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NPCさん:
こういう風に言っている海外の戦史執筆者もいるみたいだよ。
『チェルカッシィ包囲突破戦』(下)より引用
1966年に,パウル・カレルは彼の東部戦線の戦いの記念碑的解説の第2
部、『焦土(焦土作戦)』を出版し、丸まる1章がチェルカッシィの戦いに充
てられた。
彼の戦闘の扱いの中で、彼は公的な歴史、戦後の解説、そしてベテランのイ
ンタヴューをまとめて、最初の真にバランスのとれた、作戦レベルでの戦闘の
解説を行った。
彼は戦術的な詳細については詳しく書いていないが、彼の解説は戦闘を素早
く読み解くには最善のものであり続けている。
同様に,詳細な戦時のソ連の作戦に関する戦闘後報告、選集は1944年9
〜10月に印刷された「戦争経験に関する研究資料の収集」は重要であり、旧ソ
連で提示される公式の物語とは、しばしば議論のある、比較的飾り気の無い解
説であった。
興味深いことに、この報告に描かれた戦術行動は、ドイツ軍の記録と並行し
ており全く似通っている。
選集をドイツ軍の解説と並べて比較すれば、日付、場所、そして部隊の移動
は、ほとんど正確に対応するのである。
もちろん、特定の交戦で認められた結果は異なっているだろうが、戦術的報
告における事象は共通している。
著者のダグラス・E・ナッシュはウェストポイント出の米軍士官で、「砂漠
の嵐」作戦にも参加。
95年にはフォート・レヴンワースの指揮幕僚大学の名誉指揮官を授与され
てる。
この本の執筆には、マイクロフィルム化された、当時のドイツ軍の軍集団か
ら連隊に至る作戦日誌なども使われている。
その上で、こういってるわけだ。
パウル・カレルを「卒業」とか言ってる人は、自分の資料に対する姿勢を見
直した方がいい。