ウルフVSアドルフ・ヒトラー
>>651
一撃を加えた。
しかし、敵も常人ではない。
凄まじい勢いで起きあがり、跳躍。
鋭い爪を煌めかせ、迫る。
それと同時に、壁が不自然に膨れあがり、無数の岩の弾丸と化してこちらに飛来する。
しかし、アドルフはこの危機にあって、超然とした態度を崩さない。
(あのときに似ているな・・・しかし!)
右手を振り下ろし、目の前の空間の扉を開く。
岩の弾丸は扉に吸い込まれていく。
しかし、そちらに注意が向かいすぎたか、ウルフの爪を避けることも出来ず、頭部に喰らう。
否。
ウルフの爪は、ウルフ自身の腹部を貫いていた。
アドルフの頭部を貫いたはずのそれは、ねじ曲げられた空間によって、ウルフに突き立っていた。
「どうだね、ご自慢の爪の味は?自分で喰らうのは初めてだろう?」
そのまま、左手で頭を掴み、投げ飛ばす。
「!!!!」
自分の体に自分の爪が生える。そんなコトが起こるのであろうか。
ウルフの爪が自身の胸板に突き刺さっている。
それは確かに馬鹿げていて。とんでもない事だ。
アドルフは自身の力を見せつけようとウルフ自身に攻撃させ、岩も捌いた。
そしてウルフを絶望に陥れようとしたのだろう。
しかし。
今のウルフには躊躇やあせり、などない。「計算」自体を行っていないのだから。
アドルフがウルフの頭をわしづかみにし、投げつけようとした刹那!
ウルフのハックル(髪)が紅蓮の炎となってアドルフを包み込んだ。
ウルフVSアドルフ・ヒトラー
>>654
「ぬぅあぁ!」
ウルフの髪が紅蓮の炎と化して、全身を灼く。
慌てて、髪を引きはがし、ウルフの身体を壁に向かって投げ飛ばし、
自らは勇者の間にある水路に飛び込む。
処置が早かったためか、火傷は軽度で済んでいる。
しかし、腸は煮えくりかえっている。
水路から上がりながら、声を荒げる。
「クソ犬風情が、この私にっ!帝王たるこの私にっ!
・・・殺す、血と脳漿をぶちまけさせて、バラバラの肉片にして・・・ぶち殺す!!」
ルドルフの裂帛の気合と共に壁に勢いよく叩き付けられ、
ウルフは意識が薄れそうになる。
だめだ。
だめだだめだだめだだめだだめだ!!!!!!!!
ウルフ、タカハシのところへ戻る。あいつにもらった「情」を全然まだ
返していない!!ウルフはあいつと一緒に過ごすんだ!!
「わうおぉぉぉっぉぉぉぉぉぉぉおぉ」
ウルフが狼の叫び声を上げた。
なんと!!
アドルフの被服が彼に意思を持ったように纏わりつき、彼の身体の自由を
奪う。そして、ウルフの叫びによりトラップマーキングが発動する。
水路の水、全てが水竜巻となりアドルフを包み込んだ。
ウルフの生命エネルギー(黒い稲妻)を内包した水竜巻が花畑や柱、天井
までも吹き飛ばし、水竜巻が勇者の間に荒れ狂う。
>652 vsリオ
凶器そのものと言える拳は、実にあっさりと魔女の頭に直撃した。
その威力は魔女の細い首では耐えられるものではなく、半壊した頭部は千切れて宙を舞った。
だが。
頭部と分かれた魔女の体が、意外に強い力でリオの体に抱きついた。
リオはすぐに引き剥がそうとするが、態勢が悪過ぎて上手くいかない。
地に落ち、鼻から上が無くなった魔女の頭部がゲラゲラと笑う。
「あはははは!あんな安い挑発に引っ掛かるなんてね。アタシもいい加減ポンコツだけど、アンタはそれ以上だわ!
お馬鹿さん、お馬鹿さん!」
それでもなお諦めずに逃げようともがくリオに、魔女は一転して哀れみの響きを持った言葉を投げかける。
「で、アンタは一体何処に逃げるつもり? ここからすぐの場所にある、貴方のマスターのトコ?
