卓上ゲーマーの手帳 6冊目

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309ダガー+老害を超えた老害
>85-89の続きで、ルリルラ16.5話。
蟲が蠢き、吹雪吹き荒れるクリスタルバルドにて、PC1とPC2が難民を護送するのコト。

◆PC1:ごらんの有様とかになるなよ!なるなよ!
行軍、1日目。天候、吹雪から濃霧。
奏甲で先行組の11人を運搬し一度森の中を往復してみて、その厳しさに心折れるPL2。
 PC2英雄「ピストン輸送は危険すぎるな…徒歩の難民を全機で護衛しつつ少しずつ進もう」
 PC1英雄「でも、そうなると食料が絶望的に足りない…」
嬉しそうに飢餓と難民死亡確率ルールを解説するGM。あなた、最低です。
 PC2英雄「…ハルフェアに頼んだら助けてくれないかな?」(※PC2歌姫はハルフェア王族
 PL1「ナンだよ結局他に頼るのかよ!www」(>88参照
 他全員「ナンというゆとり……(;^ω^)」

◆PC3:ごらんの有様な予感!
一方、森の外のキャンプ地のPC3・4達の所に、先行組の難民を護衛している自然派英雄C君が
森の中の同胞に食料を恵んでくれるように懇願しに来る。
 PC3英雄「結局オレが助けるのね…ま、別にイイけど?」 ←本心はどうでもいい
 PC3歌姫「だが断る。自らの意思で出奔した難民を救うなど論外だ」 ←《恫喝》で封殺
元自由民であり現ヴァッサァマイン辺境伯である彼女の態度は、難民に対してあくまで厳しい。
 PC3英雄「ちぇ。じゃあPC4歌姫に奏甲起動してもらうか」 ←懲りない
 PL4「また隊長自ら独走かよwww」

◆PC4:ごらんの有様ですか?(今回英雄はお休み)
 ヒロイン「何とかならないんですか?」
 PC4歌姫「少なくとも、あれらを救うのは貴女の役目ではありません。
  救う重さは殺すと同じ重さです。手を汚すならば私が」
 PC3英雄「ん、じゃあ頼むわ」
 PC4歌姫「構いませんが、(PC3英雄のそういう部分は)良くない傾向です」 ←忠告
 PC3英雄「まァ…(PC3歌姫の)立場もあるからな」 ←わざと曲解
 PC4歌姫「(そこも)良くない傾向です」 ←嫌味
互いに打算の付き合いであるが故に、互いに理解の深い二人であった。
ある意味、自分達の宿縁よりも。
310ダガー+老害を超えた老害:2009/01/10(土) 20:08:40 ID:UlwCUQ33
◆PC2:ごらんの有様だよ!
行軍、2日目。天候、積雪から吹雪。
食料が足りないにも関わらず、もはや歩みを止めるコトはできないPC1・2らと難民一行の前に、
大量の軍糧を下げたPC3英雄の飛行奏甲が降り立つ。
 PC3英雄「…あれだけ見得を切っておいて、その体たらくか?」
 PC2英雄「ああ、そうだ!」(逆ギレ
 他全員「 ;`;:゙;`(;゚;ж;゚; )ブフォ ソコでキレるんだー!?」
gdgdストームの予感に苛まれつつ、PC2英雄の前に雄々しく立ちはだかるPC3英雄。
 PC3英雄「……と、ともかく、おまえはアテがあってやってるんだろうな?」
 PC2英雄「いや、ない。」(断言
 他全員「 ;`;:゙;`(;゚;ж;゚; )ブフォ ないんだー!?」

 PC2英雄「だが、しかし……俺は、彼らを受け入れる自治領を作るつもりだ」
 他全員「 (゚д゚ ) ( ゚д゚)   ( ゚д゚ )」

 PC3英雄「えーと…いや…そういう寝言は置いてといてですね…」 ←素で困ってる
 PC2英雄「俺は本気だ!俺は、俺の力で未来を作る!」 ←強引に《演説》でアジる
 PC3英雄「戦争から逃げた者を、思い込みだけで自分の戦争に巻き込むつもりか?
  満足な食料も与えられないおまえが!」 ←《演説》返しでツッコミ
 PC1英雄「ダメだwwwwwwこの森は人をおかしくするwww助けてwwwwww」
はい、予想通り判定にもつれ込みましたね。
ツッコミ疲れたPC3英雄は、食料を置いて退散する。
 自然派英雄A「まァともあれ、食料の礼は言わねえぜ?」(ニヨニヨ
 PC3英雄「まァ、礼を言われる筋合いもないな」(ニヨニヨ
 PC1英雄「オトナだwwwwww」
そんなこんなで、森の外のキャンプ地に戻ってきたPC3英雄。
 PC4歌姫「……満足しましたか?」
 PC3英雄「……ホントすんませんでした。 _| ̄|○iii 」
 PC4歌姫「……良くない傾向です」 ←むしろ同情
(まだまだ続く)
311ダガー+老害を超えた老害:2009/01/10(土) 20:16:33 ID:UlwCUQ33
(まだまだ続き)
行軍、3日目。天候、一日中吹雪。
昼間に行動が活発になる蟲を避けたいので、夜間に強行軍を行う。
この分のダメージと吹雪のダメージの累積で、難民の中から倒れる者が出てくる。
 難民のおばさん「お願いだよぅ…アンタの王国に…連れてって…おくれ…よ……」
 難民のお姉さん「ナニが…自治領だよ…あんたら英雄はいつもそう…言って……」
 難民の少女「寒い…さむいよ…英雄のお兄ちゃん……」
PC2歌姫は癒しの歌を連発するも、人数が多すぎる為にどうしても手遅れの者が出る。
 PC2歌姫「泣いちゃいけない…泣いたら目が凍ってしまうから……」
難民39人中、3人が死亡。

