煙。
 そう言った物に取って代わられている。
 
 そして――少女は、その舞台の上で踊っている、2人の人影に向かい声を上げた。
 
「――あの、馬鹿……」
 
 割って入ろうにも、こちらには一切の武装が無い。唯一身につけていた銃は、彼女に持っていかれている。
 と――
 
「ここは――」
 
 見覚えがある。そう――最初に、キャリアを止めていた通りの近くだ。
 と、なれば……
 
「――お嬢ちゃん。死ぬなよ」
 
 聞こえるはずもない、そんな言葉。
 それを口に出したあと。レイオットは、きびすを返して走り出した。あちこちからも、ときおり銃声が響いている。
 なにが起こっているのかは分からないが、確かなことはひとつだけ。
 
「――これは……戦争だな」
>125
「なんつー無茶な事を!!」

俺のスタングレネードと嬢ちゃんの炸裂弾のコンビネーション、本来なら視覚と聴覚をやられて
混乱してるところに玉が当たるはずだった、それを奴は止めた。それどころか、玉の軌道を変えて
空中で炸裂させるなんて事をやってのけた。

「どうにもやばいね、こいつは・・・・なら」

配置してあるワイルドギースの隊員に通信で指示を送る。

「チームα1からβ4まで奴を囲め!囲み終わったら一斉射撃、360°で銀の銃弾をくれてやれ!!」

137麻宮アテナ ◆FAIRySzU :02/03/16 01:49
>113>128

>少し、魅了の魔力を込めて。
 
>『・・・祭の最中に”食事”か?あまり誉められたモンじゃねぇな!』
>声を張り上げ、魔獣を使役した男が割り込み、攻撃態勢を取った。
 
>顔を赤らめ、ぐったりとしている少女をアテナに預け、
>私はその男に向き直った。


 …この女の人に見つめられて、私は少し
浮かれていたのかもしれません。うかつでした。
ここに来てようやく私は、自分が危険に巻き込まれたことを
知ったのです。
 現れた男の人。言うまでもなく危険。でもとにかく私は、
預けられた女の子を巻き込まないように、少し下がって
いることにしました。なんにせよ、自分の置かれている状況が
わからないのです。でも、この女の人にはなにか、
特別なものを感じるような…。
>129 玲二
 
 ローキックを食らいながら、ヤツは受け身を取って素早く起きあがった。
 それを追うように、俺も前に出る。
 
 そこへ銃弾が!
 
「ちぃぃっ!」
 
 前に出掛けた足を無理矢理止め、そのまま横に跳ぶ。
 しかし、躱しきれなかった銃弾が左脇腹に命中。
 
「くぅっ・・・・・・」
 
 灼けるような痛みが全身に走る。
 しかし、それを堪えながら、左手で素早く二本の苦無を投げる。
 そして、その陰に隠れるようにして、もう二本、苦無を投擲。
 
(碧鱗の連中なら、ここで「必殺!影道連撃飛翔殺!!」とか叫ぶんだろうか)
 
 何故かそんな下らないことが頭をよぎったが、気にしない。
 
 
【場所:住居二階】
>116
水祭り スミレ&メレム&横島VSアーカード&ジョナサン
  
勝利を確信した瞬間、突然今までに無い強力な波紋が全身をかけ抜ける。
それは、ただの一呼吸から生み出された力である。
 
「…大したものだね、本気で感心するよ」
   
あの状況下で反撃とはね、戦闘続行の意志すら砕く絶望的な状況の筈なのに。
コイツは『波紋使い』としてでは無く人間として強い。
  
「面白いな、潰すのは簡単だけどそれだけでは詰まらない…」
   
ダメージの大きい『神の蛇』を引き戻し、代わりに左足の魔獣『神の翼』送りこむ。
   
「もう少し、あそばせてもらおうかな♪」
   
必死に水面に出てきた波紋使いを、その瞬間に巨大な猛禽類がつかみ上げる。
  
――君の勇気と機転は、大した物だ、さてどちらを選ぶ?――
   
そう呼びかけながら、この男が最初に行動を共にしていた女吸血鬼の元に叩きつける。
  
彼はどちらを選ぶだろうか?
目的か? 仲間か? 任務か? 情か?
  
楽しみだ、まボクとの闘争を選ぶのか、それとも仲間を救うのか…これで彼の本質が見える筈だ。
さあ、楽しませてくれよ♪
140御神苗優 ◆OMinaeIs :02/03/16 01:50
>127 メ・ギィカ・ギ
俺の膝は確実に奴にヒットした。
にもかかわらず。奴にはダメージを受けたような雰囲気は無い。
俺の膝に残ったのは、まるでゴムでも叩いたような感触のみ・・・・・・
奴は笑うような嗄れ声で、意味不明な叫びを発している。

『ボンゾザ―-―-ボヂサンダンザバ!!』

奴は高らかに叫ぶや、一気に俺にその太く丸太のような白い―――
そう、まるでイカのような腕を頭向かって振るってきた!! 
俺はそれをしゃがむ事で回避する。頭の上を豪腕が通り過ぎ、巻き起こる風に髪がゆれる。
俺はすぐさま右の鋭い足払いをしかける。
時間稼ぎにしかならんだろうが、少なくとも対策を練る時間は得られるはずだ!! 
 
>125 vs機械仕掛けの魔術師
 
爆音。衝撃波。 
もろにそれを身体に受け、後方に吹き飛ぶ。 
しかし、その間に次弾装填。弾種は特殊鉄鋼弾。 
貫通力を重視した、この弾丸なら――――!! 
 
が、引き金は引かない。 
間合いは取れた。この距離なら、瞬時に刻まれることは無い。 
 
「――――あ、あなたは!! な、なにがしたいんデスか!?」 
 
取りあえず、一番の疑問をぶつける。
もちろん、銃口は長髪の男に向いている。
水祭り (VSナルバレック)
>126
 
「うぉぉぉっー!?」
 
あの女は一体いくつの武器を持っているのか?
遠距離戦はこっちが不利だ・・・!
 
そう判断したギアッチョは一直線に突っ込む!
よけいな判断をさせる隙はもう与えない!
 
「氷柱にしてよぉー レストランに飾ってやるぜぇーッ!!」
 
(ナルバレックとのトリップ勝負:>124の言葉は無視した)
143コルボ(M):02/03/16 01:52
>138は俺だ。
すまん・・・
144霧間 凪 ◆NAgIVP.M :02/03/16 01:59
>134>142 霧間 凪vsナルバレックvsギアッチョ
 
「くっ……!」
 
投げられた剣を、オレは身を捻って避ける。
 
 
あれだけの長さを持つ剣を投げるというのは、
簡単に見えて、実は相当な肉体労働だ。
少なくとも、普通の成人男性ではこれだけの速度は与えられまい。
 

しかも、二人は殺し合いをやめるどころか、止まろうとすらしない。
 
 
「……くっ」
 
 
仕方ない。
実力行使だ。
 
オレは電撃ロッドを構え、二人に向けて突進した。
145アーカード ◆ARCARDr. :02/03/16 02:00
>131 水祭り スミレVSアーカード
 
 腕の姿をした蛇たちは切り裂かれ、消し飛ばされた。
 だが、その役目は充分に果たしたと言えるだろう。
 
 腕がことごとく吹き飛ばされた後には、銃を構えたアーカードがいた。
 水中では銃はマトモに機能しないし、銃弾の威力も速度も落ちる。
 
 だが、それも至近距離からなら必殺の威力は保たれる。
 
 鈍い音をさせて、銃弾が送り出された。

>128 >137 ベネツィアでの一幕
 
「誰だも何もねぇ。・・・オレはデビルバスターだ。
アンタみたいな奴は、悪いが滅ぼす事にしてるんでね・・・
 
・・・・そこのアンタ、ソイツは妖魔だ。・・・人間じゃねぇ。
死にたくなかったら、とっとと失せた方が賢明だぜ?」 
 
この女は事態が掴めてるのやら掴めてないのやら・・・・
分からないが、わざわざ気遣うつもりも無い。それだけ言い放ち、
 
「さて・・・・覚悟しなっ!!」
 
オルトロス『行クゾ兄者!!』
ケルベロス『ガアアアアッ!!』
 
 
2体の獣が、同時に駆け出す!!
>140
不意をつかれた足払いで転倒する。
そして、異形はのろのろと立ち上がる。
この遊戯(ゲゲル)の楽しみを味わいながら、ゆっくりと。

そして、新しい標的(>122)を発見する。
標的が向こうからやってくる。
こんなに楽しい狩りはそうそう出来ないだろう。
>127 >140 
メ・ギィカ・ギvsマッテヤ、御神苗 
 
 
東洋人の少年と、怪物が争っている。 
怪物の腕が、少年をなぎ払うように迫る。 
すんでの所でしゃがんで避けた少年は、そのまま足払いをかけた。 
その瞬間、マッテヤは聖銃をポイント。 
同じく、その足に向けて発砲する。 
勿論、少年には当たるはずもない、 
 
マッテヤは銃使徒である。 
 
「でっかいイカだなぁ。こりゃ大した量の 
スパゲッティ・ネーロになりそうだ」 
 
軽口をたたきながら、軽く口笛を吹いた。 
>146は誤爆
>142
この男には先ほどの奇策でも使わない限り、殴るしか能がない。
まあ、氷結もそれなりに驚異だが……
 
男が私に肉薄。
男の拳が私を襲う。
 
だが、私はすでに計算していた。
男の行動を……
 
先ほど上空に投げた黒鍵が男の影に落下する。
 
(トリップ判定、成功すればギア公は影縫いでその場から動けない)
 
>144
「……………」
 
来るといいわ。
私に近寄った瞬間、刻んであげるから。
>123>132 水祭り ハインケル&由美江VSシャルデン
 
「無茶苦茶だな……あいつ」
 
そう呟きながら、ハインケルは手に持っているパイナップルを霧の向こうへ、物陰からフルスイングで投げた。
敵の居場所ははっきり掴んでいない。
炙り出しのつもりだ。
 
その後、カンプピストルを取り出して相手の出方を窺う。
152横島忠夫 ◆YDaTadao :02/03/16 02:09
>145 水祭り スミレvsアーカード 乱入? 
 
 ――――――と、俺の足が止まる。 
 今、長い髪が見えた? って、スミレさんが居たような――!  
  
 恐る恐る、振り返ってみた。 
 渦巻く川、その中で翻弄される黒い固まり。 
 幾多の蛇が流れに飲まれ、消えていく――――その先に、一人。   
  
 あれは・・・スミレさん、だよな。間違いなく。 
  
 ようやく見つけた! 
 
 逃げてしまおうとする意識、この場から少しでも離れようとする足を必死に押さえお込み、 
 俺は体を180度捻る。
 乱れる運河の水をかき分けながら、少しでもスミレさんの元へと急いだ!
水祭り メレムVSジョナサン→VS機械仕掛けの魔術師
  
>125 >137 >141
水面を破って、ぼくは川から顔を出した。
再び息を吸い、酸素を肺に染み渡らせた途端…………
 
天空から突如現れた何かが、ぼくの肩口を掴み、体が宙に舞った。
事態を把握できないまま、空中から地面へ叩きつけられる。
 
咄嗟に波紋で身を守って、落下とほぼ同時に立ち上がる。
その場では……
 
あの婦警が、長髪の男と戦っていた。
「女性を助けるのが先かッ!」
 
紳士として、迷うことはしない。
ぼくは波紋を練りながら、長髪の男の前に立った。
>133 対青の魔王
 
男は銃を手放しナイフを取り出す。
 
・・・少なくともこれで虐殺の心配はなくなった。
軽く安堵する。
 
だが危機にあることに変わりはない。
男が私に向かって斬りつけてくる。
 
後ろに下がってやり過ごす。
ナイフが相手では厳しいか・・・
 
ふと私の視界に映る物があった。
銃弾で破砕されたガラス窓・・・そこは骨董屋のようだ。
そしてその中にある物・・・
 
私はそこに飛び込みある物を持ち出した。
レイピアとそれに対になるマンゴーシュ・・・それなりに古いが使えそうだ。
 
銃を懐にしまい私は男に向かって剣を構える。
>153は
>125 >139 >141宛だッ。
>135
 数分。混沌とした街の中にあって、なにひとつ変わる物がないかのように、
モールドキャリアは静かにそこにあった。
 即座に、後部荷台へ移動――と。
 
「……スタインバーグさんっ!」
 
 声が聞こえた。ネリンだ。見れば、数人のけが人と共に、キャリアの陰に入る
ところに身を潜めている。
 
「おや、監督官。無事だったか。それはなにより」
 
「……無事だったか、じゃありませんよっ! そちらは大丈夫なんですか!? 
一体、なにが起こってるんです?」
 
「あー。少し、落ち着け。俺にもよくはわからんが……戦争みたいだな、どうも」
「せ――戦争って、ふざけてる場合じゃ――!」
 
「別にふざけちゃ居ない。あちこちが戦場になってる。俺も、いくぞ」
「行くって――スタインバーグさんっ! ちょっと待って……!」
 
 叫びを無視して、荷台の内部へ。そこには、まるで大昔の拷問危惧のような雰
囲気を持って、モールドがその装甲を大きく開き、着装者を待ち受けている。
 
 手際よく、服を脱ぎ捨て、そして――


>142>144>150
 数分後。
 混乱の極みに達していた町中を、黒い鎧を纏った人影が駆け抜けている。その手には、
マシンガンとチェーンソウを組み合わせたような奇妙な機械。
 
 タクティカルモールドに身を包んだレイオットは、それでも常人の走りよりも速い。
 戦場へと再びその姿を現した彼は、未だ無傷でいるらしい醜女を視界に認めると、小さくこぼす。。
 
「……やれやれ。間に合ったか」
 
 銃を引き抜き、複数の剣を握りしめた女にポイント。

「――さて。パーティーはここまでだ。そろそろお引き取り願おうか?」
 
 マスクの中でにやりと笑い、皮肉げな口調で叫んでいた。
157吾妻玲二 ◆REIJI2xI :02/03/16 02:14
>138 コルボ
奴がクナイの投擲体制に入るのを見て投擲よりも先に回避に移った。
その為左手によるクナイは足元の床と、すぐ横の柱に連続して刺さり
乾いた音をたてる。

しかし本命は次の二本だった!

前の二本が行動範囲を制限した処に飛来する必殺の攻撃!!
一本をクリスリーブナイフでかろうじて撃墜する、が……。

残りの1本が右肩に突き刺さった!!

【場所、住居二階】
>151 対男前&二重人格シスター

唐突に後ろの方から爆炎が吹き上がる。
「――――なんですカ?」
血を防護膜に変えて爆風を受け流す。
無傷ではあったがさっき補給した血液一人分を失った。
「この際デスから――――死体でも構いませんネ」
あちらこちらに散らばる死体のうち、損傷の少ないものを探し当て、
血液を補給。今ある分を含めて22人分。

「さあ――――遊びもここまでデス」
血液を集め、なぜかアフロヘアで筋肉質の体を持った男を形どる。
血の拳を握り、先ほど手榴弾が投擲されたと思しき地点に向けて瓦礫を放り投げる。
約10Mの高さからの瓦礫爆撃――――。
>136>141
傭兵部隊が慌ただしい動きを見せ始める。
彼を包囲する算段であるらしい。
吹き飛んだセラスも、砲塔の先をこちらに向けながら、
厳しい眼差しで睨みつけてくる。
 
「――――あ、あなたは!! な、なにがしたいんデスか!?」 
「余興ですよ。貴方のマスターとの血塗られた再会の前の、
ちょっとした―――ね」
事も無げに”魔術師”は言って、傭兵とセラスに向けて手をかざす。
 
「とは言え、そろそろ飽きました。貴方方には、私の人造矯人共の、
餌となって頂きましょうか」
 
例の如く、手の甲の五芒星が妖しく輝く。
「ざざす・ざざす・なさたなだ・ざざす」
およそこの世の物とも思えない、出鱈目な音階が、”魔術師”の
唇から紡がれる。それと同時に、”魔術師”の足元の影が
薄く拡散していく。そこから、次々と現れ出ずる人型。
人間の顔に当たる部分に、真赤な裂け目と、その中に並ぶ鋭い牙を持つ、
ただそれだけの、人の形をした漆黒の塊。
 
「存分に食らうといい、影鬼(シャーテン・コホルト)よ」
>149
・・・足に軽い痛みを覚える。
どうやら人間(リント)の作りだした武器――-確か、銃といったか。
それが命中したらしい。

だが、衝撃であるのならばギイガにとっては大きな問題では無い。
少しもダメージを受けた素振りを見せず、マッテヤへと向き直り跳躍。
巨体に似合わぬ身軽さで両足を揃えた蹴りを放つ!!
>159
追記。影鬼の総数、およそ五十匹。
162スミレ ◆SUMIRE5o :02/03/16 02:19
>145 水祭り スミレVSアーカード
 
 それは油断。
 水中に引き摺りこんだことで銃撃は封じたと思っていた。
 相殺する間もなく弾丸が殺到する。
 反射的に避けようとするが、一発が左腕を掠り、
 それだけで腕が動かなくなった。
 さらに数発が身体を掠る。

「なによ、これ……」
 すさまじい痛みと脱力感。
 私に効くという事は――ただの弾丸ではないということか。

 傷を押さえる私にさらにアーカードが接近する。
 そしてそれはまったく正しい。私には接近戦の能力はほとんどが無い。
 その前進を止めるために私はイメージする。
 
 電撃の乱舞。
 空想具現化だからこそ可能な本来有り得ない攻撃。
 イメージが―――弾ける。そして、

 電光の蛇(クナワチ)がアーカードの全身に絡みついた。
163銃使徒シモン(M):02/03/16 02:21
>133 
青の魔王vsハリー、使徒シモン 
 
「嬉しいなぁ、あなたも僕を愉しませてくれるの?」
 
少年はそう言い、無造作に、こちらに投げてくるのは、 
 
「手榴弾か」 
 
見ると、少年は軽機関銃を投げ捨て、青年に対して 
大型のナイフを抜きはなっている。 
 
シモンは、手榴弾のレバー側を撃ち、軌道を人のいない方向に逸らす。 
1発、2発、3発・・・ 
水面をはねるように大きく軌道をそれた手榴弾は、上空で爆発。 
致死性の破片は粉々に砕け、見当違いの方向に降り注いだ。 
 
「こんなものかね」 
 
164ギアッチョ(M):02/03/16 02:22
水祭り (VSナルバレック)
>150
投げられた黒い剣は明後日の方向に飛んでいった。
 
「おめえはよォー、どこ狙ってやがるんだーっ!?
 くらいやがれッ!!」
 
そしてスタンドパワーで強化された腕を振り下ろす! ・・・だが・・・?
 
「う・・・動けねえっ―――!?」
 
ギアッチョの腕はピタリと静止した。
最初にナルバレックが放った指弾が止まったように。
 
・・・魔術の知識など全く無いギアッチョが
自らの影に突き刺さった黒鍵に気付くはずもなかった。
165コルボ(M):02/03/16 02:23
>157 玲二
 
 本命のうち、一本が当たった。
 知らずに、ニィ、と笑みが漏れる。
 
 脇腹の激痛を堪えながら、精一杯厭らしい笑みを浮かべながら言ってやる。
 
「そいつは特別でな。ヴジャド特製の毒がたっぷりと塗ってある」
「即効性の毒だ。ほら、効いてきただろ・・・?」
 
 人間の身体に不調を起こさせるのは、外的要因だけじゃあない。
 精神が肉体を支配する以上、精神が負ければ、肉体も負ける。
 つまりは、そういうことだ。
 
「安心しな、すぐ楽にしてやるよ」
 
 警戒は怠らず、短剣を構えながらゆっくりと近付いていく。
 
 
【場所:住居二階】
166アセルス ◆AseLLUSs :02/03/16 02:26
>137>147
アセルス(&麻宮アテナ)VS葛葉キョウジ
 
アテナへの魅了は効いているようだ。
この状況にもかかわらず、彼女は私に警戒心を抱いていない。
・・・ますます気に入った。彼女の血を吸うのが楽しみだ。
だから・・・
 
私は、アテナが巻き添えにならないように立ち位置を変え、
二体の魔獣を迎え撃った。
 
「ふん、こんな人だかりの中で魔物を使うとは!
事情を知らない人間が見たらどっちが化物なのだろうな!?」
 
片方が、私に向かって突進してくる。
私はそれをマタドールの如くひらり、と避ける。
が、そこに出来た隙を狙って、もう片方が私の足に噛み付こうとしてきた。
私はとっさに幻魔を鞘ごと抜き、噛み付かれるその瞬間にその口と私の足の間に差し入れた。
・・・何とか食いちぎられはしなかったが、牙が僅かに足に刺さった。
だが私にとってはかすり傷も同然。
 
私はそのまま鞘でそいつを無理矢理引き剥がし、すぐさま刀身を抜き放って今一度突進してきた
最初の魔獣に向かって剣を横に一閃した!


>152 水祭り スミレ&メレム&横島VSアーカード
  
やはり、あの男は仲間を見捨てる事が出来なかったか…。
予想通りだった…もし非情に徹する事が可能ならあるいは…。
   
まあ良い、スミレも援護に向かうかな・・・って、なんだあいつは?
   
何を考えているのか、スミレをア―カードの闘争に人間がまた入り込んでいる。
しかも、正真証明だだの人間だ、波紋を使っている様子も無い。
     
害になるとも思えないが一応撃退するか・・・。
   
『神の翼』で運河から拾い上げ、話しかける。
  
――ひとつ聞きたい、一体何者だ?何がしたい?――
  
本気で意図が読めない行動だったのだ。
168由美江 ◆YumiecgU :02/03/16 02:30
>158 ハインケル&由美江VSシャルデン

「あ、局長。ちょっと事態が悪化しててね。やなんだけどさ、アレの投入準備
しておいてくれる。孤児院で子供と遊んでる〜?似合わないことやめさせて、
今すぐヴェネツィアに投入しろ。じゃあな」

由美江は携帯電話を切るとカソックの中に手を突っ込む。

「こんなの使いたくはないけど、ま、仕方ないわ」

由美江は、瓦礫を飛ばしている奴がいるとおぼしき場所に焼夷手榴弾を投げ
込み、続いて発煙弾を放る。

「煙に紛れて奴の近くまで近付くしかないわねえ。瓦礫は、ま、ハインケルなら
何とかするでしょ」

能天気に言い放つと由美江は発煙弾の爆発に備えた。
>159,160
「う、わ・・・・・・」

男の周りに何か、形容し難いモノが出てきた。その数はざっと50〜60体。
そいつ等の現れた地点にちょうど展開させたチームが一つだけ居た。運が悪かったとしか言えない。
3人で1チームのあいつらは、玉と血をばら撒きながらやつらの食事になった。
気が付けば、こちらにも奴等が来てる。

「糞ッ、クソ!!糞っ、クソッ!!冗談じゃねぇや、モーーーッあーーーっもーーーーっ
 畜生め!金貰っちまったもんなァ!!やっぱなぁ、やるっきゃねぇよなぁっ!!!」

迫ってくる化物に向かってマシンガンを乱射しつつ後退する、出来るだけやつ等を引き付けるように。
奴等がちょうど良く集まったところで、肩に下げてたシュツルムファウストを発射した。
爆音と共に化物が吹っ飛ぶ。
>160 
御神苗、使徒マッテヤvsメ・ギィガ・ギ 
 
 
どうやら標的はこちらに絞られたらしい。 
その弾性の皮膚には銃の衝撃も吸収されるらしい。 
だが、 
 
「1発ならそうでも、2発目からはどうかなぁ!」 
 
その巨体からは想像できない跳躍をする怪物に向かい、 
マッテヤは、脚の間、イカならば烏口のある辺りに 
2発、3発、あきれるほどの正確さで銃撃を放つ。 
 
「的がこっちに向かってくるなんて、楽なもんっスね」 
171霧間 凪 ◆NAgIVP.M :02/03/16 02:34
>150>164


――――男の方の動きが止まった。
 
 
どうやら、女が「何か」をしたらしい。
それが何であるかまでは、残念ながらオレにはわからない。
だが、それが好機であることに変わりはない。
女に向かって突っ込んでいき――
 
 
 
……ふっ、と、掌中の拳銃を投げた。
 
 
 
無論、そのまま行けば顔――それも眉間に当たる。
視界を確保したければ、それを払うしかない。
 
 
――ろくに扱えない銃なら、撹乱に使ったほうがマシだ。
 
 
身を屈め、火が焼き尽くすような閃光の一撃。
電磁ロッドがまっすぐに、女の腹目掛け空を裂く。
 
 
 
(>156には気づかなかった)
172麻宮アテナ ◆FAIRySzU :02/03/16 02:36
>147>166
アセルス(&アテナ)vs葛葉キョウジ

>私は、アテナが巻き添えにならないように立ち位置を変え、
>二体の魔獣を迎え撃った。
 
 突然目の前で始まった戦闘、獣を操る男と
この女の人、。ほんの5分前まで私を包んでいた
のんきな日常が吹き飛びました。

 女の人に加勢しようか、とも思いましたが、
今抱えている人を放り出すことも出来ません。
私は、本当に、どうしていいかわからなかったのです。
とにかく、今抱えている人を守らないと…!
 私は、闖入者を感知すべく、あたりに
気を配りました。
173横島忠夫 ◆YDaTadao :02/03/16 02:36
>167 水祭り スミレ&メレム&横島VSアーカード ?

 いいっ! 
  
 スミレさんの元へ向かっていたはずが、何やら鳥みたいなのに捕まった。 
 こ、こんなんばっかりやぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ! 
 人が真面目にやってんのに、周りがそれを許してくれへん! 
 
 泣き言はさらりと無視される。
 水の中から持ち上げられると、俺は鳥に吊された。 
 久方ぶりの空気が、重い霧と湿った風を以て俺の肌を冷やす。
 そんな中、何となく見えた運河は事ある毎に光が迸り、 
 想像を超えた戦いが繰り広げられているようだった。 
 
 スミレさん、本当に無事なのか? 

 と、そこへ、頭に直接響くような声が。 
 これは・・・テレパス? 
 
 ――ひとつ聞きたい、一体何者だ? 何がしたい?――  
 
 サイキックエネルギーを通じて聞こえた声は、俺にそんなことを聞いてきた。 
 
「決まってるだろ、スミレさんを助けに来たんだよっ!」 
 
 訳もわからず、俺は思ったとおりに答える。 
 絶え間なく暴れ、鳥の拘束から逃れようとしつつ。
174アーカード ◆ARCARDr. :02/03/16 02:36
>162 水祭り スミレVSアーカード
 
 銃弾は充分な効果を上げた。
 だが、二発目を撃つ事は最早かなうまい。
 躊躇うことなく銃を手放し、今度は腕を掴んで格闘戦に持ち込もうとした瞬間……。
 
 全身を余すことなく電撃が舐め回した。
 水中でありながらそれは指向性を持ってアーカードのみを狙っている。
 なんとデタラメな事だろう、それは。
 
 その苦痛に体を灼かれ、水が沸騰して泡を立てる。
 
 だが、それでもアーカードは笑いながら前に進む。
 その姿と相まって、まるでマゾヒストのような印象を与える。
 そして、その手がスミレの腕を捉えた……。
175吾妻玲二 ◆REIJI2xI :02/03/16 02:38
>165 コルボ
クナイが刺さった右肩に激痛が走ったのは一瞬の事だった。

「な……?」

右肩が痺れはじめる、
マズイ……。

毒が回りきる前に奴をなんとかしないと、と慌ててマテバで奴に発砲する!
が、すでに右手はその反動に耐え切れず、銃は床に音をたてて転がった。
 
無謀であれ、左手のクリスリーブのみで反撃する他は無い。
時間がたてばたつほど、毒は全身へと回るだろう……。
 
「うおおお!!」

身を沈めて突進しつつ、奴に向かって左手のクリスリーブを突き出す!!

176青の魔王 ◆kEnRaN.Y :02/03/16 02:39
>154 ハリー
僕は、古ぼけたレイピアとマンゴーシュを手に取ったハリーに向かって走り寄ると、
右手首を狙ってナイフを走らせる。

だが、それはフェイントだ。
ハリーに反応される直前でナイフを引っ込め回し蹴りを放ち
踵をそのどてっ腹に叩き込み、その体を骨董屋の壁に叩きつけると、
僕はそのまま素早くハリーに近付き、その懐を切り裂いた。

神父服は見事に切り裂かれ、しまってあったモーゼルが懐から滑り落ちる。
僕はそれを空中でキャッチすると、

>163
手榴弾を何事も無かったように処理したシモンに向けて、
幾度となく引き金を絞った。
>159 &ジョナサン・ジョースターvs機械仕掛けの魔術師  
 
完全に不意打ちだった。眼前に駆け寄る無数の鬼。
婦警は、迷わず引き金を引いた。次瞬、銃口が火を噴き。数匹の鬼が弾け飛ぶ。 
 
だが、まだ回りには無数の鬼、鬼、鬼。 
 
「うわ、うわ、うわ……!?」 
 
俊敏に近い動きで、数十の鬼が遅いかかる。 
 
「――――お嬢さん!!」 
 
同時に、空から降ってきた青年が、婦警に駆け寄る。 
もの凄い勢いで鬼を蹴散らし、闘牛の如く近付く様は、彼の優しさが見えた。 
だが―――― 
 
「あ……」 
 
婦警は、川沿いのギリギリに立っていた。そして、それが婦警の生死を決めた。 
数匹の鬼に、羽交い締めにされ、川に投げ捨てられたのだ。 
宙を跳ぶ婦警。同時に、青年も走り寄る。 
 
青年はバッ、と手を突き出し婦警を掴もうとするが……。 
次瞬、水飛沫が青年の顔を叩いた。 
 
――――瞬時に、婦警は灰と化した。 
 
(マ、マスター……) 
  
セラス・ヴィクトリア→死亡 
>164
(拘束成功)
 
「無様ね」
 
男に大量の黒鍵を突き刺す。
まるでハリネズミのような姿に男はなる。
 
「じゃあね、まあ、あまり苦しまない死に方なのが残念だけど……」
 
火葬式典を発動。
爆破。
身動きの取れない状態ではどうしょうもあるまい。
 
>171
「ちっ……」
 
このタイミングではどの道、回避は不能だ。
そのまま、構わず前に出る。
額に銃が直撃する。
額が割れ、血が流れ出る。
 
だから、どうした?
私は勝つため、殺すためなら、自分の痛みなぞどうでもいい。
寧ろ、このような痛みは殺戮へのスパイスとなる!
 
そのまま、金のナイフ―パトリコームを抜き、女のロッドを持つ手首に向かって、
カウンターでナイフを振る。
 
私の額の傷と手首じゃつりあわないわね、ククク……
>170
「グ・・・ウゥォォォォッ!?」

予想外。正に予想外という他に無いだろう。
彼ら、グロンギ族は生まれついての異形では無い。
それ故に彼らは異形になって初めて生まれる弱点という物を知ることが無かったのだ。
血を流し、痛みを感じながら呟く。

「ボソギダブバスバゴザバ(殺したくなる顔だな)・・・」

マッテヤを凝視して、口から爆発性の体液を吹きかける。
空気以外の物に触れれば爆発する、人を殺す為だけに特化したギイガの能力だ!!
>158>168 水祭り ハインケル&由美江VSシャルデン
 
何処だ……何処にいる?
ハインケルは、全神経を集中して敵の居場所を掴もうとする。
 
と、空中で手榴弾の爆発音がした。
何事かは分からないが、いる方向だけは掴めた。
すぐさまそちらの方角へカンプピストルの銃口を向けて引き金を引いた。
 
「Amen!」
 
対戦車榴弾が、弧を描いて敵のいると思しき方向へと飛んでいく。
181コルボ(M):02/03/16 02:49
>175 玲二
 
 自棄になったか、ヤツは雄叫びをあげて突進してくる。
 一応は身を沈め、左手のナイフを隠しながらだが・・・惜しむらくは既にスピードがない。
 
 さしたる苦労もなく、その一撃を躱す。
 躱しざま、左手首を短剣で斬る。
 さほど深くないが、確実にその機能を奪う一撃。
 
 そして、勢い余ってたたらを踏む、ヤツの左の肩口に苦無をもう一本叩き込む。
 無論、たっぷりと毒の塗ったのを、だ。
 
「コレで二本・・・そろそろ循環器系にもクるかな」
 
 さらに、追い打ちをかけるように言葉を投げかける。
 さぁ、屈服しろ。
>177
「!? 嬢ちゃん!!」

大切な戦力だったセラスが死んだ事により、敵はますますこちらに集中してきた。

「なめんなってんだ化け物どもがっ!!」

部隊を一箇所に集めて予備のマガジンも含めて銃弾を全部打ち込んだ。

「終わりにしようやっ!!」

装備してた手榴弾を集めて、10個近く敵に投げつける。あちらこちらで爆発が起きた。
とりあえず鬼の掃討が終わる。

「・・・・やべぇな、あとはベレッタしかねぇぞ・・・・・。」

おそるおそる長髪の男の方を向く。
>166 >172 vsアセルス …&麻宮アテナ ベネツィアでの一幕
 
『ギャァウッッ!!』
 
放たれる斬撃。なんとか剣の軌道から逃れようとはするが、
流石に急に身を翻すことは出来ず、完全に回避することは敵わなかった。
切り裂かれた獣の脇腹から鮮血がボタボタと流れ出し、苦悶の声を上げる。
 
だが、仮にも高位の魔獣。これしきではまだくたばるつもりは無い様だ。一旦、間合いを取り、唸る。
 
「どっちが化け物か?・・・・フン、さぁな・・・・。
だが・・・・少なくともチャームなんてセコイ真似はするつもりは無いねっ!!」
 
その間に、こちらの詠唱は既に終わっている!
 
 
  「喰らえ!マハ・ラギオンッ!!」
 
 
狭い路地の中に、全てを焼き尽くそうとする極大の炎が溢れ返った!!
>176 対青の魔王
 
男がナイフを走らせる。
狙いは手首か!?
 
だが私が私が反応する前にナイフを止める。
・・・フェイントか!?
 
その隙を突かれ男の足が腹に入り吹き飛ぶ。
 
「・・・がはっ!」
 
瞬間、息が全部絞り出されるような感覚。
 
男はその勢いのまま私に近づきナイフを閃かせる。
身を捩り傷を負うのは避けたが服が切り裂かれモーゼルが空を舞う。
 
男はそれを取ると向こう側にいる男に乱射する。
 
私は倒れたまま男の足を剣で払う。
そして勢いをつけて起きあがり、続けて数回剣で突いた。
185スミレ ◆SUMIRE5o :02/03/16 02:56
>174 スミレ(&横島?)vsアーカード
 
 腕が掴まれる。
 電撃が私にまで伝播する。
 マズい、マズい、マズい、マズい、マズい。
 
 電撃が私の細胞を焼いていく。
 このままでは致命傷になりかねない。
 
 だが私の力ではアーカードを振りほどけない。
 そしてこの状態で使える空想具現化がアーカードに効くとも思えない。
 ならば――手はひとつしかない。
 
「ァァァアアアアアア!」
 私は右腕を振り上げて、
 
 ザンッ!
 
 自身の左肩に振り下ろす。
 肉を割く感触。
 そして掴まれていた左腕は私の身体から脱落し、
 
「!?」
 彼の手の中で泡となって消えた
 少なくとも彼にはそう見えただろう。
 
 ただ一瞬の驚愕。
 その刹那で私は彼から身を離し、必殺のイメージを現出する。
 
 極低温。
 破れぬ頚木。
 不死王の眠る氷の棺。
>180 メガネーズ

放り投げた瓦礫が火の玉に変わる。どうやら、手榴弾に命中したらしい。
その時、何かがこちらに向かって飛んでくる音を聞いた。
「――――なかなか反応が早いですネ!」
後ろに飛びのきつつ、マッチョアフロ型の血を盾にする。
BOMBBBBBBBBBBB!!
爆発音とともに、シャルデンの体は後ろに飛ばされる。
「くっ…………!」とっさに残った血をロープにして建物に引っ掛ける。
そして、ロープからクッション型に変形させ、衝撃を緩和。
ダメージを最小限に食い止めたものの集めた血は辺りを赤く染め抜いた。
「こうなると――――厳しいデスね」
近くの民家らしき建物に入り、姿を隠す。
まだ、彼女たちにこちらの居場所を知る術はない――――!
>173 水祭り スミレ&メレム&横島VSアーカード ?
  
……いまなんて言ったこいつ?
  
正気か? あそこが見えないのか? 人間がなにか出来ると思うのか?
それ以前に何故スミレを知っている? 
   
解らない事だらけだ。
  
強制的に念話で記憶を読み取る、そしてやっと理解した。
コイツは単純にスミレの味方だ、人間だとか死徒だとか意識すらしてない。
  
――いいよ、スミレを助けたいなら協力しよう――
  
思わず本音が漏れる、コイツのあまりの警戒心の無さに吊られたようだ。
  
――よし、逝ってこい♪――
  
そのまま、もう一度運河に投げ込むと同時に、再び『神の蛇』を呼び出し
横島の援護に付ける。
   
――これからそいつは君の思いどうりに動くよ、 
         スミレを助けるって言葉本気かどかみせてね――
  
まったく邪気の無い声の調子で呼びかける。
  
――頑張ってね♪――
>178 VSナルバレック

「……まったく。聞いてねえんだもんなあ……」
 
 嘆息する。だが、そんなことをしている場合ではない。
 リボルバー拳銃本体の直撃を避けることもなく、女はそのまま前進。
 
 金色輝くナイフを抜き出し、少女へと肉薄する。
 その表情には、あからさまな喜びが浮かんでいる――――
 
「ち――少しは大人しくしろってんだ!」
 
 叫んで、そのままかけだした。同時に、スタッフ操作。呪文書式選択。
 操桿を引き、濁った音と共に無音詠唱。

 両手でスタッフを構え――――

「――イグジストッ!」
 
 撃発音声。魔法発動。女の真横に、不可視の力場が発生。そこを基点として衝撃波が発現する。
 <インパクト>――文字通り、襲撃の魔法である。
 意図的に威力を落とされた衝撃波は、肉薄する2人に対し、一斉に襲いかかる。 
 
189銃使徒シモン(M):02/03/16 03:03
>176 
青の魔王vsハリー、銃使徒シモン 
 
 
青年は、骨董品店から古いレイピアとマンゴーシュを 
持ち出し、応戦している。 
フェンシングの心得があるのか。 
 
「頼もしいことだな」 
 
彼と対峙する少年に向かい、更に援護射撃を加えようとしたそのとき。 
青年の僧衣は切り裂かれ、懐のモーゼルがこぼれ出す。 
それを手にした少年が、こちらに向かい、何度ともなく 
トリガーを引く。 
 
「装弾数ではこちらが不利と見たか?」 
 
こちらも銃撃で打ち落とす。 
薬室には残弾数1。 
だが左手にはすでに弾倉が握られている。 
空になった弾倉を落とす。 
トリガーを絞る。 
最期の弾が発射される瞬間、リロード。 
スライドが下がり、戻る。 
すでに薬室には新しい弾丸が装填されている。 
 
「我々銃使徒をなめるな」 
 
残りの弾も、次々にと撃ち落とされていった。 
190由美江 ◆YumiecgU :02/03/16 03:05
「静かになったわね」
 
由美江は物陰から様子をうかがう。どうにも今の敵を相手にするのは
分が悪い。

「逃げるかな」

由美江は呟くと、周囲に視線を走らせた。
191ギアッチョ(M):02/03/16 03:05
水祭り (VSナルバレック)
>178
「うごぉぉぉぉーッ!」
次々と黒鍵が突き刺さる。
氷の鎧に包まれている、ギアッチョにはギリギリで致命傷ではないが―――
発動した火葬式典によって、彼は鎧の中の肉体を粉々にされた。
 
ほんの一瞬、赤い氷の鎧が立っていたが、
次の瞬間には、大量の水になって流れていった・・・
 
(本体名―――――ギアッチョ
 スタンド名―――『ホワイト・アルバム』 死亡)
192吾妻玲二 ◆REIJI2xI :02/03/16 03:07
>181 コルボ
又、激痛が走る!が、痛みはすぐに消えていく……。
これがいけない……。
もはや意識すら朦朧としている。
 
自分の体の表面を流れる血の感覚さえも無くなってゆく。
 
それでも、俺は……!
俺はこんなところで……!
 
負けるわけにはいかないと奴を睨み返し、ナイフを振るう。
 
しかしそのスピードはもはやどうあがいても奴に及ぶものでは無かった。
最後の力を振り絞り、奴の方へと体当たりをかける!!
 
自らの血にぬれて滑る手でクリスリーブナイフを奴に突き立てる!!
その刃がどこまで通ったのか……?

ギリギリと歯噛みするその力さえも……。
呼吸をする力さえも……。
もはやほとんど残されてはいない……。
 
それでも奴に突きつけたナイフを持つ手に……。
奴の首を掻き毟る片手に……。
力を注ぎつづける。
 
「オ レ ハ 、 シ ヌ ワ ケ ニ ハ ・ ・ ・ ・」

【場所、住居二階】
>153>169>177
VSベルナドット部隊&ジョナサン・ジョースター
 
(影鬼側)
人肉にこの上も無く飢えた影鬼達は、瞬く間にワイルドギースの
一チームをその腹の中に納める。
だが、ベルナドットの巧妙な誘導によって、
十体程度の影鬼が爆音とともに肉塊と化した。
だが、既にベルナドットは背後に敵の侵入を許していた。
生暖かく、血生臭い息が、彼の肩に掛かる。
(影鬼総数、残り三十体)
 
(”魔術師”側)
影鬼を召喚直後、上空から「人が降ってきた」。
精悍な顔つきをした、黒いチョッキの田舎風な男。
およそこのヴェネツィアには似つかわしくない様相だ。
かなりの高度から叩き付けられたにも拘らず、男は無傷で立ち上がる。
彼はセラスを庇うかのように、”魔術師”の前に立ちふさがった。
「女性を庇う……殊勝な心がけです。――ですが、遅かったようですね」
男は慌てたように振り向いた。そこには、影鬼たちに揉まれ、
川沿いへと追い込まれていくセラスの姿。
慌てて影鬼たちを蹴散らしつつ、死に瀕した彼女を助けるべく迫る
男。だが、やはり、遅すぎた。
 
彼の目の前で、灰になるセラス。
 

あなたが、あのセラス・ヴィクトリアとどういった関係かは知りませんが―
何も、出来ませんでしたな、貴方は」
 
言って、手の甲をかざす。
「しかし、安心していいですよ。直ぐに後を追わせてあげます」
”ベルゼバブの剣”――単分子ワイヤーの攻勢が、男を取り囲むように
迫る。
 
>182
(影鬼、全滅。とりあえずベルナドットには気付かず)
194アセルス ◆AseLLUSs :02/03/16 03:17
>172>183
アセルス(&麻宮アテナ)VS葛葉キョウジ
 
私の剣が魔獣の脇腹を切り裂く。
だが流石に、その程度では殺すには至らなかったようだ。
 
ならば、次はその胴を真っ二つにするまで。
そう思い、剣を構えなおした・・・その刹那。
 
『喰らえ!マハ・ラギオンッ!!』
 
男の声とともに、路地裏を灼熱の炎が満ち満ちる。
どうやら魔獣の攻撃は陽動のようだった。
 
「くッ!」
 
直撃を食らうまいと、路地の外へ逃げ出そうとしたそのとき
視界に、少女をかけたアテナの姿が見えた。
 
・・・このままでは巻き添えになるっ!!
 
「アテナっ!!」
 
叫び、私はアテナを表のほうへと突き飛ばした。
瞬間、視界が真っ白に染まり、体中に激痛が走る。
 
「ああああああ・・・っ!!」
 
服がぼろぼろになり、全身に大火傷を負ってしまった。
だが・・・アテナは無事のようだった。
 
「はぁ、はぁ・・・ふ、ふふふ・・・せこい真似、か。
・・・私は、自分が気に入って魅了したものを見捨てるほど、外道ではないっ!
―――さぁ、続けようか召喚士よ」
 
そう言って再び剣を構え―――一気に間合いを詰め、男に斬りかかった!
195御神苗優 ◆OMinaeIs :02/03/16 03:17
>179 メ・ギィカ・ギ
突然の乱入者に、ヤツの注意が一時、それた。
俺はすかさず奴の足を狩る。渾身の力をこめたドラゴンスクリュー。
打撃が駄目なら、絡め技で仕留めてやるぜ、この烏賊野郎!! 
 
「烏賊パスタの材料になりやがれ!!」 
月も見えぬ深夜。レオンは市街地を歩く。ひたすら歩く。 
 
カーニバルは絶好調の盛り上がりを見せ、みな好きなように踊っている。 
各所で、色々ともめ事が起こっているみたいだが、 
ヒートアップした祭り人を止めることはできない。 
 
レオンは、その人混みを突き進む。 
 
そして―――― 
 
(ナルバレックはどこだ……) 
 
いい加減、歩き疲れてきたが、歩を止めることはできない。 
レオンは、帰りたい気持ちを抑えて、必死で歩いた。
>179 
御神苗、使徒マッテヤvsメ・ギィガ・ギ 
 
 
「ボソギダブバスバゴザバ・・・」 
 
怪物は、名状しがたい呟きを発し、 
その口から体液を吐く。 
 
「うおっと、汚ねぇ」 
 
くるり、と身を翻して発射された体液をかわす。 
その後ろ、先程の東洋人の少年が、怪物に向かってくるのが見えた。 
 
「んじゃ、そろそろフィナーレっスね」 
 
体液を吐きだしたその口に向かい、マッテヤは銃口を向けた。 
198霧間 凪 ◆NAgIVP.M :02/03/16 03:22
>178>188>191 vsナルバレック
 
 
「――――――!」
 
 
まさか――こいつ、銃を避けないなんて。
割れた額から流れる血で化粧をした姿は――
 
 
 
――――――――ぞくりとするほど、禍禍しく、美しい。
 
 
 

ナイフがオレの手首めがけて振るわれる。
しかし――気づいた。
このナイフ、金か……。
通電性の高い金ならば、電撃が伝わる。
かすかに手首を返し、刃にロッドを当てようとする。
これで、腕を封じられるはず――
 
 
>188
――――――そこに、爆発。
 
 
何が起こったのか、さっぱり分からない
――のは、空中で終わった。
黒い鎧、モールド……おそらく、さきほどの戦術魔法士。
 
助けてくれたつもりなんだろうが……
 
 
「……余計なお世話だッ……」
 
 
オレは瓦礫の中に突っ込んだ。
199コルボ(M):02/03/16 03:24
>192 玲二
 
 もはや、闘う力も残っていまい。
 しかし、それでもヤツは向かってくる。
 
(こいつにも、あるんだろうな・・・守りたいものが)
 
 だが。
 俺とて、死ねない。
 
 一瞬の隙をつき、ナイフをジャケットの脇に挟み込んで、無力化。
 必死に伸ばしてくる手を振りほどく。
 
 そして、一片の躊躇もなく、首を掻き切った。
 鋭い刃は、頸骨の半ばまで切り裂き、そこで止まった。
 
 
【場所:住居二階】
200青の魔王 ◆kEnRaN.Y :02/03/16 03:28
>184 ハリー
ハリーの突きは、人という領域が出せる限界をはるかに突破したスピードだった。
咄嗟に飛び退ったが、流石にこれはかわしきれない。
僕はハリーの繰り出すレイピアに脇腹を貫かれ、鮮血を撒き散らした。

とりあえず傷は無視して、空になったモーゼルをハリーの顔に投げつける。
それをかわす為にハリーが怯んだその一瞬の隙をついて、
僕は逃げる人込みの方へ駆け出した。

>189
やれやれ、流石にサブマシンガンの弾を全て払っただけのことはある。
先ほど撃ったモーゼルの弾も、見事な銃捌きによって落とされてしまった。
まぁ、元々期待はしていなかったから、別にいいんだけど。
 
僕は逃げる人込みを掻き分けながら、振り向きざまに手榴弾を手に取ると、
シモンとハリーに向けて大量にそれをばら撒いた。
手榴弾は次々と爆発を起こし、あたりに二回目の絶叫が木霊する。

僕は心地いい絶叫を背に、大通りの反対側…先程爆発音が聞こえた方へと駆け出した。
>177 >193
VS機械仕掛けの魔術師

水に放り投げられる婦警。話に寄ると、彼女は吸血鬼だったはず。
だとしたら水流には耐えられない。
鬼を、波紋を纏った拳で片っ端から薙ぎ払いながら、前へと進む。
いそいでその場に駆けつけ、手を伸ばす。
 
「―――――――ッ!」
一歩遅かった。返って来たのは水しぶきだけ。
婦警が水に沈み――――――灰になった。
 
「お嬢さん――――――」
ぼくは、空っぽの自分の拳を見つめると、強く握りしめる。
血が出るんじゃあないか、と思うほどに強く。
そして、長髪の男の方に向き直った。
自分の表情が激しい怒りに覆われているのがわかる。
 
男はぼくの怒りなど意に介さないように、非情な笑みを浮かべていた。

「あなたが、あのセラス・ヴィクトリアとどういった関係かは知りませんが―
何も、出来ませんでしたな、貴方は」
 
その言葉に、ぼくの中の何かが切れた。
咆哮。そう言うにふさわしい叫びが、ぼくの喉から漏れる。
 
男がまた何か言うが、ぼくの耳には入って来ない。
極細の糸がぼくを裂くべく迫るが、波紋を纏った拳で弾き飛ばす。
完全にはガード仕切れず、頬が、肩が、腕が裂け、血飛沫が飛び散る。
 
しかし、ぼくの怒りは痛みを感じさせない程になっていた。
「おおおおおおおおお波紋疾走(オーバードライブ)ッ!」
渾身の波紋を、拳から叩き込む。
まともに受ければ、普通の人間でも気絶させられる程の力を籠めて。
 
>195 >197
「!?」

目先の目標に拘るあまり、御神苗の存在を忘れていた。
遊戯(ゲゲル)における失敗。それは痛みとなって降りかかる。

「ボソギデジャス・・・ボソギデジャス(殺してやる・・・殺してやる)!!」

激昂。
それは冷静に戦いに望む戦士にとっては致命的な感情の動き。

「グゥオォォォァァァァァッ!!!」

咆哮と共に『墨』を辺り構わず撒き散らす。
自分の体が異常に加熱している事も気付かずに――――。
203アンデルセン神父(M):02/03/16 03:30
ザシュ。

ヴェネツィア空港に飛来した小型ジェットから、ただ1人の乗客が
降り立った。

首から下げた木の十字架。黒の修道服。短く刈り揃えられた髪。
どこからみても神に仕えるもののいでたちであるのに、見るもの
に禍々しさを与えるのは、頬に走る傷ゆえか、顎を飾る無精髭の
ためか、それとも、異常な光を帯びた両の瞳ゆえか。

出迎えた車に乗り込むとき、彼の顔には確かに歓喜の表情が浮
かんでいた。彼を待ち受ける殺戮と闘争の予感ゆえに。
204アーカード ◆ARCARDr. :02/03/16 03:31
>185 水祭り スミレVSアーカード
 
 アーカードを、氷の棺が閉じこめんと水が凝結する。
 それは確かにアーカードを捕らえたかの様に見えた。
 いや、事実捕らえた。
 
 だが、それはあまりに頼りない拘束だった。
 すぐさま、棺が軋み、ひび割れ、それを繰り返して砕け散った。
 
 そして、水をかき分け、改めてスミレを拘束しようと腕を伸ばす。
 一気に頭を砕いて決めてやる。
205吾妻玲二 ◆REIJI2xI :02/03/16 03:35
>199 コルボ

もはや…… いや最初から痛みは感じない……。
あお向けに寝そべっている事すら知覚しては居なかった。
ただ…… ただ、自分にとって大切な人の事が頭のどこかに引っかかって……。
 
彼女を泣かせはしないだろうか……。
 
俺はそのことだけを気にしながら暗闇の中に落ちていった……。
 

  吾妻玲二、死亡……。

VS霧間凪&レイオット・スタインバーグ
 
>188 >198
突如、横殴りの衝撃。
私は吹き飛ばされる。



瓦礫の中から、立ち上がる。
……全身に打撲傷多数。
肋骨が4本ほど折れ、右肩がえぐれている。
 
……まあ、まだカスリ傷だ。
殺しのスパイスには少々、甘めといったところか。
 
女の方はよろよろと立ち上がっている。
たかだか、あの程度で……
 
まあ、いい。
とるに足らない存在は無視だ。
 
あの黒い鎧の男。
魔術師の類か。
先にあの男から始末する。
 
黒鍵を両手に2本ずつ作り出す。
そして、それらを全て連ねて投擲する。
4本の黒鍵はあたかも1本の大きな黒鍵となり、男に飛んでいく。
式典は火葬式典。
喰らうと只ですまない。
 
まあ、この程度は通じないだろうが。
だから、接近戦で刻む。
 
私は懐からルカによる福音書―折畳式チェーンソーを取り出し、
刃を引き出す。
 
心地よい駆動音と振動。
 
それをもって、黒鍵の後を追いかける。
黒鍵をいなしたところでこれで解体するだけだ。
>186>190 水祭り ハインケル&由美江VSシャルデン
 
……静かに、なった。
どうやら、敵も身を潜めて機を窺う気らしい。
 
そこで、ふと正気に返るハインケル。
辺りを見回し、改めてその酸鼻を極める惨状を認識した。
というか、これはイスカリオテの処理能力を大きく逸脱している。
 
「……帰ろうかな?」
 
せめて、アンデルセン神父が来ればなぁ、と考える。
……来てたりするのだが。
 
それはさておき、ハインケルは霧の中へと歩き出した。
>200  対青の魔王
 
私の突きを食らって男は脇腹から出血した。
さらに攻撃しようとした所に何かが投げつけられた。
 
反射的にかわす・・・私のモーゼルだ。
 
その隙に男は身を翻し逃走する。
 
「くっ・・・逃がしはしません!」
 
私は銃を拾い上げ男を追いかける。
 
そこに無数の爆発が起こった。
男が手榴弾をばらまいたのだ。
 
とっさに物陰に隠れる・・・轟音が響き瓦礫が舞う。
人々の悲鳴が再びこだまする。
 
爆発が収まる前に私は物陰から飛び出し走る。
男とは距離が開いたが私は追い続ける。
 
「神の名において必ずお前を煉獄に叩き落とします・・・」
 
そう呟きながら私は駆ける・・・男は一体何処に向かっている?
>202 >195 
御神苗、使徒マッテヤvsメ・ギィガ・ギ 
 
 
東洋人の少年が、怪物の足を取り、地面に叩き付ける。 
 
「東洋の神秘かぁ? ・・・まぁ、とっととくたばれ」 
 
未だ蠢く怪物の、体液をまき散らし続ける口腔に向かい、 
二度、三度トリガーを絞る。 
 
>207 レッツ!水辺で殺愛!!
 
