銀(シロガネ)vs比良坂初音・・・『最後の決着』
場所:八重坂高校
夜が更けていく満月の夜・・・・
八重坂高校の校門の前に二つの影が立っている、白い気を纏いながら・・・
二つの影・・・僧形の男がつぶやく
「やはり・・・結界が張られているな・・・少々厄介だ・・・燐、結界の核を滅ぼしてこい」
その言葉に巫女装束の少女が覇気も無く応える
『ハイ・・・』
その言葉の後無言で校舎の中へと巫女装束の少女が消えていく・・・
一気に八重坂高校校舎を取り巻く気が張りつめる・・・・・
>482ネロ・カオスVSラグナロク&リロイ
一方的な展開になるはずだった。
いかに人として技を極め様と、どれほど肉体を鍛え上げ様と
人の器に留まる限り決して敗れぬ包囲網。
それを私は繰り出した。
だが結果は逆、殺されたのは『私達』・・・つまりそれが意味する事は?
「人間ではないな・・・・」
私に新たなる認識が広がる。
冷徹な戦略が怒りに代わり、私の意識を占拠した。
「よかろう、人の真似をした人外の黒き獣よ、我は『混沌』ネロ・カオス!!」
私は傷だらけの黒き獣を、我が障害と認識した。
「これを、かわすことができるかな?」
黒き獣は自ら殺した『私達』を返り血の様に浴びている。
それを一斉に動かし、黒き獣を絡め獲る。
私は自らの手で、黒き獣を殺す為奴に襲いかかった。
>481 タバサVSアドルフ・ヒトラー
氷のつぶてと波動弾が同時に迫り来る。
回避するには速度が速すぎる。
空間を加工しようにも、これほどの数の攻撃を捌くことは難しい。
ならば。
そのまま、その攻撃を喰らった。
氷のつぶてが身体中に無数の穴を穿ち、波動弾が身体を貫く。
私は声もなく、ボロ切れのようになって吹き飛ばされる。
常であれば、大きすぎるダメージ。
しかし、今宵は満月。
私の身に宿る獣性細胞が最大限に活動する時。
肋骨の隙間から垣間見える心臓が、ドクリ、と強く鼓動を打つ。
心臓の鼓動と共に、全身に血液が流れる。
血液の流れに従うかのように、血管が、そして骨が、筋肉が、皮膚が再生する。
吹き飛んだ身体が跳ね起きる。
再生を終えた私は、身体に付着した自らの血を舐め取りながら、再び彼女に対峙する。
蒼氷色の瞳で、彼女を見やる。
「少々、痛かったな・・・では、今度はこちらの番でいいかな?」
にこやかに問いかけると同時に、一瞬で間合いを詰める。
そして彼女の左腕を取り、軽く力を込める。
みちり、と音がした。
「大丈夫、すぐに私のものにしてあげよう。手足を全て折って、私だけのものに」
「・・・・・・・来たわね。」
初音は銀の接近を感知すると、自ら結界を解いた。
結界を解いたとはいえ、夜の校舎は初音の領域
罠の数々が仕掛けられている・・・・・・
「さぁ、いらっしゃい・・・・・でも多少は遊んでもらわないとね」
さぁさぁついに起こりました因縁の決戦!
銀(シロガネ)vs比良坂初音!
初音さんも銀さんも同じ蜘蛛の妖怪ですが
年季の分銀さんの方が若干能力が上回っています
ですが初音さんのこの闘争にかける意気込みには目を見張るものがあります
何せ400年の思いがこの闘争にかかっているのですから
また銀さんは「贄」の少女を闘争に参加させるようですが
果たして初音さんの「贄」がこの闘争にどのような影響を及ぼすのかも気になりますね
私は銀さんを推します。能力差がある上に「贄」の燐さんも闘争に参加するようですしね
ただ・・・いいえ、なんでもありません
(校舎入り口の前に立ち『燐』に行動を委ねている)
自ら結界を解くとは愚かか?いや自信か?