ひょっとして、大事な大事なマスターを巻き込むつもりじゃないわよね?」
リオの動きが一瞬硬直する。
同時に背後から複数の風切り音と・・・・・・致命的な速度を持つ何かが飛んできた。
「バイバイ。アンタの事、嫌いじゃなかったわよ」
それは明らかに、去り行くモノに手向けられた言葉だった。
遅くなって申し訳ない。儂とガロン殿との闘争の記録だ。
閑馬永空VSガロン
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>>634>642
>636 「鉄火を以ってする闘争」 ラルフvsカミーラ
「何とかなりそうですな」
配電盤と制御パネルを調べ、動く事を確認をする。
幸いにもガラス越しに相手の行動を見ることが可能だ。タイミングを外すことはまずない。
男はベルトコンベアの電源に火を入れ、動かした。
「まずはルーレットですな。本命はこの後です」
低く響く機械音を耳にしながら、標的がこちらに来るのを短機関銃を構えて待ち続ける。
>659 「鉄火を以ってする闘争」 ラルフvsカミーラ
カミーラの背後でモーターのうなる音が響き始めた。
「この工場、まだ生きてますのね。なにを企んでらっしゃるかは存じませんが」
カミーラは制御室から20歩ほどのところで立ち止まると、身を屈めて
姿を隠した。手榴弾を手に取り、ピンを抜く。そして、少し長めに手に保持したあと
それを、制御室のガラス窓に向けて思い切り放り投げた。
重量のある手榴弾は、カミーラの腕力の助けを借りて、難なくガラス窓を割り破る
と、配電盤の上を転がり、そのうえで爆発した。
量産型セリオ―リオ―vs量産型セリオ×3
>>657
「バイバイ。アンタの事、嫌いじゃなかったわよ」
その少女の言葉に不吉なものをよみとったリオは、瞬時に全方位全距離の探知を行ったが
しかし、それはリオにとって遅過ぎた行為だった。
リオの姉ならば、或はこの相対する量産型セリオ達ならば飛来する絶望を避けられたかも知れない。
だが、リオには上体を反らし避ける事すら出来なかった。
人間らしい感情を持たせる感情回路が、彼女に感情以上に人間らしい欠点を与える事になるとは
開発者すら予想しなかった皮肉だろう。
しかし、開発者予想しなかったのは、それだけではない。
いや、誰が予想し得ただろう?
胸を貫くスタンロッドに痛みを感じたのか。
物としか自分達を見ない少女への憎悪と怒りの為か。
それとも心臓とも言える電力分配用の小さなリレーを正確に破壊された悔しさか。
リオは天に向かって叫び吼えた―――
その頃――――――――――――――――――――――――
カチャカチャとキーボードを叩く音が反響する狭く陰湿な雰囲気の室内に
場違いな程明るいアメリカネズミのテーマが鳴り響く。
「はい、もしもし。あ〜あ〜どしたの?・・・叫び声?リオが?」
顔の長い男がデスクトップの中で行っている作業を中断し
素早く別窓を開きながら電話での会話を続ける。
「あ〜・・・こりゃマズイ。広田君、バックアップは出来た?
「後30・・・いや15秒下さい!」
「・・・と言う事だから、後15秒後にやっちゃって。」
それだけを受話器の向こうに伝えると、顔の長い男は再びキーボードを叩き始めた。
>661 vsリオ
無念の叫びをあげたリオに、妹達はなんら躊躇を持たなかった。
どんな名医にも勝る手際の良さで、その機能を瞬く間に削りとっていく。
衛星通信システム・・・・・・真っ先に破壊。
脳内思考・感情ボード・・・・・・メモリーと分離。取得。
サブシステム・・・・・・破損済み?必要無し。
胴に保管されているバックアップシステム・・・・・・取得。
手に入れるべきは思考を制御するシステムと、個体としての経験を貯め込んだメモリーのみ。
機械としての適度な手荒さと冷酷さを発揮した彼女達は、十秒程度で姉を解体した。
「来栖川が素直に私達に協力してくれたら、こんな手荒い真似をせずに済んだんだけどね。ゴメンね?」
断末魔のような機械的な痙攣を繰り返すリオの体の残骸に、地面に転がったままの魔女の口が呟いた。
システムを破壊された筈のリオの口が、かすかに動いた。
663 :
以上、自作自演でした。:02/01/18 22:02
にんにく
量産型セリオ―リオ―vs量産型セリオ×3
>>662
リオの口は何と言いたかったのだろう?
妹達に「逃げなさい」と?
それとも少女に恨みの言葉を?
今ここに居ない姉に助けを求めた?