この辺にはもう一般人は存在していなかった。
破壊に次ぐ破壊。殺戮に次ぐ殺戮。
「補給が効きまセンか………」
ふと、窓から外を伺うと、ハインケルがどこかに行こうとしている。
チャンスだ。ここは二階だが、構うことはない。
「――――もらいまシタよ!!」
窓を突き破り、ハインケルに肉薄し、残り少ない血液を針鼠状にして叩きつけた!!
211アンデルセン神父(M):02/03/16 03:50
アンデルセンは、ヴェネツィアの目抜き通りで車から降りた。
あたりに漂う血の匂い。眼鏡の奥のアンデルセンの目がすっと
細くなる。

血で舗装された無人の通りを、アンデルセンは足早に歩いていく。
靴から赤い飛沫が飛び、粘った音が立つ。その姿は、神の下僕と
いうよりは大鎌を担いだ死神のようだ。

「生きているうちに二人に合流する必要があるが……さて、あの
二人どこにいるのか」

アンデルセンは、同じ機関に属する二人の姿を求めて血臭漂う夜の
街を行く。
212由美江 ◆YumiecgU :02/03/16 03:53
「Bingo!!」

由美江は、ハインケルに襲い掛かる敵の姿を発見した。
脱兎のごとく駆け、最後に大跳躍して敵の背中に襲い掛かる。

聖別された特製の刀が、敵の背中を捉えようとした。
213御神苗優 ◆OMinaeIs :02/03/16 03:55
>202 メ・ギィカ・ギ、>209 銃使徒マッテヤ
銃を構えた長身黒髪の男―――20歳前後ぐらいか―――が、
烏賊野郎に向かって弾丸を撃ちこんだ。
そういえば、烏賊野郎、妙に加熱してやがる・・・・・・・
 
「!?」
 
ヤバい!!俺はすぐさま奴から離れると物陰に隠れる。
最悪、奴の周囲にクレーターできちまう!! 
  
>209 >213
「―――!!」

気付いた時にはもう遅かった。
『空気以外に触れれば爆発する』
この不変の法則は使い手自身にも牙を剥く。

御神苗も危険を察知して飛び退いたようだ。
ここで、彼は死ぬ。
人外の遊戯は、ここで終わる。
ギイガは大爆発を起こし、粉微塵に吹き飛んだ。

『白銀の殺戮者』メ・ギイガ・ギ 死亡
>212 萌えよ斬鉄剣

ハインケルは血のモルゲンステルンを打ち込まれ、すべての血液を吸い上げられた。
棘の一本一本に染み渡りより鮮烈な赤へと――――――――
 

 
その時、後ろからの気配が…!
「!!」存外に浅い。皮一枚を傷つけた、というくらいか?
「駄目デスよ――――躊躇しては」
今付けられた背中の傷口から迸る血が高圧によってギロチンの刃と化していた――――。
 

「さて、思ったよりやる方たちでしたね――――次はナルバレックさんですか」
死屍累々の惨状はそのままにシャルデンはゆっくりと歩き出した。 

>201
VSベルナドット部隊&ジョナサン・ジョースター
 
男が、咆哮を上げて突進を開始した。
それを阻むべく単分子ワイヤーが男に次々と迫るが、
彼はその悉くを、素手で弾き飛ばしていく。
全身を斬り裂かれ、それでも致命傷は避けたまま、
男は”魔術師”の眼前へと辿り付いた。
 
凄まじい勢いで、拳が突き出された。
当然のように、”アスモダイの盾”を展開する”魔術師”。
だが―――
 
”魔術師”の身体は、宙を舞っていた。
成す術もなく、建物の壁に叩き付けられる。
”アスモダイの盾”の衝撃緩和が無かったら、失神は
免れなかっただろう。
腹部を強打し、血反吐と胃液を吐き出しながら、
魔術師はゆっくりと立ち上がる。
あの”盾”を打ち破る事は、唯の物理現象では不可能に近い。
それを、やってのけた、あの男―――
 
「これは、前菜には少々重過ぎるようですね」
両手を掲げ、男は静かな口調でそう言った。
「では、これはどうですかな?  来たれ――――”ベリアルの矢”」
彼の最凶の玩具――電磁加速砲が、青白い閃光とともに
男を肉塊に変えるべく発射された。
>210 水祭り ハインケル&由美江VSシャルデン
 
――しまったッ!
まさか、そんなところから出てくるとは予想していなかった。
必死に体を向け、二挺拳銃で応戦する。
 
だが、無情に血の雨はハインケルの体を貫いていく。
それは完全に致命傷。
それでも意識が完全に暗闇に沈むその最後の時まで、引き金を引き続け、そして事切れた――。
 
ハインケル:死亡
218銃使徒シモン(M):02/03/16 04:07
>200 >208 
青の魔王vsハリー、使徒シモン 
 
 
銃撃を全て捌ききると、使徒シモンは少年を追う。 
手榴弾を物陰に避け、やり過ごす。 
爆発。 
辺りはさらなる惨状を呈している。 
 
「くっ、逃がしはせん」 
 
何処までも、罪の償いをさせるためには。 
>213 >214 
御神苗、使徒マッテヤvsメ・ギィガ・ギ 
 
 
東洋人の少年が急いで怪物の身体から離れる。 
本能的に、何かが、やばい。 
そう思った瞬間、マッテヤは急いで近くの民家に逃げ込む。 
 
直後、 
 
すさまじい大音響と共に怪物の身体が爆発する。 
爆風が、土煙を巻き上げ、視界を白く覆う。 
 
「あぁっ、何てこったぁ・・・」 
 
カソックのほこりを払い、マッテヤはゆっくりと立ち上がった。 
 
「・・・そう言えば、そろそろ使徒シモンに合流しないとやばいっスね。 
何言われるか・・・」 
 
瓦礫と化した町を、マッテヤはシモンの姿を探し駈けだした。 
 
220御神苗優 ◆OMinaeIs :02/03/16 05:05
>214 メ・ギィカ・ギ
俺が建物の影に身を潜らせるのと、
奴が大音声とともに大爆発したのは、ほぼ同時だった。
 
顔を出してみると、奴が居た道路は抉れ、辺りは白く煙っていた。
銃声は相変わらず止んでいない。
俺は銃声を追って再び走り出した。 
>201,216
敵はこちらに気付いてないようだ。

「よし、こうなったらやる事は一つ!」

仲間の方に向き直る。

「テメーラ、あいつの相手はあの紳士がやってくれている!武器の調達に行くぞ!!!。」

走り出した。
水祭り
 
ヴェネチア市民はカーニバルを愉しんでいた。 
 
人が、男が、女が、みな似たような仮面を被り、似たような衣装を着て、 
似たような笑みを浮かべ、似たようなカタチをしている。 
 
女が、男と手を取り合って笑う。 
男が、女に視線を送り、自分をアピールする。 
少年が、青年に肩をぶつけ、必死に謝る。 
青年が、赤い血を吹き上げながら、"頭欠"となる。 
 
アーヴィング・ナイトウォーカー少年はまだ、事態が飲み込めていない 
祭りの参加者の眉間にEマグナムの銃口を、向ける。 
そして、発砲。赤い花が咲く。すぐに次の標的に……。 
 
4秒後、通りは絶叫という名の音楽で彩られる。 
 
あれ? みんな同じ顔をしているよ、どうしてだろう?
これじゃあ、どんなに壊しても、部品が足りなくなることは無いじゃないか。 
あはは……。
223東出立(M):02/03/16 10:16
vsアーヴィング・ナイトウォーカーinヴェネツィア
>222

・・・いきなり顔がはじけた。いや、本物と同じ形のマスクだけどね。
よく見りゃ周りもスプラッタ。こいつはちょっといただけない。
せっかくの休暇が台無しだ。
とりあえず、ボロボロになったマスクと眼鏡を捨てて代わりの眼鏡をかけよう。
話はそれからだ。

・・・終了。じゃ行こうか。

「少年、往来で銃なんか振り回すな」

ぼけっとした表情で、しかし正確にこちら目がけて飛んでくる弾丸を
顔から剥がした何枚ものマスクで弾きながら、僕はその少年に近寄っていく。

腰から引き抜いた二枚の扇子の出番がない事を祈りつつ。
>223 vs東出立 
 
あれ? あのヒト、なんで……なんで、華が咲かないんだろう? 
おかしいな、なんで、なんで? 
(シリンダーから、空薬莢を吐き出し、次弾を装填) 
 
あぁ、近付いてくる……そうか、君も、結局は、俺と遊びたいんだね……。 

――――――――OK 愉しくやろうよ。 
 
(銃口をマヌケヅラの眉間に向けて、セイフティを外し、撃鉄を起こして……引き金を引く) 
 
パンッ、と渇いた音が、街に響いた―――― 
225東出立(M):02/03/16 10:52
vsアーヴィング・ナイトウォーカーinヴェネツィア
>224

眉間に大穴が開いた。・・・・・・いや、これもマスクだけどね。
それでもやっぱり痛いものは痛い。当たった眉間がヒリヒリする。
アレだけデカい口径の弾だとなおさらね。

「僕も楽しくやりたいさ」

摺り足で間合いの内側に入り込み、少年の銃を持っている方の腕に向かって手を伸ばすと
絡め取るように手首を回りこませる。
後は投げ飛ばすだけ。これで少しは落ち着くか?
>225 vsマヌケヅラ 
 
空が、反転した。天が地面となり、地が空となる。  
ガッ、と気付いたときには、左手を取られうつぶせになっていた。 
右腕の間接が、ギリギリと悲鳴をあげる。 
 
あはは、凄いね。あそこから、こんなことをするなんて……。 
てっきり、俺は殴られると思ったよ。 

(捻りあげられた右手の義手……フックが、マヌケヅラの胸に引っかかる)  
 
あぁ、でも、動けないのはいやだな……少し、息苦しい。 
いや、君が悪いって言ってるわけじゃないんだよ。――――でもね。  
 
             ぐるるる 
 
(フックを、力任せに動かす、マヌケヅラの服が引きちぎれ、鮮血が飛ぶ) 
 
あれ? 左手が動かなくなっちゃった……。 
これは、外れたかな? まぁ、良いけど。 
 
自由になった身体を、前に押しだし、間合いを取る。 
そして、振り向き様に――――一発、二発、三発。銃声を響かせる。
227東出立(M):02/03/16 11:52
vsアーヴィング・ナイトウォーカーinヴェネツィア
>226

――――――――――やられた。

胸部を義手で引っ掛けられて、持ってかれた。
その上飛んできた銃弾が、右腕と左太腿をかすめて切り裂いていく。

全身に激痛が走る。心にも。
だって、

ス ー ツ 、 台 無 し 。

いや、どうでも良いか。
僕は痛みを堪えつつ、少年の後頭部目がけて回し蹴りを放つ。
少年、戦うサラリーマンを舐めるなよ?
>227 vsマヌケヅラ 
 
―――――――あれ? 
 
おかしいな、頭がグラグラする。 
目は……あれ? やっぱりおかしいな。回りに銀の虹が見える。 
足も、フラフラするし……。 
 
え? サラリーマン?  スイマセン……ボク、もう仕事辞めちゃいました。 
だって、ボクは見たかったから……。 
 
――――薔薇のように、真っ赤な薔薇が……見たかったんだ。 
 
(Eマグナムの銃弾を、ミスリルチップ、ホーローポイント弾に変更) 
 
対吸血鬼兵器。化け物兵器。オーバーキル兵器。 
その銃弾をEマグナムに納め、マヌケヅラの眉間に突き当てる。 
撃鉄を起こし、引き金を――――引く!! 
 
ゼロ距離からのマグナム弾発射。 
例え、吸血鬼であろうと、頭が根こそぎ消え失せる威力。 
アーヴィは、赤い花が見れることを確信した。
229東出立(M):02/03/16 12:45
vsアーヴィング・ナイトウォーカーinヴェネツィア
>228

B A N G ! !

耳元で響く爆音。顔面にかかる衝撃。
そのままひっくり返って―――――

マスクがポロリと一枚はがれる。
残念だが――――僕は無事だ。
そしてすぐさま少年の足を薙ぎ払って蹴倒すと、

「てい」

すぐ横の水路に向かって蹴り落とす。

「そこでしばらく漬かってろ」

水面でもがいてる少年にそう声を掛け、服についた埃を払った後―――ボロボロだけど気分の問題だ―――
彼が残したマグナムを拾い上げる。

「・・・警察にでも持っていくか」

事情説明は面倒そうだが――――
というか、

「ホテル、この格好で入れてくれるかな?」

次第に騒がしくなってきた周囲を見回し、僕は一息、ため息をついた。
>229

………。 (アーヴィング・ナイトウォーカー:リタイア)
>221
(どっかの倉庫にて)
ブゴゴゴゴゴニギャーーーシャギーンカカァッ!!
忍び込んだ怪しげな倉庫で大層なバックミュージックをかけて俺が見つけたもの、それは・・・・

「・・・・・・・なんだこれ?」

間の前にあるのは黒くてでっかいパイルバンカーみたいな武器(?)周りにある重火器よりも更に
異彩を放っていた。
とりあえず部隊の奴等に武器をガメさせる。

「銀の銃弾が普通に置いてあるじゃねぇか・・・・まぁ、ありがたく貰っとくか。」

(倉庫物色中)
232リタ・ロズィーアン:02/03/16 13:42
ヴェネツィア幻想

導入・壱

場面:居城内にて

わたくしはリタ。リタ・ロズィーアン。死徒二十七祖の十五位にして芸術家。
そのわたくしが何故にヴェネツィアに居るのかと申しますと、全てはわたくしの悪友にして同じ
死徒二十七祖の二十一位、『水魔』スミレのせいなのでございます。

いつものようにスミレから掛かってきた電話。
「ヴェネツィアにいる、メレムと一緒」と。―あの『王冠』メレム・ソロモンと。
嗚呼、何ということでしょう。吸血鬼でありながら吸血鬼を狩る埋葬機関なぞに所属するあの蝙
蝠づれと。これはきっと何かあるに違いない、そう思ってわたくしは先代のコネなど持てる手段
の全てを使って調べて見ましたところ、出てくるわ出てくるわ。
埋葬機関のみならず、英国国教会にヴァチカン第十三課、果てはAxと。イタリア国内に異端狩
りがぞろぞろと集まっています。まさか皆揃ってカーニバルの見物でもないでしょう。

「爺、わたくしもヴェネツィアへ向かいます。支度をなさい」

執事に身支度の用意を命ずると、わたくしは思い立って現地の新聞社に広告を依頼致しました。

『G13型トラクター買いたし LR』
233リタ・ロズィーアン:02/03/16 13:44
>232より続ク 導入・弐

場面:ヴェネツィアのホテルの一室にて

「―用件を聞こう」

ここはヴェネツィアのとある一流ホテルのロイヤルスイートの一室。
ですが、既にわたくしの持ち込んだ多数の情報端末で、あたかも野戦司令室になっております。

そしてわたくしの目の前に立っていらっしゃるのは、彫りの深い東洋人の壮年の男性。

「ようこそ、Mr.デューク・東郷。前金は既にスイス銀行のご指定の口座に振り込み済みですわ」

…おかげで、かなりの量のコレクションを処分することになってしまいましたが。

「……」

「わたくしの今回の依頼は、この街で起こる事件の中で、わたくしの指定する目標を狙撃して
いただきたいのですわ」

「…ずいぶんとあいまいな依頼だな」

「ええ、ですから破格の報酬であなたを長時間拘束したのですが」

「……」

「連絡はわたくしの渡したこの衛星携帯電話で致します。目標についての詳細なデータはその都度
送信致しますので心配はご無用ですわ」

「………いいだろう」

「あ、あと」

「何だ」

「状況によってはこの弾丸をお使い頂けますか?…これでないと撃ち抜けないものがございますの」

手渡したのは、大聖堂の十字架の銀を溶かして作った特製の弾頭。わたくし自身が直に触ると痛む
ので、シルクのハンカチーフに包んで。用意できたのは全部で5発。

「安心してくださいな。普通の方にはただのシルバーブレットと変わりませんから」

「…わかった。必要があれば連絡をくれ」

彼は部屋を出て行きました。さて…。わたくしは、たくさんの端末の前に腰を据えて情報を集め始め
ます……。

【特殊弾頭:残弾5】
>206 VS ナルバレック
 
「これは――――!」
 
 いきなり。両手に二本ずつ、剣が現れている。

 どこかに隠しておいた風でもなく、まったく唐突に出現したその剣を、女は纏めて、
こちらに向けて投擲した。
 
 全身を包んでいるモールドは、大口径の拳銃を用いてもそうそう貫通されることはない。
よって、そのまま受けてやり過ごそうとする。だが、次いで耳に訪れた駆動音。
 
 見れば、女の手には、どこから出したのか……チェーンソウが握られている。
 
「――本気か?」
 
 思わず、呆然と呟く。わざわざあんな物を武器として使用するなど、まともな人間の神経
ではない。
 だが。まともでないとすれば、この周囲の惨状も、それなりに理解は出来る。
 
「はっ――なるほどね。そういう趣味か。だったら――!」
 
 こちらも、遠慮などしない。反射的にスタッフ操作。呪文選択は、先ほどと同じく、<インパクト>。
 濁った金属音。無音詠唱。
 
 投げた投剣の後を追うように、チェーンソウを構えて女はこちらへと接近。だが、まだ距離は
充分にある。

 ――撃発音声。

「顕っ!」
 
 魔法発動。投剣の軌道上に、衝撃波が発現する。
 だが、先ほどとは違い、威力のセーブを行われていない<インパクト>は、周囲の地面を砕きながら、
一気に投剣を吹き飛ばした。
 
 僅かに遅れて、女が砕けた地面を物ともせず、さらにこちらへと迫る。

 それに対しレイオットは、大きく横に飛び退きながら、いつの間にか引き抜いていた自動拳銃――
ウルフハウンドの銃口を向けた。

 敢えて照準もせずに、連続してトリガーを絞る。一回、二回、三回、四回――!
 
 轟音と共に、銃口から4発の銃弾が飛び出していた。
>215

アンデルセンの視線の先に、無残な二つの死体がある。血を吸い取られた
ミイラのような死体と、胴体を胸のあたりで両断された死体と。それは、彼の
同僚だった者のなれの果てだ。

アンデルセンは傲然とした表情を崩すことなく二人の亡骸を見下ろすと、懐から
携帯電話を取り出した。何重にも盗聴防護措置がとられたそれを、自分の上司
につなぐ。

「局長ですか。二人の死体を確認しました。ええ、死んでいます。医療騎士団に
引き渡すのであれば早いほうがいいでしょう。任務に変更は?……そうですか。
わかりました。では」

携帯をしまうと、アンデルセンはゆったりとした足取りで歩みはじめる。彼が殲滅
すべき敵は、いまだ姿を見せない。

236スミレ ◆SUMIRE5o :02/03/16 21:08
>204 水祭り スミレVSアーカード
 
 必殺の攻撃。そのはずだった。
 だが『不死の王』は、こともなげに氷の棺を打ち砕いた。
 
「足りなかった……?」
 原子崩壊を起こすレベルまで温度まで下げるべきだったか。
 考えるがそれは不可能な事。
 あの距離で、あの短時間で出来た、あれが最高の攻撃。
 
 ――ならばこの距離は私には必死という事か。
 
 結論し、私は後ろに跳び下がろうとする。
 だがその動きは、激痛で一瞬遅滞した。
 
 ――電撃と銃弾の影響……!?
 
 ぐらり、体が揺らぐ。
 そこに頚木を断ち切った『不死の王』が、無造作に腕を伸ばしてくる。
 
 狙いは――頭。
 
 私の身体は――ほとんどを使い魔に代替されている。
 だから腕を落されようが胴を薙がれようが、どれほどの事もない。
 だが頭は拙い。
 意思をつかさどる頭脳は代替が利かない。
 砕かれれば、死ぬ。
 
 なおも下がろうとする私。
 だがそれは完全に手遅れ。
 すでに腕は目の前にあるのだから。
 
 ――かわせない。
 
 なんて下らない結末。
 
 絶望が私の心を覆う。そして、

 絶望の顎(アギト)が、/『不死の王』の手が、
 私の頭を        /          顔に、
 くわえ込んだ      /    触れた―――。
>231
「よしっ、あの男を助けに行くぞっ!」

倉庫をあらかた物色し終え、完全な武装を施した傭兵隊に向かってベルナドットが叫ぶ。
隊員の一人が異議を唱えた。

「た、隊長! 雇い主は逃がしたんだし、これ以上金を貰ってないのに危ない目に会う事はないでしょう!!」

傭兵隊にざわめきが広がる。それはそうだ、それが俺たちの信念だしな。
だが、腹が立った。

「うるせぇっ!! 目の前で仲間を喰われた上に嬢ちゃんまで殺されたんだ!!」

自分で叫んでて笑いたくなる。なんと甘い考えだ、と。

「お前等が行かねぇならそれで良い!俺は行くからな!!」

一人走り出して、こう思う。

(結構、気に入ってたんだろうなぁ)

苦笑いしながら、血の匂いに満たされた街へと飛び出した。
238馬呑吐(M):02/03/16 21:58
 みなもにゆれる/水祭:馬呑吐・導入

 ――話は、数日前に遡る。
 
  地中海沿岸のリゾート地、夏ともなれば観光客で賑わいを見せる一角。
 そんな場所の別荘の白いバルコニーに久しぶりの休暇を楽しむ男の姿があった。
 
  でっぷりと突き出た腹を、一昔前に見た全身を覆う水色の縞模様の水着で包み、
 きっちりと頭に撫で付けられた髪の東洋人風の顔立ちに筆のような髭。
 そして丸いサングラスをかけた男、馬呑吐。
 
  さんさんと降り注ぐ真夏の太陽の下、太葉巻を口にくわえて新聞を読みながら
 デッキチェアに寝るその姿から彼が吸血鬼、しかも真祖と呼ばれる程の老齢だと
 想像出来る者が居ようか、いや居まい。
 青白い西洋の若造吸血鬼共と違い、千年を越えた時を経た彼にとっての太陽とは、
 時々こうやって健康の為に日光浴をする程度の存在なのだ。
 
「ふむ、今日も世界は平和のようだ」
『そうでしょうか?』
 
  新聞を捲りながら退屈そうに呟いた馬が吸い終えた葉巻を近くのテーブルに置いた
 灰皿で潰す、とその時いつの間にか向かいのチェアに座っている男の姿に気が付いた。
 喪服のようにきっちりと着こなしたスーツと腰まである長い黒髪、そして指の間には
 針のような細葉巻。まるで最初から其処に居たと言わんばかりに男が読みかけの本を
 閉じる。
 馬が怪訝な表情で男を見る。
 
「此処は私の別荘なのだがね」
『それは失礼しました。実は私、その別荘の主殿に用事がありましてね』
「仕事かね? 代理人を通してくれたまえ」
『まぁ、そうおっしゃらずに。私はケンプファーと申します』
「ふん、薔薇十字騎士団の魔術師が私にどんな依頼かね?」
 
  男が僅かに驚きの表情を浮かべる。しかしそれはすぐに元の慇懃な仮面に消えた。
 馬は不敵な笑みを浮かべて立ち上がる。
 
『流石は天地陰陽の理に通じる馬呑吐殿、お詳しいですね』
「は、見くびるな。こっちは貴様ら如き餓鬼共が生まれるよりずっと前からこの世界で暮らしているんだからな」
『それで、依頼の件なのですが――』
 
  男が灰皿に細葉巻を置くと、スーツの内ポケットから1枚の写真と莫大な金額の
 記載された小切手が机の上に投げ出される。
 暫く写真を食い入るように見ていた馬が突然大きな声で笑い出す。
 
『近々行われるヴェネツィアのカーニバルにて、こちらの方の暗殺を依頼したいのですが』
「ほぅ、面白い。丁度良い、少々退屈していたところだ。その話、乗るとしようか」
『それはそれは。ご協力に感謝いたします。そちらは前金です、ご自由に』
 
  気が付くと再び男の姿は消えていた。写真を取った馬がニヤニヤと愉しげな
 笑みを浮かべて、写真を指で弾く。
 
「宜しい、私が最高のカーニバルを演出してやろう」
239麻宮アテナ ◆FAIRySzU :02/03/16 21:58
>183>194 アセルス(&麻宮アテナ)VS葛葉キョウジ
 
 男が生み出す業火! とっさにシールドを張ろうとした
瞬間、
 「アテナっ!!」
 私は腕の中の女の子といっしょに、表通りに突き飛ばされました。
女の子を庇いながら地面で三転。すぐに、彼女の怪我を確認。
 …その首筋には、鋭い何かが刺さったような痕が。

 首筋の傷、突然始まった戦い、あちこちで聞こえる悲鳴。

 私は、自分の迂闊さを呪いました。これほど大騒ぎになるまで
気づかなかったなんて。
 さっきの男は勿論のこと、女性のほうも味方ではないようです。
ようやく、本当にようやく働きはじめた感覚は、あのふたりの
危険性をおしえてくれていました。

 女の子を抱えてその場を走り去り、地図を確認。私の力では、
少々の傷はともかく、毒や病気に対応することができません。
まずは病院へ。この数百メートルの距離、何事もありませんように…!

(アセルスによる魅了効果は消失。表通りを走って手近な病院へ。)
240横島忠夫 ◆YDaTadao :02/03/16 22:21
>236 水祭り スミレvsアーカード 乱入!
 
 ――いいよ、スミレを助けたいなら協力しよう――

 へ? 
 どうしても鳥から逃れられなかった俺に、またテレパシーでそんな言葉が送られてきた。 
 な、なんなんだ? というより、スミレさんを呼び捨てだと? 馴れ馴れしいぞ、おい! 

 ――よし、逝ってこい♪――  
 
 って、今度はいきなりですかぁ! 
 鳥が大きく羽ばたくと、勢いまで付けて俺は運河に放り込まれた。 
 さらに。俺の体に一匹、蛇っぽい化け物が付いてくる。 
 声の主の気遣い、らしいけど・・・信用できんのか、こいつ? 
 
 ――スミレを助けるって言葉本気かどかみせてね―― 
 
「言うまでもないっ! あんな美人のねーちゃん、見捨てておけるかっ!」 
 
 ――頑張ってね♪――
 
 そんな言葉に見送られ、俺は再び水中に没した――と、今までとは違う冷たさが俺の体を襲う。
 凍り付くような? うんにゃ、実際に凍っとる! 巨大な氷の固まり、いや氷の棺が漂っていた。 
 そして、その横には・・・  
 
「スミレさん!」 
 
 やっと会えた! 
 喜びの声を聞こえないとわかりつつもあげて、俺は水をかき分けて進む。 
 徐々に鮮明に像が結ばれ、スミレさんのあの、ふにゃけた顔が・・・・・・見え、無かった。 
 
 見えたのは、黒と赤の吸血鬼が目の前の獲物を刈り取らんとしている場面。 
  
 死を象った男の手が――――
                                 ――――おい、やめろっ!
 恐怖に凍るスミレさんの顔へ――――
                             ――――その人に手を触れるなっ! 
 絶望と破滅を乗せ、触れんと伸びて―――― 
                          ――――俺は・・・俺はあの人を必ずっ! 
 

「連れて帰るって、約束したんだぁっ!」 
 
 手に文珠が現れた。
 浮かび上がる文字は「槍」――――霊波の輝く槍は、光の勢いで男の腕を打ち抜く。 
 千切れた腕と驚くスミレさんを後目に、槍は役目を終えるとその霊力を威力に変えて爆発した。 
 水面に霊波の光が煌めく。吸血鬼も、スミレさんも、爆発の衝撃波に晒される。 
 衝撃に乗って流されてきたスミレさんの元へ向け、俺はゆっくりと水を掻いた。
〜〜水祭り・導入/ロゼット&クロノ〜〜
 
「いや〜〜!結構派手ね〜!」
「ロゼット・・・・・僕等は仕事に来たんだろ?もう少し慎重に行動したら?」
「いいじゃん、こういう雰囲気、滅多に味わえないんだからさ〜〜♪」
 
私達、ロゼット・クリストファとクロノは水の都ヴェネツィアに来ていた。
ちょうど、ヴェネツィアではカーニバルが開かれている真っ最中である。
無論、これはただの観光ではない。
ヨーロッパのエクソシスト機関勢が不穏な動きをしているという情報が入った。
そして、この祭りで何かをしようと画策しているという。
今回はその調査である。
だが・・・・
 
「いや〜役得、役得♪」
 
私は出店でお菓子を買い、ほおばっていた。
無論、経費で。
今のところは、不審な様子も何もない。
 
「っと・・・・来たよ。『彼』だ。」
 
レオン神父が、カーニバルの真ん中を歩いていく。
レミントン牧師とシスターケイトによれば、『彼』が今回の件のキーパーソンらしい。
 
「さってと!それじゃ、いきましょうか?」
「分かった、あと・・・・今回の件のために携帯許可された武器、覚えてる?」
「ん!もち!
 ショットガンと『主天使級浄化爆(ドミニオン)』(手榴弾)でしょ?」
「ならいいんだ。・・・・・使わないですめば一番だけど。」
 
私達は、人混みをかき分けつつ彼を追った。
まさか、この後とんでもない事件に発展するなど、思いもよらなかったが。
242霧間 凪 ◆NAgIVP.M :02/03/16 22:34
>206>234 霧間凪vsナルバレックvsレイオット
 
 
くそっ……
身体が痛い。骨までは逝ってないが……
全身にいくつか打撲か。
 
 
――たいしたことじゃない。
 
 
立ち上がり、前をみる。
女はチェーンソーを構え、あの男――戦術魔法士に向かっている。
 
女が投げた剣を、男が魔法で弾き飛ばす。
さらに、男が銃を発砲。
しかも――盲撃ちだと!
 
 
不意を突かれた。
流れ弾を、危ういところで避ける。
髪が切れて風に乗り、ふわりと流れていく。
 
 

――――――否。
オレが走り出したのだ。
 
 

電磁ロッドの安全装置を解除し、電力を最大レベルに移行。
数十メートルの距離が瞬く間に消えていく。
 
こいつらは、どっちも危険だ。
 
オレは女の背後に近寄り、ロッドを突き出した。
243シエル ◆7th.w44M :02/03/16 22:56
(ヴェネチア大殲 シエル導入)

>237
倉庫から武器をガメていく男達を、
物陰から見つめる影があった。

元々その倉庫は埋葬機関の所有物であり、
銀の弾丸のような、対化物用の武器がごろごろしていても、不思議ではなかった。
(・・・表だっては、協力できませんからね) 

男達が、武器を補給し終えたのを見届けてから。影も倉庫から飛び出す。

「管理不十分により減棒。ですか」
後の事を考えると、若干頭が痛くなってくるが
それよりも優先すべき事がある。

ちゃぷん。と倉庫の鍵が、水路に沈む音を聞きながら走り出す。
事態の中心。ナルバレックを探し出すために。
244アーカード ◆ARCARDr. :02/03/16 22:58
>236>240 水祭り スミレ&メレム&横島VSアーカード
 
 腕が、確実にスミレの死になると思われた瞬間……。
 その腕が、何かのエネルギーを喰らって千切れ飛んだ。
 一瞬、空転する意識。
 そこへ、更なるエネルギーの衝撃が襲ってきた。
 
 対応が遅れ、為す術もなく吹っ飛ばされる。
 その視界の端で、これをやった「人間」の姿を確認した。
 
(死徒に肩入れする人間だと? 魅了の魔眼でも使ったのか?)
 
 だが、考えている余裕はない。
 千切れ飛んだ腕に、大小様々なアーカードの顔が浮かび上がり、自律行動を開始。
 横島へと水を切って向かっていく。
 
 同時に、アーカードもまたスミレの捕捉へと動き出した。
245青の魔王 ◆kEnRaN.Y :02/03/16 23:09
>208 ハリー >218 シモン
人混みをかきわって僕は走る。

叫びながら走る人を刺し、撃ち、蹴り、踏み。
邪魔になるものはなんだろうと排除しながら走り続ける。

しかし、ハリーとシモンの二人は執拗に僕を追い続け、
なかなかその距離は開こうとはしなかった。

僕は先程拾っておいたサブマシンガンを後を向いて構えると、
人込みを走るハリーに向けてその引き金を絞った。

「迂闊に避けると他の人に当たっちゃいますよ? どうするのか見せてくださいね。
ははははははははははははははははは!!」
(水祭り、セリオ&綾香導入)
水の都、ヴェネチア。
カーニバル…祭り。
そこでは本来は仮面をかぶった道化達が踊り、歌う…
しかし今は阿鼻叫喚の地獄と化していた。
生命という物はかのようにもろい物だったのだろうか…

ヴェネチア本島内…とあるホテルの一室。
「……一体どうなってんのっ!?」
綾香が苛立ちを露わにしセリオに問う。
「これじゃまるで……戦場じゃない…」

「…衛星からの画像から推測するにあちらこちらで戦闘が行われているようです。」
「……それもかなり大規模の…無差別テロでしょうか?」
セリオはあくまで冷静に答える。
…徐々に悲鳴が近付いてくる…

…躊躇はしていられない…私は決意を固めた。
「…綾香様……じきにここも…危険になるでしょう…早く脱出をしましょう。」
「……そのようね……まったく…最悪の旅行ね…」
綾香は苦笑し天井を見上げた。
「……ええ…全くです………」
それと同時に私は本土に連絡を取る。
(……回収班の要請を希望、海側、陸側両方に配備を…)
(………了解した、30分で準備する。)
(……感謝します。)
通信終了とともに私はアタッシュケースからマシンピストル…グロッグ18Cを二丁取り出す。
瞬間綾香様が素っ頓狂な声を上げた。
「な……セリオ…なにそれ?」
「……今改めて確認しましたが…相手は…人間の方でないみたいですよ…」
「……それって…どういう…」
「言葉通りですよ…」
そして…銀の玉が込められたマガジンを4個用意しておく。
(最近化け物の方に好かれていましたからね…持ってきて良かったです…)
更に私はバッグの中を漁る……アレは一応持ってきた筈ですが…有りました。
…銀のナイフを二本、腰の所に装備する。
準備万端です。

「………行きましょう…綾香様…」
綾香様は何やら口をぱくぱくさせながらこっちを見ています…
そしてやっとのことで私に声をかける。
「……セリオ…いつもそんなの持ち歩いてるの?」
私は微笑みながら答えた。
「………企業秘密です…さ、早く出ましょう…」
私はドアノブに手をかけ、廊下へと繰り出した。
>218 >219 
 
 
崩れた壁の破片に躓きそうになり、悪態をつくマッテヤに気付くと、 
シモンは声をかける。 
 
「使徒マッテヤ、そちらは済んだようだな」 
「あぁ、余裕っスよ。そっちはどうしたんスか?」 
 
シモンは渋面をつくって答える。 
 
「逃げられた。さっきとは反対側の通りに向かった」 
 
そこで、一旦言葉を切ると、シモンは尋ねた。 
 
「・・・気付いていたか? 先刻の東洋人の少年、 
『アーカム』の『スプリガン』、御神苗優だ」 
「あれが、っスか?」 
「それと、こちら側にいた、僧衣の青年、 
彼も只ものではないな。 
懐にモーゼルピストルを忍ばせているなんて尋常ではあるまい」 
 
おそらく、按手礼も受けたかどうかという程若い神父というのは 
あり得ない。 
あの剣さばきも、只の心得がある程度のものではなかった。 
 
「何かあるな」 
 
使徒シモンは、独りごちた。 
>194 >239 vsアセルス …&麻宮アテナ(離脱) ベネツィアでの一幕
 
放たれた火炎が狭い路地を舐め尽くす。
それが眼前の相手と、未だ動こうとしていない女を覆い尽くそうとした一瞬―――
 
(・・・・・庇った!?)
 
・・・何故だ。目の前の相手にしてみれば二人とも只の餌・・・じゃなかったのか?
 
”私は、自分が気に入って魅了したものを見捨てるほど、外道ではない”
 
炎を耐え切って見せた女はそう言ってのけた。
――・・・コイツは普通のヤツとは気色が違う。・・・ひょっとして、先走っちまったのは・・・こっちか?――
そんな事を考えている間にも、女は剣を手に―――一気に間を詰めてくる!
こちらも七星剣を構え―――――
 
(・・・速い!)
 
こちらの行動が一瞬遅れた事を差し引いても、その動きは速かった。 
繰り出される一撃目をかろうじて打ち払い、
次いで、二撃目、三撃目・・・斬撃の連続を、必死に躱し続ける。
明らかに技量は相手のほうが上だった。――このままでは、不味い。
オレは、打ち合いの最中、なんとか声を張り上げる。
 
「ケルベロォォスッッッ!!!」
 
呼び掛けに応じた魔獣が、打ち合う二人の横から回り込むようにして駆け、
オレの体を突き飛ばしつつ、離れた所へ運ぶ。そして、
 
「・・・・一つ、聞いときたい事が出来た。アンタは・・・人間に『害』を成す存在か・・・・?」
 
そう、呼び掛けた。
249御神苗優 ◆OMinaeIs :02/03/16 23:16
>245 
銃声が聞こえる・・・・・・・怒号、悲鳴と共に。
俺は人ごみを掻き分け、なんとか其方へ移動しようと試みる。
しかし、人の流れはもはや掻き分けようもないまでに膨れ上がっていた。
やむなく、俺は迂回路を探す。
ちょうどいい路地を見つけた俺は、そちら経由で銃声の方角へと駆け出した。
 
>216 水祭り VS機械仕掛けの魔術師  

光の渦が、ぼくを飲み込もうと迫る。
こんな威力、波紋では到底防ぎきれない。
だけど、あのお嬢さんの仇は取らなくてはッ!
 
本能的に、ぼくは自分の髪の毛を抜いた。
さっきの川での戦いで充分に濡れている。これなら―――。
 
髪の毛に波紋を流すと、水がレンズのように広がる。
ぼくはその髪と水のレンズを、バリアのように自分の前に展開した。
あの光を乱反射させ、威力を落とす。果たして通用する代物なのだろうか?
さらに、波紋の結界によるW防御。うまくいけば命は残る!!
 
251シャルデン=フランベルグ(M):02/03/16 23:17
>243 水祭り vsカレーのお姫様
(>215)
街の喧騒を頼りに、シャルデンはあちらこちらと歩いていた。
「おかしいデスね………なかなかお目当てが」
縦横に入り混じった水路に惑わされているのか、闘争に酔ったのか―――
いつしか、倉庫の密集する区画に入り込んでいた。
「――――――どうやら、代わりは見つかったようですネ」
>234
「ふん……」
 
又しても、衝撃魔術か。
芸がない。
 
男は黒鍵を叩き落した後、銃を発砲してきた。
……だが、照準をつけていないようだ。
弾丸は私をかすめはするものの、皆、外れた。
 
>242
背後に気配を感じる。
あの女か。
 
……だが、かまう暇はない。
今、仮に女への反撃を成功させたとしても前の男に致命的な隙をつくることになる。
 
背後の女をそのまま走って、振り切る。
そして、男に肉薄し、男を駆け抜けるようにチェーンソーを振り下ろす。
動きを止めれば、あの女に追いつかれる。
 
……面倒だ。
アレを使うか。
253コルボ(M):02/03/16 23:20
>205 玲二
 
 ・・・血まみれになりながら、一人仕留めた。
 しかしまだ仕事は継続中だ。
 
 左脇腹の銃創に灼いたナイフを突っ込んで弾を穿り出す。
 激痛が走るが、このまま弾を体内に残すよりいい。
 
 そのあと、患部に布を巻き付け、固定。
 
 そして、懐から受信機を取り出す。
 ナルバレックに付けた発信機の電波を確認し、戦場だった家屋から飛び出す。
 
 一瞬、今殺した男の方を見やるが、それだけ。
 
(俺たちって言うのは、こんなもんだよな・・・)
 
 
「・・・ここなら、屋根の上から行った方がいいな」
 
 呟き、そのまま走り出す。
 ナルバレックの許へ。
>241>246
その時――――――――――
 
あたりに響き渡る悲鳴と銃声。
 
「ッ!?」
 
何が?!
見れば、一人の青年がマシンガンを乱射している。
みた事もない化け物が、一人の青年と戦っている。
 
「何よ!あいつらはッ?!」
「ッ!!ここは危険だ!離れよう!!」
 
私たちは、身近な建物、ホテルらしき場所に飛び込んだ。
その時・・・・
 
「?!」
 
私の前に銃を持ち、ナイフを腰に携えた女性があらわれる。
私は思わずホルスターから拳銃を抜き、彼女に向ける。
民間人が、こんな格好でいるわけがない!
 
「あんたは?!人間?それとも化け物?!
 人間ならYES!怪物ならNOって答えなさい!」
 
私は、目の前の女性に向かって叫んだ!
(水祭り、トレス・イクス導入)

ベネチア郊外、本来なら閑静な住宅地であるのだが
壁には無数の弾痕、そして路上には大量の人造人間の死体が転がっている。

「はは、やっぱりこいつらじゃ君を止める事は出来なかったか・・・でも時間は稼げたからね
あとは魔術師に任せるとするよ」
暗闇から声が聞こえる、トレスは一応何発か発砲してはみるがやはり手応えは無い。

「アイアンメイデン・・・聞こえるか?思わぬ時間を喰ってしまった・・・・これよりナルバレックの排除へと向かう」
無線で報告のみを伝えるとトレスは急ぎ足でベネチア市街へと向った。
256シエル ◆7th.w44M :02/03/16 23:28
>251
ヴェネティア大殲 vsシャルデン
 
「殺気・・・?」
この付近に、人の気配はほとんど無い。
その殺気の持ち主はすぐに見つかった。

「このまま振り切りたい所ですけど、無理みたいですね」
おそらく人ごみに逃げ込んだならば、殺気の持ち主は群衆ごと攻撃してくるだろう。

「人が少ないここで決着をつけます!」
倉庫街は障害物が多く、飛び道具が使いづらい。
ナイフを構え、男に向かって距離を詰める。

>240>244 水祭り スミレ&メレム&横島VSアーカード

乱入者にかまけている間に、スミレに危機が迫っていた。
不意に湧き上がる殺意、無邪気なまでに純粋な殺意がボクを動かした。
  
無邪気とは、邪気が無いという邪気

――いつまでも調子に乗るな、
                不死の王―――
  
夜の闇、全てを被う濃霧、認識不能の水中戦。
それを選んだ理由は幾つもある、そしてスミレに任せて援護に徹した
理由もある・・・・だけど。
  
埋葬機関の都合など知るか、自分のお気に入りを他人に渡すほど甘くない。
   
――これが『四大の魔獣』の切り札、
                『神の獣』だ、さあ楽しめ―――
   
川底が揺らぎ、泥が舞い上がる。
山ほどの巨体が水中に立ちあがる、黒い塊、クジラのようなシルエット。
それは凶悪なまでの圧力をもって、ア―カードに迫った。
   
ぞぶ、凶悪な音と共にア―カードの身体ごと周囲が削り取られる。
  
同時にその圧力の耐え兼ねて、周りの水面が爆発する様にはじけ飛んだ。
>250
VSジョナサン・ジョースター

”ベリアルの矢”は的確に男の全身を捉えた。
戦艦の主砲並みの威力を持つそのエネルギーは、
男を完膚無きまでに破砕すべく、暴れ狂う――
 
(トリップ判定。トリップ中に「R」「A」「I」「L」「G」「U」「N」
の内一文字入っていれば、ダメージを受けつつ存命。
二文字以上で、ジョナサン死亡。入っていなければ、防御成功)
>256 ベニス?ヴェネツィア?
 
倉庫街の一角。シャルデンは僧衣の少女と向き合っていた。
「―――あなたも、確か埋葬機関の狗でしたネ」
シャルデンは塞がりはじめた右手の傷を再びナイフで強くなぞり、傷口を開く。
「―――そんなに、接近すると、危ないデスよ?」

シャルデンの古式氣功戦術・道術「Blood」が髑髏の形をとりシエルに牙をむいた。
>245  対青の魔王
 
男は逃げ続ける。
前に塞がるモノを蹴散らしながら。
 
すでに何人倒れたのかも分からない。
早く追いつかなければ・・・私は更に歩を早める。
 
その時男が不意にこちらを振り返る。
手には自動小銃・・・まだ持っていたのか!? 
男はそのまま引き金を引いた。
 
避けるのは難しくない・・・が、私の後ろにも人が居る。
刹那の逡巡の後、私は剣を構えた。
 
手に持っている剣は細身だ。
普通に受けたのでは一発で折れてしまうだろう・・・だが。
 
私は飛んでくる弾にそっと剣を滑らせる。
閃光のように・・・しかし何処までも優しく・・・撫でるように。
 
それによって軌道を反らされた銃弾が周囲の建物の壁に穴を穿つ。
だがそれでも全ては返せずに体に幾つかの裂傷を刻んだ。
・・・致命傷ではない・・・がこのまま出血を続ければいつかは倒れるだろう。
そして巻き添えを食らう者も増え続けるだろう。
 
私は建物に走りそのまま窓枠を蹴って屋根に登る。
そして男の方へと走り寄る・・・少なくともこれで私の巻き添えを食らう者は居なくなるはずだ。
>254
>254
私達がホテルのロビーに飛び出した瞬間、人影が視界に入った。
(……敵!?…気を付け…)

警戒しながら近付いゆく…
そして私が銃を向けるのと同時に…彼女もまた私達に銃を向けた。
…どうやら状況はけっして良くはないようです。

女の方が私に質問をしてきた…
「あんたは?!人間?それとも化け物?!
 人間ならYES!怪物ならNOって答えなさい!」

私は少々考えましたがこう答えました。
「………私は…どちらでもありません…
私は来栖川のメイドロボ…HMX−13型通称セリオと申します。」
「……私は…この方…来栖川綾香様を安全にこの島から脱出する為に動いてます。

私は誤解の無いように、ハッキリと答えた。
>258水祭り VS機械仕掛けの魔術師 
(n、R、Aの三文字、ジョナサン敗北)
 
弾けない?
そのエネルギーの渦は、容赦なく波紋防御を貫いた。
ジョナサンの体が衝撃波に飲み込まれる。
セラスとエリナの事が、脳裏をよぎった。
 
(ごめん・・・お嬢さん・・・エ・・・リ・・・ナ・・・・・)
 
その思考を最後に、ジョナサンの意識は消し飛んだ。
 
(ジョナサン・ジョースター、死亡)
 
263アセルス ◆AseLLUSs :02/03/16 23:42
>239>248
アセルスVS葛葉キョウジ(アテナ離脱)
 
「私が人間に害を成すか・・・か?」
 
私の攻撃をかろうじて防ぎきった男が、突然問い掛けてきた。
暫し考え、こう返答する。
 
「・・・さて、な。私は別に害を成そうとするつもりなどないが。
全体としての“人間”なんて取るに足らない存在に、手を出してもつまらん。
私はただ、気に入った者を自分のものにして、愛してやりたいだけだ。
・・・彼女達も」
 
―――アテナが走り去っていた方向を見やり、続ける。
 
「それを邪魔するものがいるなら・・・全て滅する。
たとえ人間だろうが妖魔だろうが悪魔だろうが神だろうが」
 
そして・・・今一度剣を構える。
 
「・・・お前も、私の邪魔をするのか?」
>254 VSナルバレック
「――ちっ!」
 
 無理な体勢から射撃した為、銃弾は一発も命中することなく、女の脇を掠めるだけだ。
 そして、それを見切っているのか……まったく躊躇せずに、彼女はさらに前へと進む。
 
 僅か数歩。それで、一気にこちらに肉薄すると、叩き付けるように、こちらへと手にした
チェーンソーを叩き付けてくる。反射的に、刃を防ごうと手が動く――が。
 
(――――無理だろ、流石に!)
 
 理性を総動員して、右腕を制止する。構えたままのスタッフを操作。呪文変更。
 無音詠唱!
 
 その間、僅かに一呼吸。
 
「――イグジストッ!」
 
 <シールド>発動。瞬間、正面に文字通り「見えない盾」が顕現する。「盾」は間一髪でチェーンソーの
刃を受け止めると、火花を散らしながら、それを受け流していた。

「はっ!」
 
 安堵するまもなく、次の行動へ。
 接敵している彼女に向かい、装甲で包まれている拳を叩き付ける!
 
 ……魔法を撃とうにも、あまりに近すぎる。ある程度、距離を取らなければ……!
265麻宮アテナ ◆FAIRySzU :02/03/16 23:49
>248>263 アセルスVS葛葉キョウジ (アテナ離脱)
 
 病院はすでに、怪我をした人たちでいっぱいになっていました。
背中の女の子を手近な人に預け、私は再び表へ飛び出します。
今、私がやるべきなのは、この病院を守ることでしょう。
感知能力を張り巡らせてあたりを確認。その間に、
戦うには不向きなスカートの左右を裂きました。

 いつでもリフレクターを展開できるよう構えながらも、
無残な姿になった自分の服を悲しまずにはいられませんでした。

 ほんの少し前まで真っ白だった、おろしたてのワンピース。
266シエル ◆7th.w44M :02/03/16 23:49
>259ヴェネティア大殲 vsシャルデン
 
「くっ!?」
敵の攻撃、朱い色をした髑髏の攻撃を
とっさに横に飛んで、回避する。

「面白い手品ですねっ!」
荷物の山に突っ込んで、がらがらと崩しながら
なおも追いすがって来る髑髏の口の中に
三本の<火葬式典>に設定した<黒鍵>を投げ込む。

「あなたの手品は、その程度ですか?」
内部からの爆発で、弾け飛ぶ血の骸骨の残骸を踏みしめながら
再度、男に向かってナイフを構え、突貫する
267馬呑吐(M):02/03/16 23:50
>255 水祭り/トレス・イクスvs馬呑吐
 
  幻想的な祭りの喧噪真っ直中の街の一角、白いドーランを顔に塗りたくった中国風の
 衣装に身を包む太った道化が大勢の客を前に芸を披露している。
 口から火を噴き、懐から取り出した大きな剣を呑み、高々と舞い踊る。
 一通り芸が終わると、道化は大きく手を広げて恭しく一礼する。客からは拍手喝采が
 巻き起こる。
 
「それでは皆様、再見」
 
 ボン、と大きな煙が上がると、道化の姿が消えた。消えた後も客は拍手をやめない。

  
  場所は変わって、カーニバルの屋台が立ち並ぶ通り。
 視界に既に現場を凄惨な戦場に変えるナルバレックを確認したトレス・イクスが足を早める。
 と、その目前に一人の中国風の道化が降り立つ。顔にはニヤニヤとした見る者に
 不快感を与える笑みを浮かべている。
 
「Ax派遣執行官、トレス・イクス。間違いないかね?」
『肯定(ポジティブ)』
「幽棲道士、馬呑吐が君の命を頂きに来たヨ!」
 
  手に取り出したるは3本の長剣、トレスへと向けて投げられる!