我にそれほどの自信を見せるとは大した者だ・・・・
(燐の行動)
校舎入り口よりトラップを次々と『破邪の矢』で断ち切っていく
『結界ガ無クナリマシタ・・・コレヨリ女郎蜘蛛ヲ見ツケ討チマス・・・』
校舎の中を突き進んでいく。
タバサVSアドルフ・ヒトラー
>485
私の放った攻撃の全てが命中した。
彼の身体は、文字通り蜂の巣。
(やったか・・・? いや、まさかな・・・彼があの程度で死ぬ筈はない)
私の予感は的中した。
彼はあっと言う間に体組織を再生させた。
そして、一気に間合いを詰めてくる。
反応する暇もなく、私の左腕は取られ、極められた。
「ぐ・・・くぅぅ・・・」
みしみしと、嫌な音が聞こえる。
彼が何か言っているが、聞こえない。
私は、空いている右腕に龍の頭部を乗り移らせた。
「くぅっ・・・チャ、クラ、ウェーブ・・・ッ!」
彼の顔面に龍の頭部を突き出し、波動弾を射出。
この体勢からでは、大したダメージは与えられないだろうが、怯ませることくらいは出来る・・・筈。
>484
ネロ・カオスVSラグナロク&リロイ
リロイは満身創痍ながらも、未だそこに立っていた。
肩で息をしながらも、その闘志だけは些かも衰えてはいない。
いや、むしろ火に油を注いでいるといっても過言ではないだろう。
「人間ではないな・・・」
男は、今まで少しも変える事の無かった表情を、怒りの色へと
染めていった。ようやく、この男にも理解できたのだろう。
リロイ=シュヴァルツァーという、存在が。
「よかろう、人の真似をした人外の黒き獣よ、我は『混沌』ネロ・カオス!!」
彼は、高らかと自らの名を宣言する。それは、彼がリロイを
完璧に殺す、という予告でもあるのだろう。
「これを、かわすことができるかな?」
と、同時に、リロイの身に降りかかっていた黒い液体ーあの、獣共の
残骸ーが、まるで意志を持ったかのように動き、リロイの身体を
拘束した。
「・・・・!?」驚愕の表情を浮かべるリロイ。
迂闊だった。あの獣は奴の身体の一部。それならば、奴自身の思い通り
に動く事は明確だったはず。それを失念していたのは、
私のミスだ。
「……リロイ!!」
最早一刻の猶予も無い。リロイが今の拘束で剣を落とさないでいてくれたのは
幸いだった。私は即座に<存在意思>を収束、剣の周囲に
コーティングする。剣が、鈍い銀色の輝きを放った。
こちらに止めを刺すべく、向かってきている男ーネロ・カオス。
その方向へ向かい、リロイは辛うじて動く右手を酷使し、
<存在意思>を纏った剣を突き出した。
(トリップ判定)
「八神先輩・・・銀に取りこまれてる以上、容赦は出来ないわ・・・でも・・・・」
(燐が階段を上ってる最中、その階段を糸で斬り崩す
階段の下には巨大な繭が口をあけて待っている・・・・・・)
「しばらくそこで大人しくしてなさい」
トリップ判定
>489 タバサVSアドルフ・ヒトラー
顔面に撃ち込まれた波動弾。
それを回避するために、彼女の左腕を離す。
同時に身体を仰け反らせて、波動弾をやり過ごす。
そして、仰け反らせた勢いのまま、後方に跳び、距離を取る。
満月の光に、そして目の前の相手の強さに、
全身の獣性細胞が歓喜の声を上げているのが分かる。
「まずは、腕一本・・・さて次はどこがいい?足かい、もう一方の腕かい?」
冷たい笑みを口元に浮かべながら、問いかける。
返事も待たずに続ける。
「そうだな・・・とりあえず・・・全部取ってしまおうか?」
指弾を連射。狙いは四肢全て。
尋常ならざる膂力で放たれたソレは、
直撃すれば彼女のか細い四肢などちぎり飛ばすだろう。
燐『クッ!』
(階段が崩れる一瞬に気付くが一足遅く繭の中へと落下していく)
燐『ハッ』
(落下中、矢を四方に放つが足場が悪いため威力無く繭に取り囲まれていく)
やはり・・・完全に覚醒していない状態ではその程度か・・・
まぁ良い・・・少し眠っておれ。
(被っている笠を捨て、校舎の中へと足を踏み入れていく)
・・・・・・・・・・地下の奥か・・・
495 :
ラグナロク&リロイ ◆rdjJcS46 :02/01/06 02:32
>492
ネロ・カオスVSラグナロク&リロイ
(トリップ判定T>r ネロ・カオス勝利)
突き出した必殺の剣は、しかし虚しく空を切る。
代わりに、ネロの強力な一撃が、リロイの心臓に叩き込まれた。
ずぶり、という音。
……その瞬間、場の空気が一変した。
乾いた音を立てて、私の本体が地に落ちる。
リロイの肉体が変化していく。筋肉が膨張し、自身を拘束していた
服と同時に黒い液体までも、吹き飛ばしていく。
めきめきと頭部に角が生え、背中からは翼がはためく。
……やがて、「獣化」は完了した。
最悪の、事態だった。
チッ……
意識せず舌打ちが出た。
糞溜めじみたこの街も気に食わないが、舌打ちの原因は違う。
追ってくる奴を振り切れない、その現実へのイラつきが原因だった。
最初から気に食わない任務だった。
ただのキメラヴァンプの吸殻の探索、回収。
まあ、それは良い。
気に食わないのはその後言われたことだ。
(「事を荒立たせるな」だァ? 誰に向って言ってるつもりだ、クソがッ!)