しかし、それは謎のまま終る。
なぜなら―――
少女の連れた量産型セリオが異変に気付いた時
既にリオの感情ボードはそれを包む硬化ベークライトごと砕け散っっていた。
もちろん、それを持った少女の量産機の腕も一緒にだ。
そして6秒後―――
小さなクラッカーの様な音が遅れて招待された。
改造されたとは言え、元々セリオと同じプログラムで動いている彼女等にとって
何よりも優先すべき事がそこに有った。
それは自らのマスターを守り、安全を確保する事。
二機のセリオが少女の盾になり、残りの腕を失った一機が異変の原因を探る。
そして、その一機は見た。
直線距離で1992m離れたビル、リオの家である来栖川エレクトロニクス第七研究棟。
そこに伏せた来栖川警備用セリオと、その身長の数倍はあろうリニアガンを。
来栖川エレクトロニクス第七研究棟。
伏せた体制でリニアガンを構える来栖川警備用セリオとサングラスをかけた男がいる
男の口が微かに動き―――
リニアガンのライフリングの無い滑空砲式が光った。
美しい小さな翼の付いたタングステン・カーバイト鋼弾芯のAPFSDS弾が
秒速49212mで舞う死の妖精となりバックアップシステムを―
それを抱えた量産機をガラクタに変える。
>664 vsリオ
「なるほど、あっちも無能じゃないわね。・・・・・・長いは無用か」
魔女の口はその言葉を最後に動かなくなった。
同時に、セリオ03がビクリと動く。
そして、その目が明確な意志の輝きを持った。
唇がニヤリと歪む。
腕を失った02がもう二発の狙撃の盾となって残骸になる間に、
目的の品と魔女の体を回収したセリオ達は、同期して奇妙なステップを踏む。
「チャオ!元気でね、姉さん!」
セリオ03がふざけた口調で別れの挨拶と共に投げキッスを送った。
二つの陰は闇に溶け、彼女達の頭を砕くはずだった弾丸は、虚しく地面に穴を穿った。
ウルフVSアドルフ・ヒトラー
>>656
ウルフの咆哮と共に、突如服がぎちりと身体の自由を奪う。
そして、水路の水が渦を巻き、竜巻と化す。
水竜巻は黒い稲妻を発しながら、アドルフを飲み込んだ。
身体中に感じる、凄まじい水圧と電流。
しかし、それが熱くなりすぎた思考を冷たく研ぎ澄ます。
(何らかの力で、水を操っている・・・そうか、だから濡れた服をも操れたという訳か)
状況を分析する間にも、凄まじい水圧と電流が身体を責め苛む。
(つまり。この水を周囲から除去すればいいのだな)
・
・
・
全身全霊を込めた必殺の一撃。
荒れ狂う水竜巻はアドルフを飲み込み、バラバラに砕いているはず。
しかし、その希望もつかの間。目の前で水竜巻が割れた。
そこには水流を遮断して傲然と立つ、アドルフ・ヒトラーの姿があった。
「所詮は畜生の朝知恵だな。この程度のことで、時空を支配する帝王たる私を倒せるつもりだったか?」
見下すかのように、アドルフ。
「第一、キミのようなエゴの塊のケダモノ風情が何をトチ狂っているのだ。主人を助けたくば、自ら命を絶てばいい。残された主人が悲しむ?ではキミはそのまま主人を食い尽くしたいのか?」
冷ややかな目で見つめながら、ウルフの目の前にナイフを投げる。
波打つような刃を持ったそれは、ほの蒼い光を放っていた。
「クリス・ナイフ。隕鉄を鍛え上げて作られた短刀だ。魔力とやらが宿っているからな、それを突き立てれば、楽に死ねるだろう・・・」
「さぁ、どうする?」
>665 vsリオ
「で、これが例のモノかね?」
「はいな」
「・・・・・・御苦労だった。研究班に廻しておく。君は次の任務まで待機していたまえ」
「りょーかいです」
魔女が去った部屋で、男が一枚の書類にサインした。
ヴァージニア・テンの人格劣化による、追加妖術技官の申請書に。
「・・・・・・あの娘、十分に幸せだったじゃない」
リオの最後を間近で見た魔女は、最後の痙攣の際、リオが何と言ったかを理解していた。
それは、名前。
恐らくは彼女のマスターとやらの。
「アタシは、何て言うのかしらね?」
それは恐らく、誰かの名前ではあるまい。簡単に想像出来る事だった。
同じ工業製品でも、明確に魂を持ってはいても、魔女は誰かを心底から愛するようには出来ていない。
「・・・・・・辛気臭いこと考えちゃった。嫌ね、アタシも年かしら?」
鼻歌を歌いながら、スキップをしながら、魔女は歩き始めた。
羨ましいな、とほんの少しの憧れを抱きながら。
量産型セリオ ―リオ―
エピローグ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・メインシステム・・・・起動。
感情回路・・・・・正常
行動デバイス・・・正常
DLシステム・・・正常
各センサー類・・・正常
倫理プログラム・・異常・・・・三原則未登録・・・・
クリエー?
クリエー?クリエー?クリエー?
