吸血大殲 第13楽章 〜血華の夜想曲〜

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512ジャッジ・デス
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ロケット弾は、確実にジャッジ・デスの頭部に命中した。
しかし、爆発しない。
「おひはァァッはなァァ、ざァァいひんよ!(惜しかったな、罪人よ!)」
ジャッジ・デスの鋭い牙が弾頭に食い込んでいた。
信じ難いことだが、ジャッジ・デスはロケット弾を口でくわえて止めたのだ。
「はァァァァ、へいぎろォォひっほうだッ!(さあ、正義の執行だ!)」
弾頭をくわえたまま、一気に距離を詰めて鋭い爪でつかみかかった。
ウルフウッドはパニッシャーでその攻撃を受け止めたが、ジャッジ・デスは常識外れの怪力で彼を振り回した。
何度も地面に叩きつけられて、ついにパニッシャーから手を放してしまうウルフウッド。
「ぶひをォォうひなァッはなッ!ほォォえでェェはいごだァァァァ!(武器を失ったな!これで最後だ!)」
ジャッジ・デスはパニッシャーを投げ捨てると、起き上がろうとするウルフウッドにゆっくりと近づいていった。