1 :
サクラロワイヤル:
「ここは・・・帝劇の舞台?」
薄暗い舞台の上で、真宮寺さくらは戸惑っていた。
舞台での通し稽古は来週の筈。なのに何故、私はここにいるの?
いえ、私だけじゃない。
花組のみんな、それに・・・巴里の人達まで。
誰もが事態を飲み込めなかった。
薬か何かで眠らされ、ここに集められたらしい・・・それだけは判っていた。
その時、舞台の照明が一斉に点灯した。
眩しい・・・眠気が抜けきらない体に、それは余計に眩しく感じられた。
そして、客席の中央にピンスポットが当てられた。
そこにいるのは・・・米田中将?
米田は、コホン、と一つ咳払いをした。
「ようこそ諸君。巴里からも、御苦労であった。」
全員の視線が、米田に集中する。
そして米田は、到底信じられない言葉を発した。
「今日はひとつ、皆に、殺し合いをしてもらう!」
「こ、殺し合いって・・・どういうことですか!?」
マリア・タチバナが声を上げた。
実直な彼女は、例え相手が米田であっても、悪質は冗談は許せない。
「・・・新しい演目ですの?」
自称帝劇のトップスタァ、神崎すみれが、不審そうに眉を寄せる。
横では両親である重樹、雛子、そして祖父の忠義が威厳に満ちた雰囲気を
崩さずに控えていた。
「演目ではない。本当に殺し合いをしてもらう」
米田の冷徹な声音に、一同が騒然となる。
「しっ、支配人!?」
「本気なんですか!?」
「おじちゃん、どうして・・・?」
「冗談が過ぎます!支配人!」
「せや、米田はん。殺し合いなんて、そんなアホなこと・・・」
「冗談にしては、ナンセンスだと思いマース!」
「あたいらは正義の味方じゃねぇかっ!」
「そうですわ!殺し合いなんて、出来るわけありませんわ」
「・・・理解不能」
帝劇の面々が抗議を口にしたその横では、
「大神さん、ここがトーキョーの劇場なんですね?エリカ感激!!」
「エリカ!今はそんな事を言っている場合ではないぞ!」
「エリカったら、なんでこの状況で、そんな風にはしゃげるんだよぉ」
「・・・バカだからか?」
「・・・おろおろ」
巴里の面々が、緊張感のない会話をしていた。
2 :
サクラロワイヤル:01/12/18 00:25
このスレッドは、なりきりではなく、リレー小説です。
サクラ大戦のキャラでバトルロワイヤルをするというアイディアは、
かつて別な板であったものですが、今回アイディアを再利用させていただきました。
1の内容も、その旧スレッドのものです、しばらく旧スレからのコピペで生かせて頂きます。
3 :
サクラロワイヤル:01/12/18 00:30
「どういうことか、教えていただけますか、支配人?」
さくらが、彼女らしからぬ荒々しい口調で尋ねた。
薬で眠らされていたせいか、まだ身体からだるさが抜けきっていないが、
それよりもこの奇妙な状況に、苛立ちを隠せなかった。
「うむ。詳細を説明する」
米田はそんなさくらを、「落ち着け」と言わんばかりに一睨みした後、
周りを見回しながら言った。
「殺し合いをしてもらう、というのは冗談でもなんでもない」
感情の起伏が感じられないその声に、誰もが奇妙な戦慄を覚えた。
身体が凝固してしまったかのように、皆微動だにせずに、
ただ米田の顔を見つめていた。
「諸君らは、賢人機関主催の、“伝説のプログラム”に選ばれたのだ」
誰かが、うっ、とうめいた。
およそ華撃団の関係者で「伝説のプログラム」を知らない者はいないだろう。
賢人機関が数年に一度、戦闘訓練・霊力調査という名目を盾に、
限られた土地の中で、隊員を生身で闘わせるのだ。
この実験は、最後の一人になるまで続けられ、その間の各員の霊力の変化や
精神状態を記録に取る。
しかし、帝国華撃団に入隊して数年が過ぎるさくらでさえ、
噂では聞いてはいたものの、今の今まで人事だと思っていた。
何年か前に実行されたのを最後に、以来ずっと封印されてきたはずのプログラム。
それがまさか今、こんな場所で行われるとは・・・
「そんな馬鹿な!」
巴里華撃団のグリシーヌ・ブルーメールが声を荒げた。
「なにゆえこのグリシーヌ・ブルーメールが、そんな低俗な物に参加しなくてはならないのだ?
ブルーメール家の次期当主として、このような茶番に加わるつもりはない!」
人一倍誇り高い彼女の、当然の抗議である。
が、米田の返事はグリシーヌのみならず、皆を沈黙させるに十分なものだった。
「馬ァ鹿野郎ッ!それでも華撃団の隊員かっ!貴族だろうが何だろうが、
選ばれたからには、ガタガタ文句を言うんじゃねぇ!心配しなくても、
ちゃぁんとお前ェさんの家族は了承済みだよ!」
それを聞いて、グリシーヌの顔は青ざめた。押し寄せる感情を抑えるため、唇を強くかみ締める。
他の皆も押し黙ったままだ。
静寂を確認した米田が、話を続ける。
4 :
サクラロワイヤル:01/12/18 00:34
旧スレでの参加者は
01イリス・シャトーブリアン
02エリカ・フォンティーヌ
03神崎すみれ
04北大路花火
05桐島カンナ
06グレシーヌ・ブルーメール
07コクリコ
08榊原由里
09シー・カプリス
10真宮寺さくら
11ソレッタ・織姫
12高村椿
13藤井かすみ
14マリア・タチバナ
15メル・レゾン
16李紅蘭
17レニ・ミルヒシュトラーセ
18ロベリア・カルリーニ
ですが、希望があれば、各自19番以降に追加願います
5 :
サクラロワイヤル:01/12/18 00:39
「俺は・・・俺は、納得できません!」
突然、大神一郎が叫んだ。
「立会人って・・・仲間が殺し合うのを、ただ黙って見ていろっていうんですか!?
そんな事に立ち会うくらいなら、俺は・・・」
その時、加山雄一が大神の側頭部に銃を突きつけた。
「大神・・・悪いが、言う通りにしてもらうぞ」
「加山!?お前、なぜ・・・」
大神・・・いや、舞台にいる全員が、加山の突然の行動に驚愕した。
加山が大神に銃を向ける・・・有り得ない事だ。
「加山さん!やめてください!」
「どうしたってんだ?正気に戻れ!」
彼女達の叫びが響くなか、加山は銃を構える姿勢を崩さなかった。
「俺だって、好きでこんな事をしている訳じゃない!大神には・・・
俺達の指示に従ってもらうしかないんだ・・・」
加山は、激しい感情を押し殺すように言った。
俺達の・・・指示?
大神は冷静さを取り戻すべく、二、三度深呼吸した後、加山に問いただした。
「加山、何があった・・・全員にわかるように、説明してくれ」
そう、この異常な状況を説明してもらわなければ。
しかも加山の口ぶりからして、この殺人プログラムには、何か別の意図がある。
「大神・・・お前は黙って見ていればいい。お前が生きていることが、絶対条件だからだ」
加山は重い口調で説明を始めた。・・・絶対条件?
「彼女達には、命を賭けて戦ってもらう。そして、生き残った一人・・・つまり、
『最強の霊力』を持っている者には・・・大神と、契りを交わしてもらう。それが全てだ」
・・・『契り』だと!?
大神の頭の中が、真っ白になった。
女性と肌を合わせる事を強要する・・・そんな破廉恥な命令が出たというのか?馬鹿な・・・
加山は説明を続けた。
「疑いたい気持ちはわかるよ。だが、こうしなければ・・・」
加山の声が、わずかに震えはじめた。そして一呼吸置くと、彼は意を決して言い放った。
「こうしなければ、世界は滅亡してしまうんだ!!」
6 :
サクラロワイヤル:01/12/18 00:48
「ど、どう言うことだ、加山?世界が・・・滅亡?」
「ああ、それは・・・」
「そこからは、俺から説明しよう」
米田が加山を制して、言った。
「結論から先に言う。このプログラムの目的は、最も霊力が高い隊員と、触媒たる大神の二人による、
特別な霊力を生み出すためなんだよ」
一同に衝撃が走る。
「なぜ、それが必要か・・・?答えは、これだ」
どこに隠し持っていたのか、米田は数枚の紙を突き出してみせた。何かの報告書だろうか。
大神が代表して、その紙を受け取り、書かれている内容に目を走らせ・・・
「こっ、これは・・・・」
思わず両手に力が入り、紙がクシャリと歪んだ。
「世界各地に、降魔反応・・・!?」
「な、なんやて!?」
「降魔が世界中に?」
帝撃の面々が、悪かった顔色をさらに悪化させる。
「今のところ、活動はしていないが、な」
米田が応えた。
「どうしてか、大量の降魔が世界各国から発見されたってわけよ。現状は、夢組総動員で霊力による
封印を施している。だがそれも長くはもたん。封印が解けちまったら、とてもじゃないが手に負えない」
「・・・じゃあ、特別な霊力が必要、というのは・・・」
「そうだ、世界中全ての降魔を一度に消滅させることができる、唯一の方法が"浄化の術"。
それはより強力な霊力を持つ男女の契りからしか、発動しない。男の方は、相手の霊力を
さらに高めることが出来る優秀な触媒である大神がいる。しかし、女の方はと言えば、
はっきり誰が一番適しているのか、判断できない」
そして、米田は一人一人の顔を見ながら言葉を続けた。
「そこで、諸君らの中から、霊力の最も高い者を選出するため、このプログラムを実行することになった。
単純に霊力だけ強くても駄目だ。極限状態でも己を失わない、強い精神力を伴った者が必要だ。」
「それで、殺し合いをしろと・・・?」
「・・・そうだ」
米田の返事に、文句を言おうとする者はいなかった。。
ここに来てからの何度目の沈黙だろう。しんと静まり返った場内の空気は、時間が増すごとに重く、
まるで毒でも含んでいるかのように、確実に隊員たちの心を蝕んでいた。
旧スレッドだと、このあと死人が出るので、とりあえずここまでとさせていただきます、(いきなり死んだら、
そのキャラのファンの方が興ざめですから)
18人以外のキャラをエントリーしたい方はお早めにお願いします
8 :
以上、自作自演でした。:01/12/18 01:15
萌えキャラの死か……
>>7 とりあえず1にその旧スレとやらをリンクするとかさ・・・
10 :
以上、自作自演でした。:01/12/18 01:39
さ、最初から!?
11 :
以上、自作自演でした。:01/12/18 01:54
キャラネタではあるけど、なりきりじゃない小説形式だし
人が死ぬらしいし、ここでやる必要ないいじゃないですか?
サクラ大戦スレは他にあるから、このスレでキャラが死ぬのもどうかと思うよ。
12 :
以上、自作自演でした。:01/12/18 01:59
アイディアは悪くないが、死ぬのは勘弁してくれ。
この板では、キャラの死はタブーだからな。
ギャルゲ板ROM専してたこともあるから何となく覚えてるけど、
どうやって旧スレとの違いを?
15 :
以上、自作自演でした。:01/12/18 19:32
米田が口を閉じた瞬間、空から何かが降ってきた。
「アイゴー!!謝罪しるニダ!!!」
ミサイルはそう呟き、>1の頭の上に降り注いだ…
完
前ネタ知ってるけど、ここでやるのは板違いだろ
17 :
以上、自作自演でした。:01/12/18 19:46
192X年、世界は核の炎につつまれた!!
…海は枯れ、地は裂け
あらゆる生命体は絶滅したかに見えた……
だが!人類は死滅していなかった!!!
18 :
以上、自作自演でした。:01/12/18 19:55
「ふう…」
瓦礫の下から目覚めたのは、エリカだった。
奇跡的にも重傷を免れたが、辺りはもはや原型をとどめていない。
「あれ?みんなどうしたんですか?」
生きているのか、死んでいるのか…
エリカが声をかけても、周りには誰もいない。
「あ…わかった!!かくれんぼですね!!」
どんなときでも天真爛漫な彼女。早速どこかへ走り出していくが…
19 :
以上、自作自演でした。:01/12/18 20:01
「待てっ!!」
エリカの前に立ちはだかる二人の人影。どうやら兄弟のようだ。
「あんた、ここの人間じゃねえな」
「え…は、はい!!えっと、巴里から来ました。あ…二人とも、もしかして観光案内の人ですか?
それなら、プリンが美味しいところに…」
「そんな場所はないよ」
重々しく言葉を開く青い服の青年…サングラスを髪の上に留め、ギターを背負った彼は、少女の目を見て、感情を殺したように言い放った。
「人間は…ダイダルを恐れて、郊外に行ってしまったから」
「ダイダル??」初めて聞く言葉に、エリカは目を丸くした。
20 :
以上、自作自演でした。:01/12/18 20:11
「ダイダルの野郎は人間を『不要な存在』として消去しようとしてるんだ。悲しいことにな」
「消去?って、わかりやすくいえば『消去する』ってことですか?」
全然わかりやすくなってないよ、と補足して、ジローとなのる青年が答えた。
「東京、ニューヨーク、パリ、ロンドン…ほとんどの場所がダイダル兵の手に落ちた。だけど、まだ国の全てを把握してるわけじゃない。
政府や都内の人間は、郊外へ身を隠しているんだ」
21 :
以上、自作自演でした。:01/12/18 20:18
「ほほう…こりゃ面白いつくりやなぁ」
興味深そうに中の点検をする紅蘭…こういうことはお手のものだ。
「えへへへ…おいら、そんなにかっこいいかな?」
「ちゃう。スクラップ同然なのになんで動いてるかって話や」
ビシっ、と突っ込みを入れながら整備を終わらせる。機械のことなら、彼女にとっては朝飯前なのだ。
「お、おいらがスクラップ!?ひどいやひどいや!!」
赤い機体のロボット…ロボコンは、腕をぐるぐる振り回して紅蘭を殴る。
もちろん、傷つかない程度にだ。
「あははは…すまんすまんロボコン。ところで、烈さん遅いなぁ…」
「うん…もう二時間になるね…」
不安そうに烈という男の向かった先へ視線をやる二人。
そこは、得体の知れない怪人が現れるという場所だった…
22 :
以上、自作自演でした。:01/12/18 20:21
なんで特撮やねん
23 :
サクラロワイヤル :01/12/18 20:32
登場作品:サクラ大戦 サクラ対戦2−君、死にたもうことなかれ− サクラ大戦3−巴里は燃えているか−
サクラ大戦GB−檄!花組入隊!− 仮面ライダー 仮面ライダーV3 仮面ライダーX 仮面ライダーアマゾン
仮面ライダーストロンガー 仮面ライダー(新) 10号誕生!!仮面ライダー全員集合! 仮面ライダーBLACK
仮面ライダーBLACK RX ウルトラマン ウルトラセブン 帰ってきたウルトラマン ウルトラマンA
ウルトラマンタロウ ウルトラマンレオ ウルトラマンガイア 人造人間キカイダー THE ANIMATION
イナズマン イナズマンF 変身忍者嵐 快傑ズバット キカイダー01 超人機メタルダー 美少女仮面ポワトリン
宇宙刑事ギャバン 宇宙刑事シャリバン 宇宙刑事シャイダー 星雲仮面マシンマン がんばれ!ロボコン
秘密戦隊ゴレンジャー ジャッカー電撃隊 鳥人戦隊ジェットマン 特捜エクシードラフト
レッドバロン 大鉄人17 ジャイアントロボ
24 :
以上、自作自演でした。:01/12/18 20:34
追加登場作品:にこにこぷん どれみふぁどーなっつ
25 :
サクラロワイヤル:01/12/18 20:34
補足 仮面ライダースーパー1 仮面ライダークウガ 宇宙鉄人キョーダイン
26 :
以上、自作自演でした。:01/12/18 20:35
>24
にこぷんかよ!
27 :
以上、自作自演でした。:01/12/18 20:38
エリカ=ダブルキカイダー(00も入るか?)といっしょに行動
紅蘭=ロボコン、一文字烈(だっけ?)といっしょに行動
ミサイルのショックか何かでみんなばらばらになった模様。
ていうか123登場ってことは黒之巣会、五行会、怪人そう登場?
28 :
以上、自作自演でした。:01/12/18 20:42
こんな多くの作品で大丈夫か?
29 :
以上、自作自演でした。:01/12/18 20:47
巨大ロボットと戦う手段が不明
30 :
以上、自作自演でした。:01/12/18 20:52
対巨大ロボット=帝劇ロボ、巴里ロボ?
31 :
サクラロワイヤル:01/12/18 20:57
あのー、1で「サクラ大戦のキャラがBRする」と書いてるんですけど、
あと、18から23の書き込みは、他作品を大量に書き込んでのロコツな「サクラ大戦潰し」
という悪意が感じられますが。
>9
前のスレに縛られない為に、あえてリンクしませんでした
>11
リレー小説も以前この板にあったと聞いています。
>11,12
旧スレのログ保管所とかでも、
「殺すにしても、そのキャラへの愛を持って」とか書かれてました。
少なくとも自分は「嫌いだからこのキャラを殺そう」と構想したことは無いです。
>13
「プログラムの背後にある陰謀」みたいなのが出てきたあたりから、
収拾がつかなくなったと自分は思うので、前スレは「サクラ大戦の世界でBR」
でしたが、このスレッドでは、「サクラ大戦のキャラがBR」という方針ではどうでしょうか?
あまり話の背景とかは重視しない方向でどうでしょう
>14
フォロー感謝します
はたしてこれはなりきりか?
33 :
サクラロワイヤル:01/12/18 21:00
>30
あ、光武はナシで、それぞれの手持ちの武器と、
BRにあった通りの「袋に入った武器(スカもあり)」でお願いします。
あと、武器は帝都内での調達も、可能でもいいです
34 :
サクラロワイヤル:01/12/18 21:01
>32
なりきりに近いし、以前にもリレーはあったようです
光武無しでどうやって17やジャイアントロボと闘えと…
36 :
以上、自作自演でした。:01/12/18 21:04
>1さん
どうも、小説書いたものです。
別にサクラ潰しでやったんじゃないんです。前スレとの差別化を出そうと思ったのですが…
スレ違いですよね。勝手に登場作品書かれてるし…
でも、正直これファンには受けない気がします。サク大のなりきりスレで不評だったみたいだし…
って、僕がこんなこと書く資格ないですよね。
誰の許可とってここでやってんだ。
すっこんでろ、板違い。
38 :
以上、自作自演でした。:01/12/18 21:05
あかほり流死んだ振りで生き返るの?やっぱし
39 :
サクラロワイヤル:01/12/18 21:05
>35
あれだけ大量の他作品出すのは、単なる嵐だと思うのですが。
何でいきなりこの板に?
誰にも相談とかしなかったの?
帝撃魂で指ぱっちんで真っ二つ。
42 :
以上、自作自演でした。:01/12/18 21:07
だったらトリップつけるとか対処しろ。
まあ要は当人の意気込み次第でしょう。
44 :
以上、自作自演でした。:01/12/18 21:12
あるいはサクラインスパロボ実現させるか。
それにしてもバトロワ=殺し合いってのはどうかと思うよ?
…って立て逃げ!?
1です
>40
避難所のチャットで少ししてみて、前にもリレーSSがあったと聞いたので
やってみました。
>36
そうですか、しかしあれだけ大量に特撮のリスト並べられるとちょっとね、
ロボコンだけだと面白いかもしれないけど。あと、追加エントリーをどうぞとか
最初のほうで書いたけどあれは前スレでは藤枝あやめが
BRの先生の役どころで死体として運び込まれてた為、あやめファンから
「参加させろ」「いきなり殺すな」と苦情が出るといけないからです。
>45
いますよ、トリップもつけました
>42
付けました
>43
励ましありがとう
がんばって。俺はいいセン行くと思うよ。
でも快く思わない人もいるみたいだからsage進行にしたらどうだろう。
オラの質問はスルーだべか?
50 :
小説書いた人です:01/12/18 21:24
リストは僕じゃないです。あんなに多くはさすがに(汗)
51 :
以上、自作自演でした。:01/12/18 21:49
登場作品:サクラ大戦、サクラ対戦2−君、死にたもうことなかれ−、サクラ大戦3−巴里は燃えているか−、サクラ大戦GB−檄!花組入隊!−、人造人間キカイダー THE ANIMATION、がんばれ!ロボコン、宇宙刑事ギャバン
これはとりあえず嘘じゃないよね?あげ
説明不足で失礼しました。
「どうやって旧スレとの違いを?」と聞くより、「どこになりきりの要素を?」
と聞くべきだったようで。
フォローする気は毛頭ありません。むしろ旧スレを見てどう考えても
なりきりにはならないようだと言うことを知ってもらいたくて、倉庫から
持ってきました。
このスレ、今後もなりきりのなの字も出てこないようでものすごく
迷惑なんですけど。
>32
違うと思います。これがなりきりなら、各板のSSスレはなりきりスレ
と言うことになってしまいます。
sage進行の上、次スレはギャルゲー板に立て直した方がいいと
思います。確かにここはキャラネタ板ですが、あまたの足切り・荒らし・
煽りを乗り越えて名なりきりと言われた人達が築いた板のはず。
さらに、他板で『なりきりウザイ』と言われた人達を集めて作った板に、
何を今更こんなネタを持ち込むのでしょうか?
>2で『なりきりではなく、リレー小説です』と言い切ったのなら、本当なら
終了を宣言してただちにこのスレを沈めるべきだと思うのですが。
SSを披露したいだけなら、余所でやるのが筋かと存じます。
>1
放置するの?そうならせめて、ココは放置すると明言してね。
あ、続行の意思ありなら早く帰ってきなされ。
>1はどこへ?
>38
もうしわけない、飛ばしてた、けど、生き返りで面白くなるならアリだと思う
>52
うーん、SSもあるらしいんだけどなあ、ただ、少数ながら賛同してくれる方も
おられるようなので、sage進行でやらせてください。
>53
放置はしませんよ、sageで続行させてください
56 :
以上、自作自演でした。:01/12/19 00:26
板違い。
えと、ギャルゲー板で同趣旨のスレッドを見ていたものですけど…。
正直言って、キツいと思います。「殺し合い」というテーマと、リレーという形式、
それに2chの匿名性…この3つはとことん相性が悪いです。
ギャルゲー板でも、最後の頃はもうグダグダでしたよね?
どうしてもやりたいなら、1のあなたがものすごくしっかり舵取りしないと駄目でしょうね。
出て行けとは言いませんけど、やるなら覚悟を決めてやってくださいね。
それと、この板にはエリカや紅蘭の「本人」がいますので、彼女らへの配慮もお忘れないように。
58 :
以上、自作自演でした。:01/12/19 00:29
特撮&サクラって面白そうなんだけど
とりあえず、ルール等を用意してきます、一部は旧スレからの引用で
行きます、あと、ここは大勢の方でスレッドを作る板であることは承知しております、
自分一人で話を収束できるとはおもっていません、皆さんの参加、協力をお願いします
1,最後の一人になるまでやる
1,優勝者は世界を救うため大神と契りを交わす
1,最初の移動可能範囲は帝都全域。時間と共に移動禁止範囲が増える
1,帝都の外、または移動禁止区域に行った者は首輪を爆発される
1,上記の首輪は霊力を感知する探知機の代わりも兼ねる。
1,六時間ごとに放送を流し、死亡者と禁止区域を伝える
1,全員アトランダムに武器が支給されるが、普段から
所持している武器の使用もOKである
1,既存のサクラ大戦ワールドとは関係がない
61 :
以上、自作自演でした。:01/12/19 00:33
1,キカイダーとか仮面ライダーとかもあり
62 :
以上、自作自演でした。:01/12/19 00:33
>1,既存のサクラ大戦ワールドとは関係がない
なりきり?
>61
収束し易くなるの、それで
>62
やはり、それで行くべきですね。
>64
それのどこが、なりきりですか?<別次元サクラ大戦
別にここの板ってなりきりオンリーじゃないんだがなあ・・・。実質、なりきり板ってだけで・・・。
死ぬの死なねぇのってのもPTAか、アンタはって感じだなあ・・・。
もちっと、自由に捕えてやってもいいんじゃない?つまんなきゃ沈んでくでしょ。
他力本願でなく、1やその他賛同者がひっぱてくなら応援する。
>65
既存のスレッドとは関係なしということで
68 :
以上、自作自演でした。:01/12/19 00:40
既存のサクラ大戦ワールドとは関係がないのなら
なりきり板でやらなくてもいいのでは…
貴方以外の参加者がいるのですか。
そしてなきり板は個人作品の発表の場でしょうか。
いや、個人発表じゃなくて、リレーです
1,別スレの話題禁止
1,sage進行
参加者
01イリス・シャトーブリアン
02エリカ・フォンティーヌ
03神崎すみれ
04北大路花火
05桐島カンナ
06グレシーヌ・ブルーメール
07コクリコ
08榊原由里
09シー・カプリス
10真宮寺さくら
11ソレッタ・織姫
12高村椿
13藤井かすみ
14マリア・タチバナ
15メル・レゾン
16李紅蘭
17レニ・ミルヒシュトラーセ
18ロベリア・カルリーニ
このメンバーで行かせていただきます
1,キャラになりきって、書くこと(原則一人称、解説等のための作者視点はあり)
1,sage進行で
マリア「こんな不毛な事…米田司令らしくありませんよ…」
レ二「マリアに同意…アイリスやコクリコは巻き込まれる事自体可笑しい、即刻中止すべし」
織姫「いいですよ〜、別に皆と争う事なんて全然ナッシングで〜す。それを強要するならどうぞご勝手に爆破すれば良いで〜す。
死なんてとっくに覚悟してるで〜す♪」
紅蘭「うちかてそうや例え世界の平和の為とは言え、他の方法を探さない裏方さんの方に問題があるんやないの?
うちなら絶対に他の方法探すで、これって恩を仇で返してんのと一緒ちゃいまっか?何でうちらが死ななあかんねん
そもそも、生きて歴史をつくれというたのは米田はんでっせ。矛盾だらけや」
グリシーヌ「他の方法が無いからだと…よくもそんな下らん茶番を立てたものだ!!
己に能力がないからわたくしたちに押し付けるなど笑止!!」
アイリス「アイリス米田のおじちゃんなんて知らないもん」
コクリコ「そうだよ!!米田のおじちゃんらしくないよ」
さくら「米田さん見損ないましたよ…」
花火「死を強要するなんて…司令らしくも無い…」
すみれ「己の無能さを開示しているに過ぎませんわね…ちゃん…ちゃら可笑しいですわ。」
カンナ「第一その計画…本当に信憑性あんのか…あたいは信じられないね」
ロベリア「ふん…あたしは無駄な血は流さない主義なんでね…いくら金を詰まれてもお断りだよ…」
米田「なおしfh;あしおfひおあしうあfひおあysふぃおあひうfys
もう貴様等など知らん死ね!!」
どか〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!!!!
さくらろわいやる
―――――――――――――――完――――――――――――――――――――
やはり、この異常な状況を把握しろというほうがムリか、まあ当然だ。
俺自身がすでに手が血塗られていることを見せるのが一番手っ取り早かろう、
とうの昔に後戻りは出来なくなっているんだ。
「まだ、信じられないか?・・・しょうがない。現実を・・・見せてやる」
そして俺はおもむろに、出入口の方に待機している薔薇組に声をかける。
「おーい、おまえたちー。入ってきてくれや」
三人の男が舞台の前までやってきた、そしてもっとも大柄な男が、
大きな厚手の袋を持っている、
(足取りを見る限りじゃあ、迷いは感じられねえな、奴らも腹ァ決めたか)
「巴里の連中はお初にお目にかかるから、紹介しておこう。帝国華撃団・薔薇組の清流院琴音、
太田斧彦、丘菊乃丞だ。今回のプログラムの補助を担当する・・・さぁ、見せてやれ斧彦」
斧彦が荷物を降ろし、紐で縛っていた口を開ける、
俺は歯を食いしばり、その「荷物」をキッと凝視する。
「きゃあああああああああっ」
誰が一番に声を上げたか、考える気にならなかった。
すぐ後に、その絶叫はコーラスになり、俺の鼓膜を打ちたたいた。
そう、その「荷物」はもと帝国華撃団副司令であった血まみれの藤枝かえでだ、
いや、藤枝かえでであったものというべきか・・・・
絶叫コーラスが鳴り止まぬうちに、一番近くの椿が「藤枝かえで」に駆け寄った。
藤枝かえでがのぞけていた
「こらぁっ!静かにしろい!勝手な行動は控えろ!」
俺は一喝すると同時に拳銃を椿の足元に撃ち込んだ、へなへなと座り込む椿を見て、俺は思った、
・・いっそ、仲間同士で殺し合わせるよりも俺が今の弾で殺っちまったほうがよかったのかもしれねえな・・
「いいか、おめぇらも以後、今度は遠慮なく撃ち殺すからな。騒いだり反抗したりするなよ。
ここで死んでも、無駄死にだ」
「プログラム参加者は、両花組、かすみ、由里、椿、メル、シーこの18人だ!!
18人にはそれぞれ番号が振られている、今から渡す紙だ!」
俺は薔薇組に目配せして、参加者名簿とルールを配らせる。
俺はとにかくプログラムを開始させることが重要に思えた、なぜなら・・・
「ルールを説明しよう。行動範囲は帝都全域。もちろん、住民は避難済みだ。
範囲が広いから、全員ばらけちまったら誰とも遭遇しないと思うかもしれないが、
なぁに、時間と共に場所を狭めていく予定だ。徐々に立入禁止区域が増えていくってわけだな。
嫌でもご対面てことだ。当然禁止区域には入れないぞ。」そう入れば・・・
「入れば諸君らの首輪が遠隔操作で爆発する仕掛けだ」 息を飲む者、悲鳴をあげるもの
どうにでもしろというものそれぞれか・・・・とにかく、これ以上帝劇内で騒ぐものがあれば
賢人機関の者が、首輪を爆発させる手はずとなってるから、騒ぎ出す前に開始させるしかねえ。
「その首輪は対象者の霊力を感知して、探知機の役割も果たしている。誰がどこにいるか、
こちらではお見通しと言うわけだ。 帝都から逃げようとした奴の首輪も容赦なく爆発するぜ」
「無理にはずそうとしても、爆発するようにしてあるが・・・」
「この帝劇は、全員が出発した二十分後に禁止地域になる。だからまずここから離れるように。
なお、六時間ごとに全域に聞こえる放送を流す。その時、それまでの六時間で死んだ者の名前も読み上げる。
それと、二十四時間に渡って死者が出なかった場合・・・」
俺は親指を立てそしておもむろにその親指を下に向ける
「強制的に全員の首輪が爆発するぞ。全員が犬死にする前に、優勝者を出せよ。
仲間だ何だって、言っている場合じゃねぇからな」
【残り18人】
>72
かえでファンなんだけどな…
興ざめだ!!帰る!!
>>75 すまん、あれは特殊造形だとか言って、
登場させてもいいよ、あと、前から18人以外の希望のサクラキャラが居れば
書き込んでって言ってたじゃない
アイリス、こんな首輪なんかテレポートで外せるモン。
みんなの首輪も、エイッ!(キラン☆)
米田のおじちゃん、バイバイ。みんな帰るって。
78 :
以上、自作自演でした。:01/12/20 00:07
アイリスが口を閉じた瞬間、空から何かが降ってきた。
「アイゴー!!謝罪しるニダ!!!」
ミサイルはそう呟き、>1の頭の上に降り注いだ…
192X年、世界は核の炎につつまれた!!
…海は枯れ、地は裂け
あらゆる生命体は絶滅したかに見えた……
だが!人類は死滅していなかった!!!
「ふう…」
瓦礫の下から目覚めたのは、エリカだった。
奇跡的にも重傷を免れたが、辺りはもはや原型をとどめていない。
「あれ?みんなどうしたんですか?」
生きているのか、死んでいるのか…
エリカが声をかけても、周りには誰もいない。
「あ…わかった!!かくれんぼですね!!」
どんなときでも天真爛漫な彼女。早速どこかへ走り出していくが…
「待てっ!!」
エリカの前に立ちはだかる二人の人影。どうやら兄弟のようだ。
「あんた、ここの人間じゃねえな」
「え…は、はい!!えっと、巴里から来ました。あ…二人とも、もしかして観光案内の人ですか?
それなら、プリンが美味しいところに…」
「そんな場所はないよ」
重々しく言葉を開く青い服の青年…サングラスを髪の上に留め、ギターを背負った彼は、少女の目を見て、感情を殺したように言い放った。
「人間は…ダイダルを恐れて、郊外に行ってしまったから」
「ダイダル??」初めて聞く言葉に、エリカは目を丸くした。
「ダイダルの野郎は人間を『不要な存在』として消去しようとしてるんだ。悲しいことにな」
「消去?って、わかりやすくいえば『消去する』ってことですか?」
全然わかりやすくなってないよ、と補足して、ジローとなのる青年が答えた。
「東京、ニューヨーク、パリ、ロンドン…ほとんどの場所がダイダル兵の手に落ちた。だけど、まだ国の全てを把握してるわけじゃない。
政府や都内の人間は、郊外へ身を隠しているんだ」
「ほほう…こりゃ面白いつくりやなぁ」
興味深そうに中の点検をする紅蘭…こういうことはお手のものだ。
「えへへへ…おいら、そんなにかっこいいかな?」
「ちゃう。スクラップ同然なのになんで動いてるかって話や」
ビシっ、と突っ込みを入れながら整備を終わらせる。機械のことなら、彼女にとっては朝飯前なのだ。
「お、おいらがスクラップ!?ひどいやひどいや!!」
赤い機体のロボット…ロボコンは、腕をぐるぐる振り回して紅蘭を殴る。
もちろん、傷つかない程度にだ。
「あははは…すまんすまんロボコン。ところで、烈さん遅いなぁ…」
「うん…もう二時間になるね…」
不安そうに烈という男の向かった先へ視線をやる二人。
そこは、得体の知れない怪人が現れるという場所だった…
>74
俺は全員の答えを待った。だが、返事はない。
…………
「しまった! 特殊造形か!」
【残り?人】
終了嵐うざい
他人が立てたスレッドに対して「終了」を宣言する権利は、
ひろゆき及び削除人以外にはありません。
>80
権利があれば何やってもいいってのか? にっちかお前は。
もとい、終了させられないからと言って好き放題していいと思ってる
お前はにっち以下の馬鹿か。
「1番、真宮寺さくら!」
米田指令が私に告げた、2分おきに一人づつ帝劇を出ろ・・・・・
その1番が私なんて・・・・ふらふらと係員のもとへ、食料・地図・
それから・・・武器・・・が入った袋を受け取りに行く・・・
ん、武器・・・そうだわ、武器が貰えるってことは、これを渡さなきゃ・・・・
私は袋を受け取るために伸ばした右手を引っ込め、
腰の霊剣荒鷹をはずし、袋と交換してくださいというように
係員に差し出した、
「ああ、そいつはいいんだ、持っていけ」
米田指令が指示する、
「手持ちの武器があるヤツはそいつを持っていけ、
武器が無いヤツには、替わりにこっちで用意した武器を
二つやる、ああ、武器と言ったが、刃物とか銃の類とはかぎらねえぞ、
まあ、そのふたつともスカってえこともあるかもしれねえがな」
「大神さん!」
私は指令の近くに居る大神さんに向かって声を上げる。
「うるせえ!!さっさと行け!」
米田指令に怒鳴られ、
あわてて私は駆け出す・・どうすればいいかもわからないまま・・・
【残り18人】
Richard Gere
85 :
以上、自作自演でした。:01/12/21 22:41
あげ
ロベリアが声を上げた、「ちょっと待ってくれよ」
「アタシ達巴里側は、こっちに不案内なんだ、出発までの間、地図でも読ませて
もらいたいんだけどねえ」
「もっともだ、おい」俺はあごをしゃくって、薔薇組に合図する、
薔薇組が黙って全員に地図・・・(立ち入り禁止区域の為の
格子状の線が引いてある)を渡す。すくなくとも一人はヤル気のようだな。
「ところで順番はどうなっていますの?」すみれが憮然とした表情で質問する。
俺は答えた「いちいち言う必要はねえ」
ふーん・・といった表情ですみれはソッポを向いた、
特に何か考えがあったわけではなく、気を紛らわせるためなのだろう。
実は、次に来るヤツが誰か知っていれば待ち伏せ作戦がとりやすくなるからなのだが、
一々教えてやる気にはならない、
そういうことはてめえで気付くもんだ。
そもそもこの順番自体、籤だとは言っておいたが、マリア、花火、エリカそれとロベリアといった飛び道具
があるヤツは、後の方に回してある。待ち伏せでイチコロというような
死に方では駄目なんだ・・・
米田のおじちゃん、まだつまんないお話してたの〜?
花組のみんなも巴里組のお姉ちゃん達もあきれて帰っちゃったよ。
88 :
以上、自作自演でした。:01/12/22 05:44
む、
>23はともかく
>17-21は面白方
「まいったな…ここはどこなんだ?」
自分に問い掛けるようにぼそりと呟く男…一文字烈。
彼は調査のためにロボコンと紅蘭を置いて一人できたのだったが…どうも様子がおかしい。
「さっきから同じ場所を通っている気がする…だが…」
「そのとおりだよ」
「誰だ!!」
烈が振り返った先には少年…いや「少年らしきもの」が立っていた。
「ウフフフフ…おじさんったら馬鹿だなぁ…僕の作った幻の中で、ずっとウロウロしていたんだもの」
「幻?」
「そうだよ…おじさんには「霊力」はないけど…あのお姉ちゃん達と一緒にいるの、目障りなんだよ!!!」
黒き刹那…黒之巣会死天王の幹部がかっと目を見開くと、地面の中から脇侍達がぞろぞろと「生えて」きた。
おそらく、この男なら数分で方がつく…そう高をくくっていた時だった。
「蒸着!!」
一瞬の光に包まれ、刹那の目がくらむ…次の瞬間彼が見たものは、白銀の鎧をまとった烈の姿だった。
「お…お前は誰だ?」
「宇宙刑事…ギャバン!!」
烈…いや宇宙刑事ギャバンは、近年不穏な動きを見せている地球に対し、銀河警察のコム長官より派遣されていた。
だが、紅蘭やロボコンには、勿論任務を言えるはずもなかった…しかし
「う…うわぁぁぁぁぁああああああああ!!!」
「何やロボコン?」
「あ、あれ見てよ…烈さんが、なんかもうすっごいことに…」
様子を見にきた二人は目を丸くした…一瞬のうちに変身した烈を、この目でしかと見てしまったのだ。
「お、おのれっ…ボクの脇侍、あいつらをやっつけちゃえ!!!」
声のままに飛び掛る脇侍…しかし、「ギャバン」は動じようとはしなかった。
「レーザー…Zビーム!!!」
腰から出した拳銃が、一体、二体と脇侍をなぎ倒していく。そして最後の一体になった時…
「レーザーブレード!!」光る剣が闇の中で怪しく映る…その先には刹那の驚愕した顔があった。
「ギャバン……ダイナミック!!!!!!」
悲鳴をあげて…脇侍が消えた。
「ううううう………嘘だ、嘘だっ!!」
刹那は怒りと怯えの交じった表情のまま、闇の中へ消えていく…
「終わったな…」
「ちゃう、まだや!!!」後ろから紅蘭の明るい声が聞こえる。
「三人で『あれ』やりまひょ?」
「あれ?」きょとんとするロボコンとギャバン。
「そう。うちに続いてや。せーの…」
「勝利のポーズ、決めっ!!!」
90 :
以上、自作自演でした。:01/12/22 14:01
定期左舷
91 :
以上、自作自演でした。:01/12/23 00:19
>89
(・∀・)イイ!続き期待!
おもしろそう・・・とはいちいち思うが
ここでは不適切では?
とりあえずROMするとして
特撮系が出て来るのどうよ?(特撮知らんゆえ)
とりあえず、特撮関係者は、まとめられるメドはあるのかい、
あるなら、このスレで競作という形がいいんじゃねえのかい
前の作品リストは無理だけど(汗)
あれからいくつか選んでOKでしたら最後まで書きます
まあ、ロワイヤルの息抜き程度に書きたいです
95 :
以上、自作自演でした。:01/12/23 02:32
>94
ガンバレ!オウエンシテルーヨ(・∀・)
>94
それじゃあ宜しくたのむぜ、お互いの世界は相互不干渉って
ことで、お互いがんばろうな(sage進行ということもお願いします)
97 :
以上、自作自演でした。:01/12/23 21:43
あげ
内容自体はそこそこ面白いんだから、あるべき場所に移ってちゃんと
続ければいいだろうに。
この板でこのスレを続けたら、反感買うだけで何の得もないじゃん。
>98
それいいね。太陽板にでも立ててみよっか?