(場所:屋台通り)
>245 >260  
青の魔王vsハリー、使徒シモン&マッテヤ 
 
 
二人の銃使徒は少年を追う。 
二人の先を行くのは、カソック姿の青年。 
時折、目の前の逃げまどう不幸な通行者に向け、少年は 
障害を排除するべく銃弾をばらまく。 
シモンは、そのたびに軽く十字を切った。 
 
やがて、少年は手にしていた軽機関銃を、青年に向け 
発砲する。 
援護すべきか、シモンが銃口を向けようとしたとき 
青年は実に鮮やかな剣さばきで銃弾をはじく。 
幾発かの銃弾が、彼の身体をかすめはしたが、 
それでも青年はひるむ様子すら見せずに屋根へと上る。 
 
「成る程、巻き添えをなるべく減らすか。考えたな」 
「あっちに気が向いてる今がチャンスっスね」 
「あぁ、だが殺すな」 
「へいへい、了解っス」 
 
マッテヤが、少年の足元を狙い撃つ。 
これが少しでも足止めになれば。 
269スミレ ◆SUMIRE5o :02/03/16 23:53
>240>244>257 水祭り スミレ&メレム&横島VSアーカード
 
 『不死の王』の腕が私の死を告げるその刹那、
 
「スミレさん!」
 
 水中なのに確かに聞こえたその声が、私の前から絶望を吹き散らした。
 
「横島……?」
 
 居るはずの無いその人物が、ゆっくりとこちらに向かってくる。
 そしてそれに向かい泳ぐアーカードの腕。
 
 正直そのとき私は、
 自分に向かってくるアーカードの存在を忘れた。
 
 全力の空想具現化、水と真空の渦で横島に向かう『不死の王』の切れ端を完全に消し飛ばした。
 
「……ぁ」
 横島に向かう蛇が消えた事を確認する。
 同時に背後に圧迫感。
 
 ――しまった!?
 
 今更アーカードのことを思い出し振りかえろうとする私。
 それは完全に手遅れのはずの行動。だが、
 
 轟音。ついで激流が私を押し流した。
 
 ――なに……?
 
 振りかえると私に向かっていたらしいアーカードが巨獣に押しつぶされていた。
 その様子を見て私は何があったかを悟る。
 
 ――無茶するわね、メレム。
 
 悪魔使いの所業に呆れながらも、私は目を丸くしている横島に泳ぎより、その身体を抱き寄せた。
 あの化け物相手の彼の機動性では話にならない。
 そして、私は、
 普段の自分では考えられない声音で、

「なんで貴方こんな所にいるのよ!?」
 叫んだ。
270コルボ(M):02/03/16 23:53
>水祭り
>242>264
 
 ・・・屋根の上からナルバレックを確認。
 二人がかりかよ!?
 
「仕方あんめぇ!」
 
 屋根から飛び降り、ナルバレックの背後から襲いかかろうとする女の目の前に。
 そしてそのまま、ロッドを持った腕を取り、小手返しの要領で投げる。
 
「おいたは止せよな、お嬢ちゃん」
 
 ニヤリ、と笑いかけながら、背後のナルバレックに声をかける。
 
「ナルバレック! アンタの背後は(かなりイヤだが)引き受けた!」
「存分にやれ!」
 
 ・・・ま、仕事だしなー。
>266 無駄に大きいですね(何が?)
 
シエルの放った黒鍵が髑髏の内部で起爆。
内圧によって膨れ上がり、風船のように弾け飛んだ。

「いやいや―――もったいないデスね」

シャルデンは、シエルの後ろに回りこむようにして跳躍。

「なにしろ、この血はあなたの知っている人たちのものデスから」

不意をついて、ディフォルメしたシャルデンの姿を取った血をシエルに向かわせる…。
>261

「めいど・ろぼぉぉぉぉ?」
 
私は彼女の言葉に愕然とした。
どうみても人間にしか見えないじゃない・・・・・。
 
「ロゼット、急ごう。こうなったら任務より生還することのほうが重要だと思う。
 早いところ、ここを離れないと・・・・・。」
「ん。それはわかってるんだけどさ。」
 
私は彼女・・・セリオに顔を向ける。
彼女の後ろには、髪の長い私と同世代ぐらいの日本人が隠れている。
 
「あ〜〜・・・・・・あんた。よかったら私たちと一緒に行動しない?」
「ロゼット?!」
「・・・・・人数は多いほうがいいでしょ。それに、民間人をほっとくのは・・・。」
 
不満の声をあげるクロノを制し、彼女に向き直る。
 
「どう?この街を脱出するまで手を組みましょ?
 悪い条件じゃ、ないと思うけど。」
業務連絡です。
ベルナドット氏…いらっしゃったら、
レスをお願いしたいのですが。

「おいっ!無理してついて来るこたぁねえんだぞっ!!」

後ろから追いかけてくる部下に叫ぶ。情けで死なれたらこっちが迷惑だ。

部下「無理しないでこなせた仕事はありませんよっ!アーカードの援護も仕事です!!」

部下も負けじと叫んでくる。どうやら手伝ってくれるらしい。あいつらも甘いね。
そう思った時>262の光景が目に飛び込んできた。

「・・・・・! お前等止まれ!! くそっ、一足遅かった。」

ジョースターは目の前で消し飛んだ。長髪の男はこちらに気付いていないようだ。

「・・・・・もしかしたらいけるか?」

倉庫の中で考えておいた策を実行に移す。
>273
誤爆です。無視してください。
>263 vsアセルス ベネツィアでの一幕
 
『私はただ、気に入った者を自分のものにして、愛してやりたいだけだ。・・・彼女達も』
 
オレの問いに、女はそう、答えた。
・・・矢張り、こっちが勝手に先走っちまった見たいだな・・・。
コイツは、確かに『魔』の者ではある。者ではあるが――邪悪では無い。
 
『・・・お前も、私の邪魔をするのか?」』
 
「いや・・・・そういう事なら、オレの勘違いだ・・・・すまねぇな」
 
そう言い、剣を下げ、オレは七色に輝く石を放り投げる。
 
「『宝玉』だ。ソイツの力なら、その傷も十分癒せる筈だ。
―――ああ、服を台無しにしちまったのは謝っておく」
 
・・・悪魔だろうが妖魔だろうが何だろうが、その全てが悪とは限らない。
仮にもサマナーの癖に、相手の雰囲気も察せなかった。
オレもまだまだだな―――なんて思いつつ、
 
「・・・行きな。さっきのヤツを追いたいんだろう・・・・?」
 
そう言って、剣を収めた。
277シエル ◆7th.w44M :02/03/17 00:01
>271 ヴェネティア大殲 vsシャルデン(倉庫街)
『なにしろ、この血はあなたの知っている人たちのものデスから』

「どういう意味ですっ!」
後ろに回りこむように跳躍した男に、振り向きざまにナイフを叩きつける。

――ナイフが突き刺さった人影は、やけにのっぺりした顔をしていた。
>267
水祭り/トレス・イクスvs馬呑吐

「0.33秒遅い」
トレスは自らに迫る剣をいつの間に取り出したのだろうか、両手に握られたM13で全て撃ち落とし
馬呑吐へと肉薄する。
「否定、俺は貴様には用は無い」
トレスは馬呑吐へ体当たりをかけ、さらにその勢いでナルバレックの方へと接近していった。

(場所:屋台通り)
>>277 丸いお尻が許せない
 
「どういう意味ですっ!」
激昂の声をあげながら振り向きざまにシエルはナイフを閃かせた。
しかし、そこにあるのは「Blood」で形成されたしゃるでんくん(仮)。
 
「………簡単に目が曇るものデスね」

シエルの両腕はしゃるでんくん(仮)に掴まれ、押さえつけられる。
「―――あなたの同僚でしたよネ?拳銃を撃っていた男装の人と、日本刀を振り回していたシスターは」
280青の魔王 ◆kEnRaN.Y :02/03/17 00:09
>260 ハリー 
ハリーは人込みから離れると、離れた建物の屋根を伝って僕の追跡をはじめた。
人込みから離れることによって巻き添えを無くす気か。
 
上手いな、と素直に感心する。
別に攻撃する分には狙いやすくはなったけど、
これじゃあ、攻撃しても全然面白くない。
 
あぁ、でも…と僕は思い直す。

建物の中に人が避難していないとも限らないよね?

僕はにやりと口をゆがめると、腰から特別な手榴弾をいくつか取り出す。
こんな小さい手榴弾で建物一つ壊せるって言うんだから、
全く進んだ世の中になったもんだね。

僕はハリーが進む建物の窓へ向けて、次々と手榴弾を投げ入れた。

>268 シモン&マッテヤ
突然、足元に大量の銃弾がばら撒かれる。
振り返ると、シモンがもう一人の銃使徒をひきつれて、
僕にその銃口を向けていた。

でも、体を狙わないなんて。今更足止めのつもりかい?

「はは、甘い、甘すぎるよ、アハハハハハハハは!!」

僕はサブマシンガンの弾層を交換すると、
シモンに向けて銃弾をばら撒き、空いた左手で腰のナイフを取り出し、
死角から投げつける。

僕の横では次々と建物から爆発が起こり、
その瓦礫の破片は道行く人を押しつぶした。
281霧間 凪 ◆NAgIVP.M :02/03/17 00:09
>254>270 vsコルボ、ナルバレック
 
 
女の背後にオレが迫った瞬間、急に速度が上がった。
それに咄嗟にはついていけず、ロッドが空振る。
舌打ちの寸時に二撃目を放とうとする――
 
 
 
――そこに上空からの乱入者。
 
 
 
腕を掴まれ、投げられる。
瞬時に受身を取って立ち上がった。
目の前に、赤毛の男が立っている。
 
オレと、同い年ぐらいか。
相当場慣れた感じを持つ。
 
 
――――どうやら、女の仲間らしい。
 
 
何にせよ、オレはこいつらを放置しておくわけにはいかない。
 
電磁ロッドをもう一本引き抜き、両手に構えて腰を落とした。
 
 
 
「……二度目はない。今すぐやめろ」
>274(作戦内容)

作戦はこうだ、ワイルドギースの中で一番射撃が上手い奴に銀の銃弾使用のスナイパーライフルで狙撃させる。
(トリップ判定)
 今回の俺のトリップにS,Pが入っていれば狙撃成功、何らかのペナルティ。(例:右足損傷)

その後は面と向かって相手をせず、市街地に後退。ワイヤーを使用した手榴弾トラップを設置。
(トリップ判定)
 機械仕掛けの魔道士氏のトリップにBが入っていればトラップによる不意打ち、ペナルティ。
 入っていなければこちらのワイルドギース隊は全滅。以降タイマン勝負。
>272
私が身分を明かすと彼女はとても驚いたようです…
……実際日常生活で何度も人間の方に間違えられましたが。
そして彼女から敵意も同時になくなりました…

「綾香様…どうやら敵ではないみたいです。」
「……の、ようね…でも普通じゃないのは同じみたいね。」
私達が小声で話していると彼女…ロゼットさんが再び私達に話しかけてきました。

「あ〜〜・・・・・・あんた。よかったら私たちと一緒に行動しない?」
「どう?この街を脱出するまで手を組みましょ?
 悪い条件じゃ、ないと思うけど。」

「綾香様…いかがでしょう?」
それを聞いて綾香様は一瞬戸惑ったようですがすぐに返事を返しました。
「……そうね…四の五の言ってる場合じゃないし…何より命が惜しいわ…
  それに貴女達…信頼出来そうだしね。」
284御神苗優 ◆OMinaeIs :02/03/17 00:13
>280 青の魔王
 
「!?」 
新たな爆発音が聞こえる? 
しかもかなり近い!! 
俺は急いで裏通りを走る!! 
 
そして俺が目にしたのは、無残につぶれた建物、
そして瓦礫の下で助けを求める、多数の声だった。
 
「く・・・・・糞ったれが!!」 
 
285馬呑吐(M):02/03/17 00:15
>278 水祭り/トレス・イクスvs馬呑吐

 トレス・イクスが馬へと突進する。戦場が大きく移動する。
馬は緩やかな足取りでそれを軽くいなして背中に一撃、蹴りを入れる。
大きくたたらを踏んだトレスが振り返るよりも早く、更に追撃。

「急いては事を仕損じるネ。急急如律令…撃ッ!」
 
 辺りを爆風が包み込む。
 
(場所:屋台通り)
 
>73>240>244>257>269 水祭り スミレ&メレム&横島VSアーカード&ガンチェリー  
  
オレは2艘のモーターボートが川の下流から遡っている。  
そのボートは地元の妖怪ネットワークのメンバーから借りてきたもの。  
オレがちょっと祭りを楽しんでいるうちに、市内では恐ろしい事態が 
何時の間にかおこっていた。  
ネットワークの情報では、河で妖魔が大バトルをおっぱじめてるって。  
   
−−−−−−−−あそこだな!!!  
  
オレはボートを最高速度まで加速し、2艘の内の一艘を切り離す!!!  
河にいる巨大な鯨。  
・・・ありえねえ。オレはそれを敵と認識する。  
   
『くらって消えちまえ!!』   
  
カーニバル用の火薬を偽装して持ち込んだ炸薬を大量に積んだボートを 
オレは鯨にぶち当てる!!!    
  
・・・・・・・ががががががーーーーーん!!!!  
  
水中にまで強烈な爆音が響き渡る。  
ちょっとあんまりの威力に驚いた。  
今は花火の時間帯。なんとかアトラクションとして見逃してくれないだろうか。  
287アセルス ◆AseLLUSs :02/03/17 00:17
>276
アセルスVS葛葉キョウジ
 
男が放り投げてきたアイテムを使用する。
―――たちどころに、体中の傷が癒えていく。
 
「・・・ふっ」
 
男が剣を収めるのを見て、私も幻魔を鞘に収める。
 
「・・・そうさせてもらうとするか。では、な。
―――次も、敵同士にならねばいいがな」
 
そう言い残し、私は路地裏から駆け出した。
彼女は・・・アテナは、どこへ行った?
 
(・・・病院でも、当たってみるか)
 
そう思い立ち、私は人並みをかき分けて駆け抜けた。
 
(アセルスVS葛葉キョウジ:闘争終了)
ヴェネティア大殲
タバサwithタオ:導入
 
私は水の都、ヴェネティアに来ていた。
数日前、この地に於いて魔学学会があり、私はそれに出席したのだ。
 
出席したのは良かったが、当地の魔学者協会より講義を依頼され、気が付いたら当初の予定を大幅に割っていた。
 
「わ〜…」
私の傍らにいる東方の少女――タオは、ヴェネツィアの景色と、ちょうど開催されたカーニバルの様子を眺めながら、口をポカンと開けている。
 
タオとはとある一件で知り合い、何故か妙に懐かれてしまった。
親を亡くしたタオを無下に振り払うことも出来ず、それ以来私は、タオと行動を共にしている。
 
 
カーニバルが盛り上がりを見せ始めたとき、私はかすかに響く銃声を聞いた。
「…タバサさん…!」
タオも気付いたらしい。警戒と、若干の怯えを交えた視線をこちらに向けていた。
「タオ…ここは危険なようです…」
「うん…! こんな綺麗なところで、悪い奴に悪いことなんかさせないよ!!」
帰ろう、と私が言おうとしたところで、タオは一人でまくし立て、走り出した。
「タオ! …参りましたね…これでは研究が…」
私はタオを追い、入り組んだ街の中へと足を踏み入れた。
289コルボ(M):02/03/17 00:21
>281 VS 霧間凪

 少女は一歩も引かず、こちらを睨み返しながら構える。
 
(・・・似てるな・・・雰囲気が、アイツに)
 
 そんなことを考えながら、一旦構えを解く。
 
「おーけーおーけー。仕事とは言え、アンタみたいなお嬢ちゃんとはやりあいたくない」
 
 そういいながら、両手を挙げる。
 降参のポーズだ。
 
 
 無論・・・フェイントに決まっているが。
 
 
 一瞬、相手の気が逸れた瞬間に、右足で転がっていた石を蹴りとばす。
 
 そして、少女に向かい、全速・全力で飛びかかる!
290麻宮アテナ ◆FAIRySzU :02/03/17 00:22
>265>287 アセルスと再接触

 …来ました。あきらかに、他の人とは違う気配。
私を術でとりこにした、さっきの女性です。
まさか、後を追ってくるとは思いませんでしたが。

 「私に用でしょうか? でしたら、お願いですから
後にしてください。私は、ここの人たちを
守りたいと思っていますから。もし、ここの人たちを
傷つけるつもりなら…私、絶対にさせませんよ」
 彼女を真正面から見据えた言葉でした。

 (…2度はかかりません)

 この状況なら、相手の接近にも飛び道具にも
じゅうぶん対応できるはず!
>285
水祭り/トレス・イクスvs馬呑吐

周囲が爆風へ包まれる中、トレスはそれでも体勢を整え
銃口を馬へと向ける。
「無駄だ・・・この程度では、投降する事を推奨する」

(場所:屋台通り)
>252 ナルナル
まったく、だから不確定要素を持ち込むなといっただろう。
多人数に囲まれた、ナルナルを見ながら呆れかえる。
  
仕方が無い…対不死の王の切り札だけど今回は譲るか。
   
―――ナルナル、聞こえてる?
           いまから『胃界教典』を上空から落とす―――
   
これで死んだら、血を吸って死徒にしてやる♪
…恐い、止めておこう。
  
―――死んだら知らないぞ、
          これ以上の手助けはしないからな―――
  
『念話』で意志を伝えて、『胃界教典』をナルナルの頭上に向けて放りこむ。
後はもう知った事ではない。  
293横島忠夫 ◆YDaTadao :02/03/17 00:27
>269 水祭り スミレ&横島vsアーカード 
 
「なんで貴方がこんな所にいるのよ!?」 
 
 え――――? 
 荒れる運河の中、いきなり背中へ抱き付いてきたスミレさん。肌と肌が触れ合って、 
 その声が伝わってくる。でも、聞こえてきたのはらしくない、強い口調の言葉だった。 
 
「だ、だって! スミレさんいきなり居なくなっちゃうし、俺、心配で・・・」 
「貴方の方がよっぽど心配なのよ!」
「そ、そりゃ、そうかもしんねーけど・・・」

 口ごもる。 
 そ、そうだよな。俺なんてヤツが居ても、足手まといなだけ。 
 考えればわかることなのに・・・やっぱ、俺ってどうしようもなくバカだな・・・

「・・・ありがと」 
 
 え? ええ? ええええええええええええええええええええええええええっ! 
 す、スミレさんがありがとうって・・・? 
 背中にぴったりと密着するちちとかふととももとか、え、ええ? 
 これは行ける? 行くべき? 行かなきゃ男じゃない! 
 
「スミレさ――――」 
 
 と、言いかかって自分で止めた。 
 いかんいかん。まだ目の前にはあの化け物が居る。ここでセクハラしてる暇はさすがにねぇ。 
 でっかい鯨に食われた癖に、まだピンピンしてるし・・・。 
 今はこの感触を楽しむだけにしておこう! くやしーけど。
 
 さり気なく、スミレさんの太股なんかに手を伸ばしながら、俺はまた文珠を取り出す。 
 浮かび上がる文字は「模」――――狙うは、あの赤くて黒い吸血鬼「アーカード」! 
 文珠の霊力が組み変わるのを確認すると、俺はそれを自分の胸に叩き付けたっ! 
 
 わは、わはは、わははははははは・・・・っ! 
 
 顔を除いた全身が、あいつと同じ拘束具じみた格好になった。 
 え〜っと、何でもクロムウェルってのを解放すりゃ、技が使えるらしい。
 
「クロムウェル・・・えっと、第三号第二号第一号、解放!」 
 
 ごぼごぼと声にならない声を発しながら、俺の体は奇妙な物へ変質していった。 

 さりげなく、スミレさんとの接触で文珠が二つばかり出来たことも記しておく。
>280 対青の魔王
 
突如足下が爆裂した。
とっさに先の建物に飛び移る。
 
爆弾か!?
・・・さっき男が何かを投げるのは見えた・・・
が、あの大きさの爆弾でこれだけの破壊力とは・・・
 
これでは犠牲を避けようとした意味がない・・・私は唇を噛みしめる。
 
それでも私は走り続ける・・・現時点では打つ手がないからだ。
 
 
続けて数回爆発が起こった・・・真下から爆炎が上がり様々な物が宙を舞う。
中にはこんなモノまでと言うのも・・・これだ!
 
私は爆発と共に吹き上がった幾つかの雑多な物を男に向かって蹴りつける。
フライパン、鍋、掛け時計、果ては揺りかご・・・
 
そして視認した中でもっとも大きな物・・・バスタブを思い切り蹴りつける。
と、同時に私も屋根を蹴った。
 
バスタブを囮にして死角から一気に男に肉薄する!
>283

「うし!それじゃあ、いきましょう!」
 
どうやら、背後の彼女も賛成してくれたようだ。
 
「さて・・・・どうする?
 街中を通り抜けるのは危険だと思うけど・・・・・。」
「・・・・水路、ね。ともかく、海に出てそれから街を離れましょ。
 それでいい?」
 
お互い、軽く自己紹介を済ませると私たちはホテルの入り口へと向かう。
私は、クロノのパックから取り出したショットガンを構えつつ、ゆっくりと外に向って一歩を踏み出した
296馬呑吐(M):02/03/17 00:34
>291 水祭り/トレス・イクスvs馬呑吐
 
「投降? ハハ、寝言を言うな若造がっ!」
 
  馬の首にかけられたマフラーが緩やかに翻り、トレスへと叩き付けられる。
 火を噴く銃口、向けられた銃弾の全てをマフラーで叩き落とし更に数枚の札を出す。
 
「困るネ、もう少しヤル気になって貰わないと」
 
 札から子鬼が沸き出して辺りに散らばる。子鬼は逃げ遅れた観光客へと向かって
空を走る。
  
「これでもまだ寝言を言うかネ、”ガンスリンガー”?」

(場所:屋台通り)

297シエル ◆7th.w44M :02/03/17 00:35
>279ヴェネティア大殲 vsシャルデン(倉庫街)

「・・・はっ、お笑いですね」
カソックを犠牲にして、敵の捕縛から抜け出す。
そして一本の<黒鍵>を<風葬式典>に設定する。

「タネのばれた手品など、怖くはありません」
破裂し、再生した髑髏。
人形をナイフで刺した時の感触。
敵の能力は液体・・・血を操る能力だ。

「一つ勘違いを教えてあげましょう。
 わたしは埋葬機関所属。ハインケルと由美子は十三課所属
 ・・・同僚じゃありません」
<黒鍵>を人形に突き刺す、それとともに<風葬式典>が液体を喰らいつくし、
血の人形は、跡形も無く消滅した。
>264
男は防御障壁らしきものを張り、私の攻撃を回避する。
しつこい……
 
男の拳撃を食らってわずかにのけぞる。
その間、男は私と間合いを離すのに必死だった。
 
近づこうが離れようが無残に死ぬことには変わりないのに……
 
>270
背後から声。
私の護衛(のつもり)の奴が加勢するらしい。
好きにさせる。
目の前の男を始末した後、護衛が女の始末に手間取っているようなら、
背後から護衛もろとも女を貫いてやろう。
 
>292
王冠か。
まあ、いい。
使えというなら存分に使う。
 
上空から降って来る胃界経典をキャッチし、懐に入れる。
  
 
男の距離が少し離れてしまった。
いや、単に離させたのだが……
 
両手に黒鍵を作り出す。
右手は火葬式典。
左手は水葬式典。
 
右手の黒鍵は男に無造作に投げつける。
男の近くで爆発。
障壁のせいで男にダメージはない。
……かまわない。
ただの牽制だ。 
 
本命はこちら。
左手の黒鍵は地をはうように男に飛ぶ。
男の近くで式典を発動。
男の周りは聖水浸しになる。
 
無論、人間には水葬式典は効果がない。
しかし……
ヴェネツィア大殲
>280
 
タオを追い、市街に入った私が見たのは…まさに地獄とも言うべき惨状だった。
 
倒れている建物、あちこちから上がる火の手、逃げ惑う人々。 
そして――嗤いながらそれを行う者。
 
 
タオは、怒りに震えていた。

>284
「む…? 貴殿は確か…スプリガンの」
私はいつぞや見た顔を見つけ、声をかけた。
「御神苗さん…これ、一体どうなってるの!?」
タオはやり場のない怒りをスプリガンに向け、ぶつけた。
300黒岩省吾 ◆sChIjITA :02/03/17 00:37
水祭り乱入
 
俺は休暇を取ってヴェネツィアに来ていた。
そして周りは・・・銃声の響く、戦争とまで言える事態となっていた。
たまの休暇だというのに、これか。
まあ、良いストレス解消になるだろうが。
 
面白い相手はいないものか。
そう考えると、俺は騒動の中に身を投じた。
 
>283 >295 VSロゼッタ&クロノ/セリオ&綾香

 ――正直、気が進まなかった。
 そんな良心の疼きを抱える一方で感傷に苦笑する、何を今更……だ。
 若い娘を、子供を、赤ん坊を、老人を殺すことくらい、
何度もやってきたじゃないか。
 いつものことだ、いつものこと……。

「しかし、惨いな……」
 ホテルの外でターゲットを待つ。
 俺はこのヴェネチアで突発的に起きている闘争を見ながら呟いた。
「加減なしか、巻き込まれるのはご免こうむりたいものだ」
 その為にも。
 一瞬で決着をつけなければならないだろう。

 ホテルから、一人、二人、三人と客が連なって出てくる。
「……増えた?」
 ターゲットである、来栖川綾香嬢とそれに影のように付き従っていた
ボディガード用のメイドロボ。
 それだけかと思っていたが――?
 彼女達は慎重な足取りでホテルから脱出しようとしている。
 ……まあいい、彼女と知り合ったのが運の尽きだと思ってくれ。

 スーツケースを地面に叩きつけ、中から愛用のサックス“シルビア”を
取り出した。
「さあ、ギグの始まりだ」
 大きく息を吸い込み、吐き出した二酸化酸素を指先の操作で
殺人音波に変換し――彼女達周辺の空間に無差別に叩き付けた。
302シャルデン=フランベルグ(M):02/03/17 00:39
>297 VS桃尻娘(古ッ)

「おやおや」
<風葬式典>によってしゃるでんくん(仮)が跡形も無く消え去る。
「―――まあ、同僚であろうが無かろうがワタシにはどうでもいいことです」

今度は血を大ぶりの刃に変える。量的には大技は出しづらい。
「―――――――――今はアナタの血を、一滴残らずワタシのものにしてみたいだけデスよ」

>286
水祭り メレムVSガンチェリー  
  
いきなり、『神の獣』に襲撃が走る。
その程度で、潰れはしないが、少し効いた。
  
いきなり何事だ、まったく。
『不死の  
 
人間?人外? 
奇妙な混ざり方をした気配に興味を感じる
   
―――君は何者だ?
       どんなつもりで私に攻撃を仕掛けた?―――
  
まったく今回は不確定要素が多い、楽しくなってくるな。
  
―――ここは化物の闘争の場だ
          子供は帰って寝る時間だ―――
   
『神の獣』の上に『神の影』で第五司祭の姿を創り、そう呼びかける。
威厳のある老人の姿で彼女と向かい合う。
  
304御神苗優 ◆OMinaeIs :02/03/17 00:42
>299 タバサ&タオ合流
凄まじい狂乱の中、俺は不意に懐かしい声を耳にした。
振り返った俺の目に飛び込んだのは・・・・・・
 
「タバサ!それに、タオも!久しぶり、と言いたいところだけどな、状況がこうじゃなきゃ・・・・・」
 
俺は走りながら彼女らとの再会の挨拶をした。
 
「どうもこうもねぇ!あの優男が手当たり次第に虐殺して回ってるんだ!!
 すまねぇが、あんた等も手を貸してくれ。これじゃ、俺一人じゃどうにもならん!!」 
 
305鉤道士 ◆nXMcHook :02/03/17 00:44
>293 水祭り スミレ&横島VSアーカードへ乱入
 
 
水面の上を東洋風のゴンドラが滑る。
この喧騒の中、まるで別世界のような静謐を引き連れて。
その上に乗る赤い道服の男も、童子も、ここでは一風変わった扮装だ。
それ以上に、そのゴンドラも変わっている。
漕ぐ人も無いのに音も無く水面を滑っているのだ。
だが、周囲の人の視線を集める事は無い。
完全に、この世から浮いた別世界に居るかのように。
 
道服の男が、仮面の下で薄く笑う。
ここで連鎖的に勃発した幾多の闘争を傍観し、観察する。
戦いを引っかきまわすのが彼の役目。
目の前にあるのは、この場でもっとも人間離れした怪異の戦い。
即ち、もっとも派手な荒事。
 
(是なら、何処かで見ているご老人達も満足するでしょう)
 
左手の義手が軽く動き、
「カキン」と音を立てた。
右手には、何時の間にか大型の拳銃が握られていた。
 
童子が大きく溜息をつき、いつの間にやら姿を消した。
 
赤い道服の男、鉤と呼ばれる道士はその体内に形成した錬金術機関、<内丹炉>に戦闘用の火を入れる。
五行と陰陽の気が凄まじい勢いで相生し、相克し、道士の肉体を戦闘用に作り変えて行く。
仙気が全身に満ちた。
 
「赤殺花、起きなさい」
 
体内で眠っていた修羅、対乙型人造霊・個体名<赤殺花>を50%起動、
R&V.50口径エンチャント・マグナムを構え弾丸を確認する。
 
蘭稜王の仮面をつけて、道士は化物を模倣する男の前に姿を現わした。
>262>274>282
VSベルナドット・ワイルドギース隊
 
男は、奇妙な力で何らかの抵抗を試みたようだったが、
電磁加速砲の前には無力――
予定通り、男は原形も留めぬほどに破壊され、肉片と化す。
 
そして”魔術師”は、アーカードの落ちた橋へ向けて、
歩を進めた――その瞬間。
 
銃弾が、足元に突き刺さった。銃弾は甲高い音を立てて、石畳を穿つ。
”魔術師”が緩慢な動きでそちらを振り返ると、
そこには、先程影鬼に追われていった、傭兵部隊と、その隊長らしき
眼帯の男。
 
「まだ残っていましたか――端役共が」
言って、”魔術師”は静かに歩き出す。
男達は威嚇射撃を散漫に行いながら、市街地の方へと後退していく。
銃弾は全て、逸れるかまたは”盾”により弾かれていった。
 
そして、一本の横道に差しかかった、その刹那――
(トリップ判定)
307霧間 凪 ◆NAgIVP.M :02/03/17 00:48
>289 vsコルボ
 
 
……賢しい。
 
 
ロッドが正確に、小石を男目掛け打ち返す。
 
そのまま飛び掛ってきた男目掛け、ロッドで突く。
 
 
「覚悟を決めろ」
308アセルス ◆lhr.8jAU :02/03/17 00:49
>290
アセルスVSアテナ?(場所:病院玄関前)
 
・・・やれやれ、相当に警戒してるな。
私の魅了も消えてしまったようだ。
 
「ふふ・・・健気なんだね、君は。
別に私はここの人間達に危害を加える気なんかないよ。
なんだったら一緒に護ってあげてもいい。
―――君が、私のものになってくれるのならね」
 
そう彼女に言いながら、無造作に近づく。
彼女は警戒して距離をとろうとするが・・・
 
いつの間にか病院から出てきていた、先ほど私が吸血した少女に抱きすくめられ、
アテナは身動きが取れなくなった。
 
「・・・アテナ、本当にかわいいね」
 
そう言って私は、彼女に口付けした―――
 
(魅了:トリップ判定
ただしアテナは警戒してる為、彼女のトリップに15ポイントの有利修正)
>296
水祭り/トレス・イクスvs馬呑吐

「なるほど・・・・・確かに俺は誤解していたようだ」
弾丸が全て落とされたのを確認し、トレスははっきりと馬へ宣言する。
「お前を排除する、戦術思考仕様を強襲仕様から殲滅戦仕様へと書換え」

宣言と同時にトレスの両腕のM13が火を吹く
一方はそのまま馬へ、もう一方から放たれた弾丸は跳弾と化し
屋台通りを巡り巡って背後から馬を襲った。

(場所:屋台通り)
>303修正
>286
水祭り メレムVSガンチェリー  
  
いきなり、『神の獣』に襲撃が走る。
その程度で、潰れはしないが、少し効いた。
  
いきなり何事だ、まったく。
『不死の王』に意識を集中しているまに新たな乱入者を許したのか。
  
人間?人外? 
奇妙な混ざり方をした気配に興味を感じる
   
―――君は何者だ?
       どんなつもりで私に攻撃を仕掛けた?―――
  
まったく今回は不確定要素が多い、楽しくなってくるな。
  
―――ここは化物の闘争の場だ
          子供は帰って寝る時間だ―――
   
『神の獣』の上に『神の影』で第五司祭の姿を創り、そう呼びかける。
威厳のある老人の姿で彼女と向かい合う。
  
相手の意図が解らない内に攻撃はしない、それがボクにとってのルールだ。
311銃使徒シモン&マッテヤ(M):02/03/17 00:54
>280 >294 
青の魔王vsハリー、使徒シモン&マッテヤ 
 
 
屋根に逃げた青年に対し、少年は思いも寄らなかった行動をとった。 
手榴弾のピンを抜き、青年の足元の建物に向かい投げ入れる。 
よほどの威力だったのだろう、次々に建物が爆発、崩壊を繰り返していく。 
 
「馬鹿な・・・新型か?」 
 
信じられない思いでその光景を目にしたシモンとマッテヤの二人に向かって 
更に軽機関銃が唸りをあげる。 
 
「脚だ」 
「当ててもいいんスね?」 
 
嬉しそうなマッテヤの返答を聞きながら、 
シモンはフルオートの銃弾を撃ち落としていく。 
しかし目の前を通行人が通りすぎた瞬間、 
 
「何!?」 
 
何時放たれたものか、低い軌道でナイフが飛来する。 
 
咄嗟に左腕を揮う。 
手の中に滑り出すのは、 
小型拳銃ワルサーPPK。 
両手に拳銃を構えながら、右手の聖銃で銃弾を、 
左手のワルサーでナイフを撃ち落とした。 
 
その間に、マッテヤは少年の脚を狙い銃撃。 
 
シモンは大きく息をついた。 
>303 「水祭り」 メレム・ソロモンVSガンチェリー  
   
あれだけの火力の突進が・・・効いてやがらねえ。  
爆風でこっちのボートの進退だって窮まりそうになったんだぜ?  
  
未だに大波に揺れるボートの上で、オレは現状把握に努めた。  
それでわかったこと。それは、 ONLY.1。  
姿をこざっぱりした爺さんに変えた野郎が今回のオレ達の、間違えない 
敵だって・・・。  
   
「はっ 年寄りの冷や水、だったか?水の上でその格好。よく言うぜ」 
  
オレはガキ扱いしてきたヤツに罵声を浴びせる・・・と、そんな事より。 
  
「フリーズ!!カーニバルでこんなに暴れて・・・いったい何が目的だ?」 
  
緊張感をもって、シルバーバレルを敵に向けたつもりのオレ。  
そのぐっと華麗に伸ばしたオレの手は・・・何故か黄色い。  
  
ピ カ チ ュ ウ 。  
今もパレードのまま、そんな格好をしていた事なんか・・・忘れろ!!! 
313アーカード ◆ARCARDr. :02/03/17 00:57
>269>293>305 水祭り スミレ&メレム&横島VSアーカード&鉤
 
 事態はめまぐるしく動く。
 鯨めいた化物には少女と……アレは銃が妖気を発しているのか?が相手取っている。
 更に、アーカードの姿を真似た人間は別の人間が相手をするようだ。
 
 なら、自分はこの目の前の死徒の相手をするのみ。
 
 だが、自分一人ではこの水中に適応した死徒の相手は手に余る。
 
 なら、一人でなければいい。
 
 先ほど鯨に抉られた体の半分から、新たな体が盛り上がり盛り上がり元に戻り……。
 更に盛り上がって盛り上がって、新たな一個の個体が出来上がった。
 
 それは半身から自らを切り離し、自律行動を開始。
 同時に、更なる再生を本体は開始した。
314シエル ◆7th.w44M :02/03/17 00:58
>302 ヴェネティア大殲vsシャルデン(倉庫街)

「やれるものなら、やってみなさい!」
こちらも<風葬式典>を込めた<黒鍵>を構える。

相手の体を狙わずに、血の刃を狙う。
一度切り結ぶごとに、その刃が小さくなっていく。

「あなたに勝ち目はありません。降伏しなさい」
(・・・できることならば殺したくは無いですしね)
315コルボ(M):02/03/17 00:59
>307 VS 霧間凪
 
 ま。効かねえわな、こんな下策。
 
 打ち返された小石を、額で止める。
 痛くは、ない。
 ・・・ちと、赤くなったかもしれんがね。
 
 そして、突き出されてくるロッド。
 それまで受けてやるほどお人好しではない。
 
 体を半身にして横に回り込む。
 そしてそのまま、至近距離からの肘打ち。
 
「覚悟? んなもん、生まれた時からついとるわい」
 
 そして、ニヤリと笑いながら言い放つ。
 
「それに覚悟一つでどーにかなるほど、世の中ってぇのは甘くない」
316麻宮アテナ ◆5ED5GFjs :02/03/17 00:59
>308 アセルス

>いつの間にか病院から出てきていた、先ほど私が吸血した少女に抱きすくめられ、
>アテナは身動きが取れなくなった。
 
 (…あっ!)
 彼女に気を取られているあいだに、後ろに忍び寄る
人影に気がつかなかったのは、今日何度目の
不覚でしょうか。到底私を傷つけることなど
出来ないこの女の子を、私はまったく見逃してしまって
いたのです。
 斧刃脚でこの子の膝を砕いて脱出…出来るわけが
ありません。焦った私の唇に…。

 『トリップ判定用書きこみ』
317鉤道士 ◆nXMcHook :02/03/17 01:01
>293
>305の続き
 
水中で、訳のわからない怪物へと変容する男。
なぜか、恐怖感や邪悪さを漂わせることなく、滑稽さや間抜けさが漂う不思議な状態だ。
 
「やあ、楽しそうな事をしておいでだ。それでは、私も混ぜていただきましょう」
 
そう言って、鉤道士はEマグを発砲。
弾頭は五行弾の木行青弾頭(ブルーポイント)、水避けの銃を載せて弾丸が水中を進み、
 
「疾(チッ)!!」
 
と言う言葉とともに凄まじい雷撃を発した。
>295 >301
「では行きましょうか…綾香様…」
「そうね…じっとしてるのも危ない状態だもんね…」
私達はロゼットさん達の後を追ってホテルから飛び出した。

そしてドアから出た刹那………私達を衝撃が襲った。
「!?…………な…っ!?」
「………!?」

瞬間、私の外部音声集音マイクが異常を察知し電力の供給が一瞬止まる。
そして綾香様もまた気が遠くなったらしく私にもたれ掛かってきた…

「………せ…セリオ…今の…何なの?」
「解りません……ただ強大なデシベルの超音波が………まさか!?………敵!?」
私は警戒を一層強めた。
>314 カレーのお姫さま略してカレプリ・決着

黒鍵を構えたシエルとの鍔迫り合い。
何かの効果なのか、見る間に血の刃は小さくなっていく。
 
「厄介デスね―――魔法、というやつでしょうカ」

と、その時、頭上から聞き覚えのある声が聞こえてきた。
「シャルデンさーん、もうあがっちゃっていいみたいですよーーー」
「……キョウコさん?」

女子高生で星の使徒の同志・キリサキ=キョウコが道士・シキの巨大羽虫に乗って現れた。

「もういい、というのは?」
「えっとぉ、シャルデンさんが一定の戦果を挙げた時点で帰還させるように、ってことらしいですよー。
キョウコにはよくわからないですけどー」
なんとも投げやりな言い方である。
「ならば――――長居は無用ですかネ」
>298 VSナルバレック

「――なんだ?」
 
 いきなり。周囲が水浸しになった。とりあえず、何らかの魔術的な効果だとは認識出来るが――
 これが一体何なのかが理解出来ない。ただ――猛烈なまでに「いやな予感」がする。
 
 その直感に従って、レイオットは全力で、正面に向かい走り出した。足下から弾ける水音が、
「予感」をさらに増大させる。一刻も早く、この「水場」から抜け出さなくてはならない。
 
 反射的に、スタッフ操作。呪文変更。選択したのは――<フリーズ>だ。

「はっ――!」

 呼気と共に跳躍。濡れた足下から、水雫が大量に生み出される。だが、水溜まりの半径は約5メートルほど。
とても、人飛びで超えられる距離ではない。ならば――
 
「――――イグジストッ!」
 
 戦術魔法士としての感に従い、切り裂くように撃発音声を唱える。

 <フリーズ>発動。瞬間、生み出された冷気の固まりが、真下の水溜まりに向かい炸裂した。
 瞬時に1メートルほどの範囲が完全凍結。足場を作り出す。
 
 跳躍したレイオットは、その上に着地。びしり、と氷が割れる音と共に、静かにスタッフを構え直す。
 
 間髪入れずに呪文選択、無音詠唱――!
321アーカード(M):02/03/17 01:08


>269>293>305>313 水祭り スミレ&メレム&横島VSアーカード&鉤
 
 私は目覚めた。酷く面白い状況のようだ。
 黒い影の中から湧き出るように、私は姿をあらわす。
 水の中・・・・・・そうかそうか、そういうことか。
 
 「面白い、酷く面白いぞ」
 
 私は歓喜の笑みを浮かべる。水中対応可能な吸血鬼!! 
 久しぶりに出てきた私には、たまらない極上の夕食(ディナー)だ。
 
 「さぁ、魅せてくれ、お前の力を!!私に!!急いで(ハリー)!!急いで(ハリー)!!」 
  
 私は体の魔術拘束を解除する。
 黒き体から湧き出るように現れた異形の怪物ドモは、
 目の前の標的に向かってその触手を一斉に伸ばす!! 
322霧間 凪 ◆NAgIVP.M :02/03/17 01:09
>315 vsコルボ
 
 
避けられた……が、それくらいは承知。
そのまま肘打ちが迫る、避けられ……ない!
 
 
 
――――――ごすっ
 
 
 
嫌な音。
 
 
「ぐっ……」
肺から全ての空気が抜けていくのを感じる。
貫くような衝撃。
 
――だが、接近戦は――
 
「……そうだ、覚悟じゃひとはやっていけない」
 
ロッドを手放し、相手の腕と肩を取る。
打ち込みの時の勢いを生かし、そのまま……押す。
 
 
――ぼきっ
 
 
肩が、外れた。
 
「だが、それでも……覚悟は必要になる。否応なしに」
 
 
親父のように。
 
オレは男の膝目掛け足を振り下ろす。
鉄板入りの靴底は、やすやすと男の膝を砕くはずだ。
>318

「ッぐ・・・・?!」
 
くらりと一瞬意識を失いかける。
ナニ・・・・今の・・・・・・。
見れば、アヤカも私と同じようにぐったりとしている。
 
今の・・・・は?!
 
「音波・・・・・って奴だ!僕はそうでもないけど・・・・人間には、ちょっときついかもしれない!!」
 
音波?!ちょっとまってよ・・・・!
そんな相手とどうやって!!
・・・・視界が揺らぐ
やばい・・・・ダメージが・・・・残ってる・・・・。
私は頭を振りかぶってあたりを見回した。
>276 >296 >309 トレス・イクスvs馬呑吐・・・乱入 ベネツィアでの一幕
 
妖魔の女と分かれてから直ぐ。
オレは女とは別の路地を辿り、別の通りに出ていた。
 
―――既にそこは阿鼻叫喚。正直、何がどうなってるか、把握出来なかった。
・・・が、ひとまず分かった事があった。・・・通りの中で対峙する二人の男。
そのうちの、ドーランを顔に塗りこめた中年男。・・・コイツは、間違いなく、邪悪だ。
コイツも騒ぎに乗じて現れやがった―――そんなクチか?などと思いつつ、
 
観光客を襲おうとしていた雑鬼を、切り伏せ――
ケルベロスが炎のブレスで焼き尽くし―――
またはオルトロスが噛み砕き――――― 
 
全てを片付けた所で、改めて二人のほうに向き直る。
 
「――――加勢するぜ。軍服」
 
(やれやれ・・・まださっきの疲れは残ってるんだがな)
 
――魔法の詠唱を開始した。
325横島忠夫 ◆YDaTadao :02/03/17 01:11
>317 vs鉤

 変容しきった俺の前に、今度は別のヤツが割って入る。 
 な、なんだよ! ようやくスミレさんに会えたのに、邪魔するのか?

「やあ、楽しそうな事をしておいでだ。それでは、私も混ぜていただきましょう」 
 
 楽しいだって? こんなおっかねー事が楽しーわけねー! 
 やばいぞ、こいつ・・・まともに相手したくないっ! 
 ――が、ここで逃げればスミレさんが危ない。 
 
 人相手に戦うなんてゴーストスイーパーの仕事じゃねーけど、しゃーない! 
 
「ええい、畜生! 来やがれっ!」 
「疾(チッ)!!」 
 
 ・・・言う前に来やがった。
 どちくしょーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ! 
 放たれた銃弾は俺に触れる前に雷に変わる。しかもどういう訳か、水には流れないっぽい。 
 まともに雷撃が俺の体を包んで黒こげにする。 
 ――――死、死んだか? あれ、全然平気だ・・・この体、一体どんだけ化け物なんだ。 

 でもま、助かったなら反撃あるのみ!

「クロムウェル解放!」 
 
 言葉に合わせて俺の体が千切れ、その末端が使い魔に変わって・・・
 
 出てきたのは、何故か巨大な鵜だった。長良川にいる、魚を呑む、鵜。 

 そいつが大口を開けて、男を飲み込もうとするっ! 
 呑んだら色々と、お終いだっ!
>312
メレム対ガンチェリーに介入予定

わたくしは、事件の中継映像の中から必死でスミレの姿を探しました。
そして、ついに見つけたのです。
嗚呼、スミレの相手はあのヘルシング機関の鬼札アーカード卿。
これはいけません、いけませんわ!

メレムめを呪いつつも、アレの相手もして貰わなければ割が合いません。
わたくしは、慌てて例の番号をコール致しました。

―――――――――――――――――――――――――――

「…分かった」

俺の渡された衛星携帯電話に資料が送られる。俺は、その目標地点を
狙撃可能な場所に移動した。

あの船上で、司祭風の老人と戦っている者を沈黙させろ、か。
俺は、愛用のライフルを構え照準を定めた。

【特殊弾頭:残弾5】
327シエル ◆7th.w44M :02/03/17 01:15
>319ベネティア大殲vsシャルデン、決着(倉庫街)

撤退する敵を追う理由は、さほど無い。
それよりも、優先させるべき事があるからだ。

「虫かぁ、いいですね」
そんな事をぼやきながら、再び走りだす。

より喧騒の大きな場所。
地獄の中心点へと。
>320
男がなにやら足場を作って悪あがきをしている。
……無駄なことを。
 
戦いの場で私を眼の前にすることは死と同義。
 
例外は……ない!
 
懐から、モーゼの十戒石をコアとしスタンガンを取り出す。
かつて、十戒石に触れた者は雷に打たれ絶命したという話があるせいか、
これは極めて、強力な電撃を発することができる。
 
まあ、ありがたい逸話などは私にとってはどうでもいいのだが。
ただ、これは殺しに使えるという理由で使っている。
 
 
男の周りの水溜りに向かって、スタンガンを投げる。
……バチバチッという音とともに水溜りに閃光が走る。
329青の魔王 ◆kEnRaN.Y :02/03/17 01:19
>304
全く、いつの間にか消えていつの間にか現れるなんて、
君は瞬間移動でもできるのかい?

「暑苦しいのは嫌いなんだ。消えてくれ」

僕はそう言って懐からベレッタを取り出すと、御神苗に向けて発砲した。

>311
その時、僕の太もも当たりに激痛が走った。

「なっ!?」

見ると、シモンの相方の方…マッテヤの銃から硝煙が上がっている。
くそ、とうとう当てに来たのか。あはは、とうとうか。
そうでなくちゃ面白くない!

僕はサブマシンガンとベレッタをシモンとマッテヤの二人に向けると、
全力で射撃を開始した。
人込みに当たろうがなんだろうが知ったこっちゃない。

>294
不意に、自分に落下してくる異物の存在に気付く。
振り返れば…バスタブ!?

「くそっ!」

降ってきたバスタブを、蹴る。それは、粉々になって砕け飛び、
逃げ惑う女の子の頭に直撃した。

だけど、降ってきたのはそれだけじゃなかった。
バスタブに隠れてるように迫ってきたそれは…ハリー!

「チッ」

僕は弾が切れたベレッタを離すと、腰からナイフを一本取り出して突き出す。
しかし、そのナイフはハリーまで届かない。
それを確認したハリーは、にやり、とその表情をゆがめた。

はは、いいねその表情。

同じように、にやりと笑う。そうして、握りの部分についたスイッチをかちりと押した。
同時に、ナイフの刃が飛び出し、ハリーの心臓に直進した。
330鉤道士 ◆nXMcHook :02/03/17 01:22
水祭り
VS横島忠夫
>325
 
強大な魔力が解放され、巨大な魔が形をとって現れる。
その姿は・・・鵜。
泳ぎまわる水鳥の鵜だ。
はっきりいって間抜けこの上ない。
 
鉤道士は笑っている。楽しくて仕方が無い。
彼の体を動かす純粋破壊衝動、「修羅」もその力を振るう喜びに震えている。
 
反射的に、自動的に、Eマグの銃口が鵜の頭部を狙い、発砲。
弾頭は、五行弾の火行赤弾頭(レッドポイント)、
決して狙いを外す事の無い「修羅」が、最高のタイミングで発砲した。
 
その弾丸が鵜の頭部に吸い込まれた瞬間、
 
「疾(チッ)!!」
 
という声とともに、凄まじい爆炎が炸裂した。
>318 >323 VSロゼット/セリオ

「チッ……しくじったか」
 あのメイドロボ相手に接近戦を挑むのは、確かに無謀だが、
遠距離戦に固執するあまり、音波の威力が拡散してしまったようだ。
 双眼鏡で彼等の様子を窺った。
 一人、倒れこんでいる。
 あれは……来栖川綾香だな、だがまだ生きている。
 もう一人、ぐったりとしているのは……女か?
 ともあれこれもある程度は無力化できたようだ。
 つまり、残るはあの少年とメイドロボか……。

 音域を狭めて、威力を集中させることも考えたが気が進まない。
 正直、メイドロボ相手に効果があるかどうか自信がない。
 平気な表情を浮かべているあの少年に至っては人間なのかどうか……。
 では、どうする――。

 俺は壁の陰からホテルを見た。
 輝くような白い壁、透き通る窓。
「具合がいい、あれを使うことにするか」
 俺はほくそえみながら、再びサックスに死の息を吹き込んだ。
 放たれた衝撃超音波は拡散しながら、ホテルの壁全体に叩きつけられ、
窓ガラスと瓦礫の雨を降らせる。
「さあ、これはどう切り抜ける?」
332馬呑吐(M):02/03/17 01:25
>309 >324 トレス・イクス&葛葉キョウジvs馬呑吐
 
(>309)
  正面から迫る弾丸を再度マフラーを振り回して弾く。
 と、背後から迫る弾丸が命中、馬の左腕が弾ける。
 
「ガハハハハ、ヤルね機械人形風情ガっ!」
 
  馬が抉れた左腕にマフラーを巻き付けると、何事もなかったかのように
 左腕の指がまた動く。
 
>324 
「…む?」
 
  背後に気配を感じて僅かに振り返る。そこでは、巨大な狼と、同じく巨大な
双頭の狼を従えた男が子鬼を喰らい、焼き尽くし、切り伏せていた。
 
『――――加勢するぜ。軍服』
「邪魔をしないで頂きたいものだネ、悪魔使い風情ガ」
 
 道化の服の下、道服の袖から大量の符が辺りに撒き散らされる。
そして符は辺りの死体へと飛び散り、額に張り付く。
ザン、音を立てて次々と死体が立ち上がりトレスと葛葉に襲いかかる。
 
「では、派手に行くとしようかネ、御二方」
>312 「水祭り」 メレム・ソロモンVSガンチェリー 
  
……黄色いネズミが銃を構えて喋っている。
まあ良い、取り合えずこの敵は本気だ相手をしてやろう。
   
「ふむ、私の目的か…仲間を救う事だと言ったら信じるかね?」
  
まあ信じ無いだろうな。
自分で言っていて説得力に欠ける…何故だろう?
  