・・・・・・アンサー
警備用特化型セリオ・・・HM-13S・・・個体識別名称・・・リオ
「大丈夫かい、リオ?」
起動したてのリオを顔の長い男が眺めていた。
リオは彼を良く知っている。
普通に販売された量産機と違い、リオは来栖川エレクトロニクス社の備品だ
そう言う意味では彼はリオのマスターと言えるかも知れない。
「・・・・・!!・・マスター彼女は・・・妹達は・・・」
リオは自分が破壊された事も忘れて、先ほどの量産機を心配する。
来栖川エレクトロニクス第七研究室HM課の開発主任、長瀬源五郎。
彼は意外と抜け目無い男だ。
リオがショックの為、自閉モードに移行するのを抑える為
ぼかし、はぐらかし、リオを言い包める。
が、しかし――
普通の量産型ならばそれで良かったかも知れない。
或はマルチなら誤魔化せただろう。
しかし、リオは長瀬源五郎が思って居るよりも、もっと人間に近づいていた。
好奇心。
人類が進歩する為に必要不可欠だった感情。
それがリオに芽生えていて何の不思議があろうか?
いや、ない。
だからリオは自分で調べたのだ。
自らの心と言うべき感情回路が粉々に砕かれた事を―――
そして、その指示を出したのが生みの親であり、マスターである長瀬源五郎だと言う事を。
(私は何者なのでしょう・・・・)
(リオは確かに死にました。 )
(なのに、私はここに居る・・・)
(私は・・・・私は・・・・・・)
自分が何者か分からない不安に怯えながら、彼女は一つだけ確かな事を見出していた。
自分が代替の利く物としてコピーされ、移し変えられた事。
自分がマスターにさえ物として扱われた事を―――
リオは知ってしまった。
Dark End or To Be Continued...?
私と降魔局 広報部員様操る魔女と量産型×3の戦闘記録です
量産型セリオ―リオ―vs量産型セリオ×3
導入
>>622>623
戦闘記録
>>625>626>629>639>645>648>652>657>661>662>664>665
エピローグ
>>667>668
>>638「おまえは……おまえは一体、なんなんだ!?」
ふっ飛ばしたルークを追いかけてきたカズマの耳にそんな言葉が飛び込んでくる。
「なんだよ…テメエ、相手もしらねえでケンカ売ってきてんのかよ?!」
カズマが怒鳴り散らすもルークは怯えともとれる表情を浮かべたままだ。
「てめえは俺より強いんだろ?!だったら足ぐらいなくてもやれんだろ!?
早くしろよ!ああ?!」
カズマの乱暴な口調。ルークはまだ立ち上がろうとしない。
「こっ…この化け物め!」
カズマは何かに絶望した。
「…アンタ、もういいぜ…もういいんだよ!」
背中のユニットが回転をはじめる。カズマの体もそれに合わせて
螺旋運動とともに上昇する。
「シェルブリッド・バァァァァストォォォッ!!」
金色の輝きは拳から全身に伝わり、ルークめがけて一直線に飛来する…!
ウルフVSアドルフ・ヒトラー
>>666
体が音をたてて軋む。
口の中が吐瀉物と血液、逆流した消化液で感覚がなくなっている。
そんな状態において最後の力を使った必殺の筈だった一撃。
しかし、無常にも彼にはそんなモノは通じなかった。
そう気づいた時、残されていた筈の生命力も流れ出る血液と共に消え
失せていく。
超然とウルフの前に立ちはだかる一つの人影。
その名はアドルフ・ヒトラー。
彼は言う。超然と見下す様で、それでいて諭すように。
「第一、キミのようなエゴの塊のケダモノ風情が何をトチ狂っているのだ。主人を助けたくば、自ら命を絶てばいい。残された主人が悲しむ?ではキミはそのまま主人を食い尽くしたいのか?」
“・・・そうだ。アドルフの言う通りだ。”
今の満身創痍のウルフには彼の提案は非常に心地よく響いた。末法の世に
おいて最後の楽園への福音のように。
ウルフは彼の言うようにナイフを手に取った。星の輝きを地上にまで湛える
神々しいナイフ。
“タカハシ・・・ウルフ、どうやらここで死んだ方がいいみたいだな。”
彼はそう独語し、鮮血と土砂がこびりついた左の胸に付き立てようとした。
しかし。
その時目に入った物があった。
彼の左手に後生大事に巻いてある、命よりも大切な、タカハシのバンダナ。
もう、戦いでぐしゃぐしゃになって、知らない人が見たら雑巾とも思わない
状態の、でもウルフの宝物のバンダナ。
”そうだったな。タカハシ。ウルフはお前の生きていく理由。
オマエはウルフがいないと何にもできない。でも・・・・
ウルフも、オマエがいないと何にも出来ないんだ。”
「アドルフ、ウルフは狼のワイルドハーフだ。主人?ウルフは楽しい事を
やっていくだけ。そして・・・ウルフが楽しくない結末はタカハシもきっと
楽しくない。オマエの考えている情だけが情じゃない。教えてやるぞ!」
ウルフ、情の力で生命力、体力回復(中程度)。クリスナイフにマーキング。最後の力をかけてアドルフに突進。
「エゴ?何が悪いんだ。オマエの生きる目的もおんなじだ!!」
接近中、クリスナイフを飲み込む。
アドルフに抱きつき自身の体を突き破り無数の隕石片となったクリスナイフ
をアドルフに打ち込む!!