「2番目、シー・カプリス」
壁際でうずくまって何かぶつぶつ独り言を言っていたシーが
体をビクンと震わせた
「シー・カプリス!!返事をしろ!!」
米田の声が追い討ちをかけるように響き渡るが
シーは震えるばかりで返事をしない
(こりゃ、こいつは望み薄だな…)
かえでの死体がきき過ぎたのかもしれない
かなりのショックを受けていて、まともにプログラムに参加できる
状態には見えなかった
「おい、嬢ちゃんよ、後がつかえてんだ
さっさと行ってくれねえか?」
シーは首をいやいやと振るだけで
立ち上がろうとしない、米田も説得をあきらめ
係員に声をかけた
「おい、この嬢ちゃんをどっかにうっちゃって…」
「待ってください!!」
ひときわ大きな声が舞台に響いた
巴里のメル・レゾンだ
「なんだい?何か用かい」
「あの…この子は見逃してあげてください…
私がこの子の分も頑張りますから、この子には…
殺し合いなんて無理です!!」
メルのその言葉を聞いた米田はにやりと笑った
「そうかい…」
次の瞬間には銃声が響いていた、1発、2発、3発、4発、そして静寂
「あう…」
米田とメル、二人の間に割って入っていたメルが
仰向けに倒れた、これにはシーも驚いたらしく
すぐにメルに駆け寄る
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!
シー!!シー!!」
残り17人
>99
ここは「キャラネタ(なりきり)@2ch掲示板」だけど、太陽板は「なりきり(太陽)板」
なんで、余計に場違いだと思われ。
やっぱり出身板のギャルゲー板じゃない? ま、叩かれそうでやりにくいのは解るけど…。
>101
特撮板行けやゴルァ!!っていわれそう
なりきりで戦ったりすればOKじゃない?
「しょうがねえなあ、次、紅蘭!」
ウチは黙って荷物を受け取り、駆け出していく、今は午前2時、真夜中や、
涙を流しながら、とにかく走った、ひとしきり走り、涙でぬれた
顔を上げると目の前に町工場があった。
「ここの道具をつこうて、首輪を外す・・・それしかあらへん」
町工場を物色してみよか・・・・どうやら精密機械関係の工場らしいなあ
これは、見づらいところ見るための鏡やんかよっしゃ使えるで、これは
おっ、これだけあればたいがいのことはできるやんか。
みんなも待っとき、なんとかしたるからな。
(もちろん、作業でヘタうったらそれまでやけど、他のみんなに殺されたり
殺したりするよりは、自分の得意な分野でこのアホなゲームの主催者に向かっていって、
それで死ねばええやんか)ウチは覚悟決めたで、なんとしても脱出したる。
でもまあ、その前に腹ごしらえや・・・あと、お茶もあるみたいやから
ガスでお茶沸かしとこ。一応武器は・・・まあ一応見てみよか、
なんやこれは、10とか16とか・・・なんか固まって見えへんところもあるなあ。
そうか、これはレーダーやな、ウチが16番で先に出てったサクラはんが10番か・・・
もう一個は、これは目潰し用の粉やな、なんや知らんけど、感謝するわ。
103ですけど、紅蘭は射殺直後に帝劇を出ました、
帝劇に残っているキャラのストーリーを、どなたか
お願いします
「紅蘭は素直に行ったか…」
米田は静かにつぶやき、再びシーに向き直った
シーはメルに寄り添って泣きじゃくっている
「どうだ?嬢ちゃん、授業料は高くついちまったなあ?」
あざけるような米田をシーは強く睨み返すが
その程度でひるむ米田ではない
米田はシーの前髪をつかみあげた
「いいかい?こいつは嬢ちゃんが駄々をこねるから死んじまったんだ
何ならもう二、三人殺してやってもいいんだ…」
米田が言い終わる前に、加山がそれを静止した
「長官、あまりやりすぎると序盤のプログラム進行に支障が…」
「分かってるよ。」
米田はシーから手を話した
「10分やる、それまでにどうしたいか考えるんだな。」
米田はシーの眼をみて凄み、きびすを返した
「…やるわ。」
シーの反応は以外にも早かった
「絶対に生き残って…貴方を殺してやるから!!」
「威勢のいい嬢ちゃんだ。」
米田はあざけるように笑い、椅子に腰掛けた
残り17人
結局三番目となったメルは係員から二つの袋を引ったくり
帝劇から飛び出していった
(初めっからそうしてりゃいいものを…)
「長官」
「ん?どうした加山」
「メル・レゾンの件ですが…」
「線香くらいはあげてやりな。」
「は、ではそのように…」
薔薇組はメルを抱えて舞台から去って行った
「それと加山。」
「はい。」
「隠し事は無しだぜ。」
加山の額に一筋の汗が流れるのを米田は見逃さなかった
とりあえず、前回とは反対の展開にしてみた
良く考えるとメルを殺す必要も無かったかもしれないが
意味のない殺しというのも、恐怖心を煽ると思ったんでこうしてみた
本編でもそういうシーンあったし
本編ていうのは
本家BRのことね
特撮の話しはなくなってしまったのか?
密かにファンだったのだが・・・
「…敵の損傷率、90%未満…銃による攻撃はまったく効果なし」
「くっ……どうして?こっちの攻撃が通用しないの?」
マリア・タチバナ、レニ・ミルヒシュトラーセ、そしてメル・レゾン。
少しの事では動じない3人だが、今回は違った。
スーツ姿の男たち…顔が灰色に塗られている以外は、人間となんら変わりない…は、通常攻撃はおろか、マリアの銃すら寄せ付けなかった。
次第に数を増やし、マリアたちを追い詰めていった…
「このままじゃ…三人ともやられてしまいます…」
「なんてことなの…せっかく会えたばかりなのに…」
「敵の総数増加中。勝率は…ダメだ、低すぎる…」
やられる…そう三人が思ったときだった。
「待てっ!」慌てて振り向く男たち。その視線の先には、トレンチコート姿の人影があった。
「誰…?」思わず顔に目をやるメル…そして期待の声は…絶句に変わった。
それは「人」ではなかった。黒目のない真っ赤な瞳、頭髪のない青い頭には、刺青のように赤い線が走っていた。
「バドーの殺人セールスマン!お前達を逮捕する!!」
彼はそう言い放つとジャンプし、殺人セールスマンたちに次々と攻撃を加えていく…
「あれは…」
「ロボットだよ。それもかなり精巧な」マリアの問いに、レニが答えた。「僕たちは…大変な時代に来たのかもしれない…」
一体の胸倉を掴んで、青いロボットが問い掛ける。「答えろ!!この事件の首謀者は誰だ!!」
「ワ、ワッカ…マ…」言いかけ、殺人セールスマンは自爆した。ふと周りを見ると、残りの者も絶命している。
「………」
ロボット達を見たまま、三人は黙っていた。
助けてくれたのは事実だ。だが…このロボットを信じていいのだろうか?
そんな思いは、次の瞬間すぐにかき消された。
「大丈夫でしたか…?『お嬢さん』」
ロボットはレニの手を取り、にっこりと微笑んだ。それは、人間と同じ…相手を「思う」心だった。
「あ、ありがとう…」普段は表情を変えないレニの顔に、笑顔が浮かぶ。
華撃団と…ロボット刑事「K」の出会いだった…
>110
これまでの流れ…
エリカ:ジロー、イチロー(それぞれキカイダーとキカイダー01)と共に行動。
紅蘭:ロボコン、一文字烈(だっけ?宇宙刑事ギャバン)と共に行動。
メル、マリア、レニ:ロボット刑事Kとともに行動。
「こっちです」
Kの乗る特殊パトカー”ジョーカー”に乗せられた三人が向かった先…そこは、太正時代の人間ならまず考えつかないような、壮大な建物だった。
ブルーとメタリックシルバーに彩られた巨大な戦闘機…Kの話では、エリアル・ベースというらしい。
間近でみると…帝劇の数倍はあるようだ。
「まるで…ミカサね」そうつぶやき、マリアは思った。
帝劇の面々…米田指令や藤枝副指令…大神隊長やほかの面々も確かに心配だ。だが…この世界では私たちは無力だ。
光武がなければ…この人への恩返しもできない、それどころか巴里や帝劇のみんなに会う前に命を落としかねない。
どこかで光武があれば…そう考えながらレニとメルの顔をふと見る。どうやら、二人も同じ考えを持っているようだ。
いずれにせよ、ここの代表に会わなくては…Kとともにエレベーターに乗っていくマリアたち。通路を歩き、とある部屋の前について、考えるのをやめた。
まずは、目の前の状況を把握するのが先だ。そう思ったのだ。
「Kです。彼女らが、お話していたかたがたです」
お話?何を話していたのだろう。
「ああ、わかった。悪いが、君は外で待っていてくれ」
了解しました、と言うと、Kは3人に一礼して、部屋を後にした。
中年の男…いや、長官は三人の顔をまじまじと見ると、重い口を開いた。
「君らは、われわれの住む世界から数十年ほど前に来たことになる…アルケミースターズの計算が正しければな」
マリア選択…@そ、そんな…
Aアルケミースターズ?
B…信じられません。
Aキボンヌ
A「アルケミースターズ?」
「そう。地球上の各地から集めた天才児の集団だ…この世界の統治者でもある」
「その集団と、ボク達とどういう関係があるの?」
「君達がこの世界にきたとき…時空上に『ねじれ』が生じてしまったんだ。当初は何事もなかった…だが日がたつに連れ、この星に異変が訪れたんだ」
「異変…ですか?」
そう聞いたメルの声は、何故か震えていた。彼女の態度を察してか、長官は暫く言葉を選び、考えたが、結局事実を述べるのが吉だと思いありのままを告げることにした。
「怪獣が出現した。それも数十メートルの巨大なやつがな」
一瞬、三人は冗談を言っているのかと耳を疑った。だが、彼の表情は真剣そのものだった。
「それが…私たちのせいだとでも?」
マリアが言い終えないうちに長官は首を振った。「そうじゃない。だが…関係ないという証拠もないのだ。わかってくれ」
分かる?何を分かれと言うのか。マリアは混乱していた。
あの時、ミサイルは確かに言葉を発していた。つまりあれは生物だと考えるのが妥当だろう。
だが、生物に時空の変化を引き起こす力があるのだろうか?仮にあったとしても、非科学的すぎる。
このような事を考えても無駄だ。それだけは分かっていたが…この世界から帰るにはエリアルベースに世話になるしかないであろう。
もちろん、仲間たちと一緒に、だ。
「私たちは…どうすればいいんですか?ここで」
メルが尋ねた。
「君たちは我々が保護する。悪いようにはしないよ」
長官は優しく笑い、三人に握手を求めた。
「私の名は石室。ようこそ、『XIG』へ」
「ええ……よろしく」
マリアと石室は固く手を握り合った。
これで、身の安全は確保できたわけだ。もしかすると仲間たちも探せるかもしれない。
そう三人は胸に誓っていた。
「ダイダルさんは…悪い人なんかじゃないです!!」
エリカの突然の態度に、ジローは目をぱちくりさせた。
「…どうして、そう思う?」
「私にはわかります!ダイダルさんは、きっと別の悪い人にだまされてるんですよ!」
「おいおい、本気で言ってるのかぁ?」
ジローの兄…イチローが自分の額をぴしゃり、とたたく。
「本気です!!私が神様の力で、なんとかさせますよ、絶対!」
「神様なんて…信じてないと思うな」
「え〜〜〜〜!!どうしてですかぁ?」エリカの困った顔に、ジローは悲しげに答えた。
「ダイダルは………機械なんだ」
「ダイダルさんって、機械なんですか??じゃあ光武やエクレールみたいな感じなんですよね?あ、エクレールっていうのは、もちろん私たちが使ってる弾丸特急のことで…」
べらべら話し始めるエリカ。ジローはただただ唖然とするばかりである。イチローにいたっては、「やれやれ」といわんばかりに肩をすくめている。
「…で、シャノワールの地下にはシャワー室があってですね…そこのお湯の調節って、けっこう難しいんですよ…難しいといえば…そうそう!!あれは…」
エリカの話が佳境に入ったときだった。「…………っ!!危ない!!」
エリカを押し倒すジロー。ほんの数秒の差で、鎌がくるくるブーメランのように飛んでいった。
なんだか分からずきょとんとするエリカ。しかし二人にはわかっていた。
「ちっきしょー…ここまでかぎつけてやがったとはな」
「そうだね…」
「出てきやがれ!!ダークのロボットさんよぉ!!」
そうイチローが叫んだ瞬間、地面から二つの影が現れた。
ダーク破壊部隊のロボット、グレイサイキングとグリーンマンティスである。
「フハハハハ…さすがに機械はごまかせなかったようだな」
不敵に笑うグレイサイキング…辺りに張り詰めた空気が漂った…はずが、
「あ〜〜〜、すっごいカッコですねぇ!!これって、もしかして…シルク・ド・ユーロの新ネタですかぁ?」
珍しそうに二人の体をベタベタ触るエリカ。彼女にとって、ダークロボットは「好奇心」でしかないのだ。
「なっ、何だおまえ…は、離せっ!!」
「いいえ、神様はおっしゃいました。汝の敵を愛せ、と。ですから、エリカは二人を放すわけにはいきません!!」
「ええいっ!!こ、こやつ…いいかげんにしろっ!!」
グリーンマンティスが鎌を振り上げた瞬間…ポロっと首が転げ落ちた。
「な…」喋る間もなく、グリーンマンティスは爆発した。その爆炎の向こうに、ジローがいた。
いや、声はジローだが…形が違いすぎていた。
左右非対称な体…その姿はまるで人体模型のようだった。
ジロー(らしきもの)は手をクロスさせ…グリーンマンティスの首を掻っ切ったのだ。
「デン・ジ・エンド…」
「おのれええええええええええええ!!!!貴様ぁぁあ!!!!!!!!」
相棒を殺されて怒り狂ったグレイサイキング…角をドリルのように回転させ、エリカを思い切り地面にたたきつけた。
「きゃっ!!」
「お前も地獄へ送ってやるぅぅぅぅ!!」グレイサイキングのドリル角がエリカを狙っていた。が…
「なっ!?」角は折れ、糸の切れた凧のように飛んでいった。折れた先からは、煙が出ている。
「な…何だ?」エリカに焦点を合わせるグレイサイキング。彼女のか細い華奢な手には…マシンガンが握られていた。
「神様はこうもおっしゃいました。『弱き者を助けよ』と!!」
グレイサイキングは混乱した…この娘、何を言っているのだ?しかもマシンガンごときで、俺の角が………
考えている余裕はなかった。
もう一人のキカイダー…01が回転しながら突っ込んできたのだ。
「ぐふっ…………」壮絶な爆音があたりに響く。
01の必殺技、ブラストエンドだ。
弟と正反対のカラーリングの兄…地面に降り立ち、ニヤっと笑った。
「戦場ではなぁ、隙を見せたら負けなんだよ」
呆然と立ちすくむエリカ…だが、われに帰ると二人の手を取って、一ヶ所に集まった。
「それじゃ、私のあとについて言ってくださいね…せーの…『勝利のポーズ…』」
パシィィィィィィィィィィン!!!
エリカの左頬に、イチローの平手があたった。
ドスっとその場に倒れこみ、呆然とイチローを見つめるエリカ。
「…てめぇは何をしてた?え?ダークロボットと仲良しこよししてたくせに…」
「兄さん!!」
「ジローは黙ってろ!!こいつはなぁ、俺たちの邪魔をしたんだぞ!!」
「邪魔…私が、ですか…?」
わなわなと震えるエリカ。だが、次の瞬間、いつもの明るい笑顔に戻っていた。
「そうですよね…私なんかいたら、足手まといですよね…ここでお別れします。それじゃ…」
途中から声が震えていた。目には、大粒の涙がたまっている。
涙は見せたくない。エリカは脱兎のごとく走り去った。
「エリカさん!!」すぐに追いかけるジロー、だが、イチローはそれを黙ってみていると、踵を返して愛車ダブルマシーンへと戻っていった…弟と、エリカをおいて…
117 :
以上、自作自演でした。:01/12/24 07:24
おおぉ!!続き期待age!!
特撮だけじゃなくて、ガッチャマンとかテッカマン
見たいなアニメ作品も出して欲しいなあ
呼ばれた順
武器(固有武器) 行動
1・桜:?(荒鷹) ?
2・シー:? ? 戦闘意思あり
3・紅蘭:レーダー・目潰し粉 首輪を外す
死亡者:メル(米田に射殺)
>118
どうでしょうねぇ…あんまり詳しくないんで(汗)
それに、形ができてるのに今新規参入を入れると、余計にこんがらがって…
すいません、それは次の機会にでも。
でも面白そうですね。ガッチャマン、テッカマン、009、キャシャーン、ポリマー、
ガイスラッガーやウイングマンなんかでこう…ねぇ(笑)
121 :
以上、自作自演でした。:01/12/25 01:08
>120
(・∀・)オモシロソウ!!
>121
ありがとうございます。でも…僕は目の前の小説を書かないと。
それが終わるまでは、別の作品を書く気はないです。
けっ、この板から総スカン喰らっても小説家面かよ。
とっとと出て行け。
124 :
以上、自作自演でした。:01/12/25 08:49
これって、前に似たようなスレなかった?
125 :
以上、自作自演でした。:01/12/25 12:31
クロスオーバーでやる気満点の2代目氏はともかく、旬を過ぎたBR
ネタがウケると思ってる>1が非常にイタい。
「キャラネタ」板である以上、この手のも許容範囲だとは思うんだが。
ずいぶん前だけど創作文芸板から移転してきた地下スレとかあったし
王家の紋章スレや吸血大殲スレも読み物系だからさ。
ただ、BRは「いまさらかよぉ」だけど。
ロワイヤルの方ですけど
4番目に出発するキャラの希望はありますか?
シーは帝劇の近くにある食堂に身を潜め、椅子にぐったりともたれかかっていた
「メル…」
目元の涙をぬぐい、気力を奮い起こした
自分は仲間たちの屍を踏み越えて米田を殺す、その為の準備をしなけらばならない
もう、自分の後から数名が出発し、その中の何人かは自分の命を狙っている
シーは戦闘に関してはまったくの素人である、百戦錬磨の両花組と渡り合うには
何か下準備が必要だった…とは言うものの、何をしたらいいのかさっぱり思いつかない
「そうだ…」
こういう困ったときは持ち物を確認するといいと誰かが言っていた
あれは…誰だったか?
持ち物と言っても大層な物を持ってるわけではない
普段から持ち歩いているお菓子と小銭くらいのものだ、無論、シーも
これだけで何とかしようと考えているわけではない
「本命はこっちよ…」
最初に支給されたバッグをひっくり返す、中からは鎌が転げ落ちてきた
手入れもろくにされていないらしく、刃は丸まり、さび付いていた
切れないというわけではないが、これで殺意を持った不特定多数を相手にするのは
心もとない、シーは半分落胆しながら二つ目のバッグに手を伸ばす
これが当りでなければ彼女が勝ち抜くのは絶望的となる
「神さま…!」
二つ目のバッグに入っていたのは小瓶だった、中には液体が満たされ
何か漢字のラベルが付いている
(「危険」と書かれているが、シーは漢字が読めない)
ふたを開けてにおいを嗅いでみると、ひどい刺激臭がした
スプーンを突っ込んでみた限りでは化学反応が起こる気配もない
「これ…もしかして毒薬?」
うまく使えば必殺の武器だが、そう簡単に服用させられるとは思えない
鎌と毒薬、使いどころが難しいものがそろってしまった
「うーん…」
鎌に毒薬を塗ることも考えたが、そんな危なっかしい凶器を持ち歩く気にも
ならない、何か上手い手はないか?
「………そうだ!」
数分の黙考の末シーは厨房に駆け込んだ
「よし…ちゃんと卵も調味料も道具ある…いけるわ。」
シーは何を思ったか、突然調理を始めた。
(幸い、あの子バカだし…)
残り17人
130 :
以上、自作自演でした。:01/12/25 23:38
駄SS晒しage
131 :
以上、自作自演でした。:01/12/26 00:16
特撮キボンage
えー…すいません、2代目です…
実は、明日から実家に帰るんですよ。で、しばらくカキコできなくなります。
これが今年最後の作品になると思います…続きは来年絶対書きますんで、待ってください!!
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
………これで、いいんだ………
どしゃぶりの雨の中を傘もささず走っていくエリカ。涙が頬を伝う。
なぜか、心の中で一人の男を思いながら…
「――――大神さんっ」
こんなとき、大神さんがいたら。
自分を甘えさせてくれる人がいたら。
考えてもどうしようもなかった。
そして、限界は頭だけでなく、体も襲っていた。
「………あれっ?」体が、重くなる。それに熱っぽい。
「おかしいな…どうした…んだろっ・・・・・・・」
鈍く倒れ落ちるエリカ。次第に辺りが暗くなる。
………カさん…エリカさん。
「はっ、はいっ!!」
声に驚き、目がさめたエリカが見たのは、とぼけた声の眼鏡の男だった。
「おおっ、目を覚ましたようですな」
男が安堵の笑みを漏らす。
「あ…あなたは…」
「あら、ご存知ないとは。我輩は世界一の名探偵。服部半平ですぞ!!」服部は強気にどんと胸を叩く。
「ハンペンさんって言うんですか!?ありがとうございます!!」にこりと笑みを返すエリカ。
ずずっ、と音がしてハンペンがずっこける。「おいおい、それじゃあマサル君と同じではないですか…」
「あら、初めて聞く人なら誰でも考えますよ?先生の名前=ハンペンって」
ニットの帽子を被った丸眼鏡の女性がコーヒーを持って入ってくる。ハンペンの助手、猿飛エツ子だ。
「出涸らしですけど、召し上がってください」
エツ子にコーヒーを渡され、口をつける…普通の人間なら味が薄い、不味いと思うはずだが…
「うわぁ!!!これ、すっごい美味しいです!!!」
上機嫌でルンルンのエリカ。彼女にとっては立派なご馳走なのだ。
「ありがとう。お世辞でも嬉しいわ。ところで、どうしてあんな所に倒れてたの?」
「えっ……そ、それは……」
「………俺のせいだ」
振り返るエツ子とハンペン。そこにはイチローがいた。
誰とも目を合わせようとせず、まっすぐにエリカの元へ向かう。
「エリカ………」すっと手を伸ばすイチロー。
怒られる。そう思って肩をすくめるエリカ。だが…
ぽん。
「ほぇ?」
頭をなでている。
「さっきは……すまなかったな……」
「えっ……」
「ジローに説得されちまってさ」
イチローのダブルマシーンとジローのサイドマシーン。
二人の分身のようなものだ。どこにいてもお互いにわかってしまう。
倒れているエリカを見つけたジローが、ハンペンのビルに彼女を運んだあとイチローを追いかけた。
「俺にはわかんねぇが…人間には『純粋』な種類もいるんだとよ」
ふ、とため息をついてイチローが笑いかける。
「そうですよね……純粋な人って、どんな人でも素敵だと思います!!」
自分の事を言われているとも気づかず、こくっとうなずくエリカ。既に二人の間に蟠りは消えていた…
「さてと…それじゃあジロー君を連れてくるとしますか」
「先生、それは野暮ですよ」
「?どうして?」
「んもー、先生ったら女心がわかんないんだから」
廃工場で佇むジロー。その脇には小豆色の服の女性が凭れかかっている。
「ミツ子さん…」
「何?」
「ボクとミツ子さんは、人間と機械だよね?……でも…」
「そうよね。貴方はパパに作られた…」
「ミツ子さんは、博士に作られたんじゃないの?」
「え、そ、それはっ……いやだ、変なこと言わないでよ」
「……ねえ、ミツ子さん……」
「?」
やさしく肩を抱き、ミツ子と唇を合わせるジロー。
戦いの中での、一瞬の休息だった……
いや、二人には永遠に思えたのだろうが……
↑いけないよ?
特撮SS言うほど面白いか?
イチローは合流しない方が面白いと思うのだが
それより1はどこ行った?
新境地を拓こうとする特撮側の努力は買ってもいい。
バトロワネタ垂れ流しの>1よりまし。
まあ、ああいう終わりかただったから仕切りなおしたいという
気持ちは分かる、しばらく様子を見てやってもいいのでは?
バトロワの次の書き込みですぐ特撮リクエストは狙ってるとしか思えんな
>127
グリシーヌでお願いします
「うえーん、また、アイリスひとりぼっちになっちゃったよう・・」
アイリスは泣きながら帝都を歩いていた、次に帝劇から出てくるのが誰か
判らない以上、アイリスはテレポートで逃げることにした。
「そうだ、テレポートすれば、こんな首輪なんか」
だが、テレポートしただけで外れるなかった、
帝劇で誰かがつぶやいた言葉をアイリスは思い出した。
「霊力を持った者だけを集めて殺し合わせる、あのプログラム・・・・・」
当然、テレポート能力を持つ者がいることも折込済みである。
アイリスは青ざめながらその場に座り込んだ。
「この首輪が、爆発しちゃったら・・・・・」
「そうだ、紅蘭お姉ちゃんなら、外してくれる、
うん、紅蘭お姉ちゃんは、すごいんだもんね、ね、ジャンポール」
「でも、おねえちゃん、どこにいるんだろう・・・・」
「紅蘭お姉ちゃんが居そうな場所ってわかるかなあ」
アイリスは地図と荷物を広げた、武器はショットガンとサブマシンガンだった。
「こんなもの要らないよう・・・・・」
ショットガンはおろか、サブマシンガンすら、アイリスにはまともに扱えないだろう。
「こんなもの捨てちゃえー」アイリスは近くの川にマシンガンとショットガンを投げ込んだ。
あげ
こういうルールだと先に出た人数が多いほど不利になる
逃げを決め込むにしろ、誰かを懐柔するにしろ、そろそろ出発しないと
思い通りに行動することができない
重苦しい雰囲気の中、ロべりアはじっと時間を計っていた
(そろそろ、二分か…)
部隊の片隅で不安そうに寄り添っている4人を見やる
米田がウソをついていないのであれば、メンタル面で不安を残す
エリカと花火の出発はかなり後になる、自分もそうなのだが
(グリシーヌなら自分で何とかできるだろ、ならせめてコクリコだけでも…)
ロべリアは軽く頭を振る、一時的に運良く生き残れるにせよ
最終的に生き残れるのは「多くて」一人、ロべリアはそれを
他人に譲る気はなかった
そして再び米田が口を開く
「次、5人目。」
重苦しい沈黙の中に小さなざわめきが生まれる
(コクリコを…!!)
ロべリアはほとんど無意識にそう念じた
「グリシーヌ」
米田がそう告げ、グリシーヌが立ち上がる
「グリシーヌ…!」
「大丈夫だ、花火。」
これが今生の別れかもしれない
グリシーヌは不安そうに声を上げる花火にやさしく微笑み返し
抱きしめようと腕を伸ばす
「やめときな。」
グリシーヌの腕が止まる
「何故だ?ロべりア…」
「こういう状況になっちまった以上、一人しか生き残れないんだろう?
もし、あんたと花火が最後の二人になっちまった場合、あんた花火を
殺せるのかい?悪いことは言わない、やめときな、親友だろうと誰だろう
と敵として認識するんだ。」
グリシーヌは悲しそうな瞳でロべりアを睨み、呟いた
「これが…最後だ…」
「……勝手にしな。」
ロべりアは視線をそらし、それきり口を開かなかった
「気はすんだかい?」
「ああ。」
「なら荷物を受け取ってさっさと行くんだな、
遅れりゃ遅れるほど不利になるぜ。」
「分かっている。」
すでに一分近く経過している、グリシーヌは手早く荷物を受け取り
出口に手をかけた
「米田と言ったか…ひとつ言っておきたいことがある。」
「なんだい?」
グリシーヌは少しだけ振り返り、かすかに笑みを浮かべる
「貴公の首を狙っているのはシーだけではない、覚えておくのだな。」
まるで捨て台詞のように言い放ち、グリシーヌも外へと消えていった
(ふん…一人殺したのは正解だったかな?)
間違いなく巴里勢の何人かはやる気になっている
米田は薄笑いを漏らした
ロベリアの野獣のような視線には気づいていなかった
シー、グリシーヌ、ロベリアのうち誰かが勝ち残った場合
米田は命を狙われるでしょう
とりあえず、かなり下がっていたので一回だけあげさせてもらいました
ごめんなさい、しばらくはsage進行で行きますのでお目こぼし願います
あと、1はどこへ行ったんでしょう?
ん、あがってたか…
まあ、ほかに迷惑をかけない程度にやってればいいとは思うけど
前にやったときのコテハン連中が何人か戻ってこないと
前ほどの展開にはならないよ?
珪素生物とかさあ
1です、なりきり形式で書いてますよ、
あと、特撮とのミックスで書いてる方、あらし扱いのようなこと言ってすいません
書いた直後の>23や>25は今書いてる方とは違うようですね。
(でも>23は悪意くさい)
いま143からのを読んで、書き溜めた文とあわせながら文章考えてます。
前のサクロワにお笑い系はあったんですか?
泡を立てて河底に沈んでいく武器を見ながら、アイリスはほんの少しだけ
落ち着きを取り戻した、「これであの鉄砲は使えないよね」
が、次の瞬間、恐ろしい結論に達し、青ざめる「みんなああいう鉄砲持ってるんだ・・・・・」
無論、米田の言うとおり、「スカ」を掴んだ者もいるのだが、
スカがあるという米田の台詞を記憶しておけるような、アイリスの精神状態ではなかった。
当初、アイリスは、紅蘭の名前を呼びながら、テレポートを繰り返すことで紅蘭を探すつもり
だったが、そんな事をして攻撃する意思と火器を持った者に気付かれれば、
危険を感じてテレポートで逃げる間もなく、銃器でやられてしまうであろう。
「お家の屋根づたいにテレポートしていけば、あまり撃たれないかも・・・・」
それが、アイリスのたどり着いた結論だった。
早速、アイリスは屋根へとテレポートし、紅蘭の名を呼びながらテレポートを続けた。
「紅蘭おねえちゃーん!!」
何度かテレポートを繰り返した後、ふいにアイリスは呼び止められた、
「アイリス、アイリスなの!」さくらであった。
「アイリス、紅蘭になにかあったの??」
「うわ―ん、怖かったよう」アイリスはさくらの胸に飛び込んだ。
「アイリス・・・・」さくらはアイリスを抱きしめた。
「あのね、アイリス、紅蘭に首輪を外してもらおうと思ってたの。」
「アイリス、ということは、アイリスは紅蘭より後に出発したの?」
アイリスは自分が出発するまでの経緯を話した。
「なんて酷いことを・・・・・」
実はさくらは、アイリスに、メルが殺された事を聞くまで、この「プログラム」
が冗談かなにかだと心の中で信じていた、出て行ったのが一番で、
かえでの「死体」も、遠目からしか見ていないからである、
だが、アイリスからこれまで帝劇で起こったことを聞いて、この「プログラム」が
掛け値無しの殺し合いであることを知った。
もちろん、これまでの仲間と殺し合いをする気にはなれないさくらである、
「わかったわ、こうなったら紅蘭が頼りね、一刻も早く探してお願いしましょう」
「うん、でも、みんな鉄砲持ってるから、もし誰かが来たら・・・・・」
アイリスは、自分の支給された武器を捨てた事、そして自分にも貰えた以上
他の参加者もそれに準ずるものを手元に持っているであろうという考えを話した。
「わかったわ、なるべくみつからないようにさがしましょう。」
「でも、もし襲ってくる人が来れば・・・・・・・」
その時はやるしかない、こんな小さなアイリスを犠牲にはできない、
そう決心したさくらだった
前回活躍できなかった奴を活躍させようと言う
意思は買う
前スレの住人は少なそうだな。
4がでちゃうぞ。
「6番目、高村椿」
「え…は、はひっ!!」
米田に呼ばれて返事をしたはいいものの、完全に声が裏返り
足どりもおぼつかない、大慌てで歩き、足がもつれて転ぶ
恐怖に駆られていると言うよりは、パニック状態に
陥ってると言った方が正しいようだ
無理もない、椿は十分ほど前、足元に直接銃弾を打ち込まれているのだ
(こりゃ駄目だ…)
思わず米田も頭を抱え、呻いた
それでも椿は今生きているだけ幸運である
かえでの死体を見せたときに騒いだのが巴里歌劇団の面々
であれば、米田はためらいもなく撃ち殺していただろう
この状況においても米田は帝劇の面々に対して
いまいち非常に徹しきれないのだ
長い間寝食を共にし、苦しい戦いをともに乗り越えてきた
部下たちである、やはりここ一番での対応にどうしても手心が入ってしまう
それに対し巴里の面々は今回が初対面
軍人として幾度も殺戮を繰り返してきた米田にとって
何人殺そうと心は痛む存在ではない
先ほどのメルに対する処遇にその全てが現れている
米田の情けが入る帝国歌劇団、情け容赦ない対応をされる巴里歌劇団
立会人として不適格な人間が遂行するこのプログラム
決して公正なものではない
巴里歌劇団は不利なのだ
圧倒的に
とりあえず、椿は155以降すぐに出発したと言うことになっています
7番目に織姫を希望します
158 :
以上、自作自演でした。:01/12/31 19:16
一番目 さくら 武器 荒鷹 不明
二番目 紅蘭 武器 不明 不明
3番目 シー 武器 鎌 毒薬
四番目 アイリス 武器 ショットガン サブマシンガン(共に破棄)
5番目 グリシーヌ 武器 不明 不明
六番目 椿 武器 不明 不明
死者
メル
残り17人
159 :
以上、自作自演でした。:02/01/01 00:37
あけましておめでとう
160 :
以上、自作自演でした。:02/01/01 18:55
あげ
ageないほうがほうがいいと思うな・・・
以前のギャルゲ板のほうのスレの住人としては・・・
162 :
以上、自作自演でした。:02/01/02 22:35
すぐに下がっちまうな…
作家さん来ないの?
>162
sage進行で行きましょう
ところで、ちょっと展開が遅いと思う方おられますか?
早く帝劇を出発させたほうがいいでしょうか?
>163
書きたいペースで書いてってください。
>>163 ゆっくりでいい
いきなり死亡はきついと思う
あの、どうしてまた「帝劇」なんですか?
それからなぜこの板?
オイラはしばらくろむることにします。
とりあえず、誰がやる気になってるかははっきりさせといた方がいいな
さくら やる気じゃない
紅蘭 逃げようとしてる、やる気じゃない
シー やる気
アイリス やる気じゃない
グリシーヌ やややる気
椿 びびってる、たぶんやる気じゃない
あと、前作の避難所が久しぶりに更新されてた
(もし、米田指令が自分の意志で、本気でこの「プログラム」をやらせるつもりなら、
脱出は不可能ね・・・・・)
米田指令の作戦立案能力は、自分自身よく判っている。
そう考えた私は、本気でこの「プログラム」を戦い抜くことを決心した、
(このなかで一番実戦経験があるのは、たぶん私、ただ市街地でのゲリラ的な戦いなら
巴里のロベリアも、私と同等かそれ以上かもしれない・・・・それに
手持ちの武器が有利なのは、エリカ・フォンテーヌ、体力面はともかく
霊力とメンタル面での強さはレニ・・・・大体こんな所か)
私はまずこの三人との戦いを中心に、帝都の待ち伏せができそうな場所を考えた。
だが、霊力抜きでの戦いなら、銃を持っている自分がかなり優位であるが、
霊力を持ったものが行うのが「プログラム」であり、不確定要素として
武器がそれぞれに支給される、これまでに出て行った者の袋から発せられる音、
袋を受け取る際の様子(膝の曲がり具合等)・足取りを私はつぶさに観察していたが、
その中には重火器であろうことが推測されるものが何人かはいた、
特にアイリスが受け取った際の様子は、いくらこれから殺すであろう相手とは言え
見ていて心が痛んだ。尤も、米田のいうとおり、ハズレで、金属製のガラクタを
持たされている可能性も考えられなくはないのだが・・・・
「次、ソレッタ・織姫」
「絶対に生き延びて見せるでーす」
織姫は係員の所に駆け寄ると、そのまま勢いをおとさず、袋をひったくって駆け出して行った、
受け取った前と後ではあまり違いはなかったし、金属音もないようである。
本命とは言えないが彼女も油断のできない相手であるには違いが無い。
(これで残りはもう10人になったか・・・・・・)
さくら・紅蘭・シー・アイリス・グリシーヌ・椿・織姫
がこれまでに出発した、
(まだ飛び道具が本来の武器の者は出てないわね)
この7人なら、飛び道具が無く、あっても扱いに慣れていないので、
一対一ではまず負けない、各個撃破は容易だ、
そう考え私は時計を見た、2時15分、
帝劇内は沈黙の中にあった。
169 :
以上、自作自演でした。:02/01/07 19:41
本気で落ちそうなので上げ
次誰がいい?
リクエストがあったほうが書きやすいんだけど
やっていることの無茶苦茶さの割に、プログラム自体は淡々と進んでいく
「8番、藤井かすみ。」
「え…私?」
「そうだ。」
米田に目で促され、かすみは荷物を受け取った
その仕草には余り動揺のようなものが見えない
話したこともないようなほとんど無関係人間が殺された
それだけで何か感慨のようなものが浮かぶほどかすみは感受性豊かではなかった
それは帝激のほとんどに言える事だった
今現在残っている帝劇の面々の表情にはいまいち緊張感がない
それに対し、巴里の面々の表情は帝激の面々に比べて深刻だ
大切な仲間が殺された、それによって生まれたくらい情念が彼女たちを包んでいる
米田の失敗はかえでの遺体をさっさと片付けてしまったことだ
ほんの数秒彼女の遺体をさらしただけでさっさと運んでしまった
そのため、位置の関係上帝劇の面子の中でかえでの遺体をはっきりと
確認できたのはマリアと椿だけだった
(この二人はそれなりに事態の深刻さを理解している)
それがそのまま帝激の士気の低さにつながっている
今出発せんとしているかすみからして
「あの…やっぱり行かないといけませんか?」
などと半笑いで言っている始末だ
それでも結局米田の無言の圧力に負け
ため息をつきながらとぼとぼと外へと歩いていった
きっと、誰かに命を狙われたりしない限り
こんな調子なのだろう
米田は帝激からも一人間引くべきだったのかもしれない
カンナがマリアに耳打ちを始める
「なあ、マリア、やっぱかえでさん殺されたのかなあ?」
「愚問ね、米田指令がこんなたちの悪い冗談を言うはずがないわ」
「そうかなあ…?」
カンナは腕を組んで考え込んだ、とてもこれから仲間同士で
殺し合いに行こうとする人間の態度とは思えない
一時的なパニック状態が収まり、落ち着くと同時に帝激メンバーの
中でひとつの考えが頭をもたげている
「アレは何かの見間違いではないか?
これは何かの冗談なのではないか?」
それがそのまま帝劇の士気の低さに直結している
落ち着くのと同時に精神的にたるんでしまったのだ
「やっぱ、何かの冗談だって、こんなことしたって意味ないだろ?」
「くどいわよ…言っておくけど、外で貴方に会ったとしたら…
私は何のためらいもなく貴方を殺すわ。」
「は…はは…何言ってんだよ…なあすみれ。」
マリアの冷たい視線に殺気を感じ取ったカンナはあわててすみれに話題をふる
マリアの放つ異様な殺気は舞台全体を包んでいくようだ
米田がこれ以上の私語を禁止したのはそれからすぐのことだった
「待ちなさい!!」
闇に響く二つの足音…一つは、かつて巴里で懲役1000年の重罪人であったロベリア・カルリーニのものだ。
だが、もう一つ…赤い仮面にミニスカートの少女は、ロベリアにとって初対面の相手だった。
彼女の名前は美少女仮面ポワトリン。悪の宿敵・ディアブルを倒したあとも、神様の命令で町の小さな悪を懲らしめていた、正義感あふれる少女である。
そんな彼女に万引きの現場を見られたのだから堪らない。必死の形相で逃げるロベリアに、人間とは思えないほどの速さで追いかけてくるポワトリン。
このままじゃ、捕まる――――――ロベリアの脳裏にひとつの考えがよぎった。
「近寄るんじゃねえっ!!」
…彼女の指先から放たれた紅蓮の炎。威嚇するかのように何度も腕を振りかざす。
勝った。ロベリアがそう思った瞬間だった。
「オリュード・消防士!!」
指輪に手をかざしたポワトリンが、見る見るうちに変身していく…消防士の服にだ。
呆気にとられるロベリア。この女、一体何者なんだ??