「ここには、化物しか存在しない君の目的こそなんだね?」
   
もし、スミレをを害する気なら容赦はしない。
死徒27祖たる所以を見せつけて殺す。
  
『神の獣』が立ちあがり敵の存在するボートを見下ろす。
同時に敵の背後に『神の翼』を呼び出す。
それは巨大な猛禽類の姿を取って空中に静止した。
  
「もう一度聞こう、引く気はないのだな?」
  
返答次第では一気に殲滅してくれる。
334御神苗優 ◆OMinaeIs :02/03/17 01:26
>329 青の魔王
「暑苦しいとはご挨拶だな!!外道に言われる筋合いはねぇぞ!!」 
 
俺は一気にスピードを上げる。
それと同時に、俺は目まぐるしい速さで左右に体を動かす!!
揺れ動く残像の中で俺に弾を当てられるか? 
 
>327 Fly! You can be Fly!(エピローグ)
 
「おやおや―――もう、他の所に行きマスか。少し、さびしい気もしますがネ」
「ぶー。………♪」
キョウコは何かを思いつき、深呼吸する。
     「超 熱 熱 息」!!
キョウコの能力「HEAT」によって約摂氏4000度まで高められた体温は、
呼吸をも火竜のごとき灼熱のブレスへと変貌させる!
「キョウコさん………」
「このぐらいはいいですよね?さ、帰りましょうよ♪」
 
シキ・キョウコ・シャルデンを乗せた虫はマロの待つ合流地点に向けて飛び立った。
(シャルデン、エスケープEnd)
>328 VS ナルバレック
 
 氷を足場に、さらに跳躍しようとしたその時だった。
 
「――――――!?」
 
 衝撃――としか言えない、何かが走る。
 視界に映し出されているのは、水面を走る青白い光だ。そして、ちょうど足下を基点として走ったこれは……
 
(――――電……撃……)
 
 そのまま、スタッフすらも取り落とし、がっくりと膝を落とす。意識はかろうじて残っている物の、肉体はまったく
反応しない。

 水の中にあっては、おそらく即死だっただろう。
 こうなってしまっては、どちらも大差ない。もっとも、感電死していた方が、幾分ましだったかも知れないが。
 
 まあ、どちらにせよ――
 
(……駄目だな、こりゃ。今度ばかりは)
 
 内心で、そう苦笑をこぼす。
 彼は、次に訪れるその瞬間を待つ。マスクの内側のその表情には、恐怖も安堵も存在しない――
337コルボ(M):02/03/17 01:30
>322 VS 霧間凪
 
 ・・・へっ。
 腕一本、取られたか。
 
 無理矢理鎮痛剤で止めていた左腕も、かなりやばい。
 
 そのまま、少女は躊躇無く、俺の膝を砕きにくる。
 さっきまでの感じからして、鉄板でも仕込んでるだろうブーツでの蹴りだ。
 喰らったら痛すぎるわい!
 
 しかし、肩を掴まれたままではどうしようもない。
 身体をぶつけ、その衝撃でもって無理矢理に外す。
 
「覚悟、ねぇ。アンタの覚悟は知らないし、知る気もねぇ」
 
 ごきり。
 外された肩を、無理矢理に入れる。
 動かなくてもこのままよりゃ、断然マシだ。
 それに・・・
 
「だが、俺の前にいる以上、ンなモン、ゴミ箱行きだ。見せてやんぜ、暗兵の覚悟ってぇヤツを」
 
 
“−−夫れ暗兵の術というは 天道の恐るべきを知らざれば盗賊のわざに近し”
“故に無道のために謀らず一切の私欲執着を滅ぼすこと戒心あるべし”
“我が心・技・体悉く道具なり”
 
 
「“邪眼(ヴジャド)”暗兵・・・」
「“紅髪鬼(クリムゾン・ディアブル)”・・・推して、参る!」
 
・・・暗兵特有の自己暗示。痛みも何もかも全て超越して、限界すら越える。
 
残像だけ残し、少女に再度肉薄。
短剣で斬りつける。
狙いは四肢と、そして首。
>304
「あいつが…! よ〜っし!」
そう言うなり、タオは少年へと走り出した。
 
>329
「でぇい、っやぁぁぁぁぁ〜っ!!!」
タオは叫びと共に跳躍、空中で両足を揃え、少年に向け、踵を振り下ろした!
 


…感情的になりやすいタオとはいえ…今の彼女は感情のみで動いている…。

何故か、嫌な予感がした。
 
私は懐に手を入れた。
オーブの冷たい感触を感じながら、彼女を見守る。
339横島忠夫 ◆YDaTadao :02/03/17 01:31
>330 vs鉤

「うわたぁ!」 
 
 なんかしらんけど、手先に凄い痛みが走った。 
 何となく判る、俺の出した鵜はやられてしまったようだ。 
 
 ――――やられると痛いのか。どうしようかな? 
 
 考えてみたが、結論は出ない。面倒なので一気に行くことにした。 
 
「使い魔、発進!」 
 
 右足がこれまた巨大なラッコに変わる。左足は何故かマンボウに。 
 ラッコは素早くあいつが居る船の底に張り付き、ガンガンと石を持って叩き始めた。 
 
 ・・・言っておくが、俺は大まじめだからな。 
 
 底を割られた船が沈む。
 それに合わせて水に落ちた男目掛けて、俺はさらに体を飛ばす! 
 
 どじょうが! 
 うなぎが! 
 なまずが! 
 フナが! 
 
 ・・・何かヘンな淡水魚ばっかが、男に殺到した。 
 どういう効果があるの、とか聞くな。
>329 対青の魔王
 
巧く不意をつけた。
私はバスタブの影から男の側に着地する。
 
男は咄嗟にナイフを取り出しこちらに突き出す。
 
・・・甘い。それでは届きませんよ。
私は無意識の内に唇を歪める。
 
・・・次の瞬間男の指がスイッチらしき物を押す。
ナイフが勢い良く放たれた。
 
「しまった!!」
 
恐らくはバネ仕掛けか何かだろう。
放たれたナイフは私の心臓めがけて飛んでくる。
 
反射的に身を捻るが避けきれずに左肩に命中。
焼けるような痛み・・・マンゴーシュを落とした。
 
くっ・・・迂闊だった。
――――しかし、このままやられるつもりはない!
 
ナイフが刺さる瞬間、私は身を捻った勢いで右のレイピアを男に突き出す。
狙いは男のナイフと同じく心臓だ!
341アセルス ◆AseLLUSs :02/03/17 01:32
>316
(アセルス&アテナ)
 
(判定結果・・・アセルス:l(小文字エル)
         アテナ:5
修正の結果、アセルス側が4ポイント勝ち)
 
アテナの目がだんだんとろんとしてくる。
私の口付けによって、完全に魅了されたようだ。
その証拠に、首筋を差し出している。
 
その綺麗な首筋に、私は牙を立てる。
血が喉を流れ落ち、先ほどの疲れを癒していく。
・・・が、すぐに牙を抜く。
今は愉しむには周りが騒がしすぎる・・・
 
「・・・いい子だね。
さあ、約束だ。私もここの人間を護ってあげるよ。
―――名前、まだ教えてなかったな。私はアセルス。覚えておいてね。
・・・君はこれから、私とともに生きていくのだから」
 
恍惚とした表情を浮かべている彼女の髪を優しく撫でる。
 
 
―――さあ、どうするか。
このままここで乱入者を迎え撃つか、
それともこっちから出向くか・・・?
 
(以降、アテナは魅了状態)
>331
 
大きな音と主に、瓦礫の山が私たちの頭上に降り注ぐ!
 
まず・・・・い!
カワセナイ?!
 
だが!
 
「おぉぉぉぉぉぉぉっ!!」
 
クロノが咆哮する。
それと同時に、私たちの真上に障壁が展開される!
 
『ごがんごんごん!!』
 
大きな欠片は細かく砕け、小さなものはそのまま弾かれて行く・・・・・。
だが――――――
 
ぐら・・・・り・・・・
 
あ・・・・・。
視界が大きくゆがむ。
 
「ロゼット!ごめん・・・・・!!こんな時に・・・・・!!」
「いい・・・・こうしなきゃ・・・・みんな死んでたでしょ〜が・・・・・。」
「・・・すまない。」
 
私は、朦朧とした意識を何とかつなぎとめようと必死になっていた・・・・・。
343スミレ ◆SUMIRE5o :02/03/17 01:37
>313>317>321>325 水祭り スミレ&メレム&横島VSアーカード&アーカード(M)&鉤
 
 私の腕の中から抜け出した横島が『不死の王』の姿を模す。
 そこに水上から攻撃。
 止める間もなく食らうが、横島は効いた様子も無くそちらに向かっていく。
 その背中から視線を外す。

 ――彼が負けるはずは無い。
 
 ならば状況は、私と『不死の王』の1対1に戻ったわけだ。
 そう思いながら不死の王に視線を戻すと。
 
 その視線の先に2人の『不死の王が』存在していた。
 
「……単細胞生物みたいね?」
 
 だがそれを見て私は笑う。
 私はすでに余裕を取り戻している。
 
 ――2人が3人に増えようが大した事ではない。なぜなら、
 
 一瞬で10mの移動、それだけで彼らは私を見失う。
 
 ――彼らは私に追いつく手段が無い。そして、
 
 空想具現化、音速衝撃波。
 
 訳も知れず気分が高揚している。
 今の私なら『神祖の姫』でも殺してみせる。
>336
「クク……」
 
チェーンソーを片手に男に肉薄。
 
まずは右腕を切断。
勢いよく血が吹き出る。
 
次に左足。
男が傷みにあえぐのが分かる。
 
次に左手。
男はとっくに死ぬのは覚悟しているようだが、この苦痛は耐えがたいだろう。
クク、たまらない、この愉悦。
 
右足。
男は声もあげなくなった。
つまらない。
 
じゃあ、1番苦しい死に方をプレゼントしよう。
男の腹部にチェーンソーを『突き刺す』。
 
肉が飛び散り、骨が砕かれ、内臓がミンチになる。
男の顔がマスクで見えないのが残念だが、そこが逆にそそる。
私の想像力を刺激する。



男は絶命した。
 
さて、何時までも余韻に浸る暇はない。
ゴミを片付けて、任務遂行といこう。
>332
トレス・イクス&葛葉キョウジvs馬呑吐

「肯定、協力感謝する」
トレスがキョウジへと視線を向けたとき、周囲の死体が起きあがり2人へと襲いかかる。
トレスは肩に掛けていた、20ミリガトリングバルカンを取り出すと
照準を死体たちに向け攻撃を開始する。
「こいつらは俺に任せろ、卿はあの男を叩け」
346霧間 凪 ◆NAgIVP.M :02/03/17 01:41
>337vsコルボ
 
 
体当たりでうまく逃げた……やはり、かなりの手練れだ。
 
 
そこで、オレは目を見開いた。
男が何か、独り言のようなことをぶつぶつ呟いたと思うと――
 
 
 
――――――文字通り“消えた”。
 
 
 
(なっ……)
思考する間も無い。
突発的に後ろに跳ねると、さっきまでオレがいたところを白い光だけが過ぎていく。
身体を丸め、後転、ばねで跳躍。
そこには既に男が迫っている――
 
 
(ちいっ……)
 
 
だが、オレもなにもなしに避けただけじゃない。
右手には――さっき捨てたロッドがある。
再び煌く白刃を、ロッドで受け止める。
きん、という鋭い音。
347麻宮アテナ ◆FAIRySzU :02/03/17 01:43
>341 アセルスさん

 初めてのくちづけ。
 初めての体験。

 それはレモンの味などではなく、身体中にしみわたる
喜びそのものでした。とげとげしい気持ちがさっと溶けて、
私の心を満たすものは…。
 アセルスさん、アセルスさん、私はいま、とても幸せです。
胸の中で刳りかえしつぶやきながら、私は愛しい人の胸に
そっと顔を寄せるのでした。

(魅了状態)
348鉤道士 ◆nXMcHook :02/03/17 01:45
水祭り VSお笑いセクハラ魔人
>339
 
巨大なラッコが船を破壊した。
 
「水を禁ずれば濡れる事其に能わず、急急如律令!」
 
そのまま空へと逃れても良かったが、道士の「修羅」は相手への接近を望んだ。
修羅に任せ、水中へと侵入する。
水を禁じたその身は、濡れる事も溺れる事も無い。
まるで地上に居るかのように振舞う。
 
「あはは」
 
突き抜けるような透明感を持つ、緊張感のまるで無い笑みを漏らす。
巨大なラッコへ銃撃。
弾丸はラッコへと命中すると、その肉体を土塊へと変えて行く。
五行弾の土行黄弾頭(イエローチップ)だ。
そのまま、迫り来るぬるぬるした淡水魚の群れ―常人なら卒倒しそうな気色悪さだ―に、1枚の呪符を放つ。
 
「魚を禁ずれば泳ぐ事能わず!急急如律令!」
349黒岩省吾 ◆sChIjITA :02/03/17 01:46
>334
 
大通りに出た途端、銃声が響く。
見ると、狂気を目に宿した優男が、少年に銃を放っていた。
 
死ぬか?そう思った瞬間、少年は「分身」した。
いや、凄まじいスピードのために、俺の目がそう認識したのだ。
ただの人間のようだが、面白い!
 
「俺も、参加させてもらおうか」

ジャケットを翻し、俺は戦いの場に足を踏み入れる。
風を切るようにして、その少年に指を突きつけ・・・・・・
 
「知っているか!?
 世界で初めてのオペラ劇場は、このヴェネツィアで完成したと言う!!
 ブラックアウト!!」
 
一瞬、周り全体に呆れたような空気が流れる。
気にせずに変身を終えると、俺はその少年のほうに駆けつつ拳を突き出した。
 
>329 
青の魔王vsハリー、御神苗優、使徒シモン&マッテヤ 
 
 
『スプリガン』御神苗優が、いつの間に追いついてきたのか、 
少年に向かってきていた。 
それに向かい発砲している少年。 
だが、マッテヤの放った銃弾が少年の脚に命中する。 
 
しかし、今度はこちらにも銃撃が来る。 
同時に二カ所に気を取られての銃撃は、命中率が極端に落ちる。 
 
「『スプリガン』が動いたか。行くぞ」 
「こっちにも弾が飛んできてるっスけど」 
「あたらんようにしろ」 
「・・・また無茶苦茶っスね」 
 
射線を大きく迂回するように少年に迫る銃使徒。 
更に加勢が来たようで、東洋風の衣装を身に纏った少女までもが、 
少年に跳躍しての蹴撃を加えようとしている。 
 
「・・・ほんとに無茶苦茶になってきたっスね」 
351アーカード ◆ARCARDr. :02/03/17 01:47
>321>343 水祭り スミレVSアーカード&アーカード(M)
 
 現身の攻撃を横目に見ながら、アーカードは更なる再生を続ける。
 と、スミレはもの凄いスピードで水中を泳ぎ、距離を取る。
 
 マズイ、距離があると相手のペースだ、と考えた瞬間……。
 
 音速の衝撃波――ソニックブームがアーカードに叩きつけられた。
 体が千切れ飛ぶ。
 血煙が水の中に広がる。
 
 ギロリ、と顔がスミレの逃げた方へと向いて、そこへパーツが凝集。
 くっついていくプロセスを緩慢に再生しながらそちらへと泳いでいった。
>331
私達が右往左往しているとまたさっきの「音」を認知しました…
…しかしどうやら私達が目標でないようです…では………

……ホテルの壁が…崩れて……
「………5秒間限定のリミッター全解除!!緊急回避っ!」
私は考えるより先に綾香様を抱きかかえ一瞬にして尋常でないスピードへ加速する…
1秒…2秒…
崩落物の範囲外へ脱出。

2.5秒。
綾香様を抱きかかえつつ索敵…

3秒。
目標発見……攻撃動作へ移行。

3.2秒。
綾香様を一時的に解放…敵に向かって吶喊。

3.4秒。
両腕のマシンピストルをフルオート連射モードに切り替え、目標に向けて掃射。

4.0秒
3発ずつの発射を確認…着地と同時にバックステップ…綾香様の元に帰還…

5秒
綾香様の元に帰還…

ジャスト…5秒!
353シエル ◆7th.w44M :02/03/17 01:50
>341>347ヴェネティア祭り アセルスに乱入
(>335より)

「ぷはぁっ!」
炎を避けて、水路の中にダイブ。
かなり流されてしまったらしく。周りの風景はかなり変化していた。

「ああっ!」
状況を確認していると、男装の女性がキスをしているのが目に入った。
首筋に、吸血鬼のキスをしているのを。

「その人から離れなさいっ!」
水路から上がり、男装の女性に向かって、ナイフを構え突貫する。
二人は余りにも接近しすぎている。飛び道具は使えない。
>344
「さてと……」
 
スタンガンを回収し、チェーンソー片手に辺りを見回す。
もう、周りは死体の山。
 
護衛と女が戦っている。
稚拙そのもの……
 
他には……
向こう側で吸血鬼らしいのと男達が小競り合い。
 
そして、それ以外に近づく大きな殺気……
まったく、一体どうなっている?
ナルバレック、メレム・ソロモン、一体どんな情報を流した?
どんな化物を引き入れたんだ?
本当に予定どうりAxの仕業に見せかえる事は出来るのか?
  
街の各所に配置した機関員からの報告を受け取りながら思案する。
今回のこれは全て記録に取られ、この後改竄されAxを埋葬機関の下部組織として
取り込む為の証拠として利用される予定である。
   
だが夜明けまでに何とか事態を収めなくてはそれもままならない。
  
なにより、一番好き勝手に殺しまくってるのはナルバレックだ
…一度本気で暗殺を考える必要があるな。
 
呟きながら、部隊の用意を整える。
部隊突入は朝になってからだ、その予定を覚えてるかどうかは不明だが。
「水祭り」 メレム・ソロモンVSガンチェリー  
>333  
   
「オマエにも味方がいる。だから加勢しようとする。  
それがそっちの言い分か。でも悪いがこっちもそれと同じなんだ・・・」  
   
銃口を敵に向けたままだけど、相手の言い分にはちょっと躊躇した。  
敵にも家族がきっといて、夕食時には子供と一緒に楽しい時間を過ごすんだ 
ろう。  
・・・・・でも。こんな所で仕掛けてきた連中に同情なんて。  
背後に気配!!!  
   
「フリーズって言ってるだろ!!下らん御託をならべるとその便利な 
体が永久に頭とさようなら、だ・ぜ!!」  
    
F  I  R  E  !  !  !  
  
右手のコルト.S.A.A、通称ピースメーカーをオレは体を捻り、背後に回  
りこんだ化け物鳥に撃ちこむ。撃ちこむ。  
で、ザッと横に転がり、買い物に使ったファンシーバックに手を伸ばした。 
   
  
パッと見にはネズミが足をもつれさせて転んだように見えるかもしれない。 
・・・くそっ!!
357コルボ(M):02/03/17 01:54
>346 VS 霧間凪
 
 斬撃は受け止められた。
 しかし、今の俺と鍔迫り合いのは無謀。
 ギリギリと『片手で』短剣を押し込む。
 
 今の、人の限界を越えた膂力であれば、こういった無茶な芸当も可能だ。
 
 そして、空いた手で麻痺毒をたっぷりと塗り込めた苦無を抜き、下から突き込む。
358アーカード(M):02/03/17 01:55
>325>343>351 水祭り スミレ&メレム&横島VSアーカード&アーカード(M)&鉤
 
 彼女は一瞬にして私との距離を開いた。
 此方としては接近戦に持ち込みたい・・・・・・・
 後を追おうとした瞬間。
 
 私へ向けて衝撃波が叩きつけられた。
 体が引き千切られる感触。そうか、そうか、ここまで楽しいことをしてくれるか。
 
 私は顔を上げる。引き千切られた肉片は再び一つ形へと戻りつつある。
 その緩慢な再生にも歓喜の笑みを絶やさず、私はゆっくりと彼女へ向け歩いていく。
 
359横島忠夫 ◆YDaTadao :02/03/17 01:55
>348 vs 鉤 
 
 使い魔の魚たちが失速し、散る。 
 拙い・・・あれが全滅したら、この体でも蘇生しきれない! 
 慌てて体を再構築し、組み直す。無くなったはずの手足も元通り復元する・・・って、 
 この体、何処まで滅茶苦茶な不死なんだ? 
 だが、ただ一匹だけ無事な使い魔が居る。 
 
『マンボウ』 
 
 ・・・行くか? 何となく目配せすると、そいつは鷹揚に頷いて見せた。 
 任せろ――――使い魔の分際でえらく頼もしい。命を待たず、男に向かって迫る! 
 
 そして――――――――産卵! 
 
 億の卵が男に産み付けられると、一斉に孵化した。
 おい、こら、待て。それで一体、俺にどうしろっちゅーんじゃ! 
 一瞬のうちに、男の周りがマンボウ(使い魔)の子供で充たされる。 
 
 え〜っと、チャンスか? 
 
 視界が消えたところを確認すると、文珠を取り出す。 
 印すは「縛」――――しばらく、動けなくなって貰う! 
 今度は片手をサケに変え、それに文珠を乗せて撃ち出した!  
 
 
 ――――その時、言いようのない衝撃が俺を襲った。 
>332 >345 トレス・イクスvs馬呑吐 ・・・乱入 ベネツィアでの一幕
 
無数の符が辺りに雪の如く舞う。
・・・が、雪なんて、風情のあるもんじゃ無いって事は、
一瞬、目に入った符の紋様で、おおよそ窺い知れた。
 
大方の予想通り、周りの死体が一斉に蠢き出す。
・・・決して倒せない数では無い。が、中年男がそれを黙って見ている筈も無い。
ひとまずは目に入る分でも叩こうとしたその時――――
 
――――眼前の生死人を銃弾が吹き飛ばす。
 
『こいつらは俺に任せろ、卿はあの男を叩け』
 
「・・・了解。お言葉に甘えるぜ。」 
 
・・・・確かに、この場ではお互いがそれぞれを受け持ったほうが賢明か。
生死人は軍服のような格好の男に任せ、オレは中年男を叩くことにした。
  
「悪魔使い風情?舐められたもんだな!」
 
  「ケルベロス!合わせろっ!!『マハ・ラギオン』ッッ!!」
  『カアアァァァァッッ!!!!!』
 
魔力の炎と魔獣の炎のブレスが、男を同時に襲った!!
>353 シエルvsアセルスに乱入

アンデルセンの目が、吸血行為をしている女性を捉えた。どす黒い歓喜が、
アンデルセンの身体の中から湧き上がる。

「フリークス、せいぜい悲鳴をあげてわたしを楽しませろ」

両手に銃剣を構え、アンデルセンは疾走する。彼女の後ろから近付く修道女も
いまの彼には敵としか映らない。
362御神苗優 ◆OMinaeIs :02/03/17 02:02
>349 水祭り 青の魔王追撃戦 〜黒岩乱入〜
 
さぁ、あと少しで、あの狂える優男に一発ぶちかませる・・・・・・
まさに殴りかかろうという瞬間だった。
 
一人の男が現れた。
ジャケットを翻し、風を切るようにして俺に指を突きつけると、
 
『知っているか!?
 世界で初めてのオペラ劇場は、このヴェネツィアで完成したと言う!!
 ブラックアウト!!』 
 
と叫んだ。ホンの一瞬だけ、奴の周りに呆けた空気が流れた。
その次の瞬間、奴はその身を変えていた。
中世の騎士のような、黒い鎧に身を包んだ奴は、一気に間合いを詰めると殴りかかってきた!! 
 
「訳わからねぇ理由で殴りかかってくんじゃねぇ!!」 
 
俺は急停止すると、身を伏せるようにしてその拳をかわす。
そして右足を軸に前へ行こうとするベクトルを回転の力に変え、奴のボディに肘撃ちを狙う!! 
>306 傭兵隊VS機械仕掛けの魔道士(作戦失敗)

「ちっ、外れたか、まぁいい。後退だ!!」

こちらの狙撃は外れた、出来ればダメージを与えたいところだったが仕方無い。市街地へ後退する。
長髪の男はこちらに向かってきた。それもいかにも余裕という感じで。
「ナメやがって・・・・・蜂の巣にしてやる。」
長髪の男がこちらを追って横道に入って来た。横道の左右に隊員を配置してある。
男がワイヤーに足を引っ掛けた。轟音。あたり一面が砂塵に覆われる。
「ははっ!やったぞオイ!!粉微塵だ!」
傭兵隊が歓声をあげる。一筋の閃光が走る。右に伏せておいた隊員が消えた。

「・・・・・え?」

更に多数の閃光が走る。そのたびに隊員が消えていく。

「・・・・・・逃げろ、散らばれ!頼む、逃げてくれェッ!!!!!!」

叫びながら身近にある建物に逃げ込んだ、誰も、誰一人も俺に付いては来なかった・・・・・
364霧間 凪 ◆NAgIVP.M :02/03/17 02:06
>357 vsコルボ
 
 
――――ふい、とロッドを放した。
 
 
ぎりぎりと込められていた素直で、凶悪な力が、ぶつかる壁を失って横に抜ける。
そのまま身体を前にのめらせる男。
片手にもう一本刃物が光っていたが、無論、あたらない。
 
 
そして。
ロッドの柄に仕込んであったワイヤーが、オレの手が引くままに伸びる。
 
 
相手の速度・力、それが大きければ大きいほどかかる罠。
ワイヤーが男に絡まり、身動きが止まったところを、さらに瞬転して縛る。
ワイヤーがぴんと張り、その突っ込んだ力のままに男は地面に倒れた。
 
その身体の自由を、糸が完全に奪っていた。
365青の魔王 ◆kEnRaN.Y :02/03/17 02:07
>338 タオ >340 ハリー >350 シモン
ハリーはその肩にナイフの刃を食い込ませながらも、
身を捻り鋭いレイピアの一撃を僕の心臓へと繰り出した。

あぁ、上手い上手い。でもね、それはもうさっき見たよ。

僕はハリーとほぼ同時に上から降ってくる少女の綺麗な足を引っつかむと、
そのまま思いっきり引きずり倒した。

彼が放った鋭い一撃は彼女の肩口をぐっさりと抉ったが、
それが僕に届くことは無い。

「ご苦労様、ははははは!」

銃使徒が僕に近付こうとしているが、
人込みに引っかかって上手くいかないようだ。それを待ってやる義理は無い。
僕はそのままその少女ごとハリーを蹴り飛ばすと、
とうとう人込みの中を抜け出した。

そこで最初に目にしたのは………

「あぁ、とうとう逢えたね、ナルバレック」

チェーンソーを持って鎧を着た男の四肢を引き裂き、血濡れになったナルバレック。
その姿は、この空間の中で何にもまして美しい。

「はは、最高だ。はは、ははハハハははハハ!」

僕は口をにやりと歪めたまま、ナルバレックに向かい手榴弾を二つ投げつけ、
懐から予備のベレッタを取り出して、その銃口を彼女に向け、引き金を絞った。
366馬呑吐(M):02/03/17 02:09
>345>360 トレス・イクス&葛葉キョウジvs馬呑吐
 
  作り上げた彊屍が次々とトレスのバルカンに粉砕される。
 
「チ、安物の死体では強度が足りないネ」
 
  忌々しげにトレスを睨む馬、そこに――
 
「――『マハ・ラギオン』ッッ!!」
 
  爆炎と重なる炎の息、馬の全身を嘗めるように燃やし尽くす。
 
「ガハハハハ、オもしろイ。だが――」
 
  燃えた馬の全身が端から次々と符に変わり、爆発。
 
「甘い。殺ッタ!」
 
  爆発に気を取られたトレスの背後に出現した馬が両手にそれぞれ3本、
 計6本の剣を構えて突き立てる!
367鉤道士 ◆nXMcHook :02/03/17 02:10
VS女性の敵
>359
 
マンボウが。
マンボウが。
全身に吐きかけられた卵が一斉に孵化し、当たり一面がマンボウの稚魚に満ちる。
・・・あまり意味は無いような気もするが。
 
視覚に拠らない、「修羅」の感覚が、何かを捕らえる。
自動的に発砲。
金行白弾頭(ホワイトチップ)が唸りを上げて飛び、金属片の霰礫と化して鮭を迎撃する。
 
「あはははははは」
 
笑いが止まらない。
その道士の前で、魔を真似る少年が大きく衝撃を受けた。
どうやら、模倣している魔の衝撃が伝わっているらしい。
もう少しこの少年の技を見たい、とは思ったが、このままでは面白くない。
 
少年に銃を向けたまま、修羅に待機を命じる。
この少年が何をするか、心底楽しみにしながら。
368アセルス ◆AseLLUSs :02/03/17 02:10
>347>353
(アセルス&アテナ、シエル乱入)
 
『その人から離れなさいっ!』
 
突然、私たちのところにびしょ濡れの女が
ナイフを構えて突っ込んできた。
 
私は慌てず、アテナを後ろに下がらせ
そのナイフを抜刀した幻魔で弾いた。
 
この服・・・埋葬機関か。相手にとって不足はない。
だが、同時に。
 
(>361アンデルセン(M)も乱入)
 
反対側から、吹き付けるような殺気が私を襲う!
―――挟まれたかっ!
だが、目の前の女から目を離すわけにも行くまい・・・
どうすれば!?
>342 >352
 ――瞬きしたと同時に、あのロボットは接近してきやがった。
 手に持った二挺の拳銃が火を噴く。
 咄嗟にサックスで防いだ。
 ガツン、と嫌な音がする。
 管の部分が微妙に凹んだ、くそ、これじゃあ衝撃超音波の威力が落ちてしまう。
 そんなことを考え。
 一瞬、敵や自身の置かれた状況を忘却した。

 はっとして顔を上げると、こちらに向かって女が銃を構えていることに気付いた。
 マズいと思ったときには既に遅く、引き金は引かれた。
 慌てて避けようとする。
 間に合わない。
 弾丸。
 頬を掠る。
 そして、真っ白な世界。
「ぐあああああ!」
 しまった、眼がっ……。
 眼を開けていられないほどの激痛、溢れる光で真っ白。
 くそったれ、眼が見えないっ……。
 どこだ、サックスは……どこだっ……。

 すぐに慌ててサックスを拾い上げ、自分の目よりもっと頼りになる感覚――
即ち耳に頼る。
(……聞こえる……わずかに聞こえる女の喘ぐような呼吸は、来栖川綾香か……
もう一人……今、俺に向かってブッ放した女もほぼグロッキー……残るは少年とセリオ
……少年は……平静か……呼吸が落ち着いている……そして残る一台……あのロボが
厄介だな……くそ、こうなったら……アレをやるしかあるまい)
370スミレ ◆SUMIRE5o :02/03/17 02:12
>351>358 水祭り スミレVSアーカード&アーカード(M)
 
 ああ、困った。
 わかっていた事なのだが、
 
 本当に死なない。
 
 再生しながら迫る2人の『不死の王』に、私は嘆息する
 
 まあ、だからこそ舞台をここに設定したのだが。
 
 とはいえ空想具現化は無限には撃てない。
 そして切ろうが千切ろうが再生する相手に水中で効く攻撃など――
 
「……いってみようか」
 ふと思いついた。
 そのイメージは数十本の槍となり、
 迫る2人の『不死の王』を運河の右と左の壁に縫い付ける。
 
 だがそれで終わりではない。
 
 全ての鉛の槍を灼熱させる。
 溶けた鉛が『不死の王』たちの身体を浸蝕していく。
 
「神話のキマイラ殺しの技よ……少しは効いたかしら?」
371ゴルゴ13  ◆IlIu3aNU :02/03/17 02:14
>356

俺は、愛用のライフルを構えスコープを覗く。目標は黄色い鼠のぬいぐるみを
着た拳銃使い。滑稽だが、仕事だ。

ズキュゥーーーーーン!!

俺の銃が火を吹いた。
>362 水祭り vsスプリガン
 
相手は素手。ならばこちらも素手で戦うまで。
そう考えつつ、拳を放つ。
 
『訳わからねぇ理由で殴りかかってくんじゃねぇ!!』
その叫びと共に、少年は俺の拳を避ける。
避けた運動エネルギーを利用した、高速の肘が俺の腹に食い込む。
巧い。
 
「がはっ・・・・・・!・・・は、は、殴り合いに理由など要るか!?」
苦痛と歓喜にうめきつつ、俺は食い込んだ肘を掴みとる。
 
「いけない腕だな!」
強く握ったまま、俺は少年の二の腕に手刀を落とした。
 

>365
 
唐突に私の眼の前に現れた少年。
そこにあるのは純粋な悪意の体現。
 
私にはひどく心地よいが……
 
黒鍵を投擲。
少年の投げた手榴弾を黒鍵の火葬式典の爆発で相殺させる。
 
――銃声。
私の左腕、腹に弾丸がめり込む。
 
だから?
それで、私を殺すとでも?
 
爆風の中を少年に向かって駆ける。
そして、少年に視認するや否や、チェーンソーを横なぎに少年にむかって振るう。
374横島忠夫 ◆YDaTadao :02/03/17 02:21
>367 vs鉤 

 体がバラバラになったか、と思うほどの衝撃。 
 四肢が千切れるほどの痛み。 
 ああ、そうか。あの化け物にスミレさんが攻撃したんだろう。 
 そうなりゃ、こうなるよな・・・
 
 アーカードになっていた俺の体は、見る間に元の姿に戻った。 
 思ったより、ダメージが酷い・・・動けるけど、戦えやしない。 

 ――――死ぬのか? スミレさんも守れずに? 
 ――――畜生ぉーっ! 
 
 口の中でそう叫んだ時、一匹の蛇の化け物が俺の裾を引っ張った。 
 こいつは確か・・・変なやつから貰った、えっと、なんだっけか? 
 
「やれるのか?」 
 
 返事をすることなく、蛇は一直線に男に向かって泳ぎだした。 
 その後ろ姿を目端で追いながら、俺は新たな文珠で傷を癒す。 
 残りは三つ。 
 それを温存することに決めた俺は、栄光の手を出しながら、運河の底へと降りた。
>363
ベルナドットVS風精

”魔術師”の眼光が、闇夜に僅かに煌めく光を射抜いた。
その口の端が、僅かに歪む。
そして、腕をかざした状態のまま、歩を進める。
”魔術師”の足元が、何かを引っ掛けた。
 
紅蓮の炎が、視界を”魔術師”の視界を埋め尽くす。
 
どうやら、路地に張り巡らされたワイヤーに連動し、
爆薬に着火する罠が張り巡らされていたらしい。
 
「小賢しいですね……」
だがその爆薬も、予め予測し発動させた”アスモダイの盾”の前には
全くの無力であった。
「さて、貴方方端役には、そろそろ退場して頂きますよ」
手の甲の五芒星が、妖しく輝きを発する。
 
悲鳴と怒号の後、残された物は、30人分の人の「部分」。
 
その地獄絵図の中を、些かの迷いも無く進む”魔術師”。
残る隊長らしき、眼帯の男の逃げ込んだ建物に歩みを進め、
その中に向かって静かに話し掛ける。
「逃げても無駄ですよ? 貴方方は、折角の”不死の王”との逢瀬を
妨害した。その罪は、償って頂かねばなりません。
――しかし、予定が変わりました。少々時間を取られ過ぎてしまってね―
そこで、貴方に相応しい人工精霊を用意してあります。
適当に、相手をして置いて下さい。―――出でよ、”風精”(ジルフィーデ)
 
眼帯の男は暗闇の中、彼が何を言っているのか理解が出来なかったであろう。
同時に、自らの背後に迫る、半透明の怪物の気配にも――。
376御神苗優 ◆OMinaeIs :02/03/17 02:21
>372 水祭り vs暗黒騎士ガウザー
 
俺の肘は奴の腹を鋭く抉る。
確かな感触と共に、奴は苦悶の声を上げる。
 
『がはっ・・・・・・!・・・は、は、殴り合いに理由など要るか!?』
 
しかし、奴は笑った。いや、顔はマスクで見えねやしねぇ。
けど、確かに奴は笑った。奴は俺の肘を掴みとると・・・・・・
  
『いけない腕だな!』 
 
俺の二の腕に手刀を落とした。
 
「ギャアアアアアアア!!」 
 
俺の骨が粉々に砕ける感触。苦痛が背筋を伝わり、脳みそをかき乱す。
 
「痛ェじゃ・・・・・・ねぇかよぉ!!」 
 
俺はその体勢から右腕を頭に乗せ、奴の顎目がけて飛び上がる!! 
 
>366
トレス・イクス&葛葉キョウジvs馬呑吐

「無駄だ、お前の動きは読んでいた・・・・・0.18秒遅い」
両手に構えたバルカンをとっさに手放し、馬の振りかざす剣を最小限の動きで避わすと同時に
トレスは再びM13を右手に構え、馬の胴体へとその弾丸を叩きこんだ。
378霧間 凪 ◆NAgIVP.M :02/03/17 02:22
>364>365>373


――――爆音。
 
 
「……なんだと!?」
 
すぐそばで発生した爆発は、鼓膜を破壊するかと思ったほどだ。
手榴弾の爆発。
 
 
 
――――――視界が煙に覆われる前に見たのは
      あの戦術魔法士がチェーンソーに貫かれているところ――――――
 
 
 
女のような男が、銃を女がいた方目掛け乱射している。
その狂った表情、狂った行動。
 
それに敵対する、黒い剣持つ女。
 
 
 
――ぎり、と唇をかむ。

 
 
もう警告も無い。
一瞬の躊躇も無く、オレは二人を速やかに「止め」るため、疾走を始める。
379アーカード ◆ARCARDr. :02/03/17 02:25
>358>370 水祭り スミレVSアーカード&アーカード(M)
 
(あぁ、本当に厄介だ、存外に厄介だ、空想具現化って奴は)
 
 そんな事を、心の中でアーカードは愚痴る。
 ただでさえ敵に有利な水中。
 そして、距離を取られるとこちらには為す術がない。
 
 更に、この状況だ。
 体のあちこちが灼かれ、煙を上げる。
 僅かに苦悶の表情を浮かべる。
 
 じわりじわりと、その灼熱はアーカードを焼き尽くさんと浸蝕してくる。
 ……そろそろ、まずそうだとアーカードは思った。
「水祭り」メレム・ソロモンVSガンチェリー  
  
>371 ゴルゴ13  
  
横転し、バックから装備を取り出そうとしている矢先! 
  
  ぞわぞわぞわぞわぞわぞわ・・・・・・・・・  
  
明らかな殺気。  
シルバーバレルが教えてくれた。誰かが遠くからオレを撃ち殺す気だって。 
とっさにオレはもう一方のファンシーバックを掲げて防御に転じる!  
そのバッグは45口径の銃程度ならビクともしないが・・・・・。  
(トリップ勝負!!)
>369
 
はぁ、はぁ、はぁ・・・・
 
私は、肩でいきをしながら膝をついた。
何とか相手の居場所を突き止め、聖火弾を打ち込んだものの結局はそれは目潰し程度にしかならなかった。
 
どうする?
これ以上は続けられない。
つぎ、同じ攻撃を食らったら・・・・・・・。
 
「クロノ、封印をとくわ。」
「馬鹿言っちゃいけない!そんな体で!!」
「どっちにせよ死ぬわ!このままなら!
 あんたに任せれば・・・・生き残れる可能性はゼロじゃない!」
 
しばしの沈黙。
 
「わかった。一分だ。一分でけりをつける。」
「OK・・・・・。任せたわよ、クロノ・・・・・!!」
 
私は懐中時計を握り締める。
・・・・・からだから、なにか、たいせつなものがぬけていくようなかんじ・・・・・。
 
『・・・・行くぞ!!』
 
普段のクロノとは違う、大人びた声。
私を安心させてくれるその声。
クロノは、私の目の前で本来の姿に戻っていた。
 
黒い、蝙蝠のような翼を大きく振りかぶると彼は『襲撃者』へと向かう!
382麻宮アテナ ◆FAIRySzU :02/03/17 02:28
>3531>368
(アセルス&アテナvsシエルvsアンデルセン)

>『その人から離れなさいっ!』

 無粋な声。私たちの時間を邪魔したのは
びしょぬれの女性でした。アセルスさんが
彼女に向き直った時、>361新たな敵の男!
 
 (飛び道具!)
 そう判断した瞬間、私は男の目の前にテレポート。
格闘戦を狙いました。
 「アセルスさんのそばには、いつも私がいますっ!」
383青の魔王 ◆kEnRaN.Y :02/03/17 02:29
>373 ナルバレック
体に食い込んだ銃弾を無視して爆炎の中を疾走し、
チェーンソーを振るうナルバレック。

ああ、本当にいいな。ただの暇潰しだったけど、
彼女に逢う為にここまで来て本当によかった。
こんな人を殺せるなんて。

僕はその場から飛び上がると、チェーンソーを足場に跳躍し、
ナルバレックの頭上を飛び越えて背後に回り、
逆さまになりながらベレッタとサブマシンガンをその無防備な背中に放った。
>365
 
「わ、わぁっ!」
タオの足が少年に掴まれ、空から引き摺り下ろされる。

そして――タオの右の肩は、青年の放ったレイピアによって抉られた。
鮮血が舞う。

「タオ!」
私は走り出していた。
 
『ご苦労様、ははははは!』
少年は高らかに嗤い、タオと一緒に青年を蹴り飛ばした。
 
「タオ! 無事ですか!?」
飛んで来たタオの身体をどうにか受けとめ、私はタオの顔を覗き込んだ。
「ちょっと、痛いけど…まだ、やれる!」
タオは傷の痛みに顔を歪めながら、気丈に答える。
「許せない…! あいつは…ボクの村を襲った奴とおんなじような奴だから…ボクはあいつを許さない…!」
 
私はタオを抱きかかえながら、少年の背中に目を向ける。
 
彼は、埋葬機関の“殺人狂”ナルバレックと戦っていた。
こちらになど目もくれず、嗤いながら。

私はオーブを取り出した。
今ならば、あるいは。
「…氷華スルフニルよ、和が求めに応じ、我の敵を討ち滅ぼす氷の矢を放て…!!」
手にしたオーブを天に掲げる。
オーブより溢れ出した凍気が無数の氷の矢となって、少年とナルバレックに襲いかかった。
>376 水祭り VSスプリガン

骨が砕ける感触が、手の平から伝わる。
いい感覚だ。
 
その感触に気を取られた瞬間、俺の頭部に衝撃が走る。
頭部を抱えられた上での飛び膝。
蹴りのダメージを完全に吸収し、俺の脳が揺れたのだ。
 
人間なら気絶だろうが・・・・・。
俺は意識を保ち、お返しとばかりに奴の首根っこを押さえる。
 
そのまま、奴の鎖骨目掛けて拳を送りこんだ。
 
>365  対青の魔王

私が放った突きは男に見切られる。
どこからか飛びかかってきた少女を盾にされた。
 
・・・さっきは通用したはず。
この短時間で学習した!?
 
男は少女を蹴り飛ばす。
私はそれを受け止める形で一緒に吹き飛んだ。
 
「くっ・・・済みません!」
 
私は少女に短い詫びを言う。
本来はきちんと謝罪するべきなのだろうがそんな暇はない。
男はすでに人混みを抜けたからだ。
 
私も起きあがり後を追う。
 
私も人混みを抜ける。
男は其処にいた。
手には銃、狙いは聖職者であろう女性。
女性は手にチェーンソーを持っている・・・見るからに異様だ。
 
・・・が、同じ神に仕える者だ、見捨てるわけにはいかない。
 
男とはまだ距離がある。
私はレイピアを足下に落とすと再び銃を構える。
銃弾は再装填した。
 
私は慎重に狙いを定める・・・
387アーカード(M):02/03/17 02:32
>370>379 水祭り スミレVSアーカード&アーカード(M)
 遅々とした再生も、なんとか元に戻りつつあった。
 が、彼女はそれを許そう筈も無い。
 
 一本の鉛の槍が私を貫く。
 体に衝撃が走る。しかし、私は足をとめない。
 が、その歩みも止まった。
 その次の瞬間に、私の全身を槍が貫いたから。
 
 「空想具象化・・・・・・といったか・・・・・・・厄介な・・・・・・」 
 
 左右対称のオブジェのように、私ともう一人の私は水路の壁に張り付いている。
 やがて貼り付けられた私の体を、槍が灼き始めた。
 じわりじわりと広がる痛みに眉をしかめながら、
 私は次の一手を考えていた・・・・・・・
 
 
388鉤道士 ◆nXMcHook :02/03/17 02:33
VS煩悩の化身
>374
 
巨大な蛇が鉤道士にむかう。
少年の力ではない。何か別のものの使い魔のようだ。
 
待機状態の修羅が反応、やはり迎撃すべく銃を構える。
五行弾の最後の1発。水行黒弾頭(ブラックポイント)弾。
 
「我願わくは水行渦動と成りて敵を引き裂かんことを、急急如律令、疾(チッ)!」
 
道術式口頭詠唱。
今までとは比べ物にならない、更に強大な呪力を弾丸に込め、黒い弾丸が吐き出さた。
 
渦が発生した。
凄まじい渦動が水を異常な水圧で掻き回す。
巻き込む物全てを押しつぶし引き裂く渦巻きが蛇を細切れにして行った。
 
渦が収まると、そこに少年の姿は無い。
どうやら、蛇を囮に逃走したようだ。
 
さて、これから如何しようか・・・
鉤道士はそう考えた。
左手の義手が、「カキン」と音を立てた。
>381

 サックスに三度口を当てる。
 ――今度は先ほどのようにはいかんぞ、あのロボめ。

 耳で音を捉える。
 一旦衝撃超音波であたりの砂や岩を撒き散らす。
 一種の煙幕。
 それから、相手の方に一気に近づく。
 灯台元暗し……といったところか。
 そしてもう一度サックスを吹き鳴らす。
 ただし、今回は音がない。
 ……ない?
 否、彼女たちの周りから音の存在を消す。
 彼女達が立てる音、風の音、ガラスの音、ホテルの軋む音、
水の音に至るまで、全ての音楽存在を聞き分け、修正をかけ、リアルタイムで
対位相にあたる音をかきならし、音の存在を吹き飛ばす。
 ――もはや、彼女たち四人に音を知覚することはできない。

 そして、ホテルに仕掛けた爆弾――あとはスイッチを押すだけ――
これで、全てを終わらせてやる。
 さあ、知覚できぬ攻撃が待つ無音の世界へようこそ――。
>382
(アセルス&アテナvsシエルvsアンデルセン)

「ふん、小娘が」

突然目の前に現れた少女が何か言ったようだが、アンデルセンにはその声は
聞こえない。口の端を愉悦に歪めると、両手の銃剣をふるって少女に
襲い掛かる。

「死ね、異教徒」

アンデルセンは、銃剣を横殴りに、目の前の少女の首に叩きつける。
391御神苗優 ◆OMinaeIs :02/03/17 02:42
>385 水祭り VS暗黒騎士ガウザー
 
奴は俺の腕をへし折った感触に酔っていたらしい。
奴の顎を狙った俺の膝は見事にヒットした。
仰向けに仰け反る奴を見て、俺は勝利を確信した。
 
甘かった。
奴はお返しとばかりに俺の首を押さえこむと、
右の鎖骨目掛けて拳が唸りを上げて飛んできた。 
 
「少しは手加減しやがれ!!」 
 
俺は右手で首を押さえる腕を払いのけると、
両足で地面を蹴ると、奴の胸にドロップキックをかます。
 
俺はその反動を利用して後ろに飛ぶと、地面に転がるように着地する。
左腕がズキズキと痛む ・・・・・・だが、まだまだ戦闘は可能だ!! 
 
 
「水祭り」メレム・ソロモンVSガンチェリー  
>371>380 (I>z:ガンチェリー、敗北)  
   
ぐ・・・はっ  
  
咄嗟に掲げた防弾バッグを掻い潜り、オレの右胸に凶弾が突き刺さった。  
ミスターWが作ってくれた新型のCIDを身に付けていなければお陀仏さん 
だっただろうな。    
   
・・・・・・・吐く吐息が荒いのが自分で解る。 
只でさえすべる船の上で、きぐるみの足は更に動きにくい。  
  
・・・怒りで呼吸が整わない。まずいぞ、落ち着け!!!!  オレは焦ってバッグ内のケースからG36Kを取り出し、両手で構えようとする。
>366 >377 トレス・イクスvs馬呑吐 ・・・乱入 ベネツィアでの一幕
 
炎の波が男の体を捕らえる。が、すぐさまその体は符の集まりに変異し、
さらには、爆発まで起こし、行方をくらました。
   
「ち――!」
 
――――だが。
 
『・・・・0.18秒遅い』
 
声のした方を振り向けば、軍服男の虚をついて現れた筈の中年男が、
弾丸の雨を浴びせられていた。
 
さらに、その怯んだ一瞬の隙を突いて、中年男の気配を追ったオルトロスが、
間髪入れずに口に加えた禁呪符を貼り付ける。途端にピタリと硬直する中年男の身体。
・・・持つとして数秒だろうが、・・・・今はこれで十分だ。
 
『キ――貴様ッ!』
 
「――残念だったな」
 
剣を一閃させる。鈍い手応えと共に、男の首が落ちた。
394スミレ ◆SUMIRE5o :02/03/17 02:46
>379>387 水祭り スミレVSアーカード&アーカード(M)
 
 串刺しにされた2人の『不死の王』の動きはだんだんと鈍くなり……止まった。
 
 だが、それで死んだとも思えない。
 私は密かに空想具現化を行う。そして、
 
「……こんなもので死んだわけではないでしょう、アーカード?」
 
 どちらが本物かわからなかったので“私”は2人の間まで移動して、止まる。
 
「さあ、貴方の本気を見せて頂戴」
395コルボ(M):02/03/17 02:47
>364
>373>378>383>384>386


 ・・・うそぉん。
 こちらの攻撃を軽くすかして、少女は一瞬の早業で俺を縛り上げる。
 
 そんなんありかっ!!
 
 しかし、その俺を放っておいて、少女はナルバレックと、ナルバレックに襲いかかっている少年に向かった。
 
 
 ・ ・ ・ 放 置 プ レ イ で す か ?
 
 
 とまぁ、言っていても始まるまい。
 ゆっくりと、筋肉に力を込める。
 
「はぁぁぁぁぁぁぁ・・・」
 
 気息を整え、ゆっくりと全身に力を行き渡らせる。
 そして。
 
 一気に解放!!
 