(トリップ勝負!先頭一文字で。)
ウルフVSアドルフ・ヒトラー
>>671
「ククク。ケダモノらしい開き直りだな」
迷いを捨て、一直線に向かってくるウルフ。
そのまま、叩き落とすことも出来た。
だが、敢えてその突進を受け止めた。
(これを受けて滅ぶのならば、私もそこまでというだけだ!)
抱きついてきたウルフの身体を突き破り、星のカケラがアドルフを襲う。
(>671とトリップ勝負!先頭一文字で。)
ウルフVSアドルフ・ヒトラー
>>672
(>671と>672 先頭一文字のトリップ判定 J<F ヒトラー勝利)
相打ち狙いのつもりなのはわかっていた。
しかし、このような身も蓋もない手で来ようとは・・・
(ケダモノだな・・・しかし、うまい手だ)
避けようもない、滅び。
「以前の私なら、滅んでいたな。ケダモノの割には良くやった、と誉めてやろう」
全身を星のカケラで切り裂かれながら、賞賛のセリフを吐く。
「しかし、言ったはずだ。私は『時間』と『空間』の王だと」
そして、時は巻き戻った。
ウルフがクリスナイフを飲み込む前まで巻き戻し、そのナイフをウルフの胸に突き立てる。
「das ende・・・終わりだ」
「das ende・・・終わりだ」
確かにウルフは体からクリスナイフを発し、それを相手に打ちつけた。
その感触は確かに残っている。
なのに。クリスナイフはアドルフの手に渡り、その手を持って、クリスナイフ
をウルフの胸に突き刺していた。
生き物の記憶は炭素の結合にすぎない。それが正しかったなどと誰が証明でき
るのであろうか。因果の王、アドルフの行動が記憶の無意味さを証明する。
現にそこにあるモノだけが事実だと。
これが真実。
“ゴメンな、タカハシ。もうお前に会えそうにない。でも、お前だけは守っ
た。それでいいだろ。だから、泣くな。お前はもう独りでやってけるから”
消え行く自分の存在。しかし、恐怖はなかった。心配はあったけど。
でも、ウルフは心の何処かでこうなる運命だって解っていたのだ。
ウルフの心臓がその鼓動を止める。
同時に彼の左手からバンダナ(だったもの)がするっと抜け落ち、風に散っ
た。彼らの情は永遠に失われたのだ。
地面に無様に臥し倒れ去るウルフのビジョンが明確に因果の監視者の頭に
浮かんだ。そして眼下に映る光景もそれと全く同じだった。
「ぶざまね。」そう呟く彼女。
それは彼女の、否、世界の予定通りの光景。
世界の均衡は破られない。
「起きないから奇跡っていうのよ、狼さん。久しぶりにいい余興だった
けどね」
超然と立ち尽くす覇王アドルフ。醜い突進を賭けてまで崩れ去ったウルフ。
その二人を眼下にしながら、彼女は何もなかったように欠伸をした。
前評判の高い映画が期待通りに楽しかった、この後何を食べようか。
そんな事を考えているような表情で。
ウルフ、死亡。
訂正。674をウルフVSアドルフの総合エピローグとさせて頂くぞ。
ウルフと私の闘争記録だ。
ウルフVSアドルフ・ヒトラー
>>641>644>646>647>649>651>653>654
>>655>656>666>671>672>673>674
「ウルフVSアドルフ」のたたかいの記録だ。
導入
>>641
戦闘記録 (基本的にウルフ→アドルフ→ウルフの順)
>>644>646>647>649>651>653>654>655>656>666>671>672>673
エピローグ
>>674
意外と短いな。
あ・・・>677はなかったコトにして欲しいぞ。
俺は教皇庁国務聖省特務分室派遣執行官、トレス=イクスだ。
ミラノ公の命を受け、参戦することになった。
カテゴリーはAで頼む。
戦闘スタイルは射撃がメインだ、俺のコードネームはガンスリンガー
その名が伊達で無い事を卿らにいずれ身をもって味わせてやろう。
出典 :トリニティ・ブラッド
名前 :トレス・イクス
年齢 :不明だ、機械の俺には関係ない
性別 :男
職業 :教皇庁国務聖省特務分室(Ax)派遣執行官
趣味 :不明だ
恋人の有無 :不明だ
好きな異性のタイプ : 不明だ
好きな食べ物 :俺には不要だ