考えるひまはなかった。手に持った彼女のホースから、勢いよく水が放たれる。ロベリアの炎が、だんだんと小さくなっていった…
「…………ちっ………」
慌てて逃げようとするロベリア。だが、後ろから変身を解いたポワトリンが押さえ込む。
「覚悟なさい!!謎の忍者軍団!!」
「…………はぁ?」
175 :
以上、自作自演でした。:02/01/11 11:05
あげ
保全sage
「9番目、桐島カンナ。」
出発も折り返し地点だが、帝劇メンバーの出発が続く
まあ、巴里のほうは残っているメンバー6人のうちの半分、3人が飛び道具使い
彼女たちの出発は最後に回されることとなる
(マリアの奴…本気で言ってんのかな?)
カンナは今ひとつ釈然としない表情のまま荷物を受け取り
もう一度振り返った、何気にすみれと視線が合う
カンナは軽く手を振るが、すみれは取り合わずに視線をはずす
「どうした、カンナ?早く行ったほうがいいぜ。」
「……わかったよ。」
カンナは心に釈然としないものを残したまま帝劇を後にした
あげてしまった、スマソ
保全上げ
180 :
以上、自作自演でした。:02/01/14 08:10
ほぜんあげ
181 :
以上、自作自演でした。:02/01/16 13:40
2日でここまで落ちるか…
荒れるよりはいいよ・・・
SS職人(←懐かしい言い回し!)も常駐してるみたいだし・・・
ロベリアスレの続きを書く前にみなさん質問です
実は、散々荒らし扱いされてる>23、>25から元ねたを拾ってきてるのですけど、
これが見たいっていう組み合わせありますか?
現在の組み合わせだったら…
エリカ=イチロー(キカイダー01)
紅蘭=ロボコン、烈(宇宙刑事ギャバン)
ロベリア=ポワトリン
マリア、レニ、メル=XIG(ウルトラマンガイア)、K(ロボット刑事)といった感じです
マリアが待ち伏せ、あるいは挟撃を受けないような場所選びや、
それぞれの参加者の戦闘能力等について考えこんでいる時、
別な方法でこのプログラムに勝利する方法を考えている者が居た。
ロベリアである、(このプログラムとやらに勝ち残るのは一人、
それなら、自分以外の16人が勝手にやり合って、数が減ってから
いや、いっそ最後の一人になるまで待って、ボロボロになったそいつを
あっさりと片づければいいじゃないか)たとえ15勝しても、一敗すれば
死を意味する、勝ち残って来た者が死者から奪った武器を用いて、却って手ごわい相手
となることも考えられ無くはないが(どうせ勝ち残るような奴は、自分の本来の武器で
勝ち上がって来る、分捕り品なんてお荷物だろう)ロベリアは、
奪われた武器、ないしは支給される武器を得たからといって有利になるのは、
紅蘭か帝劇三人娘のような連中で、そのような連中は
勝ち残ってこないだろうと踏んだ。
「次はレニだな、行ってこい」
(こいつも何を考えているか判らないだけに要注意だね)そう考えたロベリアは
今残っているメンバーを見渡す、一番の要注意は・・・・・
火喰い鳥、マリア・タチバナだそう考えた瞬間、彼女もロベリアのほうを見た、目が合って
しまった。どうやら向こうもロベリアをもっとも警戒すべきと考えているらしかった。
(やるか!)二人はほぼ同時に身構える。「こらあ!!そこやめないか!!」
米田の声が響き渡る、二人は弾かれたように動きを止める。「フライングは反則だぜ」
銃を抜いた米田がそう警告する。
ようやく二人は構えを解く、他のメンバーには無い、修羅場をくぐり抜けてきた者だけがもつ
ある種の力場がそこにあった。
荷物を受け取りかけていたレニがふいに呟く「これで一人減ると思ったのに」
>>183 ソウルテイカーって知ってる?
あれとのクロスオーバーは見てみたいんだけど…
>185
いえ、残念ながらまだ見てないです。
ガオレンジャーとコクリコ!!
ギンガマンでも可
むしろギンガマンの方がいい
>187-188
すいません…アマゾンライダーとコクリコで勘弁してください(汗)
時系列がメチャクチャになってるから
タイムレンジャーあたりを入れて上手く説明した方がいいんでない?
あと、仮面ライダーはSPIRITSよりにしてほしいな
時系列と言うより時代考証か
一番目 さくら 武器 荒鷹 不明
二番目 紅蘭 武器 目潰し用の粉 レーダー
三番目 シー 武器 鎌 毒薬
四番目 アイリス 武器 ショットガン サブマシンガン(共に破棄)
五番目 グリシーヌ 武器 ハルバード 不明
六番目 椿 武器 不明 不明
七番目 織姫 武器 不明 ?
七番目 かすみ 武器 不明 不明
八番目 カンナ 武器 不明?
九番目 レニ 武器 ランス 不明
死者
メル
残り17人
ところで、素手での戦闘が基本の、カンナ(空手)、織姫(ビーム)は
武器の支給は1つにしたほうがいいでしょうか?
あと、レニの武器は前のサクラロワイヤルでは持ってなかったけどランス、
花火は自分の弓矢を持ってるということで
とりあえず、明日続き書き込みます
リクエストあったら今のうちにどうぞ
>193
花火お願いします、そろそろ飛び道具持を
出してもいいかなと
(あと、>86で、米田が口に出して言ったのは「」の中だけです
それ以外は頭の中で考えているだけです、それと、籤は「くじ」と読みます)
>190-191
タイムレンジャーとかの代わりにガイアを入れてみようかなって思ったんですが…
考えておきますね。
「ただいま戻りました」
「おう加山、遅かったじゃねえか」
「簡単なお経もあげていたので…真似事ですが」
「ふん…ま、いいけどよ。」
米田は時計を見やった、そろそろ二分
「11番目か…そろそろだな…」
「は?」
間の抜けた声を出す加山、米田はそれを無視して係員に目配せを送った
係員はそれだけで米田の真意を理解し、袖の方へ走る
「残り少なくなってきたなあ、次の11番目は
巴里の北大路花火、お前だ。」
「はい。」
ゆっくりと立ち上がる花火、目がすわっている
こういうタイプは突然外に放り出されるよりも
考えをまとめる時間が有った方が有利なのかもしれない
「確かお前は弓が得意だったなあ?」
「どうしたんだい、じいさん?急に…」
唐突に口を挟んだロベリアに米田が銃を突きつける
「これで二回目だぜ…次は撃つぞ?」
「わかったよ。」
手を上げて笑うロベリアを米田は不快そうに眺めた
「…まあいい、最後まで聞きな、お前さんの得意な武器は弓だ
だが、いつも携帯しているわけじゃない、そうだな?」
「はい。」
花火はゆっくりとうなずく
「そこでだ…」
係員が袖から一組の弓矢を持ってきた
「お前に選ばせてやろう、あのかばんを二つ持っていくのと
弓矢一組とかばんひとつ、どっちがいい?
こっちとしても、全力で戦ってもらいたいんでね
そのための措置だ、お前さんのところのグリシーヌやうちのさくらみたいに
最初から携帯してれば話は簡単だったんだがな…
で、どっちにする?」
「弓矢をお願いいたします…」
「懸命な判断だと思うぜ。」
花火は係員から弓矢とかばん一つを受け取った花火は
出口の前で振り返る
「では、行って参ります…」
花火はエリカとコクリコ、そして花火に向かってやさしく微笑み
劇場を後にした
>>192いや、カンナは二つで特に問題ないでしょ
織姫ってビーム自力で出せたっけ?
一応レニもロベリアとマリアのごたごたの間に
花火と同じようにランスを受け取っていると言う設定になっています
「貴女でしょう?覆面忍者を操っているのは」
ポワトリンはさらっと言い放った。その言葉に曇りはない。
「自分ひとりだけではなく、多くの人を利用して悪事を働くなんて…
たとえ全宇宙が許しても、このポワトリンが許しません!!」
………ロベリアの目が点になった。
「あんた…ここ大丈夫か?」人差し指でこめかみをとんとん、と抑え、正気かどうかを確認する。
「なっ…なんですって!?」ポワトリンが激昂した時だった。
「いたぞ!!女だ!!」
「あいつらを捕らえて、骸骨丸様に献上するんだ!」
十人、二十人…
ぞろぞろと集まってきたのは、ポワトリンの言うところの「覆面忍者」だった。
黒い眼だし帽を被り、迷彩のような服を着ている。これだけなら強盗やゲリラ組織の類かもしれない。
だが、彼らの腰には日本刀が添えられていた…いや、日本刀だけではない。
クナイ、巻き菱、手甲鉤、手裏剣……今のゲリラにしては恐ろしく原始的な武装だ。
だが、彼らの「殺気」は常人とは違う…ロベリアにはそれが分かっていた。
「なんということ…囲まれてしまうなんて…」
「ちっ…冗談じゃねえぜ…」
舌打ちをするロベリア。何から何まで事情が飲み込めないままだった。
「なんだ…こいつ、仲間か?」
忍者の一人が口を開く。
「な…貴女………お仲間さんではございませんでしたの?」
「だから、そう言ってたじゃねえか…」
ボウっと炎が燃え上がる。ロベリアの力に、慄き後ずさる下忍達。
「…何やってんだ!!早くしろっ!!」
「…え?」
「こいつらを全員ぶっつぶすんだよ!!あんたなら出来るだろう?」
「…そうですわね」
「ポワトリン・フラッシュ!!」
彼女の変身用の武器…ベルサーベルの先端がぐっと伸びる。まばゆいばかりのピンクの光が、あたりを包んでいく。
「なっ…なんだ、こりゃっ!!」
「ぐおっ…前が、前が見えねえっ!!」
目が眩み、互いにぶつかる者、電柱に頭をぶつける者…
下忍の群れが、一瞬にして失神し、束になって倒れる。
「さぁて…こいつらどうしてやろうか??」
「おやめなさい!!失神した相手に手を出すのは私が許しません!!」
残虐な笑みを浮かべ、指をポキポキ鳴らすロベリアを手で制するポワトリン。
その純粋な瞳は、じっとロベリアを見ていた。
「…な、何だよ」
「………疑ったりして、申し訳ございませんでした」
すっと傅くポワトリン。その意外な反応に、ロベリアの顔が緩んだ。
「いや…まあ、誤解が解けたのはいいことだしな…」
「ですが、貴女をこのまま放っておくわけにはまいりません!」
突然顔つきが変わるポワトリン。それはまるで、罪人を戒めている聖母のようだった。
「ついて来てくださいな。会わせたいお方がいらっしゃいます」
ロベリアの手を引っ張って走り出すポワトリン。
「ちょっ…ちょ、ちょっ…待てよっ…そんなに早く走れな…」
まるで馬にでも引っ張られているかのように引きずられながら、ロベリアは「イーグル関東支部」と書かれた建物に引きずられていった…
201 :
以上、自作自演でした。:02/01/22 13:13
ロワイヤルの方はコクリコ
特撮大戦の方はスーパー戦隊を何かきぼんぬ
202 :
以上、自作自演でした。:02/01/22 19:26
>201
スーパー戦隊はゴレンジャーかジャッカーがいいな
いや、なんか最近の奴だしてよ
メガレンジャーとか
第一、ゴレンジャーとかスーパー戦隊とよぶようになったの
去年からだし
とりあえず、作家二代目が誰とどの組み合わせを想定しているのか聞きたい
>205
ガオも考えたんですが…とりあえずジェットマンあたりを出そうと思っています。
バイラムが次元をねじれさせて来た、みたいな(>203の言うとおりメガレンジャーでも可ですね)
ネタバレOKなら、今のところはこんな感じです。○は現在進行しているやつですね。
さくら(花火も入る可能性あり)=初代ライダー
すみれ=イナズマン
○紅蘭=ギャバン、ロボコン
○レニ、マリア、メル=ウルトラマンガイア、ロボット刑事
○ロベリア=ポワトリン、ゴレンジャー、やや変身忍者嵐
○エリカ=キカイダー(初代さんがアニメ版を出したようなのでアニメ版でいかせてもらいます。少し違和感がありますが(笑))
コクリコ=アマゾン
由里、椿、シー=未定
その他の面々は組み合わせが何一つ決まってません。
これで行こうかなって思ってますが…どうでしょう?
207 :
以上、自作自演でした。:02/01/23 09:47
ん、いいと思う
でもやっぱ花組と年齢の近いメガレンジャーのほうが
なじんでくれると思うよ
あと、グリシーヌとアギトかクウガを組み合わせて
グリシーヌに軟弱者呼ばわりされる五代や翔一を見てみたい
サクロワも期待しているので頑張って
208 :
以上、自作自演でした。:02/01/24 15:02
サクロワ続きみたい上げ
殺し合いをしてもらう―――そう言われて素直に全員を倒す算段を立てるマリアと
人数が減るまで待つ・・という少しでも確率の高い方法でこの
「プログラム」の優勝――――というより生存する事――――
を得ようとするロベリア
巴里と東京の両華撃団においてそれぞれもっとも実戦経験豊富な二人の考えは
全く違う物であった。革命軍とは言え、兵士が上の立場の者の命令どおりに
動かなければ、部隊は全滅の憂き目となる、そこで生き抜いたマリアの思考法は
戦えと言われれば(それが意に沿わぬものとは言え、それ以外に道は無いのであれば)
戦い、その範囲内で最善を尽くすことを考えた。
これに対するロベリアの思考法もまた、彼女がかつて積み上げてきた「実績」
を反映するものであった。
米田が時計を見ながら告げる、「次、コクリコ」
「こ、こんな事グランマが許すわけが・・・・・」
「さて、どうだかな・・・・・そのグランマも、さっき言ったとおり、
巴里でも降魔が大量発生してんだ、その対応におおわらわだろうよ
もう誰も助けちゃくれねえんだ、さっさと行きな」
咳払い一つない、相変わらずの重苦しい空気が帝劇に澱んでいた
その澱みを振り払おうとするものが一人も出ないまま、
2分が経過した
「次は・・・・・」
米田が故意に最後の方に残しておいた二人は、全くの正反対の考えを持った。
この事が両名、そして米田にとってどのような結果をもたらすのか
予期しうるものは居なかった。
>204 について私が知っている事
ゴレンジャーとジャッカーは戦隊シリーズ
バトルフィーバー以降の巨大ロボがでるのが
スーパー戦隊、しかし最近はゴレンジャー・ジャッカーも
スーパー戦隊に含める模様
211 :
小説家2代目 ◆LMSZjlTA :02/01/26 11:33
大神さんって、こっちで出しても問題ないでしょうか?
特撮大戦に?
いいんじゃないの
>212
了解しました
それじゃ、大神、つぼみ、ラチェットを新規で加えてみます
サクロワもがんばってください!!
214 :
以上、自作自演でした。:02/01/27 06:45
次の出発者はすでに決まっている
実力と順番から推測するに、おそらく一番不利になるであろう人物だ
今残っているほかの三人に比べて実力があるわけでもない
そういった人間は真正面から戦っても勝ち目はない
先行して待ち伏せをかけるか罠をはった方がいい訳だが
こうも遅くなっていると、それも難しく
逆に相手の罠に引っかかる可能性のほうが高い
まあ、くじでえらんだ結果だ、仕方あるまい
「由利、お前だ。」
すぐに立ち上がり、武器を受け取るが
その表情は、他の参加者とは違った暗さ
を浮かべている
自分が不利な立場にあることを理解しているのかもしれない
215 :
以上、自作自演でした。:02/01/28 02:43
どっちもがんばれあげ
216 :
以上、自作自演でした。:02/01/29 00:40
後はすみれ、ロベリア、マリアで終わりか
そろそろ、死者がでてもいいころだな
特撮はジェットマンきぼんぬ
218 :
以上、自作自演でした。:02/01/30 07:37
あげ
「次、ロベリア」
アタシは舌打ちをした、帝劇内があまりに静かなせいもあり
何人かはアタシの方を向いた。
(早い方が待ち伏せはし易いけど、ここまで順番が遅れたら、
いっそ一番最後が良かったね)
ヘタに帝劇を出てきてすぐの相手を待ち伏せることを考えると
今度はすでに出発していた者に背後からやられかねない。
それなら、一番最後に出て、自分以外の16人から成る包囲網(ぐらいに考えても用心しすぎるということはない)
を抜けることに専念するくらいの考え方の方がましというわけだ。
そう考えた所で、アタシはあることに気が付いた、
(最初に出てったヤツから・・・アイリスあたりまでは、待ち伏せて狙撃という芸当が出来ないような
ヤツばかり、今残っているのは飛び道具持ちばかり・・・・
狙撃ができればさらに有利となるマリアやアタシ、あとエリカが
最後の方に残っている・・クジで決めたなんてのは、ここまでくると嘘くさいね)
(優勝候補を不利な状況に置けば・・・・・・・
戦いは長引く・・・・まさか)
アタシはじっと米田の顔を見つめていた。
「どうした、俺の面なんか見ても、何も出ねえぞ」
複雑な表情をしながらも、あたしは荷物を受け取り、帝劇を後にした。
「いきなり火喰い鳥の餌食にはなりたくないね」
アタシはなるべく帝劇から遠ざかることにした。
本日の公演:殺し合い
帝國歌劇団の花組に加え、大泥棒、バヰキングの末裔、修道女等、
巴里の花組も加わり、帝都全域にてくりひろげられる
「サクラロワヰヤル」
いよいよ開演
すみれ「トップスタアとは、何時如何なる時もトップスタアですのよ・・・
そう何時如何なる時も」
東京、渋谷…
かつて若者たちの集う場として栄えていたこの町に、もはや人影は残っていない。
変わりのつもりだろうか、相応しくない物が居座っていた。
C・O・V…「コッヴ」。XIGに「怪獣」と認定された生命体である。
さいたま近辺で活動を確認、小休止を繰り返しながら南下しているにも関わらず、
XIGの攻撃はほとんど意味がなかった。
隊長の梶尾をはじめとするピースキャリー隊の士気も下がり始めている。
そもそもC・O・Vにはほとんどの武器が通用しない。実弾はもちろん、ナパーム弾、冷凍弾も焼け石に水だった。
「C・O・V、センター街付近を破壊!!横浜方面へ向かっています!!」
オペレーター、ジョジーが悲鳴のような声をあげる。
「…っ!!!」
「な、なんて強さなの…」
レニとメルの顔が引きつる。その二人を見つめるマリアも、動揺の色を隠せない。
『このままじゃ…帝都全域がやられる………みんなっ……」
マリアは心の中でとある男の名前を叫んだ。最も信頼できる男の名を…
その時だった。
「ポイント137−Bに、人がいます!!」
嘘ではなかった。
年端もいかない少年が、遠くから怪獣を見上げていた。
「駄目だよ、それじゃ」
そう言うと、少年は片手に持ったノートパソコンを開き、XIGへとアクセスをはじめた。
「コマンダー、通信が入っています」
「繋いでくれ」
コマンドルームのスクリーンに、少年の顔が映る。
「あれじゃ、駄目なんです」
「…駄目?」
「ピースキャリーは普通の戦闘機とは違うんです。すぐにパイロットと回線をつないでください」
「君は?」
「僕は高山我夢。アルケミースターズの一員で、あの機体を設計しました」
「高山…君が高山我夢くんか。わかった」
石室コマンダーが合図すると、オペレーターが各機に回線をつなぐ。
「こっちの準備はできた。いつでもいいぞ」
「わかりました。まず、一号機を中心に離れてください…そうです。
そして二号機と三号機でスペラール砲を撃ってください。角度は今のままです。
ホバリングができるので、すぐさま離れられるはずです」
我夢の命令どおりに三機が攻撃を加えていく。
先ほどとは比べ物にならない衝撃が、C・O・Vを襲う。
だが、痛みに暴れるC・O・Vは、闇雲に建物を破壊し始める。
そして、破片が我夢の上に―――――
「高山我夢の生体反応…消えました」
震える声で、敦子オペレーターがモニターを見つめる……
223 :
以上、自作自演でした。:02/02/01 02:28
あgへ
224 :
以上、自作自演でした。:02/02/02 14:40
この後
すみれ
エリカ
マリア
の順で出発します
「時間だな、次に行くのはすみれだ」
「あら、意外ですわね、トップスタアの登場は一番最後だと思っていましたわ」
「籤なんだからトップスタアもなにもないだろうが」
「どうかしら、でもこんな見るに耐えない田舎芝居の出演者は
私までにしてくれません」
「何ィ」
すみれが、「プログラム」への参加を宣告された直後のショック状態から
ひとまず立ち直った(とは言い切れないのだが)後、彼女の頭に浮かんだのは、
戦国時代、いや源平の昔からあった、天下分け目の決戦などで一族があえて
敵対する陣営に分かれて参戦し、戦場で殺しあうということだった。
このようなことをあえてするのは戦の結果がどちらに転んでも、
どちらかが勝ち組となり、お家は安泰となるからである。
「仮に生き残った者が中尉と結ばれて、降魔を浄化できたところで、
どうせ京極のような輩が又動き出すに決まっていますわ。
その時に中尉と優勝者の二人だけで、何とかできるとお思いですの?
せめてマリアさんとついでにそこのエリカさんぐらいは、中尉の護衛役として
残しておくのが賢明というものではありませんこと?」
この「プログラム」から降りることは、大神をあきらめることを意味する、
そのような選択を、すくなくとも自分からは言い出せないすみれであった。
黙って聞いていた米田は苦々しい顔で答えた
「もちろん、出来る事ならそうしてやりたかったんだ、
だがよ"浄化の術"ってえのはそんな生易しいもんじゃねえ、
最低でもこの人数、それと霊力のあるヤツでやらなくちゃあ、
おそらく"浄化の術"は発動しねえんだよ」
鬼畜にも劣る所業の末の"浄化の術"、一体何を浄化するというのだろう、悪い冗談としか思えない。
沈黙するすみれを横目に、マリアは思った、
(それもそうね・・・・・一部を残すなんてことができるなら、米田司令は
最初からそうしていたはず)拠点防衛で力を発揮した米田が
「兵力」の配分について考えないはずがないのだ・・・
ただ今回は、配分のしようがなかったということである。
「すみれの言う事は間違っちゃいねえ、新しい華撃団の構想が
賢人機関の方で練られてはいるが、今の両華撃団ほどの
質が保てるとは到底思えん、だが、まず世界中の降魔をどうにか
しないことには、その先がねえんだよ!」
「わかりましたわ、このトップスタア神崎すみれ、見事に散ってみせましょう」
神崎風塵流もまた、一族が相対する陣営に分かれることで
家を残してきた、そして今また、すみれは世界のためにあるいは
捨石となる覚悟でこの「プログラム」に挑むのであった。
226 :
以上、自作自演でした。:02/02/04 03:20
あげ
227 :
小説家2代目 ◆LMSZjlTA :02/02/04 12:25
石室の顔から「何か」が消えた。
「我夢君…おい、我夢君!!返事をするんだ!」
…返事はない。
「そんな…」メルがその場に座り込む。
レニもマリアも、辛そうにメルを見るより他がなかった。
―――――――――――――――ここは、どこだろう…………
我夢が目を覚ますと、目の前がピンクの靄に包まれていた。
「なんだろう、ここ…すごく、懐かしい…」
ゆっくり、ゆっくり、下へと落ちていく…不思議と恐怖は感じなかった。
そして、一定の高さにきたとき、ぴたりと止まった。
ふと目を上げると、そこに銀色の巨人がいた。
体に彫られた赤いラインに、大きな黄色の目…
その瞳に吸い込まれた我夢の脳裏に、言葉が伝わってくる。
「ウル…ト…ラ…マン?」
巨人はじっと我夢を見つめている。それが、彼には懐かしく感じた。
「ウルトラマン…地球が危ないんだ。
僕は君になりたい!!!」
我夢の目に、決意の光が灯った。
「ガイアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」
あげてしまいました…すいません(汗)
ついさっき、16人目が出発した
今現在残っているのは、最後の17人目と米田だけだ
人のぬくもりの消えた舞台には、先ほどまでとは趣の異なった沈黙が漂っている
「とうとうお前一人になっちまったなあ?マリア。」
「………………………………」
マリアは答えなかった
米田がどういうつもりで話しかけているのかは知らないが
下手に会話をして士気を下げるのを嫌っていたからだ
米田は苦笑をもらした
どうもそれを分かっていながら話しかけたフシがある
「ふ…その判断力…
つくづくたいしたもんだよ、お前が優勝候補筆頭だな。」
米田は扉を眺めた
「だがな、さっきのあいつもなかなか有望だぞ。」
なにせ、出発前に米田に食ってかかり
さらに、米田の突きつけた銃口をまっすぐにらみ返した
この状況においても正気を失わずに自分の信念を貫くことができる
おそらく、精神力ならNO1だろう
「こんな事、神様が許しません…か。」
「グリシーヌさーん!!コクリコー!!ロベリアさーん!!花火さーん!!シーさーん!!」
エリカは街の大通りを声を張り上げて大通りを歩き回っていた
誰でもいいから巴里の仲間と合流しなくては
皆は自分が守り、メルの敵も討つ
そのためには、何とか合流しないことにはなんともしてみようがない
だが、それはまったくの無駄だった、巴里のほとんどはエリカとは逆方向に進んでしまったためだ
モララーとイマノウチどっち飼いたいか選んで欲しいからな!
 ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
○ ∧__∧
⊂⌒~つ ・∀・)つ
保全
232 :
以上、自作自演でした。:02/02/06 22:30
うーん…ウルトラマンか…等身大とどうやって共演させるんだろ?
233 :
以上、自作自演でした。:02/02/08 02:05
age
234 :
以上、自作自演でした。:02/02/08 02:06
>232
二代目氏にまかせっきりだからなぁ…
ちょっと無理で照るかも。
>234
あっちもなりきりでやればいいのにね、
236 :
以上、自作自演でした。:02/02/09 21:47
「さてマリア、お前が最後だな。」
マリアはゆっくりと立ち上がって意識を戦闘向けに切り替える
ここから一歩外にでたら、そこはもう戦場だ
いつ、待ち伏せや不意打ちを食らってもおかしくない
外に出た瞬間から全力で戦えるよう意識する必要があった
「こいつがお前の支給武器だ、とはいっても最後のひとつだから
選択の余地はねえ、まあ、残り物には福があるっていうしな、もってけ。」
米田が差し出したバッグを受け取り
そのまま出口から外にでた
米田はまだなにか言いたげだったが
聞いても聞かなくてもあまり変わりは無いだろう
マリアは外に出て大きく息を吸い、辺りを見回した
周りには誰もいないようだ
皆さっさと帝劇から逃げ去ったか?
マリアならば出口の前で待ち伏せをかけるところだが
「さて、どこに行くべきかしらね…」
目の前の大通りを進むのはまずい
おそらくこの道を堂々と通るのはカンナやすみれのような実力者
彼女たちとの消耗戦を避け
総勢16人のターゲットを効率よく狩っていかなければならない
ならば、むしろ自分が進むべき道は裏路地だ
椿のようにこの戦いに臆している者たちはこの道をこそこそと進むだろう
彼女たちを早めに狩った後に武器を奪い取って体制を整え
強敵はお互い潰しあって消耗した所を叩くというのがマリアの立てたプランだった
「強い子はともかく、それ以外は隠れようとするでしょうからね…」
後はどの道を選ぶかだ、帝都ほどの大都市になると
裏路地も迷路と言っても過言ではなくなる
いくら土地勘があるとはいえ、そこから敵を見つけ出すのは困難だ
しばらくあたりを調査していると、ひとつの足跡を見つけた
「小さいわね…子供の足跡だわ。」
この時点で候補は二人に絞り込めた
アイリスかコクリコだ、この二人のうち、もしアイリスだった場合
力の暴走に巻き込まれて返り討ちに会う危険がある
だが、よく考えてみると、アイリスはテレポートが可能だ
逃げるのであれば、テレポートをつかってさっさと遠くに行ってしまうだろう
「おそらく巴里のコクリコでしょうね…」
マリアは敵をほぼ断定した
一度しか会ってないし、あまり親しく話したことも無いので詳しいことはよく分からないが
手品が得意なのと、比較的身軽なこと以外は特筆すべきことも無い隊員だったはずだ
自分の射撃の腕なら取り逃がすことも無いだろうし
仮に支給武器が火器の類だったとしても
子供の力ではとても使いこなせないだろう
最初の標的としては申し分なく、カモといっても差し支えない相手だ
「よし…」
マリアは荷物をいったん確認した後
意を決して裏路地に侵入した
238 :
以上、自作自演でした。:02/02/11 16:12
保全さらしあげ
239 :
以上、自作自演でした。:02/02/12 03:40
板違い晒しage
「やれやれ、こいつらのレベルで、見せしめが一人で済んだのは奇跡に近いぜ全く」
米田は椅子に座り込んだ、というよりへたりこんだ、いくら観客席に狙撃手を待機させてあったとは言え、
帝都・巴里両華撃団を抑え続けるのは、並大抵の緊張ではない。
「以前読んだプログラムの記録には、人数の半分近くがスタート前に殺されたという
のがあったくらいですからねえ」
大神の無言の抗議の視線をよそに加山が相槌を打つ。
「ああ、だがあの首輪、テレポート追跡式にしたのによくあれだけの軽量化ができたもんだな、
さすがは神崎重工といった所だが・・・」
テレポート封じの装置を搭載することはそれほど難しいことではない、
だが、それでは本来の霊力を発揮できなくなり、「プログラム」本来の
目的を損なうことになりかねない。
係員が三人に水の入ったコップを手渡す、米田は水を飲み干すと立ち上がり、
司令室へと向かった。
「で、どうなってる、アイリスは」
椅子に座り、米田は問いかける、米田の問いに司令室のオペレーターが答えた。
「番号1、アイリス・シャトーブリアンの表示は、本部出発直後にテレポートを繰り返していました、
追跡装置は正常に作動しているもよう、現在の脈拍値はやや高、
10番の真宮寺さくらとすでに合流し徒歩で移動しつつあります。」
「よし、まずは順調か、首輪の状態をはじめ、各面の監視を怠るな。
俺はちょっと冷汗かいたんで着替えさせてもらうわ、加山、ちょっとたのむぜ」
そう言って米田は私室へと向かった。
hozen
sage
「各方面、異常なし・・・か」
プログラムの方は問題ない、加山は思った、
だがこのプログラムに参加させられている18人は、並みの18人ではない。
いくら首輪で押さえつけているといっても、なんらかの反乱を起こす可能性は
かなり高い。
「さてと、三つ武器が余ったな、片付けておこう」
米田の作成した実施要綱に基づき、武器を準備したのは加山とその部下たちである。
「何が残ったかな・・・んと、射撃練習用のクレーに、
炸薬付きボウガン、それから、サバイバルナイフか。
おい、お前たちこれを倉庫にしまっておいてくれ。」
加山は淡々と任務を果たした、傍の大神を気遣って、あまり話し掛けないようにした、
今の加山にこんな状況に置かれた大神にかける言葉はみつからなかった。
244 :
以上、自作自演でした。:02/02/17 16:25
「ねぇサクラ。これからどこに行くの?」
「そうね・・きっと後からみんなが行く場所に行くのよ。アイリス。」
次の瞬間にアイリスの胸を刀がつらい抜いていた。
「ごめんねアイリス。あたしやっぱり大神さんと一緒になりたいの。」
サクラの足元にはすでに動かなくなった物体が横たわっていた。
245 :
以上、自作自演でした。:02/02/17 20:37
「くぅっ!!」
レニの右腕から肩にかけて鋭い痛みが走った
「9時方向より、飛来物を確認…右上腕部を損傷。」
攻撃を受けたときの重みと傷の状態から判断するに
武器は手斧の類だろう
敵の姿を確認しようにも
あたり一面マネキンでどこにいるのかも分からない
うかつだった、
敵を探索中明らかに素人の物と断定できる足音を確認し、追撃をかけた
あわてて逃げ出した相手を追い込んだまではよかったのだが
逃げた先は百貨店の2F、紳士服売り場だ
ここならばマネキンに身を潜めながら相手を狙い撃ちにできる
むしろ追い込まれたのは自分かもしれない
246 :
以上、自作自演でした。:02/02/17 20:47
相手がここを戦場に選び
投擲でしとめるという戦術を選んだ以上
攻撃はこれ一回だけではないだろう
苦し紛れの攻撃が偶然上手く言ったとも考えられるが
用心しすぎて損は無い
「く…」
レニは近くにあったネクタイで止血しながら耳を澄ました
状況は圧倒的に不利だが
ここですぐに逃げ出せば後ろから狙い撃ちだ
支給武器だっていつまでも続かない
あと2回か3回程度の攻撃をしのぎ
それから撤退する
それがレニのたてた作戦だった
「そこ!!」
レニは近くに落ちていたベルトをムチのようにしならせ
飛んできた二つ目の手斧を叩き落し
即座に投げ返す
マネキンの折れる鈍い音がした、失敗
レニはあせっていた
「く…」
足音がまったく聞こえない
おそらく布か何かを足元に引いて移動し
足音を最小限に抑えているのだろう
いつもならばもっと冷静に対処できるのだろうが
右肩の裂傷の痛みがそれを阻んでいた
まきつけられたネクタイは真っ赤に染まり
容赦のない出血はレニの意識すらも
奪いかねなかった
相手はそれを知っているのか
持久戦の構えを見せている、その証拠にあれから攻撃が一度も無い
ここで逃げれば狙い撃ちになるが
このまま持久戦になれば衰弱する一方だ
頼みの綱のランスも、この状況では投げるくらいしか使い道は無い
(このままではやられてしまう…このままでは)
レニは一瞬だけ悩んだが
結局、可能性の高いと思われる行動にでた
(撤退する…!!)
レニは手当たり次第に陳列棚やマネキンを倒し
ドサクサにまぎれて逃げ出した
レニは逃げる際に一瞬だけ振り向いたが
追ってくる気配は無かった
深追いする気はないということなのだろう
とりあえずこのエピソードは続く予定なので
できればこの続きを書くのはご遠慮願いたいのですが
よろしいでしょうか?
>248
それでは特撮のほうにいきたいのですが…
@マリア・レニ・メル&ウルトラマンガイア
Aさくら・花火&仮面ライダー
Bすみれ&イナズマン
どれがいいでしょう?
>>248 スレの流れを止めようってんだから、期間を明示すべし。
明示できないなら、書き上げてからにすべきであった。
お茶を飲んで一息ついた所で、ウチはこの「プログラム」
のルールを整理してみた。(一番やっかいなんは、24時間ルールやろなあ、
24時間以内にウチが外し方を解明せんことには、みんながボンやもんなあ、)
この首輪に文字通り首根っこ押さえられとる以上
いくら帝撃のみんなが強いいうてもどうにもならへんからなあ・・・・
――もちろん、誰か犠牲者が出ることにより、新たに24時間の「猶予」が与えられるのだが――
(要は24時間でウチが首輪を片付ける、まずそのことを考えよ・・・
一人も死なせとうない・・・)
(んで、立ち入り禁止区域・・・まあ、これはそんなに問題にならへんな、
どうせ使う工具は小さいもんばっかやから、袋に入れていつでも
持ち出せるようにしとこ)
本気で殺しに来るんがもしかしたらおるかもしれへんけど
レーダーがあるからまあええやろ。
「まずは、この首輪の穴かなんかを探すことやな」、そう考えたウチは、
首輪をまわしながら、小さな鏡(歯医者で使うような小型のもの)で、
首輪の穴を探した、「まさか穴があって、その奥のボタンを押せば解除なんてことは
ないやろけど」もちろん穴どころか隙間ひとつ無かった、どうやら2つの半円状になっている輪を
内部に電子部品を詰め込んでから、溶接したようである、
「肝心要の優勝者から首輪を外す段になってヘタうったら目もあてられへん、
この溶接を米田はんの側が焼き切るとか乱暴な外し方をするとは思えへんな、ということは・・・・」
米田がルール説明の時にも言っていたとおり、外部からの、無線等による制御ということは容易に考えられた。
「となると、このレーダーは、ひょっとしたら、首輪からの電波を受信しとるんやろか
もしかしたら、このレーダーをばらせばなにかヒントが得られるかもしれへん」
レーダーの小さい方のボタンを押してみると、参加者の位置を示す地図が消え
文字が表示された
一日目
首輪爆発まで あと23時間25分
「この『あと23時間25分』いうんは、たぶんメルが殺されてからということなんやろうなあ・・・」
付属の説明書で確認すると、そのとおりであった。
「あと23時間かあ・・・・」
この大仕事、自分一人で最後までできるとは思えへん、誰かの協力が要るなあ・・・
――本文ここまで――
ところで>244の方はご自分の書いた文の後を考えておいででしょうか、それとも
最初の方の終了屋さんたちでしょうか?
とりあえず保留ということで、反応がないようなら244は脳内あぼーんということで。
で、紅蘭が協力を求めようとする相手は
@通信に詳しい三人娘の誰かや
A力仕事ならカンナはん
B大神はんが居てくれへん今、花組の隊長はマリアはんや
Cアイリスのテレポート能力が何かヒントにならへんか?
のどれかで行きたいと思うので、選んでください。
Cは>244の方からまともな反応があれば選択不可ということで。
特撮の方、アイディアをパクッたみたいですいません、そちらもがんばってください。
>250
自分は248ではないですが、
とりあえず、レニ以外の方をアップしました、ただ、期限はあったほうが
いいですね。
>251
全然OKっすよ(笑)
レニは大通りを必死に走っていた
折をみてどこかで裏通りか民家に入りたいのに
怪我の痛みと出血の激しさでこれ以上走れない
「くそ…!!」
レニは一度振り向いた
血痕がここまで点々とつながっている
誰かがこの跡をつけてきたら危ない
「仕方ない…」
まだ百貨店から300Mも離れていないが
物陰に隠れ、支給武器のバッグから救急箱を取り出した
とりあえず一旦ここで出血を止め
どこかで体力の回復を図る
まず腕を固く縛って出血を止め
傷口を消毒したいところなのだが
片手しか使えないせいか上手く縛ることができない
「く…」
何度かもたついていると、急に暗くなった
差し込んでくる光が何かにさえぎられている
差し込んでくる光の中に映った人形の影
(追っ手!?)
レニは凍りついた、この状況と体勢では
まともな反撃すら許されずに屠られてしまう
あわててランスに手を伸ばす
この状況下ではこの一瞬の反応の差すら
致命的な遅れのはずだったが
相手の反応はきわめて予想外のものだった
少なくともレニにとっては
「レニ!!どうしたんですか!!その怪我は!!」
「………織姫。」
「レニが救急箱をもらっててよかったでーす」
織姫は何も言わずにレニの手当てをしてくれた
とりあえず織姫はさっきの相手とは無関係らしい
レニも驚くほどの手際で傷口を縛り
消毒液を取り出して直接傷口にたらす
「しみますよー」
「くぅ…!!」
傷口に脱脂綿とガーゼを当ててテープで止め
包帯を巻く
これでしばらくすれば血は止まるはずだ
本当は縫合した方がいいのかもしれないが
織姫にはそんな技術は無い
「とりあえずこれでオーケーでーす
あとは、もうしばらくしてからガーゼと包帯を取り替えれば…」
「ナンセンスだ…」
「え?」
「こんなのナンセンスだ、こんなことしても生き残るのは
結局一人しかいないんだ…なんであの時僕を殺さなかった?
そうすれば織姫も生き残る可能性が…」
「レニも…そんな事言うんですね…」
「え…」
レニは織姫の顔を見つめた
織姫は泣いていた
続く
残りは今日中にアップします
もうちょっとですんでよろしくお願いします
>>251 続きは考えてあります。
が、リレーなんで何らかでアイリスが出て来てもかまわないんじゃ。
元々霊とか悪霊が出て来て戦う世界観なので。
個人的にサクラは半分狂ってしまっている設定にしています。
>>247 よく考えたら9時方向(正面から向かって左側)
から物が飛んでくるのに右上腕部を怪我するのは変だ…
3時方向に修正しておきます
「織姫…」
「なんで…何でそんなことを言うんデスか…?