 ばん! という音と共に俺の身体を縛めていたワイヤーが弾け飛ぶ。
 
「うっしゃ! 行くぞ、コラァ!!」
 
 そのまま、ナルバレックの方に駆け出す。
>365 
状況混乱 
 
 
少年を追う。 
しかし、逃げまどう人の波に遮られ、これでは追いつけまい。 
少年によって足を掴まれ、青年と共に蹴り飛ばされた少女。 
その少女を受け止め、少年のあとを追う青年。 
少女のもとに駆け寄る女。 
 
「あ〜、もうどうなってるんスかね」 
 
マッテヤは、イライラしたように髪をかきむしっている。 
 
「・・・仕方ない」 
 
通り過ぎる頭のひとつに手をつき、シモンは人の群を飛び越える。 
慌ててマッテヤもあとを追う。 
そこで目にしたものは、 
 
「ヴァチカンの特務機関、埋葬機関局長、ナルバレック。 
・・・成る程、そう言うことか」 
 
シモンは、懐の煙草入れを探る。 
葉巻を取り出すと、左手だけで器用に吸い口を切り、 
辺りにあった燃えさしから、火を点けた。 
 
「殺人狂同士、存分にやり合うか」 
 
紫煙を、ゆっくり吐き出した。 
>383
少年がチェーンソーを踏み台に私の後ろへと回り込む。
……そして、そこから放たれるは純粋な殺気。
 
反撃をせずに横へと呼ぶ。
案の定、銃声。
 
少々、反応が遅れたせいか何発喰らったが問題無い。
内臓がすこし、シェイクされただけだ。
 
しかし、いい加減、蹴りをつけるべきだろう。
始末する相手はまだ多くいる。
 
ポケットから注射器を取り出し、首筋に当てる。 
 
ドクン……
 
鼓動が何倍にも早まる。
 
少年へチェーンソーを全力で投擲する。
まるで小石のように軽快に少年へとチェーンソーは飛んで行った。
 
>384
氷の矢が飛んでくる。
だが、それも今の私にはひどく遅く思える。
 
金のナイフを振るって、必要な分だけ矢を打ち落とす。
 
「さてと……」
 
少年のほうに向き直る。
>375
薄暗い倉庫の中、荒い息づかいが聞こえる。

「・・・・・畜生、畜生、畜生・・・・なんだってんだあいつは、手榴弾だぞ、手榴弾。
 上手く使えば戦車だって吹っ飛ばせるくらいの量を設置したんだぜ・・・・」

男が入り口に来た。足音を隠そうともしない、それはそうだ。あいつにとっては蟻を踏み潰すのも
俺を殺すのも大差ないハズだ。

「覚悟、決めるか・・・・。」

小銃を構え、足に力を入れて奴の接近を待つ。だが、長髪の男は訳の分からない事をつぶやいて入り口から遠ざかって行った。

「・・・・・・・見逃して、くれたのかよ?」

そう言った矢先、背後に何かを感じた。はっきり分からないが、生命を奪われる類の何か。
この感覚の御陰で、戦場では常に生き残ってきた。

「おおおおおおおおおおおお!!」

後ろに銃弾をバラ撒く。すると、何かに当たった。見えていないが、空中で確かに玉が跳ね返った。

「やろぉ、とことん悪趣味な事しやがってぇぇぇぇぇっ!!!」

目に見えないのは致命的だ、何か、小麦粉のような粉末やペンキのような物を探す事にした。
どこに居るかもわからない敵を打ちつつ、倉庫の中を見回した。
>391 水祭り VSスプリガン
 
『少しは手加減しやがれ!!』
そう叫ぶと、少年は首を抱えた俺の腕を捌く。
彼はそのまま飛び蹴りで攻撃と同時に、俺との間合いを取った。
 
「おや、手加減していたつもりだったんだが。それはすまんね」
俺は余裕がある振りをして、そう言う。
これは嘘だ。奴は技術だけなら俺より遥かに上。
冷静を欠けばやられる。なら、逆に相手の冷静を奪うまで。
 
俺は挑発と共に構えを取ると、奴の顔面に大振りのパンチを・・・
打つ振りをして、スネにローキックを放った。
400アーカード ◆ARCARDr. :02/03/17 02:54
>358>370 水祭り スミレVSアーカード&アーカード(M)
 
 灼熱が、着実にアーカードの体を灼く。
 ダメージは、着実に着実に蓄積されていく。
 
 "不死の王"とて死ぬ。
 形あるモノ、生きているモノなら――それが例え死んでいても――死は存在する。
 それが、近い事を自覚する。
 
 ……スミレが、間近に寄ってきた。
 油断したのかどうか分からないが、これはチャンスだ。
 ここしかもうチャンスらしいチャンスはあるまい。
 
 僅かに顔を上げ、虚ろな目に力を込めてスミレを睨め付ける。
 そして、クロムウェルを解放――。
 胴体が急激に盛り上がり、巨大な犬の顎を象る。
 血に飢えた牙を、その愚かな死徒へと振り向けた。
401馬呑吐(M):02/03/17 02:55
>377>393 トレス・イクス&葛葉キョウジvs馬呑吐
 
 「何ッ?!」
 
  いとも容易くトレスによって全ての剣がかわされた。
 そしてマガジンが空になるまで胴体に叩き込まれる弾丸。
 浮き上がった空中で馬の身体がまさに道化宜しく踊る。
 しかし馬はニヤリと不敵な笑みを浮かべる。
 
「西洋の青白いガキ共ならともかく、そんなものは効きゃせんよ」
 
  右腕が大きく振り上げられる、そこへ――
 
「キ――貴様ッ!」
『――残念だったな』
 
  馬の身体に張り付けられたのは動きを封じる禁呪の符。この程度の符など
 一時しか効果はない。しかし…
 
   一閃。ごとり、と音を立てて馬の首が地面に落ちて転がる。葛葉にとってはその
 一瞬は十分過ぎる時間だった。
 
(馬呑吐 リタイヤ)
402霧間 凪 ◆NAgIVP.M :02/03/17 02:58
>383>397 vsナルバレックvs青の魔王
 
 
少年が銃を乱射し、女はそれを喰らいながらも飛んで致命傷を避ける。
 
 
チャンスだ。
オレは女に接近し、ベルトから最後のロッドを引き抜く。
 
チェーンソーを軽々と投げる女。
尋常でない膂力だ。なにか薬をやったか。
 
だが、隙がでかい。
無防備な脇にロッドを叩きつける!
 
403”風精”:02/03/17 03:00
>398
”風精”――半透明な、クラゲの形をしたその姿。
とは言え、この暗闇では、唯の人間が形を確認するのは困難であろう。
 
だが眼帯の男、ベルナドットは、戦場で培った勘のみを頼りに、
その気配を感じ取った。
背後に、滅法銃弾をばら撒く。
その内の数発は、本体に着弾したが、さしたる効果は無い。
”風精”は、その身体を震わせながら、ゆっくりとベルナドットの横手へと回り込む。
周囲を目聡く見回す彼を尻目に、数本の触手を肩目がけて突き出した。
404シエル ◆7th.w44M :02/03/17 03:00
>368ヴェネティア大殲vsアセルス

「くっ・・・」
ナイフを剣で弾かれる。
それとともにタイミングを計る・・・
剣の間合いの内側に、飛び込むタイミングを

その時(>361)現れたアンデルセンに、相手の注意が向く。
「もらった!」
アセルスに向かって突っ込む。

犠牲者の女性も、アンデルセンに向かったようであるし(>382)
これで躊躇する必要は無くなった。

「神父!その女の子は、まだ完全に吸血鬼化してません!
 手加減してくださいね!」
>392
着ぐるみを撃ち抜いた。即死はさせられなかったが、あれではあの司祭
風の男には勝てまい。

「…終わった。次は何をすればいい」

―――――――――――――――――――――――

わたくしは、その報告を受けながら相変わらず情報を集めておりました。
TVには全局のニュース、端末からは刻々と変わる情勢中継。

『スミレ、どうか無事でいてくださいましね…』

そう祈りながら、モニターの向こうの水面を見つめておりました。
406アーカード(M):02/03/17 03:03
>394>400 水祭り スミレVSアーカード&アーカード(M)
 
 体をじりじりと灼かれていく。
 形あるものはいつかは滅ぶ。もちろん、”不死の王”とて例外ではない。
 
 彼女は私たちの間に立つと、艶然とした笑みを浮かべた。
 
 『さあ、貴方の本気を見せて頂戴』
 
 ・・・・・・面白い、君はなんと面白いのか・・・・・・・私は笑みを隠しきれない
 久方ぶりにこの世に姿を現せた私をここまで楽しませてくれるとは!! 
 
 私は魔術拘束(クロムウェル)を解き放つ。
 私の体から飛び出すように、獰猛な狗が顔を見せる。
 その狗は彼女目がけて、血肉を求めて彼女に牙を振るう。 
>389
……「体」のあちこちが軋む………先ほどのリミッターカットが相当無理があったようだ…
通常使用では……5秒前後が…限界と言った所でしょう…

と、目標の周りが突然爆発する……自爆!?………いや……煙幕!?
同時に……周囲の音が……全く感知出来なくなる…これも攻撃だというのですか!?

(……落ちついて…落ち着いて……そうですっ!)
私は「目」を赤外線のみ感知出来る使用に切り替える。

すると…………見えた!……真っ先にこっちに向かっている!
(発見………近接戦闘開始!)

私は銃を投げ捨てる…
そして腰のナイフを抜き放ち目標へ踏み込む………そして………

(右!………左!……)
男の両腕を…無慈悲に切り裂いた。
408青の魔王 ◆kEnRaN.Y :02/03/17 03:08
>384 タバサ >397 ナルバレック
背中から着地して一回転、振り向いた直後に襲い掛かってきたそれ…チェーンソーは、
その尋常ではないスピードと合わさって、さすがにかわしきれるものではなかった。
チェーンソーは僕の肩にぐっさりと食い込み、肉を抉り取る。

まぁ、この程度の怪我なら幻獣相手によくしていたよ。

僕はそのまま、迫り来る氷とナルバレックに向けて手に持った銃の弾を全弾発射。
空になった銃を投げ捨て、肩のチェーンソーを引き抜くと、足元に落ちていた腕
――先程四肢を引き裂かれ、爆風で粉みじんになった男のものだ。
運良くこの腕だけは生き残ってたらしい。よかったね―――を拾い上げ、
チェーンソーを肩から引き抜くと、その腕をナルバレックに向かい投げつける。

と同時に、チェーンソーを片手にナルバレックへ切りかかった。
409御神苗優 ◆OMinaeIs :02/03/17 03:12
>399 水祭り VS暗黒騎士ガウザー

『おや、手加減していたつもりだったんだが。それはすまんね』
 
奴は嘯く。だが、その話し方には強がってる雰囲気がプンプンした。
  
奴は俺を挑発するように顔面に大振りのパンチを見舞ってきた。
見え見えの罠だ・・・・・・本命は何だ・・・・・・?
俺がその拳を半身捻って避けるのと、奴の本命のローキックが放たれるのは、
ほぼ同時だった。とっさに体を翻して避けようとしたが、一瞬、俺の動きのほうが遅かった。
臑に当たるのだけは避けたものの、腿にその強打を喰らい、俺はもんどりうって倒れた。
骨まではいってねぇみたいだが、これで蹴りはもう無理か・・・・・・
 
それでも、俺は目の前にいるこいつに向かって構えた。
此処で逃げるわけにはいかねぇ。
生と死の瀬戸際のゲームをここまで味わわせてくれるコイツに失礼だからな。
 
「さぁ、これで決めようぜ、騎士さんよぉ!!」 
 
俺はまだ動く足で一気に跳躍すると、奴目がけて渾身の右ストレートを繰り出した。
 
410鉤道士 ◆nXMcHook :02/03/17 03:13
>388 >393
 
「やあ、夜明けが近いようですね」
 
独り言を言いながら赤い道服の道士が呟く。
傍らには、何時の間にか童子が控える。
 
「鉤師兄、あそこに反剋の気の臭いがするぞ!」
 
童子の指差す方を見る。
 
「やあ、こんな所に見知った顔が」
 
それは、本当に見知った顔だった。
否、見知った「顔」だけがそこにあった。
つまり、知己の首だけが転がっていたのだ。
 
「どうやら、また非道い目にあったようですね」
 
笑いながら言う。
その知己、馬道士の首を拾い上げる。
 
「あはは、マヌケだな!」
 
童子が笑う。
首が、童子を睨み付けると、慌てたように口を塞ぐ。
 
「そろそろ、帰りましょうか・・・馬さんも、ご一緒に」
 
そう言うと、鉤道士は馬道士の首を抱えたまま、宙に舞いあがった。
童子が電光と化し、東の空へと消える。
それを追うように、首を抱えた道士が、夜明けの空を飛翔して行った。
 
(鉤道士、馬呑吐、退場)
飛び立った僕、クロノは奇妙な感覚を感じた。
 
音が。消えた。
 
これがやつの能力か?!
もっとも、音がない程度で僕の認識力を奪うことはできない。
相手の、そう、相手の『魂』を感じれば・・・・。
 
 
 
 
いた!
 
 
 
 
どうやら、彼女。セリオもそれに気がついたようだ。
一気に加速してやつへと接近する。
 
彼女のナイフが、奴の手足を切り裂く!
 
そして・・・・・
 
「お前が何者なのか知らないが。
 ロゼットを傷つけるやつには人間も悪魔もないんでね。」
 
僕は大きく腕を振り上げる!
 
『 A M E N !』
 
振り下ろされた僕のつめは、やつの体を切り裂く。
 
ジャスト一分!!!
 
振り返った僕の前で、ロゼットが地に横たわるのが見えた。
>392 >388 >マギエル
  
いくつかの事が同時に起こった。
 
遠距離からの狙撃、これはリタの手の者だろう、目の前に少女に直撃する。
だが、ネズミのきぐるみのせいか生きている。
  
ダメージは在るようだが、闘志は失っていない。
いいだろう、相手になってやる。
  
全ての魔獣を一気に襲いかからせるつもりでだったその瞬間。
  
唐突に右腕が破裂した。
 
「――――え、うそ?」
思わず本体が隠れている大聖堂の中でうめく。
 
あのスミレの護衛役に付けた『神の蛇』が完全に破壊された証拠だ。
 
「ぐっ――ヤロウ、やってくれる…」
 
これは不味い…一度、左腕の魔獣『神の影』と右足の魔獣『神の獣』を本体に引き戻す。
予想外に強力な化物が入り込んでいる。
外部の様子を探る為に、意識を集中する。
  
街中で起こっている事態を把握すると・・・愕然とした。
これは一体なんだ?
何か、ボクの予想外に力が感じられる。
   
だが、今は目の前の少女だ。
・・・待てよ?
  
―――ひとつ聞きたい、
         君はこの街を救いたいか?―――
  
直接、ボクの声で語りかける。
今は協力者が欲しかった。
  
(現在進行中の事態を、強制的にこの少女に見せる) 
413アセルス ◆AseLLUSs :02/03/17 03:15
>382>390>404
(アセルス&アテナVSシエルVSアンデルセン)
 
不意に、アテナが瞬間移動した。
・・・どうやら彼女は、サイキッカーだったらしい。
背後から迫り来る刺客のところに向かったようだが・・・心配だ。
私のものにしたばかりなのに・・・こんなところで、死なせたくはない。
 
―――そう、その一瞬。
ほんの僅かに、注意を目の前の女からそらしてしまった。
 
『もらった!』
 
その声に改めて注意を向けると、女はすでに至近距離で
私に踊りかかっていた。
 
・・・剣で防げる間合いではない!
私はその攻撃を身を捻って回避、
だが避けきれずに、脇腹に裂傷を負った。
 
・・・やる。流石は埋葬機関。
こういう状況でなければ魅了してやるのだが・・・アテナの身が危険だ。
そんな余裕はない。
 
私は一旦バックステップ、即座にその女を両断すべく
一気に斬りかかった。
 
―――許せ。
>407 >411 対セリオ&ロゼット戦

「ぎっ……がぁっ! ……くそっ」
 しくじったか。
 今の攻撃は致命傷だろう、熱っぽい痛みを通り越し、躰が冷たくなって
いくのさえも実感できる。
 今だ視覚は戻らない、手探りでサックスを探す。
 くそ、見付からない。
 どこだ、どこに……。
 指に金属の感触。
 サックス、シルビア。
 抱き寄せる。
 愛しい楽器。
 吹こうとしたが、口の周りが吐血で汚れている。
 それに、今吹いたとしても満足いく演奏ができるはずもない。

(だが……最後の演奏は……俺の最高の演奏だった……くくくっ。
素晴らしい……ジョン・コルトレーンが聞いたら腰を抜かすぞ……)
 ブラックアウト。
 意識がゆっくりと現実(リアル)の世界から乖離する。
 ふと、子供の頃を思い出す。
 音を鳴らせるだけで楽しかった。
 サックスを吹けるだけで楽しかった。
 ずっとずっと楽しいものだと思っていた。
(小さな……頃から……ずっと……好きだった……音が……好きだった
……それだけ……それだけだったんだ……)

 やがて音もなく風が吹くと、俺の意識を闇の底へ連れ去っていった。

                   ミッドバレイ・ザ・ホーンフリーク――死亡
>401 彼の幕は下りる。
 
(――終わった、か)
 
中年男の、ともすれば滑稽に移るかもしれない死に顔を、
なんとなく見やりながら胸中で呟く。
 
「しかし―――」
 
(・・・・『ファントム』の事を探りに来た筈なんだが、な)
 
大きな傷は負わなかったものの、
自分も、仲魔達も、予想以上に疲労してしまった。
辺りではまだ闘争が行われている様だが、これ以上関わって無事でいられる保証は無い。
 
(・・・仕方ねぇ。今は仕事を優先させるか・・・・)
 
軍服の男に片手を上げて、軽く挨拶した後、
オレは適当な路地を選び、何処へとも無く歩き始めた。
仲魔の鼻なぞに期待しながら。
      ――また妙な事態に遭遇しねぇように――
 
【葛葉キョウジ・戦前離脱】
>403

ずぶっ・・・・。肩に異物感。血の気が下がる、軽い眩暈もした。

「は、離しやがれェェェ!!」

肩越しに打つ。何も無い方向に肩を引っ張られる感覚、頭の片隅で、マリオネットってこんな感じなんだろうか?と思った。
肩の異物感が消えた。当たったんだな、と貧血気味の頭で考える。
後ろに一目散に駆け出し、振り返って息を飲んだ。空中に血管の塊みたいな物が浮いてる。

「・・・・血、吸われ損って訳でもなさそうだな。」

見えてるのなら逃げるのは容易い、そんなに早くないようだし。
逃げ回りながら小麦粉を確保、どうやらパン屋関係の倉庫らしい。

「なら、こうだな・・・・」

小麦粉の袋を破り、中身をばら撒きながら出口へ走った。
417麻宮アテナ ◆FAIRySzU :02/03/17 03:21
>390>404>413 (アセルス&アテナvsシエルvsアンデルセン)

>390
>口の端を愉悦に歪めると、両手の銃剣をふるって少女に
>襲い掛かる。
>「死ね、異教徒」
>アンデルセンは、銃剣を横殴りに、目の前の少女の首に叩きつける。

 左右から首へ向かって、二刀が”同時”に迫る。
「何のための両手!?」
 後ろに倒れこんで男の二刀をすんでのところで
かわしながら背転脚。
 いわゆるサマーソルトキックに似た技ですが、
あの技との違いは、両手で身体を支えての
蹴りであること。放った後の立てなおしが早く、
たとえ避けられても、その後の攻防は、ほぼ五分と五分。

 (あたって!)
 スカートをひるがえらせる縦回転とともに、
足刀が男の顎に迫る!
418スミレ ◆SUMIRE5o :02/03/17 03:21
>400>406 水祭り スミレVSアーカード&アーカード(M)
 
 ――ああ、やはり死んでなかったか。

 その思いよりも早く左右から犬の顎が迫り、
 思考が終了する前に、“私”の身体は引き千切られた。
 そして、
 
 狗が狗が狗が狗が、
 
 無数の狗が“私”を食い散らかす。
 
 そして“私”を食い散らかしながら、
 『不死の王』が本来の姿を取り戻していく。

「この時を待っていたのよ――」
 
 有り得ざる声に彼の顔が驚愕に彩られる。
 だがそれは幻聴ではない。
 
 貪られていた“私”がほどけた。
 本来の姿を取り戻した“私達”がアーカードの身体にまとわりつく。
 数百、数千、数万の“私”自身が。
 
 その時点で私は空想具現化を用いた穏行を解いた。
 これで彼にも見えるだろう。
 使い魔のほとんどを使って移し身をつくり、トルソのようになった私が。

「海に縁の無い貴方では知らないかもしれないわね。
 紹介するわ。私の使い魔よ――」
 
 私の言葉に彼の顔が怒気に染まる。
 
 ああ、やはり怒るか。
 だが馬鹿にしているわけではない。
 私の精神力でこれだけの数を従えられる生物など、そうはいないのだから。
 
 彼の全身に、その激怒の表情にさえ、絡み付く絡み付く絡み付く絡み付く。
 見えざる“私”が『不死の王』を縛り上げられていく。
 
 『不死の王』を拘束するゼリー状の物体、それは、
 
 海月(クラゲ)と呼ばれる単細胞生物だった。
>408
弾丸は必要最低限度でしか回避しない。
別に全部かわそうと思えば今、余裕でかわせるが……
今、一つ、少年の狂気を目に焼き付けておきたい。
 
少年が死体の破片の腕の投擲。
そして、少年の突撃。
 
腕を落ち着いて、掴み取る。
 
>402
そして、腕を側面に振るう。
女のうめき声。
 
そのまま、女の首筋を掴んで、少年に『蹴り飛ばす』
 
勢いよく、女は少年の方へと向かっていった。
>418
水母(クラゲ)は単細胞生物じゃないYO!
421 ◆SUMIRE5o :02/03/17 03:28
>420
ゴメン間違えた、群体って書きたかったの(涙
422コルボ(M):02/03/17 03:28
>419
 
「って、おい?」
 
 ナルバレックが、さっきの少女を蹴り飛ばす。
 
「無茶苦茶するなー!!」
 
 思わず、彼女を抱きとめる。
 甘いと言いたきゃ言え。
 
「前門の変態少年、後門の殺人狂(ただし護衛対象)・・・俺の人生、どこで間違った?」
 
 嘆息しつつ、とりあえず、前門の変態に苦無を投擲。
 当たるといいが。
>409 水祭り VSスプリガン
 
充分には打ち込めなかったか・・・
少年は俺のローを受けながらも、立ち上がる。
 
「見事!」
感歎の声をあげた瞬間、奴の右拳が眼前に迫る。
本能的に俺は、拳に拳で返答する。
愚策。
わかりつつも体が動く。
 
拳が顎にぶつかり、
拳が顎にぶつかる。
 
俺の拳が、相手の顎を捕らえた感覚。それと同時に俺の脳のヒューズも飛んだ。
 
・・・・・・暗転。
 
>408 >419 対青の魔王
 
男とカソック姿の女性が激しく戦っている。
私はその間に場所を移動する。
 
男以外を巻き込まない位置・・・あった。
そこに移動し銃を構える。
 
男と女性が腕を掴みあっている・・・力比べだ。
その時女性の方が傍らにいた少女を男の方に蹴り飛ばした。
 
このままでは・・・男は迷いもなく少女を殺すだろう。
 
躊躇う暇はない。
私は数回引き金を引いた。
ヴェネツィアの外れにひっそりと佇む、とある大聖堂。
人の気配がその中から消えて久しい、古びた外見を持っている。
だが、その場所は既に、”騎士団”によって、少しづつ造り替えられていた――
この街を、水の都を、滅ぼす為の”武器”として。
 
静まり返った大聖堂に、差し込む夜明けの日差し。
ステンドグラスに照り返された色彩豊かな影の、その一つが唐突に蠢いた。
それは、瞬く間に人の形を成し、平面から立体へと質量を増していく。
そして、其処に現れたのは、長髪に黒コートの男、イザーク・フェルナンド・フォン・
ケンプファー。
 
「ヴェネツィアの夜明けですか――美しい」
 
男は細葉巻に火を点け、煙を一筋、立ち上らせる。
 
「しかし、その美観が壊れる様も、又同様に美しい」
この大聖堂の屋根に聳える鐘、其処に取り付けられた共振崩壊誘導システム―
”沈黙の声”(サイレント・ノイズ)。そこから発せられる低周波は、瞬く間に市街に
蔓延し、その全てを崩壊と導く――。
これで、埋葬機関も、ヘルシング機関も、Axも、全ての要人は瓦礫の下に消える事となろう。
そして――
 
「全てを失った、”不死の王”――彼と相対する時が、もう間近に迫っている」
大聖堂の内部に取り付けられたパイプオルガン―”沈黙の声”と連動しているそれの、
鍵盤を叩く、それだけで――全てが終わり、全てが始まる。
 
「さて、夜明けの演奏会の、幕開けと行きましょうか――」
その時、”魔術師”は、背後に何者かの気配を感じた。
>404, >413, >417
(アセルス&アテナvsシエルvsアンデルセン)

手加減しろ、だと。埋葬機関の連中、あの女以外はずいぶんと温情主義
とみえる。まあ、あとでゆっくり刻んで甘さを思い知らせてやろう。

小生意気にも銃剣をかわした少女の攻撃が顎に決まる。アンデルセンの
頭部が後ろにかしぎ、口からは鮮血が迸った。血塗れの口を開き、彼は
狂った笑いを街路に響かせる。

「ははははは、なかなかいい蹴りだ。しかし、軽すぎるのだよ、それでは、
わたしは倒せん」

アンデルセンは何事もなかったかのように銃剣を顔の前で十字に組む。

「Christe, eleison. Amen」

アンデルセンは、銃剣を交互に繰り出し、少女の心臓を屠らんとする。
427御神苗優 ◆OMinaeIs :02/03/17 03:36
>423 水祭り VS暗黒騎士ガウザー

『見事!』
奴が感歎の声をあげながら、拳を振るう。
恐らく本能的にだろう。避けようと思えば避けられたはずだからだ。
 
拳が一瞬、交差し。
そしてお互いの顎を捉える。
 
拳に顎を捉えた感触と共に、俺も顎に一発、いい拳を喰らい。
(こいつも、俺と同じ・・・・・か)
そんなことを思いながら 、俺は意識を失った。
 
428アーカード ◆ARCARDr. :02/03/17 03:36
>406>418 水祭り スミレVSアーカード&アーカード(M)
 
 まとわりつく、クラゲがまとわりつく……。
 冗談でも何でもなく、クラゲが、万単位のクラゲがアーカードを拘束している。
 腕を振るい、犬を繰り出し、自らの口で噛み砕いても……一向に減る様子などない。
 
 マズイ、明らかにマズイ。
 
 目の前にはスミレがいる。
 この間に空想具現化を繰り出す事は容易なはずだ。
 今、喰らって果たして大丈夫なのか?
 
 アーカードは、初めて自分の不死性の限界を感じ始めていた。
>408 >402 >419 
状況混乱 
 
 
傍らにあった死体の腕を取り、ナルバレックめがけ投げつける少年。 
棒のようなものを手に、ナルバレックの脇めがけ叩き付ける少女。 
その少女の首を掴み、少年めがけ蹴り飛ばすナルバレック。 
まるで、混沌とした魔女の大釜だ。 
 
だが、何時拾ったものか、少年の手にチェーンソーが握られている。 
 
「いかんな、このままではあの少女が巻き込まれて諸共に 
串刺しだ」 
 
シモンは少年の手にあるチェーンソーを、 
マッテヤはナルバレックの足元を。 
 
聖銃が、吠える。 
>408>419
 
少年と殺人狂は、私の放った氷の矢をあっさりと打ち落とした。
 
殺人狂は傍らに倒れた少女の首を掴み、蹴り飛ばした。
 
(外道…っ!)
私は心の中で毒付きながら、オーブを取り出した。
 
(見えなければ…避けられまい!)
「風守ラファールよ! 和が求めに応じ、我の敵を斬り裂く刃となれ!」
私はオーブを掲げた。
オーブから解き放たれた風が、真空の刃となる。
「ふっふっふっ、どうやら戦いも佳境のようだな」
 
 男は遠目から不死の王とスミレの戦いを観戦しつつ、楽しげにつぶやいた。
 
「リァノーンの代わりに、アーカードとスミレを捕獲。クックッ、面白いことになる」
 
 男は漁夫の利の時を狙っていた。
 
「……そうだな。両者とも限界か、今が好機か、いくぞ!」
 
 部下のキメラヴァンプたちを引き連れ、戦闘の指揮をとるために水路に浮かぶ小型艇へと向かう。
 
 そして、陸と船をつなぐ水上のタラップに男が足を踏み入れた瞬間……
 
 ――男は灰になった。
 
 ――男は微塵にも流水を克服していなかったのだ……。
432シエル ◆7th.w44M :02/03/17 03:47
>413ヴィネティア大殲 vsアセルス
腹を狙った鋭い斬撃。
それをなんとか、ナイフで受け流そうとする。
 
・・・が、体が思うように動かない。
「水に漬かりすぎましたか・・・」
 
一手及ばず、腹を大きく切り裂かれ、そのまま水路に転落する。

傷と寒さのせいで、意識が薄れていく。
(このまま死んじゃうんですかね・・・)
 
(シエル リタイア)
>414
「あっ………」
私が振り返ると男はすでに血だまりの中で虫の息だった。

「…………もう……助からないんでしょうね。」
私は殺されかかった相手に「情」を抱いていた…
そして男の息が絶えたのを確認するとポケットからお札を一枚取り出し、男に供えた。
「………チップです…貴方の…演奏へ。」
手を合わせ、男に一礼をした。

「……………さて………いきましょうか…」
踵を返し綾香様に向かう……どうやら気が付いたようです…

「ん……セ…リオ?……私…どうなってたの?」
綾香様は何が起こったのか解らないと言った様子で私の顔をのぞき込んでいた。

「全部…終わりました…全部…」
諭すように綾香様に言う。

あちらを見ると、ちょうどゴンドラが一隻有ります…これで脱出は可能でしょう。
「……帰りましょう……私達の…生きる世界へ。」

そして私達は戦場を後にした…もう…戻ることはないだろう…

〔セリオ&綾香、戦線離脱。〕
434霧間 凪 ◆NAgIVP.M :02/03/17 03:50
>419>422 vsナルバレックvs速水 いろいろ乱入中
 
 
――殴り飛ばされた。
  しかも、人間の腕を凶器に――
 
 
一瞬、視界が白くなる。
首を掴まれ、腹を思い切り蹴られる感触。
 
 
「ぐ……はっ……」
 
 
気づけば、空を舞っていた。
 
このままでは少年の方にぶつかる。
ちょうどいい。あいつも止める対象だ。
ぐたりとさせた腕。
間合いまできたら、これを振り上げるだけだ――
 
 
 
そこを、先ほど縛った男に抱きとめられる。
どういう意図なのか……オレを助けるつもりか?
 
まあいい。
男は少年に刃物――クナイを投げた。
オレも男の懐からそれを数本拝借し、女の方に投げつける。
 
>425”沈黙の声”
 
「随分と好き勝手やってくれたな、人の仕込みを台無しにする気かな君は?」
  
左腕の魔獣『神の影』に第五司祭の姿を取らせ、魔術師を対峙する。
   
同時に大聖堂の外に全てを破壊するほどの巨体を持つ『神の獣』が立ちあがる。
 
これで完全に丸見えだな、…だが仕方あるまい。
先ずはこの事態を収める事が先決だ。
  
「それを止めてもらおうか!!」
  
『神の影』が黒鍵を投擲しながら襲いかかる。
436横島忠夫 ◆YDaTadao :02/03/17 03:56
>418>428 水祭り スミレvsアーカード 補佐 

 ――――蛇が旨くやってくれたらしい。あの男が俺を見失って、何処かへと消えた。 
 
 やれやれ、ああ言う真面目なタイプが一番疲れる。 
 底に落ちた「縛」の文珠を拾いながら、俺は再びスミレさんを捜した。 
 
 ――――ん、思いの外近い? 
 
 のろのろと水中を泳いでいくと、あの吸血鬼が・・・クラゲに呑まれてる。 
 ・・・クラゲ? 
 ひょっとして、あれも使い魔なのだろうか? 
 
 クロムウェル――――わからん。 
 
 と――――そこへ声がした。聞き慣れたスミレさんの声が。
 慎重に目線を探らせると、吸血鬼の側で、スミレさんが力を使って言葉を送っていた。  
 
 ・・・何? アーカードを結界で包め? 
 何で・・・え、熱を通すな? 
 
 重ね重ね、さっぱりわからない。  
 ただ言いたいことを言うと、それっきりスミレさんの声は聞こえなくなった。 
 良くはわからない。でも、期待されている! 
 
 なら応える! 俺はスミレさんを無事に連れ帰るんだっ! 
 
 文珠を二つ、手に取る。 
 「断」「熱」――――熱を完全に遮断する、二つの文字が生み出す結界。 
 最も、熱以外は通り抜けちまうんだけど・・・それを俺は構えた。 
 
「文珠ッ!」 
 
 ごばごばと息が漏れるだけ、でも俺はそれに気合いを乗せて文珠を投げつけた。 
 音もなく、アーカードが断熱の結界に包まれる。 
 
 ――――敵を守って、何をする気なんだ? 
 
 わからないけど、俺にはスミレさんに従うほか無かった。
437状況:02/03/17 03:58
朝日が昇り、空想具現化による濃霧も消え去った。
  
ヴェニスに光が満ち、同時に全てに決着がつく。
   
これからが最後の舞台です。
「水祭り」  
>412>425  
  
―――ひとつ聞きたい、
         君はこの街を救いたいか?―――  
  
殺られる!!!! 
オレはそう覚悟していた。あのタイミングじゃオレの体格では十分に 
射撃できなかったハズ。・・・それを相手は十分わかってなかったって言うのか?  
  
苛立ちが募る中、その言葉が頭に響き渡ってきた。  
  
------ え?誰だ?  
------ 君はこの街を救いたいか?―――  
  
有無を言わせないその切迫した口調に、オレはただただ、頷いた。  
オレの頭の中に流れ込んでくるビジョン。  
街の中では物凄い闘争が繰り広げられている。  
  
その中で、一つの映像だけ、趣が全然違っていた。  
一人の不気味なヤローの呟きは、この街の全ての破壊を求めてる。  
  
オレは悟った。生きているヤツは結局、善も悪もなく、生きていたい。 
それなのにアレは自分が逃れる事も考えずに破壊を望む。  
生ある者として、オレはアイツを赦さない!!!!   
   
  
目の前のヤツの力の具現の翼をつかって、オレは大聖堂へ急いだ。  
破壊なんて、赦してたまるか!!  
少なくても、あの約束をエッジと果たすまでは。
439アセルス ◆AseLLUSs :02/03/17 03:59
>417>426>432
(アセルス&アテナVSシエルVSアンデルセン
・・・シエル、リタイア)
 
女が、私の斬撃に態勢を崩し、水路に転落する。
・・・仕方ない。私を襲ったのが悪いのだから。
・・・それよりも、アテナだ。
 
振り向くと、アテナの蹴りが刺客・・・神父に命中していた。
存外、善戦しているようだ。
だが・・・やはり一対一にしておけない。
 
「アテナーっ!!」
 
私はそう叫びながら、最速のスピードで戦っている二人のところに向かい
神父の銃剣を弾くべく、剣を振りかざした。
>416 VSくらげもどき

風精が出口に立ってる自分を見つけたのを確認して告げる。

「よぉ、くらげぇ!粉塵爆発って知ってるかぁ!?細かい粉末を空気中にばら撒いて
 火花を起こすと粉末が連鎖反応起こして一気に燃え上がるんだぜ!今日は特別に見せてやるよ!!」

言って、ピンを抜いた手榴弾を投げつける。そして、一気に後ろに駆け去る。
・・・・・・5・・・・・4・・・・・3・・・・・2・・・・・1。

「イィヤッホォォォォゥッ!!!!!!!!」

生き物のように巻き上がる炎、大気を振動させるの轟音。さながら映画のワンシーン。

「ハァァハハハハハハハハッ!!!!!みたかクラゲ野郎!!!!!!ハハッハハハハハ!!」

笑いながら走る・・・・・・歩く・・・・・・・。

「ハァ、ハハッ、ハ、ハハハァ・・・・・」

完全に立ち止まる。

「嬢ちゃんと青年、仲間30人を引き換えにクラゲ一匹かよ・・・・笑わせてくれるぜ・・・・・」

しばらく立ち尽くしていたが、また走り出す。

「とりあえず旦那だ。合流しねぇとな。」

始まりの場所へ、駆け出した。

【ベルナドットVS機械仕掛けの魔術師終了】
>435
VSメレム・ソロモン
”沈黙の声作戦”(オペラツィオン・ルーイヒアレルム)
 
>435
「埋葬機関・第五司祭、メレム・ソロモン……貴方の事は存じていますよ」
”魔術師”は目の前に立ちふさがった人影の問いに、そう答えた。
 
「そちらの方こそ、我が主の計画を、台無しにしないで頂きましょうか」
投擲された黒鍵に向けて、ゆっくりと手をかざし、告げる。
「来たれ、”アスモダイの盾”」
 
同時に展開された電磁場の網が、全ての凶器を受け止める。
そして、その力の方向が180度回転し、
全て投擲した本人へと還っていく。
 
「その程度ですか、第五司祭殿」
442青の魔王 ◆kEnRaN.Y :02/03/17 04:06
>419 >422 >424 >429 >430  
ナルバレックにスタンガンを突きつけようとして蹴り飛ばされた女の子は、
さっきまでそこに転がっていた暗殺者に抱きとめられた。

助かったね、僕のところに飛んできたら、串刺しにするところだったよ。

その暗殺者が投げたクナイをチェーンソーで弾く。
瞬間、チェーンソー全体が大きく揺れた。
銃使徒の放った銃弾が、僕の手にある歪な凶器に命中したのだ。

衝撃は僕にまで伝わり、僕の体は大きく揺れる。
と、バランスを崩したその瞬間、何発かの銃弾が、僕の体を貫通し、
同時に、衝撃波がチェーンソーの刃を中程から折った。

少し、よろける。ああ、酷いなぁもう。

僕はヴェネチアの白みがかった夜空を見上げながら、
そんなことを考える。
そして、思い出す。「史実」に書かれた計画を。

――――――ヴェネチアの破壊

はは、面白い計画だ。でも、一つ問題があるとすれば。
僕も巻き込まれちゃうって事かな。そんなのは面白くない。

僕はその場の敵を無視して、「史実」に書かれたその計画のキーポイント、
大聖堂に向けて走り出す。

あぁ、もちろん手榴弾をばら撒くのは忘れなかったけどね。
>429
銃声。
私の右ふくろはぎが抉れる。
 
馬鹿ね。
私の不意をつけたなら、一撃で私を殺さないと……
 
黒鍵を銃声の方へ投擲する。
今の私が投擲するとその速度・威力は通常の比ではない。
 
>430
不可視の真空の刃が私の全身を刻む。
だけど、まだ私は死なない。
 
「……もう次は無いわよ?」
 
真空刃を放ってきたであろう乱入者に、指弾を乱射する。
今の指弾は銃弾のそれを比べて、なんら遜色はない。
 
>422 >434
「やれやれ、しぶといわね」
 
ナイフでクナイを全て叩き落す。
黒鍵を両手に計6本持ち、女と護衛に投げつける。
爆破はしない。
 
こいつらは弄り殺す。
今、そう決めた。
 
黒鍵の単純な衝撃で2人は少年の方に吹き飛んでいった。
444麻宮アテナ ◆FAIRySzU :02/03/17 04:08
>426>432
(アセルス&アテナVSシエルVSアンデルセン
・・・シエル、リタイア)

>「Christe, eleison. Amen」
 「サイコソード!」

 男の祈りの声と同時に、こちらも両手にソードを展開!
男の二刀と私の二刀が、斬り合い、噛み合います。
銃剣は自在に私に襲いかかり、光の刃がそれを薙ぎ払って
火花を散らす、技と技のぶつかり合い。
攻守はめまぐるしく入れ替わり、都合四本の刃が
変幻する闘い。
 「はぁ、やっ!やっ!」
 アセルスさんを後ろに感じる私は、立て続けに
斬り、突き、隙あらば足技をも繰り出して
闘い続けます。
 対する男はまったく息を切らさず、時間が経つほどに
その技は冴えていくようです。しかし私も、
 (持久力には自信あり!!)
 何十度目かの光の斬撃が空を切り、銃剣が
私の髪を数本、風に散らせました。そのとき、
>439アセルスさんの声が聞こえました。

(戦闘続行中)
訂正!
 
>429
銃声。
私の右ふくろはぎが抉れる。
 
馬鹿ね。
私の不意をつけたなら、一撃で私を殺さないと……
 
黒鍵を銃声の方へ投擲する。
今の私が投擲するとその速度・威力は通常の比ではない。
 
>430
不可視の真空の刃が私の全身を刻む。
だけど、まだ私は死なない。
 
「……もう次は無いわよ?」
 
真空刃を放ってきたであろう乱入者に、指弾を乱射する。
今の指弾は銃弾のそれを比べて、なんら遜色はない。
 
>422 >434
「やれやれ、しぶといわね」
 
ナイフでクナイを全て叩き落す。
黒鍵を両手に計6本持ち、女と護衛に投げつける。
爆破はしない。
 
こいつらは弄り殺す。
今、そう決めた。
446スミレ ◆SUMIRE5o :02/03/17 04:12
>428>436>437 水祭り スミレvsアーカード
 
 指向音波で伝えた内容を、横島はしっかりと実行してくれた。
 本来ならこの結界も私が張るはずだったが、それでは最後の攻撃の威力が弱まる可能性が有る。
 だがこれで、心置きなくやれる。
 
 空想具現化。
 私は周囲の水の組成――屈折率を操作する。
 
 そして私は『不死の王』に向かって――笑った。
 
「ひとつだけ……教えてあげるわ『不死の王』。
 
 致命的な話、
 最初から最後まで、
 私達には貴方を殺す力が無かった。
 
 だから自分自身を囮にした。
 
 貴方を殺せるこの時間まで、貴方をこの場所に留める。ただそれだけの為に……
 
 そして私たちは辿りついた……
 
 ただ一度きりの必殺の機会!」
 
 脳が灼熱する。
 だが私は構わずイメージを広げる。
 町中の水をイメージで浸蝕する。
 
 アーカードが私の拘束を引き裂いていく。
 だが――遅すぎる。
 
 光が、集中する。
 
「終わりよ、『不死の王』」

 私は、
 町中の水が受けた朝日を、
 『不死の王』目掛けて集中させた。
 
「悪夢は……朝の光には勝てないのだから」

 それは神の炎。
 『不死』たる化け物を滅ぼす煉獄。
 中心温度1万度の裁きの光――
>435 >442 対青の魔王

突如轟音が響き巨大な何かが姿を現す。
・・・何だあれは!?
 
と同時に男が走り出す。
あれだけ食らってもまだ生きているとは・・・
と言うか一体何故走り出したのだ? 
 
疑問に思いつつも私は更に男の後を追う。
男は再び手榴弾を投げてきた。
 
・・・一体何個持っているんだ!
私は歩を止めない。
走りながら銃を構え宙を舞う爆弾を撃ち落とす。
 
空中で爆発が起きる。
私はそれをかいくぐり更に追いかける。
 
目的地は・・・大聖堂か!?
>446
アーカードの旦那の居るであろう場所に着いた。
もう空が白み始めてる。辺りを見回すと、河の中で何か光っている。
マガジンを取り替えつつそこに目掛けて一気に走っていった。
>427 >442 水祭り 大聖堂へ
 
爆音。
それが俺の目を覚ました。
俺が来る以前、少年と戦っていた男が手榴弾を投げたのだ。
 
俺は、まだ気絶している少年を見下ろす。
「楽しませてもらった礼はせんとな」
そうつぶやくと、俺は男を追った。
目指すは・・・・・・大聖堂。
 
「水まつり」>438(>441 魔術師)  
  
オレは大聖堂へひたすら向かう。  
巨大な塔が眼科に映る・・・・・・・・・。アレか!!!  
  
オレは上空からさっきのビジョンに映った男を目視する。  
今しかねえ!!! 
   
「ピカチュウ、電光石火キック!!」  
  
オレはメレムの撃った銃の方向に展開する盾の逆側から全力で上空より 
激しい蹴りを繰り出し、着地した。勿論、その際に銃を向けることも 
忘れない。
>435 >442 >445 
状況混乱  
 
 
シモンのはなった銃弾は少なくともチェーンソーを使い物に 
ならなくすることに成功した。 
しかし、マッテヤの銃弾は、却ってナルバレックの気を引くことになる。 
こちらに向かい、黒鍵が投擲される。 
人外の力で。 
 
マッテヤに、 
命中するか、 
というとき。 
 
シモンの銃弾が黒鍵を撃ち落とす。 
爆発。 
 
「何をぼうっとしている。行くぞ」 
「え、どっちをっスか?」 
「決まっている。今ローマと事を構える気はない。 
たとえそれが『埋葬機関』相手でも、な」 
 
苦い顔で、少年を捜す。 
手榴弾を辺りに転がしながら、ある一方向を見て駈けている。 
 
その先に。 
 
「何っスか、あれ・・・」 
 
大聖堂と、それと並ぶ大きさの怪物。 
 
>439, >444
アセルス&アテナVSシエルVSアンデルセン

修道女が水路に落ちるのが、銃剣をふるい続けるアンデルセンの
視界の片隅にうつった。

「ふん、埋葬機関の連中も存外だらしのない。やはり、あの女さえ殺れば
あとはどうにでもなるか」

目の前の少女のかたわれが自らに挑みかかってくるのに気付き、
アンデルセンは銃剣の片方をそちらに繰り出す。
よほどの手だれなのだろう、襲い掛かってきた女には、足元が乱れている
にもかかわらずほんのわずかの隙しかない。だが、そのわずかな隙が
彼女にとっての命取りになった。

「売女、脇ががら空きだ」

アンデルセンの銃剣が、胸のふくらみの下のあたりで女の服を切り裂き、
白皙の肌に深く鮮やかな赤い線を刻む。更なる一刀は、胸骨を断ち切り、
女の正中線を朱に染める。昇る朝日に照らされ、露わになった女の白い
肌を血の十字架が飾った。

「ははは、女。背徳の身体に贖罪の血の十字を刻んでやったぞ。救いの
しるしを刻印したまま旅立つがいい。どうせ行くのは地獄だろうがな」

アンデルセンの高笑いが、朝靄の立ち込める街路に満ちた。
>441
VS機械仕掛の魔道士
”沈黙の声作戦”(オペラツィオン・ルーイヒアレルム)
  
「詰まらん芸だ」
   
帰ってきた黒鍵を避けもしない、ただ身体が透明になり黒鍵が素通りする。
   
神経を集中して、このシステムの構造読み取り理解する。
 
――丸ごと破壊しなければ、停止は無理なのか?――
   
魔術師の頭上に具現化して、貫手を脳天に叩きつける。
   
「時間が無いのだ、死んでもらおうか!!」
454コルボ(M):02/03/17 04:30
>445
 
「さすがに、こりゃ仕事放棄するぜ・・・」
 
 嘆息と共に、飛来する黒鍵に短剣を叩き込む。
 受け止めることは出来なくとも、逸らすのであれば充分だ。
 
 僅かに軌道をずらされた黒鍵は、俺と少女には当たらない。
 
「・・・気が変わった。アレを殺るから、どっかいっとけ」
 
 少女に向かって言い放つ。
 
 そして、答えすら待たず、神速でナルバレックに向かう。
 走りながら、苦無を投擲。そしてそれに隠れるようにしてもう二本投擲。
  
>442
 
 そこへ、手榴弾がばらまかれる。
 
「なっ!」
 
 慌てて、手榴弾を回避すべく横に跳ぶ!
 ほとんどは回避出来はした(それでも落ちてくるのは苦無で叩き落としたしな)
 
「・・・ちっ!」
 
 舌打ちしながら、少女の方にまかれた手榴弾を苦無で叩き落とす。
 
 そして、改めてナルバレックに対峙する。
 
「・・・こっからは、仕事抜きだ。信頼もされてねえ相手なんざぁ、暗兵でも願い下げだ」
>442>443
 
風のオーブを使っても、少年と殺人狂を葬ることは出来なかった。
 
少年は手榴弾をばら撒き、殺人狂は私に向けて指弾を放つ。
「くっ…!!」
私が無力を嘆くより先に、タオが動いていた。
無事な左腕で私の手を掴み、駆け出す。
 
「うぁっ!」
タオの悲鳴。
指弾がタオの足を掠めていた。

「タオ…退きますよ」
うずくまるタオの手を握り、左手に持ったオーブを天に掲げる。
「風守ラファールよ! 和が求めに応じ、我らを運ぶ大いなる力となれ!」

私達の周りに巻き起こった風が、私とタオを吹き飛ばした。
 
  
 
…まずは、タオの怪我の治療をしなければならない。
それからの事は、その時に決めれば良い。
 
(少なくとも、研究の再開はすぐには出来ないでしょうね…)



(タバサwithタオ、戦線離脱)
456ゴルゴ13:02/03/17 04:31
状況は正直、俺にも意味不明だ。
と、例の電話が鳴る。

「雲行きが怪しいですわ。もうよろしいですわ。あとはご自身を大切になさって」

拘束終了だ。俺は、この街から立ち去るべく予定の行動を開始した。

【ゴルゴ13、退場】
457御神苗優 ◆OMinaeIs :02/03/17 04:34
>442>449 大聖堂へ
相次いで起きた爆音で、俺は目を覚ました。
ぼうっとした頭で周囲を見回す
・・・・・・そうだ、俺はここで優男を追って、そして・・・・・・・
だが、俺の傍らには男の姿は無い。断続した銃声、爆音は大聖堂から聞こえてきている。
 
「行かなくちゃ・・・・・・・」
 
俺は折れた左腕をだらしなくぶら下げ、片足を引きずりながら、大聖堂へと向かう。
これ以上、人を殺させてたまるか!! 
458霧間 凪 ◆NAgIVP.M :02/03/17 04:37
>442>445>454 vsナルバレック
 
 
男がオレを降ろした。
 
 
 
どうやら、依頼を破棄して、あの女をやるらしい。
 
 
「・・・気が変わった。アレを殺るから、どっかいっとけ」
 

――だが。
オレだって、そういわれて黙ってみていられるほど――
 
 
腰のバックパックからワイヤーを引き出す。
そして、細工をしたまま、あたりの瓦礫にばら撒き始めた。
>450>453
VSメレム・ソロモン ガンチェリー
”沈黙の声作戦”(オペラツィオン・ルーイヒアレルム)
 
何者かが、妙な雄叫びとともに、背中を強襲する。
誰かは知らないが、気配は丸分かりだ。
軽く右サイドに跳躍し、その蹴りを回避。
 
だが、その隙を、目の前の第五司祭は見逃さない。
突如眼前に出現した少年の身体が、
貫手を放ってくる。
だが、それを待ち構えていたかのように、”魔術師”の反応は冷静だった。
 
「来たれ、”ベリアルの矢”」
声に呼応して発射された電磁加速砲が、至近距離から
少年の身体を撃ちすえる。
ほぼ零距離に近いこの位置からでは、
常人ならば骨も残らないだろう。
 
「私にも時間がないのですよ」
背後に感じる殺気を愉しみながら、”魔術師”は笑った。
460アセルス ◆AseLLUSs :02/03/17 04:46
>444>452
(アセルス&アテナVSアンデルセン)
 
「・・・っ!?」
 
神父の銃剣が、私の胸の下を掠める。
そして。
 
「 ぅ あ あ あ あ あ ・ ・ ・ っ 」
 
更なる一刀が、胸を縦一文字に切り裂き、
私の体に蒼い血の十字架を刻んだ。
 
・・・とんでもない手だれだ。
この私のわずかな隙をついて、ここまでの傷を負わせるとは・・・
 
「・・・アテナ、逃げて・・・私に構わずに・・・
君は、死んでほしくない・・・」
 
崩れ落ちながら、彼女に向かって叫ぶ・・・
いや、叫んだつもりが、ほとんど囁き声のようになっていく。
 
・・・視界に、彼女の泣き出しそうな顔が見える。
 
ああ・・・もう一度見たいだなんて、思うもんじゃない。
やっぱり、笑顔のほうがいい・・・
・・・ごめんね、みんな・・・
 
 
<アセルス・・・消滅>
>454
「……で?」
 
元・護衛は何やらフェイントをまじえたつもりで、クナイを投げる。
全部、私には見え見えの安い手だが……



『・・・こっからは、仕事抜きだ。信頼もされてねえ相手なんざぁ、暗兵でも願い下げだ』 
 
元・護衛が果敢に私に吠える。
 
「そう、やってみなさい。できるものならねっ!」
 
元・護衛に向かって、ナイフで突きの連打を繰り出す。
全て、急所狙いだ。
 
(>458は無視)
462アーカード ◆ARCARDr. :02/03/17 04:49
>446 水祭り スミレVSアーカード
 
 灼ける、焼ける、体が、焼ける。
 肉の、そうでない何かの焼ける音と臭いをさせて辺りの水がもの凄い勢いで沸騰し泡を立てる。
 その範囲は結界によって区切られており、それによってなおのこと熱が集中する。
 沸騰した水も、結界の作用により行き場をなくして、その中を循環し続ける。
 
 吸血鬼にとって相容れない太陽の光。
 ただの太陽の光ならば、それでもアーカードには大した障害にはならない。
 だが、これは――。
 
 降り注ぐ太陽の光を、全て一身に受けた事のある吸血鬼などいはしまい。
 それを、今自らの体を以てアーカードは受けている。
 夜を否定する光が、夜族の体をも否定し尽くさんと容赦なく降り注ぎ続ける。
 
 それは、もはや苦しみや痛み、熱さなどを超越した感覚。
 ただ、存在を消滅せしめんとする現象。
 
 焼ける、灼けていく――。
 
 存在が、消え失せる――。
 
(あぁ、これが、私の、死か……)
(まさか、死徒、に、やられる、とは、な……)
(やはり、私に、は、何も、ありは、しな、い……のか?)
 