最近気になること :薔薇十字騎士団(ローゼンクロイツ・オルデン)の動向
一番苦手なもの : 無いな、今のところは
得意な技 :銃器類の扱いには自信があるが
一番の決めゼリフ : 肯定(ポジティヴ) 0.xx秒遅い
将来の夢 :夢?理解不能だ
ここの住人として一言 :俺は人ではなく機械だ、よって味気無い言動が多いだろうが容赦してほしい
ここの仲間たちに一言 :一応、正式に籍を置くことにした、よろしく頼む
ここの名無しに一言 : まだ、設定に不明な部分も多いため、色々と問題が起きるかもしれないが長い目で見て欲しい
(弓塚さつきVSヒュー・ボールドウィン)
繁華街の奥、人通りの絶えた路地裏。 そこで、わたしは‘食事’を取っていた。
どく、どく、とただ喉だけを動かす。 今日のそれはなかなか上質で、食が進んだ。
「―――・・・は・・・・・・ぁ・・・」
恍惚と、後悔の雑じった溜息を吐き、ぽつりと呟く。
――ごちそうさま。 それと・・・ごめんなさい、ありがとう
なんの慰めにもならない、大雑把で、自分勝手な祈り。
だれの為に? もちろん、自分だ。
―――その時、かすかに人の気配。
わたしは、すっかり冷めてしまったそれから手を離すと、ゆっくりと振りかえった。
(弓塚さつきVSヒュー・ボールドウィン)
(1年前〜トランシルバニア某所)
「親父、本気かっ!? ネイサンのような未熟者に最強のヴァンパイアハンターの証である鞭を与えるとは!」
『何か、不満なのか?』
「当然だろう! ネイサンは俺との手合わせで一度も勝った事が無い!! 実力から言って鞭は俺が継承すべきだろう!!!」
『ヒュ―、お前に鞭を継承させない理由が分からぬか?』
「分かるかっ! もういい!! 鞭なぞ無くとも俺の方が優れたハンターだと言う事を証明してやるのさ!!!」
『どうするつもりだ?』
「ここを出る。世界中の名だたる吸血鬼を狩れば、アンタも俺を認めてくれるだろう!」
(ヒュ―退室)
・
・
・
『ヒュ―よ、お前のその心に最大の問題がある事に気づかないのか……』
(弓塚さつきVSヒュー・ボールドウィン)
(路地裏)
俺は今、日本にいる。
親父の所を出てから、吸血鬼狩りにただひたすら専念してきた。
ただ一心に剣を振るい、吸血鬼をこの手で滅してきた。
そして、結果、この極東の地に辿り着いた。
今、目の前に狩るべき相手、忌むべき吸血鬼がいる。
……吸血鬼が俺の方に振り向いた。
年は16〜17ぐらいの女子高生だった。
俺は懐から銀のナイフを取り出す。
「滅びろ、吸血鬼。この世界には貴様等の居場所は無い」
そのまま、吸血鬼にナイフを投擲した。
>682
銀光が疾った、次の瞬間。
どすっ
と鈍い音がして、ナイフは突き立った。
――さっきまでわたしが食べていた人間の胸に。
胸元からナイフが見えた時点で、警戒していて正解だった。
「・・・ひどいなあ、問答無用ってこと・・・?」
目の前の男を睨みつける。 ・・・恐らく、ハンターの類。
短絡で傲慢な物言いに腹が立った。
「それなら、わたしと同じってことだよね・・・っ!」
ごめんね、と胸中で呟き、さっき盾にした人間を男にむかって投げつけた。
さらに、その軌道を追って自分も地を蹴り、追撃の爪を振るう!
(弓塚さつきVSヒュー・ボールドウィン)
「下等な吸血鬼風情がっ!」
俺はそのまま剣を抜き犠牲者の死体ごと吸血鬼を串刺しにするつもりで、突きを放った。
(弓塚さつきVSヒュー・ボールドウィン)
>>684
どっ!
投げつけた死体の背中から、いきなり剣が生えた。
ぢっ、と爪にかすらせ軌道をそらし、串刺しを免れる。
そのまま死体を挟むように密着。 目が合う。
男は、剣の使い手のようだ。
だがその剣は、死体を刺し貫いている。
――いまなら、いけるか?
一瞬で決断。 再度アタック。
死体で出来た死角に入るように身を屈め、そのままバネを解放。
男の横を駆け抜けるように、爪を払った。
(弓塚さつきVSヒュー・ボールドウィン)
>>685
「何っ!?」
死体に剣が突き刺さっているせいで、上手く反撃ができない。
この俺が何たる不覚……!
「がっ!」
吸血鬼の爪がそのまま俺の左脇腹をえぐる。
……舐めた真似を!