イノヴェルチはこの街に対して大した影響力を持っていない、だから大きな事件を起こした場合、
事態の隠蔽が困難である。正論だ。だからこそ余計に腹が立つ。
そしてそのクソ下らない命令に今まで律儀に従っていた自分にも腹が立ってきた。
(もういい……これでもついて来るようなら、殺す)
そう思うと、今度は一気に廃ビルの外壁に向って駆け上る。
人間には絶対に不可能な逃走。これでもついて来られるようなら……殺す価値はある。
屋上に一気に駆け登ると、一段高い場所へ跳躍、向き直る。
……ついて来ているな。
つまりは追っ手は人間じゃない。クク、イイね、実にイイ。
キメラヴァンプにやらせるのは勿体ねェ。
へばりかけていたキメラヴァンプを、影で突っ立っているように命令し、歓迎の準備を整える。
ほとんど時間を置かずに登って来た追っ手を、ギターの音色が出迎えた。
追っ手は少年のようだった。木刀を片手にぶらさげている以外は、ただの学生にしか見えない。
だが、かなり長い間の追跡にも関わらず、息も切らしておらず、余裕が見える。
ギターの音色には一瞬ギョッとしたようだが(失礼な話だ!)
こっちの殺気には感づいているらしく、隙は見えない。
「なんのつもりで追って来たのか知らねェが、一応、殺る前に名前だけは聞いておいてやる」
「お、意外と礼儀正しいじゃねえか。おれは十六夜京也ってんだ。あんたは?」
「俺の名前が知りてぇのか?ハァッハハハハァ!イイぜ、特別に教えてやる。ウピエルだ」
短い会話の後、ギターの音が止まった。
そして殺気が膨れ上がり、暴発する寸前……すぐ近くで悲鳴があがった。
同時に、あたりの空気が一瞬前とは全く違う、異様な雰囲気を帯びる。
悲鳴を上げていたキメラヴァンプは、『影』に生きたまま食われていた。
キメラヴァンプの哀れっぽい悲鳴はすぐに止んだ。
かわりに聞こえてきたのは地の底から聞こえてくるような低く不快な笑い声だった。
「すまんが、道を尋ねたい。沢山、人間が居るのはどちらかの?」
黒尽くめ、隻眼の男と化した『元キメラヴァンプ』が楽しげに声を発した。
「素直に答えれば、ヌシらは楽に死なせてやるぞ? んん?」
「先輩、寝心地は多少悪いかもしれませんけど・・・・
ゆっくり休んでくださいな・・・やっぱり、今の私には貴方は殺せないわ」
銀・・・・・・そうよ、こっちよ・・・・・
(銀が、床板を踏むと、四方から無数の斬糸で編んだ槍が射出される)
銀vs比良坂初音
(校舎の近くにあるビルの屋上から望遠鏡で覗いている)
ふむ・・・戦闘の場を「校舎」と限定しましたか・・・面白い。
学校には色々、利用できる道具や部屋があるでしょう・・・それを活かすおつもりかな?
・・・って、おい!!!窓辺から離れないでくださいよ!!
闘争が・・・美しい闘争が見れません!!!・・・あ〜あ、つまんねぇの。
外に出てくるまでは昼寝でもしますか。
タバサVSアドルフ・ヒトラー
>493
私の放った波動弾を避け、彼は距離を取った。
接近戦を好む彼が、距離を取ったのなら、次の行動は一つ。
次々に射出される指弾。
彼の放った指弾が、私に襲いかかる。
だが、それは分かっていたこと。
「はっ!」
<究極防御>を発動。私と指弾の間に壁が出現し、指弾を全て完全防御した。
「では・・・こんなお返しは如何でしょうか?」
私は彼の頭上に刃の付いた巨大な分銅を召喚した。
「行きます!!」
彼を押し潰すべく、巨大な分銅が落下した。
>497対初音
「ふん、まだそのような姑息な手を使うかっ!」
(降り注ぐ糸の槍が身体に触れる瞬間、斬糸の槍が粉々に断ち切られていく)
「そのような攻めで私を足止めとは笑えぬ冗談だ」
(銀の周囲に銀糸の結界が広がっていく)
(その頃『燐』は初音の繭の中で今だ眠りに就いている)
葛葉キョウジ(M) VS 荒木又右衛門
平崎市・矢来区・アーケード街に佇む『葛葉探偵事務所』。
客の入りが少なそうな外観を持つこの事務所の所長、葛葉キョウジ・・・
――彼には知られざる裏の顔がある――
・・・それが、『悪魔召喚師 デビルサマナー』
――今回、彼の元に舞い込んだ依頼内容を要約すると・・・
「夜な夜な一般人を斬殺する人斬りの討伐」こんな所だった。
・標的が月夜に現れては通行人を斬殺している
必死の捜査にも関わらず得られた手掛かりはそれだけ、
困り果てた警察は、デビルサマナーへの依頼を決意。
受付窓口である占い師・マリーの元へ依頼が回ってきたのである――
「・・・あのマリーが報酬に\150000も割くとはな・・・ま、あまり関係ねぇが。
