17 :
山犬。:
マジックは,金がかかりすぎたからなぁ。
4版が流行る直前にやり始めたけど,1年足らずで止めた。
「月1万円の購入費用でやっていこう,趣味とはそういうものだろう」
と決めてたら,やはり身代を傾けるくらいに金銭を投入している奴には
勝てなかった。もちろん努力や工夫も大切だったけど,キーカードが
手に入らないのでは話にならない。
おまけに新版が2〜3ヶ月おきに販売されるようになり,
アメリカの資本主義の倣岸さに,うんざり。
やる気が削がれたところに,周囲の気の合う奴も一様に辞め始め,
良くも悪くも「マジック馬鹿」な奴だけが俺の周囲には残ってしまった。
強いんだけど「それだけ」の奴。遊んでいて楽しくない相手。
遊ぶ・交流する根幹たる「会話」という行為が,自慢話と勘違い
しているような……ああ,今までの人生で自慢できるものが
なかったんですね,というような,早い話が「イタイ」人たちだけが残留。
話題は全てマジック。
飯を食っているときも,他の遊びをしているときも,酒を飲んでいても
ただただ,ひたすらマジックの話。ジョークまでマジックネタでは気が狂う。
鬱屈している交際を余儀なくされている中,ある手合わせで,
なんだか良く分からないコンボ……マナの無限増殖による
ダメージ計算が意味もなく80ポイントまで繰り返された時,
「せめて,そのひざ穴のあいたジーンズ交換してほしい」
と思ってしまった。
それ以来,やってない。