 アーカードの意識は、そこで途切れる。
 最後に、滅びに際して断末魔を伝えてきた婦警と、残ったインテグラの事が頭をかすめた。
メレム・ソロモン、ガンチェリ−、
>459 イザーク・フェルナンド  
   
オレの蹴りを軽がると交わしながらメレムの攻撃をあしらうなんて・・・  
・・・そうだ!  
オレは気がついた。  
  
アイツの破壊力は確かに凄まじい。しかし、この街一つを破壊しきる 
ことは出来ないはず。と、すれば・・・・・。  
  

オレはきぐるみとCIDを一気に脱ぎ捨て、身軽になるため下着姿になると  
シルバーバレルをキーホルダーにして、鍵盤の破壊に向かう!!   
464コルボ(M):02/03/17 04:54
>461 ナルバレック
 
「見え見えなんだよ」
 
 ナルバレックの連打を苦もなく全て受け流す。
 急所狙いだけに、読みやすすぎる。
 
「言われなくとも、やってやるよ」
 
 最期の一撃を見切って、ナルバレックの手首を掴む。
 そのまま、こちらに引き込む。
 
 そして、膝を腹に入れると同時に、短剣を背中に叩き込む!
>459
”沈黙の声作戦”(オペラツィオン・ルーイヒアレルム)
   
左腕の魔獣が吹き飛ばされる。

同時にボク自身でガンチェリーが抱え上げ距離を取る。
  
「いい加減にしろ!!」
   
『神の獣』『神の翼』が大聖堂の壁をぶち破り、両側から魔術師を押しつぶす。
これで終わるはずだ。
  
「これ以上の、計画のズレを見逃すわけには・・・いかないのでね」
  
限界に近い、余りにも四肢の魔獣を失いすぎた。
それでも、後はこれを止めるだけで済む。
  
だがその時に、もう一人の化物がいた。
だだの人であり…魔王たる存在がそこに在った。
466麻宮アテナ ◆FAIRySzU :02/03/17 05:05
>452>460
(アセルス&アテナVSアンデルセン)
 
 瞬間の、二刀。
 それは、アセルスさんへの致命の斬撃となって、
彼女を地面に横たえました。

 「…こ、の」
 膨れ上がる怒り。その怒りは力になり、その力は炎になり、
この身を変じて男を殺そうとしたとき。
 その声は聞こえたのです

 『・・・アテナ、逃げて・・・私に構わずに・・・
君は、死んでほしくない・・・」』

 私は、殺したかった。自分の力を全部叩きつけて、
この男を殺したかった。それでも、アセルスさんの言葉が、
それを許してくれない…。

 私は愛しい人の剣を拾い上げ、高笑いする男を残して
ひとり、転移しました。いちばん胸に描きやすい場所。
ふたりが出会ったあの場所へ。

(麻宮アテナ、離脱)
>464
 
なるほどね。
私をなんとしても殺したいようだ。
 
おそらくは私の心臓を背後から狙っているあろう護衛の方向に、
手首を返し、ナイフの刃を向ける。
 
そして、ナイフのスイッチを押す。
ナイフの刃が後ろの護衛へと飛んで行った。
>466
(アセルス&アテナVSアンデルセン)

「ふん」

目の前から消え失せた少女の向こうに視線をさまよわせると、アンデルセンは
両手の銃剣を振った。さきほど切り裂いた女の青い血液が飛沫となって飛び散り、
アンデルセンの僧服と顔に付着する。

「さて、どうするか」

呟きながらアンデルセンは歩き始める。彼の闘争本能が敵のいる方角を告げる。
無意識のうちに彼は、聖堂へと続く大通りに足を踏み入れていた。

はるか先を、鎧姿の男が歩いている。アンデルセンは、足音も高く追いすがり、
背後から男に襲い掛かった。
>465
”沈黙の声作戦”(オペラツィオン・ルーイヒアレルム)
 
少年の身体は、文字通り骨も残さず消え去った。
だが、それでかの第五司祭が生命を止める筈はなかった。
 
突如大聖堂の壁を突き破り出現した巨大な獣と猛禽が、
”魔術師”の身体を双方から押し潰す。
 
当然、両側には”アスモダイの盾”を展開するが、
彼ら圧倒的な力を持つ「神の獣」の前には、最早紙の盾も
同然であった。
 
「”不死の王”との決着は出来ませんでしたね――ですが、
それは、次の機会といたしましょうか」
”魔術師”はこの状況で、猶も顔に哄笑を張り付かせていた。
その”不死の王”が既に滅びている事も知らずに。
 
ずん、と音を立てて獣達の距離は零になる。
だが、その中には、当然あるべき”魔術師”の残骸は、
残されてはいなかった――
 
 
”機械仕掛の魔道士” 死亡?
470コルボ(M):02/03/17 05:20
>467 ナルバレック
 
 短剣を振り下ろす前にナルバレックがこっちに向き直る。
 そして、ナイフをこちらに向け・・・刃がこちらに向かって飛んでくる!
 
 この至近距離では躱せるはずもなく、左の肩口に刃が深く刺さる。
 
「スペツナズ・・・? 暗殺者の必需品ってか?」
 
 完全に左腕は死んだ。
 もともと無理矢理動かしてた訳だし、まあいいが。
 
「まだ、これで終わりじゃないんだろうな・・・」
 
 苦笑いを浮かべながら、右手の短剣をナルバレックに投げつける。
 そして、右目に手をかける。
 
「喰らいやがれっ!」
 
 右目を穿りだし、ナルバレックに投げつける。
 右の眼窩に埋まっていたそれは、魔力を込めた、一種の爆弾。
 
 ヴジャドの瞳・・・これが俺の切り札。
>468 水祭り vsアンデルセン神父
 
殴りあった少年の代わりに、あの優男を止めてやらねば。
そんなことを考えつつ、俺は聖堂へ向かう。只真っ直ぐに。
 
突然、背に痛みを覚えた。
何者かが、俺の背に剣撃を浴びせたのだ。
 
「貴様ぁ!!」
俺は叫び、咄嗟に振り向く。
剣を扱うは神父姿の男。
凄惨なまでの笑みとともに、奴は剣を振るって来る。
人間如きの剣など!
俺は自分の刃を抜くと、神父の剣を全て打ち払う。
そのまま、神父の腹に俺の剣を埋めた。
 
472スミレ ◆SUMIRE5o :02/03/17 05:26
>462 水祭り スミレVSアーカード
 
 焼けていく。
 私の目の前で、
 『不死の王』が燃え尽きていく。

 その様子を、
 私は無感動に眺めていた。
 
 破壊は自らの性を思い出させる。
 それは私にとって楽しい事ではない。
 
 
 しばらく茫然と、消え逝く『不死の王』を眺めていた私は、
 『不死の王』が燃え尽きる寸前、私は光を止めるため、空想具現化を解き始めた。
 『王冠』の望みは殲滅ではなく封印することだったから。
 『不死の王』を。『混沌』の敵を。
 
 ――このまま焼いてしまおうか。
 
 そんな考えが一瞬よぎる。
 数百年前のただ一度の邂逅のために。
 だが、

 振り返ると、横島が心配そうに私を見ていた。
 
 そんな事をする私をこの子は喜ばないだろう。
 
 ――貴方にも留まるって言ったしね。
 
 私は、
 
 ――今度も踏み止まろうか……
 
 アーカードが消え去る寸前で光を止めた。
 
 そして最後の力でアーカードを水の棺桶に封じる。
 吸血鬼の再生を防ぐ流水で形成した特製の棺桶に。
 
 ――あとは、これをメレムに渡して……帰ろう。
 
 そんな思考を最後に、
 私は意識を手放した。
473スミレ ◆SUMIRE5o :02/03/17 05:28
ちょっと修正です。

>462 水祭り スミレVSアーカード
 
 焼けていく。
 私の目の前で、
 『不死の王』が燃え尽きていく。

 その様子を、
 私は無感動に眺めていた。
 
 破壊は自らの性を思い出させる。
 それは私にとって楽しい事ではない。
 
 
 しばらく茫然と、消え逝く『不死の王』を眺めていた私は、
 『不死の王』が燃え尽きる寸前で、光を止めるために、空想具現化を解き始めた。
 『王冠』の望みは殲滅ではなく封印することだったから。
 『不死の王』を。『混沌』の敵を。
 
 ――このまま焼いてしまおうか。
 
 そんな考えが一瞬よぎる。
 数百年前のただ一度の邂逅のために。
 だが、

 振り返ると、横島が心配そうに私を見ていた。
 
 そんな事をする私をこの子は喜ばないだろう。
 
 ――貴方にも留まるって言ったしね。
 
 私は、
 
 ――今度も踏み止まろうか……
 
 アーカードが消え去る寸前で光を止めた。
 
 そして最後の力でアーカードを水の棺桶に封じる。
 吸血鬼の再生を防ぐ流水で形成した特製の棺桶に。
 
 ――あとは、これをメレムに渡して……帰ろう。
 
 そんな思考を最後に、
 私は意識を手放した。
474青の魔王 ◆8I7L02PY :02/03/17 05:30
>447 >451 >465 >469
ヴェネチアの路地を走り抜け、大聖堂に辿り着く。
僕は素早くその中に駆け込むと、教会の鐘目指してひた走った。

セプテントリオンの計画書によればこの計画――「沈黙の声」といったか――は、
鐘を利用した低周波攻撃だ。
これを利用すれば、街一つを軽く壊滅させることが出来る。

そんな面白いことは、他人には譲れないよ。
この計画を実行するのが誰だかは知らないけど、
そいつを殺してでも僕はこのおもちゃで遊びたい。

僕は今日何度目かの歪な笑みを浮かべると、
教会の階段を駆け上がり、とうとう教会の最上部へと辿り着いた。

ここから見える朝焼けの空と街並みは、とても綺麗だ。
これから、僕の手でこれが壊れるのかと思うと、ぞくぞくして堪らない。

僕はそこにある全てを無視して、ただオルガンに駆け寄った。
途中、押しつぶされる魔道士の姿に向かって、心の中で礼を言う。

あなたの意思は僕が継ぎます。面白いおもちゃをくれてありがとう。

オルガン前に到着。
その剥き出しになった鍵盤に、僕は指をかけた。

(トリップ判定:阻止したい人は僕のトリップと勝負。僕が勝てばヴェネチア崩壊)
475麻宮アテナ ◆FAIRySzU :02/03/17 05:30
>466(麻宮アテナ)

 どれくらいの間、こうしていたのでしょうか。
銃声、爆音、絶叫が遠くで響く中、私はぼんやりと
すわりこんでいました。あの人が残してくれた
ものを抱えて。
 思いの深さに比べて、ふたりの思い出の
なんと少ないことでしょうか。ほんの数時間前まで
平穏だった日常。そこで出会って、何かに巻き込まれて、
闘って。すべては、異国で見たゆめまぼろし。

 「ちがう」
 私は、自分の考えを声に出して否定しました。
 「ゆめでも、まぼろしでもない」
 その証拠に、この剣が手の中にあります。
いや、証拠なんかなくてもいいのです。
誰にわかってもらう必要もない。私の真実。

 高く、高く飛びあがると、町の惨状が見て取れました。
私は探します。生きるための道。ほどなくそれ>433を見つけた
私は静かに、水の都に別れを告げたのでした。

(麻宮アテナ、『闘争会場』脱出)

>470
護衛の投げた目玉が爆発。



結果私の右上半身が吹き飛ぶ形になった。
少なくとも右腕は綺麗に吹き飛んでいる。
 
「惜しかったわね、残念賞よ」
 
愕然とする護衛の腹に黒鍵を突き刺し、えぐる。
そのまま、けり倒して、喉を踏み潰す。
 
最後に、腹だけを吹き飛ばすように、小規模の爆発に抑えて火葬式典を起動。
 
「まあ、ここまでやってくれたんだから、せめてもの礼よ。死ぬまで、たっぷり苦しみなさい」
 
一応、神聖療法で止血をしながら、微笑みつつ護衛にそう告げた。
>474 対青の魔王
 
私は大聖堂の前にいる。
男はここに入ったのか・・・
一体何があるのだ?
 
私は意を決し大聖堂の中へ足を踏み入れた。
 
聖堂の鐘の側・・・男は・・・居た。
オルガンを弾いている・・・何故?
傍らには何者かの死体。
 
男は変わらずオルガンを弾き続ける・・・ただそれだけなのに・・・
 
――――なんだ? この異様な感覚は。
皮膚がざわめく。イヤな予感が体を震わせる。
 
だめだ、あれだけは!!
咄嗟に銃を放つ・・・ガチン!
 
・・・弾切れだ。
演奏は尚も続く。
 
どうすればいい・・・いや、手はある。
だがあれは・・・
 
――――――――迷ってる暇はない。
 
私は長衣の下から一対の剣を取り出す。
――――聖剣クルセイダーズ。
 
中世、錬金術師にして修道士だった男が100人の聖職者の血をもって鍛えた破邪の聖剣。
私の母の形見・・・出来ることなら手にはしたくなかった。
だが・・・これしかないのなら。
 
私は男に向かってクルセイダーズを十字に構える。
 
「邪悪なる魂よ、このクルセイダーズで滅する・・・この十字は貴様の墓標だ!」
 
私は痛む体を引きずり男に向かって駆け出す・・・そして十字に男を切り裂く!
十字の閃光が疾る――――これで最後だ!!
>471
VS暗黒騎士ガウザー
 
「ふは、ふははは。いいぞ、いい一撃だ」
 
男の一撃はアンデルセンの腹を抉り、背中に貫通する。音を立てて石畳に
アンデルセンの血液が迸り、路を赤く染める。致命的な一撃、並の人間に
とってはまさにそうだっただろう。しかし、残念ながらアンデルセンは普通では
なかった。

腹部への一撃を無視するかのように鋭い一撃が、鎧をつけた男の首を襲う。
アンデルセンの銃剣は、男の頚椎を断ち切った。男の首が宙に舞うとともに、
切り裂かれた頚動脈から大量の血液が噴き出す。

飛び散る血の飛沫がアンデルセンの顔を真っ赤に染めていく。浴びる血の量
に比例して、眼鏡の奥でぎらぎらと狂ったように輝く瞳が純粋な喜悦の色で
染め上げられていく。喉の奥から獣じみた笑い声が湧き出す。

ひとしきり悪魔のように哄笑した後、憑き物が落ちたように冷静な表情になると、

「ヘルシングの狗と戦えなかったのは残念だが、今日はこのあたりまでか」

腹部に突き刺さった剣を引き抜きながらアンデルセンはつぶやいた。
>465 >469 >474  
銃使徒vs青の魔王 
 
 
少年のあとを追う。 
只、 
罪の償いをさせるため。 
そこは、 
 
「カテドラル、しかもかなり古いものだな」 
「あの穴ボコはなにっスかね?」 
 
壁には比較的新しい、いや、今空けられたばかりの巨大な穴が、 
未だ崩落物をまきつつ、あった。 
その周囲には、 
 
「無視しろ」 
「・・・了解っス」 
 
中では先程の青年が、白刃を構え、 
何故かオルガンの前に座る少年に向かう。 
走ってきたばかりの荒い息を整える間もなく、 
少年に向かい、銃使徒二人はあらん限りの銃弾をたたき込んだ。 
 
 
  
(トリップ判定) 
480霧間 凪 ◆NAgIVP.M :02/03/17 05:44
>470>476 vsナルバレック
 


仕掛けが、間に合わなかった。

 
――――目の前で、男が爆発させられた。
    しかも、死ににくいように、腹を――――
 

女が笑う。
それは、自分の血に濡れて、他人の血に濡れて、焼け焦げて、傷ついて……
 
 

――――なんて、キレイで
    どうしても、許せない。

 
 
「本当に、あんたは殺しを楽しんでるんだな」
 
 
くい、と、指を動かす。
 
「…………――――――!」
 
腕を振る。
あらかじめ撒いてあった石につながれたワイヤーが、その動きに呼応して一斉に舞い上がり、
縦横無尽に女を切り裂く無数の風となって空間を蹂躙する!
  
>水祭り
 
『彼』は12枚の漆黒の翼を広げ雲の狭間を縫うように飛ぶ。
眼下に見下ろす街は祭りとは違う熱狂に包まれていた。
そう、闘争の熱気に。
 
『彼女』は黒い翼の生えた鎧を着込み、『彼』後に着いて飛ぶ。
眼下に広がる惨劇に心痛めながら。
 
「ねえ・・・アリッサを助けなくて良いの?」
 「ああ、ガンチェリーなら上手くやるさ」
「でも・・・」
 「この戦い。 俺達が動く理由は無い・・・」
 
様々な組織の思惑が絡む戦いなど、束縛を嫌う『彼』にしてみれば何の価値も無い。
だから、その冷たい態度も仕方ないと言えば仕方ないのかも知れない。
だが・・・
 
「・・・!」
 「どうした?」
「逃げ遅れた子供が泣いてるわ・・・あの子を助けるのには意味があるでしょう?」
 「・・・まったく、君って娘は・・・」
 
鎧に包まれた『彼女』の唇にキスをする訳にもいかず
『彼』は『彼女』の頭をポンと軽く叩き、急降下を開始した
あちらこちらで火事が起き、怪我人が倒れ、人が逃げ惑う街に
 
 
―――数十分後

 
 「おーい待ってくれ!」
「この子達も連れて行って」
 
『ヒト』の姿をとった『彼等』が数組みの母子を連れ>433へと急ぐ
全てを救える訳が無いから目の前に在る物だけは助ける彼ら。
堕天使と、それと契った魔女よは思えない優しさ。
いや
実に堕天使らしい偽善だと言えるかも知れない。
だが
「何もしないよりは良いでしょ?」
そう、『彼』に微笑む『彼女』の顔は聖母のそれによく似ていたのだった。
 
(アザゼル顔見せ終了)
   
>474
対青の魔王
  
まだ…いるのか?
  
ガンチェリーを抱えながら、なんとか魔術師を滅ぼした筈が、システムが止まらない。
・・・いつの間に現れたのか、一人の男がオルガンの前に座っている。
 
嫌な気配、破滅の予感、全てを巻きこむ暗い思念。  
  
この男を敵と認識した。
  
『神の獣』を消して、『神の翼』だけに集中する。
    
大きさを捨て、スピードと鋭さを限界まで高めて、砲弾の様にその男に突き進む。
    
「これ以上に邪魔はさせない、終れ!!!」
483御神苗優 ◆OMinaeIs :02/03/17 05:49
>478 聖堂へ
満身創痍の体を引きずりながら、
ようやく聖堂前の広場までたどり着いた俺の目に飛び込んできたのは、
先ほどの騎士の死骸だった。
首を切り落とされながらも、
その体は敵を倒さんと剣を握り、大地に立っている。
その様は、ミケランジェロの彫刻のように美しかった。
 
「剣、借りるぜ・・・・・・事がすべて終わったら・・・・・・墓標代わりにしてやるからさ・・・・・・」
 
俺は呟くと、彫像の手から剣を抜く。
そして俺は再び、聖堂を目指す。
あの男を、この手で滅ぼすために。
484コルボ(M):02/03/17 05:50
>476 ナルバレック
 
「・・・マジかよ。生き汚いのは罪悪だぜ」
 
 もう、身体も動きゃしない。
 腹に黒鍵を突き込まれ、そのまま蹴倒される。
 
 そして、喉を踏みつぶされる。
 
「・・・・・・・・・!」
 
 そして、黒鍵が爆発。
 臓物が、いい感じに焼け焦げていい匂いだったりする。
 
(・・・くそったれ)
 
 だがな。
 
(真に生きることは、生き延びることじゃあ、ねぇ。思い知れよ、殺人狂)
 
 少女の方(>480)を見やって、呟く。
 言葉にもならなかったが。
 
 
【コルボ:死亡】
>480
まだ、最後の生き残りが私に抵抗を試みる。
かなり、大げさなワイアートラップか。
 
弾丸を見て避けることができる私には、決して回避できないことはない。
 
一瞬の時間差で迫るワイアーを次々に切り払う。
 
それでも完全には回避できないが……。
足が、腹が切り裂かれていく。
だけど、私は死なない。
死ぬつもりも無い。 
 
ワイアーを切り払いつつ、女に声をかける。
 
「さあ、がんばりなさい。種が尽きた時があなたの最後よ」
486青の魔王 ◆8I7L02PY :02/03/17 06:06
>477 >479
「五月蝿いよ…君にはもう飽きたんだ。僕の邪魔をするな!」

僕は空中に手を伸ばすと、火の国の宝剣を掴み取り、
斬りつけるハリーの胴体に向けてそれを振るおうとした。

その時突然聞こえた銃声。そして、体中に走る激痛。

見れば、シモンとマッテヤの二人の銃は僕の方に向き、
その銃口からは硝煙がもうもうと立ち込めている。

その激痛に体の動きが鈍ったほんの一瞬の隙に、
ハリーの剣は僕の体を十字に引き裂き、僕はその命を終わらせた。

ここで僕も終わりか…舞、僕は君のところにいけるかな…?

青の魔王:死亡
487霧間 凪 ◆NAgIVP.M :02/03/17 06:06
>485 vsナルバレック
 
 
――――ぱちん
 
 

何かが裂ける音がした。
 
 
 
すべての結末を、オレはひどく――悲しい気持ちで見ていた。
 
女が切り裂いたのは、ワイヤーだけじゃない。
オレがそれにリングを通して滑らせた、水袋もだ。
通電物質をたっぷり含ませた水袋も……だ。
 
むろん、袋が破れたら、水は撒かれる。
それを――あの女に避ける術は無い。
 
そして……その後ろ。足元に転がる、
オレが捨てた電磁ロッドに気づく方法も無い。
 
 
象も一撃で仕留める電撃が
水を伝って女の心臓に届く。
 
 
(ちくしょう、オレは、なんだって……)
 
嘆く。
 
(何十人も死んだのに、こんな、こんなことしか……!)
 
 
 
――――――ばぢんっ
 
 
 
命の潰える音がした。
488御神苗優 ◆OMinaeIs :02/03/17 06:12
>477>479>486 混乱の終焉
俺が大聖堂の中へようやく歩を進めたとき、
すでにすべては終わっていた。
 
銃を持った長身の男二人組みの放った銃に、
オルガンに向いていた男はのけぞり、
そこを剣をもった女性が十字に切り裂かれた。
 
男は死んだ。
俺はその光景を見た瞬間、体の緊張を保っていた糸が切れた。
へなへなとその場に座り込んだ。
 
「終わった・・・・・・のか?」 
 
その問いに答えるものはなく、ただただ、俺の背中に優しい朝の光が差し込むだけだった。
>486 
 
――――どさっ
男だったモノが地に落ちる。
 
それと同時に私も膝を付く。
・・・長かった。
 
たった一晩の事だけどもの凄く長く感じた時間だった。
 
「・・・もう、朝だったのか」
 
そう、そんなことにも気づかない程に。
 
私は男の死体を見つめる。
 
「主よ・・・願わくばこの男の魂が浄化されん事を」
 
一晩中戦い続けた相手・・・名前も知らない男の為に祈りを捧げる。
 
そして私はそのまま意識を手放した。
 
――――こんな格好ではまた仲間に心配かけてしまいますね――――
 
そんなどうでも良いことを考えながら・・・
490横島忠夫 ◆YDaTadao :02/03/17 06:18
>473 水祭り スミレvsアーカード 補佐 

 何が起こったのか、理解するのにたっぷりと時間がかかった。 
 それほどにその光景は現実離れしていて、でもそれ以上に幻想的で・・・。 
 吸血鬼の最後にしては、出来過ぎていると思った。 
 
 スミレさんの元へ俺はいそぐ。 
 体を作っていた使い魔――――クラゲっていってたっけ――――が無くなった今、 
 彼女は胸から上しか残っていなかった。しかも、目を瞑ったままで、返事もない。 
 
「スミレさ〜ん?」 
 
 恐る恐る、肌を触れて呼びかけてみた。 
 反応、ナシ。 
 拙い。拙い拙い拙い。早く、早くスミレさんを――――! 
 
「ありがとうって言ってもらたんだからな・・・」 
 
 手に「縛」の文珠を取り出し、霊力を送ってその文字を書き換える。 
 浮かび上がるのは「蘇」の文字・・・復元再生させる、強力な文珠。 
  
「期待は裏切らない、絶対に」 
 
 文珠の光がスミレさんの体をなぞる。光がどんどんと組み合わさって、 
 朽ちた体を紡ぎ治していった。おそらく、これで大丈夫。 
 呼吸や鼓動で確認できればいいんだけど、俺に吸血鬼のことはわかんない。 

 ――――――でも、きっと無事。

 楽観的に考えて、彼女の体を抱きしめた。 
 
「美神さんとの約束、破らなくて済みそうっすね」 
 
 頼まれたとおり吸血鬼の棺も抱えると、俺はようやく運河から出た。 
 随分と長い間、水の中にいたみたいだ。体中冷え切って、感覚が鈍い。 
 まだ目覚めたばかりの太陽が、長く細い光を俺たちに投げ掛ける。 
 
 何か長い一日だったな。 
 
 水に濡れたバンダナを少し絞ると――――俺は運河のほとりに腰掛けた。
491御神苗優 ◆OMinaeIs :02/03/17 06:25
488はなし。こっちでよろしく。
 
>477>479>486 混乱の終焉
俺が大聖堂の中へようやく歩を進めたとき、
すでにすべては終わっていた。
 
銃を持った長身の男二人組みの放った銃に、
オルガンに向いていた男はのけぞり、
そこを剣をもった男に十文字に切り裂かれた。
 
男は死んだ。
俺はその光景を見た瞬間、体の緊張を保っていた糸が切れた。
へなへなとその場に座り込んだ。
 
「終わった・・・・・・のか?」 
 
その問いに答えるものはなく、ただただ、俺の背中に優しい朝の光が差し込むだけだった。
>486 
エピローグ・銃使徒 
 
 
 銃弾が少年を貫き、 
 
「結局、何だったんスかね、あのガキ」 
 
 青年の剣が十字を刻む。 
 
「さぁな、わからん。只の殺人狂というわけでもないだろうがな。」 
 
 鮮血が、 
 
「ところで、あの男、ほおっておいても良かったんスか?」 
 
 辺りを染める。 
 
「どこかの組織の人間なら、回収に来るだろう。 
いずれにしろ、死んではいない」 
 
 大きく少年の身体が傾ぎ、 
 
「・・・そう言えば、埋葬機関の局長って、 
どうなったんスか? 
あのままにしてても良かったんスか?」 
 
 そのまま、地に伏す。 
 
「構うまい。ローマの人間がどうなろうと 
我々は関知せん」 
 
 謝肉祭は終わる。 
 
 四旬節。 
 救い主受難を悼む日々。 
 
 やがて、町に沈黙が訪れる。 
493リタ・ロズィーアン:02/03/17 13:42
リタ・ロズィーアン個人のエピローグ

状況は収拾致しました。夜族の時間は終わり、人間の時間が訪れます。
どうやらヴェネツィアは大きな爪跡を残しながらも無事残り、スミレもなんとか
生還できた模様。わたくしは、それを端末の情報で確認すると、身支度を整え
ます。
大きなスーツケースに、ロイヤルスイートの酒庫からありったけのお酒を詰め
込んで、小脇にスケッチブックとコンテ、空いた手には日傘を持って。

結局わたくしは見守ることしか出来ませんでしたけど、心は晴れやかでした。
嗚呼、早くスミレを迎えに行きましょう。きっと喉が渇いているでしょうから。

【終幕ヘト続ク】
水祭り エピローグ 
 
夜が明ける。 
レオン神父は、独り言を漏らす。 
それは悲しい歌。 
朝日とともに紡ぎ出されるその歌は、祭りの終わりを告げる。 
 
「ナルバレックは――――どこ……なん……だ……」 
 
彼のヴェネチアでの闘いはこうして終演を迎えた。 
 
水祭り レオン編 終了 
 
495田中:02/03/17 19:51
(水祭り 田中 エピローグ)
 
幸か不幸か分からないが、私は何故かイタリア旅行に来ることが出来た。
公園で拾った町内会の福引券で福引をしたところ、まさかイタリア旅行が当たるとは思わなかった。
 
行くつもりなどなかった。
だが、日比谷公園在住の吸血鬼仲間・鈴木がどうしてもというので、
折れて、旅行にいくことにしたのだ。
 
さえ、ローマ、フィレンチェの次はヴェネチィアか……
やれやれ、旅行を楽しむ人種が私には理解しかねる。
鈴木に行かせればよかったのだ。
 
そう嘆息しつつ、街の中に入る。
 
「ほう、これは……」
 
流石に私も意表につかれた。
 
「変わった観光都市だな」
 
あたり一面、死体と瓦礫の山。
そうか、これも観光客を驚かせる趣向か。
ここの観光協会も人が悪い。
 
「少し、見ていくか」
  
私は街の中を見て回ることにした。
 
 
――その後、私が埋葬機関とかいう僧兵の集団にしつこく追いまわされることになった。
 
――事後処理に来ていた彼らと鉢合わせするとは、
 
――なんて、迷惑な話。
 
――ここの惨状は観光資源ではなかったようだ。
>414セリオ&ロゼット&クロノVSミッドバレイ・ホーンフリーク=エピローグ=
 
「ロゼットッ!!」
 
『元の』姿から、『偽り』の姿に戻った僕は、足早に横たわるロゼットへと向かう。
 
「・・・・・・・・ぁ・・・・・・・・」
「しっかり!しっかりしてよ!!」
 
顔面蒼白のロゼットを見た僕は、慌てて彼女の体を揺さぶる。
 
「セリオさん、アヤカさん!急ごう!」
 
奴の亡骸に何事か呟いていたセリオに向かって僕は叫ぶ。
僕はぐったりとしているロゼットを背負うと、水路へと向かう。
幸いにも、水路には数隻ほどゴンドラが無人のまま漂っていた。
 
僕らはそのうちの一隻に乗り込むと、水路を下り海へと向かう。
 
「ロゼット・・・・・!」
 
ぐったりとしたままのロゼットの顔を見やりながら、呟く。
 
「みなさん!?お怪我はありませんか?」
 
突然の声に僕は思わず身構える。見れば、一人の少女(>475)が僕らに向かって手を振っている。
彼女に連れられ、僕らは、ヴェネツィアを後にした。
 
それからしばらくの間、僕はロゼットの養生につき合うことになり
マグダラの療養施設に行く事になったのだが・・・・・・。
そこでの『騒動』については、いずれまた話すことにしよう。
〜〜〜END〜〜〜
497スミレ ◆SUMIRE5o :02/03/17 23:28
>473>490>493水祭エピローグ「私は人であり続ける」
 
 意識を取り戻した私の目にはじめに映ったのは、
 ぼんやりと川を見ている横島の横顔だった。
 
 ――こうしてれば格好いいのにね〜……
 
 私が意識を取り戻した事に気付いていないらしい。
 私はその横顔をしばらく眺めつづけた。
 と、そういえば身体が元に戻っているようだ。
 どうやら彼が直してくれたらしい。
 
 ――お礼を言わなくっちゃね。
 
 私は身体を起こす。
 横島がその気配に気付きこちらに振り向こうとする。
 だがそれより先に、
 
「……まったく」
 
 私の背後に立つ人影が朝の光をさえぎった。
 
「あのアーカードに勝ってしまうなんて……つくづく非常識ですわね、あなた」
 
 それはよく聞いた声。
 
「リタか〜……」
 
 振り返ると、果たして日傘を差したリタがそこにいた。
 
「まあ、あなたを殺すのはわたくしって決まってますけど」
 
 言いながら彼女は足元のスーツケースから、何本かビンを取り出す。
 
「色々文句はありますが……あなたの場合はまずはこれでしょう?」
「お酒だ〜」
 
 私はそれに跳びつくと、呆れるリタを尻目に飲みはじめた。
 
「まったくあなたは……」
「おじょーさーん!」
 
 さらに嘆息するリタのセリフを遮るように横島の声。
 そういえば忘れていたなと思う間もなく、
 パッカーン、といい音がした。
 
 リタには心配をかけたようだし、メレムが来たら報酬を要求してみよう。
 ああ、そうだ。あれなんかどうだろうか。
 たしか『ヴァジュラ』とかいう名前の綺麗な杖。
 メレムが自慢していたあれをねだってみよう。
 そのぐらいは許されるだろう。
 
 ヴェニスの空に舞った横島を見ながら、私はそんな事を考えていた。
498スミレ ◆SUMIRE5o :02/03/17 23:34
>473>490>493 水祭/スミレのエピローグ
 
 意識を取り戻した私の目にはじめに映ったのは、
 ぼんやりと川を見ている横島の横顔だった。
 
 ――こうしてれば格好いいのにね〜……
 
 私が意識を取り戻した事に気付いていないらしい。
 私はその横顔をしばらく眺めつづけた。
 と、そういえば身体が元に戻っているようだ。
 どうやら彼が直してくれたらしい。
 
 ――お礼を言わなくっちゃね。
 
 私は身体を起こす。
 横島がその気配に気付きこちらに振り向こうとする。
 だがそれより先に、
 
「……まったく」
 
 私の背後に立つ人影が朝の光をさえぎった。
 
「あのアーカードに勝ってしまうなんて……つくづく非常識ですわね、あなた」
 
 それはよく聞いた声。
 
「リタか〜……」
 
 振り返ると、果たして日傘を差したリタがそこにいた。
 
「まあ、あなたを殺すのはわたくしって決まってますけど」
 
 言いながら彼女は足元のスーツケースから、何本かビンを取り出す。
 
「色々文句はありますが……あなたの場合はまずはこれでしょう?」
「お酒だ〜」
 
 私はそれに跳びつくと、呆れるリタを尻目に飲みはじめた。
 
「まったくあなたは……」
「おじょーさーん!」
 
 さらに嘆息するリタのセリフを遮るように横島の声。
 そういえば忘れていたなと思う間もなく、
 パッカーン、といい音がした。
 
 リタには心配をかけたようだし、メレムが来たら報酬を要求してみよう。
 ああ、そうだ。あれなんかどうだろうか。
 たしか『ヴァジュラ』……とかいう名前の綺麗な杖。
 メレムが自慢していたあれをねだってみよう。
 そのぐらいは許されるだろう。
 
 ヴェニスの空に舞った横島を見ながら、私はそんな事を考えていた。
499スミレ ◆SUMIRE5o :02/03/17 23:36
>497 は 誤 爆 〜 、
>498 が エ ピ ロ ー グ よ 〜 (最後の最後で……)
『CARNEVALE DI VENEZIA』エピロ―グ
 
>486 混乱の終焉
  
沈黙の声、それは街一つぐらいは塵に変えるほどの威力を持った
低周波共鳴装置である。
  
…やっと終ったか。
しかし、何処の勢力かは知らないが何てモノを持ち込んでくれるのか?
これは公になる前に処分しなくてはならない。
  
「…まったくこの街は貴重な秘宝の塊だぞ、それをボクに破壊させるとは」
  
街が全壊する事を考えれば、大聖堂一つで済んだと諦めるべきだろう。
  
――中に居る人間達、これから其れを破壊する、
               死にたくなければ早く逃げる事をお勧めするよ―――
   
『神の獣』の巨体を利用した破壊規模なら、一気に『沈黙の声』ごと消し去れるだろう。
 
「…しかし、もう掩蔽工作は不可能だろうな」
  
アインスが頭を抱えるのが目に見えるようだ。
まあ、ボクの知った事ではないか♪
 
崩れ逝く大聖堂を見ながら、ふと隣にいる少女の存在を思い出した。 
銀色の銃を握り締めた下着姿の少女を見ながら思案する。
  
「手伝ってくれて、ありがとう…所で君って誰?」
 
我ながら間抜けな質問だ、まあ良い取り合えず御礼はしなくてはね。
  
「君の仲間がいるならそこまで送るよ、ついでにボクの事は忘れてくれるとうれしいな♪」
 
気楽に話しかけながら、本体である少年の姿を晒した事を少し後悔した。
せっかく左腕の魔獣で渋い第五司祭を演じていたのに…。
『埋葬機関』エピローグ
 
>ナルバレック 
目の前のはナルバレックの死体が転がっている。
  
「…まったく、好き勝手絶頂暴れまくって死ぬなよな」
  
いかに埋葬機関の権力が強くてもそれを行使できる人間がいなくては話にならない。
いまトップを失うわけにはいかない。
  
「辛うじて肉体と魂が蘇生可能領域に留まっているか…」
 
もっともこの状態から人として蘇らす力なと僕にはない…だが死徒としてなら。
 
「まあ自我が回復するかどうかは、ボクにも分らないけどね」
  
ナルバレックの首筋に牙を立てながら呟く。
まあ最悪の場合は人形でも構わない、ミレにアムとの戦いが終るまで象徴としてあれば良い。
   
「食欲と性欲さらに殺戮衝動まで同時に満たせるのは、君にとっては幸せかな?」
 
ナルバレックが動き出す、その動きに意志はなく、その目に力はない。
 
「君を支配したいとは思わないから、運がよければ独立できるよ♪」
 
その前に人形として働いてもらうけどね。
 
 
  
>アインス
埋葬機関の部隊は夜明けと共に情報の隠蔽、事態の収拾に動いていた。
だが…。
 
「派手にやってくれたな、ナルバレック、メレム・ソロモン」 
  
苦虫を噛み潰しながら、つまらない文句をぶつけてくる。
それに答えるのは、左腕の魔獣で演じる第五司祭、そして『人形』ナルバレック。
  
「ふん、しかたあるまい予想外の事態が多すぎた」
  
第一目標のア―カードは押えた、これ以上の成果は諦めるべきだろう。
  
「アインス、Axへの工作は可能か?」
「不可能ではない、だが完全な成果は期待するな」
「十分だ…先ずは埋葬機関が係わった痕跡を全て消せ」 
 
ミレニアムにア―カードの情報が漏れなければ最低限の成果は得られる。
今はそれで満足するしかない。
『死徒27祖』エピローグ
>スミレ
 
少し時間は巻きもどる。
それは唐突なセリフだった。
  
「ねえメレム、ヴェニスでリタにが助けてくれるんだって♪」
 
確かに助けが欲しいのは事実だが、…嫌な予感がする。
  
「まあね、たぶん君が心配だったんじゃないかな」
「そう思う? じゃメレムの秘宝を何かちょうだい♪」
  
何故そうなる? ボクのコレクションは人類の宝ばっかりだぞ。
  
「…何故かな?スミレにはちゃんと御礼はするよ」
「私はいらない〜、でもリタのご機嫌を取らないと殺されちゃうし♪」
  
思わず本気でリタの抹殺を考えたのは、スミレには秘密である。
何しろ理由はどうあれ断ることは出来ない…当然である。
   
「…ヴァジュラでどうかな、強力な概念武装だよ」
「リタが喜ぶなら何でも良いよ〜」 
 
以前スプリガンと第三帝国が争っていた時に、隠し武器庫から持ち出した武器だ。
街ひとつぐらいなら逝けるかも、上手くいけば使用者も蒸発するしな。
   
「きっと喜んでくれるよ…たぶん(邪)」
「ふふメレム、何か邪悪なこと考えてない?」
「もちろん気のせいだよ♪」
  
実際に美術品としても化なりの物だ…もし捨てられたら泣いてやる。
彼女が気に入るのを願おう♪
503横島忠夫 ◆YDaTadao :02/03/18 00:44
>498 水祭り エピローグ :横島忠夫 
 
「す、すんませんでした・・・」 
「なにが〜?」 
 
 スミレさんの笑顔はいつもと同じようにふにゃふにゃしてたけど、眼に微かな怒気を感じた。 
 す、スミレさんとええ雰囲気になれそうやったのに、なれそうやったのに! 
 何で、何であのねーちゃんに俺は飛び掛かっていたんだっ! 
 俺のバカ俺のバカ俺のバカ俺のバカ俺のバカ俺のバカ・・・! 
 
「え、だから、その、あれは・・・」 
「横島〜、なんで慌ててるの〜?」 

 そう言って、傍らを歩く女性はくすくすと笑う。 
 は、針の筵・・・針の筵や・・・スミレさん絶対、怒っとる! 
 あのおねーさん、リタさんはスミレさんの友達だって言うし。 
 その人に目の前で飛び掛かったんだもんな・・・正直すぎる、自分が憎いッ! 
 
「く、空港! もうすぐ空港ですから! 美神さんの事務所へ帰りましょう!」 
「そうだね〜」 
 
 雰囲気が重い! 会話が続かない! 
 つくづく芸のない男だな、俺。くそ〜・・・
  
「ね〜、横島〜」 
「なんすか?」 
「お礼、してなかった〜」 
 
 スミレさんの手が肩から背中に這って、柔らかくて細い腕が俺の首を囲んだ。 
 息が肌に触れるほど、近くにスミレさんの顔が迫る。 
 そして、声を出す暇もないくらい一瞬――――――スミレさんの唇が俺の頬に触れた。 
 
「お礼〜」 
「・・・す、スミレさ――――」 
 
 ばきゃ。 
 俺がヴェニスの空を舞うのは、本日二度目の事だった。 
・ 
・ 
・ 
 さて、それはさておき。  
 俺たちはこうして足早にヴェニスの街を去り、日本に帰る・・・ハズ、だった。 
 が――――考えればわかる事。破壊に次ぐ破壊、大量虐殺に要人失踪・・・ 
 ここまでされて満足に動いてくれる交通機関なんてあるはずが無かった。 
 
「どうしようか〜」 
 
 途方に暮れる俺たち。そんな時――――――
>メレム・ソロモン個人エピローグ
埋葬機関の思惑通りミレニアムの攻撃はイギリスの集中していた。
連中も事が順調に運びすぎる事を怪しんでいるだろう、だがこちらに取っては予定どうりだ。
  
眼下には、火焔と死が蔓延する、英国中枢クラウニー・ハウス。
片道だけの燃料を積んだ爆撃機の中で、片手に黒い本を持て遊びながら
目の前の棺に話しかける。
  
「君の主はまだ無事だよ、もっともイギリス中にミレニアムの吸血鬼が溢れているけどね」
  
手の中の本の題名は『第五外典』クロムウェル、我ながら安直な名前だが一回限りの
使い捨てそれで十分だ。
   
「じゃー行くよー、アーカードーッ♪」
  
爆撃機から棺を蹴りだし自分も飛び降りながら、本を開きアーカードを開放する。
  
「君の大好きな殲争だ、たまった鬱憤はここで晴らしてね♪」
   
同時に『神の翼』を開放して上空に留まる。
これで『不死の王』がミレニアムよりボクを優先したら洒落にならない。
…まあ埋葬機関の技術を信頼するか。   
 
「命令は『見敵必殺』他に無い、全ての敵を殺し尽くせ」
   
彼がボクを敵と認識しない事を祈りながら命令を下す。
これが最後の大殲争だ、こころゆくまで殺し尽くせ。
505御神苗優 ◆OMinaeIs :02/03/18 01:02



>498>503 水祭り エピローグ
 
 街はようやく狂乱の一夜が明けた。
 しかし、街はまだ混沌が支配している。
 多数の負傷者を抱えた病院で、俺は申し訳程度の治療を受けた後、
 すぐに空港へ向かった。
 幸い、アーカム所属の小型機が空港にいた為、これを利用して日本へと戻るつもりだった。
 
 空港についた俺は、空港で途方に暮れている、二人組を見かけた。
 どう考えても不釣合いな二人組だった。
 一人はとびきりの美女。もう一人は、まぁ人並みな東洋系の男性。
 
 「何か、トラブってるんですか?」 
 
 俺はとりあえず二人に英語で話し掛けてみた。
 男のほうはビクッとした様子だったが、女性は綺麗なクイーンズイングリッシュで、
 俺に返答した。
 
 『 日 本 に 行 き た い ん だ け ど 、 足 が な い の よ 』
 
 男も片言ので何とかしてくれ、と泣きついてきた。
 俺は苦笑すると、今度は日本語で答えた。
 
 「OK、それじゃ、ついてきなよ。埒をあけてあげるからさ」 
 
 一人きりのたびにもうんざりしてたことだ、たまには賑やかな旅もいいだろう・・・・・・ 
 俺はそういうと、二人と共に空港内へと進んでいった。
 機内でもまた色々とあったんだが、まぁ、これは言わないでおこう(苦笑)
 
  END
水祭り タバサwithタオ
個人エピローグ
 
 当地の魔学者協会が用意してくれた、宿の一室。
 私はタオの衣服を脱がせ、抉られたタオの肩の治療をしていた。 
 
「何で、逃げたりしたの!?」
 私の治療を受けながら、タオが声を荒らげている。
 私はただ黙々とタオの治療を続ける。
「どうして、逃げたの!? ボクは…逃げるつもりなんかなかったのに!!」
「…とりあえずは、これで良し。思ったよりも浅かったようですね」
 質問には答えず、包帯をきつめに結び、治療を終えた。
「答えてよ!」
「日常生活に支障はないでしょうが、無理をしてはいけませんよ」
「タバサさん!!」
 タオは行き場のない怒りを私にぶつける。
「…今の貴殿では、無駄死にをするだけ、そう判断したからです」
 静かに告げた。
「…! で、でも! ボクだって『風舞』の一員だよ! 全く歯が立たない訳じゃ…」
「では聞きますが、貴殿は彼に一太刀でも浴びせることが出来ましたか?」
 私はタオの反論を途中で遮り、抑揚のない声で言った。タオが沈黙する。
「出来なかったでしょう。貴殿がゴラの精鋭である『風舞』の史上最年少なのは知っています。ですが、それだけです」
「でも…それでも、ボクはあいつが…あいつを…」
 言いながら、タオは嗚咽を漏らし始めた。
 私は窓の外に目を向ける。ここからでは救助を求める声は聞こえない。が、廃墟に近い街の景観は見て取れた。
「気が済むまで、泣きなさい。泣き終われば、貴殿は今より強くなるでしょう。その涙を、忘れなければ」
 復興にどれくらいの時間が掛かるのだろうか。
 そんなことを考えながら、私は静かに言った。
>501
(ナルバレック個人エピローグ)
 
私が自分の意志を取り戻したのは、あの日から一月後のこと。
まあ、それなりに驚いた。
自分が死徒化しているのだから……
 
最初は王冠をくびり殺そうかと思ったが止めた。
死徒になってしまったからには仕方が無い。
 
ならば、この状況を楽しむだけだ。



イギリスでミレニアムの吸血鬼どもと対峙する。
いくら、吠えても所詮、烏合の衆にすぎない。
この私にとっては……
 
もう、死徒化した私には概念武装の類は使えない。
概念武装の使用は自滅につながる。
 
だが、有像無形を屠るにはこの両腕があれば十分。
吸血鬼どもを一掃した後には生き残りも掃除しないといけない。
 
その光景を想像すると、胸が躍る。
私は笑みを浮かべて、吸血鬼の群れの中に突っ込んだ。
508ウピエル ◆Upielb0Y :02/03/18 02:08
音楽界格闘大殲(挑戦者歓迎時給応相談)
>3
 
殴り合いになった。
打撃戦。
殴り、蹴り、肘撃ち、膝蹴り、回し蹴り、頭突き・・・
壮絶な戦い・・・
いつまで続くのかと思われる恐るべき戦い。
一瞬の隙を突いて炸裂する俺の回し蹴り。
倒れるみほ。
 
立てよ・・・みほ―――
これで終わりになんてするなよな!
こんなんで終る戦いじゃない!!
死者であるアイドル―――
そんなオマエが強くなるため―――
一体どれほどの物を犠牲にしてきたことか―――
その犠牲にして来たもののために
立 ち あ が れ !
 
なァ みほ―――
俺達はここで何を比べ合うんだ―――?
体力?
(中略)
捨てたものの量?
 
(めんどくさいので割愛)
 
ジグムンド・ウピエルと蘭麻みほというものを
根こそぎ使って根こそぎ比べ合おう
俺(メタラー)とオマエ(アイドル)の―――
ど っ ち が 上 ! ! ? 
 
みほが立ちあがる。
再び、殴り合う。
 
知ってるのかい?
テメェ 今―――
笑ってるぜ!!!
いや、最初から笑ってたような気もするが。
 
正直に言うぜ・・・
テメェが恐い・・・
腸が震えるほどに・・・
 
その恐怖でさえも、俺を歓喜へと掻き立てる!
かも知れない。
509麻宮アテナ ◆FAIRySzU :02/03/18 02:27

 (水の都:麻宮アテナ、終幕)

 刺々しい悲しみは和らぎ、後には、
おだやかな喪失の痛みが残りました。
 潮風に溶けた恋心はまやかしだったけど、
「一緒にいたい」と言ってくれた彼女の心は
本物だったのでしょうか。
 
 「ら…ら…、らららら…ら…ら…ら…ら…」
 ひとりきりのデッキ。水の都に消えた
あの人に向かって、私は歌いました。


 「…Dear Friend 友達思う気持ち
   時には恋より 強いこと信じてね
   Dear Friend いつもの笑顔みせて
   夢を力に変える信号 魔法のシグナル…」 


 それはたぶん、まだ”ほんとうの恋"を知らない私に
いちばんお似合いな、あの人への手向け歌。
510霧間 凪 ◆NAgIVP.M :02/03/18 04:43
ヴェネツィア祭り  霧間 凪 エピローグ
 
 
オレはいまさらみたいに、あたりを見回した。
 
……ひどい、ものだった。

ヒトがモノになって転がり、イエがイシになって散らばり、
ネツがカゼになって広がり、コエがオトになって消え去り――――
 
 
 
――――――声?
 
 
 
オレははっとして、慌ててすぐそばの瓦礫を掻き分けた。
グラブが破れ、皮が裂けて血が吹き出たが、それにかまってなどいられない。
一刻が、一秒が惜しかった。
 
 
瓦礫の中から、
生き埋めになっていた女性を見つけた。
 
 
「おい、アンタ! 大丈夫か!」
 
……駄目だ。意識が無い。
急いで脈と呼吸を確かめる。
かなり呼吸が乱れている。
身体を引きずり出す。
見た目、大きい外傷は無さそうだが……その分、ダメージは中にいってる可能性が高い。
すぐに医者にみせる必要がある。
 
 
「……くそっ、大丈夫か、アンタ! しっかりしろ!」
「うう……」
 
時々返る呻き声だけが綱。
それを放したら、たぶん助からない。
 
(くそっ、間に合ってくれよ!)
 
オレは女性を抱え、もっとも近い病院の位置を脳内から叩き出し、駆け出した。
傷の痛み? かまってられるか。
 
 
 
ああ、たぶん、オレはまだセイギノミカタってやつにはなれてないけれど、
この、名前も何も知らない人を助けようと思う気持ちだけは、無くさないし、無くしたくないから――
  
 
 
 

それでも――これまでも、そしてこれからもオレは走ると思う。
それが、『炎の魔女』のスタイルだから。
 
 
                                           Fin.
『CARNEVALE DI VENEZIA』エピロ―グatガンチェリー   
>500    
   
青の魔王に、怪しげな魔術師を倒した張本人の癖に、ガキの格好でそいつはオレ 
にすっとぼけた事を聞いてきやがった。  
   
『君って誰?』だって。  
  
・・・可笑しいだろ?さっきなんてあんなに殺しあってた間なのに。 
だからオレは言ってやる。頭の上に手をやって、耳を作りながら、  
   
「遠い国からやって来た、正義を守るポケットモンスターだよ」  
・・・なんてね。   
   
なんかいっそう呆れられたみたいだけど、そいつはオレを地元のネットワーク 
の所まで送ってくれた。  
   
オレを抱えて飛んだ奴。  
最初、そいつは間違えなく人間の敵だと思った。友達なんかなれる訳ないって。 
  
でも、同じ地上の上で生きているからには・・・お互い分かり合える日が  
きっと来る。オレとエッジやXヒューマーズのみんなみたいに。  
そんな風に一緒にいて思えてきた。 
だから、ぜってーに忘れてやらないよ、この街の事件も、おまえの事もな。  
  
(Fin〜)   
   
追記。下着姿で連れ回されたのに気付いたのは、ネットワークの野郎連中の 
気まずそうな視線を浴びてからだった・・・。Fu〇k off!!  
512蘭麻みほ ◆MihO/zhw :02/03/18 13:29
音楽界格闘大殲(挑戦者歓迎時給応相談)
>508
 ウピエルが怖い。これは偽らざる本心だ。
 だが何故だろう。
 その恐怖が
 
      私を止めるどころか
 
               加速させる!
 
