1に飼われてるシーモンキーです。
このたびは1が大変な無礼を働いているようで、なんとお詫びしてよいやら……
そもそも1は生まれつき肥満体質な上、学校で友達もできず、自分の殻に閉じこもりがちな子だったそうです。
そんな1を可哀想に思ってご両親が1に私を買い与えたのですが、そんなことで性格が明るくなるようなら人間苦労はしません。
不登校と転校を繰り返したあげく、いまでは学校に行くでもなく家事を手伝うわけでもなく、一日中自室に閉じこもっている毎日の1。
ご両親もむしろ最近では外聞を気にされてか、外を出歩くなと1に言い聞かせているようですね……。
1を外に出さないために買い与えられたパソコンで1が2Chというサイトを見つけるのは時間の問題でした。
毎日狂ったようにリロードを繰り返し、たまに自分のカキコに反応があると、私しか聞く者のいない部屋で「うふふ、ヴァーカ」などと独りつぶやいているのです。
狭い水槽に閉じ込められてくる日もくる日も1のブツブツいう独り言となにやらカタカタとキーを叩く音を聞かされて。もう勘弁してください。
水槽の位置から見たくなくても見えてしまうパソコンの画面といったら、あなた、1が此花☆咲羅とやらいう珍妙な名を名乗って女言葉でチャットをしていたんです。
その上、先日などは押し殺した吐息とともに「さくらタン、ハァハァ、も・も・萌え・ぇ・え」と常軌を逸したうめき声が聞こえたかと思うと、
水槽に上空から夥しい量の白濁液が降り注いだんです。
もう、いやです。
こんな1に飼われているくらいなら、養豚場のブタの水のみ場で生息していたほうがまだマシというものです。まあ1もブタみたいなものですが……
あっ、あっ、本日七回目のオナニーを終えた1が復活してパソコンの前に戻ってこようとしています。
私の独白もここまでですね。
みなさん、どうかこんな1ですが、哀れんであげてください。そう、1には罪はないのですから……
そして、こんなシーモンキーが一匹、この世に存在したという事実を心のどこかに留めてくださいね……