383 :
六条:
実在の文献だと『法師陰陽師』つーのが出て来るぞ。
もっともこの場合は墨染めの衣を着ている陰陽師という程度の意味で、本当に得度しているかどうかは不明だけど。
勝手に剃髪して僧体をなし、沙門を自称するニセ僧侶もいたそうだ。
ただ、天台宗なんかは在籍している僧侶も多いし、山岳宗教やら道教との関連も指摘されているから、陰陽道を修めた僧侶がいても全く不思議じゃない。
思想的にも人脈的にも裾野も広いし。
今昔物語あたりだと叡山の僧でありながら、仙道を修めて仙人になった人物が登場したな。
官職・職制としての陰陽寮がいつまで存続したかは判らないけど、文献などで陰陽道は受け継がれて来たから江戸時代に陰陽師と名乗る人物がいてもおかしくないと思う。
近世の文献に陰陽師という職業を見かけたことがないから、そこらにゴロゴロ転がっているようだと、時代考証的には変かも。
ところで、今の宮内庁でいるのかな? あんがい日程を決定するために、いたりして。