何で今まで一緒に戦ってきた仲間を殺せるんデスか?
レニまでそんなことを言い出すなんて…私…私…」
織姫は肩を抱えてうずくまった
その体は小刻みに震えている
動揺してるにしてもこのおびえ方は尋常ではない
「織姫…まさか…誰かに襲われたのか!?」
織姫は弱々しくうなずいた
「怖かった…でーす…」
泣きじゃくる織姫を見ていると
何かいたたまれない気分がこみあげてきた
(そうだ…僕はどうかしていた…)
レニはそれを見て自分のやろうとしていたことの恐ろしさに気づいた
危うく仲間たちをその手にかけるところだった
首輪に爆薬が仕掛けられているからなんだというのだ?
降魔が発生しそうだからどうしたというのだ?
皆がおびえている、こういうときこそ自分がしっかりして
皆を助けなければならない、そのことを忘れていた
困難だが、できるはずだ、自分たちなら
262 :
以上、自作自演でした。:02/02/18 22:47
「まったく…ちょっと脅かされたくらいで…
僕はどうかしていた…」
レニはうずくまる織姫をやさしく包み込んだ
「もう大丈夫だ、殺しあうなんてもう言わない
皆で一緒に助かる方法を考えよう。」
レニは精一杯優しく織姫に語り掛けた
それに反応したのか、織姫の震えがとまった
「レニ…?」
「まずこの首輪をはずすことから考えよう
紅蘭の力を借りられればできるはずだ。」
「でも…他の人たちが殺しに来るかも…」
「大丈夫、みんな今まで一緒に戦ってきた仲間だ
話せばきっと分かってくれる。」
織姫の体また震え始める
それをレニは緊張の糸が切れたのだと判断した
「レニ…私…死にたくありません…」
「大丈夫、僕たちなら…」
「だからレニが死んでくだサーイ。」
優しい言葉をさえぎり
レニのその腹部を鋭利な刃物が貫いた
「ごふ…」
その口から優しい言葉の代わりに血が噴出する
織姫はそれを確認してもなお手を緩めず
突き立てた刃物を横にかっさばく
たまらず崩れ落ちるれに
織姫はそれを払いのけ、立ち上がってほこりを払う
「レニー」
織姫は驚愕で目を白黒させているレニを悠然と見下ろし
バッグから何か取り出した
「これ、見覚えあるでしょー?」
手斧だった、刃物には血がべっとりついている
レニの血だった
織姫は薄笑いを浮かべながらそれを振り下ろす
レニは何が起こったのかも理解できないまま死んだ
【残り15人】
hozen
264 :
以上、自作自演でした。:02/02/18 23:04
相手を窮地に追い込み
その状態であえて退路を作らせて逃がし
そのあと無関係を装って接近し
揺さぶりをかけて殺す
全ては織姫のシナリオ通りだった
相手に死に物狂いの抵抗をされるより
こっちの方が効率的だと思っていたからだ
それにしてもちょろいものだ、泣き落としをかけるだけで
こうもあっさり優勝候補の一角(織姫はそう思っていた)を崩せるとは
織姫はこのプログラムの勝利を確信していた
皆、表面上はやる気を見せていても
その実、仲間意識を捨て切れていない
そこに揺さぶりをかけて動揺を誘えば
簡単に全滅させられるだろう
265 :
以上、自作自演でした。:02/02/18 23:04
次はアイリスあたりを標的にしてやろうか?
カンナあたりもあっさり引っかかるかもしれない
等と考えながらその場を後にする際に
織姫は一度だけ振り返ってレニの遺体を確認した
レニは目を白黒させたまま死んでいる
本当は頭を真っ二つにする予定だったが
ちょっと予定が狂った、肩口から袈裟懸けにされている
まあ、きれいな顔のまま死ねたのだ
感謝してもらおう
それにしても、出刃包丁を突き立てる直前
笑いをこらえるのは大変だった
とりあえず、これで一通り書き終わりました
疲れた…
とりあえず、
>>244さんも書いてくださるようですし
アイリス死亡はありにしておきました
なお、二人の支給武器は
織姫 出刃包丁 手斧×2
レニ (ランス) 救急箱
です、まあ武器が一つしか入ってないとは限らないって事です
織姫が救急箱を持って言ったかどうかは
続きを書く人にお任せします
このスレ使い切ったら、次スレはサクラ大戦板でやるの?
268 :
以上、自作自演でした。:02/02/19 02:00
「おい大神。いい知らせだぜ。」
米田がいつもの通りに酒を飲みながら話しかけてきた。
「アイリスとレニ。死んだぜ。ばっさりとな。」
大神は米田が何を言ってるのか一瞬理解できなかった。
「しかしあれだな。いままでチームワークとか言ってたってーのに、いざとなりと弱いもんだな。お前が育てた団員は。ひっく。」
大神はその時にはじめて理解をした。
「アイリスとレニが死んだ?なぜ!」
「なぜもへったくれもねーよ。訳はサクラと織姫にききな。最後まで生きていたたな。」
「・・・・馬鹿な。」
「馬鹿はおめーだよ。どっちみち誰か一人とやるんだよ。お前。」
大神は米田につかみかかろうととしたが
「おっと動くなよ。お前が死んだら計画は無しになっちまうんだから。」
「だったら今すぐ殺せ!」
「だから殺せねーんだよ。おいだれかだまれせろ。」
大神の後頭部に鈍い痛みが走った・・・。
すみません!
少し酔っていたので誤字が多いです。
ご勘弁を。
>259
選択のCはひとまずナシで
引き続き分岐のリクエストを募集中です
>267
板を変えたほうがいいですかね?
小説家2代目 ◆LMSZjlTAさんはどう思います?
>244
それではさくらの続きをお願いします。
ビーーー!
帝都に響き渡る轟音がした。
「米田だ。皆に嬉しい知らせがあるぜ。
アイルスとレニが死にやがった。
もちろん今までお前らが信頼してた仲間に殺されたんだぜ。
いいか。これはおままごとじゃねえ。
現実だ。信頼なんてもんじゃもうケツも拭けねえんだぜ。
まあしっかりと殺し合うんだな。」
この放送は全員に衝撃を与えた。
幼いとは言え、アイリスとレニが殺されたのだ。
それも今まで仲間と思われた人間に。
帝都の名も無い裏路地でその放送を聞いていたのは椿であった。
「まさか・・そんな事・・・嘘よ!」
こつ・・・こつ・・・・こつ・・・
「誰!」
「椿さん!大丈夫ですか!」
「さくらさん!」
椿は思わず身構えた。今の放送の後である。
自分以外は全て敵と思わなくてはと。
「椿さん。今の放送は本当なんでしょうか?}
「え?」
「私にはそうは思えません。幼いとは言ってもアイリスとレニは戦士なんですよ。」
「・・・。」
「私達が戦ったら片方だけが死ぬなんて事はありえません。」
「そ、そうですよね。あの2人が死ぬなんて。」
「そうです。あの放送は私達を混乱させる為の物としか。」
椿の顔から緊張の色が消えた。
さくらはその表情を見て問いを発した。
「これからどうするんですか?」
「私は浅草に行こうと思っています。」
「浅草に?」
「えぇ。あそこには光武の整備工場があります。
今現在一番安全なのは光武の中だと思うんです。」
「もしよろしかったら私も一緒によろしいでしょうか。」
「もちろん。」
2人は路地にある自転車に乗り浅草を目指した。
浅草に到着し椿の案内で光武の整備工場に着いた2人。
「でもこの光武は動くんですか?」
「えぇ。試作機で皆さんのに比べれば力不足ですが動きます。」
「でも武器が無いんですね?」
「うーん。試作機ですから。ある意味カンナさん向けかも。」
「ふーん。」
「でも私の霊力で動かせるかどうかが問題ですね。」
「それ以前に動くかどうか。私がちょっと乗ってみますね」
ブイン。ブーーーーン。
「あ、どうやら動くようですね。」
「よかった。頻繁に刀を使うと脂肪で切れなくなるのよね。」
「え?」
「ありがとう。アイリスの所に行ってあげてね。」
「・・・まさかアイリスを・・・。」
椿は一心不乱に逃げ出した。
アイリスを殺したのはさくらだと確信して。
「ふふ。いくら逃げても光武からは逃げられないわよ。」
「やめてくださいさくらさん!」
「霊力が足りない自分を恨むのね。うふふ。」
ちょっと光武は反則だぞ…やめておいた方がいいんじゃないか?
それと放送って6時間おきだったのではないか?
書いてくれるのはありがたいけど
やっぱまずい気がするなあ
俺、この続き何とかできるぞ
244さん、書いちゃってもいい?
米田は上機嫌でスピーカーのスイッチを切った
プログラムに支障をきたすまいと、放送中は
じっと耐えていた加山が、放送終了と同時に
語気を荒げた
「司令、調子に乗りすぎではありませんか!!」
「なんだ加山、文句があるってのか?」
にたにた笑いながらすごむ米田、完全に酔っぱらっている
「放送は6時間に1度の筈、全員が出発してから
30分とたたないというのに、何故今放送をかけるのです!!」
「こうした方が、早く終わるだろ?」
「このプログラムはかなりのペースで進んでいます!!
そこまでする必要はありません!!」
30分とたたずに犠牲者が二人
遅いどころか、この規模のプログラムとしては
異例中の異例の早さだ
あえて今ここで煽る必要性は感じられない
「おい、加山、お前この俺に意見する気か?」
加山と米田の間に係員が割ってはいってきた
銃を持っている
「貴方という人は…!!
…分かりました、司令の判断とあれば仕方ありませんね!!」
加山は悪態をついて振り返った
(他に手段は無いと判断し、仕方なくこのプログラムの
実行委員に参加したというのに…これでは…!!)
ドアノブに手をかける加山の背中に米田が声をかける
「おい加山、これでも俺はこの世界のためを思ってやってるんだぜ。」
「この非常時だというのに酒をお召しになっている方の台詞とは思えませんね…
私はてっきり酒の席の余興だったのかと思いましたよ
先ほどの放送も経過報告にしては随分とくだけてらっしゃった方ですしね。」
加山は米田に皮肉を浴びせ、部屋を後にした
一部始終を観察していた係員が米田に耳打ちする
「加山を処分しますか?彼は危険です。」
「ほっとけ…次の放送を真面目にやってやりゃあ機嫌なおすだろ
確かに、さっきのは調子に乗りすぎたからな。」
「はあ…」
米田はコップををつかみ、一息に煽った
「つげ…」
「はっ」
係員がなみなみと注いだ酒を一気に飲み干した
まずい…というより味がしないというほうが正しい
この非常時だというのに酒をお召しになっている方の台詞とは思えませんね…
「へっ…酒でも飲まなきゃやってられないだろうがよ…」
「は?なにかおっしゃいましたか?」
「なにも言ってねえよ…いいからつげ」
>>273さん
米田が以前
「本気に思ってない奴らが多い」
みたいな事を言っていたので、本気にさせる為の特別放送と言う
形で入れてみました。その辺書き忘れてました。すみません。
光武は試作機にして、光武で踏み潰すとかはNGにしてあります。
サクラ大戦と言う話し上、1機はあった方がと思って出しました。
壊すなり下水に落とすなり皆さんのご自由にお願いいたします。
>>274さん
リレー小説なのでもう自由に書いてやってください。
私も他のキャラを書くつもりでおります。
俺もリレーなんだから自由でいいと思うよ。
244さんの話しも全然大筋から離れていると思えないし。
誰かの話しをフォローするのも面白いでしょ。
なんとなくだけど光武は1機あった方がいいと思う。
ほぼ全員乗れるし、ほぼ全員がエキスパートなんだから。
だんだんと面白くなってきたと思う。これ。
うん、俺も徹夜明けでいらついてた所あったから
あれは悪かったよ、スマソ
また書いてくれ
「さくらさん!やめてください!」
「うるさい娘ね・・・アイリスが寂しがっているわよ。」
そして光武の腕が振り下ろされた。
椿はあきらめにも表情でその場から動かなかった。
いや動けなかった。しかし光武の腕は椿には当たらなかった。
「なんで。狙ったのに。」
「に、逃げなくちゃ。」
「まちなさい!」
この時初めてサクラは気がついたのである。この光武がほとんど整備されていない事を。
通路を曲る椿を正確に追えない程の運動性の悪さ。
人を叩き殺せるパワーは有るが、自分の光武に比べて遥かに少ない。
「見失った。でも完全なる鎧として使えるわね。うふふ・・・」
ひとまず整理
1番目 さくら 武器 荒鷹 不明
2番目 紅蘭 武器 目潰し用の粉 レーダー
3番目 シー 武器 鎌 毒薬
4番目 アイリス(死亡) 武器 ショットガン サブマシンガン(共に破棄)
5番目 グリシーヌ 武器 ハルバード 不明
6番目 椿 武器 不明 不明
7番目 織姫 武器 出刃包丁 手斧×2
8番目 かすみ 武器 不明 不明
9番目 カンナ 武器 不明 不明
10番目 レニ (死亡) 武器 (ランス) 救急箱
11番目 花火 武器 弓矢 不明
12番目 コクリコ 武器 不明 不明
13番目 由里 武器 不明 不明
14番目 ロベリア 武器 爪 不明
15番目 すみれ 武器 長刀 不明
16番目 エリカ 武器 マシンガン 不明
17番目 マリア 武器 拳銃 不明
死亡 メル・アイリス・レニ
【残り14人】
米田が行った放送はこのプログラムに参加した
ほとんどの人間をパニックに陥れた
コクリコも例外ではなく、ほとんど半狂乱に近い状態に陥っていた
アイリスが死んだ、一度は大喧嘩した仲だが
せっかく仲良くなれたと思ったのに
トウキョウについたら一緒に遊ぼうと思っていたのに
アイリスの顔と殺される自分のイメージばかりがちらつき
論理的な思考が構成できない
怖い 死にたくない 殺される 逃げたい 誰か助けて
嘘だ これは夢だ 何でこんなことに いっそのこと…
文章にすらなっていない単語の羅列が頭の中を
ぐるぐると駆け巡る、思考のオーバーヒートだ
「…!!また行き止まりだ…」
真綿で首を絞められるような恐怖感におびえて
裏路地に逃げ込んだが、迷路のような区画の合間を
パニック状態に陥ったまま彷徨い
完全に道に迷っていた
「どうしよう…どうしよう…早く逃げなきゃいけないのに!!」
「その必要は無いわよ…」
コクリコの後頭部に冷たい物が突きつけられた
コクリコの全身に鳥肌が浮き出る
「壁に手をつきなさい」
「ボ…ボクを殺すの…」
「そうよ」
有無を言わさぬ冷徹な言葉がコクリコの恐怖を煽る
(死ぬのはやだ…死ぬのはやだよ…
どうすれば…どうすれば…)
まともに論理的思考ができない状態に陥っていたはずの脳が
その恐怖に反応した防衛本能に煽られてフル回転を始め
ついにこの場を切り抜けるための手段をはじき出した
(そうだ!!武器!!)
コクリコは目にも留まらぬ速さでバッグから円筒型のビンを取り出し
蓋をはずして投げつける
次の瞬間、刺激的な匂いと細かい粉末が袋小路に飛び散った
コショウだ
背後の人物がその匂いと鼻や口に入ったコショウにむせ返る
「今だ!!」
コクリコは壁をけって高く飛び上がり、
背後の人物の肩を踏みつけて向こう側に着地
袋小路からの脱出に成功した
「待ちなさい!!」
もちろん待ってやる義理など無い
コクリコは猛然と走り出した
コクリコは路地裏を駆け抜ける
相手はもうしばらくの間は動けないだろうし
足には自身があった、そこら辺の大人にも負けないつもりだ
イチローに勝った事もある
頭の中だって、さっきまでは混沌としていたのに
今は驚くほどクリアーだ
逃げ切れる
コクリコはそう確信していた
だが、それはあっけなく暗転する
「あうっ!!」
右足に痛みを感じ、派手に転んだ
だが、まだ時間的に余裕はあるはずだった
「まだ、逃げられるよ、逃げられる」
コクリコは事態をそれほど深刻に受け止めず
痛みを感じた右足を曲げようとする
右ひざを突き、左足で立ち上がるつもりだった
だが、いくら曲げようとしても
その右足は何かに引っかかる
無理やり引き抜こうとしても、がっちりと固定されて動かない
だんだんと足首が痛くなってきた
「何…?」
コクリコは後ろを振り向いて自分の足を確認した
トラバサミに足を挟まれていた
コクリコは足を挟まれてもなおあきらめず
必死にトラバサミをはずそうとしていた
が、無茶な体勢とあせりが元でで手元がもたつき
上手くはずすことができない
結局、何度かトラバサミをいじったところで
タイムオーバーが来た
予想よりもはるかに早く
「念のために罠を仕掛けておいて正解だったわね
正直はずれだと思ってたんだけど役に立ったわ。」
路地裏の向こうから追っ手がやってきた
その顔は建物の隙間から差し込んでくる光で逆行になり
確認することができない
「そんな…かなり逃げたはずなのに…」
「あなた、100m程度しか離れていないわよ」
コクリコの100mと大人の100mは感じ方が違う
大人とコクリコでは圧倒的に歩幅が違うのだ
コクリコが長距離逃げたつもりでも
追っ手にとってはたいした距離ではなかったのだ
「今度こそ終わりよ。」
追っ手が拳銃を構える、逃げる手段は無い
どう希望的観測をもってこの状況を分析しても
ゲームオーバーという結論は免れないだろう
それはコクリコもよく理解していた
(ぼく…ころされちゃうんだ…)
両目から涙がこぼれ落ちる
怖いというよりも悲しかった、こんな理不尽なことで
いきなり自分の人生が終わってしまうのが
ここで死ぬしかないことが理解できても
それでもあきらめ切れなかった
無意識に、助けを求める言葉がコクリコの口から漏れる
「たすけて…イチロー…」
その言葉が神に通じたのかどうなのかは分からないが
天はまだコクリコを見捨てていなかったようだ
「そこまでだ!!」
コクリコはその言葉に反応し、反射的に身を伏せた
次の瞬間、コクリコが目指していた路地の向こう側から
猛然と突っ込んできた黒い影が追っ手を跳ね飛ばした
「無事か?コクリコ!!」
「え…イチローなの?」
コクリコは恐る恐る顔を上げ、その姿を確認した
もちろん大神ではない
ゆるくウェーブのかかった美しいブロンド
いつもと変わらぬ凛とした横顔
そして、その手に握られているハルバード
コクリコはすぐに誰か分かった
「グリシーヌ!!」
しまった、文を修正するときに
一部分削除するのを忘れてた
>コクリコはその言葉に反応し、反射的に身を伏せた
この部分は脳内アボーンしてくれ
スマソ
今日はひとまず寝よう
「はい、どうぞ」
暖かいモカコーヒーが花火に手渡される。
「ありがとうございます…ぽっ」
「なぁに、こんな綺麗なお嬢ちゃんが二人もいるんだ。サービスしないほうがおかしいだろ?」
初老の男、立花藤兵衛が笑う。
「き、綺麗だなんて…そんなことないです」
お世辞だと知っていても頬を赤く染めるさくら。
数分前までの強張った表情が嘘のようだ。
「それにしても…猛のやつ、どこで何やってんだか…もう三時間になるのに…」
藤兵衛の顔が、急に真剣になった……
「フフフフ…IQ600の天才とやらも、ここまでのようですねぇ…」
冷たく冴え渡る怪しい声…五行衆・火車は腕を組み、脇侍の群れに囲まれたライダー1号を見下ろしている。
「くっ…」
多勢に無勢…考えたくない言葉が頭をよぎる。
「それでは…私の炎で、貴方を燃やして差し上げますよ!!」
業火が本郷に放たれる…そのときだった。
「たあっ!!!」
本郷の前に盾になる二つの人影…その後ろには、「彼女」の姿があった。
「そこまでです!!帝都を荒らす悪の使者さん!!」
289 :
以上、自作自演でした。:02/02/22 01:35
このスレ、ある意味すごいですね。
マリアは痛むひじに手を当てながら身を起こす
邪魔が入った、巴里のグリシーヌだ
実力的に負ける相手だとは思っていないが
厄介な手合いではある
先ほどの放送の影響で
回り全てに対して疑心暗鬼になっているであろうこの状況で
他の参加者の手助けをする人間がでるとは思っておらず
こういったシチュエーションは失念していた
やはり最初から想定していてしかるべきで
迂闊だったというしかないだろう
いや、本当ならコクリコが気がつかないうちに
後ろから撃ち殺すのがベターだったのだろう
こればかりは油断だったというしかない
コクリコがどんな武器を使おうとも
ねじ伏せられる自身はあったのだが
コショウが飛び出してくるとは思わなかった
最低限の労力で効率よく標的を狩って行かなければ
このプログラムを勝利することはかなわない
実行に移すときにはすでに勝利していてしかるべきで
こんな初期の段階で全力対決などしているようでは
弱ったところを突かれてやられるのは目に見えている
とはいえ、目の前には想定外の敵
グリシーヌが自分を討ち取るべく迫ってきているのも事実で
早急に対策を練る必要があった
というか、立てなければ死ぬ
いま殺されなくても、そのうちどこかでジリ貧に陥って
(楽勝…というわけにはいかなそうね)
マリアの見立てでは、グリシーヌはこのプログラムの参加者の
中でも上位に入る実力者
マリアにとっては不確定要素である支給武器が
もし仮にグリシーヌにとって「当たり」であった場合
泥仕合に陥る公算が強く
決していまここで戦うのは賢い選択とは言えない
マリアは一旦引き上げることも考えたが
おそらく、ここで逃げてもグリシーヌは追いかけてくるだろう
それもかなりの距離を
下手をすればまともに戦うよりも事態が悪化することも考えられるし
さらに他の介入者を呼び込み、余計事態が混乱する可能性もある
結局、いまここで戦うのが一番確実で労力の少ない手段であろう
「仕方ないわね、本気で戦ってみましょうか…」
まったくついていない
邪魔になると思って適当に仕掛けておいた罠に
偶然コクリコがかかったときは幸運だと思っていたのに
いや、幸運などという不確定要素に助けられている時点で
すでに計画は破綻していたのだろう
292 :
以上、自作自演でした。:02/02/24 09:09
hozen
「どこにいらっしゃるの、ロベリアさん!出てきて私と勝負なさい!」
帝劇を出るなり、すみれは大声で怒鳴った。
日頃トップスタアを自称し、自身過剰と見られがちなすみれだが、
さすがにこのプログラムに確実に優勝できるとは
思っていない、だが、自分以外のメンバーの内、絶対に優勝させてはならない、
大神と結ばれるのが絶対に許せないと思っている人物が一人いる、それがロベリアである。
「さっさとでていらっしゃい、貴女のような詐欺師を中尉と一緒にさせる
訳にはまいりませんわ!」
帝劇の出口前で組み立てた長刀を手に、大通りを闊歩しながら最初の標的と彼女が決めた相手の名を呼び続けた。
だが当然のことながら、そのロベリアがすみれの都合に付き合ってやる必要などない。
一方、ロベリアは帝劇を出た後、少し離れた所で息を潜めていた、次に出発するのが誰かを見てから
どこか帝劇から離れた所に潜伏する予定であった。
「・・・・・アホかこいつ」
(こんな騒々しいヤツと戦っていたら、絶対に他のヤツの狙撃を受けるじゃないか)
「こんなアホに付き合う必要はないね、さっさとトンズラだ」
先ほど確認した支給品が当たりとはいえないものだったこともあり、
ロベリアは逃げを決め込むことにしていた、
(こんなアホの近くからは一刻も早く離れないとね・・・)
やや慌ててロベリアはそこから立ち去ろうとした、だがその際に鎖が音を立ててしまう。
「しまった!!」
「その鎖の音、ロベリアさんですわね!私と勝負なさい!」
すばやく鎖を音を立てないように掴み、ロベリアは駆け出した。
「お待ちなさい!」
大泥棒のロベリアとはいえ、土地鑑のあるすみれが少しづつ差を詰めていった、
「逃げるなんて見苦しいですわよ、堂々と勝負なさい」
だが、突然ロベリアは姿を消してしまう
「どういうことですの?消えてしまったのかしら・・・」
ロベリアにテレポート能力はない、実はロベリアはマンホールから下水道に
逃げ込んだのであった。
とりあえず293の続きは後日に。
>290、>291
グリシーヌはコクリコをトラバサミから助け出して、一緒にマリアから逃走していると
考えていいでしょうか?
いえ、グリシーヌはやる気満々です
プログラム最初のガチンコ対決になるでしょうね
グリシーヌはタックルでコクリコを襲う敵を跳ね飛ばし
コクリコと敵の間に割って入った
「グリシーヌ…」
「伏せていろ、すぐに終わる。」
コクリコのことは心配だが今は気を使っている暇は無い
グリシーヌはハルバードを構えて敵を確認する
帝国歌劇団のマリア・タチバナのようだ
(やはり、最初の標的には我々を選ぶか…
序盤は帝劇と我々の潰しあいになるかもしれんな)
グリシーヌはハルバードを握り締めた
相手は鉄砲を使う、対抗手段はあるにはあるが
それを考慮に入れたとしても
短期決戦で決着をつけなければ勝ち目は薄い
もたもたしている暇は無かった
「行くぞ!!マリア・タチバナ!!」
グリシーヌは大上段に振りかぶり
まだ立ち上がっていないマリアに飛び掛った
「はぁぁぁぁぁぁっ!!」
「ちぃっ!!」
マリアは転がって回避し、銃を構えてグリシーヌの額に狙いをつける
「させるか!!」
グリシーヌは振り下ろしたハルバードを翻して
マリアの頬をを柄で叩き、更に手首を返してマリアの頭を狙うが
マリアはハルバードを狙いを変えて発砲、ハルバードをはじき
グリシーヌの動きが止まった一瞬の隙に腹部に向かって銃を打ち込む
「ぐあっ!!」
みぞおちに銃弾が叩き込まれた
これはさすがのグリシーヌでもよろめくが
何とか踏みとどまり、右足を前に踏み込む
「まだまだぁぁっ!!」
そのまま右足で踏み切り
何とか立ち上がったマリアにショルダータックルをかけるが
マリアとてそう何度も同じ手は食わない
インパクトの瞬間に左足を後ろに下げてそちらに重心を移し
グリシーヌの体当たりを受け止め
そのままグリシーヌの後頭部に銃を突きつける
ゼロ距離からの射撃で一思いに止めをさすつもりだ
「まだだと言っている!!」
グリシーヌは突きつけられた右腕をすばやく掴んで身を翻し
マリアを投げ飛ばした
背中を強く打ち付けられたマリアは咳き込む
「ふ…隊長から教えてもらったジュードーの技だ
この私が使うには少々野蛮すぎるがな。」
グリシーヌは不適に笑ってハルバードを拾いなおす
その身のこなしは、銃で撃たれたとは思え無い軽やかさだった
【続く】
一方のロベリアは、下水道の中で息を潜めていた。
「どうやら行ったようだな」
ロベリアは安堵のため息を漏らす。
ひとまず危機から逃れたロベリアの頭に、再び米田の腑に落ちない
態度が浮かんだ。
この「プログラム」は本当の殺し合いである、少なくとも現時点では。
だが、ロベリアは帝劇を出発する順番が作為的なものであることを見破っており、
そのことから、ロベリアがひとまず導き出した推論は「米田は比較的力のないものにも勝つ機会を与えようとしている」
ということであった。そうなれば、長期戦が予想されることになるのだが、
「じゃあ長期戦に持ち込んでどんなトクがあるんだ?まさか誰かをえこひいきしてるんじゃ・・・」
「3日後に全員爆破するとか言ってたが、本当に殺したら、大神とやるのがいなくなる
たぶん一人残すはず、その時まで『お気に入り』を生かしておくためか?」
そしてもう一つは出発時に頭に浮かび、即座に振り払った考えである
「米田は誰かにこのプログラムを強要されているが、隙あらばそいつに反撃し、
プログラムを止めさせるつもりがある。長期戦になるような細工は
米田が反乱を起こすまで、一人でも多く生かしておくためだ」
一度はこのような「甘い」考えを振り払ったロベリアであったが、
「アタシにこんなものをわざわざよこすんだから、どうにもクサイねえ
いっそ米田の手に乗ってみるか・・・」
ロベリアの支給品は火炎瓶であった、自分で炎を出せるのだから有難くもなんともない品物である。
そして、実戦経験豊富な自分が有利にならない物を渡すという「事実」(支給品まで細工されているとは限らないのだが
ロベリアはそう思った)はロベリアの考えを動かすのに充分であった。
「どう考えたって、ウチの連中とやりあって五体満足でいられるとは思えないからね・・・」
もちろんロベリアは自分の「甘い期待」が現実の物となるとはそれほど期待していない。
だが、ひとまず米田が考えている(と推測した)長期戦に乗ってみることにした。
「次の放送までまだあるな・・・・それまではここで一休みといこうか」
さすがに今入った穴から出るのはまずい、ロベリアは他の縦穴を探して歩き始めた。
そして、酔っ払った米田が、予定にない放送を始めたのはこの後である。
しかし、地下にいるロベリアにはまったく聞こえなかった。
もはや【残りX人】というフォーマットは無視されているのか?
それとも書き手が全体を把握して書くのを放棄してしまっているのか?
>>299 別にそうは思わないが?
どこがそう思うん??
死者がでたときと、放送が行われたときだけ
書くようにしています、少なくとも俺は
302 :
以上、自作自演でした。:02/02/27 11:25
@通信に詳しい三人娘の誰かや
A力仕事ならカンナはん
B大神はんが居てくれへん今、花組の隊長はマリア
すまん、さっきのまちがい
>251の分岐はどうすんの?
@三人娘
Aカンナ
Bマリア
マリアは戦闘中だから止めといたほうがいいかな?
「喰らえ!!」
「甘い!!」
グリシーヌは渾身の力を持ってハルバードを振り下ろすが
マリアは頭だけをひねってそれを回避、攻撃の直後で
隙だらけのグリシーヌの額をねらって銃を打ち返すが
グリシーヌは銃口を向けられた瞬間に危険を察知
マリアが引き金を引いたときにはすでに半歩後ろに後退
かろうじて回避するが、額に赤い筋が走る
「くっ!!」
グリシーヌは再びハルバードを振りかぶろうとするが
先ほどの攻撃をかわされたときに
地面に深くめり込んでしまった
グリシーヌは必死に引き抜こうとするが
地面にがっちりはまって抜く事ができない
「しまった…!!」
マリアがこちらを狙っている
一方コクリコは必死にトラバサミをはずす作業を続けていた
相手は鉄砲を持っている、グリシーヌ一人では絶対に勝てない
このトラバサミならサーカス時代に何度かつかった事があるタイプだ
時間さえあればはずせる
「う…もう少し」
トラバサミをはずそうともがくたび
刃が足に食い込んで脳まで響く激痛が走る
だけど、もう少しだ、もう少しで外れそうだ
手元を動かしながら視線を横にずらした
先ほどまでマリアを押していたグリシーヌだったが
攻撃をもたついているようだ
見た感じ、どうも旗色が悪い
(急がないと…!!)
コクリコは作業をペースアップさせた
だが決してあせってはいけない
あせれば作業を失敗し、結果として
余計時間をかけることになってしまう
それは分かっているのだが
やはり焦りは隠せず手元はもたつく
(急いではずして、グリシーヌに加勢しなきゃ!!
グリシーヌが殺されちゃうよ!!)
根気と焦りの葛藤が、作業を雑な物にする
手荒に罠をいじり、刃が余計に足に食い込み
痛みが精神を圧迫する、それが元で作業が余計雑になるという悪循環
それでも、グリシーヌを見やってからわずか十秒前後で
コクリコの足を襲っていた痛みと圧迫感が消える
「外れた!!」
コクリコは即座にグリシーヌに銃を向けている
マリアに飛び掛った
【続く】
レーダーを分解すれば、首輪を無効化するなんらかの手がかりが得られるかもしれない。
とはいえ、当然貴重なレーダーを分解してしまうことには抵抗があった。
考えこむ紅蘭の耳に突然電鈴音が飛び込んできた、「わっ、なんや」
レーダーを見ると「05」の表示が、警告を促すように黄色く点滅をしている、
が、すぐに点滅は解除され、電子音もすぐに止まる、
レーダーをよく見ると、画面に薄く半径500メートルを示す円があり、その円に
05番・・・桐島カンナが入った為、所持者に警告を促したのであった。
幸か不幸か、カンナの進路は500メートル円内をかすめただけだったため、警告音は
すぐに鳴り止んだ。「カンナはんか、どないしよ」考えながら、紅蘭は
いろいろとレーダーのボタンを押してみた、大きいボタンでレーダーの範囲が
切り替えられるらしい、今度は小さいボタンの機能を試す。
「なんや、これは・・・・・」
【死亡者:01アイリス・シャトーブリアン
15メル・レゾン
17レニ・ミルヒシュトラーセ】
「冗談やろ・・・・アイリスとレニが、どうしてや!」
歯車状の釦で表示されたアイリスの名前を選択すると、死亡時間と場所が表示された。
「巴里のメルみたいに見せしめで殺されたんやない・・・・・
じゃあ誰かが・・・・」
大切な帝國華撃団の仲間が二人も死んだ・・・・
「それにしても、なんやこのレーダーは、人が死んだのはダンマリかいな、
かまわへん、さっさとばらしてまってかまへんやろ」
レーダーの冷たい反応に憤慨する紅蘭に、酔っ払った米田の放送が聞こえてきた。
「狂っとるわ!米田はんも狂っとるわ!」
こうなったら一人でも早いうちに説得して、なんとかこの狂った
「プログラム」から脱出を図るしかない。
「まずはカンナはんや」
力仕事が恐らく必要になる、カンナの助力が必要になるだろう。
紅蘭は道具をまとめると、レーダーを手に歩き出した。
【残り15人】
反応がないので、勝手に進めました。
他の分岐も一応考えてはみたんですが
お疲れ様です。
紅蘭楽しみにしていました。
サクラの光武が去って行く音が聞こえる。
椿はとりあえず大きく深呼吸をした。
「サクラさんは間違いなく本気。それにアイリスを殺したのもサクラさん。」
本来ならば信じられない事であるが、つい数分前を思い出せば
現実以外の何ものでも無い。
ふと思い出したようにバッグを開ける椿。
「そういえば武器が・・・。」
バッグの中にあった物は時計、ニクロム線、電池、そして火薬であった。
「もしかしてこれって・・・時限爆弾!」
説明書も丁寧に入っている。それによると帝劇を吹き飛ばすくらいの
威力を秘めた爆弾だと理解が出来た。
「こんな物どうすれば・・・。」
今理解出来る事。それはサクラは本気であると言うだけである。
「これなら光武も倒せるかもしれない。」
しかしもう一つ気がかりがあった。この工場の存在である。
もしレニを殺したのが紅蘭だったとしたら・・・。
この工場に紅蘭が来たら余ってる部品で光武を組み立ても可能なんじゃ。
この工場を爆破するか。サクラの光部を止めるか。
椿に取って最初の壁が訪れた。
ところで1さん。
もしDAT行きになったらどうしましょう。
適当にサルベージしてUPして頂けると嬉しいのですが。
312 :
以上、自作自演でした。:02/03/01 13:03
すまん保守age
>311
上げなくても、最後の書き込み時間が足切の基準になるそうです。
>299
忘れてました、今後はなるべく付けます。
ただ、全体の把握はしきれない所がでてくるかもしれませんね、
とりあえずここで時間軸について確認ですが、
シー、織姫、かすみ、カンナ、花火、由利、すみれ、エリカの8名は
明確に酔っ払った米田の放送(これを第0回目の放送とします)を
聞いたという描写がないので、この8名は、
「0回目の放送を聞いた****は泣き出した」というような書き方が可能ですね。
それでは続きをお楽しみに・・・・
(電気屋からのかき込みなので
トリップなし)
保全さげ
「く…駄目だ!!」
地面に深くめり込んだハルバードは押しても引いても動かない
これはピッケルかシャベル等を使って掘り返すしかないようだ
「やむをえん!!」
銃を撃たれるわけにはいかない
グリシーヌは自らの拳を握り締め
グリシーヌの眉間を狙うマリアに殴りかかった
「駄目だよ!!グリシーヌ!!」
「何!?」
横からの絶叫に反応し、グリシーヌの足が止まった
次の瞬間、銃声が轟いた
「!!!!」
銃弾は狙いをそれ、グリシーヌの左胸部に命中した
激痛にもだえ、膝をつくグリシーヌ
「ぐ…」
顔を上げるグリシーヌ、グリシーヌは、
彼女にとって最も予想外の人物に助けられていた
「逃げて!!グリシーヌ!!」
「コクリコ!!」
自力でトラバサミをはずしたコクリコが
マリアに馬乗りになってもみ合っている
「お前をおいて…逃げられるか…!!」
グリシーヌは地面を踏みしめ、立ち上がった
(何故!!)
発砲の瞬間
コクリコのタックルを受けて転んだせいで大きく狙いを外したとはいえ
今の銃弾は確実に心臓を貫いた筈
何故立ち上がれる?
確かに、右胸に心臓がある人間は稀にいる
だが、グリシーヌはすでにみぞおちに銃弾を浴びているのだ
普通なら口から血を吐いて死んでいるか
銃弾を浴びたショックと痛みで動けなくなってなければおかしい
「何故立ち上がれるの…貴方は!!」
グリシーヌは打たれた胸を押さえて不適に笑うだけで
答えようとはしない、その姿には
銃で撃たれても死なない事とは違う違和感があった
「逃げて、グリシーヌ!!」
「邪魔よ!!」
さっきから自分に覆いかぶさり
壊れたラジオのように同じ事を叫び続けるコクリコの顔面に
全力でのパンチを入れ、腹部を蹴り飛ばしてコクリコを引き剥がす
コクリコは蹴り飛ばした勢いで吹き飛び、壁に叩きつけられた
これでもう邪魔はできないはずだ
「これで貴方との一対一ね…」
「貴様…よくもコクリコを…」
「甘いわね…どの道殺しあう羽目になるのよ…
そんな薄っぺらい友情なんて何の役にも立たないわ
それともあなた自身が殺す気?」
マリアに向かって間合いを詰めてくるグリシーヌ
その姿から感じられる違和感を突き止めない限り
不覚を取る危険性が消える事は無い
その違和感を突き止めるため
マリアは表面上の会話を続けて時間を稼いだ
「少なくとも、貴様に殺させる気はない…」
「なら貴方が殺される事ね、あの子も貴方を狙っているわ…」
「貴様の被害妄想にいちいち付き合っていられるか…!!」
グリシーヌはじりじりと間合いを詰めてくる
押しとどめるのもこれが限界だろう
次の瞬間にはグリシーヌは殴りかかってくるだろう
そういう体勢を取っている
(何故武器を使わないのかしら
…………そうか!!)
マリアは再びグリシーヌの眉間に狙いを定めた
胴体に当ててはいけない、あくまで頭部を狙わなければ
「分かったわ!!貴方の支給武器!!」
「だったらどうしたと言うのだ!!」
次の瞬間、マリアの顔面にグリシーヌの拳が叩き込まれた
(…早い!!)
「ロベリアさん!逃げてばかりいないで勝負なさい!」
ロベリアを見失ったすみれは相変わらず大声を張り上げながら
大通りを進んでいた。
「よお、すみれじゃねえか何一人で騒いでるんだ?」
レンガ作りの西洋料理店の窓からカンナが頭を出してきた。
「あらカンナさん、巴里の悪党を見かけませんでした?
あの詐欺師だけは生かしてはおけませんので」
「何言ってんだオマエ、本気でこんなバカな話に乗るつもりなのかよ!?」
「ではこのまま降魔が暴れだすのを放っておくつもりですの?