 また打ち合った。
 鼻血で鼻はとっくにつまり、口で荒い息をする。
 どこかの誰かが戦いの場においては勝とうという意識すら邪念だといったが、
それはある意味真実だ。
 ただ考えるのはどう受け、どう打つか。
 無論一撃一撃を全力で。
 
 そうやって打ち合いつつ隙を狙う。
 これは火薬庫に残った最後の一発だ。
 
 何度も拳を握りながら考えた。正拳はこれでいいのか、と。
 そうやって模索して得た拳。
 0.99999……が1になるという飛躍。
 
 この拳でけりをつける。
 
…………歌手の考えることじゃねえっていうな。
513イルファス(M):02/03/18 14:07
前スレ( ttp://salad.2ch.net/test/read.cgi/charaneta/1015437476/
>386>520 剣乱舞闘
 
額の光輝が更に強く辺りを照らす。
手がギリギリと凄まじい力で剣を握り締める。
ミスティアの、そして父の血を受け継いだ俺。
こんなところで力尽きていい筈が無い。
仲間への鎮魂歌をあの憎き王の絶叫で飾り立てるまで。
 
糸に吊られたようにゆっくりと下半身を持ち上げる。
と、すさまじい勢いで彼は跳ね起きた。
そのまま走りぬけ一気に男との距離を詰める。
・・・・・・・・・・・・・女のほうは既に倒れていた。
男がやったのか。無理もあるまい。
たとえどれほど情け深く振舞おうと、貴様らはその程度の存在だ。
邪魔な者はたとえ何者であろうと切り伏せるのだ。
 
―――――そう、今の俺となんら変わらない、外道。鬼。
 
射程距離に男が入る。あと数歩、といったところで俺は更に加速する。
二対の剣を交差させ、上段から下段へ神速の勢いで切りかかった。
514ウピエル ◆FoNoDskk :02/03/18 17:26
音楽界格闘大殲(乱入者求む)
>512
 
みほと思考がシンクロする―――
 
テメェが恐い・・・
腸が震えるほどに・・・
 
 その恐怖が
 
俺/私を止めるどころか
 
 加
加速させる!
 す
 る
 !
 
打ち合い、殴り合い、激しい打撃戦が再開される。
最後の決着をつけるべく、最後の一撃を決める瞬間を模索する。
最高の一撃を。最高の一瞬を。
即ち、最高のカウンターを!
 
殺気をまるで感じさせない、最高のタイミングの拳が飛んできた。
「意」が見事なまでに消された一発。
恐らく、みほの最後の1発。
 
「この瞬間まで良く我慢―――」
 
目の前に拳が迫る。
 
「した―――」
 
反応し切れるか?
 
「蘭―――」
 
俺の顔面に菩薩の拳が触れる
 
「麻―――」
 
拳が俺の顔にめり込んで行く―――
 
「み―――」
 
そして―――
 
「ほよ―――」
 
『それ』が炸裂した―――
515熱血ハヤト:02/03/18 20:45
(水祭りエピ)

川べりにたどり着いた俺は辺りを見回す、アーカードの旦那の姿はどこにも無い。
男が一人空を舞っていただけだ。

「マジかよ・・・・・・・・
 あの旦那が・・・・?ヘルシング機関の切り札が、不死の王(ノーライフキング)が!!
 そんな訳ねぇだろ!!」

自分を落ち着けるために震える手で煙草を取り出し、火を点けた。一本吸い終えるとやっと気分が落ち着いてきた。

「・・・・そうだな、きっと旦那は先に帰還したんだな、本国を空にする訳にゃいかねぇもんな。」

自分に都合の良い理由を探し出して川べりを後にする。マシンガンなどの武装は拳銃を残して捨てた。
あんな物騒な物を持っていては速攻で捕まる。

「さて・・・・俺はどうやって帰ったものかなぁ?」

呟きながら、血の匂い香る水の都を後にした。


一晩30ドルの安宿のニュースによって帰るべき場所が無くなったのを知ったのはその晩だった。
>515
はぁ、コレ俺な・・・・・・
まったく、確認してから書き込むべきだったぜ・・・・・
Broken Doll vs Stupid Zombie ...vs Eccentric Butler『血塗れの遁走曲?』
(途中経過ttp://salad.2ch.net/test/read.cgi/charaneta/1015437476/675)
前スレ>654

・・・思考停止。

何時の間にか隣に無駄にさわやかな表情の銀髪の変態。
まったく同じ姿でひくひく動く轢死体。
ドア吹っ飛ばして下りて来たドライバーは血塗れのままゲラゲラ笑ってて――――

「・・・どうしろって言うのよ、一体・・・」

とりあえずドライバーの怪我の確認、かなぁ・・・。無茶苦茶ヤバそうな感じだし。
変態はほっとこ。うん、何か魂的に近寄ってはいけないもののような気がするし。

私は女の子を抱えたまま、いまだ笑い続けるドライバーに近付くと
右手を男に差し出した。

「・・・えっと、大丈夫?」

大丈夫・・・じゃ、ないんだろうなぁ・・・
水祭りエピローグ【ハリー・ライム】
 
今私はベッドの上にいる・・・教会のベッドだ。
体は包帯でグルグル巻きになっている。
我ながら奇怪な格好だ。
 
あの後どうやって戻ってきたのかは解らない。
大聖堂は瓦礫の山と化したらしい。
そんな中から生き残ったのだ・・・これを神の奇跡と言わずして何と言おう。
 
――――あの一夜は何だったのだろう?――――
 
率直な疑問だ。
あまりにも奇怪な事態がありすぎた。
どうやら私が居たところ以外でも戦いが起こっていたらしい。
死者も相当数に上るようだ。
 
せめて死者達の魂が主の御元に行けますように。
私に出来るのはそう祈ることだけだ。
 
表が騒がしい。
どうやら船の仲間達がやってきたようだ。
 
「・・・さて、どう説明すればいいのやら」
 
私は仲間達にどう説明しようか考える。
・・・そんなつまらないことさえもかけがえの無い事だと思った昼下がりだった。
519蘭麻みほ ◆Ykq0ELKs :02/03/18 23:23
音楽界格闘大殲(乱入者求む)
>514
 
 ここに至ってはもう作戦もクソもない。
 全てを肉体に任せる。
 生まれて二十数年、一度も私を裏切らなかった、
 、、
 お前を信じる。
 
 ウピエルのガードが下がった、と見えた時にはすでに拳は打ち込まれていた。
 
 これで得られる答えはいたって簡単。
 
 あなたの技と私の技、どちらが上か。
 ただ、それだけのこと。
520エシディシ(M):02/03/18 23:23
炎の闘争 〜 神宮寺重吾with栗原実沙貴VSエシディシ(M)
  
閑静な公園であったが週末は賑わっていた。
このシーズン、桜の咲くところではどこでも似たようなものだろう。
 
そんな公園に異形の男の姿があった。
その巨躯は明らかに日本のものでない衣装を纏っていた。
それどころか、その服装はどの時代のものともしれない。
宴会の余興かとも思われたが、男の鍛え抜かれた身体の前に、声を掛ける者すらいなかった。
 
「ふむ・・・この『カンジ』という文字はなかなか興味深いが
読みにくい事このうえないな・・・
赤石の手がかりがある土地とやらはここではないかもしれん」
 
男の名はエシディシ―――柱の一族と呼ばれる生物であった。
生物? そう、彼は人間ではない。
人間をはるかに越える生物であった。
 
「よう・・・兄ちゃん・・・ヒック イイ身体してんなあ・・・」
どこにでもいそうなサラリーマンが声を掛ける。
顔は赤く、足元もおぼつかない。
だが、エシディシは全く反応しない。
そして、サラリーマンが彼の肩に手を掛けた瞬間―――
 
「キャァァァ!」
 
その瞬間を目にした者はかなりいたようだ。
それだけエシディシは注目されていたのだろう。
 
サラリーマンの半身は消失していた。
一瞬遅れて鮮血が吹き出す。
エシディシが何か攻撃をしたわけではない。
彼の細胞が、ただ「食事」を行っただけだ。
事実、エシディシはその酔っぱらいを一瞥すらしなかった。
 
桜吹雪が、血を浴びて紅く染まった……
「重吾、お花見いこっか。」
 
「あぁ、そうだな・・・桜も今が見頃だしな・・・」
ここ最近忙しかったこともあり、のんびりとしたいとも思っていた。
そんな矢先の実沙貴からの誘い・・・素直に乗るのもいいだろう。
 
普段ならそれほど人気のない公園が花見客でごった返しているのを見て
素直に乗ったことを少し後悔しながらも散策し始めた―――その時
 
「キャァァァ!」
 
公園の中央辺りから聞こえる悲鳴、二人してその声のする方へ走る!
 
その先で見たものは鍛えられた体を異国の服に包まれた大男、
そして半身を失い絶命しているサラリーマンであったろう男・・・
 
「何者か知らんが、この場から無事帰れると思うなよ!!」
 『火の精霊達よ!! 怒れる炎となり我が意志の命ずる存在を焼きつくせ!!!
 火炎弾!!!』
直径1m程の火炎がその男へと飛ぶ!!

同時に実沙貴は花見客を誘導するために行動を開始した。
522エシディシ(M):02/03/19 00:01
>521 VS神宮寺重吾with栗原実沙貴
その『柱の一族』と呼ばれる男の目には、
炎は何も無い空中から現れたように見えた。
 
「ぬうッ!」
 
片手で火炎を振り払う。
どれだけの力が込められていたのか、
火炎弾の大半はそれだけで消し飛んだ。
 
「ふーむ・・・『波紋』の応用でもなさそうだな」
 
残った炎が腕に着弾する。
その炎を眺めながら、人ごとの様な感想をもらすエシディシ。
そして・・・
 
痙攣すらしていないサラリーマンの半身に、燃えている腕を突っ込んだ!
肉が焼ける匂いがあたりを漂う。
 
エシディシが腕を抜き取ると、シミ一つ無い腕が現れる。
ジロジロと自らの腕を眺めた後、重吾の方に視線を移す。
 
「面白いッ この国の戦士の力見せてもらおうかッ!」
>522 VSエシディシ
 
こちらへ気を向けさせるために放った火炎弾を片手で振り払われた。
 
「ちっ、火炎弾ぐらいではダメージは微塵も無しか!!」
しかし、周囲に一般人の居る状態で強力な火炎を放つわけには・・・
 
『面白いッ この国の戦士の力見せてもらおうかッ!』
 
(あぁ、存分に見せてやる!が、しかし・・・)
 
「貴様!何が目的でこの地へ来た!?」
(今は時間が必要だ、周囲から人が居なくなるまでの・・・) 
 
 
 
「子供や女性を優先に、この場から非難してください!!」
遅々として進まない非難作業に焦りを感じながらも二人のほうへ
注意を向けることを怠らない。
524エシディシ(M):02/03/19 01:06
>523 VS神宮寺重吾with栗原実沙貴
 
「目的? 貴様にそのような事を語る意味があるのか?
だが、万が一と言う事もあるな・・・よかろう。
貴様は『エイジャの赤石』という物を知っているかッ!?」
 
腕を組み、余裕の表情で立つエシディシ。
その目はパニック状態の人々を視界にとらえている。
そして誘導を行っている実沙貴の姿も。
 
「ふふん・・・人間の戦士はどこの国でも変わらぬな。
闘う力の無い者など放っておけばいいものを」
 
 
ゴボ・・・ゴボ・・・ゴボッ
 
 
・・・どこかでお湯の沸騰する音がする。
いや、沸騰しているのは・・・先ほどの遺体だ!
 
「貴様は炎を使うようだな。おれも『炎のエシディシ』と呼ばれている!
血液を500℃まで上昇させ放出できるのだッ!
さあ、今度はオレの飛び道具を受けてもらおうかッ!!」
 
次の刹那! エシディシは、血肉が沸騰している遺体を蹴り上げた!
 
その姿勢、角度、力強さは一流のサッカー選手にも劣らぬモノであったが、
死者への哀悼など微塵も込めぬ、無慈悲なモノでもあった。
>524 VSエシディシ
<重吾>
「『エイジャの赤石』なんて物は知らないな。
 この国にあるのなら知ってそうな奴は一人居るが教えてやらん!!」
 
 
ゴボ・・・ゴボ・・・ゴボッ
 
(なんの音だ?)
奴の足元を見やると・・・先ほどの死体が沸騰している?
 
『貴様は炎を使うようだな。おれも『炎のエシディシ』と呼ばれている!
 血液を500℃まで上昇させ放出できるのだッ!
 さあ、今度はオレの飛び道具を受けてもらおうかッ!!』
そう言うと奴はその遺体をこちらへ蹴り上げてきた。
 
後ろには実沙貴の存在を感じる・・・避けることはできない!!
『火よ!! わが身を守れ!!!』
炎による防護壁で防ごうとするが、そのスピード・威力故か
すべてを相殺することはできず、ガードするために”気”をこめていた両腕は
袖が焼け落ち所々焼け爛れている。
 
「ぐっ!今度はこっちの番だ!!」
『火の精霊達よ爆炎の炎となりすべてを焼きつくす火炎の流れと化せ!!!
 爆炎流!!!』
エシディシへと流れる炎! その威力たるは火炎弾の約2倍!!
 
 
<実沙貴>
『ぐっ』
重吾のくぐもった声を聞き後ろを振り返る。
「重吾!大丈夫!?」
今はそう声をかけることしかできない。
中世戦場交響曲『剣風伝奇』


プロローグ


戦があった。
何時の時代にも、悲劇と喜劇は尽きることなく。
正義と野望と狂気を乗せて。
滅ぼすのではなく、滅びるために――――――


スティニア王国軍特殊部隊『蜘蛛の爪』指揮官、ネレベルティは苛立っていた。
九割方勝っていた戦況が、たった一人の傭兵によって覆されたからである。
たかが人間一人に、不甲斐ない事この上ない。

「ええい! 何をやっているのだ!?」

本来、ネレベルティは戦場に立つような男ではなかった。
テロによる要人暗殺が彼の本来の任務であったから。
しかし、戦況は一変した。彼ら悪魔の力を移植された異形の軍団を投入しなければならないほどに。

そうしている間にも、一人、また一人と自軍の兵が切り伏せられていく。
巨大な剣を構えた、一人の傭兵に。

「・・・どけ! 俺が出る!!」

ついに忍耐の限界が来たらしい。
部下に愛用の大鎌を持ってこさせると、本営から戦場に飛び出した。
生意気な傭兵の首を刎ね飛ばすために。
527ガッツ(M):02/03/19 11:29
>526 中世戦場交響曲『剣風伝奇』 ガッツVS赤光珠のネレベルティ

 あまたの戦いが行われている戦場を、漆黒の風――ガッツが走り抜ける。
 身の丈を越える剣、否――。
 
 それは剣というには余りに大きすぎた。
 
 大きく、分厚く、重く、そして大雑把すぎた。
 それは、まさに鉄塊だった。
 
 それが走り抜け、鉄塊が振るわれた後に、生者など残ってはいない。
 全ての者がその風になぎ払われ、断ち割られ、吹き飛ばされていた。
 
 その様を見た者は、誰もが戦慄するに違いない。
 事実、既にガッツの周りの敵兵は恐慌を来している。
 人間がそんな無惨極まる死に方ができる事に、そんな死を人間が与えた事に対して。
 
 一介の傭兵として雇われ、こんな戦場に飛び込む事など、今のガッツでは考えられない。
 今の目的はゴッドハンドに、フェムト、否、グリフィスに辿り着く事だ。
 その為の手段として、使徒を狩る。
 
 そう、こんな戦場に身を投じたのも敵方に使徒と思われる者の陰を見たからだ。
 それは理屈などではない。
 首筋に穿たれた紋章――魔の烙印が疼き、血を流す事で教えてくれるのだ。
 敵が、使徒が近くにいる事を。
 
 それがより強く疼く相手がいる場所を求め、ガッツは走る。
 行きがけの駄賃とばかりに敵兵を叩き斬りながら。
 いや、もはや斬っていない、叩き潰している。
 そもそも、切れ味など度外視なのだ、この鉄塊は。
 ただ、腕力と自重で以て対象を叩き潰す、それだけの武器なのだ、このドラゴン殺しと呼ばれる鉄塊は。
 走る、走る、ガッツは走る。
 
 
 
 ズ  キ  ン。
 
 
 
 遂に、見つけた。
 目の前に現れた男に、烙印が反応している。
 
「遂に見つけたぜぇ……!」
 
 獰猛な笑みを浮かべ、首筋の後ろに手をやる。
 そこにある烙印から出血している。
 それを指先ですくって、顔の前に持ってきて、舐めた。
中世戦場交響曲『剣風伝奇』 〜ガッツvsネレベルティ
>527

「邪魔だ、どけい!」

立ち向かってくる敵兵を、高笑いを上げながら大鎌の一振りで切り伏せ
件の傭兵に接近する。
瞬く間に大量の血を喰らい、真紅に染まったその鎌を振り上げ、
大剣を振りかぶる傭兵に向かって叩きつける!

「戦場の露と散るがいい!」
529遠野秋葉 ◆La2AKIHA :02/03/19 12:07
(遠野秋葉VSロゼット・クリストファ)
 
兄さんが私の元を去って、かれこれ3年が過ぎる。
今では、兄さんは世界各地を回り、化け物退治をしているとか……
 
一方、残された私は徐々に遠野の血に蝕まれていた。
狂気が日々、確実に私を化け物へと塗り替えていく。
 
私の人間としての部分が兄さんを求めている。
私の魔の部分がただ純粋な殺戮を求めている。
 
延々と私の中でこれらがせめぎあい、葛藤の末に私は一つの行動をとることにした。
 
――兄さん、遠野志貴をこの手で殺す。
 
――そう、手に入らないなら自分の手で……
 
理性がソレは間違っていると告げる。
だが、私はこうでもしないと無節操な殺戮に走ってしまいそうだった。
だからこそ、その殺意を最も愛しい者に向ける。
 
いっそのこと、自らの手で命を断とうさえ思った。
けど、兄さんを残しては逝けない。
 
――だから、兄さんを殺す。自己満足のために……
 
 
そう決めてからは、私は兄さんらしい人の目撃情報が入るとすぐにすぐに現地に飛んだ。
ヨーロッパ、南米……
 
だがいずれも誤報だったり一足遅かったり……
530遠野秋葉 ◆La2AKIHA :02/03/19 12:07
>529
そして、今回はアメリカ・サンフランシスコで兄さんの目撃情報があった。
私はサンフランシスコへと向かった。



兄さんの姿を求め、大通りを散策する。
だが、やはり、影も形もない。
無駄骨か……
 
刻一刻と時間が過ぎていき、夜の帳が下りた。
今日はホテルに帰るか。
そう、考えたところで私はいきなり、肩を捕まれ、路地裏に引きずり込まれた。
 
……柄の悪い男が数人、私をニヤニヤと眺める。
品定めでもしているのだろうか?
 
……男の1人が私の服に手をかけた。
その瞬間に男は消失した。
檻髪で全身くまなく略奪したのだ。
 
男達が一瞬、硬直した後、怒声をあげて私に向かってくる。
それらを私は一片の躊躇も慈悲もなくただ略奪する。
 
数秒後には私の周りには誰もいなくなった。
 
その時、背後で物音。
振り向くと、そこにシスターの格好をした少女がいた。
 
「……見られたのね。じゃあ、始末するしかありませんわね」
531導入:02/03/19 12:09
ジョセフ・ジョ−スター vs 黒岩省吾 導入
 
日本時間で正午過ぎ。黒岩省悟都知事は海抜1500mの位置で、簡単な昼食を口にしていた。 
 
彼は高いところが大好きだった。 
天高くから見下ろす地上は、とてもとても小さく見える。 
それが、彼にはとても愉快なことだからだ。 
 
だから、彼は仕事間の移動は自家用飛行機を使うことにしている。 
少しでも遠出をするときに、これは非常に便利であり、愉しくもある。 
 
昼食の日本そば(もちろん、最高級だ)を 
綺麗に食べ終えると、ワイングラスを口に持っていく。 
 
次の仕事場にたどり着くまで、あと30分ほど余裕があるはずだ。
それまでは空の旅を満喫するとしよう。 
 
ワイングラスを傾けると、赤く冷たい液体が喉を潤す。 
あぁ、俺はなんて幸せなんだ……この30分のために、俺は―――― 
 
「 オゥッ ・ ノ ー ッ ッ ! ! 」 

「!?」 
 
突然の絶叫は、至福の時間に終わりを告げる。 
今の叫びに意表を突かれて、赤ワインを噴き出してしまった。なんたる屈辱。 
しかし、そんな黒岩の恥辱など、気にもせずに、叫びは続く。  
 
「おいっ!! ニポーンのスパゲッティってのは、外人様にはインクを漬けて喰わせるのか!? あぁん!?」
 
……あいつ――――馬鹿か? 
 
疑問なら、星の数ほどある。なぜ、自分専用の自家用機に見知らぬ外人がいるのか。 
どうやって、機内食を手に入れたのか。どうして、あんなに声がでかいのか。 
――――彼は、一体誰なのか。 
 
疑問なら山ほどある。しかし、彼が一番はじめに思い付いた疑問はそれだった。 
>530
『朱い思い出、朱い悲しみ』 VS 遠野秋葉
 
「あんた・・・・何をしたのよ!?」
 
無理やり路地裏に連れ込まれた東洋人の女性を追いかけた私たち。
 
そこで見たものは・・・・・。
 
悪漢たちが一瞬にして『消え去る』さまだった。
 
「まさか・・・・・・罪人?!」
「違う、こんな能力を持ってるやつはいない・・・・はずだ。
 僕の記憶が確かなら。」
 
私はホルスターに手を伸ばす。
 
『……見られたのね。じゃあ、始末するしかありませんわね』
 
彼女が、何事かつぶやく。中国語だろうか?
・・・・あの時の魔術師といい・・・・東洋系の人間にはいい思い出がないわ・・・・!!

 
533コルボ(M):02/03/19 12:20
コルボ VS 「青の魔王」速水厚志  『暗殺のソロ』
 
 
「暗殺ね・・・ま、暗兵の仕事のひとつだよな・・・」
 
 今回の標的は「速水厚志」色々と外道なことをやってるらしいクソガキだ。
 
「殺しても胸が痛まんヤツってぇのはいるもんだねぇ」
 
 言いつつ、渡された写真を見る。
 見た目は少々気弱そうな少年・・・
 
「これがあの青の魔王かよ・・・信じられんな」
 
 言いながらも手と足は休めない。
 よし、ここだな・・・
 
 事前に調べておいた別荘の見取り図を確認しながら、慎重に進入。
 
「・・・静か、だな・・・」
 
 なんの障害にも会うことなく、青の魔王の私室に至る。
 びりびりと首筋に電気が走る。こいつは、ヤバイ。
 とてつもなくヤバイ予感を感じながら、中に入る。
 
 標的はこちらに気付いた風もなく、ソファーに腰掛けている。
 背後を取り、短剣を振り下ろす。
 
 これで、終わるわけないことを感じながら。
534ガッツ(M):02/03/19 12:24
>528 中世戦場交響曲『剣風伝奇』 ガッツVS赤光珠のネレベルティ
 
 その男は、まだ人間の皮を被っている。
 人間を止めたならそれらしくしていろよとガッツは思う。
 所詮、化物は化物なのだから。
 
「甘ぇよ」
 
 振り下ろされた鎌の一撃を、鉄の義手で受け止める。
 耳障りな金属音をさせて、刃は義手の表面を擦って止まった。
 そのまま、刃を義手に沿って滑らせながら懐に飛び込み、義手の鉄拳を浴びせんと拳を突き上げた。
535遠野秋葉 ◆La2AKIHA :02/03/19 12:27
(遠野秋葉VSロゼット&クロノ&アズマリア)
>532
「……………」
 
 檻髪を3人に向かって発動させる。
 夜でしかも距離が少々、遠い。
  
 だが、まあ、手足の一部程度は略奪できるだろう。
 最初に犠牲になるは1番手前にいる3人の中で1番小さな淡い青色の髪をした少女。
 
 あの呆然とした顔が一瞬後には恐怖の色に染まるだろう。
536青の魔王 ◆kEnRaN.Y :02/03/19 12:33
>533
僕は背後から迫るナイフを持つ腕を掴み取ると、
正面のガラス張りのテーブルに向けて思い切り放り投げた。

舞がいなくなってからと言うもの、僕の毎日は全く色褪せてしまった。
いかに彼女が僕の中核に食い込んでいたのか、今更になって確認する。

復讐のためにセプテントリオンを滅ぼしてみたけど、虚しいだけだった。
こんな奴らをいくら殺しても、彼女が帰ってくるわけじゃない。
僕が欲しいのは芝村舞、ただ一人だけなのに。

そうして、舞という存在を失い、復讐という目標も果たした僕の毎日は、
ただ同じように過ぎ去るだけのつまらない日々とかしていた。

それは、突然の思い付きだった。

「そうだ、自分に暗殺依頼を出してみよう」

生死を賭けた争いなら僕を退屈から抜け出させてくれるかもしれないし、
そこで死ぬならそれまでだ。この世に特に未練は無い。

そうして、僕を殺しにきた暗殺者。
それが、今僕が放り投げたこの男って訳だ。

「やあ、待ってたよ。せいぜい…愉しませてくれ」

それだけ言って、僕はその暗殺者に向けて蹴りを放った。
537グレイ(M):02/03/19 12:39
「浮世の義理ってぇヤツだ・・・神様ってのは残酷なもんなのさ」
 
 チャラ、と銃底に付いた小さなロザリオが鳴る
 いつものように、何処か虚ろで皮肉げな笑みを浮かべながら呟く。

 目の前には少年が一人。
 
「ボーヤ、このタバコが地面に着いたら抜きな」
 
 ぽい、と火のついたタバコを放り投げる。
 タバコがくるくると宙を舞い・・・そして落ちた。
538コルボ(M):02/03/19 12:43
『暗殺のソロ』
>536 青の魔王
 
 やっぱり一筋縄じゃあいかねぇか・・・
 狂った英雄、壊れた男・・・伊達じゃねえよな、コイツは。
 
「愉しませてくれ、か・・・マトモじゃねえな、テメエ」
 
 蹴りを受け止めず、その衝撃に逆らわず、後ろに飛ぶ。
 柳に枝折れナシ・・・暗兵の体術のひとつだ。
 無論ただ飛ぶだけじゃあない。
 後ろに飛びながら、懐に忍ばせた苦無を投げる。
 ま、牽制にしかならないだろうが。
 
 着地と同時に短剣を構えなおし、再び対峙する。
ガッツvsネレベルティ〜乱入〜
>528 >534
  
突然、二人の周りに暗闇が垂れこめた。
二人の闘いを見守っていた兵士たちが悲鳴をあげ、軍馬が暴れだす。
巨大な影が舞い降りた。それは奇怪な生き物だった。
ワニの顎と蛇の首、コウモリの翼を併せ持った怪物。
この怪物の上に黒い姿をした姿が跨っていた。
全身を黒い長衣とマントで覆った大柄な人物だ。
「我は偉大なる瞼なき御目、冥王に仕える幽鬼の長なり!」
彼は血の凍るような声で叫ぶと、上空から大量の黒い短剣を投げつけた。
二人の戦士目掛けて。
540吾妻玲二 ◆EB6HtLNg :02/03/19 12:52
>537 グレイ

ホルスターからM29を抜き放つ!

腕を奴に向けて伸ばす、時間が止まってしまったかと思うほどもどかしい瞬間、

俺は奴に向けてトリガーを絞った!
『朱い思い出、朱い悲しみ』 VS 遠野秋葉
>535

彼女がどうやって『彼ら』を消し去ったのかわからない。
彼女の能力がわからないならば、迂闊には・・・・近づけない。
 
私はホルスターに手を伸ばしたまま彼女をにらみつける。
その時!!
 
「あぅ!?」
 
突然、隣にいたアズマリアが苦悶の声をあげる!
 
「アズマリア!?」
「あ・・・・あぁ・・・・あ、足がぁ・・・・・・!」
「足が?!どうしたの?!」
「う、動かなくなっちゃったんです・・・・・。
 急に何かに絡めとられたかと思ったら・・・すごい痛みが・・・・うぅ・・・・・。」
 
なっ・・・・!彼女は、私が見る限り何もしてなかったはず・・・・・!
いったいどうやって!?
 
「あんた!!一体何を!!」
 
私は、ホルスターから拳銃を抜く!
 
「ロゼット!ここから離れるんだ!」
 
アズマリアを背負いながら、クロノが叫ぶ。

「・・・・!わかった!」
 
私は、銃を彼女に向けたまま、袋小路から離れる。
 
「クロノどこへ行くの?!」
「そこら辺の裏路地へ!彼女の能力が大体わかった!
 そこで説明する!!」
 
後ろからは、彼女の追いかける足音が聞こえていた。
 
 ホルスターに手を伸ばす。
 銃を抜く。
 照準を合わせる。
 
 ここまで僅かコンマ一秒になるかならないか。
 
 そして、トリガーを引き絞る。
 
 
 ぱん、と軽い、本当に軽い音がした。
543青の魔王 ◆kEnRaN.Y :02/03/19 12:58
『暇潰し』
>538
暗殺者の投げたクナイを腕で受ける。
刺さった場所からは血が流れ、当然のように痛みを感じた。

痛いって言うことは生きてるって言うことだ。
僕は久しぶりに生きているということを実感していた。

これを確認できただけでもまぁ、収穫はあったか。
でも、これで終わりじゃないだろう? 
まだまだ僕を愉しませてくれ。生きているという実感をくれ!

僕は腕からクナイを引き抜くと、飲みかけていたコップの酒を
暗殺者に浴びせ掛けつつ暗殺者に詰めより、
手に持ったクナイをその肩に振り下ろした。
544コルボ(M):02/03/19 13:07
『暗殺のソロ』
>543 青の魔王
 
「くっ!」
 
 酒を浴びせられ、一瞬視界が無くなる。
 なんて、無様・・・!
 
 しかし、視界を奪った程度で殺れると思うな。
 青の魔王の気配を肌で察知し、素早く後ろに下がる。
 
 それだけではなく、手にした短剣で青の魔王のいるであろう位置を薙ぐ。
 
 すぐに視界は回復する。
 
「愉しむような暇は与えねぇ。さっさと死ね」
 
 再び苦無を投擲。
 その陰に隠すようにして本命を一本。
 麻痺毒をたっぷりと塗り込んだ黒い苦無だ。
545遠野秋葉 ◆La2AKIHA :02/03/19 13:08
(遠野秋葉VSロゼット&クロノ&アズマリア)
>541
 
「素直に略奪されれば苦しまずにすむのに……」
 
 私は3人の後を追うことにする。
 先ほどの少女の苦悶の表情、声……
 ゾクゾクする。
 
 そこで改めて、認識する……

 ――もう、私は心まで化け物になりさがってしまったことを。
 
 ――こんな下衆なことに愉悦を感じるなんて……
 
 ……物思いにふけっている暇はなかったか。
 下手に騒ぎを大きくされたりすると厄介だ。
 幸い、3人は奥の裏路地の方に逃げていった。
 
 ……これなら、問題ない。
 じっくり、追い詰めてじわじわといたぶって、略奪してやろう。
 
 私は3人を追い、裏路地の奥の方へと進んでいった。
546グレイ(M):02/03/19 13:11
 空が青い。
 本当に青い。
 
 なんで、空を見てるんだろうな、俺は。
 ああ、そうか。
 
 俺は、倒れてるのか。
 俺は、撃たれたのか。
 
 額の真ん中が、熱い。
 
 おかしな話だな。俺は神様に撃たれても死ねなかったのに。
 
 
 ・・・ああ、なんだ。
 
 
 あいつ、死神だったのかよ。
 
 
 
                          Fin
547グレイ(M):02/03/19 13:13
レス番まとめだ。
死神ってぇ、居るんだな・・・
 
>537>540>542>546
中世戦場交響曲『剣風伝奇』 〜ガッツvsネレベルティvsアングマールの魔王
>534、>539

傭兵の鉄拳がネレベルティの鎧に打ち込まれようとしたその瞬間――――

天から降りてきたのは翼竜の騎士。
その男がなにやら宣言を行うと、戦場に黒い短剣の雨を降らせてきた。
次々と倒れていく両軍の兵士たち。
中心にいたネレベルティは、その場からすぐに広報へ離脱、
落ちてくる無数の短剣を大鎌で弾き、あるいは避け、鎧を使って防御する。
切り裂かれたマントと軍服が風に舞い散った。

「許さん! これでも食らえ!」

ネレベルティは怒りをあらわにして呪文を唱えると、
大鎌の刃の付け根の上に拳大の大きさの石の塊を出現させた。
そしてそのまま大鎌を振りかぶり、石の塊を翼竜目がけて勢い良く打ち出す。

「馬鹿が・・・落ちるがいい!!」
549青の魔王 ◆kEnRaN.Y :02/03/19 13:19
『暇潰し』
>544
視界を潰されてもまだ、暗殺者は僕の体の位置を予測し、
短刀で攻撃してくる。

流石だ。人を殺すためだけに鍛えられてきただけのことはある。
でも、いかんせん視界を潰された大味な動きでは、僕を捉える事は出来ない。
僕は後にステップを取り、短刀の一撃をやり過ごした。

その間に、暗殺者はその視界を回復させ、クナイを放ってくる。
僕は手に持ったクナイを投げつけて、飛んでくるそれを弾いた。
その影から迫るもう一本のクナイ。

「上手いね。でも、それはもう見たよ」

僕は迫る二本目のクナイを側面から蹴り飛ばすと、
先程弾かれて地面に落ちたままになっているクナイを拾い上げ、
暗殺者に投げつける。
と同時に走り出し、その腹に向かって拳を繰り出した。
550吾妻玲二:02/03/19 13:20
>542 グレイ

E>w 吾妻玲二、勝利

刹那の瞬間、俺の放った弾丸は奴の体を貫いた!
崩れ落ちる奴の体を見て俺はやっと確信した。

生き延びたのだ、と……。
551グレイ(M):02/03/19 13:21
悪りぃ。ミスだ。
レス番はこっちを見てくれ。
 
>537>540>542>550>546
 
スマンね・・・
『朱い思い出、朱い悲しみ』 VS 遠野秋葉
>545
「能力がわかったって・・・・・・どういうこと?」
 
私は、裏路地の建物の陰に隠れながら尋ねた。
アズマリアはまだ痛みが残っているらしく、小さく震えている。
 
「・・・・・視線さ。」
「はい?」
「わかり易くいえば、目視した対象めがけて見えない髪の毛を伸ばす。
 そして、絡みつかせた対象からその『存在』を奪うんだよ・・・・・・。
 つまり・・・・彼女の目の届く範囲、それが射程さ。
 アズマリアを助けるには・・・・彼女を殺すしか・・・・・。」
「DAM!何だって悪魔ってのはそんな馬鹿げた力を持ってるのよ!!」
 
私は頭を掻いた。
 
「・・・・・違う。悪魔なんかじゃない。」
「え?」
 
クロノの突然の言葉に、私は思わず声をあげた。
 
「人間だよ。彼女は。
 ・・・・もっとも、ああなってしまっても人間と呼ぶかどうかは人それぞれだけど。」
「どういう・・・・・・こと?」
「いるのさ時々。先祖に悪魔や妖魔を持つ人間ってのが。
 普段は眠っているはずのその悪しき血。
 ・・・・それが、発現してしまった人間。本物を見るのは初めてだけど。」
 
・・・・つまり・・・・彼女は・・・・・
 
「・・・で・・・・きない・・・・。
 できないよ!人殺しなんか!ほら、ほかに何とかする方法は・・・・・?!」
「ロゼット!やらなきゃ君が殺される!それに、アズマリアだって・・・・・!」
 
『がしゃぁん!』
 
私たちの近くのダストボックスがひしゃげる。
・・・・彼女が、来た。
私は、震える手で必死に銃を構えていた。
>539
中世戦場交響曲『剣風伝奇』 〜ガッツvsネレベルティvsアングマールの魔王
<番外 閃光の超越者>
 
「素晴らしい、素晴らしいぞ、フハハハハ!」
 
男はただ超越者となったことで喜びに打ち震えていた。
そう、今の彼は吸血鬼であり超越者。
永遠の存在となったのだ。
 
ただ、今はその歓喜に震え、夜の街や草原を闊歩する。
気が向けば、通行人を襲い、圧倒的な力を実感する。
 
そして、今、彼は血なまぐさい戦場に立っていた。
 
所詮は人間どもの小競り合い。
その叫喚の様を見物するのも面白い。
  
そう思い、彼はその戦いの声の場所に近づいていった。
 
……その時だった。
黒い短剣が高速で飛来し、男の左胸に突き刺さった。
とっさのことで男は反応できなかった。
 
「グ、ギャアアアアアアアアアアアアアアアアア!」
 
男は断末魔の声をあげ、あっさりと灰に還った。
彼の超越者としての生はこうしてあっけなく、幕を閉じた……
554コルボ(M):02/03/19 13:33
>549 青の魔王
 
 ・・・学習能力が英雄の条件だったか?
 主役属性ってそういうもんか!?
 全くちくしょうめ!
 
 ・・・いや。
 混乱した思考をまとめ上げながら、飛来する苦無を短剣で弾く。
 
 その後を追ってくる青の魔王。
 そして、拳が繰り出される。
 
 その拳に、左の拳をぶち当て、ベクトルを下に向ける。
 そうしながら、腕を巻き込むようにして、カウンターで青の魔王の腹に肘を叩き込む。
 
「暗兵に体術で挑むなんざ、1億年早いわ!」
 
 そのまま右手に持った短剣を振り下ろす。
555ガッツ(M):02/03/19 13:38
>539>548 中世戦場交響曲『剣風伝奇』 ガッツVS赤光珠のネレベルティVSアングマールの魔王
 
 鉄の塊である義手が男の鎧を叩くかと思われた瞬間……。
 予想だにしない空からの闖入者が現れた。
 その魔にも、首筋の烙印はズキリと反応し、新たな鮮血を吹き出した。
 
「ははッ、大漁じゃねェか、こりゃあよ!」
 
 降り注ぐ短剣を、ドラゴン殺しを盾にしながら距離を取ってしゃがみ込む。
 その後でマントをドラゴン殺しの上から被せた。
 こうしておけば短剣は決して体には突き刺さるまい。
 
 そうしておいて、次にガッツは懐から連弓を取り出して義手にセット。
 無数の矢をつがえて、鉄塊の陰から空の魔王に手を向け、レバーを回す。
 連続的に大量の矢が空の魔王に向け、空気を裂いて殺到した。
556遠野秋葉 ◆La2AKIHA :02/03/19 13:41
(遠野秋葉VSロゼット&クロノ&アズマリア)
>552
暗い裏路地……
私は奥へ奥へと進んでいた。
 
何か饐えたような匂い。
退廃的な空気が漂っている。
 
何かボソボソと向こうで話し声が聞こえる。
あそこの物陰か……
 
「……鼠のように隠れるだけですの?」
 
遮蔽物の壁ごと略奪を開始する。
壁が瞬く間に消失し、3人が姿を現した。
 
英語で3人に話し掛ける。
 
「さあ、殺しあいましょう。今更ためらう必要なんてないでしょう?」
 
そう、これは純然たる殺し合い。
3人が塵となって消えるか、私が死ぬかのどちらかだ。
 
「じっくり、いたぶってから殺してあげますわね」
 
3人に向けて略奪を開始する。
今度はあの少年が1番手前にいる。
さて、どう、苦悶の声をあげてくれるだろうか?
557キース・ロイヤル(M):02/03/19 13:48
魔術士オーフェン・無謀編 「誰もお前は呼んでねえ!」番外編、
執事キース・残虐編 「まずは三日三晩キノコだけで過ごして頂くのが本筋かと」
 
>517
 
『ゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラッ!!」』
 
笑いつづける男に向かって女性が右手を差し出す。すると、
それまでしげしげと『ドッペルキース君』とやらを眺めていた執事っぽい男が、
その様子を見て、しかしあくまで無表情で、こう話し掛ける。
 
「ああ、ところで私、趣味の一貫でトラップなど作成しておりまして」
 
といっても、既に女性のほうはこちらに見向きもしていなかったが。
 
「私との6時間に及ぶ熱烈な質疑応答の末に婚約に漕ぎ着けましたシェリルとも、
『ご趣味は?』『トラップ制作です』などと言って打ち解けたものです・・・」
 
女性、やはり無視。
 
「そのような経緯もありつつ、久々にトラップを作成しようかと思い立ちましてな」
 
ゲラゲラと未だ笑いつづける男。
 
「丁度そのへんに落とし穴など設置してみたのですが」
 
『はぁ、そうですか――――――え?』
 
ぱかっ。 
 
妙な音。突如、女性の視界から男が消える。
驚いて足元など見下ろすと―――
 
 
 
―――『ゲラゲラゲラゲラ!』
・・・・笑いながら穴の中を急速落下していく男の姿があった。
558青の魔王 ◆kEnRaN.Y :02/03/19 13:52
>554
暗殺者の放った肘は僕の鳩尾にめり込み、僕は軽く目を白黒させる。
次の瞬間、肩口に灼熱の熱さが広がった。

僕は肩にナイフを刺したまま片腕を暗殺者の首に回して彼を拘束し、
その腹に拳をめり込ませる。
同時に腕を離し、悶絶したコルボの腹に向けてさらに
ヤクザキックをめり込ませて吹き飛ばし、距離をとる。

僕はそのまま肩口からナイフを引き抜くと、
暗殺者に向けて走り出した。
>548 >555
ガッツvsネレベルティvsアングマールの魔王
  
砲弾のごとき速度で飛来した石塊が怪物の翼に穴を開け、無数の矢が怪物の体に突き刺さる。
甲高い悲鳴をあげると、巨大な影は地面に激突した。
怪物の残骸から、黒い姿が身を起こす。
その手には長剣と鎚矛が握られていた。
「小癪な奴らめ!ここでくたばって、御目から永遠の苛みを受けるがいい!」
そう叫ぶと同時に、電光の勢いで二人の戦士目掛けて襲いかかった。   
    
『朱い思い出、朱い悲しみ』 VS 遠野秋葉
>556
『さあ、殺しあいましょう。今更ためらう必要なんてないでしょう?』
 
突然、私たちの隠れていた建物の壁が消えうせる。
 
『殺しあう』・・・・・・。
あ・・・・・う・・・・・。
その言葉は、十二分に私を圧倒した。
そう、何もしなければ、死ぬのは私達。彼女は平然と私たちを殺すだろう。
そうならない為には、彼女を・・・・・・。
け・・・・ど。
 
「・・・・ひ・・・・・。」
 
悲鳴とも嗚咽ともとれない奇妙な声が喉から出る。
 
「ッ!!」
 
突然、クロノが大きく後ろに跳ぶ。だが。
 
「ッぐぁ!?」
 
クロノが右腕を抑えながらうずくまる。
・・・・クロノまで!
 
きろりと、彼女が私を睨む。
 
「ひ・・・・・!」
 
私は思わずしりもちをつく。
・・・・どう・・・したら・・・・?!どうしたら?!
561コルボ(M):02/03/19 14:09
『暗殺のソロ』
>558 青の魔王
 
「げはっ!」
 
 ・・・アレくらっといて元気じゃねぇか。
 やっぱ『裏』を使うべきだったかね。
 
 そんなことを思っている間に、青の魔王は肩口に突き立っていた短剣を抜き、そのままこちらに向かってくる。
 短剣でやろうってぇの?
 俺と? 暗兵のこの俺と?
 
「はっ! 舐めンな!」
 
 そのまま無手で飛び出す。
 短剣の柄を内側から掴み、引く。
 そして、身体を反転させ、全身のバネを使って投げる。
 
 投げながらも、腕は放さず、こちらもその後を追うように飛び、腕を逆に決めたまま覆い被さる。
 
「腕一本、安い授業料だろ? 暗兵を相手にするな、ってな」
562遠野秋葉 ◆La2AKIHA :02/03/19 14:20
>560
 
「何よ、つまらない。いきなり、戦意喪失ですか……?」
 
 シスターの少女は地面にへたりこみ、ただ怯えている。
 殺すのは一瞬。
 でも、私を興ざめさせた罪は重い。
 
 ……しかと、後悔させてから殺そう。
 檻髪で少女の四肢を拘束し、持ち上げ壁にたたきつけ、磔にする。
 
「体の自由は利かなくても、意識だけはキチンと残っているでしょう?」
 
 私はそう彼女に話し掛ける。
 
「今から、じわじわとあなたをなぶります。そう、簡単には殺しませんわよ?」
 
 そして、檻髪で彼女の全身をキリキリと締め上げる。
 彼女の悲鳴が私に程よく悦楽をもたらす。
中世戦場交響曲『剣風伝奇』 〜ガッツvsネレベルティvsアングマールの魔王
>555>559

空から落ちてて来た竜無き竜騎士は、両手に武器を構えてこちら目がけて打ちかかってくる。
巨大な鎚矛による一撃を、こちらも巨大な大鎌で受け止め――――

ギィィィィィン!!!!!

耐え切れなくなった大鎌は、あっさりと砕け散った。
破片が周囲に飛び散る。
愛用の武器を砕かれたネレベルティは一瞬呆然としたが、すぐに立ち直ると両手を空に伸ばし
戦場全てに響くかのような大音量で叫びだす。

「聞け! 我が名はネレベルティ! 鉄の姫の配下、宝石十三人衆が一人、赤光珠(ガーネット)のネレベルティ! そして・・・」

鎧が内側からはじけ飛んだ。
腕が、腹が、素顔を覗かせた顔が角質化し、更に一回り大きくなる。

「又の名をデス・マンティスのネレベルティ! 俺に刃を向けた事を覚悟して、地獄に行くがいい!」

四本の腕を巨大な鎌と化したカマキリ姿の異形が、そこに立っていた。
564黒岩省吾 ◆sChIjITA :02/03/19 14:31
>531
 
ジョセフ・ジョースター vs 黒岩省吾 『その誇り高き決闘』 導入
 
「君は……蕎麦のことを……」
くらくらする頭を抱えつつ、俺は立ち上がった。
そのまま、やけに背の高い男のほうに近づく。
190cmはあるだろうか。顔立ちからすると、彼は英国人のようだった。
その英国人に、俺は指を突きつける。
 
「知らないのか!?この『蕎麦』というヌードルは、そこにある『つゆ』というソースに
3分の1だけ付けることで、最高級の味と香りが楽しめるのだ!」
 
「ん? 本当なのかな〜〜それ。僕ちゃんが外人だからって、騙してんじゃないの?」
緊張感のない声でそいつは俺を試すように訊いた。
「ああ、本当だ。やってみろ」
  
      ◆ ◆ ◆ 
 
「――――ンまい!ンまいじゃねーか!」
ズビズバァーッ、と下品な音を立てて、その大男は蕎麦を啜る。
「ふん、田舎者が」
冷笑的に鼻を鳴らし、俺は席へと戻った。
優雅なひとときを邪魔された…………鬱だ、寝よう。
もっとも、あと少ししか眠れないようだが。
 
なぜあの男はこんなところにいるのか。あの男は何者なのか。
それは気になる。とはいえ、SPがどうにかするだろう。
そう思い、俺は目を閉じた。
 
565ウピエル ◆Upielb0Y :02/03/19 14:32
音楽界格闘大殲(F>Y)
>519
 
ソレが炸裂した。
相手に合わせて首を捻り、みほの拳をやり過ごす。
その拳を両腕で掴んだ。
同時に、右足が跳ね上がる。みほの首を後ろから抱えるようにロックする。
 
まるで虎がその獲物に食らい付くように。
顎が閉じるように。
牙で噛み砕くように。
 
半瞬だけ遅れて左脚が飛ぶ。首を抱えた右脚と挟み込むように膝が跳ね上がり―――
みほの顎を砕いた。
 
両手で掴んだみほの腕を捻り上げるようにして自分の体を引き起こす。
左脚を掴んだ腕の付け根に絡め、みほの首にかけた右脚に全体重をかける。
そのまま、みほの顔面が地面へと叩きつけられた。
同時に、みほの肘、肩、手首に関節技が同時に極まる。
 
時間が止まったかのような錯覚・・・
 
  虎 王                       
 
 
 
                       完 了  
 
・・・何故か、そんな言葉が頭をよぎった。
まぁ、ともかく――――――
 
これにて決着!
――――――――――――――――だと思う。
『朱い思い出、朱い悲しみ』 VS 遠野秋葉
>562
 
けほっ!?
 
何が起こったのかわからない。
いきなり体が宙に浮かんだかと思うと、私は近くの壁に貼り付けにされていた。
 
うご・・・かせない?!
 
まるで、硬い鉄線で壁に縫い付けられているかのように私の手足はぴくりとも動かない。

『体の自由は利かなくても、意識だけはキチンと残っているでしょう?』
 
何事か彼女が話し掛ける。
そして、彼女はくすり、と邪悪な笑みを浮かべた。
 
「あ・・・ぐ・・・・・?」
 
全身が、何かで締め付けられる。
・・・く・・・る・・・・しぃ・・・・・。
 
『今から、じわじわとあなたを弄ります。そう、簡単には殺しませんわよ?』
 
そう言ったとたん、締め付けるちからがさらに強くなる!
 
「くぁぁぁぁッ!!あうぅぅぅぅッ!!」
「ロゼットさん!」
 
悲鳴を、おもわず上げてしまう。
アズマリアの悲鳴が聞こえる。
そんな私を、彼女は潤んだ瞳で見つめていた。
・・・・そうか、彼女はもう、人間の価値基準なんかじゃ・・・・・。
 
「ロゼットォォォォォッ!!」
 
く・・・ろの・・・・・?!
駄目!来たら・・・・あんたまで!
ジョセフ・ジョースター vs 黒岩省吾 『その誇り高き決闘』 
 
ジョセフは、この男が気に入らなかった。 
なにが気に入らないかと言うと、その偉そうな態度だ。 
人を見下してることを、なんとも思わないその態度。 
ジョセフは、そういう人間が大ッ嫌いだった。 
 
"田舎者"だぁ? ちくしょうめっ、おれはこれでも英国紳士なんだぞ。 
チッ、こうなったら……おれが紳士だってことを、その綺麗な身体に教えてやるかァー!! 
 
ジョセフの人生哲学、その一。思い付いたら行動せよ。彼は、早速行動に移した。 
 
ジャッと"蕎麦"を一本、皿から取り出し踊るようにして、結ぶ。 
結ばれた一本の蕎麦は、まるで針金で作った人形のような形をしている。 
 
――いや、蕎麦ではあり得ない強度だ。 
蕎麦人形は、"つゆ"が入った受け皿になんと――立っているではないか!? 
 
(へへ、ジョセフ様の紳士的な力は、これからだもんねっ!!) 
 
ジョセフは蕎麦人形が立たされている受け皿に両の手を触れると……。 
コォォォォォォォォォォォ、と変わった呼吸をする。すると―――― 
 
なんと、そばつゆが、黒い液体が蕎麦人形を包んでいくではないか。 
いや、それは表現的におかしい。 
むしろ……『蕎麦人形が、鎧のように黒いつゆを纏っていく』のほうが正しいだろう。  
 
黒い液体を纏い、ゼリー人形のようになった蕎麦つゆ人形(?)は、 
バリバリ、と火花を散らしながら、踊り出す。 
 
――おし、行け!! おれのかわいい人形ちゃん!! あいつの口の中まで飛んで行け!!  
英国流のソバの食べ方を、あのすかしたニポーン人に教えてやるのだー!! 
 