空いた手で聖水を取り出し、無造作に投げつける。
聖水の瓶が地面にぶつかり割れる。
青白い炎が俺と吸血鬼の間に巻き起こる。
その隙に剣を死体から抜き取り、次なる攻撃を繰り出す。
「調子に乗るなよ! 汚らしい化け物がっ!!」
相手の精を奪い取る4本の剣が俺の周りに出現。
そのまま吸血鬼に剣が飛んでいく。
>686
手応え! だが追撃はしない。
爪を振りぬき、勢いを殺さず駆け抜ける。
その背で炎が巻き起こった。 ちりちりと炙られる感触に、背中が粟立つ。
「調子に乗るなよ! 汚らしい化け物がっ!!」
―――・・・っ!!
ぞわり。 背後で、殺気が膨れ上がる。
わたしは何かに追い立てられる様に更に加速。
目の前に壁が迫り、その距離がゼロになる。
・・・がつっ!
壁を蹴りつけ、そのまま垂直に駆けあがる!
どか、どかっ!
わたしの足跡を追うように、剣が壁に突き立つのを確認。
重力に負けないうちに、再度壁を蹴って跳躍。 ねらいは・・・男の直上!
目標を視認した、その時、
「――っ?! ・・・っが!」
残りの剣が突然軌道を変え、わたしの背中に襲いかかった。
全身を脱力感が襲う。 それでも、落下軌道は変わらない。
「・・・っ! このおおおっ・・・!」
必死で気力を振り絞る。
わたしは、重力加速を味方につけた両腕を、全力で叩きつけた!
(弓塚さつきVSヒュー・ボールドウィン)
>>687
吸血鬼はそのまま落下の勢いに任せて、俺に両腕を叩き付けてきた。
超越種である吸血鬼の攻撃をまともに受けるのは愚か者のすることだ。
俺は、後方に飛び退く。
直後、先ほどまで俺の居た地面に大穴が空く。
馬鹿力だけは大したものだ。
吸血鬼はよろよろと立ち上がり、俺を睨みつける。
「しぶといな。貴様に存在価値はないというのにな。大人しく、死ね!」
俺は『力』をこめて剣を振り下ろす。
剣が巨大化し、吸血鬼をこのまま一刀両断する……!
>688
男の剣が突然巨大化し、轟音とともに振り下ろされた。
―――っっ!!!
ふらつく足だけでは足りない。 咄嗟に四肢を地について、四つのバネで無理やり跳ねた。
間一髪、わたしがさっきまで居た空間を、巨大な剣が地面ごと両断する。
しかし、回避には成功したが着地に失敗。 二回、三回と派手にバウンド。
地面に爪を立て、強制制動。 やっと止まる。
辺りに眼をやると、すぐそばに剣が転がっていた。 衝撃で抜けたのだろう。
皮膚が焼けるのも構わずそれぞれを引っつかむと、引きずる様に男に投げつけた。
狙いは、いまだ血を滴らせる左脇腹!
二本の剣は、血を求めるかのように、正確に同じ軌道上を飛んでいく。
そして、同時に地を蹴り、自分の爪もその軌道に乗せる。
―――・・・どれか1つでも、あたれっっ・・・!!
>689
「ちいっ! しつこい奴だ!!」
飛んできた剣を切り払う。
「なんだと!?」
同じ軌道上にもうひとつの剣……
「小賢しい!」
剣を返し、叩き落す。
が……
「うぐっ!?」
さらに同じ軌道上にあった吸血鬼の爪が俺の左わき腹を正確に貫いていた。
「き、貴様なんぞにっ……」
激痛を我慢し、剣を地面に突き刺す。
「滅びろ、邪悪なる者よ!」
直後、俺と吸血鬼の周りを浄化の炎が包み込む……!
炎の収束が遅い……、間に合うか……?
691 :
ラルフ・グルト ◆Lalf3Ovc :02/01/19 20:10
>660 「鉄火を以ってする闘争」 ラルフvsカミーラ
「クッ! どこまでもこちらの邪魔をしてくれますな!」
蹴倒した机で爆風から身を守りつつ、男は舌打ちを打つ。
破片で修道衣がボロボロになるが、致命傷には至っていない。
「仕方ありませんな。少々早いですが、これを使ってしまいましょう」
身体を屈めて部屋の反対側に移動し、そこにあったレバーを押し倒す。
次の瞬間、作業用クレーンがうなりを上げて標的に襲い掛かった。
「別に当たらんでもいいですぞ? 移動すればこちらの攻撃範囲に入りますからな」
(弓塚さつきVSヒュー・ボールドウィン)
>>690
わたしの爪が、男の臓腑をえぐった。 ぬるり、と指に絡み付くに酔いそうになる。
しかし、次の瞬間、男とわたしの周囲を炎が取り囲んだ・・・!