例の"浄化の術"は霊力を持った者が殺しあって初めて発動するものなのですわよ」
「だからって・・・仲間を殺せるわけねえだろうが、
まあいいや、おめえも腹減ってんだろ、とにかく食ってけよ
もうすぐできあがりだぜ。」
「カンナさん!あなたという方はどうしてそんなに!」
と言ったところですみれの腹が音を立てた、
「ほれ、やっぱり腹減ってるじゃねえか、人間腹が減ってると気が立っていけねえや、
腹が膨れればなにかいい考えが浮かぶかもしれねえぜ。」
「わかりましたわ、ご馳走にならせていただきますわ」
「そうそう、人間素直が一番よ」
すみれは料理店の玄関を開けた、食欲をそそるいい香りが店内に満ちていた。
「よし、これで出来上がりだ、あんまり得意な食材が無かったけど、まあこんなもんでいいだろ」
牛肉を中心にした、炒めものがすみれの前に並べられた。
「起きたばかりにこんな油っこいもの・・・・まあいいですわ、頂きますわ。」
「それじゃ、いただきまーす」
すみれは店内で見つけ出したダージリンを淹れ、カンナと自分の前に置いた。
「カンナさん流の料理に合うかどうか判りませんけど、どうぞ」
「お、ありがと、いい香りだなあ」
食事をしている二人の所に、そこへ息を切らせて走ってきたのが紅蘭だった。
「すみれはん、カンナはん!ハアハア・・・」
「よう紅蘭、どうしたんだよ」
「まさか、誰かに追われていますの?」
「そうやないけど・・・・二人がずっと一緒にいるからひょっとしたら、
やりあってるんやないかと思って・・・・でも良かったわ二人とも無事で」
「ずっと一緒?なんでそんな事が判りますの?」
疑問を呈したすみれに、紅蘭は手にしていたレーダーを見せた。
すでに警告用の電鈴は切ってある。
「ああ、これや、カバンの中に入っていたヤツや、これで誰がどこに居るかわかったんや」
「じゃあ、ロベリアさんは何処にいるのか判りますかしら?」
「18やからロベリアはんは、こっちに近づいてきてるで、なんかあったんか?」
「勿論勝負するのですわ、中尉が犯罪者と一緒になるなんて許せませんわ」
「おい、すみれまだそんな事!」
「世界中の降魔をなんとかしないことには、先がないんですのよ!」
二人の口喧嘩が取っ組み合いになる直前、紅蘭が割って入り二人を止めた、
「二人ともやめるんや、もう200メートルまで近づいてきてるで、
もしあのロベリアはんが本気なら、不意打ちを食らうで」
「上等ですわ、やってもらおうではありませんこと」
すみれはそう言って玄関に出ると仁王立ちで叫んだ、
「さあ、ロベリアさん、今度こそ勝負なさい!」
「あわわわ、知らんでえ」紅蘭は壁際に座り込み頭を抱え込んだ。
「おい、すみれ!いい加減にしねえか!」
すみれを制止しようとカンナがテーブルを叩いて立ち上がり、すみれの袖を掴んだ。
「・・・・あれ、なんでや???」
「どうした、来たのか?」
「いや、ここを通ってそのまま通りすぎてしもうた」
「ここまで来て逃げるなんてあきれ果てた輩ですわ!」
「いや、レーダーでは、この店を通っているんや。」
「機械の誤差じゃねえのか、ほれ、大道具組み立ててる時も湿度とかの関係で伸び縮みして
ネジや釘の位置がずれる事はよくあるじゃねえか」
「それにしてはなあ、なにしろこの三人の真中を通って行ったで、おまけにこの速さは
走って逃げるわけでもなく、忍び足でこそこそという訳でもない、普通に歩いて通っていったんや」
「さっぱりわかりませんわ、そのレーダーは壊れているのではありませんの?」
「けど、ほれ、ウチとカンナはんとすみれはんはちゃんと一緒に表示されとるで」
「地下にでも潜ったのかしら?」
「そうか、下水道か何かや、どうもロベリアはんの動きがまっすぐすぎると思ったけど
そういうことかいな」
「見せてくださるかしら、紅蘭さん」
そう言ってすみれは紅蘭のレーダーを覗き込んだ。
「大体まっすぐ東に向かってますわね、では、カンナさんごちそうさまでした、
紅蘭さん、ありがとうございました、私はちょっと悪党を狩ってきますわ」
「おい、バカなことは止めるんだ、降魔だってなんとかなるさ、なあ」
そう言って、すみれを止めようとするカンナにすみれは長刀を向けた。
「来ないで、これ以上近づけば、容赦しませんわよ!」
「う・・・」
「それでは行って参りますわ・・・・カンナさん、紅蘭さん、中尉を宜しくお願いしますわ。」
そう言ってすみれはマンホールに向かって歩き始めた。
「すみれはん!やめるんや、カンナはんもなんで止めへんのや!」
すみれはマンホールを開けると中へ降りて行った
「ちっくしょう!!すみれのバカヤロウ!!」
次回予告
本日の花組公演:殺し合い
「追い詰めましたわよ、ロベリアさん、他の誰かが中尉と一緒になるのはともかく
貴女のような悪人と一緒にさせるわけには行きませんわ、」
「へっ!国の金ネコババした成金のお嬢様に悪人呼ばわりはされたくないね」
次回サクラロワイヤル:「トップスタア、散る」
次回のロベリア対すみれは明日アップできると思います。
お楽しみに。
マリアがグリシーヌに対して感じていた違和感、それは
『あるはずのものをつかわなかった』
これに尽きる、たとえフォークやらなんやらといった
殺傷力の低そうな武器であっても、素手で戦うよりはましであろう
それでもあえて素手で戦っている
これは要するに、武器を持っていないという事なのだ
支給武器をもらっているのに武器を使わない
という事は、彼女がもらった支給武器は武器ではない
かなり間違った表現ではあるが、おそらくそれが真相であろう
そして、何度銃弾の洗礼を受けても立ち上がってくるグリシーヌ
この二つの要素から、マリアが導き出した答え、それは
「貴方…防弾チョッキを受け取ったわね!!」
帝国華激団は、ある程度までの弾丸を受け止め
肉体へのダメージを軽減する繊維の研究を行っていた
その研究は開発された繊維で衣服を織り上げる段階まで
進んでいたと米田から聞いた事がある
おそらくグリシーヌはその衣服を受け取っていたのだ
もっとも、その衣服は弾丸を食い止めるだけで
命中したときの衝撃はまったく緩和されなかったとも聞いたが
「その通りだ!!」
マリアはグリシーヌが繰り出してきたパンチを紙一重でかわし
グリシーヌの額を狙って銃を構える
「なら、頭を狙えば問題ないわね!!」
だが、この至近距離では銃を狙っている暇は無い
グリシーヌはマリアの手を叩き、構えを崩す
「頭を狙うと分かっているのに、やすやすと撃たせる訳があるまい!!」
グリシーヌのパンチがみぞおちに叩き込まれてマリアはよろめく
身のこなしや組み立て、形などは素人そのものだが
威力とスピードだけは十分だ、何度も喰らったら負ける
「そんな幼稚な攻撃、何度も当たると思わない事ね!!」
マリアはグリシーヌのパンチを受け流して懐に飛び込み
みぞおちを蹴った、膝を打ち込む強力な奴だ、ダメージは大きい
「ぐはぁっ!!!!」
グリシーヌはよろめきながらも、拳を突き出すが
そんな物が通用するわけもなく、むなしく空を切った
マリアはその腕を掴み、身を翻した
「これが本当の一本背負いよ」
次の瞬間にはグリシーヌはその背中を地面に打ちつけられていた
グリシーヌは投げられたときの衝撃で
ひきつけを起こしている、もう戦える状態ではない
勝負はついた
「あなたたちも、多少は訓練をつんでいたようね
たいしたスピードだったわ
でも、うちは最強の格闘家と毎日訓練をつんでいるのよ
その程度の実力では帝激にはまったく通用しないわ」
信じられないといった表情でもだえているグリシーヌの額に狙いをつける
先ほどは狙いをつけるほんの0.01秒ほどの(それでもかなり早いのだが)
隙をつかれていいようにやられてしまったが
この状態ならば外しようが無い、マリアの勝利は確定していた
「私の勝ちよ、さようなら」
これを処理したら次はコクリコだ
無駄弾を使わないようしっかりと狙い、引き金を引こうとした次の瞬間
マリアの腹部に冷たい感覚が走った
手が痺れ、銃を掴む事ができない、震えるその手から銃が零れ落ちた
「な……な…に…」
腹が痛くてしゃべる事ができない、体が震える
今度はマリアが信じられないといった表情で、下を見下ろす
血で真っ赤に濡れた、太く幅の広い刃が見えた
自分の胴を貫通していた
「ボクがいるのに、グリシーヌばっかり気にしてるからだよ」
震える体でゆっくりと後ろを振り向いた、そこにはコクリコの姿があった
いつの間に後ろに回りこんだのか、背後から何か大型の刃物を突き刺してきたのだ
マリアは驚愕に震える瞳で前を向き、下を見下ろした
そこにいるグリシーヌが不適に笑った気がした
「グ…リシ…ーヌは、お……と………」
やられた、あれからわずか数ヶ月の間に
アイコンタクトだけで連携を取れるようになっているとは…
「バケツがショックを吸収してくれたんだ
そうじゃなかったら、まだ動けなかったよ…」
コクリコが刃を引き抜く、それと同時にマリアの体が崩れ落ちた
【残り14人】
マリアは地面に崩れ落ちて数回痙攣したあと、完全に事切れた
コクリコがもう一つもらった支給武器、青龍刀には
マリアの血がべっとりついている
コクリコが人を殺した証だ
「ボク…人を殺しちゃったんだ…」
アイリスやレニと同じように、マリアも死んだ
痛かっただろうか?それとも痛いと感じる暇も無かったか
死ぬ瞬間は怖かっただろうか?
アイリスやレニも同じ気持ちで死んだんだろうか?
二人はマリアと同じように、誰かを殺そうとして
今と同じように返り討ちにあったんだろうか?
だが、だんだんとそんな事がどうでもよくなっていく
今はただ恐ろしい、あと何回こんな事をすればよいのか
「やだ…やだよ…こんなのやだよぉぉっ!!!!」
コクリコは大きな声で泣き叫んだ
泣くのは随分久しぶりだった
最後に泣いたのは、いつだっただろうか?
「一時間七分…マリア・タチバナの死亡を確認しました!!」
その報告に、帝劇は騒然となった
火食い鳥、マリア・タチバナが負けた
しかも、アイリスやレニのような不意打ちではなく
完全な実力勝負でだ
「おいおいおいおいおい…」
米田の額にも冷や汗が流れる、酔いは完全にさめていた
「何事ですか!?」
半パニック状態に陥っていた司令室に加山が飛び込んでくる
さすがにこの状態はただ事ではないと思ったようだ
「加山か…」
「司令、一体何の騒ぎですか!!また何か…」
「マリアがやられた…巴里のグリシーヌとコクリコだ…」
「な…」
加山の言葉がそこで止まった
「大番狂わせだ…」
「巴里の実力がここまでとは…」
「これで帝激ばかり三人目だぞ…」
パニックはざわめきへと収束していく
場が収まるまでには、実に30分を要した
とりあえず、これでマリア死亡です
それぞれの支給武器は
マリア エンフィールド改 トラバサミ
グリシーヌ ハルバード 防弾チョッキ
コクリコ コショウ 青龍刀
です
納得行かない方もいらっしゃるかとは思いますが
今しばらくお付き合いください
おまけとして
椿 時限爆弾 不明
誰が誰を殺したか?
椿は考えていた。もはや仲間などと言う事は考えてはいけないのかもと。
自分が生き残る為には力を均等にしなくてはいけない。
椿は時限爆弾を整備工場にセットした。
しばらくして轟音と共に浅草の工場は姿を消した。
「地上を歩くのはあぶない・・・」
椿はとっさに地下下水道に入る。
そしてもう1つの武器を確認する。
「これは・・・火炎瓶。なんで爆発するものばかり・・。」
途方に暮れて歩く椿だが、地下には自分とはレベルが違う2人が
うごめいていた。
その頃サクラは
「うふふふ。大神さん。まっていて下さいね。いっしょに世界を・・。」
「米田から救ってあげますね。ふふ。」
光武は帝劇に向かって歩いていた。
サクラは完全に正気を失っていた。
由里とかすみは帝劇を出てから行動を一緒にしていた。
椿とは合流できなかったが、常に一緒にいる人間が近くにいるだけで
お互いに安心ができた。
さきほどの放送で2人にも混乱がおきた。
無言になる2人だが、その時かすみが声を発した。
「由里。あなたは生きたい?」
「もちろん。みんな一緒に生き延びるのよ。」
「そうよね。お願いがあるの。」
「どうしたの。」
「時間切れになったらみんな死んでしまう。まだ時間はあるけど
もしもう時間が無い状態になったら・・私を殺して。」
唐突の言葉に返事が出来ない。
「きっとこんな状況でも解決する方法はあるはず。
でもそれには時間が足りないと思うの。
私が死ねば時間が延びる。お願い・・・。」
マンホールから下水道に降りたすみれに、遠くの方からロベリアの声が
聞こえてきた。
「騒々しいお嬢さんだねえ、けどもう逃げは利かないようだね」
暗い下水道のなか、姿は見えないがそれほど遠いわけではなさそうである。
一方のロベリアは、米田が長期戦に持ち込ませ、その間にクーデターを起こすのではないかという
可能性を未だ捨てきれずにいた。このため戦いをさけていたのだがそれは要するに自分が生き残る確率が高い選択をしたにすぎない。
戦って負ければ死、勝っても無傷では済まない、楽に勝てそうな三人娘や紅蘭というような
連中を襲って武器を奪おうとしなかったのも、もし米田が「主催者」にクーデターを起こした場合、
それで戦いが終わるわけではない、今度は「主催者」との戦いになるだろう、
その際に通信関係の彼女らは重要な存在となるからである。
だが、これらの憶測は全て根拠が極めて乏しい憶測にすぎない。さしあたり目前の敵をどうにかするしかない。
すみれは自分が下流に居ることに気がついた、踏み込みの際の間合いに水の抵抗を計算に入れねばならない。
「追い詰めましたわよ、ロベリアさん、他の誰かが中尉と一緒になるのはともかく
貴女のような悪人と一緒にさせるわけには行きませんわ!」
「へっ!国の金ネコババした成金のお嬢様に悪人呼ばわりはされたくないね」
「何ですって、お爺様の事をネコババ呼ばわりとは許しませんわ!
そこにじっとしていなさい、今すぐあの世へ送ってあげますわ!」
「そうかい、じゃあじっとして居てやるよ」
そう言ってロベリアは腕を組んだ。
まずは霊力のぶつけ合いになる、だが、近づいてしまえば狭いので長刀が有利となる、
すみれはロベリアの炎に警戒しながらじりじりと間合いを詰める。
「どうしてもやるのかい、まだアンタとはやりたくないんだがね」
「ふざけたことおっしゃらないで!最後まで残れないにしても、あなたのような方
だけは中尉と一緒にはさせませんわ!」
「そうかい」
一瞬、ロベリアは残念そうな顔をしたが、それはすみれには見えなかった。
数秒の沈黙の後、アルコールランプ程の炎が発生し無表情なロベリアの顔を照らし出したあと、
すみれに向かった、と次の瞬間すみれの目の前に炎の壁が広がり、何が起こったのかわけがわからぬまま
すみれは火だるまになった。
「きゃあああああっ!!」
【残り14人】
つづく
すいません、日付が替わっての投稿となりました
まだこの戦いは続きます。
だがすみれは炎に包まれながらも、その先に姿が浮かび上がったロベリアに向けて、
渾身の力で長刀を投げつけようとした、それに気がついたロベリアは身構えようとしたが
体が思うように動かない。「な、なんだ??」見ると紫色の霊気がすみれから
自分にまとわりついていた。「貴女も道連れですわ!」
「くそっ、くそっ!なんて奴だい」すみれから長刀が正確にロベリアの胸の中心に投げつけられた。
(さようなら、中尉、帝劇のみなさん、わがままな私を許してくださってありがとうございました・・・・
そして、カンナさん、貴女と会えてたのしか・・・・)
思わずロベリアは目を瞑った。が、次の瞬間僅かだが体が動き、長刀はロベリアの右肩に突き刺さった。
「ぐえ・・・・」目を開けると、うつ伏せになり燃え盛るすみれの体が下流へと流されていくのが見えた。
どうやら命中する直前にすみれは息絶えたようである。
「先に向こうがくたばったようだね・・・・」焼けるような痛みが右肩を襲う、傷はかなり深そうだ、
ただ長刀が熱を持っていたため、大きな火傷が周辺にできていた、ただ、傷口が焼けたため出血は深さの割には
多くない。ロベリアは服の袖口を引き裂き、最低限の止血をした後、上流へ歩きだした。
「なんてえドジだい・・・・・」
【残り14人】
次回予告
本日の花組公演:殺し合い
「ちっくしょう、もう許せねえ、ロベリアの野郎をぶっ殺してやる!」
「やめるんや、カンナはん!もうウチは後悔しとうないんや!」
次回サクラロワイヤル:「涙をふいて」
というわけで、このシーンもうちょっとだけ続きます。
「・・・・行ってもうた・・・」
「あの目は本気だったぜ・・」
マンホールを降りていくすみれを止めることができなかった。
途方にくれるカンナと紅蘭の耳に、すみれの悲鳴が聞こえてきた。
「すみれ!!」
カンナはマンホールの蓋を掴む
「アチチ、こりゃただ事じゃねえぞ」
素手では掴めないので、支給品の鉄棒をてこにして蓋をあけようとする。
「気をつけるんや、カンナはん、地下の火事は・・・」
だが、一刻も早くすみれをたすけようとするカンナはそんなことを聞こうともせず、
一気に蓋を開ける。
「うわあ!」熱風が一気に噴出し、カンナは吹き飛ばされた。
空気の少ない地下道からに、地上の空気が入ったため起こるバックドラフト現象であった。
「大丈夫か、カンナはん!」
吹き飛ばされたダメージをものともせず、カンナはマンホールを覗き込む。
「くそ、こうしちゃいられねえ、すみれ大丈夫か!!すみれ!!」
だが、カンナの声は虚しく響き渡るだけであった。
燃え盛る炎、そして下水道に充満する肉の焼けるいやな臭い。
そして炎の中心にあったのは、うつ伏せになって浮いているすみれであった。
「うわああああ!すみれ!!ちくしょう!今引き上げてやるからな、待ってろよ!」
「やめるんや!カンナはん!あんなに火が激しいんではムリや!」
「ちっくしょうロベリア!ゆるさねえぞ!」
カンナはその場に座り込んでなきじゃくった。
やがて、下水道から金属が壁にぶつかる音が聞こえてくる。
「なんだ?」ようやく熱気が収まり、なんとか入っていけるようなので、カンナは下りていった。
「気をつけてや、カンナはん」続いて紅蘭も降りていく、
「あ、あれはウチが作った長刀や・・・・」
金属音の正体は長刀であった、そして、その長刀には血がべっとりと付いていた。
カンナがその長刀を身を伸ばして拾い上げる。
「ちっくしょう、すみれ、仇はとってやるぜ」
互いのことを認め合いながらも、けんかばかりだった二人。
だがそれは最大の友でもあった。
「やめるんや、カンナはん、ウチはもう後悔しとうない!」
「なんだと!」
「ウチら二人がすみれはんを止めていれば死なずに済んだんや、カンナはん、ウチは何が何でも
行かせへんで!」紅蘭の目には悲しみと後悔が満ち、液体となって溢れていた。
止めていれば・・・その言葉に返す言葉はカンナに無かった。
「それに本当の仇は米田やないか!まずはこんな馬鹿げた殺し合いをなんとかすることや」
「わかったよ、で手はあるのか?脱出するための?」
「首輪は多分外れへん、けど、外部からの電波が来ない限り爆発はしないはずや、
妨害電波を発生させればいいんや」
すみれを死に追いやった米田に一発喰らわせなければ気がすまない、
「判った、で他のみんなはどうするんだ」
「そうやなあ、まずは・・・」
そう言って紅蘭はレーダーを操作する、カンナもレーダーを覗き込んだ。
【残り14人】
これですみれVSロベリアは終わりです。
今後も私はカンナ・紅蘭とロベリアの方を多分書いていくと思います。
335 :
以上、自作自演でした。:02/03/08 15:14
すまん、メルを含めて18人中犠牲者が5人だから
全部で13人だと思う
あの…特撮は、もうやらないんですあk?
ロベリアは暗い下水道をひたすら上流に向かって歩いていた、全員が同じ物を受け取っている
コンパスによると、東へ進んでいるらしい。ロベリアは2つの理由により地上に出ねばならなかった。
一つは傷口の処置をせねばならないことと下水道にいることによる感染症の危険、もう一つは
そろそろ6時の放送があるからである。すみれと戦う前はなんでもなかった水の抵抗が
今のロベリアにはとてつもなく重い。水に抗って足を進める事にその重みが容赦なく
肩の傷にのしかかる。かといって「低きに流れる」わけにもいかない
理由はロベリアにはわからなかったが、とにかくすみれに嗅ぎ付けられた上に、
その戦った後の場所に戻れば誰かに見つかるに決まっている。
「ぐっ!」
痛みのあまりロベリアは崩れ落ちそうになるが、左腕で壁を掴み、なんとか
膝を付かずにすんだ。なるべく遠くのマンホールから地上に出ようとこれまで
歩いてきたがこれが限界のようである、ロベリアは次の縦穴で地上に出る事を決意した。
歩きつづけるロベリアの耳に、かすかに誰かの水を切る足音が聞こえてきた。
ロベリアは耳を澄ます、どうやら正面ではない、左斜め前からのようである。
「かまうもんか、戻れないなら進むだけさ、一人な丸め込むにしても
戦うにしてもなんとかなる・・・」
【残り13人】
>335
指摘どうも、本当に間違えてました。
>336
互いにこのスレを盛り上げたいと思ってたんですけどね、
戻って来られることを期待しましょう
「だ、誰?来ないで!」
「怖がることはないだろ、アンタは南から来たのか・・・ここが
下水道の合流地点てところかねえ・・・」
そのまま足を進めるロベリア。
「あ、貴女はあのロベリアさん・・・・・いやよそれ以上近づいたら・・・」
椿は火炎瓶を手に構えながらあとずさる。構わずロベリアは近づく。
「あ、貴女ひどい怪我を・・・・一体誰に?」
大怪我を負いながらも生きているという事は、相手はそれ以上の怪我を負っているか死んでいるか
に決まっているはずだが、怯えている椿はそこまで考えられなかった。
「おまえ達の所のすみれって成金さ、なんでか知らないけど地下に隠れてるところを
嗅ぎ付けられてこのザマさ」
保全に書きかけのをアップ
痛みをこらえ、グリシーヌが再び立ち上がれるように
なったのは、マリアが死亡してから10分ほどたったときの事だった
その間、コクリコは泣き続けていた
「コクリコ…よくやってくれた…おかげで二人とも…」
「来ないでよ!!」
コクリコはその幼さで、自分のやるべきことを完全に成し遂げて見せた
グリシーヌはその事について、本気でねぎらうつもりであった
しかし、コクリコはその言葉を否定した
「ボクは人を殺しちゃったんだ…それも仲間を…」
「それは仕方のない事だ、奴はもう仲間ではない!!
奴はお前を殺そうとしたのだぞ!!」
明確な殺意のもと、銃を突きつけてくる相手など
仲間とは呼べない、グリシーヌはそう思っていた
「だったら、僕たちももう仲間じゃないね…
ここにいる皆はどうやったって殺しあわなきゃいけないんだ…
グリシーヌだってそうでしょ」
「コクリコ!!」
グリシーヌはコクリコの頬を叩いた、乾いた音が響く
「いい加減にしろ!!お前はそれでも誇り高き巴里華激団の一員か!!」
「グリシーヌ…」
「いいか、コクリコ、これは戦いだ!!
米田の話を信用するならば、世界は今危機に立たされている
我々がここで個人の感情を優先して好き勝手な真似をすれば…
今度は世界中の民衆が今我々が味わっている絶望を味わう羽目になるのだ!!」
「世界中の…人が…」
「お前は今まで何のために戦ってきた?
隊長のため、仲間のため、確かにそれもある
だが、我々巴里華激団の最終的な目的はそうではないだろう?
世界中の人々を守るためにあるのだ」
コクリコはいつの間にかグリシーヌの言葉に聞き入っていた
このプログラムの参加者の殆どが怯え、自分を見失っている中
グリシーヌはこの絶望の中でさえ、自分のやるべきことを見据えているのだ
これが貴族と言う物なのか
「だと言うのに、今のお前はなんだ?一時の恐怖に怯えて
自分を見失い、駄々をこねるばかりではないか!!
巴里を襲う怪人たちを相手に勇敢に戦ったお前はどこへ行ってしまったのだ?」
グリシーヌのその言葉に反応するかのように
コクリコの脳裏に今までの戦いの記憶が蘇って行く
「このプログラムは、我々巴里華激団最大の戦いなのだぞ!!
お前も、その誇り高き巴里華激団の一員としてこの戦いに参加しているのだ
無様な真似は許さん!!」
「グリシーヌ…でも、ボクはグリシーヌを殺すなんて…できないよ…」
コクリコはこの時点で殆ど自分を取り戻していた
だが、それ故に、彼女の胸には新たな悲しみが去来していた
「ふ…話は最後まで聞け
私は何も今ここで殺しあうなどとは言っておらん」
「じゃあ、どうするの…」
グリシーヌは不適に笑った
「巴里華激団から出来る限りの仲間を集めて徒党を組み
帝国華激団を殲滅、しかるのち、我々の生き残りから
代表者を選出、それ以外のものは誇りを持って自害する!!」
コクリコは衝撃を覚えた
猪突猛進しか頭に無かった(コクリコにはそう見えた)
グリシーヌが、このような決断を下すとは
「世界は救わねばならん…
だがその役割はあくまで我々で無くてはならんのだ」
「どうして?」
「帝激の米田には、我々巴里華激団と帝国華激団の
誇りを踏みにじった報いを受けてもらわねばならん…
この計画には乗る、だがそれは奴の命を対価にしての話
奴にはこのような真似をしたツケを払う義務があるのだ!!
つまり、我々の中から生き残った物は、それと同時に
奴の首を取る義務も背負うことになるのだ」
コクリコは、それまでとはまったく違った厳粛な気持ちに包まれた
グリシーヌの話に乗ろう、コクリコはそう決めた
だが、もし仮に自分が代表者に選ばれたらどうなるのか?
米田を殺すことができるのだろうか?
一方、グリシーヌには、コクリコにも言っていないある目論見がある
無論、コクリコには本音を語った、
だが、それこのプランにはもう一つの単純な目的があった
たった一人のある仲間を生き残らせる
それだけだ
(代表者となるのはお前だ…コクリコ)
自分たちはどうでもいい、だが、この未来ある少女だけは何とか救いたい
まったくもって、一番最初に彼女を見つけることができたのは幸運であった
サクラが光武に乗り帝都を動き初めてどれくらいの時間が経過したのであろう。
武器以外の所持品を没収された今は、米田の放送しか時間を知る術が無い。
しかし今のサクラにはそんな事は関係は無かった。
大神との契りを交わす事をジャマする人間を排除する。これが目的である。
「光武に乗っていると色々と解る。みんなの霊力が上がった時なんて特に・・。」
試作品で性能は低いが、光武には変わりは無い。霊力を感じる力が上がっている。
「ふふ・・何個かの霊力がぶつかって・・何個か消えている。うふふ。」
「さーてどこに行こうかしら。お人良しの紅蘭なんて簡単に死んでくれそう。」
「みんな出てきてくれないかしら。綺麗に殺してあげるのにね。」
その時一人の影が見えた。織姫である。
「なーんで光武が動いてるですかー?」
>339
>マリア死亡かすみれ死亡までまとめました。
訂正すると、
マリア死亡からすみれ死亡までまとめました。だな。
すみれ死亡のほうは「新SR改訂版2」というのに収録されてる
345 :
以上、自作自演でした。:02/03/14 00:41
保全上げ
>338の続き
「す、すみれさんはどうなったの?まさか・・・・」
「そのまさか、さ、アンタと同じ、下水道に隠れてた所に踏み込みこんできたうえに、
やめろと言ったのに向かってきたから丸焼きにしてやったさ。」
「な、なんて酷い・・・・・あなた」
遮るようにロベリアは言った。「しょうがねえだろう、隠れてる所にケンカ売ってきたんだから。」
「う・・・」地下にまで踏み込んでロベリアに挑んだということは、
運が悪ければ自分がすみれにやられていたということだ。地上に比べて地下が安全という
ことでも無いらしいと椿は思った。
「ロベリアさん、ロベリアさんなら脱出はお手の物なんでしょう!私もできる事が
あれば手伝いますから一緒に来させてください。」
藁にもすがるつもりでロベリアに話し掛けた。
「・・・手が無いわけじゃない、アタシみたいなのが言うのもなんだが、
諦めるにはまだ早い。帝劇の方でなんらかの動きがある・・・・かもしれない」
「どういうこと?」ロベリアは米田が長期戦になるよう細工をしていて
長期戦に持ち込ませ時間を稼いでいるのではないかという自分の考えを椿に説明した。
「じゃあ、生きていればみんな助かるかもしれないということ?」
「まあな、だがこんなのは甘い考えかもしれねえぜ、
条件を公平にしたのだって、単に賭場が立ちやすくするためかもな。」
「な、なんてこと・・・・」
「まあ、そんなことより、そろそろ朝6時の放送がある。上がらないとどうにもならないよ。」
「判りました私が先に行って見てきます」
椿は同行することにした、自分と同じく隠れていたのにやられたというので、
すこし同情したのかもしれない。
ロベリアは頷く、椿は階段を上り始めた。合流地点だけに、この上にはある程度の規模の施設があるようだ。
もしかしたら救急箱程度のものはあるかもしれない。
「ロベリアさん・・・・」「なんだ?」
「私たち、助かるのでしょうか?」「さあな、少なくともすでに一人死んでる。」
階段を上がると、案の定大規模な施設だった。
「これでようやく消毒ができるな、やれやれ、こんな時に限って酒持ってないんだよな」
「私が探してきます、ロベリアさんはそこで休んでいてください」
ロベリアは肩をはだけ、止血していた布をほどいた。
>346
さて、ここで椿の決断
@やはり犯罪者は信用できない・・・やってしまおう
A脱出に関してなら、ロベリアに頼るほかない、
彼女に運命を托そう
Bとりあえず逃げて、帝都の誰かを頼ろう
皆さんの投票をお待ちしてます。前のスレッドのログを読んだ時は
SS書きでない方がああだこうだと言ってうっとうしい感じでしたが
いざ自分が書くと、そういう外野の方の意見を参考にすると、
話を進めやすいなという事を感じます。「抵抗勢力は協力勢力」
といったところでしょう。
あと、
http://briefcase.yahoo.co.jp/sinsakuraroyale の改訂版に、すみれVSロベリアのIFを要望があれば書いてみようと
思います。(この板には載せません)
俺は2番がいいな。
椿がいままで生きてるのが奇跡だし。
糞スレ
2に一票。
んじゃAで行きます
「ロベリアさん、救急箱がありました。」
「よし、ついでにナイフか何かを持ってきてくれ。」
「どうするんです?」「ふふふ、傷口を焼いて消毒するのさ」
「・・・・わかりました、厨房の包丁を持ってきます」
椿は厨房から包丁を持ってきた。
「いくよ、見ていて気持ちのいいものじゃないから下がってていいぜ。」
ロベリアはアルコールをかけるた後、包丁を自分の炎で熱する、
「ぐ・・・・・・」
その包丁で自分の傷口を焼く、乱暴だがこれで止血できるはずだ。
「ハア、ハア、ふふ・・・二目と見られない体になっちまったねえ」
そう言って、アルコールの壜を掴むと一気にあおる・・・・
はずが顔にかぶってしまう
(く・・・これでもう隊長には・・・・・)
ロベリアは自分が人を殺した報いで受けたこの傷で、
大神は自分に振り向いてくれないだろう。そう思うと自然に涙が溢れてきたので
あわててごまかしたのだった。
「あ・・・・あのそれって」
残ったアルコールを飲むロベリアに驚く椿
「薬用なんだから大丈夫だろ」
「ロベリアさんて、強いんですね」
これまで椿はロベリアを疑っていた、それどころか好ましからざる
人物がなぜ巴里の華撃団に大神と共に戦っていたのかと不快ですらあった。
しかしこんな状況下で、ほとんど面識のない自分を信じてくれた、
その気になれば自分などあっと言う間に消し炭になっていたのに・・・・
(強いという事は、どんな状況でも自分を失わないということなんですね)
「適当にシャワーを浴びたら行くぞ、臭いで嗅ぎつけられたらかなわないからね」
「・・・・はい」
椿はシャワーを浴びながらそっと排水溝に青酸カリを流した。
それは水質分析用に施設にあったのを見つけてきて、ロベリアの使うアルコールに混入
しようとしていたものだった。
>>349 そのヤフーのブリーフケースにアクセス出来ないんですけど。
ユーザー登録してないとできないんじゃないか?
おれはアクセスできた
妙なことになった・・・・とロベリアは思いつつも、ひとまず同行し脱出作戦を練る事にした。
できれば長期に渡って安全を確保できる拠点がほしい。
「ホテルなんかいいかもな」
「そうですね、部屋がたくさんあるから隠れやすいし、食料も確保できそうですね」
「侵入者への色々としたしかけはまかせてくれ、アンタは首輪対策を頼む」
「はい、でもしかけって・・・・?」
>354
ノートンとかが関係してるのかな?
とりあえず、YAHOOの説明どおりにやったんだけど
「心配ないよ、音が鳴るやつくらいさ」
「でも、私に首輪が外せるでしょうか?」
「できなきゃ死ぬだけ、やるしかないのさ・・・・と言いたい所だが、
なんらかの交渉で事を収めるという手もあるにはある。」
「たとえばどこか重要な場所に爆弾を仕掛けて脅迫するとかな」
「わ、私たちは帝都を守る華撃団なんですよ、そんなことできません、
貴女はここが巴里だったとしてもやるんですか!」
「やるよ」
「・・・・・」
「まあ、アタシたちを押さえつけることを前提とした首輪だ、このさい外せるものとは思わないほうがいい、
なんらかの交渉で自由を得るというのが一番かもしれないさ・・・・さっき言った方法が一番かは
ともかくとしてな」
あいたたた
再書き込み
妙なことになった・・・・とロベリアは思いつつも、ひとまず同行し脱出作戦を練る事にした。
できれば長期に渡って安全を確保できる拠点がほしい。
「ホテルなんかいいかもな」
「そうですね、部屋がたくさんあるから隠れやすいし、食料も確保できそうですね」
「侵入者への色々としたしかけはまかせてくれ、アンタは首輪対策を頼む」
「はい、でもしかけって・・・・?」
「心配ないよ、音が鳴るやつくらいさ」
「でも、私に首輪が外せるでしょうか?」
「できなきゃ死ぬだけ、やるしかないのさ・・・・と言いたい所だが、
なんらかの交渉で事を収めるという手もあるにはある。」
「たとえばどこか重要な場所に爆弾を仕掛けて脅迫するとかな」
「わ、私たちは帝都を守る華撃団なんですよ、そんなことできません、
貴女はここが巴里だったとしてもやるんですか!」
「やるよ」
「・・・・・」
「まあ、アタシたちを押さえつけることを前提とした首輪だ、このさい外せるものとは思わないほうがいい、
なんらかの交渉で自由を得るというのが一番かもしれないさ・・・・さっき言った方法が一番かは
ともかくとしてな」
>354
ノートンとかが関係してるのかな?
とりあえず、YAHOOの説明どおりにやったんだけど
続き期待してます。
いろいろ試してみて、とりあえずアクセスする事は出来ました。
でも3個目のファイル(15日の日付けのもの)だけが文字化けして読めません。
>358
指摘どうも、再アップ中です
すみれVSロベリアのIFは近日にアップします
「今度は上手くいったかな…?」
シーは恐る恐る蒸し器の蓋を開け
中からプリンを取り出した
見た目、普通のプリンで、
味見してみたくなるがそうは行かない
毒入りだからだ
「はぁ…やっとできた…」
一度目に惜しげもなく毒薬を投入して作成したプリンは
妙な色に変色して、とても食べ物には見えなかった
二度目には、四つ作ったプリンにそれぞれ違う分量の
毒薬を投入してみたが、一番毒薬の量が少ない
プリンでさえ異様な刺激臭が漂ってきた
そういうわけで当初の量の20分の1に毒薬を抑え
ようやく完成した。
「後はこれを…」
当初はエリカに食べさせる事を想定していたが
最初に取り掛かったときからすでに3時間が経過している
ここまで時間が掛かると、どこにいるのか検討もつかない
下手をすればすでに死んででいるかもしれない
更にいえば、この程度の量の毒薬で殺せるかどうかというのも
かなり心もとなかった
(さっきの放送ではまだ大丈夫みたいだったけど…)
とにかく出発だ
エリカのマシンガンを手に入れられれば
自分にも勝ち残るメが出てくる
シーは近くにあった入れ物にプリンを丁寧に入れて外に出た
派手に動いたら、プリンが崩れる
そのため、走ったり、早足で歩く事ができず
バランスを崩さないように、ゆっくりと歩くしかなかった
これでは狙われ放題だ
エリカにあえる保障はどこにも無いというのに
自分は一体何をやっているのか?
(なんだか、この作戦は駄目な気がしてきた…)
シーは一旦立ち止まってため息をついた
「やっぱり他の人にターゲットを変更して…」
そのとき、緩やかに吹いてきた風に乗り
聞き覚えのある声が聞こえてきた
「…ーヌさ………リコ……ベリ……」
「これ!!エリカさんの声!!」
断片的に聞こえてくる声から察するに
どうやら自分たちを探しているようだ
自分以外の全員から狙われているというのに
わざわざ自分の位置を教えてなんとするか?
この時間まで生きているのはまさしく奇跡だ
「馬鹿じゃないの…?あの娘…」
前から馬鹿だとは思っていたが、これほどまでとは…
とりあえず、まだ自分には運が向いているようだ
シーは風上に向かって歩き始めた
そろそろシーたん死亡キボンヌ
>334
誰を探そうとするか、希望があればどうぞ
いままであんまり目立ってない奴が良いけど
彼女たちにも一回戦ってもらった方がよくない?