行軍、4日目。天候、吹雪から濃霧。
昼間にキャンプ地を隠蔽しつつ、吹雪の中で身体を休める。
 難民の老婆「なァ英雄さん、アンタはナンでこの集まりに参加したんだい?」
 PC1英雄「やー、最初は歌姫とヨリ戻すために、ファゴッツまで付き合おうかなって…」
 難民の老婆「そうかい、アタシも昔は歌姫でねェ…宿縁は大事にしておやりよ……」
ソレが、この老婆の最期の言葉だった。
他にも休んでる間に冷たくなり二度と起きられなかった者が続出する。
今日は氷像祭りだよワショーイ
 PC2歌姫「せめて、私が休んでいなければ…!」
 PC2英雄「言うな!……おまえが今倒れたら、この先もっと死者が出るんだ」
難民36人中、7人が死亡。

行軍、5日目。天候、快晴から積雪。
 PC1英雄「今思うと、難民の中にいた高レベル歌姫NPCを、
  最初に森の外まで運んじゃったのは痛かったね…」
だが、今更別働で先行して迎えに行っても時間が掛かり過ぎるので、もう諦めるしかない。
2日目以来の、死者のない日。
(まだ続く)
312ダガー+老害を超えた老害:2009/01/10(土) 20:19:04 ID:UlwCUQ33
(まだ続き)
行軍、6日目。天候、快晴から吹雪。
昼の休憩後に何体かの蟲と遭遇、危な気なく撃退する。
 PC1英雄「あの衛兵種、『大型』のワリには随分と脆かったような…?」
 PL3「この時ボクは、後であんな事になるなんて思いもよらなかったんだ…」
 PL1「マジやめてwwwwww」
難民29人中、1人が死亡。

行軍、7日目。天候、降雪から吹雪。
前日遭遇した蟲が撒いた病原菌の影響により、苦しみながら息絶える者が出てくる。
しかし、《蟲知識》に成功したのはPC1英雄一人だけ。
 PC1英雄(い、言えない…病気のコトは怖くて言えない…言ったらパニックになる…!)
 PC2英雄「くそっ、これは一体……」
 PC1英雄「と、とりあえずうがいとかした方がイイと思うよ!?」
夜間の移動開始時に蟲の群に遭遇し、非ザコのオリジナル蟲に苦戦する。
 自然派英雄B「今度こそワシの『強打』を当てる…!」
 PL3「もうやめてwwwあなたの合計ペナは-30%よwwwwww」
NPC中最高の戦闘力を誇っていた自然派英雄Bも、
担当したPL4のテンションのおかしさで死にフラグ直行気味。
 PC2英雄「吹雪を起こすオリジナル奇声なんてアリかー!」
だってチャートで出たんだもん。雪降ってなければタダの強風効果で済んだんですが。
難民28人中、4人が死亡。

行軍、8日目。天候、一日中吹雪。
『癒しの歌I』では治せない病気のダメージが、じわじわと難民を苦しめる。
 PL2「オレが天候チャート振るとやたらと吹雪が多いんだが…orz」
 GM「設定はせいぜい40%なのにねー」
振った吹雪ダメージが防寒マントの防御値を貫通しまくる惨状。
難民24人中、6人が死亡。
(続く)
313ダガー+老害を超えた老害:2009/01/10(土) 20:24:26 ID:UlwCUQ33
(続き)
行軍、9日目。天候、一日中吹雪。
休憩時間が終わる2時間前に、蟲の襲撃。
これによって貴重な回復の機会が奪われる。
 PC2英雄「だが、こいつらを倒せばすぐ森の外……これで、最後なんだ!」
更なる蟲との遭遇を恐れ、中断された休憩を顧みずに森の外に駆ける。
上がりすぎた難民死亡確率は、もうどうやっても下げられなかった。
難民18人中、11人が死亡。

大きな犠牲を払い、森の外で待っていた先行組の難民とようやく合流。
 PC2歌姫「……終わった、んだよ…ね……?」
 PC2英雄「ああ…今はただ、生き残った事を喜ぼう……」

かつてポザネオ島集会所防衛戦の生き地獄を潜り抜けた“奇跡の11人”の1人、
“ガンダムの”PC1英雄は、今日も地獄を生き延びた。
 PC1英雄「……ま、集会所ん時に比べれば、まだマシな方かな」
 PL4「あん時200人くらい死んでたしなwwwww」
生き延びただけ、ともゆうが。
 自然派英雄B「…お主、見た目よりもしぶといな」
 PC1英雄「まァね。でもおっさんも強かったよ、助かった」
 自然派英雄B「……妻達は4人とも、天に召された」
 PC1英雄「…………」
満身創痍のムジャヒディンは、静かに祈った。
この世界にいない神へ。

>96
結果:難民50人中、32人が死亡。

ごらんの有様でした!