「・・・っ! あああ、あああああああああああっっ!!!」
真昼の太陽のような光と熱に、全身が沸騰する。
皮膚が爛れ、肉の焦げる臭いが立ちこめる。 気がふれそうだった。
―――っこいつを・・・止めなきゃ・・・っ!
半狂乱の意識のまま、もう一方の腕を振りまわす。
その爪は男の胸を貫き、肺を一つ潰したが、それでも炎は止まらない。
―――もう一つ! もう一つなにか――・・・!!
――――――あった。 とっておきの、わたしの武器。
わたしは、頭をぶつける様に身を乗り出すと、男の喉に牙を突き立てた。
エピローグ
>>692
―――かしゃあん・・・
硬質な音を立てて、男の剣が地面に転がった。
その音で、自分が一心に血を啜っていたことに気づいた。 男の体からは体温がなかった。
炎は、いつのまにか消えていた。
――こ、この俺がこんなところで……――
耳元で、男が何事か呟いた。
それは血反吐雑じりで不明瞭だったが、やけに鮮明に聞こえた。
(・・・そんなの、わたしのセリフだよ・・・・・・)
男の体から力が抜けていき、持たれるようにしていたわたしも、一緒に倒れる。
全身はくまなく焼け爛れ、両腕はすっかり炭化していた。 視界も赤く染まりっぱなしだ。
それでも、わたしの身体は再生を始めていた。 ・・・男の血を吸ったおかげで。
呪われた身体だ。 ・・・でも、それでも生きてる。
(・・・そうだよ、こんなところで、死んでる場合じゃない・・・
わたしは・・・・・・わたしは、立派な吸血鬼になって・・・・・・―――)
わたしは、月明かりに身を任せ、ゆっくりと目を閉じた。
―――まっててね、志貴くん・・・・・・―――
レス番まとめだ。
ガチンコ勝負だったな。
ふっ、本編でヘタレた俺には最初から勝ち目なぞなかったがな。
……隠しキャラとしての使用を夢見ていたのは秘密だ。
>>680 >681 >682 >684 >685 >686 >687 >690 >692 >693
昼間からの闘争はこれがはじめてだな……
ふっ、ひとつ飛ばしていたな。
不覚だ。
>>680 >681 >682 >683 >684 >685 >686 >687 >690 >692 >693
カミーラの耳が、うなりをあげて襲いかかってくる何かを捉えた。
彼女は、半ば本能的な動作で前に跳んだ。先ほどの爆発の白煙が
いまだに立ち上っている制御室の屋根に。
途中、数発の銃弾がカミーラの体をかすめ、一発は左腕を貫通して
いったが、カミーラの俊敏な動作に変化はなかった。
屋根の上に陣取ったカミーラは、フルオートの連射を制御室に加えて
いく。P90の高初速弾は、制御室の屋根のスレートを貫いて、制御室に
降り注いだ。
最近行われた闘争の記録です。
比良坂初音vs銀(シロガネ) >12
ダンディライオンvsハインケル・ウーフー >57
葛葉キョウジ(M)vs荒木又右衛門 >70
ゼン・ランドーvs十六夜京也&ウピエル >88
アルトルージュ&アドルフ・ヒトラー
vsエレジー一行&タバサ+ルシエド
(レイオット争奪戦) >291
ナルバレック祭り >292
ヘルシング祭り >585 >586 >587 >588 >589
閑馬永空vsガロン >658
量産型セリオ―リオ―vs量産型セリオ×3 >669
ウルフvsアドルフ・ヒトラー >676
弓塚さつきvsヒュー・ボールドウィン >695
バイロン(ブルーソルジャー)VSアベル・ナイトロード
レス番まとめ(途中経過)
>>14 >61 >62 >63 >102 >103 >104 >296 >299
*これ以前のものは7章末に記入済み。
「鉄火を以ってする闘争」 ラルフvsカミーラ 、途中経過
プロローグ>592、アナウンス>602
>>593>596>600>603>616>617>618>619>620>621>635>636>659>660
ついでに、
私(ラルフ・グルト)と惣太さん(ヴェドゴニア)との闘争のまとめが
>>28にあります。
二つほど忘れてました。
「鉄火を以ってする闘争」 ラルフvsカミーラ 、途中経過(改)
プロローグ>592、アナウンス>602
>>593>596>600>603>616>617>618>619>620>621>635>636>659>660>691>696
ついでに、
私(ラルフ・グルト)と惣太さん(ヴェドゴニア)との闘争のまとめが
>>28にあります。
バレンタイン兄弟+グール軍団vsカズマ
ルーク「レス番のまとめだ」
ヤン「思ったより長く殺りあってんナ」
>16 前スレのまとめ
>15>60>64>94>95>99>298>591>594>595>637>638>670