いままで目だってなくて、紅蘭たちを狙いそうな奴…
花火くらいしかいないな
364>
由里とかすみ辺りなんかがいいと思う・・
このままいくとさくら辺りにさくっとやられそうだから
366 :
以上、自作自演でした。:02/03/20 17:25
もうだめぽ
>334
「そうやな・・」
紅蘭はいったん眼鏡をとって涙を拭う。
「そうだ、そういやレニとアイリスがやられたってえのは本当か?」
「・・・・本当や」
そう言って歯車状の釦を操作して、二人が死んだ事を示す画面を表示させる。
だが、その画面にはその二人とマリアが死亡していたことが表示された。
「な・・・・マリアまでやられたってのか」
「信じられへん・・・・・・・・・・」
今初めてマリアの死を知った紅蘭も絶句した。
「うう、すみれ・・・・マリア・・・・・」
(私は何のためらいもなく貴方を殺すわ)あのときのマリアの声がカンナの頭に
繰り返し響く、あの目は本気だった。自殺したとも思えない、やったのは誰か・・・・
そして目の前の紅蘭も・・・・
「紅蘭・・・・・マリアは・・・」
「なんかあったんか?カンナはん」
「いや・・・・なんでもない」
気まずさを感じ取った紅蘭は話題を変える
「マリアはんは確かこの辺におったはずや、一番近くに居るんは・・・」
紅蘭はレーダーを操作して画面を切り替える。
「06番と07番・・・・グリシーヌとコクリコや」
「二人掛りってことか、それならマリアに勝てるはずだぜ」
「まだそうと決まったわけではないけど・・・・・」
「ああ、マリアやすみれをやった奴はいずれケリをつけるにしても、
それは脱出してからだ。」
「ほな、さっきの料理を適当に弁当にして、出発や」
「出発?あてはあるのか?」
「浅草や、首輪を外すにしても、妨害電波でも出すにしても
今もっとる町工場の工具じゃどうにもならへん」
「なるほど、わかった」
「荷物はあたいに任せな、紅蘭に全てかかってんだからな」
「おおきに、カンナはん」
二人は近くの蕎麦屋の出前用とおぼしき自転車に乗って、浅草へと向かった。
続きはできれば明日
二人は近くの蕎麦屋の出前用とおぼしき自転車に乗って、浅草へと向かった。
「紅蘭、誰か近くにいるか?」
「・・・・花火はんがすこしそれた所におる・・・どないしょう?」
「・・・一応、呼びかけてみよう」
「けど、すみれはんやマリアはんを殺したんは巴里の・・・・」
「二人で行動している事自体が『プログラム』ってふざけた代物はご免蒙る
ということになるじゃねえか、他には誰かいるか?」
「半径500メートルには誰もおらへん」
「じゃあ、とりあえず花火に呼びかけてみよう」
紅蘭は頷いた。
「よし、おーい、花火ーい、今から脱出の準備するんだけど、お前も来いよー」
「花火はーん、うちらと一緒に逃げるんや、こんなバカな話、乗ることはあらへんでー」
「・・・どうだ、紅蘭、こっちにきてるか?」
「今ので止まったから、聞こえてはいるみたいや」
繰り返し二人は呼びつづけた、
「首輪はウチがどうにかするー、だから一緒に逃げよー」
その呼びかけに答えることにしたのか、花火は物陰から
姿をあらわした。弓に矢をつがえた状態で。
「な、どういうつもりだよ」
花火はカンナに向けていた矢を紅蘭に向ける
「紅蘭さんが首輪を外せるんですね、それではまず紅蘭さんに死んでもらいます」
「な、バカなことはやめろ、こんなことで死ぬこたあないぜ!」
そう言ってカンナは紅蘭との間に入ろうとする
「動かないで!私たちが殺しあわなければ、世界は滅ぶんです」
「やめろ、もうこれ以上仲間が死ぬのを見たくないんだ!」
「・・・・・・」
「やるしか・・・ねえのか・・・」
「カンナはん・・・・・」
「下がってろ紅蘭!」
「手抜きはねえぞ」
そう言ってカンナはすみれの長刀を構えた。
(すみれ・・・・)
花火はゆっくりとカンナに矢を向ける。
カンナは花火に向かって駆け出した。
「行くぜ!!」
・・・・カンナの右手に重く、生暖かい感触が伝わる、左手は体をかばうために
長刀から離していた。
「カンナさん・・・」
「な、なんで」
花火は矢をあさっての方向に撃っていた、そしてそのまま
カンナの一撃を袈裟懸けに受けたのであった。
カンナは返り血を全身に受けながら、立ち尽くす。
「わ、私では・・・・・おおが・・・・・ふさわしく・・・」
花火は崩れ落ちた
「フィ・・・リ・・・・・」
そのまま花火は息を引き取った。
「カンナはん・・・・」
自分の為にカンナが人を殺めた、気まずそうに声をかける。
「・・・・急ごう・・・こんなことにならない為にも、早く首輪を・・・・」
紅蘭は頷いた、目の前の惨劇を前に、24時間以内などという自分の考えの甘さを恥じた
一刻ごとに誰かが死んでいくのだ。
すみれVSロベリアのIFはほぼできてます、微調整後アップします。
光武が動いている
動いているという事は、当然誰かが乗っているわけで
誰が乗っているかというと
プログラムの参加者しか考えられなかった
「な…な…なんでですかー?支給武器?まさか…」
「あら…?」
光武がゆっくりとこちらを振り返った
「織姫さんじゃないですか、どうです?調子は」
その口調から、こちらのことをよく知っているのは分かるのだが
声がくぐもっていて、言葉を聞き取るのも困難だ
帝激のメンバーだろうか?
「そ、そういわれてもですねー…」
先ほどばっさりとレ二を殺したところだが
言わない方がよさそうだ
下手に好戦的なことをアピールして危険だと判断されたら
どんな事になるかは想像に難くない
「私はね…絶好調なんです…
実はさっきアイリスを殺したんですよ…ざくっと…うふふふふふ」
まずい、絶対にまずい、最初の犠牲者二人のうち
もう一人をしとめたのは彼女だ
確かに、光武の力があれば、アイリスが霊力を暴走させても押さえ込める
「こ…こんなの反則でーす!!」
織姫はあわてて逃げ出した
相手がこれでは勝ち目がないではないか
どこから予定が狂ってしまったのだろう?
策謀で相手を手玉にとって勝ち残る予定だったのに
「なーんでこんな武器を用意してるデスかー!!」
しかも、それを所持している敵は完全にいかれている
このままでは成す術もなく10数人の参加者が
ねじ伏せられてプログラムが終わってしまうではないか
主催者は何を考えているのだ!?
早く逃げなければ確実に殺される
自分は彼女の次の標的に選ばれてしまったのだ
「話が違いまーす…ってきゃあっ!!」
織姫は恐怖で足がもつれ、そのまま倒れこんだ
まだ、10Mも離れてないというのに
この転倒は致命的だ
「しま…」
織姫の周りを巨大な影が覆った
「はい、これでさよならです。」
光武が緩慢な動きで腕を伸ばしてくる
「な…な…納得いきませーん…」
織姫がどうにもならないと悟った直後
光武の更に向こう側から
すさまじい銃声が響き渡り
無数の銃弾が光武の背部を叩いた
「誰…?」
「そこまでです!!」
一人の赤い服を着たシスターが
マシンガンを構えて立っていた
「あら…貴方は…大神さんにたかる悪い虫…」
光武はもう織姫のことなど興味がないという風に
緩慢な動きで後ろに向き直った
「えーと…今が逃げるチャンスでーす…」
織姫は光武が向こう側に機を取られている隙に
そそくさと路地裏に逃げこみ、姿を消したが
あらたな獲物を発見した光武がそれを追うことはなかった
「エリカ=フォンティーヌ…エリカ=フォンティーヌ…エリカフォンティーヌ!!!!
大神さんにたかる悪い虫!!この私だけの大神さんの周りをウロチョロして…
ずっと前から気に入らなかったのよ!!!
貴方だけは!!この光武でぐちゃぐちゃに引き裂いてあげるぅぅぅっ!!!!」
さくらの乗った光武は、まともな整備も受けていない
その機体をきしませながら、けなげに加速し、エリカに迫る
が、エリカはまったくひるむことなくマシンガンを構え、その引き金を引いた
銃身から吐き出される弾丸の嵐が光武を襲う
「通用すると思ってるの?そんなおもちゃがぁっ!!」
「いいえ、全然思ってません!!」
エリカはひらりと光武の腕をかわし
そのまま建物と建物の隙間に飛び込んだ
「鬼さんこちら、手のなる方へー」
エリカは手を叩いてさくらをおちょくり
そのまま途中一回転んで、闇の中に消えていった
「エリカ=フォンティーヌゥゥゥゥッ!!」
さくらの駆る光武は建物を必死に壊してエリカを追うが
追いつけるはずもなかった
「ゆるさない…ゆるさない!!ゆるさない!!!!」
先ほどのマシンガン攻撃で霊力レーダーが移らなくなった(偶然)
コクピットの中、さくらは目を血走らせながら
暴れ、もがくしかなかった
マシンガンの銃声が響いてきた、すぐそこだ
「エリカさんの…誰かと戦ってる!?」
シーは身構えるが、そうしても意味がないことに気づいて
そのまま地面に腰掛けた
マシンガンが火を噴くほどの戦場に
プリンを抱えて割ってはいってもどうしようもない
結局、決着がつくまではシーにできることは無く
地面に箱を置いて一息つくしかなかった
「なによ…もうすぐそこだと思ったのに…
頼むから死なないでよね…あのマシンガンがなきゃ
どうにもならないんだから…」
膝を抱えて一人ごちる
「……何やってんだろ…私…」
シーは一人で溜息をついた瞬間
戦場の方からやってきた人影が
プリンの入った箱を蹴飛ばしてバランスを崩し、転んだ
「気をつけろでーす!!」
「え…え…?」
シーにとっては突然の出来事で
なんと言っていいのか分からなかったが
織姫はひどくあわてた様子で立ち上がり
そのまま逃げさってしまった
「な…なんなのよ…今の…」
シーは恐る恐る前へ進み、戦場の様子を伺う
そこでは、信じられないような
「じょ…冗談じゃないわよ…誰が乗ってるのよ…」
巴里で使っているFタイプよりも一回り大きい光武が
建物をひたすら壊していた
「あ…あたしも逃げよ…」
シーはそれまで来た道を逆方向に逃げだした
毒入りプリンがおシャカになったのに気づいたのは
それからしばらくたってのことだった
本当は派手な殺戮劇にする予定だったんだけど
展開が速いので軌道修正してみたYO
職人さん頑張れ!
378 :
以上、自作自演でした。:02/03/23 04:41
トントン。
ドアを叩く音がする。ここは巴里のどこにでもある古いホテルだ。
ドアを叩いたのは整備班長のジャン。待っていたのはグランマである。
「すまないねぇ。こんな所にまで呼び出して。」
「いったいどうしたってんですかい。この年であい引きって事はないでしょ。」
「さっきムッシュ迫水から携帯キネマトロンで連絡があった。花火が死んだよ。」
淡々と語るグランマであったが、顔には怒りの表情が見える。
自分が育てた実の子供と言っても良い隊員が殺されたのだ。
あまりにも不条理なシステムの為に。
「普通の所じゃ盗聴されてるかもしれないからね。だからここなのさ。」
「花火嬢ちゃんが死んだ・・・なんてこった!」
ジャンにも怒りの表情が現れている。
「時間が無い。簡単に話しをするけどいいかい。」
「ああ、話しでもしてないとこっちがおかしくなりそうだ。」
「正直もう誰にも死んで欲しくない。私はそう思う。」
「ああ、パリも東京もねえ。あいつらが殺し合う事自体がおかしいんだ。」
「それでお願いがあるんだよ。」
グランマはこのシステムを止める方法は1つしか無いと考えた。
帝劇本部の破壊。すべてを管理しているあの場所を破壊するしか無いのだ。
だが現在の彼女らにそれは不可能。帝劇に近づく事も出来ないのだから。
「パリにある光武F。どれが一番遠距離からの破壊に適しているの。」
「エリカ嬢ちゃんの機体だな。」
「ジャン。これは私の命令だ。命を捨てて欲しい。」
「そりゃどう言う意味ですかい!」
「リボルバーカノンでエリカの光武を東京に撃つ。」
「なんですって!だがそれなら全員の光武を送った方が。」
「いいかいジャン。すでに何人かの犠牲者が出ている。東京に撃つのはいいが
もしそれが狂った殺人鬼に渡ってごらん。全員一瞬で殺されるよ。」
「その殺人鬼に手に入る確立を最小限に押さえる・・・ですね。」
「ああ、ジャンにはやってもらう事が3つあるのさ。」
1つはエリカ光武を誰でも操縦出来る様にバランス調整をする。
1つめを言い終わった後にグランマはジャンの目を見て強く言い放った。
「2つめ。ジャン、あんたがリボルバーカノンを動かすんだ。」
「なんだって!あれはあんたみたいな上の人間じゃないと使えないんだろ。」
「まあお聞き。私がそんな事をしたとしたら国際問題になる。このシステムは
世界の為って名目で動いているんだ。パリを戦場にする訳にいかないんだよ。」
もしグランマがこんな事をした事がばれただけで巴里は世界から孤立する。
ここはグランマ意外が勝手に事を起こしたと見せるしかないのだ。
グランマの目が一段と険しくなる。
「3つめ。ジャン。あの子達の為に死んでおくれ。」
「いったいどう言う事だ。」
「この銃の中に2発弾が入っている。これで私を打つんだ。」
「そんな事できるか!」
「無理にでもしてもらうよ。これは反逆と言うシナリオでしか出来ない事なんだ。」
「そんな。」
「そしてジャン。発射した後に・・お願いだよ・・・・。」
涙声で聞こえなかったがジャンには理解が出来た。
数分後ホテルの一室で肩を打ちぬかれたグランマが見つかった。
若い連中も成長した。もう俺がいなくても大丈夫だろう。
調整が済んだ光武を見ながらジャンは思った。
リボルバーカノンが発射体勢に入る。
「東京はわからねえ。だが俺は打つ!」
角度調整が終了した銃身から高速で弾丸が発射される。
「神様なんか信じた事ないが、もしいるんだったら頼むぜ!」
ジャンはこめかみに銃口を置いた。
「へ!死ぬのは年寄りだけでいいぜ。生きろよ嬢ちゃん達。」
凱旋門に銃声が鳴り響いた。
東京の上野公園。突然1つの爆音が鳴り響く。
上空から巨大な鉄の筒が落ちて来たのだ。
光武Fは東京に届いたのだ。しかし衝撃で各部損傷が出ている。
動くであろうが、確実なパワーダウンだ。しかし建物の外部からの破壊ならば
問題は無いであろう。
果たして誰がこの機体に最初に気がつくのであろうか・・・。
ホテルに陣取るといっても
小柄な椿が大怪我でまともに歩く事さえ難儀ななロベリアを抱えて
歩き回るとなると、それほど遠出できるわけでもない
結局、一番近く似合った場末の小さなホテルに
逃げ込む事しかできなかった
「は…一度でいいから高級ホテルのロイヤルスイート
に泊まってみたかったんだがね…」
「贅沢言わないでください、綺麗なベッドがあっただけでも
幸せなんですから」
椿はロベリアをベッドに寝かせた
「寝てる暇は無いよ…仕掛けを作らないと…」
「そんな怪我で何を言ってるんですか、ひとまず休まないと
何か食べ物をとってきますから、それまで寝ていてください」
ロベリアにシーツをかけて部屋を後にした
「牛乳と…ソーセージと…卵に…あとパン…」
ホテルの厨房には、食料が目立つように
置いてあった、安ホテルだけあって
さすがに朝食用の材料程度しか置いていなかったが
これだけあればゲーム終了時まで空腹で悩む事は無いだろう
それに、包丁やアイスピック等
本来厨房に置いてある調理器具も一通り揃っている
先ほどの浅草の格納庫でもそうだったが
プログラムを開始するに当たって、
街を掃除するとか、物資を片付けるといった細工は無いようだ
ホテルの厨房には、ちゃんと食材と調理器具が揃っているし
浅草の格納庫には電装部品や工具が置いてあった
要するに、街に置いてあるものには一切手をつけていないのだ
(…これって…武器を補充しようと思えばいくらでもできるってことよね…)
さすがに爆弾や銃火器ほどの威力のあるものを調達するのは
難しいだろうが、ヘンな支給武器を受け取ったり
武器を使い果たしても、十分に挽回できる
(試されてるのは、純粋な戦闘能力だけじゃないって事かな…)
そこにあるものを上手く利用して、戦力差を埋める発想や
サバイバビリティーも試されているという事だろう
「よし…武器になりそうな物も全部もらっていこうっと…」
椿は支給された自分とロベリアのバッグに食料と
武器になりそうな、調理器具を詰めるだけ詰め込んだ
椿は抱えきれないほどの荷物を抱え
廊下を歩いていた、かなりの大収穫なのだが
その表情は暗い
『ありがとう、アイリスの所にいってあげてね』
自分たちがなまじ安全な立場に立ってしまったため
さくらに追い回されたあのときのの恐怖が急に蘇ってしまったのだ
今もこの帝都のどこかでさくらの乗った光武が蠢いている
今の自分たちにあれに対抗する手は無い
自分だけならば逃げようと思えば逃げられるだろうが
大怪我をしているロベリアはそうは行かない
では、あの光武を倒せるかというと、絶対に無理だろう
とにかく頑丈なつくりになっているのだ、あの光武は
「でも…やっぱり言った方がいいよね…」
合流したばかりの頃は警戒心から
そして今は、下手な気苦労をかけまいとして
あえて今まで黙っていたが
突然、鉢合わせてパニック状態になったときの事を考えると
黙っている方が絶対に危ない
正直に言って、今後の策を考えた方がいいだろう…
そのころロベリアはホテルの周りを這うようにして
仕掛けを張って回っていた
いつ誰がやってくるかわからない
今はとにかく時間がおしい
「これでラスト…ぐあっ…!!」
最後の仕掛けをかけ終わったところで
ロベリアは崩れ落ちた
「ちくしょう…」
傷口をまさぐった左腕にべっとりと付着した自分の血液
「なんてこったい…まだ血が止まってないじゃないか…」
手当てを施し、傷口を焼いてもまだ血が止まらない
それでも、最初に比べればよくなったほうだが
この出血は異常だ
「ち…どうやらあたしも長くないみたいだね…」
ロベリアは気力を奮い起こし、再び立ち上がる
「戻らないと…あの嬢ちゃん一人じゃ何かと心配だ…」
自分の見立てではまだあと5、6時間は持つ
痛む体に鞭をうつようにして
ロベリアは部屋へと帰っていった
何も考えられずに逃げる織姫。自分の所持品の包丁を落とした事も忘れて走る。
広い道路をひたすら光武がいた方向と逆に走っていた時に動いていた自転車を
見かける。紅蘭とカンナだ。
「2人ともーたいへんでーす!」
カンナと紅蘭は織姫の存在に気が付いたようだ。
「織姫どうした!そんなにあわてて。」
「光武が、光武が動いて襲ってきまーす!」
「なんやて!」
時を同じくしてシーが走ってくる。
「皆さん逃げてください!光武が暴れています!」
カンナと紅蘭は顔を見合わせて黙ってしまった。そして紅蘭が口を開く
「誰が光武を動かしてるんや!」
帝都と人を守る為の光武が人を殺す為に動いている。紅蘭の中に怒りが込み上げて来た。
織姫も少し落ち着きを取り戻して来た時にとある考えが浮かぶ。レニを殺したのは
この光武のせいにしてしまえばいいと。レニを殺した事を言うのは得策では無い。
「光武に乗ってる人間が言ってました。レニとアイリスを殺したのは自分デースと。」
「なんだって!ちっくしょうふざけやがって!誰が乗ってやがるんだ!」
「それがわからないんでーす。」
シーも少し落ち着いたのかしゃべりだした。
「見た限りでは動きはかなり鈍かった様です。整備がされていない感じでした。」
「浅草や・・それは浅草の工場にある初期試作型光武や。」
「あたい達が向かう工場かい?」
「帝劇には入れん。そうなると光武があるのはあそこしかあらへん。」
「でもどうすればいいのでしょう。私達で光武に勝てるのでしょうか?」
もし生身の皆が殺しあって誰か1人が生き残ったとしても、最後には光武が
待ち構えている。光武に乗っている人間が確実に勝つであろうと。
そして光武に乗っているのは確実に狂った殺人機なのだ。
「紅蘭どうする!首輪以上の問題だぞこれは!」
「私達はもう死ぬしか無いのかもしれません・・・。」
「そんなのイヤでーーす!」
紅蘭は考えこんでいた。光武を止めるには光武しかない。しかし現状でそれが可能か?
「とにかく浅草の工場に行くんや!あそこなら光武を止める武器が作れる!」
「では4人で行動しましょう。」
シーは道に止めてある自動車の窓を叩き割り直結でエンジンをかける。
「これくらいなら私にも出来ます。皆さん行きましょう。道は指示してください。」
自転車から自動車に乗り換え浅草工場に到着。
しかしそこは大爆発を起こしたガレキの山であった。
立ち上る白煙が爆発が起きた時間がついさっきである事を示す。
「だれや!だれがこんな事したんや!」
紅蘭が考えていた計画は全て水泡に消えた。
一人の兵士が米田の所にやって来て敬礼をする。
「米田総司令殿。巴里で内部テロが起きたとの事です。」
「なに?」
「詳しい事はこの資料に書かれております。」
兵士は敬礼をして去って行く。
資料に目を通す米田。
整備班班長が反乱を起こしてグランマに発砲。
リボルバーカノンで光武Fを帝都に打ち込んだ事。
その後自決をした事。
資料を読めば、仲間可愛ゆえの暴走と読める。
米田はニヤリと笑い心の中で語りはじめる。
「さすがは巴里のグランマだ。このシナリオなら誰もあやしまねぇ。
お前さん達が命に変えて送った光武。無駄にはしねぇぜ。」
米田は加山を呼びつけ資料を見せた。
「どうだい加山。こんな無茶な方法って笑えるわな。」
資料に目を通す加山。その資料の端に薄い文字で書かれた文字有った。
米田が資料を見る時に密かに書いた物であった。
−−−このシステムを狂わす大きな鍵かもしれん
と。
「加山。これでこの帝都に光武が2台って事だな。」
「はい。しかしこのまま光武をほおって置いてよろしいのですか。」
「かまわねぇよ。これで面白くなったってもんだ。」
「そうですか。」
「まあちょっと反則なんだがちょっと巴里の光武を見てきてもらえねぇか。」
「なぜです。別に問題は無いと先ほど。」
「もしかしたらぶち切れた奴が細菌兵器でも入れてるかもしれねぇだろ。
用心には用心だ。光武とその武器意外の物騒な物は帝都に危害を与えるかもしれん。
それを確認するんだ。もしそう言う物があったら処理せよ。」
「了解しました。」
加山は思った。米田もこのシステムをなんとか狂わせようとしているのだと。
今回のこの鍵は大きい。毒ガスなどは入っていない事は明白なのに見に行けと。
生き残っている連中で正常と思えるのは1人。
エリカだ。エリカに光武に導くのが与えられた任務なのだ。
完全に狂ってしまったサクラを止め、システムを破壊するにはそれしかない。
「じゃあ頼んだぜ。くれぐれも殺しあってる連中に見つかるんじゃねーぞ。」
「は!では行ってまいります。」
「そうそう。その資料は燃やしちまってくれ。一般兵の目に触れると厄介だからな。」
急にすごい量の書き込みが…
ひょっとして一人だけでかいたのか?
>378-385
一気に進みましたね、これで全ての参加者が、出発後
なんらかのアクションをして、現在戦っているものはいないから、
放送の入れ時ですね。
>>サクラロワイアル ◆fdgD8zBcさん
サクラ狂った編を書いてる馬鹿です。
米田放送をぜひとも書いて書いて下さい。
巴里の光武も出て来てなんか書いていて楽しくなってきました。
389 :
以上、自作自演でした。:02/03/25 00:38
続きをお願いします。
毎日楽しみにしています。
ロベリアがベットに横たわり、椿が傷の手当てをしていた。
ロベリアの傷が普通では無い事は誰が見ても良く理解出来る。
ロベリアの顔色がだんだんと悪くなる。
椿の血液型がロベリアと一緒ならば、何とか輸血と言う方法もある。
しかし現実はそんなに簡単では無かった。
その時である。近くにある上野公園で爆音が聞こえたのだ。
「へ。だれか近くで殺しあってるみただね。」
ロベリアはつぶやいた。しかし椿は見ていた。
「空からなにかが落ちてきました。円柱に見えましたが?」
「円柱?」
空から円柱?ロベリアの頭の中にふと思った事があった。
「それは本当に空から降ってきたのか?」
「ええ、何か雲の上から黒い点が見えたと思ったら上野公園に落ちました。」
「今からそこに行くぞ。生き残りたかったらいっしょに来るんだ。」
「ロベリアさん!そんな体で!」
「ここでじっとしてても死ぬだけだ。あれは・・・パリからの贈り物だ。」
「パリからの?」
ロベリアは椿にリボルバーキャノンの事を説明する。
上野公園まで誰にも合う事がなかったのは幸運であろう。
そしてそこにはエリカの光武があった。
左腕、レーダー、羽、脚部ロラーは壊れれているが、なんとか動く。
「ほう?誰にでも操縦出来る様に調整してあるねぇ。」
ロベリアが搭乗したエリカ光武Fは動きだした。動きは本来よりはるかに鈍い。
「狭いけど2人で乗るしかないねぇ。」
無理矢理だが2人で乗った光武が動きだす。
−−−−−−−−−−−−−−−−
すみません。一回SSを書いてみたくて・・・。
すまん。俺もSS書いていいかな。
−−−−−−−−−−−−−−−
ロベリアと椿を乗せた光武Fは潜伏先のホテルに着いた。
とりあえずロベリアの傷が問題なのだ。
光武をロビーに無理矢理入れ、外からわからないようにシーツをかぶせる。
ロベリアの顔色が悪い。
椿から見て早急に輸血が必要なのは明白である。
しかし血液型が違う・・現状ではどうしようもない。
光武の動きは非常に鈍く、上野公園からホテルまで
戻ってくるまで、10分を要した
これは、行きの10分と同じ数字である
光武は普通の人間よりも歩幅が広いから
同じ時間を使ったとなると、同じサイズとして比較した場合
人間よりも動きが鈍くなっている事になる
光武の性能が落ちているというのもそうだが
どうも、ロベリアの体調は予想以上に思わしくないせいでもあるようだ
事実、ここから往復する20分間の間にも
ロベリアの顔色は見る見る悪くなっていた
出血が酷過ぎる、どこかでしかるべき処置を取らなくては危ない
(どうしよう…病院にいけば血液はあると思うんだけど…)
椿が光武から降りておろおろと考え込んでいると
まだ光武から降りていないロベリアが声をかけてきた
「おーい、嬢ちゃん、悪いけど降ろしてくれ
光武動かしたらちょっと疲れちまってさ」
「え…やっぱり痛いんですか!?」
「大丈夫だよ、いいから降ろしてくれよ」
「は…はい」
椿は言われるがままにロベリアに肩を貸し
光武から下ろし、コクピットを除いた
「ひ…ロベリアさん!!これ…!!」
光武のシートが、血だまりができていないのが
せめてもの救いだといわんばかりに
にじみ出る血液で真っ赤に染まっていた
「真っ赤じゃないですか!!」
「ち…どうりでぬるぬるするわけだ…」
「そういう問題じゃないですよ!!早く病院に行かないと!!」
「何言ってんだ?医者がいないだろうが…」
「輸血くらいでもしないよりはましです!!
街にあるものには一切手をつけてないみたいですから
病院にいけばきっと輸血用の血液があるとおもうんです…
私…取って来ます!!」
「やめな!!」
駆け出そうとする椿をロベリアが静止した
ロベリアはロビーに入ってたんだね、スマソ
ちょっと改訂するよ
光武の動きは非常に鈍く、上野公園からホテルまで
戻ってくるまで、10分を要した
これは、行きの10分と同じ数字である
光武は普通の人間よりも歩幅が広いから
同じ時間を使ったとなると、同じサイズとして比較した場合
人間よりも動きが鈍くなっている事になる
光武の性能が落ちているというのもそうだが
どうも、ロベリアの体調は予想以上に思わしくないせいでもあるようだ
事実、ここから往復する20分間の間にも
ロベリアの顔色は見る見る悪くなっていた
出血が酷過ぎる、どこかでしかるべき処置を取らなくては危ない
(どうしよう…病院にいけば血液はあると思うんだけど…)
椿が光武から降りておろおろと考え込んでいると
ロビーのソファーで寝込んでいるロベリアが声をかけてきた
「おーい、嬢ちゃん、悪いけど光武から
アルコールとって来てくれ、持ってくるの忘れちまった」
「あ…はい」
椿は言われるがままに光武のシートをはがし
コクピットを覗き込んだ
「ひ…ロベリアさん!!これ…!!」
光武のシートが、血だまりができていないのが
せめてもの救いだといわんばかりに
にじみ出る血液で真っ赤に染まっている
「シートが真っ赤になってますよ!!」
「ち…どうりでぬるぬるしたわけだ…」
「そういう問題じゃないですよ!!早く病院に行かないと!!」
「何言ってんだ?医者がいないだろうが…」
「輸血くらいでもしないよりはましです!!
街にあるものには一切手をつけてないみたいですから
病院にいけばきっと輸血用の血液があるとおもうんです…
私…取って来ます!!」
「やめな!!」
駆け出そうとする椿をロベリアが静止した
「なんでですか…このままだと死んじゃいますよ!!
いいから待っててください!!」
「余計な事はするなって言ってるんだ!!医者でもないやつが
適当なことして、余計ひどくなったらあんた責任取れるのか!!」
「でも…!!」
「あたしがいいって言ってるんだ!!
いいからアルコール取ってきな!!」
椿はロベリアの剣幕に押し切られ
渋々光武にアルコールを取りに戻った
「それよりも…あんた私に何か隠してるだろ?」
「え…?」
椿は、その一言が図星だといわんばかりに背中をギクリと振るわせた
ロベリアはそれを見て薄笑いをもらし、続ける
「隠そうとしたってムダだよ…アンタ私と会ったときから
ずっと何かに怯えてる」
椿は再びさくらの光武のことを思い出し
どきりと胸がなった、椿自信はマンホールに入ったあたりから
あまり意識してはいなかったのだが
客観的に椿を見れるロベリアには何か感じるところがあったようだ
「アンタはずっと何かを警戒してるんだ…私たち以外の何かをね…
アンタは出発してから私と会うまでに何か恐ろしい物を見たはずだ
そんなものがうろついてるんじゃ、おちおち休んでもいられないからな
正直にいいな、あんた、一体何を警戒してるんだ」
椿は数秒ロベリアの目を見た後、ゆっくりと溜息を付いた
「わかりました…言おう言おうと思ってたましたし…今言います」
椿はアルコールをロベリアに手渡し、全てを正直に話した
最初の放送の後、さくらにあったこと
最初は警戒した物のあっさりとさくらを信用して
浅草の兵器工場までさくらと一緒に行った事
ためしにさくらが光武を動かしてもらったら、そのまま自分を襲った事
アイリスを殺したのは、どうもさくらであるらしい事
その光武は、どうやら今もうろつきまわっているらしい事
ロベリアはアルコールをあおりながらその全てを黙って聞いた
そして、椿が全てのいきさつを語り終えた後
帝都に大きなブザーが鳴り響いた
二回目の放送の始まりだ
395 :
393−394:02/03/25 23:10
よし、サクラロワイヤルさん
二回目の放送はよろしく!!
…このスレが始まったときから書き込んでるが
ここまでこれるとは思って無かったよ
立ち上る白煙を前に唖然とする四人、それぞれに思惑の差こそあれ、
失望した事には違いがない。一番最初に口を開いたのは織姫だった。
「カンナさーん、ところでその返り血はなんなんですかー」
「それは・・・・すまねえ・・」
花火をやった・・と言う前に紅蘭が一歩前に出て言った。
「カンナはんはウチを守るために花火はんを殺したんや!
カンナはんが悪いんやない!」
紅蘭は花火を説得したが襲いかかってきたのでやむなくカンナが花火を斬った
ことを説明した。「ふーん、わかりました」一応納得してみせる織姫だが、
自分がすでにだまし討ちをしている(幸い悟られていないようだ)ので本当は信用していない。
一方のシーはショックを受けた様子で、「わかりました・・・・少し時間をください・・・」と言って瓦礫の向こうへと
歩いていった。
「考えてもみい、ほんとに殺しあうなら、最後は一人になるんや
それなのに一緒におるわけないやろ」
話しているうちにカンナが織姫の服が出発時と違う物になっていることに
気が付いた、黒を基調とした動きやすい服装だ。
「そういえば織姫、何時の間に着替えたんだ?」
「あ、あの服は夜中に目立つから着替えたんでーす」
血の臭いは大丈夫だろうか?鼻の効くカンナを前に織姫の背中は冷や汗でいっぱいになった。
「そうか、アタイは全然そういうこと気が付かなかったよ、アタイだったら光武にみつかってたかもな」
単純な奴でよかった・・・・織姫は胸をなでおろした。
「それにしちゃあ香水くせえな、服よりそっちでばれるぜ?」
もちろんその香水は血の臭いをごまかすためであるのは言うまでも無い。
「いやーその、着替えてるときになんかおしゃれしてるような気分になっちゃって、
ついつけちゃいましたー・・・・・・だって・・・・そういうことやって
でもいないと・・・・・マトモな気分でいられるはずがないじゃないですかー」
織姫は泣き出しそうな顔をしてみせる。
カンナはすこし悪いことをしてような気分になった。
「そうか、すまなかったな」そう言うとカンナはその辺の瓦礫に
塵を払った上で腰掛けた。
「それよりこれからどうするかや、なんかアルコールくさい香水やけど、
確かにアルコールは確保しときたいな」
「どういうことですかー」
「暗いときはアルコールランプで明かりをとらなあかん、ガス灯や電気は
切ってあるからなあ」
どうやら誤魔化しきった・・・そう思った織姫であった。
そこへ予告のサイレンが鳴り響いた。
「朝の6時だ、みんな起きてるかー!
まずは死亡者だ、死んだ順だぞー
15番メル・レゾン、ああ、こいつは俺が殺したんだったな、
01番イリス・シャトーブリアン、17番レニ・ミルヒシュトラーセ 、
ここまではさっき言ったな、14番マリア・タチバナ、03番神崎すみれ、04番北大路花火、
・・・以上だ、残りは12人だ、花火が死んだのがの5時10分だ、つまり5時10分までに
誰も死なねえと全員ドカンだぞ。」
「次に禁止区域だ・・・・」
織姫はマリアの死に驚いた、大本命をマリアと見ていた、
一体誰がどうやって・・・・
【残り12人】
この後の4人の会話を書いたら説明だらけの駄文になったので別の部分書くか
書き直すかします。ていうか誰かこの4人の続き書いてくださっても結構です
あと、
http://briefcase.yahoo.co.jp/sinsakuraroyale に>385までを新SR改訂版2に書き加えたものをアップ。
加山がレーダーを見ながら住民がいない帝都を歩いていた。
紅蘭が持っているレーダーより大きく制度が良い物であったので
どこに誰がいるのかは一目両全であった。
「巴里の光武を見つけたのはロベリア、椿の2人か。」
盗聴によりロベリアならばこの光武に乗って他の人間に危害を与える事は無いと
断言できる。しかしレーダーは盗聴電波も受信出来る様になっていた。
察する所、ロベリアのケガは重い。多分このままでは命が危ないであろう。
ロベリアが死んだ場合椿だけが残るが、椿では光武は動かない。
なんとしてもロベリアの治療が必要だ。しかし自分が出て行く訳にはいかない。
もし自分が出て行ってロベリアの治療をした所で動ける状態にまではならないであろう。
「やはりシスターが必要だ。彼女の能力ならば現状をなんとか出来る。」
レーダーを見るとエリカの位置はここから2キロほどの所である。
加山はエリカを導くべく走り出した。
その頃エリカは。
「がん!!やーんエリカまた看板にぶつかっちゃいました〜。」
シーはぼんやりと空を眺めていた。
花火が死んだ。巴里の仲間が2人も死んだ。
2人とも帝国の人間に殺された。花火を殺した人間は目の前にいる。
だがもし彼女が本気であったら今頃殺されているはずだ。
それ以前に他人と行動はしないであろう。カンナの噂は聞いている。
その気になれば人を撲殺するくらい簡単なはず。しかし今自分は生きている。
今は彼女達を信じて一緒に付いて行くしか無いであろう。
「しっかし浅草まで来たのはいいが、ここで王手だな。」
カンナの表情も暗い。
絶対に助かる。その思いから花火を殺してしまったのだ。
この事で紅蘭を責めるつもりなどはもちろん無い。
しかしあと最低24時間で全員が死ぬ確立が高いのだ。
かと言ってこれ以上仲間を殺せるはずがない。
織姫は黙って別の事を考えていた。
ここで2人ずつに分かれて行動をする。次のタイムリミットギリギリで相手を殺す。
そうすれば生きる目が出てくるのであった。
相手は紅蘭かシーが良い。間違えてもカンナはダメだ。
どうせこの首輪を無効にする手立てを作る施設は無いのだ・・。
カンナ相手に戦えば負ける。良くて相打ちにしかならない。
シーも戻って来てガレキに腰掛けている。
「初めて来る東京、おいしいお菓子があるって聞いていた浅草で何をしているのかしら。」
ぼそりとつぶやく。
「ああ、本当ならここはにぎやかで最高に面白い所なんだぜ。」
カンナとシーが取りとめの無い話しをしていた時に紅蘭がぼそりと話しはじめる。
「浅草・・・まてよ。まだ希望はあるで!」
「え?でも工場はもうこっぱみじんでーす。」
「いやある。こんな工場より設備が充実した所が!」
「え!そりゃどこにあるってんだい!」
「足の下や!」
紅蘭は指を地面に差して答えた。
「紅蘭さん。地面の下に何かあるんですか?」
「巴里のシーはんは知らんかも知れんが、浅草には帝国の切り札があるんや。」
「おい紅蘭。それってもしかして・・ミカサか?」
「でもミカサは米田以外では動かせませーん!」
「動かすんやない。あそこの格納庫に用があるんや。あそこの設備はすごいでー。」
キカサの格納庫の規模は帝劇にある格納庫の比にならない。
それに光武の部品もある。時間の問題で組み立ては不可能だが。
しかしその施設を使えばなんとかなるかもしれない。
4人は浅草にある秘密の地下入口から最後の望みを掛けて降りていった。
>397-399
がいい展開、本当に>396の駄文の部分をアップしなくてよかった。
>サクラロワイアル ◆fdgD8zBcさん
色々と書いている1人です。
勝手に397-399を書かせてもらいました。
ではサクラ編を近日にでもUPします。
まだ怒りが収まらないサクラは手当たり次第に町を破壊している。
建物、車など目に入る物全てを破壊している。
もはや手が付けられない。大神が欲しいと言うメスの考え。人を殺す事の快感、
そしてエリカにコケにされた事で完全に狂人になってしまっている。
その時米田の放送が聞こえる。
「マリアとスミレと花火が死んだ?手間が省けたわね。」
吐き捨てる様に言うとサクラは銀座方面に動き出した。
通りかかった上野で思いついた様に上野公園に向かい動きだす。
「ここで初めて大神さんに会ったのよね。運命の出会い。」
「そうだ。全員を殺した時はここで大神さんと契りをしましょう。ふふ・・。」
上野公園内を動いていると、何か見なれない物が見えた。
巴里からの贈り物の残骸だ。サクラはそれが何か理解できないが近づき中を見る。
「あら・・噂に聞いた事があるリボルバーカノンの弾みたいね。」
光武を格納するスペースと固定する装置で判断が出来た。
しかし決定的にソレだと思う物を見つけた。
ジャンがせめてもと巴里全員の武器を一緒に入れていたのだ。
ロベリアは機体の破損によるパワーダウンでエリカ機のマシンガンしか持って
行かなかった様だ。
「椿とエリカには逃げられた。でもこれがあれば・・・。」
弾の外装を破壊し鈍い動きで光武が動きだす。
左手にはロベリア機の鉄爪。
右手にはグリシーヌ機の斧。
背中には花火機の弓。
腰にはコクリコ機の杖。
見た目はものすごい不気味だが、全ての武器が装着された。
この事によって動きはさらに鈍くなったのだが、サクラは満足していた。
特に腰に付けたコクリコの杖が。見た目は子供の玩具。しかし片手で振り回す事が
可能な杖はサクラにとって最大の収穫であった。
「見た目は悪いけど刀と同じに使える・・。破邪剣征 桜花放神!」
上野公園の木々が大量になぎ倒されて行く。遠くから見ると第2の爆発に見えた。
「ははははははは!これで誰も逃げられないわよ!」
「エリカ。今度見つけたらまず斧で足を斬って腕を折って・・・楽しみ。」
えらく面白くなったきたね。
誰か今サクラが乗ってる光武の絵を書いてくれ。
すごそうなんだが・・・。
放送が終了した
お互い戦慄にも似た表情で放送に聞き入っていたロベリアと椿は
放送終了を告げるブザーの後、ゆっくりと息を吐いた
「マリアさんがやられるなんて…」
「花火が死んだか…まあ、予想通りといえばそうなんだけどね…」
二人が思い思いの言葉を吐き、溜め息をつく
「…仕方ないね、そういうルールだ、それより問題は
あの火喰い鳥をしとめた奴がいるってことだよ
あいつはこんなに早く退場するようなタマじゃない」
「…まさか光武に!!」
「まだ可能性だけどね、でも少なくともあたしはそう思ってるよ」
ロベリアは顔をゆがめてソファーから身を起こした
「ロベリアさん…せめてもうちょっと休んだ方が…」
「寝てたところで血が抜けるだけさ…
それより、あんた放送聞いてなかったのかい?
ここは30分後に禁止区域になるよ」
ロベリアはよろよろと光武のシートをはがした
「あ…待ってください…」
「あんたは来るな!!」
ロベリアは駆け寄ろうとした椿の足元にナイフを突き立てる
椿がホテルの厨房から持ってきたものだ
いつの間にかばんから持ち出したのだろう?
