■ウォーゲーム・シミュレーションゲーム総合80■

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618NPCさん
>>この兄は、精神病にかかっており、ゆえにナチの「安楽死」
>>計画、T4の対象になって、殺された疑いがあるというのだ。
>> パイパーは二回、ヒムラーの副官をやっていて、「安楽死」の対象者が
>>死んでいくのをガラス越しに目撃したこともあるという。ならば、兄が「安楽死」
>>させられたことも知っていたはずで、にもかかわらず熱狂的なナチであったと
>>するなら、これはもうモンスターであろう。
>> 実際、ゲーマーのなかには、パイパーはドイツの「英雄」だと本気で思ってる
>>単細胞もいそうだし、ここは慎重に。

ジョン・スタインベックの小説に『二十日鼠と人間』というのがある。
ゲイリー・シニーズ監督によって映画化もされている。

親友である2人の出稼ぎ労働者、でも一方はいわゆる「知恵遅れ」で
社会生活に支障を来たし、遂には意図せずして女性を殺めてしまう。
そして彼の親友は、苦悩と逡巡の後、彼自身のために、
彼の命を自らの手で「断ってやる」ことを決断する。

当事者にしか理解できない問題ではあるが、
精神病の度合いによっては、たとえ肉親であっても、
深い愛情から「安楽死させてやりたい」と願うことはあるかもしれない。

こういう人間の心の綾も理解できず
自分を「正義」と勝手に思い込んでる幼稚で浅はかな人間なら
『二十日鼠と人間』なんて読んだこともないだろうし
「ナチが精神病の兄を安楽死、にもかかわらずナチ信奉者、したがってモンスター」
という短絡的に全否定する結論しか見えないだろう。

真の単細胞は誰なのか、マイフレ相手に露呈してしまったようだ。