>9vs銀
これで・・・終わったのだ。
万感の想いが、初音の胸中を駆け巡る
と、同時に・・・言い知れない不安もまた胸中に芽生える
これから先、一体何のために生きて行けばいいのか?
と、そこへ、柔らかく暖かい抱擁が初音の身体を包み込む。
そうだ・・・・・・これからはこの少女のために生きて行こう。
今の自分を精一杯愛してくれる少女のために
初音はその抱擁に答えるかのように
優しくかなこの頭を撫でる。
「もう・・・終わったのよ、そしてこれからまた新しく始めましょう」
これから、何があるのかはわからない、もしかしたら最悪の結末が待っているのかもしれない
でも、今はただこの温もりに浸っていたい。
出来る事ならこの想いが2人永遠に続くように・・・・・・・
そう願いながら初音はかなこの胸の中で安らかな眠りへと落ちていった。
FIN