「アンタ乗せて光武を操縦できるほどあたしは健康じゃないよ…
悪いがあんたと組むのはここまでだ、潰されたいならついてきな!!」
ロベリアはそういって椿に笑いかける
その表情は悲壮感に満ちていた
「ロベリアさん…さくらさんと戦うんですね…」
「馬鹿言ってんじゃねえ!!余計な騒動巻き起こした
甘ちゃんのあんたに愛想がつきたのさ!!」
ロベリアはそう笑い、ハッチを閉め、光武を動かし始めた
「ロベリアさん!!」
椿は背を向けた光武に向かって叫んだ
「ありがとうとか抜かしやがったら踏み潰すよ!!」
「いえ!!あの光武は頑丈にできてます!!普通にやってても勝てません!!」
「………………………………………」
「弱点は機動力です、数年間まったく整備されていませんから
今の光武F2よりも動きはずっと鈍いはずです!!
あと…エネルギー炉の安定性は最悪ですし…
試作型ですからとにかく不器用です!!
そこにつけ込んでください!!」
「は…何言ってんだか…」
再び光武がゆっくり歩き出した
その後ろ姿は、まるで明確な何かを探しているかのようだった
「あ、そうそう」
椿との距離が30Mほど離れた所で
ロベリアの光武がゆっくりと振り返った
「あんた、どうしてもまた誰かとつるみたいってんなら
うちのエリカを探しな…あいつならアンタとお似合いさ」
別にロベリアは本当にお似合いだと思ったから
エリカの名前を出したわけではない
おそらく彼女がこのプログラムの中で冷静だろうと
判断したからだ、理由は…特に無い
だが、帝劇内での彼女の様子や
いつもの彼女を見ていれば、理由など無くとも分かる
エリカならきっと椿を受け入れてくれるはずだ
それにエリカは強力なマシンガンを持っている
椿でも彼女と合流できれば
少なくとも後10時間程度は生き延びられる
それに…ロベリアの考えを知っている椿がエリカと合流できれば
自分がやろうとしてもできなかったことを成し遂げてくれる…
そんな気がするのだ
「ロベリアさん!!」
「あん?」
「ありがとうございます!!」
そういって頭を下げる椿を見て、光武が肩をすくめた
「そう言ったら踏み潰すって言ったはずだがねえ…
ま、一番の厄介者の弱点も教えてもらった事だしね…見逃してやるよ」
そういって光武は歩き出し、いずこへと消えていった
椿は光武が消えていった道を眺めて、少しだけ泣いた
多分、これが今生の別れになるのだろう
そして、椿もホテルで手に入れた食料と武器とともに、ホテルから去っていった
【残り12人】
メル=レゾン
イリス=シャトーブリアン
レニ=ミルヒシュトラーゼ
マリア=タチバナ
神崎すみれ
北大路花火
計六名
支給武器リストと、行動記録も書きたかったんだが
スマソ!!どうしても眠くてだめだ!!
明日は入社試験だし…
誰かまとめてくれると助かる…
それじゃ、今日は寝るから
試験の手ごたえが良好なら、明日も続きを書くよ、名無しでだけど
ミカサ内部に辿り付いたシー、織姫、カンナ、紅蘭の4人。
いつもならば軍の警備が大勢いるのだが、現在は静まり帰っている。
ここまで徹底して人払いをするとは普通では無い。
「おかしいで。軍の最高機密とも言える物を全く無防備にするなんて。」
「ああ、だけど今そんな事言ってる場合じゃねえぜ。」
確かにそうだ。しかしおかしい事には代わりは無い。
帝都を崩壊させる力を持つミカサを放置する事など・・。
「もしして・・・米田はんの考えかもしれんで。」
「なーんでそんな事考えるですかー。米田は私達以外誰もいないって言ってましたー。」
「そうですよ。だから警備もいないんじゃないですか?」
「いや確かにそうだ。コイツを奪われたらタダじゃすまねえ。」
「これはウチの考えや。米田はんもしかして故意に今の状態にしとるんじゃ?」
「なーんでですかー。」
「ミカサを野晒しにする危険性は米田はんが一番知ってるはずや。それをしている。
つまりミカサに誰かが気がついて来る事を願ったんじゃないか?」
一同は考えていたが、ミカサ内部に入って行った。紅蘭の言った通りに設備は
十分に整っている。紅蘭は最初に大型スクリーンとレーダーを直結する。
そこには現在生きている人間の居場所が全て表示された。
そしてそこには不気味な点が2つほど動いていた。
「光武反応や!それも2つあるで?」
「紅蘭さっき今乗れる光武は1つしか無いって言ってなかったか?」
「確かに光武が2台動いとる。1つは識別信号で試作機や。もう1つは解らへん。」
皆がレーダーに釘付けになる。識別信号の無い光武が現れたのだ。
帝都にある光武には組み立て途中でも識別信号が発信される装置が付いている。
「おかしいで。光武反応があるのに識別ができへん。そんなのあらへん。」
「案外巴里のかもしれませんねー。密かに持って来てたんじゃないですかー?」
「そ、そんな持ってきてませんよ。・・もしかして巴里から飛んで来た?」
「はぁ?飛んで来たって?シーいくらなんでもそりゃないだろ。」
「いえそれが出来る方法があるんです。」
シーはリボルバーカノンの性能に付いて皆に説明をした。
「無茶苦茶ですねー。」
しかしこれ以外の理由は見つからないのが現状である。
「そうだ紅蘭。人の位置と光武の位置が解るんだろ。光武に乗ってるのは誰だ?」
紅蘭はレーダーをじっくりと見る。そして愕然とした。
「サクラはん・・・サクラはんが試作光武に乗っとる!」
「サクラが!そんな馬鹿な!」
あの光武に乗っていると言う事はアイリスとレニを殺したと言う事だ。
この状況でも一番しっかりとしてると思われるサクラが殺人鬼と化しているのだ。
工場を破壊したのもサクラ。そう言う事になる。
「もう1つの謎の光武にはロベリアはんが乗ってるで。」
「ロベリアさんが?」
「しかも動きがかなり鈍い。人間の歩くスピードと変わらへんで。」
「その光武も整備されてないってことですねー。」
「巴里から飛んで来たなら、落ちた衝撃で壊れているのかもしれません。」
「もしかしてロベリア自体がケガをして霊力が落ちてるんじゃないのか?」
「2台の光武はほぼ同じエリアにいる。このままじゃ戦いになるで。」
ロベリアの機体は禁止地域からすでに出ている。しかし新しいエリアにはサクラの
光武が動いていたのだ。カンナはシーに語りかける。
「ロベリアってのはまだ正常だと思うか?」
「え?正直良くわかりません。でも一番精神的に強い人だと思います。」
「今サクラに話しかけても・・・おいみんな。これからロベリアを迎えに行ってくる。」
カンナもシーの意見と同じだった。ロベリアは強い。まだ正気であると。
サクラはその逆の状態と思って間違いは無いであろう。うかつに近づくのは危険だ。
「あかん!今行ったら戦いに巻き込まれるで!」
「今は1人でも協力者が必要だ。それに今の光武のスピードなら
運が良ければ戦いの前に捕獲できる。」
「でもどうやって行くのですかー?」
「道端のトラックをかっぱらう。」
「・・了解や。危険やけどカンナはんお願いや。」
今回の行動は直接命に関わる。しかし最後の切り札として光武があれば・・。
「私も一緒にカンナさんと行きます。」
「おう!紅蘭と織姫はここで首輪はずしの方を頼んだぜ。」
2人が出て行き、紅蘭と織姫だけになる。紅蘭は色々な機材で首輪の解析をはじめた。
「どうですかー。なんとかなりそうですかー?」
「正直がんばるとしか言えんは。こりゃ難解なパズルやで。」
「ふーん。」
織姫の目は大型レーダーに繋がっている小型レーダーに行っている。
これがあればどこに誰がいるかが解るのだ。
そうなれば闇討ちもお手の物。それにミカサの兵器を持っていけば光武も倒せる。
これほど今の自分に適した物がそろっている場所は無い。
”カンナさん。ナイス作戦でーす。これでまた1人ヘリまーす”
織姫は落ちている電線を手に持ち紅蘭の背後から近づいた。
そして紅蘭の首に電線が食い込む。
「うぁ!お・・・・なに・・・するんや・・織・・・。」
「何って?死んでもらうでーす。暴れると苦しいですよー。」
紅蘭は必死で抵抗をはじめた。
トラックを盗み光武がいる地域に進む。
運転をしてるシーにカンナは話しかけた。
「スミレを殺したロベリアを許す訳にはいかない。」
「・・・・・・」
「だが俺も花火を殺してしまった。今のアンタの気持ちは良くわかるつもりだ。」
「・・・・・・」
「あんたは米田にメルも殺されている。東京の人間は気にいらいだろうな。」
「・・・・・・」
「今回の作戦が無事終了したら、俺を殺してもいいぜ。」
シーはただ聞いているしかなかった。
確かに身内を2人殺された事のショックは大きい。しかも殺した人間は
わかっているのだ。1人は隣にいる。しかしなぜか安心が出来た。
「私は・・米田だけを殺すのが目的です。花火さんの事は事故です・・。」
「ありがとうよ。」
トラックが急に止まる。遠くだが光武を発見したのだ。しかもサクラの乗る光武を。
「な、なんだありゃ!さっきまであんなにゴテゴテしてなかったじゃねーか!」
「あれは巴里の光武の武器です!エリカさん以外のを全部装備している!」
「なんてこった。最悪じゃねーか!」
「そうなると巴里の光武が日本にきている。そう考えるしかないです。」
サクラは手短にあった商店から食料を強奪し、食事をしている所であった。
「早くだれかにあわないかしら。」
光武のカメラを動かしながらつぶやいている。
「あら?あのトラックは?」
カメラをズームする。そこには見た事がある2人が乗っていた。
「筋肉女にパリのボケ娘じゃない。ちょうどいいわ。」
食いかけの握り飯を投げ捨て背中の弓を構える。
トラックの位置からもその光景は良く見えた。
「花火さんの弓!」
「逃げるんだ!」
トラックが急発進をしようとした瞬間
「お・そ・い・の・よ。」
弓が放たれた。弓など使った事がないサクラ。そして現状の光武。
まずはカンナを狙ったはずなのだが、タイヤに命中する。
弓の威力で激しくふっとび横転するトラック。
「大丈夫かシー!」
「あ・・・・は・・・。」
「まじい意識がねえ。」
カンナは窓フロントガラスを叩き割りシーを外に連れ出した。急いで逃げないと。
光武は2本目の弓を引いている。
「なかなかの威力ね。生身に当たったらバラバラになっちゃう。」
笑いながら前進する光武。外さない為に距離を詰めているのだ。
「やめろサクラ!なんでこんな事してるんだ!」
「なんでって?ゴミ掃除をしているのよ。ゴリラさん。」
「ゴミだって。ち、完全に狂ってやがる。」
カンナの目の前が曲ってきた。頭を強打したのであろう。
「大丈夫。リア王の役は私が引きついであげる。でも全員死ぬわけだし・・
あたし1人で全員の役をやればいいのよ。あは。簡単じゃない。」
確信出来た。アイリスとレニを殺したのはサクラと。
きっとこんな風に狂気を見せながら2人を殺したのだ。
カンナがあきらめた時に声がした。
「待ちな。そこのお嬢ちゃん。おいたがすぎるねー。」
真っ赤な光武が立っている。
「その光武はエリカの・・・エリカフォンティーヌ!どこまでも私のジャマをする!」
−−−−−−−−−−−−−−−
力つきたので続きはよろしくお願いします。
1番目 さくら 武器 荒鷹 不明 試作光武
2番目 紅蘭 武器 目潰し用の粉 レーダー
3番目 シー 武器 鎌 毒薬
4番目 アイリス(死亡) 武器 ショットガン サブマシンガン(共に破棄)
5番目 グリシーヌ 武器 ハルバード 防弾チョッキ
6番目 椿 武器 時限爆弾 火炎瓶
7番目 織姫 武器 出刃包丁(紛失)手斧×2
8番目 かすみ 武器 不明 不明
9番目 カンナ 武器 鉄棒 不明 長刀
10番目 レニ (死亡) 武器 (ランス) 救急箱
11番目 花火 (死亡) 武器 弓矢 不明
12番目 コクリコ 武器 青龍刀 コショウ(使用済)
13番目 由里 武器 不明 不明
14番目 ロベリア 武器 爪 火炎瓶 光武F2
15番目 すみれ (死亡) 武器 長刀 手榴弾×2
16番目 エリカ 武器 マシンガン 不明
17番目 マリア (死亡) 武器 拳銃 不明
奪った描写が特になければ、殺した相手から当然奪ったであろう物は書いてありません。
これを見て、「おや?」と思われた方、それとこれまでの行動記録はありませんが
本編をまとめたものを見たい方はこちらへ
ttp://briefcase.yahoo.co.jp/sinsakuraroyale みなさんお疲れ様。
>401の方と>402>404>405の方は別人なのかな?
>401の書き込みの最後に
>ではサクラ編を近日にでもUPします
と書いてあるから、別人のように思えるけど??
【次回予告?】(弁士風)
いよいよ中盤の山場を迎えたサクラロワヰヤル
今や瀕死となったロベリアを加山は助けることができるのか?
はたまた光武同士の決戦となるのか?
そして巴里はどう動くのか?
驚天動地、豪華絢爛のサクラロワヰヤル、次なる書き込みを待てい!
【打ち合わせ】
とりあえず、ロベリア・さくら・加山・エリカはお任せします、
予告に書いたように加山が間に合うのかどうか、マジで楽しみにしてます。
あたた、>407までのカキコを取得して>411書いたら、また新たにカキコがありましたか、
加山どうしましょ?
>411
訂正、ロベリア・さくらは書くかも
>サクラロワイアル ◆fdgD8zBcさん
401です。401からのロベリア、椿の部分以外私です。
えらく暇だったのでつい。
加山については考えてあります。ご安心を。
415 :
以上、自作自演でした。:02/03/27 01:32
おいお前ら。ドキドキしてきました。
続きがんばってください。
>>414さん
そろそろコテハンにしてもいいのではないでしょうか。
最近の皆さんの協力攻撃が(・∀・)イイ!!
加山がレーダーを見ながら走る。カンナ、シー、サクラ、ロベリアの点が同じ部分に
表示されていた。光武同士の戦いが始まっるのだ。盗聴によりサクラの光武はすでに
凶悪な物体となっている。今のロベリアとその機体では勝つ見込みは少ないであろう。
加山はエリカの元に走った。そしてエリカを見つけたのだ。
エリカはボケーと座っている。エリカを誘導するにはこの機会しかない。
しかしこのまま話しかける訳にもいかないのである。
自分の名前と声が盗聴に入るのは危険である。もし紙に要点を書いてエリカの前に出ても
「あれ?加山さんじゃないですか。奇遇ですねぇ。」
となるに決まっている。そう言う子なのだ。
危険な方法だが加山は決心をした。
エリカの足元に石を投げる。自分の存在を気づかせる為だ。
単純なエリカならもしかして追いかけてくるかもしれない。
エリカの足ともに投げられた石でエリカはキョロキョロをする。
そこには誰かがいた。後ろ姿で歩き去って行く誰かが。
「あれ?だれですか?」
その人間は何もしゃべらず後ろ向きに手招きをしてゆっくりと去っていく。
「うーん。悪い人じゃなさそうですね。エリカ追いかけます。」
エリカが単純でよかった。
その人物はいいくつもの角を曲ッていく。どんどんと早足になる。
「まってくださいよー。」
エリカが数個目の角を曲った時に人物は消えていた。そして地面に何か紙が置かれている。
−−−−−−−−−−−−−−−−−
声を出さずに読んで欲しい。
君も見た光武と巴里から送られた光武の戦いがはじまる。
巴里の光武はロベリアが乗っているが、ケガが酷くとても生きては帰れない。
いや死ぬと言っていい。なんとかロベリアを助けて欲しい。
君なら出来る。
−−−−−−−−−−−−−−−−−
と。そしてその後激しい衝突音が聞こえて来た。
”ロベリアさんが死ぬ?光武同士が戦う?”
エリカは音がする方向に真剣な顔で走って行った。マシンガンを片手に。
サクラロワイアル ◆fdgD8zBcさん、他の職人さん
ではロベとサクラのバトルよろしくです。
椿がまだ生きてる!奇跡だ。椿ファンの俺もう大満足。
他のロワイヤル物に比べて協力体制が多いのが面白い。
とりあえず、このスレの最初期から書き込んでいる者です
前スレの個人叩きを見ていますので
コテハンを名乗るのは少々怖い物が…
当分は名無しで書き込ませて頂いても宜しいでしょうか?
一応、長い間続く戦闘シーン(グリvsマリアなど)は私です
戦闘シーンとか結構好きなんで、では続きを
「ルール違反はいけないねえ!!お仕置きだよ!!」
光武F2のガトリングが猛烈な勢いで弾丸を吐き出した
しかし、試作型光武の堅牢な装甲はその全てをはじき返す
「おもちゃが効くと思ってるのは相変わらずのようね!!
この凡骨がぁぁぁぁっ!!!!」
さくらの試作型光武は緩慢な動きでステッキを振るった
一陣の衝撃波が帝都を駆け抜ける
「破邪剣征…桜花爛漫…あはははははははは!!!!」
衝撃波は、直線状にある全ての建物を吹き飛ばし
数十M先まで飛んでいった、恐るべき威力だ
装甲の一部を破損している光武F2が
あんな物を喰らってはひとたまりも無い
だが、ロベリアは間一髪でその攻撃の回避に成功していた
モニターで背後を確認、その額には冷や汗が流れている
「ち…洒落になってないね…」
直感に従っていてよかった、衝撃波が放たれていてからでは
回避は間に合っていなかっただろう
幸い、あの光武の動きは鈍い
モーションを見て先読みして動けば
何とか渡り合える、ロベリアはそう踏んだ
「ん…」
側面に二人の人間が残っていた、帝劇のカンナとシーだ
「まだいたのかい?さっさと逃げな!!潰されるよ!!」
ロベリアはそれだけ言って全てのモニターを前方の光武に集中させる
先ほどの弾丸の着弾点に向け、カメラをズーム
装甲の一部が凹んでいる
「効いてはいるか…ん?」
先ほどからコツンコツンと変な音が聞こえてくる
「まいったね…作動不良か…?」
「ふざけんじゃねえ!!ロベリア!!」
「…?」
ロベリアはモニターの一部を側面に回し、事態を認識した
どうやらカンナがこちらに石をぶつけているようだ
それも物凄い形相で
「すみれを…すみれを殺したくせに!!」
「ち…あの成金…死んであたしに迷惑かけやがる…」
「はっ、なにいってんだか…これでもあたしは始めは逃げたんだ
それでもあたしを殺そうとするなら、反撃喰らって死んでも
それは、後先考えなかったあいつ自身のの責任なんじゃないのかい?
あいつは自分で自分の落とし前をつけたんだよ!!」
「なんだとぉっ!!」
「それに…うちだって花火の嬢ちゃんが殺されてるんだ…
誰がやったのかは知らないが…こういう状況ならお互い様だろ?」
「うっ…!!そ…それは…!!」
「なに慌ててんだ?…は、そういう事かよ!!アンタがやったのか!!
ちゃっかり自分も殺しといて何勝手なこと言ってんだ!!
そんな身勝手な話が通用すると思うな!!」
「何をごちゃごちゃ言ってるのよぉぉぉぉぉっ!!」
ロベリアとカンナが会話をはじめたことで自分がコケにされたと思い込んださくらは
いきり立ってロベリアに攻撃を仕掛ける
「破邪剣征!!桜花爛漫!!」
衝撃波が光武F2を襲う、しかし、ロベリアもさくらから目を離していなかった
モーションで動きを予測、サイドステップできっちりと回避
さらに、試作型光武が攻撃後で一番無防備な所ににガトリングを撃ち込む
「それに…あっちの方はアイリスを殺したそうじゃないか…
そっちの方は怒らないのかい?」
「は?アイリス…だけ…?」
「あー、少なくともあいつはそう宣言したって椿から聞いたぜ…
ああ、あとマリアあたりはあんな物持ち出さなきゃ勝てないかもね」
おかしい、話が食い違っている、確か織姫の話では…
『光武に乗ってる人間が言ってました。レニとアイリスを殺したのは自分デースと』
好意的に解釈するなら、アイリスを殺してから椿に会い
それからレ二を殺したということになる
しかし、この二人の会話の食い違いから怒る違和感、何か嫌な予感がする
ロベリアを信用するわけではない、やはりどういわれても許せない、しかし…
「畜生!!おぼえてやがれ!!」
カンナはシーを背負ってその場から走り去った
早く紅蘭のところに戻らなければ…杞憂であればそれでいいのだが
「織姫…信じてるぞ…!!」
「なんなんだい…あのデカブツは…わけ分からん…」
ロベリアはカンナがその場から消えたことを確認し
全てのモニターを前方に集中させた
「さあ!!本当のショーはここからだよ!!」
それじゃ、就職試験に行ってきます
カンナ、織姫、紅蘭、シーの方は皆さんよろしくお願いします
禁止地域から出た椿は自転車に乗り次のエリアに移っていた。
ホテルを出た時より荷物が増えている。
病院に行って目ぼしい物を取って来たのだ。やはりロベリアをあのままに出来ない
。
ロベリアが向った方向と逆に進み病院を見つけたのだ。危険を承知でロベリアの
所に向うしかない。しかし禁止地域を挟むので大幅に遠回りが必要だ。
足に力を入れて自転車を走らせた。人がいないのが幸いである。しかし
「見たか。あれは帝都の人間だ。」
「うん。」
「行くぞ。」
椿がいったん止まるさすがに荷物が重いのだ。深呼吸をしている時に後ろから
自転車の気配がした。そして
「もらった!やれ!」
「了解!」
二人乗りの自転車の後部に乗っている人間が椿に飛びついた。転げ落ちる椿。
飛び付いた人間は軽く身を回転させ椿の上に立つ。椿のノド元には青龍刀が光っている。
「うかないで!」
「確か帝都の通信係の1人だったな。」
グリソーヌとコクリコの連携プレイで捕獲されたのだ。
「貴方達は確か・・」
「しゃべるな!我々の質問以外に言葉と発するのは許さん!」
その目は本気だ。しかし狂気が入った目では無い。
グリシーヌは椿の荷物を開けはじめる。
「なんだこの医療道具の山は。輸血用の血液まであるではないか。」
「きっとこれがこの人の支給武器なんだよ。」
「違います!」
椿の腹にケリが入る。一瞬息が出来ない状態になった。
「しゃべっちゃダメって言ったでしょ。」
「違うのになぜこんな物を。言葉を発する事を許可する。言ってみろ。」
恐る恐る椿はしゃべり出す。
サクラの事。そしてロベリアの事を。
「ロベリアがエリカの光武に?ウソをつくな!」
椿のほほにグリシーヌの一撃が飛ぶ。
「ほ、本当なんです。上野公園に落ちて来たんです。」
「ほう。どうやってだ。答えによっては首をはねる。」
「確か巴里の最終兵器で飛んで来たって言ってました。」
「それってリボルバーカノン?」
「そうです。それです。それに赤い光武が入っていました。」
「そしてロベリアがそれに乗っていると。信じる訳にはいかんな。」
「どうするグリシーヌ。」
「聞きたい事はまだある。」
椿は恐怖を押し切り話出す。
「信じる信じないは勝手です。でもこうしている間にもロベリアさんは弱っているんです。」
「その話を信じろと。帝都の人間の言う事が信用できるか!」
「一番聞きたい事。誰が花火を殺した。知っているなら答えよ!」
表情が一段と険しくなるグルシーヌ。
「なぜだ。なぜ花火はこんな馬鹿なシステムで死なねばならん!」
「花火さんの事は・・知りません。」
「知らぬですむか!お前ではないのか!」
椿の髪をつかみ無理矢理立たせる。
「今朝の5時10分。どこにいた!」
「ロベリアさんとホテルにいました。」
「本当にロベリアといたのか?あのロベリアがお前を生かしておくとは思えんが。」
「そんな、本当なんです。」
「ではどこのホテルにいたのだ?」
「今は禁止地区になっている所にあるホテルです。」
「ふん、簡単なウソをつく。」
「サクラとロベリアの光武が戦っている地区はここから近いの?」
「自転車で禁止地区を外しながら走って5分くらい・・・。」
その時爆音が聞こえた。激しく建物が崩れる音。
静寂が支配する帝都だから聞こえたのであろう。
続いてかすかだが銃器の音が聞こえた。
「あれはエリカ機の機銃の音!」
「だから本当なんです。お願いです。ロベリアさんを治療しないと死んじゃいます!」
「なぜ巴里の人間を助けようとする。本来ならサクラではないのか?」
「サクラさんは私を殺そうとしました。ロベリアさんは生き残る道を示してくれました。」
「日本で言う義理か。わかった。そなたの言葉信じよう。」
「ごめんね。ボク達もうこうするしかなかったんだ。」
3人の自転車は戦場目指して走って行った。
ちょっと一箇所に集まりすぎだな…
一人分散させようとしてる奴がいるみたいだが
ロベリアvsさくら戦のあとで
集まった連中が戦闘始めちゃったら
終わっちゃうよ
無理して集める必要は無いと思う
そこら辺考慮してくれるとうれしいんだけど
まあ見守ろうぜ。
殺し合いにならないロワイヤル物も面白いかなと思うぞ。
>>424 分かりました、確かにそうですね
他の皆さんもその辺は考慮した方がいいかも…
物書き同士でなんらかの意思疎通はいるかもしれませんね
実は私、最初の方から1さんとメールで意思疎通しながら
書いてたりします
由里とかすみはどうしたのだろうか?
ラチェットさんとか、助けに来たりしないのだろうか?
430 :
以上、自作自演でした。:02/03/28 12:48
age
>428 サクラロワイアル様
申し訳ありません。パソコンのトラブルの為、メールを受信できない
状態でした。
ネタ打ち合わせ板はご自由にお使いください。
ここで意思表示するのもアレですが、避難所の方のサクロワ、完結に
向けて個人的に執筆いたしております。
4月中には完結できれば…と思っております。
映画見てないんですが、ラチェットってどんな役だったんですか?
もがく紅蘭の視界の隅に、ニッパーが入った。
(あれや!)紅蘭は素早くニッパーを右手で掴み、
左手で電線を手繰り寄せて切断した。「わあ!」
渾身の力で首を締めていたので、織姫は後ろに転んだ、転んだ先の頑丈な作業台に織姫は
後頭部をぶつけることになった。鈍い音がしてそのまま織姫は動かなくなる。「あ、お、織姫はん!?」
自分のせいで織姫が死んだ?これまで、自分の判断のあやまりで
すみれと花火を死なせた、と紅蘭は思っていた、そして今度はついに自分の手で・・・
殺した殺した殺した殺した・・・・・・紅蘭の頭の仲を「殺した」三文字が
駆け巡る、すみれも花火も殺した殺した・・・・・・
「お、織姫はん」織姫にゆっくりと紅蘭は歩み寄った。
【残り12人】
>431
おお、ありがとうございます、
>避難所の方のサクロワ、完結に向けて個人的に執筆いたしております。
楽しみにしております、個人的にはコクリコが(これから読もうとする方の為に削除)
してから、今度はすみれが(削除)する一連の流れが好きです。
ちなみに、私の書いたすみれVSロベリアは、
「ログ保管所」
http://www.geocities.co.jp/Bookend-Ohgai/3486/ にあるIFのオマージュです。
最初のサクラロワイアルとIFを通算(?!)
すると、すみれはだまし討ちで1勝、引き分けが1
の他は3敗してますね。
あと、時間が有れば、YAHOOにアップした改訂版に少し
手を加えておきます、ロベリアの傷についてです。
あと、>420でのカンナの行動ですが、
YAHOOにアップしたすみれVSロベリアのIFが本編だったと
してみるといいかも・・・・
ロベリアが戦っている戦場までの道中
椿は思ったよりも自分が落ち着いている事に
驚いた、グリシーヌとコクリコは自分の味方になったわけではない
椿を自転車の後ろに乗せてはいるが
隙あらばいつでも自分に襲い掛かってくるだろう
その証拠に後ろからついてきているコクリコは
ずっと支給武器のバッグに手を入れたままだ
椿は自転車から振り落とされないように
グリシーヌにしがみついているから、即座に行動を起こすことができない
コクリコがその気になれば、自分は即座に昇天するだろう
なのに落ち着いている、決して油断しているわけではないのだが
「椿といったか…一つ聞くが、ロベリアの怪我はどれほどのものなのだ?」
グリシーヌは前を向いたまま椿に語りかけてきた
その口調は、先ほどまでに比べれば、多少は柔らかい
「はい、左肩口から胸にかけてぐっさりと…すみれさんの長刀が
刺さったみたいです…貫通しているかもしれません
とりあえず、止血をした上で傷口を焼いたんですが
まだ血が止まりません、見た目止まっているように見えるんですが
後から後から滲み出てくるんです
もしかしたら心臓かその辺りがやられているのかも…」
「ふむ…」
グリシーヌは分かったのか分からないのかよく分からない生返事を返し
そのまま自転車のハンドルを大きく切った、バランスを崩し、倒れる自転車
「コクリコ!!横に跳べ!!」
コクリコはその言葉に反応し、即座に横に飛んだ
「と!!突然何をするんです!!」
「うるさい!!」
グリシーヌは椿の頭を押さえ込み、そのまま身を伏せる
直後、すさまじい衝撃波があたりを襲った
衝撃波は家々を薙ぎ倒し、数十M先まで飛んでいった
そのまま伏せる事数秒後、グリシーヌは一応の機器は去ったと判断し
今の転倒と衝撃波の影響でもはや使い物にならなくなった
自転車を払いのけて立ち上がった
「…おそらく、光武が放った物だろう…お前の言っていた事は本当のようだな」
「信用してなかったんですね…」
「この目で見るまではな…
嘘だったらこれで即座に首を跳ね飛ばそうと思っていた所だったが」
グリシーヌはそう言って小脇に抱えた鞄から
青龍刀を取り出し、椿の首もとに突きつけた
(あれ…グリシーヌさんの武器ってハルバードじゃあ…?)
「どうした?怖気づいたか?」
「いえ、そういうわけでは、なんていうか…慣れました」
椿は以外にケロッとした表情で青龍刀から視線をはずした
椿はこのプログラムにおいては死者を抜かせば、一番ひどい目に会っている
寝起きで惨殺体を見せ付けられ、足元に銃弾を打ち込まれ
しまいには光武に追い掛け回された
それらの経験が、椿の恐怖心を麻痺させたのかもしれない
今のが完全なブラフであることくらいは見抜けた
「ふ…大したものだ、うちのシーあたりだったら今ので完全に腰を抜かしていただろう」
グリシーヌは笑いながら青龍刀を鞄にしまった
「だが、忘れるなよ、我々はお前を仲間にした覚えはない
その気になれば我々はいつでもお前を殺せるのだ
少しでも長生きしたければ自分の立場をわきまえる事だな」
グリシーヌはそういって椿の背後に目配せを送った
椿がそれにつられて後ろを向くと、そこにはコクリコが立っている
抜け目なく後ろから自分を監視しているのだ
椿はなんとなく鞄の中に手を突っ込んだ、食料が入っている袋だが
「それを踏まえてもう一つ聴きたい事がある…よいな?」
「どうぞ…」
>433
「甘いデスねー」織姫の手から光線が放たれ、紅蘭の腹に穴が穿たれた。
「あ、ああなんでや・・・」紅蘭の口に血が溢れる。紅蘭は体をくの字に
折り、くずれおちる。
「うわ・・・・もうちょっとで血がかかる所でしたー、汚いですねー」
そう言って織姫は紅蘭の鼻のあたりを爪先で蹴り飛ばす。
「紅蘭さーん、なにか役に立ちそうな物、あの光武をやっつけられるようなきょーりょくなの
はありますかー、言わないとこうでーす・・・・」
そう言って織姫はペンチで紅蘭の爪を剥がした。
「ぎゃああ!!い痛い、やめてえな織姫はん」
「あ、ちょっと力入れすぎちゃいましたねーほんとはみぎ、ひだりとこねくりながら
はがすんでーす、はやく言わないとこんどはー」
「あ、あのバズーカや、あれなら戦車にも・・・・」
ちらと指差した方向を見る、成人男性がようやく持てる程の大きさだ。
「あんなものあのゴリラ女しか持てないじゃないですかー、もっといいのないですかー
ゴリラじゃなく人間向きのー」
そう言ってさっき爪を剥いだ指を踏みにじる。
「誰がゴリラだって!?この畜生!」
言うが早いかカンナは織姫の顔面を渾身の力で殴っていた。
織姫はゆうに10メートルは吹っ飛んだ、派手にあたりの部品が転がる。
「カ・・・・・カンナはん・・・おおきに・・」
「やっぱり、レニをやったのは織姫だったのか?・・・・
紅蘭大丈夫か」
【残り12人】
今晩はここまでです(私の書く文については)
中途半端なところで申し訳ないけど
今日はちょっとここで中断させてください(私の分は)
>>431 ありがとうございます
もしよろしければ、こちらの方もどうぞ書き込んでください
由利やかすみなんかが今お買い得ですよ
-----------------------------------------
ラチェット・アルタイル:帝国華撃団花組に配属された元星組の隊長.
エリート中のエリートであり,織姫やレニの元上官にあたる.
その合理主義を旨とする行動に,周囲との軋轢も少なからずあるようだが,
当人はさらに至って個人主義のため意に介していない.
花組メンバーとの出会いが彼女の中になんらかの変化をもたらしたようだ。
映画の後は、紐育華撃団の隊長になったらしい。
武器は投げナイフ。
>436
「な、なんとか生きとるけど・・・」
「すまなかった紅蘭、一人にしちまって・・・・ちょっと待っててくれ」そう言ってカンナは織姫に近づいていく
「カ、カンナはん、気いつけてや・・・あれは狸寝入りやで・・・・」
頷くカンナ、用心しつつ織姫の襟首を掴んで持ち上げ、
頬に張り手を食らわす。
「おい、織姫、椿はさくらが殺したのはアイリスだと言ってたそうじゃねえか!
レニはおめえがやったんだろ?!どうなんだ!」
顔面を血まみれにした織姫がようやく答える、
「うう、そうでーす、レニはわたしがころしました・・・・
だって、みんな・・・・こわくて・・・・・うう・・・」
織姫はなきだしそうになる、一瞬だけカンナの気が緩む、一瞬でよかった、
その一瞬の隙をついて織姫はカンナの右肩に光線を撃ちこむ
「ぐあっ!や野郎!」
織姫は一気に駆け出していった、一気に階段を駆け上がり、
近くに座り込んでいたシーを突き飛ばし、付近の蒸気自動車に乗って逃げ出す。
織姫は紅蘭から奪ったレーダーを見る
「どうやら、ゴリラは追ってこないようですねー」
【次回予告】
本日の花組公演:殺し合い
紅蘭―――すみれはんも花火はんも・・・・ウチが上手くやってれば・・・
ウチが殺したようなもんや・・・・・今度は織姫はんに裏切られて・・・・
もうこれ以上嫌なもんは見とうない・・・・・・
もう寝かせてえな・・・今度はいい夢が見られそうやから・・・・・
===次回サクラロワイヤル:「たった一人」===
お楽しみに
次回は紅蘭主観で行く予定(あくまで予定)
「それを踏まえてもう一つ聞きたい事がある…つまり返答如何によっては
その首が跳ぶこともありえるという事だ、よいな?」
「はい…どうぞ」
「よろしい、ならば聞くぞ…」
椿はジャムの瓶をぎゅっと掴み、グリシーヌの次の言葉を待った
「お前、何故病院から医療器具などを持ってきた?」
「それは、もちろんロベリアさんを助けようと…」
「グリシーヌはそういう事を聞いてるんじゃないと思うよ」
椿の後ろに控えていたコクリコが二人の会話に割り込んできた
「椿の話だと…ロベリアはかなりひどい怪我をしてるみたいじゃないか
それなのにロベリアは戦いに行ったんだよ
でも椿はそれを黙って見てたそうじゃないか
ロベリアが嫌がったって言うのはボクだってちゃんと聞いたよ
付いてくるなって言ったというのも聞いた
何で今になって急に道具なんて持ってきたんだよっ!!
後になってからノコノコとそういう事をするくらいなら
初めからしっかりロベリアを止めるなり
無理やりにでも輸血するなりできたんじゃないの!?」
コクリコは、仲間の死を目前に徐々に興奮し始めていた
初めは普通にしゃべっていたものの
徐々に語気が荒くなっていき、しまいには泣き始めている
「その辺にしておけ…コクリコ…」
「でも…!!」
「お前も分かっているのだろう?椿…ロベリアはもう駄目だと…」
椿はその手に握ったジャムの瓶を強く握り締めた
「そうですよ…あんな状態でまともに光武を操縦できるわけ
無いじゃないですか…ロベリアさんはきっと分かってます…
自分が駄目だって…分かってて闘いに行ったんですよ…
刺し違えるつもりなんです…きっと…」
「なら…なんで!!」
「無駄な事をしてるというのは分かってます!!」
怒りに満ちたコクリコの抗議は、椿の叫びに打ち消された
「分かってますよ…無駄だって事くらい…
でも…ほっとけるわけ無いじゃないですか!!」
椿はそういって泣き始めた
「もういい…椿、やはりお前には死んでもらう」
「…グリシーヌ!!」
グリシーヌは鞄から再び青龍刀を取り出した
朝日を浴びて光るその刀身は、妙に赤く輝いているように見えた
【残り12人】
まだ、続きます
443 :
以上、自作自演でした。:02/03/31 22:20
最近、更新スピードが落ちてきた上げ
自分の体に穴があくというのはこんな気分なんやなあ・・・・
「大丈夫か、紅蘭」
「カンナはんこそ大丈夫かいな・・・・」
「アタイは大丈夫だ、それより何言ってんだ、全然血が止まってねえじゃねえか!」
「ああ、どうやろ、もうどうでもよくなってきたなあ」
すみれはんも花火はんも、ウチがもうちょっとうまくやってれば
死なんかったはずや・・・・今度は織姫はんに裏切られて・・・・
あの世で二人にはあやまらな・・・・もうこれ以上嫌なもんは見とうない・・・・・・
「カンナはん・・・・ウチ、ちょっと眠くなってきた・・・・
少し寝かせてくれへんか・・・・・今度はいい夢が見られ・・・・」
「バカ!あきらめるな!」
「おおきに、カンナはん・・・・けど、もうこれ以上・・・・」
「ここには帝劇のと同じ治療設備があるんだ、まだ間に合う!
がんばるんだ!」
カンナはんがウチを抱えてくれた・・・大きいなあ・・・・
「なんか空を飛んでるみたいや・・・ええ気分や・・・」
(カンナは右に曲がり、治療室へと向かった)
「ああ、右に旋回して・・・・花やしきがよく見えるなあ・・・・・
ウチらが一生懸命守ってきた・・・・・・」
あれ雨かな・・・・なんか降ってきたで・・・・
「カンナはん、雨やなあ、はよ帝劇に戻らんと・・・・・・
それともこのまま上昇して、雲の上まで一気に行こか・・・・・・
ああ、急上昇ってきもち・・・・・ええ・・・な・・・」
紅蘭はそのまま上昇し、雲の上へと召されていった。
「もういい…椿、やはりお前には死んでもらう」
グリシーヌは再び鞄から取り出した青龍刀を構え
ゆっくりと椿に迫ってくる、椿の額に冷や汗が流れた
火炎瓶や包丁など、武器はあるにはあるが
それでも今の椿にはグリシーヌとコクリコの二人を相手に戦う力は無かった
となると、残された手は逃げの一手だが
生憎と、彼女たちは住宅街を縫うようにしてさくらvsロベリアの現場に向かっており
前後しかない道の、その両方をふさがれている
もともと椿は、グリシーヌとコクリコの二人がその気になれば
いつでも死ねる状況にいた、そして今、グリシーヌはその気になったのだ
「ど…どうして急に…」
椿はかなり動揺している、今のグリシーヌの目は完全に本気だ
このプログラムでの経験を通してかなり肝が据わってきたとはいえ
自分の生命の危機を目の前にして冷静でいられるほどの度胸はまだ無い
「どうしたもこうしたもない、我らはもともとこういう関係であろう?」
「でも…ロベリアさんの所に行くはずだったのに…」
「そのロベリアを死に追いやろうとしているのは…貴様ら帝国華激団だ!!」
グリシーヌは椿の眉間に青龍刀を突きつけた
椿は黙ってその切っ先を見つめるしかない
一方、コクリコの方も、今ここで椿と戦う羽目になるとは思わってはおらず
おろおろと動揺し、二人に交互に視線を送っていた
(…そうよね…グリシーヌさんの親友の花火さんだって殺されてるんだ…許せるはず無い…
私、ただ単に運とロベリアさんの気まぐれだけでここまで
生き残ってきただけだし…私なんかがグリシーヌさん相手に訳ないよね…
ならせめて…グリシーヌさんだけでも!!)
