しかし、こうした伝統的な遊びも行なわれるが、庶民に最も人気の遊びは「花闘」(ファト=花札)である。
韓国の人々のあいだでは「ゴーストップ」ともいわれるこの遊びごとは、わが日本帝国主義が韓国に残した偉大な文化遺産であった。
韓国人は日本歌謡や日本映画の解禁には反対するが、憎っくき日本帝国主義者が残したこの遺産は、韓国社会にはなくてはならないものになっている。
日本での愛好者は暴力団関係者や新聞記者くらいしかいないが、韓国では学生、主婦、サラリーマンと階層、年齢を問わない国民的な遊技である。
ルールは日本と若干は違うがほぼおなじだ。
花札のデザインもおなじだが、ただひとつ違うのは、柳に飛びつく蛙をみる菅原道真の履き物が下駄ではなく、韓国の民俗的な履き物であるコムシンであることだ。
菅原道真もまさか死後1000年以上も経て、自分が韓国でコムシンを履いて韓国人に愛されるとは考えなかったことだろう。