NiftyのFRPG

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129NPCさん
興味深く読ませてもらった感想を一口で言うと、 「それって、ゲームじゃないでしょう」
 いや、良い悪いの問題ではなく、性質の違いとして。 基本的にRPGには、シナリオやゲームシステム、GMの判定といった形で、「課
題」「成否判定」があるわけです。で、「君はキャラクターXを担当している。
どう動く?よし、その結果はこう判定された」と進行すると。で、うまくいくこ
ともあれば、失敗することもあり、うまく進行させるのに(適切な難易度バラン
スで)四苦八苦するのが楽しいと。 私は最近しばしば、ストリーテリングやドラマが第一、ゲームシステムとかは
邪魔という人に対して、「じゃあいっそのこと、小説や漫画を書いたりすればい
い。発表の場なら、ウェブや同人誌即売会などいくらでもある」「RPGにはRPGの
特性があるんだから、それを無視してまでストリーテリングやドラマにこだわる
のは本末転倒だ」というのを考えています(最近は、『ヴァンパイア・ザ・マス
カレイド』のルールブックを読んで、特にそう思いました)。また、このフォー
ラムで何度か「じゃあいっそのこと、RPGとストーリーテリングを分けたらどう
だい」という話もあるわけで。 そういう点では、本当は「RPGにストーリーテラー的要素がいくらか含まれる」
というのを、「RPG = ストーリーテラー」と勘違いされてきたのが、不幸の大
本なんですなあ、と。 あと、実はこの手のチャット会、私の記憶にある分には7年ぐらい前から、TRPG
とは特に縁のない、アニメ、漫画系ファンの人たちの間で、主にお気に入りの作
品の登場人物を使う形で行われていました。実際には歴史はもっと古いはずです。
それが、あまり話題に上らなかったのはやはり、「それはゲームではないからで
しょう」ということだと思います。 このフォーラムで問題になっているのは、あくまでも「ゲームという枠組みの
上でどうするか」ということで、キャラクタープレイ問題も「あまりに度が過ぎ
るとゲームという枠組みを破壊してしまうから」ということだと思いますが、そ
ちらのとられた方法だと、「RPGに限界を感じたから、小説や漫画を書くように
なりました」というのと同じことだと思います。いや、それが悪いということで
は全然無いのですが、すでに別物になっていると。