・・・・・警察のお偉方も相当切羽詰まってるってワケか。
・・・フン・・最近ザコ悪魔ばかり相手していて物足りなかった所だ・・・」
相手の次の出没場所は目星がついていた。奴は霊的スポットを点々と移動している。
既に平崎市内のあらかたの場所は周ってる筈だ。
・・・そして、残った最後の場所が・・・
・・・朝日区・氷川神社周辺。
辺りが闇に包まれた頃、オレは事務所を発った。空が異様な雰囲気を放っている・・・
「どんなヤツかは分からねぇが・・・精々、仕事の後の酒のツマミ程度にはなってくれ」
>498ランドー・十六夜・ウピエル
俺の不快感は頂点に近かった。ハッキリ言って今すぐブチ切れそうだった。
そこに、ワケの判らねぇ野郎のこの言いぐさだ。
俺はあっさり切れた。
このキメラヴァンプには擬態能力は無いハズだとか、そう言ったことはどうでもいい。
味方のキメラヴァンプだろうがなんだろうが、俺の機嫌をここまで見事に損ねたんだ。
「ウゼぇェエェエんだよォォォ!」
目の前のガキのことを忘れたわけじゃないが、俺の頭の中は完全に怒りに支配されている。
即座に愛用のギター銃剣「スクリーミングバンシー」を隻眼の男に向かって発射する。
どれだけ無造作に見えようと、バーストモードで発射された3発の弾丸は隻眼の男の心臓を正確に狙っていた。
葛葉キョウジ・・・デビルサマナー
主な装備:
ブランド物のスーツ等の軽装・七星剣・魔石(回復道具)×3
使用魔法:
【マハ・ラギオン:広範囲を魔力の炎で焼き尽くす、葛葉の得意魔法】
【シャッフラー:対象を紙製のカードに変化、封じ込めて束縛する。時間経過で回復。
カードは紙なので、当然、燃え易くなる。魔力への強い耐性があれば無効】
【サバト:GUMPから直接仲魔を呼び出す。通常手順を踏む(GUMPを操作する)より早く召喚できる】
GUMP内の仲魔:
【魔獣・ケルベロス:素早い動きと炎のブレスを持つ。地獄の番犬】
【鬼女・アマゾーン:物理攻撃を反射する魔法『テトラカーン』を持つ。獲物は弓】
【地母神・ハリティー:味方1体への大回復魔法『ディアラハン』を持つ。鬼子母神】
【聖獣・ヤツフサ:味方全体の攻撃力を上げる『タル・カジャ』を持つ。忠義高い犬】
>500,vs銀
「こんな手では、流石に止める事はできないわね、ならこれはどう!」
(銀の糸に自らの糸をからみつかせ、配電盤を操作し高圧電流を流す)
(閃光がきらめく中、密かに銀の背後へと回りこむ初音)
>490
私は、奴の心臓を抉るべく右手を無造作に叩きつけた。
もはや逃す心配はない、反撃も私には効かない完全な勝利だ。
だが不意に奴の剣が銀色の染まる、動く筈の無い腕を動かし
正しく獣の雄叫びをあげ、私にそれを突き出す。
「この後に及んでまだ、余力をそして力を隠し持っているとはな」
その一撃は私の左肩を貫くに留まった、だが私の一撃は奴の心臓を
抉りだし・・・そのまま握りつぶした。
「愚かな、力があるならなぜ隠す。」
奴に抉られた左肩は、『混沌』に帰る事も無く滅びていた。
「この力最初から使っていれば、あるいは・・・」
いや、ありえない『死』すら克服できない者に私が滅ぼせるはずは無い。
私は意味の無い想像を振り払い最後の仕事を始めた。
奴を自らに取り込むと言う仕事を。
その時、既に死になお拘束されたままの奴の体が・・・・
>502 ランドー・十六夜・ウピエル
ランドーの首筋に仕掛けられた電朴易断器が低音の唸りと明滅を開始した。
機能は「一秒先の未来の予見」。
その機能の前では、どんなに正確な射撃であろうが無意味なものと化す。
ひょいひょいと全ての銃弾を回避してみせると、ワザとらしい溜息をついてみせた。
「やれやれ、近頃の若造は辛抱を知らん」
そういうと、少し離れた場所に立つ少年の影に向って声をかけた。
「小僧。ヌシはそこで待っておれ。何、すぐに片付く」
リロイが、吠えた。
同時に、ネロ・カオスに向けて突進する。
その巨躯からは想像も付かない猛スピードだ。
右手を繰り出す。
それだけで、ネロの身体は無残に吹き散らされた。
さらに、追い討ちを掛けるように翼をはためかせ、
真空の刃を発生させる。
周囲の景色が、ネロを含んでずたずたに切り刻まれていく。
まさに、悪魔のような圧倒的な「強さ」。
それを今、ネロは感じている事だろう。
>506 ランドー・十六夜・ウピエル
「あんた……ついてるぜ。いや『憑いてる』みてえだな」
いつのまにかその若者の手には一本の木刀が握られていた。
その銘は阿修羅。父の念が込められた形見であり、