ジョセフが、呼吸を整える。すると、火花が更に激しくなる。 
 
バチバチ……  
      バチバチ……  
                       ―――― 眼ッ!! 
 
目を一気に見開くと、両手に力を込める。すると、火花は更に激しくなり……。 
――――今だ……飛べ!!! 
 
そして、機体を揺るがす程の轟音。 
あまりの揺れに、集中は途切れ、人形は元の不定形に戻り、 
ジョセフが履いているリーバイスの40年物のジーンズを汚す。 
だが、機体の揺れは止まらない。激しく揺さぶられ、今にも座席から飛び出してしまいそうだ。 
 
「オイオイ――おれは、これは……おれのせいじゃねぇぞ……」 
 
窓の外で、激しく燃え上がるエンジンを見つめながら、ジョセフはぼやいた。
568青の魔王 ◆kEnRaN.Y :02/03/19 14:49
『暇潰し』
>561
なんともいえない鈍い音と共に、骨が折れた感覚を味わう。

腕を折られたか。まぁ、しょうがない。
彼の言う通り、授業料(とはいってもこの仕事の報酬を払うのは僕なのだが)として
この腕は彼にあげることにしよう。

でも、君だけそんなに愉しむのはずるいだろう?
僕にももっと遊ばせてくれよ。

僕は頭を深く静めるとそのまま思い切りのけぞり、
後頭部を暗殺者の鼻っ柱に叩きつける。
その一撃に暗殺者が怯み、拘束が甘くなった一瞬を突いて
体を回転させ、その勢いで脇腹に踵をめり込ませる。

そのまま、吹き飛んだコルボを無視してそのままソファーを利用して立ち上がると、
足元に落ちていた苦無(さっき蹴り落としたやつだ)をコルボに向かって蹴り飛ばした。
569ガッツ(M):02/03/19 14:52
>559>563 中世戦場交響曲『剣風伝奇』 ガッツVS赤光珠のネレベルティVSアングマールの魔王
 
 翼竜は、無数の矢と石弾で撃墜されたようだ。
 だが、まだ馬を射ただけ。
 肝心の将は未だ健在だ。
 
 そして、馬上――いや、竜上から地上の人となった魔王がこちらへと剣を振るってくる。
 それをドラゴン殺しを盾にして受け止めた。
 鉄と鉄が打ちつけられる鈍い音がして、ガッツの足が僅かに退く。
 
 だが、それだけだ。
 なまなかな打ち込みくらいで退くガッツでもドラゴン殺しでもない。
 そのまま押し返そうかと思った瞬間――。
 
 
 ズキンと、烙印の痛みが跳ね上がった。
 
 
「グッ……!」
 
 思わず膝を付いて、首筋の烙印に手をやる。
 そこからは新たなる鮮血がにじみ出して首筋を濡らしていた。
 事態を把握しようと首を巡らせたガッツが見たモノは。
 
 異形へと姿を転じていく先ほどの男だった。
 人間の皮を捨て、化物の本性をさらけ出していく男。
 そして、それに呼応して痛みを伝えてくる烙印。
 その痛みに耐えて、ガッツは立ち上がった。
 
「カマキリたぁ、面白い趣味してやがんなぁ!?」
 
 叫びながら、状況を把握する。
 敵は二人、否、二体。
 そして、カマキリは明らかに魔王を敵対視している。
 どうやら、化物達も一枚岩というワケではないようだ。
 
(どうする……? どっちから殺るべきだ?)
 
 逡巡は一瞬。
 決断から行動へ移るのも一瞬だ。
 ガッツは魔王へと走っていった。
 
 まずは、集中攻撃で一体を片付ける。
 その為なら敵でも何でも利用してやろうとガッツは決めた。
 どうせ、どちらを優先しても後でもう一体も殺す事は決まってるのだから。
570遠野秋葉 ◆La2AKIHA :02/03/19 14:54
>566
 
 少女が苦悶の悲鳴をあげる。
 
 ――ああ、なんて素敵な声
 
 ――素晴らしい表情
 
 私は愉悦に浸っていた時、黒い影が私の檻髪を断ち切り、シスターの少女を助け出した。
 
 先ほど、私に右腕を略奪された少年か……。
 
「まあ、けなげな行動ですわね。全く、自己犠牲と偽善に満ち溢れた行動ですこと!」
 
 少年に檻髪をからみつかせ、締め上げる。
 だが、少年の瞳は絶望していない。
 癪にさわる。
 
 とことん、絶望し、苦悶の声をあげてもらわないと気がすまない。
 
「……………」
 
 少年の拘束を解く。
 
「行きなさい。この場は見逃してあげます。……数分後に追撃を開始します。
せいぜい足掻いてみなさいな。ああ、でも……」
 
 少年がかろうじて動ける程度までに、少年の全身を略奪する。
 
「ペナルティはいただきます。本当はあなたたちはもうゲームオーバーなんですから。
コンティニューを認めてあげただけ感謝をしてほしいですわね」
 
 
 3人がよろよろと私の目の前から立ち去る。
 
 これは私の慈悲ではない。
 3人を絶望の底に落とすための手にすぎない。
 ・
 ・
 ・
 数分たった。
 さて、追撃を開始しよう。
 次に3人はどういう顔を見せてくれるだろうか?
 ……楽しみだ。
571コルボ(M):02/03/19 15:05
『暗殺のソロ』
>568 青の魔王
 
 ・・・こいつ、素人じゃねぇな。
 
 鼻と脇腹が、熱い。
 たく、やってくれるぜ。
 伊達に魔王なんて言われてないってか。
 
 ・・・目の前に苦無っ!
 慌てて左手で苦無を取り出し、それで弾く。
 
 
「らちがあかねぇな、これじゃ・・・しゃあねえ、らちをあけるぜ」
 
 背中に背負った剣を抜く。
 そして、巻いてあった黒布を肩に引っかける。
 
「テメエの力を借りるぜ、悪天使」
 
 背後に、闇がわだかまる。
572黒岩省吾 ◆sChIjITA :02/03/19 15:05
>567
ジョセフ・ジョースター vs 黒岩省吾 『その誇り高き決闘』 
 
突然の轟音。
それが、寝付いたばかりの俺の目を覚まさせた。
「何が起こった!?」
 
横殴りのような衝撃が、機体全てに巻き起こっている。
ふとあの男のほうを向くと、何やら怪しげな行動を取っていた。
「貴様のせいか!?」
俺はその男の襟を掴むと、詰め寄る。
この男は、俺が世界でもっとも嫌いな奴にどこか似ていた。
そいつへの恨みも込めて、強く、強く締め上げた。
 
我ながら理不尽な事をしている、そう感じた瞬間。
再び轟音。
窓の外にあった山が、頂上からどんどん下がっていく。
飛行機の高度が下がっているのだ。
 
こいつを問い詰めるのは後か。
俺は舌打ちすると、パラシュートを背負った。
周りの連中もパラシュートを装備したのを確認すると、俺は口を開いた。
 
「まあいい、あんたには後で痛い目を見せてやる」
そう大男に告げ、俺は飛行機から飛び降りた。
 

>563 >569 ガッツvsネレベルティvsアングマールの魔王
  
相手の鎌を打ち砕いた魔王は、さらにとどめの一撃を繰り出そうと剣を振りかざし、そこで動きを止めた。
男がカマキリを思わせる、異様な姿へと変貌を遂げたのだ。
「ほう、造りかえられた存在か?」
呟く魔王に鋼鉄の突風が襲いかかる。
黒い剣士の巨大な剣による一撃が、黒衣の男を吹き飛ばした。
宙を舞い、地面に叩きつけられた魔王は数秒後には何事もなかったかのように起き上がった。
黒い頭巾は破れていたが、中から覗くものは闇だった。
王冠をいただいた形なき闇。
見えざる口が死の笑いをもらす。
「暗黒の力の前に、ひざまづけ!虫けらのように地を這え!」
そこから闇が漏れだすかのように、魔王の体から黒い霧が拡がる。すべての生命に害を及ぼす「黒の息」だ。
>566
『朱い思い出、朱い悲しみ』 VS 遠野秋葉
 
はぁっ、はぁっ、はぁっ!!
 
私は、アズマリアを背負い、クロノに肩を貸しながら彼女から逃げ出した。
いや、逃げことなどできない。こんな状態では。
 
私だけ・・・・・そうすれば逃げることはできるだろう。
だが・・・・・そうすれば私は私を許せなくなる。
 
彼らを救うには、彼女を殺すしかない。そう、殺すしか。
殺すのは簡単だ。
彼女に向かって銃を向け、引き金を引けばいい。
 
「できない・・・・できないよォ・・・・!」
 
情けないことだが、私は、子供のように泣いてしまった。
私は、無人のビルに逃げ込むと、そこで二人を休ませる。
 
「・・・っく・・・・っく・・・・。」
「ロゼットさん・・・・・」
「あず・・・まりあ・・・・・・。」
 
すすり泣いていた私にアズマリアが声をかける。
不安そうな、瞳。

「クロノ・・・・。」
 
クロノを見やる。
荒い息をしながら、彼は私に向かってふっと微笑んで見せた。
 
二人を・・・・・巻き込むわけにはいかないよね・・・・・。
私は、レミントン牧師の言葉を思い返していた。
 
『怖いのは誰も一緒だ』
 
「ごめん。二人ともよく聞いて。」
 
私は、涙をぬぐって二人に微笑みかける。
 
「・・・・・っていうわけ。一か八かだけど、やってみる価値はあるわ!」
 
私はそう言うと、二人にぐっと親指を立てる。
そう!うじうじ悩むのは、私らしくないから!!
575青の魔王 ◆kEnRaN.Y :02/03/19 15:24
『暇潰し』
>571
暗殺者の取り出した、一目見ただけでわかるほどの禍々しさを秘めたその剣は、

やっと本気ってわけだね。
あぁ、その剣を見てるとぞくぞくしてたまらなくなるよ。
欲しくなってきちゃったな、殺して奪うか。

僕は左手に宝剣を掴み取ると、剣を構える暗殺者に走り寄り、
その胴体を横に薙いだ。

腕から、ぶちぶちと嫌な音がするのも構わずに。
576遠野秋葉 ◆La2AKIHA :02/03/19 15:37
(遠野秋葉VSロゼット&クロノ&アズマリア)
>574
「……ここですか」
 
 路地裏はその後一本道だった。
 1番奥にあったのは廃ビル……
 
「さてと、ここがあの3人の墓場ですわね」
 
 廃ビルに足を踏み入れる。
 大声で叫ぶ。
 
「さあ、覚悟は出来ましたか? 今から処刑の時間の始まりですわ!」
 
 大方、姑息な罠でも張っていることだろう。
 構わない。
 正面から叩き潰す。
 
「ああ、もう、絶対に『逃げる』ことはできませんわ」
 
 檻髪の結界でビル全体を覆い尽くす。
 
「さてと覚悟はよろしいかしら?」
 
 私はビルの奥に進んでいった。
577コルボ(M):02/03/19 15:37
『暗殺のソロ』
>575 青の魔王
 
 魔王が掴んだ、炎に包まれた長剣が胴目がけて振るわれる。
 しかし・・・
 
「んな壊れかけの腕で振るった斬撃が、当たるかよ」
 
 悪天使の剣で強引に払いのける。
 そしてそのまま、肩から体当たりするように身体を押し込む。
 
 無論、狙いは先程潰した右肩。
 激痛にのたうち回れ。
>572 ジョセフ・ジョースター vs 黒岩省吾 『その誇り高き決闘』  
 
轟音がしてからの黒岩の行動はん、迅速だった。 
他の搭乗員を落ち着かせ、流れるような動作でパラシュート装備を誘導する。  
 
(こいつ……思ったよりやるじゃねぇか……) 
 
ジョセフが、舌を巻いているうちにも、激震は続く。 
秘書が、叫びをあげると黒岩は落ち着いて対処する。 
 
「大丈夫だ、パラシュートはちゃんと定員分ある。さぁ、装備して飛べ!!」 
 
そう各員に言い聞かせ、次々と搭乗員を機体から飛ばせていく。 
最後は……黒岩とジョセフ、二人だけが対峙する。 
 
(この蕎麦男……気に入らねぇ野郎だが、一本筋が通った奴みたいだな)  
 
対峙したまま、制止した時を壊したのは黒岩だった。
黒岩が飛び降りるの見送ってから、ジョセフも脱出する準備を始める。 
 
「――――ん?」 
 
そこで悲しき疑問は生まれる。 
『大丈夫だ、パラシュートはちゃんと定員分ある!!』 
その言葉が、エコーのようにジョセフの頭を駆けめぐる。 
  
あぁ、悲しきかなジョセフ・ジョースター。 
定員の意味は痛いほど分かる。そして、彼がそれに当てはまるかどうかも……。 
 
「 オ ー ッ  ・ ノ ー ッ ! ! 」 
 
大空に、絶叫が響いた。同時に、飛行機は跡形もなく爆砕。 
そして、その爆発から飛び出てくる人影。 
 
そう、我等がヒーロー、ジョセフ・ジョースターだ。 
なんの装備も無しに飛び降りた彼は、手足を振り回しながら落下。 
そのまま自由落下とは思えないほど優雅に落ちていく黒岩の背中に抱きついた。 
 
「おい、このパラシュートをおれに売ってくれ!!」 
579涼元楽志(M):02/03/19 15:43
両儀式vs涼元楽志

真夜中の散歩。
僕がこの『百狐』の面(オモテ)を身につける様になってから、
それは既に日常の一部となっていた。
世の中には力に引きずられ、暴走する奴がたくさんいる。
さすがにその全てを相手にするほど、僕も暇じゃない。
ただ――――――

害虫は掃除しないとね。


その日、僅かに欠けた月の元で、人が一人死んでいた。
全身をモザイクのようにバラバラに散乱させる男性らしきモノ。
・・・またどこかの馬鹿の仕業だろうか?
疑問に思いつつ、僕は街路樹の上から周囲を見渡した。

浅葱色の着物を着た女の子が、通りの向こうへ去って行くのを発見した。
あれは、確か・・・・・・

間違いない、クラスメイトの両儀だ。何故こんな時間に――――――

「どうする、かな・・・」


――――翌日。

「や、ちょっと良いかな?」

授業が終わり、人もまばらになった教室で、僕は彼女に声をかけた。
怪訝そうな顔でこちらに視線を向ける彼女に笑いかけながら、僕は本題を切り出す。

「昨日の事でちょっと話があるんだけど、この後あいてる?」
>576
『朱い思い出、朱い悲しみ』 VS 遠野秋葉
 
彼女が階段を上がってくる。
二階のフロアーは壁も何もない、完全にがらんどうである。
その部屋の中心にアズマリアがうずくまっている。
 
その姿を確認した彼女は、警戒しながらゆっくりとアズマリアに近づいていく。
 
あと三歩
 
あと二歩
 
あと一歩
 
・・・・・今!!
 
「うぉぉぉぉぉ!!」
 
大きく咆哮をあげてクロノが飛び掛る。
『二階の天井の穴』から!!
 
本当に少しだけだが、封印をといた結果クロノの体調は良くなっていた。
無論、完全ではないが・・・・・・。
この作戦を完成させるには十分!
 
さぁ・・・・うまくいってくれますように!
581青の魔王 ◆kEnRaN.Y :02/03/19 15:50
『暇潰し』
>577
暗殺者の体当たりと共に襲い掛かる、
この世のものとは思えないほどの激痛。

「ぐあアあああア、ああアアアアああああアッ!!」

思わず、声をあげる。

いたい痛いいたいイタイイタイ痛いイタイいたい痛い痛いイタイ

思考が真っ白になってしまうほど、その痛みは激しかった。

だけど、はは、死んでるのに比べたら。
舞がいない虚しさに比べたら。
全てを塗りつぶしてくれるこの痛みは、むしろありがたい。

本当にありがとう。いくら感謝してもし足りない。
お礼に、君にも痛みをあげよう。

僕は痛さに笑いながら、自分の肩ごと宝剣で暗殺者を貫いた。

無茶をするって?
はは、どうせ動かないんだ、あっても無くても変わらないだろう?
中世戦場交響曲『剣風伝奇』 〜ガッツvsネレベルティvsアングマールの魔王
>569>573

「何!?」

竜無き竜騎士、いや、フードの魔王が黒い霧を生み出した。
その力は兵士たちを昏倒させていく。

既に人ではないネレベルティにも、その効果は発揮された。
力が抜け出ていくような、奇妙な感覚が全身を襲う。
振り上げた四本の腕も、普段のスピードには程遠い。

だが、

「俺を屈服させる事が出来るのは主である鉄の姫様ただ一人だ!」

それでも十分なスピードもって、嵐のように振り回される四本の刃。
赤い死神のその鎌が、フードの魔王に向かってその能力を全開にさせた。
583遠野秋葉 ◆La2AKIHA :02/03/19 16:00
(遠野秋葉vsロゼット&クロノ&アズマリア)
>580
 
 怒声をあげて、天井から少年が襲い掛かる。
 どこにそんな力が……?
 
「……………!」
 
 頭上の少年を見上げる。
 そして、略奪を開始する。
 
 私の略奪が早いか、それとも……?
584両儀 式 ◆eyer5/uc :02/03/19 16:00
>579 両儀式vs涼元楽志 
 
「ん? 昨日のこと? なんだそれは?」 
 
――――ていうか、おまえは誰だ? 
 
私はそこまで続けて言い放とうと思ったが、やめておいた。 
一応、予想はつく。クラスメイトだろう。見覚えは無いが。  
 
で、昨日のことはなんだ? 昨日は学校に行っていない。 
こいつとも会っていない。じゃあ、なんだ? 
 
昨日のこと……殺人鬼の件か? 
まさか……こいつに、あの事件の何が分かるっていうんだ。 
あの殺戮の、なにが理解できるっていうんだ。 
 
そのとき――――男から、ある匂いが感じ取れた。 
 
「……オマエ、ヒトの血の匂いがするぞ?」 
 
警戒心がマックスまで高まる。こいつは危険だ。 
こいつは"こちら側"の人間だ。 
 
「――オマエ、何者だ?」 
 
結果、私は疑問に疑問で答えるような形になってしまった。 
もちろん、時間は開いている。夜は私の時間だ。 
585コルボ(M):02/03/19 16:06
『暗殺のソロ』
>581 青の魔王
 
「ぬがぁっ!!」
 
 左肩に灼けるような痛み。
 ・・・自分の肩ごと貫きやがった!? マトモじゃねぇ・・・
 
 肩の骨が刃に当たり、ガリガリとイヤな音を立てる。
 頭の中が真っ白になるような痛みが全身を走る。
 
 朦朧とする意識を無理矢理呼び起こして、魔王の身体に蹴りを叩き込み、引き剥がす。
 ・・・剣が肩から抜ける時、とんでもない痛みが走る。
 
「・・・・・・・・・!!!!!!」
 
 悶絶しかねないような、凄まじい激痛。
 それでも、置きみやげは忘れない。
 
「オラァッ!!」
 
 もう一発、今度は魔王の膝を目がけての蹴り。
586黒岩省吾 ◆sChIjITA :02/03/19 16:08
>578 ジョセフ・ジョースター vs 黒岩省吾 『その誇り高き決闘』
 
強い上昇気流。
それに耐えると、パラシュートが空気を纏い、膨れ上がる。
やがて、俺の体はゆるやかな落下を始めた。
安堵の息をもらす・・・・・・・・・・・・その寸前。
落下のスピードが急速に上がった。
 
さっきの大男が俺に抱きついて来たのだ。
『おい、このパラシュートをおれに売ってくれ!!』 
相変わらずの頭痛がするような大声で、そいつは叫ぶ。
 
「無茶を言うな!それに、密航者は昔から死刑と決まっている!」
言葉と共に肘を入れて、大男の体を引き剥がそうとする。
しかし、大した膂力。
奴はがっちりと俺の体を掴んだまま、指一本の力さえ弱まる気配はない。
 
ちっ―――こうなったら!
「知っているか!?世界で初めてのパラシュートによる降下実験は、1797年に行われたと言う!」
 
エルボーを入れながらでは、蘊蓄も決まらない。この借りはどうあっても返す!
「ブラックアウト!」
変身ワードとともに、俺は鎧に包まれた暗黒騎士の姿となった。
そのまま体勢を入れ替え、大男に蹴りを入れる。
 
「なかなかやる相手だ。最後に名前くらいは聞いておいてやろう!」
 
>583
かかった!
 
アズマリアが隠し持っていた反響体(エコーズ)を床に突き立てる!
同時に『天使級捕縛結界(エンジェルス)』が展開される。
 
悪魔や妖魔の血を引く以上、これの影響を受けないことはない。
 
案の定、彼女はその体を動かせずにいる。
エンジェルスは同時に捕縛対象の力を封じる効果もある。
私は、クロノの後に続いて、天井の穴から飛び降りる。
 
「・・・ひっかかったわね・・・。」
 
私は彼女の前に立ち、口の端を上げる。
 
「さぁ、クロノとアズマリアを元に戻しなさい!
 さもないと痛い目見るわよ?」
588青の魔王 ◆kEnRaN.Y :02/03/19 16:24
『暇潰し』
>585
蹴られた膝から、耳に届くくらいの軋みが聞こえてくる。

ヒビでも入ったかな? あは。

だけど、そんなことには構いもしないで、
先程抉った左肩を、さらに抉るように爪先で蹴りつける。
まぁ、お返しってやつだね。
589水祭りまとめ(1):02/03/19 16:25
『CARNEVALE DI VENEZIA』まとめ。
開催時刻:02/03/15 23:13
終了時刻:02/03/18 00:41(22:44)

●導入(導入が無い場合、初登場レスとする)
全体
>4 >5

 英国国教騎士団陣営
アーカード >53
セラス・ヴィクトリア >34
ジョナサン=ジョースター(M)>14

 死徒陣営
スミレ >6 >7 >9
リタ・ロズィーアン/ゴルゴ13 >232 >233

 埋葬機関
ナルバレック >13
シエル >243
メレム・ソロモン >11
コルボ(M) >15
(埋葬機関員 >10)
(第ニ司祭アインス >355)

 Ax
『ダンディライオン』>17
トレス・イクス >255

 十三課(イスカリオテ機関)
アンデルセン神父(M) >203
ハインケル・ウーフー >20
由美江 >40

 マグダラ修道会
ロゼット&クロノ >241

 第三勢力
シャルデン=フランベルグ(M)>8 銃使徒シモン&マッテヤ(M)>12
吾妻玲二 >16 横島忠夫 >18
アセルス >19 葛葉キョウジ >21
ハリー・ライム(M)>22 霧間 凪 >23
“機械仕掛の魔道士”(M)>24 鉤道士(&小雷)>25
ギアッチョ(M)>26 レイオット・スタインバーグ >28
青の魔王 >29 ワイルドギース隊(ベルナドット&一般隊員)>30 >39
麻宮アテナ >31 御神苗 優 >32
ガンチェリー >73 メ・ギィガ・ギ(M)>100
HMX-13 serio&来栖側綾香 >246
アーヴィング・ナイトウォーカー >222
東出立 >223 馬呑吐(M)>238
タバサwithタオ >288 黒岩省吾(暗黒騎士ガウザー) >300
ミッドバレイ・ザ・ホーンフリーク >301
人形使いナハツェーラー >431
アザゼル(&…?) >481(顔見せのみ)
590水祭りまとめ(2):02/03/19 16:29
●各闘争まとめ

アーカード(&アーカード(M))&ジョナサン・ジョースター(M)vsスミレ&メレム&横島
>11 >36 >53 >58 >67 >72 >78 >81 >82 >88 >91 >93 >103 >116 >115
>131 >139 >145 >152 >153 >162 >167 >173 >174 >185 >187 >204 >236 >240 >257
>269 >286 >293 >305 >313 >321 >343 >351 >359 >370 >371 >379 >380 >387 >394
>400 >406 >418 >420 >421 >428 >437 >446 >448 >456 >462 >473 >490
※>58からジョナサン乱入。
※>139 >153にて、ジョナサン移動。
※>286よりガンチェリー乱入、vsメレムへと移行。
※>305 >317より鉤道士乱入、vs横島へと移行。
※>313 >321にてアーカード分裂、本体と(M)になる。
※>326よりゴルゴ13、狙撃準備。
※>437にて状況に変化。
※>448にてベルナドット、見に来る。
※>456 >462にてアーカード敗北。

メレム(&ゴルゴ13)vsガンチェリー(M)
>286 >310 >312 >326 >333 >356 >371 >380 >388 >392 >405 >412 >425 >438 >456
※>425 >435より【沈黙の声】へと移行。
※>456にてゴルゴ13 退場。

横島vs鉤道士
>293 >305 >317 >325 >330 >339 >348 >359 >367 >374 >388 >410
※>374にて横島離脱。
※>388にて『神の蛇』撃破。メレムに影響。
※>410にて鉤道士退場。

セラス&ベルナドット&ジョナサン・ジョースター(M)vs“機械仕掛の魔道士”(M)(&風精)
>34 >37 >41 >42 >47 >51 >54 >58 >62 >68 >80 >86 >90 >101 >103
>107 >125 >136 >141 >153 >159 >161 >169 >177 >182 >193 >201 >216 >221 >231
>237 >244 >250 >258 >262 >274 >282 >306 >363 >367 >375 >398 >403 >416 >440
※>58からジョナサン、スミレ&メレムVSアーカードに乱入。
※>80にて“機械仕掛の魔道士”登場。
※>153より、ジョナサン再登場。
※>177にて、婦警(セラス)灰化。
※>258 >262にて、ジョナサン死亡。
※>375にて魔道士、風精召還。そして離脱。
※>416 >440にて風精撃破。

ハインケル&由美江vsシャルデン
>33 >38 >46 >69 >74 >84 >94 >102 >110 >119 >123 >132 >151 >158 >168
>180 >186 >190 >207 >210 >212 >215 >217
※>84より由美江 乱入
※>217にてハインケル&由美江、死亡。

霧間 凪vsレイオット・スタインバーグ
>50 >60 >65 >76 >85 >92 >108 >114
※>108にて和解(?)
※>108 >114より、ナルバレックvsギアッチョに乱入。

コルボ(M)vs玲二
>45 >55 >61 >75 >87 >97 >104 >112 >118 >129 >138 >157 >165 >175 >181
>192 >199 >205 >253
※>205にて玲二 死亡。
※>253よりコルボ移動開始。
591遠野秋葉 ◆La2AKIHA :02/03/19 16:34
(遠野秋葉VSロゼット&クロノ&アズマリア)
>587
「ちいっ……!?」
 
 身体の自由が効かない。
 何か私にしたようだ。
 
 少女が私に銃をつきつけ、宣言する。
 
『さぁ、クロノとアズマリアを元に戻しなさい! さもないと痛い目見るわよ?』
 
 何を言っているのか。この少女は?
 
「残念でしたわね。私は奪うことは出来ても、与えることはできないんですの」
 
 どうせ、既に『遠野秋葉』は死んでいる。
 出来る事なら兄さんに殺されたかったけど……
 
「さあ、その銃の引き金を引きなさい。それで憂さ晴らしに私を殺せばいいでしょう!」
592水祭りまとめ(3):02/03/19 16:34
ナルバレック&(vs)コルボ(M)vsギアッチョ(M)vs霧間 凪vsレイオット
>43 >48 >52 >57 >59 >63 >70 >79 >89 >96 >105 >120 >124 >126 >134
>135 >142 >142 >144 >150 >156 >164 >171 >178 >188 >191 >198 >206 >234 >242
>252 >264 >270 >292 >298 >320 >328 >336 >344 >354 >365
※>124より霧間 凪 乱入。
※>135(>156)よりレイオット 乱入
※>191にて、ギアッチョ『死亡』―『再起不能』。
※>270にてコルボ乱入、vs霧間 凪へと移行。
※>292にてメレム、ナルバレックに手助け。
※>344にてレイオット死亡。
※>365より青乱入。vsナルバレック〜へと移行。

霧間 凪vsコルボ(M)
>270 >281 >289 >307 >315 >322 >337 >346 >357 >364 >395
※>364 >395より両名ともナルバレックvs青へと乱入。

青の魔王vsハリー・ライム&御神苗&銃使徒シモン&マッテヤ(M)&タバサwithタオvs黒岩(ガウザー)
>56 >66 >71 >83 >98 >100 >121 >122 >127 >133 >154 >163 >176 >184 >189
>200 >208 >218 >245 >247 >249 >260 >268 >280 >284 >294 >299 >304 >311 >329
>334 >338 >340 >349 >350 >362 >365 >396
※>56にて青、虐殺開始。それを止めに、各々が集結。
※>100にてメ・ギィガ・ギ、御神苗に襲いかかる。
※>122よりマッテヤ、御神苗の援護に向かう
※>200より青、移動開始。>208からハリーが、>218からシモンが追跡開始。
※>247にて銃使徒コンビ合流。
※>299にてタバサwithタオ合流。
※>349より黒岩(ガウザー)乱入、vs御神苗へと移行。
※>365より青、ナルバレックへと攻撃をしかける。vsナルバレックv〜へと移行。

御神苗&マッテヤ(M)vsメ・ギィガ・ギ(M)
>100 >117 >122 >127 >140 >148 >149 >160 >170 >179 >195 >197 >202 >209 >213
>214 >219 >220
※>122 >149よりマッテヤ 乱入。
※>214にてメ・ギィガ・ギ、自爆。
※>219よりマッテヤが、>220より御神苗が移動開始。

御神苗vs黒岩(ガウザー)
>349 >362 >372 >376 >385 >391 >399 >409 >423 >427 >449 >457 >483
※>423 >427にてダブルKO。
※>449 >457よりそれぞれ移動開始。

アセルスvsアテナvsキョウジ
>64 >77 >99 >109 >113 >128 >137 >147 >166 >172 >183 >194 >239 >248 >263
>265 >276 >287
※>113にてキョウジ登場。
※>239にてアテナ離脱。
※>276 >286にて和解。

アーヴィング・ナイトウォーカーvs東出立
>223 >224 >225 >226 >227 >228 >229 >230
※>223にて、東出立がアーヴィーを止めに入る。
※>230にてアーヴィ、リタイヤ。

シャルデン(M)vsシエル
>243 >251 >256 >259 >266 >271 >277 >279 >297 >302 >314 >319 >327 >335
※>319 >335にてシャルデン(M)離脱。
593水祭りまとめ(4):02/03/19 16:35
セリオ&綾香&ロゼット&クロノvsミッドバレイ
>246 >254 >261 >272 >283 >295 >301 >318 >323 >331 >342 >352 >369 >381 >389
>407 >411 >414 >433 >496
※>272 >283で共同戦線を開始。
※>301よりミッドバレイ登場。攻撃開始。
※>414にてミッドバレイ死亡。
※>433にてセリオ&綾香退場。>496にてロゼット&クロノ退場。

馬呑吐(M)vsトレス・イクス&キョウジ
>267 >278 >285 >291 >296 >309 >324 >332 >345 >360 >366 >377 >393 >401 >415
※>324よりキョウジ乱入。
※>401にて馬呑吐(M)リタイヤ。
※>415にてキョウジ退場。

アンデルセン(M)、足跡。
>203 >211 >235

アセルスvs(&)アテナvsシエルvsアンデルセン(M)
>290 >308 >316 >341 >347 >353 >361 >368 >382 >390 >404 >413 >417 >426 >432
>439 >444 >452 >460 >466 >468 >475
※>308 >316 >341 >347にてアテナ、魅了される。
※>353よりシエル乱入、vsアセルス。
※>361よりアンデルセン乱入、>382よりvsアテナ。
※>432にてシエル リタイヤ。
※>452 >460にてアセルス消滅。
※>466にてアテナ転移、離脱。>475にて退場。
※>468よりアンデルセン、ガウザーへと襲いかかる。vsガウザーへと移行。

ガウザーvsアンデルセン(M)
>449 >468 >471 >478
※>449にて移動中にアンデルセン襲撃。
※>478にてガウザー死亡。アンデルセン退場。

ナルバレックvs青の魔王vsいろいろ(霧間 凪&タバサwithタオ&ハリー・ライム(M)&銃使徒シモン&マッテヤ(M))
>365 >373 >378 >383 >384 >386 >396 >397 >402 >408 >419 >422 >424 >429 >430
>434 >442 >445 >447 >451 >454 >455 >458 >461 >464 >467 >470 >476 >480 >484
>485 >487
※>442より青、>447よりハリー、>451よりシモン&マッテヤ、【沈黙の声】へと移行。
※>454よりコルボ、ナルバレックと敵対。
※>455にてタバサwithタオ、戦線離脱。
※>476 >484にてコルボ死亡。
※>487にて、決着。

【沈黙の声】
“機械仕掛の魔道士”(M)vsメレム・ソロモン&ガンチェリー(M)&ハリー・ライム(M)&銃使徒シモン&マッテヤ(M)vs青の魔王
>425 >435 >438 >441 >447 >450 >451 >453 >457 >459 >463 >465 >469 >474 >477
>479 >482 >486 >491 >489
※>469にて魔道士死亡(?)。
※>474にて青、鍵盤に手をかけるが…。
※>486にて青、死亡。

『ダンディライオン』(対戦者不在)
>95 >196

人形使いナハツェーラー(対戦者不在)
>431
>586  ジョセフ・ジョースター vs 黒岩省吾 『その誇り高き決闘』

腹に伝わった衝撃は、かなりのものだった。 
少なくとも黒岩を掴んだジョセフの腕を、引き離すのには充分だった。 
 
「グッ――――あぁッ!?」 
 
大いなる大地へと、重力に従って落ちていくジョセフ。 
次瞬、上昇気流がジョセフを襲った。 
 
一気に打ち上げられるジョセフの身体。 
黒岩のパラシュートを追い越し、追い抜いていく。 
 
だが、黒岩のパラシュートまで数mの距離がある。 
もう一度、抱きつくことは不可能だ。 
 
黒岩とすれ違う一瞬。彼はジョセフを嘲笑ったような表情を見せた気がした。 
――が、その嘲笑も、急に勢いを増した落下スピードの前で、霧散した。 
 
彼のパラシュートが、切り刻まれたのだ。 
黒岩の頭上には、無理矢理つなぎ止めら、一本になった長い蕎麦と、 
その先端に結びつけられた長い"はし"。それらは、ジョセフの手へと続いていた。 
 
ジョセフ特有の力によって強化されたそれは、容易く布きれを切り裂いた。 
 
「ヒャッホーー!! どうだぁ!! 一人だけ助かろうなんて甘いことは、 
 例え大統領が赦しても、このジョセフ・ジョースタ様は赦さないんだよ!!」 
 
ジョセフは、黒岩の問いに答えた。だが、ただで答えるわけにはいかない。 
だから、彼のパラシュートを『頂いた』のであった。  
595水祭りまとめ(5):02/03/19 16:37
●エピローグ
『CARNEVALE DI VENEZIA』>500
埋葬機関 >501
『死徒27祖』 >502
銃使徒シモン&マッテヤ(M)>492
リタ・ロズィーアン >493
『ダンディライオン』>494
田中 >495
ロゼット&クロノ >496
スミレ >498
横島忠夫 >503
メレム・ソロモン >504
御神苗 優 >505
タバサwithタオ>506
ナルバレック >507
麻宮アテナ >509
霧間 凪 >510
ガンチェリー(M)>511
ベルナドット >515-516
ハリー・ライム(M)>518


遅くなってしまって、カナブンよりもごめんなさい・・・。
596サウジーネ(似):02/03/19 16:48
ジョセフvs黒岩 『その誇り高き決闘』 途中まとめ 
>531>564>567>572>578>586>594
 
両儀式vs涼元楽志 途中まとめ 
>579>584
597アーカード ◆ARCARDr. :02/03/19 17:14
吸血大殲 第18章 地獄に堕ちた戦鬼ども
http://salad.2ch.net/test/read.cgi/charaneta/1016525612/
 
次スレだ、随時移行を開始しろ。
598コルボ(M):02/03/19 17:20
コルボ VS 青の魔王
『暗殺のソロ』『暇潰し』途中まとめ
 
>533>536>538>543>544>549>554>558
>561>568>571>575>577>581>585>588
599祭りのテーマソング:02/03/19 18:31
殴(や)れ! 刺(や)れ!
犯(や)れ! 殺(や)れ!
壊(や)っちまえ――――!!!

愛? 平和? 正義? 自由?

そんなもの…クソ喰らえだ!
そんなものは見えやしね―――――!!

「PSYCLOPS」の目にうつるものはただ一つ!!


        --―――-- 、
      /::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
     /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
    |::::厂 ̄'''ー――一'' ̄ ̄|:::::|
    |:::|             |::::|
    |:/ ____ /______ヽ:|
  /^''Yニ -=ニ・ニ>卅彡ナナナ  ニY''ヘ
  | 久|ニ   ー'´|   `ー    ニ|/ヘ|  v V v V v V v V v V v
  !.イ|ニ      l|         ニ|ヽ |  > 二〃 フ  |       <
   ヽ_|彡/   l|、_l 〕    ヽミ|_ノ  >  ノ   へ  |ヽ     <
     |`<//  v======v ヽヾ>|   <  _        /  <
     |:::::`<// ヽ___/ ヾ>'::::|    > |_| ー―― /|   <
     | :l:::::::`< `――‐'′>'::::|:: |    >             <
      | l ::::::::::\__/::::::: l  |     ハ 八 ハ 八 ハ 八 ハ 八 ハ
   /  l  ::::::::::::::::::::::::::::::: l  \
600ガッツ(M):02/03/19 19:01
中世戦場交響曲『剣風伝奇』 ガッツvsネレベルティvsアングマールの魔王
 
途中経過だ。
 
>526 >527 >528 >534 >539 >548 >555 >55 9>563 >569 >573 >582
 
乱入したけりゃ好きにしやがれ。
●各闘争まとめ

アーカード(&アーカード(M))&ジョナサン・ジョースター(M)vsスミレ&メレム&横島
>11 >36 >53 >58 >67 >72 >78 >81 >82 >88 >91 >93 >103 >116 >115
>131 >139 >145 >152 >153 >162 >167 >173 >174 >185 >187 >204 >236 >240 >257
>269 >286 >293 >305 >313 >321 >343 >351 >359 >370 >371 >379 >380 >387 >394
>400 >406 >418 >428 >436 >446 >448 >456 >462 >473 >490
※>58からジョナサン乱入。
※>139 >153にて、ジョナサン移動。
※>286よりガンチェリー乱入、vsメレムへと移行。
※>305 >317より鉤道士乱入、vs横島へと移行。
※>313 >321にてアーカード分裂、本体と(M)になる。
※>326よりゴルゴ13、狙撃準備。
※>437にて状況に変化。
※>448にてベルナドット、見に来る。
※>456 >462にてアーカード敗北。

メレム(&ゴルゴ13)vsガンチェリー(M)
>286 >310 >312 >326 >333 >356 >371 >380 >388 >392 >405 >412 >425 >438 >456
※>425 >435より【沈黙の声】へと移行。
※>456にてゴルゴ13 退場。

横島vs鉤道士
>293 >305 >317 >325 >330 >339 >348 >359 >367 >374 >388 >410
※>374にて横島離脱。
※>388にて『神の蛇』撃破。メレムに影響。
※>410にて鉤道士退場。

セラス&ベルナドット&ジョナサン・ジョースター(M)vs“機械仕掛の魔道士”(M)(&風精)
>34 >37 >41 >42 >47 >51 >54 >58 >62 >68 >80 >86 >90 >101 >103
>107 >125 >136 >141 >153 >159 >161 >169 >177 >182 >193 >201 >216 >221 >231
>237 >244 >250 >258 >262 >274 >282 >306 >363 >367 >375 >398 >403 >416 >440
※>58からジョナサン、スミレ&メレムVSアーカードに乱入。
※>80にて“機械仕掛の魔道士”登場。
※>153より、ジョナサン再登場。
※>177にて、婦警(セラス)灰化。
※>258 >262にて、ジョナサン死亡。
※>375にて魔道士、風精召還。そして離脱。
※>416 >440にて風精撃破。

ハインケル&由美江vsシャルデン
>33 >38 >46 >69 >74 >84 >94 >102 >110 >119 >123 >132 >151 >158 >168
>180 >186 >190 >207 >210 >212 >215 >217
※>84より由美江 乱入
※>217にてハインケル&由美江、死亡。

霧間 凪vsレイオット・スタインバーグ
>50 >60 >65 >76 >85 >92 >108 >114
※>108にて和解(?)
※>108 >114より、ナルバレックvsギアッチョに乱入。

コルボ(M)vs玲二
>45 >55 >61 >75 >87 >97 >104 >112 >118 >129 >138 >157 >165 >175 >181
>192 >199 >205 >253
※>205にて玲二 死亡。
※>253よりコルボ移動開始。

#ツッコまれた一部分のみ訂正しました。
602蘭麻みほ ◆MihO/zhw :02/03/19 22:20
音楽界格闘大殲
>565
 
 打ち込んだ腕がぐん、と引き込まれた。
 同時にウピエルの身体が宙に舞う。
 
 ネコ科の大型獣は獲物を捕らえる時かならずその牙を頚椎に沈めるという。
 
 その動きを思わせるウピエルの技だった。
 
 全精力を込めた一撃をかわされた私にその攻撃を避けられるはずもなく、
 
「勝負ありッッ!!」
 
 という声が聞こえたような聞こえなかったような……
 
 そんなあいまいな記憶を最後に、視界が、白く染まった。
『朱い思い出、朱い悲しみ』 VS 遠野秋葉
>591
『残念でしたわね。私は奪うことは出来ても、与えることはできないんですの』
 
そんな、それじゃぁ・・・・・・・!!
 
『さあ、その銃の引き金を引きなさい。それで憂さ晴らしに私を殺せばいいでしょう!』
 
く・・・・!
私はトリガーに指をかけたまま、口ごもる。
 
「・・・・・できるわけ・・・・ないでしょ!?
 あんた・・・・人間なんだから・・・・・。
 人殺しなんて・・・・私に・・・・できる・・・・・わけ・・・・・」
 
私は、彼女に向けた拳銃をおろしていた。
 
「ロゼット・・・・・・・。」
 
クロノが声をかける。
わかってる・・・・わかってるよ・・・・でも、でも・・・・・。
 
「できないよ・・・・・やっぱり、私にはできない!!」
604遠野秋葉 ◆La2AKIHA :02/03/19 22:37
(遠野秋葉VSロゼット&クロノ&アズマリア)
>603
 
『・・・・・できるわけ・・・・ないでしょ!? あんた・・・・人間なんだから・・・・・。
 人殺しなんて・・・・私に・・・・できる・・・・・わけ・・・・・』
 
『できないよ・・・・・やっぱり、私にはできない!!』
 
 この少女はこの後に及んで何を寝ぼけたことを言っているのか。
 
「生きるために殺す。当然の摂理でしょう?」
 
 私は彼女を睨み、そう呟く。
 
「正直な話、私も死にたくありません。どうしても、この手で兄さんを殺したいんです。
 最も愛しいからこそ、兄さんの肉・血一片残らず、略奪します」
 
 言葉を続ける。
 
「早くしなさい! さもないと私があなたを殺しますわ!!」
 
 私を結界する結界がキリキリと悲鳴をあげているのがわかる。
 もう少しだ。
 もう少しでこの結界を破壊できる。
『朱い思い出、朱い悲しみ』 VS 遠野秋葉
>604

『生きるために殺す。当然の摂理でしょう?』
 
そうだ。
生きるために、私達は何かを殺し続けている。
ソレデモ・・・・・・!
 
『早くしなさい! さもないと私があなたを殺しますわ!!』
 
彼女が叫ぶ!
 
「やめてェッ!できない、できないよォッ!」
 
私は、耳をふさぐ。
聞きたくない!聞きたくない!キキタクナイ!!!
 
『びし・・・・』
 
何かが、裂けるような音がした。
606エシディシ(M):02/03/19 23:06
炎の闘争 〜 神宮寺重吾with栗原実沙貴VSエシディシ(M)
 
レス番の途中まとめだッ!!
>520>521>522>523>524>525
607遠野秋葉 ◆La2AKIHA :02/03/19 23:06
(遠野秋葉VSロゼット&クロノ&アズマリア)
>605
 
『やめてェッ!できない、できないよォッ!』
 
 少女がそう叫び、悶える。
 
 ――あまりに愚か。
 
 私、遠野秋葉は殺人者として不出来。
 いかに強力な力があっても、やはり詰めが甘い。
 
 だが、そんな私からでも目の前の少女は我慢ならない。
 
「……私を捉えることが出来たなら、さっさと殺すべきだったのよ」
 
 私を拘束する結界が崩壊したのが感じ取れた。
 身体の自由が戻る。
 
「さあ、覚悟はいいですわね? 弄り殺される覚悟は……?」
 
 目の前の少女をにらみつけつつ、そう宣告した。
『朱い思い出、朱い悲しみ』 VS 遠野秋葉
>607
 
結界が、消える。
 
『……私を捉えることが出来たなら、さっさと殺すべきだったのよ』
 
ひ・・・・・・
私は彼女に拳銃を向けながらジリとあとずさる。
 
「来ないで・・・・・来ないでよ・・・・・!」
 
ほとんど泣きに入りながら、私は懇願する。
もし、何も知らない人間が見たら、ひどく滑稽に見えることだろう。
手ぶらの相手に、拳銃を持った私が押されているのだから。
 
『さあ、覚悟はいいですわね? 弄り殺される覚悟は……?』
 
彼女が、一歩足を踏み出す!
 
「ロゼットさん!」
 
彼女が、私をにらみ付ける!
 
「ロゼットッ!!」
 
『『いやぁぁぁぁぁぁぁぁ!!』』
 
次 の 瞬 間 、 私 の 指 は ト リ ガ ー を 引 い て い た 。
 
炸裂する、聖火弾。飛び散る、赤い、何か。
そう、私、ロゼット・クリストファは人を殺した。
 
「あ・・・・・・?」
 
最初、何が起こったのかわからなかった。次の瞬間、すべてを理解した私の体は、氷のように冷たくなった。
 
「わ、わたし・・・こ、ころ・・・嘘。いや・・・ちが・・・・・・。」
「ロゼットさん・・・・・!落ち着いて!!」
 
何を言いたいのかわからない。
アズマリアが何かいっているが、それも聞こえない。
ただ、目の前の赤さだけがひどくリアルだった。
 
「ロゼット・・・・君は・・・・・悪くない。
 どちらにせよ・・・・彼女を救うには・・・・・こうするしか。」
 
クロノが声を搾り出す。
そんなことどうでもよかった。私は、人を殺したんだ。
 
「あ、あはは・・・・やっちゃった・・・・・フフ・・・・・あはははは?!」
 
何故か、笑いが止まらない。笑っているのに、涙があふれて止まらない。
そんな私をクロノがやさしく抱きしめる。
私は大きな声で笑った。多分、今までここまで笑ったことはないだろう。
息が切れるほど笑い、がっくりと膝をつく。

そして、クロノをきつく抱きしめ、ようやく泣いた。
 
〜〜〜〜〜〜〜〜END〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
609遠野秋葉 ◆La2AKIHA :02/03/20 00:40
>608
(エピローグ)
 
 ふらふらと3人が立ち去った後に、1人の女性が部屋に現れた。
 秋葉の遺体の所まで来ると、笑った。
 
 ただその笑いはまるで人形のようで感情も何もない。
 女性が口を開いた。
 
「秋葉さま。最後の銃弾は略奪できなかったのですか? それともしなかったのですか?」
 
 女性の声には抑揚がない。
 
「まあ、どちらでもいいんですけど。どの道、私の復讐は終わりましたから」
 
 淡々と女性は秋葉の遺体に向かって、話し掛ける。
 
「もう、槇久さまも四季さまも秋葉さまもいません。遠野の血筋はこれで絶えました
 ……正直、私にはこれしかやることがなかったんです。復讐しか……。
 でも、もう復讐という名の糸も切れ、『琥珀』という人形を操る糸も切れました」
 
 女性は懐から何かカプセルを取り出すと飲み込んだ。
 
「……ですから、私も生きる意味がありません。
秋葉さま、…代……わり……いって……は何で……すけど、お供し…ま…す……ね」
 
 そして、女性も秋葉の遺体に重なるように崩れ落ちた。
610遠野秋葉 ◆La2AKIHA :02/03/20 00:50
遠野秋葉VSロゼット&クロノ&アズマリアのレス番まとめですわ。

>529>530>532>535>541>545>552>556>560>562
>566>574>576>580>583>587>591>603>605>607
>608>609
611遠野秋葉 ◆La2AKIHA :02/03/20 09:59
すいません。
修正ですわ。
遠野秋葉VSロゼット&クロノ&アズマリアのレス番まとめですわ。

>529>530>532>535>541>545>552>556>560>562
>566>570>574>576>580>583>587>591>603>604
>605>607>608>609
>557
壊れ魔女 VS 脳腐れゾンビ …そして不思議執事 『血塗れの遁走曲』

ひゅう、どかん 
 
屍体爆弾と化した運転手が、地面に突如として開いた穴に吸い込まれたかと思うと、
深い地の底でその身を破裂させる豪快な音が、地上にまで響いてきた。
 
――――ありえない! ありえない! ありえない!!
 
ヴァージニア13は混乱の極みにあった。
V系列妖術技官の目を二度も出し抜いて、不可思議とも思える行動をとることなど、
まずもってありえない話だと言える。不可能に近いとさえ言っていい。
 
しかも、この執事のような男は少なくとも3つの不可能を成立させている。
 
一つに、穴の存在を完璧に隠蔽していたことだ。
少なくとも穴が出現するまでは、そこにはアスファルトの質感を持った地面が確かに存在していた。
(元)妖術技官の目を欺くとは、よっぽど高次の偽装を行っていたに違いない。
 
二つ目には、暴走する車及び、屍体爆弾を完全に誘導することが出来たと思われる点だ。
当たり前の話だが、落とし穴と言うトラップは、その哀れな犠牲者が上に乗っていなければ
なんら効力を発揮しない。ならば、車が暴走し始めた時点で何らかの誘導があったと考えられる。
 
最後に、V13とミアがこの場所へやってくることを、おそらくは予見していたことだ。
これだけ大掛かりなトラップだ、魔術を行使したとしても、仕込むのに数時間はかかるだろう。
ならば、ココで騒ぎが起こることを予見していたか、あるいは偶発的なものと思われた二人の追いかけっこも、
この執事のような男の手の内だったと言うわけだ。 
 
……あらかじめ街のそこここに、トラップが仕掛けられまくっているということもあり得るが、
それは、とてもコワイ考えになりそうだったので、V13はその思考を発展させることを止めた。
 
ここから導き出される答えは一つ。
『この執事のような男は、戦って何とかなる相手ではない』
 
流石にこんなのが相手では、全力で逃走する以外にない。ならば、依代を取り戻す必要がある。
 
そう考えて、V13は地面に転がっている肉塊――ドッペルキース君とやらの残骸だ――を確認する。
ビルの屋上から飛び降りて、おまけに暴走する自動車に轢かれた割には損傷は軽微で、
右足首が捻れて真横を向いていたり、折れた肋骨が肉を突き破って体外に露出していたり
脳髄が全損して耳や鼻から赤いものが漏れ出ている程度で、まだ人の形は保っていた。
 
十分『使える』ことを確認したV13はその肉塊に憑依すると、ミアに向かって踊りかかった。
ミアまでほんの数歩だ。こんな壊れた肉体でも囮ぐらいにはなるだろう。
 
付け加えて説明するならば、
「何故殺したァァァァァ!」
などと、威嚇の為に叫ぶこともV13は忘れなかった。
ミア・フォーテーVSヴァージニア13……VS(?) キース・ロイヤル
『血塗れの遁走曲』 
 
16章分のまとめは >654に 

17章分 途中経過
 
>517 >557 >612
614ねも:02/03/22 20:37
生きろ
615ねも:02/03/22 20:39
浮上しろ
剣乱舞闘、途中経過だッ!!
ぼくのせいで1レスだけだが容赦願いたいッ!!
 
>513
17章のレス番纏めです。
17章は>519前後まで水祭りでした。
(終幕に少々通常の闘争も入っていますけど)

ついでなので、祭りの纏め、張っておきますね。
>589>601>592>593>595
 
で、祭り以外で、17章でレス番纏めのあった闘争です。
 
吾妻玲二 VS グレイ >551
遠野秋葉 VS ロゼット&クロノ&アズマリア >611
 
・・・二つだけですけど。