orz (オレゴンヒップホップ)
1990年代、アメリカのオレゴン州で始まった音楽のジャンルと
その文化的ムーブメントの事をミクスチャーした音楽として始まり、
音楽演奏と共に牛の糞を投げる。
テクノミュージックとカントリーミュージックパフォーマンスで有名になった。
「オレゴンテクノ」」と呼ばれたが、これを
アメリカのオレゴン州(Oregon)の略称ORからとって、
ORtechあるいはORsと自称するようになった。
その後、オレゴンテクノに影響を受けたラッパーたちが、
オレゴンテクノをヒップホップに取り入れたものがオレゴンヒップホップである。
ORsの「s」をヒップホップ風の「z」に置き換えて
「ORz」あるいは「orz」と自称する。
なおインターネット内でも「orz」が使われていることがあるが、
これは言葉の意味だけでなく、当時のライブで牛の糞を投げられた観客の多くが、その臭気の余り「orz」のような形をとって会場内で嘔吐いていたことに由来する。
牛の糞を投げられる機会の少なくなった現代社会においては、「orz」を落胆している様子に見立てて表すようになったのである。
(民明書房刊 『音楽と現代文化』より抜粋)