いくつもの修羅場をともにくぐり抜けてきた相棒でもある。
「成仏したいなら、おれが背中を押してやるぜ。
待つのは苦手なんだ。そっちから来てくれよ」
青眼に構えられた阿修羅からは凄烈な念が吹き上がっているかの様だ。
「プロローグ」1
街道を、ガーシュイン市に向けて直走る、一台の蒸気トラックがある。
一切の装飾のない無骨な四輪駆動は、レイオット・スタインバーグ所有のモールドキャリアだ。
ガーシュイン支局から応援要請を受けたトリスタン支局は、魔族事件の性質を考慮した結果、
非常に不本意ではあったが、無資格魔法士であるレイオットの派遣を決定した。
正規の魔法士を派遣できなかった理由はたったひとつ。彼らが入院や強制待機期間だったため、
動けるものが誰もいなかったと言う、単純な理由だ。
「・・・以上です。等級も情報が錯綜していて特定できていません。気をつけてください」
結局、あまり資料になっていない資料を読み上げたネリンが、レイオットに向かい言った。彼は相
変わらず眠そうな表情で、
「了解だ。しかし、いいのかね? 余所の支局からの要請に、無資格の魔法士なんて送り込んで」
「よくありませんよ。ですが、事態が事態ですから」
ぴしゃりと言って来るネリンに、レイオットは肩を軽く肩をすくめた。苦笑する。
「了解。・・・さて。そろそろ見えてきたな」
そういうレイオットの視界には、ガーシュイン市の全景が入ってくる。事件発生の一報から一時間
半が経過していた。
さてさて始まりました
ランドーvs十六夜vsウピエル
まずはランドー、正直言って訳のわからない存在です
ただ言える事はその存在がオカルティックなもの
霊や怨念の凝り固まったものだという事です
そう言った面でオカルト面にあまり接触したことのない
ウピエルさんが対応しきれるか疑問ではあります
それとは逆に念法による武術に長ける十六夜さんは
このようなオカルト敵相手の経験はあるでしょう
ですが銃を使うウピエルさんに対しては若干不利ってところでしょうか
ランドー>ウピエル>十六夜>ランドー
のような三すくみ状態になっちゃいそうですが
それで黙っているランドーとウピエルさんじゃありません
予想はできませんが楽しみではあります
>499 タバサVSアドルフ・ヒトラー
頭上から落下する分銅。
「ハッ!」
しかし、嘲笑と共に片手で受け止める。
そしてソレを、彼女目がけて投げ返す。
投げると同時に、前へ。
投げた分銅の刃の部分に乗り、
重心を移動させて、まるでサーフボードのように軌道を修正する。
軌道を修正したあと、大きくジャンプ。
彼女の背後に着地し、そのまま身体をかがめ、足を狙って回し蹴りを放つ。
>501 VS葛葉キョウジ
――氷川神社境内
胴体からゆっくりと捻じ切った死体を放り出し、隅で震える男に
ゆっくりと近づく。
「た、たす、た、た、た、た、た、た、け、た、え、えけたせて」
訳の分からない言葉を呟くが、まあ言いたいことだけは理解できる。
だから、俺はこう言った。
「残念だが、お前は今死ぬ」
そう言って笑いながら、刀を胴体に突き刺し、数える。
「いーち、にーい、さーん、しーい……」
男は激痛に苦しみもがきながら、六十秒で絶命した。
……もう少しいたぶっても良かったか?
少々もったいなかったかもしれない。
まだ血が足りないな、もう一人二人殺してこよう。
そう決心したとき、こちらに誰かが近づいてくることに気付いた。
その誰かは少なくとも恐ろしい力を有していることは間違いない。
そうでなくては俺が気付くはずがない。
恐らく、今百間(180メートル)あたりというところか。
俺は先手を打つべく、境内の樹木の一本にするすると登った。
「さあ来い。今宵の荒木又右衛門は血に餓えておる――!」
>504 対初音
(高電圧による閃光のの中、足を動かすのを止める)
「私の糸を使うとはなかなかの策だが・・・初音、
おまえの動きは読めている!」
(電気を帯びた無数の銀糸が初音へとか絡みつくように放たれる)
「・・・・・・・やはりな・・・ココを覆う結界を解いたとしても、一つ
主柱となるモノを残しているな・・・」
(初音の現れた所に振り向くと薄笑いを浮かべている)
『・・・燐・・・いい加減目を覚ませ・・・いつまで寝ているつもりだ・・・・』
『覚醒しろ・・・燐・・・・』
>509
プロローグ2
(ガーシュイン市の某ホテル)
「全く、何でこんなことになってるの?」
私はそう愚痴をこぼす。
せっかく、白騎士と黒騎士の監視の目を潜り抜けて、1人で旅行に出たというのに、
まさかこんなところでこのようなトラブルに出くわすとは思わなかった。