椿は鞄から手を抜いて懐に手を入れた、最後の切り札、火炎瓶を使う為だ
椿は、すみれによって深手を負ったロベリアと同じように、玉砕を覚悟した
必死の形相でにらみ合う椿とグリシーヌ、どうしたら良いのか分からないコクリコ
その三者の間を、冷たい風が吹き抜けて行く
「…グリシーヌ!!ちょっと待って!!」
「コクリコ!!話はこいつを仕留めてからだ!!」
「ロベリアの声が聞こえてくるよ!!」
「なに…」
三人は構えを解き、耳を済ました、確かに風上からロベリアの声が聞こえてくる
『…かい…逃げな!!…………』
「ロベリア…他の誰かと話しているのか…?一体誰と?」
グリシーヌは首をかしげた、グリシーヌ的には、さっさと椿を切ってから
ゆっくりと話を聞いてもいいのだが、なぜか妙に気になった
「ここからだとよく聞こえないよ、もっと近くにいこう!!」
対応に困っていたコクリコは、これぞ絶好のチャンスとばかりに畳み掛ける
グリシーヌはやめろといっても決してやめないだろう
一時的に先頭をやめるように仕向けたほうがいい
「別に慌てて聞く必要も無いと思うが…仕方あるまい、椿!!一時休戦だ!!」
三者はお互いに顔を見合わせ、頷いた
「だが、勘違いするなよ、あくまで一時的なものだ、貴様との決着はいずれつける」
グリシーヌは椿に背を向けた、青龍刀はまだ手離してはいない
「行くぞ!!」
>>448 おお!!いいじゃないですか!!
この調子で全員分お願いします
やべ、間違えた
>>447のサクロワイラストのことだよ
ラチェット・アルタイルは地上にでると深呼吸をした。
『予定通り侵入できたわね。』
帝都の周りの警備は厳重であったが、元星組隊長であるラチェットにとって、
警備の目をかいくぐり、下水道から侵入するのは朝飯前だった。
ラチェットは帝都でこの計画が発動することは前まえから紐育で察知していた。
計画についての情報を得るためにいろいろ調査したのだが、
予定よりも早く計画が発動してしまい、ここへの到着が遅れたのだ。
『しかし、私が人助けをするなんて、以前では考えられなかったわね。』
ラチェットはそう思うと右胸のポケットに収められているマイクロフィルムを確認し、こうつぶやいた。
「退屈な時間を終わりにしましょう」
453 :
小説家2代目 ◆LMSZjlTA :02/04/03 21:45
お待たせしました。かなり書き溜めているので少しずつ書いていきたいと思います。
まずは、紅蘭&ギャバン編から。
「こちらギャバン。応答願います」
ドルギラン…宇宙刑事ギャバンの持っている大型戦艦の中で、
銀河警察本部に烈が連絡を入れる。
「ああ、ギャバンか。…………ん?その子たちは?」
「僕の仲間です。何でも、友達を探してるとかで…」
自身たっぷりに報告する烈。通信先の老人…コム長官も心なしかうれしそうだ。
「どうやら地球でもうまくやっているようだな」
「はい!!」
まるで親子のように信頼しあっている二人。少しばかり紅蘭の顔が曇る。
その様子に気づいたロボコンが、
「どうしたの?」
と心配そうに顔を覗き込む。
いつもの紅蘭なら、「なんともあらへん!」とか何とか強がってみせるはずだが…今回はいつもと違った。
帝劇の仲間のいない不安…それが、小さく弱い彼女の心を押しつぶしていた。
「ロボコン…あのな…………うち………烈さんがうらやましいねん」
ひきつった笑顔が痛々しい。
「………うらやましい?」
「そや。うちには、両親がおらへんのや…………せやけど、うち……………
大神はんや米田はんや、さくらはんやエリカはんたち…………帝劇と巴里のみんなを、家族のように思ってた。
でも……………」
大粒の涙が、眼鏡越しの大きな瞳からこぼれる。
「心配ないよ」
オロオロしているロボコンの肩越しに、別の声がする。
伊賀 電…宇宙刑事シャリバンだ。
その声に驚き、振り返る烈。
ニコリとしている電の後ろに、もう一人の人影が見える。
「まさか…」
二重の喜びに、烈の顔がほころぶ。
「そのまさかですよ」
真面目そうな丸顔にブルーの刑事スーツ。シャイダー・沢村大だ。
紅蘭の涙をそっと指で拭い、にこりとやさしく笑いかける。
「心配しなくてもいいよ。君の仲間は僕らが必ず見つけ出す」
「そう。それに、俺たちだって立派な仲間のつもりだぜ?」
冗談ぽく頭を小突く電。だが、その目には希望の光が灯っていた。
「……………そやな。ウチ、どうかしてたわ」
紅蘭の顔に笑顔が戻る。
「長官も人が悪いなぁ、どうして教えてくれなかったんです?」
「すまないな、少し驚かせようと思ったんだ」
冗談めかした口調でコム長官が笑う。
が、彼の心にはひとつ引っかかるものがあった。
(ダイダル…彼の正体は……………すまない三人とも、今はまだ話せん…………………)
ラチェット・アルタイルは雑居ビルの屋上にいた。
狙われる心配はあったが、状況を把握しなければならなかったからだ。
姿勢を低くし、地上から見えにくくする。ラチェットが着ている特殊な生地の服は
霊力レーダーに引っかからないようにしてくれるもののさすがに目視を防いではくれない。
地上を見回し、西の方の空き地に人影が3つ見えたのを確認した。
そのうち1人はぐったりとしており動かなく、残りの2人がその1人を運んでいるようだ。
運んでいる2人は、帝国歌劇団の受付の二人の女性らしい。
『名前はたしか・・・、藤井かすみと榊原由里。もう1人は・・・マリア・タチバナ。』
2人が運ぼうとする先には大きな穴とスコップがみえる。
『もしや、マリアはすでに死亡しているのかしら?』
よくみると、マリアの顔色に生気はなく、腰のあたりに大きな傷があるのがわかる。
『あのクワッサリーがね・・・。感傷に浸っている場合じゃないわね。』
すぐに出て行って状況を知りたいところだが、
2人とマリアの関係をどう見るかによって対処しなければならない。
ラチェットがこれからやろうとすることには人手が必要だった。
しかも、戦闘よりも情報に長ける者が。
そして、「花組」でなく「風組」である2人がいる。
すぐに話かけたいのだが、少し考えてみた。
1、マリアと2人は敵対関係にあり、2人にマリアは殺された
2、マリアと2人は敵対関係にあったが、第3者にマリアは殺された
3、マリアと2人は協力関係にあったが、敵対する者にマリアは殺された
4、2人はたまたまマリアの死体を見つけた
という4つのパターンにわけてみることにする。
1番の場合は最も危険であるが、非戦闘員である2人が2人がかりとはいえ、
そう簡単にマリアを殺せるとは思えず、殺してから埋葬しようとは考えないだろう。
2番の場合は、もう一人がいないのは少し遠くにいるか、相打ちだったかだが、
実際に手をくだしていないのであれば、それほど危険ではない
どちらにしても同じ帝都の者同士が戦うより帝都対巴里となる可能性の方が高いので
3番か4番の可能性が高いといえる
決め付けるのは危険だが、自分が出て行って警戒こそされてもいきなり
非戦闘員である彼女らに殺されるという可能性は低いだろう。
しかし、本部の者に今、自分の姿を見られるのはよくない。ゆえに慎重をしすぎることはないだろう。
『さて、どうしたものかしら。』
456 :
以上、自作自演でした。:02/04/05 23:18
保全上げ
「うう・・・・・うう、畜生・・・あたいはなんて・・・・バカなんだ・・
許してくれ・・・紅蘭・・・」
まだ充分に暖かい紅蘭の死体を抱きしめて、カンナは泣きじゃくった。
「ちょっと、ここで休んでてくれ・・・いずれ、ちゃんと・・」
織姫に撃たれた右肩は、撃たれる瞬間に気を集中していたので、
ダメージは最小限のものとなっていた、カンナは付近の寝台に紅蘭を寝かせ、
途方にくれた、「そうだ、シーは!また織姫にやられたのかも!」
カンナは紅蘭の方をみて声をかける、
「許してくれ・・・紅蘭・・・」
カンナは階段を駆け上がり、シーの名を呼んだ
「シー!大丈夫か!シー!」
しかし、地上には誰も居なかった、
顔が曲がってしまっている(ように見えた)織姫がものすごい勢いで
逃げていったのを見て、シーは恐怖し、そこから立ち去ってしまっていたのだ。
「ちぃっ!!なんて硬さだい!!」
ロベリアが操る光武は、そのガトリング砲から豪勢に弾丸を吐き出すが
さくらの光武に何十発と弾丸を命中させても
決定的なダメージを与える事ができない
「あっははははははは!!無駄よ!!無駄無駄無駄!!」
さくらは光武の腕を振るわせて、衝撃波を繰り出してくる
例によってロベリアは上手くその衝撃波を回避する事に成功したが
さすがに辛くなってきた、徐々に攻撃のペースが上がってきているのだ
「ちぃっ…!!あいつの霊力は底なしか!!」
ロベリアはモニターを凝視した、額から冷や汗が流れる
先ほどまで極度の興奮状態に陥っていた頭脳が徐々に冷えてきた
それと同時に、先ほどまで痛みを感じず、失念すらしていた怪我が
再び痛み出してきた
「くそ…本当に試作型なのか…あれは!!」
「ほらほらほらほら!!動きが鈍くなってきたわよ!!」
さくら機はその場から一歩も動かずに桜花爛漫や桜花放神といった必殺技を次々と繰り出し
その攻撃の合間に弓矢を織り交ぜてくる
間髪いれずに繰り出されてくるさくら機の猛攻
ロベリアは徐々に追い詰められ始めていたた
戦闘が始まってからわずか2分しか立っていないというのに
「奴の霊力は底なしか!!」
さくら機は、ロベリアが牽制目的で放ったガトリング弾をものともせず
弓矢を放ってきた、これは見当はずれの方向に飛んでいく
「不器用とは言っても…下手な鉄砲数撃ちゃ当たるって奴かい!!」
ロベリアの口からはもはや愚痴しか漏れてこない
それほどまでに光武を駆るさくらの力は圧倒的だった
「くそ…何か方法は無いのか…!!いくらなんでも強すぎる!!」
ロベリアは再びモニターを凝視し、さくら機を注意深く見つめた
その機体からは、異様なオーラが漂ってきている、おそらく霊力だろう
今までに見たことの無い現象であった
「こいつ…まさか…」
ロベリアは、椿から教えてもらったさくら機の3つ目の弱点を思い出した
霊力炉の安定性が悪い、彼女は確かにそう言った
「暴走…してるのか…?」
原由里は土をスコップでならし終わると、額の汗をぬぐった。
マリアの死体を裏通りで見つけたのは今から約2時間前だった。
『放送じゃ信じられなかったけれど、マリアさんの死亡は本当だったのね。』
さすがにこのままにしてはおけないと、近くに空き地を見つけ、
空き地のプレハブにあったスコップで穴を掘り、マリアを埋葬した。
女性といはいえ、大柄なマリアを収める分の穴を掘るのは意外に重労働で、
終わったあと、空き地の傍の木陰で休憩をとることにした。
休憩になっても、由里は一言も話し掛けなかったし、かすみも話し掛けてこなかった。
それは、それまで放送で仲間の死を知らされてはいたものの、
どうしても仲間の死が現実のものであるとは思えなかったが、
マリアの死体を目の当たりにすることでこのゲームが
夢でもなんでもなく、現実であることを思い知ったからであった。
ただいひとつ由里を安心させたのは、死亡リストに椿の名前がなかったことだ。
1行目訂正。
榊原由里は土をスコップでならし終わると、額の汗をぬぐった。
461 :
以上、自作自演でした。:02/04/08 21:55
保全です
>459
改訂版出す時は直しておきます
age
464 :
以上、自作自演でした。:02/04/10 22:42
『これからいったいどうしたら・・・、そして椿はどこ・・・、!?』
由里の思考は中断された。由里の右後方から何かが飛んできたからだ。
それはちょうど由里の真横の地面に突き刺さった。
よくみるとそれはナイフで、折りたたまれた紙に突き刺してあるものだった。
由里はナイフから紙を引き抜いた。紙には次の文字がかいてあった。
「あなたたちの会話は本部に盗聴されてる。
だから、この紙に書いてあることも、これからの事も口に出さないように。
訳あって姿は表にだせないけど、私はあなたたちの味方。
まず、あなたたちが座っている木の裏側の方にある雑貨屋に来て。」
由里は飛んできた方向である後ろを振り向く、
たしかに後ろにビルがあり、1階が雑貨屋になっている。
その奥に人影を探したがみつからなかった。
由里は少し考えて、口に人差し指を立て、かすみに紙を見せた。
もしそれが罠であって、行ってみたら殺されるかもしれない、
だが、そうでなくても非戦闘員である自分たちがこの先生き残れる可能性は高くはない。
だったら、少しでも可能性が多い方に賭けてみたいと思ったからだ。
コテハンじゃない職人さんはいまいずこ・・・。
466 :
以上、自作自演でした。:02/04/11 22:57
その時、藤井かすみは別の事を考えていた。「マリアは誰に殺されたか」である。
マリアの死体があったそばには、乱れた(=乱闘があった)大中小3種類の足跡があった。
大きな足跡は、マリアのものと一致していた。
小さい足跡・・・、あきらかに成人のものではないもの・・・、
これは、アイリスは初めのころに死亡していたから、おそらくコクリコのものであろう。
マリアとコクリコが戦ってマリアが負けるというのは考えにくい。
そうすると、普通の大きさの足跡の主がコクリコに加勢したと考えられる。
よって、マリアはコクリコと足跡の主に殺されたと考えられる。
『2対1・・・、こんな状況で卑怯とはいっていられないけど・・・。』
そんなことを考えていた時、横から由里に指で呼びかけられた。
振り向くかすみに由里は一枚の紙を見せた。
その紙の内容に、かすみは驚いたのだが、その紙の筆跡にかすみは見覚えがあった。
『この字はもしかして・・・。』
由里は続けて地面に指で『行ってみようと思う。』と書いた。
かすみは頷くことにより同意した。
『あの人なら・・・、何かできるかも・・・。』
二人は立ち上がると、後ろの雑貨屋に向けて歩き出した。
グリシーヌ達がいた場所から戦場まではそれほど遠くはないのだが
さくらが所かまわず暴れまわったせいで、辺りは瓦礫の山となり
駆けつけるためには幾つか遠回りする羽目になった
そのため、道に迷わないよう、土地勘のある椿が先頭を走っていた
これはある意味非常に不利な状況で
二人にその気は無いが、いつ後ろからばっさりやられてもおかしく無い
結局、椿はグリシーヌとコクリコのいわゆる気まぐれに救われているのだ
本当ならば巴里よりも信用できるはずの帝劇の仲間に命を狙われ
逆に一番に対立する可能性が高いであろう巴里の面子に情けを
かけられ、運良く生き残るというのは実に皮肉な話だ
「こっちも駄目だわ…仕方ありません、瓦礫を越えて…」
「しっ!!待て、またロベリアの声が聞こえてきた」
「すみれを…すみれを殺したくせに!!」
「はっ、なにいってんだか…これでもあたしは始めは逃げたんだ
それでもあたしを殺そうとするなら、反撃喰らって死んでも
それは、後先考えなかったあいつ自身のの責任なんじゃないのかい?
あいつは自分で自分の落とし前をつけたんだよ!!」
「カンナ…すごく怒ってるね…」
「ええ…仲がよかったですから…すごく…」
仲がいい、グリシーヌは親友のことを思い出し、顔を曇らせた
戦場の方から冷たい風が吹きつけてくる
多少肌寒いが、二人の会話を聞く分には具合がよかった
風に乗ってどんどん会話が流れてくる
『それに…うちだって花火の嬢ちゃんが殺されてるんだ…
誰がやったのかは知らないが…こういう状況ならお互い様だろ?』
『うっ…!!そ…それは…!!』
『なに慌ててんだ?…は、そういう事かよ!!アンタがやったのか!!
ちゃっかり自分も殺しといて何勝手なこと言ってんだ!!
そんな身勝手な話が通用すると思うな!!』
「そんな…それじゃあ花火を殺したのは…」
コクリコが呆然と呟く、カンナは以前巴里に来た時
ゴリラに似ているなどというあまりといえばあまりな
コクリコの発言にいやな顔一つせずに付き合ってくれた
その優しいはずのカンナが何故?
「どうして…どうして花火を…」
一方、グリシーヌも多かれ少なかれショックは受けていた
親友を殺され、怒り狂うカンナの気持ちは理解できる
現に、グリシーヌ自身、花火が死んだと効いたときははらわたが煮えくりかえる思いがした
だが、グリシーヌを怒り狂わせたのは
ほかならぬ親友を殺されて怒り狂っているカンナだ
このお互いの不条理な立場の違いが生み出す憎しみの連鎖
戦争などがあればこういった状況はそれほど珍しくないだろう
しかし、まだ若く、身分の高いグリシーヌにはそれを知る術はない
「花火を殺したのはカンナか…!!あの慌てぶりからして間違無いだろうな…」
いつものグリシーヌならば、ここで友の仇と飛び出していく所なのだろうが
今ここグリシーヌがカンナを切れば、高い確率で帝劇の誰かが
グリシーヌ達を仲間の仇と襲ってくるのは容易に想像できた
自分だけならばそれでもいいのだが、幼いコクリコを連れている
今の状況で、必要以上の危険と緊張を呼び込むことは避けたい
そして、それ以上にグリシーヌを抑制していたのはロベリアの言葉だった
『ちゃっかり自分も殺しといて何勝手なこと言ってんだ!!
そんな身勝手な話が通用すると思うな!!』
グリシーヌはマリアを殺している、厳密に言えば殺したのはコクリコだが
幼い子供に罪を押し付け、一人でいきり立つほどグリシーヌは身勝手ではない
泣き出すコクリコの横でグリシーヌはゆっくりと目を閉じ、自問した
確かに戦う必要がある、だが、その戦いに個人の感情と憎悪をを持ち込むのは
巴里華劇団の名を汚す行為なのではないか?
逃れられぬ道なのであれば、せめて誇り高くやり遂げるべきなのではないか?
(そうだ…花火とて巴里華激団の一員…花火はカンナと誇り高く戦って
死んでいったのだ…マリアと同じように…ならば、その結果に腹を立てるのは
花火に対する侮辱だ…)
泣きじゃくるコクリコと、その涙を拭く椿の横で、グリシーヌはゆっくりと目を開いた
「うろたえるな」
グリシーヌのその一言に反応し、コクリコは顔を上げた、泣き止んだわけではないが
グリシーヌがたった一言しゃべっただけで随分と落ち着いたようだ
「すみれも花火も、そしてカンナも…皆、帝国華激団や巴里華激団の一員として
正々堂々と戦ったのだ、それを無視して結果だけを悲しんだり腹を立てるのは
お門違いという物だ…分かるな?」
グリシーヌはコクリコと同じ目線に立ち、優しく語り掛ける
「ならば、今やるべきことは泣いたり、憎んだりする事ではない、ロベリアの戦いを見届ける事だ」
「…うん!!」
コクリコは力強くうなずいた、その目からはもう涙はこぼれていない
グリシーヌもそれを見てうなずき返し、椿の方に顔を向ける
「椿…私はどうかしていたようだ、すまぬ」
「いえ…いいんです…」
「だが…いずれは決着をつけることになる事も覚えておいてくれ…いずれはな…
生き残れるのは一人しかおらんのだ」
「…はい」
椿は頷いた、今ここでお互いが少し成長し、結束を深めても
それはいずれ来る破局の予兆でしかないのだ、だが、今はそれでもいい
「もう大丈夫か?コクリコ」
「うん」
「よし、ならば行くぞ」
三人は瓦礫に手と足をかけ、乗り越え始めた、長い裾が邪魔をしてもたつく椿に
グリシーヌが手を貸した、平和な時にこのように結束を強める事が出来れば
お互いこれほど幸せな事は無かっただろう
だが、このような状況下に陥らなければ、グリシーヌが吹っ切り
成長する事も無かったのも事実なのだ
申し訳ない、なんとか急いで決着をつけさせるよ
ガトリングガンの弾丸が底を付きかけている
残り残弾数40発、これでは数秒と立たずに撃ち尽してしまうだろう
「畜生…手詰まりか…」
ロベリアはモニターを通じ、向こう側にそびえ立つさくら機を
力なく眺めていた
「戦闘時間7分40秒…まあ、よくもった方なんだろうね…」
ロベリアがさくら機の暴走に気づいてから約6分
ロベリアは様々な角度からの攻撃を試みたが
その全てが堅牢な装甲にはじき返された
さくら機ののろさに目をつけ、背後を取る事も考えたが
付近の建物が邪魔をして上手く立ち回ることができない
エリカ機の特性を生かし、空を飛んで回り込もうとしたが
いざ飛ぼうとしても飛ばない、性能が大幅に落ちているからだ
ロベリアと椿が光武を手に入れた時点では、上野公園に墜落した時の
ショックの影響だろうと考えていたが、実際に戦ってみて分かった
どうも意図的に落してあるようなのだ、
(この件に関していえばロベリアはグランマを初めとする
巴里の対応の意図が理解できなかった)
結局、折角の対抗手段もまともに通用しないまま、勝負は決してしまった
せめて、あの武器さえなければ何とかなったのだろうが…
(光武を拾った時にさっさと処分しておかなった私のミスか…)
結局、自分のミスが自分の首を絞めていただけなのだ
「仕方ない…いっちょカミカゼって奴をやってみるかね」
ロベリアの駆るエリカの光武はゆっくりと膝を曲げた
さくら機の攻撃を見逃さないよう、モニターをしっかりと見つめる
その視界が僅かに霞んだ
「そろそろお迎えが来たみたいだね…心置きなくやれるってもんだ!!」
ロベリアの顔からそれまで浮かべていた絶望の色が消え去り
いつもの表情に戻った、顔色は顔面蒼白だが
「いくよ!!」
死を覚悟し、ロベリアがフットペダルに力を込めた瞬間
モニターの霊力レーダーが三つの光点を映し出した
「無事か!?ロベリア!!」
「ロベリア!!」
「ロベリアさん!!」
グリシーヌとコクリコ、そして椿がわき道からぞろぞろと顔を出した
椿がいることと、残りの二人が自分の名前を出したことから
椿から話を聞いて駆けつけたというのは想像に難くない
だが、それなら状況は分かっている筈
光武が戦っている現場にノコノコと顔を出してくるとは一体どういうつもりなのか
「あの…馬鹿…!!」
案の定、さくら機はばっちり椿たちに気が付いている
その機体が緩慢な動きで椿たち一行に向き直った、狙いを彼女達に変えたのだ
「あら…お客さんが三人も…
ならそっちの方からお相手をしてあげないと失礼になるわよね!!」
さくら機はそれまでロベリアに対してしてきたように乗ったりとしたモーションで
ステッキを構え、振りかぶった
「あれ?ボクのステッキだよ!!なんで!?」
「馬鹿!!さっさと逃げろ!!」
「あははははは!!もう遅いってのよ!!うらむんならノコノコと顔を出してきた
マヌケな自分を恨みなさい、三人まとめて死ねぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!」
さくら機が発光し、必殺技の発動体勢に入った
霊力が一時的に上昇し、ロベリアの光武のアラームを鳴らす
辺りの地形の関係でよけられないと判断し、いつも以上に力を込めているのだ
「破邪剣征…桜花天昇!!」
「ちぃぃぃぃぃっ!!!!」
ロベリアはカミカゼに使わんと溜めていた足のバネを使い
一瞬で椿たちとさくら機の間に割って入った
「ふせろぉぉぉぉぉっ!!」
ロベリアも自分の残った霊力を解放し、少しでも衝撃波の勢いを殺そうとする
一方、グリシーヌはいち早くロベリアの絶叫に反応し
すぐに動く事ができなかった残り二人を強引に押し倒し、地面に伏せた
そして、帝都の一角は爆発に包まれた
【続く】
ホントは当時カミカゼなんて言葉はなかったんだろうけど
ほかに適当な言葉がなかった
とりあえず、この世界にはそういう言葉があるって事で一つよろしく
さくらと花火の殺害方法は
絞殺か扼殺がいいなあ…
さくらはともかく花火はもうお亡くなりに…
サクラの場合は最後に正気に戻って自害パターンか・・・?
かすみは銃(13式)を持ち、由里はトンファーの一つを手に持ち、雑貨屋の入り口であるサッシに近づいた。
サッシには内側からテープで紙が貼ってあった。
「大丈夫。サッシには罠なんてないから。
店に入ったら、この紙を窓から剥がして奥に進んで。
奥は民家になっていて、正面が居間になっているからそこへ来て。」
かすみは一応外からサッシの内部を調べたが、細工をされた様子はない。
二人はゆっくりあけて中に入った。入ったところは雑貨屋になっており、
お菓子やら文房具やら雑誌やらいろいろなものが売っているようだ。
その奥にふすまがありその向こうは住居となっている。
ふすまを開けた二人の前には一人の女性がいた。
その女性は二人に近づくと、二人の首輪を調べ、やがてうなずくと、
手に持っていた手ぬぐい(店にあったものだろう)を二人の首輪の右側に結わえ、
「お久しぶりね。藤井さん、榊原さん。」
とその女性、ラチェット・アルタイルは右手を挙げ挨拶をするのであった。
武器は以下のとおりにしました。
かすみ 13年式(拳銃) 忍者セット(手裏剣・くない・まきびし・煙球)
由里 トンファー ボウガン
由里は答える。
「ラ、ラチェットさん! ど、どうしてここに?」
「この下らない計画を終わらせにってとこかしら? ところで、現在の状況を教えて。」
かすみは、現在までの死亡者、そして自分達がわかっていること
(といっても光武が暴走していることは知らなかったのだが)を説明した。
「あと私たちの支給武器は、この銃(南部14年式)と手裏剣、くない、まきびしとこの黒い玉が4つ・・・
これは煙玉といって投げると地面で割れて大量の煙が出て、相手の目くらましになります。
あと、トンファーとボウガンです。」
かすみはあらかじめわかっていたのか、由里ほどは驚いてはいないようだ。
死亡者を聞いて、逆にラチェットは少し驚いた様子で、
「・・・レニも? 信じられないわ。あの子がやられるなんて。相手は相当な手練なものかしら?
とりあえず急いだほうがいいわね。武器は・・・、銃があるのは心強いわね。
ボウガンも飛び道具として役に立つわね。トンファーは、普通の人では使いこなせないわね。
帝劇でも使いこなせるのはカンナぐらいじゃないのかしら? 私もあんまり得意ではないわ。
・・・あとは・・・、ニンジャセットとでも呼べばいいかしら? ・・・とりあえずこのケムリダマというのは役に立ちそうね。」
「だ、誰かと戦うんですか?」由里が聞く。
「・・・戦わざるをえないでしょうね。でもその役目は主に私。手伝ってもらうかもしれないけど。
あなたたちの役目は別にあるわ。風組にぴったりな役目が。」
保全カキコ
さらに保全sage。
旧ギャルゲ板サクロワ時にわりとあっさり逝ってしまったロベに
ちと悔し涙を流したのでがんばっていただきたい。
「うう…」
煙と粉塵の中、椿はうつぶせに倒れたままゆっくりと覚醒した
頬や口内が砂っぽく、辺りは煙い、肘がじんじんと痛む
手でまさぐって確認すると、うっすらと血が滲んでいる
擦りむいたようだ
「よかった…生きてる…」
自分が天国に行けるかどうかはともかくとして
怪我をしたままあの世に行く訳はないだろうから
自分はとりあえず生きているのだろう
「グリシーヌさん…?コクリコ…?」
「う…」
「ん…んん…」
椿は二人のうめき声を聞くと共に、自分の背中の
圧迫感に気づいた、椿は首を無理に捻り、上を向いた
グリシーヌが自分と隣にいるコクリコに覆いかぶさったまま
気を失っている、薄暗がりでよく見えないが、怪我はしていないようだ
(そうか…グリシーヌさんが私達をかばってくれたんだ…)
頭がはっきりとするに従い、ゆっくりと記憶が戻ってくる
そうだ、自分達はロベリアを助けに…
「ロベリアさん!!大丈夫ですか!?ロベリアさん!!」
「うるせーよ!!ちゃんと聞こえてる!!それよりさっさと
そこから出ろ、崩れるぞ!!」
椿はその言葉に従い、グリシーヌの下から這い出して状況を確認した
確か、自分達が気を失ったのは煉瓦製のアパートの密集地だった
そして、気を失ったのは自分達がさくらの攻撃を受け
大爆発が起こったからだ、自分達が無事に生きている
と言う事は、たいしたことのない爆発だったのかもしれないが
それでも、辺りの住宅の窓くらいは割れてもおかしくない
だが、それにしてはロベリアの様子は慌てすぎだった
「急げ!!潰れる!!」
椿は後ろを振り返り、様子を確認する
「うそ…」
自分達がいた辺りの半径数メートルの建物の殆どが倒壊し
瓦礫の山と化していた、それは自分達が気を失っていた場所も
例外ではない、それどころか、複数の建物が折り重なるようにして
倒れている、この倒れ方では、自分達が潰されているほうが自然だった
だが、椿たちがいたところの両脇の壁が人の文字の形に倒れて
お互いを支えあい、上からの瓦礫を受け止めてくれていた
そのおかげで助かっていたのだ、だが、それも限界に来ている
支えあっている壁が瓦礫の重さに耐え切れず、みしみしと悲鳴を上げている
ようやく事態を理解した椿は、いわゆる火事場の馬鹿力という奴で
気を失っているグリシーヌとコクリコを瓦礫の下から引っ張り出した
「ったく…ついてきたら踏み潰すって言っただろうが…」
「でも…ほっとけなくて…」
椿はそこでようやくロベリア機の惨状を確認した
間接の各所から煙が吹き上がり、羽はもげ、ハッチが砕けている
そこから除くロベリアの顔は、蒼白を通り越してもはや土気色だ
「あ…ああ…」
一方、さくら機のほうは、以前五体満足のまま、不気味に沈黙していた
すっかり涼しくなってしまったコクピットの中、いや
最早、中と言う表現すらも正しくない、空を埋め尽くす
真っ黒い雨雲の下、ロベリアは舌を打った
「くそ…光武がもう限界だ…」
椿たちが来なければ、体当たりから自爆につなげる余裕くらいは
あったのだが、それもできそうにない、派手に動けば
機体が崩壊してしまうだろう
(向こうが次に攻撃して来たら終わりだ…)
だが、先ほどの攻撃から2分ほど立つのに、さくらは一向に
動く気配を見せない、そのおかげで4人とも生きているのだが
不気味でしょうがない
(どういうつもりだ…?)
ロベリアは身を乗り出して、光武の様子を確認した
状態はまったくひどい有様で、エリカには非常に申し訳ないことをしたが
あと数秒間のガトリング砲の使用とゆっくり歩くくらいはできそうだ
「あんたはそこから動くな!!」
ロベリアは椿にそう言い放ち、ゆっくりとフットペダルを踏み込んだ
光武は間接の軋む耳障りな騒音を立てながらゆっくりと歩き始める
「こ…来ないでぇぇぇぇぇぇっ!!」
歩き始めた光武を確認したさくらが、突如恐怖の悲鳴を上げた
「この凡骨!!動け!!動け!!動いてぇぇぇぇ!!」
ロベリアはその台詞を聞き、何故さくら機が動かなかったかを理解した
何のことはない、動きたくても動けなかったのだ
(はん…そういうことか、マシンがオーバーヒートでもしたね…)
惨めな物だ、ついさっきまであれほど我が世の春を謳歌したさくらが
命の危機に陥った今ではまるで子供のようだ
「いや…動いて!!動いて…あと少しなのよ…」
そのあまりの惨めさに、ロベリアは少し仏心を出し、
最終的な結論を椿に任せた
「どうする…?椿」
「とりあえず…さくらさんを光武から下ろしましょう」
ロベリアは足から力を抜き、光武の動きを止めた
「降りてきな…」
「いやよ…降りたら殺される…」
「さくらさん…もういいんです…降りてきてください…
私達はあなたを殺したりしません、もうこんなばかげた事は止めましょう…」
「椿……………さん…?」
椿はまっすぐにさくら機を見つめ、優しく語り掛ける
「さくらさん、降りてきてください…もうやめましょう…こんな事」
「…………嫌!!」
だが、椿の説得に対するさくらの答えは、拒絶だった
「嫌よ…あなたも、あなたも!!私を騙して殺すつもりなんでしょう!!
みんな殺すつもりなのよ!!私を!!降りないわよ…降りるもんですか!!
殺されるくらいなら、私がみんな殺してやる!!それで大神さんと結ばれるのよ!!」
椿はうつむき、嘆いた、さくらは完全に疑心暗鬼に陥っている
おそらく最初からこうだったのだろう
(いや…椿の話だとこいつは最初にアイリスにあったって言ってた…
もしかしたらその後にこうなったのかもしれないね…)
ロベリアは大きく溜息をついた、さくらにどんな可哀想な境遇があるのかは分からない
だが、すくなくともロベリアは、相手の都合で対応を変えるつもりはなかった
「椿…こいつはもう駄目だ…下がってろ…」
「やっぱり…やっぱり…私を殺すつもりなのね!!!!
嫌!!嫌!!死にたくない!!死にたくない!!しにたくないのよぉぉぉぉっ!!
動けポンコツ!!あたしが死ぬのよ!?動いてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!!」
本当の意味での死の危険を悟ったさくらから放たれる
天を裂くような絶叫が、さくらにとっての最後の奇跡を引き起こした
オーバーヒートを起こし、最早動く事はないと思われた光武が薄く発光しいきなり
動き始め、必殺技の発動体勢に入った
「くそ!!まずい!!」
ロベリアは目をつぶった、今の自分にこの攻撃を回避する術はない
「破邪剣征!!桜花放神!!」
【続く】
487 :
以上、自作自演でした。:02/04/21 05:43
このスレッドは始めてみたが、前回好成績だったキャラの殆どが
序盤で死んでいて、逆にあっさり死んだり、始まる前に死んだキャラが
大活躍してるな、これはこれで面白いので、頑張ってくれ
hozen
490 :
以上、自作自演でした。:02/04/24 12:30
定期あげ
続きまだ?
わるい、もう少しだけ待ってくれ
「地下室になんかに来てどうしたの、由里?」
「・・・なんか疲れちゃった。」
「・・・そうね。穴を掘るのって結構きついわよね。」
「そうじゃなくて。」
「ん?」
「穴を掘るのにじゃなくて、このプログラムに疲れちゃった。いつ誰に襲われて、死ぬかもしれないという緊張の連続。
だって、あのマリアさんやレニさんまで生き残れないプログラムよ。それに・・・」
「・・・それに?」
「生き残るという事は、それは今度は私たちが誰かをこの手にかけるって事よ。
私が花組の人を殺すなんてイヤ。あんな、あんなに優しかった人達を殺すなんて・・・。
だから、だから私のプログラムはここで終わりにしようと思う。これを使って。
かすみは、この鍵を持って部屋の外に出て、鍵をかけてほしい。
そうすれば・・・、誰にも見られずに・・・。」
「・・・何だ。」
「え?」
「由里も同じ事を考えていたんだなって。」
「・・・かすみ。」
「もういいのよ。私たちこれまで生きてこられただけ運が良かったのよ。」
(この間、しばらく会話なし。地下室の部屋を鍵をロックする音と
拳銃のセーフティロックを外したものと思われる音を確認)
「うん。また、天国がもしあるんだったら、会えるよね?」
「当たり前よ。そこではもう怯えたり、苦しまなくてもいいの。・・・私も後から逝くね。」
「うん。じゃあ、・・・・ね。」
(数秒の後に拳銃が発射される音が確認され、榊原由里の霊力反応の消失を確認)
「・・・ごめんね、椿。」
(この後にも、拳銃が発射される音が確認され、藤井かすみの霊力反応の消失を確認)
司令部の米田の元に報告がもたらされた。
「9時間42分、藤井かすみ・榊原由里、両名の死亡を確認しました。」
「2人がぁ? 誰にやられたんだ?」米田は通信兵に聞く。
「どうやら心中のようです。まず、かすみが自分を拳銃で撃ち、その後由里は自分を撃ったようです。
理由は、この先、戦いに残れる自信がないのと、自分達は誰も手にかけたくないということのようです。」
「・・・そうか。下がれ。」
本来、霊力が低い彼女らをこのプログラムに参加させたのは、他のメンバーの礎となるための公算が高かった。
ということで、勝ち残るのはなるべく花組のメンバーであることが望ましかった。ゆえに、
『ここまで生き残っていたのが不思議なぐらいだな・・・。』
と誰もが思い、むしろ歓迎する者さえいた。そして、彼女らの死に疑問を抱くものは誰もいなかった。
まだ、この時は・・・。
>>492 期待してまーす
ストーリーの展開と関連しづらい、カンナの心理描写を考えてます
「破邪剣征!!桜花放神!!」
さくらは息も絶え絶えのロベリアが動かすぼろぼろの光武に向けて
最後の一撃を放った、この攻撃が命中すれば
正攻法でこの光武に対抗できる者は米田以外にはいなくなる
ロベリアもそれを見過ごすつもりはないが
最早どうしようもないというのが現実ではあった
それでも、彼女の体はさくらの攻撃に対して自然に反応し
反射的にフットペダルを踏み込んでいた
ただ、その反射的な行動に反応できるほどの余力は
今の光武には残っていなかったが
(くそ…!!駄目だ…!!)
一方、さくらはここに到ってようやく勝利を確信する事ができた
コクピットの外にいる人間からには
彼女は傍若無人に振る舞い、ただ、無力なものを押しつぶすのを
楽しんでいるようにしか見える
だが、実際の彼女はロベリアとの戦いの時に3回程肝を冷やしている
まず、初めにエリカの光武が目の前に現れた時
次に、最初にガトリング砲の弾丸が装甲に命中した時
そして最後に、光武が動かなかった時だ
「あと少しよ…あと少しで何とか倒せる…!!」
さくらはがくがくと震える足で旧式のフットペダルを踏み込み
霊力を集中させた
(これに勝てば…これ勝てばこれに勝てばこれに勝てば!!
私は助かる!!生き残れる!!)
吹き飛んだ光武の装甲の中からロベリアが出てきた時は正直驚いたが
この際誰だっていい、誰が相手でも大差はない
なぜなら皆殺すからだ
そうよ!!私は死にたくない!!死ぬのは怖いのよ!!
それに、どうせほっといたら皆して私を殺すつもりなんでしょう!!
だから殺すのよ!!みんな私の為に死ね!!」
さくらはステッキを振り下ろした体勢のまま、大声で叫んだ
どうせロベリアは今の攻撃で死んだに決まっている
そう思ったら、先ほどから止まらなかった体の震えがぴたりと止まった
「やった…やったわ!!私の勝ちよ!!」
「なにやってんだ?お前。」
勝利を確信したさくらは、冷ややかなその一言で現実に引き戻された
さくらは前方を確認し、声の主を確認した
「……嘘でしょう!!」
ロベリアが半壊した光武に乗った状態でその場に立っている
ステッキを振るう前とまったく変わらない状態で
「なにが桜花放神だ…人をコケにするのも大概にしな!!」
さくらはその一言でようやく事態を理解した、必殺技が発動しなかったのだ
自分は衝撃波を放って敵を粉砕したつもりでも
ハタから見れば単なる素振りにしか見えない
「嘘…嘘…いつもどおりにやったはずなのに…」
さくらの額から冷や汗が吹き出る、体中が再び小刻みに震えだし
歯がガチガチとなった
【続く】
これの葉鍵版ってある?
>>499 スレ違いスマソ
でもバトロワシリーズ色々出てるみたいなんで全部極めたくなってシマタワケダ、、、
ホントありがd
501 :
以上、自作自演でした。:02/04/29 21:31
定期あげ
503 :
以上、自作自演でした。:02/04/30 01:55
つ、つい読みこんじゃった。
504 :
以上、自作自演でした。:
保全