ホテルの部屋の窓から、通りを見下ろすとそこはすでに惨劇の場と化していた。
無数のグールやスケルトンが街の人々を襲い、次々に街の人々が死んでいく。
ここに来るのも時間の問題だろう。
「仕方ないね、降りかかる火の粉は払わないとね。行くわよ、プライミッツマーダー!」
・
・
・
混乱の渦にあるホテルを出て、
通りのグールの群れをプライミッツマーダーとともに蹴散らし、魔の気配のする方へ進んでいく。
・
・
・
『それ』は街の中心の公園の広場にいた。
醜悪な受肉した怨霊の塊……
「多数にして一つなるもの、レギオンね……」
なるほど、怨念だけで動くこいつなら、無節操に街を死都に変えてもおかしくない。
でも……
「あなたみたいな存在は迷惑なの。此処最近、ハンターがうるさくて、波風立てないように対応に腐心してるのに……。
このような行為は困るのよ。『黒の吸血姫』たる私が引導を渡してあげるわ!」
・
・
・
数分後、レギオンはその場から消滅していた。
敢え無く、プライミッツマーダーに喰われて、それでおしまい。
あっけない幕切れだった。
「ふう、でももうこの街に長居できないわね。ハンターが来る前に退散しないと……!?」
私は背後に殺気を感じて、振り向く。
そこには、鎧を来た男がいた。
「遅かったみたいね……。もう、ハンターがここに来てるなんてね。仕方ないわね……、
出会ってしまった以上、殺しあうしかないわね……」
私は男に対して、プライミッツマーダーとともに戦闘態勢をとる。
>513.vs銀
「まだ安心するのは早いわ!!」
(糸を幾重にも編んだ壁を眼前に展開、電流を防ぐと同時に
壁は電流を帯びた槍へと変形し、銀へ)
「この間合いなら、いかに貴方でもかわせはしまい!」
(槍を追い越すように頭上から爪で斬撃)
>512 VS 荒木又右衛門
妖しく輝く月の下、オレは氷川神社の参道まで来ていた。
辺りに漂う瘴気。先程聞こえたかすかな叫び声。
・・・・・・・間違いねぇ。ビンゴだ。ヤツが居る。
境内の中に居るのまでは感じ取れる、が・・・・
・・・・神社の霊気に紛れて、正確な場所までは掴めそうにない。
(・・・チッ。偶然か、それとも元よりそのつもりだったのか・・・)
「油断は出来ねぇ・・・早速だが、働いてもらうぜ・・・」
GUMPを操作。
・・・・・・・・・・CALL・Cerberus Amazones
光と共に2体の悪魔が飛び出す。
ケルベロス『グルルル・・・クズノハ殿、オ呼ビカ・・・・』
アマゾーン『・・・・ウフフ♪・・・お呼びかしら・・・?』
「・・・・用心しろ。どこに潜んでいるか分からねぇ。何時でも対応できるようにしとけ・・・」
*ACTION:境内に進入
DEVIL:ケルベロス アマゾーン
>515 対初音
(頭上からの初音の攻撃を見上げる)
「かわす?そのような事はせん・・・フンッ!」
(手に持っている錫杖を向かってくる初音に突きつける・・・
瞬間!初音の爪が銀の装束を、錫杖が初音の肩を交差し
両者の攻撃が紙一重でぶつかる)
「フフッ・・・面白い・・・面白いぞおまえとの殺し合い・・・
ならば面白い物を見せてやる!」
『目覚めろ!』
(その時、燐を覆っていた繭が殻を割れる)
燐『・・・・・・・・・・・・・・・。』
(燐の背中から8本の白い蜘蛛の脚が生えている・・・周囲に気が満ちあふれる)
これで今晩ラストですかね?
葛葉キョウジ(M)vs荒木又右衛門
悪魔召還士の葛葉さんと、死んでもなお人斬りの快楽を追い続ける鬼
荒木又右衛門さんの対戦です
数々の眷属を操る葛葉さんではありますが
あくまで彼は人間ですからまともにやり合えば不利でしょう
対する荒木又右衛門さん。人斬りとして名をはせた事は言うまでも無く
化物と化した事によってその力量は人間を超えた者のはずです
とはいえ何体もの悪魔に波状攻撃を食らってはいささか危ないでしょう
使役悪魔を含めての戦闘力では葛葉さんに軍配があがるでしょうが
わざわざ神社で待ち伏せしたという不気味さを買って
荒木又右衛門さんを推しておきます
>508 ランドー・十六夜・ウピエル
横にいる十六夜京也というガキが凄まじい殺気、いや、もっと純粋な闘気を発している。
そちらにも心を惹かれるが、俺の怒りは今、俺を嘲笑する隻眼の男に向けられている。
コイツは、至近距離で撃たれた俺の弾丸を避けた。まるで判っていたかのように。
それが俺の怒りに更に油を注ぐ。
もうなにも関係ない。怒りのままにコイツをぶっ殺す!ミンチにして犬型キメラヴァンプの餌してやる!
「ムカツクんだよ、テメェはァァァァ!!」
今度はフルオートで撃つ。
どんな手段を使ったのか知らないが、俺の弾丸を避けた動きは、遅かった。
おそらくは、こっちの弾道を事前に読んでいるのだろう。
だが、今度の銃撃は違う。フルオート連射、毎秒10発の勢いで撃ち出される弾丸。
その一発ごとに相手の動きを確認、狙い、撃つ。
例え弾道が読めても、弾丸そのものより速く動けるか、
1秒間に10回行動を決定できる思考速度がなければ、この射撃は避けきれない。
例え吸血鬼でも、そこまでの反射速度に達しているヤツは、そうはいない。
案の定、スクリーミングバンシーから吐き出される弾丸は、隻眼の男の体を捕らえ、引き裂き跳ね飛ばす。
ズタズタになって原型を留めないだろう肉体は、ビルの下へと落下して行った・・・
「まだ、そんな口を!!黙らせてあげるわ!!」
(執拗に頭上からの攻撃を繰り返す初音、それを錫杖で弾く銀
しかし・・・・・・糸が銀の足元を拘束しようと迫る)
タバサVSアドルフ・ヒトラー
>511
「くっ・・・!」
障壁ではあの分銅の威力を防ぎ切れない。
私は即座に<究極防御>を発動させた。
消えた彼がどんな手を使ってくるかは分からないが、ほんの僅かでも生命が長引けば、取り返すチャンスはある。
ガツッ!!
派手な音を立てて、分銅が壁に当たり、消えた。
同時に、背後に彼の気配。
「しまっ・・・」
言い終える間もなく、私は彼の足払いを受け、転倒した。
>519 ランドー・十六夜・ウピエル
廃ビルの向いのホームレス達は、人がビルの壁を駆け登るという
信じられない光景に首を捻っていた。
直後に、銃声。
そして……墜落する人影。
「おいおい、ヤバいんじゃねぇか?いくらなんでももう死んでるだろうし、
近付かない方がイイって!」
「いや、見るだけだよ。金目の物も持ってるかも知れないし」
という具合に下手に欲を出したのが、彼等の死因となった。
「ヒ、ヒィィイイィイィイィ!」
「あまり具合が良くないの。……うらない機は壊れてしもうたか」
コキコキと首を鳴らしながら、ゼン・ランドーは呟いた。
つい先程まで一緒に酒を飲んでいた友人の変化に腰を抜かした男達は、
小便を漏らしながら這って逃げようとする。
「この礼はきっちりせねばならんな。……それ」
そういうと、ゼン・ランドーは何かを放り投げる仕草をした。
直後、逃げようと這いつくばっていた男達の上半身が、
なにか巨大な顎に噛み裂かれたように次々に消失する。
満足したように頷くと、ビルの上を見上げる。
「あの鉄砲にはちと驚いたな」
素直に感想を述べると、
数瞬後に不可視の式によって肉の一片まで食らわれるであろう
吸血鬼の姿を思い、ゼン・ランドーは昏い笑顔を浮かべた。
>520 対初音
(足に糸が絡みその場を拘束していく)
「まだ判らぬか?燐・・・いや我が眷属が覚醒した気を・・・・ククク・・・」
(足が絡め取られているのを構わず、初音の攻めを錫杖で受けている)
?『ッ!』
(闇の中から一筋の閃光・・・破邪の矢が初音の腕へと突き刺さる)
「やっと目覚めたか・・・我が眷属・・・」
>506>507 広報部員、ウピエル
途中まで書いて気づいたが、式をつぶすとランドーにも
ちょっとはダメージが行くよな。
あっさりつぶしちまっていいのか?
>524
すまねえ、見なかったことにしてくれ!
>523vs銀
「う・・・・・・うわああああっ」
(破魔矢を射ちこまれ、悶絶しながら床へと墜落)
「銀、先輩まで・・蜘蛛に・・・・卑劣な真似を・・・・・」
(転がりながら教室へ逃げ込みつつ、糸を操作、上空から糸が銀へと迫り
身体を拘束する)
「あなた・・・の身体・・・・焼い・・・て・・・・・あげるわ」
(炎が糸を伝い、銀へと)
「ふふ・・・・・さぁ、どこへ・・・・逃げるの・・・・・かしら?」
(吐血、ダメージはかなり深刻、破魔矢は自力では抜けない)
>521 タバサVSアドルフ・ヒトラー
倒れた彼女にのしかかる。
「あまり無理をしない方がいい。私としてもキミを傷つけるのは本意ではないからね」
言いながら、右腕を取る。
ぱき。
乾いた音と共に、右腕がだらりと垂れる。
「キミのような女性は私は大好きなのだよ」
今度は右足。
ぺき。
苦痛に顔を歪める彼女。
少し、罪悪感がしないでもない。
「ああ、すまない。少し力を入れすぎたようだ」
左足を取り、慎重に力を加える。
ぴき。
先ほどよりも幾分か小さな音。まだ、痛みは少ないだろう。
「いつまでも女性の上にのしかかっているものではないな」
ゆっくりと、彼女の上からどく。
立ち上がって、彼女を見下ろす。
「ところで、まだ私のものになりたくはないのかい?」
>519 ランドー・十六夜・ウピエル
「おい、待て!」
その制止は間に合わない。
落ちていく人影を見つめる目には、わずかな焦りがあった。
「やべえな・・・憑依先を変えられて気配を消されたら見つけられねえかもしれねえ」
そう呟いたと同時に、登ってくる『気配』に気づく。
常人には不可視の『式』
しかし、念法を使う京也にははっきりと、
そのでたらめに牙の生えた口だけの姿が見えていた。
「過激だねえ。だが・・・」
そして阿修羅が振り下ろされる!
式は・・・音も悲鳴もなく霧散した。
「ただの霊体モドキなら、まあこんなもんだな。
さて、ウピエルだっけ?まだあいつはピンピンしてるぜ。どうすんだ?」
>526 対初音
(炎が拘束された身体を包み込む)
「グッ!・・・舐めた真似を・・・・チッ厄介な炎だ・・・」
(腕を蜘蛛の爪に変え拘束している糸と炎を薙払っていく)
燐『・・・・・・・・・・。』
(執拗に初音へと矢を放ち初音の肩、足へと突き刺さる)
「貴様は我が眷属と遊んでおれ・・・私は最後の結界を消しに行く」
(上半身の衣服が焼けているが身体は無傷・・・そのまま結界へと進んでいく)
タバサVSアドルフ・ヒトラー
>527
全身を、痛みが支配している。
四肢を破壊された。自力で起き上がることは、不可能に近い。
「くっ・・・うあぁ・・・」
完全に壊されてはいない左腕を使い、半身を起こそうとしてみる。
・・・駄目だった。
「・・・れ・・・私・・・ばるこ・・・ん」
か細い声で、言葉を紡ぐ。
もう一度、左腕を使い、起き上がろうとしてみる。
・・・失敗。私の身体がうつぶせになった。
うつぶせならば・・・あの手が、使えるかも知れない。
「・・・たし・・・配でき・・・のです・・・」
彼に気付かれないよう、密かに剣を召喚する。
これは、一つの賭けだった。
彼が乗ってこなければ、私の負け。
気付かれても、私の負け。
リスクの高い、賭け。だが、やるしかない。
私は、か細い声で呟き続け、彼が賭けに乗ってくるのを待った。
>529vs銀
「ふふっ・・・敵に背中を・・・向ける・・・・その・・・余裕が・・・・命取りよ!」
(狙いすました糸が、銀の背中を深々と斬り裂く)
「先輩・・・今、もとに戻してあげますから・・・」
(背中に取りついた蜘蛛を糸で引き剥がす)
「あとは・・この矢を・・・ぬけ・・ば」
(破魔矢を抜こうとするが、触ると激痛が走り、力が入らない
あきらめて、よろめきながら銀の後を追う)
>530 タバサVSアドルフ・ヒトラー
左腕を支えに彼女が起きあがろうとする。
しかし、既に左腕は壊してある。
起きあがれず、うつぶせになってしまう。
そして、そのまま何事かを呟いている。
聞き取ろうとするが、言葉が途切れ途切れでよく聞き取れない。
少々、痛めつけすぎたか?
仕方がないので、彼女に近寄ってかがむ。
こうすれば先ほどよりも声は聞き取りやすいだろう。
「ん、どうしたのかな、タバサ?」
>531 対初音
(背中から緑色の血が飛び散る)
「グッ・・・貴様・・・邪魔をするな!」
「本来の力を出さぬおまえには私を殺すことは出来ぬわ!」
(銀糸が傷を覆い出血を止めていく・・・尚も足は進んでいる)
(同時に)
燐『ガハッ!ウ・・・・グ・・・・・・・・ハッ!』
(もがき苦しんでいるが意識朦朧の中、矢を手に持ち初音の腕に突き刺す)
(そのまま意識が途切れる)
タバサVSアドルフ・ヒトラー
>532
・・・彼が、こちらの誘いに乗ってきた。
召喚した剣は、胸の下にある。
途切れ途切れの言葉の中に、物質移動の呪文を織り込む。
剣が、じりじりと私の顔の方へと移動してくる。
「わ・・・を・・・し・・・き・・・は・・・だ・・・す」
剣が、口元近くまで移動してきた。
剣の柄をくわえる。
全身に残った全ての力を振り絞り、上体を起こす。
口にくわえた剣を、彼に突き立てる。どこに刺さったかは分からない。
「・・・誰も、私を・・・縛ることは・・・出来ません」
顔を横に振る。鮮血が、私の身体を染めあげる。
「私を・・・支配、出来るのは・・・私だけ・・・なのです・・・」
それだけ呟き、私は地面に倒れ伏した。
>533vs銀
(燐を引き剥がす、そして自らの傷を見て、覚悟を決める)
「ぐっ・・・・・・ぐおおおおおっ、ぎぁああああ」
(激痛に耐えながらも、矢をすべて引きぬく)
「か・・身体が・・・あつい・・・・・」
(背中と脇腹から蜘蛛脚が露出・・・・・全身の肌が火傷のように溶けてゆく)
「あの・・・・・方向は・・・行かせないわよ」
(近道を使い、結界元まで先回りしようとする)